――事務所内
周子「おはよ~。Pさん、ちょっと悩み相談あるんだけど、いい?」
P「お、どうした?」
周子「誰にも言わんといてね」
P「ああ、言わないよ」
周子「実は生き別れの妹を雪美ちゃんにするかありすちゃんにするか迷ってるんだけど」
P「……はい?」
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周子「だからさ、生き別れの妹を、雪美ちゃんかありすちゃんか、どっちにしようかな、って」
P「いや、意味が分からん」
周子「二人ともかわいくてかわいくて、決めらんないんだよねー」
千秋「横から失礼するわね」
P「おいどっから出てきた」
千秋「雪美は私の生き別れの妹って12年前から決まってるの」
P「いや雪美生まれてないから」
周子「ならあたしは24年前から」
P「それ周子も生まれてないだろ」
周子「それはアレ、生まれる前から決まってた、運命ってやつ?」
千秋「ぐうっ!!!!!」
P「どうした千秋! いつもの(雪美hshs的な)発作か!!」
千秋「生まれる前からの運命……その設定、いいわね……」
P「ただのバカだ!!」
千秋「……いいじゃない、それなら、その"運命"ってもの、見せてもらえるかしら」
周子「ふふ、しょうがないなぁ……いいよ」
千秋「ふふふふ……まずは私から見せてあげるわ……」
P「いったい何が始まるんだ……」
ガサゴソ
千秋「これは二人でお出かけ(※ロケ)したときの写真。それで、こっちはダンスの練習をしてる雪美で……」
周子「おー、めっちゃええやん」
P「写真鑑賞会かよ」
千秋「あと、これは雪美が寝ているときの写真で、こっちが着替えているときの……」
P「ちょっと早苗さーん!」
周子「うーん、実はあたし、雪美の写真、これくらいしか持ってないんよねー」スマホチラ
千秋「こ、これは……扇風機に『あ゛あ゛あ゛あ゛』ってやってる雪美!!!!」
P「へえ、雪美も扇風機に『あ゛あ゛あ゛あ゛』ってやつ、やるんだ」
周子「そうそう、なかなかお茶目だなーって。んで撮ったらさ、恥ずかしがりながら、怒られちゃった」
千秋「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
P「事務所で突然大声上げないでほしい」
千秋「だって雪美がそんな! お茶目で! 恥ずかしがって! もう! 無理!!!」
P「キャラ崩壊してオタクみたいにならないでほしい」
周子「……そんなに気に入ったなら、これ送っとくね?」
千秋「神よ」
P「あと語彙力失わないでほしい」
周子「ちょっと雪美ちゃんを生き別れの妹にするの、やめとくかなー」
P「ああ、千秋が限界雪美オタクになってるからなー……ってあいつどこ行った」
周子「さっきの写真、プリントアウトするってさ」
P「そう……」
周子「やっぱ、生き別れの妹は、ありすちゃんにしよっかなー」
文香「あの、ちょっといいですか」
P「またどっから出てきた」
文香「ありすは私の生き別れの妹と12年前から決まってまして……」
P「お前もか。12年前……は、ありす生まれてるか」
文香「それに、雪美ちゃんがダメならありす、というのも、失礼ではないですか?」
周子「いやー、初めは二人とも生き別れの妹かなーって思っとったんよー」
P「欲張り過ぎだな」
周子「そう、欲張りだなって自分でも思ってねー」
文香「そういうことですか。でも……」
周子「でも?」
文香「生き別れの姉など、二人もいらないですよね?」
周子「なるほどー、つまり……」
文香「どちらがありすの生き別れの姉に相応しいか、"決闘"(デュエル)しましょう」
周子「ふふ、いいよー、やってやろうじゃない」
P「"決闘"って、今度は何をするんだ……」
文香「それは……」
ガサゴソ
P「紙と、ペン……?」
周子「ふぅーん。これで、『ありすの良い所上げ合戦』、やるんだ?」
文香「ええ……話が早くて助かります」
P「なんで分かったの」
文香「まずは、真面目なところですね」
周子「じゃあちょっと近いけど、頑張り屋さんなところ」
文香「年齢の割に大人っぽい」
周子「の割に、好みとか可愛いんだよね。イチゴとか。そのギャップも良い所だよね~」
文香「ですね」カキカキ
P「二人ともまずは基本から攻めてくねぇ……ん?」
P(事務所の扉がちょっとだけ開いてる……あ、ありすだ。顔を赤くして困ってる)
ありす「ちょっと二人とも、私のいない所で何やってるんですか!!?」
P「ありすのいない所でやるならいいのか?」
ありす「橘です! ってそうじゃなくて!」
周子「ダメなん? えー…… まあ、でも、文香ちゃんには敵わなさそうだったし、いっかー」
文香「ええ。ありすの良いところは108個は上げられるので」
ありす「な、何言ってるんですか、もう……文香さんったら……」カァー
文香「ありすの事で知らないことは無いですから。身長・体重から、今日のぱんつの色まで……」
P「早苗さーん!!」
周子「しょうがない、やっぱり雪美ちゃんを生き別れの妹にするしか……」
千秋「そうはさせないわ!!」
P「まーたいきなり!」
ガチャ
雪美「おはよう…………三人とも……何やってるの…………?」
P「お、雪美、おはよう。みんな雪美を生き別れの妹にするだのありすを生き別れの妹にするだのって口論してるぞ」
ありす「は、はい? 今、なんて……? 生き別れの妹……?」
千秋「あ、雪美さん!」
文香「ありすちゃん!」
周子「二人とも!」
三人「「「私の生き別れの妹ですよね!」」」
ありす「ちょ、ちょっと、いきなりそんな事言われても……」
雪美「生き別れの……妹……?」
三人「「「そう!」」」
ありす「え、えぇ……なんですかそれは……」
P(まあ、いきなりそんな事言われたら、そういう反応するよなぁ)
雪美「生き別れの……妹…………いい……」
P・ありす「「え?」」
千秋「お?」
雪美「私……ありすの……妹が……いい……」
ありす「はい……?」
雪美「ありす……私の……生き別れの…お姉ちゃん……ふふっ」
千秋「そ、そんな……」ガクッ
文香「ま、まさか、こんな所に……」ガクッ
周子「伏兵がいたなんて……」ガクッ
ありす「ゆ、雪美さんまで……もう、何なんですか!」
P「ありす、めっちゃニヤついてるぞ」
ありす「そ、そんな事無いでふ、ぷろじゅーしゃ、あうっ」
全員(噛んだ、可愛い)ニヤニヤ
ありす「も、もうっ!! みなさん、うるさいですよぅ!!!!」
おわり
まあ雪美は私の生き別れの妹なんですけどね
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