・初創作に初ss
・やる気だけの見切り発車
・亀のごとき遅さと駄文
・まだまだ非常識っぽい
・―――が! やっぱ青春を味わいたい!(切実)
本当に、勢いだけで生まれたようなssですので、生暖かい目で見てくださるとうれしいです。
安価を多用しますが知識がない分、再安価等、あるかと思います。
(……あまあまにみてね!)
無職「…………帰ってもらっていいですか?」
女神「ええっ!? い、今のはどう考えても『おお、麗しき女神様……毎日寂しく親のすねをかじって生きているこの私に、ついに救いの手を……!』って流れだったでしょうに!」
無職「いや人の家に不法侵入する神様とかそれなんて押しかけ美人局? あとさぁ、見てわからないもんなんですかね?」
女神「貴方が無職ってこと?」
無職「…………もう少しでイケそうだったのになぁ」ボソ
女神「イケ……?」チラ
無職「俺ってば今、したすっぽんぽんなんだけど。というか、途中だったんですけど」
無職ボーイ「ハローワールド」
女神「ひぇっ!?」
無職「ほら見てくれよこの苦しそうな我が息子―――」
女神「キャァァァアアアアアアアアアッ!!!」メガミノチカラスパァァァアン!
無職「」
無職ガール「ハローアンダーワールド」
女神「へ、へんなもの急に見せつけてこないでよぅ!」
女神「わわ、私は女神さまなんだから、敬いなさいってば!」
女神「……は、初めて見たし……触っちゃったし!///」ブンブン
女神「も、もー! 何とか言ったらどうな……ん?」
無職ガール「ワリィナチャンネー、シヌホドツカレテル」
無職「」ブクブクブク
女神「ハハッ、マジかよ」
女神「え? 嘘でしょ? あ、あれ、無職が女の子になってる……穴もないけど」
女神「ほ、本当に起きない……人間って、心臓と同じくらい海綿体が重要だったのかしら」
女神「うーん……まぁ、どっかの誰かさんは『沈黙は肯定』って言ってたし」
女神「きっと……きっと、許してくれるよね!」
女神「貴方に素晴らしい青春ライフを! もう一度、高校時代からやり直させてあげる!」
女神「お詫びと言っちゃあなんだけど……>>3の能力を授けるわ!」
女神「が、頑張ってねぇー!」
無職「」
……。
…………。
言ったことが本当になる能力
無職「…………」
無職「……………………」
無職「チャッハァッ!!!!」
無職「ゼェーゼェー……な、なんだったんだ? あいつ……」
無職「……で、ここ、いったいどこだ……?」
無職「ハハハ! ここはどこ? わたしはだれ……ってな!」
無職「…………」
無職「あれ……? 本当に、俺は誰だ? 思い……出せない……」
無職「…………俺は、>>5、だったはずじゃ……なんで急に、記憶が……?」
無職「……ここも、>>6、なんだろうか……」
説明不足だったんで補足ゥ!!
主人公は
身長
体重
身体的特徴(安直だけど、巨根とかね)
精神的特徴(心はイケメン、みたいな)
人間だからね? 化け物にしないでよ?
ここはどこ? に対しては
世界観(異世界とか、現代とか。高校だから、意外と近代的なほうがいいかも。そのほうが楽)
種族(エルフとか。思いつかなかったらいるかいないかでも)
国(ここはまぁ、戦争がある―とか、奴隷制度がある―とか。あなたのお好み)とかいろいろ
再安価>>7、>>8。ごめんね
異世界だったらバリバリ魔法とか出すけど、地球だったら普通にラブコメするよ
種族とか言ったけど、地球にエルフがいても何らおかしくないからね!()
戦争ありだったら、頑張るマス
身長180
体重72
身体的特徴、手先は器用
精神的特徴、頭は回るが定期的に甘いものを食べ続けないと思考が停止する
近代的な異世界
世界観 中世ヨーロッパでめちゃくちゃダーク
種族基本ファンタジーな種族ならなんでも揃ってる
国 戦争したがる帝国、世紀末思想が盛んな宗教国、中立的な商業国、魔族が多い魔の国
>>8と>>9を混ぜて
世界観は近代的な異世界でダーク
種族は性癖趣向によって変幻自在ってことで(キャラ登場時の安価で、いろいろな種族が選べるよ!)
国は好戦家でも手は出していない帝国と、種族差別、奴隷売買に手を染める宗教大国
それと、種族そのものの個体数の少ない魔の国、その大陸と、帝国などの大陸に挟まれるようにある小さな大陸に、中立的な商業国がある
おおまかにはこの設定で行かさせていただきます
少し時間が開きますけど待っててくださいね!
無職「―――ってことだったな……で? ここは森の中みたいだな」
無職「女神の言ってたことってこれのことだったのか……?」
無職「にしたってこんな俺を森の中に放り込むこともなかったんじゃないのか」
無職「暗い……空一面が木に阻まれてるわけでもなく、月光は届いてる」
無職(月が二個もあんじゃねぇか……紅い月と蒼い月ねぇ……異世界ってやつか?)
???「ごっめいとーう!!」
無職「うぉうっ!?」
無職(きゅ、急に目の前に出てくんなよちびるだろうが……あ、俺ズボン履いてなかったわ)
無職「よ、妖精? ちんまいな―――ぁぁあああああ鱗粉がぁぁぁあああああ目にぃいいいい!!」
???「ちんまいとは失礼な。 これでも由緒正しき百貌のうちの一つなのです」
無職「お前は名状しがたき何かだったりするのか……?」
女神「まさか。私は女神よ女神。あなたをここに召還した張本人なの」
無職「…………は?」
女神「言ったでしょ? 『もう一度、青春を味わっていないか』って」
無職「チッ、あれはマジだったのかよ」
女神「あーあーあー! 今女神である私に舌打ちしたー! いーけーなーいーんーだー!!」
無職(体は小さくて頭も空っぽそうなのにプライドだけは高いとか勘弁してくれよ)
女神「……きこえてますけどー?」
あ、再開してます
あと女神の私って一人称は私(ワタクシ)って読むといいかも(なんでもいいです)
無職「……で、俺のち〇こを粉砕したあげく、この世界に誘拐したわけか」
女神「ごめんなさい」
無職「…………あーくそ、正直心が躍るな」
女神「…………え?」
無職「あー……まあな? 問答無用で連れてこられたことは確かにどうかと思うが」
無職「ファンタジーを喜べないやつはいないと思うんだわ。ありがとな」
女神「う……ぅぅ、そういうのは面と向かって言わないでよ」
無職「え?」
女神「な、なんでもない!」
無職(顔を赤く染めている……俺の下半身がそんなに恥ずかしいものなのか?)
無職(というかよく生きて帰ってきたな。我がボーイよ)
無職ボーイ(この俺が収まるべきはさやの中さ。決して小汚い地面の上なんかでもなければ、消えていくわけでもない)
無職ボーイ(長年の相棒との絆を、この程度のことで切られてたまるかよ)
無職(…………めっちゃしゃべんじゃんこの男根)
無職「この世界はお前が作ったものなのか?」
女神「ううん。元々あったものよ。ある程度は把握してるけどね」
無職「ふーん……情報ならなんだってほしいな」
無職「今ここがどこなのかってわかるか?」
女神「えっとねー……ここは―――」
1 帝国 ―――人間中心の話になる予感がします
2 宗教大国 ―――波乱万丈な人間の亜人の物語になる予感がします (亜人はつまりエルフとかそういうものだよ)
3 魔の国 ―――亜人中心の物語になる予感がします
4 商業国 ―――1,2,3の良いとこ取りしたような物語になる予感がします
安価>>14~>>16 で多かったもの
4
4
女神「シーフォーン大陸の……ああ、『コルミス』ね」
無職「ん、んん? なんて?」
女神「どう説明したらいいんだろう……ラノベみたいな設定だと思ってくれればいいんじゃない?」
無職「把握。 で、そのコルミスとやらは危険なのか? 安全なのか? かわいい子はいるのか?」
女神「呑み込み早。最期のがちょっとよくわからないけど……ええ、一番マシでしょうね」
女神「えっと、無職……貴方、異世界ってどんなものだと思う?」
無職「あん? そんなもん決まってんだろ、>>18みたいな……」
色々な異種族がいるイメージ
女神「……異世界、って感じね」
無職「大体あってるだろ。ケモミミっこがいたりとか、地球ではありえないことがいっぱいある、みたいな」
女神「そうね、そうだけど……やっぱり本質は、人間でしかないの」
女神「貴方の世界、何度も見たことがあるわ」
女神「急激に成長を遂げていく都市、人、そして―――退屈と感じる、人の闇が」
無職「退屈、か」
無職(耳が痛いな……。いや、俺の場合、つまらない生き方をしてきただけか)
女神「ねぇ、知ってる? 人の苦しみってね、とてつもない、『娯楽』なの」
無職「…………」
女神「この世界じゃ、貴女の言ういろいろな異種族が虐げられ、奴隷として売られてる」
無職「どの世界にもそういうのがあるんだな」
女神「魔法があって、いっぱいの人がいて」
女神「異なる世界だとしても、人は変わらないのよ」
無職「…………その中だったら、コルミスとやらはマシだと」
女神「それどころか最高ってこともあるわ」
女神「流通もあるし、差別なしで亜人と人が共生している」
女神「貴方の言う『かわいい子』だって、探せばいるんじゃないの?」
無職「さいこーだな!」
女神「…………」
女神「あと技術大国でもあるからね」
無職「そうなのか? 異世界なのに」
女神「異世界っていえばどれも前時代のものだと思っているの……?」
女神「確かに地球ほどではないけど、一世代ぐらい前の銃なら製造されてるし」
女神「亜人の『ドワーフ』ってやつのおかげで、飛空艇も巨大な船もあるぐらいには発達しているわ」
無職「ぐ……そんなこと聞いてたら行きたくなっちまう」
女神「これから行くんだから良いじゃない……あ、あと。ほら!」
無職「……? ローブ? 異世界気分を味わえってか?」
女神「……下を隠しなさいってことよ。粉砕されたいの?」
無職「ひゅ」
無職(見事にトラウマを植え付けられたみたいだ)
女神「デザインに関しては、何も言わないでよね」
無職「ん? 俺は好きだがな」
無職(体全体を覆うようにして作られているローブ。黒を基調とした布に金の刺繍とは、高そうな作りだ)
女神「そ、そう! ならよかったんだけど……」
無職「ああ、ありがとうな。……じゃあ行くか」
女神「ぅ……うん。もちろん!」
無職(ってか本当に異世界なんだな。言葉とか通じるのか? そもそもこれ青春とかの話で始まったんじゃなかったっけ)
女神「うーん? なーんか忘れてるような気が……」
無職(なんにしろ、俺はこの世界で生きていくことを余儀なくされた、ってことでいいのか)
女神「えーとえーと…………」
無職(にしても、あれだな! こういう時はもう少し盛り上がりが欲しいもんだ。例えば…………)
女神「あ! そうそう、貴方にあげた能りょ―――」
無職「―――近くで女の子が暴漢に襲われてる、とかな!」
女神「……くのことで、話したかった、の……だけど」
>>19「―――誰かぁ! 助けて!」
身長
体重
肉体的特徴
身体的特徴
オモテのカオ(性格)
ウラのカオ(素)
能力(魔法や、ぼくのかんがえたこのこのちから!)
亜人か否か
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
おっと再安価↓
職業とかについたに無職から名前変わったりするのかな?
仲間というかメインキャラはどれくらい募集しますか?
>>23無職は無職です。現実は非常でありまする
エルフ「ハァ……ハァ……ッ!」
暴漢A「……! っと、あぶねぇなぁ……頭に一直線に弓矢をぶち込んでくるなんてヨォ」
エルフ(距離が近すぎる……しかも相手は結構の手練れ……山賊の、頭……!?)
暴漢B&C「疾ッ!」
エルフ「…………っ! ツァ……く、ぅぅ…………」
暴漢A「おいおいきれいな顔に傷がついちまったなァ? それ以上めちゃくちゃにされたくなかったらヨ、わかんだロ?」
エルフ(こいつら……何者なの!? 魔力も尽きてしまったし、なによりも…………)
暴漢B「ケケケ! 毒が回ってきたようだな!」
エルフ(視界が……定まらない! ダメ、こんなところで倒れちゃ……!)
暴漢C「ぐへへ、ついに観念したのか力が抜けちまってますでぇ」
エルフ「はな、しなさい……!」
暴漢A「振り払えないようじゃ、もうおもちゃ確定だなァ……」
エルフ「ひぅ……やめ、て……!」
エルフ(…………ッ!? うそ、後ろに木が!?)
暴漢B「もう逃げられねぇな! やっちまいましょうよボス!」
暴漢A「ああ、こんな上玉、久しぶりだからな……それに、『売れる』亜人とまで来た」
暴漢C「もう終わりでっせ、ぐへへ」
エルフ(やだ、やだやだやだ―――!)
エルフ「―――誰かぁ! 助けて!」
暴漢C「…………は、来るわけないで―――」
無職「よぉ」シュタッ!
暴漢s「な、貴様は…………!?」
エルフ「あな、たは…………?」
無職「なに、ただの……>>27」
おっと再安価↓
>>26 決めてはいませんが、とりあえずたくさんですね
女神『貴方の能力は、なにもかもを台無しにできる力を持つ』
女神『貴方が天動説を唱えれば、宇宙の法則が乱れるし、貴方が死ねといえば相手は死ぬ』
女神『制約もなければ、底なしの力も併せ持つ』
女神『口は災いの門……覚えておいてね』
無職「ただの……通りすがりだよ」
暴漢A「なにぃ? ふざけたことを抜かすな! ええい貴様も売り払ってくれよう!」
暴漢B「え、こいつなんかすっげーでかいんだけど」
暴漢C「ボスよりでかいっすな」
無職「生まれも育ちも格が違うのだろう」
暴漢A「」プチッ
エルフ(な、なんなのあの人……でも危険よ! 彼を止めなきゃ!)
エルフ「>>32」
うーんガバる。ごめんなさい再安価↓
無職「…………? ハハハ、狙われてるのは俺じゃないか」
暴漢A「てめぇのけつの穴で一晩過ごしてやるよ!」
暴漢B「少し体はだらしないが……悪くないしな」
暴漢C「ぐへへ、おとなしく俺たちについてくるっすよ」
エルフ「…………!? ど、どういうこと!?」
無職「って! 俺そんな趣味ないから、ゴーホーム! 二度とかかわってくんなあっちいけあっち!」
無職(しっ!しっ! おかげでちょっと目覚めそうだったじゃないか!)
暴漢s「ったく、帰る!」
無職(うわマジで何事もなかったかのように帰っていった)
エルフ「え? え??????」
無職(困惑具合がパネェ)
無職「あー……えーと……」
無職(ん??? あれ???? 女の子にどうやって話しかければいいの?????)
助けて天の声様! 安価↓
無職「大丈夫ですか?お嬢さん」イケボォ
無職(そう、これこそかけてあげるべき言葉。彼女にはきっと、俺が白馬に乗った王子様に見えているはずだ)
エルフ「…………ひっ」
無職「…………ひ?」
エルフ「…………」カクカク
無職「…………」
無職(怖がられてね)
女神(―――当たり前でしょ! 貴方、あの暴漢どもの味方にしか見えてなかったわよ)
無職(うせやん)
エルフ「オイシクナイオイシクナイオイシクナイ」
女神(ど、どうすんのよ! これ!)
無職(正直調子乗ってた。…………こういうときこそ(>>安価↓)だ!!)
エルフ「ボディーガード……ボディーガード……」
無職(えっと……これ大丈夫なのか? 目からハイライトが消えてるし、どこか上の空って感じで……犯罪臭がするけど)
女神(記憶の再構築中なんじゃない?)
無職(こっっっっっわ。え? それってつまり……)
女神(まあ、場合にもよるけど、貴方のボディーガードとしての記憶が刷り込まれるわね)
無職(…………)
女神(…………)
無職(…………こわぴ)
女神(今回は助けたからいいけど。悪用だってできちゃうんだからね)
無職(ギク)
女神(……だめだからね?)
無職(はひ)
無職(お、俺のボーイが再び粉砕される……なんてことはないようにしよう。うん)
エルフ「―――思い出した! 貴方は…………」
>>安価↓ コンマによって判定します
99~65 普通のボディーガード。基準としては、着替え中とかは外で待たされるぐらい。寝てる時も
64~30 特別なボディーガード。着替え中、『うっかり』入ってしまっても怒られない
29~1 ロマンティックボディーガード。一緒に着替えられる。
00 大切な人、兼ボディーガード。もはや夫婦である。
ゾロ目だとボーナスあり。ではどうぞ↓
これってどんな職業にも慣れない意味での無職?
それとも表記はどんなことも変わらないっていう意味?
珍しい、コンマの低い方が良いのか
>>43表記の意味でこのままですね。要望があれば変えていくこともできますけども
エルフ「お…………」
無職「お?」
エルフ「遅かったじゃないのよ、来るのが……」
女神(あら、良い感じに成功したみたいね)
無職(いいから後ろに隠れてなさい)
無職「わ、悪かった! すぐに助けに行けなくて……っ! 血が出てるじゃないか!」
無職(うぉおおおおいあいつら手まで出しやがっていたのか!)
エルフ「あっこれは……べ、別に大丈夫だから! はやく―――キャッ!」グラ
無職「っとと……おい、本当に大丈夫なのか? 力が全然入ってないじゃないか」
女神(すこし心配ね…………)
エルフ「…………」ポー
無職「ん? どうしたんだ?」
エルフ「―――んなっ、なんでもない! なんでもないから!」
無職「ったく、良いから! 俺に体重預けてろ」
エルフ「んむっ!?」
女神(ヒュー、抱き寄せるなんてやりてー!)
無職(うるせぇあ黙ってろい! 近所のおばちゃんみたいなこと言いやがって)
エルフ「はなしなさい! ぼ、ボディーガードでしょう貴方は!」
無職(とは言っても嫌がらないんだもんなぁ。力が入ってないからっていうのもあるんだろうけど……)
無職(む、胸……いや、おっぱいが! あといい香りもする!)
無職(これが……女の子の香り、ってやつなのか!? おおここが楽園か……!)
女神(ちょっと)
無職(のぅ! ちちちちがうんですよ別にやましいこととかそういうのは―――)
女神(静かに)
エルフ「…………くぅ…………んぅ…………」
無職(あらら、俺の腕の中で眠っちまってる)
無職(この子、エルフなのか……耳がとんがってる)
無職(この旅装束も決して真新しいものではない)
無職(それでも修繕したり手直ししたであろう跡がいくつか見える)
無職(…………こんな頑張れるものなのか、人は)
エルフ「う……ん……」
無職(エロス!!!!!!!)
無職(彼女がさらに無防備に俺にもたれかかってくる)
無職(彼女のその姿を見て、俺は……>>安価↓)
女神(…………)
>>44 確かに!! ってことで、好感度の時のコンマは優先順位みたいなものだと考えてください
無職(お、おっぱお! おっぱお! おっぱお!)
無職「ォ!」
女神(―――)ニッコリ
無職「じょじょじょ、冗談に決まってんだろ?」
無職(う……『まだこの世界に来たばっか』だから女神の監視から逃れることができない!)
無職(……しかたない。興奮するが、彼女の安全が第一か)ショボーン
無職「どこか寝られる場所を探そう」
>>安価↓
1 森から降りて、町のほうへと行ってみる
2 森の中で空間を見つけ、そこで夜を過ごす
3 その他(何か書いてね!)
無職「森を出てみるか」
女神「どうして急に? ここでもよくない?」
無職「森だし、ここは山だろ? どんな危険があるかもわからないし、何かあってからじゃ遅いだろ。……よ、っと……結構軽いんだな」
女神「……そうだね。また暴漢どもに襲われたら困っちゃうし」
無職「町の方向は分かるのか」
女神「まぁね」
無職「どんな町かは?」
女神「ふふふ、行ってからのお楽しみ、かな!」
無職「楽しそうだなお前」
女神「うん! さ、夜が明ける前に行っちゃおうよ!」
無職「……はいはい」
無職(しょっぱなからいろいろ起こりすぎて頭がパンクしそうだが)
無職(とりあえずはいい方向に進めているん、だよな?)
無職(エルフを治癒して……この『言葉』の力も、迂闊には使えねぇなぁ)
無職(青春、か。 亜人の大陸と、人の大陸に挟まれるようにあるシーフォーン大陸)
無職(そして商業国『コルミス』……)
無職(どちらにも肩入れしていない中立国の学校には……)
無職(―――どんな奴がいるんだろうな?)
ということで、今日は一旦ここで切らしていただきます
状況的には『プロローグ、完!』ってところでしょうか?
初めての創作で不慣れなことも多いのですが、どうだったでしょうか
できれば改善点などを教えてくださるとありがたいです
おやすみなさい
青春の時間だオラァッ!!!!!!(再開します)
―――の、前にちょっとした説明を少々
「このssの趣旨ってどんなものなの? どうするのが正解?」
「非リアの無職君をどうにかしてもて男にしてあげようというssです。友達、果てには恋仲まで」
「もて?????? 具体的には?」
「後述する無職のパラメータを鍛え上げ、少年少女の好感度を上げていきます」
「ダークって世界観にしてるけど、つまりどういうことだってばよ」
「どうにでもできる世界です。のほほんと生きるのもあり、[ピーーー]のもあり。すべては安価神の召すままに」
「このssの終着点ってかゴールってどこよ」
「俺の気力がなくなったら」
・無職には基本的に、『筋力』、『頭脳』、『コミュ力』、『カリスマ』、『敏捷』があります(増えるかも)
それぞれ力の強さ、頭の良さ、人付き合いの効率化、好感度上昇のボーナス取得、ちょっとした戦闘描写で先攻をとれるようになる……といった効果があります
好感度というのは、このssでは数値化されるものではなく、無職の行動によって進められる『サブイベント』に依存します
『サブイベント』というのは、よくある好感度イベントだと思ってくださって大丈夫です
温泉イベントとか、そういうのとかね!
・あと、vs暴漢の時は能力説明のために簡単に終わらせましたけど、戦闘はしっかり戦っていく方針です(安価による)
戦闘描写についてはたぶんどっかのパクリです。ゆるして
亜人についてもいくらか
正直、どんな亜人でも良いような気はしますが、安価してくれた人と自分の思う亜人が違ってくる可能性もあります
それでもいいょ! って寛大な人ばかりだと思いますが、一応
それと、亜人の種類をさらに細分化するため『ハーフ』、『クォーター』、『ワンエイス』を追加します(めんどいって人はなくてもいいです)
例えば! 『ケモミミっこ』定番の『猫の獣人』がいたとしましょう
純血の獣人であれば、猫がそのまま立っているような見た目
ハーフであれば、人に近いが体毛に覆われた猫のような見た目
クォーターであれば、腕や足は猫のようになっているが、それ以外は人間の見た目
ワンエイスであれば、猫耳猫尻尾の、人間とあまり変わらない見た目
ケモノは奥が深いですからね
それ以外にもこの細分化が適応される亜人もいます
『うるせぇ! 獣人つったらケモミミケモシッポだろがぃ!!!!!!!』
って方は『エイス猫獣人』みたく書いてくだされ
全部書かずともわかるぐらいの省略でしたら大丈夫です
キャラ安価すぐでしたら、『やっぱクォーターだ!』というのもありとします
無職の能力で簡単に修正できますしね
ですが、それが安価を踏んでいない別の人だったり、追加してから結構経っていたりするとできません
ご了承ください
(細分化したほうがかわいいこがいっぱい増えると思って!!!!!!!)
(ってなわけで本当に再開します)
(あ、わからないような亜人を指定されたときは調べるか聞くかします)
(後の説明は……物語と並列しながらでいっか!)
(では!!!!!)
無職「……お前、空飛んでるから楽そうだよな」
女神「うらやましい~?」
無職「いやぜんぜん」
女神「…………」
無職(エルフの呼吸はとりあえず落ち着いたものになった)
無職(今では俺の背中で寝息を立てている)
無職(疲れたかって? ハハハまさか。おっぱいエリクサーを背中から吸収しているからね)
無職(……服越しのおっぱいって、こんなにエッロいものだったんだな)
女神「……ん! 無職無職! 見えてきた! 『コルミス』!」
無職「ん……お、本当だ……まるで>>安価↓みたいな町だな」
どんな町か、特徴やなんやかんやを書き込んでください
例→(要塞のように堅牢な壁に囲まれてる。海に隣接しているからか、灯台の光がまぶしい)
みたく、簡単な特徴だけでもけっこうです↓
大通りは人通りが多く様々な商店が並んでいる
山をくり抜くようにして数層で創られており南側が海に隣接している
このスレは人気があるみたいだし、場合によって範囲安価して>>1が選ぶみたいでいいんじゃないかな?
>>61 なるほど、こういった場面では今度からそうさせていただきます。ありがとう!
良い感じになっているので、>>57~>>60をまぜまぜします
無職「……今って、夜、なんだよな? ずいぶんと活気あふれてる町なんだな」
女神「ま、このご時世じゃ、一番安全な街といっても過言じゃないからね」
無職「ああ、納得。しかし、段々の町って……おもしろいな」
無職(一旦山から下りるものかと思っていたが、意外とすぐ近くに門がある)
無職(この山が削られてできたような地形、上から見ると三日月状にでもなってんのか? 南側には海があるが、あっちに道はなさそうだ。船だけが見える)
無職(よくわからないが、『自然の要塞』ってやつなのかもな)
無職(ってか広っ! 一見すると港町って感じだが、どうみても主要都市ですありがとうございました)
無職「おいおい、小さな大陸の商業国って……こんなレベルたけぇのかよ」
無職(灯台は海を照らしている。よくわからない歯車仕掛けの機会が遠くに見えるが……あれがドワーフってやつの技術なのか?)
女神「隣の首都のほうがものすごいわよ」
無職「これでもまだ首都じゃないのかよ!?」
無職(白い家が海に降りていくように坂に建てられている。青い屋根が特徴的だな)
無職(あと一番目を引くのが、あの大通りか)
無職(ずいぶんとにぎわっているが……ん?)
行商人らしき集団「―――」ゾロゾロ
無職「…………」
女神「あー……あっちに街道があったのね。女神さんつーいうっかり!」テヘッ!
無職「おい」
無職(ハァ……ま、町が見つかっただけでも良かったか)
無職「ほら、行くぞ」
女神「うん!」
無職(行商人……? ずいぶんと大きい荷物だな)
無職(ってぇ! ……あ、危なっかしいなあの行商人。今なんか落としそうだったぞ)
無職(後ろのは……なにあれ、でかい。馬? 象? ま、まぁ異世界的なあれなんだろう)
女神「……? ねぇ、あの行商人、入り口で捕まってるっぽいけど」
無職「え?」
行商人「―――! ―――!」
無職「うわホントだ、兵士たちに取り押さえられてる」
女神「な、なにかあったのかな?」
無職「…………いや、こういうのは無視―――」
行商人「―――!」
無職「やべぇみつかった」
女神「す、すっごい涙目で迫真の表情をしてるけど……行くしか、ないんじゃないかな」
無職「…………うぃっす」
無職(うっわ……近づくと分かるけど、すっごい修羅場だな)
兵士「おい! お、おとなしくしろ!」
兵士「こ、こいつすばしっこ……ん? あ、おいそこの君! 手伝ってはくれないか!」
無職「んー…………>>安価↓」
無職「一体何があったんだ?」
兵士「いや……この怪しい奴がな、行商人の集団に紛れてコルミスに入ろうとしてたんだ」
無職「……もしかして、国に入るにはなんかしらが必要なのか?」
兵士「普通に入国できるんだが……行商人だっていう割には承認に発行される『券』を持ち合わせていないみたいでね」
兵士「そっちのほうで怪しい認定さ」
無職「うわぁ」
女神(もしかしてだけど、無視してたほうがよかったのかしら)
行商人「ん―――!」
兵士「フードで顔を隠して……! ええい、その顔を見せろ怪しい奴め!!」
無職「…………!」
怪しい行商人の正体は……! >>安価↓
性別←ここ重要
身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ(性格)
ウラのカオ(素)
能力(魔法や、ぼくのかんがえたこのこのちから! スキルとかアビリティみたいなもん)
亜人か否か 純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
性別女
身長142
体重39
肉体的特徴 色々と貧相
身体的特徴 ローブの下は動きやすい軽装
オモテのカオ(性格)内気で気弱だが心優しい
ウラのカオ(素)二重人格で戦闘狂
能力魔法使い 普段はサポート特化だが、性格が変わると身体強化の肉弾戦を行う
人間
行商人「は、離すっすよ……! あ、そ、そこの黒いローブのお方……たすけてくだしあ!」
兵士「お、女!? 男かと思っていたのだが……」
兵士「しかも人間か。ドワーフみたいにちっこいから亜人かと思ってた」
行商人「ひどくないっすか!? う……ぅぅ……汚されちゃうっす~助けてくださいよ道行くお人~……」スルッ
兵士「あ、こら待て!」
無職「ハハハ逃げられてやんの」
無職「…………」
無職「っていやいやいやいやこっちくんなよぉぉおおおお!?」
女神(…………ファイト)
無職(なにが!?)
行商人「……」ササッ
無職(って!! いつの間に回り込まれてる!?)
兵士「…………ハハ、君君、そこをどいてくれないかい?」
兵士「我々とて、罪もなき人を痛めつけるのは心苦しいのだよ……」
無職「ちょ」
女神(……南無阿弥陀仏!!!!!!)
無職(うるせぇ! ってかお前仏じゃなかろうがボケェ!!!)
行商人「助けてくれる……っすよね?」ウルウル
無職「…………」
兵士s「―――」スマイリィ
無職「>>安価↓」
無職「か……彼女を解放したりとか、ないぃ?」
兵士「ないですね」
兵士「ないな」
無職(意識高すぎかよこの兵士)
無職(ってか冗談じゃねぇ! こちとらエルフ背負ってる身だぞ……!)
無職「い、いやほらさ……こいつ、子供だろ? 悪戯かもだって―――」
行商人「子供じゃないっす!」
兵士「……と、言っているが?」
無職「」ピキピキ
無職(う……迂闊に能力は使わないって言ったそばからこれか?)
無職(仕方ない……背に腹は代えられん! 能力を使用す―――)
???「―――待てぇい!!」
兵士s「む!? なにやつ!?」
無職「こ、この声は!?」
固定キャラです。安価なし
兵士??「まったく、最近何もないからってピリピリしすぎでござるよ」
兵士「…………な! あ、貴方は!」
無職(って、門の陰から出てきたわけだが……変な口調をしてんな)
無職(だが兵士たちの反応を見るに、どうやら上司的な立場に立っているもののようだ)
兵士「兵士長! 怪しい奴をひっとらえました!」
兵士「行商人を騙りコルミスに入国しようとしていた者です!」
兵士長「……行商人を騙ったところで何もメリットはないでござるよ」
兵士長「売り場を開くなら『券』が必要になるし、そもそも仕入れすらできないでござる」
兵士「で、ですが……」
兵士長「……悪いことはしてないんでござるがね。……荷物を見てみればいいでござる」
行商人「あ!」
兵士長「旅の者、かまわないでござるね?」
行商人「あ……は、はいっす……」
無職(落ち着き払ってる、冷静沈着な男といったところか?)
無職(口調はふざけているが、顔つきは戦士のそれだ)
無職(にらみつけるかのような鋭い目は……見透かされてるようで、正直苦手だな)
行商人「あ、あれを見られるっすか……? だ、だから行商人って嘘ついたのにぃ―……」
無職(あ? 急に顔を赤く染めやがったぞ?)
兵士「―――ん!? これはなんだ?」
無職(馬? に付けられた旅用の鞍につけられた大きなカバン)
無職(そこから兵士は>>安価↓を取り出した)
無職「」
兵士「」
兵士長「…………」
行商人「ぅ……ひぐっ……だから……ダメだったのにぃ……」
無職(…………ああ、見事に春画だな。異世界版のエロ本ってわけだ)
無職(……ってあれ男性向けのやつじゃね?)
行商人「……もうやだぁ……」
無職(それさらされるとか死にたくなるやつじゃね?)
兵士「ン゛ッ、ゴホン!」パタン
兵士「ま、まぁ……人というのはそういうものだ」
無職(性の字には生が入ってるもんね! ってやかましいわ!)
無職(あ、顔を赤くした兵士がそっと春画を戻した)
兵士「その……すまん」
兵士「年頃って、やつなんだろ? 汲み取れなくて、すまない」
行商人「謝らないでほしぃっす……余計消えたくなるっすぅぅ……!」
女神(しゃがみ込んじゃった……)
無職(こんなにかわいらしい幼女がどぎつい春画を読む……あると思います!)
兵士長「…………これは予想外だったでござるな」
兵士長「人は見かけによらないってことなのでござろうか……」
行商人「」
無職(とどめさしやがった)
行商人の馬(?)「…………ブモ」
無職(いやペット(?)にまで嘲笑されてんだけど)
兵士長「とりあえず兵士たちは門の警護に戻れ」
兵士s「ハッ! …………その者らは?」
兵士長「……ついてきてもらおうでござる、旅の者たちよ」
無職&女神(えっ)
兵士長「その背負っている少女について、話が聞きたいのでござる」
無職(あっ…………終わったかも)
無職(涙ぐむ幼女とそのペット(仮)を連れて、俺たちは兵士長についていくことになった)
少し時間が空きます
まっててね!!!!!!!!!!!
再開します
兵士長「某のような下っ端では、歓迎などできないのだが」
兵士長「ああ、すまない。そこに腰かけてくれてかまわないでござる」
無職(案内されるまま来たわけだが、俺が今いるのは門から少し離れた塔のようななにかだった)
無職(というよりかは兵舎のような場所だったようにも思える)
無職(革張りの椅子と、ガラス張りの机。高貴さを感じさせる執務室だ)
無職(……なんか、仕事の面接っぽいからいやだな)
行商人「な、なんでウチらこんなとこに連れてこられたっすか……?」
女神(んー……別に敵意とかはなさそうだけど)
女神(エルフのことを知っているような口ぶりだったわね)
無職(関係者か? ……あまり、疑われたくもないものだが、さて)
兵士長「その子はそこに寝かせておくといい」
無職「あ、ああ……感謝する」
無職(……どこまでも無防備だな、コイツ)ツンツン
無職「で? ただの親切心から来るとは思えない行動だが……なにか、用があるのか?」
兵士長「おっと、まだ要件を話してなかったでござるな」
兵士長「そのエルフの子なんだが……実は知り合いなんでござる」
無職「知り合い?」
兵士長「そこまで親しいわけではないでござるがね。顔見知り、というくらいさ」
行商人「よ、っと……あのエルフっ子とここに呼ばれたこととが関係してるってことっすか?」
無職(ナチュラルに隣に座ってきたな)
無職「……お前は関係なかったんじゃないのか?」
行商人「え」
兵士長「…………」
行商人「え、え……?」
兵士長「…………話を続けるでござる」
行商人「(´・ω・`)」
女神(……ドンマイ)
兵士長「『ケルセニス』……隣の首都が建立した学園があるんだが、一度、そこで武器の指南を行ったことがあるんでござるよ」
兵士長「某が指南するのは馬上槍なんでござるが……彼女は、それはもう素晴らしい弓の名手だったでござる」
無職(学園、か…………ついにそれらしい名前が出てきたな)
無職(ってかそんな語尾して馬上槍とかどんだけだよ怖いわ)
行商人「―――!! ま、まさか貴方は……!」
無職「知っているのか雷電!」
行商人「らい……? いや、聞いたことがあるだけっすよ」
行商人「港町に駐屯する建国の英雄だったか何だか…………」
行商人「二つ名なんかで『>>安価↓』、って呼ばれてた……と、思うっす」
兵士長「……気恥ずかしいでござるよ、その話題は」
無職(え、何それめっちゃかっこいいじゃん)
無職(そうだな……俺だったら―――)
女神(迸る性欲ね)
無職(そんなえろくないもん……)
兵士長「所詮、某はただの兵士長ござる」
兵士長「でも確かに、その名は広く知れ渡っているでござる」
兵士長「そのためか『ケルセニス学園』の指南に行ったわけなんでござるが」
無職「そこでエルフと出会ったんだったな」
兵士長「……あの子は天才でござったよ。百発百中、その矢すべてが同じ場所に突き刺さるぐらいには」
兵士長「初めて戦慄したでござる。突き刺さった矢に、新たに矢が刺さるなど……彼女ほどの才能は、どこにもないだろう」
無職(…………エルフは学園の生徒だったのか)
無職(しかしじゃあ、あの旅装束は何だったんだろうな……)
兵士長「彼女のあの格好が気になるでござるか?」
無職「…………!」
無職「まぁ、な……まるで永年旅してきたみたいな……」
行商人「あ、それはウチも思ったっす。並大抵の旅じゃあ、あんな年期は入らないっすから」
兵士長「それもそうだろう……」
兵士長「―――彼女は、一度、逃げてきたのだよ」
無職「……逃げてきた? いったいなにからだ?」
兵士長「隣国『エリケッシュ』……差別も奴隷制度もはびこる、かの国から、でござる」
無職「…………」
行商人「ま、待つっす! あの国は、そんな……亜人が簡単に抜け出せるような国では、ないっす」
兵士長「……さらに言えば、それ以前には帝国のほうにもいたという」
行商人「…………」
兵士長「…………なぁ、彼女を背負ってきた、黒いローブに身を包む其方」
兵士長「聞かせては、くれないでござろうか」
兵士長「…………味方、なのでござろうな?」
無職「……ああ」
兵士長「―――其方には、彼女はどう見えた?」
無職「?」
兵士長「率直な感想を聞かせてほしいでござるよ。どう思ったのかを」
無職「…………>>安価↓」
兵士長「…………それは、どういう意味でござるか?」
無職「エルフは、森の中で暴漢に襲われててな」
無職「彼女自身、俺を庇うように叫んでくれたんだわ。とてもやさしい子だとは思う」
無職「だけど……俺なんかが分かったような口を利くのもあれだが、救いを渇望、してたような……」
無職「…………何かあったのかはわからないが、俺はそう思えたんだ」
無職(我ながらふわっとしているな……)
無職(だが、俺が彼女のボディーガードだとエルフの記憶を書き換えた時、彼女のその感情は消えたように思えた)
無職(もしかして、だが……聞く限りじゃ、エルフはものすごい才能の持ち主だったと)
無職「エルフって……学園じゃ、孤立してたりするのか?」
兵士長「ん、そう、でござるよ……才能の差から生まれた僻みで、彼女の周りに人は来ないでござる」
兵士長「しかしどうしてまた……そんなことを?」
無職「孤独っていうのは、辛いもんだろ? 支えがないっていうのは、寂しいんだわ」
無職(彼女がなぜ森に入ったのかはわからない)
無職(それでも俺は、彼女の瞳に昔の自分を覚えたんだ)
無職「どん底にいるときは無双するもんだろうがよ。這い上がれるための救いをさ」
無職(……一人ぼっちで、知っている人も、知らない人も、全部『人だ』としか認識できないような)
無職(考えすぎか? ……つっても、そう思えたってだけだしな)
兵士長「ク、ククク…………」
無職「んお?」
兵士長「いや、失礼。実に面白いものだと思えてしまって」
無職「…………??」
兵士長「彼女が森に潜った理由、聞きたければ彼女に聞くといいでござる」
エルフ「!」ビクッ
無職「でぇっ!? ―――起きてたのかよっ!?」
兵士長「さて、ここは自由に使っていいでござるから」
無職「ど、どこに行くつもりなんだ?」
兵士長「まだ残業が残っているでござるからね……散歩、でござるよ」
兵士長「では、おやすみでござる」
兵士長「エルフの『ボディーガード』殿? ククク…………」キー、パタン
無職「」
無職(あの、女神さん?)
女神(んみゃ!? な、なにかしら?)
無職(寝てんじゃねーよ。……俺の能力ってさ、エルフだけに効く、とかじゃなかったの!?)
女神(……言ったじゃないの。いい? 貴方が天動説を唱えたらね、人々の思想が変わるんじゃないの)
女神(世界の法則が、根っから書き換えられるの)
無職(つ、つまり……?)
女神(貴方は、過去に生きていた……ボディーガードとしての貴方が、世界のすべてに適用されたことになるわ)
女神(エルフの関係者なら、貴方を知っている、ということになるんじゃないかしら?)
無職「」
無職「さて、と……盗み聞きしてくれたエルフ」
無職「どうしてくれようか…………」
(エルフはまだ寝たふりを続けている)
>>安価↓
無職「起きてんだろ」
エルフ「…………」ピク
無職「…………起きなきゃキスすんぞ」
エルフ「……!」ピクピク
女神(ふふふ)ピキピキ
無職(おさえてや)
無職(……こんな顔を赤くして、寝てるって言うほうが無理があるぞ……)
無職(……まぁいい。起きてくるまではどこかで時間をつぶして…………うぉ!?)グイ
エルフ「…………」
無職「…………」
無職(な、なんだ……急に袖を引かれたから、エルフを押し倒しているみたいになってしまった)
無職(興奮する…………じゃなくて! どうしたんだ、ホント)
エルフ「眠ってたら、キスしてくれたの?」
無職「!?」
無職(ななななな、何を言っているんだこのエロフは! ちょっとドキッとしてしまったじゃないか!)
無職「ハ、ハハ……な、なんの―――」
エルフ「して、くれた?」
無職(そんな、真っ赤な顔で見つめられたらこっちが持たねぇって!)
女神(瞳がうるんでる……乙女なのねぇこの子も)
無職(うっせぇ年増みたいなこと言いやがって)
女神(は?)
無職(あ?)
行商人「…………」キャー
無職(……なんだその隠せてるようで隠せてない顔の覆い方は。隙間から見えてるやろがい!)
無職(…………存在を忘れてたとは言えない)
無職(どうしようこの空気)
エルフ「あ……ぇ……うそ、なんで、ひと……」パクパク
無職(こっちもこっちで気づいてなかったのな)
女神(わー! 耳まで真っ赤っか!)
無職(…………俺では、ないはずだ)
無職(…………)
中途半端かもしれませんが、ここでいったん区切らさせていただきます
ここからは、『猛る稲妻』こと兵士長のお散歩風景を描いていきます(短いよ!)
暴漢「ハァッ、ハァッ……な、なんなんだよあいつはァ!?」
兵士長「ククク……八つ裂きにされるでござるよ」
暴漢「な、なんで馬上槍で人が木っ端みじんになるんだよ!」
兵士長「我々は正義に生きる人間でござる」
暴漢「グッ……燃え尽きろッ!!!」
兵士長「…………悪のすべてが、無意味なのでござる」
暴漢「…………は?」
兵士長「……しかしなぜはびこるのでござろうか」
暴漢「あ、あ、ああああっぁあああああああああ!!! 俺の腕があぁあああああ!!!!!!」
兵士長「血潮を煙とし、叫びを戒めとし」
暴漢「あ、あああああああ…………ひぃいいいいいいい…………」
兵士長「死を持って償いたまえ」
暴漢「ッハァ゛ッ! ……ァ…………」
兵士長「また、この槍で悪を貫くのか」
兵士長「どれほどまでに、屍を築き上げてきたのでござろうな」
兵士長「これからも、どれだけを殺していくのでござろうな?」
兵士長「ククク、どうか、其方が決して悪道に堕ちないことを」
兵士長「ククク、ククククク……フハハハハハハハハハ!!!!」
兵士長「神よ、貴様は堕ち逝くか?」
次回はエルフの会話からスタートする予定です
『あれ、青春全く関係なくね?』とか思ったそこのあなた、ごめんなさい!
も、もうちょっとだけ続くんじゃ……けっしてスレタイ詐欺ではないのじゃ………
ということで、おやすみなさい
改善点等あったのなら、遠慮せず書いてください
安価もあれで多いのか少ないのか微妙なとこなので、アドバイスお願いいたします
では!!!!!!!!!!
もうそろ百行きそうですね、再開します
…………の、前に兵士長のステータスのようなものを
性別 男
身長 178cm
体重 89kg
肉体的特徴 帯電している
オモテのカオ 考えは読めないが、何となく良い奴そう
ウラのカオ 悪を滅ぼす系男子
能力 霹靂の鎧
無職(謎の多い人物だが、敵に回さなければ心強い味方になりそうだ)
無職(というわけで、エルフの会話から再開しましょ)
無職(では!!!!!!!!!!)
エルフ「…………」
行商人「ア、アハハ……お気になさらず……」
エルフ「う……お見苦しいところを…………」
無職(両者ともに見合って、頭を下げ合ってるわけだが、つまりどういうことだってばよ)
無職(お見苦しいところは行商人も見せてたけどな)
行商人「……でも、珍しいっすね……人と亜人が一緒に行動してるなんて」
無職「ん? いや俺たちは出会ったばか―――」
無職「―――ンン゛ッ! ま、まぁな? 人のボディーガードがついてる亜人なんて、そりゃ珍しいだろうさ」
無職(世界を書き換えていたんだったな…………危ない危ない)
エルフ「ええ……まぁ」
無職(こっちはこっちでさっきのショックが抜けてないみたいだ)
無職(……俺も俺でかなり動揺しちまったが……とりあえず話を進めるか)
無職「で、あー……なんだったっけ、行商人」
行商人「……もう忘れたっすか? 確か、エルフっ子が森の中にいた理由……とかだった気がするっす」
無職(……変にボロを出して矛盾を産むのはまずい)
無職(もしも俺と彼女が知るようなことだったのなら……追及は免れないだろう。慎重にいかねば)
エルフ「…………その子は、信用できるの?」
無職「安心しろ。弱みを握ってるから大丈夫だ!」
行商人「……なぁにが『大丈夫だ!』っすか。弱みなんてウチにはないっす」
無職「春画」
行商人「へいどこまでもついていきまっすぁ!!!!!!」
エルフ「……続けるわよ」
エルフ「私が大陸のほうから逃げてきたのは……聞いてるわよね」
女神(帝国から逃げてきたんだよね)
エルフ「それでまぁ、ここまで流れ着くことができたのだけど……」
エルフ「身寄りもなければ、行く宛てもなかったの」
エルフ「だから、一時期は孤児みたいなものだった……でも、ある日、とある人に拾われてね」
無職「とある人?」
エルフ「ええ。森の奥で孤児院を開いている人だったわ」
行商人「……んー? ここらで孤児院の話は聞かないっすけど」
エルフ「亜人だけの孤児院で、しかも秘匿されている施設だったからね」
無職(ふむ……それが理由なのだろうか?)
無職「それで、そこの子供たちに会ってきたってことか」
エルフ「…………」
無職「?」
無職(あれ、もしかして違ったのか?)
エルフ「理由が、孤児院にあるのは違いないわ」
エルフ「でも……そうね、今度連れて行ってあげる」
行商人「う、ウチも行きたいっす!」
エルフ「……もの好きなのね。いいわよ、別に人間を拒んでいるわけでもないしね」
無職「あ、ああ……連れて行ってくれるなら構わないが」
エルフ「もう夜遅いし、寝ましょう? 私は山道を走ってたから疲れてて……」
行商人「えっと、ここは自由に使っていいって言われたっすけど、寝ちゃっていいんですかね」
無職「自由にっていうのは本当に何してもいいってことだろ」
無職(あのいかにもな兵士長が言ったことだしな)
行商人「う……ウチも遠くから歩いてきたもんっすから、実は眠たかったんすよ……」
無職(俺も、今日はいろいろありすぎた……)
無職「いろいろなことは明日やるとしよう!」
無職(明日のことは明日の俺に、だ)
無職(…………うーんこの革張りの椅子の具合がとても良い…………むにゃむにゃ)
サブイベント―――『静謐なる邂逅』(エルフ)が追加されました
翌日の『自由行動ターン』にて選択してください
※自由行動ターンとは?
■■■■■■■■■□ ……といった表記の体力の数だけ一日に自由に行動ができます
初期の体力は10。無職の行動によって限度は上下します
基本的には一ずつ減っていきますが、場合によっては値が変動します
体力がゼロになった場合、強制的に近くの施設で一日を過ごすことになります
その時は体力の上限が半減し、また色々な方からの叱責ももらえます
効率よく、そしてたくさんのイベントをこなしたい場合、体力管理が重要になってくるでしょう
半減した体力は、さらに一日経過で回復します
選択肢のほうはこちら側で決めてしまいますが、『その他(書き込み)』でまた違ったイベントも見れるかも……?
サブイベントは残り体力に関係なく進行し、一日(変動あり)を経過させます
体力消費はゼロですので、残り体力がわずかの時に選択するのがいいかもしれません
あとはおいおい説明していきます
説明不足だな? と思った時には質問してください
答えられれば答えます
(創作童貞なんです!!!! ゆるして!!!!!!)
~自由のターンだオラァッ!!!!!!~
無職「んー…………ん?」
無職(外が明るい……そうか、もう朝になったのか)
無職「……誰もいなくね」
手紙「オレヲミヤガレッテンダ」
無職「…………書置き?」
『町の中を回ってきます! 夕方までにはここに帰ってきますのでご安心を!』
『追記 昨日のお詫びと、ほんの感謝の気持ちっす』
無職「……ん、これは……金貨か。それも大量の」
無職(あいつって、意外と金持ちだったんだな)
無職(どうするかな。言葉は通じるみたいだし、あの大通りにでもいってみるか?)
>>安価↓
1 執務室で時間をつぶす (体力消費なし)
2 外の訓練場に行ってみる。どうやら兵士長がいるようだ
3 郊外を歩いてみよう
4 大通りを歩いてみよう
5 町の中をぶらりと散歩してみよう
6 海のほうにでも行ってみようか(体力2消費)
7 そういえば、ここは美食の町だったんだっけ? 食べ歩きもいいかもしれないな
8 金貨を使って買い物でもしてみるか
サブイベント『静謐なる邂逅』―――❕ 強制的に一日が経過します!
体力記入忘れ ■■■■■■■■■■ MAX!
→■■■■■■■■■□ 残り体力9 ―――まだ夕方までかなり時間がある
無職「……昨日は夜だったが……やはり日中だと格が違うな!」
無職(大通りのほうへ来てみたが、人の通りが多い多い)
無職(市を開く者たちが客を呼び込んで、良い感じの喧騒に包まれてるって感じだ)
無職(かなり横幅の広い道だった記憶があるが、活気と人であふれかえってやがる)
無職(……くっ、朝飯食ってないから、このかぐわしい香りは腹に効く!)
屋台のおっちゃんA「さぁさぁ安いよぉ! モンドリ鳥の焼き串だ!」
屋台のおっちゃんB「近海で取れたイカめしの甘辛ダレ焼き! どうだい! そこのお人!」
屋台のおっちゃんC「首都のほうでとれた野菜をたれでつけて焼いてみたぜ! 格別のうまさだぞ!」
無職(……どれも魅力的だな……)
無職(…………どうするか!)ジュルリ
>>安価↓
1 漢は黙って肉だ!!!!!!!
2 海に幸あれ我に幸あれぃ!!! 魚だろうがよぉ!!!!!
3 野菜がいいと思います。うん
無職(くっ! 脳内会議が白熱してやがる!)
無職(……この世界の魚、味が気になるな……)
無職(どうでもいいけど、イカって魚なの?)
屋台のおっちゃんB「お、どうした嬢ちゃん! イカめし、買っていくかい?」
無職(誰かいるのか…………?)
無職「ちょ、すいません通してくださーい」
???「えっと……イカめし、二つもらえますかー?」
屋台のおっちゃんB「ハッハッハ! 嬢ちゃん気前がいいねぇ! 待ってな、今一番焼き上がりのいいものあげてやっからよ!」
???「ほ、本当!? わーいおっちゃんサイコー!」
無職「…………」
そこにいたのは?>>安価↓ (既存の女性キャラのみ)
行商人「…………あ」
無職「よう。元気そうだな……っていうのもおかしいが」
無職「俺も腹が減ってたんだわ。おっちゃん! 俺にも一本くれや!」
屋台のおっちゃんB「なんだい嬢ちゃん、もしかして、彼かぁ!? 最高の逸品を作ってやんなきゃなぁ!!」
無職「あそうですこの子の彼です」テレッ
行商人「ちちち、違うっすよ! ……も、もう! 勝手なこと言わないでほしいっす!」
無職「いたたたた! 踏むな踏むな、奢ってやっから!」
行商人「……それ元はウチのものだった気がするっすけど」
無職「心の温かさはプライスレス」ネイティブゥ
無職「それに、あんま感謝されるようなこともしてないっての」
無職「俺に使わせてくれよ! いいだろ?」
行商人「う……べ、別にいいっすけど? そこまで言うなら、止めはしないっす」
屋台のおっちゃんB「くぅ~! 見せつけてくれるね! あいよ、イカめし三本! 銀貨二枚だ!」
無職(銀貨……? ああ、この銀色のやつか。よく見ると銅色の硬貨もある)
無職「ありがとうおっちゃん! また来るぜ!」
屋台のおっちゃんB「おうよ! 彼女さん大事にしろよ!」
行商人「だから違うっす―――!!!!」
無職「ハハハハハ! 悪い悪い! とにかく、どこか食べられるとこ行こうぜ!」
行商人「……食べ歩き、しないっすか?」
無職「ん……俺も考えたが、人が多すぎやしないか?」
行商人「大通りだけじゃないんすよ、ここ」クイッ
無職「お……こんな細道があるのか」
無職(茶店や、小さな商店が並んでる人通りの少ない細い道)
無職(白色の建物ばかりで目が疲れそうだったが、こういう日陰のある道は居心地が良い)
行商人「行きましょう……っす」
無職「……あいよ」
行商人「んふー! うまいっすー!!」
無職(まさかのイカめし二刀流。二本とも食べるとは思わなかったな)
無職(しかし確かに、このイカめしはうまい)
無職(米があったことにも驚きだが、この料理の発想まであるとは)
無職「たれの具合が素晴らしいな」
行商人「っすね~……あ、そうだ。無職さんはこれから何か用事があるっすか?」
無職「用事? …………>>安価↓」(あるかないか)
無職「特にはないが……なぜだ?」
行商人「! な、ないっすか!」パァー
無職「あ、ああ……適当に時間をつぶそうと思っていたからな」
行商人「へへへー! じゃ、じゃあ一緒に回らないっすか!?」
無職「町をか?」
行商人「ハイっす! って言っても、行くとこは決まってないっすけど!」
無職「……構わないぞ、一緒にぶらりと適当にほっつき歩くか」
無職(……とは言ったものの、俺もこれといっていきたい場所はないんだよな)
無職(あ! そういえばあそこが気になったな……)
■■■■■■■■■□ 残り体力9 ―――まだ夕方までかなり時間がある
1 執務室で時間をつぶす (体力消費なし)
2 兵舎の近くの訓練場に行ってみよう (体力2消費)
3 郊外を歩いてみよう
4 大通りを歩いてみよう
5 町の中をぶらりと散歩してみよう
6 海のほうにでも行ってみようか (体力2消費)
7 金貨を使って買い物でもしてみるか
サブイベント『静謐なる邂逅』―――❕ 強制的に一日が経過します ❕
安価↓1ということ?書いてないけれど…
安価下
>>114 申し訳ないです。書き忘れていました
■■■■■■■■■□ → ■■■■■■■□□□ 残り体力7
船の乗組員「よーし! そのまま荷を下ろしてくれ!」
船の乗組員「…………よし! これで最後だ! みんな、ご苦労だった!」
無職「へー、ここは港だったんだな。町のほうは活気がすごかったが、こっちは熱気がすごいな」
行商人「海の漢! って感じの方々っすから。コルミスの海漢の話は結構有名っすよ?」
無職「どんなのなんだ?」
行商人「荒波も彼らの一言で収まり、曇天も彼らの雄たけびに掻き消える」
行商人「……ただただ海の漢たちの熱さを書いた物語っすけどね」
無職「ハハハ……情熱的なんだな」
無職(なんというか、楽しそうな連中だ)
乗組員s「疲れたなぁー! お前らぁ! もちろんこの後一杯やるよなぁ!?」
―――ウォォオオオオオオオオオオオ!!!
行商人「ね? 雨もすぐやみそうな人たちでしょう」
無職(疲れたら寝ないの? 俺がおかしいの? あれぇ?)
船の乗組員「ハッ! てめぇら忘れてねぇだろうなぁ! 俺が単騎でクラーケンをぶっ殺したら奢るって約束をよ!」
乗組員s「チッ、うるせぇなぁ! お前はいつも俺たちに奢らせてただろうがぁ!」ソーダソーダ!
船の乗組員「んだとぉ!? ……って、ん? お! 行商人の嬢ちゃんじゃねぇか! 久しぶりだなぁ!」
無職「え」
行商人「だから嫌なんすよ、この『種族』は…………!」
船の乗組員「んだよぉー連れねぇなぁ! ほら、俺の胸へ飛び込んでおいで!!!!!」
行商人「…………>>安価↓」
行商人の設定は>>69の設定が採用されている?
(この『種族』はと言ってるし、天使と人間のクォーター?)
行商人「―――だから、しっしっ、っす」ギュー
無職「ちょっ!? なんで抱き着いて…………っ!?」
行商人(我慢するっす。あの人があきらめるまで我慢っすよ)
無職(我慢って言ったって、するのはお前のほうじゃないのか……? 正直ちょっと興奮するんですけど)
船の乗組員「…………」ニコニコスマイリィ
乗組員s「あーあ、ついにフラれたのか」
乗組員s「まー妥当なんじゃね? 団長ったらめちゃくちゃしつこかったじゃん」
乗組員s「しっかしやるなーあの長身の漢。団長が狙ってた子を我が物にするなんてな」
船の乗組員改め団長「君は、行商人とは、どんな関係なんだい?」ピキピキ
無職(やべぇピキってる)
無職「や、どんな関係とかそんな―――」スパァァァアアアアアアアン
無職(いっ!? 抱擁を心待ちにして広げていた腕をそのまま振り下ろしてきやがった!)
無職(肩が外れる……いだだだだ)ギリギリ
団長「答えてくれないかね?」グググ
乗組員s「あーあ、ご愁傷様。みんなー先に酒飲んでよーぜー!」
無職(ちょおっ!? ここで酒盛りすんなってか助けて!!!)
行商人「か、関係なんて……>>安価↓ってだけっす!」
団長「フ、フフフ、フハハハハハハハハハ!!! なんだ、そういうことだったのか!」バンッバンッ
無職(ちょちょちょ痛い痛い)
無職(あと設定盛り込むのやめてもらっていいですかね)
行商人(こんぐらいしないと諦めてくれないっす)
団長「兄弟だったとは、早く言ってくれればよかったのに。なぁ義弟よ!」
無職「いや勝手に弟にすんじゃねぇ!」
無職(諦める様子はなさそうだが……?)
乗組員s「え、あの子にあんな兄弟居たか?」
乗組員s「さあ? ともかく、団長が復活したみたいだぞ」
団長「兄弟ならば、兄弟なのならば! ああ、行商人! 俺が入る余地もあるというこ―――」
行商人「夫です」ギュ
無職(…………)
団長「…………」
乗組員s「…………」カランカラン
無職(―――はぁぁあああああああああああ!!!!???)
団長「フ、フハハ冗談きついぞ行商に―――」
行商人「夫っす」ギューーー
乗組員s「ブフォ」
団長「」
乗組員s「死……死んでる…………」
無職()
>>118 説明不足でした。すみません
この種族(海に出る暑苦しい漢ども)は嫌い! って意味で解釈してくだされ
行商人の設定については>>67を採用しています
乗組員s「あんちゃん、やり手だな」
乗組員s「まさか、あげてから落とす手法を使うとはな……」
乗組員s「命知らずな蛮勇さ、嫌いじゃないぜ!!」
無職「いやそのちょっとあの? あのちょっといいですかね!?」
無職「俺と! 行商人は! 別に―――」
団長「アハハハハハハハハ!!!!」
無職「ひえ」
行商人(申し訳ないっす。こうするしかなかったんすよ)
無職(一応聞くが……この男とお前の関係は?)
行商人(…………>>安価↓っす)
今更だけど>>86の安価を取られていたらどうなったかが気になる
大筋は変わらない?
行商人(昔の……幼馴染っす。離れてからしばらく会ってなかったんすけど、最近再会して……)
行商人(そしたらこんな獣みたいな人間になってて、ちょっと無理っす)
無職(幼馴染ィ!? そ、そんなもんエロゲのテンプレ的設定だろ……)
無職(それにこいつはかなり美少女だ。そんな子と離れて、再会して……?)
無職(で、気づいたら俺がいた……? しかも夫?)
無職(それ、到底許されるやつじゃないんじゃね?)
乗組員s「あー、逃げたほうがいいぞ」
乗組員s「そいつ、嫉妬深いうえに…………」
団長「―――」
乗組員s「……海じゃ敵なしの漢だからな」
行商人(まったく、馬鹿らしいっす―――キャッ!?)
行商人(な、なんでお姫様抱っこなんかして…………)
無職(あいつの顔見てみろよ)
団長「クカカカカカカカカカ―――!!!!」
行商人(わーお)
無職「に…………」
団長「まてぇぇえええええええええええ!!!!!!!」
無職「にぃいげるんだよぉおおおおおおおおお!!!!!!」
…………。
……………………。
>>124 実はもう一つの安価と混ぜて書き込んでたりなかったり
どうなるかはわかりませんが、おそらくは大筋で一緒だったと思います(エルフの反応が変わったりしたのかも)
無職「ヅァ……ハァ……ハァ…………! ま、撒いたか―――むぐ!」
行商人(し! 静かに、っす)
団長「どこだぁあああああああああ!!!! うぉああああああああああああ!!」
団長「あああああああああぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ……ぁ…………」
無職「…………」
行商人「…………」
無職「―――ハァッ!!! …………や、やっと……いなくなったか……」
行商人「……お、重かったっすか? 申し訳ないっす……」
無職「いやいや、全然軽いっての。だけどあいつの足がはえ―ことはえーこと!」
無職「……で、なんとか路地裏に逃げ込んだが……狭いな、さすがに」
行商人「……ふふ、無職さんの鼓動が聞こえるっす」
無職「…………こっちはいいにおいがする」
無職(ってか本当に狭いな。密着するようになっちまったが……)
行商人「…………」ジー
無職「ん、なんだ?」
行商人「いえ…………」
行商人「『夫』、っすね!」
無職「……勘弁してくれ…………」
少し時間が空きます
少々お待ちを!!!!!!!!!
(オムニバス(?)方式の安価をやってみましたけど、どうでしょうか?)
(ということで、では!!!!!!!!!)
再会します(みなさんありがとうございます!!!!!!!)
無職(ぐ……町中を駆けまわったから疲れた……。俺は無職のもやしっ子なんだけどなぁ)
■■■■■■■□□□ → ■■■■■□□□□□ 残り体力5
無職「さて、どうするかな」
―――日がもう登り切っている。 昼飯時、というやつだろうか?
1 執務室で時間をつぶす (体力消費なし)
2 兵舎の近くの訓練場に行ってみよう (体力2消費)
3 郊外を歩いてみよう
4 大通りを歩いてみよう
5 町の中をぶらりと散歩してみよう
6 金貨を使って買い物でもしてみるか
サブイベント『静謐なる邂逅』―――❕ 強制的に一日が経過します ❕
>>安価↓
無職(そういや、女神もいないし、羽を伸ばしてみるのもありかもしれないな)
無職「なぁ、行商人。この町の地理には詳しそうだったが、どうだ?」
行商人「何度か来た事があるっすから、詳しいとまではいかなくとも、多少は」
無職「…………あーっと、そうだ! どこか案内してくれないか?」
行商人「案内、っすか?」
無職「ああ。大通りのほうは、なんていうか人に酔いそうでさ」
無職「穴場、みたいな……静かなところに行ってみたいな、って思って」
行商人「…………まるでデートっすね」ボソ
無職「ん?」
行商人「んーん、なんでもないっす! そうっすね……色々、まわってみるのもありじゃないっすか?」
行商人「この町は魅力にあふれてるっす」
行商人「大通りや港以外でも、良いところはいっぱいあるっすよ!」
無職「じゃ、ぶらりと歩くか」
行商人「はいっす!」
無職「…………ここは?」
行商人「茶店みたいなもんっす。帝都とかの甘味を、魔の国の茶と一緒に飲める場所っすよ」
無職「……もう昼時だったな。寄っていくか?」
行商人「最初っからそのつもりっす!」グイグイ
無職「引っ張るなっての」
無職(この辺は森に近いからか、木々の木の葉がちょうどよく日陰を作ってくれていて、涼しい)
無職(少し開けた場所にある茶店は、どこか日本の風情を感じさせる造りだ)
無職(地面なんか、砂利が敷き詰められていて、不規則な飛び石が茶店のほうに続いている)
無職「大通りばかりに目がいきそうになるが、こういうものもあるんだな」
行商人「ふふふ! ウチのお気に入りの茶店っす!」
行商人「ここに来るまでが入り組んでるっすからあまり人が来ないんすけど、そのおかげで静か、というか」
行商人「無職さんが、初めてっす! ここに招待するの!」
無職(やだこの子ちょうかわいい)トゥクン
女将「んー? 懐かしい声がするねー?」
無職(あとずっと思ってたけどすごい、和!!!!! 女将さんも和!!!!! 割烹着!!!!)
行商人「お久しぶりっす!」
女将「あー! いつかのちっこい行商人の子じゃないかい!」
女将「どうだったんだ、あの商人に発行されるって『券』は、手に入ったのかい?」
無職(…………なに?)
行商人「……え、っと。それは―――」
女将「ってぇ!! まぁ! 券じゃなくてアンタ、男手に入れちまったのかい!?」
女将「…………人は見かけによらないのねぇ……」
行商人「い、いや! ち、違……くも、ないような……?」
無職「違う違うちゃんと否定してホラ」
行商人「ウチらは客としてきたっす。女将さんのお茶と甘味が恋しくなったっすよ」
女将「……そうかい。じゃ、そこに腰かけてておくれ。久しぶりの客だからね、腕によりをかけて作るよ!」
行商人「…………静か、っすね」
無職「だな」
無職(木々が揺れて、葉がこすれる音が山から聞こえてくる)
無職(大通りにいた時の喧騒は、嘘みたいに聞こえなくなっていた)
行商人「聞かない、っすか?」コテン
無職「どうした、無防備に俺に体重をかけてきて」
無職「さっきの……券のことなら聞かないぞ」
行商人「ウチは、行商人を騙って入国しようとしてたんすよ?」
行商人「それなのに、ふたを開けてみれば行商人を志願してて……許可されなかったんすから」
行商人「一言二言、疑問がないと、なんかもやもやするっす」
無職「疑問、ねぇ…………」
無職「……なぁ、なにか後ろめたいことでもあんのか?」
行商人「!」ピク
行商人「な、なぜっすか……?」
無職「正直俺は、お前の行為は悪いとは思えない」
無職(ってか、一人の少女に求愛して挙句ものすごい形相で追いかけてくるやつよりは平和的で、ほほえましいものだろう)
無職「だが、周りが許せることでも、自分がそれを許せないっていうのはな……」
無職「簡単には言えないが、俺たちとは違う『何か』があるんだろう」
行商人「…………」
行商人「…………悔しいっす。昨日出会った人に見透かされるなんて」
無職「ふ、惚れるだろ?」
行商人「…………考えておくっす」
無職(さらに寄りかかってくる……彼女には何か、わだかまりがあるんだろうな)
無職(……青春、ねぇ。彼女たちの寄り添える人になりたいなぁとは思うが)
無職(まだ、遠い未来の話かもな)
女将「…………お待たせ。魔の国の茶と、帝国製の団子だよ―――」
…………。
……………………。
無職(その後、俺は行商人に振り回されるかのように町を歩き回った)
■■■■■□□□□□ → ■■■■□□□□□□ 残り体力4
無職「……さて、と。どうするかな」
―――日が傾いている。 もう少しで夕方か? ……そういえば、みんな夕方で帰ってくるんだったか。
(この安価で自由行動ターンは終了。その後サブイベント『静謐なる邂逅』が開始されます)
(※非推奨:訓練場 ―――体力を多く持っていかれそうな気がする……)
1 執務室で時間をつぶす (体力消費なし)
2 ※兵舎の近くの訓練場に行ってみよう (体力2消費)
3 郊外を歩いてみよう
4 大通りを歩いてみよう
6 金貨を使って買い物でもしてみるか
サブイベント『静謐なる邂逅』―――❕ 強制的に一日が経過します ❕
>>安価↓
兵士長「武器の構えが甘いでござる! 剣ごと切り落とされたいのでござるか!」
兵士長「相手を見るでござる! 相手の武器は見るな! 予備動作を見切らねば間に合わないでござる!」
兵士長「……そうでござる。筋はいいのでござるから、それを伸ばして……おや、これは」
無職「ん、悪い。邪魔したか?」
兵士長「まさか。ギャラリーもいたほうが鍛錬にも熱が入るでござる」
行商人「み、みんなの剣が残像を作ってるっす……!」
無職(素人目に見ても、この兵隊の練度は恐ろしく高い)
無職(どうやら今は騎士剣での模擬戦闘中のようだ)
兵士長「まだまだ甘いでござるよ……。そこ! 足にまで気を張れ! この戦闘で足がもつれるようなら、足を払われて切り殺されるでござる!」
無職(しっかし、怖いな、この顔で叫ばれると)
無職(どれが悪いとか、どれがいいのかとか、まったくわからないんだが……)
無職「そこまで厳しくする必要あるのか?」
無職(もう完璧みたいなものだと思うんだけどな)
兵士長「―――ここら辺は恐ろしいほどに平和でござる」
無職「…………平和……?」
兵士長「あの暴漢のことでさえ、帝国等と比べると些事に過ぎないのでござる」
兵士長「某は人であるからそこまで目の敵にされることはなかったでござるが」
兵士長「帝国というのは……毎日人が死に、絶望し、恨み……。すべての人間が武器を握っているような世界だってでござるからな」
行商人「…………帝国に、従事してたっすか」
兵士長「そうでござるよ。昔はまだ、若かったでござる」
兵士長「亜人は悪だと習い、それを馬鹿みたいに信じ込んで亜人を切り殺す毎日でござった」
兵士長「確かに、彼らはお世辞にも善人とは言えなかったでござるが……」
兵士長「某の無知により殺してしまったのも、また事実なのでござるよ」
無職「お前…………」
兵士長「……せめてもの罪滅ぼしのために、この国を作り上げることに賛成したでござる」
兵士長「魔の国と、人の国の和睦に心血を注ぎ……」
兵士長「……やっとの思いでここに立っているでござる」
無職「……なるほど。その目線から見れば、平和も諸手を挙げて喜べるわけではないということか」
兵士長「本来であれば喜ぶべきなのでござろうがね」
兵士長「だが、『来るべき時』はいつか来るでござる」
兵士長「鍛錬を怠ることも、手を抜くことも許されないでござる」
無職「…………そうか。大変なんだな」
無職「先に戻っているよ、じゃ―――」
兵士長「と、いうことで」
無職「」
兵士長「鍛錬を使用でござる、無職殿」
無職「ヒッ―――」
無職(兵士長の口が三日月に避けたような気がした)
行商人「なんか存在忘れられてるっぽいっすから、ここで待つことにするっす」
無職(たすけてー…………)ズルズルズル
…………。
……………………。
誤字パラダイス。ごめんなさい
『鍛錬を使用』 → 『鍛錬をしよう』
『三日月に避けた』 → 『三日月に裂けた』
見返してみると結構誤字があって恥ずかしいっす
(鍛錬を終えた。限界まで付き合わされたが、得るものも多かった)
■■■■□□□□□□ → ■□□□□□□□□□ 残り体力1
❕ ―――無職のパラメータ『筋力』、『敏捷』が強化されました
❕ ―――今回の自由行動で『コミュ力』、『カリスマ』が強化されました
能力 ―――『急所突き』、『回避特化』を取得
急所突き―――相手の急所を狙い撃ち。普通の攻撃のコンマ判定が緩くなり、また強化される。『常時発動型パッシブ』
回避特化―――そのターンのみ、攻撃を高確率で回避する。一戦闘一回限り 『一時発動型パッシブ』
❕ ―――サブイベント『静謐なる邂逅』を開始します
いつもよりも早めですが、ここで区切らさせていただきます
(いつも50レスぐらいを目安に切り上げています)
明日はもっと多く書き込むよ! 休日だしね!
―――で、今回いろいろと追加しまくりましたが、わかりにくかったら言ってください
自分自身、理解しきれてないところもあるかもしれないので、そういった言葉は本当にタメになります!
温かい言葉をかけてくれる人がたくさんいますので、応えていけるように頑張っていきたい(切実)
次回はエルフのイベント『静謐なる邂逅』から開始させていただきます
彼女が森に潜った理由、それを話したときに影を落とした彼女の表情のワケ―――。
…………行商人とエルフ、言い知れぬ関係があり…………!?
ということで、ありがとうございました!!!!!!!
では、おやすみなさい
思ったんですけど、一スレ一スレの長さってもう少し短いほうがいいんですかね?
あ、再開します!
別にこのままで良いと思います
安価なら下
あと少し説明をば
女神(妖精)は無職のローブの中、フードの中で隠れてるみたいに解釈してほしいです
エルフ「…………ずいぶんとお楽しみだったのね」
無職「まぁ……な。ってかいい加減離れろ」グイグイ
行商人「いや~ん夫に引きはがされちゃう~」ギュー
エルフ「……夫?」
無職「んんん何でもない! ……って、わけでもないんだが、成り行きでな」
エルフ「……昔から、厄介ごとにはよく巻き込まれる体質だったものね」
無職(そうなのか昔の俺)
エルフ「―――でも、離れてくれるかしら、行商人さん?」
行商人「ぴえ!」シュバッ
女神(表情はそのままなのに、よく見ると青筋が浮かんでるわね)
無職(温厚そうな笑みが妙に凄みを感じさせる……行商人が蛇ににらまれた蛙みたいになってるぜ)
無職「もう夕方だが、この時間帯に森のほうに行くのか?」
無職(熊とかそういう獣が出ないって保証があるわけでもないし)
エルフ「それが……孤児院の、私を拾ってくれた人なんだけど、ものすごく堅物で」
エルフ「私が夕方に通うことを習慣にするようになってから、『秘匿』を夕方以外の時間帯に解いてくれなくてね」
行商人「秘匿って、もしかして魔法っすか?」
エルフ「ええ。それも古式の」
無職(古式って?)
女神(神代に生まれて、人が誕生する前に消えたといわれているものよ)
無職(…………それってもしかしなくとも、すごいやつなんじゃないか?)
女神(……そうね。並大抵の人が操れるものではないわ)
行商人「な、何者っすか、その人、人? 人なんすか?」
エルフ「人よ。…………たぶん」
無職(うーん行きたくなくなってきたぞ!)
>>149 ではこのまま続けさせていただきます! ありがとう!!!
無職(で、兵士長に部屋を任して外に出てきたわけだが)
通りすがり「お、おい見ろよあれ……」
通りすがり「ぐ、あの男、両手に花かよ!」
通りすがり「片方には年端も行かぬような幼女、もう片方には締まった体と豊満な胸のチャンネー……」
通りすがり「「「クソォ!!! 羨ましい!!!」」」
無職(うるさ)
無職「あのなぁ、変に誤解を生むから抱き着いてくんのはやめろって」
無職(いつあの団長に見つかるか分かったもんじゃないからな!!!)
エルフ「ですって、行商人さん。離れたらどうかしら?」
行商人「今のはエルフっ子に放った言葉っすよ。それにウチは、無職さんとは『夫婦』って関係っすから」
無職(これどう見ても親子じゃね。行商人お前は娘じゃね)
無職(……この両腕の感触は悪いもんじゃないんだが…………)
無職(なんか、幸せが逆に怖い!!!!)
女神(……典型的なダメ人間ね。今は幸せをかみしめてたらいいじゃない、誰も嫌がってないんだから)
無職(…………えー)
女神(それに、両手に花、だけじゃなくて私もいるんだもの!)
無職(え????????)
女神(潰すぞ)
無職(ウィッス)
エルフ「むー…………」ギューーー
行商人「がるるるるる…………」ギューーーー
無職(ハァ……)
無職「…………>>安価↓」
エルフ「! ……朝起きた時にはもう全快だったわ」
無職「そうか。見つけた時はだいぶ弱っていたからな、安心したよ」
無職(治れって念じて『言葉』を使ってみたが、どうやら成功してたみたいだな)
無職(……心から念じて言葉を使わないと、効果は表れないのだろうか)
エルフ「……ありがとう」ギュ
無職「……どういたしまして」
行商人「……なんか、仲間外れって感じっす」
無職「ハハハ、そんなことはないぞ、たぶん」
行商人「た、たぶんってなんすかー!」ギャーテー
無職「ちょお!? さらに抱き着いてくんなや!」
エルフ「む、私だって……!」ギューーーー
無職「ぅおおお前もかよ!!!」
無職(……たとえ、エルフに刻まれた記憶が偽りのものだったとしても)
無職(俺には、応えていくべき、義務も責任もある)
無職「…………ハァ、日が暮れる前に着くといいんだが」
無職(……悪くないんだよな、ホント)
女神(…………)
…………。
……………………。
無職(森の中に入って随分と経つが、これ本当に目的地に近づいてんのか?)
無職(土地勘とか皆無だから、同じところをぐるぐる回ってるようにしか思えないんだが)
エルフ「こっちよ」ガサガサ
行商人「ほえー……」
行商人「こ、こんなとこまで来たことなかったっすから、ワクワクするっす! ねぇ無職さん!」
無職「お、おう。それな」
無職(さすがにこいつらは分かるのか。……もしも迷ったら危険だな、うん)
無職「足取りに迷いがないな。何度も来たことがあるのか」
エルフ「ええ、この大陸に来てからは、ほぼ毎日」
無職「……それでも、学園の生徒だったんだろ? 時間とかは取れるのか?」
エルフ「そこまで厳しいわけではないもの。それに今は長期休暇中だから」
無職(地球の学校で言う、夏休みってとこか?)
エルフ「…………ここよ、ここが孤児院」
行商人「んな……!」
無職(やっと木々がなくなったと思ったら、なんだここ……)
無職(まるで……>>安価↓だ)
キャラ安価なし。固定キャラです
行商人「まさか……帝国の、建築技法……!?」
無職(地球じゃあ、ネットとかで結構目にすることが多かったが……)
無職(規模は小さく、廃れている。それなのに、気圧されるような、威圧感)
エルフ「……お久しぶりです。と言っても、一日ぶりですが」
無職(…………? 誰か、いるのか―――ッ!?)
???「―――客人は、呼んでいないはずだけどねぇ…………?」ヌゥ
無職(後ろ……ッ!? いつのまに!?)
エルフ「お戯れはよしてください。私のボディーガードと……その小間使いみたいなものです」
行商人「こまっ……そ、それってウチのことっすか!?」
???「フン、アンタが人を連れてくるとはね、天変地異の予兆か……?」
???「―――お初にお目にかかる、黒装束の人間よ。話には聞いている、中に入るといい」
無職(要塞らしき建物の中に入っていってしまった……)
無職(若くはないが、妖艶な身持ち、そして……隙の無い、剣のような雰囲気)
無職(シスター服に、黒色の鎧を付けた歪な装備に身にまとうあの人は、一体……?)
エルフ「……悪気はないのよ、ただ……あの人、人付き合いが苦手で―――」
???「何か言ったかい?」
無職(こわっ! 闇に溶けて顔だけ出さないでくれますかね!?)
エルフ「……行きましょ、待たせるとうるさいの」
行商人「わわっ、待ってくださいっす!」
エルフ「…………?」
行商人「な、なんかすごい怖い人っすけど、あの人とはどんな関係っすか?」
エルフ「んー、ただ拾った拾われたの関係なのだけど……まぁ、そうね。>>安価↓っていうのが近いかしら」
師匠「中は広くもないし、茶すら出せないからね」
師匠「まあ、文句を言うようなら、二度と口をきけないような茶を用意してやるさ」
エルフ「ごめんなさい、ここは金欠気味だから……」
師匠「……余計なことは言うな、愚か者」
無職(顔も雰囲気も怖めだが、悪い人ではないのかも?)
行商人「えっと、ウチら、エルフっ子がこの森に潜る理由について教えてくれるって聞いて……」
師匠「なに……?」
行商人「……っ!」
無職(―――? 目の色が、雰囲気が、より剣呑になった?)
師匠「…………まさか、あれを、教える気か?」
エルフ「……はい。無職たちは信用できます、だから―――」
師匠「そうではない」
エルフ「ッ!」ピク
師匠「お前自身が、大丈夫ではないのだろう」
師匠「今回も、なにが背を押したのかは甚だ疑問だが……」
師匠「投げやりになっているようにしか見えん。やめろ、自分を傷つけるだけだぞ」
エルフ「そ、そんなつもりじゃ……!」
師匠「知ってもらえれば気も楽になる…………」
師匠「……『逃避』というのだよ。あいつらは、お前には、荷が重かったのか?」
エルフ「…………そん、な……わけじゃ……」
師匠「お前たちも、首を突っ込むのはやめておけ」
師匠「知られざる禁忌…………『秘匿』とは、そのためだけにあるのだからな」
エルフ「…………」
行商人「エルフっ子……」
無職(…………)
無職「>>安価↓」
無職「一体何があるっていうんだ? 秘匿とは……禁忌とは、なんだ」
師匠「…………」
無職(ここまで出し渋る理由は、きっとなにか―――ガァッ!?)ガクッ
師匠「……禁忌は密に黙されるべし。内を知ろうものは、それ相応の終幕が訪れる」
無職(グゥ……ァ!? な、なんだ……これ……重圧? クソ、立てない……!!)グググ
師匠「愚か者、そんな薄い決意で首を突っ込もうっていうのかい?」
エルフ「し、師匠! 無職は……!」
行商人「む、無職さん! ……や、やめてくださいっす!」
師匠「戯言をほざくな来訪人よ。好奇心だけでどうにかなる問題でもない」
師匠「稚児にも似たその思想で、ここに踏み入ったのか?」
師匠「それが、彼女に近かったボディーガードとしての、断固たる意思なのか?」
無職(踏み込むことを恐れ、結果として相手にはこうやって見下される)
無職「ヅ……ハッ、いや、悪かった……悪い癖が出ちまったようだ」
無職(人付き合いがなかったから……とかは、決して言い訳にはならない)
師匠「む…………」
無職(この人が、エルフのことを想い、彼女のことを守ろうというのなら……!)
エルフ「無職……?」
行商人「無職さん……?」
無職(俺も! こいつを想って! 対峙しなきゃいけないはずだろうがぁ!!!!)ガバッ!
師匠「ほう……この圧を受けても立てるとはな?」
無職「フ、ハハハ! こんなもの、どうってことない!」プルプル
師匠「……続けろ。私は気が短いのでな、手短に、伝えろ」
無職「俺は、彼女の心の拠り所になりたいんだ……!」
無職「エルフには、こいつや!」ワシッ
行商人「わっ!」
無職「俺が付いている! ……だがな!」
無職「共有できぬ秘密など、そんなもの、孤独に他ならない!」
無職「わだかまりがあってみろ! 彼女たちは年相応に笑えないぞ!」
行商人「…………」
エルフ「…………」
師匠「エルフは、すでに来るとこまで来てしまった。背負い続けなければいけない業を、彼女は自ら進んで枷としたのだ」
師匠「彼女自身の選択を、否定するのかい」
無職「違う! ならばこそ、俺たちとともに歩んでいけばいいだけのこと!」
無職「確かに、知らないほうがよかった、なんてことはあるだろう……」
無職「だがな! 知ってて損したなんてことはないはずだ!」
無職「エルフが笑えるようになれば! 幸せなんだからな! それに勝る不幸がどこにある!」
無職「知らなければ、手を差し伸べられない……!」
行商人「う……ウチも! 出会って間もないっすけど! エルフっ子とは仲良くしたいっす!」
行商人「悪いことをしているわけでもないのに、笑えないっていうのはおかしいっす!!」
エルフ「……貴方たち…………」
師匠「ハン、聞くに堪えないような感情論だが…………」
師匠「だからこそ、相応しいのかもしれないなぁ…………?」スッ
無職「……! 重圧が、解けた?」
師匠「来なよ。見せてやるともさ、彼女の業を」
師匠「―――我々の歩んできた、血塗られた道を」
(青春どこ??????????)
無職「…………墓?」
行商人「それも、大量の……あの建物の裏に、こんな海を一望できる墓地があったなんて」
無職(無数に設置された墓は、異様な雰囲気を醸し出しているが、規則正しく並び、人の手入れが入念にこなされているのか)
無職(土汚れ一つない、きれいな墓石のままだ)
無職「これが……」
エルフ「私が、この森に潜る理由」
師匠「そして……途方もないような、業さね」
無職「…………なにが、あったんだ……?」
師匠「まぁまて、それは後からだ」
無職「…………? ―――! そうか、墓が理由ってことは」
行商人「墓参り……っすか」
エルフ「…………」
師匠「ああ。ずっと、ずっと……この大陸からきて、ずっとさ」
師匠「この夕日が望める場所で、神に祈るかのように、ね」
無職「誰の……墓なんだ」
師匠「…………本来、ここに来るはずだった、ガキどもさ」
無職「……なに…………!?」
師匠「志半ばで殺された、今はもう亡き、エルフの同郷だよ」
ダークな世界観にしたのは間違いだったかな(楽しい!!!!!!!!!!!)
師匠「どうせ、聞いてるんだろ? あのサル顔の兵士から」
師匠「エルフが、帝国から逃げてきたこと」
無職(サル顔……って兵士長のことか。知り合いなのか?)
無職「ああ、詳しくは聞かされなかったが、そのことだけは」
無職「彼女のあの旅装束が、どういうものかも」
師匠「まぁ、長いこと旅をしてきたからね」
無職「…………なに?」
師匠「ん、聞いてなかったのか? ……私が、エルフたちを帝国から逃がしたこと」
無職「…………な!?」
師匠「エルフは帝国にいた奴隷同士の子でね。奴隷に不相応な文字の知識と、高貴であることを教育されていたのだけ覚えている」
師匠「両親はエルフでな、隣国エリケッシュ……あそこで奴隷として捕まり、売られたらしいんだが」
師匠「それでも、我が子だけには惨めな思いをしてほしくなかったらしい」
行商人「そ、それで……ご両親は?」
師匠「…………見えるだろう、せり立った崖の、一番奥」
師匠「どれよりも手入れがされて、どれよりも美しい花の添えられた、二つの墓を」
行商人「…………ッ!」
師匠「殺されたのさ」
無職「……そんな、過去が……」
師匠「その両親を殺したのは、他でもない、―――あのサル顔の兵士だったんだけどね」
無職「―――!? な、なに!?」
師匠「ただ、私の采配ミスさ。一番警備の手薄な場所を狙って、一人だけだったあいつを殺そうとしたんだが」
師匠「その過程で、エルフの母親が死んだ」
師匠「エルフのほかに、多くの亜人奴隷のガキを連れていたからね」
師匠「さすがに厳しいだろうってことで……父親が、身を挺して時間稼ぎをしたよ」
無職「そこで…………亡くなったのか」
師匠「……生きているわけがないさ。第一、兵士のほうが生きているんだからな」
兵士長『某の無知によって、殺してしまった』
兵士長『せめてもの罪滅ぼしのために、この国を―――』
無職(…………あいつの言っていたことは、こういうことだったのか)
師匠「それで、長いこと私たちは逃亡生活をしていた」
師匠「だがな……あいつが、『あいつ』が私たちの前に現れて、すべてが終わったのさ」
行商人「……ッ! あ、あいつって、だれのことっすか……?」
師匠「……黒いローブを身に着けて、二本の斬馬刀を持っていたことだけは覚えてる」
師匠「雨の降りしきる日だったかな。森の中を歩いていたら、目の前のガキどもの首が飛んだんだ」
師匠「それで、無意識のうちに後ろのガキどもを庇おうとしたらね」
師匠「右腕を切り飛ばされたのさ」
行商人「…………ぁ」
無職「み、右腕っておま……あるじゃないか」
師匠「ハッ、これはドワーフに作らせた贋作の腕さね」
師匠「血も通ってなければ、感触もない。成長も、なにも、楽しむことのできない腕になったのさ」
無職(ということは、本当に切り落とされたのか)
無職「そ、それで……その後は」
師匠「目で追うまでもなく、全員殺されていったよ」
師匠「その時は気を失って……気づけば、全員首か、胴から上が消え失せていた」
師匠「木に臓物をぶちまけた少女も、脳みそで地面を濡らした少年も……」
師匠「雨に流されていく血で、なにもかもが真っ赤だったよ」
師匠「必死に泣きじゃくって、止血しようとするエルフの姿が記憶に残ってる」
無職「エルフは、なぜ無事だったんだ?」
師匠「……食糧難の時、彼女が『採ってくる』と言い出して聞かなくてね」
師匠「どうやら、道すがら木の実に目を付けてたらしいんだ」
師匠「あの子はとても目がいいからね。だが、時期が悪かった」
師匠「あの時期は雨が降りやすく、落雷の危険性も大いにあった」
師匠「それでも飛び出して行って……帰ってこなかったエルフを探しに、全員で外に出たのさ」
無職「…………」
師匠「それで……終わりさ」
師匠「それがいつしか、この大陸に行きつき、いつかの仇と国を作ったのは、ほんの、罪滅ぼしに過ぎなかったのかもしれないな」
無職(自分の善意がきっかけで、全員死んだ……彼女が『業』というのも、わかる気がする)
無職(そしてそれをエルフは俺たちに教えてくれようとした。尋常ではない決意のはずだ)
エルフ「…………終わり、ました」
師匠「……そうか、では戻るとしよう。今日はここで泊まっていくといい」
無職「そうさせてもらうよ。いいだろ、行商に―――」
行商人「ちが…………ちがう…………ぁ…………ぁぁ…………」
無職「お、おい? 行商人?」
エルフ「あの、師匠…………」
師匠「なんだ?」
エルフ「……決心しました。これを……持って行っても、良いでしょうか」
師匠「フン、小生意気に……。やっと背負っていく決意をしたわけだ、良いだろう、許可する」
無職(……? あれは……翡翠色の鉱石が使われた巨大なブローチのような……)
行商人「―――ひぁ……ぁぁぁ…………」グラ
無職「お、おい! 行商人! しっかりしろ!」
エルフ「行商人さん!? し、師匠!」
師匠「……刺激が強すぎたのかもねぇ? ついでに部屋を案内するよ」
師匠「付いてきな、黒装束」
無職「あ、ああ! よ、っと……」
行商人「は……ぁ……ぁぁ…………!」
無職(うなされている? どうしたんっていうんだ、急に!)
エルフ「は、早く連れていかなきゃ! 無職!」
無職「わかってる!」
無職(…………とにかく、こいつの安全が第一だ!)
???『空しいねぇ? 報われないねぇ?』
???『結局、あなたの『罪滅ぼし』も意味がなかったんだよ!』
???『人殺しを楽しんで』
???『罪もなき人を八つ裂きにして』
???『聞いた? ―――人が臓物をぶちまけたんだよ!』
???『血潮の河川まで作り上げちゃったんだよ!』
???『絶望して、絶望させて、それでも武器を手放せない凶器の沙汰……ってね』
???『見えるでしょ、見えるでしょ?』
???『分かるでしょ、わかるでしょ?』
???『感触が、悲鳴が、掻き消える希望の音が』
「やめるっす……うるさいっす……!」
???『私はあなた、あなたは私』
???『私はあなたを守ってあげるの』
???『気弱で、内気で、虫も殺せないようなあなたを……』
???『私は修羅にしてあげた』
???『これはあなたの願い』
「ちがう……」
???『目を背けるな、罪に背くな』
???『まさか……殺し損ねた奴と出会うとはね!』
???『あの翡翠色の宝石……あなたが殺した子供が持っていたわよね!』
???『残酷だね』
???『無情だね』
???『ああ、でも…………』
???『『『―――これも運命だよね!』』』
―――サブイベント『キル・ミー』が開始されます
過去を背負うもの同士、食らうか食われるかの関係
皮肉なものです。仲良くなりたいと叫んだ相手が、自らを恨んでいるであろう存在などと
……そう、『わだかまり』があれば、誰も笑うことなどできないのです
あなたは、彼女を笑わせることができますか―――?
サブイベント『静謐なる邂逅』―――クリア条件『静謐』
無職(今はとりあえず、部屋のベッドで寝かしているが……顔色は優れない)
無職「なにか、病を患っていたりするのか?」
師匠「いや、体はいたって健康だ。だが……これは、『心』のほうが問題だね」
エルフ「心って……それって、大丈夫なんですか?」
師匠「さぁね。これはこの子の問題さ」
師匠「心の闇に飲まれないように気を張らなきゃ……廃人になることもありうる」
エルフ「……は、廃人」
師匠「だからそうならないよう、極力サポートしてやるのさ」
師匠「エルフ、消化しやすいものを作ってきな。粥でも何でもいい」
エルフ「……は、はい! すぐ作ってきます!」タッタッタッ…
師匠「あの子は料理がうまいからね。この子のことを考えて作れば、彼女の心を癒すこともできるかもしれない」
行商人「う……ぅぅぅ……!」
無職「…………急に、どうしてこんなことに」
師匠「……簡単さ」
師匠「……この子が、森の中で私らを襲ったやつだからさ」
無職「…………!?」
師匠「こんな低い身長、一度見たらすぐ覚える」
無職「まさか!? そ、そんなことができるやつじゃ……」
師匠「―――ああ、この子はできない。でもこの子はやれる」
無職「……?」
師匠「……解離性同一性障害」
無職「! 多重人格とでもいうのか!」
師匠「希望的観測をするならね。楽しんで人を殺すような子には見えなかったんだろ?」
無職「…………ああ」
無職(町で一緒に行動したときは、かわいらしい少女のそれだった)
師匠「私だってそうさ。最初目を疑ったが……そう考えるといろいろ都合がいい」
無職「じゃ、じゃあどうすれば…………」
師匠「知るか。……一緒にいてやればいいんじゃないか」
師匠「ではな、弟子の様子を見てくる」キー、パタン
無職「…………」
行商人「……ぅ……ぁ……だれ、か……」
無職(…………どうするのが。なにをしてやるのが正解なんだ)
>>安価↓
行商人「……あ…………ぅ…………」
無職(……苦しそうな表情が収まった。それでも目は覚まさない)
無職「……お前は…………」
無職(…………言葉を、使うのか?)
無職(彼女自身の問題を、俺が無理やり『なかったこと』にするのか?)
無職(乗り越えることが大事なのだと、よくわかってる)
無職「目を、覚ましてくれよな…………」
無職(俺は、祈ることしかできない)
無職「また、町のほうに出かけて……」
無職「今日はほら、団長に追いかけられたりであまり回れなかっただろう?」
無職「今度はさ、エルフとかを連れて…………な?」
無職「だから……頑張ってくれ」ギュ
無職「形だけの『夫』だが、俺に支えさせてくれ」
無職「お前は…………大丈夫だ」
行商人「…………」
無職「安心して―――」
コンマ判定 >>安価↓
99~65 彼女は目を覚ました
64~30 彼女は混乱しつつも目を覚ました
29~1 彼女は、目を覚まさなかったが、彼女は起き上がった
00 しかしなにもおこらなかった
行商人「…………無職、さん?」
無職「! あ、ああ……か、体は大丈夫なのか? 変だと思うところとかは?」
行商人「ぷっ、ふふふ……大丈夫っすよ、ありがとうっす」
行商人「…………もう少し、手を握っててもらってもいいっすか」
無職「もちろん……何かしてほしいこととかは? 何かあったら言ってくれよ?」
行商人「心配しすぎっすよ。……悪い気はしないっすけどね」
行商人「ただ……話を、聞いてはくれないっすか?」
無職(大丈夫だとは言っているが、声に気力がない)
無職(休ませるべきなんだろうが、彼女のためにも聞くしかない……か?)
無職「無理しないように、話してくれ」
行商人「……はいっす」
行商人「ウチは、夢を見ることがあるっす」
行商人「その夢は決まって記憶にはない夢っす」
行商人「でも生々しくて、感触があって……まるで、本当にそこにいるかのような錯覚に陥るっす」
無職「…………ゆっくり、話してくれ」
行商人「はいっす……。そこは、言ったことのない草原だったり、国だったりするっすけど」
行商人「…………森の中の夢をこの前みたっす」
行商人「おっきい刀を持って、小さな子供たちを虐殺する夢……」
行商人「聞こえてくるっす。『たすけて』、『いやだ』、『なんで』―――決まって最後は、『おまえのせいだ』って……」
行商人「怖いっす。記憶にはないのに、罪の意識で押しつぶされそうっす」
無職「…………」
行商人「ウチ、なんすかね…………あの夢は、夢じゃ、ないんすかね…………?」
無職「行商人……お前は……」
無職(行商人に本当のことを…………>>安価↓)
無職「それは……夢じゃ、ないんだ……」
無職「あの人が言っていたよ。森の中の惨劇は……本当にあったことなんだ、行商人」
行商人「……やっぱり、そうっすか」
行商人「うすうす気づいてはいたっす。夢、で片づけるには……あまりにも、大きすぎるっすもんね……」
無職「…………」
行商人「人殺し……ふ、ふふふ……無職さん、ウチは…………人殺しっす」
無職「ああ」
行商人「…………っ! ごめんなさい、っす……こんな、汚れた手で……触れる、なんて…………」
行商人「ごめんなさ……ごめんなさい……―――ぁ」
無職「……自己完結するなよ、誰も、お前のことを咎めてはいない」ギュ
行商人「…………え?」
行商人「嘘っす……! み、見たっすよね! あの墓!」
行商人「何人もの小さい子が……ウチによって、殺されたんっすよ!」
行商人「絶対に、絶対に……許されないよ…………っ!」
無職「…………今、エルフがお前のために粥を作ってる」
行商人「うそ…………」
無職「それに、エルフの師匠は気づいている様子だった」
無職「今頃、エルフに全部伝えているかもしれないな」
行商人「あ……いや……やだ……嫌われたく、ないっす……あ、ぁぁ…………」ボロボロ
行商人「ウチは……ウチは…………」
無職「自己完結するな、って言っただろうがよ?」ポン
行商人「あぇ……? ど、どうして頭をなでてるっすか?」ワシワシ
無職「…………もちろん、許しているはずだぜ」
行商人「そんなはず…………」
無職「じゃなきゃ、律義に粥なんか持ってこねぇよ」
エルフ「…………行商人、さん」キィ…
行商人「ぁ…………!」
エルフ「…………行商人さ―――」
行商人「ひ……っぁ……ごめ、ごめんなさいごめんなさい―――」
エルフ「行商人さん!!」コトッ
行商人「―――ッ!!!!」ビクッ
行商人「…………ふぇ…………」
行商人「なん、で…………なんでぇ……こんなウチを…………だきしめて……」ボロボロ
エルフ「私は、あの時のことを、何度も『怖い』と思ったわ」
エルフ「でも……恨んでるわけではなかったの」
エルフ「そもそも、私たちは、逃亡していた身だから…………」
行商人「でも、でも! 殺してしまったんすよ! だいじな、大事な人たちを…………」グスッ
エルフ「それがあなたと聞いて、―――恨みなんて、あるわけないじゃない」
エルフ「私と、仲良くしたいと言ってくれた。悪いことはしてないのに、笑えないのはおかしいって、言ってくれた!」
行商人「…………それじゃあ、ウチは笑えな―――むぐっ!?」
エルフ「顔を下げないで……私を、見て」
行商人「う……ぅ…………」
エルフ「あなたは、悪くない。あなたの『もう一人』がそうさせるのよね?」
行商人「それは……ウチの弱さが招いた結果っす。ウチが殺したも同然っす!」
無職「行商人。人なんて、弱さだらけのどうしようもない奴だろ?」
行商人「…………無職さん……」
無職「兵士長を見てみろ。彼だって、乗り越えていた」
無職「見ていただろう? あいつは部下たちに慕われてる」
無職「違えてしまっても、生きることができてるんだ」
行商人「ウチは…………ウチは…………」
師匠「…………お前、行商人を目指しているのか?」
エルフ「……師匠」
行商人「な、なぜそれを…………?」
師匠「あの巨大な鞄を見れば嫌でもわかる。……目指しているのか、どうなのか」
行商人「…………目指してる、っす……」
師匠「……あのほつれ具合や、何度も手直しを加えた跡……何が目的なんだ? お前が行商人にこだわる理由は」
無職(女将さんが言っていた、『券』のことか…………)
行商人「…………なんの変哲もない、ただの、罪滅ぼしっす」
行商人「コルミスは栄えてて、多くの市が開かれてるっすよね?」
無職「ああ…………」
行商人「買っていく人は、みんな笑顔っす」
行商人「こんな、こんな自分でも、人を笑顔にできると思って、目指してたんっすよ」
無職「…………」
行商人「でも、結局はダメだったっすけどね」
行商人「失意の中歩いてたら、無職さんたちに出会ったっす」
無職(そんな……理由があったのか……)
無職(無邪気な笑いも、俺を引っ張っていったあの顔も、裏には傷だらけの心があったのか)
行商人「…………もう、何もわからなくなってきたっす」
行商人「ウチは―――」
師匠「…………いつまで続けるんだ?」
行商人「っ」ビクッ
エルフ「ししょ―――」
師匠「粥が冷めるじゃないか。弟子が作ったものを、粗末にはしたくない」
行商人「は、はは……そんな、食べられないっす……こんな、ウチは…………」
師匠「」ピキピキ
エルフ「た、食べましょう! 食べてみればわかることもあるかもしれないわ!」
無職「あ、ああああ! そ、そうだな! 腹が減っては何とやらだ!」
行商人「…………はい、っす」
行商人「い、いただきますっす…………」
無職「ああ……」
エルフ「え、ええ……熱いから気を付けて……」
師匠「…………」
無職(威圧を収めて!!! ししょー!!!!!)
エルフ(ごめんなさい、あの人ああ見えてかなりの弟子スキーだから……)
無職(ギャップ)
行商人「―――っ!」パクッ!
行商人「あ―――」ボロボロ
エルフ「ぎょ、行商人さん!? お、おいしくなかった!?」
行商人「ち、ちがうっす……」
エルフ「え?」
行商人「……おいしいっす……おいしいぃ……」グスッ
師匠「……当たり前だ、我が弟子の粥なのだか―――」
エルフ「ちょっと静かにしててもらっていいですか」
師匠「…………」
無職「ま、確かに、当たり前だよな…………なんたって、>>安価↓」
無職「モグモグ」
エルフ「ちゃっかり食べてるし……」
無職「食事はみんなとするほうがうまいに決まってるだろ」
無職「なぁ? ……行商人」
行商人「…………」
行商人「ウチも…………」
行商人「ウチも、『みんな』……っすか?」
無職「…………ハッ」
エルフ「…………ふふ」
無職「当たり前だろうが」
エルフ「あなたは仲間外れなんかじゃないもの」
行商人「ウチを……受け入れて、くれるっすか? こんな、人殺しを…………」
無職「お前はお前だよ」
エルフ「私の過去、あなたは受け入れてくれたんでしょう?」
行商人「……」コクリ
エルフ「なら、受け入れない理由はないわ」
行商人「…………」
師匠「―――お前が、まだ罪の意識を持っているのなら」
師匠「私が商会の連中に口添えするのも……やぶさかではない」
行商人「…………!」
師匠「どうせ、門前払いで追い返されたんだろう」
行商人「そ、そうっす……」
師匠「……やはりな。お前のような娘が大成することを嫌っているからな、あの連中は」
師匠「だが……そうだな、サル兵士のやつにも口添えを頼むといい」
師匠「そうすれば、お前の罪滅ぼしも、円滑に進むのではないか?」
師匠「みんなを、笑顔にしたいんだろう」
行商人「はい、っす…………」
師匠「……その後のことは面倒は見てやらんがな」
行商人「…………っす」
師匠「代わりにその二人を頼れ。絶対に拒まん」
行商人「…………良い、んすか……こんな、ウチでも……」
無職「……良いって、いつでも頼ってくれていいんだぜ?」
エルフ「ええ。その……仲良くなるんだから、少しくらいは寄りかかってくれても良いんじゃないかしら」
師匠「―――それでもお前は、自分を恨み続けるのか?」
師匠「お前を独りじゃないと諭す、この二人を前に、お前は、どうする」
師匠「いったい、どうしたい?」
行商人「…………ウチは―――!」
???『アハハ、簡単だよ! 私は殺しを楽しんでますってね!』
(…………違う)
???『決して救われない悪党ですってさ!』
(違うっす。無職さんやエルフっ子は、受け入れてくれるっす!)
???『過去は消えないのに? その血にまみれた手で、彼らに近づこうっていうの?』
(……そうっす! この手で、この手でみんなを笑顔にするっす!)
???『……できると思ってるの? 人殺しのくせに』
(それを乗り越えていった人を、ウチは知ってるっす!)
???『そいつとは違うだろ! 人殺しのままなんだよ!!』
(違うからこそ、無職さんたちと一緒に乗り越えていくっす)
???『……ふぅん。あ、っそ』
(ごめんなさいっす)
???『…………なにが』
(あなたは私が呼んでしまった弱みっす。……でも、救いにもなってたっす)
???『…………』
(ありがとう。…………さよなら、っす)
???『もう、弱くなんてないのにね』
???『ハァ、つまんないの』
???『まぁ、いいか』
???『無職さん、ね…………いつか、お会いしましょ?』
???『ふ、ふふふ、あはははははは!!!!!』
無職「…………行商人」
無職(泣いて、る? いや、さっきから結構泣いてたが……清々しい涙だ)
師匠「ハン、立ち直りが遅かったんじゃないかい」
行商人「もう、大丈夫っす」
エルフ「行商人さん…………わっ」
行商人「へへ、仕返し、っす!」ギュー
エルフ「も、もう……。食事中なのに……今回、だけよ」
行商人「……はいっす!」
行商人「無職、さん……ご迷惑、おかけしたっす」
無職「……まったくだ」
行商人「でも……本当に、ありがとうっす!」
無職「……ま、嘘でも『夫婦』だったしな。これぐらい、苦でもない」
無職「だけど、これからはちゃんと相談してくれよ?」
無職「今回は、出会ったばっかだったが……もう、『初対面』、なんて仲でもないだろ?」
行商人「……! はいっす!」
行商人「おししょーさん! いろいろと、ありがとうございましたっす!」
師匠「お前の師匠になった覚えはない……が、まぁいいだろう」
師匠「私の弟子の肩の荷を、一緒に持ってやれる仲間になってくれたんだ」
師匠「恩返し、ってだけだ。勘違いするなよ」
行商人「つ、ツンデレっすか!」
師匠「…………違う!」
エルフ「……ふふふ―――」
行商人「あはは―――」
無職(二人とも、心の底から笑ってるようだ)
無職(年相応な……いや、それ以上の華やかな笑い)
無職(…………『取り戻せた』んだな。彼女たちの、想いを、笑顔を)
無職(―――これも、青春ってやつじゃん?)
サブイベント『静謐なる邂逅』、『キル・ミー』をクリアしました
エルフ、行商人の好感度が上昇します―――。
第一章 ―――完結
えかったえがった
でもいいところで「無職さん」だとなんかしまらないなw(仕様上仕方ないけど)
>>193 すんません……スレ立て時の自分が……すんませぇん!!!!
(ということで、まさかの一章完結にビビってる自分だよ!)
(あと一週間くらい使うと思ってました)
(テンポとか大丈夫ですかね?)
(あとキャラ安価してくれた人…………)
(ごめんなさぁい!!!!!!!!!!!!!)
(ダーク過ぎたかも)
(あとなんか質問ある人は書いてくださいね)
(感想も!!!!! ほしいかな!!!!!!!!)
↓後少しだけやって一章は完結します↓
乙
作者の自作キャラや安価で決まったエルフや行商人皆キャラがたってて良い感じですよ
乙です
みんなキャラ立ってていいと思います
あとキャラ同士が仲良いのは個人的に好み
無職・ザ・パラメータ 例 B- → B → B+ → A- ………… この世界の平均は全部Cぐらい
『筋力』E → D- 『頭脳』E+ → D-
『コミュ力』E → D 『カリスマ』F → E+
『敏捷』E → D-
能力 言の葉 急所突き 回避特化
NEW! 『不屈の精神』 …………サブイベント時、行動が少し変わります 『常時発動型パッシブ』
『観察』 …………『サブイベント』発生率上昇。あと多少は行動も考えも読める 『常時発動型パッシブ』
総評
…………んー、これでもまだまだ常人には及ばず、ですかね
ですが、伸びしろはたくさんあり、行動によっては一気に上昇したりします
筋力は、訓練場や、筋力は使いそうなところに行けば増えます。今回は港で団長から逃げたのと、訓練場での鍛錬ですね
敏捷も同じく、それっぽいとこに行けば増えます。何かしらから逃げても増えます
頭脳は図書館や、買い物時に増えることがあります。行動選択時にボーナスがあるかも
コミュ力は人と接したり、サブイベントをこなすと増えます
カリスマも同じで、今回は二個のサブイベをクリアしたので一番伸びていますね
能力に関しては、気づいたら増えてるーぐらいの認識で大丈夫だと思います
どうしても増やしたいときは、訓練場や、図書館、一章であれば執務室待機などで増えます
サブイベクリア時には一個以上は確実にもらえるので、そんな気にかける必要もナッシング!!!
……こんなもんかな?
>>195 >>196 ありがとうございます!!!!!! やるきいっぱいでます いっぱいいっぱいでう!
『もしもここでこうなってたら? のコーナー(仮)』
コンマや安価でこうなっていたらどうなっていたのだろうか? を簡単に書いていくコーナーです
ゆるして!!!!!!
>>176 のコンマ判定
99~65以外ではその後もう一つの人格が覚醒して戦闘でした
コンマ神まじコンマ!!!!
00 のしかしなにもおこらなかったって?????
文字通り何も起こりません。エルフたちが戻ってくると人格を乗っ取られた行商人が、いつも通りの行商人のふりをしながら起き上がります
……そしてそのまま第二章に移行します
>>180 で話さなかったら?????
一章(だけ)はハッピーエンド()で終わります
その後いつしかのタイミングでもう一つの人格が(ry
こんなもんかな?
見切り発車の割にはうまくかけてて? うれしい!!!!!
↓あとは登場人物のパラメータとか↓
そう考えると、割といい感じで進められたわけか
けっこう綱渡りだったみたいだけどよかったよかった
>>199 正直もっと綱渡り成分増やしてみたいと思うんですが……まぁ一章だし!!!!
ありがとうございます!!!!
『エルフ』
性別 女
身長 161cm
体重 50kg
肉体的特徴 すらりとしながらも適度に鍛えられた体つき、胸はそれなりに大きめ
身体的特徴 緑髪ポニーテール、緑を基調としたマントつきの旅装と白のロングブーツはいている
オモテのカオ(性格) ちょっと意地っ張り
ウラのカオ(素) がんばり屋さんで優しくてお人好し
能力 風の魔法と、神がかった視力と弓の腕前。料理がとても上手
種族 エルフ
…………誰かに身をゆだねることを覚えた。独りで背負い込むことはなくなる
『行商人』
性別女
身長142
体重39
肉体的特徴 色々と貧相
身体的特徴 ローブの下は動きやすい軽装
オモテのカオ(性格)内気で気弱だが心優しい
ウラのカオ(素)二重人格で戦闘狂
能力魔法使い 普段はサポート特化だが、性格が変わると身体強化の肉弾戦を行う
種族 人間
…………彼女には仲間がいた。希望があった。彼女は諦めず、何事にも立ち向かう強さを覚えた
↓また、他の登場人物たちのパラメータも書きます(忘れそうだしね!!!!)↓
>>180の安価取れなくて良かった…
『猛る稲妻・兵士長』
性別 男
身長 178cm
体重 89kg
肉体的特徴 帯電している
オモテのカオ 考えは読めないが、何となく良い奴そう
ウラのカオ 悪を滅ぼす系男子
能力 霹靂の鎧
種族 人間
…………彼は覚悟を失った。その代わりに正義を得た。力を得た。彼の往く道に、敵は無し
『迸る性欲(命名無職)・団長』
性別 男
身長 176cm
体重 78kg
肉体的特徴 テカってる。黒く焼けており、肉体は隆々だ
オモテのカオ 変態
ウラのカオ 変態
能力 月光の套
種族 人間
…………彼はまぁ、失った。うん。どうしようもない変態だけども。あ、モテはするんすよ
『静謐なる・師匠』
性別 女
身長 175cm
体重 58kg
肉体的特徴 周囲すべてが間合いとでもいうような、威圧感を常に放っている
オモテのカオ 近寄りがたい師
ウラのカオ 弟子スキー 意外と人に甘い
能力 内なる外殻者
種族 人間
…………彼女は守れなかった。目の前で無残に失った。だからこそ彼女は決意する。弟子の笑顔を、幸福を、守ってみせると
『解離性同一性障害・???』
性別 女
身長 142
体重 39
肉体的特徴 気配を見つけられない
身体的特徴 彼女の発する音がすべて無音になる
オモテのカオ(性格)目の前のなにもかもを殺す
ウラのカオ(素)もう一人を、守らなければいけない
能力 サイレント・アサシン 『黎明』『発展』『成熟』『落日』
種族 人間
…………失うものがないのに、どうしてこうも悲しいのだろう? 教えてくれよ、もう一人の『私』
>>201 どっちでもおいしいので、オッケーです!!!!!
ということで、少し時間が空きます
再開は、ちょっとした小話(閑話のようなもの)からです
ではでは!!!!!!!!
おつ!
ところで今後もキャラ安価はその都度やる感じ?
思ったんだけど、これ無職の能力で「そんな事はなかった」とか言っちゃったら台無しだよね
再開します
>>204 次章からは舞台が学園になりますので、めちゃくちゃ増えますし、その都度安価募集します(固定キャラ以外)
安価の形式は、範囲安価からのコンマ判定が良いんでしょうか??
酒場のおっちゃん「……お! よぉあんちゃんたち! 久しぶりだなぁ!」
団長「こっちもこっちで、繁盛してんなぁ」
酒場のおっちゃん「こちとら治安はさらに良くなるわ、首都のほうの『オーバーロード』様がさらに住みやすくしてくれるわ」
酒場のおっちゃん「これも、あんちゃんのおかげだぜ!」
兵士長「首都の大領主様でござるか……治安も、一概には某のみの手柄とは言えないでござる」
兵士長「あなた方の活気が、悪い気を追い払ってくれているのでござるよ」
酒場のおっちゃん「っかぁ! 照れくせぇなぁ! しょうがねぇ! つまみを一品タダにしてやる! ほら、座りな!」
団長「おお! マジかおっちゃん! 気が利くなぁ!!」
兵士長「……飲みすぎでござる。さっきまで団員と酒盛りしてたんじゃないでござるか?」
団長「あー? あいつらすぐ潰れちまってよぉ! やっぱ俺と対等に酒が飲めるのはお前だけだぜー!」ンチュー
兵士長「そんな趣味はないでござる。……おやっさん、えだまめとチャンジャ、それと、ビール二杯」
酒場のおっちゃん「あいよー! ちょいと待ってな!」
兵士長「……で、久しぶりに入港してきたかと思えば……今度は何を運んできたでござるか」
団長「…………『また』、だよ」
団長「また、大量の武器が入荷された。荷を見てみたが、ありゃ人を殺すためだけの武器だな」
兵士長「契約主は? 今回は相手の羽振りがいいと意気込んでいたでござるが」
団長「それは言えねぇ……って言うとこなんだが! もう言っちゃう!」
団長「……大領主、『オーバーロード』だよ。あいつの示した金額は、前金だけでも城が買えるぐらいだった」
兵士長「プライバシー(笑)…………ま、普通に考えるなら、裏で何か取引されているでござるね」
団長「だろうな。『秘匿』と『主従』……一度受けちまえば、もう断れない」
団長「やられたよ。その日に限って代理を走らせていたのが裏目に出た」
兵士長「……女癖が悪いからでござる」
団長「べべべべ別にナンパとかしてねぇしぃ!?」
兵士長「……まだなんも言ってないでござるよ」
酒場のおっちゃん「おいおい、色男は羨ましぃねぇ? あいよ、お待ち!」
兵士長「ああ、ありがとうでござる」
団長「ありがとー! 愛してるぜおっちゃーん」
酒場のおっちゃん「んなこと言って、なんも出ねーぞ! ……今回だけ酒も一杯タダにしてやる!」
酒場の客s「「「俺たちも愛してるぜー!!!!」」」
酒場のおっちゃん「うっせぇツケを許してるだけ感謝しろ! ……ったく、今回だけだぞ!!!」
酒場の客s「「「うぇーい!!!!」」」
兵士長「……この店の売り上げが気になってくるでござるな」
団長「まーまー、あいつらもあれでいて後日代金を倍にして払ったりするし、大丈夫だろ」
団長「それよりなぁ聞いてくれよぉ!! 今日行商人がなぁ―――」
>>205 しーっ! しーっ!
師匠「月夜がきれいだな……あの子らなら、もう寝ちまってるよ」
師匠「終始黙りっきりで、気味が悪かったぞ……『姉さん』」
女神「……やっぱ、貴女にはわかっちゃうものなのね」
女神「貴女苦手なのよ。なんかこう……ヌヴォーってしてるし、こわいし!!」
師匠「私が黒装束の男に能力を使った時、とっさに補助していたからすぐわかったよ」
師匠「姉さんの神気はわかりやすいからね……」
女神「普通は神気なんて読み取れないんだけどなぁ……ま、いいか」
女神「今は妖精の姿でも、大きくなってるから。いいお酒、用意してないの?」
師匠「…………」
女神「わ、悪かったから、そんな目で見ないでよ……」シュュュュ…
師匠「便利な能力。私にもできないかなぁ?」
女神「できちゃったら私の存在意義がなくなろがぃ……なんてね」
女神「はい。……異世界のお酒。口に合うといいんだけど」
師匠「へぇ、黄色くもなければ、赤くもない酒か。それでいて白ワインでもない……これは?」
女神「日本酒。銘柄はよくわからなかったけど、おいしいはずよ」
師匠「そうか……なら、乾杯だ」
女神「ええ」チンッ
師匠「…………」コクッ
女神「ね、おいしいでしょう?」
師匠「ああ、姉さんの好きそうな味がする」
女神「そりゃあ、好きなんだもの」
師匠「…………」
師匠「…………あの子、くれぐれも手綱を放さないようにね」
師匠「あの男はあまりにも……希望になりすぎる」
女神「…………そうね」
師匠「嫌いじゃないけどね、ああいう情熱的なのは」
女神「貴女今最大限の皮肉を放ったわよ。……それに、あげないからね」
師匠「その心意気なら大丈夫だろうさ」
師匠「……この酒、もっとないのかい?」
女神「ええ、まだまだあるわよ」
師匠「……それじゃあ、この先長いだろうこの国の物語、彼らの人生と」
女神「いつかの英雄に、乾杯―――」
んにゃあ地震。みなさん無事ですかね
忘れてた無職のステータス
身長180
体重72
身体的特徴、手先は器用
精神的特徴、頭は回るが定期的に甘いものを食べ続けないと思考が停止する
甘いもの設定どうしよう……まあ面白いときに発動します
茶店で甘味とってたしセーフセーフ
第二章 ―――開幕
無職「……あのなぁ、お前ら、違うベッドで寝てたはずだろ? ……なんで俺のベッドで、しかも一緒に寝てんだよ」
エルフ「あ……み、見つかっちゃったわね……」
行商人「え、えへへ~……嘘でも『夫婦』っすから! ね、懇ろになるくらい、普通っす!」
無職(あの日はいろいろあって、そのまま寝ちまったんだが……)
無職(朝からハーレム? いやいやいや、暑いっての)
師匠「…………朝から幸せそうだな? 小僧」
無職(ひっ)
エルフ「ししし師匠!? いいいつからそこに!?」
師匠「お前が照れ照れと惚気ているところからだな」
エルフ「さ、最初っからじゃないですか!」
無職(……惚気てんのは否定しないのかよ)
師匠「……まぁいい、話がある。支度を済ませたなら降りてこい」
無職(……出ていったか……。朝一からあの人の顔を見るのはなんていうか、心臓に悪い)
無職(おかげで目が覚め―――ん)
エルフ「も、もう少しだけ」ギューー
行商人「そ、そうっす。もう少しだけっす」ギューー
無職(いい加減…………)
無職「起きろぉ―――!!!」
行商人「うー……もう少しぐらい楽し…………寝ていたかったっす」
エルフ「追い出すなんてひどいと思うわ」
無職「俺は着替えてたんだよ。それにあの人待たすと何言われるかわからんだろう」
エルフ「一緒に着替えてもいいのに」
無職(俺がぁ!!!! よくないの!!!!!)
行商人「おはよー……っす」
師匠「ん、思ったよりも早かったな……お楽しみは終わったのか?」
無職「冗談きついぜ」
エルフ「おはようございます、師匠。 朝ごはん、作りますね」
師匠「ああ、よろしく頼むよ…………」
行商人「あ、ウチのカバンに町で買った材料があるっす! 手伝うっすよ!」
エルフ「ほんと? じゃあ、そうね―――」
師匠「ハァ……」
無職「……疲れてるのか?」
師匠「ん、ああ……君の連れに遅くまで付き合わされたからね」
無職「俺の連れ?」
無職(俺の連れって……エルフも行商人もすぐに寝ちゃったしなぁ。誰のことだ?)
女神「むー! 私のことを忘れたのー!?」
無職「うぉ!? だ、だから俺の前に急に現れるなっての……ってか、久しぶりな気がする」
師匠「……姉さんは私に会うのを嫌がって息をひそめてたからね」
無職「へー……って姉ぇ!!?」
女神「んふふ、私の自慢の愚昧なのですよ!」
師匠「私の自慢のクソ姉だよ」
無職(うわーお。二人の間にバチバチと雷の幻覚が見えるぞー)
女神「まったく、失礼しちゃうな! 昨日は貴女が離してくれかったんじゃない」
師匠「……急に現れるのがいけないね。こっちだって積もる話があるんだ」
無職「…………まさか、女神に妹がいたとはな。ってことは、そっちも神様なのか?」
師匠「まさか。私はただの人間だよ。こっちが……化け物だっただけさ」
無職「え?」
女神「あー……古式の極大魔法をマシマシで使おうとしたら失敗しちゃってね?」
女神「現人神になっちゃったのよ」
無職「」
師匠「だからあの術式は穴があるって言ったのに」
女神「うるさいわねー! 貴女って直感で話すからよくわからないのよ!」
無職「」
無職(この姉にしてこの妹あり、か)
無職(天才しかいねぇなここ)
無職「そういや、話があるとかだったが、どんな話なんだ?」
師匠「……そうだな、お前に用があるんだし、話していいか」
無職「?」
師匠「これをお前にあげる……大事にするんだよ……?」
無職「これは……手紙? いや、高貴そうな……これは?」
師匠「推薦状さ」
師匠「ケルセニス学園宛ての、お前を推薦するものだよ」
無職「! …………これを、俺に?」
師匠「あとでサル兵士にもねだるといい……その推薦状を見れば、二つ返事で書いてくれるだろう」
師匠「学園にはいる気なんだろう?」
無職「ああ。ありがとう、恩に着るよ」
女神(んふー、ついに私が嘘つきじゃないって証明されたわね!!)
無職(いやそんなこと思ってないけど)
女神(自分の話……あとはそれを、締め切りまでにケルセニス学園の学園長に出せばいい)
女神(そのあとは軽い試験を受けるけど……それは私がサポートするから安心して)
無職(ふーん……締め切りっていつなんだ?)
女神(明日)
無職(へぇ明日)
無職「明日ぁ!!!???」
行商人「? ……どうしたっすか、無職さん」
エルフ「急に叫んだようだけど、何かあったの?」
無職「な、なんでもない……」
無職(そういやこいつ、人前にはあまり姿をさらさないんだよな)
女神(なんかコスプレ姿さらすみたいでちょっと……)
無職(じゃあその見た目やめろや)
師匠「出来たのかい、じゃあ朝食にするとしよう」
無職「ああ、俺も手伝うよ…………」
行商人「へー、無職さん学園に入学するつもりなんっすか」モグモグ
無職「まぁな……推薦状までもらっちまったし、それに前から入りたいと思ってたからなぁ」
エルフ「じゃあ私の後輩になるわけね!」
無職「行商人はどうするんだ、これから」
行商人「……ウチは商会に行って券を発行してもらうっす」
行商人「ケルセニスで市を開くっす! 無職さんやエルフっ子が来てくれると嬉しいっす!」
無職「そうか。ああ、絶対に行くよ」
エルフ「私も……日用品とかあると、楽かしらね?」
行商人「色々売るつもりっすよ! お二方なら安くするっす!」
無職「ハハハ商売上手め」
師匠「……その前にサル兵士のとこに行くことも忘れるなよ」
無職「もちろんそのつもりだ。部屋まで返してもらったしな、一宿の恩がある」
行商人「その上さらに恩を作ることになるっすけどね……」
師匠「ハン、あいつはそんなことにはこだわらないから安心しな」
女神(あの町を離れるのはちょっと名残惜しいわね)
無職(なんか思い入れがあるのか?)
女神(ごはんがおいしい)
無職(満喫してんじゃねぇよ)
無職(朝食をとった俺たちは、すぐに町のほうに戻ることになった)
師匠「また静かになるね……サル兵士にはよろしく言っておいてくれ」
エルフ「はい、師匠! ……って言っても、また戻ってきますけど」
行商人「あ! また私も一緒に来たいっす」
師匠「フン、勝手にしろ」
女神(あ、嬉しそう)
無職「今回はめちゃくちゃ手を貸してもらった……本当に感謝している」
無職「秘匿されるべき業……俺は、俺たちは、一緒に背負っていくよ」
師匠「小生意気に。……まあいいけどね。その言葉だけで、殴りたいほど惚気てる弟子がいるから」
エルフ「う、ううるさいです師匠!」
師匠「…………」
女神(落ち込んだわね)
無職「…………」
行商人「さようなら―――っす!!」
エルフ「では―――!」
無職「じゃあ、俺も―――」
師匠「待ちな」
無職「…………ん?」
師匠「……覚悟は、できてるんだろうね?」
無職「……ああ」
師匠「……なら、何も言うことはない。とっとと消えな」
女神(…………素直じゃない奴)
無職(…………?)
女神(なんでもなーいっ。ほら、置いていかれちゃうわよ)
無職(……はいはい)
師匠「……姉さん」
女神(…………)
無職(振り返ることは、ない)
師匠「じゃあね……」
女神(…………ふんっ!)
女神「―――また来てあげるわよ!」
今日はここまでっす! 安価無くてごめんね!!!!!
明日も、まぁまぁ多くかけるかも…………?
次回はたぶん、安価の数がものすごいかもしれない(ほんとたぶん)
ってことでいつもどおり、感想とか要望とか、質問とかそういったものを書き込んでね!!!!!!
自分のモチベーション維持にも繋がるからね!!!!!!!!!
では、おやすみなさい(……とりあえず、読み物として優秀なssをやりたいよ)
乙
2章に入って新たな出会いと別れになるか
どんな人物が登場するか楽しみだけど、行商人や師匠たちとも今後も交流したいな
再開します >>217 行動によっては交流も可能です(今後追加される自由行動の『その他(書き込み)』を選んでください)
兵士長「……ぐ、まさか夜が明けるまで付き合わされるとは……む」コンコン
兵士長「入るでござる」
無職「……よ、元気なさそうだな」
兵士長「ああ、其方らでござったか……友人に、潰されるまで飲まされたのでござるよ」
無職(おまえらちょっと飲みすぎとちゃう?)
女神(ここじゃあお酒は一種のコミュニケーションだから)
行商人「どもっす! 『ポルモル』は迷惑かけてなかったっすか?」
兵士長「ポルモル? あの連れていた『ケリュス』のことなら、おとなしくしてるでござる」
エルフ「…………? あ、あの馬小屋のほうにいた子?」
行商人「そうっす! ウチの数少ない相棒っすよ!」
兵士長「ハハハ、それであんなにしつけられていたのか。某たちの馬のほうが扱いが難しく……恥ずかしい限りである」
兵士長「さ、座るでござるよ…ケルセニスに、行くのでござろう?」
無職「……よくわかったな」
(安価がないけど、もう少し待っててください)
兵士長「……なるほど、そんなことが。あの師匠にも出会ってきたんでござるね?」
無職「まぁな。最初はおっかなびっくりだったが、意外といい奴そうだったな」
兵士長「山にこもるほどの人見知りでござるから。強く当たるのも彼女なりの会話でござる」
無職「…………ハハハ」
無職(正直そんな気はしていた)
兵士長「で、エルフ殿……もう、乗り越えたんでござるね?」
エルフ「ええ。みんな、受け入れてくれると……一緒に背負っていくと、言ってくれたから」
兵士長「……そうか。そうで、ござるか…………」
兵士長「なら、もう思い残すこともないでござるな。……行商人の子よ」
行商人「は、はいっす!」
兵士長「君は恵まれているでござる。もう二度と、あんな空っぽな笑顔は、浮かべないでござるな?」
行商人「もちろんっす! ……って、お見通しだったっすか」
兵士長「職業柄、裏を持つ者の顔はすぐわかるようになるでござるからね」
兵士長「……さて、某は無職殿の推薦状と、行商人殿の紹介宛ての手紙を書かなければいけないでござる」
兵士長「……それまで港に行ってるといいでござる」
行商人「え? な、なぜっすか?」
兵士長「―――君の幼馴染が、出港に取り掛かっているでござるよ」
団長「仕事を受けたからには最後までやり通すぞ! 次は魔の国だ! 気合い入れてけ!!」
乗組員s「「「うぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」
無職(相変わらず暑苦しい連中だ。……魔の国っていうと、帝国とは反対側の大陸にある国だったな)
団長「よし! 傷一つ付けるなよ! ゆっくり運べ……んお! 行商人! ……と、お前もか…………」
無職「俺がいて悪かったな」
エルフ(あ、あの騒がしいのが本当に行商人さんの幼馴染なの?)
無職(俺もびっくりしたが、縁があるのは本当らしいぞ)
行商人「また遠くに行くっすか?」
団長「―――! な、なんだ行商人! 寂しいのならそう言え―――」
行商人「いやぜんぜん」
団長「…………」
乗組員s「団長も学習しねーなぁ」
乗組員s「他の女の子からはマジでもてるのにな。 童貞だけど」
団長「てめぇらぁ!! 余計なこと抜かすんじゃねぇ!!!」
乗組員s「「「ハハハハハ!!!!」」」
団長「ぐ……あの野郎ども、航海中に海に突き落としてや…………ん」
行商人「ぷっ、ふふふ! いつも通り騒がしいっすね、ここは!」
団長「…………!」
団長「そうだろ、これでも俺の率いる船団だからな! どうだ、向こうに行ってこないか? そうすりゃあいつらの士気も上がるからな!」
行商人「いいっすか!? じゃあちょっと行ってくるっす!」パタパタ…
団長「…………」
無職「…………」
エルフ「…………」
無職(きま、気まずい……! というか団長と同じ空間にいるのは、何かとまずい気がする!)
エルフ「ア、アハハ……わ、私も行商人さんのとこに行ってくるわ!」トコトコ…
無職(ぅおおおおい!!! 置いていくんじゃねぇ!)
無職「じゃ、じゃあ俺も―――」
団長「なあ」
無職「うひっ…………な、なんすか……?」
団長「―――ありがとう」
無職「…………」
団長「……何があったのかはわからないが、あいつの笑顔を、取り戻してくれたんだろ?」
無職「……頭を上げろって」
団長「久しぶりに見たんだ。行商人の心の底からの笑顔を……だから、ありがとう」
団長「そ、それに……お前は夫、なんだろ?」
無職「え」
団長「だ、だからまあ、お前には行商人を任せられるというか、お前が適任だというか……」
団長「俺のできなかったことを成し遂げちまう。あいつの隣が似合うのは、お前しかいないんだ」
団長「さすが、『夫婦』だなって……感じたよ…………」
無職「…………」
無職「団長……お前は……」
無職(団長に本当のことを…………>>安価↓)
無職(嘘も方便だからね!!!!)
団長「な、では! お前と行商人は夫婦ではないというのか!!」
無職「あー……そうなるんじゃないんすかね」
団長「なななななら! お前に行商人が抱き着いた理由はなんだ!」ガシッ
無職「お、お前が怖かったんだろ。だー揺らすな揺らすな」グラグラ
団長「……お前には、その気はないんだな?」
団長「あいつに、こう、恋慕とか! 甘酸っぱい感情とか抱いていないんだな!」
無職(乙女かよ。……それにそれを決めるのは向こうだっつーに)
無職「さぁな。でも夫婦じゃないのは本当だぞ。……変に迫ることをやめればワンチャ―――」
団長「うぉおおおおおおおお!!! 行商人ぅぅううううううう!!!!」ズダダダダダ!
女神(…………嵐のような男ね、ホント)
無職(ごめん行商人。……まあ、何とかなるだろうな!!!!)
女神(貴方って意外と適当よね……)
無職(……俺たちもどっかまわるか―…………)
女神(うわ行商人ちゃんに丸投げしたわね…………あ、あそこの屋台行ってみたい―――)
無職(いやお前もかよ―――)
行商人「―――ちょっ、なぁっ!? ど、どういう……無職さぁぁぁぁん!!!!!!」
無職(…………悲鳴なんてキコエナーイキコエナーイ)
行商人「う……ぅぅ、ひどい目にあったっす~…………」
無職「許せ」
行商人「薄情者ぉー! 許さないっす!」ギュー
無職(いやその困ったら抱き着くみたいな風潮何なの)
エルフ「……兵士長が待ってるわ、早く入りましょ―――キャッ」ガチャ
兵士長「―――ん、ああ、すまないでござる。ちょうど書き終えたころでござるよ」
無職「お、本当か。……すまんな、何から何まで、世話になる」
兵士長「…………ただ筆を滑らせるだけで、感謝されるような覚えはないでござる」
無職「…………そうか」
兵士長「このまま外まで送るでござるよ」
行商人「……んえ、もうっすか?」
兵士長「ポルモル、だったでござるか? 彼女も外で待たせているでござる」
兵士長「山を越えるのなら、まだ日の上り切っていないころから移動を開始したほうがいいでござろう」
無職(あのでっかい『ケリュス』、だっけ? あいつってメスだったのか……)
エルフ「……ありがとうございます」
女神(……締め切りまでに推薦状を提出しなきゃいけないしね)
無職(それもそうだな)
兵士長「……無職殿、やり残したことは、ないでござるか?」
無職(…………)
無職「…………>>安価↓」
無職(エッチなおねぇさんのお店とかあったもん!!!!!)
兵士長「……そうでござるか。また来た時には、ここを自由に使っていいでござるから」
無職「良いのか? お前の仕事部屋だろう」
兵士長「某の仕事部屋は外にござるよ。使わなきゃ、埃をかぶるだけでござる」
兵士長「それなら、誰かに使われたほうが良いに決まっているでござる」
行商人「無職さん、またコルミスに来るっすか!」
無職「……まだまだ回り切れてなかったからな」
行商人「えへへー、じゃあまた一緒に回らなきゃっすね!」
無職「…………なんでそうな―――うぉ」
行商人「この手を握って、約束してくれたっす! 『一緒に回ろう』って!」ギュ
無職(…………!! お、覚えてた……ってか聞こえてたのか! は、恥ずかしい!!!!)
エルフ「んなっ!? わ、私に内緒でそんな約束を……え?」
行商人「エルフっ子も、っすよ! 一緒に回るっす!」ギュー
エルフ「え、っと……その……あ、ありがとう///」
無職(……そういや、そんなことも言ってたっけな)
兵士長「……一昨日と比べると、ものすごく様変わりしているでござるな」
無職「成長、って言ってくれ」
兵士長「ククク、違いないでござる」
女神(……無職が、女たらしになっている…………!?)
無職(うっさい)
無職「じゃ、外に行くか―――」
ケリュスって動物は、毛がもっふもふなサイ見たいな体格のなんかだと思ってください(脳内保管で)
ポルモル「ブモー!」
行商人「おー愛しの我が相棒よ! 寂しくなかったっすかー? 大丈夫だったっすかー?」ギュー
無職「まだ二日空いただけだろうに」
無職(こいつの抱き着き癖はポルモルからきていたのか……)
兵士長「行商人殿、これを。……商会宛の手紙でござる。エルフ殿師匠のものと一緒に見せれば、連中はふざけた真似はしなくなるでござる」
行商人「あ、ありがとうっす! これで、行商人になれるっす!」
無職(安定の商会の嫌われ具合だ。……夢がついに叶うのか、本当によかったな)ポンポン
行商人「ぅ……頭を撫でられるのは嫌いじゃないっすけど、子ども扱いされているような気がするっす」ワシワシ
兵士長「ククク……それで、無職殿。頼まれていた推薦状と…………」
無職「ああ、ありがとう……って、これは?」
兵士長「丸腰じゃあ、試験の時に厳しいでござる。餞別のようなものだと、受け取ってほしいでござるよ」
エルフ「……すごい、これって…………」
無職「まさか…………」
この武器なーんだ! 好きな武器種(世界観を壊さないぐらいの)>>安価↓
無職「ブッ」
無職(いや馬上槍とか使ってる時点でうすうす感じてたけど……武器のセンスがなんか偏ってんねぇ!)
無職「見た目はいかついし……これは鎖で伸びるやつじゃなく、殴打部分と柄が直に繋がってるやつか」
無職(メイスのような見た目から、数本のトゲを生やした、殺すためだけの武器)
兵士長「……某の能力を付与しておいたでござる。柄の先を、地面にたたきつけてみるでござるよ」
無職(柄の先……って、こうか?―――うぉおおっ!!?)バチバチィッ!
行商人「なっ……雷撃……!?」
エルフ「た、帯電してる…………!?」
無職(振ると残像のように雷撃が後を追う。青色のスパーク……これが兵士長の能力なのか)
兵士長「……ククク、そうやって驚かれると、意外と良い気分になるでござるね」
兵士長「どんなものにでも通用するようにその武器を選んでござる。……暗い森の中では、たいまつ代わりに使うでござるよ」
女神(こ、こいつのギャグは笑えないわね……)
無職(武器選の感覚でなんとなくわかってたことでしょ!)
無職「ま、取り回しやすいし、俺みたいなやつになら最適だろう。感謝するよ」
兵士長「他にも、武器に『エンチャント』を施したい時は、某のとこに訪ねると良いでござる」
兵士長「武器には一個しかエンチャントできないでござるが……武器をいっぱい持てばいいだけでござるね」
無職「ん、わかった。そういう時にはお前に声をかけるよ。……執務室か、訓練場にいるんだろ?」
兵士長「そうでござる。コルミスに来た時には、声をかけてくれれば付与できるでござるよ」
―――殴打・刺突武器『モーニングスター』を獲得
―――アクション『エンチャント』追加
強大な能力を持つ人々は、エンチャントと呼ばれる技を扱うことができます
単純な攻撃力増加だけではなく、特定の種族に特攻を得ることができるようになります
『これは無理だろ……』っていうときは、いろいろなとこを散策してみるのもありかもしれません
なお、好感度が少なかったり、知り合って間もないころだとエンチャントはしてもらえません
人付き合いも大事だよ!
※自由行動ターンにて選択可能
ケルセニスからコルミスへ移動する場合、一日が経過するので注意
よく考えて、良く行動しましょう
イメージとしては、某狩人ゲーの『小さなトニトルス』みたく、一直線に雷撃を降らしてから、武器にエンチャントする感じ
―――『霹靂の祝福』……新しいエンチャントを付与するまではなくなりません 【竜・人・魔物特攻】
兵士長「エルフ殿」
エルフ「…………」
兵士長「…………いってらっしゃい、でござるよ」
エルフ「……ええ!」
無職「ああ、行ってくるよ。俺は今度から学生だぁ!!!」
行商人「いかついものぶら下げた学生ってそうそういないっすけどね……」
行商人「お世話になりましたっす! また来るっすよ、兵士長さん!」
兵士長「……執務室の掃除でもしながら、待っているでござる」
兵士長「ククク……また逢う日まで、でござるな」
無職(これまでも世話になったが、これからも世話になるだろう…………)
無職(うん、でもね?)
無職(この武器の存在感だけは、ちょっとすさまじすぎると思うの)
女神(ホーリーウォータースプリンクラーね)
無職(それ皮肉!)
…………。
……………………。
森林を通るたびに毎回起こる(確率)敵対、友好な存在との遭遇、コンマ判定の時間だオラァッ!!!!
99~65 友好的な存在と出会う (情報が得られます)
64~30 敵対的な存在と出会う (戦闘チュートリアル)
29~1 あ! 誰かが襲われている! (上の両方。救助成功時にボーナス)
00 平和 (ケルセニスに着きます)
>>コンマ判定↓
ポルモル「―――ブモッ!?」キュピーン
行商人「と、止まるっす! ……囲まれてるっす」
エルフ「……! そうみたいね……数は、3……4……5体ってとこかしらね」
無職(え? なんでそんなニュータイプなの?)
無職「マジかよ。相手は、人か? それとも獣か?」
エルフ「? ……どう考えてもこの気配は―――」
???A・B・C・D・E「「「「「ガァアアアアアアアッッ!!!!」」」」」
行商人「『魔物』っすよ!」
無職(わかるかぁ!!!!!!)
女神(来るわよ! 私がサポートするから、気張りなさい!)
――― 戦闘、開始! ―――
(なんかソシャゲみたいな始まり方になってしまった)
行動順
エルフ → 行商人 → 魔物(オオカミ) → 無職
女神(―――まったく、見てらんない!)
女神の補助魔法 『神聖』―――筋力、敏捷が大幅に上昇します!
行動順(再)
エルフ → 無職 → 行商人 → 魔物(オオカミ)
魔物B「グルルル……」
魔物B HP ―――200 弱点:不明(観察、またはほかのスキルが必要です)
エルフ「通させてもらうわよ」
エルフ HP ―――600
行動
1 風の魔法 攻撃力 50 【必中】
2 弓 攻撃力 100 ―――スキル『神の瞳、神の才能(弓)』 +100ダメージされます
3 接近 攻撃力 50 ―――前線に出ることにより、注意を引き付けることができます
>>安価↓
(今回はこのまま進めますが、もしかしたら部位指定も追加されるかもしれない)
エルフ「…………ッ!」
命中・クリティカル判定!
99~70 クリティカル! ダメージが二倍になります
69~40 ヒット! 100のダメージ!
39~1 クリティカル! ダメージが二倍になり、相手の行動順が遅れます
00 パーフェクトショット! ダメージが四倍になります!
>>コンマ判定↓
―――ヒット! スキルの効果により200ダメージ!
魔物Bの回避判定!
99~80 回避成功
79~01 回避失敗
00 反撃だ!
>>コンマ判定↓
魔物B「ギャウンッ!」
エルフ「一匹仕留めたわ! あと四匹!」
無職「…………クソォ! やってやる!」
無職(一番近い奴……あの茶色っ毛のオオカミだな)
魔物C ―――HP 200
無職(チッ……悪く思うなよ!)
無職 ―――HP 500
行動
1 殴打 ―――攻撃力 100 +刺突ボーナス&スキル【急所突き】&『神聖』により+200ダメージ + 状態異常【出血・遅延】付与
2 観察 ―――判定なし 相手の弱点を見破れる
3 『霹靂の祝福』 ―――攻撃力 150 範囲攻撃 その後武器の攻撃力が+50される ❕ 魔物特攻 さらに+50ダメージ
4 接近 ―――攻撃力 50 注意を引き付ける
5 回避特化 このターン、回避に徹する。 一戦闘一度限り
>>コンマ判定↓
コンマじゃない!!!>>再安価↓ (ごめんなさい!!!!!!)
無職(この一直線に落ちる雷撃を最も効率的に使うために…………!)
コンマ判定(魔物たちが横に何体並んでいるか)
99~65 三体
64~30 二体
29~01 一体
00 四体
>>コンマ判定↓
無職(…………二体!)
無職「食らえ!!!」
―――『エンチャント』による攻撃のため、回避不能
魔物C・D「―――ギャゥッ!!!」バチバチィッ!
無職(……一瞬で丸焦げかよ……えげつないな……)
無職「残り二体だ! さっさと片付けちまうぞ!」
魔物A「ガァァ…………!」
無職(なんだ? 様子がおかしいな?)
行商人「乗り越えると決めたっす! この力だって、守るためにも使えるっす!」
魔物E ―――HP 200
行商人「だから、力を貸してくださいっす……!」
行商人 ―――HP 600
行動 ―――女神(雷は魔物特攻だったわね)
1 擬似エンチャント ―――+50ダメージの付与を行う。一ターンで解ける。既エンチャントの武器には使えない 火・水・雷・風・土 から選ぶ。一行動で一人にしか付与ができない 『選択補助』
2 肉体補助 ―――筋力と敏捷にボーナス。全員に適用される 『全体補助』
3 自身強化 ―――筋力と敏捷に大幅なボーナス。自分にしか使用できない 『自己補助』
4 擬似エンチャント(火・水・雷・風・土)の腕 ―――攻撃力150 (選んだら属性も書いてね) 【出血】付与
5 接近 ―――攻撃力 50 相手を引き付ける
>>安価↓
行商人「纏え―――雷ッ!!」
無職(んなぁっ!? 自分の腕に雷をエンチャントした!?)
行商人「食らいやがれ……っす!」バチバチッ!
命中・クリティカル判定 ―――❕ 魔物特攻 +50ダメージ
99~70 直撃! 相手のはらわたを灼き尽くす! ダメージ二倍
69~40 雷は魔物に当たった! 150のダメージ!
39~1 直撃! 相手のはらわたを灼き尽くす! ダメージ二倍
00 粉砕! ダメージ四倍
>>コンマ判定↓
―――雷は命中した! 200のダメージ!
魔物E「グゥッ!!」
魔物Eの回避判定!
99~80 回避成功
79~01 回避失敗
00 反撃だ!
>>コンマ判定↓
魔物E「―――ッッ!!!!」バチンッ!
行商人「安らかに眠ってくださいっす……」シュゥゥゥ…
無職(ひ、悲鳴を上げる間もなく殺された……ぎょ、行商人って……やっぱちゅよい!)
エルフ「あと一匹よ! みんな、油断しないで―――」
魔物A「―――」
無職(…………! なんだ、この感じ……!?)
行商人「! 離れるっす! この魔物は―――!」
魔物A「ガァアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!」メキメキ
行商人「―――『ボス・モンスター』っす!」
エルフ「数倍に体躯が巨大化してる……気を抜かないで、来るわよ!」
無職「……冗談きついだろうがよ!」
女神(そんなこと言ってる場合じゃないわよ! ほら、武器をしっかり握って!)
魔物A「―――!」
無職「―――ッ!? しまった、前に出すぎてたか!?」
行商人「無職さん!」
エルフ「無職!」
魔物A『ボス・モンスター』―――HP 600
…………能力、『孤高の戦士』発動。敏捷、筋力、攻撃力が上昇します
相手―――『無職』 HP 500
魔物A「ガァアッ!!!」
行動選択 ―――狼牙 攻撃力 100 【出血・継続】付与
無職「クソが! 死んでられっか!」
無職の回避判定!
99~50 回避成功
49~01 回避失敗
00 反撃だ!
>>コンマ判定↓
無職「うぉあああああああああ!!!!」ゴロゴロ
魔物A「ガァ…………!」
エルフ「良くも…………」
エルフ「良くも、無職を狙ってくれたわね…………」スチャ
行商人「そうっすね……脳のない獣なら、処分しないとっす」バチィ!
魔物A「…………グゥ」
無職(ひえ……あの、人が変わってませんかね? ちょっと?)
エルフ「眉間を貫いてあげるわ」
魔物A ―――HP 600 強化【孤高の戦士】
エルフ ―――HP 600 状態【ぶち切れ】
行動
1 風の魔法 攻撃力 50 【必中】
2 弓 攻撃力 100 ―――スキル『神の瞳、神の才能(弓)』 +100ダメージされます
3 接近 攻撃力 50 ―――前線に出ることにより、注意を引き付けることができます
>>安価↓
ゾロ目ボーナスがほしくなる
2
>>259 確かにいいかもしれませんね
>>再安価↓
>>260でいきます
エルフ「…………アハッ」
命中・クリティカル判定!
99~70 クリティカル! ダメージが二倍になります
69~40 ヒット! 100のダメージ!
39~1 クリティカル! ダメージが二倍になり、相手の行動順が遅れます
00 パーフェクトショット! ダメージが四倍になります!
>>コンマ判定↓
クリティカル! ダメージ二倍&遅延付与! +回避成功率が低下します!
魔物A「―――ッ!」
魔物Aの回避判定!
99~70 回避成功!
69~01 回避失敗!
00 一番近くの敵を襲う!(相手:無職)
>>コンマ判定↓
―――300のダメージ! 魔物Aの残りHP 300!
魔物A「ガァッ!!! ……グルルルル…………」
エルフ「仕留めそこなったわね…………ざんねん」
無職(……女の子が…………こわいです…………)
無職「っつっても俺だって死にたくねぇからなぁ!」
魔物A「…………」ポタポタ
無職 ―――HP 500
魔物A ―――HP 300
無職「恨まないでくれよ」バチバチ
行動 ―――女神(もう少しよ!)
1 殴打 ―――攻撃力 100 +刺突ボーナス&スキル【急所突き】&『神聖』により+200ダメージ + 状態異常【出血・遅延】付与 『霹靂の祝福』+50ダメージ
2 観察 ―――判定なし 相手の弱点を見破れる
3 接近 ―――攻撃力 50 注意を引き付ける 『霹靂の祝福』 +50ダメージ
4 回避特化 このターン、回避に徹する。 一戦闘一度限り
>>安価↓
無職「…………ヂィ!」
命中・クリティカル判定 ―――【急所突き】により判定が緩くなります
99~60 クリティカル! ダメージ二倍! (この二倍になるのは、攻撃力だけっす)
59~45 ヒット! 100のダメージ!
44~06 クリティカル! ダメージ二倍!
00~05 パーフェクトヒット! ダメージ四倍!
>>コンマ判定↓
魔物A「…………グゥァッ!」
魔物Aの回避判定 ―――エルフの矢で回避成功率低下!
99~70 回避成功!
69~01 回避失敗!
00 一番近くの敵を襲う!(相手:無職)
>>コンマ判定↓
―――魔物Aに350のダメージ!
無職「うぉらあああああああああ!!!!」バチィッ!!
魔物A「ガァアアアアアアアアアアアア!!!!!!」ビリビリ
魔物A「ガ……ア…………」ドシン…
魔物Aの残りHP ―――ゼロ
魔物B・C・D・Eの残りHP ―――ゼロ
無職「ハァ、ハァ……お、終わったのか?」
女神(……みたいね、お疲れ様)
無職「よ、よっしゃぁ…………!」
――― 戦闘に勝利しました! ―――
戦績
味方(エルフ・行商人・無職)…………損害なし
―――完全勝利おめでとうございます!
能力値アップにボーナスが付与されます!
取得アイテム …………魔物の核x5 毛皮x10 謎の肉x10 魔物の爪x5 魔物の牙x5 レア!『孤高なる瞳』x2
※アイテムの使い道
『ケルセニス』やその他国の『錬金術施設』や『鍛冶場』などで薬の作成・武器の作成・強化ができるようになります
…………といっても、細かいとかは決めていないので、その場の流れで必要素材等を決めていきます
『バランスが悪い!』とかでしたら、言ってくださればある程度修正いたします
『面倒くさいぜよ!』って方は、売っても大丈夫です。資金で薬や武器も購入できます
あとは調整しながら追加していくかもしれません
無職・ザ・パラメータ
『筋力』D- → D+ 『頭脳』D- → D-
『コミュ力』D → D 『カリスマ』E+ → E+
『敏捷』D- → D
能力 言の葉 急所突き 回避特化 不屈の精神 観察
NEW! …………『逃走』 一部の戦闘を、コンマ判定により無視することができるようになります(能力値上昇なし)
(っと、戦闘をやってみたんですけど、どうですかね?)
(ちらっと出たのでゾロ目ボーナスの追加はやりますが、他にも要望があったら言ってください)
(あと、見づらいとかわかりづらかったりとか、テンポが遅いとかは大丈夫ですかね?)
(続けます)
命中・クリティカルと回避は一回の判定にまとめてもいいかも
>>276 なるほど。ありがとうございます! 今度からはそうさせていただきますね!!
無職「う……ぐ、疲れた…………」
無職(急に襲われて……あー、無職なのに、肉体労働はきついっての……)
行商人「まさか『ボス・モンスター』が紛れ込んでいるとは思わなかったっす」
無職(ボス・モンスターって? あと補助ありがとうな)
女神(……どういたしまして。ボス・モンスターは……まあ、名前通りよ)
無職(通常より強くて、通常より良いアイテムを落として……ああ、そういやなんか巨大化してたっけな)
女神(大体合っているけど……一番の違いは、能力を持っていることかしらね)
無職(なるほど……そりゃどうりで、疲れるわけだ…………)
女神(なかなか良い動きができてたじゃない)
無職(お世辞はやめてくれ……お前の補助なしじゃ死んでたかもしれんのだから)
女神(ふ、ふふふ……そ、そう? そうよね、私は神様なんだものー!)
エルフ「……でも、丁度良かったのかしらね?」
無職「ん、丁度良かったって、襲撃がか?」
行商人「ああ、確かにそうっすよね……運が良かったかもっす」
エルフ「資金源を、調達しておかなきゃ……」シャキン
行商人「最初の売り物として、手に入れておかなきゃ……」シャキン
無職「…………」
無職「あの……一応お聞きしますが、そのナイフで、いったい何をする気でございましょうか」
エルフ「…………? 何を言ってるの? 魔物を倒したら……」
行商人「剥ぎ取るのが基本っすよ?」ザシュ
無職「」
エルフ「弱肉強食の世界なんだもの、これが摂理だわ」ザシュザシュ
無職「…………い……」
無職「いやああああああああああああああああああ―――!!!!」
…………。
……………………。
女神(女の子みたいな悲鳴あげちゃって……散々武器を振り回してたのに)
無職(か、解体はダメやて。あいつら爪行くから! こ……べりべりーって!)
女神(そんなもんじゃないかしら?)
無職(常識が通用しない)
行商人「…………あ! 見えてきたっすよ! 無職さん!」グイグイ
無職「んー? ……へぇ、こりゃあ…………」
エルフ「やっぱり、何度見てもすごいわね」
無職(まるで…………>>安価↓1~3)
―――コンマで判定します(コルミスの時見たく混ぜることもあり。特徴とかいろいろ書いてね!!)
人々か行き交い、活気がある往来に、風光明媚な街並み
中心には大きな時計塔が見える
>>281~284 全部混ぜよう!ヽ(゚∀。)ノ
正直どれも魅力的ずぎるがいけないんや…………俺は悪くねぇ!
(ネコ…………ネコってなんだ…………)
無職(自然と調和するように、壮観と思わせるような……これが、首都『ケルセニス』か)
無職(コルミスの時以上の活気だ……あの真ん中に立つ時計塔に向かって伸びる大通りは、人で埋め尽くされてる)
無職(……ん? いや、あれは……城と、時計塔が一緒になっているのか?)
無職「うっはぁ……相変わらず建国者は頭がおかしいな」
エルフ「……そうね、やっぱりあの学園の規模はおかしいと思うわ」
無職「学園?…………どこにあるんだ?」
エルフ「? ……ああ、あそこよあそこ。時計塔の直下、城みたいに広がる……あれが『ケルセニス学園』なの」
無職「…………は? え、待て待て待て……ありゃ、どう見ても城かなんかだろ?」
行商人「いえ、あれが学園っすよ! 確かに、大きすぎる気はするっすけどね」
無職(…………俺あそこに入学すんの?)
女神(ふふふ、グッドラック!)
無職()
エルフ「じゃあ、どうしましょうか…………」
行商人「無職さんの用事とウチの用事、どっちを済ませるっすか?」
無職(んー…………)
1 行商人の用事
2 無職の用事
>>安価↓
屋台のおっちゃんA「へいよ! コルミスから届いた新鮮魚介をふんだんに使ったシーフードパスタだ! 買っていかないかい?」
屋台のおっちゃんB「産地直送のケルミック牛のタン串だ! そこの道行くお人! 買っていかないか!?」
屋台のおっちゃんC「自然豊かなこのケルセニスで採れたての野菜たちだ! ほら、試食もしてるぞ!!」
無職「降りてくると本当に違うな…………喧騒も活気も、コルミスの比じゃねぇ」
行商人「だから人の流れが激しいんっすよ、この辺は! ウチがここで市を開こうとしたのも、それが理由っす!」
エルフ「最近じゃ、またいろんなものを取り入れたらしくて……この前より格段に活気だっているわ」
無職(大通り……から外れた道でもこれなんだからなぁ……確かに、『商業国』の名に恥じない都ってわけだ)
無職「え、っと……。商会っていうのは、この道をまっすぐ行った、あそこにそびえたっている建物のことでいいのか?」
ポルモル「ブモ!」
行商人「そうっす! 今度こそ認めてもらうっすよ!」
女神(…………ねぇ。なんか、ポルモルって意外と頭が良かったりしない? そんな気がするのだけど)
無職(そりゃ、敵の気配を感じ取るぐらいだしな)
エルフ「さ、急ぎましょうか―――」
少し時間が空きます
少々お待ちください。(質問等あれば書いておいてください。帰ってきたら返します)↓
おつ!
多分来るだろう新キャラ安価に参加したいんだけど、どういう感じで決めるの?
↓1~3の高コンマ?
>>293かな、一章みたいに出てくる登場人物が少ないなら高コンマでって感じが良さそう
>>292~>>294 たぶん十人ぐらい出す予定なんで……あと公平さを期すために高コンマっす(今のところは)
あ、固定キャラも出して行ったりするんで、総キャラはかなりいます。サブイベントも一杯増えるよ!(今回はダーク過ぎないようにする)
…………ということで、再開します。行商人の用事、『商会』が場面となっております。では!!
受付嬢「―――128番の方! 特定市の場所指定、査定はこちらで行っております!」
受付嬢「あ、はい、その件に関しては……少々お待ちください!」
無職「……外とはまた違った騒がしさだな」
行商人「最近、ここらへんが栄えてきたっすから。他国の商人たちが、こぞって券を発行してもらおうとここに来てるっすよ」
無職「がめついんだな」
行商人「商人っすから……それじゃあ、行ってくるっす。お二方はここで待っててほしいっす!」
エルフ「ええ。行ってらっしゃい」
無職「…………大丈夫、なのかぁ?」
行商人(こ、この前は話すら聞いてもらえなかったっすけど……今回は、おししょーと兵士長の手紙があるっす)
行商人(大丈夫……ウチは、大丈夫っす!)
行商人「…………あの!」
受付「……ああ? あの時のガキじゃねーか」
受付「まさか……また券を発行しに来たのか? ……無駄だ、帰れ帰れ。上の連中はお前を商人にする気は―――」
行商人「これを!」パサッ
受付「あ?」
行商人「静謐なる……それと、猛る稲妻のお二方の、紹介宛ての手紙っす」
受付「…………ちぃーと待ってろ」
行商人(…………)
受付「ガキ、これをどこで手に入れた?」
行商人「! ……プライバシーっすよ」
受付「……ああ、そうかよ。……チッ、上はこんな金の卵を野放しにしてやがったのか……」
行商人「え?」
受付「なんでもねぇ。こいつぁ本物だ。……門前払いされたガキが、英雄の証を持ってくるとはな」
受付「クハハ! こいつぁ面白れぇ!」
行商人「あ、あの……券を、発行―――」
受付「あー? ハッ、待ってろ。俺がこれをもって上に掛け合ってやる」
受付「まあ、許可されるまでは数日かかるが……大船に乗ったつもりでいればいい」
行商人「そ、それじゃあ! 券を発行してくれるっすか!」
受付「まぁな。『数日後にまた来い』……すぐには券は渡せないからな」
行商人「ありがとうっす! やっぱ受付さんは顔が怖いだけでやさしいっすね!」
受付「ああどういたしま…………は?」
行商人「こんなウチでも、顔を覚えててくれたっす!」
行商人「―――それじゃあ!」パタパタ…
無職「あ……券は発行してもらえたのか?」
行商人「……はいっす! 発行してもらえるっすよ!」
エルフ「本当に!? ついに、夢がかなうのね―――」
受付(……やっぱ、商人ってものはああやって真っすぐなほうがいい)
受付(俺なんか、商会の闇にもまれまくって、ひねくれた生き方しかできなくなったからな)
受付(ったく、この世界のどこに商人になるために英雄に手を貸してもらうやつがいるんだか)
受付(あの連中、大物になりそうだな……あのガキの店には、個人的に投資してやるか…………)
受付「…………マジで、あいつらもあいつらで手を貸すなって感じなんだがな、クハハ」
無職「さて、次は俺の用事を済ますわけなんだが…………」
無職(そびえたつ門、その先には時計塔、城のような学園、あとものすごい数の施設)
無職(門は解放されているが……ものすごく帰りたくなってくる)
???「いーち、にーい!」
???「おいお前ら―! しっかり腰入れろ腰!」
???「うぃー!」
無職(あ……昔の高校時代の嫌な思い出がよみがえってきそう)
無職(この……明るすぎる空間は、どうしても…………)
エルフ「じゃあ、行きましょ?」グイ
行商人「ウチも、この学校のことが気になるっすよ! 早く早く、っす!」グイグイ
無職(…………ま、あの時とは違って、一人じゃないからな)
女神(私だっているわよ!)
無職(はいはい…………)
無職「用があるのは学園長だからな……? 羽目を外しすぎて、試験すら受けさせてもらえない……なんて状況は嫌だぞ」
エルフ「そんな子供じゃないわ。……着いてきて、案内するから」
無職「外からでもかなりの大きさだったが、やはり内装も馬鹿にならないほどでかいな」
行商人「本当っす……本物の城を歩いてるみたいな気分っす」
エルフ「……この学園はね、毎年二十名以上が迷子になるという伝説があるの」
行商人「ひぇええええ、怖いっす!」ギューー
無職「だーきつくな抱き着くな。……毎年ってことは、エルフ、お前も迷ってたりもしたのか?」
エルフ「…………」
エルフ「…………関係ないわ」
女神(ああ…………迷ったのね)
行商人「ん……ここで行き止まりっすね」
無職「また……荘厳な扉だな。見るだけで気圧されそうだ」
エルフ「ここが、学園長の部屋よ。私が簡単に話を進めるから、来て」コンコンコンコン
エルフ「―――エルフです。この学園への入学志願者を連れてきました」
???「……はい。入ってください」
エルフ「……学園長は、その、変わり者だけど……大丈夫だから、安心してね」
無職「え」ギィ…
無職「あ、ども―――」
???「あ~ん、エルフちゃんが人を連れてきたってぇ~? びっくりよ~!」
無職「んぁ!!!!????」
無職(っでぇ! へ、変な声出ちまった……)
無職(ちょぉ! なんで化粧したおっさんがおかま口調で話しかけてくるんだ!?)
女神(ここの学園長だから)
無職(……もしかして、俺だけがおかしかったり…………)
行商人「…………」パクパク
無職(やっぱ俺は正常だ)
学園長「あんら~、これはこれは……いい男じゃな~い?」ペロッ
無職(鳥肌!!!!!!)
???「うるせぇ」スパン!
学園長「い……っだぁ! 何すんのよぉ! んもう!」
???「『んもう!』じゃないです。もう少し自重してくださいこの性癖異常者変態野郎」
???「それで何人の男性志願者が逃げたと思ってるんですか、まったく」
???「……おっと、これは。自己紹介をしていませんでした」
秘書「私はこの変態の秘書を務めております、『秘書』でもなんでも、お好きに呼んでくださって構いません」
学園長「あーあ、化粧崩れちゃうじゃない。まぁいいわ、よく来たわね、エルフも、そこの君たちも」
秘書「…………ようこそ、ケルセニス学園へ―――」
あ、固定キャラっすこの人たち
なんかキャラ濃ッッッッッッ! と思ったら大抵固定キャラです、ごめんね
秘書「どうぞ、お茶です。遠路はるばる、ご苦労様でした」
無職「あ、ああ……ありがとうございます…………」
無職(なんか……こういう真っすぐな厚意がむず痒いというかなんというか)
学園長「で~? この学園に用があってきたの~? それとも~……ア・タ―――ギャアアッ!! ちょっ、いたっ、痛いってば!」
秘書「あらすみません。汚れが落ちないかと思って」
学園長「『アタシ』と『タワシ』でかけてきてんじゃないわよ。ぜんぜん面白くないし」
無職(ハ、ハハ…………なんだこの人ら)
行商人(えっと、面白いような……怖いような……?)
エルフ(なんか……ごめんなさい。あれが学園長なの)
秘書「チッ、うるさいハエですね」
学園長「……あの子ったらホント辛辣なんだから。生徒には甘いのに」
学園長「それで、入学志願者なんでしょ? それならこのまま手続きを済ませちゃうけど」
無職「あ、ああ……その前に、これを」
学園長「手紙~? あらぁ、まさか一目惚れでラブレター? んもう試験で贔屓しちゃ―――」
秘書「貴方に限ってそれはありません。そうでなくとも―――」
学園長「……秘書」
秘書「…………はい、なんでしょうか」
学園長「これは……本物かしら」
秘書「? …………んなっ! これは、英雄の…………!」
学園長「やっぱり、本物だったのね。 山にこもったり、港で兵士をやってるとか聞いてたけど……」
学園長「会ってきたのね。……それで、これをもらったってこと…………?」
秘書「貴方は…………いったい、何者なんですか?」
秘書「英雄から推薦されるなんて、普通はあり得ません! あなたはいったい……!」
無職「俺は…………」
無職「俺は、>>安価↓ …………って、だけだ」
学園長「……確かに、少し前と比べて枷が外れたような顔をする奴がいるわね」
学園長「なるほど、『静謐なる』……あいつまでこれを書いたのも、うなずける」
エルフ「……無職には、この二人には、私も、師匠も…………救われましたから」
学園長「…………元気を取り戻すのが、一年遅いっての」
学園長「いいわ、もう入れたも同然のようなものだけど、形だけでも試験は受けてもらうから」
無職「そういや、試験って…………何やるんだ?」
学園長「……それすら知らなかったの?」
無職(ごめんて)
秘書「ケルセニス学園では、この時期、毎年実技試験を行い合格不合格を定めています」
無職「ふーん……その実技の内容は?」
秘書「一対一の模擬戦闘」
無職「」
秘書「あくまで試合の勝ち負けではなく『実技』の内容を評価します」
学園長「実技って言っても、テストとかそんな堅苦しいものじゃなくてね」
学園長「とりあえず相手の攻撃を受け流したり……『なんかかっこいい』をやってれば評価されるわよ」
秘書「そこまで厳しいものでもありませんし…………それが嫌なら、筆記試験もありますが」
無職「い、いや! 実技のほうで、よろしくおねがいします…………」
秘書「そうですか。では試合当日に使用する殺傷力のない武器を用意しますので……無職さんは、どんなものを使用していますか?」
無職「…………」
無職「…………ぁ」
秘書「え?」
学園長「……ふ、大丈夫よ、どんな武器だって身を守れ―――」
無職「モーニングスター」
学園長「おぅ……」
秘書「…………き、木槌、ですね」
無職(んなあからさまに引かないでくれよ傷ついちゃうだろ!?)
女神(いやモーニングスター使うやつが学生志望とか誰でも引くわよ)
無職(俺悪くないじゃん……!)
学園長「……あまりにもマイナーな武器を使ってて言えないのかと思ったら…………」
学園長「マイナーの中でもえげつないものを持ってきたわね」
無職(まぁ……今は外に待たせているポルモルにつけたが…………)
無職(あれはもう、異常だ。あの癒しっぽい動物にいかついもん付けたから、そら浮くわえげつないわ)
行商人「あー、アハハ……それで、無職さんとかの試験はいつなんすか?」
秘書「それは志望締め切り後に通達されます」
エルフ「…………ん、そういえば。私には寮があるから良いのだけど、この二人には寝る場所がないのよね……」
学園長「それについては安心していいわよ」
エルフ「え?」
学園長「ハァ……この手紙の二人とも、『てめぇの寝床を貸してやれ』って書いてきやがったからね」
学園長「ま、ちょうど空いてるしいいけど。秘書、案内してあげな」
学園長「…………あ、あとエルフの寮もその子たちに教えてあげなよ―――」ニッコリ
今回はここまででででででっす!!
いつの間にか300レスいってました。みなさん本当にありがとうございます!
…………で、少しだけ登場人物のパラメータ紹介
『深淵纏い・受付』
性別 男
身長 188cm
体重 128kg
肉体的特徴 体重のほぼすべてが筋肉だが、服を着ると細いためひ弱にみられることが多い。金環の入った三白眼。猫背
オモテのカオ だらけながら生活する商会のしたっぱ
ウラのカオ 好きなやつはとことん好き(ライク)だし、嫌いなやつは嫌い
能力 深淵の劔
…………彼を知らぬ者はおらず、彼を知る者はいない。哀れで、現実的な、泡沫の伝説である
『秘書』
性別 女
身長 150cm (ヒール込みで160cm)
体重 47kg
肉体的特徴 桃色の髪が特徴的。慎ましい体だが、体のラインは素晴らしいもの
オモテのカオ 変態抹殺マシーン
ウラのカオ 生徒を想う先生
能力 回復魔法 修復魔法
…………意外と損な役回りのすることの多い仕事人。誰か彼女をいたわってあげて!! おかまてめーはダメだ!!
『豪炎の・学園長』
性別 漢女
身長 170cm
体重 (ダメよ!!!!!!!)
肉体的特徴 フェロモン全開、(男限定で)カモン、ミー!!! といつもなんか匂う
オモテのカオ 変態
ウラのカオ 観察眼には優れるが、男にしか目がいかない
能力 豪炎の腕
…………こっちも苦労人だったりする。悪い奴ではないが……引き締めてイこう!!!!
次回はちょっと自由行動から。『錬金術』や『鍛冶』などの説明もやるよ
固定キャラはまだ出るけど、その数倍のキャラ安価が待ってるから安心してくだしあ
あと明日から現実が忙しくなるので、本当に亀更新になるよ!
それでも心待ちにしていただけたら幸いです
(とりあえず言いたいことがあったらどうぞ。アドバイスとか要望とか質問とかね)
(では!!!!!!!!)
(…………おやすみなさいっす!!!!)
今日から読み始めましたーむっちゃくっちゃおもろいやないかーい
本当に初心者かよと突っ込みたくなるうまさ!
安価外から申し訳ないんですけれどもしよかったら狐っ子(獣王)も出して欲しいです!
お疲れ様です頑張ってください‼
ちゃっす再開します
>>308 オートマタとか、鬼っ子とか、サキュバスだとか、ニッチでエッチなものだって、安価してくだされば追加します(固定キャラもあるかも)
(個人的にはクォーターの竜人とか……まあ被らないようにいろいろ追加してください)
無職「……さて、学園長から空いてる部屋を貰ったけど……まだ時間があるな」
無職「行商人は荷物を置いて出て行っちまったし、エルフも寮に戻っちゃったし…………」
無職(確か、エルフのいる寮は一部屋二人って聞いたな……ルームメイトがいるのか)
学園長『ああ、この学園の施設は自由に使っていいわよ。……先輩方と出会うかもしれないけどね』
学園長『そうね……今は長期休暇中だし、そんなに人には出会わないと思うけど、出会ったらちゃんと交流を深めておいたほうがいいわよ―――』
無職(今日はここまで来るのに疲れたからな……ちょっと回って、おやすみにするか)
自由行動ターン 残り体力5 ■■■■■□□□□□
1 学園を散策してみるか (キャラ安価あり)
2 中庭のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
3 時計塔のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
4 外のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
5 図書館のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『錬金術』、『魔法習得』チュートリアル発生)
6 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)
7 エルフのいる寮に行ってみるか (キャラ安価あり)
8 その他学園の施設にでも行ってみようか (書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)
9 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)
安価↓ (ごめん書き忘れてました!!!)
無職(……図書館…………? 国立図書館みたいな建造物が、学園内の施設って……驚くのは今更か)
無職(ってかこれ……開いてるのか? こういうものって大抵、閉まってるようなものだけど……)ギィ…
無職「! 開いてる……。し、失礼しまーす…………うぉ……!」
無職(壮観、というか。紙とインクのにおいがすぐに飛び込んできた)
無職(外は洋風な白レンガ造りだったが、内装は木造か。無数にある本棚と似つかわしい黒暗色の木材……やべ、にやけ止まんね)
女神(…………あら? 無職、ここに来たの?)
無職(……急に目の前に現れるなって……まぁ、そうだよ。暇だったし、異世界の図書館って気になってな)
無職(お前こそ、どうしてこんなところに?)
無職(姿を見られちゃいけないんじゃなかったのか?)
女神(安心して、貴方以外には見えてないから)
無職(…………)
無職(もう何も言うまい)
???「あれ…………」
無職(ん)
女神(ここの……図書委員みたいな人よ。貴方の先輩ね)
(図書委員の姿は……! >>安価↓1~3 コンマ判定です。同じ人が踏んだ場合再安価)
性別←ここ重要
身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ(性格)
ウラのカオ(素)
能力(魔法や、ぼくのかんがえたこのこのちから! スキルとかアビリティみたいなもん)
亜人か否か 純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
性別 男
身長 220cm
体重 145kg
肉体的特徴 太っちょ、黒ぶち眼鏡、頭頂部の毛が鳥の巣になってる
オモテのカオ(性格) のんびり屋
ウラのカオ(素) ウラ?なにそれ美味しいの?
能力 探しものを必ず見つけ出す事が出来る
牛の亜人のハーフ
入学当初は図書委員になるつもりは無かったが図書館で
自分の能力を頼られ過ぎて図書委員になった方がいいのでは?と思って今に至る。
性別 女
身長 152センチ
体重 47キロ
肉体的特徴 青みがかったロングストレートをポニーテールにしてる 胸は大きい
オモテのカオ(性格)引っ込み思案で、いつも下を向いているいじめられっ娘タイプ
ウラのカオ(素)一度決めたことには必ずやり抜こうとする強い信念の持ち主
能力 氷魔法と闇魔法
狼人のワンエイス
元々はとある魔法使いの下で育てられていたが、兄弟子にその魔法使いを殺されその兄弟子を倒すために学園に入学し、様々な魔術所が手に入る図書委員になった
性別女性
身長168
体重54
肉体的特徴 顔立ちは美人の範疇だがかなり目付きが悪い、常に本を持っている
オモテのカオ 無愛想で寡黙気味
ウラのカオ かなり臆病で繊細
能力本を通して望んだあらゆる情報を得られる(人・魔物・物問わず)
竜人のクォーター
学園の裏番(と勝手に噂されている)
どれも魅力的だぁ…………! 今回は>>315の安価を選択します。(コンマが一番大きい数字だからね)
(一番大事なことを言ってなかったので補足。今の無職の顔は、体は、高校時代のものとなっております)
図書委員「えっと……お客、さん? せ、制服じゃ……ないけど…………」
無職(あ、この子俺と同じ香りがする。人が苦手なタイプだ!!!!)
女神(貴方と一緒にするのはさすがに失礼じゃない?)
無職(は?)
無職「あー、俺は……この学園の入学志願者で、学園長から施設の使用許可を貰ってさ」
無職「それで、ここを使っても良いかなー……なん…………て」
図書委員「う、うん、大丈夫、だと思う……学園長さんから許可が下りてるのなら、本を傷つけたりしない限りは、居てもいいから」
無職「…………」
図書委員「……どう、したの…………?」ピクピク
無職(目を合わせてはくれないし、顔を下げてるからわかったが……この子ケモミミだぁ!!!!!!!)
無職(うへ、うへへへへへへ…………)
無職(さ、触ってもいいのかな……? …………いや、大丈夫だろう! 学園長からは許可は下りてる!!!!!)
無職(触る…………触らない…………俺は―――! >>安価↓!!!!!)
無職(まあ見るだけにとどめておこう)
女神(…………)ニコッ
無職(……俺はまだ死にたくない。それに、入学前に変なうわさが広がるのはまずいか)
無職「なんでもない。……ただ、ここの本の冊数は膨大だと思うから、一体何から手を付けようかと思って……」
図書委員「……ふふ、じゃあ、こっち来て…………。『魔法書』、とかは興味ない?」
無職「魔法書?」
女神(さまざまな魔法について記されているものよ)
女神(古式のものが記されていたりすると、読むだけで習得できちゃうんだけど……ここのは修得方法と魔法の基礎だけが書かれているものがほとんどよ)
無職(……さっすが、説得力が違う)
無職「ああ……本当に何もわからなくてさ……良かったら、その『魔法書』とやらについても教えてくれないか?」
図書委員「……!」ピクッ
無職(もふもふ尻尾が……ピクってした!)
図書委員「私なんかで……いいの?」
無職「え?」
図書委員「…………他にも教えてくれる人はいると思うけど……」パタパタ
無職(し、尻尾がパタパタしてる……内心では喜んでいるのか?)
図書委員「私が、いいの?」
無職「…………>>安価↓」
もちろん。君に教えてもらいたい
図書委員「……じゃあ、私の、弟子、一号……?」
無職「…………はいはい。よろしくお願いします、師匠」
図書委員「えへ、えへへ……弟子、できちゃった……ししょ、師匠って……!」
女神(なんか……一歩間違えればナイフでも持ち出しそうなくらい重い子ね)
無職(こんなかわいい子ならそれも本望)
図書委員「じゃ、こっち……『弟子くん』…………ふふふ」
※『魔法習得』……一日に一回、図書委員から魔法を教わることができます
魔法習得はおおまかに属性分けされており、『火・水・雷・風・土』と、図書委員の持つ能力属性『氷・闇』を習得できるようになります
『初級』、『中級』……と、階級がどんどんと上がるごとに魔法の威力も上昇しますが、修得までの期間が長くなります
また、一属性から順に初級から習得しなければ上位の階級の魔法を習得できないのと、魔法習得中にほかの属性に切り替えることはできません
この図書館にあるものは『初級・中級・上級』までです
それ以上の階級『超級・王級・帝級・神級』魔法は、後述する『冒険』か『探索』時に入手できる魔法書を図書委員に見せることによって修得が可能になります
なお、『氷・闇』属性も上級までしか教えてもらえません
…………『サブイベント』を進めたいのなら、ここに通い詰めるのもまたありかと
図書委員「それでね、ここは―――って、どう、したの?」
無職「ん! ああ、いや……あそこに、妙に存在感を放ってるものがあってな」
図書委員「存在感……? ……あれのこと? ふふ、あれはね、『コールドール錬金台』っていうの」
無職「錬金台……?」
図書委員「うん。たまに先生とかが使ってたりするのだけど……生徒のみんなは、あまり気味悪がって、使わない、かな」
図書委員「いろいろな素材を調合したりして、お薬を作る装置なの」
無職「へぇ…………あれの使い方も、分かってたりするのか?」
図書委員「うん。図書委員だもの。…………気になる?」
無職「ハ、ハハ。ちょっとだけ」
女神(うーんむにゃむにゃ……ひまぁ………)
※『錬金術』……一日に何回でもできますが、その代わりその分だけの時間を消費する装置(夜になったら大抵自由行動は終わりです)
図書委員から今持っている素材の中から何が作れるかを教えてくれるので、その通りに作ることができます
(この辺は自分が適当なので……誰かこういうの得意な人いないんすかね?)
『回復薬』、『毒薬』、『解毒薬』、その他『強化ポーション』だったり…………果てには『媚薬』まで
これは『熟練度』によって薬の品質が変化していきます(初期値E)
また、強すぎる薬を作るときや、レア素材を使ったポーションなど、冒険等で手に入る『レシピ本』が必要になってきます
……『媚薬』は最初っから作れるけど、拒否られます。えっちぃのは嫌いなのん!!!!(すき)
…………自分で自分の首を絞めるような『アクション』だけど、みんなサポートしてね!
(―――魔法の基礎知識を培った! 次回から魔法を習得できるようになる!)
無職「んー……中立国だから当たり前なんだろうが、やっぱ亜人もいるのな……ぐへへ」
無職(―――まだ日没までには時間がある。さて、どうしようか…………)
自由行動ターン 残り体力4 ■■■■□□□□□□ (基本体力1消費) >>安価↓
1 学園を散策してみるか (キャラ安価あり)
2 中庭のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
3 時計塔のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
4 外のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
5 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)
6 エルフのいる寮に行ってみるか (キャラ安価あり)
7 その他学園の施設にでも行ってみようか (書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)
8 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)
無職(弟子の証ってことで、紙束と羽ペンとインクを貰ってしまった……)
無職(どこか……どこかで復習できないだろうか)
無職(正直地球の勉強はまったくやる気が出ないんだが、異世界の魔法の知識となると話は別だ)
無職(とにかく、座れる場所と、テーブルのようなものがあればいいんだが)
無職(……図書館でも良かったが、図書委員の手を煩わすのもな。彼女にだって仕事はあるはずだ)
無職(ここは教室棟だから教室がずらりと並んでいるな。……休暇中だからか人はいないが)
無職「い……一個ぐらい借りても、ええやろ…………」コソコソ
無職(失礼しま―――ん?)
???「…………」カリカリ
無職(きょ、教室のど真ん中で勉強してるやつがいる…………)
そんな勤勉な???とは、誰なのか。安価↓1~3 (コンマで判定します)
性別←ここ重要
身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ(性格)
ウラのカオ(素)
能力(魔法や、ぼくのかんがえたこのこのちから! スキルとかアビリティみたいなもん)
亜人か否か 純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
(あ、これテンプレです↑)
>>314の図書委員設定抜きで
>>332の>>314 を選択します
無職(し、失礼しまし―――)
牛人「―――んぉ、待て待て! 何の用かな?…………部外者ではなさそうだけど」
無職(いやでっっかい!!! そ、その椅子どうやって耐えてんの? お前ヘリウムなの風船なの)
牛人「んああ―――勉強場所なら、ここを使うといい」
無職「―――! なんでわかったんだ?」
牛人「…………探し物はなんだって見つけられるから」
無職「そ、それって…………『ストーカー能力』!?」
牛人「ちがぁう!」
牛人「……その紙は……図書委員ちゃんのか、どうしてまた」
無職「つい先ほど図書委員の弟子になったものでな」
牛人「そいつは……随分ともの好きなんだね」
牛人「だが…………わかるよ!」メガネクイッ
無職「?」
牛人「あのキューティクルなお耳と尻尾! そしてあの薄幸そうで守ってあげたくなるようなかわいさが!」
牛人「あと、弟子になったらなんかすごい依存してくれそう!!!!!!!」
無職「」
無職「おまえ…………」
無職「わかる!!!!!!!!!」
牛人「だろー!? ほら、座りな。簡単なことなら教えてやれるよ―――」
(あ、なんか変態っぽいキャラですみませう。牛人の能力は『見たいものを見つける』能力って解釈っす)
無職(……なんか目の前の威圧がすごすぎて集中できなかったような……?)
無職(まあ気の合う先輩だったし、友人になろうとも言ってくれた)
無職(悪くはないが、同い年より先輩のほうが関わり多いってどうなのだろう)
無職(とりあえずデカかったな、あの先輩)
無職(……ふぅ、次はどこに行くとしよう)
無職(もうそろそろ日没のようだ。……牛人の先輩と話し込みすぎていたか)
自由行動ターン 残り体力3 ■■■□□□□□□□ (基本体力1消費) >>安価↓
1 中庭のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
2 時計塔のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
3 外のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
4 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)
5 エルフのいる寮に行ってみるか (キャラ安価あり)
6 その他学園の施設にでも行ってみようか (書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)
7 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)
行ける気チャンスが今後ないなら4
あるなら5
>>336 ありますあります。 だからこの場合5かな? 違ってたらごめんなさい
無職(えっと、秘書さんに案内してもらった寮だけど……まさか女子寮とはな)
女子「…………」
女子「…………ぅゎ」
無職(―――なーんて聞こえてきそうだ。まあ今は廊下に誰もいないからそんなことはないんだが)
無職(確か……二階の、突き当りから三番目の部屋……ここか)
無職(きょ、興味本位できちまったが、女子の部屋に入るなんてこれが初めてだぞ……!?)
無職「来たからにはしょうがない、か」
無職(ええいままよ…………!)コンコンコン
???「はーい!」トットットッ
無職(こ、声が違う!? やば、まさか部屋を間違えたのか……ッ!?)
???「どちらさまー…………」ガチャ
???「…………え」
無職&???「…………誰」
性別 女子固定!!!←ここ重要 毎度おなじみ安価↓1~3 (例によってコンマ判定)
身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ(性格)
ウラのカオ(素)
能力
亜人か否か 純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
性別女性
身長168
体重54
肉体的特徴顔立ちは美人の範疇だがかなり目付きが悪い
オモテのカオ無愛想で寡黙気味
ウラのカオ かなり臆病で繊細 可愛いもの好き
能力 竜人特有の身体能力による格闘術(本人曰くあくまで護身術)
竜人のクォーター
学園の裏番(と勝手に噂されている)
性別 女性
身長 155cm
体重 49kg
肉体的特徴 薄い紫髪のツインテール。目も紫色で着やせしやすいタイプ(つまり、隠れ巨乳)
身体的特徴 ひ弱そうに見えで祖国の格闘術(柔道に近いもの)を習っていて見た目より強い
オモテのカオ(性格)明るく元気で純粋な少女。世話焼きで家事全般が得意。
ほんの少しだけ天然が入っていたりする
ウラのカオ(素) 意外に真面目でしっかりもの、そして気配りのできる優しい子
能力 占術式という占い魔法や祖国の陰陽五行(火、水、土、木、金の5つ)が使える
人間でこの国から海から隔てた遠い島国(昔の日本に似た感じ)からやってきた留学生
祖国では巫女さんをやっている(本名:ミコト・カンナヅキ。祖国では神無月美寿がただ
若干設定が被るのは仕方ない気もするけど
それより>>341みたいに4つの国以外に国を出すのはおk?
>>341を選択します(なんか違うだろ! って思ったら助言をしてくだしあ!)
巫女「あえ……男の、人……?」
無職(すぐ飛び込んできたのは、活発な少女のちょーっと油断したネグリジェ姿)
無職(そして……その次には顔を真っ赤に染めるんですよ。かわいいなーかわいいなーって思ったらですね)
無職(次の瞬間―――)
巫女「へ、変態!」
無職「無手の膝車ッ!」スパァン!
無職(…………地面に倒れ伏してるんですね。こわいなーこわいなー……ちょ、起き上がれな、あっ、締め技はアカンって締め技はちょっ)
巫女「お、乙女の巣に踏み込んだばかりか、わわわ私の、こんな姿を目に焼き付けるなんてぇー!」ギリギリ
無職(あら文豪。……じゃあ! なくて! これ締め技じゃなくてチョークスリーパー!)
無職「ギィ……ギブギブ」バンッバンッ
巫女「おとなしく! 観念してください!」
無職(…………あ、おっぱいの感触を感じながら、意識が消えて―――)
エルフ「―――無職!? ちょ、巫女っちやめなって!」
巫女「んぇ? し、知り合い?」
エルフ「……ごめんなさい、まさか来るとは思ってなくて……その人、私がさっき言ってた人」
巫女「う、嘘……! ごごごごめんなさい! 私そうとはつゆ知らず…………あれ?」
無職「」
エルフ「…………」
巫女「…………」
巫女「し……死んで―――」
エルフ「―――ない! 早く部屋の中に―――」
無職「」
今言うことじゃないかも知れないけど、身長・体重の項目は肉体的特徴に統一したほうがいいかな
あんまり詳細に決めると、おかしな体格にならないか不安になっちゃうから、肉体的特徴で大まかな感じで記すみたいな感じの方がいいかも
んあえ、いったん中断します
質問いいですか?
>>352どうぞ
まだ一行しか出ていませんから裏の顔(素)だけでも今更変更できませんか?
自分のせいで他の人の設定変更することは避けたいので…(留学生は元々考えていたので)
なら「ウラのカオ(素)基本的にオモテのカオと変わらないが真っ直ぐで真面目なために人に話さずに自分の中にため込んでしまう」でお願いします
これで被らない……はず
(流用またはそれを疑われる行為はなるべくなくしましょ。>>358 に改変いたします)
>>350 自分が書くときにわかりやすいからだったんですけど……うーむ、今のままで行かさせてもらいます。すみません
(途中から再開します)
無職「……つ……ぅ…………ん?」
無職(なんだ……なんか、とてつもないほど良い香りがする。……ああ、昔買った香水『女子高生の部屋の香り』がこんなのだったな……)
無職(…………)
無職「ハァ女子高生!」ガバッ!
無職「……あれ、いつのまに布団に入って……え」
巫女「…………」プルプル
無職「……おおぅ……ジャパニーズドゲザァ…………」
無職(え? なんで俺こんな土下座されてんの? 女の子に土下座させるとか……興奮する!)
巫女「―――ご、ごめんなさい! エルフの知人とは知らなくて!」
無職(エルフ…………? あ)
無職「ハ、ハハハ……そういやチョークスリーパーで落とされたんだった」
巫女「ごめんなさいぃ!!」
エルフ「……私が先に言っておくべきことだったんだけど」
無職「エルフ! ……やっぱこの部屋で合ってたのか! いや~びっくりし―――」
エルフ「この寮、男子禁制なのよね」
無職「…………は?」
学園長『女子寮とかよく行くけど……エルフの部屋は……まぁいいわ、秘書に案内させる―――』
無職「……って言ってたけど」
エルフ「学園長は、生物的には男だけど……害はないし、心はあれで乙女だから」
巫女「…………」
無職(じゃあ俺が百パーセント悪い奴!!!!!)
無職(あー……ここで気の利いたことを言えたら良いんだろうが…………)
無職「えっと、だな?」
巫女「ご、ごめんなさい……」
無職(…………うえー)
無職「…………>>安価↓」
むしろ謝らないといけないのは自分だと思う……
>>362
こちらも了解しました。
我が儘言って申し訳ありません。
エルフ「……それを言うなら私こそ謝るべきだわ」
巫女「え? え?」
無職「……悪い。驚かせちまった上に……俺、この学園の入学志願者でさ。まだその、ルールとかを理解してなかったんだ」
エルフ「私も、ちゃんと説明すべきだったもの。ごめんなさい、二人とも」
巫女「……後輩?」
無職「そうなるな。顔を上げてくれよ、先輩。……さすがにこっちが申し訳なくなってくる」
巫女「う、うん……でも、大丈夫だった……? 思いっきり締めちゃったし、膝だって」
無職「あんなもんどうってことねぇよ……っと、さすがにそろそろ帰らなくちゃ―――っとぉ!?」ガクッ
無職(膝に力が入らねぇ……こんな細い体して的確にダメージを入れてきたのか…………)
無職「わり。エルフ……部屋まで行くの手伝ってくれないか?」
エルフ「……その前に秘書さんのとこに行きましょう」
無職「なんでだ?」
エルフ「学園長に文句と、あと秘書さん回復魔法が使えるから」
巫女「―――あ、あの!」
無職「…………ん?」
巫女「その、お詫びといっては何だけど、私も手伝う!」グッ
無職「…………ああ、助かる」
――― 自由行動ターンが終了しました ―――
(ちょっと時間が空きます。待っててね)
再開します
>>345(物語の主軸が帝国等なだけですんで……。世界観とかをぶち壊したりしない限りは、ある程度オッケーです)
―――アクション『魔法習得』、『錬金術』が追加されました
無職(……エルフたちに手伝われながら秘書さんたちのところに行ってきたが)
無職(まさか、秘書さんにまで謝られるとは思わなかったな)
無職(学園長も申し訳なさそうに……いやあんましてなかったわ。秘書さんに怒られてたな、あの人)
無職(しかし……)
無職(あの……巫女っち? の言ってた、『今度来るときは、私を見つけて話しかけてね』って、どういう意味だったんだろうか)
無職(まぁいい……とりあえず疲れた。はやく部屋に入ろう…………)ギィ
行商人「―――あ、無職さん。おかえりなさいっす」
無職「ああ、ただいま…………って、なんだその荷物」
行商人「ふふふ、今度市を開くときに売る商品っす!」
行商人「今日一日中ずっとケルセニスを回ってたっすけど、いろいろありすぎて、とにかく……楽しかったっす!」
無職「ハハ、そうか。そりゃよかった。……そういや、街のほうには何があるんだ?」
行商人「えっと、市場、あとは『鍛冶屋』とか、『武具屋』『薬屋』……『冒険者ギルド』なんかもあるっす」
無職(多彩なんだな…………)
無職「今度行ってみるかな」
行商人「! じゃあエルフっ子も呼んで回ってみるっす!」
無職「……そうだな。それがいい」
無職「さて、寝るかー! ……なんて、思ってたんだが」
行商人「これは……ダブルベッド、っすね」
無職「随分と広い部屋を貸してくれたもんだと思ってたんだが、こういうとこまでお高い造りかよ」
行商人「どう……するっすか?」
無職「へ」
行商人「下はカーペットを敷かれてるっすからそれでも眠れるっすけど……今日は町を移動してきたっす」
行商人「ちゃんとした場所で寝たほうがいいと、思うっす」
無職「つ、疲れは癒したほうがいいもんな! じゃあ俺は別のところ―――」ガシッ
行商人「ちゃんとしたところで…………」
無職「」
行商人「寝るっすよ?」ギュ
無職(いや、いやいやいやその。これはもうなんというか……俺の理性が死んじゃう!)
無職(とりあえず善処することはできるが…………)
行商人「…………」
無職(据え膳食わぬは男の恥……って違う! まだそこのラインじゃ……ないんだよな?)
無職(ぐ、行商人は良いと言っているが、どうするか!)
無職「…………>>安価↓」
行商人「じゃあ…………明かりを、消すっす」
無職(ランタンの光が…………あ、消えた。窓から差し込む月光も、カーテンで遮られて部屋は真っ暗だ)
無職(……今日は疲れたしな。流れで一緒に寝ることになったが、すぐ寝れるだろ―――)
行商人「―――無職さん」
無職「……なんだ」
行商人「こっち……向かないっすか?」
無職「……ったく、あのなぁ、お前が背を向けあって寝ようって…………な」ゴロン
行商人「……えへへ、おやすみ、っす」
無職(おま、そりゃあ、卑怯だろ…………結局向かい合って寝るのか)
無職(まぁ、いい)
無職「……ああ、おやすみ」
…………。
……………………。
―――サブイベント『また、三人で!』が追加されました
次回の自由行動ターンにて、選択してください
無職「…………これが、朝チュンというものか」
無職(いやまあ朝に鳥がちゅんちゅん鳴いてるだけだけど)
行商人「…………んぅ」
無職(ほんっと、年相応って感じだよな)プニプニ
行商人「ぁぅぅ…………あぅ」
無職(……いつまでも時間を潰せてしまいそうだ)
無職(いかんいかん。この魔力に囚われてしまっては!)
行商人「……んふふ…………」スリスリ
無職(俺の手の感触を楽しんでるのか…………?)
無職「朝食、作ってやらなきゃな」
???「―――この子を、よろしくね」
無職「―――ッ!?」
行商人「…………ぐぅ」
無職「ね…………寝言、か? でも、雰囲気が違ったような……」
無職「……もう少し、寝てろよな」ナデナデ
行商人「…………」
無職「―――で、今日はどうするんだ?」
行商人「また市場巡りっす。あ、でも……どうするっすか? エルフっ子とかと、町を巡るっすか?」
無職「ん、そうだな…………」
無職(どうするか……)
1 サブイベント『また、三人で!』を開始します(期限はなし)
2 自由行動ターンへ移行
>>安価↓
無職「…………エルフも呼んで、一緒に回るか」
行商人「……はいっす!」
無職「あ、でも……エルフの寮は男子禁制なんだよな…………」
無職「行商人、悪いがエルフを呼んできてはくれないか?」
行商人「大丈夫っす! ―――それじゃあ、行きましょうっす!」グイグイ
無職「あーもー引っ張るなって―のー!」
…………。
……………………。
エルフ「……コルミスの前に、ケルセニスを回るのね」
無職「ま、たまにはいいだろうさ。こういうのも……悪くないだろ?」
エルフ「ふふ、そうね」
行商人「―――お二方! どこから行くっすかー!?」
(中途半端ですけど、ここで中断させていただきます!!)
次回は目的地で安価を取ってから、三人でデー……ちょっとした町巡りをします
自由行動の時の『ケルセニスを回ってみようか』の選択肢がそのままでます
『鍛冶屋』等々、施設の説明をしていきます
…………学園外でもキャラ安価があるかもしれません
―――サブイベント『また、三人で!』 クリア条件 …………『楽しむこと!!!!』
(では感想などを書いてくださったらうれしいなぁ、と、これでさよならっす!)
(おやすみなさい!!!!!!!!!!)
乙です
(あ、ヤれるとこまではヤれます。そのためにはサブイベントを進める必要がありますが)
(登場人物全員にサブイベントがありますので、頑張ってくだしあ。さすがに男との絡みはないですけど。女子→『愛情』 男子→『友情』ってことで)
では、再開します(サブイベント『また、三人で!』安価から)
無職(……結局俺が決めることになった。さて、どこにいこうか)
―――体力消費なし …………時間制限は日没まで。まだ日は登り切っていない。まだまだ回れるだろう
>>安価↓
1 大通りを歩いてみよう
2 屋台を回ってみよう
3 行商人たちの開いている市場に行ってみよう(『アイテムの購入・売却』のチュートリアル発生)
4 『商会』にでも行ってみるか(『ウチだけの市場っす!』のチュートリアル発生)
5 『鍛冶屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『武器作成・鋳造』のチュートリアル発生)
6 『武具屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『装備』のチュートリアル発生)
7 『薬屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『ポーション』のチュートリアル発生)
8 『冒険者ギルド』にでも行ってみるか(『冒険』、『探索』、『依頼』のチュートリアル発生)
9 その他『書き込み』にでも行ってみるか(なんかあるかも)
無職(見知った顔がちらほら見える。もしかしたら知り合いと遭遇するかもな)
屋台のおっちゃんA「おーい! 今ならこのチル貝のバター醤油焼き、銀貨一枚だ! どうだ、買っていかないか―――!?」
お店のおねぇさん「あ、そこの道行く優男さん、どうだい? うちは晩までサービスたっぷりさ!」
市民「おい見てみろよ! これ超うまそうじゃね!?」
市民「お、いいなぁ! じゃあおっちゃん、これ、四個くれ!」
屋台のおっちゃんA「あいよ! ちぃと待ってな!」
無職「……まだ早朝だっていうのに、この喧騒は、もはやさすがとしか言えねぇな」
エルフ「それがこの街の看板なんだもの。人が人を呼んで、もう大都市の仲間入りだわ」
行商人「……そういえば無職さん、人に酔うとか言ってたっすけど、大丈夫っすか?」
エルフ「そうなの? あまり、無理しなくてもいいのよ?」
無職「ん、ああ、それなんだが…………>>安価↓」
行商人「な、なんすか、それ…………」
無職「あー、お前らがいれば、まあ……楽しい、というかだな? 人だからの中での疎外感とか、そんなもん感じなくて……」
無職「それで……なんとなく? 平気になったというか!」
エルフ「…………ふふ」
無職「…………は、早く回るぞ!」
行商人「んなぁ! ま、待つっすよ、無職さん!」
エルフ「ちょ、ちょっと無職!?」
無職「……置いていくぞ。俺だって楽しんでるんだからな―――」
無職(知らないうちに、俺もこいつらに救われてたらしい。……フハハ、今日は存分に遊びまわるとするか!)
行商人「―――やっぱ、学園の周りは屋台の数も半端じゃないっすね」
無職「だなぁ……食べ物とかじゃなくて、土産専門の屋台まであるくらいだしな」
エルフ「ぬいぐるみとか……かわいいのね」
無職「……欲しいのか?」
エルフ「んー……こっちでいいわ」ギュー
無職(もう躊躇してこなくなったな、抱き着いてくるの!)
行商人「えへへ! ウチもっす!」ギュー
無職(……もう慣れた)
???「ん…………」
無職「―――あれ、奇遇だな…………>>安価↓」(既存のキャラ限定。兵士長・師匠等、ここにいないキャラは再安価)
(人だからってなんだ……正しくは人ごみっす)
無職「大通りになんて……今日は図書委員の仕事はお休みか? 師匠」
エルフ「し……師匠?」
図書委員「ず、ずいぶんと、モテモテなんだね、弟子くん」
行商人「で、弟子くん!?」
無職(やっぱ周りからはそう見えるのかーっていだだだ痛い痛い! そんな力強く俺の腕を抱きしめないでくれ!)
エルフ「って、あ……図書委員ちゃんだったの」
行商人「……お知り合いっすか?」
図書委員「ケルセニス学園の図書館で、本の管理を任されてる、『図書委員』っていうの……その、えっと、行商人、ちゃん?」
行商人「な、なぜウチの名前を!?」
図書委員「ん、昨日、弟子くんからいろいろ教えてもらったから」
図書委員「……芯は強い良い子、って、弟子くん、言ってた……よ?」
行商人「ふぇ!? ……そ、そうっすか、へ、へ~? む、無職さんって、ウチがいない間に素直に―――」
図書委員「あと、ちっこい、って」
行商人「…………」ギリギリ
無職「いだだだいったいけど半分ご褒美! ……そんなことまで言わなくてもいいんだがな、師匠」
図書委員「ごめんね、つい……エルフちゃんのことも、たくさん教えてもらったよ」
図書委員「とっても、やさしい子だって」
エルフ「え、えー? そ、そう、見えるのかしら? も、もう無職ったら―――」
図書委員「……それと、おっぱいが、おっきいって」
エルフ「…………」ギリムニ
無職(うんまあ確かに大きい。腕がおっぱいの感触に包まれてまさに天ごっ……いったぁ! ちょ、つねるのは無しだって!)
図書委員「ふふ、仲が、いいんだね」
無職(なんかすっごいかき乱してた気がするんだけど)
図書委員「また、図書館で待ってるから……二人っきりで、お勉強、しようね、弟子くん」
無職「あ、ああ。またな、師匠」
無職(嵐が……去った)
行商人「…………エルフっ子」
エルフ「…………行商人さん」
エルフ「あの子は、危険ね」
行商人「気を付けるっす」
無職(な、なにか……俺の知らぬところで同盟を組まれたような気がする)
無職「―――じゃ、回るか……んお、あそこなんかいいんじゃないか―――」
無職(……ふむり。まだまだ回るぞ。次はどこに行こうか)
―――体力消費なし …………時間制限は日没まで。まだ日は登り切っていない。まだまだ回れるだろう
>>安価↓
1 屋台を回ってみよう
2 行商人たちの開いている市場に行ってみよう(『アイテムの購入・売却』のチュートリアル発生)
3 『商会』にでも行ってみるか(『ウチだけの市場っす!』のチュートリアル発生)
4 『鍛冶屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『武器作成・鋳造』のチュートリアル発生)
5 『武具屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『装備』のチュートリアル発生)
6 『薬屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『ポーション』のチュートリアル発生)
7 『冒険者ギルド』にでも行ってみるか(『冒険』、『探索』、『依頼』のチュートリアル発生)
8 その他『書き込み』にでも行ってみるか(なんかあるかも)
無職(見知った顔がちらほら見える。もしかしたら知り合いと遭遇するかもな)
(少し時間が空きます。要望等あったらお書きください)
(次は『商会』から。では少しだけ待っててね!!!!!!!!!)
再開します
無職「…………ここは相変わらずせわしないんだな」
無職(商会の職員っぽいのが右往左往と縦横無尽に走り回っている。……働いたことがないからわからんが、ありゃきっとブラックだ)
行商人「それだけ人気があるってことっすからね……基本的には大抵すっからかんっすよ」
エルフ「……言っちゃ悪いけど、ここにだけは勤めたくないわね」
行商人「それはウチも同感っす」
受付「―――クハハ、随分な言い様じゃねぇか、お客サマ?」
無職「うぉおっ!? きゅ、急に後ろから話しかけんじゃねぇ!」
無職(それって流行ってんの!? 心臓に悪いからやめてよね!)
行商人「あ、受付さん。出勤っすか?」
受付「おうよ。勤勉な真面目ちゃんだからな」
エルフ「……? 知り合いなの?」
受付「いやな、少し前に門前払いしたら顔を覚えられちまってよ。おーこわいこわい」ケラケラ
無職(こいつ……行商人が手紙とともに受付に行ったあの時、行商人の相手をしていたやつか)
受付「お前さん、コイツの連れか?」
無職「ん、ああ、そうだが。どうかしたのか?」
受付「ハッ、ちょっとしたうれしいニュースをお前さんらに聞かせてやろうと思ってな」
受付「…………ガキ、『券』のことに関しちゃ、順調だぜ?」
無職(……!)
行商人「! ほ、ホントっすか!?」
受付「それまで胡坐をかいていた重鎮らが大目玉食らってやがった。発行までそうはかからん」
エルフ「じゃ、じゃあ…………」
受付「ま、ガキぁ行商人になれるってこったな。……丁度いい、市の場所指定と、細かい説明をしてやる」
受付「あの端っこの、誰もいない受付で待ってろ」
無職「…………よかったな、行商人」
行商人「……は、はいっす! 無職さんたちのおかげっす!」ギュー
エルフ「ちょ、ちょっと、人前よ……? ……ま、まあ、別に、構わないけど……」ギュ
無職(往来で散々人に抱き着いてきやがったやつが何を言ってるんだか)
…………。
……………………。
受付「―――さて、と。お仕事モードな受付さんだぜ……あーったく、面倒くせぇなぁ」ペラペラ
無職「……お仕事モードじゃなかったのかよ」
受付「これがデフォルトだ。それに何回も同じ説明を繰り返してるとな、愚痴の一つぐらい言いたくなってくるんだよ」
エルフ「……それが仕事でしょうに」
受付「クハハ! 違いねぇ……んじゃあガキ、テメェは―――」
※『ウチだけの市場っす!』……行商人が、朝から日没にかけて市を開きます(『券』入手後)
場所は安価の選択肢に追加されますので、それを選択してください(もしかしたら、学園の生徒やほかのキャラと会うかも?)
行商人の市場は、他の市場とは違い、『次回の品ぞろえ』をある程度頼むことができます
例えば、『魔物の素材』だったら爪や牙が。『薬草や薬の材料』だったら錬金術に使える素材が店に並びます
また、購入を繰り返せば繰り返すほど、行商人の市場のレベルが上昇し、品ぞろえの品質、量、価格も変動します
レベルアップの経験値は、『購入金額』と『売上金額』の値です
―――『売上金額』って?
行商人の市場には、無職たちの持つアイテムを売り出すことが可能になります
その場合、一日終了後に(無職たちの売り出したアイテムの)売上金額を行商人からもらうことができます
さらに、無職たち以外の『一般客』の『購入金額』もレベルアップの経験値に加算されますので、レアな素材を集めて安価で売り出し、そして客を集め購入金額を増やすのもまた一手かもしれません
…………なお、売り出すアイテムには価格設定ができますが、高すぎると買ってもらえないので悪しからず
(分かりづらかったら質問してください)
無職(……行商人には来いって言われたしな。市を開いたら、真っ先に行くとしよう)
無職(……まだ回り足りない。どこに行くか…………)
―――体力消費なし …………時間制限は日没まで。もう日が昇り切り始めた。……お昼時、か?
>>安価↓
1 屋台を回ってみよう
2 行商人たちの開いている市場に行ってみよう(『アイテムの購入・売却』のチュートリアル発生)
3 『鍛冶屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『武器作成・鋳造』のチュートリアル発生)
4 『武具屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『装備』のチュートリアル発生)
5 『薬屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『ポーション』のチュートリアル発生)
6 『冒険者ギルド』にでも行ってみるか(『冒険』、『探索』、『依頼』のチュートリアル発生)
7 その他『書き込み』にでも行ってみるか(なんかあるかも)
無職(見知った顔がちらほら見える。もしかしたら知り合いと遭遇するかもな)
屋台のおっちゃん「―――どうだ!? トルトロイのステーキだ! 食べ歩きしやすいように切って串に―――」
無職(む、もう日が昇り切っているな…………)グゥゥ…
無職「この客引きの声と、入り混じる香りでもう俺の腹はペコペコだぁ……」
エルフ「……そうね……。ケルセニスにはまだ食べたことのないものでいっぱいだから……考えただけでおなかが鳴っちゃいそう」
行商人「う、ウチも小腹がすいてきたっす」
行商人「……色々な屋台があるっすけど、どれを食べるっすか?」
無職(そうだな……ここは本当に何でもそろっているからな、探せば大体ありそうだ)
無職「なら……>>安価↓を食べないか?」
無職(そう、実はというと私、甘味を取らねば死んでしまう体質なのである!!!!!)
無職(……というのは冗談なんだが。甘味を取らないと頭が回らないってだけで)
無職(最近ずっとご無沙汰だったからな……ああ、『パフェ』! なんて甘美な響きなのだろう! いや実際甘いんだけどね!!!!)
無職「まさかこれを、ごっついおっさんが屋台で売り出しているとはな」パクパク
無職(いちご! 生クリーム! もうなんかいろいろ!)
エルフ「う……誘惑に負けて買ってしまったけど……」パクパク
行商人「すっごい……危険な香りがするっす」…パク
無職「体は正直じゃないか……匙が止まらず口に運ばれて行ってるぞ」
エルフ「……ハッ!?」
エルフ「…………でもおいしいからやっぱり食べる……」パク
行商人「安いし甘いし……市場で売ろうかなって迷うほどっすよ……」パク
無職(あー、こう、頭が晴れていく感じ……。視界が、世界が、狭まっていたような空間が一気に広まったようなこの気分……)
無職(甘味…………キマってりゅ…………)
行商人「な、なんか無職さんが危ない顔してるっす」
エルフ「……甘味とらないとあほになるのよ」
行商人「…………えー…………」
無職(か、かか、甘味、か、甘味うぉおおおお! 甘味うぉおおおおお! か、かかかかか――――――)
無職(我賢者タイムなり)
無職(あの後は結局甘味巡りをしだしたり、ちょっとしたお土産も見て回った)
無職(甘味は世界を救う。あうべろばぁ)
無職(…………満足したし、次はどこを回ろうか)
―――体力消費なし …………時間制限は日没まで。もう日が昇り切り始めた。…………後二、三か所回ったら日が暮れそうだ(残り二か所)
>>安価↓
1 行商人たちの開いている市場に行ってみよう(『アイテムの購入・売却』のチュートリアル発生)
2 『鍛冶屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『武器作成・鋳造』のチュートリアル発生)
3 『武具屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『装備』のチュートリアル発生)
4 『薬屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『ポーション』のチュートリアル発生)
5 『冒険者ギルド』にでも行ってみるか(『冒険』、『探索』、『依頼』のチュートリアル発生)
6 その他『書き込み』にでも行ってみるか(なんかあるかも)
無職(見知った顔がちらほら見える。もしかしたら知り合いと遭遇するかもな)
行商人「ここっす! ここが冒険者ギルドっすよ!」
無職(へぇ……こいつはまた……。石レンガ造りの建造物に、多種多様な旗が飾られてるときた)
無職(入り口からは、何人もの武骨な見た目をしている男たちや、魔法使いっぽい女の子がぞろぞろと入ったり出て行ったりしている)
無職(これは……あれだな? A級とか……で、最終的にS級になったりするやつだな?)ワクワク
エルフ「こっちには来たことがなかった……こういうものも、あるのね」
無職「ん? 知らなかったのか?」
エルフ「知らないわけじゃないのだけど、その、あまり利用することもなくて」
行商人「旅や、危険な魔物を討伐することを生業とするものしか冒険者にはならないっす」
行商人「依頼も出せはするっすけど、依頼主と、依頼された人とのトラブルが後を絶たないので、利用する人は限られてるっす」
無職「……なるほどなぁ」
無職(ラノベとか見たく、そんなすんなりいくような世界じゃないってことか)
行商人「でも、危険な魔物の討伐や、遠方の探索などに一躍買ってくれることは間違いないっす」
エルフ「冒険者の業界でも、腕の立つ人は高額で取引されてる、とか聞いたことがあるわ」
行商人「……冒険者のランクによって、依頼時の金額も変わってくるはずっすよ」
※『依頼』……冒険者ギルドの掲示板を通じて、冒険者に依頼を出すことが可能になります
ランク『E・D・C・B・A・S』の順で依頼金額が上昇していきます(依頼を出すときにランクを指定できる)
一日に一回依頼を出すことができ、また三個まで依頼することができます
依頼を出してから受けてくれるまでの日数はまちまちですが、依頼内容と依頼金額によって変動します
なお、高ランク討伐依頼などを出すときにお金をケチって低ランク冒険者に依頼すると、もれなく冒険者が死亡します
そうなると帰ってくるのはせいぜい遺骨ぐらいになりますので、お金を出すときはしっかり出していきましょう
レア素材とか、もしかしたら手に入るかも…………?
受付嬢「はい、はい……そうですね、では、Cランク冒険者を雇うということで、依頼金額はこちらのほどに…………」
冒険者「おー、お前ついにCランク冒険者か!」
冒険者「そうそうそうそうなんだよ! 運よく傷ついてるボス・モンスターを見つけてさ、それを狩ったら進級したんだ!」
無職「中は……良い感じに活気にあふれてるな」
行商人「半分無法者みたいな人たちっすから。礼儀作法も必要なければ、すぐ仲間になれるような方が多いっす」
エルフ「意外と広いのね。……嫌いじゃないわ、この雰囲気」
無職(確かに。こう、『ギルド』! って感じがとっても異世界って感じで、素敵!!)
???「…………あ」
無職「ん? ……お、お前は、>>安価↓!?」(既存キャラのみ。既出キャラ、今ここにいないキャラは再安価)
牛人「フハハハハ! 奇遇だね、無職くん! …………ん」
行商人「無職さん、この牛の人、知り合い、っすか?」
エルフ「…………そうなの?」
無職「ああ、まぁな。ちょっとした縁ってやつだ。……って、どうした、般若みたいな顔をして」
牛人「……モテるの?」
無職「俺がぁ? ハハハまさか、悪い冗談だろ」
牛人「だ、抱きしめられてるけど!? お、おお女の子二人に!」
無職「…………こんぐらい、普通だって」
牛人「……目を合わせて言ってくれっての。……シット!!!! 俺の後輩がもて男だった!!!!」
エルフ「……騒がしいわねこの牛」ギュ
行商人「な、なんか……こわいっす……」ギュ
牛人「……見せつけるように抱き着いてくれるな。まあ牛っ子以外興味ないからいいんだけど。……無職くんは、どうして冒険者ギルドに来たんだ?」
無職(いや良いのかよ。あのショックの受け具合は何だったんだ)
無職「一番は、興味があったからだな」
牛人「? 冒険者になるつもりなのか?」
無職「いんや、この施設自体にって意味でな。どういうことができるんだ?」
牛人「ん、できること、か」
牛人「いろいろあるけど。 ……そうだな、この街には来たばっかだったんだっけ? 案内ってか、少し説明してあげるよ」
※『冒険』……『依頼』を受け、それを達成するために町を出ることを、冒険といいます
ランクが低いうちは報酬も少なく、メリットはあまりないですが、それを繰り返すことでランクが上がり、高ランクの依頼を受けられるようになります
高ランクになるにつれ、経過する日数も多くなるので、気を付けましょう
なお、HPがゼロになる『戦闘不能』になった場合、強制的に街に送還されます
依頼金額の何割分かを取られてしまいますので、気を付けましょう
冒険には三人までの仲間を連れていくことができます
例でいうと『牛人』は、探索も戦闘もできますので、迷った時には仲間に入れるといいでしょう
※『探索』……『依頼』を受けず、好きな場所に出ることを『探索』といいます
ランクは関係なく、最初から好きな場所に行けますが、報酬もなく、敵が強いとすぐに負けてしまったりするので、実力が十分に備わってもランクが足りない……という時に選ぶといいでしょう
これも危険度の高い場所に行こうとすれば、多くの日数を経過させるので注意
探索でもHPがゼロになると、今度は所持金からランクに応じた分だけのお金を取られてしまいます
こちらも三人まで連れていくことができます
『魔法書』などが必要なら牛人などの探索寄りの能力持ちを、『魔物の素材』が必要なら、回復用員と戦闘用員を仲間に入れるといいです
❕ 探索時、体力を消費します! 残量に気を付けて、満タンの早朝に旅をするといいでしょう ❕
無職(…………あの牛人、冒険者ギルドにすっごいなじんでたな)
無職(なんというか、歴戦の戦士というか。終始エルフたちがこわがりっぱなしだったけど)
無職(さ、て……? どこに行こうかな)
―――体力消費なし …………時間制限は日没まで。日が傾いている。これで最後のようだ
>>安価↓
1 行商人たちの開いている市場に行ってみよう(『アイテムの購入・売却』のチュートリアル発生)
2 『鍛冶屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『武器作成・鋳造』のチュートリアル発生)
3 『武具屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『装備』のチュートリアル発生)
4 『薬屋』にでも行ってみるか(キャラ安価&『アイテムの購入・売却』、『ポーション』のチュートリアル発生)
5 その他『書き込み』にでも行ってみるか(なんかあるかも)
無職(見知った顔がちらほら見える。もしかしたら知り合いと遭遇するかもな)
無職「……少し古風な建造物……でも、こう、植物が生えてる感じとか……赤レンガの感じとか……うーんすっごいすき」
エルフ「あ、ここ……私もたまにくる薬屋」
行商人「ウチも来たことあるっす! ……店長が、老ば……魔女っぽくて、苦手っすけど」
エルフ「確か今は、店長の孫が店番をしているとか聞いたわよ?」
無職「なんか、いわくつき?」
エルフ「店長がね。薬の品質は素晴らしいものだわ。もちろんその分、値は張るけど」
行商人「―――じゃあ、入ってみるっす!」カランカラン
無職(ドアベル……おしゃれな喫茶店みたいだな…………ん)
???「…………」
無職(店番、か?)
>>安価↓1~3で募集します。コンマ判定(一応言っとくけど、世界観壊したり、チートキャラだったりしたら再安価だよ!!)
性別←ここ重要
身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ
ウラのカオ
能力
亜人か否か 純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
性別 女
身長 172
体重 49
肉体的特徴 黒の短髪のおっぱいがついてるイケメン。妖しく光る赤い瞳がチャームポイント。
オモテのカオ すぐにウブな人(老若男女構わず)をオトそうとするナンパ気質。
ウラのカオ いざ攻められると弱い。自分がどう思われているのか不安な心配性。
能力 特になし。薬についての知識が豊富。ちょっとした情報通。
戦いはできないが気前よく色んな情報を教えてくれる。ただし世間話程度ではあるが。
あっ00ってどういう判定になる?
行商人「あ、あの…………?」
薬師「―――ん、ああ、ごめんごめん。調剤のレシピ本を読みふけっちゃって……」
無職(んんんんボーイッシュ!!!!!! 本当にいるんだ、おっぱいのついてるイケメン。ちょっとかわいい寄りか? おっぱいも……控え目ではあるが、なんか、服が……胸を強調してるような……)
エルフ「…………む」ギュ
薬師「ふふ……ラブラブだね、二人とも」
エルフ「……そう、見えるなら……そうなんじゃないかしら?」
無職(ハハハこやつめー。人の前で抱き着くのやめてぇ!!!!!)
行商人「……やっぱ、いろんな薬があるっすね」
薬師「そりゃ薬屋だから。……お客さん、今日は薬を買ってく? それとも、『情報』―――?」
※『アイテムの購入・売却』……文字通り、アイテムを購入したり、売却したりできます
品ぞろえは毎日変わり、欲しいものがあったり、なかったりするでしょう
それでもごくまれに、高価ではありますが高品質のアイテムが売られていたりもするので、根気強く通ってみては
※『ポーション』……戦闘時や、冒険、探索中、あるいは他のアクション中に飲める薬を、ポーションといいます
回復から、毒薬まで。それから、『錬金術』などで作られる薬の品質が向上するなどのポーションも存在します(何個も飲んでも、高価は重複しません)
※『情報』……これは今作ったアクションです。もしも何かに詰まったときとか、ここに来るといいかもしれない
行商人「あ、じゃあ……この辺で、おすすめのアクセサリー屋ってないっすか?」
薬師「ん? アクセサリー屋か……そうだね、ここを出て、右をまっすぐ行った辺りに、小さな露商があるんだけど」
薬師「そこの宝石がきれいだ、安いんだーって、いろんな人が言ってるのを聞いたよ」
行商人「……! ありがとうっす!」
行商人「えっと……冷やかしになっちゃうっすけど、その…………」
薬師「んーん、いいよ。薬は腐らないようにしてあるから、またあとで来ても。それに、お嬢さんがもう一度顔を見せてくれたらそれでいいんだ」
行商人「は、はいっす! また来るっすよ!」
エルフ「ちょ、ちょっと行商人……?」カランカラン
無職「……あー、悪い、今度またなにか買いに来るよ」
薬師「ふふふ、約束だよ?」
無職「…………とりあえず、疲れに効く薬を用意してくれると嬉しいかな」
薬師「疲れを……? あ、な、なるほど……そ、その、お盛ん、なんだね…………」
無職「顔を赤く染めるではないむっつり薬師」
薬師「むっ!? ……へ、変なあだ名は付けないでほしいな」
無職「……ただ、毎日を楽しむのって疲れるなぁーって思っただけだよ」
無職「また今度、よろしくな」
薬師「うん。待ってるよ、よろしくね。……最後に、名前を教えてくれるかい?」
無職「……無職だ」
薬師「無職。ボクのことは薬師って呼んでほしい。それじゃあね」
無職「ああ、じゃあな。……薬師―――」カランカラン
行商人「……見つけたっす!」
エルフ「―――もう、どうしたの、急に飛び出して…………わっ」
無職「…………ほう、こりゃ……すっげぇきれいだな……全部宝石か」
無職(飛び出していった行商人を追いかけて来てみたが、これが薬師の言っていた露商か)
無職(手引き車を停めて、本当に細々としているが……この夕日に当てられてきらめく宝石たちの光景は、道行く人の視線をくぎ付けにするのだろう)
露商「おや、こんにちは! お土産に買っていくかい? それとも、お友達にプレゼント?」
エルフ「んー……巫女っちに買っていってあげようかしら……」
無職(俺も、誰かに買っていったほうが―――)
行商人「あ、あの!」
露商「ん? どうしましたか、お嬢さん」
行商人「こ、こういうもの、売ってないっすか?」ペラ
無職(…………紙?)
露商「ほーほー……ええ、ええ。多少値は張りますが、もちろんありますとも」
行商人「そ、それを売ってくださいっす! お金ならあるっすから!」
露商「…………ふむ」
露商「いやいやしかし、本来ならこの値段なのですが…………」
無職(たかっ)
露商「なんというか、売れ残りといいますか。早々に売らなければ手に余るものでございまして」
露商「こちらの価格で、いかがでしょうか……?」ペラリ
行商人「―――んなっ!? こ、この価格で、本当に……?」
エルフ「そ、そんな……半額って、赤字じゃないんですか?」
露商「まさか。宝石商というのは金の扱いはうまいものばかりですよ。これも、ちょっと黒い気持ちを乗せた価格ですから」
無職(…………まったく、そうは思えないんだがな)
行商人「か、買うっす…………これを」チャリン
露商「毎度、ありがとうございます。では、少々お待ちを。裏にありますので―――」
無職(そうして露商が宝石を持ってきたんだが……いつか見た、ブローチぐらいの大きさの宝石をはめた、ネックレスのようなものだった)
行商人「無職さんは、これを」
無職「お、俺に!? こ、こんな高いもの…………」
行商人「それで、ウチはこれ、っす」
無職「…………」
無職(俺にはサファイアのような青い宝石。行商人はルビーのような宝石を)
行商人「エルフっ子……あの宝石を、持っているっすか?」
エルフ「あの宝石って……これのこと?」
無職(孤児院の墓で、エルフが手にしていた翡翠色の宝石…………)
行商人(ウチらは、秘密を一緒に背負い、そして一緒に歩いていこうって決めたっす)
行商人(エルフっ子や、みんなが、曇りなく笑えるように…………)
無職(……ああ。俺たちは、誓ったな)
エルフ(私も師匠も、救われた。きっと、墓のみんなだって)
行商人(ウチらは、誰も一人にはしないっす。この宝石は…………)
行商人(赤と、青と、緑……みんなで手を取り合った先に、光があるように、願ったものっす)
無職(……光の、三原色か)
エルフ(これの……ために?)
行商人(みんなが背負っていけるように。ウチは形として、刻んでおきたかったっす)
エルフ(…………ありがとう)ギュ
行商人(わっ)
無職(…………エルフ)
エルフ(ありがとう…………ありがとう…………っ)
エルフ(本当に……っ、ありがとうぅ…………)
無職(……ああ、俺たちは、仲間なんだ。肩の荷を、一緒に持ってやる)
行商人(暗い道だとしても、一緒に手を握るっす!)
エルフ(…………うん、うん!)
露商「…………さて、また、移動するとしましょうかね」ガラガラ…
行商人「今度は、コルミスを回るっす」
無職「……そうだなぁ。まだ回り切れてないとこがあるんだよ」
エルフ「ええ……私も、一緒に回るわ…………」
―――「「「また、三人で!」」」
―――サブイベント『また、三人で!』…………クリアしました
エルフ、行商人の好感度が上昇します―――
(今日はここまでです!!!!!! みんなありがとう!!!!!!!)
(キャラとかちゃんと魅力的にかけてるのかな? 感想とか書いてくださるとうれしいです)
(次回はもう一度自由行動からかも)
(では!!!!!!!! おやすみなさいっす!!!!!!!!!)
再開します
無職(―――あの後部屋に戻ると秘書さんが待っていたんだが、要件は『試験の期日』についてのことだった)
無職(その日というのが、今日から一週間後だという)
無職(女神がサポートしてくれるらしいのだが……最近見かけないな。どこかうろついてるのかもしれない)
無職(行商人はすでに外に行ってしまった。……部屋の中で待つというのも、悪くはないかもしれんが、今日はアウトドアな気分だ)
無職(さてと、どこに行くかな)
自由行動ターン >>安価↓
―――残り体力10 ■■■■■■■■■■ …………時間はたっぷりとある(この自由行動ターン終了後、試験まで時間が飛びます)
1 学園を散策してみるか (既存キャラとランダムエンカウント)
2 中庭のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
3 時計塔のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
4 外のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
5 図書館のほうにでも行ってみるか アクション『魔法習得』、『錬金術』が可能
6 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)
7 エルフのいる寮に行ってみるか
8 その他学園の施設にでも行ってみようか (書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)
9 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)
無職(……と、つい足を運んできちまったが…………)ギィ…
無職(ここはずっと開いてんのな。相変わらず、紙とインクの香りが鼻にツーンと来る)
無職(まぁ、嫌いじゃないからいいんだけども)
図書委員「……! 弟子、くん、今日も来たの……?」
無職「ああ、またよろしく頼むよ、師匠……って、その尻尾、リボンがついてる?」
図書委員「ん……えっとね、昨日、市場を回ってたらきれいな色のリボンがあって…………」
図書委員「私の故郷じゃ……弟子を持った人は、こうやって身を飾るのがしきたりだったから」
無職「へぇ……似合ってるな。ワンポイント違うだけで、こうも明るく見えるようになるのか」
図書委員「えへへ、そうやって言われちゃうと、照れちゃう、かな……」
無職(……初心な反応は、新鮮だな……というか、そんな顔を赤く染められると、もっと褒め倒したくなっちゃう)
無職「師匠かわいい! 師匠かわいいよー! ししょ―――むぐっ」
図書委員「……から、かわないで……それと、と、図書館じゃ、静かに、だよ……!」
無職(指がやわらかい……じゃなくて。……思った以上に恥ずかしいな、これ。師匠も顔が真っ赤だけど)
無職(童貞歴の長い俺がやることじゃないな、うん。自重しよう……)
図書委員「……あっち、行こうか―――」
無職(今日はどうするかな)
1 アクション『魔法習得』…………魔法を習得できます(火・水・雷・風・土・氷・闇のうちから一つ。期間は一日、今日で習得できます)
2 アクション『錬金術』…………今ある素材の中から、ポーションを作ることができます(現在可能な錬金:回復薬、解毒薬)
3 上二つの両方
4 『デートに誘ってみる』…………好感度が一定以上あると、デートをすることが可能になります(今は……うん)
5 退出
―――>>安価↓
―――魔法の属性をお選びください。(火・水・雷・風・土・氷・闇のうち一つ)
>>安価↓
図書委員「氷、でいいの……? その、男の子はもっと派手な、火属性とか雷属性とかを、選ぶって、思ってたのだけど……」
無職「……師匠が言ってただろ? 『私が得意な属性のうち一つは、氷』って。弟子としては、師匠の良いところを取り入れていきたいのさ」
無職「それに、氷だって派手だろう。……俺はきれいだと思うんだがな、師匠の魔法」
無職(前に一度だけ見せてもらったことがある)
無職(魔法の簡単な復習として、師匠がやってくれたんだが……氷の花を作って見せてくれたんだ)
無職(魅せる魔法っていうのかはわからないが、あれもあれで、派手というものではないか?)
図書委員「そ、そう、かな。……う、うん、そうだね! いいよ、教えてあげる、私の魔法……!」パタパタ
無職(しっぽかわいい)
図書委員「弟子くんは、来週、試験がある、んだよね?」
無職「ああ、一対一の模擬試験、だっけか」
図書委員「それのためにも、便利な魔法を覚えていかないとね!」
無職(…………そうだな。この学園に入るためにも、手を抜くことはないようにしよう)
無職「……えっと、確か、魔法の基礎っていうのが―――」
※能力『氷魔法:アイススパイク』を習得しました
氷属性の攻撃は相手の行動を鈍らせ、また攻撃力も低下させます
特効を持てる相手はいませんが、耐性を持たれることもない特殊な属性です
無職「……あ、師匠」
図書委員「ん? どう、したの?」
無職「いやな、そういえばケルセニスに来る途中で魔物に遭ってさ。それで倒したんだが……その時素材を手に入れてたんだよ」
無職「あの、『コールドール錬金台』でさ、それ、使えないのかな、って思って」
図書委員「……見てみないことには、判断できかねる、かな? 良かったらだけど、見せてくれる…………?」
無職「少し、待っていてくれ―――」
所持アイテム…………魔物の核x5 毛皮x10 謎の肉x10 魔物の爪x5 魔物の牙x5 レア!『孤高なる瞳』x2
図書委員「うーん、これなら……『回復薬』と『解毒薬』が作れる、よ……」
※『レアアイテム』の説明
魔物の素材には本来、『○○の毛皮』などとは表記せずに、『毛皮』とだけ表記します。(細かすぎても面倒くさいだけだからね)
ただ、一部のモンスター、ボス・モンスターのドロップアイテム、依頼の報酬等に、『レアアイテム』というものが含まれていることがあります
レアアイテムを普通の錬金時に一緒に使うと、そのアイテムに応じた『特殊効果』が付与されます
なお、『孤高なる瞳』の特殊効果は、『パーティが一人、戦闘時に自分一人だけの時に、ポーションの効果が二倍になる』というものです
1 回復薬 必要素材…………魔物の核x2 魔物の爪x3 魔物の牙x2 (レアアイテム『孤高なる瞳』を使うかどうかも。その場合『!1』と書いてください)
2 解毒薬 必要素材…………魔物の核x2 魔物の爪x3 魔物の牙x1
❕ 少々の時間が経過します ❕ ……>>安価↓
(あ、この材料でどうやって薬作んねん!!!! ってなりますが、あくまで錬金ですので、セーフセーフ)
無職「なるほど……こう、か…………お、これは?」
図書委員「すごい……一発でできちゃうなんて……うん、よくできてるよ」
図書委員「回復薬……でも、不純物が混ざったりもしちゃってるから、これを活かして、次もまた頑張ろうね……!」
無職「ああ、ありがとう師匠! 錬金術って、楽しいんだな!」
図書委員「……そういう人は、弟子くんが初めて、だよ……」
無職「? そうなのか?」
図書委員「……うん。えへへ、良い弟子を持った、って、感動しちゃう……ありがとうね、弟子くん」パタパタ
無職「…………気恥ずかしいっての」
※アイテム『回復薬(E)』を獲得。…………HPを100回復します
残り所持アイテム…………魔物の核x3 毛皮x10 謎の肉x10 魔物の爪x2 魔物の牙x3 レア!『孤高なる瞳』x2
無職(あらかた用は済ませたと思うが……まだ何かあったっけかな…………)
1 『デートに誘ってみる』…………好感度が一定以上あると、デートをすることが可能になります(今は……うん)
2 退出
―――>>安価↓
無職「それじゃあな、師匠。今日は世話になったよ」
図書委員「ううん、いいの。私も、その、教えるのは好きだし…………弟子くんも、嫌いでは、ないから」
無職「……ハハハ、世辞をどうも。また、ここに来るよ」ギィ…
図書委員「……世辞でも、ないん、だけどな……」パタパタ
無職「―――随分と時間を使ったようだが、まだいろいろ回れそうだな」
>>安価↓
―――残り体力9 ■■■■■■■■■□ …………日が昇り切り始めた。春先のようだが、結構暑い
1 学園を散策してみるか (既存キャラとランダムエンカウント)
2 中庭のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
3 時計塔のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
4 外のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
5 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)
6 エルフのいる寮に行ってみるか
7 その他学園の施設にでも行ってみようか (書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)
8 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)
無職(そういや、この学園内にちょっとした庭園があるんだよな…………)
無職(噴水があって、木々も花壇もあって……白色のベンチとテーブルが設置されてたのを見て、あそこに行ってみたいと思ったんだった)
無職(そうだな……師匠から教わった氷魔法の復習でもするか)
無職「……空気が生暖かいけど、噴水があるおかげで意外と過ごしやすい場所だな」
無職「休暇中だからか誰もいなさそうだし、一人で使っちまうか」
無職(魔法の扱いが人によって変わるってのも面白いよなぁ)カリカリ
無職(しかし、魔法か……やっぱり、一度は夢見るものだよな、魔法って! く、今からでもワクワクが止まらん)カリカリ
???「…………」
無職(……師匠からもらったこの筆記用具、使いやすいは使いやすいんだが……今度何かお礼をしなきゃな……アクセサリーとかもいいかもしれない)カリカリ
???「…………っと」
無職(弟子を持ったら着飾るか。師匠はかわいいんだから、もっとそれを前面に出せばいいのに)カリカリ
???「…………」
無職(…………師匠、何色が好きなんだろうな)カリカリ
???「―――ちょっと!」
無職「うぉ!? だ、誰だ…………!?」
無職(急に声をかけてくんじゃねぇ…………!)
声をかけてきたのは誰でしょうか。>>安価↓1~3 いつも通りコンマ判定(00はそれを選ぶ。同値はもしかしたら両方出すかも)
性別←ここ重要
身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ
ウラのカオ
能力
亜人か否か 純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
性別 女
身長 175
体重 75
肉体的特徴 ネコ耳一対エルフ耳一対計四つの耳とドラゴンの尻尾、光の加減次第でどんな色にも見える髪の普乳
オモテのカオ(性格) 臆病で気弱、振り切れたネガティブ
ウラのカオ(素) 箱入り娘もびっくりなコッテコテの恋愛脳、妄想暴走恋乙女
能力 悪意や害意に対し超敏感、視界の外であろうと邪な意思を抱かれれば察知できる。そして逃げられる
親の顔も知らない孤児、明かに真っ当な人間じゃない見た目のため迫害されてきた。そしてそれを非常に気にしている
そのせいで自分を守ってくれる人を求め続け色々こじらせためんどくさい女、発症してないだけのメンヘラ予備軍
逃げる事に特化した能力と暴力から逃げ続けた実績で逃亡力とサバイバル技術だけは非常に高い
性別 女性
身長 160cm
体重 53kg
肉体的特徴 髪は金色ストレート、ロングのおさげ髪。細身に見えて鍛えられた体をしている。そしてきょにゅー
身体的特徴 とても身軽で器用。神出鬼没でいつの間にか現れたりする。
オモテのカオ(性格) いつも元気で快活、前向き。常に丁寧な言葉で人に接する。
お茶が大好きで自分でブレンドしたお茶を淹れた水筒を持ち歩いており、仲の良い人に勧めたりしている。たまに手作りお菓子もくれる。
嘘がスッゴい苦手(一発でバレるレベル)。けどジョークは好き
ウラのカオ(素)努力家で誠実。包容力高い。
能力 医術や道具作成技術、回復や浄化など水属性の魔術にある程度通じている。また魔術と体術を活かした護衛や偵察が得意。
うっすら精霊の血が混じった人間
ケルセニスが起こる当初から街に尽力してきた家系の末裔。
今では中堅程度の家となっているが、なお街のために細々と尽くしている。その家系を誇りに思いつつも、自分の生き方を模索しながらなんでも好奇心を持ちながらいろいろと勉強や経験をしている最中
(これは安価の範囲を広げたほうがよさそうですね……今回は>>447を選択します)
???「あ……えっと、ごめんなさい! そそそその私なんかが声をかけて……」
無職「」
???「あ、あはは、き、気持ち悪いですよね、ごめんなさい身の程をわきまえず作業を中断させてしまって……!」
無職(え? え?????? なん……え? なんなん?)
無職「い、いや……勉強中に煩悩だらけになっていたから、助かったよ。どうしたんだ?」
???「ひぁぁぁ! いや違うんですそんな悪い気持ちとかそんなもの微塵もなくてぇ!」
無職(いやホントにどったの。……ん、エルフ耳にケモミミ……それに、ドラゴンの尾、か)
???「こここ、こんな『雑種』ごときが……ゆ、許してくださいぃ……」
無職(泣かれましても)
無職「雑種だなんて。十分に俺のストライクゾー……かわいいと思うぞ」
???「か、かかかかわっ!? わ、私が、ですか!?」
無職「あーうんかわいいかわいい。……で、どうして声をかけてきたのか、教えてくれるか?」
???「お、怒ったり、しません…………?」
無職「ああ、しないしない」
???「悪逆非道の限りを尽くしてあの手この手でこの学園を退学させようとしたり、ない……?」
無職「マージで何があったんすかね。……ないよ、安心してくれ」
???「…………え、っと……ここは、その、生徒専用、といいますか…………」
無職「え?」
風紀委員「ひぇぇぇ……! わ、私は風紀委員をやっている身でありましてぇ! ちゅ、注意に来たんですぅ……!」
無職「だから泣くなっての。……ってかな、俺は学園長から許可を貰ってる身だぜ?」
風紀委員「…………ふぇ」
無職「それに今度入ってくる志願者だから……部外者ってわけでもないぞ」
風紀委員「…………」
風紀委員「ご…………」
無職「ご?」
風紀委員「―――ごめんなさいぃぃぃいいいいい!!!」ズダダダダダ…
無職「ちょぉっ!? 風紀委い―――って逃げ足はっやぁ!!!!」
無職「……ちょ、なんだったの、マジで…………」
無職「…………」
無職(勉強、しよ)
(こんな感じで合っているのか不安なこの頃。キャラが違う! と思ったら遠慮なくいってくだしあ)
無職「―――こ、この世界は不思議でいっぱいぱいなんだな…………ハハハ」
無職(とりあえず疲れそうな学園ではある。退屈はしなさそうだが)
無職「さて、と。どこに行くとすっかな……」
>>安価↓
―――残り体力8 ■■■■■■■■□□ …………日が昇り切った。春先のようだが、結構暑い
1 学園を散策してみるか (既存キャラとランダムエンカウント)
2 時計塔のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
3 外のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
4 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)
5 エルフのいる寮に行ってみるか
6 その他学園の施設にでも行ってみようか (書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)
7 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)
(あ、一応言っとくけど、ちゃんと同級生のキャラ安価も別にあるからね!!!!!)
風紀委員だったのか
学生でも一般枠かなと思って投げたけど投げたあとは内政干渉になりかねないからあまり変なことは言わないッス
>>459 わかりやすく名前を付けるために……すみません!!!(それでもある程度は違和感のない裏話がある……作る……ダイジョウブモーマンタイ)
無職(ああも目立っている時計塔……それがここにあるのなら、ってことで来てみたものの……)
無職(……想像以上にデカい。ロンドンとかにあるあの時計塔以上の大きさじゃなかろうか)
無職(中からは歯車の動く音が聞こえる。おそらく、ドワーフという種族の技術だろう)
無職(ってか、これ……中に入れるのか?)
無職「…………」ギィ…
無職(……なにがなんでもこうやって扉に手をかけるのは悪い癖だろうが……)
無職(学園長からは許可は下りてる。……ここも、自由に見て回って良いはずだ)
無職「……こいつは……すげぇな…………」
無職(巨大な歯車が組み合わさり、それが先の見えない上のほうへとずっと続いている)
無職(中は木造で、木のきしむような重低音が心地いい)
無職「こりゃ、見なきゃ損だわな―――」
???「―――誰?」
無職「…………ん、君は…………」
声をかけてきたのは誰でしょうか! >>安価↓1~5 いつも通りコンマ判定(00はそれを選ぶ。同値はもしかしたら両方出すかも)
性別←ここ重要
身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ
ウラのカオ
能力
亜人か否か 純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
>>462の>>450を選択します
???「……どうしましたか? もしや、迷ってしまったのですか?」
無職「ん、ああ……いや、好奇心でつい、な。……君はここで何してるんだ?」
美化委員「私は美化委員なんですが……そのついでということで、時計塔の管理も任されているのです」
無職「時計塔の管理って……もしかしてこれを全部か!?」
無職(ずっと先まで続いていくような無数の歯車。木製の階段も点にしか見えなくなるぐらいにはこの時計塔は高い)
無職「大変じゃないのか?」
美化委員「……いえ、慣れてくるととても楽しいんですよ?」
美化委員「それに、私の管理しているこの時計塔が、街のシンボルだなんて、とても気持ちのいいものですから」
無職「……そうだなぁ……遠くから見てもわかるこの迫力」
無職「それが止まらず動き続けてるってんなら、そりゃすごいことだし、君は鼻が高いんだろうな」
美化委員「……ふふ、本当にすごいのはここを設立した方ですよ」
無職「それを受け継いできてるんだから、謙遜しないで自慢してくれてもいいんだぜ?」
美化委員「…………面白い方なんですね」
無職「素直に言っただけなんだがな」
無職(おしとやか……って言うんだろうか? どことなく、気品を感じさせる佇まいだ)
美化委員「受け継ぐ……だなんて、そんな高尚なものではありません」
無職「どこに、行くんだ?」
美化委員「……お時間がございましたなら、どこよりも美しい場所に」
美化委員「着いてきてください。私の、ほんの小さな幸せを、お見せいたします」
美化委員「こちらです。足元にお気をつけてくださいね」ギィ…
無職「あ、ああ……随分と昇ってきたが、もう目的地なの……か……なっ」
美化委員「今日は晴れ切っていますから、いつもよりもまた一層と見晴らしがよくなっています」
無職(ここは……時計塔の、本当に小さなバルコニーのようなところ……そしてその下には、絶景ともいえる街の風景が広がっている)
無職(いつか見たあの景色とは違う……風光明媚な街並みが、眼に焼き付いてくるようだ)
無職「ハハハ、確かに、どこよりも美しい場所だ」
美化委員「はい。……ここに入るのは私だけでしたから、独り占めしていたのですけど」
無職「良いのか? こんな見ず知らずの俺なんかにこの景色を見せて」
美化委員「見せたいと思ったら見せます。―――貴方様は私のこの役目を、『自慢してもいい』……と」
美化委員「ふふふ、煤に汚れたり、一つ一つの作業が大変なこの仕事を、そんな風におっしゃってくれたのは、貴方様だけです」
無職(この国の貞操観念はどうなってるんだか。こんな逃げ道もないところに男を呼ぶなっての)
無職「……仕事を続けてるってだけで、俺からすればものすごい尊敬できるんだわ」
無職「ここを独り占めっていうのは、少々贅沢な気もするがな」
美化委員「…………そうですね。私には、ここは広すぎます」
無職「……」
美化委員「よろしければ、お名前をうかがっても?」
無職「無職だ」
美化委員「では私は……『美化委員』でもなんでも。……あの」
無職「ん」
美化委員「少し、お茶にしませんか?」
無職「お茶って言ったって……っておいおい、テーブルも椅子も完備かよ」
美化委員「夢だったんです。誰かとここに来るのと、誰かとお茶を飲むことは」
無職「俺じゃなくとも、友達とか、彼氏とかいるだろう」
美化委員「……残念ながら、異性の方との関係はあまりなく……」
美化委員「それに……時計塔に好んで近づこうとする人は多くありません」
美化委員「あるものを、『当たり前』だと認識しているがゆえに、認識の外に追いやってしまう人が多いのですよ」
無職(……まぁ、電化製品を使ってエジソンとかに感謝するわけでもないしな)
無職(便利っていうのはそれだけ……風化しやすいのだろう)
美化委員「……難しく考えず、親睦を深めるということで、どうでしょうか?」スッ
無職(水筒まで完備か…………)
無職「…………>>安価↓」
無職「…………うまいな」
美化委員「ふふふ、お口にあったようで何よりです」
無職(バルコニーの風は、穏やかだが絶え間なく吹き続けている)
無職(街の喧騒もなく、ただ風が通り過ぎる音と、かすかに聞こえる歯車の音に耳を傾けながら、街を一望し茶を飲む)
無職「……幸せだな」
美化委員「……でしょう? ……あ……えっと、無職さん、その、良ければなのですけど」
無職「どうした?」
美化委員「また、ここに来てはくれませんか?」
無職「…………そうだな。またこのお茶が飲みたい……ってのは浅ましいか」
美化委員「いえ、そんな。私のわがままに付き合っていただけるだけ、とてもありがたいですから」
美化委員「お茶は、そのお礼です」
無職「…………なら、遠慮なくいただきにくるとするよ」
美化委員「…………はい!」
―――サブイベント『二人だけのティーパーティー』が追加されました
…………次回の自由行動にて選択してください
(なんかものすごい中途半端ですが、これで一旦切らせていただきます)
(いつも言っているような気がしますが、感想など、あったら、うれしいな!!!!!!)
(ってかこのまま続けてたら駄文がさらに駄目になりますので。ごめんなさい)
(キャラはこんな感じで大丈夫かな?)
(では!!!!!!! もうおやすみなさぁい!!!!!!!!!)
再開しまっす
無職(この学園女子率高すぎじゃないか……?)
無職(まああの学園長がトップだしな。入ってくる男というのはどれも稀有なのだろう)
無職(しかし……少し話し込みすぎてしまったか? 美化委員は聞き手に回るのがうまくてな……つい時間を忘れてしまう)
無職(……次はどこに行くっかな)
>>安価↓
―――残り体力7 ■■■■■■■□□□ …………日が傾いている。多くの建物が、影を伸ばす(残り二か所)
1 学園を散策してみるか (既存キャラとランダムエンカウント)
2 外のほうにでも行ってみるか (キャラ安価あり)
3 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)
4 エルフのいる寮に行ってみるか
5 その他学園の施設にでも行ってみようか (書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)
6 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)
無職(そういや、ここってグラウンドみたいなものもあるんだよな)
無職(……確か、和睦の象徴として亜人と人の様々な活動の大会が開催されるようになったんだっけ)
無職(よくある部活動の大会みたいなものか。戦争をせずとも勝ち負けが付くから、と殺伐とした空気もなくなったらしい)
無職(てか広すぎだろ!? この学園いろいろ充実しすぎじゃないのか!?)
無職(……それだけ和睦に力を入れたってことだろうがな)
???「…………」
無職(しっかし、部活動って地球ともあんま変わんないんだな……って、ん?)
???「…………!」フリフリ
無職(手を……振られた!?)
無職(あれは、陸上部だろうか)
手を振ってきたのは誰でしょうか! >>安価↓1~5 いつも通りコンマ判定(00はそれを選ぶ。同値はもしかしたら両方出すかも)
性別←ここ重要
身長
体重
肉体的特徴
オモテのカオ
ウラのカオ
能力
亜人か否か 純血 ハーフ クォーター ワンエイス
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
身長181cm
体重45kg近く
肉体的特徴 白髪で優男系イケメン。細身だと思われがちだがそうでもない
オモテのカオ 何を考えているかわからないマイペースで馴れ馴れしい。女受けはいいが、男に声をかける子が多いためホモ扱いされやすい
ウラのカオ 興味があるものには積極的に関わるが逆に持たないものにはドライ
能力 黒く丸い空間を作りだして、別の場所をつなげる。簡単に言えばワープホール
制限などはなく自由に作れるらしい。謎なところが多い
イケメンの謎が多い少年。種族は一応、人間らしいが魔人の血も流れているらしい。
>>478は性別は男です。
今更無理ならスルーで
追加がありなら「身体能力は非常に高く、喧嘩に強い。また女にモテてファンもいるらしい」で
相変わらず魅力的だぁ…………今回は>>478を選択します
追記:>>486 あとから気づいたけど……これはこれで大丈夫な、はず!(希望)
陸上部「やあ! どうしたんだい? 部活動の見学?」
無職「あ、いや、……た、ただの、散歩っす……」
無職(……あーまぶし。これが俗にいう陽キャラってやつなのか、リア充オーラがすさまじい)
陸上部「君は確か……最近この辺をうろついていた不審者だね?」
無職「ふしっ……心外だな、俺はこれでも真っ当な人間だぞ」
無職「そっちこそ、良いのか、俺に構ってて」
陸上部女子s「「「…………」」」ジー
無職「お熱い視線を受けてますけども。俺まで溶かす気かジェントルメン」
陸上部「ハハハ、今は休憩中だからね、安心してくれていいよ」
無職(そういう問題じゃないんだが)
無職「……ホント、お前みたいなイケメンに限ってその地位を楽しまんのよな」
陸上部「彼女たちは……魅力的だよ、とっても」
無職「そんな興味のなさそうな目で言われてもな」
無職(あーやだやだ。そういうそっけない態度が女の子を誘惑させるんだ。イケメン、爆発しろッッッッッ!!!)
陸上部「……君はなんだか、退屈しなさそうな生き方をしそうだからね」
陸上部「興味が……湧いてきたんだ……」
無職(ちょ!? お前まさかそっちの趣味かよ!)
無職(髪をかき上げながら、セクシーな鎖骨に汗をきらめかせて……バックにバラの幻覚が見えそうだ)
陸上部女子s「「「……!」」」キャー!
無職(そしてお前らもそっちかよ!!!)
陸上部「……どうして、少しずつ僕から下がっていくんだい」
無職「ハハハお気になさらず」
無職(なるほど。学園長も気に入りそうな優男だ。いやもうお気に入りかも……オエー)
顧問「おーいお前らー! 次はダッシュ二十本だ! はやく集合しろー!」
陸上部「おっと、もう行かなくては」
陸上部「…………あ、そうだ! 君、名前は?」
無職「無職だ」
陸上部「そうか、無職。……この学園に受かったら、陸上部にもう一度来ておくれよ!」
陸上部「入ってくるなら、歓迎するからさ!」
無職「……ああ、考えとくよ―――」
※『部活動』……入学後、範囲安価を取りその安価の部活動に入部します
筋力や敏捷等、部活動によってはステータスが向上します。(地球にはない奴でもそれっぽかったらありにするかも)
なお、入らないという選択肢はない。だからといって、必ず部活動に赴かなければいけないということでもありませんが
イメージ的にはカヲル君系で書いたけど、それっぽくって何より
安価↓
無職(……そういえば、誰かと約束してたような…………?)
無職(まあいい。……んー、どこに行くか)
>>安価↓
―――残り体力6 ■■■■■■□□□□ …………黄昏時に、世界は色を変えていく(ラスト一か所)
1 学園を散策してみるか (既存キャラとランダムエンカウント)
2 特別棟のほうにでも行ってみるか (キャラ安価&『薬剤研究』チュートリアル発生)
3 エルフのいる寮に行ってみるか
4 その他学園の施設にでも行ってみようか (それっぽいのを書き込み。もしかしたらキャラ安価があるかもしれない)
5 ケルセニスを回ってみようか (新しい選択肢が出て、それでまた安価を取ります)
無職(んー……特に行く宛てもないからってここに来たが)
無職(そもそも中に入れやしないんだしな……だからといってここでうろうろするのもそれはそれでまずいし)
無職(……部屋に帰るか…………って、お)
巫女「……あ、後輩くん! 奇遇だね……どうしたの、何か用事があったりする?」
無職「……ああ、巫女っちか」
巫女「巫女っち!?」
無職「冗談だよ、先輩。……特に理由もないが、エルフと会おうかと思ってさ」
巫女「エルフと? ……秘密の会合ってやつ?」
無職「ちゃーうちゃう。本当になんの理由もなく立ち寄ったんだが、ここでふと男子禁制だったことを思い出してな」
無職「今から帰るところなんだよ」
巫女「帰っちゃうの?」
無職「そりゃあな。変な噂を広められたくないし―――」
巫女「私なら、案内できるよ?」
無職「え」
巫女「…………」スッ
巫女「ちょっとしたおまじない。少しだけ、目を閉じてて―――」
無職「ほ、ホントに気づかれてない…………」
無職(おまじない、というのを先輩が使ったらしいのだが、それというもの、なんと気配がなくなるものだそうな)
無職(半信半疑で先輩に手を引かれ廊下を歩いていたが、本当に誰も俺に気づかなかった)
巫女「でしょー? 私だってこれぐらいのことはできるからね!」
無職(思ったけど、これ、気配どころか存在自体認識外に追いやってたりしない?)
無職「というか、手を握る必要はあるのか?」
巫女「! そ、それはね……おまじないっていうのが、私と触れ合っている人にしか効かなくて」
巫女「が、我慢してくれると嬉しいかな……」
無職(少しだけ汗ばんでるように思えるのは……俺か、先輩か)
無職「このおまじないって、先輩にも適用されてるのか?」
巫女「うん。だから周りから見れば私たちはいないも同然なんだよ」
無職(そいつは……末恐ろしいな。俺だったらえろえろ悪用しちゃう)
無職(まあ……エルフから聞いた限りには、この人は悪用しない人だとは思えるが)
巫女「ん、着いたよ」
無職「お、おお……行けるもんなんだな、このおまじないってやつ」
巫女「……もっと褒めてもいいんだよ?」
無職「ハハハ、遠慮しとく」
巫女「ふーん。あっそ。…………手、放しちゃおっかなー」
無職「ひぇ」
巫女「うそうそ、冗談! ふふふ、じゃあ、中に入ろう?」ガチャ
巫女「エルフ! 後輩くん連れてきたけど……ってあれ?」
無職「……いないのか?」
巫女「うーん? おっかしいなぁ、さっきまでいたのに……ってあれなんだろ」
無職(……置手紙?)
『おばあちゃんのところに行ってきます。夜までには戻るから、ごめんね、待っててね』
無職「おばあちゃん?」
巫女「あー、いつものか」
無職「いつも……その『おばあちゃん』とやらのところに行ってるのか?」
巫女「そうだよ。いつもは夕方前ぐらいに森のほうに行っちゃうから……丁度この時間にはいないね」
無職「……! あー、なるほど、そうか」
無職(エルフは師匠のところに行ってるのか。……タイミング間違えたかもな)
巫女「えっと、ごめんね? つい忘れちゃってて……どうする?」
巫女「帰っちゃうなら、寮の外まで案内するけど…………」
無職(正直まだ時間が潰したりないから先輩でもいいんだが……どうするかな)
無職「…………>>安価↓」
時間があるなら巫女っちのこと知りたいな
巫女「……巫女っちはやめてよ。なんか……くすぐったい」
無職「そんなことを言われるともっと言いたくなる……で、教えてくれるのか?」
巫女「……目を輝かして聞くことでもないと思うけどなぁ……後輩くんは、何が聞きたいの?」
無職「えっと、そうだな…………>>安価↓とか」
巫女「私の、故郷……?」
無職「ああ、ちょっと気になってな」
無職(エルフから聞いたが、先輩は巫女だ。それにあの柔道のような武術は、どことなく日本との縁を感じさせる)
巫女「いいけど……んーっと、どこから話そうかな。……あ、私の故郷は『ケルロゥ』って国でね?」
巫女「この大陸から海を挟んだ、ずーっと遠いほうにある小さな国なの」
無職「それはつまり……エリケッシュや魔の国とはまた違った大陸ってことか」
巫女「どちらかというと『島国』みたいなところだけどね」
巫女「ケルセニスとは違って、レンガよりも木造の建築物、絵の具で描く画よりも、水墨画とか、墨で書く文字とか……そういう伝統がいっぱいある国だよ」
無職(マジで日本だなこれ)
無職「先輩の武術も、そこで?」
巫女「うん。うちの家系は代々神に仕えるっていう血筋で、心・技・体を鍛えるために、小さいころからおじいちゃんに習ってたんだ」
巫女「私みたいな女性は『巫女』として。男が生まれたら、『巫覡』として」
巫女「他にも『宮司』や『禰宜』、『権禰宜』っていう神職にも就く人がいるかな」
無職「へぇ……由緒ある家系なんだな。うらやましいよ」
巫女「……ありがとうね、そういってくれて。でも、私は……そうじゃないよ」
無職「え?」
巫女「いやに、なっちゃったんだ。伝統を守れ、だとか。この武術も、習いたくて習いたかったわけじゃないから」
無職「…………」
巫女「巫女になれるのはほんの一握りなのに、それを捨ててここまで来て」
巫女「……巫女って肩書だけの、ただそれだけの女の子」
巫女「縛られればそれだけ、自由になりたい……って、思っちゃったんだ」
無職「…………」
無職「…………わかる」
巫女「……え」
無職「わかるぞその気持ち! 確かに、生まれた時から好きなことができないってのはつらいよな!」
巫女「え、え……?」
巫女「でも、ダメだよ……こんな半端じゃ―――」
無職「半端で何が悪いんだか」
巫女「…………」
無職「俺が分かったような口を利くのは、癇に障るだろうが……誰も、完璧なんて求めてないんじゃないか?」
巫女「で、でも……朝から晩まで、ずっとずっと……!」
無職「……由緒ある家系なんだろ?」
無職「そこから出たのが、落ちこぼれだって知ったなら、人生辛いことばかりになるだろう」
無職「だがしかーし! 最初だけ辛いのであっても、その先もずっとつらいなんて『絶対』はない!」
巫女「…………」
無職「今は楽しめば良いんだよ。そういう盛りだろう、今は」
巫女「……不思議な人なんだね、後輩くんって」
無職「フハハそうだろう! 惚れてくれても構わない!」
巫女「ふふふ、そうだね! 今を楽しんで、また国に戻るよ!」
巫女「……その時はさ、一緒に、来てよね」
無職「ああ、約束だ。……気になるしな、先輩のちょっとエッチな巫女服姿―――っていだだだぁ―――!」
巫女「―――じゃあね! 今日はありがとう!」
無職「またな、先輩」
巫女「うん! また今度声をかけてくれたら部屋に案内するから」
巫女「ふ、二人きりでも……文句言わないでよね?」
無職「分かってる分かってる。それじゃあ、また今度!」
無職『―――わかるぞその気持ち! 確かに、生まれた時から好きなことができないってのはつらいよな!』
無職『―――そこから出たのが、落ちこぼれだって知ったなら、人生辛いことばかりになるだろう』
無職『―――だがしかーし! 最初だけ辛いのであっても、その先もずっとつらいなんて『絶対』はない!』
無職「……ハ、ハハ……どの口が、ほざいてるんだか」
無職「どこまでも……傲慢で、救いようがねぇよなぁ……」
無職「ハハ…………」
無職「クソ……どうしてこうも、胸が締め付けられるんだ……っ!」
――― 自由行動ターンが、終了いたしました ―――
無職・ザ・パラメータ
『筋力』D+ → D+ 『頭脳』D- → D
『コミュ力』D → D+ 『カリスマ』E+ → D
『敏捷』D → D
能力 言の葉 急所突き 回避特化 不屈の精神 観察 逃走
NEW! 『アイススパイク』……槍のような形状の氷を打ち出す。だがある程度形や殺傷性を調節することができる(【遅延・冷気】付与)
アイテム 『回復薬(E)』……HP100回復
(あ、時間を飛ばす前に安価取ったキャラたちのステータスを載せます。忘れないためにもね↓)
『図書委員』
性別 女
身長 152センチ
体重 47キロ
肉体的特徴 青みがかったロングストレートをポニーテールにしてる 胸は大きい
オモテのカオ(性格)引っ込み思案で、いつも下を向いているいじめられっ娘タイプ
ウラのカオ(素)一度決めたことには必ずやり抜こうとする強い信念の持ち主
能力 氷魔法と闇魔法
狼人のワンエイス
元々はとある魔法使いの下で育てられていたが、兄弟子にその魔法使いを殺されその兄弟子を倒すために学園に入学し、様々な魔術所が手に入る図書委員になった
…………氷のように冷たく、闇は深い。光を当ててしまえば、たちまち溶けてしまうのだろう
『牛人』
性別 男
身長 220cm
体重 145kg
肉体的特徴 太っちょ、黒ぶち眼鏡、頭頂部の毛が鳥の巣になってる
オモテのカオ(性格) のんびり屋
ウラのカオ(素) ウラ?なにそれ美味しいの?
能力 探しものを必ず見つけ出す事が出来る
牛の亜人のハーフ
…………意外と頼りなるアイツ。家の鍵を無くした時には牛人のところへゴー!!!!
『巫女』
性別 女性
身長 155cm
体重 49kg
肉体的特徴 薄い紫髪のツインテール。目も紫色で着やせしやすいタイプ(つまり、隠れ巨乳)
身体的特徴 ひ弱そうに見えで祖国の格闘術(柔道に近いもの)を習っていて見た目より強い
オモテのカオ(性格)明るく元気で純粋な少女。世話焼きで家事全般が得意。 ほんの少しだけ天然が入っていたりする
ウラのカオ(素)基本的にオモテのカオと変わらないが真っ直ぐで真面目なために人に話さずに自分の中にため込んでしまう
能力 占術式という占い魔法や祖国の陰陽五行魔法(火、水、土、木、金の5つ)が使える
『人間』で、この国から海から隔てた遠い島国(平安時代あたりの日本に似た感じ)からやってきた留学生
祖国では巫女さんをやっている(本名:ミコト・カンナヅキ。祖国では神無月美琴)
…………彼女には、『わだかまり』がある。見つけろ、そしてそれを取り除け
『薬師』
性別 女
身長 172
体重 49
肉体的特徴 黒の短髪のおっぱいがついてるイケメン。妖しく光る赤い瞳がチャームポイント。
オモテのカオ すぐにウブな人(老若男女構わず)をオトそうとするナンパ気質。
ウラのカオ いざ攻められると弱い。自分がどう思われているのか不安な心配性。
能力 特になし。薬についての知識が豊富。ちょっとした情報通。
戦いはできないが気前よく色んな情報を教えてくれる。ただし世間話程度ではあるが。
…………『後で来るって言ったのに。せっかく疲れに効く薬を用意したのに。もう!』
(続きます↓)
『風紀委員』
性別 女
身長 175
体重 75
肉体的特徴 ネコ耳一対エルフ耳一対計四つの耳とドラゴンの尻尾、光の加減次第でどんな色にも見える髪の普乳
オモテのカオ(性格) 臆病で気弱、振り切れたネガティブ
ウラのカオ(素) 箱入り娘もびっくりなコッテコテの恋愛脳、妄想暴走恋乙女
能力 悪意や害意に対し超敏感、視界の外であろうと邪な意思を抱かれれば察知できる。そして逃げられる
親の顔も知らない孤児、明かに真っ当な人間じゃない見た目のため迫害されてきた。そしてそれを非常に気にしている
そのせいで自分を守ってくれる人を求め続け色々こじらせためんどくさい女、発症してないだけのメンヘラ予備軍
逃げる事に特化した能力と暴力から逃げ続けた実績で逃亡力とサバイバル技術だけは非常に高い
…………痛みを知り、悪意を知り、恐怖を知る。だが彼女は、『愛』を知らなかった
『美化委員』
性別 女性
身長 160cm
体重 53kg
肉体的特徴 髪は金色ストレート、ロングのおさげ髪。細身に見えて鍛えられた体をしている。そしてきょにゅー
身体的特徴 とても身軽で器用。神出鬼没でいつの間にか現れたりする。
オモテのカオ(性格) いつも元気で快活、前向き。常に丁寧な言葉で人に接する。
お茶が大好きで自分でブレンドしたお茶を淹れた水筒を持ち歩いており、仲の良い人に勧めたりしている。たまに手作りお菓子もくれる。
嘘がスッゴい苦手(一発でバレるレベル)。けどジョークは好き
ウラのカオ(素)努力家で誠実。包容力高い。
能力 医術や道具作成技術、回復や浄化など水属性の魔術にある程度通じている。また魔術と体術を活かした護衛や偵察が得意。
うっすら精霊の血が混じった人間
ケルセニスが起こる当初から街に尽力してきた家系の末裔。
今では中堅程度の家となっているが、なお街のために細々と尽くしている。その家系を誇りに思いつつも、自分の生き方を模索しながらなんでも好奇心を持ちながらいろいろと勉強や経験をしている最中
…………モテるけど、高貴すぎて彼氏いない歴=年齢を更新中。実はですわ口調の妹がいるらしい
『陸上部』
性別 男
身長181cm
体重45kg近く
肉体的特徴 白髪で優男系イケメン。細身だと思われがちだがそうでもない
オモテのカオ 何を考えているかわからないマイペースで馴れ馴れしい。女受けはいいが、男に声をかけることが多いためホモ扱いされやすい
ウラのカオ 興味があるものには積極的に関わるが逆に持たないものにはドライ
能力 黒く丸い空間を作りだして、別の場所をつなげる。簡単に言えばワープホール
制限などはなく自由に作れるらしい。謎なところが多い
イケメンの謎が多い少年。種族は一応、人間らしいが魔人の血も流れているらしい。
…………『陸上部半端ないって! めっちゃバラの幻影見えるもん!!!! ありゃガチだって!!!!(無職)』
(薬師以外、みんな同学年。一個上の先輩です。ってことでちょっとした小話を挟んでから試験にまで飛ばします)
女A「―――キモイんだよ!」バンッ
図書委員「…………っ」
女B「うっわぁ~急に着飾りだしてなぁにコイツって感じ!」
女C「もしかして、男でもできたんじゃないの~!?」
女A「こんな奴の彼氏なんて、たかが知れてるっしょ!」
女s「「「きゃははははははは!!!」」」
図書委員「そん、な……弟子くんを、悪く―――っ!?」
女C「うるせぇんだけど、あと雑巾くせぇ」グリグリ
女B「あ~あ、ほんっと気持ち悪い。あんなかび臭い図書館ごと、早くどっかきえちゃってよ」
図書委員「…………」
女A「は~? 今度は無視? ……っざけんなよ、アマ!」バキッ
図書委員「っ! ……ぅ……ぅぅ…………」
女B「ねー早く行こうよ~! 先輩たちもう来ちゃってるって~!」
女A「命拾いしたんだ、良かったわね、運が良くて」
女C「じゃ、こんな奴放っておいて、出発しんこーう!」
図書委員「…………くん」
図書委員「弟子くん、弟子くん、弟子くん…………弟子くん……っ」
図書委員「弟子、くん……痛いよ……怖いよ……弟子くんっ……!」
巫女(―――ごめんなさい)
巫女(見捨てて、ごめんなさい)
巫女(ごめんなさい、ごめんなさい……怖いの、足が、動かないの……っ!)
巫女(見捨ててばかりで、ごめんなさい。手を差し伸べられなくて、ごめんなさい)
巫女(…………神様、私は、どうしようもない、弱虫です)
巫女(…………ごめんなさい)
―――サブイベント『弱者と、ろくでなし』が追加されました
…………次回の自由行動ターンにて、選択してください
薬師「……結局、来ないんだ。良いもんね、もう無職の名前なんて忘れたから!」ツーン
薬師「でも、本当に、疲れを取るだけだったのかな?」
薬師「き、気にしないほうが良さそうだね…………」
???「……どうした、生娘のような表情を浮かべおって」カランカラン
薬師「きっ!? ……へ、変なこと言わないでよ、『おばあちゃん』」
魔女「クヒヒ、外で評判を聞いてみたが、立派に店番で来てるじゃないかえ」
薬師「……んーん、おばあちゃんほどじゃないよ。お客さんを見ただけでどんな薬が必要か―とか全然わからないし」
魔女「ヒッヒッヒッ! まだまだ先は長いようだねぇ」
魔女「―――おっと、そうだ。こんなものが届いていたぞよ」
薬師「手紙?」
魔女「……ケルセニス学園の、試験日について、だそうじゃ」
(ってわけで今回はここまでです。キリがいいからね!!!)
(次回はケルセニス学園の試験から。固定キャラもキャラ安価もどんどん増えます)
(……感想とか、欲しいな!!)
(要望もあったら書いてください)
(では!!!!!! おやすみなすぁい!!!!!!)
(次はもっとわかりやすいように書きます。>>421の部分だったけどあほみたいにわかりづらかった、ごめんね!!!!!!)
(あと乙ありがとう!!!! 今度こそおやすみナス!!!!!!!!!!!)
「今度」とは言ったけど、「次の日」は言ってないから。それに自由行動限定とは全く思わなかったし……
今後のために詳しく質問しておく?
(はい。再開……の前に、『ミニイベント』の追加のお話をば)
※『ミニイベント』……達成義務もなければ、それといってデメリットもないイベントのこと
場所、期日、目標等々、分かりやすく記し次回の自由行動をお助けします
(これでわかりやすくなるはず!! っというかごめんね!!!!)
(あとミニイベントは原則自由行動ターンにて選択してください)
(再開します)
司会「―――さぁさぁ来ました毎年恒例のケルセニス学園試験……『一対一の模擬戦闘』を称した熱きバトル!」
司会「相手が先輩だろうが同級生になるだろう相手だろうがお構いなし!」
司会「今年の合格者は一体だれか!? 志願者たちの表情を見よ! 彼らは戦士だ、誇り高き獣たちだ!!」
司会「―――『第一回戦』、開幕だぁぁぁああああああああ!!!!」
「「「「うぉおおおおおおおおおお!!!!!」」」
無職「」
無職(…………なんだ、これ)
青年「ハハ……まさか先輩と一回戦からぶち当たるとは思っていませんでしたよ」
金髪の男「フフ……これも、運命、だろうさッ!!!」シュッ!
青年「―――ッ!」
司会「繰り広げられる接戦の数々! やはりこの時だけは興奮を抑えきれなぁぁい!!!」ワァァァァアアアア!!
無職(俺は……俺は、ただの模擬戦闘と聞いてここに来たはずだ)
無職(いやいやうん。そりゃ試験だし、地球とはそれはそれはまた違ったものだろうなぁと……)
無職「……これただの大会じゃねーか!」
秘書「? これを知っていて志願したのではなかったのですか?」
無職「ああ秘書さん。……いやね、もっとこう、ほんわかしてるもんだと思ってたんだけど」
無職「想像以上に血気盛ん殺伐チックで僕ちんもう吐きそう」
秘書「……まぁ、街おこしも兼ねてやっていますから、派手なのも仕方ありませんよ」
無職「まさかこんなにギャラリーがいるとはな……注目を浴びるのは苦手だってのに」
無職(……今日が試験の期日ってことで、俺は秘書さんに案内されるまま、この学園内でも一際大きめな施設へと来た)
無職(ここが闘技場でもなければ、俺はもっとワクワクを感じていたんだろうが…………)
無職「……というかそもそも。この試験、自分よりはるかに強い奴と当たったらどうしようもなくないか?」
無職「実技を見る……ってのはあそこに座ってるいかにもな連中のことだろうが、すぐ終わったらそれも出来んだろ」
秘書「そこについては安心していいですよ。彼らには実力ごとのブロックで戦ってもらっていますから」
秘書「E・D・C・B・Aと試験のブロックを分けています」
秘書「それに、圧倒的な差がついた勝負を見ても、観客は喜ばないでしょう?」
無職(観客って言ったぞおい)
無職「……それを聞いて、少しは安心したよ。俺のブロックって、どこなんだ?」
無職(ちょ、ちょっと期待を込めてCぐらいだと、やる気出るかなぁ、なんて)
秘書「Aです」
無職「…………ん?」
秘書「午後より始まるブロック、Aですね」
無職「は? いや、いやいや待ってちょっと待ってウェェェェェイツ!!! あ、もしかして一番弱いブロック?」
秘書「面白いことを言うんですね? 強い方ばかりですよ」
無職「」
無職(ちょ、ちょっと集合)
女神(ん~……? ふぁぁ……なにぃ?)
無職(寝てんじゃねぇよおはよう! お前、この試験内容について知ってたのか?)
女神(……んぇ、このまったくもって無駄に熱い試験のこと? 当たり前じゃない)
無職(じゃあ教えてくれよ!!!)
女神(あ)
女神(…………)
無職(…………)
女神(てへ?)コツン
無職()ピキピキ
女神(……まぁいいじゃない。私だってサポートしてあげるし、『言葉』の力だってあるんだから)
無職(使う前にやられたらアウトだろうが。それにこれは実技を見る審査だぞ? 言葉の力って、意味不明なだけじゃないか)
無職(ほら、見ろ。魔法やら自分の持つ武器やらで戦いを繰り広げてる)
無職(ああもしないと、試験官の目には留まらないんだろ)
女神(んー……そうねぇ……正直、貴方がAブロックってことに驚きなのよね。これは本当に予想外だったわ)
無職(あの、お聞きしますが……Aブロックってどんぐらいヤバイ?)
女神(人にもよるけど国が傾くわよ)
無職(…………)
女神(もしかしたら……招待状が、効きすぎたのかもね)
無職(そうだとしたら、俺にはこれ以上ないぐらいの期待が乗ってるってことになるわけで……?)
女神(……まぁ、この大会で一番盛り上がること間違いなしね)
無職(冗談……キツイっての…………)
司会「―――数々の声援を受けた志願者たちが下がっていきます! 次は―――」
秘書「……あ、次の対戦ですよ。男性の志願者と……あれは……」
無職「…………! あの人は……>>安価↓!」(既存キャラ。この学園の生徒でお願いします)
美化委員「ふふふ、ごきげんよう、志願者さん」
司会「ななななんと―――ッ!!!! この学園一『踏んでほしい異性』の美化委員ちゃんだぁあああああああ!!!」
「「「「ふぉおおおおおおおお!!!!」」」」
美化委員「…………」
美化委員(それはセクハラというものではないでしょうか)
対戦相手A「……よろしくお願いします、先輩。手加減は、致しません」
美化委員(すごい気迫です……構えは東洋のものでしょうか?)
美化委員「……そんなに熱い視線を送られると、照れてしまいます」
対戦相手A「…………っ!?」
美化委員(ぶれましたね)
司会「では―――開戦だぁぁあああああああ!!!」
対戦相手A「―――シッ!!!!」ヒュン!
司会「素早い刺突……しかぁし!」
美化委員「踏み込みが足りませんよ」サッ
対戦相手A「なっ!? …………くっ!」ボゥ
美化委員(炎……なるほど、火と剣の魔法剣士の方でしたか)
美化委員(隙を作ろうとせず、ですがそれでも機会を窺える……ふふ、悪手ですよ?)
美化委員「『水よ、龍と化せ』」ドゴォオオオン!!
対戦相手A「ッ!? ガァアアアアアアアアッ!!!」
司会「おおっと、開始早々、『水龍』を使ったぁ―――! これは短期決戦を狙っているのか―――なッ!?」
美化委員「『咲き乱れて、終を知り―――』」
美化委員「『儚き命とともに枯れ逝きなさい』」パァァァアアアン!!!
司会「…………ま、まさかの『新魔法』!! 美化委員ちゃんは成長していた―――ッ!!!」ビィィィイイ!
司会「! これは相手選手の『ダウンアラーム』! 対戦相手の戦闘不能が確認されました!!」
司会「この勝負、美化委員ちゃんの勝利だぁぁぁあああ―――!!!!」
「「「「うぉおおおおおおおおおおお!!!!」」」」
美化委員「私相手に距離を取れば、痛い目に遭ってしまいますよ―――?」クスクス
無職「」
無職(まず最初に対戦相手の男のほうが剣をついたと思ったら、美化委員がそれを難なくかわし―――)
無職(その後、地面から水の龍が飛び出してきたかと思ったら……対戦相手にかみつきそのまま宙へ)
無職(包み込むような水球になった後、水が爆縮し、はじけ飛んだ)
無職(気づけば対戦相手は負けていた……何を言ってるのか自分でもわからん)
無職(というかあの人戦えたのかよぉ!)
無職(あれで一番弱いブロックとかもう帰りたいあばばばばば)
女神(……詠唱魔法ね)
無職(んお? なんそれ)
女神(魔法書とかで習うような具現化されたものじゃなくて、詠唱して臨機応変に戦う魔法のこと)
女神(型がないけど、その分扱いは難しいはずだし。……あの子、もしかしなくとも天才?)
無職(……もう、やだぁ…………)
秘書「…………次ですよ、見ないのですか?」
無職「いや、見るよ見る。…………次は>>安価↓か」(既存キャラでこの学園の生徒のみ。既出キャラなし)
司会「―――と、Eブロックの一回戦は終了しました! 次はDブロックの一回せ―――おやぁ!!」
図書委員「…………」
対戦相手B「…………」
司会「両者ともすでに戦闘状態! 志願者の対する相手は、この学園の『守ってあげたいランキング一位』の図書委員ちゃんだぁああああああ!!!」
「「「「いぇえええええええええええ!!!」」」」
図書委員(みんな、セクハラ、すき、なのかな……恥ずかしいよ)ペタン
図書委員(相手は男の子……そういえば、弟子くんはいつ試験やるんだろ……)
対戦相手B「……よろしく、お願いします……」
図書委員「うん。よろ、しくね……?」
司会「さぁ―――」
司会「開戦だぁあああああああ!!!!」ワァアアアアアアアア!!
図書委員(弟子くんに、かっこいいとこ、見せたいって、思っちゃった……)
図書委員(だから……)
図書委員「……ごめんね?」
対戦相手B「? ―――っ!?」
図書委員「『出づる深淵、解き放て邪悪。彼らに終焉を与えた給え』」ズズズ…
対戦相手B「ひっ…………!」
司会「これはぁ―――! 図書委員ちゃんの得意とする魔法、『闇魔法』だぁ―――!」ウォオオオオオ!!
司会「背後に深淵のごとき闇が生じ、そこから無数の漆黒の触手がはい出てきているぅ―――!!!」
図書委員「『時亡き凍てついた世界へ』……案内、してあげる」
対戦相手B「くっ! 『風刃』!」ヒュン!
図書委員「『リフレクション・マジック』……んーん、無駄、だよ?」
対戦相手B「なっ、こっちに返ってきて!? く、くそ! うぉおおおおおおお!」ダッ
対戦相手B「ッ、らぁああああ!」キィイイイイン!
司会「反射された魔法を難なく防いだぁ―――!! これで超えるべきヤマは越えた! これからどう戦っていくのか―――え?」
図書委員「ふふふ…………さようなら」
対戦相手B「……足元!? しまっ、影から出た触手が足に……!」
図書委員「『終わり』……影にも目を配ろうね。次があれば、だけれど……」ガァアアアアアアアン!!
対戦相手B「―――ッ!!!!!!」
司会「こ、氷の柱が立ったぁ―――!!! これには志願者もなすすべなく呑み込まれる!」
司会「これは……どうだ!? …………」ビィイイイイイイ!
司会「ダウンアラーム! 対戦相手の戦闘不能が確認されましたッ!!!」
司会「この勝負、図書委員ちゃんの勝利です!!!!!!!!!!」
「「「うぉおおおおおおおおおおおお!!!」」」
図書委員「灯台下暗し……その闇は、誰のものかもわからないんだから……気をつけなきゃ、足元、掬われちゃうよ……?」
司会「……ちょっと今年先輩本気出しすぎじゃね? ―――ゴホンゴホン! では次の対戦は―――」
(戦闘描写が拙いですけど、ゆるして)
無職(ししょーつおい)
無職(じゃなくてぇ! あれはどう見てももっと上のブロックでしょうがぁ!!!!)
女神(あれ以上がいるってことよ。ほら、もっと気張って)
無職(無理無理無理絶対無理!!! 死ぬからマジでぇ!!!!!)
無職(……ハァ……これが一回戦とか、夢でも見てるのか…………?)
女神(まぁまぁ、たぶん、きっと……おそらく大丈夫だから!)
無職(それだいじょばないやつ!!!)
秘書「……どうしたんですか? 顔色が悪いですけど」
無職「あーいや、うん。たぶん大丈夫」
秘書「そ、そうですか……気分が悪くなったら、早めに言ってくださいね」
無職「……ありがとう」
秘書「ん、次は……>>安価↓みたいですね」(既存キャラの生徒のみ。既出は再安価か↓を取ります。これの次はきっと無職のターン)
司会「―――おお! 待っていました、我らが救世主……牛人だぁあああああああ!!!」
「「「うぇええええええええええええええい!!!!!!」」」
司会「実は私もカギを見つけてもらったことがあるんですよ!! っと、校内『一家に一台あってほしい奴ランキング一位』の片鱗を見せつけてくれた牛人!」
司会「その生まれ持った能力で、どんな戦いを見せつけてくれるのか!!!!」
牛人(……やっぱこの空気は……苦手だ)
牛人「……よろしく頼むよ、志願者くん」
対戦相手C「…………はい、先輩」チャキ
司会「さあ―――」
司会「開戦だぁああああああああ!!!!!!」
牛人「………………」
対戦相手C「………………」
司会「…………な、なんと両者一歩も動かず!! 先ほどまでの戦いとは打って変わって、静かに見つめあうばかりです!!!」
牛人「…………」ゴクリ
対戦相手C「………行かぬのなら、こちらから行きます」フッ
牛人(消え……いや!!!)
牛人「…………ッ!!!」ギィイイイイイン!!
対戦相手C「……くっ、やはり、そううまくはいきませんか」
司会「早い! 対戦相手は持ち前の速さを活かし的確に急所を突いてくる!!!」
司会「…………しかし!!!」
対戦相手C「この一瞬で木剣が砕け散るとは……侮りがたいですね、先輩の能力」パラパラ
司会「牛人はあの一瞬で相手選手の武器の弱点を見つけていたぁ―――!! 能力の応用、そして瞬時の反応はさすがとしか言えません!!!!」ワァアアアアアアア!!
牛人「……恨まないでくれよ!! お、らぁああああああああ!!!!」ブンッ!
司会「このチャンスを無駄にせず相手選手に渾身の一撃をたたきこ―――」カァアアアアアン!
牛人「―――なっ!?」
対戦相手C「遅きに失しましたね、先輩……!」キィイイイイイン!
牛人(パイルバンカー!? んなもんどこにしまって―――!!!)
対戦相手C「弾けとべぇ!!!!」バァアアアアアアン!!!!
司会「な、相手選手の能力でしょうか!? このまま決着がつくかと思いきや、相手選手の腕には先ほどまで姿かたちもなかった兵器が現れていました!!!」
司会「牛人が吹き飛んでしまいましたが……! これは―――おおっ!?」
牛人「……いつつ……ひゅう、怖いなぁ、それ……良ければ仕舞ってくんない? おかげで俺の武器も粉々だ」モクモク
対戦相手C「無傷で済む角度を『見つけ』ましたか…………」
対戦相手C「やはり、一筋縄ではいってくれませんね!!!」カション!
牛人(……今度はハンマー?……にしてはデカすぎる。それに火を噴いて…………まさか!?)
対戦相手C「避けられるものなら、避けてみてください!」
牛人「……ヂィッ! 避けられるわけねぇだろ……!!」ダッ
司会「こ、今度は人の何倍もある巨大なハンマーだぁ―――! 絶体絶命の危機、牛人は一体どうするのかぁ―――!!!!」
牛人(絶命してたまるか!!!)
牛人(し、しかし……どうするのが正解だ? あんなもんぶっ放したら自分もろとも吹き飛ぶっていうのに…………!)
牛人(…………!)キュピーン!
牛人(>>安価↓をしてこの危機をチャンスに変えて見せる……ッ!)
牛人「っらよ!!!!!」バキッ
対戦相手C「グゥ!? ―――!」バタッ
牛人(あんなデカいもん持っておきながら、簡単に倒れたな)
牛人「……焦りは、判断を鈍らせる。……終わりだ」スッ
対戦相手C「―――アハハ」
対戦相手C「あーあ……『あれ』に背を向けちゃいましたね」
牛人(…………なに!?)
牛人(ハンマーが分離して……!? まさか、あれは爆弾か!?)
対戦相手C「……先輩、どうもありがとうございました!」
対戦相手C「では、さようなら」キィイイイイン!
牛人「……やってくれたな、志願者!」カッ
対戦相手C「ええ、楽しかったですよ」…ドカァアアアアアアンッ!!!!
司会「ぎゅ、牛人が対戦相手の足を払い、そしてそのまま勝敗が決するかと思われましたが―――」
司会「なんと、対戦相手の放り投げた巨大なハンマーのヘッドが爆弾として爆発!!!!」ビィイイイイイ!!
司会「ダウンアラーム! 牛人は爆発に巻き込まれ戦闘不能になったようです!!!!」
司会「異例の勝利! 勝者は、ケルセニス学園の志願者だぁああああああああ!!!!!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」
対戦相手C「先輩は優しいみたいですからね。後輩には……傷をつけられないだろうと。思った通りでした、愚直に僕を庇って」
対戦相手C「……嫌いではないですけど、場所と相手を選ぶべきでしたね、アハハ」
無職「…………」
無職(ちょうどBブロックが始まったあたりだろうか、俺と秘書さんのいたVIP席? のようなところに係員が来た)
無職(どうやら、もうすぐAブロックの一回戦が始まるから、控室に来ていてほしい、ってことらしい)
無職(で、だ。……その快適とも言い難い控室に俺は今居座ってるわけなんだが)
???「ほーう? 魔の国の王女ともあろうお方がぁ、この試験に怖気づいているとぉ?」
???「……うるさい子供ね。帝国の王女というのは、こうも脳みそが足りないモノなのかしら」
???「のうみそぉ? おやおや貴方みたいな人からそんな言葉が聞こえるとは! 『脳筋の王女』さん?」
無職(俺の右には美幼女が。俺の左には褐色肌で、翼と角を生やした美少女が)
無職(俺を挟んで……すっごい喧嘩してる)
無職(う、動こうにも……動けん。俺は関係ないはずなのに、どうにも胃が痛む)
剣姫「私は高貴なる『剣姫』よ。……貴方のような『魔法少女』だなんて面白おかしい名前で呼ばれる人とは違うの」
軍神「おやぁ? でも私と貴方が戦ったところで私が負ける気はしませんがぁ……」
軍神「面白おかしい人につまらない惨敗を見せつけて、つまらない人に成り下がってみますかぁ?」
無職(……左の子、翼がまるで空のような色をしている。夕焼けから、まだ明るい夜の色に、上から下へとグラデーションしている)
無職(右の子はもう……なんかこわい)
無職(ハハハ聞きました奥さん? 王女ですってよ王女!)
女神(あーうん聞いてる聞いてるー……まぁものすごい実力者でしょうね)
無職(かえりてぇ)
剣姫「やはり貴方は……嫌いだわ」
軍神「奇遇ですね、私もあなたのことが嫌いなのですよ!」
無職(と、とにかくこのいたたまれない空気をどうにかしたい)
無職(そ、そうだ! 俺が仲を取り持ってみよう!!!!)
女神(やめときなさ……ってああ聞こえてない)
無職(こういうときは……どうすればいいんだろう? …………>>安価↓でもしてみるか?)
能力の内容(場合によっては再安価もあり。シナリオブレイクにならない程度にね!!!)
>>安価↓
二人の関係を「喧嘩するほど仲がいい」な感じにする
(仲を取り持ってみよう、なので今回は>>539を選びます。センセンシャル!)
無職「ハハハ、『喧嘩するほど仲がいい』んだね!」
剣姫「…………」
軍神「…………」
無職(その間やめて吐く)
剣姫「……そんなのじゃ、ないわ……!」ベシッ
軍神「ふざけたことを、抜かさないでくれますかぁ?」バシッ
無職「ハッ、ハハハ…………」
無職(え、照れ隠しっぽいのに死ぬほど痛いんだけど)ズキズキ
女神(貴方……やっちゃったたわね)
無職(え? なにがだ?)
女神(二人は一国の王女よ。その対立する二人が、仲良くなってしまったら……)
女神(国際的に情勢が変わってくるかもしれないのよ? それを分かってて能力を使ったの?)
無職(…………)
無職(しーらね!)ケロッ
女神(おい)
軍神「そもそも、貴方は一体誰なのですか……?」
剣姫「そうよ。急に話に入ってきたりして、なんなのかしら……?」
無職(俺ずっといたんだけどなぁ…………)
無職「お、俺は無職だ! Aブロックの試験を受ける志願者でさ、控え室で待ってたんだよ」
剣姫「貴方が…………」
軍神「Aブロックぅ? そうは見えないんですけども」
無職(そりゃあねぇ!!!!!!!)
剣姫「まぁ、そうなのなら、それだけの話だけど……私とこの軍神、どっちとあたるのかしらね?」
無職「……へ?」
軍神「……このブロック、先輩が化け物すぎて呼べなかったらしいですよ? 私たち、三人しかいないんです、ここ……どっちと、当たるんでしょうねぇ?」
女神(目が…………)
無職(完全にカモを見る目だ…………)
無職(俺はボーナスステージちゃうねん!!!!!!)
無職「お、お手柔らかに頼むよ……ハハ」
軍神「もちろん! 本気で戦ったりしませんからぁ!」
剣姫「ええ、花を持たせてあげてもいいわね?」
無職「…………」
無職(女神レーダァァァアアアアアアア!!!!!)
女神(…………嘘!!!!)ブー
無職(あ終わったなこりゃ)
係員「―――ではもうすぐ始まりますので、準備をお願いしまーす」
無職(背後の二人の双眸が、怪しく光ったような気がした)
(二人のうち、誰と当たるか安価を取ります。なお残った一方はシードとして勝ち残った人と戦う模様)
(戦闘描写……ってか、魔物の時とかの戦闘シーンじゃなくて、さっきまでの文章形式の戦闘で行くよ! ゆるしてね!!)
それじゃあ安価
1 剣姫
2 軍神
…………>>安価↓(どっちでもあんま変わんないような気もしますが)
司会「さてさてさて―――!!!! ついに来ましたAブロック!!!!」
司会「軍の一個師団をもはるかに上回る個としての『最強』が―――今ここに集う!!!!!」
司会「一回戦は、魔の国に生まれ落ちた最強の―――『剣姫』だぁああああああああああ!!!!!」
「「「「ふぉおおおおおおああああああああああああ!!!!!!!」」」」
司会「そして向かうはこの男!!」
司会「出自は不明、されど実力は確かなものだろう!!」
司会「彼の旧き英雄、『静謐なる』と『猛る稲妻』の二人から推薦された―――『無職』だぁああああああああ!!!!」
「「「「わぁあああああああああああああ!!!!!!!」」」」
無職(……実力は確かなもの、だと? ふざけんな、こちとら魔物一匹かるのに必死な雑魚だぞ!?)
無職(それに兵士長の恩恵もない、その上扱いづらい木槌だ! 相手は、剣姫とまで謳われ……今二本の木剣を持って俺と対峙している!!!)
無職「ハハハ……夢なら覚めてくれ」
剣姫「恨むなら、自らの不運を恨みなさい」
無職「花を持たせるって話は―――?」
司会「開戦―――ッ!!!!!!!!!」
剣姫「―――あるわけないじゃない」ヒュ
無職「なっ!? ―――ッ!」
女神(フロスト・ノヴァ! 気を抜かないで!!)キィイイン!!
剣姫「っ!? 古式魔法!? くっ……! 確かに、ほら吹きではないわけね」
無職(中身は立派なほら吹きだがな。……負けるような戦いで負けるわけにもいかねぇんだわ!)
無職「こちとら負けイベは勝つまで戦う質でなぁ!! アイススパイク!」
女神(エンチャント―――『エクスプロージョン』!)
剣姫「―――ッ!」キンッ!
剣姫「…………なめてられないわね」バァアアアアン!!!
司会「な、氷魔法の初級魔法にも思えましたが……着弾と同時に爆発しました! しかしこれを察知していたのか、剣姫は受けずに流した!!!」
司会「最初っからとてつもない攻防が繰り広げられています!!!!」
無職「そりゃ、目もいいか……あッ!?」
女神(……冗談でしょ?)
剣姫「―――出でよ剣神、集え聖剣―――『剣華』……切り刻むッ!!」フッ
女神(……無数の腕に、無数の剣……? しかもあれ真剣じゃない!!)
無職(じょ、冗談じゃねぇ!)
女神(……このままじゃジリ貧ね……『グラビティ』!)グググ
剣姫「……ぐ…………あー! 鬱陶、しい!!」カァアアアアン!!
無職「しまっ―――能力を、かき消された!?」
女神(無職!)
女神『―――詠唱魔法。臨機応変に戦える、扱いの難しい魔法のことよ』
無職(……ってあれ? 待てよ? …………よくよく考えたらこれ……俺の能力で代用できないか?)
無職(派手にかっ飛ばせば、試験官の目にも留まるんだろ? だったら―――)
無職「―――『>>安価↓1~5のコンマ判定』」(魔法名か詠唱、効果を書いてください)
放電(ストリーマ)
自身の周囲に電撃を発生させる
こんな感じでいいのかな?
(>>545そんな感じです。わかりづらくてすみません)>>安価↓1~4
岩石闘衣(読みはおまかせ)
大地の岩石を身に纏い、岩石の巨人となる
(今後もこんな感じで新魔法安価していく……かもしれない。今回は>>550を選択します)
無職「―――」
無職(本当に、出来ちまうとは……)
剣姫「…………な」
無職(ま、まぁ……とりあえず一命はとりとめた、か?)
司会「……きょ、巨人だぁ―――!!! 一瞬のうちに岩石の巨人が現れました!!!!」
司会「これにはさすがの剣姫も動きを止めたぁ―――!!!!」ワァアアアアアア!!!!
剣姫「…………っ!」キッ
無職(来るか……! だがその隙に、決めて見せる!!)
無職(女神、力を貸してくれ!!!)
無職「アイス……スパイク!!!!」
女神(……ええ! エンチャント―――『エクスプロージョン』!!)
司会「こ、これはぁ―――!!! 先ほどの氷魔法が巨大化して巨人の拳に……まさか、『パイルバンカー』でしょうか!!!?」
剣姫「…………う、そ」
無職「―――負けイベの攻略法はな…………!」
無職「レベルを上げてただぶん殴る!!! それだけなんだよ―――ッ!!!!」
無職「消し飛べぇええええええええええ!!!!」
剣姫「……くっ! 『剣華―――ッ!!!!」ドガァアアアアアアンッ!!!!
無職(グッ……! 爆発で岩石は吹き飛んだし、あの場面でも的確に俺を切り裂いてきやがった)
無職(し、真剣だったなマジで……焼ける様にいてぇ……)
剣姫「く……! ヅぁ…………!」フラフラ
無職(だがこっちはもっとひどい……やけどの跡があちこちに走っている)
無職(それでもこちらをにらみ、負けじと剣を握り立ち続けるのは、彼女の、剣姫としてのプライドがそうさせるのか)
剣姫「…………一つ、謝罪するわ」
無職「ハッ、お国の王女さんが、なんだ……?」ポタポタ
剣姫「私は……貴方を戦士として見ていなかったわ……次に来るだろう、軍神との……戦いに備えて……ッ! 温存、してたのよ……」
剣姫「剣を持つものとして……私は貴方に、最大限の侮辱を…………してしまった」
剣姫「認めるわ……貴方は戦士…………私の…………負けよ」ガクッ
無職(突き刺さった剣を掴みながら、彼女は跪く。……ああ、戦士、か…………)
無職「ありがたく、受け取っておくよ、その言葉」ビィイイイイイ!!!
司会「―――ダ、ダウンアラーム! まさかの、剣姫の敗北―――ッ!!!!!」
司会「最強とまで謳われた王女を下したのは―――『無職』だぁああああああああああああ!!!!」
「「「「うぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」
無職「決して剣を手放さなかったお前と、卑怯者の俺。お前の言葉は、俺には余りあるものだ」
無職「…………だが、俺の、勝利だ―――ッ!」グッ
女神(私たち、でしょうに。……おめでとう、無職)
女神(―――次も、頑張ってね?)
無職「」
無職(温存しなくてもいい……Aブロックの志願者……あ、もうこれダメだな)
軍神「…………」
無職(ひえっ、こっち見てる…………)
軍神「…………クハッ」ニンマリ
無職「」
無職(グッ……! 爆発で岩石は吹き飛んだし、あの場面でも的確に俺を切り裂いてきやがった)
無職(し、真剣だったなマジで……焼ける様にいてぇ……)
剣姫「く……! ヅぁ…………!」フラフラ
無職(だがこっちはもっとひどい……やけどの跡があちこちに走っている)
無職(それでもこちらをにらみ、負けじと剣を握り立ち続けるのは、彼女の、剣姫としてのプライドがそうさせるのか)
剣姫「…………一つ、謝罪するわ」
無職「ハッ、お国の王女さんが、なんだ……?」ポタポタ
剣姫「私は……貴方を戦士として見ていなかったわ……次に来るだろう、軍神との……戦いに備えて……ッ! 温存、してたのよ……」
剣姫「剣を持つものとして……私は貴方に、最大限の侮辱を…………してしまった」
剣姫「認めるわ……貴方は戦士…………私の…………負けよ」ガクッ
無職(突き刺さった剣を掴みながら、彼女は跪く。……ああ、戦士、か…………)
無職「ありがたく、受け取っておくよ、その言葉」ビィイイイイイ!!!
司会「―――ダ、ダウンアラーム! まさかの、剣姫の敗北―――ッ!!!!!」
司会「最強とまで謳われた王女を下したのは―――『無職』だぁああああああああああああ!!!!」
「「「「うぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」
無職「決して剣を手放さなかったお前と、卑怯者の俺。お前の言葉は、俺には余りあるものだ」
無職「…………だが、俺の、勝利だ―――ッ!」グッ
女神(私たち、でしょうに。……おめでとう、無職)
女神(―――次も、頑張ってね?)
無職「」
無職(温存しなくてもいい……Aブロックの志願者……あ、もうこれダメだな)
軍神「…………」
無職(ひえっ、こっち見てる…………)
軍神「…………クハッ」ニンマリ
無職「」
(ん、何かミスってる…………ごめんなさい)
(あ、一回戦終了です。ほかのブロックの二回戦以降の戦闘も書いたほうが良さげですかね?)
(書くとしても安価キャラとかだけですが……)
(あとキリがいいのでここで一旦切ります!!!!!!!!!)
(感想をください。モチベになるんです!!!!! あと要望だったり、指摘だったり、改善点とかもあったら書いてください)
(では!!!!!! おやすみなすぁい!!!!!)
(ダイジェストが多そうなのでダイジェストで行きます)
(あと試験の説明を少々)
(基本的に一対一の戦闘をします。多くの場合は先輩と志願者との勝負になりますが、まあ例外もありけり)
(ほとんどが筆記試験を受けてしまうので、模擬戦闘の試験人口そのものが少なく、試験自体はすぐに終わります)
(それと……『これ普通死ぬよね?』と思えますが、あれです。なんかすごい魔法パワーで命に別状はありません)
(勝てばモテるらしいっすよ? では再開します)
…………。
……………………。
対戦相手「……くっ! 燃え尽きて!」ボゥ!
美化委員「あらあら……今日はお熱い方とよく当たりますね……?」
美化委員「……あと一歩、というところなのでしょうか」シュゥゥゥ
対戦相手「……うそ」
美化委員「『水蝶、水龍、羽ばたけ、そして散れ』……ありがとうございました」ニッコリ
対戦相手「―――ッ!!!!」ビィイイイイイイ!!
司会「試合終了―――ッッ!!!! 美化委員ちゃん、二回戦も突破だぁ―――!!!!」ウォオオオオオオオオ!!!
美化委員「…………ふぅ」
美化委員(あの子は……来ているのでしょうか?)
美化委員(それに……無職さんも、私を見ているのでしょうか……)
美化委員(先ほどの戦い……ふふ、私ったら、すごい人とかかわりを持ってしまいました……!)
…………。
???「……ふん! ですわ!」スタスタ…
(ダイジェストってこれで合ってるのかな? まあこんな感じで行きます。無職以外はね)
(あと勝敗コンマはなんというか、対戦相手が思った以上に存在感を出してしまうかもしれないので、また今度で。今回は自動です)
(名前もないキャラが優勝したらなんか……シュールだしね。ごめんね)
…………。
……………………。
図書委員「……『根源の澱み、人間性の影よ……喰らい尽くして』」
対戦相手「……!? ……『プロテクショ―――」
図書委員「『壊魔』……だーめ、私に魔法は……無駄、なんだよ……?」
対戦相手「……グゥァアアアアアア!!! く、『ヒーリン―――」
図書委員「『壊魔』」シュゥ
対戦相手「ハッ、ハッ……ァアアアアアアア!! 『ファ―――」
図書委員「『かぁ~いま』……ダメだって、言ってる、のに…………」
図書委員「『終わり』……時間切れ、だね」
対戦相手「うっ、あああああ! く、来るな、来るなぁああああああああ!!!!!」
図書委員「…………じゃあね」フリフリ
対戦相手「うわぁあああああああああああ!!!!!!!」
対戦相手「…………ぁ」ビィイイイイイ!!
司会「……な、何が起こったのでしょうか!? 相手選手が『何も起こっていない』というのに戦闘不能になりました!!!」
司会「やっぱりブロック分けがおかしいと思う! 図書委員ちゃんの勝利だぁ―――!!!!!」フォオオオオオオオオ!!
図書委員「闇は人の根源。内を覗かなきゃ、見えないものも、ある……覚えとこ、ね」
図書委員(……むぅ。弟子くんが、私なんかよりも、すごい魔法、使ってたな…………)
図書委員(あんな魔法、教えてくれなかったのに…………)
図書委員(…………でも)
図書委員(あの子の師匠って……誇らしい、ね……!)テレテレ
…………。
……………………。
無職(うーん……こっぴどくやられたなぁ……女神も女神で、少し休むって言ってどっか行っちまったし)
無職(意味もなく施設内を闊歩しているが、誰に会うとかもなく、ついに同じ場所に戻ってきてしまった)
無職(傷は秘書さんが治してくれたし……戻って試合でも…………ん?)
剣姫「……う、やけどの跡がここまで……ハァ、恥ずかしいまでの惨敗ね……」
無職(これは……王女さんの声か。となるとここは控室ってわけだ)
無職(……暇だし、話し相手ぐらいにはなってもらえるか……? いやいや、俺が王女と? 調子乗るなって話だが…………)
無職「…………」ソッ
(扉を……>>安価↓)
無職(……まあ、ナイーブになってることだろう。俺が話しかけて、神経を逆なですることだけは避けたい)
無職(仕方ない。……試合会場に戻るとすっか…………)
…………。
……………………。
無職(ここを右に行って―――うぉっ!?)ドンッ
???「―――キャッ!」
無職(な、何かにぶつかった……? こ、子供、か?)
無職「す、すまない! 少しぼーっとしてて……あ?」
???「……こちらこそ…………って、人のことをじろじろと見つめて、どうしましたの?」
無職「……美化委員?」
無職(金色の髪……ウェーブのかかった癖っ毛を腰まで伸ばして……あと、なんと言ってもこの翡翠色の瞳だ。どことなく美化委員と似ている)
???「……ハァ、違いますわ、あの人なら、今は試験会場にいましてよ」
無職「ん、ああ、悪い悪い、口に出ちまってたみたいだ」
無職「美化委員となんとなぁく似ていたからさ…………」
???「なんとなく、ではありませんわ」
無職「……え」
妹(?)「私は、あの人……お姉さまの、妹ですの。似ていて当然ではなくて?」
無職「…………」
無職「…………はぁ!?」
無職「だぁー!! 悪かったって! だから足を踏むんじゃねぇ!!」
妹(?)「うるさいですの! きゅ、九歳の子供に見えたって……馬鹿に! しすぎ! ですのよ!」ゲシゲシ
無職(いやその身長から同学年だなんてどうやって判断しろと)
無職「ったく、お詫びに会場まで案内してやってるってのに……まさか、迷子だったとはな」
妹(?)「う……お、お手洗いに行ってたら、道がわからなくなっただけですわ……」
無職(それを迷子と言うんだがな?)
無職「……確かに、ここは広すぎるしなぁ……お前は模擬戦闘の志願者なのか?」
妹(?)「そうですわ。Cブロックなのですけれど、人数の都合でシードになったんですの」
無職「Cブロック……へぇ、強いんだな」
妹(?)「たかがCですわ。……その意外そうな目、身長を見ながら言ってませんこと?」
無職「ギクッ……まさか、そんな。アハハ」
妹(?)「……今すぐ引っ叩きたいですの。無駄に高い身長……不公平ではなくて!?」
無職「やっぱ神に愛されてるって感じぃ―――?」
妹(?)「むぎぎぎぎ……ふん! い、良いですわよ……そんな口を利けるのも、今だけですの!」
妹(?)「私がどれほどの強者なのか、とくと見せつけてございますわ!」
無職「さっき『たかがC』とか言ってなかったか」
妹(?)「あなたにはこれぐらいで十分、って意味ですわ」
無職「そいつは……まぁ、期待しとくよ……ってああ、ちょっと待ってくれ」
妹(?)「ふふふ、怖気づいて今更謝罪ですの? ま、許してあげなくもな―――」
無職「ああいや、俺のブロックの控室がここでさ…………」コンコンコン
軍神「……誰ですか? 入っても良いですよ?」
妹(?)「……え? あの、ちょっと? Eブロックの控室はあちらではなくて?」
無職「……? 何を言ってるんだ?」ガチャ
無職「―――俺はAブロックだぞ?」
妹(?)「…………ふぇ?」
軍神「おやぁ! 誰かと思えば……一国の王女を降した無職殿ではありませんか!」
妹(?)「一国……え、え? どういうことですの?」
軍神「……ん、これはこれは。『騎士の一族』……その跡取りの、妹さんではございませんか」
妹(?)「…………!? な、なんでそのことを……」
軍神「いや特に隠してるわけでもないでしょう」
無職「……なぁ、今ここで命乞いって、ありか?」
無職(お前に勝てるビジョンが浮かばん。どうか情けを―――!!!)
軍神「そう言って、剣姫のプライドをずたずたに引き裂いたのですね……ククク、面白い方だ」
軍神「…………ぜひ、『全力で』お手合わせ願いたい」ニッコリ
無職「一応聞くが…………拒否権は?」
軍神「…………」
無職「チッ、ああ、そうかよ…………せめて、殺さないようにしてくれよ」
軍神「ええ! もちろん! 私は『軍神』であって、『悪魔』ではありませんから―――!」ニンマリ
妹(?)「まさか……Aブロックの人、だったんですのね……」
無職「別に、隠してたわけじゃないんだぞ……?」
妹(?)「そういうのはもっと威張ってもらわないと、もどかしいですわ」
無職「……そんな器じゃねぇって。ここに来るまではEブロックとかだろうな、って思ってたんだぜ?」
妹(?)「聞けば、かの剣姫さまも打ち負かしたそうですわね?」
無職「あれもただの運―――」
妹(?)「謙遜、しないでほしいですわ」
妹(?)「私が……惨めになるですの。……それに、運も実力のうち、ですのよ」
無職「……そうだな。悪い悪い」ポンポン
妹(?)「うなぁー! 頭を撫でないでくださいですの!!!」ゲシゲシ
無職「い―――だだだ! 悪かったから! 脛はやめてぇ!!!!」
妹(?)「ふん! せいぜい、私の活躍を、目に焼き付けてればいいんですの!」
妹(?)「…………で、でも…………」
妹(?)「……その……ありがとう、ですわ。案内、助かりましたの……だから……そっちも、頑張ってくださいまし」
無職「……そんな顔に出てたか? 大丈夫だって、死なないように命乞いするから」
妹(?)「それは大丈夫とは言えませんわ!!」
無職「ハハハ、冗談だ。ほら、行って来いよ……って、まだか。お前の番になったら、また見に来るよ」
妹(?)「…………お姉さまも」
無職「ん?」
妹(?)「……なんでもないですわ。ありがたく頂戴しますの、その気持ち」
妹(?)「では、また会いましょう、ですわ……無職さん」
無職(…………俺も、トイレ行きたかったんだけどなぁ)プルプル
無職(……命乞い、どうしよ…………)
妹(?)「…………」
対戦相手C「…………」
司会「さあ続きましてCブロックの二回戦ッ!!!! 少女と青年が見つめあう……剣呑な雰囲気、一触即発です!!!!」
司会「対戦相手は兵器を出現させ、見事牛人に勝利しました……が、今度の相手はあの美化委員の妹!!!」
司会「両者とも決して尋常な者ではない…………」
妹(?)(本当に来てるんですのね、無職さん…………)
司会「その一戦、とくと脳裏に刻み込めッ!!!!!!!!」
司会「―――開戦ッ!!!!!!」ウォオオオオオオオオ!!!
対戦相手C「手加減は……できません!」カションカション!!
司会「開幕から能力を使っていく対戦相手! 黒色の大剣をどうやって凌いでいくのか―――」
妹(?)「『奔流よ、呑み込め』」ドゴォオオオオオン!!
対戦相手C「―――なっ!? く、姉妹そろって水魔法使いか―――ッ!」カション!
司会「なななんと! 突然の水の奔流が対戦相手を襲う!!! しかしこれを相手選手、能力で盾を作り防いでいく!!!!」ワァアアアアアアアア!!
対戦相手C「ハッ、でも、勝ち目は―――」
妹(?)「……そうですわね。私もあの人も、水魔法使いですの。でも…………」
対戦相手C「…………?」
妹(?)「同じだと舐めてかかると……痛い目に遭いますわよ?」
対戦相手C「なに……ッ!? この水、生きてる!?」
妹(?)「『そして何もかも失くしてしまえ―――水獣』」
対戦相手C「……ぐぅ!? しまっ―――」
妹(?)「……『騎士』は、強いのですわ?」ドゴォオオオオオン!!!
司会「け、獣です!! ただの水の奔流のように思えた『それ』が、生きているように対戦相手に噛み付きましたぁ―――!!!」
司会「これは…………おおっ!? 対戦相手が立ち上がりました!!!」ワァアアア!!!
対戦相手C「く……っ、わざと、手加減しましたね…………」
妹(?)「手加減? 私がですの? ……笑わさないでほしいですわ」
妹(?)「私の、勝ちですの」
対戦相手C「……上か!!」バッ!
妹(?)「残念…………全部ですわ」シュッ
対戦相手C「―――馬鹿、なっ!? 全方向から!? くっ、あぁああああああ―――」パァアアアアアアン!!!
妹(?)「…………私は、手は抜かないですの」ビィイイイイイイ!!!
司会「い、一度散ったかのように思えた水が、一瞬のうちに収縮、そして対戦相手を飲み込んでしまいましたぁ―――!」
司会「相手選手の最後の抵抗も空しく、戦闘不能のダウンアラーム! やはり只者ではなかった! 美化委員の妹! 彼女が勝者だぁ―――!!!」ウォオオオオオオ!!!
妹(?)(見ましたの、お姉さま。私は、貴女よりも強いですわ……守られ続けるかわいこちゃんでは無いですのよ)
妹(?)(…………ハァ、とりあえず、無職さんのとこにでも行きますの……案内役にはぴったりですわ、あの人―――)
(あ、見れば大体察するかと思いますが、この世界では魔法はかなり強力な武器となっております)
(無論、剣姫等、魔法使いに打ち勝てるほどの技量があれば話は別ですが…………)
妹(?)『ま、まあ見ててあげますわよ! 変な負け方だけは、しないでくださいまし』
無職(……あいつ……最後の最後でプレッシャー加えてきやがって…………)
無職(俺らAブロックはこれで最後か…………『最期』にならなきゃいいんだが)
無職(…………)
無職(ならんよな?)
無職(……対抗策は、あったほうがいいよな)
無職(まず相手のことだ。『魔法少女』なんて言われていたからどんなものかと思っていたが…………)
無職(どうやら火・水・雷・風・土の属性の魔法を『神級』まで扱えて、それ以外の属性でも『帝級』までは使えるらしい。生まれつきで)
無職(…………なぁにが魔法少女じゃい。兵器じゃねーか)
無職(だが、その分……一撃がとてつもないほど強いのであれば…………)
無職(それをチャンスに変えられるような能力が、ないだろうか…………)
無職(うーん…………)
無職(…………)
無職(『>>安価↓1~5コンマ判定』……とか、か?)
(↓魔法名か詠唱、その魔法の効果などを書いてください↓)
黒点穴(ワームホール)
攻撃を吸い込み、任意の地点から放出する穴を生成する
(00が出たので>>581を選択します。……技のセンスどれも高いっすね……)
図書委員『対消滅って……知って、る?』
図書委員『相対する魔法をぶつけると、その魔法が消えちゃう……それを対消滅、っていうの』
図書委員『水と炎、土と風、雷と、雷……覚えとくと、便利、だよ……?』
無職(対消滅も狙える上、もしかしたら相手のダメージを狙えるかもしれない)
無職(……さて、行くか…………ん)
剣姫「…………」ジー
無職「……そこで黙って見てろ……ってな。誰もお前のことを悪くは言わないはずだ」
無職「……俺も、手を抜く気はない。だからその……複雑な感情を瞳に乗せるのはやめろ」
剣姫「……強いわよ」
無職「わかってる。だから死ぬ気で頑張るんだろうが」
無職(…………『軍神』……どう、出てくる)
無職(……そっちも、もう大丈夫なんだな?)
女神(ええ、もちろん。ここまで来たのなら勝って、青春を謳歌したいでしょ?)
無職(確かにな。ああ、モテたい。勝ってモッテモテのハーレム生活を送るんだッッッ!!!!)
司会「さぁ―――!!! Aブロック最終決戦、志願者たちの入場です―――!!!!」ワァアアアアアアアア!!!!
無職(……音が、ない?)
無職(いや、違う。観客たちは相も変わらず叫び続けている。……この空間が、支配されているのは……)
軍神「…………」
無職(こいつの、存在感のせいだ)
司会「―――帝国の王女、最強の魔法使い!『軍神』と! それに対するは剣姫に勝利した魔法使い『無職』!!!」
司会「…………決して、目が離せません」
司会「彼らは一体、どんな戦いを繰り広げてくれるのか!!! では―――」
司会「開戦!!!!!!!!」ウォオオオオオオオオ!!!!
軍神「……ククク、私はね……本当に貴方のことを誤解していたようです」
無職「…………?」
軍神「取るに足らぬ存在だろうと……しかしあろうことか! 彼の剣姫を降し今私の前に立っている!!!」
軍神「ああ、主よ! これがお導きか、運命か!」
無職「何を言って―――」
軍神「……本気で、行かせてもらいましょうか」スゥ
無職「……飛んだ!?」
司会「これは……! 軍神が空へと浮かび上がっていきます!!!」
司会「あれは……上空からの魔法で一網打尽にする気なのでしょうか―――!?」フォオオオオオオオ!!!
軍神「『…………始まりの、章』」
司会「こ、今度は軍神の背後に五つの巨大な魔法陣―――ッ!!! あれが軍神たる所以、最強の魔法使いの御業かぁ―――!!!」
女神(気を付けて! あれはかなり……いや、すさまじくやばいわよ)
無職(お前が語彙力を失うレベルか……ヒュウ! 退屈しねぇなぁ! くそったれ!!!)
軍神「『創世の残り火よ』」
軍神「『創世の涙よ』」
軍神「『創世の怒りよ』」
軍神「『創世の叫びよ』」
軍神「『創世の外殻よ』」
軍神「『神の奇蹟を、ああ、また繰り返そうではないか!!』」
司会「な、なんとぉ―――!!!! 開幕から『神級魔法』を扱う軍神! 無職はこれをどう凌ぐか!!!!」
女神(……どうする気?)
無職(どうもこうも……これを凌ぐ必要はない。これを、好機に変えるだけだ!!!!)
無職「顕現せよ、時空の特異点―――『ワームホール』!!!」
無職(五大元素すべての魔法を使ったこと……後悔するがいい!!!)
軍神「…………!」
軍神「……なるほど。まだ隠し玉があったわけですか」
無職「全部、そっくりそのままお返ししてやるよ―――ッ!!!!」
司会「突如現れたのは黒色の孔!!! 魔法陣から放たれた神級魔法をすべて吸い込んでしまいました!!!」
軍神「…………『次の章―――」
無職「させるかよ! 『解き放て』!!! 自らの魔法に、倒れろ!!!!!」
軍神「―――!」
司会「こ、今度はその魔法を、軍神にぶつける気だぁ―――!!!!」ワァアアアアアアアア!!
司会「これには軍神もなすすべなく―――ッ!?」
軍神「―――クハッ、クハッ! クハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
軍神「……『スティール・エンチャント』! ……さぁさぁさぁ!! 見せてくれませんかぁ! 貴方の足掻きを!!!!」
無職「嘘だろ……!? あの魔法を、自らにエンチャントしやがった!!!!」
司会「まさかのエンチャント!!!! 軍神に向かっていった極大の魔法は、今彼女にエンチャントされています!!!!」
司会「五大元素が、軍神の体を包んでいきます!!!!!!」ウォオオオオオオオオ!!!
女神(『神聖』! ―――肉弾戦を仕掛けてくるわよ!!)
無職「……正々堂々受けてたまるか!! 『岩石闘衣』―――ッ!!!!!」
司会「これに対し無職は、前回の試合で見せた巨人化の魔法を使ったぁ―――!!!!」
軍神「―――死ぬ準備は良いですかぁ? クハッ!」ヒュン!
無職「アイススパァァァイク!!!!!」
軍神「……ッ! 邪魔ですね……っらぁッ!!」バコォオオン!!
無職「…………かかったな!」カッ
軍神「これは……エクスプロージョン…………!」
軍神「―――甘いですね、クハハッ!!! 『ホワイト・ノヴァ』!!!!」ドカァアアアン!!!
無職「馬鹿な―――ッ! この至近距離で!!!」
女神(『フルプロテクション』―――!!)
無職「まずっ―――ガァアアアア!!!」
司会「し、白き閃光が走りました!!! その一瞬の後、何もかもを吹き飛ばすかのような爆発が起きました!!!!」
司会「……しかしダウンアラームは鳴りません!! この煙の中に、二人はまだ立っているということになります!!!」
無職「―――グッ……クソッ、岩を剥がされた…………」
女神(まさか……捨て身の技を使ってくるとはね…………ッ!? 無職、前!!!)
無職「…………冗談、だろ」
軍神「クハハハハハ!!! ああ、まだ耐えてくれるんですねぇ? まだ、生きながらえようとするのですね!!!」
軍神「実に、面白い……ですが……次で決めさせてもらいますねぇ」ニッコリ
無職「無傷……クソが、マジでバケモンかよ……!」ダラダラ
無職(ここで、どうにかしなければ……次で、終わる)
軍神「『主よ、我に力を、祝福を』!!! クハハハハハハハ!!!!」バチバチィッ!!
無職「『ワーム……ホール』!!」
無職「アイススパイク! ……ヅッ……さすがにダメージが、デカいな……!」
軍神「クハハ! そろそろ、終わりにしましょう!」
軍神「『閉幕』の時です! 拍手喝采を、ああ、どうか最期までお楽しみください!!!」
軍神「……主は、決して其方を救わぬだろう」
軍神「―――『時よ、止まれ』」
無職「……? ―――ッ!? グァアアアアアアアアッッ!!!!!」
女神(無職!!!)
司会「な、何が起こったのでしょうか!? 軍神が一瞬にして無職に肉薄し、燃え盛る腕を叩きつけました!!!!」
軍神「『創世の残り火』」チリッ
無職「…………ッ!」バァアアアアアアン!!!
無職「ハッ……カッ、ァ……グッ!『解き放てぇえええええああああ』!!!!」
軍神「…………!」ヒュン!
軍神「……おや、危ないですね? あらかじめアイススパイクをワームホールにしまい込んでいましたか。残念ながら、失敗したみたいですが!」ニンマリ
無職「……届かねぇ、のか……!」
軍神「それは……こうやってつかうのですよぉ!」グォン
無職「…………あ?」
女神(嘘……無職、逃げ―――)
軍神「―――『創世』……クハハ…………消し飛べ」ドカァアアアアアン!!!
司会「さ、先ほどの黒い孔が、今度は無職の周りに無数に現れました!!!!」
司会「し、しかも……そのすべてから神級魔法が飛んでいく!!! 五大元素の頂点が、たった一人に!!!! 圧倒的です!!!!!」
無職「…………ァ……」バタッ
軍神「ええ、実に楽しめました。……ですが、貴方は―――」
軍神「私には届かなかったようです」ビィイイイイイイ!!!
司会「試合終了―――ッ!!!! Aブロック優勝者は、『軍神』だぁ―――!!!!!!」ワァアアアアアアアア!!
軍神「……クハハ、またのご挑戦、お待ちしております」ニッコリ
…………。
……………………。
無職(知らない天井だ)
無職(……ああ、結局ぼろ負けしたのか俺は…………つつ……ん?)
???「…………」
無職(ねむ、ってるのか? ……どうやら、コイツが俺のことを診ていてくれたらしい)
無職(……ありがとな、>>安価↓)ナデナデ 人物名。既存キャラのみ。この場にいないキャラは再安価
無職(ネコミミ…………)サワサワ
風紀委員「……えへへぇ……」
無職(エルフ耳…………)サワサワ
風紀委員「ん……うぅ…………」
無職(やべぇ楽しい!!!!!!)
風紀委員「…………ぐぅ」
無職(ハハ、幸せそうな寝顔しやがって)プニプニ
無職(どうするか……起こしてあげるか?)
(起こす? …………>>安価↓)
無職「おーい」ユサユサ
風紀委員「んー…………」zzz
無職「おーい起きてくれーやー」ユサッサユササ
風紀委員「……んぁ………あー……?」ボー
無職(寝起き顔がかわいい!!!! というか状況を把握できてないって顔してるな)
無職「……俺のこと、診ててくれたんだろ? ありがとうな」
風紀委員「診て……? …………ぁ!!!!」
風紀委員「―――!!!! ひぁああああごめんなさいぃいいいいいい!!!!」シュバッ、ズドド…
無職「ってぇ! だから待って―――」
風紀委員「キャッ! ……あうんっ!!」ズコッ
無職「あ……」
風紀委員「…………いだい……」
無職「うわぁ……だ、大丈夫、か?」
無職(顔面から行ったぞ)
風紀委員「…………はい」グスン
無職「ま、まあ落ち着いてさ……ここ、座ってくれよ」ポンポン
風紀委員「…………」コクン
無職(おお……やっと意思疎通ができるのか……)
無職「…………」
風紀委員「…………」
無職「落ち着いたか?」
風紀委員「…………」コクン
無職「……そうか」
無職(これ……どんなことを話せばいいんだ……?)
無職「…………あー…………>>安価↓」
(また無職が女の子口説いてる…………)
無職「か……かわいいね!!」
風紀委員「…………」
風紀委員「ふぇ?」
無職「いやもうその愛くるしい表情、端正な顔立ち……うんうん、俺のドストライク!」
風紀委員「……な、なななななををを!?」
風紀委員「そそそそんなこと言って、変なことするんですか!? 春画みたいに! 春画みたいにぃ!」プルプル
無職(ぶっちゃけしたい)
無職「まあ……本音だよ、実際にかわいいじゃないか」
風紀委員「……こんな、雑種なのに、ですか……?」
無職「雑種じゃないっての。お前に言ってんだよ……それとも、なんだ? お前は俺のこと、『人類』だなんて呼ぶのか?」
風紀委員「え……?」
無職「俺は『無職』だ。それでお前は、『風紀委員』、だろ?」
無職「名前を言わないと分からないか? ……かわいいぜ、風紀委員」
風紀委員「あ……あぅ、あぅあぅあぅ……ぅぅ」プシュー
無職(恥ずかしッ!!!!!! 言ってて死にたくなってきた!!!!)
無職(軍神のとこに行って抹消してもらおう…………ん?)コンコンコン
無職「たぶん開いてるぞー!」
???「…………」ガチャ
無職「んぉ……>>安価↓!」(人物名。既存キャラのみ。既出キャラ、ここにはいないキャラは再安価。大抵いると思って大丈夫です)
陸上部「やあ、どうやら目が覚めたようだね……ってもしかして、お邪魔だったかい?」
無職「んぁ? …………あー」
風紀委員「きゅー……」プシュー
無職「気にすんな!」
陸上部「……そうかい? それなら、それで良いんだけど……すごかったね、無職。みんな白熱してたよ」
陸上部「まさかあの不審者が、ここまでの実力者だったとはね」
無職「皮肉はよしてくれないか……相手には傷一つ付けられなかったんだぞ?」
陸上部「……Aブロック相手に、一人に勝ち、そして軍神相手に何秒も持った……素晴らしいことだよ」
無職(待って軍神あいつそんなにやばい奴なの)
無職「……合格すっかね?」
陸上部「そりゃあするだろうさ。Aブロックはある意味優遇されてるからね。君然り、彼女たち然り」
無職「一国の王女様か……」
陸上部「君だって、英雄の二人から推薦状を貰ってる……彼女らと遜色ないほど優遇されるだろうね」
無職「そいつぁ……ま、良かったかな」
無職(一応あれでも……出し切ったつもりだ。上出来かどうかと聞かれれば、思わず首をひねるが)
無職「試験は……もう終わったのか?」
陸上部「うん、もうすべての模擬戦闘が終了したよ」
無職「そうか……どうだった?」
陸上部「詳しくも話せたりするけど……どうするんだい?」
無職「ん……そうだな……」
>>安価↓1~5で多かったもの(ちょっと前にダイジェストと言いましたが、とりあえずもう一回取ります)
1 …………ダイジェスト『簡単に描写します』(なお明日書き出す模様)
2 …………結果だけを教えてくれ『結果だけ』(すぐ終わるよ)
3 …………細かく教えてくれ『すべて』(ぼすけて)
陸上部「そうだね……じゃあ、美化委員ちゃんのブロックから、順に話していこっか―――」
(ということで今回はここまでです)
(明日……と明後日を使って書き終わらせたいですね…………)
(あ、まだちょっと続きます。物語じゃないほうのイベントみたいなものです)
(第一回!!!!! あなたの好きな子だぁれアンケート!!!!!!)
(はい。自分の『あ、俺この子好き!』って気持ちを書いてください。誰が好きかだけでもいいです)
(誰が何を好きなのか純粋に気になったのと、空気の薄そうな子を前面に出そうとしたいからですね)
(一番人気だった子はどうしよう……無職との絡みが何かあるかもしれない)
(自分はみんな好きですけど、薬師ちゃんと牛人が推しキャラですね)
(では!!!!!! おやすみなすぁい!!!!!!)
(とりあえずいい感じにキャラをかけてるようで良かった……見たところ人気なのはエルフ、行商人の二人と、図書委員ですね)
(あとあと、何かしらの安価でイベントがあったりするかも。かもかも)
(で、今から再開するわけですが……基本的には『三回戦=準決勝』、『四回戦=決勝』って認識でオッケーです)
(あ、試合(回想)の間に無職側でもなんかイベントおこすかもしれない)
(では、再会します↓)
…………。
……………………。
金髪の男「……くっ! 麗しの姫が、こうも遠慮なしに食って掛かりに来るとは、ねっ!」シュッ!
美化委員「姫だなんて……私には似合いませんわ……『墜ちる灥、貪れ、鰐』」
金髪の男「そうは……行くか! 『斬魔』!!」ザンッ
司会「激しい攻防が繰り広げられています!!! 一回戦で怒涛の勝利を見せたあの男! 美化委員ちゃんの魔法をものともせず、次々に切り裂いていきます!!!」
金髪の男「我が剣に……倒れるがいい―――ッ!?」
美化委員「お顔が怖くなってますよ? ……ダメです、勝機を逃しては……『水龍』ドゴォオオオン!!!」
金髪の男「グァアアアアアアアアッ!!!!!!」
司会「し、至近距離での水の『短縮詠唱』魔法! 相手選手が空高くまで吹き飛びました!!!!!」
美化委員「すみません、妹にも……最近できた友人にも、良いところを見せたくて……『終を、遂げなさい』」
金髪の男「……ッ、『斬―――」パァアアアアン!!
金髪の男「…………カッ……」
司会「対戦相手が水に飲み込まれたぁ―――!!!! 気泡すら押しつぶす水の檻!!!!! これには対戦相手も―――」ビィイイイイイイ!!!
司会「ダウンアラァァァァアアアアアアム!!!!! 美化委員ちゃん、三回戦突破だぁ―――!!!」ワァアアアアアアアア!!!
美化委員「……そ、そういえば……無職さんは今控室のほうにいらしたのですね……」
美化委員「……なぜか、変に意識してしまいました……うぅ、少し恥ずかしいです」
美化委員(……それにあの子も……見ているとは、限らないですものね―――)
…………。
妹(?)「……やっと場所を覚えましたわ。お姉さまも、案内してくれても良いのに……」ブツブツ
妹(?)(無職さんには背中を押されましたわ……どうか、お姉さまとも、同じ表彰台に―――)
…………。
……………………。
図書委員「……『冥の世の扉よ、闇より昏き獄炎を』」
対戦相手「―――ッ! 『セイクリッド』!!!」キィイイイイイン!!
対戦相手「グゥッ!? ……こ、これでも……この威力ですか……手加減しても、なお……」ポタポタ
図書委員「んーん、君も、すごい、よ……? 一瞬で、判断して……対になる属性魔法で、威力を、削いだ……」
図書委員「努力、してるんだ、ね? ……『宵の影』」ゾォッ
対戦相手「!? う、うわぁああああああああああああ!!!!」
司会「な、何が起こったのでしょうか!? またです! また、何も起こっていないというのに、対戦相手がもがき始めました!!!!!」
対戦相手「ひぃっ……セ……『セイクリ―――」
図書委員「『壊魔』……でも、ね……まだ、甘い、よ……?」
対戦相手「やめ、やめろ!! うわぁぁあああああああ!!!!! やめろぉおおおおおおおおおお!!!!!」
図書委員「『終わり』……影を見つめて、乗り越えて……そんな、暴れたら、影は……もっと、食いついちゃう、よ……」
対戦相手「あああああああああああああああ!!!!」
対戦相手「…………ぁ……が……」ドサッ
図書委員「残念……」ビィイイイイイイ!!!
司会「だ、ダウンアラーム! これは一体何なのか! これが彼女の実力なのか!!!!」
司会「図書委員ちゃん、三回戦も突破だぁ―――!!!!!!」ワァアアアアアアアア!!!
図書委員(でも、ちょっと……不気味、だよね…………)
図書委員(弟子くんに、気味悪がられたく、ないな……)ペタン
図書委員(……弟子くん…………)
…………。
……………………。
妹(?)(私は……お姉さまに、認めてもらいたいって……肩を並んで歩いていきたいって……なのに……)
巫女「……負けて、られないっ! 『戊』!」
妹(?)(これは……なん、ですの……)
司会「つ、次々に襲い掛かる水魔法を、土の魔法でしのいでいく!! 巫女に魔法が届かない―――!!! これをどうするのか、相手選手!!!!」
妹(?)「馬鹿げてますわ……こんなのがCブロックだなんて……っ! 『青龍』!!」
巫女「無駄、だよ! 『己』!! 私には、その魔法は届かないよ!!」
妹(?)「……ッ!」ダッ
巫女「だからと言って接近戦に持ち込むのは……悪手なんだけど、ね!」
妹(?)「うそ……止められ……」
巫女「―――ッ!!!」
妹(?)「しまっ―――!!」バゴォオオオン!!
妹(?)「―――ア……か、はっ……は……」
司会「い、一本背負い!! 持ち前の身軽さで勝負を仕掛けてきた相手選手を、軽々と地面に投げつけたぁ―――!!!!」
巫女「……ごめんね」
妹(?)「は……ぁ…………あ……」
妹(?)(いや……ですわ……私は……私は……お姉さまと、一緒に……!)
巫女「―――」シュッ
妹(?)「ぁ―――」グワン
巫女「…………ありがとう、ございました」ビィイイイイイ!!!
司会「だ、ダウンアラーム!!! やはり属性の相性が悪かったのか!!! この勝負、巫女の勝利です!!!!!」ワァアアアアアアア!!!
巫女「……女の子を殴るのは……やっぱりいい気分じゃないけど……」
巫女(ごめんね。勝つことしかできない私には……こんぐらいでしか、自分をごまかせないの)
巫女(……私は、弱いから)
無職(そうか……あいつは負けちまったのか)
無職「それが三回戦だとすると……次はもう、決勝か」
陸上部「そうなるね」
無職(俺の知り合いが三人も決勝行ってる件について。……いや俺のも見方を変えれば決勝だったが)
陸上部「えっと、確か……その続きが―――」コンコンコン
陸上部「おや……開いてるよ。無職のお見舞いなら、丁度起きているよ」
???「…………」ギィ
???「…………」
無職「……! >>安価↓と>>安価↓2じゃないか」(人物名。既存キャラのみ。ここにいないキャラ、既出キャラは再安価。大抵います。二人)
エルフ「……想像以上の頑張りを見せてたそうじゃない。おつかれさま」
美化委員「すごかったですよ、無職さん。私も、他の皆さんも、無職さんのことを応援していました」
エルフ「…………実はちょっと前に美化委員ちゃんと合流して……そこからは流れで、観戦してたの」
無職「……あれを見られたのか……なんか、恥ずかしいな……」
陸上部「謙遜しないでくれよ、無職。あの戦いは十分誇っていいものだ。僕だって、無職のことを応援していたんだよ?」
無職(……バラ!!!!)
無職「ま、まぁ……でも威張ったりはしないからな? 俺よりも、美化委員とかのほうがもっと頑張っていただろう」
美化委員「……ふふ、やっぱり、面白い方なのですね」
無職「それは誉め言葉か……? ……で、聞いたが……妹の、方は?」
美化委員「え? ……ああ、もう……良いじゃないですか、出てきても」
無職「?」
妹(?)「―――お、大見得を切って惨敗して……顔を、合わせ辛いですわ―――キャッ!?」グイ
エルフ「そんなことを気にするような人じゃないわよ、無職は」
妹(?)「エルフさん……ってぇ、どうして私を抱っこするんですの」プクー
エルフ「あ、ごめんなさい…………つい」
妹(?)「『つい』で抱きたくなるようなサイズでごめんなさい、ですわ!」ツーン
無職「ハハハ……」
無職(それでもエルフは降ろそうとしないし……降りようとしない妹のほうもあれだが)
無職「……すごかったじゃないか、もう少し、ってとこまで行けたんだろ?」
妹(?)「お世辞はやめてほしいですわ。何から何まで、完全に弄ばれていましたの」
美化委員「むぅ……誉め言葉ですよ。もうちょっと素直に聞けないのですか?」
妹(?)「あぅ、ごめんなさ―――ち、違いますわ! 私には、そんな言葉を受ける権利がないですの」
エルフ「……権利?」
妹(?)「あんなに……偉そうに無職さんに、応援の言葉を贈れたような気になって……」
妹(?)「それで……私も、無職さんに背中を押してもらいましたの……でも」
妹(?)「無職さんは、あんなに頑張ったのに……私は、慢心して……それで負けて……目も、当てられませんわ」
陸上部「…………」
無職(これは……センチメンタルというやつじゃな?)
無職(物語じゃ、ですわ口調のお嬢様気質な女の子は総じてプライドが高い。それ自体は悪いことではないが……独りでふさぎ込むのは、良いこととは言えないな)
無職「…………ハァ、こっち来い」チョイチョイ
妹(?)「な、なぜですの?」
無職「良いから」
エルフ「…………癒しが…………」
無職(我慢しなさい今いいところなんだから!!!!)
妹(?)「な、なんです―――わっ!」グシグシ
無職「ハッ、やっぱ一番頭を撫でやすいし、撫で心地も一級だな」ナデナデ
妹(?)「!? うなぁー! あ、頭を撫でるなですの!!」
無職「なぁ」
妹(?)「!」ピクッ
無職「…………>>安価↓」(あ、ここにヒントを提示していきます。なんかかっこいいこと書きましょ)
勝つことが、強いことが、そんなに良い事か
(これは……>>630で良いのか……うーん、混ぜよヽ(゚∀。)ノ ごめんなさい。これからも安価を混ぜたりするかもだけど、ゆるしてね)
妹(?)「無職、さん……」
無職「お前がそこまで申し訳なく思うのは、お前自身、勝負に真摯に向き合っていたからだ」
無職「慢心? 違うな、見間違えただけだろう。相手のことを弱いと思ったのだろう。そんぐらい、誰だってあり得るさ」
無職「他……はともかく、俺はお前の、その『一生懸命さ』に応援していきたいと思ってる」
無職「俺だってな、お前の応援があったから頑張れたんだぜ? それを『応援した気になっただけ』だなんて、俺がかわいそうだろ」
妹(?)「でも…………」
無職「人生、先は長いぜ? 強いだけが力じゃない。お前の頑張りに、気づかねぇようなやつはいないからよ、ここは」
無職「勝者を応援するんじゃない。お前を応援するんだ」
美化委員「……そうです。実の妹を応援しない姉がいるものですか」
妹(?)「私は……もう、守られるような妹ではないですわ」
美化委員「だからこそ、ですよ」
美化委員「応援させてください。貴方はもう十分に強いのです、だから、少し離れたところで、見守らせてください」
妹(?)「お姉、さま……」
エルフ「私もね、貴女の戦いを見て、美化委員ちゃんに似ていると思ったの。どことなく風格が似ているから」
エルフ「決して想いを曲げない。無職の言葉に応えようとして頑張った貴女を、称賛させて。そして……これからも、応援させて」
妹(?)「エルフさん……私なんかで、良いですの?」
無職「―――ったく! こういうときは『ありがとう』か『サンキュー』って言っときゃいいんだよ」ワシワシ
無職「ほら、見ろ。あの少し不気味チックな男でさえ、お前を応援すると目で訴えて来てやがる!」
陸上部「それって僕のことかい……? まぁ、そうだね。頑張る子は嫌いじゃない。応援なんて、ずっとしてあげるともさ」
妹(?)「……ありがとう、ですわ」
無職「それで良いんだ……って、お、おお?」
妹(?)「……手、離しちゃだめですの。もう少しだけ……いえ、ずっと頭を撫でる権利をあげますわ」ギュー
無職「! そいつぁ……贅沢だなぁ」ナデナデ
エルフ「私も、撫でたい…………」
無職(……その獲物を見つけた獣のような眼をやめろい)
美化委員「私も、良いでしょうか……ここ最近、妹とは、あまり接していなかったもので」
無職「……だってよ、どうなんだ?」
妹(?)「……~~~~っ、別に! 嫌ではありませんわ! …………すこしだけ、ですの」
エルフ「ふふ、じゃあ遠慮なーく…………!」ナデナデ
美化委員「ええ、私も、満足するまで離してあげませんから……!」ナデナデ
妹(?)「……少し、複雑ですわ……」
無職「ハハハ」
妹(?)「……無職さん……本当に、ありがとうですわ」
妹(?)「こ、これからもずっと……応援、してくれますの?」
無職「ああ。だから……俺のことも、応援してくれると嬉しいんだがな」
妹(?)「……それぐらい、構いませんわ」
無職「そうか……それなら、良かった」
陸上部「……やっぱり、君といると退屈しないよ」クスクス
無職「……誉め言葉として、受け取っといてやる」
陸上部「ところで……その子、寝ちゃってるけど」
無職「ん? ……ああ、風紀委員か。俺を診てて疲れちまったんだろう」
エルフ「……貴方の右手を離さないように握ってるのだけれど」
無職「え? ……うわ本当だ! いつの間にか握られてる!!」
風紀委員「んぅ……むにゃむにゃ…………」
美化委員「珍しいですね、風紀委員さんが、ここまで無防備な姿をさらすなんて」
美化委員「男の人と接すると、すぐにどこかへ逃げてしまうのですが……何かあったのですか?」
無職「なにか、って……特に何もな―――」
無職『かわいいぜ!!!!!!!!』
無職「ナイヨ!!!!!!!」
無職「良いから早く結果が聞きたいんすよ!!!!!」
エルフ「なにか、あったのね…………」
無職「……忘れてくれ。次は……四回戦からだったな?」
陸上部「そうだね。美化委員ちゃんのとこから、なんだけど……本人から聞いたほうが良いかもね」
美化委員「……それじゃあ、拙いながらも、お話しさせてもらいますね―――?」ナデナデ
無職(手は止めないのな)ナデナデ
――― サブイベント『二人だけのティーパーティー』が、『騎士の円満』へと変更されました ―――
(今日は再開が遅かったね!!!! ごめんね!!!!!!)
(あと思った以上に試験が長引いてるよ!!!! 明日で終わりそうだけれどもね!!!!!!)
(ってわけで今日はここまでです。ここまで見てくれた人や乙くれる人、ありがとうございます!!!!)
(感想や要望、その他もろもろがあったら書いてください)
(あ、○○ちゃん出してほしいなぁ! とかもあったら書いてください。頑張ります)
(では!!!!! おやすみなすぁい!!!!!)
(次は決勝だよ)
(再開します。……兵士長とかのあれは、章末とか、区切りが良いときに書きます)
(他の試合組との会話は……たぶんあります。モーマンタイ)
(Bブロック……何も考えてなかった。まぁ……何とかなるでしょ、たぶん、きっと、おそらく)
(キャラ安価に関しては、また更にあるので。これでもまだ二章だしね。倍以上に増えるかも? この辺は調整していきますが……)
(では!!!!!!!!!)
(あ、乙ありがとね)
…………。
……………………。
対戦相手「―――舐めるなぁああああああああ!!!!」ブォン!
美化委員「……! がむしゃらに武器を振り回すだけじゃ……傷一つ、付けられませんよ?」
対戦相手「く、クソッ! なんで当たらないんだ!!!!」
司会「軽い身のこなしで対戦相手の攻撃を回避していく美化委員!! まるで風のように舞っています!!!!!」
美化委員「……『水龍』」
対戦相手「ヂィ! 甘いんだよ!! っらあぁあああああ!!!」パァアアアアン!!!
対戦相手「……ハッ、これで終わりだ! ―――ッ!」
美化委員「『集え、龍』」
対戦相手「グゥ!? ガァ……チッ、やはり至近距離じゃ…………!」
美化委員「甘い、ですよ? ……『青龍』」ドゴォオオオン!!!
対戦相手「―――!!!!」
司会「こ、これはぁ―――!!! 美化委員ちゃんの妹も使っていた魔法だぁ―――!!!!」ワァアアアアア!!
司会「巨大な龍の顎が、対戦相手に襲い掛かる―――ッ!!!!!」
対戦相手「負けてたまるかよッ!! このぐらい、なんとも―――!?」
美化委員「『渦巻け、押しつぶせ……水龍』」
対戦相手「! ―――ガァアアアアアアア!!!!!」
司会「青龍からの、水龍!!! 姉妹の魔法を、容赦なく対戦相手にぶつけたぁ―――!!!!」
美化委員「せめて……誇れる姉でありたいと、思うんです」
対戦相手「ぐっ……あ……クソ…………」
対戦相手「か……は…………」バタッ
美化委員「……ありがとうございました」ビィイイイイイイ!!!
司会「ダウンアラァアアアアアアアム!!!!!! 対戦相手、奮闘虚しく、戦闘不能!!!!!」
司会「Eブロック優勝者は……美化委員ちゃんだぁあああああああああああ!!!!!!」フォォオオオオオオオ!!!
美化委員(……あの子は、またふさぎ込んでしまっているのでしょうか)
美化委員(でも……それでも、私は貴女の、姉です)
美化委員(どうか……貴女と、何の隔てりもなく、笑えるようになりますように―――)
…………。
……………………。
対戦相手「……ここまで来たら、負けたくなくなってきちゃうなぁ……!」
図書委員「『影の写し、魂の闇』」
対戦相手「ぐぅっ……! ヅ、ハッ、そんなもの、効かない!!」
図書委員(んー……こうも精神が強い、と……私の、魔法も……通らない、な……)
司会「せ、接戦です!! 図書委員ちゃんの魔法に倒れることなく、それどころか攻撃を繰り返しています!!!!」
司会「これは……いったい、どうなるのでしょうか!?」ワァアアアアア!!
対戦相手「貴女の闇魔法は……僕には、通じない!!! 僕は、勝つ!!!!」
図書委員「……! 『プロテクション』! ―――キャッ!」キィイイイン!!
対戦相手「ぐっ! ここまで……足掻くのかぁああああああ!!!!!」
図書委員「……負けてられない、もんね?」
対戦相手「―――!?」ズガァアアアアアン!!!
司会「な、な……『無詠唱』魔法!!! 氷の柱がそびえたつ!!! 対戦相手の半身を呑み込み、強大な力が、現れました!!!!!」
対戦相手「これが……才能、ですか……」
図書委員「……『アブソリュート・ゼロ』」
対戦相手「……ッ! ハッ、ァ……かはっ……」
図書委員「『才能』なんて……つまらない、だけだよ? 『砕氷』」パリィイイイイン!!!
対戦相手「ガァアアアアアアアア!!!!!」
図書委員「……おや、すみ」
対戦相手「ガ……ぁ…………」ビィイイイイイイ!!!
司会「ダウンアラーム!!!!! 魅せました、彼女の氷魔法!!! 美しくも荘厳な氷柱は、彼女を勝利へと導いた!!!!」
司会「Dブロック優勝者は……図書委員ちゃんだぁ―――!!!!!!」ウォオオオオオオオオ!!!
図書委員(…………届いて、いるのかな)
図書委員(あの日の……)
図書委員(…………)ペタン
図書委員(……ごめんね、弟子くん……弟子くんは、私の魔法を、きれいだ、って言ってくれたけど)
図書委員(そんなのじゃ、ないの……この魔法は……きれいな、ものじゃ、ない……)
図書委員(…………ごめんね)
図書委員(でも、あの日に、誓った……から。……遂げなきゃ、いけない、の―――)
…………。
……………………。
巫女「『丙』!!」
対戦相手「くっ! 『ウォーターボール』!!!」
巫女「ぅ……『己』!!!」
対戦相手「―――!! ヅッ……!」
司会「やはり強い! 巫女の五属性魔法を自在に操る戦い方は、確実に対戦相手の体力を削いでいっている!!!!」
巫女「負けられないの! だから……『甲』!!」
対戦相手「ま、だまだぁ!!!! 終われねぇ―――!?」
巫女「ハァアアアアアアア!!!」ガシッ
対戦相手「―――ッ!!!!」バゴォオオオン!!
対戦相手「かっ、は……ぐ…………っ!」
司会「しかし巫女の魔法を潜り抜け肉薄しようとすれば、その勢いのまま投げ倒されてしまう!!!!」
巫女「『水虚土乗』……『土乗水』……『己』!!!」
対戦相手「……『ウォーターボール』……なっ!? 威力が!? ―――ガァアアアアア!!!」
巫女「もう水は弱いまま……『甲』!! 押し切らせてもらうから!!」
対戦相手「―――!!! グゥアアアア!!!」
司会「な、なんと! 対消滅を狙ってであろう対戦相手の水魔法ごと、対戦相手を吹き飛ばしました!!!」ワァアアアアア!!
対戦相手「く……ぁ…………!! しまっ―――!!!」
巫女「私の……勝ち、だよ!!!」ヒュッ
対戦相手「か…………」バタッ
巫女「……ありがとうございました」ビィイイイイイイ!!!
司会「ダウンアラーム!!! 属性の相性をものともせず、相手を押し切ったぁ―――!!!!」
司会「Cブロック優勝者は……巫女だぁ―――!!!!」ウォオオオオオオオオ!!!
巫女(私は……勝てるのに)
巫女(なんで……こんなにも、弱いの?)
巫女(ああ、ごめんなさい…………)
巫女(…………ごめんなさい―――)
無職「……クハハ、美化委員も……優勝してたのかよ」
無職(やだもう俺の知り合いみんな化け物ぞろい)
美化委員「ふふ……今回は調子が良かったですから」
美化委員「……ギャラリーがいると、力を出し切れるんです」ギュ
妹(?)「そんなこと言って……どう見ても、難なく勝ててましたの」
妹(?)「それに四回戦……どころか、全試合で無傷だったんじゃないんですの」
美化委員「痛いのは嫌いですから」ナデナデ
エルフ「痛いのは嫌……ってだけで優勝できちゃうんだものね……」
陸上部「やっぱり、Eブロックじゃなくて、もっと上のブロックじゃないのかって思うんだけど……」
美化委員「……いえ、私はこの程度です。今回は志願者さんたちも交えてでしたが……他の学年が混ざるとなると、こうはいきません」
無職「十分すごいことじゃないか? ……君はいろいろ、もっと胸を張ったほうがいいと思うんだがな」
美化委員「……セクハラ、ですか?」
無職「ちがうもん!!!!!!!」
美化委員「ふふふ、冗談です。……そうですね、では…………」
美化委員「…………」ドヤ
無職「…………」
無職「…………それは?」
美化委員「無職さんにだけ胸を張ろうかと思いまして」
無職(…………本人はどや顔をしていると思ってるんだろうが……ダメだ、おしとやかすぎて可愛らしい笑顔にしかなってない)
無職「……ま、それで良いと思うぞ? そのほうが接しやすいしな」
美化委員「それは良かったです」クスクス
妹(?)「なんか目の前でいちゃつかれてる気分ですわ」プクー
エルフ「そうね。少しぐらいは人目をはばかってほしいものだわ」ツンツン
妹(?)「……だからと言って頬をつんつんしないでほしいですわ」
エルフ「あら」
無職(お前もう半分依存症だろ……ハァ、今度、ぬいぐるみでも買ってやるか―――)
無職「あー……優勝した美化委員がここにいるってことは……あれか。表彰式、みたいなものも終わっちまったんだな?」
エルフ「…………」
妹(?)「…………」
美化委員「……ふふ」
無職「え、何この空気」
陸上部「あはは、表彰式はまだ終わってないよ」
無職「あ? ……いやいや、だって美化委員とか―――」
美化委員「これから、ですよ」
陸上部「随分と話し込んでしまったけど……もう丁度良い頃合いだろうね。来なよ、Aブロック準優勝者」
妹(?)「応援するとは言いましたけど……でも、祝うことだって、応援だと思うんですの」
無職「……お前ら」
エルフ「誇らしいから。なんたって、私の『ボディーガード』が二位なんだもの。祝わせて、お願い」
妹(?)「え?」
風紀委員「え」
陸上部「無職って……エルフちゃんの……」
美化委員「…………ボディーガード?」
無職「あれ? 言ってなかった……っけ……ん?」
無職「…………」
無職(待て、今なんか……一人多くなかったか?)
風紀委員「…………ぁ」
無職「!?……い、いつから起きて―――」
風紀委員「ごめんなさぁぁぁああああ―――」
陸上部「おっと、行き止まりだよ」バタン
風紀委員「わ……ぁ……ドア…………あぅあぅあぅ……ご、ごめんなさい……盗み聞きとか……してたわけじゃないんですぅ……!」
陸上部「…………泣っ!?」
無職(あの陸上部がうろたえてやがる。おそるまじ風紀委員……ってちがぁう!!)
風紀委員「ちょ……ちょっとだけですからぁ…………」
無職(いやちょっとしたのかよ…………)
無職「……なぁ、風紀委員も表彰式に来てはくれないか?」
風紀委員「ふぇ…………?」
無職「俺のことを診ててくれたんだ、仲間はずれにはしたくない。それとも……嫌か?」
風紀委員「…………」フルフル
無職「そうか……じゃあ、行こうぜ? 美化委員だって表彰、あるんだろ?」
美化委員「……ええ、行きましょうか、風紀委員さんも」
陸上部「……うん、そうだね、きっとみんな待っているよ」
妹(?)「むぅ、うまいこと話がはぐらかされたような気が……まぁ良いですわ。私は表彰台には登れませんけど……祝うことならできますの」
エルフ「じゃあ、行きましょう?」
無職「…………ああ」
(あ、Bブロックはまた今度おまけで出すかもしれない……戦闘描写は苦手なんです。ごめんね)
陸上部『―――さぁ、行ってきなよ』
無職(……なんて背中を押されてきたが…………)
「「「ワァアアアアアアアア!!!!!」」」
無職(なぁにこの歓声…………途端に帰りたくなってきたんだが)
無職(ってかこういうのって大抵客帰ってるもんだよね!? なんでいんのぉ!?)
剣姫「お寝坊さん、待ちかねたわよ」
無職「……こっぴどくやられたからな。正直ずっと眠っていたい気分だったよ」
剣姫「ダメに決まってるじゃない。私は三位だけど……貴方は二位なんでしょ? ほら、表彰されてきなさい」グイッ
無職「お、おお…………」
図書委員「あ! 弟子くん! ……なんだか、久しぶり、って感じだね」
無職「師匠! ……ハハ、優勝、おめでとう。すごかったし……四回戦まで、快進撃だったそうじゃないか」
図書委員「えへ、えへへ……弟子くんだって、十分すごかった、よ……?」パタパタ
無職「ああ、師匠から教わった魔法がなければ、今頃負けていただろうがな……ありがとう、師匠」
図書委員「! …………うん!」パタパタパタ
牛人「おお! 無職くんじゃないか! Aブロックの準優勝とは……友人である身として、鼻が高いよ!」
無職「……そっちは惜しかったな。でもすごかったぜ?」
牛人「ふ、ふはははは! そうだろう、あの戦いはすごかっただろう!」
牛人「結果的には負けてしまったが、後悔はない、気持ちの良い戦いだった!!」
無職「まったく……そのポジティブさだけは見習いたいね」
巫女「あ! 後輩くん! もう体は大丈夫なの?」
無職「ん、先輩……クハハ、心配してくれてんのか? 大丈夫だよ、何の問題もない」
無職(胸に風穴開いたような気もするけど……まあ異世界パゥアーでへーきへーき)
巫女「んぅ……その言い方は意地悪だよ! ただ純粋に気にかけてただけなのに…………」
無職「ハハハ、良いじゃないか……それに、優勝したんだろ?」
巫女「…………うん」
無職「そうか……今は、素直に喜んでいてもいい気もするがな」ポン
巫女「え…………?」
美化委員「人気者ですね、羨ましいです」
無職「君がそれを言うのか……? 見てみろよ、この場にいる多半数が、君に熱い視線を送ってきてるぞ」
美化委員「いえ……いろんな人と対等に話せて、仲良さげに笑いあえるのが、夢でして。私はその、お家柄、あまり砕けたことはできなくて」
無職「……ハハ、俺や、他にも君の妹や、エルフ……探せば、そういうやつはいっぱいいると思うぞ?」
無職「君は、十分魅力的なんだからさ」
美化委員「…………ずるいです。そう言われると、やっぱり羨ましくなってきてしまいます」
無職「…………?」
美化委員「……私も無職さんと、一杯お話がしたいのですよ」
無職「!?」
美化委員「では…………また」ニッコリ
無職「お、お世辞……なんだよな?」ドキドキ
妹(?)「おめでとうですわ、無職さん」
無職「……ありがとうな」ナデナデ
妹(?)「もう遠慮しなくなりましたわね……嫌ではないから、構いませんけれど」
妹(?)「それと……こちらこそ、もっとお礼を言いたいのですわ」
無職「クハハ、良いって。これからも、応援したりされたりで行けば良いだろ? お礼なんて、なぁ?」
妹(?)「……やっぱり、面白い方ですの」
妹(?)「ふふ……そうですわね。私が送るべき言葉は、お祝いの言葉だけでしたわね。……本当に、おめでとうですわ!」
無職「ああ、お前も俺も、よく頑張ったぜ?」ナデナデ
軍神「おや、起きてこないから死んだのかと思いましたよ」
無職「……俺も、今生きているのが不思議でならない」
無職(ほんと、あの時……女神に守ってもらわなければ死んでたかもしれない。肝心のアイツは、どこかに行っちまったけど)
軍神「まぁ良いです。言いたいことはそれだけではありませんから」スッ
無職「?」
軍神「ただの握手……とは言えませんが。強い方は認めるものですよ? それともまだ、弱者のままでいたいのですかぁ?」
無職「……勘弁してくれ」ギュ
軍神「私は『悪魔』ではありませんから。これからもよろしくお願いしますよ、無職殿?」ニンマリ
無職「……よろしくな、『魔王』」
軍神「…………」
軍神「…………」ギリッ
無職「いだだだだいだいいだい!! 手が、手がつぶれる!! 冗談だからぁ!!!」
司会「では!!! 上位者二名ずつ、各ブロックごとに揃いましたので、これより表彰式を開始します!!!!!」
「「「「ふぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」」」」
無職「うるさ」
軍神「我慢してください。これがこの街のいつも通りなんですから」
無職「……確かにな、違いない。市場とかと比べたら、これでもマシな方か」
司会「Eブロック優勝! 『美化委員』!! 準優勝!! 『―――』!!!」
無職(次々と表彰されていく……って、なんだあれ、ワッペン?)
無職「なぁ、あれがなんだかわかるか?」
軍神「……あれは上位者に配られるものですよ。ブロックごと、順位ごとにデザインが変わり、学園生活も一風変わったものになるはずです」
軍神「あれはいわば、強さの証ですから」
無職「なるほどなぁ、じゃあこの中じゃあ、お前が一番強いことになるのか?」
軍神「そうなりますね。もっとも、筆記試験を受けた者たちの中でさらに強い人間が紛れ込んでいた場合はそうとも限らないですが」
無職「お前以上とか冗談だろ…………」
司会「Dブロック優勝!! 『図書委員』!! 準優勝!! 『―――』!!!」
無職「アハハ、師匠ってば照れてやがる」
軍神「あれが貴方の師匠なのですか? 随分と頼りな……可愛らしい方ですが」
無職「言ってあげるな。あの人、俺の自慢できる師匠なんだから」
軍神「別に誰かの師を貶そうとしているわけではありませんよ。優勝している時点で、並大抵のものよりは強いはずですからね」
司会「Cブロック優勝!! 『巫女』!! 準優勝!! 『―――』!!!」
軍神「あの方は……面白いですよね、五属性の魔法だなんて」
無職「……んなこと言って、どうせ使えちまうんだろ?」
軍神「所詮帝級止まりですから」
無職(いや出来んのかよ)
司会「Bブロック優勝!! 『―――』!! 準優勝!! 『―――』!!!」
軍神「…………」
無職「…………」
軍神「一番空気が薄かったですね」
無職「仕方ないだろ……Bブロックの時は控室に行っちまうんだから…………!」
司会「そして―――Aブロック優勝!!!! 『軍神』!!!!!」
「「「「わぁあああああああああああああ!!!!!!!」」」」
司会「準優勝!! 『無職』!!!!!!」
「「「「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」」」」
無職(いやうるせぇよ)
係員「ではこれを」
無職「ああ……って重!? な、なんだこれ…………」
司会「Aブロック優勝者には『金の飾緒』を、準優勝者には『銀の飾緒』を贈呈します!!!!!」
無職(ワッペンじゃなかったのかよ!? ……まぁ、貰うけどさ)
司会「合格した志願者に関しては、その日のうちに制服や教科書等が配布されます!」
司会「それまでは問題を起こさないように!! では!!!!!!!」
司会「―――解散!!!!!!!」
―――第二章、完
(ここからは閑話というか、少し自由行動ターンをしたいところですが)
(章末恒例の、無職パラメータとか登場キャラステータスとか書きます!!!!)
(……なんかしてほしいことがあれば、やれるかも?)
(まあ、書いてくださればやるかも)
(では書いていきます↓)
無職・ザ・パラメータ
『筋力』D+ → C- 『頭脳』D → D+
『コミュ力』D+ → C- 『カリスマ』D → D+
『敏捷』D → D+
能力 言の葉 急所突き 回避特化 不屈の精神 観察 逃走 アイススパイク
NEW! 『岩石闘衣』…………大地の岩石を身に纏い、岩石の巨人となる。魔法も巨大化するので、とても強力
『黒点穴(ワームホール)』…………攻撃を吸い込み、任意の地点から放出する穴を生成する(戦闘時の遠距離攻撃で確定反撃が可能)
アイテム 『回復薬(E)』……HP100回復
(Cがちょうどこの世界の平均ぐらいだから、良い感じに成長してきてるね)
(でもC → B → Aってなっていくほどに上がりづらくなるから、根気強く育てよう! 勝手に上がるけど!!)
(後は新キャラのステータスをちょっと)
『魔法少女・軍神』
性別 女
身長 138cm
体重 38kg
肉体的特徴 体は小さいが、覇気がすごい。魔力が体中を巡っているため、魔法をほぼすべて無効化する
オモテのカオ 狂気的な嗜虐趣味の幼女の皮をかぶった魔王
ウラのカオ 味方には結構優しかったりもする。敵には敵として、そういった区別のできた人間
種族 人間
能力 『魔法全習得』…………五大元素を神級まで、ほかのすべての魔法を帝級まで習得できる。自分でも何ができるかよくわからないが、大抵できる
『スティール・エンチャント』…………相手の魔法を、自分のエンチャントにすることができる。だが魔法と能力は別なので、兵士長の霹靂はエンチャントできない。また、毒の魔法だったりすると自分が魔法に侵されてしまうので、要注意
『神の祝福』…………魔法が八重化される
『魔の国の劔・剣姫』
性別 女
身長 168cm
体重 57kg
肉体的特徴 褐色の肌で、夕焼けからまだ明るい空の色へとグラデーションした一対の翼をもつ。黒色の角を生やしている。特殊な技法で、物理攻撃のほぼすべてを無効化する
オモテのカオ 馴れ馴れしく接しないでほしい。人見知り
ウラのカオ 親しいとすぐなつく。意外とむっつり
種族 ダークエルフ、龍族、有翼族、魔族の血の混ざった混合種
能力 『武器技法全習得』…………すべての武器技法を扱える。武器を落としただけでも、それこそが技法だったりすると、落とした場所が砕けたりする。危険
『水の影』…………相手の物理攻撃を受け流し、武器を奪いさらに致命的な反撃を行う
『剣華』…………攻撃が八重化される
(チートっぽいけど、兵士長とかそういう二つ名持ちは軍神とかとタイマン出来るぐらいには強いよ)
(敵に回さなきゃ心強いね!!! うん!!!!!)
(…………)
(というわけで今日はここまでだよ!!! 更新が遅くてごめんね!!!!!)
(次回は三章からだけど、その前にいろいろやりたいと思います)
(……『○○ちゃんや○○くんとのイベント希望!!!!』とか書いてくれますとやれるかもしれません)
(まあ限度がありますけど。ほかにも○○して、とかでもやるかもかも?)
(感想とかも書いていってくださいね!!!!!!!)
(今度からもキャラ安価一杯あるよ!!!!!!)
(では!!!!!! おやすみなすぁい!!!!!)
(申し訳ないです。自分の軽率な発言があらぬ誤解を生んでしまったので、今後気を付けていきます)
(今後こういう機会があった場合は、キャラをコンマにて指定した後、イベント内容を安価で募集する方法を取らさせていただきます)
(至らぬ点があり、本当に申し訳ありません)
(他にも指摘できる部分等があったのなら、遠慮せず言ってください)
(自分では気づけない点もきっとありますので、第三者に頼りっきりというのもどうかと思いますが、どうかお願いします)
(それと、レス主等に対する攻撃的な発言、相手を不快にさせるような書き込みはやめていただけると幸いです。自分が発端ですが、どうか、お願いいたします)
(では、再開いたします)
(次回からはキャラコンマ判定からのイベント内容安価ですが、今回はこちらのほうで決めさせていただきます)
コンマ判定 三個やります ……>>コンマ判定↓1~3 (被ったらずらすか、再判定)
00~16 図書委員『魔法を教え……あれ? 失敗?』
17~33 軍神『なぜ貴方まで……デート?』
34~50 美化委員『そうです! 私、無職さんを案内したいんです!』
51~67 行商人『……ドワーフの火酒?』
68~84 薬師『媚薬、誤飲』
85~99 牛人『桃源郷は、そこにあった』
(ではまず、図書委員のイベントから)
無職「……まぁ、筆記試験もやってるって言ってたし、結果が早々に出るわけでもないか」
無職(合格発表までまだありそうだった。それまでが暇だったから、なんて安直な理由で図書館まで来てみたが)
無職「…………」ギィ
無職(やっぱり、開いてるか)
図書委員「―――あ、弟子くん! 待ってた、よ……?」
無職「ああ、師匠……って、ん? 待ってた? ……俺がここに来ること、いつ言ってたっけ」
図書委員「ぁ……その、ね? えっと……きっと来ると思って、今日は、ずっと待ってた、の……」パタパタ
無職「……なんか照れ臭いな。妙に運命じみたものを感じる……まぁいい、今日も魔法を教えてもらいに来たんだ」
無職「また、よろしく頼むよ」
図書委員「うん! じゃあ、あっち、行こ……?」パタパタパタ
無職(最近、師匠が上機嫌な件について。触りたいんだけど……氷漬けにはなりたくないなぁ……)
無職(正直あれに触れたら死んでもいいけど―――!!!)
…………。
……………………。
図書委員「―――でね、ここは……」
無職(師匠は出会ったころと比べると、人の目を見るようになってきた。見てみてわかる、きれいな瞳だ)
無職(こうして二人っきりで勉強……目の前には、真摯に教えてくれる美少女。この光景も、今はもう、当たり前のものだ)
図書委員「……? どう、したの……?」
無職「ん、ああいや。師匠の変わりようにびっくりしててさ」
図書委員「太、った……?」ペタン
無職(耳と尻尾がペタンってした……かわいい……じゃなぁい!!!)
無職「違う違う、なんというか……かわいくなった?」
図書委員「…………」
図書委員「…………え?」ピクッ
図書委員「ま、また……からかってる、の……?」パタ
無職「いんや本音だけど……師匠はもとからかわいかったからな、人と接して、魅力が前面に出てきたというか」
無職「見違えるぐらい、きれいになってる」
図書委員「……~~~っ」パタパタパタパタ
図書委員「……なんで、そんなこと、面と向かって……言える、の……!」
無職「さぁ? 実際そうなんだし」
図書委員「ぅぅ……」
図書委員「い、いいから……魔法の、教えを、続、ける……よ!」パラパラパラ
無職「……え。それって師匠の闇魔法の魔法書じゃ……」
図書委員「あ……ぁぅ……こ、ここを、お、教える……から……!」
無職「ちょっ!? そのページ確か『なんかアブナイ作用を施す』とかなんとかってやつじゃ!?」
図書委員「~~~~っ!!!」ピカァアアアアン!!
無職「ぬ、ぬわぁああああああああああ!!!!!」
無職(褒めすぎた!? でもかわいかったから我が人生に悔いな―――うわぁあああああああああ!!!!)
無職「…………」
無職「…………特に、なんも、ない……?」
無職「ししょ―――」
図書委員「…………」
無職「…………ん?」
(魔法を失敗させた図書委員に、なんとその魔法の効果が返ってしまいました。その魔法の効果>>コンマ判定安価↓1~5)
(例え:一定時間の幼女化等々。面白く、なんか崩壊させなきゃおっけーです)
図書委員「……暑、い」ヌギヌギ
無職「…………」
無職「ん?????????????」
無職「ん!?」
図書委員「汗が……止まらない、よ……」ハァハァ
無職(ちょっとアブナイ作用ってこっち方面にアブナイのかよ……ってもう全部ぬいでるぅ!?)
無職「ちょ! 早く着ろって! こ、こら!!」
図書委員「弟子、くん……お母さん、っぽい、よ……?」
無職(そんな潤んだ瞳を向けられても……それに頬まで上気して……ああクソ、こっちまで恥ずかしくなる)
無職ボーイ(お、出番か)
無職(引っ込んでろ)
図書委員「……えへ、おかしい、な……全然、涼しく……ならないよ……?」
無職(俺にこの脱ぎたてほやほやの服を持たせるんじゃねぇ!!)
無職「……ったく、こんなとこ、誰かに見られたらどうするんだ―――」
学生A「そうそう! ここの図書委員ちゃんがかわいくてさー! ……ってあれ、いないのか?」
学生B「おいおいお前がいるっていうから来たんだぜ? まあ丁度勉強したかったから良いけどよー」
無職(ファッキンディスティニー!!!!)
図書委員「あ……人が、来たのかな……行かなきゃ……わっ!」ギュ
無職「チッ、今は、今だけは我慢してくれ……!」
図書委員「どうして……抱き着いて、来るの……? 暑いよ……恥ずかしい、よ……」
無職(こりゃ、暑さ? かなんかで正常な判断ができなくなってきてるのか。闇魔法どんだけだよエロ魔法に改名しろこの野郎ありがとう)
学生A「ん……? あー! そこの……なぜか本棚に壁ドンしている黒装束の君! 水の魔法書どこにあるかわかるー?」
無職「う……ああ! 確か……そこの棚の下から三番目、右から二番目のコーナーにそろえてあるはずだ!」
学生B「お……本当だ!」
学生A「ありがとう! いやー図書委員ちゃんがいなかったから、助かったよ!」アハハ
無職「そ、そうか……勉強、頑張れよ……」
無職(アカンアカンアカンカンカン。何がアカンってそりゃ……)
図書委員「……なんか、硬いもの、当たってる…………?」
無職(生理現象!)
図書委員「う……おなか、ぐりぐりって、してくるよ……」
無職(生理現象!)
図書委員「弟子くん……暑いから、放し、て……?」
無職(それは……仕方のないことなのぉ!!!!!)
無職(く……地獄か……いや天国か……南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏―――)
(学生たちはいつまで居座る気だろう…………>>安価↓)
「「「―――」」」ガヤガヤ
無職(嘘だろこんな時に限って賑わってんじゃねぇよボケェ!!!!!!)
無職(こちとらずっと本棚に壁ドンして師匠を隠し通しているが……)
図書委員「ハァ……ハァ……」
無職(俺のローブをつかみ、か弱く呼吸する。汗の量は尋常じゃなく、師匠の足を伝い、俺のローブか、木の床に滴りシミを作っていた)
無職(もう何が起こっているのかわかってなさそうだ。……アイススパイクを応用できないだろうか……)
学生「……ちょ、あれ……」ヒソヒソ
学生「なんか……やばくね? あれ確か……Aブロック準優勝者だろ? 剣姫倒したやつ」
無職(そうか……筆記試験の時の答え合わせをするために……クソ! ゴーホーム!!)
無職(とか言ってる場合でもないんだろうが……)
無職(これじゃあ熱中症でぶっ倒れるぞ……それに、こんな場面知り合いに見られたら―――)
???「…………」
無職「…………」
無職(嘘だろぉ!?)
(知り合い参上。>>安価↓ 既存キャラのみ。ここにいないキャラは再安価)
剣姫「何を……やってるの?」
無職「……な、なんでもない……そ、そっちこそ、どうしてここに!?」
剣姫「……別に、魔法のことを、少しだけ」
無職「ハハハ、そ、そうか……勉強熱心なんだな? まあ頑張れよ!」
剣姫「そんなのじゃないわ。……ただ、あいつの魔法について、どうにか対抗策を編み出せないかと思って」
無職「あいつって……?」
剣姫「軍神よ。あいつには私の剣撃が通るけど、逆に私にはあいつの魔法が届いてしまう」
剣姫「知識の有無が勝敗を左右するから。それで図書館に来たの」
無職「へ、へぇ……」
図書委員「…………ハァ……ぁぅ……」ギュ
無職(どうするか……は、話すか…………?)
無職(正直俺のボーイが……っていうのはどうでもいい。だが図書委員の体を案じて考えれば……このままじゃ、危険だ)
剣姫「…………?」
無職(助けを求めるべく、俺は…………>>安価↓) 話すか、話さないか
剣姫「…………」
無職「…………」
剣姫「…………変態」
無職(誤解だ!!!!!)
剣姫「第一、それも…………」
無職(し、しーっ! しーっ! もっとこっちこい!)チョイチョイ
剣姫「……私まで愉快な仲間たちになるじゃない……まぁいいわ」
剣姫(……って、本当に裸……それに先輩じゃない)
図書委員「…………」
無職(これには理由があるんだよ……わかってくれ)
剣姫(そんなことしそうな人じゃないって分かってるから……びっくりしただけよ)
剣姫(それと……魔法書を使ってそうなったのなら、その止め方も書いてあるんじゃないかしら?)
無職(天才かよ)
無職(それなら……あそこだ、取ってきてくれるか―――?)
剣姫(で、持ってきたけど……なんか白い目で見られてる気がするわ)
無職(ごめん)
無職(で……どうだ? 書いてあるか?)
剣姫(……これのことなら、書いてあるわよ)
無職(おお! 本当か!)
剣姫(…………)
無職(?)
剣姫(えっと……その肝心の止め方…………なのだけれど)
剣姫(…………>>コンマ判定安価↓1~3)その魔法の止め方。よっぽどのことがない限り再安価はしないよ
特殊な魔方陣の中で異性と互いに全裸のまま数時間抱きしめ続ける
(真剣にエロイ……天才かな。>>694を選択します)
無職「」
剣姫(やるの? そうでなくとも……辛そうだけど)
図書委員「…………ぅぅ」
無職(へいやりやしょう!!!)
無職(これは……人助けのためなんだ……人助け……人助け……うん!)
剣姫「……じゃあ、少し人払いをしてくるわね?」
無職(え?)
無職(人払いっておま、何する気―――)
剣姫「…………」スゥ
剣姫「―――あー後からここに軍神が来るらしいわよー」
「「「―――!?」」」ガタガタッ
剣姫「―――でもなんか気が立ってたなー勢いのまま国を滅ぼしそうだったなー」
「「「―――!!!!!!!」」」ダダダダダダダ…
剣姫「……ね?」
無職(いや『ね?』じゃねぇよ……ってか軍神、あいつどんだけ恐れらてるんだ……?)
無職(ま、まぁ……これで一応、人はいなくなったわけだが)
無職「……し、師匠……うぉ」バサッ
図書委員「でし、くん……でし、くん…………」ギュ
無職「これはちょっと……やばいな。意識が混濁してるのか……少し、冷やしとくか……『アイススパイク』」シュウウ
図書委員「ぁ…………」
剣姫「さすがにふざけてられないわね……早急に取り掛かるわ」
無職「そ、早急ってお前な……俺がこれからすること分かってるんだろ? だから早くここから―――」
剣姫「……分かってて言ってるんじゃない」ボソ
無職「ん?」
剣姫「なんでもないわ。貴方はその先輩を見とけばいいのよ」
無職「? ……そうなら、助かるんだが…………」
無職(何だこの違和感)
…………。
……………………。
剣姫「……出来たわよ」
無職(魔法陣……この中で、師匠と、抱き合い続ける…………?)
無職(いやいや確かにおいしい展開なのは間違いないが…………なんか違う)
無職(実際、ただの人助けに他ならないもんな)
剣姫「そ、それで……次は、貴方が脱ぐわけだけど」
無職「ああ、そうだったな。……ありがとうな、剣姫。お前がいなかったら俺は―――」
剣姫「ええ。脱いで」
無職「…………ん? 待て待て、お前はもうここから―――」
剣姫「脱ぎなさい。人助け、なんでしょう?」
無職「…………」
無職「……見たいだけ、じゃ……ない、んだよな?」
剣姫「…………知らないわ」
無職「…………おい」
無職(こいつ……もしやむっつりスケベか。いやもうガッツリかもな)
無職「……分かったから……向こうを向いていてくれ」
剣姫「大丈夫よ、手で隠しているから」
無職「……隠れてねぇから言ってるんだろうが。師匠のことも頼むよ」
図書委員「…………ぁ」
剣姫「……分かったわよ」
無職(なんでちょっと残念そうなんだよ残念姫。そうだお前のことは残念姫だ。残姫。……ってぇ!! だからあっち向いてろってのぉ―――!!!!!!)
無職(さて。堂々たる俺のキャストオフというわけなんだが…………)
図書委員「…………ぅ」
剣姫「…………」チラッチラッ
無職ボーイ「ジュンビハバンタンダゼ!!」
無職(ちょっと……空間が……おかしくないか…………)
無職(剣姫は剣姫でさっきから俺のことをチラチラ見てくるわ、それでも俺のボーイはフルパワーだわ)
無職(早くやって、早く終わらせよう……)
図書委員「でし、く……ん…………?」ボー
無職「…………ああ、そうだ。師匠」ナデナデ
無職(……一つだけ分かったが、師匠の使った魔法は服を脱ぎたくなるっていう効果なのではなく、体感温度を極度に上昇させるというものだ)
無職(おかげで師匠は熱中症に近い状態。それに肌も汗ばんでる……脱水症状の兆候もあるかもしれない)
無職(幸い、剣姫が水筒を持っていたからとりあえずは凌げたが……これから、それを続けていかなくてはならないともすれば)
剣姫「…………ふふふ」ツヤッツヤ
無職(あのド変態残念姫が俺たちをずっと見てなくてはいけないわけで。…………あーあ、俺の青春が性春になってしまう)
無職(…………)
無職(あれでも悪くないんじゃね?)
剣姫「じゃあここで……抱き合って」
無職(……こんな日が来るとはな)
無職「…………」
図書委員「…………」
無職(ってこれどうやって抱きしめればいいの???)
無職(前からか……後ろからのほうが良いか……? それとも……)
(どうやって抱き着こう…………>>安価↓)
そういえば無職はファーストキスはまだ?
(>>706あ、キスとか諸々全部ファーストです)
剣姫「…………」
無職「なんだその残念そうな顔は。良いだろ、こっちからじゃないと、悪い気を起こしそうで」
剣姫「別に……淫猥な考えなんて、私は持ち合わせていないわ」…チラッ
無職(ああ、賢者タイム……ってこっち見とるやんか!!!!)
図書委員「―――んっ! ……んぅ……!」ォオオオオオン
無職(魔法陣が……光りだした…………?)
剣姫「ちゃんと発動してるみたいね。これで数時間待っていれば、そのうち魔法も解けるわ」
無職「なんというか……不便な魔法なんだな」
剣姫「見てみたけれど……あれ『超級』の闇魔法よ。術者なら簡単に解除できるのだろうけど……これは応急処置みたいなものだから」
剣姫「運が悪かった、としか言えないわね」
無職(お前はラッキーだっただろうな)
剣姫「…………」
無職「…………」
剣姫「触ってみても―――」
無職「ダメよ」
(なお、この応急処置…………記憶が、>>安価↓)残るか残らないか
無職「…………」フヨ
無職(何時間経ったか……手が危うい感じに柔らかい感触に触れてもう何度目だ……)
無職(剣姫は言動こそ変態であるものの、それでも俺たちのために水を持ってきたりもしていた)
無職(そのたびに俺のボーイと接触していたりしたのは、気のせいだということにしよう)
無職(しかし全裸で何時間も、か……この時期に風邪の心配はないだろうが…………)
無職(師匠のこもった匂いが、俺の身に沁みついていくような気さえする)
無職(この汗が、もう誰のものかなんて……分かったもんじゃないし、分かったところでどうにもならんだろ)
無職(今はとりあえず、心頭滅却するしか―――)ギュ
無職「…………ん」
図書委員「…………」ピクピク
無職「もしかして……起きた?」
図書委員「っ! ぅぅ~~っ! 恥ず……かっ、しぃ……っ!」
無職(! そんな潤んだ瞳をこっちに向けてくんなっての。ドキッてしちゃう!!!!!)
無職「って、まさか……覚えて、る?」
図書委員「…………」コクン
無職「……師匠がテンパって魔法失敗して、それでこんなエッチになっちゃってな?」
図書委員「っ……ぁぅ」
無職「人前に出ていこうとするわ、もう大変だったんだぜ?」
図書委員「…………ごめんな、さ……わ」
無職「ま、良かったよ。他の誰かに見られることもなく、無事に終わって」ギュ
図書委員「は……裸、だよっ……! あ、汗も、いっぱい、掻いちゃったし……く、臭いし、汚いよ……!」
無職「そうか? 俺はこの匂い、好きなんだがな」
図書委員「恥ずかしい……っ! ……って、弟子くんも、顔、真っ赤……?」
無職「…………ハハ、実をいうとな、女の人の裸なんて初めて見たんだわ。師匠、きれいだろ? それに、見えちゃってるし……照れるに、決まってんだろ」
図書委員「…………ふふ」ギュー
無職(ちょ!? 前から抱き着いたら…………っ!!)
図書委員「もっといっぱい……照れて、欲しい、よ……」ギューーー
図書委員「ねぇ……もっと、見て……?」
図書委員「弟子くん…………」ジー
無職「ししょ―――」バタンッ!
無職「…………」
図書委員「…………ふぇ?」
剣姫「…………どうぞ、お構いなく」
無職「…………いつから、見てやがった」
剣姫「…………『もしかして……起きた?』のところから」
無職「―――最初っからじゃねぇかぁあ!!!!!」
図書委員「…………きゅー」プシュー
…………。
……………………。
図書委員「…………忘れて」
無職「フハハ無理」
図書委員「ぅぅぅ……! 弟子くん、意地悪、だよ……!」
無職「師匠は忘れたい?」
図書委員「……やっぱり、意地悪……っ!」
剣姫「ふふ……なんだか、今なら軍神をブッ倒せそうな気がするわ」
無職「やめとけ残姫」
残姫「残姫!? そ、そんな不名誉な名前、お断りよ……」
無職「不名誉らしい行為を繰り返してただろうが」
無職「何度も何度も俺のに触れてきやがって……そこまで触りたいのか?」
剣姫「別に……誰のでも良いってわけじゃないのよ」
無職「じゃあなんでなんだ?」
剣姫「私の故郷じゃ、自分より強い相手に種を要求するのが習わしだから」
無職「」
図書委員「だ、ダメ、だよ……! で、弟子くんは……私の、弟子くんなんだから…………!」
剣姫「別に、取って食おうってわけじゃないもの」
図書委員「そ、そう、なの……?」ホッ
剣姫「子を産みたいだけだから」
図書委員「…………」
図書委員「…………『出づる深淵―――」
無職「ちょお!? ストップストォオオオオップ!!! 落ち着け二人とも、会話がなんだかエッチだぞ! 戻って来い!!」
無職(でも悪い気はしないかも―ハーレムもいいかも―)
図書委員「…………」
剣姫「…………」
無職(でも決死の覚悟じゃないとダメそうじゃね?)
無職「ま、まぁ……今日はこれで終わりで良いじゃないか」
無職「俺も師匠も……今日は疲れた。剣姫だってそうだろ? 何度もありがとうな。今日は休んでほしいんだ」
剣姫「……やめろと言われてやめられない人じゃないから」
図書委員「……私からも、あり、がとう、ね……」
剣姫「ええ、どういたしまして……先輩」
無職「これからもお世話になるからさ、また、図書館を開けといてくれよな?」
剣姫「私も、今日初めて利用したけど、思った以上に居心地が良かったから、また来たいわ」
無職(お前は別の理由じゃね?)
図書委員「あたりまえ、だよ!」
図書委員「だって私は……『図書委員』、だから…………!」
無職「……ああ―――」
図書委員「行っちゃった、な…………」
図書委員(弟子くんの匂いが、まだ、残ってる…………)
図書委員(ダメなのに……止まらない……よ……っ)
図書委員(弟子くんの感触が、吐息が、鮮明に、残ってる…………っ!)ギュ
図書委員(おかしい、な…………)
図書委員(発情期は、まだ先なのに…………)モジモジ
(意外とてこずりました。難しいよ女の子書くの)
(無職は書きやすいのになぁ!!!!! なんでだろぉ!!!!!!!)
(もしかして:童貞)
(今回は……過激と言えるのかどうかは分かりませんが、どうだったでしょうか?)
(今日はここまでで、次回は軍神のイベントからです)
(というわけで、いつも通り感想等、要望等ありましたなら送ってください)
(では!!!!! おやすみなすぁい!!!!!!)
(もっとR要素増やした方がいいかな)
(自分としては好感度MAXイベの時だけにしようと思っていたのですが……今回のような感じで続けてよいでしょうか?)
(本当におやすみなさい。ありがとうございました)
(再開します。軍神のイベントからです)
…………。
……………………。
屋台のおっちゃん「さぁさぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!! 今ならなんと―――」ガヤガヤ
無職(……うん、やはり屋台のソフトクリームはうまいな……これがあったことには驚きだが、まあなんだっていい、甘味だ)ペロペロ
無職(砂糖もあれば、こういう技術もある。どことなく地球に似ているから、ここがどっか、テーマパークなんじゃないかとふと思うことがある)
無職(胡蝶の夢……ってやつか? ……今見ている世界も、地球も、現実であることには変わりない、か)
無職「…………ん」
軍神「…………」ジー
無職(パ、パフェの屋台の前に……軍神がいる……)
無職(なにあれ、まさか悩んでいるのか?)
無職(…………)
無職(見かけたら見かけたで、気にかけてしまうな……よし)
無職「…………>>安価↓」(なんて声をかけよう?)
軍神「……待ってください」グイッ
無職「な、なんですか? 僕こんな魔王みたいな幼女知らな~い!」
軍神「知ってるんじゃないですか」
軍神「それに今完全に私を見てから叫びましたよね?」
無職「…………あーもーそっすよそれでいいっすよ!」
軍神「なぜ逆切れするんですか……」
無職「クハハ……で、そっちは何をしていたんだ? パフェをずっと見つめていたが」
軍神「やっぱり見て……ただ、持ち合わせがなかっただけですよ」
無職「王女なのにか?」
軍神「今借りている旅籠屋に置いてきてしまっただけで……」
軍神「しかしパフェの残りが少ないので、どうしようか考えていたところなんです。取りに行こうにも、売り切れてしまっては骨折り損ですから」
無職「……おっちょこちょいめ。お前も甘味が好きなのか? 意外だが」
軍神「この世にいます? 甘味が嫌いなんて、そんな奇特な御方」
無職「いないね!!!!!!!!」
無職「ハァ……しょうがないから奢ってやる」
軍神「……流石に悪いですよ。今日でなくとも明日がありますし」
無職「なに、こうしてあったのも何かの縁、だろ。明日じゃなくて、今日できることは今日しようぜ」
無職「甘味が好きなんなら、俺だってわかるからさ、その気持ち」
軍神「……貴方も貴方で、奇特な人物なのですね」
無職「相変わらず不愛想だな……そういう時は年相応に笑って、『ありがとう』って言っとくもんだ」
軍神「…………感謝します」
無職「つれねー奴だな」
軍神「私が年相応に笑ったところで、貴方は何を思いますか?」
無職「……不気味だ」
軍神「そういうことですよ。これが私のデフォルトなのですから、我慢して受け入れてください」
無職(……もったいないな、女の子としてのポテンシャルは十分にあるんだが……王女だから、か?)
無職(ま、俺の踏み入るような問題でもない)
無職「あいよ。で、お前は何を食べたいんだ―――?」
軍神「買ってもらったはいいですが……貴方まで買う必要があったのですか?」パクパク
無職「甘味はいくら食っても満たされないからな」
軍神「…………同感です」パクパク
無職「…………」
軍神「…………」
軍神「……いつまでついてくるつもりで?」
無職「え? 一緒に街を回ろうって話じゃないの?」
軍神「そんな話は一度も……まぁ良いです。貴方がそうしたいのであれば、これのお礼も兼ねて叶えてあげましょう」
軍神「ああ、無論、料金は後日返却いたしますが」
無職「……きっちりしてんな」
無職「ま、お前と回るのは退屈しなさそうだからな。早速だが、回るとしようぜ?」
軍神「本来の予定にはありませんでしたが……構いませんよ」
無職(…………さて、どこから行こうかな)
(どこに行く? …………>>安価↓ ありそうな場所であれば大丈夫です。>>383の選択肢から選んでもらっても。もしかしたら誰かと会うかも?)
無職(…………! これは……歌、か?)
無職「とりあえず人の流れに乗って歩いてきたが……まさかパフォーマンスが行われてるとはな」
軍神「…………」ジトー
無職「あん? どうしたんだ?」
軍神「なぜずっと手を繋ぎっぱなしなのですか……?」
無職「お前をすぐ見失うからだよ……悪いな」
軍神「嫌ではありませんから。ただ理由が聞きたかっただけです」
無職(……嫌じゃないのか……一見父親と娘って感じなのだが……言わぬが仏ってやつか)
軍神「……懐かしいですね、この歌は」
無職「聞いたことがあるのか?」
無職(この曲調……言語はよくわからないが、おそらくイギリスの民謡、スカボロ―・フェアだろう)
無職(リュートみたいな楽器、笛、そして二人の歌手に……あの宙に浮く水球やらは……あの後ろの魔法使いたちの演出か)
軍神「あれは私の故郷に伝わる詩ですから。国の祭りとかは、大体ああやって街中で演奏されます」
軍神「……出自は不明ですが、何やら男女の物語だったと記憶しています」
軍神「分かっているのは、それが何よりも旧い、故も知らぬ時代の人々の詩であること、それだけです」
無職「…………」
無職「そうか。……良い歌だよな、これ」
無職「男女のデュエットか……確か、分かたれた恋人が、決して出来もしないことを出来たら恋人になれる、とか何だか言って」
無職「それが、無意味であること……まぁ、結局戻れはしない、って……そんな意味だった気がする」
軍神「…………」
軍神「意味が、分かるのですか?」
無職「ん、ああ……。ってか自分の国の詩なら、お前も意味を知っているんじゃないのか?」
軍神「まさか。それっぽい発音とそれっぽい演奏でなんとなく歌ってるだけです。騒ぐための喧騒と同じようなものですから」
無職「え」
無職(……マズったな。同じものがあるのかと思ったが……そうでもなかったのか)
無職「いや俺は適当に―――」
軍神「もっと教えてもらえますか!?」ギュ
無職「んお!」
無職「…………教えるって、この詩をか?」
軍神「おっと……すみません、取り乱してしまいました」
軍神「何分翻訳も一向に進まぬ詩でしたから……あそこのベンチで休めます。どうか、教えてはいただけませんか?」
無職「…………」
無職(知識欲豊富ってとこか? 曲がりなりにも王女ってことなのかもしれないな。自国のことを、そこまで知ろうとするなんて)
無職(それを、正解かどうかなんて証明することは出来ないだろうが)
無職(こいつのそれに付き合うのも、悪くはない)
無職「良いよ、そこまで長い詩でもないしな。はぐれるなよ? 手はつないだままだからな」
軍神「ええ、構いませんよ。世紀の大発見かもしれませんからね」
無職(こいつもしかしてプライドとかあまりないタイプ? いやまあそれだけ目先のことが魅力的ってことなのだろう。うん)
無職「じゃ、教えてやるよ―――」
…………。
……………………。
軍神「……満足です。これを持ち帰れば、途方もない努力をしていた古語学の研究者たちもある程度救われるでしょう」
無職「本当かどうかは、保証しないがな」
軍神「いえ、これだけでもありがたいですよ。意味さえ分かれば、それだけで進歩なのですから」
無職(それさえ合っているか不安なんだけども)
無職「ああ、そういえば。軍神はこの詩を昔から聞いていたんだろ?」
軍神「ええ。それがなにか?」
無職「謡えるのか?」
無職(正直言って、謡える姿をあまり想像できないのだが)
軍神「謡えますよ。これでも王族の血筋ですから、幼少期にいろいろ叩き込まれています」
無職「へぇ! 謡ってみてはくれないか?」
軍神「…………」
軍神「…………丁重に、お断りします」
無職「ん、なんでだ? ……謡えるなら、聞きたかったんだが」
軍神「…………」
軍神「この詩を一人の異性に聞かせるというものは、求婚と同じ意味合いなのですよ?」
無職「」
無職「…………ごめん」
軍神「謝ってほしいわけではないのですが……他の人間にはあまり言わないようにしてくださいね、セクハラですから」
無職「いやホントごめぇん!!!!!!!」
軍神「クハハ、それに、フォローもしてあげませんからね?」ニコッ
無職(ひゃぉSモード!! 怖いけど……なんか目覚めそうな眼差し!!!)
無職(……しっかし、この詩をプロポーズにしたのか……それはダメじゃね? これ二度と戻らない二人の詩だぞ?)
無職(まぁ……それと同時に指輪でも渡して、『不可能を可能にした』っていうなら、それはそれは惚れ惚れするものなんだが)
軍神「…………来るといいですね、謡われる日が」
無職「……そうだな。こんな俺でも来るのなら、だけど」
軍神「…………あまり、自分を卑下しすぎないほうがいいのでは?」
無職「これが俺のデフォルトだ。黙って受け入れな……なんてね」
軍神「意趣返しですか。随分と意地悪な方ですね」
無職「クハハ、無職ジョークだ。……俺は俺が一番分かってるよ。そんなもんだろ?」
軍神「……そうですか。ならもう、言うことはありません」
無職「ああ、それでいいんだ―――」
無職(さて…………次はどこに行くか)
(次は…………>>安価↓ ありそうな場所か、>>383の選択肢か)
無職「……やっぱり、こっちもこっちで騒がしいな」
無職(大通りと比べると比較的人の数は少ないものの、かと言って多くないわけではない)
軍神「何か買いたいものでもあったのですか?」
無職「ん、ああ……特に決めてなかったが……そうだな、ぬいぐるみが買いたい」
軍神「ぬいぐるみ? 貴方がですか?」
無職「そんな汚物を見るような眼で見ないでくれ。友人のだよ……。……ハハ、軍神も欲しかったりするのか? なら買ってあげないことも……」ニヤニヤ
軍神「…………どうしても、というのなら」
無職「え゛」ピタッ
軍神「何か?」
無職「い、いや……良いとも、どうせなら一気に買った方が良いしな」
無職(おま……確かに年相応ってか見た目相応だけれどもぉ!!! これほどまでに似つかわしくない可愛らしさはないよ!!!!!)
無職(…………)
無職(いや案外似合いそうだな)
無職「で、簡単に……クマのぬいぐるみにでもしようと思ったが、どうだ?」
軍神「…………別に、どれでも」チラッ
無職「…………おっちゃん、このぬいぐるみと、あっちの黒兎のぬいぐるみを一つ」
市のおっちゃん「へへ、あいよ! 銀貨6枚だ!」
無職「これで」チャリーン
市のおっちゃん「毎度あり! 少し待っててな、すぐ持ってくるからよ!」
軍神「私は何でもよかったのですが」
無職「……そうだろうな。だから俺は、一番お前に似合いそうなものをチョイスしてやったんだ」
軍神「…………」
軍神「そうですか」
無職(心なしかうれしそうな……実は根は女の子なのか? あんな魔王みたいなやつなのに。鬼の目にも涙?)
無職(他にも何を買おう……所持金のことは心配いらないが、無駄遣いもしたくない)
無職(そうだな……>>安価↓でも買うか?) なんかありそうな物を。あと良ければ用途まで。例えば、ぬいぐるみ。エルフにプレゼント……のように
軍神「…………クッキー?」
無職「ああ。ここ最近、いろんな人にお世話になってたんだが……まだそのお礼ができて無くてな」
無職「そこで思いついたのが、お菓子をプレゼントするってことだ」
無職「面と向かって甘味を差し出されたら、もう言葉も出ないだろう!!!!」
軍神「……それにしては安直すぎはしませんか? もっと、カップケーキのようなものが良さげですが」
無職(……その。ぬいぐるみ二つを左手に抱えて、右手で俺の手をつかんでる、もはや少女らしい軍神さんやい。まだ少女力を高める気ですかぇ)
無職「それも考えたが……小分けってなるとどうしてもな」
無職「クッキーは比較的安価だし、それにアレンジも加えやすい」
無職「見ろ、これなんかジャムと一緒に焼いたクッキーらしいぞ」
軍神「! ……まるで宝石が埋まっているみたいですね」
無職(ハート形に星型……可愛らしいこのクッキーは、お礼代わりの贈り物としては最適だろう)
無職「じゃあ、お姉さん! これを、あるだけ!!」
市のお姉さん「はいよ、銀貨12枚と、銅貨9枚だ」
無職「はい」チャリーン
市のお姉さん「彼女さんに贈り物かい? それとも、その子に?」
無職「……まぁ、そんな感じですかねー」
軍神「……私、子供に見られてません?」
無職(そのぬいぐるみ置いてから文句言ってね)
市のお姉さん「はい、味は保証するから……また今度来ておくれよ。感想と、今度は安くしてあげるからさ」
無職「商売上手め。また今度来るよ、それまでここで市を開いてくれると助かる!」
市のお姉さん「ここは私だけの市さ。もう行商することもなくなったからね、ずっといるよ」
無職「そうか。……じゃあ、また―――!」
軍神「―――ああいう市の人ともすぐに仲良くなるのですね」
無職「……そうだなぁ、やっぱ接しやすいからかもな?」
軍神「そう、ですか。少しだけ……羨ましく思えますね」
無職「…………その不愛想さだけでもやめたら、お前だって仲良くなれると思うんだがな……あ、そうだ」ガサゴソ
無職「ほら」
軍神「クッキー、ですか? 悪いですよ、今日はいろいろ買ってもらいすぎました」
無職「良いっての。これはまあ、お近づきのしるしだ」
無職「意外な一面も見られたしな。これは本当に、俺のおごりだ」
軍神「それなら……遠慮なく」
軍神「…………」
軍神「……あーん」
無職「…………」
無職「…………は?」
軍神「左手にはこれが。右手は掴まれて空いてません。食べさせてもらえますか?」
無職(いやどんだけ俺の中でギャップを更新していくのぉ!!!!!!!)
無職(いや。いやいや待って。これは……これは、ダメでは!?)
無職(なんかもう父性感じるぐらいに幼女幼女してるんだけどぉ!)
軍神「…………ん」
無職(…………>>安価↓) あーんして食べさせるか、自分で食べさせるか
無職ボーイ(事案じゃね)
無職(黙ってろタコ)
無職「じゃ、じゃあ……行くぞ?」
軍神「…………んっ」パクッ
無職「―――っ!? ちょっ!?」
軍神「ふむ……思った以上に美味しいですね、このクッキー」ペロッ
無職「あ、ああ……そうか……それなら、良かった……」
無職(コイツ俺の指ごと食おうとしてきたぞ)
無職(幼女の口に指を突っ込む実年齢おっさんの図、か……地球じゃ、警察に即逮捕される事案だろうなぁ)
軍神「もう少し、いただけますか?」
無職「え」
軍神「…………」
無職(いやこれを何回も続けるとか苦行だろうがぁあ!!!!!!!)
軍神「…………ん」パクッ
無職(まあ続けるんだけども)
軍神「……やはり、美味しいですね」
無職(上機嫌そうなコイツの顔は……嫌いではないからな)
無職(こっちが、軍神の素、だったりするのかもな―――)
軍神「―――おや、ここは……アクセサリー屋、でしょうか?」
無職「そうみたいだな。宝石商みたく煌びやかではないが、なんともお洒落な」
無職(宝石を使わないアクセサリー屋か……こういうのって大体行くの女子とかだから、場違い感を感じてしまうな)
軍神「…………これとか、似合うんじゃないですか?」
無職「ん? ……って、チョーカーか」
軍神「まるで犬みた……似合ってますよ」
無職「犬みたいって、お前なぁ……これは首輪じゃないんだぞ? デザインはまぁ、似たり寄ったりだけど!」
無職「お前こそ……こういうものが似合うんじゃないか?」
軍神「……私にも、チョーカーですか?」
無職「ハハ、こういうの似合うかとも思ってな。黒兎の色に合わせてみたんだが……お、これ裏に兎のレリーフが彫られてるな」
軍神「こちらはこちらで……金の紋様が、貴方のローブと合っていますが」
無職「…………」
軍神「…………」
無職「……せっかくだし、買っちまうか」
軍神「……良いのですか? さすがに散財のし過ぎでは」
無職「お金は使わなきゃ回らないんだ。それに、プレゼントするんだから、こういうのもありだろ?」
軍神「私にも、ですか?」
無職「当たり前だろ? おっちゃん! これ売ってくれ―――!!」
軍神「―――こうですか? ……こういうのはあまりしてきませんでしたから、良く分かりませんが」
無職「あ、ああ……似合ってる、ぞ?」
無職(手に持っているぬいぐるみと、黒色のチョーカーがゴシックな感じに調和している)
無職(軍神が不思議ちゃんみたいな……正直、似合いすぎている、というか)
軍神「そちらは……しゃがんでもらっても?」
無職「ん? ああ、構わんが…………ぅお!?」
軍神「感謝します。少し……ずれていますから」ズィッ
無職(顔、かっかかか顔がお近いでございますわよ―――!?)
無職(く、首に……柔らかい、小さな指の感触が…………)
無職(…………なんか娘って感じだなー)
軍神「治りましたが……よく見ると、デザインが似たようなものになってしまいましたね」
無職「そうだな……外側だけ見るなら、金の紋様が描かれているかそうじゃないかの違いしかないもんなぁ」
無職「……もしかして、嫌だったか?」
軍神「いえ。ここまでされて、感謝してもしきれないほどですよ」
軍神「ただ…………」
無職「?」
軍神「黒兎というのは、『秘密』や『ウラ』という意味なのです」
軍神「……このチョーカーの裏側を知る……これは私たち二人だけの、ヒミツですね」クスッ
無職(笑っ―――)
軍神「では行きましょうか。日も暮れてきましたし、急ぎましょう」
無職「…………そうだな」
無職「……んじゃま、行くとしますか―――」
無職(さて。どこに行くかな)
(…………>>安価↓に行こう) ありそうな場所か、>>383の選択肢か ラスト
…………。
……………………。
軍神「―――こんなところに連れてくるなんて、随分とロマンチストなんですね?」
無職「なぁに。数ある宝物のうち一つを、誰かと共有したくなってきてな」
無職「ここは……あまり人のこない場所だ。風の向きを測るときとかだけに使うらしいんだが……一般開放されててね。気になって登ってみたら……」
無職「……この絶景さ」
軍神「ここ、向こうの海が少しだけ見えるんですね。夕焼けもまた、良い味を出しています」
無職「喧騒からも逃れて、でもにぎやかな街がすぐそこにある」
無職「不思議な気分にならないか? ちょっとだけ、特別って思えるようなさ」
軍神「分からなくもありません。ここは……魅力的ですから」
軍神「あの、人の数に疲れ切った心を癒してくれますね」
無職「……お前も人ごみは苦手なのか?」
軍神「私は一人で静かに街中を闊歩したいって人ですから」
軍神「だからと言って、祖国の命で学園に入学しに来た以上、慣れていかなければいけないと思っていたのですが」
軍神「今日は楽しかったですよ。それにここの存在も、憩いの場として、たまにここに来てみるのも良いかもしれません」
無職「そりゃ良かった。お前は顔に出ないからな……でも、楽しんでもらえた用で何よりだよ」
軍神「…………」カツカツ
無職「…………? 軍神―――」
軍神「…………」カッカッカッ!
無職「なっ!? 待て! 軍神!!」
無職「っ!! …………って、ん?」
軍神「……クハハ、心配しすぎですよ」
無職「んなっ……驚かせるなよ」
無職(急に柵のほうに走っていったかと思えば……今度はその柵に立って、夕日と海をバックに俺を見つめてくる)
軍神「…………」スゥ
軍神「―――Are you going to Scarborough Fair?」
無職「!!」
軍神「―――Parsley, sage, rosemary and thyme,」
無職(この詩は……スカボロー・フェア! でも……異性に聞かせるのって…………)
軍神「―――Remember me to one who lives there,」
無職(……きれいな、声だ。聞くものすべてを魅了してしまうかのような、詩)
軍神「―――For she once was a true love of mine.」
無職(だがそれはプロポーズのはず。どういう……ことなんだ?)
軍神「……クハハ、どうしたんですか? 鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして」
無職「え……?」
軍神「どうせプロポーズかなんかだと、勘違いしたのでしょう?」
無職「勘違いって、おま……お前がこの前そう言ったんだろ?」
軍神「ええ。……ですがそれは、最後まで謡った限りのことです」
無職「…………」
軍神「まだ、ここまでです」カツン
軍神「もしも、最後まで謡ってほしいのなら―――」
軍神「―――死ぬ気で頑張ってくださいね?」
無職「ハハ…………望むところだ」
無職(……夕日が彼女に当たったからだろうか? どうしてか、軍神の頬が赤く染まったような気がした)
無職(そしてこれも……彼女が夕日を背にしているからだろうか? 彼女の表情に、影が差したような気がした)
無職(とても物悲しい……表情だ)
軍神「……よろしくお願いしますよ、無職殿」
無職(俺の贈ったチョーカーを愛おしそうに撫でる軍神は、何を思っていたのか)
無職(分からないが―――)
無職「ああ、よろしく頼むよ、軍神」
無職(俺も彼女も、互いのことが嫌いではないのだろう―――)
(入学前に青春してどうすんの?)
(ってことで軍神のイベント終了です!!!!!!)
(今回は健全回でしたが、どうでしたでしょうか)
(うまくかけているでしょうか!!!!!!)
(今日はキリがいいのでここまでです)
(青春をしっかり書けるといいなぁと思いつつ。アドバイスとか下さったら幸いです!)
(次回は行商人回から。たぶんカオスになる)
(では!!!!!! おやすみなすぁい!!!!!!!)
(あ、いつも通り感想とか送ってください。乙や感想くれる人、読んでくださっている人、ありがとうございます)
(では本当におやすみなさい)
(再開……の前に少しだけ。ってか安価を取ります)
行商人『……ドワーフの火酒?』 …………>>安価↓1~5
1 …………安価を取って登場させたキャラが、ドワーフの火酒を飲んでしまう
2 …………無職が火酒を飲んでしまい、安価でキャラのとこに行きしっちゃかめっちゃかする
(あとスカボロー・フェアを貼っておきます。…………『https://www.youtube.com/watch?v=He-LXx0dsL4』)
(すみません、言葉足らずでした……キャラ安価はまたあとで取ります)
(2の『無職がしっちゃかめっちゃかする』を選択させていただきます)
(では再開します↓)
…………。
……………………。
行商人「……んー……いろいろと仕入れてみたっすけど……どれがどれだか、これじゃあ分からないっすね……」
行商人(もうすぐで自分の市が開けるからと調子乗りすぎたっす)
行商人(……そもそも自分の客をつかまなきゃ、こんな量の品を捌ききることなんてできっこないっす……)
行商人「どうしたもんっすかね……って、あれ?」ゴロン
行商人(これは……瓶っすか? お酒……っすかね……?)ヒョイ
行商人「…………」
行商人「……『龍殺し』? 裏には……『ドワーフ印』のって……こんなもの、いつ買ったっすかね?」
行商人「…………まあお客さんはきっとわかってくれるっす! あ、そうだ……あれも―――」バタバタ…
無職(……あー疲れた。まさか秘書さんのお誘いで、学園長の仕事を手伝わされるとは思わなかった……)
無職(しきりに俺に向かって学園長の腕が伸びてくるわ、それを見かねて秘書さんがお仕置きしてるわで…………)
無職(初めて『静かに仕事させろ!』って叫んだ気がする)
無職(ま、試験のことを秘書さんに褒められたりして、悪い気はしなかったが。あの人かなりの美人さんだからな……って、ん?)
龍殺し「キラーン」
無職「……なんで無造作にこんなもんが置かれてるんだ……ってこの部屋きたねぇ! いや荷物が多いだけか……?」
無職(何個か食品っぽいものが見えたが、気にしないでおくとしよう)
無職(で、これは……見た感じは完全に酒だな、こりゃ)ヒョイ
無職(……しっかし、龍殺しねぇ。鬼じゃないのはまぁ、地球との違いだろう)
無職(それにしても……これ瓶じゃないか。まるっきり地球の日本酒と…………)キュポン!
無職「…………あ」
無職(……っべー、開けちまったよ。っべーわ)
無職(匂いは普通の酒って感じなんだが……というかこの世界に来てから酒は飲んでなかったな……)
無職(来たばっかのごたごたでご無沙汰だったが、今は落ち着いたからな。自分へのご褒美ってことで、良いだろ!)
無職「…………」ゴクッ
無職「…………!!!!」
無職(うまい! 最近飲んでなかったからかもしれないが、それでもこれはかなりうまいぞ!)
無職(この世界でこんな銘酒と出会えるとはな! 一升瓶……丸ごといけそうだ…………っ!)ゴクッゴクッゴクッ
無職「…………」
…………。
……………………。
行商人「―――わー! ちょ、無職さん!? そ、それ売り物っすよ! 勝手に開けちゃったんすか!?」
無職「…………」
行商人「も、もぅ! 飲みたいのならウチに言ってくれれば…………」
無職「…………」ジリ
行商人「…………無職さん?」
無職「…………」ジリ…ジリ…
行商人「な……なんで、近づいてくるっすか……?」
行商人「か、顔が怖いっすよ、無職さん……無職さん?」
無職「…………」
(度数の高い酒を一気に飲み干したせいか、悪酔いしてしまったようだ。悪酔いの内容>>安価…………↓1~3コンマ判定 例:絡み酒、など)
無職「かわいいな、行商人」イケボゥ
行商人「…………」
行商人「ふぇ!?」ボンッ!
行商人「ん、んなぁ、何を言ってるっすか! か、からかうのはやめるっす!」
無職「顔を真っ赤に染めて、ああ、そんなところもかわいいよ。素直になってくれれば、俺もうれしいんだけど」
無職「…………やっぱり、嫌?」
行商人「……い、嫌じゃ、ないっす、けど……」
無職「…………」
行商人「…………もっと」
無職「ん?」
行商人「もっと、褒めてほしいっす。頭も撫でてほしいっす」ギュー
無職「ハハハ、急に素直になったね。こうやって抱き着いてくるのは久しぶりだ」ナデナデ
行商人「それは……無職さんがうれしいからって……それに、久しぶりじゃないっす」
無職「え?」
行商人「夜一緒に寝るとき……実は抱き着いてたり、してたっすから」
行商人「久しぶりじゃないっす。日課っす」ギューーー
無職「そうだったのか……ごめん、気づかなくて」
行商人「きっ、気づいてたら! ……やっぱり、恥ずかしいっす」
無職「……じゃあ、これからは?」
行商人「…………嫌じゃ、ないっすか?」
無職「……君はしたいんだろ? なら俺もしたいんだ」
行商人「~~~~~っ!!!!」ギュー!
無職(なんて可愛らしいんだ……まだまだ褒めたいところがいっぱいあるんだけど、そうだな、>>安価↓を褒めよう)
無職「君は優しい。誰とも親しく接することができる割には、君は気配り上手だ」
無職「俺も、君のそんなところに救われたんだ。本当に、良い子だね」ナデナデ
行商人「…………ふへへ」ニヘラ
無職「エルフだって同じだよ。彼女の師匠だって、きっと」
無職「この前、三人で出かけたときなんか……幸せすぎて、泣きそうなほどだった」
行商人「う、ウチだって幸せっすよ? 無職さんも幸せそうで、良かったっす」
無職「ほら。そういうとこも、君のやさしさなんだろうね」
行商人「…………」
無職「どうした?」
行商人「あっ、ダメっす……今、顔、見ないでくださいっす」
行商人「幸せすぎて……絶対に変な顔してるっす……!」
無職「……見せて」クイッ
行商人「ぁ…………」
無職「…………」
行商人「…………」
無職「やっぱり、かわいいよ」
行商人「―――っ!!!!!」
行商人「…………嬉しい、っす///」ボソ
無職「俺だって、君と今、ここにいられることがうれしくてたまらないよ」
行商人「うへ……うへへへ―――」クネクネ
無職「…………行商人?」
行商人「へへへへへ―――」
無職(そんなにやけて……そんなところもかわいい―――ッ!?)ズキッ!
無職(な、なんだ……なぜだか他のところに行かなきゃいけない使命感が…………)
行商人「…………幸せ」ポー
無職(まあ彼女は大丈夫だろう…………誰のところに行こう……)
(>>安価↓ …………この学園の生徒だけでなくともオッケーです。コルミスの方とかは無理ですが)
(あ、今なら何の憂いもなくどんな目的地にも無事にたどり着くことができます)
薬師「…………」カランカラン
薬師「! いらっしゃ―――」
無職「やあ」
薬師「……ん、無職……って、この匂い……お酒?」
薬師「無職、もしかして……お酒飲んだの?」
無職「ああ、偶然見つけたお酒が想像以上に美味しくてね、ついつい飲み切ってしまったんだ」
薬師「……ふぅん。あ、酔いさましの薬なら―――わっ」ギッ
薬師「机に手をついて……本当にどうしたの? なんだか……様子が変だけど」
無職「…………」
無職「なんだか素っ気ないな、って思って」
薬師「…………」
無職「この間の件、まだ怒ってる?」
薬師「そうじゃ、ないよ……その件に関しては、少し前に終わったから」
薬師「……無職の様子が変だったからだよ。あまり話を長引かせようとするのは、良くないのかなって思ってね」
薬師「それとも何? ……ボクとお話ししたかったの?」
無職「ああ」
薬師「! へ……へぇ、どんなことをお話ししたいの? なんだって聞くよ?」
無職「そうだな…………」
無職(さて何を褒めよう…………>>安価↓)
無職「…………」スッ
薬師「ひゃっ!? ちょ、ちょっと無職! こ、ここはお触り厳禁だよ―――」
無職「きれいな瞳をしている……魅了されてしまうかのような、宝石みたいに輝かしい瞳だ」
無職(顔も、女の子って感じで柔らかい……いつまでも、触り続けていられそうだ)プニプニ
薬師「だ……ダメだってば! もう、出禁にしちゃうよ!」
無職「本当のことを言ってるのに。かわいいんだから、もっとそれを主張していけば良いのにな」
薬師「かわっ!?」
無職「この黒い髪だって……しっかりと手入れがされてる。身だしなみを整えてるんだから、もっと前面に出していこうよ」サラサラ
薬師「くっ、くすぐったい……っ! ほっ、本当に、どうしたの―――ぁっ!」
無職「おっと……ごめんごめん。あまりにも触り心地が良くてさ……耳、弱かった?」
薬師「わ……わざとやっているの……?」
無職「ハハハ、耳まで真っ赤っかだな……照れてるんだ?」
薬師「~~っ!」バッ!
無職「……隠さなくっても良いのに」
薬師「う……うるしゃい! きゅ、急に! 変なこと言いだして! へ、変態!!」
無職「…………かわいい」
薬師「ぅ…………」
薬師「…………うるさいってばぁ―――///!」
…………。
……………………。
無職(満更でもなさそうだったが、追い出されてしまった)
無職(…………まだ使命感は止まない)ズキズキ
無職(次は、誰のところに行こう?)
…………>>安価↓
…………。
……………………。
無職(……再び学園に戻ってきたけど、あれは……)
風紀委員「…………」ジョロロロ
無職(風紀委員か。ここの花壇に水をやってるのかな?)
風紀委員「…………」ジョロロロ
無職(……なんか同じ場所にずっと水をかけてるが……心ここにあらずってやつだろうか?)
無職(だがそれでも随分と絵になる光景だ)
無職(話しかけたいが、すぐに逃げられるみたいなことは避けたい)
無職(んー…………)
無職「…………>>安価↓」(なんて声をかけよう?)
風紀委員「…………んぇ!」ビクッ!
無職「ご機嫌麗しゅう……なんてね。ごめんよ、あまりにも……君がきれいだったから」
風紀委員「…………は、はいっ」ポー
無職「! 逃げないんだね?」
風紀委員「え、えっと……その、ごめんなさい!」
無職「謝ってほしいわけじゃなくてね……まぁ良いよ、俺も手伝うからさ」
無職「……さすがに、花が枯れるよ?」
風紀委員「? ……わぁ!! ど、どどどどうしましょう!?」アタフタ
無職「あ……落ち着いて!」ギュ
風紀委員「ふぇ」
無職「じょうろの水がこぼれたら目も当てられないよ? 大丈夫だから、ここはこれ以上触らないようにしよう。いいね?」
風紀委員「手、手……っ!」
無職「…………あ、ああ! ご、ごめん…………」バッ
無職(つい握ってしまっていたな……悪いことをした、かな?)
無職「…………」
風紀委員「…………あ、あの」
無職「……どうしたの?」
風紀委員「も、もうちょっとだけ……握ってもらってても、良いですか?」スッ
無職「え?」
無職(冗談……ってわけでもなさそうだ。顔が真っ赤っかだし……初めてすんなりと彼女が文を発せていたような気がする)
風紀委員「あ! あ……ご、ごめんなさいぃ!! わ、私なんかが、その、おこがましいことを……!!」
無職「―――まさか」ギュ
風紀委員「…………ぁ」
無職「光栄、だよ?」
風紀委員「…………///」ギュ
無職「じゃあ、じょうろに水を入れてこようか」
風紀委員「…………っ!」コクコク
―――
『―――蟷ク遖上r莠ォ蜿励@縺ヲ』ザザ
『―――縺企。倥>』ザザ
『―――雍也スェ縺ァ縺励°蜆溘∴縺ャ』ザザ
『―――隨代▲縺ヲ』ザザ
『―――譚??髢??蟷ク縺帙r』ザザ
『…………クハハ、分かってるさ。それも…………わかってる』
『だから……黙って見てろ』
『救いようのない、死人たちが』
―――
無職「―――ッ!?」ズキッ!
風紀委員「大丈夫……ですか?」オロオロ
無職「づ……ああ、熱に浴びせられたのかもしれない。ほんの頭痛だよ」
風紀委員「だ、大丈夫じゃないですよぅ! ね、熱中症かも……知れないですしぃ!」ジョロロロ
無職(あらら、いらない心配をかけさせてしまったようだ)
風紀委員「ご、ごめんなさいぃ! わ、私がこんな水やりだなんて仕事を手伝わせてしまってぇ!」
無職「大丈夫だから、安心して」
風紀委員「でも…………」
無職(これじゃあ水掛け論になるだけだな。水やりだけに)
無職(…………話題を変えるか)
無職(よし、なんて褒めよう?…………>>安価↓)
無職「そういうとこ……君の素敵な部分だと思うな」
風紀委員「…………!?」
無職「いつもは逃げられて……君のことを知ろうとしても知れなかったんだけどさ」
無職「試験の時診てもらってからずっと思ってたよ。君は本当に、素敵で、きれいな子なんだって」
風紀委員「な、なな…………あぅ」プシュー
風紀委員「―――そ、それを言うなら…………」
無職「?」
風紀委員「無職さんだって、素敵な方じゃないですか」
風紀委員「そ、その……こ、こんな私にだって、話しかけてくれるし……こ、こんな……私に…………」
風紀委員「手まで、握ってもらえました、からっ!」ギュ
無職「……嬉しいよ、君にそう言ってもらえるなんて」
無職「…………気が合うのかもね、俺たち」
風紀委員「気が…………?」
無職「俺は君ともっと仲良くなりたいよ」
無職「君は……どうだ? 俺と、仲良くなりたい?」
風紀委員「……私で、いいのですか……?」
無職「君以外に、誰がいる?」
風紀委員「…………仲良く、してくれますか?」
無職「ああ」
風紀委員「いじめたりとか、しませんか?」
無職「当たり前だ」
風紀委員「こんな見た目なのに?」
無職「なに。嫌う部分が一つもない。どころか好きだよ?」
風紀委員「すっ…………」
風紀委員「…………えへへ///」
無職「じゃあ、続けよっか」
風紀委員「…………はいっ!」
…………。
……………………。
無職(…………純粋で良い子だけど、ネガティブすぎるのが玉に瑕かな)
無職(―――さて、なんだか使命感も薄れてきたような気がするし)
無職(これで最後にしよう…………>>安価↓のところに行こうか)
…………。
……………………。
無職(…………どうしようもない)
無職(とりあえず……恥ずかしすぎて死にたいというか)
無職(何だよあのテンション気持ち悪いわ。いやまあ……相手方の反応が新鮮で役得だったわけだが)
無職(その勢いのままエルフのいるこの女子寮にまで来てしまったのは、もう救いようがない)
無職(そして目の前には、エルフの部屋のドア……)
無職(ここまで来たからには、エルフの反応も気になるところだがな……)
無職(マジでこのタイミングで酔い覚めるんじゃねぇよ…………ったく)コンコンコン
エルフ「はい! …………無職! どうしたの……って、一人で来たの?」ガチャ
無職「あ、ああ…………まぁ、な」
エルフ「そう。今は私しかいないけど……上がって。お茶を出すわ」
無職「そうか……悪いな」
無職(コイツの場合は……どんな反応を示してくれるのか)
無職(ドン引きだけはあってほしくないな…………)
(もちろん戻りますので。行商人のイベントだしね!!! ってか部屋一緒だもんね!!!!!)
エルフ「どうして急に来たの? 何か用があった?」
無職(用は……あるにはある、が…………)
無職「い、いや……エルフと、会いたくなってな」
無職(あああああああああ恥ずかしぃいいいいいい!!!!)
エルフ「! ふふ……私もよ。今から会いに行こうかって、少し考えていたところなの」
エルフ「運命ってものなのかしらね」クスッ
無職「あ……ああ、不思議なこともあるんだな…………」
無職(一枚上手……いや! まだだ!!!!)
無職(こ、こんなもの……ただの日常会話に他ならない)
無職(だが…………俺にはまだ、奥の手がある!!!)
エルフ「…………?」
無職(さて、と。なんて褒めよう!? …………>>安価↓)
髪の綺麗さを誉めつつ腰に手をやる
強くて優しくてがんばり屋な所
(良さげなのでミックスします。>>858と>>860を)
無職「ああ……きれいな髪だね。緑色が、きらめいているようだ」サラサラ
エルフ「ちょ、ちょっと!?」
無職「エルフはさ、強くて……それでいて、やさしいだろ? それにあのことだって……お前は頑張り屋だ」
無職「とても……素敵な人だよ」
無職(調子乗って腰に手を回したりして……普通なら興奮するのに、緊張でそれどころじゃないが……!)
エルフ「…………ハァ」
無職(?)
無職「どうし―――いだぁっ!?」パチッ
無職「な、なぜデコピン……?」
エルフ「柄にもないことを言うからよ。そんな顔真っ赤っかで、こっちが恥ずかしくなってくるじゃない」
無職「!」
無職(そうか……顔に出ていたのか…………)
無職「ほ、本音だぜ? そりゃまあ……恥ずかしいは恥ずかしいが、まぎれもない、俺の思っていることだ」
エルフ「…………やっぱり、恥ずかしくなっちゃうわ」
無職(その割には飄々として…………ん?)
エルフ「はい」ポンポン
無職「せ、正座して……どうしたんだ、急に」
エルフ「良いから、ここに寝なさいってことよ」
無職(寝る? 寝るって言ったって…………)
無職(まさか…………)
無職「―――膝枕しろ、って?」
無職「…………」
エルフ「…………」
無職(なぜ……こうなった)
エルフ「……それで、お酒の勢いでいろんな人を口説き落としてたら、引くに引けなくなったってこと?」
無職「……そうなるな」
エルフ「他の子たちは、貴方の心の底からの言葉を貰ったのだろうけど……私はゲームの景品とかじゃないんだから、そんな理由でああいうことを言わないでほしいわ」
無職「すまん。正直、調子乗ってたと思う」
エルフ「……それでも嬉しかったけどね。理由はどうあれ、あれも本心だと思うから」
無職「…………」
無職(見透かされてる、な……偽りとはいえ、ボディーガードの俺の記憶があるんだ、少なからず理解されているのだろう)
エルフ「いろんな人を褒め倒してたのは分かったわ。……でも」
無職「ん」
エルフ「どうして貴方は、自分自身を褒めないの?」
無職「……そんなもん、空しいだけだろ」
無職「自画自賛ほどうすら寒いものはないぜ?」
エルフ「……そう。なら私が褒めるわ」
無職「そうか……って、は!?」
エルフ「貴方は強いわ」
無職「ちょ」
エルフ「貴方だって、やさしいわ」
無職「あの」
エルフ「私も行商人も救ってくれたじゃない」
無職「…………」
エルフ「貴方だって、良いところはいくらでもあるのよ?」
無職「……死ぬほど恥ずかしいぞ」
エルフ「ふふ、貴方は昔から……褒められるのが苦手だったものね」
無職(まあ、慣れてないから、苦手っちゃ苦手だけど)
エルフ「他人ばっか褒めてると、自分のことを段々低く見るようになっちゃうの」
エルフ「貴方には、誇っていい部分がいっぱいある」
無職(…………なぜこんなことを面と向かって言えるんだ……)
エルフ「今日は褒め殺させてもらうわ」ニコ
無職「え」
無職「いや帰―――」ガシッ
エルフ「巫女っちが帰ってくるまで、帰れないでしょう?」
エルフ「嫌……かしら?」
無職(嫌なわけがない。……俺と同じような質問をしてきやがって)
無職「……わかったよ、好きなだけ褒めてみろ。褒める箇所があるのならな」
エルフ「ええ。好きにさせてもらうわね―――」
なんか扱いが違うのはエルフだから?順番?
正直そういうのは前半のキャラがかませになるだけだから事前に言って欲しい
(>>864安価の結果と順番でその場で考えてしまうのですが、その結果不快な思いをさせてしまったようで、申し訳ございません。そういったことは明記しとくべきでした)
…………。
……………………。
エルフ『褒めることだって良いことだけど、褒められることも大事だと思うわよ』
無職「…………」
無職(恥ずかしすぎて……あー死にたい。想像以上に褒められた……というか呼吸とかそういうものにまで褒めを入れられたんだが……)
無職(……でも確かに、自信がついたというか)
無職(気は楽になったな。エルフの言ってたことはこういうことだったのか?)
無職(しかし、結構遅くなってしまった)
無職(行商人を放置して行ってしまったからな……怒ってないといいが)ガチャ
無職「―――ただいま」
行商人「……あっ! 無職さん! おかえりなさいっす!!」
無職「ん、おお……どうしたんだ、その恰好。エプロン?」
行商人「えへへ! ウチ、無職さんのためにご飯を作って待ってたっす!」
無職「本当か! いつもは俺が作ってたが……料理出来たんだな」
行商人「これでも旅をしてきた身っすから! 上がってくださいっす!」
無職「ああ。……行商人」
無職「…………ありがとうな」
行商人「…………!」
行商人「……っす///」
無職(まだ酒が抜け切れてないのか、どうにも素直に言葉が出て行ってしまうな―――)
…………。
……………………。
行商人「―――ぅぅ、なんかすっごい褒められたっす……誉め言葉に酔いそうっすよ……」
無職(いや実際料理がおいしくてだな?)
無職「……で、寝ようというわけなんだが」
行商人「…………」チラッ
無職(約束……したもんなぁ……あれは確かに酒の勢いだったが、たぶん本音だ)
行商人「ね、寝るっすか……?」
無職「そうだな。今日は疲れちまったよ」
無職(こうして…………ああ、また。明かりが消えて、部屋が真っ暗になるのを、何度も見た)
無職(だが…………決して違うのは)
行商人「じゃ、じゃあ……失礼するっす」ギュ
無職(彼女がここまで、素直になったことだろう)
無職「…………本当に、ありがとな」
行商人「……無職さんも、ありがとっす」
無職(こりゃ確かに、褒めるのも大事ってことなんだろうな)
無職(なんというか、自分の素をぶつけられるというか、素直になれるというか)
無職(…………)ギュ
行商人「えへへ……夢みたいっす」
無職(酒の力も馬鹿にしたもんじゃないな……)
無職(いつもの夜が……こうも幸せなものになるなんて、なぁ―――)
(今日はここまでです。読んでくださり、ありがとうございます)
(今回、指摘していただいた部分が多く、自分の甘さを露呈させてしまいました)
(出来るだけ精進していこうと考えていますが、それも確実とはいいがたいです)
(今回のような指摘は、本当にありがたいです。それと、申し訳ないです)
(他にも、指摘できる点や、アドバイス等があったら書き込んでください)
(感想や乙くれる人、ありがとうございます)
(では、おやすみなさい)
(閑話のようなものというか、これでイベントは一旦おしまいです。またいつかやるかもしれませんが、それまでにはしっかり書けるようになってたいです)
(再開…………の前に、少し重要なお話)
>>912 はい。そのことに関してお話がしたかったのです
自分のモチベ維持のためにと自己満足をするためにこのような行為を取ってしまったことを、謝罪させてください
申し訳ありません
あまりにも稚拙な行い、もう二度といたしません。誠に申し訳ございませんでした
皆様も、不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした
別に気にしないかな、面白いことには変わりないし
それと、キャラ安価やそれらの説明が足らず、皆様を混乱させてしまったことも、謝罪させてください
キャラ安価に関しては、高コンマの方法を取らさせていただきます
理由としては、その時安価募集に参加できない人が、今後も参加できない、といった事態を防ぐためです
申し訳ありませんでした
どうせメインヒロインエルフの出来レースだから好きにしたら
(>>914そう言ってくださる人の期待を裏切らないよう、今後、こういった行為はしません。ありがとうございます。すみませんでした)
そして、特定のキャラに対するレスに関してですが、これについては(解決策とも言えませんが)考えがあります
この作品の発案時に考え付いていたマルチエンディングを採用し、『バッドエンド』と『ハッピーエンド』を作る手法です
バッドは、各キャラを殺害可能になるエンドで、ハッピーはその逆、といったものです
これで納得してくださるかはわかりませんが、自分の考えでは、これが限界でした。申し訳ありません
バッドとハッピーの分岐点まではまだまだありますので、そこまでは過激なレスを抑えていただきますと、ありがたいです。お願いします
>>916そのことに関しても、本当に申し訳ございませんでした
この作品はメインヒロインは決められていませんが、それでも最初に募集したキャラですので、贔屓目に見ていたこともありました
これからは、サブイベントやその他アクションで、誰かが贔屓されている、ということがなくなるよう、書いていきたいと思います
あるキャラが優遇されている、という時は、その場で言ってくださると大変助かります
自分は勢いだけで書いてしまうので、やはりそういった場面も出てきてしまうと思います
今後は、サブイベントの進行具合の各キャラの反応等を除く、優遇不遇の差をなくしていきます
申し訳ございませんでした
ちょっと待って、バッドエンドとか殺害とか本当にするの?
下手に荒らしに反応すると逆効果だからスルーしてたのに、こんなことならスルーしないで、荒らしについての対策を>>1に言っとけば良かった……
>>920この案自体は、作品を考え付いた時からありました
バッドといえど、我欲のままに人を殺していくのではなく、違和感のないストーリーとともに進めていこうと考えています
キャラそのものを下げるエンドではありません
……荒らしへの対策については、留意していましたが、すみません
クラスメートの安価に関することですが、これは既存キャラの志願者+安価キャラ(少数)で行かさせてもらいます
他クラスの存在もありますが、キャラの安価はないものだと考えておいてください
キャラ殺し示唆しちゃったらそれに向かっていこうとするヤツが出てきて余計荒れるのがわからんのかねキャラ殺してシリアス(笑)とかいらん
>>924ハッピーとバッドの分岐点までは作品に影響力が大きすぎる安価は取りません。一章や二章のように、セリフなどを安価で募集したりはします
本当に、申し訳ございません
皆様の期待に応えられるよう、この作品を書き上げたいと思います
これまで読んでくださり、本当にありがとうございます
再開は予定の関係で明日からになってしまいますが
次回は、固定キャラなどの小話から、三章へと始まります
最後に、申し訳ございませんでした。そして今後も、よろしくお願いします
(再開します。女神の小話から)
無職(…………寝付けないからってバルコニーに来てみたが……開いてる?)
無職(カーテンが風に揺られてる……月光が差し込んでくるが、人影は見えない)
無職(締め忘れか?)
無職「ま、涼しいからこれでも……ん」
女神「…………」
無職「……女神か。どうしたんだ、こんな夜中に」
女神「! 無職……んーん、今日は月がきれいだったから」
無職「……確かにな。紅い月と蒼い月が、丁度良い感じに並んでる。それに加えて満月だ」
無職(この世界に来たばっかの時は驚いたが、もう流石に慣れた。それどころか風情さえ感じる)
女神「あの紅い月が『ユエ』、青い月が『ルナ』……そうね、あの月たちを肴にお酒でも飲まない?」
無職(…………酒には悪い思い出しかないんだが)
女神「貴方の飲み方が悪いのよ」
無職「心の中までお見通しか。……で、そんなちっさい姿でどうやって飲むって言うんだ?」
女神「……言ったでしょ、これも数ある姿のうち一つにしか過ぎないって」シュゥウウ
無職(…………! 姿が変わって―――)
無職「……って! 幼女の姿になるだけかよ!」
女神「……しょ、しょうがないでしょ!? 現人神になる前からこんな背が小っちゃかったんだから!」
無職「ちんまいってのも、あながち間違いじゃなかったんだな……その妖精の羽は標準装備か?」
女神「おしゃれでしょ?」
無職「ファッションかよ」
無職「ああ……そうだ。まだお礼が言えてなかったんだ」
無職「試験の時、補助してくれてありがとな」
女神「……お礼なんて。勝てるって豪語しときながら負けちゃったもの」
無職「おいおい、剣姫に勝てただけでも俺からすれば信じられないことだったんだぜ? 『俺が勝てた』んだ。十分すさまじいことだろ」ナデナデ
女神「…………」
無職「おっと! すまん、つい癖で撫でちまった」
女神「別に構わないわよ。なんだか新鮮だし」
無職「お、本当か。じゃあ遠慮なく」ナデナデ
女神「…………貴方って」
無職「?」
女神「いつも誰かの頭を撫でるわよね? それって何か理由があるの?」
無職「…………ああ、まぁ、な」
女神「えー? もしかして、お母さんとかにずっとやってもらってたからとかー!?」
無職「ハハ……痛いところ突いてくるな」
女神「…………?」
無職「まぁ良い。どうせ寝付けなかったんだ。俺の過去話に付き合ってもらうぜ」
無職「もちろん、酒も飲みかわしつつ、な?」
女神「……良いわよ、聞かせて。ずっと気になってたの―――」シュゥウウウ
無職(俺からすればその酒を召喚する魔法のほうが気になるんだが。さて―――)
無職「ま、そんな面白いものでもないんだがな?」
無職「俺には昔……好きな人がいてさ。その人にいつも、頭を撫でられたりしてたんだ」
無職「面倒見が良いっていうのか、人当たりとかが良いのかは分からないが、先輩はそういう人でな」
女神「先輩? まさか、高校時代の青春!?」
無職「あー違う違う。俺の高校生活は灰色エブリディだったぞ。これは俺が働いてた頃の話だ」
女神「……働いてたの?」
無職「ああ。ウチの家系はかなり厳しくてね。他の兄弟とかがエリートだった分、俺は落ちこぼれ役になっててさ」
無職「家を追い出されて、親の仕送りとアルバイトの金で生活するようになって」
無職「それで、ふと面接に行った会社で受かって、そこから働くようになってな」
無職「そこの先輩だよ」
女神「……むぅ、貴方、この世界に来なくても幸せな人生を迎えられてたんじゃない」
無職「…………」
無職「ハハ! そうだな!」ナデナデ
女神「…………」
女神「……無職は、今、幸せ?」
無職「ああ。いろんな奴と出会えたしな。……もちろん、お前とも」
女神「…………そう」
女神「―――って、盃が渇いてるわよ! 今度は私の話も聞いてもらうんだから!」
無職「うぉ! 馬鹿お前こぼれるだろうが! …………っとと」
女神「ふふ……今夜は寝かせないぞ?」
無職「それってば俺が言うセリフ……眠くなるまで付き合ってやる」
女神「そうね、じゃあ―――」
無職(…………先輩、か。懐かしいな)
無職(……ああ、わかってますよ。死ぬまで誰かを救わなきゃいけないんでしょう?)ズキ
無職(二度と、誰も、死なないように)
女神「…………」
…………。
……………………。
兵士長「…………掃除ももう、手慣れたものになってきたでござるね」ゴシゴシ
兵士長(今この時期は……試験が終わった頃合いでござるか……む)コンコン
兵士長「……誰でござるか」
伝令「―――はっ! 私はケルセニスの伝令です! オーバーロード様より早急に伝えておかねばならぬ言伝があります!」
兵士長「大領主が? 入るでござる」
伝令「し、失礼します!」
兵士長「用件を伝えるでござるよ」
伝令「了解しました」
伝令「…………」
伝令「…………ケルセニス北西の『結晶の森』にて、オークの集団が文明を築き上げているとのことです」
兵士長「……なに? それは本当のことでござるか!?」
伝令「はい。ウェルぺス砦の見張り兵が、塔を築き上げるオークを発見したと。森の中に入った偵察兵の情報と照らし合わせて、それが事実であることが判明しました」
兵士長「……『オーク・キング』」
伝令「おそらくは」
兵士長「馬鹿な……ここ数千年で一度たりとも発生したことのないものではなかったのか!?」
伝令「今日が、その初たる発見となりうる……どうか兵士長殿にも協力を仰ぎたい、それがオーバーロード様の言伝です」
伝令「これに印が捺されていますので、ご確認を」
兵士長「確かに、本物でござる。……だが、大領主一人で事足りるのではないでござるか?」
伝令「それについては……私どもにはなんとも」
兵士長「それほどまずい状況ではないことを祈るばかりでござるな……了解した。某のみならず、ここの兵も幾ばくか貸そう」
伝令「その旨、オーバーロード様に一言も漏らすことなく、お伝えさせてもらいます」タッタッタ…
兵士長「…………」
兵士長(オークはただの魔物でござる。だがそれが文明を築き上げれば、必ずしも、いつしかこの国と衝突するでござろう)
兵士長(下手をすれば、全面戦争も…………)
兵士長「……年老いたでござるかね。思考が悪い方向に行ってしまうでござる」
兵士長(ケルセニスには大領主……あの『能無しの剣聖』とまで言われた男がいる)
兵士長(……ついでに無職殿も巻き込んでおくか)
…………。
……………………。
無職「…………こう、か?」クルッ
行商人「えへへ! 似合ってるっすよ、無職さん!」
無職(結果から言ってしまえば、俺は試験に合格。無事入学することに決まった)
無職(今日が入学式らしく、学園からもらった制服に今、初めて袖を通している)
無職(…………コスプレしてる気分)
女神(我慢しなさいよ)
無職(うっせ)
行商人「あ! あとこれもっす!」
無職「ん、ああ……飾緒か。それ重いんだよなぁ」
行商人「かっこいいから良いじゃないっすか! それに名誉なことなんすから、きっちり決めてほしいっす」
無職「……それは良いんだが、なんでお前に着付けしてもらってんだろうな?」
行商人「え! ……なんか新婚夫婦っぽいから?」
無職「それは理由にはならんだろ……助かるから良いけどさ。ありがとな」ナデナデ
行商人「…………」ウズウズ
行商人「も…………」
無職「?」
行商人「もう我慢できないっす―――!!!」ギューーー!
無職「んぉ! ちょ、制服にしわが……まあ良いか」
行商人「~~~~っ!!」ギュースリスリ
無職(なんか犬っぽくね?)
行商人「どうせモテてしまうっすから、今のうちにマーキングっす」
無職(よくわかんなくね?)
無職「…………まだ時間があるから、もう少しだけだぞ―――」
…………。
……………………。
行商人『いってらっしゃいっす!』
無職(なんて、本当に新婚夫婦みたいだったな。あいつはあいつで、これから商会に行くんだったけか)
大人s「―――」ゾロゾロ
無職(……あれは保護者とかか? やっぱり入学式ってのは、賑やかなもんなんだな)
無職「…………」
無職(も、もう一度だけ服装チェックを!! 人の目がこわぁい!!!)バッ!
無職「えっと…………ん?」
???「…………」ジッ
無職「うわぁ!?」
無職(な、>>安価↓!?) 既存キャラ、志願者のみ
既存キャラの志願者は、妹(?)、薬師、剣姫、軍神の四人です。その中から一人>>再安価↓
無職「……ってお前か。驚かせるじゃねぇよ」
剣姫「……ごめんなさい、驚かせるつもりはなかったのだけれど……でも随分と、挙動不審だったから」
剣姫「不用意に声をかけたらいけないかと思って。音と気配を殺しちゃってたかも」テヘッ
無職(癖になってんだ、音を殺して歩くの……じゃねぇよ)
無職「心臓に悪いからやめてくれ……で? お前も今から行くつもりだったのか?」
剣姫「そりゃ志願者で、合格もしたから。んー、そうね……どうせなら一緒に行きましょう?」
無職「……良いのか? 一国の王女さまが、俺なんかと一緒に歩いてて」
剣姫「将来はずっと一緒なんだから良いじゃない」
無職「」
剣姫「私の初めて……奪ったくせに」グス
無職「しゃらぁああああっぷ!! 勝っただけだからな! あと外でそんなこと言うな!! 誰が聞いてるのか分かったもんじゃ―――うぉ!?」グイッ
剣姫「どうせそうなるのだから、今も後も変わらないでしょ?」
無職(―――ちょお!? どこに手を!? やめて入学前に俺を社会的に殺すの!!!)
剣姫「じゃあ、行きましょうか」クスッ
無職「…………うぃーっす」グッタリ
無職(南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏―――)
女神(…………青春…………性春??)
「「「―――」」」ザワザワ
剣姫「…………あそこにクラス分けの表があるみたいね」
無職「こうして見ると……志願者って本当に多いんだな」
無職(入学式までは教室待機ってことらしく、そのためにクラス表を見に来たんだが……人でごった返している)
剣姫「志願者のご両親とかが来ているから、本来はもうすこし少ないのだろうけど……それでも500は固いんじゃないかしら」
無職(うへぇ)
無職「―――俺らは……『Aクラス』? ってかお前と一緒かよ」
剣姫「当たり前でしょ? 貴方は英雄からの推薦状があって、私だって王女なんだから」
無職「……エリートクラスってことか?」
剣姫「そうなるわね」
無職「冗談だろ…………」
無職(うわぁ軍神も一緒だぁ―――)
…………。
……………………。
無職「…………」
無職(クラスの数は全部で10個……これは確かに迷うな。廊下の先から先までが何メートルもある)
無職(一クラス50人か……多すぎだろどうなってんだこの学園)
女神(仕方ないわよ。亜人も教育が受けられる学園で、数々の功績もあるんだから)
女神(ここの学園長、変人だけどあれでも英雄だから。その人の創立した学園で知識を持てるようになるのなら、ってことで来る人も多いのよ?)
無職(あのオカマがね……)
剣姫「…………」ギュ
無職「あの……そろそろ腕を離してくれても良いんじゃない……?」
剣姫「ダメよ。こういう時にこそ見せつけていかなきゃいけないんだもの」
無職(……何をだよ)
剣姫「それに……あまりこういうの、慣れてないから」
無職「?」
剣姫「亜人なら何ともないのだけど……やっぱり人族がいる場所だと、どうしても緊張してしまうの」
剣姫「昔から……迫害されてきたから……やっぱり怖いわ」
無職「俺には普通に接してるじゃないか」
剣姫「…………貴方は特別よ」
剣姫「だから……もう少しだけこうさせて」ギュ
無職「……ハァ、誤解されても……ってどっちにしろお前には美味しい展開なのか」
無職「まぁ良いよ。俺だってその……少し怖くてな? 誰かが付いていてくれると、安心する」
剣姫「……苦手なの?」
無職「なんていうかな……どうしても悪い風に考えちゃってさ」
無職「クラスメイトのことなんか何も知らないのに、クラスメイトのことを悪いように決めつけて、で、ドツボにはまるような」
無職「……お前みたいなやつもいるのにな?」
剣姫「それは……どういうこと?」
無職「ハハハ、お前は優しい奴ってことだよ。知ってみれば、なんてことないんだなって」ナデナデ
剣姫「ぁ……」ピク
剣姫「んっ…………」ピクッ
無職(…………なんか艶めかしくね??)
剣姫「…………」ジッ
剣姫「不意打ちは……ずるいわよ」
無職「え」
剣姫「角は……敏感なのに」
無職「」
剣姫「こんなところで…………するの?」モジモジ
無職「」
無職「」
???「…………」
女神(あ、>>安価↓) …………妹(?)、薬師、軍神の中から一人
軍神「随分と……お盛んなのですねぇ?」ニッコリ
剣姫「……なんで、貴方がここにいるのよ」ギュ
無職(ひえ)
軍神「私がこの学園に合格したからに決まっているじゃないですか。……まさか、Aブロック最下位が入学出来て、優勝者である私が入学できないとお思いで?」
剣姫「…………いけ好かないわね、魔法少女」
無職(お前らそろそろ仲よ―――いっだだだだ!!!)メキメキ
無職「……おい残念姫、力を籠めるんじゃない! 折れるからぁ!!」
剣姫「ざんっ……ごめんなさい」
軍神「ふっ……ざん……ふふ」プルプル
剣姫「…………」ピキピキ
軍神「ああ、これはこれは、すみません残念姫殿」
剣姫「……う、うるさいわね! こ、このボッチ姫!」
無職(語彙力)
軍神「クハハ、ボッチだなんて心外な。ねぇ、無職殿?」
無職「…………俺?」
剣姫「無職は私のものよ。貴方なんか眼中にないわ」ギュー
軍神「おやおや、取られそうになる時ほどよく吠える。自分に自信がないからですかね」
剣姫「んなっ……!」
軍神「それに…………」
軍神「それは私のペットですから」
無職「!」
無職(あの時のチョーカー! 俺も付けてきたが、軍神も付けて来ていたのか)
剣姫「わ、私の夫よ!」
軍神「たかが予定でしかないでしょう? 欲丸出しで、誰が振り向いてくれると」
無職(……気温が、下がった?)
剣姫「…………いい度胸ね、魔法少女。良いわ、試験の時に決着付けられなかったし、ここで始末してあげる」
軍神「おお、怖い怖い。……ですが売られた喧嘩は買う主義でしてね」
無職(お前ら、入学式前だろ…………)
無職「……あーもー落ち着けっての! これからクラスメイトになるんだから、少しくらいは抑えることを覚えろ」
無職「それじゃあいつまで経っても子供のままだぞ」
剣姫「う…………」
軍神「…………すみません」
剣姫「……ごめんなさい」
無職(こういう時は素直なんだからなぁ。二人は気が合いそうだし、仲良くなってほしいとは思うが……踏み入って良い問題でもないのも、また事実、か)
無職「怒ってるわけじゃないが……あまりそういうことは良くないって思ってな。誰もお前たちの喧嘩する姿を見たいわけじゃない」
無職「俺だってお前たちと仲良くしたいからさ。ほら、遅れないように、もう行こうぜ―――?」
女神(…………自分が渦の中心にいるってこと、気づいてなさそうね……)ボソッ
…………。
……………………。
無職「ここか……Aクラスってのは」
無職(他にもB~Jまであったが、Aクラスは端も端、突き当りのほうにあった)
無職(行く先々で衆目を浴びたのは……まぁ、この両端の王女と、俺は銀の飾緒のせいだろう)
無職(……軍神がぬいぐるみを持っているからかもしれない)
剣姫「…………」ツーン
無職(最初こそそのことに対して煽りを入れてきた剣姫だが、それを買ったのが俺だと分かった途端、羨ましそうに黙り込んでしまった。腕は掴んだままだが)
軍神「…………」
無職(こっちはこっちで、軍人のようにきりっとしてはいるが、片手には黒兎のぬいぐるみ、そしてもう片方の手で俺の手をつかんでいる)
無職(……なんだお前ら)
秘書「! 無職さん、ご入学、おめでとうございます」
無職「ん、ああ……秘書さん。もしかして、Aクラスの担任?」
秘書「そうなります。一年間、よろしくお願いしますね。……お二方も、ご入学おめでとうございます」
剣姫「…………ええ、ありがとう」
軍神「ありがとうございます」
秘書「…………」
秘書(あの)
無職(どうした?)
秘書(そ、そういう……お熱いのは、その、良いことだとは思いますけど……ふ、二人は王女ですから……えっと…………)
無職(?)
秘書(え、えっちぃのはダメですよ!)
無職(…………貴方は何か誤解してる! 別にそういう関係じゃ……ないこともないかもしれないけど!)
秘書(や、やっぱり! 不潔です!)
無職(…………初心かよ)
秘書(違います!!!)
「「「―――」」」シン…
無職(…………)
無職(静かだ。……まあそりゃ、王女二人と入ってくればそうなるだろうけど)
無職(そんな見なくても良いじょのいこ)
秘書(だから言ったんですよ。貴方方は目立ちすぎます)
無職(……すんません)
秘書(謝ってほしいわけじゃ……とりあえず、座席表を黒板に貼ってありますから、それを見て自分の席に座ってください)
無職(うぃっす)
無職「んー……」
無職(俺の席は…………>>安価↓か)
1 …………窓際、あるいは廊下側(隣は…………仲良くなれそうだな)
2 …………中央付近(いろんな人と仲良くなれそうな気がする)
無職(窓際……それも一番後ろか。いわゆる主人公席……だが現実はボッチ席の二つ名を持つ魔の座席)
無職(主人公のように授業中も外ばかり見つめてろ、友達出来ずに三年間過ぎるぞ)
女神(…………説得力がなんかすごいわね)
無職(俺がそうだったんだもん!!!!!)
女神(ふーん)
無職(無関心!!!)
剣姫「むぅ……少しだけ離れちゃたわね」
軍神「私とは近いようですが……これからもよろしくお願いしますよ?」
無職「…………ああ」
無職(後ろからの視線が死ぬほど痛いけどね!!)
秘書「もう少ししたら入学式が始まりますので、それまでは自分の席に座って待っていてください」
無職「……あ―――んん゛っ! わかりました、センセ」
秘書「…………」
無職(あ、ちょっと赤くなった)
「「「―――」」」ザワザワ
無職(喧騒はもとに戻ったが、それでも俺のほうに向かってくる視線は絶えない)
無職(居づらいな……こういう時に話しかけて行ったりしなきゃ孤立するっていうのは分かってるんだが…………)
剣姫「―――」アハハ…
軍神「―――」クハハ…
無職(あいつらはさすがのコミュ力だな。もう何人かと親しげに話してる)
無職(俺も頑張らなきゃいけないか)
???「…………」
無職(…………この人に、話しかけてみよう。お隣さんだしな)
(どんな人?) >>安価↓1~5高コンマ判定
【性別】
【身長】
【体重】
【肉体的特徴】
【オモテのカオ(性格)】
【ウラのカオ(素)】
【能力】
【種族】
亜人か否か 【純血 ハーフ クォーター ワンエイス】…………>>55参照
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
性別男
身長144cm
体重38㎏
肉体的特徴柔らかい白髪ときめ細やかな肌を持った男の娘
オモテのカオ 穏和でおっとりな心優しい性格
ウラのカオ 何事にも興味を持てない虚無的な性格
能力 各属性の魔法をバランスよく使う魔法戦士
人間(?)
とある悪魔の気まぐれで不老不死にかけられ、数百年の時を生き続けている
(…………三十分経っても集まり切らなかったから、これで決めてもいいのかな)
(とりあえずあと少しだけ。>>安価↓1~2まではまだ募集できます)
性別 女
身長162㎝
体重 やや軽め
肉体的特徴 スレンダーな体型、胸は膨らみかけ(後述の理由から忌々しく思っている)
身体的特徴 灰色髪ショート、動きやすい格好を好む。中性的な容姿で、一見では性別が分からない
オモテのカオ 少し喧嘩っ早いが明るく元気、友人も多い
ウラのカオ コンプレックスの塊。自身の「女」としての性を忌み嫌い、「男」であろうとする(女性扱いされると激昂する)
能力 身体強化系魔法を用いた喧嘩格闘術が得意
種族 犬系獣人のワンエイス(灰色の耳と尻尾が生えている)
一人称は俺
昔は普通の女の子だったが、ある日暴漢に襲われレイプされそうになる(すんでの所で助けが入り無事)
その際暴漢に「お前が可愛いのが悪い」と言われたことがトラウマになっており、その日以来自分を男だと思い込むようになり、男子のような格好をして生活している
周囲には普通に男子だと思われており、彼女が女性であることを知る者は数えるほどしかいないらしい
(>>951を選びます。男の娘……サブイベントは……『愛情』だな!)
男の娘「…………」
無職(しかし待たれよ。某たるもの、コミュニケーションというものを知らぬ)
無職(なんて話しかけよう? …………>>安価↓)
なんだかすごく落ち着いてるね
俺んなかもう緊張しっぱなしだよ
(>>960で良いんですかね? 違っていたらすみません)
男の娘「…………ん? 僕?」
無職「あ、ああ……急に話しかけてすまない。ただ……他のみんなと違って、大人しかったからさ」
男の娘「あはは……そうだね。でも君も、あまり緊張してないように見えるけど?」
無職「いやいや。俺なんかがAクラスに入ってきたってだけで、もう心臓バックバク。……あ、そうだ。俺は無職、そっちは?」
男の娘「その銀の飾緒が、ただものではないことを証明してるんだけどなぁ……」
男の娘「……僕は『男の娘』。好きに呼んでもらっても構わないよ」
無職(……きれいな髪だ。一見、少女のようにも見えるが……制服からして、この子は男なのだろう)
無職「これから一年、よろしくな」
男の娘「うん、よろしくね、無職くん。……ところで、さっきから視線を集めてるけど、それは?」
無職「お、俺にもわからないんだよ……視線を集めるのって嫌いなのに」
男の娘「あまり悲観しなくてもいいと思うけどな。……たぶん、王女さんとかと入ってきたから、驚かれてるだけだと思うよ?」
男の娘「それに加えて、ラブラブな感じだったってのも、まあ少なからずあると思うけど」
無職「…………勘弁してくれ」
男の娘「僕に言われても」
無職「君もAクラスってことは……なかなかの実力者ってことか」
男の娘「そうとも限らないけどね。僕は筆記試験でたまたまここに入れただけだと思うから」
無職(たまたまでこのクラスに入れてたまるか!)
男の娘「……その銀の飾緒、触ってみてもいい?」
無職「構わないが……どうしてだ?」
男の娘「やっぱり強いってのは男の夢だからね……へぇ、意外と重いんだ」サワサワ
無職(ちかい)
男の娘「……んー、じゃあ、無職くんは僕のあこがれになるのかな?」
無職(俺を憧憬しちゃダメでしょ)
無職「やめとけ。誰かにあこがれを抱くのは悪いことじゃないかもしれないが、人は選んだ方がいいんじゃないか?」
男の娘「どうして? 無職くんは悪い人なの? 何かしちゃったりした?」
無職「どちらかと言うと、何もしてない、のほうが近いんだがな」ボソッ
男の娘「?」
無職「……自分の良さを伸ばした方が、きっと良いことだと思うぜ?」
無職(女装とか)
男の娘「あはは、そうかな? …………ん、じゃあさ。言ってみてよ」
無職「え?」
男の娘「僕の……良いところ」
無職(良いところ……外面的なことでも良いのか? それとも……)
無職「…………>>安価↓」 なんか褒めましょう
男の娘「あはははは! そうだね! 確かにね!」
無職「う……笑ってくれるな。それでも俺からすればすごいことなんだぞ」
男の娘「いや……うん、ごめんごめん。無茶振りしちゃったけど、面白い回答が返ってきたからさ」
男の娘「でも……無職くんも人見知りしなかったじゃないか」
無職「俺は……知らない人に話しかけるときは、心の中で迷って葛藤して、それからやっと言葉を発せるタイプでな」
無職「話しかけるまでが長い人見知りなんだよ」
無職「それに、知らない奴から話しかけられても、君みたいにすんなりと答えられないだろうからさ」
男の娘「……これはもう、慣れかな。昔から、知らない人と話す機会が多かったから」
無職「そうなのか?」
男の娘「うん。知り合いとは……すぐに別れちゃう生き方をしていたしね」
無職(放浪の旅とか、冒険者とかなのか? 詮索はしないほうが良さそうだな―――)
…………。
薬師「…………おはようございまー……って無職!?」
男の娘「…………?」
無職「―――薬師! お前もこの学園に志願してたのか!?」
薬師「え……う、うん。そうだけど……その飾緒、無職ってすごい人だったの?」コトッ
無職(まさか薬師が……それに同じクラスか。席は俺の前だし……運命じみたものを感じるな)
男の娘「! 君は、あの薬屋の…………」
薬師「知ってるのかい? ……そうだよ。ボクは薬屋の……あの『魔女』みたいな店主に任された店番だよ」
男の娘「そうなんだ……あそこの店主さんには随分とお世話になってたからね」
男の娘「でも……大丈夫だったの?」
薬師「?」
男の娘「数日前に、いつもより早く店が閉まっちゃってたみたいだったから……具合でも悪くなったんじゃないかって思って」
薬師「っ!」
無職「……そうなのか? 気づかなかったが……大丈夫だったの―――……薬師?」
薬師「ダメ」
無職「ダメって―――」
薬師「こっち見ちゃ、ダメ」
無職「おい、顔が赤いぞ? 風邪とかじゃ―――わぷっ!」
薬師「…………うるしゃい」
無職(……何が?)モゴモゴ
薬師「あんなこと言って……触ったりして……仕事にならなかったんだからねっ!」
無職(…………俺が何をしたの????)
男の娘「あはは。耳まで真っ赤っかだね」
薬師「~~~~っ!!」バッ!
男の娘「……何も隠すこと……」
無職「……薬師? 一体何が…………」
薬師「ダメ」
薬師「お触り……厳禁なんだから―――」ジトッ
妹(?)「…………おはようですわ、無職さん」
無職「…………! お前もAクラスなのか?」
妹(?)「驚くのも無理はありませんわね。……どうやらお家のほうがいろいろと手を回してたらしくて、それでこのクラスに来ることになったんですの」
秘書「……『委員長』さん、おはようございます」
妹(?)改め委員長「はいですわ、先生。おはようございます」ペコリ
男の娘「君は……騎士の一族の? 会えて光栄だよ」
委員長「そんな大それたことではありませんの。普通の学生として、一年間よろしくお願いしますわ」
男の娘「……うん。よろしくね」
薬師「ふぅん……君が委員長なんだね。ボクは『薬師』だよ。よろしくね、委員長」
委員長「薬師さん、ですの? 見たことがあると思ったら……あの薬屋の人だったんですのね。いつも助かっていますわ、よろしくですの」
無職「……委員長とか、もう決めてあるんだな」
委員長「普通は入学式の後に決めるのですけど、今回は私が先に立候補したんですの」
委員長「……せめて、応援されるような立場に立ちたかったのですわ」
無職「! クハハ……なるほどな。ああ、応援するよ。頑張ってくれ、委員長」
委員長「…………はいですの!」
無職(委員長は男の娘の前の席、か。見事に知り合いで埋め尽くされたな)
秘書「……では、入学式が始まりますので、廊下に整列をお願いします―――」
…………。
……………………。
学園長「―――……と、我が校はこの国の伝統を継いでいくこと、そして我々の悲願であった両大陸の和睦をもって―――」
無職(…………真面目だな)
女神(いつもみたいにはっちゃけるのはオフの時だけよ)
無職(嫌なプライベートだ。教壇に縛り付けていた方が良いんじゃないか?)
女神(その前にお縄にかかりそうだけども)
無職(しっかし、この生徒の数……巨大な体育館みたいなこのホールでも窮屈さを感じさせる)
無職(2000近くはいるんじゃないか?)
女神(四年制だもの。最低五百人いたとしてもそれぐらいは行くわね)
無職(なるほど。友達百人どころか、千人も夢じゃないってことか)
女神(友達千人、目指すの?)
無職(無理)
学園長「では、志願者代表、『金翼』軍神…………前へ」
軍神「はっ!」
無職(金翼って、なんのことだ?)
女神(たぶん、あの飾緒のことじゃないかしら。さしずめ貴方は『銀翼』ってとこかしらね?)
無職(いやん鳥肌。……っても、志願者代表か……あいつもあいつで、本当に天才なんだな)
女神(…………そうね)
無職(……チラチラと俺の贈ったチョーカーが見えると、なんだか恥ずかしいが)
…………。
学園長「―――生徒代表、『金獅子』生徒会長…………前へ」
生徒会長「はい」
無職(! あれがこの学園の生徒会長なのか……!)
(生徒会長ってどんな人?) …………>>安価↓1~5
【性別】
【身長】
【体重】
【肉体的特徴】
【オモテのカオ(性格)】
【ウラのカオ(素)】
【能力】
【種族】
亜人か否か 【純血 ハーフ クォーター ワンエイス】…………>>55参照
お好みでどんなストーリー、過去があったか―など書いても大丈夫です!(というか書いて!!!!)
あと『これこれこーだからこう書いて』とかも大丈夫です(限度はありますが)
【性別】女
【身長】156㎝
【体重】43㎏
【肉体的特徴】銀髪ショート、威圧的なイメージを抱かせるつり目、眼鏡を着用している
【オモテのカオ(性格)】クールにして孤高、他の人を寄せ付けない強さを持つ完璧主義者
【ウラのカオ(素)】甘えたがり。誰よりも人との繋がり・温もりを求めているが、責任感がそれを許さない
【能力】一般的な魔法は一通り高水準でこなせる。魔法が使えない状況に備えた格闘術も得意
【種族】人間
とある名門貴族の跡取り娘で、幼い頃から帝王学を叩き込まれて育つ
実際完璧超人に育ったが、親の愛というものを知らずに育ったため愛情に飢えているようだ
(そろそろ次スレとか建てたほうが良いのでしょうか……とりあえずこのスレが埋まるまでやります)
(>>972を選択します。高コンマ判定と書くのを忘れてました。すみません)
女神(……金獅子の名に恥じない、独特なオーラがあるわね……)
無職(そうだな……でも生徒会長って肩書には似つかわしい風格だと思うな)
女神(冗談とか通じそうにないものね…………)
生徒会長「―――」
無職(……あの凛々しさは、どうしても、あの人の面影を感じてしまう)
無職(ダメだな。過去を引きずっては感傷に浸って……救いようのない)
無職(…………生きている人に死人を重ねるなんて、どうかしている話だ)
無職「…………」
無職(ねよ)スヤァ
しまった、二つ名が金獅子なのに銀髪にしてしまった
まああくまで二つ名だし、他の方の案も金髪一人もいないからいいよね!
基本次スレは>>950辺りに到達したら立てておいた方が、不足の事態に備えられていい感じだと思います
ちなみに…このスレには>>1000ボーナスってあります?
(>>1000ボーナスってなんだ……何か得点があるとか? すみませんわかりません!!!)
(>>975あ、あと髪色ならまだ変えることができますが……どうしますか?)
…………。
……………………。
『―――ふざけないでください! 今、貴方が一番傷ついているはずだ! 警察に連絡しましょうよ!!』
『…………大丈夫よ。このぐらい、なんてことないもの』
『どうして……っ! どうして貴方は! そこまで意味もない強がりに縋って!! 自分の首を絞めるんだ!!』
『おかしいだろ……っ! なんでっ……貴方みたいな人が…………!』
『ありがとう。貴方のその言葉が……私の救いよ』
『その言葉で、私はまた頑張れるの。大丈夫、大丈夫だから……もう、そんな顔しないの』
『頭を撫でて……ごまかそうとしないでください! 貴方がそんなにも泣きそうな顔になっているっていうのに、黙っていられますか!!』
『…………ッ! やめて』
『自分が警察に言ってきます!!』
『やめて』
『! じゃ、じゃあ、あいつらをぶん殴って―――』
『やめて!!』
『…………』
『大丈夫って、言ってるじゃない。そんなことしないで、いつも通りを続けてれば良いのよ』
『…………なんで』
『なんで……助けての一言も、言ってくれないんですかっ!』
(ああ……良くある、いじめの事件というもの、最終的には被害者が自ら命を絶ってしまうというのが世の常なのか)
(俺は止められなかった。だからこそ、誰かを救いたいと思えるようになった)
(…………強がりに縋るとは、耳が痛い―――)
……………………。
…………。
うーん、じゃあ会長の髪色を金髪にしてあげてください。後出し変更すみません
それと、これは可能ならでいいのですが、会長の設定に「赤ん坊の頃から自分を育ててくれた、唯一本心を打ち明けられる年上のメイドがいる」という内容を追加していただくことは可能でしょうか?
無理そうなら髪色だけで結構です
>>1000ボーナスというのは、スレッドの>>1000に書かれた内容を>>1が(できる範囲で)叶えてくれるという一種のお遊びです
例えば「>>1000ならエルフとのデートイベント」「>>1000なら兵士長の過去が語られる」とかそんな感じです。勿論変なものが書き込まれる可能性も無いとは言えないので
やるとしてもなんでも絶対にやる必要はない、>>1ができるものだけをやるくらいの気持ちでやっていただければ幸いなのですが、どうでしょうか?
>>978了解です。そのように変更させていただきます
それと……>>1000ボーナス、想像以上に面白そうですね。別スレで番外編用を建ててそっちでやってみるのもありですかね
ご意見、誠にありがとうございます!!!
それと、次スレのリンクも一応置いておきます『無職「異世界で青春? 冒険? 恋愛?」女神「その2」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1532173297/)』
(とりあえず入学式終わるまではこっちで)
意見を容れていただきありがとうございます!
そんなにちょくちょくやるのでなければ、別スレを立てるまではやらなくてもいいかな、と個人的には思います
普通に「今回は特別篇行くぞー」みたいなノリでスレに書いてもいいんじゃないかな、と
勿論決めるのは>>1ですが
(>>981もしかしたら、本編だけを読みたい人もいるかもしれないですし……それに、自分がハロウィンなどの日にそれにちなんだ小話を書くかもしれないので…………)
>>982
不採用基準
・【各キャラに対するマイナス行為】(喧嘩を吹っ掛ける等)
・【本編に関わりすぎている】(この物語の結末、だとか)
・【固定キャラを過剰に掘り下げる行為】(過去話だけだったら……なんとか。成り行きだとか、そういうものは無理かも。過去話、とだけ書いてくださると)
・【サブイベントを無視した行為】(サブイベントとともに好感度が上がりますが、それを無視し、出たばっかのキャラにキスを要求する、など。デートはいけるかも。場合にもよりますが……細かくは書かず、デート、とだけ書いてくださると助かります)
・【キャラ安価を無視した新規キャラの追加】
・【そのほか荒れる原因となりうるもの】(特定キャラを異常にあげる行為など)
採用基準
・【上記不採用基準に当てはまらず、それでいて本編などに矛盾しないもの】(いないはずのキャラのイベントだとか。過去に出てくるキャラだったら過去話などに限り可能)
(ただの小話……二章終わりの閑話と同じようなものと考えてください)
(面白そうなイベントでも構いません。お風呂場突撃とか、やってないだけで面白そうなイベントもありますからね)
(これでも完璧じゃないかもしれないですが……やってみてから考えます。無理そうだったらまた別の機会にということで)
(あ、長そうでも頑張ります。本編と並行してやれるかは謎ですが)
(…………残り少ないので、質問コーナーとかにした方が良さげかも)
(世界観に対する質問とか……ありましたのなら言ってください。できるだけ回答します)
(無かったら埋めるだけで構いません。その場合、>>1000まで埋めないようにしてください)
(あとこのスレが埋まりましたら、一旦区切らさせていただきます。続きは明日になります)
乙
魔法の属性によって効力とか違うみたいだけど何か特徴とかあるの?
たとえば炎系なら攻撃的なものが多いとか?
>>984属性によって、種族ダメージが+されます
兵士長の霹靂の祝福では魔物などに特効を持てるため、+50ダメージの恩恵を受けることができます
属性によって攻撃的などは特に決めていませんが……特攻できる相手は変わってきます
火の特効は【人・魔物】のみで、+65ダメージの恩恵を与えられます
それ+、これまた例ですが、火は相手に【火傷】を負わせることができ、ターンごとに持続ダメージを与えます
また、エンチャント時の攻撃が、雷は一直線でしたが、火の場合広範囲の爆発となります
雷は……忘れていましたが、これからは【麻痺】を付与できるようになります
一定ターン数行動を制限できる状態異常です
…………あと、これから習得する魔法は、大抵攻撃的なものだと思います
(…………回答できてるかな?)
>>985
火・水・雷・風・土・氷・闇の他の属性はあるの?これで全部?
もっと聞くと属性ごとの特性やこの属性しかできないことはあるの?
たとえば回復は水属性とかできないとか
この世界の文明や文化のレベルはどれくらいなのか?街に出たときにどこに行くかや買い物での安価が出てくるけど、レベル的に存在しない施設や品物とかありそう
>>986五大元素が【火・水・雷・土・風】であって、その他の属性は、バランスブレイカーでもない限り追加できます
回復は秘書のもつ【回復魔法】の能力か、【騎士の一族】の水魔法でしかできません。(増える可能性もあり)
回復魔法は秘書に教われば使用可能になりますが、騎士の一族の水魔法は、委員長や美化委員にしか扱えません
火 …………広範囲の爆発、水との対消滅【火傷】
水 …………相手を行動不能にすることができる。雷との併用することで、広範囲攻撃が可能【遅延】
雷 …………雷同士の対消滅。水場での攻撃力上昇。落雷による上空への攻撃【麻痺】
風 …………土との対消滅。武器もなしに斬撃攻撃が可能。【出血】
土 …………アイススパイクと似たような遠距離攻撃。大地を操り、壁を作ったり、相手を封じ込めたりも可能【封印】
氷 …………氷属性の攻撃は相手の行動を鈍らせ、また攻撃力も低下させる【遅延・凍傷】
闇 …………相手を意のままに操れる。人に対して強大な力を持つ【傀儡化・混乱・発狂】
【火傷】…………毎ターン持続ダメージ
【遅延】…………相手の行動速度低下。行動順を下げる
【麻痺】…………一定ターン行動不能
【出血】…………割合ダメージ後、毎ターン持続ダメージ
【封印】…………相手を封じ込める魔法で、コンマ判定にて相手を戦闘不能にすることが可能
【凍傷】…………攻撃力を低下させる
【傀儡化】…………敵の行動時、自分で動かせるようになる
【混乱】…………敵味方なりふり構わず攻撃する。一定ターン後治る
【発狂】…………近くの誰かを殺害し、その後自殺する
(また増えていくかもしれません)
(自分の脳みそではこのぐらいの設定が限界でした。申し訳ないです)
>>987高度な機械などはありませんが、そこらへんは魔法の力で応用されたりもしてるので、あまりにも先進的な物でない限りは大丈夫かと
文明の発達している順では 帝国や宗教大国『エリケッシュ』 > 商業国 > 魔の国 となっています
帝国では出来の悪い電球が普及したり……気味の悪いペスト医師が街中にいたり……といった感じに考えてください
魔の国ではそれこそ異世界によくある未発達な文明だと考えてもらっていいです
文化としては、ある程度の技術改革もあり、それでいて学園などである程度教養の高い教育を受けている……って感じかな?
(携帯! とかはさすがありませんが、『遠距離で会話できるもの』など、どういった機能のものが欲しいのか書いてもらえば、たぶん出せます)
>>988
光がないというのは珍しいな。追加があるとしたら五行から木か金あたりか?
兵器とかの技術はどうなってる?
軍隊じゃなくて騎士団が配属されてるから銃までは至ってない?
>>990
>>623でも使っていましたが、光属性はあります。ただ、今のところ出ていた(というか図書館で習える)属性がその大まかな七つでしたので…………
一応
光 …………闇の対消滅。アンデッドや、罪を重ねたものに特効を持つ。また、発狂や傀儡化、混乱などした者に使うと、治すことができる【贖罪】
【贖罪】…………相手がアンデッドか、罪人の場合、強力なダメージボーナスを得る
>>991
帝国では銃や大砲などが配備されていますが、最新鋭のものではなく、前時代のものです
それよりもこの世界では、能力持ちの剣士や魔法使いのほうが強く、そこまで必要とされていないためです
…………ですが、本編中に新たな兵器が登場する可能性もありです
書くキャラは年齢はどうなっていますか?
無職は20代ぎりぎり前半だと思っていましたが……
>>994無職(転移前)は三十路後半、無職(転移後)は高校時代になっています
それ以外の固定キャラたちの年齢は、ある程度若めに設定してあります
エルフも(というか亜人は)長生きですが、みんな一律高校生の年齢だと思ってください
それと、異世界では15で成人扱いとなります。結婚もできるよ!!
あと…………重婚は許可されています。エリケッシュでは宗教上できないという理由で許可されていませんが、他ではばっちこいです
(まああんま関係ありませんが。良くあるエロゲ的ご都合展開のようなものだと思っていただけたら)
(質問は終わりですかね? …………これから分からないことがありましたら、言ってください)
(まさか一スレやり切れるとは思ってもいませんでした。皆様のおかげです)
(ありがとうございました。これからもよろしくお願いします!!!!)
(では!!!!! おやすみなすぁい!!!!!)
>>1000なら図書委員の過去話
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