オーク「女でも攫って来るか」 (64)

オークA「女騎士を捕まえて来たぞおおおおぉぉぉぉ!!」

オークたち「「「ウオオオオオォォォォォ!!」」」

女騎士「触るな! 下賎な豚共が!!」

オークB「グヘヘ、いい反応だぜ」

オークC「その綺麗な顔をすぐに汚してやるからなぁ」

女騎士「離せ! 汚らしい!!」

オークD「これからその汚らしい下賎な豚共に犯されるんだよ! よかったな!」

C「もう我慢できねえ!! 隊長! いいっすか!!」

オーク隊長「ああ、いいよ。存分にヤれ」

オークたち「ヒャッハアアアアア!!」

隊長「あ、鎧とか剣とかは傷つけるなよ。再利用するから」

オーク技術班「回収すんゾ」

B「おらよ、剣だ。鎧外すからちょっとまってろ」

技術班「ハー、西の国の騎士様だゾ。いい鋼使ってんナー」

D「おら、鎧だ! さぁパーティの始まりだぜぇええええええ!!!」

女騎士「くっ、殺せ!!」

C「それは俺達が楽しんだあとだああああああヒャッハアアアアアア」

技術班「あ、服も回収するから引き裂くなヨ」

C,D「……」

A「一枚ずつ脱がすか……」

B「こいつサラシ巻いてるぞ!」

女騎士「やめろぉ! 触るなぁ!」

D「うぉ、デケェな。こりゃ。揉み心地良さそうだ」

技術班「いい布だなぁ……」

C「ア、アアアアアアア!! もう我慢できねぇぞおおおぉぉぉ!!」

女騎士「いやだやめろ触るなああああああ殺してくれえええええええ」

D「おっと口には俺の咥えてもらうぜ」

技術班「んじゃ、あとは楽しんでロ」

A「俺たちもやるか」

B「おい、C。あまり乱暴に扱うなよ?
  夜はまだ長いんだからよぉ」

翌日

A「おはよー」

B「おう、おはよう。CとDは?」

A「まだお楽しみ部屋じゃね?」

B「あいつらマジで精力有り余ってるな」

A「Cとかすごかったな。『俺はこいつの穴という穴に中出ししてやるぜぇええええ』って張り切ってたし」

B「さすがに鼻はいいと思うんだけどなぁ……」

隊長「おはよう」

A,B「おはようございます!!」

隊長「CとDは?」

A「まだ拷問室にいるかと」

隊長「そうかそうか。朝の訓練には見学にいかないがサボらないようになー」テクテク

B「はい! ……隊長って優しいよな」

A「だな。さてとBと二人で朝練やったら女攫いにいくか」

B「お前も好きだな……」

A「女騎士捕まえて来たぞおおおおおおおお!!」

オークたち「うおおおおおおおおおおおお!!」

B「待て」

C「え?」スッポンポン

D「どうした」ヌギヌギ

B「女騎士って言ったよな?」

A「ああ」

B「こいつってさ」

女棋士「何かね。オークたち」

B「別物だろ」

A「騎士だろ?」

女棋士「棋士だ」

B「すれ違い起こしてんぞ」

C「このメガネによぉ俺の白いのぶっかけてやるぜえええええええ」

女棋士「臭いから近づけないでくれたまえ」

D「その臭いのがよお、もうすぐお前の中に入るんだよ」

女棋士「それはご勘弁願いたい」

B「あー、お前らちょっと女騎士と遊んでこい」

A「だからこいつだろ?」

B「こいつじゃねぇよ! 昨日のだよ!」

C「えー……」

D「あいつなんか反応が微妙になってきたからさあ……」

B「治療班呼んで回復させて犯しとけ」

C「……お前頭いいなぁ!」ダッシュ

D「さすが副班長だぜ!」ダッシュ

A「……俺も行って来る!」ダッシュ

B「さて」

女棋士「ふむ」

女棋士「話には聞いていたが君たちオークは本当に人間の女を攫って性処理に使っているのだな」

B「オークは女の出生率が限りなく低いからな。人間孕ませればオークになる。まぁそれはいいとしてだ」

女棋士「私を犯すのかね」

B「ああ、犯すとも。ただ昨日色々あったからな」

女棋士「そういえば私の同胞がいるそうだな」

B「いや、ナイトのほうだ。そっちじゃねぇ。あのバカどもが昨日我慢できずに服を少し引き裂いちまったからな。
  今日はあいつらの手にかかる前に脱がすことにしたんだ」

その頃のバカども

C「ほらほらほらほら騎士様どうしたんだぁ! あんたのがどんどん締め付けて来るぞぉ!!」パンパン

女騎士「くっ、やめっ、あんっ、殺せっ!」

治療班「かいふくですよー」キラキラ

D「二本差しなんて騎士様のやることじゃねぇよなぁ!!」パンパン

C「そろそろ膣内に出すぞぉ! しっかりはらめよおおおおおお」パンパン

女棋士「そうかそうか。犯すのだな。ああ、残念だ」

B「まぁ運が悪かったと思って諦めろ」ヌガセヌガセ

女棋士「個人的には自分より頭のいい人に体を捧げたかったのだが……。
     君はオークの中では知性がありそうだが私よりはなさそうだしな」

B「……ん?」

女棋士「ああ。バカに陵辱されるなんて悲しい話だ」

B「おい、待て。今なんつった」

女棋士「悲しい話だ」

B「俺のことなんつった」

女棋士「私より知性の低い生物と言ったんだ。なにせオークだしな」

B「俺はよぉ……オーク=バカってのが一番嫌いなんだよおおおおおお!!」

技術班「服取りに来たヨ」

B「ちょっと待ってろ。もう一回着させる」

女棋士「ほう、どうする気だね」

B「俺がお前より頭がいいことを証明してやる。さぁ何で勝負する」

女棋士「じゃあ将棋で」

C「イヤー、女騎士は最高だな! あの反応も具合もいい感じだよ!」

D「あの苦痛に歪んだ顔にぶっかけるのは何度やっても最高だ!」

A「最期は出した精液で腹膨らんでたしな! ん? B何やってんだ」

女棋士「ほら、どうした。王手だぞ」

B「ぐっぎっがっ」

C「なにこれ。なんかのゲーム?」

D「知らね。というかなんでそんなのやってんだ?」

女棋士「やはり口ほどでもないな」

B「くっ……!」

C「おい、こいつもそろそろ犯していいな」

B「だめだ! 俺はこいつを勝負で潰してから犯す」

A「俺が攫ってきたんだぞ! 勝手に自分の物にすんなや!」

B「黒イモリの塩焼き。二つくれてやる」

A「さーて訓練の時間だ。C,D! 行くぞ!」

女棋士「私の価値はイモリ二匹か……」

数日後

B「……王手」パチ

女棋士「……」

B「……」

女棋士「……待ってくれ。ちょっと戻そう」

B「ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

女棋士「くっ……ま、まぐれだ!」

B「いや、まぐれじゃないね! お前は負けたんだ! 俺が勝ったんだ!!!」

女棋士「そ、そんなバカな……」

B「さぁ約束だ!! お前は俺に負けたんだ! もう我慢しねぇぞ!!
  お前の処女穴に俺のぶち込んでやる!!」ポロン

女棋士「雰囲気もクソもないモゴォ!」

B「さぁ俺の咥えて舐めまわせ! 犯して犯して犯してやる!」

翌日

A「おはよー」

C「うぃーっす」

D「あれ、Bは?」

A「例の女とずっと部屋に篭りっぱなしだよ」

C「そうそう。俺も混ぜてもらおうと思ったんだけどさ。
  部屋行ったら……すごかった」

D「どんな風に?」

C「そりゃもう部屋中液まみれでさ。あの女の膣からはずーっと精液垂れっぱなし。
  部屋の片隅で治療班がレイプ目で『かいふくですよー』って呟いてた」

A「治療班も大変だな」

隊長「おはよう。Bはどうした」

A「おはようございます! えっと部屋でずっと女を犯してます」

隊長「例の棋士か。ここ数日頑張ってたからな。それも仕方あるまい。
    しかし私も棋士と将棋をやりたかったなぁ……」

C「え? ヤリ終わったらやればいいじゃないっすか」

隊長「知らんのか。Bは独占欲が強いからな。自分の女はヤるだけヤったら殺して食うんだよ」

隊長「じゃあ訓練頑張りたまえ。最近は人間の動きも不穏だからね……」テクテク

C「……知ってた?」

D「人間攻めてくるのかな」

C「そっちじゃねぇよ。Bの話だよ」

A「俺は知ってたぜ」

C「マジかよ。だって普段のあいつってさ。女犯すときも前と後ろと口に一発出したらやめるじゃん」

D「絶対正常位だしな」

C「あ、でもさっき覗いた時女が上に乗ってたぞ」

A「騎乗位ってやつか」

D「でも女動かないよな」

C「いや、自分の手でこう尻掴んで腰も動かして叩きつけるようにやってた」

D「気持ち良さそうだな……」

一方その頃Bは

B「ハハッ。俺の精液でお前の穴水没してんぞ」

女棋士「」

A「女攫って来たぞおおおおおおおおおお!!!」

オークども「「「うおおおおおおおおおおお!!!」」」

ダークエルフ「あらあら。滾ってるわねぇ」

B「あ、俺パス」

C「え、こんな美人なのに?」スッポンポン

D「なんだ。エルフ嫌いなのか?」ヌギヌギ

ダークエルフ「あら、さっそくヤるの? でもまだ小さいじゃない。どれ……」ペロ

C「ふぉおおおおおおお!!」ムクムク

A「ああ。お前はあの例の女とヤるのか」

B「アレはもういない」

D(そういえば昨日の夕飯抜いてたな)

ダークエルフ「硬くて太くてたくましいわね……。どのくらいザーメンが出るのかしら?」シコシコシコシコ

C「ふぁああああああああああ」ドビュ

ダークエルフ「あらあら。早いのね。でもまだ硬いわね。
         まだまだ夜は長いわよ」

D「くっいくぞ!!」ドクンドクン

ダークエrフ「あっはぁ……膣内に一杯出てるわね……。あら、あなたのもビクビクしてきたわよ」シコシコシコシコ

A[ウグゥ」ドビュ

ダークエルフ「チュパ……ほら、もう復活した。いいわねぇ。精力的で」

C「次は俺だぁ!」

ダークエルフ「後ろから行くのぉ?」

C「俺はやるぜえええええ」ズブブ

ダークエルフ「あはぁ……いいわぁ。太いのが私の一番奥の部屋の扉を叩いてるわぁ」

A「おら! 手が空いてるだろ! さっさとしごけよ!」

ダークエルフ「あなた手好きね……これで六回目よ」シコシコシコシコ

D「俺は口に入れるぜ」ズボォ

ダークエルフ「むぐぅ……ちょっとぉ。女の子はもう少し丁寧に扱いなさい」

C「あ、イグイグイグイグイグあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ドピュ

ダークエルフ「ウフフフフ。これだけかけられたらホワイトエルフになっちゃうわよ」

D「気持ちいい。アアああぁぁぁぁぁああぁぁぁあぁぁぁぁ!!」ドクンドクン

ダークエルフ「私の穴はすっかり白くなっちゃったわねぇ……」ダラー

A「もっと早くしごいて! もっともっともっとおおおおおおおおおお」ドピュ

ダークエルフ「ふぅ。たまには手以外にしないの? ちょっと手が疲れるわぁ」

C「いや、まだやるぜええええええ!!」

ダークエルフ「ウフフフ。いいわよぉ。じゃあ胸で挟んで上げるわぁ……」

C「ぬふぅ」モニュモニュ

ダークエルフ「あら、さすがに先っぽどころじゃなくて結構出てるわねぇ。
         ちゃんとしごきながら先っぽも舐めて上げるわよぉ」ペロペロ

C「ふぉおぉぉお……」

ダークエルフ「ほらぁ。他の子も後ろ開いてるわよ」お尻フリフリ

D「う、うわあああああああああ」ズボォ

ダークエルフ「あ……ん。いきなり奥まで来たわぁ。いいわねぇ……」パンパン

C「あ……あ……」

ダークエルフ「ほら、早くたたせなさいよぉ」

A「」

D「Aが……笑みを浮かべて動かない……」

ダークエルフ「もう……まだ私が満足してないわよぉ」

C「まだ俺は……やれるぜ……」

ダークエルフ「そういう割りにはあなたのたってないわよ」フニフニ

C「あ……あ……」フニャ

ダークエルフ「仕方ないわねぇ……。あなたお尻綺麗?」

C「未使用です……」

ダークエルフ「そういうことじゃないわよぉ。指入れて……こう」グニ

C「あっあっあっ」ムクムク

ダークエルフ「さぁまだ遊ぶわよぉ」

ダークエルフ「えい」グニ

A「」ムクッ

ダークエルフ「よいしょっと」ズボォ

A「」パンパン

ダークエルフ「あなたたちが腰を動かさないから私が動かすしかないじゃない」パンパン

A「」パンパン

ダークエルフ「やっぱり相手の反応がないと物足りないわねぇ」パンパン

A「」パンパン

ダークエルフ「あ、大きくなってきたわぁ。イクのね? 私の膣内でイキなさい」パンパン

A「うっ……」ドクンドクン

ダークエルフ「ふぅ……。こんな透明な液体じゃ興奮もしないわねぇ」

C「」

D「」

ダークエルフ「まぁまだお尻に指突っ込めばたつだけオナニーよりはマシかしらぁ。ウフフ」

翌日

B「おはようー……ってなんで誰もいないんだ」

ダークエルフ「おはよう。オークさん」

B「あれ、俺の仲間は……」

ダークエルフ「部屋で寝てるわよぉ。それよりもシャワーないかしらぁ」

B「ああ、あっちにあるが……なんか臭いな。お前」

ダークエルフ「あら、ひどいわねぇ。女の子に向かって。あなたのお仲間のせいなのよぉ」

B「どれだけ精液をかけられたんだ……」

ダークエルフ「最後のほうは大小便垂れ流し始めたから放置したわぁ」

B「A-! C-! D-! 今行くぞー!!」

ダークエルフ「シャワーはあっちねぇ……。あら、そこのハンサムなおかた。私とイイことしない?」

隊長「それも悪くないがここの班員を知らないかい?」

ダークエルフ「あっちで寝てるわよぉ。それよりもどうかしらぁ?」

隊長「仕事があるからまた今度だね」テクテク

ダークエルフ「いけずぅ。さて、お風呂に入ろう……」

数日後

A「女攫って来たぞー」ヒソヒソ

オークたち「うおー」ヒソヒソ

女「」ムグムグ

A「こっそり部屋に運べー」ヒソヒソ

オークたち「おー」ヒソヒソ

ガチャ

ダークエルフ「いらっしゃぁ~」

バタン

A「なんで居るんだよ」

C「知らねぇよ!」

D「もうだめだぁ。おしまいだぁ」

B「」ダッシュ

ダークエルフ「ちょっとなんで閉めるのよぉ。さぁいらっしゃい」

ウワァヤメテクレェ ウフフフオスノニオイダワァ アア、モウイクゥ サァワタシノアナニブチコミナサイ ラメェ

B「あいつぜったい淫魔か何かだろ」

女「」モゴモゴ

B「お、忘れてた。あいつらはもうだめそうだし他の班に引き渡すかな」

女「」ムグムグ

B「しかし汚い身なりだな。……そうか、奴隷か」

女「」

B「お前のようなヤツは災難だな。生まれたときから人に使われることが決定していて。
  俺達が使わなくてもお前はどっかの貴族の肉便器だ」

女「」ムグ

B「見たとこまだ十歳ぐらい……いや、もう成人してるのか? 人間の年齢はよくわからんな」

女「」モゴモグ

B「紐かませてるから何言ってるかわからねぇよ。服でも脱がせて確かめるか」

女「」モゴモゴモゴモゴ

B「これは平たいな。いや、僅かに出てるか? 毛がない……やっぱり子供か」

女「」

B「おおーおおー。泣いてにらんでも仕方ないぞ。……ん? これはどこかで見たような……」

B「技術班いるかー」

技術班「おーなんダ」

B「これ、服」

技術班「ぼろい服だナ。こんなの利用出来ないゾ」

B「いや、これのさ。ここの刺繍。どっかで見た気がするんだよ」

技術班「ドレドレ……ン、これは西の国の刻印だナ。横のは貴族の紋章かネ」

B「やっぱりか。この前の女騎士の鎧とかにも付いてた気がしてな」

技術班「おう、よく見てるナ。さすがは戦闘班の中でも一番のキレ者ダ」

B「てれるじゃねぇか」デレデレ

技術班「きもいナ。どれ、西の国の紋章一覧の本がどこかにあったナ」ゴソゴソ

B「なんでそんなモノ持ってんだ」

技術班「暇つぶしダ。お、あったぞ。そういえばこれ着てた娘は?」

B「他のオークに渡した」

一方その頃ダークエルフ部屋

ダークエルフ「まだよぉ。もっともっともおーっと私を気持ちよくしなさぁい」パンパン

C「グゲ」ドクンドクン

一方その頃女を引き取ったオーク

オークE「まずはすべっすべのお腹……じゃなくて盆地に到着ー。
      ここからこっちのほうへ行くと……おや、ちょとした丘がありますねぇ」ユビツツー

女「ンー!」

E「丘の上には桜が咲いてました。柔らかい桜ですねー」フニフニ

女「ンー!」

E「味も見ておきましょう」ペロペロ

E「んー、甘い! さて次は逆側に行きましょうねー」

E「先ほどの盆地を通り過ぎるとー……おや、地割れでしょうか」

E「ちょっとだけ草が……生えてる? ないかな? 柔らかい地盤ですねぇ」フニフニ

E「こうちょっと力強く押したら地割れに飲まれちゃいそうです。おっと」スボ

E「……味も見ておきましょうねぇ」ペロペロ

E「これ俺の指の味だ」ズーン

技術班「フム、どうやら貴族の出のようだナ」

B「貴族? それがなんであんな身なりに?」

技術班「没落貴族……というには結構な有力貴族だナ」

B「どのくらいだ?」

技術班「王族に近い」

B「そんなのがなんで……」

技術班「最近人間どもの動きが不穏だと聞いていたけどもしかしてこれかもナ」

B「……反乱か」

技術班「もちろんそれもある。もしくは国自体か転覆したか」

B「人間たちの戦争か」

技術班「偵察班は遠出しないしここを避けて通ったらあっちの動向はわからないナ」

B「しかしなんでそんなことを」

技術班「そりゃ人間どもに聞いてくレ。オークの俺にはさっぱりわからん」

B「……隊長に知らせてくる」

技術班「あくまで推測だからナー」

隊長「人間どもの争いか……」

B「どちらにしろ西の国が不安定であることは確かです」

隊長「攻め入るなら今が好機、と」

B「はい。こちらには十分な貯えがあります。今こそチャンスではないでしょうか」

隊長「血気盛んだねぇ」

B「……ッ! 何人の同胞が西の国に殺されたと思っているんですか!」

隊長「我々だって何人の人間を殺してきた」

B「それは……ッ!」

隊長「Aはどこまで女を攫いにいってるんだね?」

B「え。ええっと……」

隊長「おそらく偵察班よりも先には行ってないだろう」

B「おそらく」

隊長「ヤツらとて我々の領域ぐらいは知っている。そんなところを元貴族を
    一人で歩かせるかね。おそらくは一人であっただろう」

B「それじゃあつまり……」

隊長「私の予想が正しければ今度はもう少しまともな人間が我々の領域に来るさ」

隊長「乗馬した人間が数名ねぇ」

偵察班「はい、おそらくはあちら側からの偵察かと」

隊長「遠方偵察班とは連絡は取れたかな」

偵察班「それが西の国近辺に送った班からの定期連絡が今朝から途絶えてます」

隊長「他のところは?」

偵察班「いつも通りとのことです」

隊長「どちらにしろ東は我々には興味はないだろうし北と南はそれぞれ相手がいて忙しい、か」

偵察班「西に再び遠方偵察班を出しますか?」

隊長「いや、出すだけ無駄だろう。これからの偵察は地図のここまででいい。ただし子供足跡一つ見逃すな」

偵察班「わかりました」

隊長「我々の多くの同胞がそうであるようにあちらも多くの人間が我々を抹殺したがっているようだね」

B「……」

隊長「警戒レベルを一つ上げる。みなにそう通達しろ」

B「……はい」

A「戦争かぁ……」

C「俺はやるぜええええええ」

D「何年ぶりだっけ。人間とやるの」

B「二十年ぶりだ」

C「よく覚えてるな」

B「自分の親の命日ぐらい覚えてるさ」

D「……スマン」

B「気にしなくていい。こちとら二十年間積もった恨みが返せるんだ。
  これほどいい日はないぜ」

A「しかもお前が班長になったしな」

B「こんな時に役柄交代しても変わらないだろうに」

C「士気の問題じゃね? Aって弱そうだし」

A「なんだと。見てろよ。百人斬りしてやるよ」

D「俺なんて三百人斬ってやるよ」

C「こりゃ人間たらねぇな!」

オークたち「「「ギャッハッハッハッハ」」」

朝方

B「夜番はつらいな。というか朝霧で何も見えん。……ん、あれは・・・…」

ダークエルフ「……」

B「おはよう。まだいたのか」

ダークエルフ「……静かね」

B「ん? そりゃ朝だからな」

ダークエルフ「そうじゃないわよ。何も聞こえない。森のざわめきも鳥のさえずりも獣のなきごえも風の囁きも」

B「……」

ダークエルフ「これでもエルフなのよぉ? 自然の変化ぐらいわかるわよぉ」

B「……」

ダークエルフ「だからよく聞こえるわ。大地のうねりが。いくつ物足音が」

B「……本当か?」

ダークエルフ「ウフフフ、あなたたちって耳が悪いのね。多分後一時間ぐらいで来るわよぉ」

B「悪いが他の人間に静かに知らせてくれ。鐘を鳴らしたくない」

ダークエルフ「ウフフ。いいわよぉ。気持ちいいことしてくれた御礼をしてあげるわぁ」

A「本当に来てるのか」ヒソヒソ

D「俺には聞こえん」ヒソヒソ

C「ねみぃ……」ファアー

隊長「弓兵。準備は出来ているな」

弓兵隊「ウス」

ダークエルフ「先手を撃つのぉ?」

隊長「ヤツらがばれていないと思っているなら先手は撃ちたい」

ダークエルフ「そう。あなたたちの同胞で魔術師っているわよね?」

隊長「無論」

ダークエルフ「そよ風起こせるかしら」

隊長「出来るが……どうするんだ?」

ダークエルフ「もう一つ手を貸して上げるわぁ。ほら、弓を貸しなさい」

隊長「魔術隊、そよ風を起こすんだ。朝霧は飛ばさない程度にだぞ」

ダークエルフ「弓兵さんたちもうちょっと角度を上げて引きなさい。そう、それでいいわぁ。
         私が撃ったら続けて撃つのよ? さぁ見てなさい。オークさんたち。
         これがエルフの技よ。自然と共も生きるエルフの風を読む一撃ッ!」ヒュン

ヒュンヒュンヒュンヒュン

ウワアアアアアアアア

ダークエルフ「さぁ装填なさい。人間どもがやってくるわよぉ!」

隊長「魔術隊! 撃てー!
    出来る限りこちらに引きつけてから戦闘班は出るんだ!」

A「お、お、おお……」

C「これが戦争の始まりか」

D「心臓が超早いぜ……B、大丈夫か?」

B「……ああ、当然だ。人間共をぶち殺してやろうじゃねぇか!」

オークたち「「「オー!!」」」

ァァァァァァァァァァァアアアアアア!!

隊長「戦闘班! 前へ!」

オークたち「「「ウォオオオオオオオオオオオ!!!」」」

B「オラオラオラオラァ!!!」グシャグシャグシャ

C「ヒャッハアアア!! 馬っていいもんだなああああ!!」パカラパカラパカラ

D「どっこらしょっと! へぇ、あいつ馬に乗って戦ってるぞ」

A「よく乗れる馬があったな……どっせい!」グシャ

技術班「技術班は裏方だロ! ドリャ!」ヒューン

ドコーン

A「おお、爆弾は派手でいいねぇ!」

隊長「フン!」ブングシャア

C「隊長、甲冑ごと素手で突き破ってるぞ」

D「半端ねぇわ」

B「ハァハァハァ。クソ、どんだけ人間いるんだよ!」

A「まるで肉の波だ、ナァ!!」スカッ

A「あれ」

「ソコだ!」ザン

A「おっとあぶねぇ。俺の利き手は右なんでねぇ!」グシャ

B「A!」

A「片腕ぐらいどうとでもないさ! それよか自分気をつけな!」

B「この乱戦じゃ他のヤツの安否も……っと死ねぇ!」グシャ


「あのオークを撃て!」

ヒュンヒュン

C「ヒャッハー!! 敵陣ど真ん中じゃねぇかこんちくしょうが!」パカラパカラパカラ

「馬をやれ!」

C「あ、それはないだろ!」

馬「ヒヒーン」バターン

C「ぬお!」ゴロゴロ

「死ねィ!」

C「ガハッ」グサグサ

「はん。やっぱり所詮はオークか。敵陣のど真ん中に単騎で突っ込むなどバカの極みだ」

C「グ……」

「貴様らのようなゴミクズを二十年間放置しといたのが我々の過ちだったのだ。
 あのまま全て壊滅させるまでやればよかったものの」

C「……」

「まぁどちらにしろ他の種族を孕ませることでしか繁殖しえない生物。
 人員の数が元から違うのだ」

C「B……お前の言ってた事わかったぞ」

「どうした。豚」

C「確かにお前の言ってたオーク=バカってのはウザイな」ゴロン

チチチチ

「!? まさか! 爆弾か!」

C「どうだ! お前らの嫌いな豚に一杯食わされる気分わよぉ!!
  俺は最高に気持ちいいぜええええええええええ!!」

バシャー

C「……あ?」

「フン」ズシャ

C「」

「爆弾なら水をかければよかろう」

「あ、え……そうか」

「だからお前はバカなんだよ」

「みんなの前でこんな恥辱を……くっ、殺せ!」

「はいはい。そういうのはいいから」

「屈強なオーク族だけあるね。普通に一人で数十人は殺してるよ」

「ま、前に出してるのなんて奴隷だし。それにだいぶあちらの戦線も崩れてきたでしょ」

「そろそろ大魔法の一発ぐらいぶち込むべ。私達何もやってないし」

「アイアイサー」

「氷付けにしようかな。丸焼きにしようかな。風で切り刻もうかなー」

B「……ゲホ」

B「まだ……生きてるな」

B「なんか人間どもが引いたと思ったら焼け野原になるなんてな……」

B「クソ……みんな生きてるか?」スクッ

B「……そんな」

「」

B「おい、誰か生きてるヤツいないか!」

「お、あっちから声がするぞ」

B「よかった……こっちだ! くそ、煙が濃くてよくみえねぇ」

「本当に煙が濃くてよく見えないよ」

B「これじゃあ同士討ちになっちまうな」

「いや、それはない」

B「あ?」

グシャ

「我々は人間だからそれはないよ」

「隊長首捕ったどー!!」

「「「ワアアアアアアア!!!」」」

「表盛り上がってるけど残党狩りするべ」

「結構でかい砦だな」

「二十年前の戦争で砦壊したから新しくしたんだろうな」

「でも満足な技術がないから扉とか結構お粗末だな」

「お、こっち見てよ。なんか色々道具あるよ」

「へー。技術室か何かかな」

「お、設計図があるじゃん。んーっと……爆弾のかな」

「なんかボロボロだね」

「うん。あーおっしいな。ここをこうすれば水に濡れても平気だったのに」

「でも思ったより技術力あるね。ほら、これ将棋のコマでしょ」

「へー将棋なんかやるやついたんだ。私もやってみたかったなー」

「お前バカだから無理だべ」

「なんだと」

「つーかなんか臭いよね。全体的に」

「あーこの匂い知ってるわ」

「えーなになに?」

「なんか……弟の部屋でたまにする」

「なにそれ怖い」

「弟ってオークなにか?」

「違うわよ! ちょー可愛いから! マジで!」

ダークエルフ「本当!?」ガバッ

「「「うお!」」」

ダークエルフ「……」

「「「……」」」

ダークエルフ「もう一回隠れるから通り過ぎてくれるかしらぁ」

「いや、無理だべ」

「というかなに? オークじゃないよね」

「エルフ……しかもダークじゃね?」

「あれか。オークに捕まってー」

「そのー、ね。あれだよね」

ダークエルフ「セックスって言いたいのかしらぁ」

「ちょ、ま、恥かしくないの!」

ダークエルフ「そうよぉ。毎晩毎晩私が嫌がっても無理やり犯してくるのよぉ」ヨヨヨ

「あー……大丈夫。もうオークもいないから。私達が保護してあげるわ」

「ヤッベー。ダークエルフとか実在したんだ。激レア種族じゃん」

「本人の前でそういうこと言わない」コテン

「イテッ」

ダークエルフ「まぁ私から求めてオークさんが枯れるまでやったんだけどねぇ」

「アワワワワ」

「へ、変態だー!」

ダークエルフ「反応が初々しいわね。聞きたい? まずはオークさんたちのイチモツを……」

「撤退! てったーい!」

「変態から逃げろー!」

「生き残りはいないか」

「はい、今のところは見当たりません。砦のほうにも何人か派遣しています」

「その必要はない。もう魔法で焼いてしまうからな」

「あとは逃げ出したオークがいないか……何か砦のほうから声が」

ギョエー

「総員、戦闘準備」

チャキ

「変態が来るよー!!」

「タスケテー!!」

ダークエルフ「待ちなさーい。……あらあら熱くなってたらいつの間にか人間さんたちの前に」

「貴様は……オークの捕虜か?」

ダークエルフ「えーっと……」

「変態です!」

「オオオオオークたちを手玉に取っていた悪女です!」

「きっとキキキキスとかいっぱいしたんだ!」

「キキキキスなんて! うーん」バタン

「隊長! A子が倒れました!」

「そんなバカな! キスなんて私もしたことないぞ!」

「隊長! 落ち着いてください! 我々は基本的に男子禁制なので当然です」

ダークエルフ「あらぁ。女の子同士でしないの?」

「オナナナナナ」バタン

「隊長が倒れたぞ!」

「どうすんだよ!」

ダークエルフ「あのー……正直に言うとですねぇ。
         私もオークさんたちと戦ってたんですよぉ」

「……なに?」

ダークエルフ「ほら、最初にこちらが先手撃ったじゃないですかぁ。
         あの一発目は私だったんですよぉ」

「一発目?」

「ああ、副隊長が死んだやつでしょ」

「ああー……びっくりしたよね」

ダークエルフ「ですから私も然るべき罰を受けるべきだと思うんですよぉ」

「まぁそうだな」

「貴様、なぜその事を喋った」

「うお、隊長が復活した」

ダークエルフ「……なんででしょうねぇ。黙っていれば私は捕虜だった女性として救出された
         はずなんですけどねぇ。多分オークさんたちに情が移っちゃったんでしょうねぇ」

「情が?」

ダークエルフ「だって可愛そうな人達ですよぉ。メスの出生率が恐ろしく低いから他の種族と
         交わらないと個体を増やすことが出来ませんしぃ。さらに自分達で食べたりして
         子供を作ることも満足に出来ないなんてぇ。しかも一度子供生むと母体じゃ死んじゃう
         おまけつき」

「ふむ」

ダークエルフ「そのくせして精力だけは生物一番あって。その上どうやら種族の相性も
         あるみたいで私は子供を宿さないみたいですし。まぁ一宿一飯以上の恩もありますしぃ」

「なるほど。事情はわかった。ならば然るべき罰を与えよう」

ダークエルフ「あの、首を撥ねるときは出来るだけ苦しまないようにお願いしたいわぁ」

「……安心しろ」

「身柄を拘束しろ」

「アイアイサー」

ダークエルフ「あ、あれぇ? ここで首を撥ねるのでは?」

「そんなことはしないさ。この時点であなたは捕虜となったわけなんだからな。
 国へ戻って然るべき罰を下してもらうだけだ」

ダークエルフ「なーるほど」

「それに……君は罪を免除されるだろう」

ダークエルフ「あー恩赦ってやつかしらぁ」

「いや、違う。その……君の知識。それが重要視されるんだ」

ダークエルフ「私の知識? エルフとしての知識はありますけどぉ」

「そっちじゃない。その……アレだ」

ダークエルフ「あーセックスのぉ」

「やめろ! それを言うな! 見ての通り我々はみな女性。そもそもにして人間の男性の出生率は恐ろしく低い。
 故にそういった知識にはみな疎いのだ。だから君には正しい知識を教える仕事になる」

ダークエルフ「あらぁ。それはちょっと楽しみなお仕事ねぇ。
         あ、だからなのねぇ」

「何がだ?」

ダークエルフ「だっていつだってオークに攫われるのは女棋士でしょう?」





その後、世界各国で女性同士のカップルがたくさん出来たのはまた別の話。
おしまい。

どうしてこうなったんだろう。もっとエロくなるはずだったのに。
もう寝よう。はい、寝よう寝よう

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