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/′: :./: : : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : :.|.: : : :. : : : :\ 当スレは『咲-Saki-』及び『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』の二次創作SSスレです。
/ /: : : :/ : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : :\ : : : \ : :〈/: :/: : : : : : :, : : : :\
. : :/ : : : : : : : : : : : : : /:| : : : : : : : : : : l\: \: : : : : : :゙ : :/: : : : |: : : :, \ : : : : .
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/: :/ |: : : : | : :|: : : : : : |: :│: : : : : :|: :| / : :│ :│: : ∨: : : : : : : : :| : : : : : . ・憧ルート固定
.: : :| │: : : : : :.| : : : : : |¬ト:八 : : : : : | イ __|:_: |: :.∧: : : :/∨: : : : : | : : : : :|
|: : :| │: : : : : :.|: |: : : | |_|:│ \ : : : : : : /斗午冬ミ ハ: : :| ⌒: : : : : :│ |: : : : :|
|: : :| │: :|: :| : :|八: : {\仏冬ミ \|\∨ 〃{ト。 : : ハ }| : :|l /: : : : : : | |: : : : :| ・非安価進行
| : : : |.: :.|: :| : :|:い\ア{ト。: : : ハヾ __)::::ノ } | : :|__, : :_ : : j: :| |: : : : :|
l : : : : :|: :| : :|: :∧{{ ,,)::::ノ } 乂__,,ン : : :|/ : :{ ∨: :| |: : : : :|
|: : : | \ : :| : :|: { lヘヽ 乂__,,ソ | :(゙\: : | : :|/ ) |: : : : :| ・ド遅筆
|: : : | |\: : ト: \∧ , /// | :_|\ ヽ} | : / :|: : : : :|
|: : : | |: : :| : : :  ̄トヘ /// イ(`ヽ: } j/ ,∧ |: : : : :.
|: : : | |: : :| :│ : : | : : : . __ ノ / |:ハ }ノ / / /| : :, │: : : : :,
|: : : | |: : :| : ∨: : |: : : : :ゝ /ト、/}丿 ∧| : : :, | : : : : : , 以上の点に注意してお楽しみください。
|: : : | |: : :| : : : /| : : : : //> .,,_ イ :|>'´ )____/| } : |: :, |: : : : : : :,
|: : : | |: : :|: ,、.: :∨ : : : : : // / \| ̄ _,,.. ´ イ/ | | 厶 : | : :, : : : : : : : :、
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: : : | |: : / |∨: : :/ {/ イ{/ {  ̄¨二二つ/|,,/ /| :|ハ: : . : : : : : : : \
; : : :| ,: :/ |/: : :/ / ∠\リ/⌒{ ´_,,. -─一’/ /{ | :| : : : . : : : : : : : .\
,: : : :| , :ノ /: : : :| ⌒【__/{ /} ──=ミ/_/ 〉 | :| |.: : : . \: : : : : : : .\
. : : : :| , 〈 { /: : : : :| 〈 / 人_x┬……'’ / :| | : : : : .. \: : : : : : : .\
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,..-―へ/ . : : :ヽー- 、
彡';´.:/.: : : ; : : ヽ: : .、ヽ
//: : i: : : : :ハハ: : ;ハ:i、 iヾ、
ー--‐':´: : : : |: : : | | ゙、: ! И人ト、
\__: : : /: :ヽ!、: |! V ハ
/ : /: : :/ r- 、 __, -‐' ! <4スレ目!
!:∠:イ´ 丶、 _ _,..ノ
|ハ:( U  ̄ ̄ /
|;ヘー\ /
\: ;ヽ、 r--‐'′
r―┴┐ ├┬┐
ノ::::::::::::::|i ! _|O|_
/:: ̄ ̄ ̄\「:::: ̄:::::::\
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過去スレ
【咲-saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「笹食ってる場合じゃねえ!!」
【咲-saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「笹食ってる場合じゃねえ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369494054/)
もくじ
【プロローグ】>>1~
【入学式編】>>34~
【はじめてのぶかつどう編】>>303~
【憧ちゃんに媚びよう!編】>>512~
【部員めぐり編】>>607~
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「ちくわしか持ってねえ!!」
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「ちくわしか持ってねえ!!」 - SSまとめ速報
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もくじ
【男性恐怖症克服指令編その1】>>27~
【ランチタイム編】>>362~
【先生は誰だ?編】>>540~
【男性恐怖症克服指令編その2】>>692~
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「鯖じゃねえ!!」
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「鯖じゃねえ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1374246035/)
もくじ
【雨宿り(前編)】>>73~
【雨宿り(後編)】>>366~
【風邪-Kaze- 憧編 episode of side-A】>>719~
_____ / 〃 ヽ 、 '>、 `ヽ
/´ ヽ 〃 ,;/ ハ, ', ヘ\\ \
/ r ─ 、 __ /:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::::}::::::::: ',:∧ \ ヽ
Y { ,}(__.)o /:::::::::/,′:/::::::::::::::::/:::::::::::::://:::::::::::::::/:::|::::::::::::|:::::::: |::::::|::::::::::: :::::ハ ∨:::∧
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. | | し }' /::::::: //:::::/::::::::::::::::/::::::::::::::/:∥:::::::::::/::: :: |:::::::::::从!: : |::::::|:::::::::::::: ::,::斗ム-''゙´ r '
. | | て { /::::::: //:::::ム:::_:::::/∥::::::: /l:::″::::::::〃::∧イ:::::::::从:|::::八::::斗--< ,{' ,rァ'゙´:ヘ,
. | ェ } 〃:::/〃:::::/:::::::::::::7>{:イ::::/ j:::l|:::::::::::/ !:/ |l !:::::::/ !:ハ::ノ < { l!_∠ レ,‐-,、
. | j' /:://:/::::/l!::::::::::::/,_从::!|::〃 |::ハ:::::::::/ ,j/´.|!_!::::/,斗 ´ | li `\ ,,ノ:::\
. | }/::::/:::::::: /::::〃|:::: ::::::∧≧=ヘ:::{≠,' |::::: //´ < lト--、 人::::::::::
. 乂 ノ:/:::::::斗':′〃::|::::从::::| ∨:::Y::リYノ<´ / | l!__. `フ \::::
ー─────/ ´ ̄  ̄ ̄` ー──+─ゝ='/ / l ヘ`'-〈
::´>--<´ / / 乂 入、 \
´ / /´ / ノ / \, <::ヘ 乂__.)
/ / ,/ -── ´ /::::::::::::∧
wikiが出来ました
より良いwiki作りの為のアドバイス等お待ちしてます
以上テンプレでした
前スレでの沢山の支援声援ありがとうございました
今スレではもっとキリキリ頑張りたい所存
ちなみに遊戯王よりヴァンガード派です
おいお前ら、今日はみんなで早く寝て>>1のからだを気遣ってやろうぜ…
リミットブレイク(意味深)
眠気で気絶する前にwiki更新しましたァン
……というところまで書いて気絶してた
・京照の件について
今スレでは最初と最後の二回、番外編を書く形になります
それは前スレでも書いたように、俺の投下配分ミスが招いた結果です
が、原則的に京憧:京照(埋めネタ)=9:1の比率は絶対です
スレの本質を見失うようなことは決してありませんので、どうぞご安心&どうかご了承ください
埋めネタという名目であれ、京照も書きたくて書いてるんだから仕方ないね
とは言え京憧派と京照派で不毛な諍いが続くようなら……というのは肝に銘じておいてね☆(ゝω・)v
___
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〈 / \ /
照「京ちゃん、デキちゃった」
京太郎「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
はっじまーるよー
咲「な」
和「ん」
優希「じぇええええええええええっ!!?」
照「片岡さん、声が大きい」ジロッ
優希「ぴぎッ」
京太郎「て、照さん……? あの、今なんと」
照「うちに泊まりに来て」
京太郎「聞き間違いじゃなかった……!」
照「だめ?」
京太郎「流石にマズいんじゃないですかね……親御さんの許可は?」
照「それなら大丈夫」
京太郎「え、貰ってるんですか?」
照「今日はお父さん帰ってこないから」
京太郎「大丈夫じゃねええええええええええ!!!」
てるてる可愛い
和「ふ、不潔ですっ!!」グワッ
京太郎「和!?」
和「若い健全な男女が一夜を共にするなんて……そんなインモラルありえませんっ!///」
京太郎「お、落ち着け和。まだ俺は泊まるとは一言も――」
照「来てくれないの……?」ジッ
京太郎「うっ!? いえ、泊まらないとも言ってませんけど……」ゴニョゴニョ
和「ほらっ! 須賀くんは優柔不断のお人好しですからね、そうやって押し切られるに決まってます!」
京太郎「そ、そうかぁ?」
和「そうですよ! だいたい咲さんのお姉さんも、自分から男の人を家に誘うなんて非常識です! 嫁入り前の女性はもっと慎みを持って――」
照「原村さん」
和「――、はい?」
照「言い辛いんだけど私に麻雀で勝てないような人に偉そうに指図される筋合いはない」ズバァッ
和「」
京太郎「もう少し言い辛そうにしましょうよ」
和「言い辛いんだけど私におもちで勝てないような人に偉そうに指図される筋合いはない」ボヨン
照「」
和「そッ……それはつまり? あなたが麻雀で負ければ須賀くんを諦めるってことでいいんですよね……?」ビキッ ビキビキッ
照「そう受け取ってもらって構わない」
和「……優希、卓につきなさい。須賀くんの貞操は私達で守ります!」
優希「お、おうっ!……でものどちゃん、ていそうってなんだー?」
和「家族の人に訊いてくださいっ///」
京太郎「ちょ、ちょっと待てよ和、優希も落ち着けって。考え直した方がいいんじゃないか?」
和「なんですか? 須賀くんは私達が負けると思ってるんですか?」ギロッ
優希「なぬ! キサマどっちの味方だー!」ガルル
京太郎「そういうつもりじゃないけど……仮にも相手はインターハイチャンピオンだぞ?」
照「元チャンピオン」
京太郎「あ、はい」
優希「相手が誰だろーと関係ないじぇ! なんたってこっちには現チャンピオンがいるんだからなっ!」グイッ
咲「わわっ、そんな風に言われると恥ずかしいよ……」テレテレ
京太郎「え?」
和「は?」
咲「でも頑張ろうね優希ちゃん、京ちゃんをお姉ちゃんの家に泊まらせない為にも!」
優希「おおーっ、その意気だ咲ちゃん! 咲ちゃんが入れば百人力だじぇ!」
京太郎「……咲、お前なに言ってんだ?」
咲「え?」
和「ゆーきも気付いてないんですか……?」
優希「じょ?」
照「咲。私の家は咲の家。京ちゃんが私の家に泊まるということは、咲の家に泊まるということ」
咲「えっ」
優希「あっ」
京太郎「……」
和「……」
>>77
>京太郎「え?」
>
>和「は?」
この台詞の意味がわからないんだけど、どういうことなの?
理解したごめん
照「……」
和「……」
京太郎「……」
咲「…………………………」
優希「さ、咲ちゃん……?」
/ / \
/ / / / | | ヽ
/ / /-/=/.,,_ / / :| ', ヽ
\ / / // / / / /|ヾ/| || l ∧ 「和ちゃん、優希ちゃん!」
\ / l //| /|/ / / / / / /:| _| :| ヽ ヘ
\ /イ | // |.z===/ // / /:: |⌒ト、、| :| | ',
\ | |/ ィ| :ト|彡'´彡三ミヾ:::::::/ /:::: | /| :ト、! | l
 ̄⌒>ーァ | |/ /! | || / ⌒ヾ}} :: // /_ | /| / :| 「麻雀って楽しいよね!」
\ \ \/ / // { | |:::: | ヾ_ノノ /_/::::''≧三 /// / /ト、 :|
\ ヽ l / /./ V \| ヾ 彡'´  ̄........... / '⌒ヾ;ヾ.// /./ ! \ :l
\ ヽ { | |l \_{ ヽ..:::::::.... ...:::::::::::::::::::.. |ヾ、_ ノ} }}/. / | ヽ :|
ヽ \} | |l |八 ,:::: ゝミ 彡' 〃// l ヽ 「一緒に楽しもうよ!」
ヽ { | |l r─- ._ .::::::.. ー‐ '´ j
\ ヾ l | ! ヽ | }) /ノ从 /
\ `ミ, ', ヾ 、 :| ヽ ヽ.__ / 人 |ハ/
\`、|ヽヾ 、 :| \ _,. < /\
V | \ ト > -‐ ' ´ 彡' {
和「くっ……それでも勝ちます!」
照「じゃあ始めようか」
京太郎「おお、もう……」
……
…………
………………
~旧校舎前~
京太郎「………………」
照「京ちゃん、早く帰ろう」
咲「そうだよ! 和ちゃんがボロ泣きした優希ちゃんを家に送ってる間に早く帰ろう京ちゃん!」
京太郎「お前ら人間じゃねえ」
京太郎「……はあ。和と優希には悪いけど、こうなった以上もう帰るしかねえか」
照「泊まりに来てくれるの?」
京太郎「そうしなきゃ、今度は照さんが俺の家に泊まりに来そうですからね」
照「……その発想はなかった」
京太郎「おい」
照「でも言質は取った。今日はうちでお泊り」
京太郎「分かりましたよ……もう観念します。行きましょう」
照「うん」
咲「うんっ」
照「(旧校舎に戻ろうとする)」
咲「(歩き出して一歩目でコケる)」
京太郎「おい」
照「私は方向音痴ではありません」
京太郎「いいから戻って来てください」
咲「コケてないよ!」
京太郎「せめて起き上がってから言えポンコツ」
照「京ちゃん冷たい……」
京太郎「んなことないですって。ほら手」スッ
照「ん」
ギュッ
咲「!?」
照「……本当だ、あったかい」
京太郎「でしょ? しっかり握っててくださいね」
照「分かった」ギュー
京太郎「(握力よえー)」
咲「きょ、京ちゃん! ななななんでお姉ちゃんと手を繋いでるの!?」
京太郎「あーこれな。お前と同じで迷子になるからだよ」
咲「ならないよ!」
照「ならない」
京太郎「……じゃあ離します?」
照「」ギュー
京太郎「ですよねー」
咲「う、ぅうーっ……」
ギュッ
京太郎「お?」
咲「お、お姉ちゃんだけじゃバランス悪いよね! だから私も繋いであげる!」
京太郎「お前は何を言っているんだ」
咲「いいから帰ろっ!」
京太郎「はいはい」
照「待って」
京太郎「はい?」
照「帰る前に寄る場所がある」
京太郎「用事ですか。いいっすよ、どちらへ?」
照「それは――」
……
…………
………………
~スーパー~
咲「」トテトテ
京太郎「買い物ですか」
照「うん」
京太郎「あ、カゴ持ちますよ」サッ
照「ありがとう」
京太郎「夕飯の材料を買うんですよね?」
照「そのつもり」
京太郎「メモは失くしてませんか? お金足ります? 分からないことはお店の人に聞いてくださいね?」
照「はじめてのおつかいじゃない」
京太郎「いやぁ、つい心配で」
照「子供扱いしないで。今日だって私が夕飯作るのに」
京太郎「……………………………………………………えっ?」
照「怒るよ?」ギュルッ
京太郎「ごめんなさい勘弁して下さい」フカブカーッ
照「あんまり調子に乗ると晩ごはん抜きだから」
京太郎「そ、それは本当に困ります!」アセッ
照「そうだよね。お腹すくもんね」
京太郎「いやそれもありますけど……」
照「?」
京太郎「せっかく照さんの手料理が食べられるチャンスなのに、逃すなんて勿体無いじゃないですか」
照「……」
京太郎「照さん?」
照「今夜はハンバーグ」
京太郎「わぁい」
テクテクテク...
京太郎「それにしても、照さんが料理かぁ」
照「また……」プクー
京太郎「すんません、でもほんと意外で」
照「東京ではお母さんと二人暮らしだから、家事は当番制」
京太郎「あー」
照「花嫁修業と称して私の方が分担多かった……」
京太郎「あぁー……」
照「でも、おかげで大体のことは一人で出来る」
京太郎「そりゃ凄い」
照「お嫁にだっていつでも行ける」
京太郎「行く予定は?」
照「ないけど……」
京太郎「ですよねー」
テクテクテク...
照「玉ねぎ」スッ
京太郎「はい」サッ
照「にんじん」スッ
京太郎「よっと」サッ
照「エリンギ、しめじ、えのき……」スッスッスッ
京太郎「おお……本当に淀みない手つきだ」サササッ
照「次はホールトマトかな」
京太郎「んじゃ缶詰コーナーですね、行きましょう」
照「……」ピタッ
京太郎「どうかしました?」
照「……こうして、手を繋いで」
京太郎「はい」
照「私が食材を選んで、京ちゃんがカゴに入れて」
京太郎「照さん?」
照「………………新婚さん?」
京太郎「何故に疑問形ですか」
照「実物を見たことがないし、実感が湧かない」
京太郎「そりゃ実際に新婚さんじゃないですし……」
照「そういうものかな」
テクテクテク...
京太郎「さて、これで大体揃いましたかね」
照「まだ一番大事なものを買ってない」
京太郎「え? なんか残ってましたっけ」
照「おかし」
京太郎「却下です」
照「お☆か☆し」
京太郎「ダメですってば」
照「どうして……」
京太郎「いやなんか夕飯前に食べる気満々っぽかったんで」
照「そんなことしない」
京太郎「本当ですか?」
照「私は方向音痴ではありません」
京太郎「嘘つくのヘタ過ぎだろ」
照「おかし……」
京太郎「今から食べると夕飯が入らなくなりますよ?」
照「我慢するから、明日の分だから」
京太郎「じゃあ明日買えばいいじゃないですか」
照「京ちゃんの意地悪……」
京太郎「照さんの為を思って言ってるんです」
照「そんな綺麗事は白糸台で聞き飽きた」
京太郎「学校でも同じことやってんですか」
照「そして私は学んだ。折れたら負けだと」
京太郎「間違った方向に突き抜けちゃったんですね、分かります」
照「私には覚悟がある。この場で転げ回って駄々をこねる覚悟が」
京太郎「パンツ見えますよ」
照「……」
京太郎「……」
照「……京ちゃんのえっち……」モジッ
京太郎「オレェ?」
照「京ちゃんに辱められた……」
京太郎「いやいやいや」
照「この心の傷はおかしじゃないと癒せない……」
京太郎「結局それですか」
照「おかし……」チラッチラッ
京太郎「……はあ……分かりましたよ。許可します。ていうか奢ります」
照「本当に?」
京太郎「夕飯ご馳走になるわけですしね。これくらい構いませんよ」
照「ありがとう京ちゃん。そしてさようなら京ちゃんの財布」
京太郎「ちょっと何を勝手に人の財布に別れ告げてるんですかやめてくださいよ」
照「これとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれと」
京太郎「財布うううううううううううううううううううう!!!」
照「これとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれと……あとこれ」ドサッッッ
京太郎「」ズシッッッ
照「本当にありがとう京ちゃん。京ちゃんにも分けてあげるね」
京太郎「……ドーモ、テル=サン」
照「これで買い物は終わり」
京太郎「そうですか……買い忘れはありませんね?」
照「そのはず。パン粉は家に残ってたし」
京太郎「じゃあ精算して帰りましょっか」
照「うん。帰ろう」
「「咲を探してから」」
ピンポンパンポーン♪
『ご来店中のお客様に迷子のお知らせをいたします。
清澄高校の制服を着た、宮永咲ちゃんがサービスカウンターでお預かりしています。
お心当たりの方はレジの傍にありますサービスカウンターまでお越しください。繰り返します――』
「「あ」」
【TO BE CONTINUED...?】
展開上の都合とは言え京照らしい京照が少なかったかな……と反省
ていうか回を重ねる毎に長くなってることに危険を感じる
明日(?)からは通常営業に戻ります
【雨宿り編】から地味に確変が続いている中、そろそろ本当に本当のスタートラインに立てそう
>清澄高校の制服を着た、宮永咲ちゃんが
>サービスカウンターでお預かりしています。
どういう意味?あと、てるてる可愛い
>>129
誤字ってたし直してwiki更新したのよー
この後てるてると京ちゃんは咲さん(涙目)に怒られました
眠い……
今日は間違いなく時間かかる部分を書くので、投下されたら超ラッキーぐらいに構えておいていただきたい
具体的に言うと、大人しく寝た方がマシだと思われるレベル。リアルタイム非推奨
新スレでまだ本編書いてないから早く進めたいんだけどねzzZ
-―――-
/: : : : : : : : : : : : : :\
/: : /: : :| : : : : : |:|: : : : :.\__
/:./: : l: : : :l: : : : : |:|: -‐:.(厂\: \
. /: :l:|: | l: : : :l\:.\: |:|: /: | : : : :\: \
/ : |:l:|: | ト、: : |/\ N:| : /:| : : :|:.:l \: :.
|: |:.|:l:|八{ \{x仡心 |:lY: :_:_| : : :l: :| '; ::.
八{:.|从x心 乂炒 |:|ル' / | : : :|:.:.| | |:.
.: Ν:∧ 炒 ,,,, |:| | : : l|:.: l |: :| |
. .: / |: 沁 ,, ′ u|:| _,ノ| : : l|: : l :|: :| |
|: | |: |从 _ |:| /: : l| : : l|:.:.:.| |: :| |
|: | |: | l込、 ´ |:| `1.:リ : : リ: :.:.l |: :| |
|: | |: | |: : : 〕iト ... イノ'____|/: : :./:|: : :.l :|: :|ノ:
|: | 八{└‐ ┴v'´ ̄`丶_/:./: /: :| : : :| |: :|: :|
|: | / ==/==== ∨:./ ̄ \ : | :|: :|: :|
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|/ ===/>┬┬ァ ∨/ l:| l: : : :|
/ く>‐=チ:.:./「/人 {/ l:| /:/}:.:.|
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| i { | | l /: : |: :|
| | { | l \{: : : |: :|
| 八 人 八 〉: : :|: :|
. \ } 0 \ { /〉: : :|: :|
4スレ目で言うことではないが1から読み直すたびに思う
担任がなんか可愛い
★
第一部 ファントムレジェンド
全てはここから始まった! 赤土晴絵と小鍛治健夜の因縁ッ!!
「私のインターハイは、小鍛治健夜とのインターハイ! これからそのインハイに決着をつけてやるッ!」
「あなたは今までに断られた縁談の数を覚えているの?」
「こいつはくせえッー! 三十代後半のにおいがプンプンするぜッーッ!!
「婚活すべし小鍛治健夜!」「MRYYYYYYYーッ!!!」
レジェンドは死ぬ
★
第二部 あったか潮流
次代の主人公は松実宥! ただし出番は少ない!
「は、ハッピーうれピーよろピくねー……///」
「闘技・照砂嵐」「グツグツのシチューにしてあげますーぅ」
「実家暮らし! 独身! 誰も倒せない!」
「究極の喪女(アラウンドフォーティ)スコヤの誕生だッーっ!」
そして結婚したいと思っても出来ないので――そのうちスコヤは考えるのをやめた
★
第四部 ドラゴンロードは砕けない
吉野の山中に潜む殺人的な嫁き遅れ・小鍛治健夜を追って松実玄が奮闘する!
「てめー今確かに、『小鍛治健夜』つったのです!!」
「私…夢の中で暗闇を歩いてると――死んだお姉ちゃんに会ったのです」
「とてもさびしい夢だったのです」
「ドラララララララララララララーーーッ!!!」
※宥姉は生きてます
★
第五部 黄金の山
穏乃VS小鍛治健夜! 猿山のボス猿を決める戦い!
「何かわからんがアンチエイジングは大事ッ!」「わかるわ」
「行くぞオアア」「こっちこっちオアアアーーーッ」
「ゴールド・エクスペリエンス・ラーメン食べたい」
「あんたははたして食べずにいられるのかな? 小鍛治プロ……」
アラフォーに高カロリーの夜食は禁物だ
★
第六部 若作りの海(スコヤーンオーシャン)
主人公はまさかの小鍛治健夜
「こーこちゃんを呼べェェェーーーーーッ」
「私死ぬまで決してもうひとりエッチはやらないッ!」
「もうあげちゃうよッ、私のパンティー! 今ここで直にぬいぢゃうヤツぅッ!」
「『素数』を数えて落ち着くんだ…… 『素数』とは1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字…私に勇気を与えてくれる」
ラスボスもまさかの小鍛治健夜。自分以外の世界中の人間が急速に老けこみ、そして世界は一巡する。
★
第七部 スティール・ボール・雀
新しい世界の主人公は須賀京太郎。ヒロインは………………鷺森灼!!!
「モテない俺の指から爪が発射されたぁぁぁぁーーーーーッ!!」
「結局のところ、ネットにはじかれたボウリングの球はどっち側に落ちるのか誰にもわからな」「ネットごと潰れると思います」
「レジェエエ~~ン」
「ありがとう…ありがとう灼さん…本当に…本当に…『ありがとう』…それしか言う言葉がみつからない…」
灼に振り向いてもらう為、京太郎は自分の力だけでレジェンド大統領に挑む――
「俺だけの力でアンタに勝たないと……灼さんが、安心して未来に帰れないんだーーーッ!!」
では第三部『スターダストあ゙ご゙ぢ゙ゃ゙ん゙だ゙ア゙ア゙ァ゙゙ァ゙ア゙』を再開します
◇
結局、連休の前半はずっと家で養生する羽目になってしまった。
ヘマしちゃったなぁ、あたしのバカ。
県予選まで一ヶ月を切った大事な時期に風邪なんて。
……やっぱあの日、帰ってすぐシャワーを浴びなかったのが良くなかったよね。
うん。分かってる。自業自得。
風邪っ引き初日はしず達がお見舞いに来てくれたけど、それ以降はあたしの方から遠慮した。
そんなことしてる場合じゃないからね。
あたし達が目指す場所は、よそ見なんてしてたら辿り着けない。
一分一秒でも長く。一局でも、一打でも多く練習しなきゃ。
その為にも、まず完璧に風邪を治すことが先決。
そう自分を納得させて、この三日間、全力で食っちゃ寝して過ごした。
………………体重計、乗りたくないなぁ。
ベッドの上で過ごす日々は退屈そのものだった。
しず程じゃないにしても、割とアウトドア派だし、あたし。
まあ、部屋にテレビがあるのは幸いだったかな。
時代劇の再放送とか、懐かしい感じのする教育番組とか。
興味はなくても暇潰しにはなったし。
寝る・食べる・テレビを見る。それ以外の時間は、ずっと牌譜を見てた。
ハルエから貰ってて良かったわホント。
全国の強豪選手の牌譜と自分の牌譜を見比べて検討を繰り返す。
部活の時はどうしても対局優先で、データとじっくり向き合う機会ってあんまりないのよね。
風邪をひいても悪いことばかりじゃない。
そう思えるように精一杯の努力を重ねた。
泣き寝入りなんて、キャラじゃないんだから。
寝込んでいる間、ご飯の世話は主にお姉ちゃんが受け持ってくれた。
病人相手に嫌な顔ひとつせず、話し相手にもなってくれた。
それ自体はありがたかったんだけど。感謝してるんだけど。
問題はその時の話題。
お姉ちゃん、よりによって須賀くんの話をするんだもん……
しかも三食毎回。メゲるわよ。
どうやらあたしが寝てるタイミングで「生須賀くん」と顔を合わせてしまったらしい。
その時のことを、嬉しそうに楽しそうにあたしに話して聞かせるの。
やれ「思ってたよりイケメンだった」とか、「憧の言うことはアテにならない」とか。
勘弁して欲しかったわ、まったく。
そんなの、普段の須賀くんを知らないから言えるのよ。
……けど、そろそろなのかも。
そろそろ、須賀くんに対する認識を改めなきゃいけない……かも。
彼は、きっと良い人だ。
少なくとも悪い人ではない。
お見舞いの日、なんと須賀くんだけが部屋に残っていた時間帯があったらしい。
それを知ってすぐ、念入りに念入りに身体を確かめたけど、何かされた形跡はなかった。
その前の日だって……まあ、色々あったけど……最終的に向こうからは何もされなかった。
普段の彼がどれだけエッチでスケベでヘンタイでも、いざという時の須賀くんは驚くほど真剣だ。
あたしも、それとこれとは分けて考えなくちゃいけないのかな。
同年代の男子への苦手意識をなくしたい、ってのは間違いなく本心だし。
だから、あたしの為にも、彼の為にも、もう少し歩み寄ってもいい……かも。
本当に本当に、まだ可能性の話だけど。
とりあえず今日、学校で会ったら、
朝の挨拶をして、それからお礼を言ってみよう。
そう決めて、三日ぶりの通学路を歩き始めた。
フラグやろなぁ…(白目)
……
…………
………………
~教室~
ガラッ
担任「はーい皆さーん席に着いてくださーいちなみに今日須賀くんは風邪でお休みでーす出欠を取りまーす」
憧「」
……
…………
………………
レジェンド「えー……というわけで、今度は須賀くんが風邪で休みです」
放課後、部活の時間。
朝に担任の先生から聞いたことを、ハルエの口からも聞くことになった。
もっとも、今までの内に情報が回って、既に全員の知るところではあったけど。
穏乃「京太郎、昨日から辛そうだったもんね」
玄「うん……ちゃんとお薬飲んだのかな」
宥「風邪が流行るとあったかくない……」
灼「だらしな」
昨日から、だったんだ。
レジェンド「みんなも体調管理はしっかりするように。県予選が近くなったら特にね。じゃあ今日も張り切って部活はじめよっか!」
「「「「はーい」」」」
憧「………………。ねぇ、ハルエ」
レジェンド「ん? どした憧?」
憧「あの……悪いんだけど――」
◆
死にそう。
身体の上から倦怠感がどかない。
そのクッソ重い尻で俺を苛める。
頭はガンガン喉はズキズキ、不調ここに極まれりだ。
風邪の兆しは一昨日からあった。
昨日になって、それがよりハッキリ感じられるようになった時にはもう手遅れだった。
死にそう。今日中に。
自分の死亡時刻が知りたくて時計を見る。
学校では部活が始まっているであろう頃だった。
憧の風邪はもう治っているだろうか。
五人で練習に打ち込んでいるだろうか。
いずれにせよ、俺の風邪を女子に感染すわけにはいかない。
くれぐれも誰も見舞いに来ないよう、レジェンドには念押ししてある。
これで安心して逝けるというものだ――
ピーンポーン♪
ほう…
京太郎「ん……?」
チャイムの音だ。
つまり来客だ。
こんな時間に――というか、奈良で阿知賀の関係者以外に知り合いはいない。
その阿知賀学院の、麻雀部の面子が来る筈はないし……宅配便?
だとしたら、
京太郎「無視だな……」モゾッ
起き上がるのも辛いし。
ピーンポーン♪ ピーンポーン♪
留守でーす。
ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪
京太郎「……」
ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪ ピーンポーン♪
京太郎「………………」
布団から這い出る。
鉛のように重い足を交互に動かし、玄関へ。
チャイムの嵐に耳までも苛まれながら、やっとの思いで辿り着く。
そして、
京太郎「ゴホッ。すいません、今居留守使ってるんでまた今度にしてもらっても――」
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .\
/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
/ : . / : . : . : . ,. : . : . : .i. : . : . : . : .ヽ . : ',
, 'ニ/. : .:,'. : . : . : . :i . : . : . : |. : . : . : . :、. :! : ._{_}ミ ヽ
// /. : . :i: .,' . : . ,':/! . : . : . : |. : . : . : . :.:i .|: イ:| \: \
. // .,' /: . :| :| ./: . |/ | |:ノ: .ヽ、 |: . : . : . : .:.|: |r:{: .| \: \
. /:, ' /:/! : .:.| .|/| :|: | ,|イ : . : . : ト:、{ :i:.:| : i: |: |/| : | \: `. 、
/:/ !:| | :i . :!:.∧.斗匕 圦 : . ト : | ヽ`{:十t}: } :|: !: i | ヽ: . :i
. /:/ |:!|:| . |.:|:{x示㍉xミヽ\:{ ヽ{xテヤ示xV!: :!,'.: .| | ヽ:.|
,' :i {! .|∧: :! 圦 {トイ_刈` ´{トイ_刈 灯:.:| : . :| | |.::| 「こ、こんにちは……」
| :| |:i :ヾ|: :{ 乂こソ 乂こソ |: :!|. : . :l | !: |
| :| |.| . : |:从 :xx xx | :|ノ . : . |:.| |.::|
| :| |l.|: . : |:.{ム "゙ ' ""゙ | :|: . : . : |: | |:|
|: | i| i!: :. :.|: |:.:ヽ. __ イ:.|: |. : . : . :|: | |.|
| :| l|:.:| : . : | :|: .|: > . ´ ` イ:.:..!.:|: | . : . : . |: | |.::|
|: | l|: . !.: . :..|: :i:.:|: . : r‐|` -‐ ´ |入.:.|:.| :|. : . : . : l: | !: |
| :| l|: : |: : . : !_ l:_| _/ \ / \j :!: . : . : . :|: | |:|
|: | |: : ,:|. : . : |ヽ{ | /`Yバ ノ/|. : . : . : . l: :| ! :|
| :| |:, イl: . : . .| ヽr──ミ、__彡──y' |. : . : . : :/ヽ:! |:|
|: | / /. : . : .j { { } } |: . : . :./ \ ! :|
京太郎「…………………………憧!?」
なんやこれ順調じゃないか…(驚愕)
途中NETETA
面目ねーです
今回からモノローグの文頭を一マス空けるようにしてみました
これにより今までは
憧「~」
憧は○○...
憧「~」
みたいに、「最初に同じ名前が続いて落ち着かない!」となるのが嫌で名前書き出し禁止縛りをしていたのをしなくて済むようになるので、少し文章に幅が出るかもしれません
出ないかもしれません
それでは【風邪-Kaze- 京太郎編 episode of side-K】、次回へ続きます
>>142
担任の先生は時期的にゆゆ式のお母さん先生を参考に書いたから、可愛くなってしまうのは致し方ないこと
_,.. -- 、__, 、___
⌒> ´ ´ ヽ `ヽ、
_,. ´ , , 、 | 、 、 ヽ
 ̄7 / / 从 、 | | | :.
/イ / /l/ | | | l}从} | {
_/_ { 从ヽ、 { | |/ イ´∨} :
 ̄´ {∧ { ○ 从{ ○ }'⌒}、{ 新AAだ!
{从 r-く| \
叭 __ 八}イ
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「¨>-- rく「 ̄ }
, ------ ∨_」 :, ∨]/|ィ¨7ー-- 、
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憧「ぅ、やっぱ名前で呼ばれるの慣れない……」
などと恥ずかしがる憧を、俺は呆然と見ていた。
熱で頭が働かないのもあるが、やはり単純な驚愕が大きい。
何も言えず、ただただ見ていた。
その視線に憧が気付く。
憧「……なに?」
京太郎「いや……お前こそなんで、」
憧「お前って言わないで」
言葉は遮られ、次に視界が覆われた。
白いビニール袋が目の前に突きつけられていた。
憧「ん」
京太郎「これって……」
もしかして、と思う前に。
袋が横にずれて、半分だけ見えた憧の顔。
口ごもるように言う。
憧「お見舞いに来たの」
京太郎「は?」
憧「っ……だからお見舞いよ、お見舞い!」
思わず訊き返す俺に、憧は今度こそハッキリと答えた。
京太郎「お見舞いって……まさか一人で来たのか?」
憧「そ、そうよ。みんなは部活中」
京太郎「じゃあなんで憧は参加してないんだよ。俺、監督に誰も見舞いに来ないよう頼んだんだぞ?」
憧「ハルエには、風邪が完治してないから今日まで大事を取るって」
嘘をついたのか。
そうまでして、どうして憧が。
憧「……須賀くん、ひどい顔色」
京太郎「え」
言われて思い出す。自分の今の状態を。
憧「とりあえず上がらせてもらうから。……ほら、早く部屋の中にっ」グイグイ
京太郎「ちょ、ま、」
手にした袋で俺の背中を押しながら、憧は後ろ手にドアを閉めた。
俺の住むアパートは2Kだ。
男子高校生の一人暮らしならワンルームで十分だと思ったのだが、それに異を唱えたのは意外にも出資者であるお袋だった。
曰く、起きる場所と寝る場所が同じだと生活にメリハリがつかない、らしい。
家賃を払ってくれるのは両親で、その両親が2Kにしろと言うのなら、俺に断る理由も権利もない。
かくして俺は、独り身でありながら2Kのアパートに住む贅沢者となったのである。
憧「とりあえず寝て。安静にしてて」
そう言って憧は俺を寝室として使っている奥の部屋に押し込んだ。
それから踵を返して、袋を持ったままキッチンに向かう。
憧「何が必要か分からなかったから、とりあえず色々買ってみたんだけど」
ドサッ ガサゴソ
袋を置いて、中を漁る音。
憧「レンジでチンするおかゆでしょ、冷凍のうどんでしょ、スポーツドリンクにプリン……あ、冷蔵庫開けてもいい?」
京太郎「あ、ああ」
憧「じゃあ失礼するわね――ぅーゎー、中身からっぽ……」
強引な宣伝だよってミサカは(略
上条「安価でヤリまくろう」
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しばらくして、袋の中身を冷蔵庫に仕舞い終えたのだろう。
憧がまた寝室にやってきた。
憧「市販の風邪薬も買って来てるけど……須賀くん、薬は?」
京太郎「……飲んでない……」
憧「は!? なにやってんのよ、自然に治るまで待つ気だったの!?」
京太郎「買いそびれたんだよ……昨日は部活が長引いて、スーパーに寄れなかったし、食い物も夕飯で……」
言いかけて、咳き込む。
憧は呆れたと言わんばかりに顔をしかめていた。
憧「だったらまず何か食べなきゃよね……おかゆとうどん、どっちがいい?」
京太郎「……それよりも先に、もっと大事なことがあるだろ」
憧「え?」
きょとんとする憧。
俺はベッドから上体を起こし、まっすぐその目を見据えて、
京太郎「どうして見舞いになんか来たんだよ」
「大事なこと」を、問い質した。
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憧「……」
京太郎「……」
初めに沈黙の応酬があった。
今の今まで続いていた、どこか何かがズレたような流れが絶たれる。
京太郎「あのさ、」
少し待っても憧が口を開く様子がなかったので、また俺から。
京太郎「俺は部のみんなに来て欲しくなかった。だから監督にもそう伝えた。なのになんで、よりによって憧が来るんだ?」
淡々と。
普段の俺なら、もっと勢い任せに捲し立てているだろう場面。
しかし今日は風邪のせいで語気までもが重い。
自分で意図する以上に冷たい物言いになってしまっている。
憧「……」
そして返事はない。
やむをえず重ねて質問を――しようとした、その時。
憧「……そっちこそ」
京太郎「え?」
ようやく憧が、こぼすように呟いた。
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憧「そっちこそ、土曜、なんで来たのよ」
一語一語、確かめるように区切られた言葉だった。
京太郎「なんでって……そりゃ、心配だったからだよ」
憧「それだけ?」
京太郎「………………まあ、ぶっちゃけ憧が風邪ひいたのって俺のせいだろ。だから、責任は感じてた」
憧「あたしも同じよ」
京太郎「、へ」
二秒で切り返されて面食らう。
憧は、真剣な表情で俺を見ていた。
憧「このタイミングで風邪なんて、あたしのが感染った以外に考えられないじゃない」
京太郎「そりゃあ……そうかもな」
否定は出来ない。というか、しようがない。ほぼ間違いなく事実だ。
憧「だから来たの。……怖いのとか恥ずかしいのとか、全部我慢して。だから――」
――憧は、一歩。
寝室に踏み入って、一言――
. xァ′ / | ヽ {__j__
' / ′ / | | . :, `丶 \
/ / / i | i | | | i | i :, \ \
/ / | | ‐-L_ | | | j |i | | | \ \
. | |:八 人j ト八 i |斗匕|「 | | | l: ., ヽ
/ | | Ⅳj]xぅ妝斥 \ i/≫ぅ妝ミxV| | |: .′ ,
. ′ 八 :{ | |坏´_)「:::ハ \ ∨ _)「:::ハⅥ | |: . ′
; \乂_| |八 rヘしi::::} \ rヘしi::::} オ | . .|: . i ;
| i l .⌒| | 乂__/ソ 乂__/ソ | | . .|: . | i | 「――だから、大人しく看病されなさいっ!」
| | | . . .| | ,,, , ,,, | | . .|: . | | |
| | /:| . . .| |\i | | . .|: . | | |
| | | . . .| |:::八 r'ア ̄`ヽ /::| | . .|: . | | |
| | i | . . :| {::::::个:... ∨ ノ イ:::::} | . .|: . | | |
| | | | . .八 V斗ri:i:i:〕ト ィ:〔:i:i:iTV 八 .|: . | | |
| | | | . . . :\ Vi:i:i:i:i:i:i:|. : j>--<. : .{: |:i:i:i:iV // 廴_| | |
| | r七i| . . . . : |\i:i:i:i:i:i:i:|: . : . : . : . : . : . :|:i:i:i:/i:i/ // /i:\ | |
| | ∧ Ⅵ. . . . . :|:i:i:\i:i:i:i:|─-. : . : . : .-─|:/i:i:i:/ // /:i:i:i:i∧ | |
京太郎「………………はい」
都合により区切り
思ってたより真面目な流れになってしまった
『憧ちゃんからの歩み寄り』がテーマとはいえ、次回からはもう少し軽いノリに切り替えていこうと思う
それともたまにはしっとりローテンションもアリか……せいぜい悩みます
起きている場所のミスやな
>>241
生活空間と寝床を分けろってやつだろ
もうこんな時間だった!
始めよう始めよう
……
…………
………………
憧「はい、出来たわよ」コトッ
結局うどんを作ってもらった。
京太郎「サンキュー。……てかマジでありがとな、全部でいくらだった?」
財布どこに置いたっけ。
憧「あ、お金ならあたし持ちでいいから」
京太郎「いや良くないだろ。家に来てメシまで作ってもらってんのに」
憧「いいってば。これでやっと貸し借りなしになるんだし」
京太郎「貸し? 借り? なにが?」
憧「う゛。だから、その………………Tシャツのクリーニング代」ボソッ
京太郎「は? Tシャツって……あの時の?」
無言で、こくりと頷く憧。
クリーニングに出すほど汚れてなんかなかったのに。
いまいち腑に落ちない言い分だ。
首を傾げる俺に、テーブルを挟んで座る憧が神妙な顔を近付ける。
憧「…………………………洗濯したわよね?」
京太郎「そりゃまあ」
憧「そ、そう……良かったぁ……」ホッ
京太郎「?」
憧「まったく、お姉ちゃんが突然「あのTシャツ須賀くんに返したから」なんて言い出した時は心臓が止まるかと……」ブツブツ
京太郎「??」
憧「ッあ、な、なんでもない! こっちの話!」アセアセッ
京太郎「???」
何が何やらさっぱり分からない。
風邪のせいだろうか?
憧「ほら、そんなことより早く食べたら? 冷めるし伸びるわよ?」
京太郎「あ、いけね」
せっかく作ってもらったのに、台無しにしたら悪い。
京太郎「いただきます」
手を合わせて、それからうどんに箸をつける。
ズビズバー
京太郎「……うん、うまい」ゴックン
冷凍うどんはどう作ってもうまいのだ。
それが可愛い女子高生の手による代物となれば格別にうまい。
まあ、味、あんまり分かんないんだけど。鼻詰まってるし。
憧「……」ジー
それでもズルズル啜っている様を、憧がじっと見ていた。
京太郎「なんだよ?」
憧「あーんしてくれとか言うと思ってた」ジトー
京太郎「人のことなんだと思ってやがる」
うどんであーんて。
芸人じゃないんだから、病気の時まで身体を張って笑いを取りに行くことはあるまい。
更に食べ進める。
京太郎「はふはふ」
熱い。
憧「食べながら聞いて欲しいんだけど」
京太郎「むぉー」ズビズバー
憧「……ありがとね」
京太郎「ふぼ?」ピタッ
憧「た、食べててってば」
京太郎「もぁー」ズビズバー
憧「ほら……土曜日。お見舞いに来てくれたこと」
京太郎「」ズビズバー
憧「いきなりだったから驚いたり、困ったりしたけど……やっぱり嬉しいって部分も少し、ほんの少しよ? 少しだけど……あったから」
京太郎「」ズビズバー
憧「お姉ちゃんもね、とにかく「須賀くんに忘れずお礼を言いなさい」ってうるさいのよ。いくらあたしでも、そこまで恩知らずじゃないのに」
京太郎「」ズビズバー
憧「だから――うん。改めて、ありがと」
京太郎「」ズビッ
憧「……」
京太郎「………………」
京太郎「もごがもごもごもぐぐもっがもぐぐんもぐもぐ」モッキュモッキュ
憧「話す時は食べてからにしなさいよ」
ごめん区切ります
書くこと自体に時間がかかるのはいいけど(よくない)、途中で寝落ちするのは出来る限り避けたい……
明日こそ終わらせます
絶対眠気なんかに負けたりしない!!
……
…………
………………
うどんを食べた。
プリンも食べた。
薬を飲んで、憧が買って来てくれていた冷えピタも貼った。
至れり尽くせり極まれり。
そして今はベッドの上、安らかな心持ちで布団に包まれている。
京太郎「本当にありがとうな、憧」
憧「もういいってば。あんまりしつこいと逆効果よ、お礼って」
京太郎「……だな。すまん」
声はやや離れた位置から返ってきた。
流石に枕元にはいられないらしく、憧は足側の床にちょこんと座っている。
座布団ぐらい出してやりたかったが、いいから寝てろと一蹴された。
その厚意に甘えてしまう辺り、自分で感じている以上に体調が思わしくないのかも、と考える。
京太郎「で、いつまでいる気なんだ?」
何気なく訊いてみた。
憧「……なにその、早く帰って欲しいみたいな」
返事のトーンが意外と低くてビビる。
京太郎「え、いや、まあ実際なるべく長居はしてほしくねーけどな? 風邪が一往復するとか笑えねーしな?」
憧「あたしだっていつまでも居座る気はないわよ。ただ、なんかタイミングが」ゴニョゴニョ
なるほど。
確かに潮時を見極めるのが難しいシチュエーションってあるよな。
憧にとっては今がまさしくそうらしい。
京太郎「無理せず帰っていいんだぞ?」
憧「でも、須賀くん一応病人だし……」
京太郎「メシの世話してくれただけで十分だって。おかげでかなり楽になったよ」
と言って聞かせるが、憧の表情は晴れない。
自分だって男子の部屋は居心地が悪いだろうに。
まったく義理堅い奴である。
憧「ねえ、まだ何かやって欲しいことってない? それやったら帰るから」
京太郎「どうしてそうなった」
義理堅くて思慮深くて、でもたまにアホだと思う、こいつ。
男嫌いが災いしてるというか、裏目に出てるというか。
憧「いいから言って。ほら早く」
京太郎「じゃあ巫女服で添い寝してください(真顔)」
憧「バッカじゃないの!!!!!!!!!!」
クッソ怒鳴られた。
京太郎「おま、叫ぶなよ……頭が……」ズキズキ
憧「あ、ごめ……って須賀くんがヘンなこと言うからでしょ!?」
京太郎「明らかに冗談だろ……ほら、土曜は巫女ネタでいじれなかったから」
憧「なにその無駄な律儀さ。折角なあなあに出来たと思ってたのに……」
京太郎「フハハ」
悔しいでしょうねぇ。
眠気には勝てなかったよ……(ダブルピース
いかんなあ、本来なら三日も四日も使うようなネタじゃないんだけどなあ
足側の床にいるってこたぁー足の匂い嗅ぎ放題ってことですな
流石アコチャー策士やでぇ
お前ら憧ちゃんのことを一体なんだと
京太郎「つーか、そもそも実家が神社だってなんで黙ってたんだ?」
憧「今みたいに巫女ネタでいじられると思ったからに決まってるでしょ」ズバァッ
京太郎「お、おう」
反論の余地もなかった。
京太郎「でもわざわざ遠回りまでして帰らなくても」
憧「う゛。それは確かにやりすぎだったかもしれないけど……」
良かった、自覚はあったんだな。
これで「残念だが当然。慈悲はない」とか言われたらショックで風邪が悪化するところだ。
憧「って話が逸れてるじゃない!」
京太郎「バレたか」
憧「他にして欲しいことないの? ヘンなこと以外で」
京太郎「んー……………………………………………………ないなぁ」
憧「巫女服で添い寝させる以外に何も思いつかないってどうなのよ……」
京太郎「どうなのよって言われてもな。本当に何も……ッ、ごほ、ゲホッ!」
憧「ちょ、大丈夫!?」
京太郎「あ、ああ」
さす、さす、と。
おっかなびっくりという調子で俺の背中を撫でてくれる憧。
咄嗟の行動だったのだろう、それをする本人も戸惑った表情をしている。
その手の感触はとても柔らかくて、とても嬉しかった。
京太郎「っあー……、………………あー……」
憧「どうしたの?」
京太郎「いや……して欲しいことなんだけどさ」
憧「うん。あ、思いついた?」
京太郎「まあ……」
憧「なに? とりあえず聞くだけ聞いてあげる」
京太郎「……」
憧「須賀くん?」
京太郎「……手、握って欲しい……」
憧「え……ぇえっ!?」
憧が慌てる。
そりゃそうだよな。
俺だって言った途端に後悔した。
憧「て、ててて……って……手?」
京太郎「手」コクリ
頷いて見せる。
憧はどう反応していいか困ったような態度だった。
京太郎「……さっきさ、背中さすってくれただろ」
憧「う、うん」
京太郎「それでなんつーか、すごく安心したんだ」
京太郎「誰かが傍にいてくれることに、本当に安心した」
京太郎「一人暮らしで病気になるって、思ってたより心細いんだな」
憧「だから、手を?」
京太郎「ああ。……けど、憧には無理だよな」
憧「え、あ、」
京太郎「悪い、十分ヘンなことだったわ。俺ちょっと眠るから、好きな時に帰っていいぞ」
憧「………………うん、おやすみ」
京太郎「おやすみ。今日はありがとな、憧」
◇
それから三分と経たない内に、須賀くんは本当に眠ってしまった。
起きてるのが辛かったのかな。
飲ませた薬が効いてる証拠だったらいいんだけど。
憧「……」
すぐ近くに、須賀くんの寝顔がある。
規則的な寝息を立てて、布団を被せた胸が上下している。
京太郎「う……く……」モゾッ
憧「!」
それも束の間、今度はうなされ出した。
苦しそうに顔をしかめて、もがくように手足を動かしている。
ど、どうしよ。どうしたらいい?
辺りを見渡すと、枕元のタオルが目に入った。
憧「あ、汗を拭くくらいなら……」
手に取って、須賀くんの顔の汗を拭う。
頬から鼻の頭、それから首筋。
更に下は……無理。流石に無理。
だって布団めくらないといけないし。
だってパジャマ脱がさないといけないし!
ごめん須賀くん、ここまでで我慢して。
せめて拭けるところは出来るだけ丁寧に拭こう。
憧「……あ、喉仏」
タオル越しにつうっとなぞる。
へえ、こういう感触なんだ。
女の子のは目立たないから知らなかった。
………………今あたしすっごい恥ずいことしてない!?
やばいやばい、早く済ましちゃお!
憧「~~~っ!」ゴッシゴッシゴッシゴッシ
京太郎「うぶぶぶぶぶぶ」
京太郎「」チーン
とりあえず顔の汗は拭き終えたけど、相変わらず須賀くんの容態は良くなさげ。
次は何を……
憧「あ」
冷えピタ剥がれかけてる。
まだ完全にぬるくなってはいないだろうけど、新しいのを貼ってあげようかな。
……誰が?
………………あたしが???
憧「……や、やらなきゃ……!」グッ
わざと声に出して自分を奮い立たせる。
まず須賀くんの額から冷えピタを剥がす。
続けて、新しい冷えピタを貼る為に前髪を掻き上げて――
憧「」ドキドキドキドキドキドキ
――やばい、緊張する!
手が震える。何故だか泣きそうになる。
しかもよりによってこんな時に、お姉ちゃんの言葉を思い出す。
――望「例の「須賀くん」、話に聞いてたよりイケメンだったじゃない。アンタってやっぱり面食いよねー」――
憧「イケメンでもなければ面食いでもないわよお姉ちゃんのバカァ!」ビターン
京太郎「」ベチーン
汗を拭いて。冷えピタも替えて。
それでも須賀くんの寝顔は険しいままだった。
こっちは万策尽きたってのに、呑気にうなされてくれちゃって……
なんて、愚痴っても仕方ない。
あたしはあたしの意思でここにいるし、こうしているんだから。
途中で放り出したりはしない。
してあげられることの精一杯をしよう。
借りを返そう。
この無自覚なお人好しから押し付けられた、たくさんの借りを。
――京太郎「だから……もう少しだけでいいから、俺を頼ってくれよ」――
――京太郎「こういう時は、ごめんじゃなくてありがとうって言うもんだぜ?」――
――京太郎「感動した!!!!!!!!!!」――
その為なら、
京太郎「はぁ、はぁ……」
憧「……」スッ
, -/`ヽ
_/, ー' ⌒>― 、
// ′ 人| _,. -‐..::::´
〈_,./ , ――< `丶、 __ -r へ:::::::::::::::::::::::::
/ | /_,ノ _ 丶.ヘ、 \::::::ヽ ヽ:::::::::::::::::::
`て} ヽ--‐'´ }ヽ、 `~ヽ、 ヽ:::::::', ,:::::::::::::::::
〈| 八:::\_ ', ',::::::', ':::::::::::::::::
〉 / l ':::::::! !::::::::::::::::
/ / 丶.. _ _,,. --| |::::::| |::::::::::::::::
, ´ ノ´  ̄ ̄ V/,| |::::::| __,ノ_;;::: -‐
/` 丶、_,,. ´ / ヽ.| ノ_/´
 ̄ ̄´ \ /  ̄ ̄
`ヽ、 ヽ /
\ il } /
京太郎「ぁ……すぅ……」
憧「っ……」ギュッ
汗ばんだ手を強く掴む。
震えごと握り潰すように。
たとえ悪夢の底にいても、ハッキリと伝わるように。
――京太郎「……けど、憧には無理だよな」――
そして言ってやるんだ。
憧「別に……どうってことないんだから、これくらい」
聞こえたら、返事くらいしなさいよね。
◆
目が覚めると、もう憧の姿はなかった。
ぼーっとする頭を右へ左へ。
すると、一枚のメモ用紙を見つけた。
手に取る。
『気持よさそうに寝てるみたいなので勝手に帰ります。お大事に。
夜はおかゆを食べて薬を飲んで、暖かくして休んでください。
それと、今日あたしがここに来たことは絶対ナイショだから!』
京太郎「……ぷっ」
何故だか小さく噴き出してしまった。
女の子らしい丸みを帯びた字とか。敬語とタメ口のバランスとか。
そんなことの一々に、憧の優しさが垣間見えたような気がした。
京太郎「って汗すご!」
こりゃ着替えないと駄目だな。
それが終わったら熱を測ろう。
斜めにくっついた冷えピタを剥がしながら、俺はベッドから立ち上がった。
……
…………
………………
ピピピ、という電子音。
腋に挟んでいた体温計を抜き取る。
京太郎「おー、下がってる」
憧の看病のおかげかな。
このまま油断せずに過ごせば、明日には学校にも行けそうだ。
京太郎「憧、か」
今日は世話になりっぱなしだったな。
今日だけに限った話でもないが。
入学して最初に会ったのも憧だし、入部のキッカケも憧だと言える。
部活ではド素人の俺に麻雀を教えてくれて、そして今日は風邪の看病。
“憧係”なんて拝命している俺だが、むしろ憧こそ“俺係”なんじゃないだろうか。
京太郎「………………うん。よし」
そんなことを考えながら、
俺は心である決定をした。
麻雀部、辞めよう。
【TO BE CONTINUED...】
【須賀、部活やめるってよ編】に続きます
マネージャーとして再入部かもね
|:|:|/\|:|:|:|:|:ト-- ' `ー て
|:/ .ノ|:|:|:|:|:j
! /|:|:|:|:|:|:/ | 京 く
〈:|:|:|:|:|:|:|:く | 憧 る
\.ヽ |:|:|:|:|:|: ) |. く .で
f^i|\〉!:!:!:< | る |
7 f⌒>〉:::::::::::ヽ !!. で |
1」::<ノ::::::::::::::::}
:::::::::::::::::|:::| ヽ::::} /⌒V::::::::
:::::::::::::::::|:::| |:::|へ::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::|:::| |:::| ヽ::/:::::::::
\:::::::::: |:/ _,厶斗一 }::::::::::::
\::::::/ _ ノ:イ 〃:::::::::::
\ \{ 孑芍弌ト、/ }:::::::::::
|:i::::::::i:f⌒`j::::::::::/
|:乂_::リ /:::::/:::
. ≧=彡 厶イ::|ヽ::
′ 、、 /ノ:|:::| }:
/ |: |:::| |:
/\ / |: |:::|ノ/
 ̄ ̄ < |:::::::/
, ィェェェェェェェェェェ 、 / あ…
/彡彡=⌒゛゙亠亠ヾ\ | ごめんなさい
/彡彡´ `ヽ |
|;':;';';' _ - ―---´⌒ 、 ! ! それ 来週から
|;';'" _,,-‐=' `ー 、| | なんですよ
r'⌒ ,r'兪 ヽ 〃匍、.| \_ _______ノ
{(牙  ̄ノ {  ̄ | ノノ
\┐ イ ヽ | ´
Y / `ー‐´) |
| _ノ ゞ二ニヱ !
ト、 ー ノ
, ィ!\\ /}`ヽ、 __
_,.- ' { { : :.ヽ`_ー ____ ´ | | ` ヽ 、_
_,.- ' ヽヽ: : : : :  ̄`:><: : : :| | ヽ `
ノ \\: : : :./ |C \: :.| | ヽ ハ
. / /: :.,ィ: : : : : : : : : : : : : : : \i
/ / / i: : : : : : : : : :i: : : : : : : :.\
__i / /: : : : : : : ;ィ: :}: : : : : : : : : : :.
i 「`7 /!: : : :∠」_ ハ: i: : : : : : : : :i
=-x /// : :/ ! 「 卞}: : : : : : : : :}
::::i. / / ==ェx、_ i/i: : : : : : : :/
:C !::::::::::「ヾ' i: : : : :..:/
''′ |::::::::C /イ: : :/
∨::::ソ i,厶イ\
 ̄` .!: : / \\
}: :.! )::)
/\ ノ|: .:| //
;,、  ̄ ̄ _,, < |: :.!//
| ̄ !: :|/
|∧ |: :|
ヽ_,/ ',__ |: :i
_/ ヘ .i \. !:/
》ェ≪ | \ /
.|| || 》__/ `ヽ
というわけでこの土日は投下お休みします
建前:慎重に書きたいエピソードだから
本音:最近布団で寝る時間より椅子で寝る時間の方が長くなってるから
憧ちゃんとてるてる、指フェラが似合うのはどちらか(ほどほどに)議論しながらお待ちください
指フェラは憧か照かで言ったら穏乃
まあ最悪指令って手段があるから(ゲス顔)
憧ちゃんはソフトエロス全般似合うと思ってるけど、やっぱり口に含む系はてるてるが強いのね
それとwiki更新しました
次のエピソードからついに5月突入ですやねん
こけしはレジェンドを堕としてから攻略対象にランクアップするんだよ
落とすじゃなく堕とす
>>387
京太郎「この映像をネットに流したら、赤土先生はどうなるかなぁ……」ククク…
灼「………わかった……」スルッ…
てことですか
憧ちゃんは「あんまり近付かないで」から「もっとそっち行っていい……?」ってなるタイプ
穏乃は「撫でて撫でて~」から「さ、触んないでっ!///」ってなるタイプ
たまに他の阿知賀ヒロインで話を考えたりしてるけど、もしかしたら一番チョロいのって憧ちゃんかもしれない
そして意外とドラマを作りやすそうなのがあらたそ、次点で穏乃。そしてクロチャーと、最後が宥姉かな
書かないけど
そういやそろそろGWか
この流れで実家に帰れるのか?
故人……イタコ……巫女さん……あっ(閃き)
まあ問題は「母親との死別」という同じテーマを姉妹でどう差別化させるか、なので結局難しいままなんだけど
クロチャーが「大切な人が自分から離れるのは嫌」で、宥姉が「自分が誰かの大切な人になってしまうのが嫌」とか?
なんにせよシリアス過ぎるのは好きでも得意でもないので、そういう意味で松実姉妹はやりづらい
>>415
ネタバレ:帰れない
そういえば月曜日ですね(ニッコリ
そういえば月曜日ですね(ニッコリ
連投すまぬ…
チョロッとwiki更新
というか【男性恐怖症克服指令】系のタイトルを変更
日付の後ろの指令エピだよーって注意書きは必要だろうか?
過去更新分のモノローグ頭にスペース置く作業つら……
今日はもう家にいるし、これから書く!……と言っておいたらやる気が出るかもしれない
なお実際の投下は言うまでもなく超スローペースかと
京太郎「――ってなわけでして」
と。
昨日考えたことを、そっくりそのままレジェンドに伝えた。
レジェンド「……」
レジェンドは難しい顔をしていた。
かける言葉を決めあぐねているような、迷いの表情。
それでも視線は俺に向いていた。
俺の心の奥の奥を探ろうというような、鋭い眼光。
レジェンド「……考え直す気はないの?」
京太郎「もう決めたことですから」
返事に躊躇はなかった。
それで観念したのか、一度ぎゅっと目をつぶるレジェンド。
また開いて、
レジェンド「そっか」
小さく笑った。
レジェンド「だったら私がどうこう口出す筋合いはない、ねっ!」
そして椅子から立ち上がって、俺の背中をバシンと叩いた。
叩かれた。痛い。
レジェンド「とにかく続きは部活の時にみんなの前で、ね?」
京太郎「はい。……あの、監督」
レジェンド「ん?」
姿勢を正してまっすぐレジェンドを見る。
これはケジメだ。
深く頭を下げて、ありのままの気持ちを言葉に乗せる。
京太郎「短い間でしたけど、お世話になりました」
レジェンド「……それを言うのはまだ早いでしょ」
苦笑するレジェンドに背を向けて、俺は職員室を後にした。
~教室~
京太郎「よー、おはよう憧」
席に着いたのは始業ギリギリの時間だった。
何気ない調子で隣に座る憧に挨拶する。
憧「 」
幽霊でも見たような反応が返ってきた。
京太郎「どうした?」
憧「………………今日も休みかと思ってた」
京太郎「ひでえ」
そりゃ確かに遅くなったけどさ。
京太郎「憧が看病してくれたんだから、もうすっかり治ったって」ムンッ
憧「ちょっ、声が大きい!」シーッ
京太郎「あ、悪い」
とりあえず口を塞ぐポーズを取る俺。
憧はキョロキョロと警戒心MAXで辺りを見回し、今の発言をクラスメイトの誰にも聞かれていないことを確認すると、
憧「須賀くん」ジロッ
京太郎「はい」
俺を強く強く強く睨んだ。
憧「あのね、もし勘違いしてるようなら困るから言っておくけどね」
京太郎「はい」
憧「最近……色々……あったからって、あたしがあなたを完全に信用したわけじゃないってこと、理解してる?」
京太郎「はい」
憧「本当に?」
京太郎「はい」
憧「じゃあなんでそんなにニヤニヤしてるのよっ!」バンッ
京太郎「だってなー」ニヤニヤ
憧は気付いていない。
こんな風に接してくれること自体、以前と比べれば劇的なまでの進歩なのだと。
こんな朝の喧騒の中、膝を突き合わせて説教するなんて、ありえないことだったのだと。
憧は気付いていない。
憧「ちょっと! 笑うのやめなさいったら!」ムキー
京太郎「そう言われてもなー」ニヤニヤ
だからこそ。
こうしていると、やっぱり惜しくなる。
ここまで来たのに、という気持ちが強くなる。
今日。部活が始まれば、変わってしまう。
あるいは、終わってしまう。
良かれ悪しかれ、今までの関係とは、違ってしまう。
だけど決めたことだから。
ガラッ
担任「おはようございまーす」
京太郎「お、先生来た。ほら、もう前向け前」
憧「な、まだ話は終わってないんだけど!?」
だから、せめて今だけは。
やっと手に入れた「いつも通り」を楽しもうと思った。
……
…………
………………
◇
~部室~
ガチャッ
憧「おつかれさまでーす」
穏乃「憧! おつかれー!」
挨拶と同時にドアを開けると、すぐにしずの元気過ぎる声が返ってきた。
奥には玄も宥姉も灼さんも揃っている。
憧「ありゃ、あたしが最後かー」
灼「だね」
玄「今日はHRが早く終わっちゃって」
宥姉「私も~」
ふぅん、なんて相槌を打ちながら、教室の後ろの方に寄せられた長机の上にカバンを置く。
穏乃「ところで京太郎は?」
憧「ああ、なんか用事があるから遅れて来るんだって」
穏乃「そっかぁ。ちぇー」
とか言って、椅子に座った体勢で足をぷらぷらさせるしず。
憧「……ていうかしず、あんた須賀くんとずいぶん仲良いわよね?」
穏乃「うん! なんか趣味が合うんだよね」ウェヒヒ
憧「趣味って……」
それはどうなの女子高生。
いくら中身が小学生男子みたいでも、流石にマズいでしょ。
穏乃「でも、憧だって仲良いよね」
憧「……は?」
穏乃「え?」
憧「…………誰と?」
穏乃「京太郎と」
憧「………………誰が?」
穏乃「憧が」
憧「……………………なんて?」
穏乃「仲良いよね」
憧「…………………………はぁ!?」
ありえないありえないありえない!
あたしが男子と仲良し?
そんなオカモチありえない!!
憧「な、ななな、何言ってんのよしず! 冗談やめてよね!?」
穏乃「えー? 冗談じゃないよ、最近よく話すようになったじゃん」
憧「あれは向こうが話しかけてくるからっ!」
穏乃「それに赤土先生の指れ」
憧「その話はしないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
思わず絶叫した。
自分でもビックリした。
でも反則だって、いきなり指令の時の話をするのは。
思い出すだけで顔が熱くなるんだから。
ガチャッ
レジェンド「みんな揃ってるー?」
そこに諸悪の根源……もとい、ハルエが現れた。
須賀くんは間に合わなかったな、と思っていると、
京太郎「」スッ
いた。
何食わぬ顔でハルエの後から教室に入って来た。
しかもあたし達の側でなく、そのままハルエの隣に立っている。
どうして?
憤怒の形相の灼さんを納得させられるだけの理由があるんだろうか。
と、
レジェンド「今日は部活を始める前に、須賀くんからみんなに大事な話がある」
ハルエが言った。
「大事な話がある」と。
なんだろう、なんて考える暇もなく、須賀くんが一歩前に出て。
そして、まるで本当はちっとも大事じゃないみたいな調子で、
京太郎「俺、今日で麻雀部を退部します」
今日も大変お待たせしました。ここで区切ります
やはり寝落ち癖がついてきて良くない
レジェンド「ちくしょーちくしょー! インターハイに……インターハイにさえ出ればー!」
穏乃「赤土先生の言うインターハイって、そんなにすごいんですか?」
レジェンド「そうだ、インターハイにさえ出れば小鍛治健夜なんかに……」
憧「え、無理でしょ。年齢的に」
レジェンド「ちくしょーちくしょー! インターハイに……インターハイにさえ出ればー!」
玄「なんの話をしてるのです?」
レジェンド「ちくしょーちくしょー! インターハイに……インターハイにさえ出ればー!」
宥「おい、行ってみろよ。インターハイに」
レジェンド「!?」
灼「一体どうなってしまうのか」
というわけで今日は投下ナシです
すまんな
あ、そうだ
ついでに教えて欲しいんだけど
一学期の中間テストって大体いつ頃から始まって何日間やるのかな
何日前から部活禁止とか、テスト終わったら代休とかある?
自分の体験は刹那で忘れてしまったので誰か助けてください
ふんふむ
部活禁止が厄介だなー
今のエピ終わったらアレコレ調整しないと
教えてもらったお礼に現時点で決まってる五月のイベントを公開
・プチ合宿
・勉強会
・新子家にお呼ばれ
・デート(?)
・あ゙ご゙ぢ゙ゃ゙ん゙だ゙ア゙ア゙ァ゙゙ァ゙ア゙~~~~~
・(♪square panic serenade)
などなど
マグロ、ご期待ください
どいてやれよ(正論)
進む気がまったくしないけど書くポーズ取ります(ササッ
◆
教壇からの眺めは、決していいものではなかった。
憧。
穏乃。
玄さん。
宥さん。
みんな一様に、不意を突かれたようにぽかんと口を開けていた。
鷺森部長だけはなんか敵愾心バリバリの表情だけど。
およそ全員、俺の言葉に驚いていた。
穏乃「な、」
その中で最初に口を動かしたのは穏乃だった。
穏乃「なん……で、――」
呟いた自分の言葉にハッとして、
穏乃「なんでっ!?」ズイッ
俺に詰め寄った。
玄「そ、そうだよ! どうして急に!?」ズイッ
玄さんも続く。
この二人に迫られると、入部した日のことを思い出すな。
京太郎「えーっと……一身上の都合で」
穏乃「そんな難しい言葉で誤魔化さないでよ!」
別に難しくないだろ。
玄「私達に言えない理由なの……?」
京太郎「ってわけじゃないんですけど」
俺にも段取りというものがあって、その上でまだ言うタイミングではないだけだ。
京太郎「――」チラッ
二人の肩越しに後ろを見る。
宥「ぁゎゎゎゎゎゎゎゎ」プルプル
わけも分からず震える宥さん。
灼「どうどう」ポンポン
それを落ち着かせている鷺森部長。
憧「……」
そして黙ったままの憧。
京太郎「あ――」
穏乃「憧からも何か言ってよ!」
遮られた。
穏乃も玄さんも振り返り、全員の視線が憧に集まる。
憧は、
憧「あ、あたし? あたし、は……あの……」
戸惑っているようだった。
助け舟も兼ねて声をかける。
京太郎「憧には特に世話になったよな。ありがとう」
憧「須賀くん……」
京太郎「これからは俺みたいな素人に気を遣わず、思いっ切り打ってくれよな」
憧「ッ!」
その時、憧の表情が悲痛に歪むのを、確かに見た。
悪い予感が当たった、とでもいうような表情。
そのままの表情で、震える声で、
憧は、
憧「………………あたしの、せいなの……?」
お前ら……
対して、俺は即答する。
京太郎「どっちかって言うと、憧のおかげかな」
憧「おかげ……? なにそれ、あたしは退部の口実ってこと?」
京太郎「違うって。なんで口実なんて悪い言葉が出てくるんだよ」
だって――と口ごもる憧。
京太郎「素直に感謝してるんだよ。おかげで、やりたいことが見つかった」
玄「やりたいこと?」
京太郎「はい」
穏乃「その為に麻雀部を辞めるの?」
京太郎「ああ」
だから――と、今度は俺から一泊置いて、
京太郎「何度でも言うぜ。ありがとう、憧」
憧「なによ……そんな言い方……」
小さく呟いて、憧はそれ以上の追及を諦めたようだった。
そっと、傍にいた宥さんが近付いてその肩を抱く。
京太郎「ま、そんなわけだからさ」
次は俺の腕に縋るようにしていた穏乃に声を掛ける。
しかし穏乃は絡めた腕に更に力を込めて、間近から俺を見上げる。
どうにも罪悪感を煽られる構図だ。
穏乃「京太郎は寂しくないの? せっかく仲良くなれたのに……」
京太郎「大袈裟だって。何も二度と会えなくなるわけじゃないんだぞ?」
穏乃「でもぉ」グスッ
穏乃は涙目だった。
よく見れば、玄さんも。
なんだろう。不謹慎かもしれないが、嬉しい。
泣かれるほど誰かの中で重要な存在になれた、みたいな。
そんな風に思い上がってしまいそうになる。
京太郎「穏乃」
名前を呼んで頭を撫でてやる。
ほんの少しだけ表情が和らいで、袖を引っ張る力が弱まった。
穏乃「ん……」
そのまま離れていく。
すぐに玄さんが寄り添ってくれた。
これでやっと落ち着ける。
やっと言える。
京太郎「――」
改めて、教壇からみんなをの顔を眺める。
憧。
穏乃。
玄さん。
宥さん。
鷺森部長。
俺は右を向く。
そしてそこに立つレジェンドへ、
__ /⌒ヽ
⌒\ ∨ ヽ___
_, ----` ∨ `ヽ、
/´ | \
/ ____ / l| | :. \
/// / | |l | : ヽ
/ / // ,∧ / ,イ l| :. . .
/ イ / // : l | ' / ! 从 | : :.
.'/ ' ' /-|-{ { | /}/ | / } } | .
}' / |Ⅵ { 从 ' , }/ /イ } .
/ イ | l{ { ∨/ ' } ∧ : :.
´ | {|从三三 / 三三三 / /--、| ∧{ 「というわけで、改めて麻雀部に入部させてくださーい」つ入部届
{从 | , ムイ r 、 }} /} \
| ノ ' }/イ/
{ _,ノ
人 _,..::ァ r }/
` ゝ - ' イ |/
` ーr ´ ___|_
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{|___ノ __|[_]//∧_
/// |____|///////////> 、
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「「「「は?」」」」
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r―‐⌒ヾ : : : : : : : : : : : : : : : \
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//: :/ : : \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.o。:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :i: ゚
. /イ /: :.:.:.イ:.:. ー┬---:.:.:.:__:.`:.:.o。:.:.:.:.:.|.:..。
i{ | ′:.:.'{_|_:.:.:.:| リV:.:.:.:.:.:.:}:.>匕、: :\j--i
|| |/: :.:.:∧}リ≫┘o。v――'’xr示=ミト、:.:.\}、
リ {: :.:.:.:.|!:‘, ィ芹≧ュ ’|イi//| 》、:。:.:.:.ぃ、 「いいよー☆」
|:.:.:.:.:.「`ヽ《乂_゚ツ ゞ= '゚ :リ/リ゚。:.:.ト、i
|:.:.:.:.小 , , ' , , : /:.:.:.∧:.} リ
l.:.:.:.:.:| }ゝ-! jハ:.:.:.:j/}:.|
:。.:.:.:{ {:j:八 -==ァ イ }/ j:ノ
゚:。.リ \{≧ュ。. ィ:jソ ″ /
ゞ イニ} ` ´ {ニヽ
┬==≦ニ/ニ7____ __,.|ニニムニニニニニlヽ
/ニ|ニニニ/ニニニ|`-―――‐一´|ニニニムニニニニ|ニム
. /ニニ:|ニ7ニニニニニ| |ニニニニ}ニニニ=|ニム
憧「はぁ!!?」
茶番終了のお知らせ
あー疲れた
ギース様落ち着いて
決してないわけではないが大してあるとも言えない
当スレではそんな面白みに欠ける憧っぱいを全力で応援します
進めばエピ完結、進まなければこのまま轟沈ぐらいの気持ちで始まります
なんでや!轟沈ぐらい艦これやってなくても使うやろ!!
……東山さん一杯しゃべるからね(メソラシー
憧「ヘーイ須賀くん! 触ってもいいけどさ、時間と場所を弁えてよね!」
憧ちゃんはこんなこと言わない(確認)
真面目に続き書きます
京太郎「え?」
なんか大声が聞こえたので振り返る。
と、
憧「ちょっと!! どういうこと!!?」ズイッッッ
京太郎「おぉう!?」ビクッ
憧が。
穏乃も玄さんも押し退けて、憧がいた。
顔が真っ赤なのは、恥ずかしいのか怒っているのか。
兎にも角にも憧だった。
京太郎「ど、どういうことって?」
憧「とぼけてんじゃないわよ!!」ガッ
京太郎「ひぃ!?」ビクビクー
胸倉を掴まれた。
憧とは20cm以上の身長差があるというのに、完全に俺が狩られる側だった。
憧「麻雀部辞めるんじゃなかったの!?」
京太郎「お、おう。辞めただろ、実際」
憧「じゃあその手に持ってるのは!?」
京太郎「入部届」
憧「イヤーッ!」バキッ
京太郎「グワーッ!」バタッ
特に見当の付かない暴力が俺を襲う――!!
無様に床に倒れ伏す。
尋常ならざる痛みに震えながら上体を起こすと、部員全員が険しい表情で俺を見下ろしていた。
ご褒美っちゃご褒美。
憧「須賀くん」
京太郎「は、はい」
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
憧「説明」 二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
京太郎「はい……」
正座する。
とりあえず正座する。
正座して、まっすぐ前を向く。
白い太ももが林立していた。
京太郎「ぐへへ」
憧「……」
スパァンッ!
平手打ちされた。
憧「説明」
京太郎「ウィッス」
痛い……
京太郎「というかですね、まず俺から質問させていただいてよろしいでしょうか」
憧「許可します」
京太郎「ありがとうございます。皆さんはどうして怒っているのでしょうか?」
スパパパァンッッッ!!
一往復半ビンタされた。
憧「アンタが妙な小芝居で余計な心配させたからに決まってるでしょ!?」ガーッ
京太郎「小芝居!? まるで身に覚えがないんですけど!」ヒーッ
灼「じゃあさっきの辞める辞める詐欺はなんだったん……」
京太郎「あれっすか、あれは俺的にはすぐ入部届を出し直すつもりだったんですけど」
玄「ですけど?」
京太郎「穏乃に詰め寄られてタイミングを逃しまして」
宥「じゃあ、本当はもったいぶるつもりなんてなかったの?」
京太郎「まったくもって。いやーなんもかんも穏乃が悪――」
穏乃「う゛~~~~~~~~~~……」プルプル
京太郎「――勘違いさせてマジすんませんっした!」ゲザァ
土下座した 一も二もなく 土下座した
京太郎、心の俳句
決壊寸前の涙目を見せられたら勝ち目なんてない。
例えチンチクリンでも、女の涙は強い。絶対に強い。
しばし半泣きの穏乃をあやす時間が続いた。
憧「しずー泣き止めー」ナデナデ
玄「しずのちゃーん」ナデナデ
穏乃「んぅー」ナデラレナデラレ
和む。
で、3分後。
憧「じゃ、改めて説明してもらうから」
穏乃「そーだそーだ!」プンスコ
穏乃復活。
怒ってはいるが、それ以上に元気そうで何よりだ。
京太郎「で、まず何から話せばいいんだ?」
憧「そうね……やっぱり、わざわざ退部してから入部し直す理由かしら」
京太郎「了解」
考え自体はまとまっているのだから、即答だ。
京太郎「マネージャーになろうと思うんだよ、俺」
うーんむ、まだ5レスしか書いてないけど意識のある内に区切らせていただきたい
ここを逃すとラストまで書くしかなくなって、そうなるとまた朝とか昼とかまで書くしかなくなって……
明日、明日終わらすから
ちなみに真の預言者は>>353でした
あれでわざとじゃないとか流石に無理があるけど穏乃は可愛い
うむ、マネージャーならば麻雀の実力不足で腐る事も揶揄されることもないだろうし
それがいいかもな
「オレは人間をやめる」という意志表示のためにわざわざ石仮面を出した様なものだろう
>>576
憧「もお、京太郎!さわってもいいけど、時間と場所をわきまえてよ?」
部員「「「「「ファッ!?」」」」
くらいならいつか言ってくれるかもしれないぞ!
京太郎は頭撫でただけだけどな!
?「おもちおもちって、あんなに育ってる方が異常だよね」
?「そうなのですよー」
?「……(コクリ)」ポリポリ
?「胸が大きくても良い事なんてあまり無いですよ。
特に男の人からの視線とか、色々気になりますし」
?「そうなんスよねぇ。ぶっちゃけ肩凝るだけだし正直邪魔ッス」
?「夏は特に蒸れて大変なのよね。私もはっちゃん位の慎ましいのが良かったかも」
?「のどちゃんから毎日おっぱいドレインしてるからな、すぐにボンキュッボンだじぇ」
?「衣はおねーさんだからおおきさとか気にしないのだ!」
?「この前部室でみはるんとおっぱいの話してたら、後でコーチに『お前はずっとちっちぇまんまで良いんだよ池田ぁ!』って怒鳴られたし……意味わかんないし……」
OCNの不具合で書き込めないぞー困ったなー今日は投下出来ないなー
とか思ってたら治ったよ。チッ!!!!!
その前に雑談の件を一応
まあ何事も程度よ程度
少なくともスレに投下されたSSと、その登場人物に関する雑談なら問題なし
そこから咲本編やキャラ全般にまで話が広がると収集がつかなくなるからイエローカード
咲にもスレにも関係なかったり、関係あっても極端に人を選ぶようなネタはNG
こんなんわざわざテンプレなんかに明記するようなことではないと思ってるので、
セーフかアウトかの線引はその時その場の良識ある判断にお任せします
ほな書いてくるでー
憧「………………は?」
穏乃「ま」
玄「ねー」
宥「じゃ」
灼「ー?」
それどうやって発音してんですか鷺森部長。
京太郎「おう、マネージャー」
穏乃「選手のサポートとか、監督の手伝いとかする、あのマネージャー?」
京太郎「そのマネージャー」
玄「そ、それはいきなりのいきなりだね……」
京太郎「そうですか? これでも結構考えたんですよ俺」
憧「……じゃあ、その理由も聞かせてもらえるの?」
京太郎「ロンオブモチ」
その為に一度退部届まで出したんだ。
聞いてもらわなきゃ困る。
京太郎「じゃあまず、何故俺が奈良に来たのかというところから」
憧「え、そこまで戻るの……?」
戻るの。
京太郎「つっても入部する時に一度は話したんだけどな。覚えてるか?」
憧「へっ?」
穏乃「えーっと……」
玄「そのー……」
宥「確か……」
灼「巣鴨のコンビニはだいたい16時になる頃に新聞を広げる為に数珠とラッキョウを身に付けて独立した兵隊を屠るべしという家族がおりまして中野から早く逃れたここマヤの文明の元女族長はその一族の長としてとってつけたようなダルいハルちゃん最高いやっほぉーぅ! だっけ?」
京太郎「……須賀家の男子には代々16歳になる年に見聞を広める為に特殊な環境に身を置いて自立した生活を送るべしという家訓がありまして長野から遠く離れたここ奈良の山奥の元女子高はその修練の場としてうってつけだと思い遥々やって来た」
「「「「「それそれ」」」」」
京太郎「………………」
まあいいけど。
京太郎「それなんだが……すまん、嘘をついた」
憧「嘘?」
京太郎「ああ、本当は……」
穏乃「本当は?」
くそ、いざ言おうとすると流石に躊躇しちまう。
それでも、言うんだ。
京太郎「本当は――」
_,...---、_,.、
/ : /: : / : : ヽー-、
/. : :, !: iハ!/メ、.i | \
イ : :{ ヽN 'i:!/!人iヽi 「女の子にモテたいからなんだぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
_1: : :i( _ 丶:\
/ `Yリヽ '、_)'´!`ー`
/:::.. | ,. _/
. /.::、:: ト、ィ'
/ ::::::|:: !;-!
/ ::::|:: ! ヽ、 ,:-‐クヽ
/ ::!::.. ⊥__!_ / ..:ノ)
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./__ /! i / iu-゙、
/----、\ ::::/ |:: ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::. _,.-‐'"
憧「ふきゅっ!?」ビクッ
穏乃「も゛っ!?」ビクッ
玄「ずがーん!?」ビクッ
宥「ふぁっ!?」ビクッ
灼「( ´_ゝ`)」フーン
京太郎「元女子高なら! 右も左も女子ばっかりで!! あわよくばハーレムも狙えると思ってましたああああああああああ!!!」ウォー
憧「」ポカーン
穏乃「」ポカーン
玄「」ポカーン
宥「」ポカーン
灼「( ´_ゝ`)」フーン
京太郎「しかし、奈良に来てから早一ヶ月……俺はその間……なんの成果も! 得られませんでしたああああああああああ!!!」ヴォー
憧「それは今言わなくてもよくない……?」ヒクワー
京太郎「HEEEEYYYY!! あァァァんまりだァァアァ!!!」オロローン
憧「ぅーゎー……」
穏乃「京太郎、泣いてる……」
玄「大泣きなのです……」
宥「あったかくない……」
灼「すさまじ……」
京太郎「AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!」ジタバタジタバタ
憧「どうすんのこれ……?」
穏乃「私に訊かれても……」
玄「泣き止むのを待ってみる……?」
宥「あったかくない……」
灼「気が長……」
京太郎「フー、スッとしたぜ」スッキリ
憧「!!?」ビクッッッ
京太郎「ん? どうした憧、みんなもギョッとして」
憧「いや……なんかもういいわ、ツッコむ気力も起きない」
京太郎「?」
憧「話を戻してもいい?」
京太郎「いいぜ」
脱線してたつもりもないけど。
憧「えっと、つまり須賀くんは、女子にモテたい一心で奈良まで来たの?」
京太郎「そうなるな」
憧「馬鹿なの?」
京太郎「そう褒めるな」
憧「死ぬの?」
京太郎「生ぎたいっ!」
書けず書けずの内にこの時間か……
寝ながら書くモード入るけど、今日中の決着はあまり期待出来ない模様
夫婦漫才やな
憧「はあ……それで、ここから今回の件にどう繋がるのよ?」
京太郎「うん」
ここからが本題だ。
そろそろ正座している足の感覚がなくなってきたが、我慢する。
ゴホンと咳払い。
京太郎「……女子にモテたい一心で奈良まで来た俺は、気が付けば麻雀部に入っていた」
京太郎「今でもたまに考えるよ、「どうしてこうなった」って」
京太郎「だって、麻雀なんてロクに知らなかったんだぜ? こう言っちゃナンだが、興味もなかった」
京太郎「けど、色々あって偶然この部室に飛び込んで、監督からも誘ってもらって、やってみるのもアリかなって思えた」
京太郎「ちょうど入ろうと思ってた部活もなかったしな」
穏乃「なんだっけ、レスリング部?」
京太郎「ゲスリング部」
穏乃「あ、はい」
憧「だからその部活はなんなのよ……」
京太郎「まあまあ、とりあえず最後まで聞いてくれよ」
憧「……いいけど」
京太郎「サンキュ。で、他にやりたいこともなかったっていう、半ば消去法みたいな選び方で俺は麻雀部に入った」
京太郎「そこから今日まではあっという間だった」
京太郎「最初は見学と牌磨きばっかりだったけど、初めて見る対局も、初めて触る牌も新鮮で面白かった」
京太郎「しばらくして、自分でもやるようになるともっと楽しくなった」
京太郎「でも、何より強く感じたのは――みんなへの尊敬だった」
玄「尊敬?」
京太郎「はい。みんな、めちゃくちゃ一生懸命じゃないですか」
京太郎「あんな密度の濃い練習を一日もサボらず、文句ひとつ言わずに」
京太郎「それって簡単に出来ることじゃないと思うんです」
京太郎「どうしてだろう、って思った。どうしてこんなに頑張れるんだろうって」
言葉を重ねながら、視線を飛ばす。
まっすぐ、キッカケをくれた彼女に。
京太郎「その理由を、憧が教えてくれた」
憧「っ」
京太郎「穏乃もな」
穏乃「ぁ……うんっ」
京太郎「――改めて、凄いと思った」
京太郎「夢か冗談みたいに大きな目標の為に、全力で努力し続けられるなんて」
京太郎「少なくとも俺には無理だから」
京太郎「だから尚更、憧や穏乃や、先輩達のことを尊敬した」
心から、そう思った。
あの雨の日に感じた。
その気持ちが今も残っている。
京太郎「頑張ってるみんなを応援したい。俺も力になりたい」
いや、今の方がずっと強く、そして激しい。
京太郎「だからマネージャーに志願したんだ」
とりあえず寝ながら書いた分を投下して出掛けます
京ちゃん頭おかしい(自認)
『一番の近道は遠回りだった』
『遠回りこそが俺の最短の道だった』
自動たまに「うちの京ちゃんって他所様と比べてそんなに馬鹿かな……?」と悩むロボだよ
眠気に耐えて今日こそ終わらせる覚悟の凄い奴だよ
でもきっと耐えられないよ
アッカン……>>728から今まで寝落ち待ったなしだった
このまま書いてても仕方ないので今日は大人しく寝とく かも
つくづく宣言通りに運べなくてげんなり
今日こそ……今日こそ……
そこで一旦言葉を止めた。
息を吐く。
喋りっぱなしで疲れたな。
憧「……マネージャーになりたい理由までは分かったけど」
沈黙の中、憧が口を開いた。
憧「どうしてわざわざ退部するの? そんな決まりはないわよ?」
京太郎「あー。そりゃアレだ、ケジメだよ」
憧「ケジメ?」
そう、ケジメ。
ここからが本題の、核心だ。
京太郎「さっき言った通り、俺にはこの部に入部する動機らしい動機もなかった」
京太郎「ただ誘われて。なんとなく。気が向いたから」
京太郎「そんな理由にもならない理由で、この部に居たくなくなったんだ」
京太郎「でっかい目標の為に頑張るみんなと……並べなくても、同じ方を向いていたい」
京太郎「同じ物が見えるか、同じ所に行けるか、それは分からないけど――」
だけど。
京太郎「――もう俺は、一分一秒でも今の俺でいたくない」
京太郎「半端な気持ちで入部したままの、格好悪い俺でいたくない!」
だから。
京太郎「お願いします!!」
京太郎「俺をマネージャーとして、みんなの仲間に入れてください!!!」
一世一代、本気の土下座。
憧「……」
穏乃「……」
玄「……」
宥「……」
灼「……」
ウォーズマン「……」
京太郎「……っ」
返事は、重い重い沈黙。
当たり前か。
こんな馬鹿げた男の馬鹿げた行動に、かける言葉もないってやつだ。
吐息だけが聞こえる。
そこに、
レジェンド「ちなみに私は賛成したよ?」
声。
京太郎「へ?」
灼「ハルちゃん……?」
反射的に顔を上げる。
隣に立つ、ずっと立っていた、レジェンドを見る。
レジェンド「おいおい、なんで須賀くんまで意外そうな顔で見てるかな」
京太郎「いや、だって、」
レジェンド「さっき「いいよー☆」つったじゃん。そもそも、賛成する気がなかったら退部なんてさせないから」
京太郎「えー」
そこは生徒の意思を尊重させようよ教師なんだから。
とか思ってる俺の横で、レジェンドは憧達に――麻雀部の部員達に言葉を掛ける。
レジェンド「私はね、須賀くんの申し出を聞いて、正直すっごく助かるなって思った」
宥「助かる……?」
レジェンド「だってそうでしょ? こんな部員数ギリギリの零細文化部に専属のマネージャーだよ?」
玄「あ……」
レジェンド「インハイの県予選まで一ヶ月を切った今の時期に、選手が練習に集中出来る環境って本当に大事なんだ」
灼「確かに。純粋な労働力として男手はありがた……」
レジェンド「だろ? どうかな部長、色々思うところはあるかもだけどさ」
灼「ん……私は別に、ハルちゃんが良いなら」
レジェンド「そっか!」ニカッ
快活に笑うレジェンドが、また俺を見る。
レジェンド「これで賛成に二票目だね、須賀くん」
京太郎「え、多数決?」
レジェンド「ってわけでもないけど、まあ目安ね」
適当だー。
穏乃「……私も!」
京太郎「穏乃?」
穏乃「私も京太郎の再入部に賛成するっ!」
京太郎「え……いいのか?」
穏乃「うん!」
京太郎「今の俺の話を聞いても?」
穏乃「うん……そりゃ、ちょっとは驚いたけどさ」ウェヒヒ
笑って、頬を掻く穏乃。
穏乃「でもさ、それでも私は、私が信じる京太郎を信じるよ」
京太郎「穏乃が信じる、俺……?」
穏乃「うん」
穏乃「この学校を選んだ理由が不純でも、この部活を選んだ理由が適当でも――それでも!」
穏乃「京太郎は一生懸命だった! ちっとも変なことする素振りなんてなかった!」
穏乃「だから京太郎と、まだ一緒に部活したいっ!」ムンッ
京太郎「穏乃……!」ジーン
穏乃「ですよね、玄さん宥さん!」
玄「……そうだね。そうだよねっ!」ムフー
宥「う、うん……私も、みんなと同じ気持ち……」プルプル
穏乃「(頭撫でてくれたし!)」
玄「(おもち好きに悪い人はいないよねっ)」
宥「(あったかかったなぁ……)」
灼「(ちくわ大明神)」
憧「(いや、あたしだけ変なことされまくってる気がするんだけどそれは……)」
ウォーズマン「(コーホー)」
京太郎「みんな……!」ジジーン
穏乃「憧は?」クルッ
憧「へ?」
穏乃「憧は、京太郎がマネージャーになるの、賛成?」
憧「………………あたし、は……」
また、みんなの視線が憧に集まる。
誰もが理解しているのだ。
結局のところ、全ては憧次第だと。
これまで集めた五票よりも重い一票を彼女は持っていた。
バラエティ番組なら大ブーイング必至の茶番だ。
だけど、誰もが真剣な表情で憧を見ていた。
憧「……みんな、お人好し過ぎでしょ」
ぽつり。
そんな呟きから憧のターンが始まる。
憧「あたしも今の今まで色々考えてたけど、やっぱり女の子目当てで入学なんてサイテー」ジトッ
京太郎「ぐむっ」
仰る通りです。
言い返せないし、言い返すべきでない。
そうして押し黙る俺に、
憧「……怖くなかったの?」
京太郎「え?」
憧は問い掛けを投げた。
憧「同じ年頃の女子五人にさ、そんな、言わなくていいことまでぶっちゃけちゃって」
憧「拒絶されたらどうしようとか、考えなかった?」
視線を、投げた。
京太郎「……そりゃ考えたよ、当たり前だろ。すっげー怖かった」
憧「だったらどうして――」
その先は言わせない。
京太郎「憧に勇気もらったから」
早速で悪いが、攻守交代だ。
憧「あ、あたしに……?」
驚く憧に頷いて見せる。
京太郎「怖くても、やらなきゃいけないことならやる。誰の前にだって立ちはだかる」
憧「ッ!」
これもまた、あの雨の日の。
京太郎「それを憧に教わったから、俺も覚悟を決められた」
京太郎「もし嫌われても、避けられても、俺はやるべきことをやったんだ……って、その事実があれば満足だ」
京太郎「とりあえず、格好悪い俺のままじゃなくなったんだからな」
京太郎「憧のおかげだ」
笑い掛ける。
憧「――」
憧は、
憧「ぁ……ぅ……」
憧は、
憧「っ………………なによ、」
憧は、
憧「ここで反対したら、どんだけ悪者なのよ、あたし……」
白旗を揚げてくれた。
京太郎「憧――!」
憧「ただし!」
京太郎「ひょ?」
「先手!」とばかりに突き出される憧ハンド。
ピンと人差し指が立っている。
憧「中途半端はさせないからね。自分から志願したんだから、しっかり働いてもらうわよ?」
京太郎「ぉ……おうっ! 任せとけ!!」
憧「それから、………………あたしとしてる、あれ、も」ゴニョゴニョ
京太郎「え? なんだって?(難聴)」
憧「だ、だから! ハルエの指令よ指令! 本気で協力するって約束、まだ有効だからね!」
京太郎「あ、なんだ指令か。もちろん覚えてるぜ!」
憧「ん……よろしい。それともうひとつ」
京太郎「まだあるのか。なんだ?」
憧「麻雀の指導も引き続き受けること」
京太郎「は!?」
憧「この条件まで呑まなきゃマネージャーとして認めないから」プイッ
京太郎「ちょ、ちょっと待てよ! それはおかしくないか!?」
憧「なにがよ?」
京太郎「俺はお前らの負担を減らす為にマネージャーをやるんだぞ!? なのに指導を続けたら……」
憧「お前って言わないで」ギロッ
きつく睨まれる。そして憧はコホンと咳払いして、
憧「バカにしないでよね。そのくらい負担でもなんでもないんだから」
京太郎「でもなぁ……」
憧「それに、ド素人にマネージャーが務まると思ってるわけ?」
京太郎「え、関係あるの?」
憧「大アリよ。せめて基礎知識ぐらい完璧じゃないと。そうでしょハルエ?」
レジェンド「んぁ? あー、まあね。そりゃあ知ってるに越したことはないわ」
憧「ほら」
京太郎「ぐぬぬ……」
憧「なによ、まだ何か言いたそうね?」ジトー
京太郎「そりゃ――ああもう、いいや、もういい。憧の言う通りにするよ……」ハァ
嘆息しながら、今度は俺が白旗を揚げる番だった。
思ってた展開と違うなぁ。
どうして最後まで格好つけられないんだろうか。
憧「よろしい。………………ん」スッ
京太郎「ん?」キョトン
差し出された手。
に、首を傾げる俺。
京太郎「なんだこれ」
憧「あ、握手よ」
京太郎「…………………………えっ握手!!?」ジェジェジェッ
憧「驚き過ぎ……」イラッ
京太郎「だだだだって憧だぞ!? 憧が握手って……前にもやったじゃねーか!」
憧「あ・れ・は! ハルエに言われてやった仲直りの握手でしょ?」
京太郎「おう。それがどうした?」
憧「どうしたって……」
あのねぇ、と憧。
呆れ果てた表情で、しかしどこか悪戯っぽい笑みを含ませて、
憧「あんな握手じゃ友達になったとは言えないでしょ?」
と言った。
京太郎「と、友達……!?」
憧「そ、友達」
憧「だって、下心見え見えの男子なんてマネージャーにしたくないもん」
憧「ただのクラスメイトなんて、ただの部活仲間なんて」
憧「だから――友達になろう」
憧「友達になろうよ――」
. :´ . : . : . : .`: .
/: . : . : . : . : . : . :\
/: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
/: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
.′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
|__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 : ぃ
/:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
/: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ / 「――京太郎っ!」
/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈 :.:l/}/
:./ : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_, 弋''ツ |: |: .i ( \ -‐ 、
: / | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈 |: |: .| ヽ у´ ___}_
/ : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″ ` :':':':゚|: |: .| │ r  ̄ }
|: . 。: . : . :∧ い ゚:':':': -┐ }: |i:∧ | ――‐{
| : ..。 . : . : ∧、vハ ゝ __ ノ / : |i: .‘ | ー―{
/: . : ゚: . : . : . ∧:vハ` ..,, / } |i: . :; ′ -- ′
. /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__  ̄{ ̄: .| }/}: . :.。 /\ }、
′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{ / l: . : ∨/ / \ /:.入
/: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \ |{x=xハ 乂: .:// / / / `¨¨´:.:}
京太郎「アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!?!?!!!??!!?」
憧「ちょ、なんで絶叫よ!?」
京太郎「だっ、だだだ、だだっだだだだだって、だって憧が! 憧が!」
憧「も、もうっ! そんな風に騒がれるとこっちまで恥ずかしくなってくるから!///」カァッ
京太郎「ああ悪ぃ……けど、なんで急に」
憧「……前に言ってたでしょ、「呼ぶならやっぱり名前だよな」って」
京太郎「あ」
言った。確かに言った。
つまり、憧もあの時の俺と同じ気持ちでいてくれている、ということか。
それは凄く――凄く、嬉しいぞ。
憧「それに、いい加減くん付けで呼ぶ程の人じゃないって分かっちゃったし」クスッ
京太郎「ひっでー」ニヤッ
なんて軽口を叩いて、俺達は小さく笑い合う。
笑い合って、視線を交わす。
憧「……まァ、こんな風に、あたしって身内には結構キツいタイプなんだけど……それでもいいんなら、ね」ポリポリ
京太郎「いいよ、大歓迎だ。今までに比べりゃ全然マシだしな――友達になろう、憧!」
そして握手を――
玄「そうだ、私達も名前で呼ぼうよ!」
憧「は?」
――声に。
振り向く。
玄さんが、すっげー得意顔してた。
.. ---- .
. ≦ ミ .
/ . . . . . . . . . . . . \
/ . . . : : : : : : : : : : : : : : : . . . . ヽ
/ ./../..:.:.:./:./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:..:Vヽ: . ∨ハ
/ \′:.:.:.:.':.:′:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vハ:....ノ i
/ .7T..ト....:.:i :i| :i:.:.:.:.{:.|、:{:.:.:.:.:ハ:.:.:.:ト::.i一:. . | 「憧ちゃん一人で呼び始めるのは恥ずかしいよね?」
′/..:|..:|、:.:./|:.|{ :|:.:.:.:.ト:{ \:.、:.:.:/ : ヽ:|:.:.. i: .|
: / ..:i|..:{:.\ |:ハ:{、:.:.:.廴__ 斗<:.:|::.:.:.|:.:|:.:.. |: .
. |:il .:.::ii:八:{::{ |≧十\:∨ ,. `|:.:.:..ト:|:.:.: |: .{
. |:|!..:.::,| ..:.トド\ _, ` z.、__レ|::.:.:.|´j:.:.:..|: . 「だから私達もこの機会に須賀くんのことを名前で呼ぶのです!」
,|:{ .::/l| .:小≧==' '^ ´` ̄´`!:.:.: |' }:.:.:..|: . {
八| :ハ| .:.:{:.i xxx , xxx |:.:.:.:|_,}:.:.:..|: . .i
(__) | .:. 八 |:.:.:.:}V:.:.:..:: . . {
.イ i! .:.:| :i::.. 丶 ノ ,:.:.:./:i::.:.:. :i: . . 「いいかな? きょ……京太郎くん///」
〃{ .}: :.:.{ :|::::i:>... イ/.:.:/i:,′:.::.八 : .l
{:i.:{ ハ:.:.:V :::|l:.:.:.}:.r } ̄ __ ノ/:.:./:./:.:.:.:. ::i{: . . {
. 八从 ,: .∧ :.{:::::リ::::::ノ 入_/'i{ /ィ /::/:.:.:.:. /::{:. . . .
∨ .:.:.:.\V‐≦ムイ /》___.ノイ 7:.:.:.:. /廴:.. . .八
/;..:.:.:.:.:./ \}! r‐〉ォ´ ̄ }ノ /::.:.:.:./ , ヽ: .∧
. /:/ .:.:::::/ ノ{{ '介′ i{ ./::.:.:.:./ / ∨. ∧
ノイ ..:.:.:./! く 廴. / .|乂 __人/::.:.:.:./ / i: : . .:.
__ノ/ ..:..::厶}/ \ ノ{ /j__ 斗-/::.:.:.. / i / {: : . ∧
憧「」
穏乃「いいですね玄さん! みんなで呼びましょうっ!」
京太郎「」チラッ
宥「くろちゃー……」
灼「私は遠慮しとこ……」
京太郎「……よろしくお願いします、玄さん」ペッコリン
/ . . . . . . . : : : : : : : : . . . \
, . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
/ . . . : .:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:. i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:..‘. ∧
/ :/ :/:/ ..:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨. ‘.. .
/ .イ ′:.:.:.:.:.:{:.:.:.:,| ...:.:.:.: {∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:. :. i
././ ′:!.:.|.......:小:.:.ハ__ .:.:.:.:iハ 斗:十:.ト:. .|:.:... i:. :
i:.′} . :|. :! :.:.:斗{:.:「 丁i .:.:.:.ト:.V ヘ:.{\:.:.`!:.:.:. |: :|
|′.′::l .:|.ト:. .::| ヽ 气{\:.:{ \ ヽ. \} :. : |: :{ 「はい、どうぞよろしくお願いしますっ!」
i . .:.|:八.:.|ヽ{ _ \ ,z≦ミ、| :.: :.!:. |!
| : /|.::.:.:.::! ,ァ= =ミ ´ `'^| :. : |:.小
|.:/ :! .:.:.:.ハ ′ /i/, | :. : |:.|i
|:′:} .:.: :| ∨ /i ' .:. :. :.!:. l: {
○: :′.:.:.ト. . , 八:.:..:}:. l:.‘
/:.{: :| .:.:.:. {:: 込 ` ´ /}::.:.:./::. :!:. ‘
/:;:.|:.::| .:.:.:. |:::::::个:..... .イ::∨:.:.:/:/.:.′:∧
i:/{:.! .:| .:.:.:. |:::::::/:::::::::ノ}≧ - ´ {入:/.:.:./i/:.:.′:. . ‘.
|{∧{..:.i:.:{:.:.:‘:.:.::::::::/ 乂 / /:.:.:/V:.:.:.{:.:.:. . . ‘.
.′..:.八:!ム:.七¨⌒} >t_ん /:./「/:.:.: 厂 ̄ ≧ 、
/ . rヘ´ ヽ \ | ∧ ∧'ィ斗v′:.:/ ヽ
. / . :′ 八_{ ̄≧ V__/イ´ {'リ:.:.:.:′ / }
/ . . {⌒ヽ 八 z__{ }___, {.':.:.:./ / |
.′. .:| \ 《 ハ下 . /.:.:.:.′ , 小
/ . . .:.{ ヽ } ∧__/ }ハ ≧7.:.:.:./ / {:∧
. / . ./..:.:} . | く / } ;:.:.:.:.:′ .′/ {:. .‘.
/ . ./..:.:.:.i ∨ } `≧-ヘ ∧ノ}:.:.:.:.{ . { .′ }:. . ‘.
/ . :/′:.:.:.} ‘. V| ∨ |:ノ}:.:} j / / {:.:. . ‘.
憧「」
京太郎「えーっと……憧ー?」ヒラヒラ
目の前で手を振る。
憧「ハッ!」
気が付いた。
京太郎「大丈夫か?」
憧「う、うん……平気。すっごい台無し感あるけど」チラッ
玄「???」ヘケッ
京太郎「あー……うん。なんか、うん。お疲れ様っす」
憧「どーも。それより……どうする?」
と、タイミングを逃したままになっていた手をぶらつかせる憧。
京太郎「そうだなぁ。ちょっと締まらないけど、やらないよりマシじゃないか?」
憧「かもね」
というわけで、
_ -―
、_ _ -‐
_ >一ー―――- 、__ , ---―- 、 _ .. -‐
 ̄ } _ -‐ッ' `ー--、}
「 ̄ 「 ,.-、 ',
| } / \ 、
i jノ ノ `丶、 ヽ
| `゙´ ヽ }
/ ヽ |
: . . . /ヽ, -‐-、,r"ヽ 丶 .ィ´:、 . : : : :
: : : : : : : : : : / 〈 ⌒/ ゝ /⌒ヽ ヽ ∨ 、: 、. : : : :_ .. -‐  ̄
 ̄ ―- __: : : : / `´{ / ∠、 \ \__ノ \}_ .. -‐ "
 ̄ ―┘ `¨´、 /- /丶、 >‐'
`゙'、__/`--' ̄
俺と憧と、麻雀部のみんなの。
新しい関係が今日、始まった。
憧「ふきゅう……」プルプル
京太郎「……」
先行きは不安だけど。
【TO BE CONTINUED...】
長い(直球)
文章量的にも、投下期間的にも
主な原因が寝落ち中断ってのがね……気をつけます
ともあれどうもお疲れ様でした、【須賀、部活やめるってよ編】完結です
細かいアレコレはまた後程。寝る間を惜しんで阿知賀編6巻買ってくる!
【おまけ】なんちゃってステータス【不定期】
,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
/_,..- ヽ ` 、
/ /´ / ∨ \
, ´ / ,' : 、 ヽ 須賀京太郎(15)
/ , , / /| | :. | | | ∨
_/ / / |_|__'_| | _}_|_|_| | | : 称号:阿知賀学院麻雀部マネージャー
 ̄ ̄´/ イ ' { ´| |/__{ |: , ´/}/_}∧ | | |
/ / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | | 憧への印象:かわいい→かわいいパンツ→かわいい→かわいい→仲良くなりたい→暴力ハンタイ!→せめて友達になりたい→手がすべすべだった(小学生並の感想)→いい匂いがした
/ イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{ →憧ー!俺だー!特訓するぞー!→アレもコレも頑張ろう!
´/イ }从lム ; \ ,ノ / \
| ∧ ∧,イ
Ⅵム - - イ //
_ヽl\ //イ__
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, r '´ ̄ ̄)`ヽ ./´ .| 1 \
/ , r ',´`ゝイ / i| .| ヽ
./ ,r'彳 / .| ./ ./ , /| | ヽ. ヽ
/// / ./ ト、 ヽ ./ / / /| i .ハ 1 ヽ
./ / ./ ./ |ヾ ヽ / /i-、,_ /j ./ | .ル.j | .|1. 1 新子憧(15)
./ ./ ./ ./ .| ヾ ヽj /.i .>ト,/ j /i j .|.ハ | |. |
/ / j i | ヾ /j j | / ./ '、` j /ノ/ .|.j | .j .| .i | 称号:京太郎の友達
./ / .| .| | | >'´i |rt== ミ、 、 ./ / /' r t/'ー-/ | .| |
./ .| .j .| | | V´ | .| .ク心:::::ミヾ ' '´ ' - ' j /j | ルj 京太郎への印象:こわい→やばい→パンツ見られたパンツ見られたパンツ見られた→殺→仲良くなれるか不安→くたばれヘンタイ!→依然として警戒→手が大きかった(小学生並の感想)→不思議な匂い……
j .| .j .| .| | | .| 毛:::::::ゝ r==ミ,tノ/j j i .从' →見られた、知られた、叱られた→ま……よろしくね
/ .| / .| | | | .| ヾ:::::リ' .ク:::C }./イ .|.j //' 1
| | .| / .| i. | | .| ,,,,, .レ:::リ './ iイ i/ノ |' ,1
| 1 .|./ | ヽ.ト | .| ''ヾ / |'j j´ | |1
.| 1 |' .1ヽ ヽ》、 | .| ' ,,,,, / |j / .| |.|
.| 、| ヽ、ト ヽ \| .| ヽ、 / .j ./ 1 |.|
.| ,V ゝ 、、 \ i .|、 ´ ノ /./ .| | |
.| 1、 .》、\ヽ ゝ | ヽ、 , r ' ´ ././ | j |
.| .1ヽ / `ー-ヽ、、_ ゝi、./ `ヽ- j ' ´ .i ./.イ |.j .|
.| 1.ヽ ./ ` ゝ 、 ` \' ./ i 1 // 1| .|.j |
/`´ ヽ
| lミ(ノノハヽ) 高鴨穏乃(15)
( ヽ(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→仲良くなれそう!→また撫でて欲しいな→憧をよろしくね!→なんか落ち着く匂い→マネージャー頑張ってね!
`` (|_iホi_|)
しU
_
'´ ヽ
l iイノリlヽ) 松実玄(16)
|。(l|゚ ヮ゚ノl 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→仲良くしようね!→是非おもち談義を……→憧ちゃんをよろしくなのです!→きょうたろうくん……えへへ
| l(|_i茆)|)
((、<_i_i_> )
けiヲ
_
'´ ヽ
l i liノリlヽ) 松実宥(17)
| |(l|゚ -゚ノ|l 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人→あったかーい?→あったか~い→憧ちゃんをあったかくしてあげてね→玄ちゃんがごめんなさい
'´/(|_i茆)|)`,
Qノ/ i iヽQ
_
'´ ヽ
l liノLハ)l 鷺森灼(16)
|_(||゚ -゚ノ_| 京太郎への印象:第一声が「ゴォォォーーーーール」の人
⊂i↑iう
<_i_i_>
し'ノ
本当に本当に、なんて遠い廻り道……
というわけで【雨宿り編】から続く怒涛の重要イベントラッシュも遂に終了しました
普段バカやっていればいるほど、こういう展開での帳尻合わせが苦しくなるものです
しかし終わってしまえば、次からまたバカ出来るぞヒャッホウという気持ちしかありません
五月からはあまり細かくプロットを詰めていないので探り探りの進行になってしまいますが、ご了承ください
まあ、とりあえず次は京照になりそうな感じですね。ダラダラやり過ぎた
乙です
クロチャーはサブヒロインなのか?
くろちゃーの水差しが計算尽くならくっそ萌える
ズバッとwiki更新のお知らせ
通して読むと京ちゃんの奇行がまた味わい深く感じられます(適当)
あと当然ながら今夜は寝ます。寝ますとも
あらたそな……
俺がもっと早く良さに気付いていればな……
サブヒロインになれたかもしれないのにな……
>>845
穏乃・クロチャー・宥姉がサブヒロインやで
とはいえ攻略出来るというわけではなく、単にオイシいシーンもあるよって意味だけど
実際に書き進めながら、誰に終盤の大役を任せるかなーと考えています
>>855
101%善意だよ!!!
¨ ̄ ̄ ̄¨ 、
/ _/ ̄} ̄`ー-、
/ ./ /{____:}⌒ _ \
/ ./ /└.//-‐ /l \ \
| |. /'‐-// |. / .i-‐''\ \
/ .| {.〃⌒ヽ |/〃⌒ヽ |:| 》 京照かと思った? バカめ! 大星淡ちゃんだよ!!
// ./| |.{i. (^ノ i} {i (^ノ i}リノ /
-‐=ニニ二二二二二二 / ./:::|::::ヾ 二ノ ヾゝ.イ|: /
. / / ./:: ∧::∧ 丶 フ |:|r,人
(( // ./::::/::::\. \┌--‐ /「/^i \
. ヽ /.::/ ./ /: ‐-┐ヽ. / { ヽ\ 二二二ニニ==‐
/..::::/ /:〈 -==} i} } .}\\ ヽ
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ヽ } / ̄{{__ .// }::: / //
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. ´ `ヽ、
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/ / /| ト、 ′
∠._/ / i| i \ 〕
〔 |/ 八〔\ .' \ /
. |∧ :| ┯:┯ V ┯:┯∧ / j ほぉ。
' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |
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/::::入_ _ < / /| /
/\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′
 ̄\\ r‐' \/ //\ /
\ヽーヽ └─ー/─' \
丶ー| 〉 〈 | 〈
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ギャーテルーオタスケー!!
ギ ギ ギ ...
京照の時間だああああああああああああ
¨ ̄ ̄ ̄¨ 、
/ _/ ̄} ̄`ー-、
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-‐=ニニ二二二二二二 / ./:::|::::ヾ 二ノ ヾゝ.イ|: /
. / / ./:: ∧::∧ 丶 フ |:|r,人
(( // ./::::/::::\. \┌--‐ /「/^i \
. ヽ /.::/ ./ /: ‐-┐ヽ. / { ヽ\ 二二二ニニ==‐
/..::::/ /:〈 -==} i} } .}\\ ヽ
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ー--‐':´: : : : |: : : | | ゙、: ! И人ト、
\__: : : /: :ヽ!、: |! V ハ
/ : /: : :/ r- 、 __, -‐' !
!:∠:イ´ 丶、 _ _,..ノ
|ハ:( U  ̄ ̄ /
|;ヘー\ /
\: ;ヽ、 r--‐'′
r―┴┐ ├┬┐
ノ::::::::::::::|i ! _|O|_
/:: ̄ ̄ ̄\「:::: ̄:::::::\
……
…………
………………
~宮永家~
ガチャッ
咲「ただいまー」
照「ただいま」
京太郎「お邪魔しまーす」
照「いらっしゃい京ちゃん。自分の家だと思ってくつろいでね」
京太郎「はい、お言葉に甘えさせてもらいます」
咲「京ちゃんがうちに来るのって久しぶりだね」
京太郎「だな」
照「いつ以来なの?」
京太郎「先週っす」
照「えっ」
京太郎「えっ?」
照「えっ」
咲「えっ?」
照「………………京ちゃん、妹がいつもお世話になってます」ペッコリン
京太郎「改めてどうしたんですか」
~キッチン~
京太郎「悪くならない内に卵とか入れちゃいますね」ヒョイッヒョイッ
照「(うちの冷蔵庫の収納方法を完璧に把握してる……!)」アワワ
照「京ちゃん、後は私がやるからリビングでくつろいでて」
京太郎「え、でも」
照「いいから。夕飯の支度はおまかせあれ」ドラァ!
京太郎「そこまで言うなら……じゃ、楽しみにしてますんで」
照「……うん」ニコ
~リビング~
京太郎「とは言っても……暇だなオイ」
京太郎「ん?」
洗濯物「」ゴッチャァァァ
京太郎「うわっひでーな」
京太郎「咲のヤツ、俺が来なくても家は綺麗にしとけっつってんのに……」
京太郎「しゃーない、畳んどいてやるか」
テキパキ テキパキ
京太郎「……ん?」
京太郎「!!!!!」
咲「うぅ、私もキッチンから追い出されちゃった……」トボトボ
京太郎「咲ィ!!!」
咲「わっ!? ビックリしたぁ……なに京ちゃん、急に大声なんて出して」
京太郎「……」
咲「京ちゃん?」
京太郎「咲……お前……」ユラリ
京太郎「このパンツはなんだァ!!!」ピラッッッ!
パンツ「」セクシー!!!
咲「ふぇええええええええええっ!!?」
京太郎「おまえーっ! 文学少女がなーっ!! こんな大人下着をなーっ!!! ゆ゛る゛ざ゛ん゛!!!!!」クワッ
咲「お、落ち着いて京ちゃん! それは――」
京太郎「これが落ち着いていられるか!! 俺は悲しいぞ咲! お前にこんな派手な下着はまだ早すぎる! 大体いつの間に買っ」
照「それ私の」
京太郎「なん……だと……?」
照「それ私の」
京太郎「あ、はい……聞こえてます……」
京太郎「……え、照さんの?」
照「うん」
京太郎「このパンツが?」ピラッ
照「そう」
京太郎「このエロ可愛い感じの?」
照「そう」
京太郎「このフリフリで透け透けの?」
照「そう」
京太郎「この基調となる黒にピンクが映える小悪魔系の?」
照「そう」
京太郎「この――」
照「京ちゃん」
京太郎「はい」
照「いつまでも下着を握り締めていられるのは流石に……その、恥ずかしい……」カァ
京太郎「オアアアアア!!? す、すんませんっしたー!!!」ポイー
パンツ「」ヒラヒラ...
照「……」モジモジ
京太郎「ほ、本当に済みませんでした照さん! てっきり咲のかと勘違いしちゃって!」
照「咲の……?」
京太郎「はい! 咲がこんな下着を持ってるとは思わなくて、それで気が動転して……」
咲「えー」
照「まあ、気持ちは分かるかもしれない」
咲「えぇー」
京太郎「ですよね、ビビりますよね!? 咲と言えば……おっ」
ヒョイッ
咲「あっ」
京太郎「こういう子供っぽい、パステルカラーの下着がお似合いですもんね!」ピラッ
照「それも私の」
京太郎「なん……やて……?」
照「それも私の」
京太郎「だから聞こえてますって……」
照「言ってしまうと京ちゃんが手をつけた洗濯物は全部私の」
京太郎「ヴぇっ!? これ全部!? 守備範囲広すぎじゃないですかね!?」
照「私自身はあまりお洒落に興味がないから、その時買い物に付き合ってくれている友達の趣味に任せてる」
京太郎「そっすか……」
照「ちなみにセクシーな方が菫の趣味で、可愛い方が淡の趣味」
京太郎「偶然にも白糸台麻雀部レギュラー二人の下着の趣味を知ってしまった俺は」
照「ところで、どうして京ちゃんは人の家の洗濯物を畳んでるの……?」
京太郎「あ、それはいつもやってるから癖で」
照「咲……」ジトー
咲「あ、あははー……」
照「妹の女子力が低すぎてお姉ちゃんは心配」ハァ
咲「お、お姉ちゃんに女子力の心配をされた!?」ガビーン
京太郎「ていうか照さん、どうしてリビングに?」
照「食材の整理も終わって一旦着替えようと思って来たら京ちゃんが私の下着を漁ってた」
京太郎「漁ってはいませんよ!?」
照「そうだった。両手で摘んで掲げてた」
京太郎「仰る通りでございます申し訳ありませんでした」ゲザー
咲「すごいよ京ちゃん、土下座が黄金長方形の比率だよ!!」
京太郎「あ、そうだ。俺も着替えを取りに帰らなくちゃいけないな」
照「男物ならお父さんのがあるけど」
京太郎「流石に下着とかは借りれませんから……夕飯までには戻って来ますんで」
照「分かった。早く帰ってきてね」
京太郎「はい、行ってきます!」ドヒューン
タッタッタッ...
照「ねぇ咲」
咲「なに?」
照「京ちゃん、どんな下着が好みなのかな」
咲「!!?」
……
…………
………………
ガチャッ
京太郎「ただいま戻りましたー」
パタパタパタ...
照「お帰りなさい京ちゃん。ちょうど料理が出来るところだよ」
京太郎「お、そりゃナイスタイミン……ぐ」ジッ
照「どうしたの?」
京太郎「いや、照さんがエプロン着てるなーって」
照「うん、料理してたから」
京太郎「はい」
照「うん」
京太郎「……」
照「……?」
京太郎「(玄関を開けたらエプロン着た年上のお姉さんが出迎えてくれる……なんという男のロマン)」スバラッ
照「京ちゃん?」
京太郎「あ、なんでもないです。もう料理出来るんですよね? 皿とか並べますんで、行きましょう行きましょう」ズイズイ
照「???」
~ダイニング~
照「じゃん」
京太郎「おおー! すげー!」
照「秋ということで、きのこたっぷり煮込みハンバーグにしてみた」
咲「わぁ……! お店のハンバーグみたい!」
照「煮込みハンバーグは意外と手軽に出来る割に完成度高いからおすすめ。咲にも教えてあげようか?」
咲「いいの!?」
照「もちろん」
京太郎「でもこいつ包丁握れませんよ」
照「お姉ちゃんが悪かった」ペッコリン
咲「ひどいっ!?」ズガーン
京太郎「照さん、もう食べていいっすか?」ソワソワ
照「うん、冷めちゃう前に。それじゃあ手を合わせて――」
京太郎「――いただきますっ!」パンッ
ヒョイパク モグモグ...
照「どうかな?」
京太郎「……う!」
照「」ドキッ
京太郎「………………っまい!!」テーレッテレー
照「」ホッ
京太郎「いやマジでうまっ! 今の今まで疑っててすんませんでした!」ガツガツ
照「まだ疑ってたの……?」ジトー
京太郎「はい、でも誤解でした! 照さんマジ料理上手! 嫁に欲しい!」ガツガツ
照「……」
京太郎「うおォン、まるできのこの大運動会だ!」ガツガツ
照「京ちゃん、ごはんおかわりする?」
京太郎「お願いしますっ!」ガツガツ
照「ん」
イソイソ
照「……」
照「……」ニヘ
……
…………
………………
京太郎「お風呂いただきましたー」ホコホコ
咲「あ、京ちゃんおかえりー」
京太郎「おーう。一番風呂もらっちゃって悪いな」
咲「いいよ、お客さんなんだから気にしないで」
京太郎「そか。次はどっちが入るんだ? 咲? 照さん?」
咲「それなんだけど、お姉ちゃんがリビングで待っててって」
京太郎「なんで?」
咲「さあ?」
ガチャッ
照「お待たせ」
京太郎「あ、照さ……んん!? なんすかその両手いっぱいのお菓子!?」
照「塵芥共、テレビを見よ」
京太郎「急に口悪ッ……テレビ?」
テレビ「」ロードショーダヨー
咲「あ、そっか。金曜9時だね」
京太郎「ってことは……?」
照「今夜はカウチポテト」ムフー
テレビ「」CMダヨー
京太郎「なるほど。三人で映画を見ようって趣向ですか」
照「うん、楽しみにしてた。はい京ちゃんの分」ズシッ
京太郎「多いよ!! 甘いのからしょっぱいのまで網羅してるよ!」
咲「お姉ちゃん、こういうのって普通たくさんをみんなで分けるんじゃないかな……」
照「ん……ならそうしようか」ズラッッッ
京太郎「おおぅ……テーブル一面がお菓子お菓子アンドお菓子……」
テレビ「」CMアケタゾオマエラー
照「そろそろ始まる。二人ともソファに座って」
京太郎「うっす」ポスン
咲「よいしょ」ポスン
照「ん」ポスン
京太郎「狭い!!!」ムギュウウウ
咲「お姉ちゃん狭いよ! 一人用のソファ空いてるよ!?」ムギュー
照「それは無理」
京太郎「何故に!?」
照「今日の映画、ホラーだから」
京太郎「えー……」
テレビ「」ハッジマールヨー
……
…………
………………
TV「アラサーだよォオオォオオオッ!!!」グワッッッ
~~ ~~
-―――- ~
~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ }
} .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
{ /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
.:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
} /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
{ /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
/::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\| 〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::| } 「ひぃぃっ!」ビクーッ
 ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ {{ }} }|/| ::::::|::::| {
{ |:: 八ハ{ {{ }} ゞ==(⌒) | :: /:::::|
} |/|::: {. ハ (⌒)=='' /// |/}:::::|
|:::: ヽ_| /// __,ノ :::::| }
. { レヘ::八 _.. ‐~‐-、 イ ::::::::::::/ {
} ∨个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ:::/|/∨
\| _≧=一ァ 〔/⌒T:iT7ス
r=Ti:i:i:i:i:i:7____/i:i:i:i:i:i:i/ ∧ }
{ ∧i:i:i:i:i:i:i:i:| /i:i:i:i:i:i:i/ / ∧ {
} / {\/⌒)_∠二二/| / ∧
/ ゙T{ 二(__ `ヽ _ヽ
/ ∨ハ. {_ / \/ _〉
. { /\ _ | ノ _) 人._ |_/|/ }
} \_____,|/ /i:i\  ̄ ̄`ヽ j {
∨ / /|i:i:i:i:i|\ |
/ /´|i:i:i:i:i| 丶 ... ______丿
〈 Ⅵ:i:i| | }
、___/ Ⅵ:i| | {
京太郎「(ま、こうなるわな……)」
咲「京ちゃん、京ちゃあんっ」ギューッ
京太郎「はいはい、怖かったらくっついてていいから」
京太郎「(……照さんは大丈夫かな?)」
京太郎「」チラッ
~~ ~~
-―――- ~
~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ }
} .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
{ /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
.:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
} /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
{ /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
/::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\| 〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::| } 「っ……!」ビクビクッ
 ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ {{ }} }|/| ::::::|::::| {
{ |:: 八ハ{ {{ }} ゞ==(⌒) | :: /:::::|
} |/|::: {. ハ (⌒)=='' /// |/}:::::|
|:::: ヽ_| /// __,ノ :::::| }
. { |:::::::::八 _.. ‐~‐-、 イ:::::::::::::::| {
. } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ 〔/⌒T:iT7ス::::/
∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/ / ∧/ }
{ ∧ | / / / ∧ {
} / {\/⌒)_∠__/| / ∧
/ ゙T{ 二(__ `ヽ _ヽ
/ ∨ハ. {_ / \/ _〉
. { /\ _ | ノ _) 人._ |_/|/ }
} \_____,|/ /i:i\  ̄ ̄`ヽ j {
∨ / /|i: ハ:i:\ |
/ /:i:i:i:ハ:i:i:i:i:丶 ... ______丿
〈 i:i:i:i/ :i:i:i:i:i| | }
、___/:i:i:i:i/ Ⅵ:i/ | {
テレビ「おかーさんメロン切っデエエエエエエエエ゛エ゛!!!」ヴォー
照「っ! ……!!」ビクッビクッ
京太郎「……照さん」ボソッ
照「!!」ビクッ
京太郎「怖いんですか?」
照「わ、私は方向音痴では」
京太郎「無理してそのネタ引っ張らなくていいですって」
照「………………お姉ちゃんは砕けない。絶対ホラーなんかに負けたりしない」プルプル
京太郎「別にお姉ちゃんがホラー苦手でも誰も見損なったりしませんから」
照「……本当に?」
京太郎「照さんに嘘なんてつきませんよ(なんか知らんが一瞬でバレそうだし)」
照「京ちゃん……」
テレビ「イチャついてんじゃねえぞォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!」
咲「ほわあっ!?」ガバッ
照「きゃあっ!?」ダキッ
京太郎「おっと」
照「ぅ……うぅー……」
京太郎「大丈夫ですよ」ナデナデ
照「あ……」
京太郎「このまま見てても、見なくても構いませんからね」
照「うん……ありがとう、京ちゃん」ギュッ
……
…………
………………
京太郎「そんなこんなで映画が終わってポンコツ姉妹は二人仲良くバスタイムなう」
京太郎「俺はリビングに居残り……いや一緒に風呂に入れなんて言われても困るけどさ」
京太郎「照さんから洗濯物には手をつけないよう厳命されてるし、ポテチ食うぐらいしかやることがねぇー」バリボリ
...ビチャッ
京太郎「ん?」
ベチャ ビシャ...
京太郎「……なんだ、この音……?」
ズチャ ズルッ...
京太郎「(何かが這うような、何かを引きずるような……)」
京太郎「(それが段々大きく……近くなってる)」
京太郎「おいおい、ホラーの直後に心霊体験かよ……」ゴクリ
ビチャッ
ギィ...
京太郎「――!」
照「京ちゃん……」チラッ
京太郎「照さんじゃねーか!!」
照「そんな大声出してどうしたの」
京太郎「いや照さんこそどうしたんですか。風呂は? もう上がったんですか?」
照「まだ……だけど」
京太郎「だけど?」
照「……着替えとタオル持って来るの忘れてた」
京太郎「なんたるポンコツ!」
照「廊下が暗くて怖かった……」
京太郎「……ん? 照さん、髪が濡れてますよ」
照「うん。一度お風呂に入っちゃったから」
京太郎「………………照さん、なんで扉から頭しか出してないんですか」
照「………………だって、なにも着てないから」
: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ
: :ヽ \ : :!丶  ̄ Vイ:ハ |\:i
.: : 丶 \゙、 `> リ `
ヽ: : :`┬ 、 ヾ /
i: ;ィノ U ,....-ィ /
,,:‐レリ _  ̄ /
゛=!_ \ `ー-、_ _/
::::::゛== 、 \ / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、 >
京太郎「(扉の向こうで照さん全裸扉の向こうで照さん全裸扉の向こうで照さん全裸……)」モンモンモンモン
照「それで京ちゃんに……京ちゃん?」
京太郎「ハッ!? なんでしょう照さん(扉の向こうで全裸)!」ビシッ
照「そっちに私の着替えがあるから、取って欲しいんだけど」
京太郎「……俺がっすか!?」
照「他に誰もいない」
京太郎「そうですけど……いいんですか?」
照「……他に誰もいないから」
京太郎「ほ、他に誰もいないなら仕方ないっすね……」
照「うん。お願い京ちゃん」
京太郎「りょーかいでっす」
ゴソゴソ
京太郎「パジャマってこの薄い青色のやつですかねー?」
照「うん。ズボンも忘れないでね」
京太郎「(それはそれで……)」
照「忘れないでね」
京太郎「それとタオルと……、……あとは下着か」
京太郎「下着……」
ゴソゴソ
京太郎「こっちのセクシー系を渡すべきか……」ピラッ
京太郎「はたまたこっちの可愛い系か……」ピラッ
京太郎「他にも純白、水玉、チェックにストライプ、スポブラやらなんやら目白押し……」
京太郎「どれが似合うかな……」ウーム
京太郎「これは迷う、迷うぞぉ……」モンモンモンモンモンモン
照「京ちゃん……?」
京太郎「はっはいぃ!?」ドキーン
照「ごめん、湯冷めしちゃうから早くしてくれないかな……」
京太郎「ハイただいまー!」アセアセ
京太郎「(完全に主旨を履き違えてた!! 似合う似合わないの問題じゃなかった!!!)」
京太郎「ええい、もうこれに決めたっ!」バッ
タタタッ
京太郎「はい照さん、タオルとパジャマと、下着……です!」
照「うん。ありがとう京ちゃん」
京太郎「いえいえ、遅くなって申し訳……あれ?」
照「どうかしたの?」
京太郎「いや、湯冷めしそうって言った割には照さんの顔が赤いから、変だなーって」
照「ッ///」
バタンッ!
京太郎「おうっ!?」
照「も、もう戻るからっ」
ペチペチペチペチ...ガチャ バタンッ
京太郎「行っちまった……」
ポスン
京太郎「はあ……どっと疲れた……」
...ビチャッ
京太郎「ん?」
ベチャ ビシャ...
京太郎「……なんだ、この音……?」
ズチャ ズルッ...
京太郎「(何かが這うような、何かを引きずるような……)」
京太郎「(それが段々大きく……近くなってる)」
京太郎「おいおい、今度こそ本当の心霊体験かよ……」ゴクリ
ビチャッ
ギィ...
京太郎「――!」
咲「きょ、京ちゃあん……私も着替えとタオル~……」ブルブル
京太郎「いっぺんに来いや!!!!!!!!!!」
>京太郎「え、実家に帰ってきてるんですか?」
>照「昨日から。一週間したらまた東京に戻るけど」
長野帰省、実家で一泊→翌朝から家を出て放課後に清澄到着
やで! だから荷物が片付いてなくても仕方ないんやで!
……
…………
………………
~照の部屋~
京太郎「(あっという間に寝る時間だ)」
京太郎「(宮永姉妹は仲良く咲の部屋で眠っている)」
京太郎「(ちなみに俺は照さんの部屋を宛てがわれていた)」
京太郎「つっても、殺風景な部屋だなぁ……」
京太郎「ま、昨日帰ってきたばっかなら無理もないか」
京太郎「ふあぁ……俺もさっさと寝よ」ゴロン
...ギ、ィ
京太郎「え?」ピクッ
ギシッ
京太郎「えっ?」パチッ
 ̄ ̄ ̄
´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
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. /: : : : :〔 :/ !: : | : : :ト、: : : : | : : : : | : :i: : : ′
′: : : : ∨ | : i| : : :| ´ ̄ :}: : i| : }i: :|: : : : :.
.:: : |: : : : :〔´⌒ヽ八: : :| ∨リ : : |: :八_|: : : : : .
. /:: : :|: : : : i{ __ \{ ,イ庁不、〕/ }: : : : : :.
/__! ト、: : {ィ芹示、 乂:ソ ′ 人: : : : : : 「京ちゃん、起きてる?」
八| \{ 乂ソ ,r: :´: :|: : : : : ::
/: : ∧ ` /: : i: : :|: : : : : :i
.′::/: : . _ _: : : :|: : j : :! : : l|
.: : :/: : :个 ` イ〔_: : リ: /|: : |: : ::リ
: : : :l/ i|: :! : : :≧. . .-r ´ ヽ\/: !: :ノ,イ:/
. / : | / {: : ∧: : :ト、=´〕 / =‐- .,_ '
〔′ ヽ〔 _,. -‐ ' | / γ⌒ヽ
∧ :|__,. イ /
/ 丶 :| /' / i
【TO BE CONTINUED...?】
てるてる、クールでポンコツなキャラを保つのファッキン難しい
各投下分ごとにキャラ違うんじゃないかなこれ(遠い目)
連続テレビSS『てるてる日和』も遂に次回でラストなのよー。多分
寝て起きたら次スレ立てますぞ。まさか埋まるまい
ソースは一期のドラマCDだかなんだかだっけ?持ってないんだよね
なので姉妹の家事ステータスはご都合のよろしい感じにいじってます。悪しからず
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「テレビもねえ!ラジオもねえ!!」
【咲-Saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「テレビもねえ!ラジオもねえ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377655737/)
目覚めの新スレじゃー
阿知ポもう明日ですね
ASBも明日だし、これは筆が遅くなるなぁ……
今のうちにPSP発掘して充電せねば。なんで勝手に電池減るんだよアレ
ところで埋めネタがてらアンケート
これまでのエピソードでどれが一番好きだとかを教えてくれたら、今後の方針の参考に出来てありがたいどす
ちなみに一覧
【プロローグ】
【入学式】
【はじめてのぶかつどう】
【憧ちゃんに媚びよう!】
【部員めぐり】
【仲直りの握手】
【ランチタイム】
【先生を探そう!】
【男のニオイに慣れよう!】
【雨宿り(前編)】
【雨宿り(後編)】
【風邪-Kaze- 憧編 episode of side-A】
【風邪-Kaze- 京太郎編 episode of side-K】
【須賀、部活やめるってよ】
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