【艦これ】女性(偽)提督と艦娘たち (58)

初スレなので至らぬ点が多々あると思います
ご了承ください

基本的にグダグダ進んで行きます
遅くてもスレ更新3日以内にはまた更新して行きます

では、始めます

元帥「小鞠…陽くんだね」

陽「は、はい!この度、佐世保鎮守府第7支部、提督に任命されました!小鞠陽です!」

元帥「提督史上最低年齢で提督就任…研修時も優秀と…むう、非の打ち所がないな」

陽「お、お褒めに預かり光栄です」

元帥「あぁ、そう固くならなくていい
そこにかけてくれ」

陽「し、失礼します」

元帥「さて、早速だが本題に入ろう」

元帥は1枚の紙を僕の前に出した

陽「これは…」

元帥「これから君に着任してもらう鎮守府で起きた事件の一覧だ」

陽「…これは酷いですね」

元帥「私も今まで気づけずにいたのが情けない」

元帥「見て貰った通りいわばブラック鎮守府になっていたのだ
その影響で彼女たちは男性に対してかなりの嫌悪感を持っている」

陽「なるほど…」

元帥「もちろん、女性の提督を募集したがどの子も指揮能力が良くなくてな」

陽「はぁ…」

元帥「そこで現れたのが君という事だ」

陽「はい?」

元帥「まぁ、そうなるだろうとは思っていた」

元帥「これは命令であり、君に与えられる最大の任務だ…」

元帥「小鞠陽…君は女性として鎮守府に着任してもらう」

陽「…はい?」

元帥「うむ、今のはいは承諾と意味で取るぞ」

陽「ま!まま待ってください!
ぜんっぜん!意味が!分かりません!」

元帥「君の噂は少しだけ私の耳にも入っていたのだ」

元帥「中性的な新人がいると
しかも成績も優秀だとな」

元帥「そこで私を含め上層部の方で話し合った結果、君に頼んだという訳だ」

陽(まるで意味が分からない)

元帥「まぁ、ものは試しだ
1度、この服を来てみるといい」

そう言って出されたのは女性用の軍服

陽「あの…着る前に1度確認したいんですが」

元帥「うむ」

陽「これは本当に公式決定なんですか?
新人いじめ的な何かではなく」

元帥「公式の決定事項だ」

陽「…わかりました」

陽「なら、着る必要はありません
軍の命令に背くのは禁止事項なので」

元帥「…無理言って済まない
その代わり君の支部の援助は少し割増させて貰うよ」

陽「楽しみにはしときますね」

実際着てみた

陽「なにこれ!めっちゃ短!
もうひとつおっきいの頼んで誤魔化そ…」

女性提督「あら、似合ってるわね」

この人は南野沙良さん、簡単に言うと僕の先輩

陽「ちょ!何入って来てるんですか!」

沙良「別にいいじゃない、どうせこれから女性と一緒に生活していくんだから、しかも100人単位でね」

陽「た、確かに」

沙良「だから、今から一緒にお風呂入るわよ」

陽「はい?」

沙良「今のは…」

陽「あっ、そのネタやったのでいいです」

沙良「連れないわね」

沙良「いい?男性と女性では色々違うのそのイロハを教えるために私がいるの、分かった?」

陽「は、はい」

沙良「ん、なら、行くわよ
入るのは私とあなただけだからあまり気にしなくていいわ」

陽「ちょ!引っ張らないでください!」

結局、一緒に入ることになりました

陽「…」(思考停止中)

沙良「さっ、入るわよ」

陽「せめて前隠しませんか」

沙良「そこは人によるかな…ほら、胸の大きさって結構コンプレックス持っちゃうから
まっ、私はもしちっちゃくても堂々としてると思うけどね」

陽(案外ちゃんと教えてくれるんだな…
それにしても…男性と女性でこんなに匂いって違うのか!思わず鼻が…)

沙良「おーい、大丈夫?」

陽「は、はい!大丈夫です!」

女性提督「じゃあ、入ろっか」

このあと、「女」についてめちゃくちゃ叩き込まれました

案外女の人って大変なんだなぁと思ったのが素直な感想です

一方その頃

大淀「えぇ…明後日ヒトサンマルマルに新たな提督が着任するそうです」

私は皆さんに提督の顔写真付きの資料を渡していく

大淀「名前は小鞠陽
研修時もとても優秀だったそうで期待の新人だそうです
見ての通り女性の方なので前提督のようなことはまずありえないと思いますが…
一応注意して起きましょう」

誰一人、声を出さない
ただただ私が話していく

大淀「…大体の概要はこれで終わりですが…何かある方は?」

「「…」」

大淀「では解散です」

ぞろぞろと会議室から人が消えていく
そして誰もいなくなる

大淀「…少しだけ期待しておきましょうか
戻せるかどうか」

誰もいない部屋でぽつりと呟いた

陽「疲れた…」

車に乗せられ3時間程ようやく第7支部に到着した

憲兵「では、1週間後にまた来ますので」

陽「はい、運転ありがとうございました」

憲兵の東間さんは手を振りながら僕を見送った

陽「えっと…ヒトフタサンマル
ちょっとギリギリだな…急がないと」

深呼吸して気持ちを入れ替える

陽「よし、これからがんばろ!」

と、言うわけで前章終了です

ここから陽と艦娘たちがどうなるのか乞うご期待

では(*・ω・)

>>1 です

それは名前表記を提督に統一して欲しいという意味で良いのでしょうか?

とりあえず、変えずにやって行くことにします

再開します

鎮守府のエントランスに向かうと1人の艦娘が立っていた

陽「こ、こんにちは
この度第7支部に着任しました、小鞠陽です」

彼女は一礼してから口を開く

大淀「今まで、提督代理をしてきました
軽巡洋艦、大淀です」

大淀「この度は第7支部の着任おめでとうございます」

陽「ありがとうございます
早速ですが、司令室への案内をお願いしてもらっていいですか?」

大淀「わかりました、こちらになります」

私は大淀さんのあとをついて行った

陽「あの、他の艦娘さんたちは?」

大淀「今は自室待機させています
放送をかければすぐにでも集合できます」

陽「じゃあ、予定通りヒトサンサンマルから着任式でいいですか?」

大淀「わかりました」

司令室に入り、大淀さんが施設のことを説明してくれた

陽「じゃあ、着任式後にまた案内をお願いします」

大淀「わかりました」

陽「あと…秘書艦は大淀さん、少しの間お願いします」

大淀「はい」

陽「…」

大淀「どうかしましたか?」

陽「いえ、誰かに見られてる気がして…」

そう、入った時から変な視線を感じる

陽「大淀さん、本当に全員待機させてますか?」

大淀「はい」

陽「そう…ですか」

後で調べることにした

「いやぁ、まさかもう気づくなんて思わなかったなぁ」

あたしはポテチを食べながら画面を眺めた

「まっ、前のやつが間抜けだっただけか」

ピーッピーッ
通信機が電波を受信したみたい

「あーい、どうしたの?」

「あぁ、新しい提督?
うん、可愛らしい提督だったよ」

「けど、ちょっとだけ侮れないと言うか
もう隠しカメラに気づいたみたい」

「うん、まぁ、イタズラするなら
ちょっと気をつけた方がいいね」

「うんうん…じゃあまたねぇ」

ピッと通話を切る

「さて…ゲームゲーム」

「うげ…秋雲からめっちゃ申請来てた」

大淀「司令室と提督自室は繋がってます
ちなみに自室の反対側にある扉は
資料室に繋がってます」

陽「わかりました」

大淀「大まかな説明は以上になりますが
何か質問はありますか?」

陽「いえ、特には」

大淀「では、予定通りヒトサンサンマルに
会議室で」

陽「はい、また後で」

大淀さんは部屋を出ていった

陽「ふぅ…」

まずはバレずに済んだと…

陽「簡単に荷物整理しておこ」

自室に入り持ってきた衣服をタンスに詰めていく

陽(…自室待機だからって誰一人会わないなんて
駆逐艦の子とかなら飛び出してそうだけど)

一通り荷物を片付け司令室に戻る

あと30分か…名簿に目を通しておこう

陽「えっと…戦艦が…」

黙々と眺めていく

陽(…やっていけるかな
まずはしっかり関係を作って…
その為に艦娘の中でも信頼の高い人を)

と、考えていると

海岸の方から誰かが争っている声が聞こえた

陽「何事…って!殴り合い!?」

私は急いで海岸へ向かった

「はぁはぁ…」

「っぁ…いつまで抵抗する気なの?」

「そりゃ!あんたを倒すまでよ!」

陽「あれは…加賀さんと瑞鶴さん!」

瑞鶴「もうあんたは今までのことを忘れたの?」

加賀「いいえ、あの人が行ったことは一生許すつもりはないわ、けど、小鞠陽には可能性を感じているの」

瑞鶴「ふん!どうせ、そんな幻想打ち砕かれるわ!」

陽「ちょ!喧嘩はやめなさぁぁぁい!」

加賀さんと瑞鶴さんの間に割って入り
まず瑞鶴さんを止める

瑞鶴「あ、あんた….えっ?」

陽「せいやぁ!」

まず瑞鶴さんを背負い投げ

瑞鶴「きゃ!」

次に加賀さんを止めに入る

加賀「え?私も??」

陽「喧嘩両成敗!」

加賀さんには大外刈り

加賀「!!??」

陽「押忍…」

すると、空母の艦娘たちが走ってやってきた

「加賀さん!瑞鶴さん!喧嘩は…って」

陽「あぁ、今止めました」

「あ、あの…二人を止めるなんて」

「「この人何者…!?」」

瑞鶴「うぅ…」

加賀「???」(隠し切れない動揺)

ひとまず司令室に移動

陽「今は時間がないのでとりあえず注意だけにしますが、仲間なんですから争いはやめてくださいね」

瑞鶴「…ごめんなさい」

加賀「すみませんでした」

陽「じゃあ、会議室に向かいましょう」

二人「はい」

陽(…鶴さんの話少しだけ聞こえたけど…やっぱり不信感を持ってるみたい、しっかり向き合っていかないと)

駆け足で会議室前へ

大淀「大丈夫ですか?
立て込んでたようですが」

陽「うん、大丈夫大丈夫…ふぅ
じゃあ、行きましょう」

大淀「はい、よろしくお願いします」

私は扉を開きスタスタと前に進む

大淀「起立…提督に注目」

陽「あぁ、座って貰って結構です」

陽「本日より着任しました
小鞠陽です、何卒よろしくお願いします」

陽「では、早速ですが方針を発表したいと思います」

陽「まずは…本来あるべき鎮守府の形に戻したいと思います」

陽「紙面でしか確認出来てませんが
とても…辛い思いをしたことでしょう…」

陽「なので少しづつ改革…とは少し違いますが変えて行きたいと思います」

みんな黙って話を聞いてくれた…けどこの沈黙は少し怖かった

無事に着任式も終わり司令室に戻ってきた

陽「ふぅ…」

大淀「お疲れ様です」

大淀さんはお茶を出してくれた

陽「あぁ、ありがとうございます」

大淀「これからどうしますか?」

陽「えっと…少し施設を回ろうかと思います、大淀さんは休んで貰っても構いませんが…」

大淀「いえ、大丈夫ですので
提督について行きます」

陽「では、行きましょうか」

えぇ、ここでちょっとだけ安価を取りたいと思います

内容は提督と大淀が向かう場所です
最終的には全部回りますが順番を決めて貰いたいと思います

まず1箇所目
1.工廠 2.運動場 3.食堂

安価↓2

食堂に決まったところで今日は終わりたいと思います

短いですがまたよろしくお願いします

>>1 です

安価についてですが
今後も取るつもりです

スレタイに安価と書いておらずすみません

ですが、今回の安価に関しては進展の変化はありません

これからもこんなことがあるかも知れませんが
その時その時に質問して下されば答えます

私と大淀はまず食堂に向かった

陽「おぉ、広い」

大淀「この鎮守府全員がここで食べますからね」

陽「ちなみに調理担当は」

大淀「大体ローテーションで変えてます
もちろん、駆逐艦、潜水艦以外でですけど」

陽「なるほど…あっ、あそこにいるのは空母の皆さんですね」

大淀「声かけますか?」

陽「そうですね、声かけましょうか」

カウンターで楽しげに話している空母さんのところに向かう

陽「こんにちは」

空母s「「?!」」

陽「?」

空母「「こ、こんにちは」」

まだ警戒心が強いのかぎこちない挨拶が返ってきた

加賀「あの、提督」

陽「はい」

加賀「えっと…際ほどはすみませんでした」

陽「あぁ、大丈夫ですよ
私の方こそ思いっきり技をかけてしまって…」

加賀「いえ、おかげで頭も冷えました」

そうは言うけど…もう少し上手くその場を納めることが出来たのではと考えてしまう

「あっ、そうそう、提督が加賀さんを倒しちゃったんですよね?」

そう声を上げたのは蒼龍さんだった

陽「まぁ、倒したと言うと語弊がありますが…」

蒼龍「でも、凄いですよ!
私がやってもびくともしませんし」

陽「私も加賀さんと真っ向でやったら勝てませんよ
今回は不意をついたようなものですし」

「私、少ししか見えてませんでしたが
本当に綺麗でした」

今度は赤城さんが会話に参加してきた

陽「それは色々鍛えられましたからね…」

正直思い出したくない記憶である
特に砂浜ダッシュは…

ーーー

教官「おら!もう10本いくぞぉ!」

陽を含む提督見習い「「いーやーっ!」」

大淀「提督?」

陽「はっ! な、なんですか?」

大淀「そろそろ次の場所に向かいましょう
鎮守府は広いので回りきれないかも知れませんので」

陽「そ、そうですね
では、皆さんまた後で」

蒼龍「あ、後で?」

陽「え…夕食みんなで食べないんですか?」

私の発言が意外だったのかみんな顔を見合わせていた

赤城「よ、よろしいのですか?私たちと一緒で」

陽「何か問題が?」

赤城「いえ!そういうわけでは」

陽「では、一緒に食べましょう、ね?」

空母s「「はい!」」

陽「前の提督は一緒に食べなかったんですか?」

大淀「…まぁ、そうですね」

陽「そうですか…」

大淀「…提督は変わってると思います」

陽「そうですか?」

大淀「でも、提督が普通なのかもしれません
私たちは前提督しか知りませんから」

陽「…」

次に向かう場所への安価

1.工廠 2.運動場

↓1

>>1です
とりあえず、書き溜めしてる分を投下します

続いて運動場にきた

そこでは軽巡を中心に駆逐艦の何人かが走り込みをしていた

陽「精が出ますね、こういうの」

私は運動場に足を踏み入れる
が、地面が抜けた

陽「えっ…」

大淀「提督…!」

ドシーンとそのまま穴の中に落ちてしまった

幸いにも穴が浅くて腰を強く打つことはなく
何とか立ち上がることが出来た

大淀「大丈夫ですか…」

陽「だ、大丈夫です…」

大淀さんが腕を伸ばしてくれたので
それに捕まって穴から脱出する

陽「あぁ…びっくりしました」

大淀「お怪我は」

陽「大丈夫です…でも、誰が…」

「卯月です」

声の方を向くと駆逐艦の如月さんが心配そうに見つめていた

陽「卯月って…睦月型の…」

如月「はい、私の妹です
姉として謝罪します」

如月さんは深く頭を下げた

陽「だ、大丈夫ですよ、大した怪我もしてないですし…」

如月さんはとても怯えている様子だった

ふと、見せて貰ったこの鎮守府の不祥事のことを思います

『一部の艦娘への暴行』

恐らく如月さんはその被害者だったのだろう

僕は強く握り拳を作った

陽(どれだけ腐ってたんだ!!)

今すぐにでも前提督にあってぶん殴りたいと思った
こんなに小さな子ましてや女の子に…

けど、その前に私にはやらなければならないことがある

陽「如月さん…顔を上げてください」

如月「は、はい…」

顔を真っ青にして如月さんは私の方を向いた

私は如月さんと同じ目線で静かに話す

陽「私は怒ってませんよ
もちろん、いきなり落とし穴に落とされてびっくりはしましたけど
これは私が受けるべきものだから」

そう、今は私がこの鎮守府の提督
だから、前提督の行いは私にぶつけられてもおかしくない
だから、許してしまう

如月「そ、それは違います
私たち艦娘がしっかりしなければならないんです」

陽「それでも如月さんが責任を取る必要はありません」

如月「で、ですが…」

如月さんの手を取り優しく握り

陽「じゃあ、如月さんにお願いがあります」

如月「な、何でしょう」

陽「少しの間待っててください
着任式の時に私が出した方針覚えてますか?」

如月「本来の鎮守府ですか?」

陽「はい、もちろん鎮守府は深海棲艦と戦う最善線、厳しいことがないとは言えません
ですが、笑顔もあるんです」

陽「これは私の持論ですが
帰る場所というのは温かいものです
じゃないと…」

少し口篭る

如月「…司令官?」

陽「…すみません
だから、ここが温かいところになれるまで待っててくれますか?」

如月さんは少し戸惑った様子だった

如月「司令官は…変えられますか?」

陽「その為に来たので」

如月「うっ…っ…よろしくお願いしますっ」

如月さんはうっすら涙を浮かべながら応えてくれた

運動場はまだ続きます

では、また

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年02月08日 (木) 02:56:43   ID: 0CAs2N5X

笛とかなろうな感じがするぞい

2 :  SS好きの774さん   2018年02月11日 (日) 01:05:52   ID: sywPldt2

続きが楽しみです
頑張って下さい

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