足柄「……あはは、参ったわね。ほら、しっかりしなさいよ」

提督「…足柄、またやってくれたな」

足柄「……もう、この程度で延びちゃうようなら連中相手に勝てないわよ」

程度「……演習なのに、大破した相手にゼロ距離射撃かますやつがあるか」

足柄「訓練で出来ないなら、本番でやくたたないじゃない」

提督「…だからってな…」

「……うーん」

提督「気がついたか。那珂、大丈夫か？」

那珂「那珂ちゃんは、アイドルなのに……イヤァァ！こんなのイヤァァ！」バタン

提督「はやくドックへ」

ﾅｶﾁｬﾝ、ｼｯｶﾘ！ ﾊﾜﾜﾜ、ﾀｲﾍﾝﾅﾉﾃﾞｽ……

提督(はぁ……今回も重症だなあれは。なんで、うちの足柄はこうも戦闘狂なのか……)

執務室

提督「……やれやれ。疲れたな…」

大淀「…お疲れ様です、提督」

提督「なんで、うちの足柄はああも出撃となると戦闘狂になるんだか……余所も皆ああなのか？」

大淀「…確かに、足柄さんは戦闘狂な一面もあるようですが、あそこまでは流石に……」

提督「……じゃ、何故だ。育て方を間違えたか」

大淀「…希に個体差が招じる事もあるそうです」

提督「…つまり、うちの足柄は他所の鎮守府とは性格面で違いがあるって事か」

大淀「……恐らく」

提督「…マジかぁ。改装とかでもどうにかならんのかね？」

大淀「…改二になって変わりましたか？」

提督「変わってないです。はぁ……かといって、うちの主力だし解体する訳にも行かんしなぁ……かといってこれ以上行ったら、艦隊を組みたがる艦娘が居なくなっちまう。どうしたら……」

大淀「マイナスとマイナスを掛けてプラスになんて、計算式見たいに簡単には行かないですしね」

提督「……マイナスとマイナスか」

大湊警備府

PRRR

大湊提督「はいっ、大湊警備府です。……おぉ、此は提督さん。お久しぶりですですな、お変わり無いですか？」

提督「えぇ、お陰さまで。……本日は、御願いしたい事がありまして、お電話したのですが……」

大湊提督「はいっ、何でしょうか？とは言え、うちは警備府ですから、余り大きな事は……」

ガシャーン！

……ﾅﾝﾀﾞﾄ！……ﾀﾞｶﾗ、ｲｯﾃﾙﾃﾞｼｮ、ｷｶﾝﾀﾙﾓﾉ…

大湊提督「…またか、あっ、いえいえ。此方の事ですよ…恥ずかしながら、うちの問題児が……えぇ？！か、彼女をですか！？…ま、まぁいささかマイナスにはなりますが、引きとって戴けるなら、有り難い事ではありますが…」