提督「はぐれ艦娘ってわけか……」 (177)

※キャラ崩壊・微エ口注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471355307

-海(嵐)-

ビュウオォオ…ザバーン

鳳翔「はぁ、はぁ」

島風「……」

鳳翔「う、し、島風ちゃん……頑張ってね……」ザーザー

島風「ぉぅ……」ザーザー

鳳翔(……やっぱり、小さな彼女に、この大荒れの海は……)

鳳翔「どこか、休める場所は……!」ピカ

鳳翔「!あれは……鎮守府……」

鳳翔(……一晩だけでも、一晩だけでも休ませてもらえば……)

鳳翔「島風ちゃんあそこに……!」

島風「……」ブクブク

鳳翔「!し、島風ちゃん!?が、頑張って、ほら。よいしょっ…」ズシ

島風「……」

鳳翔(はぁ、はぁ、せめて、燃料をほんの少しだけで良いからも、補給させてもらわないと……島風ちゃんが…)

鳳翔「……って……島……ゃん!」

島風「ぉ………」

ザザーン!!!

-執務室-

吹雪「司令官、こちらが本日の戦果です!」

提督「ありがとう、吹雪。ま、今日はこの通り、大荒れの天気。演習以外させていないし大した戦果にはなってないだろうけど…」

吹雪「はい。ですが、建造で新しい艦娘をお迎えしました!」

提督「なに!?じゃあ、すぐに会いに行こう」ガタ

吹雪「はい!今夜はお祝いですね!」

提督「ははは、そうだなぁ。間宮のケーキを用意しないと……」

-港(嵐)-

ビュウウザーザー

提督「酷い天気だなぁ。こんな日に海に出たらひとたまりもないぞ」

吹雪「は、はい!司令官の傘がとんでっちゃいそうです!」

提督「あぁ………ん?」

吹雪「?どうかしましたか?」

提督「……あそこ、何か見えなかったか?」

吹雪「いえ、何も……」

提督(見間違えか……いや)

雪風「しれぇ!しれぇしれぇ!!」バタバタ

吹雪「雪風ちゃん!…え?海に見たことのない艦娘が?」

提督「雪風、ちょっとその双眼鏡を貸してくれ……」パッ

提督(!艦娘?……でも、すぐにでも沈んでしまいそうな…!)

提督「あそこだ!吹雪、雪風、すぐに助けに行ってくれ!!」

吹雪・雪風「はいっ!」

ビュウウウウ……ザーザー

提督「ありがとう、吹雪、雪風」

雪風「頑張りました!」

提督「よしよし」ナデナデ

雪風「ありがとうございます!」

吹雪「司令官!この人たち……」

提督「ぁあ……」

鳳翔「」

島風「」

吹雪「あう、傷だらけです……よくこんな状態で…」

提督(傷どころじゃない……着ている衣服も、装備も旧式のズタボロ……あの小さな駆逐艦なんて、うさ耳が片っ方もげいてるし……)

鳳翔「……ぁ…の……」

提督「!」

鳳翔「この子を…助けて…ください。ごほ、すごく、優秀、なの…で」ハァハァ

提督「……」

提督「…大丈夫ですよ、必ず助けます」

鳳翔「……た」ニコ

提督「さ、あなたも傷だらけでしょう。すぐに、ドックに……」

鳳翔「」

提督(…何がこの子をだ。あなたの方がよっぽど重症じゃないか…よいしょっと)ググ

提督「吹雪、雪風、二人をドックまで運ぶ、手伝ってくれ」

吹雪「え!あ、はい!でも、あの、その方は…」

雪風「しれぇ…」

提督「大丈夫だ。緊張の糸が切れて気絶しちゃっただけみたいだ」

吹雪・雪風「…!」パァ

提督「……」

提督(……それにしても、この嵐の中、どうして二人だけで……)

-宿舎-

鳳翔「……」

鳳翔「ん………あれ、ここは……」

鳳翔(……これは、なに?おフトン…?それに……装備がない…)

天龍「おう、目が覚めたか」

鳳翔「!」バッ

天龍「……おいおい、助けてやったのに、それはないだろ~」

鳳翔(……た、確かに、傷が治っている。それに、衣服まで新しく……?)

鳳翔(でも、どうしてここまで?)

鳳翔「申し訳ありません。失礼なことを……」

天龍「い、いやいや、そんなつもりじゃ……」

鳳翔「……あの、ここは…?」

天龍「ん?ああ、ここか?ここは……まぁ、ダメダメな新米提督のやってるしがない鎮守府さ。桂島鎮守府っていう…」

鳳翔「桂島……?」

鳳翔(……聞いたことないわ……私たちは…私たち!?)

鳳翔「あ、あの!島風ちゃんは…」

天龍「島風?ああ、一緒に連れてた片耳の?あいつも隣の部屋で寝てるぜ」

鳳翔「そ、そうですか」

鳳翔(良かった……無事で……)ッホ

天龍「……しっかし、驚いたよ。こんな嵐の中、どうしてわざわざ?」

鳳翔「それは……」

天龍「……」ジッ

鳳翔「……」

天龍「……まぁ、喋りたくないこともあるわな、いいぜ、話さなくて」

鳳翔「すみません「天龍」?」

天龍「天龍型1番艦、天龍だ。駆逐艦を束ねて、殴り込みの水雷戦隊を率いるぜ」

鳳翔「あ、私は…航空母艦、鳳翔と申します」

天龍「航空母艦?それって…」

チョットアバレナイデヨー
コ、ココドコ、ホウショーハ!?

天龍「……やれやれ、お隣さんも目を覚ましたらしい。立てるか?」

鳳翔「あ、はい」

天龍(……随分訳ありみたいだな、こいつら…まぁ、でも、あいつなら何とかするだろ……)

雷「だから!まだ危ないから、お布団でじっとしててって言ってるじゃない!」

島風「お、オフトンってなんなのよ!それに、ホウショーは!?」

雷「その人なら、お隣で寝てるって!わー!ベッドの柵に載ったら危ないわよ!」

龍田「元気ねー」

シャ

天龍「おい、龍田。ちっこい方も目が覚めたのか?」

龍田「あ、天龍ちゃん。ごらんのとおりねー。あら、そちらが……」

島風「……ホウショー!」バッ

雷「わー!飛んだら危ないのよ!!」

鳳翔「島風ちゃん……良かった…」ギュ

島風「……ホウショー…」

天龍「……」

天龍「……な、なんか知らねーけど、良かったな、お前ら…」ウル

龍田(涙もろいわねー天龍ちゃん)

提督「えーおほん!」

鳳翔・島風「!」

雷「あ、司令官!」

提督「えーっと、お二人とも、無事でよかった。……早速で悪いんだけど、少し、お話をしたい」

鳳翔「あ、はい……」

島風「……」サッ

龍田(ホウショーさんの背中に隠れちゃったわ、島風ちゃん)

提督「そうか、良かった。雷や天龍たちも、ありがとう……天龍」チョイチョイ

天龍「ん?」

提督「この二人の部屋、準備してあいてあげてくれないか?」ヒソヒソ

天龍「!…ああ、もちろん!へへ」バシバシ

提督(痛っ!)「…じゃいこうか」

鳳翔「はい……」

島風「……」

-執務室-

提督「まぁ、座ってくれ。お茶で良いかな」

鳳翔「お茶…?」

島風「……」

鳳翔(どうして、お茶なんか…?)

提督(?……何か、様子が変だなぁ)

提督「入れるから、待っててくれ」

鳳翔「……」

鳳翔(ここが執務室?……机はあるけど、段ボールがまだそこら中に……)

提督「はい、お待たせ。あまり入れるのは上手くないから、普通の味だろうけど」コト

鳳翔・島風「……」

提督「?飲んでくれよ、ああ熱かったか?」

鳳翔「い、いえそんな。いただきます…」ゴク

鳳翔(……暖かい…)

島風「…」チョビ

島風「…!」ゴクゴク

提督「あ、そんなにいっぺんに」

島風「あ、あつーい!」

提督「ははは、冷ましてのまないと…こうやって」フーフー

島風「……フーフー」

鳳翔「……フー」

提督「……ふふ」

提督「……さて、まだ自己紹介をしていなかったかな。俺は提督。一応、この鎮守府の責任者になっている」

鳳翔・島風「…」ピタ

提督「お二人の名前を聞いても?」

鳳翔「鳳翔と申します」

島風「……島風」

提督「そうか、鳳翔に島風…。二人はほかの鎮守府からここに来たのか?」

提督「場合によっては大本営に知らせなきゃいけないんだけど……」

鳳翔「……はい、そうです」

島風「!ホウショー!」

提督「…そうか、出撃中に迷いこんだ……と言うわけじゃなさそうだけど…」

鳳翔「……はい、それは……異動命令が出たからです」

提督「異動?」

鳳翔「正確には、異動しても良いと言う通達でしたが……それで、伝手を頼りに、他の鎮守府へ向かっている途中でした」

提督「そうか、ちなみに、その鎮守府というのは?」

鳳翔「……ブルネイ泊地です」

提督「!?そりゃ…また遠いなぁ」

提督「それに、あんな装備でここから先の海域を横断しようなんて無茶にもほどがあるぞ」

鳳翔「……」

島風「ほ、ホウショーをいじめるのは許さないよ!」

提督「いや、そういうわけじゃ……っていうか、そうか、そんな簡単なことだったのか」

鳳翔「え?」

提督「そのブルネイ泊地の伝手?って、正直大したものじゃないんだろう?だったら…」

提督「ウチに来ればいいじゃん」

鳳翔・島風「!?」

-食堂(夜)-

提督「と言うわけで新しく建造された……」

高雄「高雄です、よろしくお願いします」

パチパチパチ
オージュウジュン!
デカイ…

提督「そして……鳳翔と、島風だ」

鳳翔「…あの、航空母艦、鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願い致します。」

島風「…ォゥ」

パチパチパチ
ナンデウサミミナンダロウ
オトナダー

提督「んじゃ、よろしくしてやってくれよ」

ワイワイ

鳳翔「……」

鳳翔(どうして、こんなことを……)

鳳翔(艦娘が並んで……わざわざ……それに、このいい匂いのしてくるものは…?)

天龍「よぉ!また会ったな」

鳳翔「あ、天龍…さん」

天龍「ん?はははは、天龍でいいよ!それにしても不束者ときたかー。嫁にでも来たみたいだな!」

鳳翔「え、いや、そんな……」

龍田「ついにウチにも航空母艦が来たのね~。ほら、見ての通り、ウチの提督って、まだ着任したてのほやほやだから、良かったら航空母艦の使い方も教えてあげてね」

鳳翔「は、はぁ」

鳳翔(戦力として、見られていると言うことでしょうか。でしたら、少しは納得が…でも私なんてそのうち……)

島風「……」キョロキョロ

時雨「?どうしたの?食べないのかい」

島風「え?た、食べる?」

時雨「そうさ、今日は着任祝いでご馳走だし、もたもたしているとすぐになくなってしまうよ」

夕立「あ、それ、もらいっぽーい!」

時雨「あ、夕立!やったね!」

アハハハハ

島風「ぉぅ……ぉぅ……」

島風「……そー」オソルオソル

シュバ

島風「!?」

雪風「もぐもぐ」

島風「……」

島風「そー」オソルオソル

シュバ

島風「!!?」

雪風「もぐもぐ」

島風「……」

島風(わ、私の方が、早いもん!)

?『早い早いって、バカみたい』

?『自分だけ目立ちたいんじゃない?』

島風「……」シュン

雪風「……あの~コレ、食べないんでしょうか?」

島風「ぉぅ?」

雪風「ほっぺにものを詰めてると、周りがよく見えないんです!」もぐもぐ

雪風「そんなに急がなくても、取り皿に取ればいいんです!こう、こうです!」

島風「…あ」

雪風「これ、雪風のおすすめです!こっちの肉じゃがも、美味しいです!」

島風「う、うん」

島風「……」パク

島風「!?お、おぅ!?」

雪風「えへへ、美味しいですか!」

島風「……」ガツガツ

雪風「そんなに焦らなくても大丈夫です!後でけーきも出ます!」

島風「……けーき?」

雪風「はい!」

-宿舎-

天龍「ここがあんたらの部屋だ」

天龍「まぁ殺風景なところだけど、寝るものとか、湯呑とか必要なもんなら大抵そろってるぜ」

天龍「何か必要なものがあったら、なんでも言ってくれよ、じゃあな」ガラララ

ピシャン

島風「ひ、ひろーい!ここに二人だけで住んでいいの?」

鳳翔「え、ええ、そうみたい」

鳳翔(布団って、あの暖かい…それに、お茶も好きなだけ?……)

鳳翔(夢でも見てるみたい)

島風「すごーい!あ、窓がある!外が見える!」ピョンピョン

鳳翔「……」

鳳翔(……島風ちゃん、すごく元気になったわ。あんなに重症だったのに、私もこんなに健康に……)

島風「……あ、ホウショー!ケーキ食べた?」

鳳翔「…ええ、いただきました。とっても美味しかったですね」

島風「うん!それでね、白くて、ふわっとして、甘いの!それで黒いのもあるの!黒いのはね!」

鳳翔「ええ、ええ……」

鳳翔(…でも、いずれ、ここは出ましょう。あまり居心地が良すぎると、甘えてしまう。そうなる前に……)

-執務室(夜)-

?『知らんな。そんな艦娘は』

提督「……そうか、ちなみにさ、最近そういった艦娘の捜索願とかは…」

?『はぁ……そんなものが出て居たら、こんな辺境の地ではなく、貴様の所にすぐにくるだろうが』

提督「た、確かに。ってことは……はぐれ艦娘ってわけか……」

?『やれやれ、こちらは睡眠を邪魔されいい迷惑だ。じゃあな……お、おやすみ』

提督「あ、おやs」

がちゃん!ツーツー

吹雪「て、提督?今の方は……」

提督「ん?ああ、吹雪。何、ちょっと士官学校時代の同期に電話をな」

吹雪「同期の方…ですか?」

提督「ああ、しかし、そうか、となると……どうしたもんか……」ギィ

吹雪「??」

提督(……ブルネイ泊地に伝手がある、か……口約束程度でも本当なら良かったのに……)

提督「……吹雪、今日来た3人はここで上手くやっていけるかな?」

吹雪「え?そうですね……高雄さんと島風ちゃんは大丈夫だと思います!二人とも、笑ってました!」

提督「……そうか」

吹雪「はい!で、でも……鳳翔さんは……その……」

提督「鳳翔が、どうかしたか?」

吹雪「はい、鳳翔さんは難しそうな顔をしていて……」

提督「……そうか、ありがとう、吹雪。今日は遅いし、もう寝ようか」

吹雪「あ!はい!」

提督(そのうち、自分から話してくれれば良いのだけれど……)

-宿舎(朝)-

チュンチュン

鳳翔「……ん…」

島風「くー…」

鳳翔「!!っは、しまった、寝すぎて………?」ガバ

鳳翔(そうか、ここは……)

鳳翔「……」ポフポフ

鳳翔「……オフトンって、すごいわ……暖かくて、ふわふわしていて………」

島風「…くーくー」

鳳翔(暖かくて、でも、おきなきゃ……)

鳳翔「……すぅ…すぅ」

島風「ん~!ねたー!」

島風「あ!朝だ!すぐに出撃しないと!ホウショー!」

島風「……?」

鳳翔「…すぅ……」

島風「……ホウショー?」ツンツン

鳳翔「すぅ……」

鳳翔『頑……て!島風……ん!』

鳳翔『島風ちゃん、こ……出……』

島風(ホウショーは、一人でずっと私を守っててくれたんだよね……)

島風「ホウショー、オフトン被って…」ズルズル

島風「風邪ひいてからじゃ、遅いよ」

-港-

島風「……」キョロキョロ

島風「…あ!昨日の!子たちだ!」

島風(……何してるんだろう?)



ザザァーッピ!

提督「……し、お、不知火、またタイムを伸ばしたな」

不知火「当然の結果です」

提督「潮は……何だ、少しスピードが落ちたか?」

潮「うぅ……何だか最近上体が重くなった気がして」タプン

不知火「……」

提督「まぁ誤差の範囲だ。気にするな。その分射撃は上達してるんだから」ポンポン

潮「提督……潮、嬉しいです!」

不知火「……」

提督「よし、次のペア…」



島風(かけっこしてる……)

提督「お、吹雪、ほんのちょっとだけど早くなったぞー」

吹雪「はぁはぁ、頑張りました!」

提督「春雨もタイムが少し落ちたけど、頑張ったぞー」

春雨「うーん、村雨のちょっといいところ見せたかったけど、胸部装甲が重たくなってきて…」

不知火「…」




島風(……楽しそうだなぁ…)

?『最速か何か知らないけど、自分だけ先行して馬鹿じゃないのって』

?『ま、どうせ満足に修理してもらえないんだったら、囮になっていいじゃん?』

?『それもそっか、はははは』

?『ははははははははは!』

島風(……ぉぅ……)

島風「」ブルブル

島風(か、帰ろう……)クル



提督「おーい、島風?」

島風「!?」

>68 ×春雨
  ○村雨

提督「島風も、やってみないか?」

島風(ば、ばれてた。なんで…)

提督(ドラム缶の後ろに隠れてたつもりなんだろうけど、うさ耳の片っ方がずっとはみ出てたんだよなぁ……)

提督「相手は、そうだなぁ、不知火。今日、調子良いし、どうだ?」

不知火「…構いませんが」

島風「……」

島風(やるって言ってないのに…)

バクバクバク

島風(……)

吹雪「位置についてー!」

?『生意気な……』

?『単独行動ばっかり……』

吹雪「よーい……!」

バクバクバク

島風「……」

吹雪「どん!」

不知火「ふ」

ズシャーーーーー!

提督(お、不知火のやつ、良いスタートだ。さっきよりタイムが伸びるかもしれん)

提督(……でも)

吹雪「あ、あの、島風ちゃん、どん!って言ったので、もうスタートですよ!」

島風「…」

シャー

不知火(……話になりませんね)

不知火「このまま一気に最高速度で……」ッハ

ほわんほわんほわん

-----
--

提督『不知火、スタートがよかったのに、途中から失速…一体どうしたんだ?体調でも悪いのか?』

不知火『司令官、私も少し胸部装甲が重くなってきたようです…』

提督『えぇ!?』

不知火『このままでは不知火の落ち度になってしまいます。提督に、確認してもらいたいのですが…』

提督『はわわ、不知火がそんなに成長していたなんて』

------
---

不知火(良いかも)


ゴゴゴゴ

不知火「…?」

不知火(この音h)

バシュウウン!

不知火「」

島風「」

ウウウウン……

不知火「………!?っく!?」



提督「な、なんてはや…」

ッシャ!っぴ

島風「」シャァ

提督「……!!?」

提督(……前半あれで、不知火たちの3倍は早いぞ…!?)

島風(……)

島風「ぁ……」

提督「……し、島風……お前……」

島風「」ビク

島風「あの、これ「すごいな!お前は!?」ぉうぅぅぅ!?」ギュウウウ

島風「え、え!?」

電「すごいのです!酸素魚雷よりも早いのです!」

村雨「何ノット出てたの!?」

不知火「……ふぅ、私のタイムも落ちてしまったようですね。主に、胸部装甲のせいで」

夕立「びしゅーんっていったら、もうゴールにいたっぽい!」


島風「ぉ、ぉぅ…?」

提督「ん?ああ、みんなお前の走りに感動したんだよ」

提督「速くて、すごい奴が来たって」

島風「……」

島風「……」ジワ

島風「……」ゴシゴシ

島風「……」ジワァ

島風「……」ギュ

提督「?お、おい島………あー、みんな、じゃあ次は天龍たちと一緒に演習してくれ」

エー
テンリューキビシイカラヤダー

提督「ほら、行った行った……」

吹雪「あの、島風ちゃんは……」

島風「……」ギュ

吹雪「あ、いえ!では行ってきます、司令官!」

提督「…ああ」

提督「……みんな行ったぞ?」

島風「うぅ、うええええん!!」

島風「今まで、はじっでも、ぐす、だえも!うぅうぅ」

提督「うんうん」

島風「だだ、はやぐ、はやぐ、はし、はしった、だけなのに……」ポロポロ

提督「うん」

島風「だ、だかあ…うあわああああああああ」

提督「……」ポンポン

提督(……こんなにすごい艦なのに、一体、今までどんな生活をしていたんだろう……)

-執務室前(昼)-

鳳翔(……ね、寝すぎてしまったわ)

鳳翔(起きたら島風ちゃんは既にいなかったし……)

鳳翔「……?」

鳳翔(何か聞こえる……)

提督「……いな………か…」

提督「島風は少し寂しがりや…と」

提督「島風はわかりやすいデザインで助かるな」

提督「この前来た……ここにネクタイがあるのが若葉で、こっちが文月……?」

提督「……響や不知火あたりはわかりやすいんだけど……」

提督(…着任してそこそこたったが……)

提督(駆逐艦の顔と名前が一致できなくなってきた……!)

提督(吹雪シリーズも増えてきたし、ますますわけがわからなくなってきたぞ……)

提督(顔とそれぞれの特技や特徴もをちゃんと覚えないと……)

コンコン

提督「っと、どうぞ」サッサ

鳳翔「……失礼いたします」

提督「お。おはよう、鳳翔。昨夜はよく眠れた?」

鳳翔「…は、はい、その、すみません」カァ

提督「ああ、ごめん、別に、嫌味とかじゃなくて……」

鳳翔「……提督さん……はい」

提督「……」

鳳翔「……」

提督「よし、鳳翔、早速なんだが君の実力をみたい。演習があるんだが、出てくれるか?」

鳳翔「演習…ですか?」

-演習場-

香取「あら、今日は新しい艦もご一緒なのですね?」

提督「ああ、高雄と鳳翔だ。よろしくしてあげてくれ」

高雄「高雄です、よろしくお願いします」

鳳翔「鳳翔です、不束者ですが……」

香取「練習巡洋艦、香取です。心配しないで、リラックスしてくださいね、高雄さん、鳳翔さん」

香取(良かったわ……ついこの間まで小さな艦娘ばかりだったから提督はてっきり……)

鳳翔「?」タユン

高雄「?」ドタプーン

香取(うふふ、心配なかったみたいね……でも、あそこまでは流石にないかしら…)

-宿舎(夜)-

ドッドッドッド

鳳翔「……」

島風「くーくー……」


香取『航空部隊の扱い、本当に素晴らしかったです!鳳翔さん』

鳳翔『え、えっと』

高雄『鳳翔さんのカバーが的確で、私も助けられましたわ』

鳳翔『そ、そんな……』

天龍『流石はオレが見込んだだけはあるぜ!』

龍田(大丈夫かなーってずっと心配してたくせに~)


ドッドッドッド

提督『お疲れさま鳳翔、大活躍だったな!』

鳳翔『い、いえそんな。私なんて後ろから皆さんの援護しか…』

提督『鳳翔みたいな落ち着いた艦が外に居るだけで皆も安心して前に出られるみたいだった』

提督『これからも、よろしく頼むよ』ポン

鳳翔『…!』


ドッドッドッド

島風『ホウショー!ここだといっぱい早く走っても良いんだよ!』

島風『それに、遅いお友達もいーっぱいできちゃった!……ホウショー?』

島風『どうして、自分の頭に手をおいて顔赤くしてるの?風邪ひいちゃったの?』

それは、艦娘なら誰でも、駆逐艦でさえ一度は経験したことのあることであった。

ドッドッドッド

鳳翔(……)サワサワ

成果を上げたら、何か努力をしたら褒められるというごく当然のこと……

ドッドッドッド

鳳翔(……どうしよう)

しかし、鳳翔にとってそれは、まぎれもない「初めて」の出来事であった

鳳翔(……もっともっと、役に立ちたい……)

それから鳳翔は様々な努力をした。

間宮「?料理のお手伝いですか?別に構いませんが……」

鳳翔「お願いします。私もおりょうりというものを覚えてみたいんです…」

戦闘に関すること、生活に関すること……

提督「鳳翔、今日はMVPか!おめでとう」

鳳翔「は、はい。私もお役に立てるなら嬉しいです」

鳳翔(もっと喜んでもらいたい……)

自分にできることならば、なんでも率先して手伝うことにした。

北上「ん?鳳翔さん、なんで外なんて掃除してんの?」

鳳翔「少し落ちているゴミが気になったので…」

北上「ふーん……別に掃除の当番でもないのにさー変わってんねー」

鳳翔「ふふ、皆さんにはお世話になっていますから」

しかし、そんな健気な鳳翔を悲劇が襲う。

?「はじめまして…」

祥鳳「軽空母、祥鳳です。はい、ちょっと小柄ですけど、ぜひ提督の機動部隊に加えてくださいね!」

提督「!?ショウホー…だと!?」

軽空母、祥鳳の出現である!

-執務室-

提督「ショウホ―にホウショー?くそ、なんてややこしいんだ…」

提督「弓を使う所や艦種まで一緒、おまけに…」

コンコン

鳳翔「提督さん、お茶をお入れしました」

提督「お、ありがおつ、ほうしょ……」

祥鳳「提督、あの、お茶をお入れしました!」

提督「え、あ、ああしょうほう…」

提督(気立ての良さも同レベルとは……)

鳳翔「あ、では、このお茶は私が奥で…」

提督「いや、ホウショー、その必要は…」

祥鳳「い、いけません!すみません、鳳翔さん、私、空気が読めずに…」

提督「ショウホ―」

鳳翔「いえいえ、せっかく祥鳳さんがお入れしたお茶ですし…」

提督「ホ」

祥鳳「ダメです!」

提督「ほ、しょ、ほ?」

鳳翔「提督さん?」

提督「え、ショウホ―いや、あのホウショー、えっと二人とも!お茶は二つとももらうよ。ありがとう」

祥鳳「は、はい!」

提督(……っていうか、ほうしょーいや、しょうほーはなんであんな寒そうな恰好してるんだろう)

-食堂-

提督「なにを食べようかなー」

鳳翔「提督さん…」ッス

提督「?ああ、鳳翔、どうかしたか?」

鳳翔「あ、あの、こここ、これを……」

提督「これは……お弁当?」

鳳翔「あの、美味しくできたか、わかりませんが……その…」

提督「……おお、ありがとう鳳翔、嬉しいよ」

鳳翔「!」パァ

鳳翔(喜んでもらえたわ…)

祥鳳「あの!提督!」

提督「ん?」

祥鳳「祥鳳のお弁当、受け取っていただけますか…?あ…」

提督「」

提督(あ、あもりにもタイミングが悪すぎるでしょう…?)


祥鳳「い、いえあの!なんでもないです」

提督「ま、待て祥鳳!」ガシ

提督(指も傷だらけで…がんばってくれたんだな…)

提督「祥鳳、美味しそうだから、祥鳳のも食べたいな」

祥鳳「え、でも…」

提督「大丈夫大丈夫、これくらいぺろりさ」

祥鳳「提督……ぐす」

鳳翔「で、ではどうぞ」

提督「おー」

祥鳳「たくさんあるので、安心してください!」

提督(……二人とも重箱に5段は作りすぎなんてレベルじゃない気がするんだけどなぁー)

提督「い、いただきます…」

祥鳳「あ。まってください!!」

祥鳳「あ、あーん」

提督「!?」

祥鳳「な、なんて、あはは、すみませ…」パク

提督「もぐもぐ」

祥鳳「て、提督…!?」

提督「美味しいよ、祥鳳」

提督(なんか鉄っぽい味するけど……n)

祥鳳「て、提督~!!」

鳳翔「……」


鳳翔「……」

提督「さて、次は鳳翔のも……」

鳳翔「……」

提督「……」

提督(滅茶苦茶泣きそうな目で俯いてる……)

提督「ほ、鳳翔は食べさせてくれないのか?」

鳳翔「え、わ、私がですか?は、はい、提督さんがそういうのなら…」

提督(嬉々として箸の用意を始めだした……)

鳳翔「ど、どうぞ…美味しいかわかりませんが…」ッス

提督「…ぱく、もぐもぐ…お!そんなことない!美味しいぞ!これ!」

提督(さっきのよりも美味しいかもしれない)

鳳翔「っ」ゾクゾク

鳳翔「喜んでもらえた、良かった…」ッホ

祥鳳「……」

祥鳳「提督!こっちのも食べてください!」ズイ

鳳翔「提督さん、もう一つ、如何ですか?」ズイィ

提督「……しょほ、いや、ほう…二人とも、落ち着いて…」

提督(なんか、料理は美味しいのに胃が痛くなってきた…何故だろう…)

しかし、そんな提督の胃の事情などお構いなしに、海域の攻略が進むにつれ新しい艦娘が次々と加わっていく…

金剛「英国で産まれた帰国子女の金剛デース!一目惚れねー!」

榛名「榛名です!よろしくお願いします!運命って信じてますか!」

浜風「駆逐艦、浜風です。これより貴艦隊所属兼お嫁さん候補となります。」

赤城「お腹すきました」

提督「」

そして、その事件は起こった……

-執務室-

バーン!

雪風「しれえ!しれえしれえ!!」

提督「どうした雪風!?」

雪風「しれえ!しれえしれえ!」

浜風「…なるほど、どうやら、この鎮守府にスパイが潜りこんでいるようですね」

提督「なんだって!?スパイだと!?」

雪風「しれえ、しれえ、しれぇ~」

浜風「ふむふむ、雪風によると、誰かまでは特定できなかったけれど、確かな筋の情報とのことです」

提督(雪風…一体何者なんだ…)

提督「しかし、仮にそのスパイとやらが潜り込んでいたとして、ウチの鎮守府に何か被害が出ているわけじゃないんだろう?」

雪風「しれ、しれえしれぇ…!」

浜風「ふむふむ、何を言っているんですか、このスカポンタン!と言っていますね」

提督「!?」

雪風「デュクシ!」

浜風「う、すみません、実は被害が出ているとのことです」

提督「なんだって!?」

-食堂-

間宮「ええ、そうなんです。最近食糧庫の食材の量が合わなくて…」

提督「なるほど、夜な夜な物資が失くなっているというわけですね…」

雪風「間違いありません!これは、スパイさんの仕業です!」

提督(あ、もう普通にしゃべるのか)

浜風「…どうして、今まで被害を届け出なかったのでしょうか?」

間宮「そんなに大した量ではありませんから、でも毎日続くと馬鹿にならなくなってきて……」

提督「なるほどな」チラ

浜風「…」チラ

雪風「…」チラ


赤城「味噌ラーメンって美味しいですねー加賀さん」

加賀「…そうですね」

加賀(塩ラーメン派なのに、言いづらい……)

赤城「食糧庫の物資が夜な夜ななくなる…ですか?」

提督「あぁ、何か知らないか?」

加賀「いえ、知らないですね…ごめんなさい、お役に立てず」

提督「そうか、いや、ありがとう」

浜風「…そう言いつつ、赤城さんなんか、無意識に深夜、徘徊して食糧庫に入り込んでいるのでは?」

提督「ははは、流石の赤城もそこまで食い意地張ってないよ」

浜風「そうでしょうか、加賀さんだって、もしかしたら…」

提督「いや、この二人はお腹がすいたら俺のところに来るから、違うんじゃないか?」

浜風「!!?」

赤城「て、提督//」

提督「俺の棒やら玉やら、好きなだけ食べていくんだよなぁ……」

浜風「???!?」

加賀「また食べたいです」

加賀(一緒に月を見ながら食べた美味い棒は格別でしたね…)

浜風「」

-廊下-

提督「なぁ、よく考えたら、ウチの鎮守府にそんなスパイなんていないぞ?」

浜風「いえ、提督は甘すぎます。もしかしたら、既に内部から白アリのように…」

?「バーニング、らあーぶ!」ぎゅ!

提督「うわっと、金剛、急に抱き着くなって、いつも言っているだろう」

金剛「えへ、無理デース、頭より体が動きマース」スリスリ

提督「全くしょうがない奴だなぁ」ナデナデ

浜風「……」

浜風「提督、もしかしたら金剛さんが英国のスパイという可能性も…」ボソボソ

提督「なに!?金剛が」ボソボソ

提督「…」ジー

金剛「?そ、そんなに見つめられたら、ソーホット、赤くなっちゃうネー…」

提督「いや、ないない、よく考えたら、金剛は夜、俺の部屋で寝てるし」

浜風「!!!???」

浜風「…詳細を」

提督「ん、いや、なに。こいつ、夜、寝ぼけて俺の布団にもぐりこんでくるからなぁ」

金剛「もー、恥ずかしいから言わないで欲しいネー//」

提督「はははは」

浜風「」

金剛(私も榛名も、結局門番の不知火に簀巻きにされて提督の部屋で一夜を明かすネー)

金剛(でも一緒の空間で寝られたらそれだけで幸せネー//)

浜風「……」

-港-

提督「うーん、本当、スパイなんて要るのか?」

浜風(少なくとも、NUKEGAKEした裏切者はいたようですがね)

提督「お、あそこにいるのは羽黒と祥鳳か?」

浜風「…倉庫の前で、こそこそと……怪しいですね…行ってみましょう」

羽黒「あの……誰にも見つかりませんでしたか?」

祥鳳「ええ、大丈夫です。それより……」

羽黒「……はい、これです」

祥鳳「!お、おへそプレミアム……うふふ、ありがとう、これで夜の近代化改修がはかどるわ」

羽黒「そんな……祥鳳さんのお尻で服従コレクションにはいつもお世話になって……」

提督「おーい二人とも」

羽黒・祥鳳「!!??」ッサササ

提督「何をやってたんだ?」

祥鳳「え、えーっと、今度の演習に出る際の連携の確認、ですよね!?」

羽黒「は、はい」

提督「そうだったのか」

羽黒(あわわわ、咄嗟にお尻の下に本を敷いてしまった……でも)

祥鳳(こんな変態チックな趣味を持ってるだなんて、提督に知られたら……)

羽黒・祥鳳(生きていけない……!!)

浜風「……怪しいですね」

提督「そうか?二人とも真面目だし、嘘をつくとは思えないけど……」

浜風「……ちょっと、両手を上げて立ってみてください」

羽黒・祥鳳「!!?」

浜風「……別に難しいことではないと思うのですが?」

祥鳳(咄嗟に後ろに背中に隠した本がばれた……!?いや、この感じ、まだ怪しんでるってところ…!)

祥鳳「はぁはぁ……」

羽黒「はぁ…はぁ…!」

浜風「どうしたんですが?立てないのなら私が……」

祥鳳「!」スク

祥鳳(さらしバンドの後ろにくくりつければ、立つくらいなら……)

浜風「……羽黒さん?」

羽黒「ぅ……」ブルブル

提督「羽黒…?」

祥鳳(は、早く立って、羽黒ちゃん!じゃないと二人に怪しまれ……)

祥鳳(っは!?あれは、本が下に……!?いけない、あれじゃ立ったら一発でばれてしまう!)

羽黒「はぁ、はぁ……」

提督「……羽黒?大丈夫か?顔色がよくないぞ?」

浜風「羽黒さん…やはり!」

羽黒「て、提督!あ!来ないで!」

じょわわ……

羽黒「」

提督・浜風・祥鳳「…」

羽黒「ぅぅ、ひっく……ぐす」ギュゥ

提督「な、泣くな羽黒。ごめんな、怖かったのか?」ナデナデ

浜風「す、すみません、羽黒さん、私そんなつもりでは……」

祥鳳(……なんて子なの。)

祥鳳「提督、浜風さん、その、外してもらえると有り難いのですが……」

提督「!す、すまん!」ッパ

浜風「羽黒さん、ごめんなさい。その、本当にごめんなさい!」

祥鳳「……」

祥鳳(小便を漏らすことによって、座ったまま二人に怪しまれず、立ち去らせることに成功するなんて)

祥鳳「……ふぅ、大したものね。二人とも、あなたの迫真の演技に引っかかっていたわ」

祥鳳「本は駄目になっちゃったけど、これくらいならまだ読め……」

羽黒「ぅぇ、み、見られちゃった……おもらし……提督に」ジワァ

祥鳳「あ、え、ごめんなさい!本気のやつだったの!?待ってて、すぐに替えを持ってくるから!」ッダ

羽黒「…ぐす…」

羽黒(で、でも、こ、これはこれで……//)

提督「悪いことしちゃったな」

浜風「…」シュン

提督「……浜風は怪しい奴がいないか頑張って探してくれてたんだもんな、ありがとう」ナデナデ

浜風「い、いえ//」

提督「……こうなったら、あの作戦で行くか……」

浜風「あの作戦…ですか?」


-調理場-

鳳翔「ん…ちょっと濃いかしら?でも、あの人は少し濃いくらいが……」

島風「ホウショー!ホウショー!」バタバタ

鳳翔「島風ちゃん、ちょうど良いところに。はい、このお味噌汁、どうかしら」

島風「ぉう!?……フーフー、ずず……」

島風「ん~!美味しい!」

鳳翔「そう?良かったわ。この前の出撃のつい出にとれた貝を入れてみたの」

島風「ホウショーの料理はいつもすっごく美味しい!!……じゃなくて!!」

島風「大変、大変だよ!ホウショー!」

鳳翔「?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年12月28日 (金) 07:42:27   ID: iw0Kbw8C

途中から話変わってないか!?

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom