阿笠「この薬を飲むといい」スッ
元太「なんだコレ」
阿笠「君の言うとおり、いくらでも食べられるようになる薬じゃ」
元太「お、ありがとう博士!」ゴクゴク
阿笠「ほっほっほ。悪用してはいかんぞ」
元太「早速店に来たぜ」
店員「いらっしゃいませ」
元太「大食いチャレンジお願いします!」
店員「かしこまりました!1時間以内に一定以上のウナギ料理を食べ切れば賞金を差し上げます!」
元太「やってやるぜ!!!!」
コナン「いくら好きなウナギとはいえこんなに食えるのかよ・・・」
歩美「元太君たら食いしん坊なんだからー」
光彦「店にうなぎの匂いが充満してますね・・・」
灰原「店も贅沢よね。希少なウナギをこれでもかと使って」
☆1品目 うな重大盛り10人分
元太「うめえええええええええええ」ガツガツガツガツガツ
コナン「ははは・・・もうこの時点でお腹一杯だぜ」
光彦「元太君、余ったら僕たちが・・・」
元太「勝手に食うなボケ!!!!」ガン!
光彦「ブギッ!キュー・・・」ガツ
歩美「ちょっとー余計なゴミ増やさないでよ元太くーん」
元太「・・・・・・・・・完食!次来い!!!」ペロリ
☆2品目 ウナギの刺身血液ソース和え
元太「う~~~~~~~!ツルッとした食感がたまらねえぜ!!!」ガツガツガツガツ
コナン「おいおい!生のウナギには毒があるんじゃ!」
灰原「あら、毒があるのは血液だけで、ちゃんと処理すれば食べられるわよ」
コナン「でも血液ソースなんかかけてるじゃねえか!」
灰原「ほらよく言うじゃない?毒を食らわば皿までって」
コナン「うまくねーよ」
元太「ぷはあ!完食!!!!次!」ペロリ
☆3品目 うまき(ウナギの卵巻き)
元太「うおおおおおおおおおおおおおおお庶民的な味が無茶苦茶うめええええええええ」ガツガツガツガツガツ
コナン「なんか今度は普通だな・・・」
灰原「そうでもないわよ。卵は特上の烏骨鶏やウズラのものなんかを使用しているみたいよ」
コナン「よくわかるな・・・げ!あの一番でかいのは!?」
灰原「ダチョウの卵かしら・・・ウナギの卵で巻いたのもあるわ」
コナン「ウナギの卵でだし巻きなんか作れるのかよ・・・」
元太「完食・・・!やべ、でもそろそろ腹が・・・うっ!」
元太「光彦!受け取れ!」ガバッ
光彦「え、なんです?」
元太「うご・・・・・・オエエエエエエエエエエエエエエエエエ」ゲロゲロゲロゲロ
光彦「うぐぐぐぐぐぐぐぐぐなんです元太君僕の口にゲロを流しこんゴボボボボボボボ」ゴクゴクゴクゴク
コナン「元太のやつ!何ゲロなんか吐いてんだ!?」
灰原「博士の発明品ね。お腹一杯になると自動的に嘔吐する薬。吐いて胃の中を空にすることでまた食べられるのよ」
コナン「無茶苦茶過ぎる・・・」
灰原「そうでもないわよ。古代ローマ帝国かどこかでも料理を多く味わうために食べては吐きを繰り返していたとか。昔の習慣からアイデアを得たのね」
歩美「光彦君ウナギ料理食べられてよかったねー」
元太「よし!腹の中リフレッシュ!4品目来ーい!」
☆4品目 ひつまぶし
元太「箸休めには丁度いいや!頂きまーす!」ガツガツガツガツ
コナン「ひつまぶしってウナギ料理なのか」
灰原「ウナギの蒲焼を細かく刻んで丼にしたものよ。味付けはともかくうな重食べてるのとあんまり変わらないわね」
コナン「まああいつはウナギ食えればどうでもいいんだろ」
元太「ふう・・・さて5品目行くぜ!」
☆5品目 ウナギのフィッシュアンドチップス(白ウナギとウナギ骨のフライ)
元太「まあ手軽に食べられるのもいいよな」ガツガツガツガツ
コナン「これは普通に美味そうだなどんな料理だ?」
灰原「ウナギのフライは主に欧米圏で食べられる料理みたいね。蒲焼が普通な日本人には馴染みが無いでしょうけど」
灰原「骨の素揚げは通称ウナギボーンと言って、スナック菓子感覚で食されるほか、げっ歯類などのエサにもなるみたいよ」
コナン「へ~結構奥が深いなウナギって」
元太「まだまだ行くぜえええええええええええこんなもんじゃ足りねえ!」
☆6品目 ウナギの肝の串焼き
元太「やっぱこれぐらいじゃねーとな!」ガツガツガツガツ
コナン「なんだ焼き鳥みたいなもんじゃねーか」
灰原「魚の肝って味が深くておいしいのよ。フォアグラにも負けないくらい」
☆7品目 八幡巻(ウナギのゴボウ巻き)
元太「うめええええええええええ!!!でもそろそろ制限時間も近いな・・・」チラ
コナン「地味な料理だな・・・」
灰原「八幡巻きは京都を中心に関西地方で親しまれている郷土料理よ。中にはウナギじゃなくて牛肉やドジョウを巻いたタイプもあるとか。後アナゴもあったわね」
元太「アナゴオ!?アナゴは邪道だ!光彦、吐くぞ!」
光彦「え」
元太「オエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」ゲロゲロゲロゲロゲロ
光彦「むびょおおおおおおおおおおおおおおうごごごごごごごごおいしい」ゴクゴクゴクゴク
歩美「頑張れゲロ以下の光彦くーん!」
☆8品目 ウナギの稚魚の三杯酢踊り食い
元太「ぐへへへへ!!!刺身と同じツルツルに加えて口の中で暴れるのがたまんねえよな!」ガツガツガツガツ
灰原「ウナギの稚魚はとても貴重なのに・・・豪快な食べ方するわね」
コナン「ハハハ・・・今更だけどここまでウナギ尽くしな店も珍しいよな・・・」
元太「さて・・・ここからが本番だぜ・・・」
コナン「次は何が来るっていうんだ・・・げ!?」
☆9品目 電気ウナギ
元太「行くぜ!うぐぐ!」ビリビリビリ
コナン「生きている電気ウナギを頭から噛り付くなんて正気かオイ!?」
灰原「ウナギ好きなら一度はやって見たいロマンでしょうね!特に元太君みたいなうな重狂は!」
元太「ぐおおおおおおおおおおおおおううううううううううううううう」ビリビリビリビリ
コナン「流石元太だぜ!ここまで執念があったとはな!」
灰原「ちなみに電気ウナギはウナギとは似ているだけで全く別の種類の生物だそうよ」
コナン「意味ないじゃねーか」
元太「うぐぐぐ・・・・・・やったぜ!残り時間は10分!ラストスッパート!!!!!」
☆10品目 全部ウナギのうな重50人分
元太「うおりゃああああああああああああああああああああああ」ガツガツガツガツガツガツガツガツ
コナン「とんでもねえ量だぞこりゃ!!!!」
灰原「それだけじゃないわ!このうな重、ご飯の部分も荒く砕いたウナギだし、サンショウもウナギの骨を粉末にしたものだわ!タレすらもウナギの体液から作ってる!」
コナン「ぜ、全部ウナギじゃねーか!よく飽きねーな!」
灰原「元太君はそこまでうな重を愛しているのよ。もはやうな重のために一生を捧げているといっても過言ではないわ」
元太「具後があああああああああああああああああああああうな重うめえええええええええええええええええええええええ」ガツガツガツガツガツガツガツガツガツ
灰原「頑張って・・・・・・元太君!!!!!!!!」
コナン「今気付いたけどそういえば灰原は元太のこと小嶋君て呼んでたような」
店員「残り10秒!9・・・」
元太「うらあああああああああ」ガツガツガツガツ
店員「4・・・3・・・2!」
元太「完・・・・・・食・・・っっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!」
店員「おめでとうございます!チャレンジ成功です!」
元太「やったぜ!!!!」
灰原「おめでとう!よくやったわ!」
コナン「やるじゃねーか元太!」
元太「うげ・・・光彦吐かせろオエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」ゲロゲロゲロゲロ
光彦「ビュゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲもっとください」ゴクゴクゴクゴク
歩美「光彦君もゲロ屑にしてはそこそこ頑張ったよね!」
コナン「こうして元太は、賞金100万円とウナギ1年分、そして世界ウナギ大食い選手権の出場権を獲得した」
灰原「世界大会でも優勝するのよ!」
歩美「期待してるよ元太君!」
元太「へっへっへ!当たり前だぜ!」
コナン「だが・・・俺は気付いていた」
コナン「元太を超えるうな重狂の存在に・・・・・・・・・!!!!」
その夜
光彦「博士、予想通り元太君は大食いチャレンジをクリアしましたよ」
阿笠「ほほう。それでどうだったかね?」
光彦「ええ、僕は余裕ですよ。なんせアレだけのゲロを食らいましたがまだ全然余裕ですね」
光彦「元太君は胃袋がちっちゃいですねー。僕なんか小腹が空いてここに来る途中ついウナギ屋を5軒ほど食べ尽くしちゃいましたよ」
阿笠「ほっほっほ。なら君は余裕かね?」
光彦「ええ、もちろん・・・・・・」
光彦「世界ウナギ大食い選手権の覇者は僕ですね!!!!!!」
終わり
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