THE3名様~ 凛時々希~ (84)
~登場人物~
いつもの三人
高坂穂乃果…ラブライブ優勝を目指す女子高生。皆んなを引っ張るμ’sのリーダー。
星空凛…元気りんりんなスポーツ少女。μ’sの中ではマラカスを担当している。
東條希…スクールアイドルμ’sの女神。μ’sの中では一番巨乳。
soldier
園田海未…古武道、剣道、弓道、日舞の園田流の使い手。園田は音ノ木にて最強。
絢瀬絵里…クールで賢く隙のない元生徒会長。賢い可愛いエリーチカの異名を持つ。
西木野真姫…西木野総合病院の医院長を親に持つ。音ノ木坂一の財力と学力を併せ持つ
伝説のメイド
南ことり…穂乃果と海未の幼馴染のフワフワ系女子。裁縫にお菓子作りと女子力がかなり高い。
お米大使
小泉花陽…凛とは幼稚園の頃からの大親友。最近は合鴨農法について勉強中。
矢澤にこ…アイドル研究部の部長さん。実は三年生。
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「非公式」
穂乃果「ん~どうしよう。何にしようかなぁ」
凛「穂乃果ちゃんは優柔不断だにゃ。凛だったら即決だよ?直ぐに決めると書いて即決にゃ」
穂乃果「凛ちゃんは毎回ラーメンだからでしょ?」
希「直ぐに決めると書いても即決にはならんなぁ」
凛「ラーメンだって味の種類があるもんね」
穂乃果「味噌、塩、醤油の三種類でしょ?穂乃果だってことりちゃんには決めるの早いねって言われるんだからね?早い方なんだからね?」
希「相手がことりちゃんだと何とも言えんけどね」
凛「もう穂乃果ちゃんはハンバーグでいいよ。どうせ美味しい美味しいって食べるんだから」
穂乃果「いや、まあ。そうだけど」
希「ん?」
穂乃果「何?どうしたの?」
凛「ねえねえ、早くメニュー決めなよ」
希「いや…μ’sのファンサイトを見つけたんやけど」
穂乃果「え?どれ?あっ、本当だ。初めてみるけど…非公式だよね?」
希「それはそうやろ。ウチ等が知らないんやから」
凛「ねえ?メニューは?」
穂乃果「どんなのが載ってるんだろう?」
希「ん~ランキングとか載ってるよ?」
穂乃果「ランキング?何の?」
希「メンバーの人気投票やね」
凛「ねえ?穂乃果ちゃんハンバーグでいいの?」
穂乃果「凛ちゃん。ちょっと待ってて?え?それってμ’sの中の人気投票だよね?なんでそんな残酷な事するの?」
希「まあ…アイドルやし…どうする?見てみる?」
穂乃果「え?傷付かないかな?穂乃果傷つかないかな?」
希「まあ、あくまでも非公式なランキングやし」
穂乃果「だよね?見てもそんなに気にする事じゃないよね?」
希「うん。見てみようか?」
穂乃果「うん。見よう」
希「了解」ポチッ
穂乃果「どれどれ?穂乃果は何位かな?…穂乃果6位…5票で6位…」
希「ウチは…ウチも同率で6位や…」
穂乃果「1位の絵里ちゃんで11票…海未ちゃんが8票で2位か…その次が真姫ちゃんで…7票…」
希「流石人気やね。あの三人は」
穂乃果「凛ちゃん4位だし…花陽ちゃんが5位かぁ…ことりちゃんが何故か低いね」
希「1位でも違和感ないくらいなのにね?」
穂乃果「まあ、非公式だしね?」
希「そうやね。投票数も少ないし…全然あてにならんよ」
穂乃果「そうだよね。…でもさ…穂乃果も希ちゃんも後一票で花陽ちゃんと並ぶんだよね?」
希「そう…やね。…ウチも穂乃果ちゃんにも投票する権利はあるんよね?」
穂乃果「いや…まあ…うん。でも、それって卑怯じゃない?」
希「まあ…でも、非公式やし…」
穂乃果「…押しちゃう?」
希「ん~どうしよう…そこまでして票が欲しいか…」
ピンポーン
穂乃果「え?」
希「ん?」
凛「も~穂乃果ちゃん遅いから押しちゃったよ?」
穂乃果「え?あっ、うん。ハンバーグにしようかな」
希「う、ウチは焼肉定食に…凛ちゃんのお陰で卑怯にならずにすんだよ」
「公式」
凛「ラーメン美味しいにゃ~」
希「凛ちゃんは本当に美味しそうに食べるなぁ。作った人も嬉しいやろうね?」
凛「うん。だから希ちゃんも凛にラーメン作ってくれても良いよ?」
希「それは無理やろ。ラーメンは無理や」
穂乃果「希ちゃんの得意料理はうどんだもんね?」
希「まあ、そうやね」
凛「一から作るわけじゃないんでしょ?」
希「うん」
凛「それって得意料理って呼べるの?」
希「仕方ないやん。得意なんやから」
凛「そっか」
穂乃果「え?納得しちゃうの?」
凛「もう一つ希ちゃんの得意料理で気になってる事があるにゃ」
希「ん?何?出汁の話とか?」
穂乃果「あっ、そっか。出汁を拘って作ってるとかだったら得意料理と呼んでも過言じゃないかも」
希「そうやろ?市販のつゆやけどね」
穂乃果「え?」
凛「そうじゃなくてね?プロフィールに得意料理はおうどんさんって書いてるでしょ?」
希「うん。だから仕方ないやん。うどんが一番得意なんやから」
凛「そうじゃなくって。なんでおうどんさんって言うのかなって。プロフィールに書くならうどんでいいのに」
穂乃果「確かにそうだよね」
希「べ、別にええやん。なんかアカンの?」
凛「凛の勘なんだけど…可愛いと思ったのかなって」
穂乃果「あ~そうなんだ。そうだったんだね、のんたん?」
希「なっ、ち、違うよ。子供の頃からそう言う言い方なんやって」
凛「あ~照れてるにゃ~。さっきはうどんって普通に言ってたもんね?」
穂乃果「うん。穂乃果も聞いたよ」
希「なっ、だから何でウチの事をいじるん?アイドルだからって好きな食べ物をいちごにしてる人に言われたないよ。パンばっかり食べてるくせに」
凛「まあまあ、のんたん可愛いよ?子供の頃の夢のサンタさんも可愛いよ?」
穂乃果「なれたら真姫ちゃん家に行ってあげてね?」
希「だから、なんでうちの事いじるんや~。そんなキャラやないって~」
「持ち込み」
海未「真姫。作品が出来たので見ていただけますか?」
真姫「え?何?」
絵里「え?何の話?」
海未「ほら…過去に一度私の作品を真姫と穂乃果に読んでもらったでしょう?」
真姫「あ~ことりがいなかった時にね」
海未「ちゃんと人に読んでもらった方が良いと真姫も言っていたじゃないですか。だから、持って来たんです。他の皆んなが来る前に読んで頂ければ」
真姫「まあ、いいけど」
絵里「え、何?海未何か書いて来たの?私も読んだ方がいいの?」
海未「すいません。まだ、恥ずかしいので絵里は…」
絵里「そう?」
真姫「なんで私は恥ずかしくないのよ」
海未「だって真姫はしってるじゃないですか」
真姫「まあ、いいけど……」
ペラペラ
海未「……」
絵里「ねえ?この間私ずっと待ってるの?」
真姫「……」
ペラペラ
海未「……」
絵里「なんか凄く寂しいんだけど」
真姫「なるほどね」
海未「ど、どうでしょうか?」
絵里「え?もう読み終わったの?」
真姫「そうね…この主人公。モデルは穂乃果でしょう?」
海未「分かりますか?」
真姫「バレバレよ。で、その友達が海未とことりでしょう?」
海未「はい…」
真姫「これはどう言うお話を書いたつもりなの?」
海未「今までずっと一緒だった幼馴染がそれぞれ違う大学に進む話なのですが。三人のすれ違いと友情の再確認をテーマに…」
真姫「あのね?私はこの話を理解出来たわよ?何故なら、私はあなた達三人の事をよく知ってるから。でもね、もしこれが世に発表されたとしてわかる人が何人いるかしら?もっと三人の関係を掘り下げてくれなきゃ」
海未「な、なるほど」
真姫「でも、文章構成なんかはさすがは海未って感じね。あとはまあ、頑張って」
海未「は、はい。ありがとうございます」
絵里「え?何?海未は将来小説家デビューしたいの?」
「誤送信」
穂乃果「ん~イチゴパフェお、い、し、い~」
凛「分かるにゃ~。そうにゃ、そうにゃ。パクっ。ん~美味しいにゃ~」
穂乃果「あっ、凛ちゃんが穂乃果のパフェ一口食べた。いいって言ってないのに一口食べちゃった」
凛「しなちくあげるから許してよ」
穂乃果「やだよ。しなちくって…しなちくってさぁ」
希「もぉ~凛ちゃん勝手に食べたらあかんよ?穂乃果ちゃんも一口くらいで騒ぎすぎや」
穂乃果「いや、まあ…うん。そうだけど」
希「いい、凛ちゃん?こう言う時はね、穂乃果ちゃん貰うよ?」
穂乃果「あっ」
希「あ~美味しい。こうやってやればいいんよ?」
穂乃果「いや、ダメだよ。結局穂乃果いいって言ってないからね?」
ピロリン
穂乃果「ん?」
希「穂乃果ちゃんの携帯やない?」
穂乃果「なんだろ?」
希「携帯のおかげで助かったね?」
凛「ナイスタイミングだにゃ」
穂乃果「うわっ…海未ちゃんから…」
希「海未ちゃん?」
凛「何かまずいの?」
穂乃果「いや、これ見てよ」
海未:許してにゃん
穂乃果「これ間違えたのかな?」
希「え?どうやろ?打ち間違いでにゃんはないだろうけど」
穂乃果「だよね?え?今まで海未ちゃんからこんなライン来た事ある?」
希「ないよ」
凛「凛もないにゃ」
穂乃果「だよね?ないよね?って事は違う人に送ろうとしたんだよね?」
希「そうかもしれんね」
穂乃果「どうすれば正解かな?返事した方がいいのかな?でも、海未ちゃんたぶん嫌がるよね?」
希「そうやろうね。誰に送るつもりやったんやろ?」
穂乃果「男の人って事はないしμ’sのメンバーでもないだろうし。もしかして、お家の人とか?」
希「え?海未ちゃんって家だとそんな感じなんかな?」
穂乃果「いや、そんな事はないはずだけど」
凛「凛に影響されたのかな?」
希「それもないやろ」
ピロリン
穂乃果「あっ、また来た…」
海未:ピョーン
穂乃果「え?何?怖いよ希ちゃん」
希「いや、ウチも最近の出来事で一番怖いわ」
「ケンカ」
凛「今日は何味のラーメンにしようかなぁ」
真姫「凛…あなたまたラーメンを頼むつもりなの?」
凛「うん?そうだよ?」
花陽「凛ちゃん昨日のお昼もラーメン食べてたよね?」
真姫「体壊すわよ?」
凛「大丈夫だよ」
真姫「そんなわけないじゃない。栄養バランスが崩れるに決まってるでしょ」
凛「かよちんだって昨日もお米食べてたもんね?それと一緒にゃ」
真姫「一緒じゃないわよ。屁理屈ばっかり言って」
凛「屁理屈じゃないもん。凛真剣だもん」
真姫「じゃあ、ただの馬鹿よ」
凛「あー、真姫ちゃん凛の事を馬鹿って言った。馬鹿って言った方が馬鹿にゃ」
真姫「そういう所が馬鹿って言われるのよ」
凛「ふんだ。真姫ちゃんの意地悪」
真姫「な、なんですって?」
凛「真姫ちゃんなんて…真姫ちゃんなんて……煮干しにゃ~」
真姫「はあ?意味が分からないわよ」
花陽「やめます」
真姫「え?」
凛「かよちん?」
花陽「二人がケンカするなら…私もお米を食べるのやめます」
凛「いや、かよちん?何言ってるの?そんなのかよちんじゃないよ」
真姫「そうよ。だいたい私達のケンカと花陽の白米は関係ないじゃない」
花陽「関係あるの。私は…私は二人がケンカするのがそれくらい嫌なの」
凛「…ごめん、真姫ちゃん。凛が悪かったよ。今日は冷やし中華で我慢するにゃ」
真姫「べ、別に…私も少し言い過ぎたわ」
花陽「ふふっ、それじゃあ仲良く食べよう?それじゃあ」
ピンポーン
店員「はい?」
花陽「ライス特盛お願いします」
凛「それは…食べ過ぎだよ」
「心霊映像」
それでは、もう一度ご覧下さい………。
穂乃果「まあまあだよね?」
凛「凛は怖くなかったけどね。こんなの見飽きたにゃ」
希「そう?」
穂乃果「うん。なんて言うか…昔の方が怖かった気がするよ」
凛「あ~分かるにゃ。今のはハッキリと見えすぎて逆に怖くないよね?そんな事よりラーメン食べることの方が大切にゃ」
穂乃果「そうそう。作り物っぽいよね?」
希「まあ、二人が信じようが信じまいがどっちでもええんやけど。この動画にはまだ続きがあってな?」
穂乃果「え?続き?」
凛「でも、もう動画の残り時間ないよ?」
希「うん。動画自体はね。実はこの動画は曰く付きでね?この動画を見た人は一週間以内にのろわれるらしいんよ」
穂乃果「え?」
凛「な、何それ?」
希「なーんて…」
穂乃果「うわぁぁぁぁ。最悪だよ。なんてもの見せるさぁぁぁ」
凛「嫌にゃ。まだ凛死にたくないにゃぁぁぁ。まだ、やりたい事沢山あったにゃぁぁぁぁぁ」
穂乃果「そんなの穂乃果もだよぉぉぉぉ。ラブライブはどうするのさぁぁぁ。うっ、グスッ。うわぁぁぁぁん」ダッ
凛「グスッ。うわぁぁぁぁぁぁん」ダッ
ありがとうございましたーー。
希「二人とも…お会計…」
「怖い話」
海未「昨日…穂乃果が私の家に泣きながら訪ねて来ました」
希「はい…」
海未「それはもう大泣きをしながらです」
希「はい…」
海未「どうして泣いているのか聞いてみるとなにやら呪われてしまったと」
希「はい…」
海未「正直最初は意味が分かりませんでしたがよくよく聞いているとどうも希が関与しているそうで」
希「はい…」
海未「その後ちょうど凛も来たんです。お別れをしに来たって。あなたに呪いの動画を見せられたって泣きながら言っていました」
海未「あなたが二人を泣かせたのですね?」
希「ほんのちょっとイタズラのつもりだったんよ?怖い動画が見たいって言うから見せてあげて…もうちょっと怖がらせようとこの動画を見たら呪われるよって」
絵里「なるほどね」
希「すぐにネタバラシするつもりやったんやけど二人とも走って出てだ行っちゃうから」
海未「そんな事だろうと思いました。はあ…あなたは最上級生なんですから少しは自覚して下さい」
絵里「そうよ。あの子達純粋で直ぐに信じるんだから。よっぽど怖かったんでしょうね」
希「ウチは海未ちゃんから電話が掛かってきた時の方が怖かったわ」
海未「自業自得でしょう?」
希「まあ、そうやけど」
海未「それで?」
希「へ?」
海未「二人にどんな動画を見せたのですか?」
希「見たいの?」
海未「少し興味があります」
希「えっと…少し待ってな」
絵里「やめなさい」
希「ん?」
絵里「やめなさいと言ってるの」
海未「どうしたのです?」
絵里「また、泣くわよ」
海未「いや、私は幽霊なんかじゃ泣きませんよ」
希「逆に何なら泣くんや…」
絵里「違うわよ。私が泣くかもしれないって言ってるのよ。言わせないでよ」
希「あ~なるほどなぁ」ポチっ
「宝くじ」
穂乃果「はあ…」
希「どしたん?」
穂乃果「ん~実は今月お小遣いピンチで…」
凛「逆にピンチじゃない月を見てみたいにゃ~」
穂乃果「いや、まあそうなんだけどさ」
希「穂乃果ちゃんはもう少し計画的にお小遣いを使った方がいいんやない?まあ、こうしてファミレスに誘ってるウチが言うのもなんやけど」
凛「結婚してから大変だよ?」
穂乃果「だ、大丈夫だよ。余計な心配だからっ!?あ~あ~、宝くじ1等でも当たればなぁ」
凛「宝くじ買ってるの?」
穂乃果「いや…買ってないけどさ」
希「じゃあ、当たるわけないやん…」
穂乃果「いや、そうだけどさ。言うくらいいいじゃん。夢くらいめさせてよ」
凛「夢を見るのはいいけど寝言は寝て言った方がいいと思うよ?」
希「そもそも高校生って宝くじ買えないんやない?」
穂乃果「え?買えるでしょ?買った事ないけど」
凛「買ったこともないの?」
穂乃果「…ないよ?」
凛「もうこの話終わりにしようか?」
希「そうやね」
穂乃果「え?なんで?これから一億円当たったら何を買うかとかそう言う話に展開していくんじゃないの?」
凛「うん。違うよ」
穂乃果「そっか」
「二輪車」
絵里「ねえ?」
希「どしたん?」
絵里「私達ってもう車の免許を取れる年齢なのよね?」
にこ「そうね」
絵里「二人は取らないの?」
希「予定はないけど」
にこ「別に東京に住んでたら車の免許なんていらないんじゃない?」
絵里「若者の自動車離れは深刻ね」
にこ「何よ?あんた取る気なの?」
絵里「いや、今の所はないけど」
にこ「じゃあ、なんだったのよ」
絵里「いや、ただの世間話よ」
希「将来的には取るつもりなん?」
絵里「私似合うかしら?車の運転?」
にこ「まあ、いけるんじゃない?」
絵里「そう?じゃあ、取ろうかしら」
希「車も似合うけどえりちはバイクとか凄く似合いそうやんな」
絵里「バイク?二輪車って事?」
にこ「他に何があるのよ。でも、確かに絵里がバイクに乗ってたら絵になりそうね」
希「にこっちは足がつきそうになさそうやね」
にこ「そ、そんな事ないわよ」
絵里「バイクかぁ…あそこを走ってるバイクとかどう?似合うかしら?」
希「あれはカワサキZRX1100やね」
絵里「川崎?神奈川県の政令指定都市の?」
希「ちゃうよ。バイクのメーカーやって」
にこ「聞いた事ないわよ?」
希「ホンダとかスズキは聞いた事あるやろ?」
絵里「車のメーカーよね?」
希「ホンダとスズキはバイクも作ってるんよ?」
にこ「そうなの?初めて知ったわよ」
希「ホンダ、スズキ、カワサキ、それにヤマハの四つが日本のバイク四大メーカーなんよ」
絵里「ヤマハって…あのヤマハ?楽器とかの?」
希「うん」
にこ「へえ。全然興味ないから全然知らなかったし多分忘れるわね。って言うかあんたはなんで知ってるのよ」
希「まあ、ここら辺は一般教養なんよ」
にこ「へーそうですか」
希「バイクメーカーそれぞれに特徴があってな。例えばホンダは技術のホンダなんて呼ばれとるんよ。言わばバイク界の優等生やな。μ’sで例えるなら海未ちゃんや」
絵里「あそこを走ってるバイクにもホンダって書いてあるわよ?」
希「あれはホンダCB400super fourやね。教習車でもよく使用されてるそれこそ優等生なバイクや」
絵里「あれは?」
希「あれはヤマハXJR。通称ペケジェイやね。空冷最速を目指してヤマハが開発したんよ。さっき走ってたCBやカワサキゼファーのライバル者や」
絵里「じゃあ、あそこを走ってるのは?」
希「あれはヤマハのJOG。原動付自転車や。ヤマハって言ったけど実は今生産してるのはヤマハやないんよ」
絵里「ハラショー。そんな事もあるのね。じゃあ…」
にこ「ねえ?まだ続けるの?にこすっごくつまらないんだけど」
希「…やめよっか?」
絵里「え、ええ」
「ダンス」
穂乃果「いやぁ、今日も疲れたねぇ」
希「ライブも近いからね」
凛「海未ちゃんも絵里ちゃんも張り切ってたもんね」
穂乃果「うん。でもさ、皆んなダンスとか凄く上達したよね?」
希「そうやねぇ。練習は裏切らないって本当やね」
凛「穂乃果ちゃんなんて最初は井森ダンスみたいだったもんね」
穂乃果「いや、もうちょっと踊れたよ!凛ちゃんだって最初は体硬くってそれこそ井森ダンスみたいだったじゃん」
凛「そんな事ないにゃー」
希「まあ、ええやん。今や二人ともすっごく上達したんやから」
穂乃果「でも、あれだよね?希ちゃんってさ一番最後に加入したのにすぐに追いついて来たよね?」
凛「確かに。バレエやってた絵里ちゃんならまだしも…よくついてこれたね?」
希「うん。まあね」
穂乃果「もしかして…裏で猛特訓してたとか?」
凛「え?そうなの?」
希「そらはね…それは内緒やな」
穂乃果「え~何それ」
「非公式2」
絵里「ねえ?」
海未「どうしたんです?」
絵里「こないだ穂乃果と凛から聞いたんだけどね」
真姫「じゃあ下らない事ね。そんな事より次の曲をどうするか早く決めましょう」
絵里「いや、それがそうでもないのよ。なんでもμ’sの非公式ファンサイトがあるらしくってね」
海未「非公式?」
真姫「それだけ私達も有名になったって事でしょ?ネットじゃよくある事よ」
絵里「うん。そうなんだけど…どんな事が書いてあるのか気になって…変な事が載ってたら大変でしょ?」
真姫「じゃあ、見てみればいいじゃない」
絵里「一人じゃなんか…ねえ?だからこうして二人に」
真姫「なんでよ…」
海未「このサイトですか?」
絵里「え?…そうそう。確かこれよ」
真姫「ふーん。わりとまともっぽいじゃない。これなら別に問題ないでしょ?応援してくれてると思えばいいのよ」
海未「ランキングなんてありますね…あまり見たくないですが…」
絵里「え?どれ?」
真姫「絵里が1位じゃない。海未は2位よ?次いで私が3位…」
海未「絵里は人気ですね」
絵里「そ、そう?なんか照れるわね」
真姫「まあ、絵里が人気って言うのは分かるけど…それにしても誰が投票してるのかしら?」
海未「あっ?」
絵里「今度は何?」
海未「このサイトでは私と絵里と真姫の三人をμ'sのクール組と呼んでユニットを作ってるみたいですね」
真姫「どれ?賢い元生徒会長絢瀬絵里。大和撫子園田海未。冷静沈着なピアニスト西木野真姫の三名からなるμ’sのクール組…まあ、悪くないわね」
絵里「そんな風に思われてるのね。私達って」
海未「こっちにも何か書いてあります」
真姫「えっと…μ’sのリーダーおっちょこちょいで楽観的な高坂穂乃果。いつでもどこでも走り回る元気印の星空凛。矢澤にこの三名からなるμ’sのおバカ三人組…不名誉なユニットね…」
海未「こう言う時普段の行いがものを言うんですね」
絵里「にしても悪意があるわね」
海未「あっ!?」
絵里「今度は何?」
海未「μ’sの隠し撮りと…」
真姫「 なによそれ」
絵里「それは…場合によっては問題よ?」
海未「確認して方がいいですよね?」
真姫「当然よ」
絵里「変な画像がなければいいけど」
ポチポチ
真姫「私の画像は…二枚も取られてるじゃない」
海未「二枚とも普通にピアノを弾いてる写真ですね」
真姫「まあ、これくらいならいいけど」
海未「私のは一枚です。…お饅頭を食べてる所ですね」
絵里「穂乃果と凛のページはそれぞれ10枚以上あるみたいね」
真姫「どんだけ撮られてるのよ。隙を見せ過ぎなのよ」
海未「希に至ってはこの画像。思いっきりカメラ目線でピースしてますけど…」
絵里「ねえ?私のページは?」
海未「ちょっと待ってください」
ポチポチ
絵里「な、何よこれ…」
真姫「絵里の画像…全部で50枚近くあるけど…」
絵里「ど、どうして…」
海未「一番人気だからでしょうか?」
真姫「それにしても…これだけ撮られて気付かなかったの?」
絵里「え、ええ…」
海未「そのはずですよ。この画像…全て絵里がぼーっとしている所を撮られていますし」
真姫「これなんてポカンと口開けて上向いてるし…」
絵里「やめて。そのサイト閉鎖して。そんなのが出回ったらもうお嫁に行けないわよ」
真姫「いや…意外とファンが急増するかも」
「炭水化物」
穂乃果「いやぁ、お腹すいたねぇ。穂乃果もうお腹と背中がくっつきそうだよ」
凛「それって想像すると凄く怖いにゃ。あ~でも凛もお腹すいたにゃ~。ね?かよちん?」
花陽「うん。そうだね」
店員「お待たせしました。ラーメンセットです」
凛「あっ!はい!」
穂乃果「凛ちゃん本当にラーメン好きだよね」
店員「ライス特盛りのお客様?」
花陽「はいっ!」
穂乃果「え?ライス単体?」
凛「かよちんらしいにゃ~」
店員「パンとシチューセットのお客様?」
穂乃果「はい」
凛「さっきも部室でパン食べてたよね?」
店員「デザートは食後でよろしいでしょうか?」
ほのりんぱな「はい」
凛「頂きます。ん~ラーメン美味しいにゃ」
穂乃果「うん。今日もパンが美味い。シチューとも相性ばっちしだね」
花陽「ご飯美味しいよぉ~~」
穂「あ~、やっぱりパンが…」
凛「ラーメンが…」
花陽「ご飯が…」
ほのりんぱな「一番だよ~」
凛「えっ!?ラーメンが一番だよ?」
花陽「ごめんね凛ちゃん?こればっかりは凛ちゃんでも譲れないよ。白米が一番だよ」
穂乃果「いやいや、パンが一番だよ。なんなら一口食べてみなよ」
凛「一口食べてもラーメンが一番なのは変わらないと思うけどね。あっ、このパン凄く美味しいにゃ」
花陽「本当だね。凄くモチモチしてるよぉ。でもね、この白米もすごく美味しいんだよ?」
穂乃果「どれどれ?んっ!?ん~噛めば噛むほどお米の甘味が口の中に広がるよ」
凛「幸せな気持ちになるにゃ~」
花陽「だよね、だよね?」
凛「でも、凛のラーメンも負けないにゃ。一口どうぞ」
穂乃果「実はここのラーメンってはじめて食べるんだよね。ん~ファミレスのラーメンとは思えないね」
花陽「このスープ…深いコクなのにしつこくなくって後を引く旨味のスープだよね!麺も程よい中太麺でスープとよく絡みついてとっても美味しいよね」
凛「うん。流石かよちんにゃ。わかってるにゃ~」
店員「デザートのチーズケーキです」
穂乃果「わあ。来たよ」
凛「やっぱり食後はこれだにゃ」
花陽「そうだね」
ほのりんぱな「ん~美味しい~」
「最後のお楽しみ」
穂乃果「このアイス美味しい~。幸せだよ~」
希「ええなぁ、穂乃果ちゃんは毎日幸せそうで」
凛「え?希ちゃんは毎日不幸なの?」
希「え?そりゃあ、ウチだって…皆んなと出会えて幸せに決まっとるやん。こんな事言わせんといてよ」
穂乃果「いや、本当に美味しい」
凛「え~凛も頼めば良かったかなぁ」
希「…」
穂乃果「しかし、悲しいかな…美味しいものって食べてるとすぐになくなっちゃうんだよね」
凛「人類の永遠のテーマだよね?」
穂乃果「あ~美味しかったなぁ…」チラッ
凛「そこまでなの?凛も頼もうかなぁ…」
穂乃果「…」チラチラ
希「まさかと思うけど…器を舐める気やないよね?」
穂乃果「えっ?あ、あ、当たり前じゃん。ほ、ほ、穂乃果だって女子高生だよ?花も恥じらうお年頃だよ?そんな事するわけないじゃん」
凛「お家でも?カップアイスのフタとか舐めないの?」
穂乃果「え?うん…しないよ?した事も聞いた事もないよ」
希「聞いた事はあるやろ…」
穂乃果「いや、本当だよ?本当にやらないよ?海未ちゃんに怒られるしさ」
希「って事はやった事あるやん」
穂乃果「子供の頃の話だから。でも、勿体無いから…スプーンですくって」
凛「それもたいして変わらないにゃ」
「苦手克服」
凛「うぅ~騙されたにゃぁぁぁ」
海未「さあ、凛?どうぞ?」
凛「いや…大丈夫です」
海未「どうぞ?」
凛「……絵里ちゃぁん」
絵里「凛?私に助けを求めても無駄よ?今日は厳しくいくって決めてるんだから」
凛「そんなぁ…」
絵里「大丈夫!お魚って凄く美味しいから!」
凛「そんなの欲目にゃ」
絵里「欲目って…私は魚にとってどんな立場なのよ…」
海未「凛?好き嫌いしている様では大人になった時恥ずかしいですよ?」
凛「いいもん。同じ様なお説教何回も聞いたにゃ」
絵里「なら頑張りなさいよ…」
海未「頑なですね…」
絵里「凛?見てて?ん~美味しい。お魚って凄く美味しいわ」
凛「そんなの見せられたって無理だよ」
絵里「なんでそんなに頑なに食べないの?これなんて殆どお味噌の味よ?」
凛「それには深い事情があるんだよ」
それは凛がまだ小さかった頃ーーーーーー
凛パパ「ほら、凛。見てごらん?」
凛「わぁ、お魚さんだぁ。おっきいね?」
凛パパ「そうだろ?」
凛「これどうするの?」
凛パパ「クーラーボックスに入れて持って帰るんだよ?」
凛「一緒にお家に帰るんだぁ。よろしくね、お魚さん」
魚「よろしくな、お嬢ちゃん」
凛「お、お魚さんが喋った…」
魚「そりゃあ、俺たちだって喋るさ」
凛「そっかぁ。お魚さんの名前はなんて言うの?」
魚「俺はイナダって言うんだよ」
凛「イナダさんかぁ。イナダさんはお家の人は平気なの?」
魚「ああ、おいちゃんは一人もんだからよ」
凛「そっかぁ。じゃあ、凛が家族になってあげるね?」
魚「そうかい。ありがとうな、お嬢ちゃん」
凛パパ「凛?お魚と話してるのか?」
凛「うん。お家に一緒に帰るんだよね?」
凛パパ「そうだぞ~。お家に持って帰って刺身にすると美味しいぞ」
凛「え?食べるの?」
魚「ええ?嘘だろい?」
凛パパ「そりゃあ、そうさ」
凛「イナダさん逃げて」
凛パパ「凛!?何してるんだ」
魚「ありがとうよ、お嬢ちゃん。達者だなぁ」
凛「イナダさんももう捕まらないでね~」
ーーーーーーー
凛「それ以来、凛は魚を食べる事をやめたんだにゃ」
絵里「凛…そうだったの…」
海未「そうだったのですか…」
凛「え?う、うん…」
絵里「ってそんなわけないでしょう」
海未「よくそんなつくり話で切り抜けようと思いますね?逆な感心しますよ」
凛「やっぱりダメだった?」
海未「当たり前でしょう!!!」
焼魚「せめて美味しく食べてくれよ?」
絵里「え?何?」
海未「どうしたのです?」
絵里「い、いや…なんでも…」
「練習」
穂乃果「今日は絵里ちゃんがすんなり来てくれたから楽だったね?」
凛「そうだね。そのかわり希ちゃんが遅れて来るけどね」
絵里「あのねぇ…私だってちゃんとした時間に誘われれば来るわよ。練習で疲れた後とかじゃ無ければ」
穂乃果「なるほど。そんな事言ったってねえ?」
凛「疲れてるのは皆んな一緒だもんね?」
絵里「あのねぇ…」
穂乃果「そんな事よりさ…絵里ちゃんはなんで遊んでるのにゲームやってるの?」
凛「ね?凛も思ったよ」
絵里「それがね、こないだ希とにこと車の運転免許の話になったんだけどね」
穂乃果「車の?絵里ちゃん免許取り行くの?」
凛「どんな車乗るの?」
絵里「いや、免許はまだ取りに行かないんだけどね?にこが不安な事ばっかり言うから…事故したら危ないとか」
穂乃果「まあ、そりゃあそうだ」
凛「にこちゃんって当たり前の事を当たり前に言うね」
絵里「でも、そんな事言ってたら何も出来ないじゃない?」
穂乃果「うん、そうだね。絵里ちゃんの言う通りだと思うよ」
絵里「でも、にこの言うことも間違いではないから」
凛「ないから?」
絵里「希が練習にってまずはゲームでイメージを掴むところから始めればって貸してくれたのよ」
穂乃果「へえ~希ちゃんはやっぱり友達思いだね。今のゲームって凄くリアルだって言うしね」
凛「ふ~ん。そんなにリアルなんだ」
絵里「ええ。私ってあんまりゲームとかやった事ないから驚いちゃったわ」
穂乃果「」
凛「そうなんだ?凛もあんまりやった事ないから同じだね?」
絵里「そうねぇ」
穂乃果「ねえ?今さ、チラッとゲームの画面が見えたんだけど…」
絵里「え?そう?リアルでしょう?」
穂乃果「いや、リアルだけどさ…ドット絵の頃から比べたら物凄くリアルだけど…そのゲームで練習するのはどうかと思うよ?」
絵里「え?そう?結構難しいのよ?バナナを避け運転したり甲羅からに当たらないように運転したりテクニックも必要だし。交通ルールの概念がないのが惜しいけどね」
凛「え?そのゲームって…」
穂乃果「絶対に希ちゃん面白がって貸してるよ。悪ふざけ全開だよ」
絵里「そ、そうなの?」
穂乃果「そうだよ。そんなので運転の練習になるわけないじゃん」
絵里「た、確かに…希に騙されたわ…」
穂乃果「絵里ちゃんって意外と世間知らずで騙されやすいよね?」
凛「将来の詐欺とかに引っかかりそうで心配にゃ」
完
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