未央「ちょいちょーい、しぶりんしぶりん。プロデューサーだって一応人間だよ?」
凛「…そうだっけ。1人でありえない量の仕事捌くしありえない数のアイドル担当してるから、つい忘れちゃうよ」
卯月「不発弾踏み抜いても生きてましたしね!」
未央「まぁそんなプロデューサーでも風邪ぐらいは引くって訳だよ。だから今日はお休みだってさ」
凛「ふーん…仕事は大丈夫なの?」
未央「昨日、「何か体がダルい…風邪っぽいから動けるうちに1週間分の仕事終わらせておこう」って前倒しでやっといたんだってさ」
凛「やっぱり常人じゃないよ超人だよ」
卯月「むしろ怪人かもしれません!」
未央「否定はしないけどさ」
凛「そっか、じゃあ今日のレッスンも休みなんだね」スタスタ
未央「ちょいちょーい!」
凛「何?どうしたの未央。通れないんだけど」
未央「通せんぼだからね!」
未央「何でサラリと帰ろうとしてるの。私達のレッスンは普通にあるよ!」
凛「え、何で?」
未央「むしろこっちが何でって聞きたいよ」
凛「レッスンあるの?じゃあお見舞いはどうするの」
未央「普通に終わった後で行こうよ!」
凛「え、お見舞いよりレッスンが優先なの?」
未央「しぶりん、私達アイドル。レッスン大事。オーケー?」
卯月「凛ちゃんポンコツです!」
ちひろ「あの怪人、私の仕事まで終わらせてったよ…」ズズーッ
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モバP(以降P表記でございますよ)「にゃぷしっ!」
P「ずびっ…うぅ…ティッシュ、ティッシュはどこだ…」
P「…畜生、もう空かよ」ポイッ
P「うー…こんなに本格的に風邪ぶっこくなんて何年ぶりだ…?」
P「仕事終わらせておいて大正解だな…みんなちゃんとやってるかな…」
P「いかん、仕事の事が気になりすぎて全然休めねぇ」
P「…っぷしゅん!」ズビッ
P「あ゛ー…風邪の原因菌だけピンポイントで抹[ピーーー]る光線銃とか作ってくれないかなぁ…」
ピンポーン
P「…なんじゃいこんな時に…俺が風邪引いてるのを知らんのか」
ピンポーン ピンポーン
P「どうせ勧誘かセールスか眼魔世界の侵攻だろ…無視無視」ゴロッ
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
P(無視だ無視)
ピンポーン ピンポーン ピンポピンポピンピンピンピンポピンポーピンピンポーン
P(無視無視…)
ピンポーンピンポーンピンピンピンピンピンピンピピピピピピピピピピピピチュドンッ
P「うるせぇぇぇぇぇぇ!!」ガバッ
P「あと何だ最後の音!」
P「インターホンが効かねぇよぉ!はぁいどこのどちら様ですかぁ!?」ガチャッ
凛「わっ、駄目だよプロデューサー。安静にしてないと」
卯月「汗臭いです!嫌ではありませんけど!」
未央「ちょっとちょっと2人とも…。あ、ゴメンねプロデューサー」
P「…何してんのお前さんたち」
凛「何って、見たまんまだけど」ガサッ
P「買い物袋持ってるな」
未央「お見舞いに来たよプロデューサー。あ、ちゃんとレッスン終わってから来たから安心していいからね」
P「おー…ティッシュまで買ってきてくれてる。正直めっちゃありがたい…」
凛「どうせ寝てばっかりで部屋散らかしてるんでしょ?上がるよ」
P「ちょちょっ、アイドルが男の部屋に軽々しく入るもんじゃないっつの」
未央「まぁまぁ、言いたいことは分かるけどさ、一人じゃキツいでしょ?しばらくプロデューサー家に1人って聞いてたしさ」
P「…それはそうだけど…確かに助かると言えば助かるが」
卯月「島村卯月、お邪魔します!」
P「うつっても知らないぞ?」
凛「大丈夫だよ。私達は若いし」
P「うっ!風邪なのに心まで痛い!」
卯月「あ、プロデューサー。このインターホンどうしましょう!」
P「ああ、それウチのだったのね…もげてるから分からなかったわ」
未央「ご、ゴメンね…?後で責任持って直しておくから」
P「…助けにきてくれたんだよな?」
その1・NG3人娘の場合
未央「うわっ、本当に汚っ」
凛「ゴミ箱の周りティッシュまみれだね…」
卯月「はたしてここに包まれてる体液はプロデューサーさんの何の体液なんでしょう!」
P「オール鼻水だわい」ズビッ
凛「とりあえず、まずはゴミ捨てからだね」ポイポイッ
未央「しぶりーん、持ち帰っちゃ駄目だからねぇー?」
凛「・そんな事しないって」
未央「0.5秒ぐらい間があった気がするんだけど」
卯月「漫画とゲームと玩具ばっかりです!」
凛「あの仕事量でよく遊ぶ時間があるよね…化け物?」
未央「その化け物でも風邪引くんだもんねぇ…そんな風邪うつったら未央ちゃんみたいな一般人イチコロだね」
P「なら帰れって…買い物してきてくれただけで有り難いんだから。ほら代金」
凛「もう、わざわざこうして来たんだから無下にしないでよ」
未央「そうそう。これも日頃の感謝の現れということで、ね?」
P「凛、未央…」グスッ
卯月「プロデューサーさんっ、ここにある大量のライダーベルトは不燃ですか、粗大ですか?」ヒョイッ
P「やめたまえ!僕のお宝に!」ダダッ!
凛「ほら、無理して暴れるから…」
P「ゲホッ、ゴホッ…!」
凛「はいはい、プロデューサーは大人しく寝てなよ。あ、ご飯はちゃんと食べた?」
P「げほっ、ずびっ……ああ、一応、昼に……特盛りソースカツ丼を」
凛「重っ。風邪の時に何てチョイスなのさ」
P「栄養ガッツリつけようと……うう、まだお腹気持ち悪い」
凛「普段あんまり隙が無い癖に風邪引くとまゆレベルのポンコツになるね」
未央「掃除終わったよー」
卯月「ゴミ捨てただけですけどね!」
凛「ん、じゃあご飯作ろうか。ありがちだけどお粥でいい?」
P「おー……んじゃ、用意するわ…」ムクッ
未央「こらこら、何でプロデューサーが作ろうとしてるのさ」
凛「大人しく寝てなよ。お粥ぐらいいくら何でも作れるよ」
卯月「お茶碗にご飯よそってお水かけてレンヂでチンですね!」
未央「安心して、しまむーには一切手を出させないから」
P(いや、ぶっちゃけ卯月のやり方でも普通に作れるんだけどな…)
凛「冷蔵庫開けていい?」
P「おー…好きに使っていいからにゃあ…」
凛「うん分かった。弱って朦朧としてるプロデューサー超愛くるしい」
未央「安心して…しぶりんにも一切手を出させないから」
P「頼むな未央ぉ…お前だけがNGの良心だわ…」
未央「えへへ、そんな煽てられても何も出ないよ?」
P「お粥は出してください…」
凛「冷蔵庫の中使うね…って歌舞伎揚げで埋め尽くされてる!何だこれ、何だこれ!」
凛「出来たよプロデューサー」
P「おー、ありがとうな」ボリボリ
凛「って、何で歌舞伎揚げ食べてるの」
P「いや、少しでも消費しないと…」ボリボリ
卯月「意外とマヨネーズが相性いいです!」バリボリボリゴキュッ
未央「ちゃんとしたご飯食べなって…治るものも治らないよ?」
P「最悪の場合、スタドリ飲めば…」
凛「風邪の時に飲んだら化学反応起こしてウルトラ怪獣の名前しか言えなくなっちゃったじゃない」
卯月「アレは面白大変でした!」
未央「ほらほら、熱々のうちに食べようよ。ほらプロデューサー。あーん」
P「んあ」パクッ
P「美味熱い!」
凛「猫舌か」
昨夜ガンブレやりすぎて寝たりないからもう限界…寝るどす
何番煎じかもわからんネタでごめんよ
P「はふはふ…」
凛「どう?」
P「あふい」ハフホフ
凛「味」
P「美味いよ」
凛「良かった。作ったかいがあるよ」
未央「しぶりんはお米よそっただけじゃん」
凛「それが味の決め手だよ」
卯月「このニシン漬けもとっても美味しいです!ヒンナです!」バクモグモグバク
未央「ごめん、それは冷蔵庫のタッパーにあったやつ」
凛「ほらプロデューサー。口開けて」
P「自分で食えるんだけど」
凛「ほら、あーん」
P「聞く耳忘れてきた?んあ」パクッ
凛「ふふっ」
未央「うんうん、食欲はそれなりにあるみたいだね。これならすぐに良くなるかな?」
凛「掃除もしたし、あとは洗濯かな。タオルとか溜まっちゃってるし」
未央「よしっ、んじゃササッとやっちゃおう!」
凛「だね。プロデューサー、洗濯機借りるよ」
P「後で返してくれなー」
卯月「プロデューサーさん、はいっ、あーんです!」グリグリ
P「おごごごごごご」
未央「しまむーお座りっ!」
凛「洗濯するものってタオルぐらいかな」
未央「あとは着替えだね。あ、丁度いいからプロデューサーが今着てるパジャマも洗っちゃおうか」
凛「そうだね。…それにしてもプロデューサーの寝間着があんなファンシーだったなんてね」
未央「ぴにゃこら太着ぐるみパジャマだもんね、ビックリしたよ」
凛「うん、思わず孕むかと思った」
未央「ツッコまないぞぉー?」スタスタ
未央「プロデューサー、今着てるのも洗っちゃうから着替えちゃってー」
P「んぐぅ…」
未央「ありゃりゃ…」
凛「どうしたの、寝ちゃってる?」
未央「うん」
P「うーん…ゴルゴム…クライシス…乾巧…」
卯月「むにゃ…ユグドラシル…」
凛「…天使の寝顔だね」
未央「だねぇ」
P「んにゃ…」
卯月「すぴぃ…」
凛「でも叩き起こす」
未央「しぶりんのそういうブレないところ割と好きだよ?」
未央「だけどそのフライパンは置いてこようよ」
P「ん…いつの間にか寝ちゃってたのか」
未央「ゴメンね起こしちゃって。寝汗かいちゃってるだろうしさ。着替えちゃいなよ。はい、着替え」
P「未央は良い母親になれるな」
未央「ふっふっ、今頃未央ちゃんの良妻スキルを実感したのかね」
凛「良妻じゃなくて良母だけどね」
卯月「未央ママって言うと銀座のスナックみたいな響きになりますね!」
未央「しまむーお預け!」
卯月「はいっ!」
P「んじゃ、着替えるわ……思春期の娘さんたちはちょっと部屋出てなさい」
凛「うん、じゃあ出ててね2人とも」
未央「しぶりんもだよっ」グイッ
卯月「凛ちゃんの場合発情期ですからね!」
凛「ふーん、これがプロデューサーの使ってるクッション…まぁ悪くないかな」ハスハスッ
卯月「プロデューサーさん、下着はベジータの息子派なんですね!」
未央「おーい2人ともー。お見舞いで来てるんだから自重しなって。…言っても無駄だろうけど」
未央「プロデューサー、着替え終わった?」コンコン
未央「…」
未央「へんじがない」
未央「プロデューサー、開けちゃうよー?」ガチャッ
未央「ありゃ」
P「すやぁ…」
未央「…日頃よっぽど疲れてるんだね」
凛「悪くないかな、悪くないかなっ!」ハスッハスッ
卯月「うわ、PCの画像フォルダ猫画像で埋まってます!別の意味で不健全です!」
未央「…疲れるよねぇ」
未央「部屋入っちゃうよー…あ、ちゃんと着替えてるね、よしよし」
未央「うっわ汗臭っ!着替えてないねこりゃ…まぁ仕方ないか」
未央「じゃあ洗濯しちゃうね」
P「むぐぅ…」ゴロッ
未央「ああもう、暑くてもちゃんと布団かけてなきゃ駄目だよ」
P「…むぅ?」
未央「あ、ゴメン起こしちゃった?」
P「……せいやっ」グイッ
未央「わひゃっ!?」
P「むふぅ…」ギュゥ
未央「ちょっ!ちょちょっとプロデューサー!?」
P「あーはいはい…よしよし…」ナデナデ
未央「あふぁ」
未央「って、誰かさんと間違えてない!?未央だよっ、ちゃん未央だよミツボシだよ!?」
P「むぅ…?うん、このパッション感…」ギュッ
未央「ひゃっ!た、確かにパッションには違いないけど…!」
未央「寝ぼけてないでプロデューサー!こ、こんなところしぶりんやしまむーに見られたら…」
P「すやぁ…」
未央「熟睡かーい!」
凛「…はっ!いつの間にか夢中になってたよ…あれ、未央は?」
卯月「隠しフォルダ見つけたら今度はカピバラ画像で埋まってます!」
凛「ねえ卯月。ミツボシ知らない?」
卯月「あ、私も夢中になってました!」
凛「プロデューサーのところかな?もし抜け駆けしてたらどうしようか」
卯月「命燃やします!」
嫁迎えにいって買い物して夕飯作るんでまた夜に。
玩具代わりにキッチンペーパーの芯あげたらハムスターが詰まった…
P「うーん…もうガチャれないよぉ…」ムニャムニャ
未央「むにゃあ…」
凛「」
卯月「わわっ、未央ちゃん抱き枕になってます!幾らなんでしょう?」
凛「ほら未央起きて!起きなって。ほら起きろカイシャクしてやる」
未央「うーん…なに…?もう朝…?」
卯月「闇の炎に抱かれて眠りますか?」
未央「……?」キョロキョロ
未央「…あ」
凛「おはよ」
未央「あ、あはは…おはよう」
P「むにゃ…?」
凛「未央」
未央「な、なに…?なんか目が怖いよしぶりん」
凛「寝心地はどうだった?」
未央「だから目が怖いってばぁ…」
未央「……」
未央「…至福でした」テヘッ
卯月「じゃあ次は私ですね!」
凛「卯月はさっき一緒に寝てたでしょ次は私だよ私!ねぇプロデューサー!」
P「むぅ…?」
凛「さぁさぁ、ピチピチ15歳の抱き枕だよ!」
未央「私も同い年なんだけど」
P「…むむー?」
P「…そいやっ」グイッ
未央「わひゃっ!?」
P「うん…この溢れるパッション感…すぴぃ…」
未央「ちょっ、2人見てるよプロデューサー!恥ずかしいんだけど!?」
卯月「超絶口元が緩んでます!」
凛「なんて日だ!!」
-----------------------------------------------
凛「てな感じで看病してきたよ」
ちひろ「オツカーレさまでした。大丈夫でした?風邪うつされたりしてませんか?」
卯月「大丈夫です!ちゃんとお家帰った後ファンタでうがいしました!」
ちひろ「なら安心ですね」
凛「あれ、プロデューサー今日もお休み?」
ちひろ「情けないですよねぇ。折角凛ちゃん達がお見舞いにいってあげたのに、悪化したんですって」
ちひろ「まあ本人も悪いと思ったんでしょうね。さっき来週分のお仕事がメールで届きました」
凛「怪人通り越してもはや魔人だね」
卯月「働く事を細胞レベルで刷り込まれている社畜の極みですね!」
ちひろ「あれ、そう言えばNGに1人足りませんけど、未央ちゃんは?」
凛「さぁ、多分寝込んじゃってるんじゃないかな」
ちひろ「あら、風邪うつされちゃったんですかね。NGのストッパーがいないと不安ですねえ」
卯月「大丈夫です!今だけNG(ナイトメアジェネレーション)で頑張ります!」
凛「じゃあ、未央の弔…分までレッスン頑張ってくるよ。行くよ卯月」
卯月「はいっ!」
ちひろ「いってらっしゃーい」
ちひろ「さてと、私はどうしましょうねぇ…仕事は全部あの風邪引き社畜が終わらせちゃってますし…」
ちひろ「あ、凛ちゃん今日もお見舞い行くつもりですかね…言いそびれちゃったけど」
ちひろ「…ま、いっか。それよりどうやって暇潰ししよ…」
P「もぷしっ!」クシユッ
P「う゛ー…、まだ治らねぇ……これが老いだと言うのか」ズビッ
P「昨日NG3人娘が来てくれたから買い出しも掃除も洗濯も助かったけどな…」
P「まぁ、インターホンとミツボシを代償にしたけど」
アレ、インターホンナイヨ ホントダ
P(…ん?何か外からネコ耳アイドルとにわかロックアイドルみたいな話し声が聞こえる…幻聴かな)
ナニカニチギリトラレタヨウナケイセキダネ マルデウヅキチャンノシワザノヨウニャ
P(うーん…きっとネコ耳の勧誘かカレイの煮付けの押し売りだろ…寝よう寝よう」ゴロッ
ドンドンッ
みく「おーいPチャーン、インターホン壊れてるにゃあ、いるー?」
ドンドンッ
李衣菜「プロデューサー生きてるー?生きてなかったら返事してよー」
P(ツッコまねぇぞー?)
ドンドンドンッ
みく「Pチャーン!絶対中にいるにゃあ!気配がするよ!」
ドンドンドンドンドンッ
李衣菜「寝てるのー?起きてよー開けてよー。買ってきたカレイが痛んじゃうよー」
P(ホントにカレイの押し売りだったでごぜーますよ!)
みく「…返事がないね」
李衣菜「寝ちゃってるのかな」
みく「仕方ないにゃあ…」
P(すまんの、眠れそうだから寝たいのよ…元気になったら思う存分構ってあげるからな)
カチャカチャ
P(お、このまま眠りにつけそう…闇に抱かれて眠りますよ…)スゥ…
ガチャッ
李衣菜「うしっ、開いたよ」
みく「おー、流石にゃ自称ロックアイドル」
P「ドアロック開けるアイドルじゃねぇだろが」
みく「あ、起きてた!ってことは居留守使ってたってことだよね!お邪魔するにゃ!」プンスカ
李衣菜「うわっ、それは酷いよプロデューサー!お邪魔しますっ!」プンプン
P「おう、勝手に鍵あけて勝手に入って不法侵入ですわいらっしゃい」
P「別に居留守使ってた訳じゃねえよ。後ちょっとで眠れそうだったから無視してただけで」
みく「それが居留守にゃ!」
李衣菜「あ、ちゃんとドアのカギロックしておくね」ガチャリコ
P「ん、ありがと。流石だなロックアイドル」
李衣菜「うへへ」
みく「李衣菜ちゃんも随分成長したよね。今では女子寮のカギから事務所のオートロックまで開けられるもんにゃあ」
P「ついた異名が「346のアバカム」だもんな」
李衣菜「いやぁ、それほどでも…えへ」
P(それと同時に卯月、晶葉、志希に並ぶ事務所内危険人物リストに名を連ねたけどな)
李衣菜「と言う訳でお見舞いに来たよ。あ、これお見舞いの品。後で煮付け作ってあげるね」
P「だってさ。良かったなみく」
みく「Pチャンにでしょ!」
李衣菜「プロデューサーにだよ!」
P「まあ、折角来てくれたんだし無下にするのもアレだけど…風邪うつるかもしれないからあんまり長居するなよ?」
みく「大丈夫にゃ、みく達は若いから!」
P「あれ、頭と喉と関節以外に心も痛い」
李衣菜「カレイ痛んじゃうから冷蔵庫入れるね。開けていい?」
P「おぅ、ご自由に」
みく「ささ、Pチャンはさっさと横になるにゃ。病人は横になって安静にしているのがルールではないのかにゃ」
P「だから横になっていたかったんだよ」
みく「ほらほらお布団行くにゃ。子守歌でもいる?なーんて」
P「じゃあ毒茸伝説で」
みく「寝る気ねぇだろ」
李衣菜「うわっ何これ!冷蔵庫の中歌舞伎揚げで埋め尽くされてるっ!ロックだ!超ロックだ!!」
その2・アスタリスクのネコロックコンビの場合
みく「あれ、意外と綺麗にしてるにゃ。てっきり風邪引き男の独り生活なんて腐海みたいな部屋をイメージしてたんだけど」
P「そんなイメージ沸かしてよく来たな…」ケホッ
李衣菜「咳してるね、何か喉に良いものとか淹れよっか。何がいい?」
P「れ、冷蔵庫の中に飲みかけのトムヤンクンが…ゴホゴホ」
李衣菜「飲み物扱い!?しかも喉と胃の負担が著しいチョイス!」
P「栄養つけようと思って…ゲホッ!ゴホッ!ふもっふ!」
みく「ああもう、無理して喋らなくていいにゃ。無難にレモネードでも作るかにゃ」
李衣菜「だね。プロデューサー、レモンってある?」
P「ん」スッ
みく「Pチャンそれロックシードにゃ」
P「普通のレモンは無い」レモンエナジー!
李衣菜「じゃあちょっとコンビニで買ってくるよ。何か欲しいものある?」
みく「ネコ耳アイドルブーム!」
P「岡元次郎さんのサイン」ロックオン
李衣菜「売ってる訳があるかぁ」
P「何かゼリーとかプリン的なものを…ゴホゴホッ」ソーダァ
李衣菜「うん、じゃあテキトーに買ってくるから。みくちゃん、しっかり看病してて!」ガチャッ
みく「いってらっしゃーい」
P「いってらー」レモンエナジーアームズ!
みく「さて、どうしようかにゃ。洗濯物も溜まってないし、部屋も割と綺麗だし…」
P「いやいや、お構いなく」ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイッ!
みく「お見舞いに来たんだから構うよ!」
みく「あとPチャン病人!何で変身してるの!っていうか出来るの!?」
P「寝にくい」ロックオフ
みく「当ったり前にゃあ!」
みく「今更だけど何でPチャンの寝間着ぴにゃこら太着ぐるみなの!?仕事中のパリッとしたイメージとの高低差ありすぎて耳キーンってなりそうにゃ!」
P「みくは元気だなぁ…元気半分ぐらい分けてほしいわ…けほっゴホッ!ズゴック!」
結局いつも通りだなぁ…よし寝る
ハムスターが大人しくしてるとまた詰まってるんじゃねえかって不安になるようになってしまった…おのれ飛鳥
みく「いちいちボケなくていいからちゃんと寝てなよ」
P「すまんの…昨日ツッコミ倒しだったから今日はボケたい気分だったんよ…ゲホゲホ」
みく「咳き込んでまでする必要性があるの?」
みく「って、昨日?」
P「ケホッ…ああ、昨日は凛と未央と島村卯月が見舞いに来てくれてな」
みく「何で卯月ちゃんだけフルネームなのにゃ」
みく「だからこんなに掃除洗濯してあるんだね。じゃあ冷凍庫の中にあったシューアイスも凛チャン達のお土産?」
P「いや、アレは凛達が帰った後で手持無沙汰だったから…暇潰しに」
みく「大人しく休んで寝てろい」
P「ただゴロゴロ寝てるだけって何か落ち着かないんだよ…働いてるほうが落ち着くんだよ」
みく「ワーカーホリックだよそれ。風邪の時ぐらいゆっくりしてればいいのに」
P「いやでも1日も早く仕事に戻らねば…仕事をせねば…!」
みく「風邪よりそっちの病のほうがずっと重症にゃ!」
ガチャッ
李衣菜「ただいまー」
みく「あ、戻ってきたにゃ」
P「おかえり」
李衣菜「とりあえず定番のポカリと食欲無くても食べられそうなゼリーとヨーグルト買ってきたから冷蔵庫入れておくね」
P「ありがとなー。歌舞伎揚げ邪魔だったら好きに食べていいから」
李衣菜「はーい」
みく「あ、じゃあみくも食べるにゃ。お茶入れる?」
P「茶葉は2段目の棚に入ってるから…ケホッ」
李衣菜「プロデューサー。レモネード作りたいんだけどハチミツあるー?」
P「アッキーの下」
李衣菜「えーっと…あ、いたいた。ちょっと使わせてね?」
アッキー「いいだろう」
みく「歌舞伎揚げって久しぶりだけど止まらなくなるにゃ」ボリボリ
李衣菜「これにまた渋めのお茶が合うよねぇ」ボリバリ
P「ハハッ、埼玉の狭山茶は世界一だからな」ズズッ
P「熱いっ!」
李衣菜「猫舌か」
みく「出来立て熱々なんだからちゃんとふーふーしてから飲まないと火傷するよ?」
P「でも美味い…レモネードなんて何年振りだろうなぁ…」ズズッ
P「はふ、暖まる…」
李衣菜「この調子で明日には治るといいね」
みく「全くにゃ」
P「するとこのスレもう終わりになるな」
みく「メタい」
P「しかし…こうしてネコとロックがわざわざ見舞いに来てくれるなんてな…」
みく「いや、担当プロデューサーのお見舞いぐらい普通にするにゃ」
李衣菜「プロデューサーだって私達が体調崩した時にはお見舞いに来てくれるし」
P「そりゃプロデューサーだからな…けほっ」
みく「みく達だってプロデューサーのアイドルにゃ」
李衣菜「お互い様だね」
P「何か使い方間違ってない?」
P「でも、2人とも最初はもっと取っつき難いと言うか警戒心強いスナネズミみたいだったというかさ…」
P「そんな娘達が今ではこうして家まで看病に来てくれるようにまでなってくれたかと思い返すとね…」クスン
李衣菜「ちょっ、何を突然しんみりと」
みく「風邪引いてるから心が弱ってるのにゃ」
アッキー「ハチミツは使いやすいように適度に温めておくのがルールではないのか」
P「いやだってさ…お前ら2人って最初の頃はこんな感じだったじゃん…」
みく「こんな感じって言われても分かんないにゃ」
P「それもそうだ。ちよっと待って今回想シーン出すから」
李衣菜「それって意図的に出せるもの!?」
P「まずは李衣菜からなー」ホワンホワンホワン
李衣菜「うわっ、ホントに何かモヤモヤしたものが出てきた!」
李衣菜『あっ、すいません。音楽に夢中で。ん~、自己紹介ですか? えっと、ロックなアイドル目指して頑張ります! こんな感じでいいですか』
ホワンホワンホワン
P「どうよ、みく」
みく「感じ悪っ」
李衣菜「忘れてよっ!忘れてよ!!まだキャラが定まってなかったんだよぉ!」
みく「今でもさほど定まってないにゃ」
李衣菜「ロックなアイドルになったじゃん!」
みく「どんなロックも解除できるアイドルとか斬新すぎるにゃ。鍵師で食っていけるにゃあ」
P「続いてはそんなみくの最初の頃です」ホワンホワンホワン
みく「わっ!心の準備が出来てないのに空中に謎の映像が!」
医師『おめでとうございます。元気な女の子ですよ』
ウニャー ウニャー!
ホワンホワンホワン
みく「人生最初の頃!?」
李衣菜「産まれた時からにゃーにゃー言ってたんだね」
P「自分を曲げないにも程があるな」
みく「流石に覚えがないよ!」
うーん…駄目だキレが悪い…寝る
夜更かしすんなよー
P「そんな2人も今ではこんな馴れ馴れし…慕ってくれるようになってなぁ。オッサン感慨深くもなるよ…」
みく「今言い直した事は気付かなかったことにしてやるにゃ」
李衣菜「馴れ馴れしくって酷い言い方だよ!一応ちゃんと公私は区別してるじゃん!」
P「うん知ってる。だからって仕事終わった途端メールとか電話してくんの控えてくれな。コッチはバリバリ仕事中なんだから」
李衣菜「だって、担当アイドルが増えてあんまり構ってくれなくなったからさぁ…ねぇ、みくちゃん」
みく「みくの場合、構われる=イジりだから色々複雑にゃ」
P「仕方ないだろ、プロデューサーの数が少なすぎるんだよ。今だってスタドリ服用したり分身したりでギリギリなんだから」
みく「そりゃ人員募集条件に「できれば分身できる方」とか書かれてたら誰も来ないよ」
李衣菜「ロックな事務所だねぇ」
P「ロックすぎるわ」
李衣菜「あ、買ってきたオヤツ食べる?」
みく「食べたいにゃ!」
李衣菜「じゃあ持ってくるねー。プリンとゼリーとヨーグルトがあるけど」
みく「プリンがいいにゃ」
P「ゼリーで」
アッキー「ヨーグルトを頼む」
李衣菜「オッケー」
李衣菜「あれ?私の分が無い…」
李衣菜「じゃ、晩御飯作るよ。カレイの煮付けでいい?」
みく「ってもうカレイ買ってきてるにゃ。みくが食べる訳じゃないし良いんじゃない?」
みく「じゃ、みくは特製のハンバーグを作ってあげるにゃ」
P「なら俺は何か汁物でも…」
李衣菜「ちょいちょーい」
みく「病人は大人しくゴロゴロしてなよ。何で当たり前のように参加しようとするの」
P「だって…何かスープでもつけばバランス良いかなって…」
李衣菜「お味噌汁作るからゆっくりしててよ。そんなんじゃ治らないよ?」
みく「ほらほら、お布団に入って横になって」
P「むー」
みく「念のため布団の上から縛っておくかにゃ」ギュッギュッ
P「俺、病人なのに何で簀巻きにされてんの?」
李衣菜「ご飯出来たら起こすから寝てていいよー?」
P「言われなくても既に一人じゃ起き上がれねー」
P「ゆっくり休めと言われてもこんなグルグル巻きにされて休めるかい」
P「すぴぃ…」
みく「3分も立たずに熟睡したにゃあ…」
李衣菜「よっぽど疲れが溜まってたんだね」
みく「簀巻きにされてこんなアッサリ寝るとかどんな胆力してるのにゃ」
P「むにゃむにゃ……違うぞ肇…それはゼットンじゃなくてラギュ・オ・ラギュラだ…」
李衣菜「ご飯出来たよー」
みく「にゃ、じゃあPチャン起こしてくるにゃ」
李衣菜「みくちゃんの分のカレイ、一番大きいのにしてくねー」
みく「本当にやったらデストロイだからね」スタスタ
みく「おーいPチャーン。ご飯出来たって。起きて」ユサユサ
P「んにゃあ…」
みく「簀巻き解くから起きて、ほらほら。ご飯冷めちゃうにゃ。李衣菜ちゃんのカレイの煮付けとみく特製ハンバーグが待ってるにゃ」ユサユサ
P「んー…あと5時間…」
みく「しゃべくり007始まっちゃうにゃ!」
みく「ほら起きて起きて!あーもう、布団引っぺがすにゃあ!」
P「へぷちっ!…さ、寒っ…」
みく「アッチで暖かいご飯があるにゃ。はい起きて起きて」
P「むぅーりぃー…」ガシッ
みく「うにゃ?」
李衣菜「みくちゃーん、プロデューサー起きたー?」
P「起きてるよー…」グイッ
みく「うにゃにゃにゃっ!?」
P「うん…起きてる起きてる…」ギュウッ
李衣菜「いや絶対寝ぼけてるよ!」
みく「み、みくは抱き枕じゃないよ!?ちょっ、びくともしない!!」
李衣菜「プロデューサーご飯だから起きて。ほら、みくちゃん離してさっ」
P「…パッション感」ガシッ
李衣菜「うひょ?」
P「ゲットゴー覚悟ー」グイッ
李衣菜「ウッヒョーーー!?」
みく「うにゃ!李衣菜ちゃんまで!?」
李衣菜「あわわ…ちょ、ちょっとプロデューサー!食べるのはご飯!私達じゃないよ!?そ、それに最初が3人でっていうのはロックすぎじゃないかな」ジタバタ
P「むにゃ…」
みく「うわっ、年頃女の子しかもアイドル2人抱きこんだまま熟睡してるにゃ!」
P「お見合いに失敗した常務の気持ちになるでごぜーますよ…」スヤスヤ
みく「どんな夢見てるのか凄い気になるにゃ」
李衣菜「うー…、動けない」
P「さぁ、お前の課金額を数えろ…」ムニャムニャ
みく「Pチャン起きてにゃ。ご飯食べよ?あと夢の内容教えてほしい」
李衣菜「プロデューサー、ご飯冷めちゃうよ起きてよー…」
みく「うー…」
李衣菜「むぅー…」
P「わくわく動物ランド…」グゥ
みく「起きないにゃあ…どうしよう」
李衣菜「うぅ…困っちゃうよね…」
みく「…」
李衣菜「…」
みく「…ねぇ李衣菜ちゃん」
李衣菜「なに?」
みく「ホントに離れられないの?」
李衣菜「」
みく「捕まえられて逃げられない仕方ないってフリして堪能してないかにゃあ?」
P「お言葉ですが杉下警部…」モゾモゾ
李衣菜「そ、そそそそそんな事ある訳ないよなななななな何を言いだすのさ」
みく「おいポンコツすぎるだろ」
みく「ちなみに」
みく「みくは絶賛堪能中にゃ」スリスリ
李衣菜「ちょっ!」
P「いけませんスレイさん…」スピー
--------------------------------------------
P「へぷしっ!もぷしっ!」クシュンッ!
P「うー…駄目だこりゃ。今日も休むしかないか…」
P「3日も休んでしまうとはな…一応思いつく限りの企画書作りまくって送っておいたけど」
P「それにしても昨日はビビッたわ…目が覚めたらみくと李衣菜が両サイドからくっついて添い寝してるんだもんな」
P「…なにもしてませんよ?埼玉県民は紳士の一族。埼玉県民はうろたえない」
P「もちろん作ってくれたご飯はちゃんと温めなおして朝ご飯にしました」
P「…朝から煮付けとハンバーグは風邪引きにはキツいけどね」ゲフッ
P「しかしアイドルを部屋に入れるどころか朝帰りさせてしまうとは…千川に知られたら財布どころか通帳までファイナルアタックライドされそうだな」
ピンポーン
P「おや、直したてのインターホン早速仕事してら」
ピンポーン
P「ぷしゅん!うう…まだ寒気が…アイツら病人の毛布引っぺがして寝てやがったからな…」
ピンポーン
P「はいはい、前川がネコ耳でも忘れたか?にわかがロックの定義でも忘れたか?」
P「どちら様ですかー」ガチャッ
時子「遅いわよ」
P「」
P「オツカーレ」バタンッ
P「いやあ、まだ寝ぼけてるな。いかんいかん。ありえない幻覚が見えたわ」
P「よし、もう一眠りするか」 デンワナンデスケド… デンワナンデスケド… イヂメデスカ?
P「あれ、今度は電話か、朝っぱらから一体誰が…」ピッ
時子『開けろ』
P「ヒィッ」
今日も仕事なのにこんな時間まで何やってんだ俺は、早く寝なさい。
出勤時おじいちゃんの肩に乗って散歩してるネコ見かけてめっちゃ和んだ
ガチャッ
時子「良い度胸ね」
P「やぁ時子。こんなところで会うなんて偶然だな。散歩か?」
時子「アァン?偶然豚が住んでる豚小屋に来る訳無いでしょう」
P「ですよねー」
時子「豚の分際で風邪をひいたなんてまるで自分が人間だとでも勘違いしてるような世迷言を言ってるらしいから直々に躾け直しに来ただけよ」
P「ああ、要するに心配してくれた訳か、ありがとな」
時子「貴方とうとう脳までやられたのかしら。何をどう聞き間違えたらそんな都合のいい妄言が飛び出してくるのかしらね」
P「ちょっと散らかってるけど、折角わざわざ来てくれたんだしお茶ぐらいは出すぞ」
時子「この私に薄汚い豚が毎日汚れをまき散らしている小屋の中に入れというの?面白い冗談が言えるじゃない」
P「コーヒーと紅茶と狭山茶あるけど何がいい?あ、スリッパそこな」
時子「貴方、人間様の言葉もわからなくなったのかしら。悪いのは頭?それとも耳?」
P「あ、それスリッパじゃなくてアッキーだから気を付けてな」
時子「アァン!?」
アッキー「足元にいてすまない」
P「えーっと、来客用のカップは……げほっ、ゴホッ!」
時子「汚いわね。私に豚の唾液が入ったカップで飲めというのかしら」
P「ゴホッ…悪ぃ、どうも喉がイガイガしてな…」
時子「退きなさい。自分でやった方が100倍衛生的だわ」
P「ケホッ…すまん…。あ、茶葉や豆はこっちの棚な」
時子「チッ…まさか豚小屋で豚の餌に手をつける事になるなんて最低の気分だわ」
P「お茶請け出しておくなー…ゲホゲホッ、十万石饅頭か歌舞伎揚げしかねぇけど」
時子「さっきから咳が耳障りなのよ。視界にいるのも癪だわ。あっちに引っ込んでなさいな駄豚が」
P「いや、でも…」
時子「人間様の言葉が通じないなら体で教えてあげましょうか」ピシッ!
P「お断りしますっ!」ササッ
その3・精肉店「ざいぜん」の看板娘の場合
時子「ほらコーヒーよ。飲みなさい」
P「…」
時子「アァ?何よその目は。生意気にも文句でもあるのかしら」
P「いや、時子の事だからてっきり床に零して舐めさせるか直接ぶっかけてくるかと思ったんだが」
時子「そう、なら望み通りにしてあげるわ」
P「頂きます」ズズッ
P「熱っつぃ!」
時子「猫舌か」
時子「そんな無様にがっつかなくても別に取り上げはしないわよ。浅ましいわね」
P「ふー、ふーっ」
時子「…」
P「まだ熱っ!…どした時子。そんな人の家の中キョロキョロして…心配しなくてもドナキチ隠れてたりしないぞ?」
時子「誰もそんな心配してないわよ」
時子「フン…豚の住む小屋なんてもっと薄汚いと思ってたけど、まだ欠片ほどには良識ってものがそのオツムにあったらしいわね」
P「酷ぇ言われようだわ」
時子「この前のロケでこの私にあんなふざけた衣装を用意しておいてまともなオツムがあるなんて言わせないわよ」
P「スタッフさんも期待してたのに…時子のスク水バニー」
時子「貴方一度生まれ変わって1からリセットしてやり直したらいいんじゃないかしら」
P「ハハッ、そしたら異世界転生してなっゲホ、ゲホ!」
P「げふっ…うう、やっぱまだ喋るとキツいな…」
時子「ただでさえ日頃からナメた口叩くかふざけた軽口しか言わないのだから丁度いいわ。もう黙ってなさい」
P「ゲホッ、でもそれだと…ゴホッ、エホッ!」
時子「耳障りだって言ってるのよ。ただでさえ薄汚い豚が雑菌ばら撒くんじゃないわよ
時子「とっととそこの布団でその見苦しい顔を隠してなさい」
P「ゲホッ、時子…ゴホッ、ウェッホ!ふもっ!ふもっふ、ふもっふ!」
ダメだ眠い…つか半分寝てたヤバい…
ダラダラ続けるのもアレだし後1.2パターンにしておくっす寝る
P「ゲホッ、ゴホッ!チタタプ!」
時子「何よその押しつけがましいぐらいに個性溢れる咳は」
P「うぅ…すまんな。ろくにおもてなしも出来ずに…ゲホッ、げふっ」
時子「豚小屋の豚にもてなされるなんて嫌がらせにしかならないわよ。くだらない事言ってないで黙ってなさい」
P「ゴホッ、じゃあ、お言葉に甘えてこのまま眠らせてもらうわ…うつらないうちに適当に帰れよ?」
時子「言われなくてもこんなところに長居なんてしないわよ」
P「ゲホッ…まさか時子の前で寝る日が来るとは…」
P「…何もしないよな?」
時子「ガタガタ騒いでると一生寝かせるわよ」
P「ハハッ、とてもじゃないけど眠れそうにない」
P「ぐぅ…」
時子「5分で熟睡じゃない」
時子「情けない顔の豚は寝顔もみっともないわね」
P「むにゃ…」
時子「よくもまぁ、ここまでだらしない姿を晒せるものね。恥という言葉すらその頭には入ってないのかしら」
P「今西部長…チャリオッツ…おお、ブラボー…」
時子「寝てても鬱陶しい戯言が出てくるのね。その汚い口にこの毛玉でも突っ込んで塞いであげようかしら」
アッキー「病人は労わるものではないのか」
時子「…」
時子「……」
時子「…寝てるのよね、豚」
P「寝てるよー」
時子「…よし」
時子「…チッ、よくもまぁこんなに汚せるものね」ポイッ
時子「豚の分際でちゃんと洗濯ネットを活用しているのは、まぁ評価しなくもないわ」
時子「それなりに綺麗にしているつもりなんでしょうけど所詮は豚ね。埃やカスが取り切れてないじゃない」
時子「さて、この豚は一体どんな食生活をしてれば無様に風邪なんて引くのかしら…」ガチャッ
時子「…」バタンッ
時子「……」
時子「…何なの、あの歌舞伎揚げは」
時子「それにしてもガキの玩具と漫画まみれね、この部屋…全部捨ててあげようかしら」
時子「…寝てる間にやってもつまらなそうね」
時子「…」
時子「…寝てるわよね?」
P「めっちゃ寝てる」
時子「本当に寝てる?」
P「思い切り寝てる。絶賛ノンレム睡眠中」
時子「…よし」
P(寝てる俺を気遣って掃除機使わずコロコロで掃除してくれてる時子様マジ女子力高ぇ)
時子「そう言えばそろそろ昼時ね。豚の餌はどうしようかしら。その辺の残飯でも良さそうだけれど」
P(と言いながらカバンからタッパー出してる時子様可愛い)
時子「クックックッ…弱り切っている豚にはこれぐらいの餌で十分よね。態々こうして家畜ごときの餌を用意してあげたんだもの。もう思い残す事も無いでしょうねえ」
P(タッパーが開いた途端ショウガやスパイスの効いた食欲をそそる香りが届いてきたでごぜーますよ…)
P(でも案の定この脂こい匂い…煮豚ですね時子様)
時子「いちいち皿に置くのも面倒だし勿体ないわよね…このまま口に突っ込んでしまおうかしら」トントントンッ
P(そう言いながらスライスし始めてるじゃないっすか…何なのあの娘。口が悪いだけの良妻じゃないですか)
時子「…寝てるのよね?」ギラリ
P「寝てるよー包丁向けないでー」グーグー
時子「よし」
あかん、疲れて調子出ないおのれ前川…
残りの人選に物凄い悩むから寝る
時子「フン、本当にだらしのない顔ね」
時子「毎度人のことコケにして、フザけた仕事ぱかり持ってきて…貴方みたいな命知らずは今まで見たことがないわ」ブニッ
P「うにゃっ」
時子「クックッ…益々無様な顔になったわね。ああ、むしろ少しマシになったぐらいだわ」グニグニ
P「ひゃめめっ」
時子「アッハッハッ!豚にお似合いの醜い顔ねぇ。ククッ、下僕の滑稽な姿を見下ろすのは中々悪くない気分だわ」プニプニ
P「むにゅにゃにゃ」
時子「ククッ、何よそのみっともない鳴き声は。家畜の言葉なんて理解出来ないわよ」ムギュ~
P「もぷぷっ」
時子「ふふ、本当にみっともない顔。これでよくアイドルのプロデューサーが務まるものね」
時子「…」
時子「……」
時子「寝てるわよね」
P「寝てるよー」
時子「…よし」プニプニ
P(時子の手が超すべすべぷにぷになのですよ)
時子「ふぁ……豚で遊んでたら眠くなってきたわね…」
時子「…」
時子「………」
時子「寝ているのよね?」
P「ぐーぐー」
時子「…よし」
----------------------------------------------
P「へーちょ」プシュン
P「うぅ…喉は治ってきたけど今度は鼻にクるな…」
P「時子が置いていってくれた煮豚、大変美味しく頂きました」
P「ご飯の上にのせて漬けダレが染み込んだ白米と一緒に口の中に掻き込むとね…まるで気分は人間火力発電所ですよ」
P「…え?あの後何があったかって?」
P「…」
P「……」
P「ハハッ」
P「これで4日連続休みですわ…」
P「流石にあの千川相手でも罪悪感というものがちょっとだけ出てきたんで家でも仕事しますよって言ったら「もう仕事残ってねーよ」って言われてしまいましたわ」
P「さて、1日も早く職場復帰出来るようにしっかり養生しますか…」カチ ヴィーン…
P「…お、アップデート来てるじゃん。え、バルバトス第6形態?グシオンは?キマリスは?」
ピンポーン
P「今いませーん」カチカチ
ピンポーン ピンポーン
P「留守です」カチカチカチカチ
ピンポーン ピンポーン ドンドンッ イナインデスカー?
P「はい、いませーん」
ネテルンデスカー? イチゴモッテキタンデスケドー
P「イチゴ?一体どこの橘ありすなんだ…」
千枝「あ、風邪で休んでるのにゲームやってるなんていけないんですよ?」
P「ゲームじゃないよ、ガンダムブレイカーだよ」
千枝「ゲームじゃないんですか?」
P「まぁ、ゲームだけどさ」
千枝「やっぱり」
ドンドンッ イナインデスカー?ネテルンデスカー?
千枝「あ、千枝玄関開けて来ますね」トテトテ
P「あ、うん。ありがと…」
ガチャッ
千枝「ありすちゃん開けたよー」
ありす「どうも」
ありす「あ、プロデューサー起きてるじゃないですか。しかもゲームやってるなんて」
千枝「お仕事休んでるのに遊んでるなんていけないんだー。ちひろさんに言いつけちゃいますよー」
P「ゲームしないと治せない風邪なんだよ」
ありす「今時の11歳がそれで騙されるとお思いですか」
ありす「あ、お邪魔しています」ペコリ
千枝「千枝もお邪魔してまーす」ペコリ
P「ああ、うん。いらっしゃい。迎え入れた覚えは皆無だけど」
P「そして千枝は一体どこから入ってきたんよ」
千枝「プロデューサーさんのお家に来る途中で、ここのお部屋のベランダが見えたんです」
千枝「あ、プロデューサーさん風邪なのにちゃんと洗濯してて凄いなぁーって見てたら、窓が開いてるのに気が付いたので、つい」
P「つい、かぁ」
千枝「ごめんなさい…千枝悪い子ですか?」
P「しいて言うなら、危ないから二度としないようにな?」ナデナデ
千枝「えへへ」
ありす「プロデューサー!私もいますよ!ほらお見舞いのイチゴです!」
P「ああ、うん。橘さんもいらっしゃい」
ありす「ありすです」
ありす「病気の時にはビタミンを取るのが良いと、この蛮野タブレットで検索したので持ってきました」
P「よーしそのタブレット貸せ。今シンゴウアックス持ってくるから」
千枝「駄目ですよプロデューサーさん、病気なんだから寝てないと」
ありす「早速用意しますね。やはりここはパスタにするのが一番効率よくイチゴを摂取出来るでしょうか」
P「こんな事もあろうかとパスタは家に置いていないのだよ、残念だったな橘さん」
ありす「ありすです」
ありす「ご心配なく。ちゃんとこうしてパスタも持参して来ましたので」
P「柚の気持ちになるでごぜーますよ」ハイライトオフ
その4・クール部門幼少組問題児トップ2の場合
どうも無駄に長くなってしまう…反省。もう1パターンぐらいにしておくのが良いかな
休みなのでダラッダラ書くでございますよ。そして寝る
ブルセラ症「Pを倒すのは我なり」
ペスト「呼んだ?」
千枝「さあプロデューサーさんはゆっくりお休みしててください。今日は千枝達がばっちり看病しますね」
ありす「パスタ茹でるのでお鍋借りていいですか?」
P「今までのパターンで一番不安ですわ」
ありす「ご心配なく。既に何度も試作を繰り返していますので」
P「味見は?」
ありす「当然してますよ失礼な」
ありす「好評でしたよ。「世界レベルね」とまで言われてしまいました」
P「よりによって味見役が…!」
千枝「あー、駄目ですよじっとしてないと。安静にしててください。傷は浅いですから」
P「千枝さんや、病気と怪我は違うんですよ」
P「あとさり気無く膝枕するのやめて。傍から見るとこの光景早苗さん事案だから」
千枝「あ、ごめんなさい…千枝、足がしびれちゃってもう動けないんです」
P「そっかぁ、じゃあ仕方ないか」
ありす「ああっ!ちょっと目を離した隙に何てうらやま…羨ましいことを!」
P「橘さんや、なんで言い直した」
ありす「ありすです!千枝さんっ来る前に話し合ったじゃないですか!ちゃんとお互い平等に公平にって!」
千枝「あ、お鍋沸騰してるよありすちゃん」
ありす「え?あ、本当っ…!あわあわ…」
P(同い年なのにもう力関係が出来上がっている…)
P「なぁ、オッサンの頭重たいだろ。普通に枕あるし無理しないでいいぞ?」
千枝「全然平気ですよ。心配してくれてありがとうございますっ」
千枝「11歳の膝枕はどうですか?」
P「言い方」
おお、これが酉か…生まれて初めてやったんでドキドキだわ…
P(何だろ…娘が出来たらこんな感じなんだろうかなぁ…)
千枝「~♪」サスサス
P「オッサンの頭なんか触ってどうするよ。薄くないぞ?」
千枝「プロデューサーの髪、サラサラでフワフワです。レノアですか?」
P「それはアッキーだよ」
アッキー「俺はアジエンスだ」
ありす「茹で上がりました…って、だから千枝さん!」
千枝「?」
ありす「何してるんですかプロデューサーに膝枕して頭ぽふぽふなんて…!私だってしたことないのに」
P「11歳にこんなことやらせるプロデューサーなんて軒並み滅べばいい」
ありす「ほらプロデューサー、お待ちかねのパスタが出来ましたよ!」
P「マッテネーヨ」ムクッ
千枝「あ、動いちゃうんですか…?もうちょっと膝枕してたかったのに…」
ありす「次は私がしてあげますからね」
P「フカフカの枕がいいんですけど」
P「…んで、この何もかもが赤いパスタは何?」
ありす「橘ありす特製イチゴパスタです。改良に改良を重ねた極式ですよ」フンス
千枝「わぁ、シャア専用みたいな色だね」
P「パスタも赤い…」
ありす「パスタ自体にもイチゴを練りこんである特別性です。茹でたイチゴ味パスタの上からたっぷりとイチゴソースとイチゴジャムをかけイチゴクリームとフレッシュな生イチゴでトッピングしてあります」
P「イチゴって言葉がゲシュタルト崩壊起こしそうだ」
千枝「太っちゃいそうですね」
P「ハハッ、多分それ以前の問題」
ありす「ささ、冷めないうちにどうぞ」
P「冷めたほうが美味そうな気がするけどな」
千枝「プロデューサーさん…千枝もお手伝いしますよ?」
P「無理しないでいいよ。アイドルに…いや、女子供をむざむざ死地に向かわせるような真似は出来ないよ」
千枝「プロデューサーさん…っ」キュン
ありす「死地って」
P「…っ!」パンッ
P「よし、覚悟完了。埼玉県民はうろたえない…!もう、何も怖くない」
千枝「ぷ、プロデューサーさん…」
P「別に、これを食べてしまっても構わないのだろう?」
ありす「さっきから何ですかその死亡フラグ建設は!」
P「…いざ!命燃やすぜ!!」ガッ
千枝「プロデューサーさーん!!」
ズルズルズルズル
ありす「なっ…」
千枝「そ、そんな…!」
P「お前…!」
アッキー「人間を救うのは、俺の本能なのかもしれない…」ズルズル
P「アッキー!!」
アッキー「ぐふっ」
千枝「ああ、アッキーが!」
P「お前…何ゃってるんだよ!」
アッキー「これでいいんだ…P」
アッキー「優が愛する者たちを守れるなら本望だ…」ガクッ
P千枝「「アッキー!!」」
ありす「何だこれ」
P「ほれ、おやつ」コトッ
千枝「わぁ、アイスにイチゴソースとジャムが乗ってます」
P「イチゴソースはこっちな」
ありす「わわっ、パンケーキです!」パァッ
P「アッキー…お前の尊い犠牲のお陰でこうして平和なおやつタイムになったよ」
アッキー「死んでいないぞ」
千枝「甘酸っぱくて美味しいですっ。ね、ありすちゃん」
ありす「当然です。私自慢のイチゴですから」
P「本当にありがとな橘さん。パスタ以外はありがたく貰うよ」ナデナデ
ありす「わぷっ、こ、子ども扱いしないで下さい…」
千枝「雌の顔になってるよ?」
P「千枝、言い方」
ありす「…あ、このホットミルク凄く美味しい…」
P「及川牧場直送だからなぁ。飲んだらもれなく雫化(一部)したりしてな」
千枝「んぐんぐんぐっ」
ありす「んぐぐぐぐぐぐっ」
P「ちょっ」
千枝「ぷはっ、おかわりお願いしますっ」
ありす「こちらにも!」
P「その歳から気にしなくても…」
千枝「武器は多いほうがいいんです」
ありす「プロデューサーは女心というものが全然わかっていませんね」
P「すいません。職業柄致命的な欠点です…」ズズッ
P「熱いよっ!」
ありす「猫舌ですか」
千枝(可愛い)
ありす「ふう、ご馳走様でした」
千枝「美味しかったですっ」
P「お粗末様。洗い物しちまうから皿重ねてくれぃ」
ありす「あ、そんなの私がやりますよ」
P「聞く耳持たん」スタスタ
ありす「ちょっ、プロデューサー一応病人なんですから…」
ありす「もう、これじゃあ看病しに来た意味が無いじゃないですか、ねぇ千枝さん?」
ありす「…」
ありす「…あれ、千枝さん?」
千枝「うんしょ、よいしょ…」
千枝「綺麗になった…うん」
千枝「…」
千枝「…よし」
千枝「千枝、いきますっ」ピョンッ
千枝「えいっ」ボフッ
千枝「ああ、プロデューサーさんのお布団、プロデューサーさんの匂いっ」ゴロゴロ
千枝「うわぁ、これすごい…!ここでいつもプロデューサーさんが、プロデューサーさんがっ!」ゴロゴロゴロゴロ
ありす「千枝さん、ここにいるんですか?一体何を……って」
千枝「もふもふっ、もふもふっ!」ゴロゴロ
ありす「ちょ、何をしているんですか!?」
千枝「ありすちゃんもどうぞ」
ありす「参りますっ!」トウッ
ありす「もふもふですっ、もふもふですっ!」ゴロゴロ
千枝「もふもふだねっ、もふもふだねっ!」ゴロゴロ
酉とか初めてつけてみたわ…人生初酉記念だハムスターに白米あげて寝る
夜更かししてるとハゲるぞー
ありす「もふもふですっ、もふもふすぎます!」ゴロゴロクンクン
千枝「もふもふだねっ、もふもふだよねっ!」ゴロゴロスンスン
ありす「やめられないっ!止まらないっ!」ゴロゴロリスリス
千枝「悪い子になっちゃう!千枝悪い子になっちゃいます!」ゴロゴロチエチエ
P「洗い物終わったんですけど」トテトテ
P「…?」
P「11歳ズがいないんですけど…」
P「俺の部屋のほうから気配がするんですけど…」
P「おーい、そこにいるのかー?」
ありす「すやぁ」
千枝「すぴゃあ…」
P「あらら、布団取られちまった」
P「レッスンもあったのに、わざわざお見舞いに来てくれたんだもんな、そりゃ疲れてるよな」
P「…あれ、俺の布団こんなにグチャグチャだったっけ…?」
ありす「むにゃ……は、ハスハス…」
千枝「うぅん…延長お願いします…」
P「2人ともグッスリだな…起こすのも可哀想だし、このまま寝かせておいてあげよう」
P「ささ、風邪を引かないようにちゃんと毛布をかけなさい」
P「…あれ、俺の布団何でこんなビチャビチャなの?」
ありす「待てますか…?待てますよね…待ちきれないのでしたら、それはそれで吝かでは…えへへ…」
千枝「千枝悪い子になっちゃいました……お仕置き、されちゃうんですか…?えへへ…」
P「2人揃ってどんな夢見てんだよ」
----------------------------------------------
P「ブェックショェェイ!」
P「うぅ…治りかけてたのにぶり返した…布団取られたからソファーで寝たのが間違いだったか…」ズビッ
P「これで5日連続休みだよ…いくらなんでも心苦しいから2人を寮に送るついでに千川に半年先までの仕事渡しといたけどさ」
P「気のせいか、めっちゃ暇そうにしてたな…あの緑色」ズビッ
P「ウェックシ!ウェヒヒ!」プシュンッ
P「うう、寒気がする…鼻水と涙が止まらん…頭と腰と節々が痛い…逆上がりが未だに出来ない…」
ピンポーン
P「んぇ…また誰か見舞いに来てくれたのか…?」
ピンポーン
P「はいはい、ちょっと待っとくれ…本格的に体調悪いんよ…」フラフラ
ピンポーン ピンポーン
P「マッテローヨ…イキテローヨ…絶対、そこーにー…」ヨロヨロ…
ガチャッ
飛鳥「おや、随分不用心だね」
蘭子「ククク、闇の呪法に屈した眷属よ。守り人の加護も無きままに魔眼の王が降臨せん!(お加減どうですかプロデューサー。いくら体調悪くても鍵ぐらいかけないと危ないですよ?)」
飛鳥「セカイは常に突然をはらんでいると言ったじゃあないか。危機というのは直面してからでは後の祭りなんだよ」
飛鳥「…おや?」
蘭子「我が同士よ。眷属の魔力は如何に(飛鳥ちゃん、プロデューサーさんは?)」
飛鳥「いや、ドアの近くに気配があったと思ったんだけどね……プロデューサー?」
蘭子「同じ瞳を持つ者よー(プロデューサーお見舞いに来ましたよー?)」
飛鳥「まさか鍵もかけずに外出する程危機感に欠けた人では無いと思うけど……寝ているのかい?」ヒョコッ
P「」チーン
飛鳥「うわぁっ!ぷ、プロデューサー!?」
蘭子「えっ?…ああっ!や、闇に飲まれ過ぎよ!!」
オフだからってゲームしすぎたわ睡眠が足りない…寝る
晴かふみふみかと迷ったけどセリフがめんどいこのコンビ…何故だ
P「」チーン
蘭子「ぷ、プロデューサーが床に倒れてるよ!」
蘭子「あわわわ…ど、どうしよう、どうしよう…」
飛鳥「まずは落ち着こう蘭子。こういう時は冷静な判断力が大事なんだ」
蘭子「お、落ち着いてるよぉ!」
飛鳥「蘭子、口調」
P「うーん…何だか思春期特有の流行り病が末期症状にまで達している感じの担当アイドルの声が…」
飛鳥「そこまでピンポイントかつ的確に言ってるなら一思いに名指しで呼んでほしいね」
蘭子「プロデューサーっ!大丈夫ですかっ?(我が眷属よ!永久の封印から今解放されん!)」
飛鳥「蘭子、逆」
P「うぅ…?…おー、らんらんにあすあすか…」
蘭子「ら、らんらんっ!?」
飛鳥「どうやら熱で意識が朦朧としているようだね」
P「わざわざお見舞いに来てくれたのか…元気だったか?風邪引いたりしてないか?」
飛鳥「元気がないのも風邪を引いているのもキミの方だよ」
蘭子「我が友よ、この乏しき魔力、何と傷ましき姿か…(凄く辛そうです、大丈夫ですか?)」
P「大丈夫大丈夫、まだ呼吸出来てる手も足も繋がってる…」
蘭子「プロデューサー私こっち。それ洗濯機」
P「え…?…ああ、道理で今日の蘭子は四角くてメカニカルだと…ゲホッ、ゴホッ!」
飛鳥「大丈夫という言葉からここまで信用が無くなる事があるんだね…ほら、肩を貸すから布団に行こう」
P「すまんな…エナドリでも飲んで無理やり治せば良かったかな…」
蘭子「あの聖戦の眷属はその身に掛けられし魔の刻印を鬼魔の秘薬を以て煉獄の劫火を解き放たん(この前風邪気味だからってエナドリ飲んだらキン肉マンの超人の名前しか言えなくなっちゃったじゃないですか)」
飛鳥「あれは大変だったね…出来れば二度とあんな地獄絵図は御免被りたいね」
P「ゲホッ、ゴホッ…安静にしてれば治る筈なんだけどなぁ…ごめんな、何か妙に長引いて…」
飛鳥「気に病む必要は無いよ。ボクもみんなも、プロデューサーには普段から世話になってるからね」
蘭子「我が友よ、其方に掛けられし千川の封印を解呪すべく今こそ魔眼を解き放たん!(今日は私達がしっかり看病しますね!)」
P「ありがとうな飛鳥…あと蘭子も、ぶっちゃけ熱で頭が回らないから何言ってるか翻訳出来ないけど」
蘭子「同じ瞳に共鳴せし魔力が遮断されているのか!(い、いつもは分かってくれるのに…)」
P「ゴメンな…出来ればこの辺…そう、この下あたりにテロップで字幕出してくれるとありがたいんだが」
蘭子「堕天の魔王が放つ闇の輝きとて届かぬ境地はあろう!(出来ませんよ!YouTubeじゃないんですから!)」
P「うぅ…駄目だ、やっぱ解読できない…YouTubeとか言ってそうな気がするんだけど…」
蘭子「くすん……ねぇ飛鳥ちゃん…今日だけ普通に喋るべきかな…」
飛鳥「蘭子の采配に任せるよ。プロデューサーの調子がコレな訳だし、意思疎通しやすいのに越した事は無いだろうしね」
蘭子「でも…普通に喋るとキャラ崩壊って言われないかな」
飛鳥「既にプロデューサーが崩壊しているから問題無いんじゃないかな」
蘭子「怪魚を退けし魔猫の如く我が翼が地に堕ちかねん…(私のアイデンティティがクライシスしちゃう…)」
P「ゲホゴホッ!ゴフッ!」
飛鳥「っ!ぷ、プロデューサー…口から、血が…!」
蘭子「あわわわあわあわわ…!き、救急車、救急車を…!」
P「ゲホッ…だ、大丈夫だって…」
飛鳥「吐血までして大丈夫な訳がないよ!?」
蘭子「えっと、えっと…110だっけ、913だったっけ…」ピッピッ スタンディングバイ
P「違う違う…ゲホッ、これは血じゃないって…さっき朝食に食べたブイヤベースだよ…」ゴホゴホ
飛鳥「風邪引いているのに随分本格的な」
P「風邪の時は体温めるものがいいかなあ、って思って。昨夜からコトコトじっくり仕込んでおいた。海老が無かったからわざわざ買いに出かけたよ。ハハッ」
P「ゲホッ!ゴホッ!」
飛鳥「ごめんプロデューサー。あまりこう率直に自分の心中を言葉に紡いで伝えるのはボクのスタイルに反するのかもしれないけど」
飛鳥「バカじゃないの?」
蘭子「治るものも治りはせぬ!(バカじゃないですか?)」
調子が出ない…よし寝よう
熊本弁難しいね…アッキーは流暢に喋らせられるんだけど
飛鳥「ふぅ…ようやく着いた。ほらプロデューサー、布団だよ」
P「すまんなぁ…」ドサッ
蘭子「灼熱の太陽か!(わっ、凄い熱です!)」
P「マジか熱までぶり返したか……悪い、その辺に体温計あるから取ってくれないか…?」
蘭子「傀儡と成り果てし鋼の騎兵の骸ばかり…(ガンプラばっかりです)」ガサゴソ
飛鳥「枕元を失礼するよ……ん、これかな?」ゴソゴソ
蘭子「友よ、その剣は太陽の子の携えし光の剣(飛鳥ちゃん、それ体温計じゃなくてリボルケインだよ)」
飛鳥「紛らわしい」ポイッ
P「うーん…うーん…」
蘭子「ど、どうしよう…プロデューサーうなされちゃってるぉ…」
飛鳥「参ったね…とにかくまず風邪と言えば額を冷やして体を暖めるのが鉄則だね」
P「うーん…ハガレン実写化…テラフォーマー…ガッチャマン…」
蘭子「ぬ、濡れタオル作ってくるね!」トタトタ
飛鳥「布団にしっかり入ってるから寒くはないと思うけど…よし、じゃあボクは暖かいものでも作ってくるとしよう」
P「…お、お気遣いなく…」ゴホゴホッ
飛鳥「気遣うにきまっているだろ!?」
蘭子「眷属デューサー!凍てつくタオルが今ここに顕現きました!」トテトテ
飛鳥「蘭子、口調が表裏ミックスしてしまってる」
蘭子「熱を奪いし冷ややかなる水分を有した布地よ!今ここに眷属の額へと投下せん!(熱くなっちゃってるおでこに濡れタオル置きますね)」ペトッ
飛鳥「蘭子、もうそれ丁寧に解説してるだけだよ」
P「あぁ…冷やっこい…」
蘭子「よかったぁ…」
飛鳥「じゃあ次はボクの番だね。ちょっと待っていてくれるかな。何か体に良くて暖まるものを用意してくるよ」
P「体に良くて暖まる………ホットスタドリ?」
蘭子「その身を呪法に蝕まれながら尚も自ら堕ちるというのか(お願いですから真っ当な手段で回復してくださいよー)」
P「うぁー…」
蘭子「我が眷属よ、身を焦がし紅蓮の炎は今もその内なる世界を焼き続けるか(まだ熱いですか?ぬるくなったら取り替えますから言ってくださいね)」
P「あー…」
蘭子(うーん…もうちょっと冷やしてきたほうが良かったかな?でもあんまり冷え冷えだとプロデューサーびっくりしちゃうかもしれないし…)
蘭子(熱、ちょっとは下がったかな。触りますよー?)ピトッ
P「にゃっ」
蘭子「ご、ごめんなさいっビックリさせちゃいました?」
P「ちょっと驚いた……あ、でもひんやりしてて気持ちいい…」
蘭子「えっ、そ、それタオルじゃなくて私の手なんですけど…」
P「あー…ひんやり、ふにふにで心地いいわ…」
蘭子「ふ、ふにふに…」
蘭子「な、ならば堕天の魔王の結界を持って友の身に纏いし獄炎を輪廻の界より滅してくれようぞ!(じゃ、じゃあこのまま…おでこに手置いておきますね?)」
P「癒されますにゃぁ…」
蘭子(あわわ…プロデューサーのおでこにプロデューサーのおでこにプロデューサーのおでこに…)プシュゥゥ
飛鳥「コホンッ……イチャイチャしているところに野暮なタイミングで悪いんだけど」
蘭子「ひゃっ!」
P「あ…ひんやり消えた…」
飛鳥「お待たせ。定番だけどホットミルク作ってきたよ。丁度目の前にあったからハチミツも入れてきたから栄栄養面でも万全じゃないかな」
蘭子「プロデューサー、プロデューサー。飛鳥ちゃんがホットミルク持ってきてくれましたよ?」ユサユサ
P「ん…おお、悪い…今起きる…」
飛鳥「まだフラフラしているね…蘭子、プロデューサーをしっかり支えておいてあげてくれるかい」
蘭子「う、うん!」ギュムッ
P「ぐぇふっ」
飛鳥「蘭子、それただのハグだよ」
飛鳥「はい、あったかいものどうぞ」
P「はぁ、あったかいものどうも」ズズッ
P「暖かいというか熱い!」
蘭子「猫舌か(猫舌ですか)」
P「ふー、ふーっ」
飛鳥「牛乳足してぬるくするかい?」
P「ふーふーし続けてればそのうち冷めるよ」
蘭子(マグカップ両手で持ってふーふーしてるプロデューサー……)キュンッ
飛鳥「熱は少し収まってきたみたいだね…しかし随分汗をかいているね。布団も枕も寝汗まみれだよ」
蘭子「眷属が纏いし異界の魔獣の衣は澱みに塗れ闇の輝きを霞ません(プロデューサーが着てるぴにゃこら太パジャマも汗だくになってます)」
P「言われてみれば…しゃーない、着替えるか。…悪いけどクローゼットの中から着替え取ってくれないか?」
飛鳥「どれどれ、では少々失敬するよ……で、プロデューサー。次は何色のぴにゃこら太パジャマにするんだい?」
P「黒でオネガシャッス」
蘭子(わっ、ぴにゃこら太パジャマしか入ってない!)
P「んじゃ、着替えさせてもらうよ」
飛鳥「うん」
蘭子「はい」
P「…」
P「……」チラッ
飛鳥「?」
蘭子「?」
P「いや、だから着替えるんだけど」
飛鳥「…ああ、気が利かなくて悪かったね」
飛鳥「もちろん手伝うよ。さあ、万歳して」
P「手伝わせるかぁ。一旦あっち行ってなさい」
蘭子「友よ、しばしの離別か(飛鳥ちゃんいってらっしゃーい)」
P「お前もだよ駄リュンヒルデ」
蘭子「むーっ」
ジョジョ見てたら書く時間がほとんど無くなってた…トニオ回は俺のジョジョデビュー話なのよ…記念すべき回なのよ…
何かダークイルミネイトもへちょくなっちゃったゴメンでも寝る
P「着替え完了。よし大分楽になったし明日は仕事にいけそうだゴホゲッフォ!!」
飛鳥「何て個性に満ち溢れた咳なんだ」
P「げふっ…調子に乗りすぎたか」
飛鳥「布団も寝汗まみれだろう?シーツを取り換えるから少しの間リビングにいてくれるかい?」
P「ファ○リーズすればいいんじゃね?」
飛鳥「ファブ○ーズの性能を妄信し過ぎじゃないのかな」
蘭子(あれ?なんでプロデューサー、フ○ブリーズのラベルに「光実」って書いてるんだろ…)
飛鳥「キミには一日も早く体調を整えて復帰して欲しいんだ。ここは素直に看病を受けて置くのが合理的な判断だと思うけどね」
P「それもそうだな…んじゃ、ちょっとあっちいってるから、よろしく頼むな」
飛鳥「ああ、ちゃんと暖かくしておくんだよ。ちゃんと毛布をかけていきなよ」バサッ
蘭子「友よ、闇の封印を打ち払わん魔鳥の守護を携えん(プロデューサー、この羽毛布団もどうぞ)」バサッ
飛鳥「念のためにもう1枚ぐらい羽織っておくといいかな。念には念を、というやつだね」バササッ
蘭子「クク…倍プッシュだ(それじゃあこっちももう1枚)」バサササッ
P「2人ともありがとうなー。でもやりすぎじゃね?」モッコモコ
蘭子「我が眷属よ、幾重もの結界をその身に宿し深淵なる新円と成るか…(やりすぎちゃいました。プロデューサーがまんまるぽよぽよになっちゃいました)」
P「まあ、確かにこれなら暖かいな。んじゃ、あっち行ってっからよろしくなー」コロコロ
飛鳥「器用に転がっていったね…何て適応力なんだろう」
飛鳥「さてと、じゃあ早速始めようか蘭子」
蘭子「輪廻を巡りその業、神に返すがよい!(汚れたお布団綺麗にしよー!)」
飛鳥「毛布も敷布団も汗だくだね…随分辛かっただろうに、たった1人で…」
蘭子「プロデューサー、いつもみんなの為に頑張ってくれてるもんね…体壊しちゃうよ…」
飛鳥「なら、その彼が苦しんでいるときこそボク達が頑張ろうじゃないか。そうだろう?」
蘭子「うんっ!」
蘭子「うんしょっ、よいしょっ…」
飛鳥「枕まで汗まみれだね」
蘭子「んー、汗くさいよぉ」
飛鳥「全くだ、これは後で換気もしておかないといけないね」
飛鳥「…」
蘭子「飛鳥ちゃん?」
飛鳥「…っ、ああいや。何でもないよ」
飛鳥「ただ、これがプロデューサーの匂いなんだな……って」
蘭子「」
飛鳥「オーケー忘れてくれるかな。ごめん、どうやらボクもプロデューサーの風邪がうつったのかもしれない」
蘭子「……」スンスン
蘭子「汗臭い」
蘭子「………けど」
飛鳥「…嫌じゃあない、よね…」
蘭子「…」コクン
飛鳥「…ねぇ、蘭子」チラッ
蘭子「うん?」
飛鳥「悪魔と相乗りする勇気、あるかな?」
P「ちょっと前までは昼の再放送といえば相棒だったけどいつの間にか科捜研の女になったよなぁ…コラボとかしないかな」
P「さてと、そろそろ終わったかな?14歳の担当アイドル家に入れてオッサンの世話させてるなんて千川に知られたらヘルヘイム送りされちまうよな」ゴロゴロ
P「おーいらんらん、あすあすー。もう大丈夫かー?」ヒョコッ
蘭子「もふもふだよっ!もふもふだよっ!!」ゴロゴロ
飛鳥「もふもふさっ!もふもふさっ!!」ゴロゴロ
P「お前らもかい!」
その5・新たなセカイを見つけてしまったダークイルミネイトの場合
何かどのキャラもへちょくなってしまうのは何でだろうな…県民性?
ハムスターの体脂肪チェックして寝る
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P「デシテッ!」クシュン
P「うーん…治りかけてたんだけどな」ズビッ
P「結局昨日はあの中二病ズ、トリップしたまま元に戻らなくてなぁ…」
P「布団は自分で綺麗にしましたよ…デシテッ!ソナタッ!」クシュン!
P「うぅ、いかんいかん…ティッシュ、ティッシュはどこなのでしてー…」
P「今日でとうとう6日休みか…仕事が心配すぎて俺と全く同じ仕事が出来る人工知能P-SAITAMAとか開発しちまったよ…」
ピンポーン
P「ん?また誰か見舞いに来てくれたのかな?それともAmazonか?」
P「はいはい、どちら様ー」ガチャッ
アマゾン「ケケーッ!」
P「あ、荷物ですか。ご苦労様です。あ、はいハンコですね、はいはい」
アマゾン「ケケケケーッ」
P「お疲れ様ですー。アマゾンズ楽しみに観てますー」バタンッ
P「お、この前注文したネオジオングのプラモか。丁度いい。今日はこれで暇潰しするか」
ピンポーン
P「あれ、またAmazon?スパロボはまだ発売日じゃないし…」
P「はいはい、どちら様ー」ガチャッ
美波「あ、プロデューサーさん起きていらしたんですね。こんにちは」
文香「……こんにちは。お見舞いに伺いました…」ペコリ
P「おや、何か珍しい組み合わせだな」
美波「珍しいと言えば、プロデューサーさんの服装も…」
P「えっ?俺自宅でくつろぐ時は大体コレだけど。…変?」
美波「い、いえ。いつもスーツ姿の印象が強かったので、ぴにゃこら太着ぐるみパジャマ姿なんて新鮮だなぁ、って」
文香「…ラブリー」カシャッ
P「ん、文香今もしかして写メ撮った?」
文香「…」フルフル
P「そっか、気のせいか…」
美波「えいっ」カシャッ
P「美波?」
美波「き、気のせいですよ」
P「そっか、気のせいか…」
文香(待ち受け画面、ゴーカイチェンジ…)ポチポチ
仕事が…仕事が忙しい…どこかにハムスターの髭の数を数えるだけの仕事とか無いかな…
1レスしか書けなかったごめんよ何でもしま千川
寝る
美波「体調を崩して長引いている、と聞いたのでお見舞いに来ました。もしご迷惑でなければ…」
P「迷惑だなんて思うもんかい。わざわざありがとうな」
P「文香も一緒に来てくれるなんてな。本当に珍しい組み合わせだよな」
美波「いえ、文香さんとはさっき偶然会って」
文香「…プロデューサーさんのお見舞いに行く途中だとお聞きして…」
美波「文香さんは今日オフだったそうです」
P「そっか…折角の休みに悪いな、なんか」
文香「いえ…1人でいても、本を読んでいるだけで1日が終わってしまいそうでしたから…」
文香「ブックオフで立ち読みしていたところを美波さんに声をかけられて…良かったと思っています」
P「立ち読みしてたのかよ」
美波「はい、ライトノベルコーナーにいましたよ」
P「え、純文学とかじゃなくて?」
文香「…ちなみに今のお気に入りは…池袋が舞台の首無しライダーさんのお話です…」
文香「特にヴァローナと言うキャラクターが……いいんです」グッ
P「そ、そうか……まぁ文香が楽しそうなら何よりだ」
美波「風邪でお買い物とか出来ないんじゃないかと思って色々買ってきました。お昼まだでしたら何か作りましょうか?」
P「ありがとな。美波は将来きっと良い清純派人妻になるだろうな…」
美波「あの、もう少し言い方を…」
文香「…私も、差し入れを持ってきました」ドサッ
P「うぉふ、何これ重っ!」
文香「…病気の時は寝ている事しか出来なくて、退屈していらっしゃるかと思いまして…」
文香「グラップラー刃牙完全版フルセット…です」
P「文香読んでるの!?」
文香「…普通に食べ物や飲み物の差し入れにしようかと思ったのですが…もし迷惑だったりしたら、と思って…」
P「私は一向に構わん!」
美波「お邪魔します、プロデューサーさん」
文香「…お邪魔します」ペコリ
P「どうぞどうぞ、むさ苦しい所ですが」
美波「買ってきたもの冷蔵庫に入れていいですか?」
P「ああ、好きなように使っていいよ。他のみんなも毎回好き勝手にやってるし」
美波「じゃあ、お言葉に甘えて……って、歌舞伎揚げで埋め尽くされてます!?」
P(美波が台所にいるだけで何でエロく見えるんだろうなぁ…)
文香「…では、私はリビングを片付けておきますね…」ファサッ
P「ありがとな。あ、その辺のプラモ気をつけてな」
文香「あ、はい…気をつけます…」ベキポキッ
P(ストール脱いだだけなのに、どうして妙にいやらしく見えるんだろ……あれ、この2人ユニット組ませたら男子のハートと他一部鷲掴みじゃね?)
美波「プロデューサーさん、お昼ご飯はまだなんですよね?私作りましようか?」
P「うーん…じゃあお願いしていいか?」
美波「はい。じゃあ早速作っちゃいますね」
P「ありがたいけど、別にあんまり気を使ったりしなくてもいいんだからな?」
美波「いいんですっ。私がやりたくてやってるだけなんですから」
P「美波は本当に良い隣の美人妻になりそうだな…」
文香「…あ、では…私も何かお手伝いします…」
P「え、文香って料理出来たのか?」
文香「…お任せください…」
文香「食○のソーマを毎週読んでますから…」
P「それで出来るようになったら読者全員遠月十傑レベルになれるわ」
P「あとあの漫画の料理知識色々間違いまくってるから鵜呑みにするなよ?」
美波「お待たせしましたっ」
文香「…鍋焼きうどん…です」
P「おー、ありがとうな。でもちょっとゴメン待って。今プラモ修復してるから」
文香「…あ、すいません…さっき踏んでしまいました…」
P「大丈夫大丈夫。エクシアが粉々になっただけだ。こんなもんスタドリかければ…」ウニョニョニョニョ
P「ほら、アッシマーが元通りに」
美波「原型変わってませんか?」
美波「えっと、とりあえず冷めないうちに食べましょう。プロデューサーさん、今よそいますね」
文香「…お茶をどうぞ…」
P「至れり尽くせりだな。2人のファンからすれば絶許モンだろうけど」
美波「いつも私たちのために頑張って下さってるんですから。これぐらいはさせて下さい。はい、どうぞ」
P「本当に良い娘ばっかりで嬉しいよ……何だろな、親孝行される親父さんってこんな気持ちなんだろか…」グスン
美波(娘…)
文香「…では、食べましょう」
P「じゃあ美波。頂くよ」
美波「はいどうぞ。お口に合うといいんですが」
P「頂きまーす」ズルズルッ
P「熱いっ!!」
美波「猫舌ですか」
文香「あふっ!はふふっ!」
美波「文香さんも!?」
美波「お、お茶を飲んで下さい、お茶を」
P「んぐっ、んぐ……」
文香「んっ…!けほ、けほっ」
美波「ふ、文香さん大丈夫?」
文香「けほっ……ご、ごめんなさい…零してしまいました…」
P「あらら…服までビショビショだな」
文香「うぅ…」
美波「すぐに洗えば大丈夫ですよ。プロデューサー、すみません…」
P「ああ、洗濯機使っていいよ。今着替え持ってくるから」
文香「…すいません…」
P「えーっと…ぴにゃこら太パジャマしかないけど」
文香「…だ、大丈夫です…」
P「俺のヤツだと流石にサイズが……仕方ない、ちょっと小さいかもしれないけど。はいっ」
美波「じゃあ、向こうで着替えてきますね?さぁ、文香さん」
文香「…お手数をおかけします…」クスン
P「ぽんこつふみふみ可愛い」
P(お茶零して濡れた服が体のラインを思いきり浮き彫りにしてましたな…)
P(まあ、かと言って邪な気持ちなど持ちませんけどね)
P(…ほんとだよ?)
美波「お待たせしました」
文香「…ご迷惑を、おかけしました…」
P「うわ」
文香「…あ、あの…似合わない、でしょうか…」
P(サイズ小さいから胸元とかパツパツになっちゃった…着ぐるみパジャマをここまでエロく着こなすとは文香…恐ろしい娘!)
P「で、何で美波まで着替えてんの?」
美波「えっ?えっと……か、可愛かったので…つい」エヘッ
P「2人揃って紳士の理性に戦争仕掛けてるの?」
連勤終わってよーやくオフだぁ…寝る。今日は日中書けるかも?
美波も文香もどうしてこう、…アレなんだろうね……
P「はふはふ…」
美波「お味はどうですか?」
P「あふい」ハフハフ
美波「いえ、あの…味を」
P「あふふ…うん、美味いよ」
美波「本当ですか?良かった…プロデューサーさんお料理上手ですから口に合わなかったらどうしようかと」
P「自炊できるだけってレベルなんですが」
美波(自炊出来るとチョコで巨大彫像作ったり大根で姫路城作ったり出来るようになるんでしょうか…)
文香「…すいません、七味取りますね…」
文香「うんしょ……ととっ…」
P「文香危ない、俺が取るから。はい」
文香「…ありがとうございます」
P(パツパツの胸がグラスを倒しそうでしたよ…サイズ小さいから着ぐるみというよりモコモコのボディスーツみたいになっちゃってら)
美波「あ、私も七味欲しいです。うんしょっ…」
P「取ってあげるから身を乗り出さない。熱い鍋があるんだから危ないだろ」
美波「あ、すいません。ありがとうございます」
P(こっちは俺のを着たのか逆にブカブカですよ…前のめりになると首元の弛みから胸元丸見えですがな)
美波「あ、お茶取らせてくださいね?うんしょっ…」
P「ワザとやってる?」
美波「えっ?」
文香「…おかわりしたいので、おたま取りますね…」グイッ
P「もががっ」
P「ぷはっ!ちょっ、年頃の娘さんが男の顔に何を押し付ける!」
文香「あ、すいません…無自覚でした…」
P「うん、そう言わなかったら信じてた!」
美波「あ、プロデューサーさんグラスが空ですよ。お茶お注ぎしますね」ヨイショッ
P「美波ぃぃぃ!」
P「いかん…何かまた熱が上がりそうだ」
P「良い娘なんだけどね…悪気は無いんだろうし」
P「…」
P「悪気、無いんだよな?」
センタク フクウルオウド
P「お、洗濯機止まったな。どれどれ」
P「…」
P「…何で下着まで洗ってるの?」
文香「…どうかしましたか?」
P「うぉふっ。あ、いや…洗濯機止まったから干そうかなって」
文香「あ…わ、私自分でやりますから…プロデューサーさんは、ゆっくりお休みしていて下さい」
P「あ、はい」
文香「ハンガー、お借りしますね」フミフミ
P「…」
P「…て、事は今、文香はあの着ぐるみパジャマの中…」
P「ドラァ!」バキッ!
美波「きゃっ!ど、どうしたんですかプロデューサーさん!」
P「げふ…い、いやすまん。ちょっと自分を戒めてただけだよ」
美波「いきなり自分で自分の顔を叩くなんて…お願いですからもう少し自分の体を労わって下さい」
美波「さぁ、手をお貸ししますからお布団にいきましょう?」
P「1人でいけるから大丈夫だよ、ありがとな」
美波「駄目です!大丈夫そうには思えません。遠慮しないでください」ギュッ
P「いやだからそうやって間近で覗き込まれるとだね…」
美波「はい、じゃあお布団の中でゆっくりお休みしましょう」ミナミナ
P「何かいちいち言い方がアレだよ美波!?」
P「本当に1人で歩けるから、そんな腕掴まなくてもいけるから!てか腕が思い切り美波の82cmに挟まれてるから!」
美波「毛布苦しくないですか?喉乾いたりしていませんか?」
P「大丈夫だ。問題ない」
美波「熱はどうでしょう…枕元ちょっと失礼しますね。うんしょっ…」
P(ぶかぶかの胸元が眼前に来てるんですけど…紳士は黙って目を閉じるんですけど…)ムニュ
P(…ピンクのレース、か…)
美波「うーん、体温計見当たりませんね……すいません」ピトッ
P「にゃっ」
美波「わっ、熱い。まだ熱ありますね」
P「さっきから色々と体温が上がってしまうイベントがありましたので」
文香「…プロデューサーさん、お加減はどうですか…?」
P「お陰様で大分楽になったよ。明日には仕事に戻れそうだな、これなら」
美波「まだ油断は禁物ですよ。熱もあるんですし」
P「安静にしてるでごぜーますよ、美波母さん」
美波(娘の次はお母さん…)シュン
文香「…眠れそう、ですか?」
P「どうだろ。ここ数日寝てばっかりだし…」
文香「…よければ、眠れるように朗読しましょうか…?」
P「ハハッ、寝る時に本を読み聞かせるなんて子供の頃を思い出すな」
P「家族の記憶とか無いけど」
美波(何か今、とても聞いてはいけない事を聞いてしまったような…)
文香「…では、読ませていただきます…」
文香「『上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想!!!』」
P「本のチョイスに狂気すら感じる!」
このシチュエーション、薄い本だったらヤバいですね…いやぁ、ヤバいだろうなぁ(チラッ
夕飯の支度したら眠くなってしまったので寝るっす。あと1組書いてキリよく1週間にすべきかここで終わるか……エタるか
文香「『日に30時間の鍛錬という矛盾のみを条件に存在する肉体』」
美波「…あ、文香さん文香さん」クイクイッ
文香「『10数年その拷問に耐え俺は今ステロイドを』…はい?」
P「すやぁ…」
美波「ぐっすり眠ってます。このままゆっくり寝かせてあげましょう?」
文香「…ここからが盛り上がりどころだったのですが…」
P「うーん…公園本部は最強…守護(まも)らねば…」
美波「ふふ、気持ちよさそうに寝てますね」
文香「そうですね……何だか、プロデューサーさんの寝顔を見ていたら…私も眠くなってきました…ふわぁ…」
美波「大きな欠伸ですね。文香さんもお疲れですか?」
文香「…昨夜、少し夜更かしを…」
美波「また読書に熱中していたんですか?程々にしないと文香さんまで体を壊しちゃいますよ」
文香「いえ…最近自作小説を始めまして…」
美波「えっ、そうなんですか?文香さんの書いた小説すごく興味あります!」
文香「いえ…そんな大層なものではありませんが…」
文香「授業中に学校にテロリストが乱入してきて異世界に飛ばされてチート能力を身につけるという…よくあるお話です」
美波「確かによく聞く話ですけど盛り込みすぎて逆に斬新になってますね」
文香「…と、いうわけで昨夜は就寝時間が遅くなってしまって……流石に7時には寝たのですが…ふあぁ」
美波「それ昨夜じゃなくて今朝です」
文香「…すいません…ちょっと限界、です…」コテン
P「ふみゃっ」
美波「ちょっ、文香さん!?」
文香「はふぅ…何でしょう、とても落ち着きます…」ギュゥ
P「もがもが」
美波「文香さん文香さんっ!流石にそれはちょっとマズいです!」ユサユサッ
文香「すやぁ…」ギュムッ
P「うーん…息が出来ねぇ…」
P「もふぁっもがもがっ」
文香「んっ…」ビクンッ
文香「んむぅ…」ギュゥゥ
P「ぐぇ」
美波「文香さんっ駄目です起きて!プロデューサーさん窒息しちゃう!それに一緒の布団で寝るなんて…もしこんな事が他所に知られたら……」
美波「…」
美波「…知られ、ないよね。誰にも見られてないんだし…」
美波「…」
美波「いやいやでもでも!駄目よ美波落ち着いて考えて。そもそもアイドルが男の人の部屋に上がっている事自体…」
美波「…」
美波「…お見舞いなんだから、上がっても良いんだよね?」
美波「…でもでもでもでも!流石に男の人と一緒に寝るのはどう考えても…!冷静に、クールになるのよ美波…」
文香「すやぁ…」
P「」チーン
美波「…」
美波「プロデューサーさんは風邪…暖かくして寝る必要がある……プロデューサーさんは体調も悪いし紳士だしアイドルに変な事をする筈がない…」
美波「…2人きりなら確かに問題かもしれないけど、ここにいるのは3人……」
美波「…」
美波「あれ、もしかして何の問題もない?」
美波「いやいや待って待って新田美波。もう一度よく考えて。軽率な言動は風評被害を招くだけよ」ゴソゴソ
P「」チーン
文香「ふにゅぅ…」
美波「アイドルに手を出すプロデューサー、なんて事になったらプロデューサーさんが事務所にいられなくなっちゃう。そんなの絶対駄目。駄目よ美波」モゾモゾ
美波「…」モソモソ
美波「…アイドルが手を出すのは……セーフ、よね?」
P「」チーン
美波「…」
美波「ですよね?」
P「」チーン
P「」
P「…ぷはぁっ!!」
P「あ゛ー…危ね、綺麗なお花畑と川と偶然遊びにきてた加蓮が見えたわ…」
文香「うにゅう…」ギュッ
P「わぷっ」
文香「…むにゃ…」ムギュゥ
P「もがもがっ!もふぁっ!…ぶはぁっ!コレかいっ!さっき俺の意識奪ったのは」ゼーゼー
P「パジャマ1枚越しの文香の隠れ豊満お山で窒息とか天国なのか地獄なのかわかんねーよ」
文香「あぅ…ぎゅっ、て…ぎゅって…」パタパタ
P「はいはい、枕でも抱いてなさい」グイッ
文香「ふにゅ…」ギュゥゥ
P(もう、埼玉県民辞めちゃおうかな)
美波「んっ…」ゴロンッ
P「おっふ」
美波「…はふ」ギュッ
P「ぎゃああああ!(小声)」
美波「…んふ…♪」ギュムム
P「ちょっ、どうして2人とも人の頭を抱えて…もぷっ!」
美波「んんっ…はぅ…」ムギュウウ
P(特に理由のない艶めかしい吐息がPの耳元を襲う!)
P「…ちょいさっ!」ガバッ
美波「あっ…んーっ、んーーっ!」パタパタ
P「はいはい、クッションでも抱いてなさい」グイッ
美波「はふぅ…」ギュゥゥ
P(もう、神奈川県に本籍変えようかな)
文香「ふにゃ…これ、違います…」ポイッ ギュッ
P「ぐえっ」
美波「うぅー…こっちが、いいです…」ギュウッ
P「ぴにゃっ」
P「ちょっ、2人とも離して…ってか何で一緒に寝てんの、って足を絡ませるな!首筋をあむあむするなっ!」
P「助けてライダー!!」
その6・賢者大量生産コンビの場合
やべ、ちょっと寝てた…とりあえず今日はもう寝るどす
そろそろ終わりにしないと…オチどうしよう
----------------------------------------------
P「流石に昨日はもう駄目かと思いましたわ」
P「あのね、一応俺も男なのですよ。いくら紳士民族埼玉人の理性がちひろの財布の紐より硬いからって限度がありますよ」
P「チェリーキラーに挟まれて一晩過ごすとか、ご褒美通り越して拷問ですわ」
P「頭の中でひたすら素数を数えたり歌丸師匠の顔を思い浮かべ続けていなかったら流石にヤバかった…」
P「一晩中煩悩退散し続けてたお陰で治りかけてたのにまた熱が上がりましたよチクショウ。でもお見舞いありがとう」
P「さて、これで仕事休んで1週間になってしまった訳だし、しっかり寝てしっかり治して事務所のためにまた働かねば」
ピンポーン
P「…」
ピンポーン
P「今度は誰だ、鮮血の朱いリボンか?机の下のビビりリスか?もしくは世界レベルか…」
ピンポーン ピンポーン
P「はいはい、今出ますよ。もう誰が来ようが驚かねぇぞ」ガチャッ
ちひろ「ヘーイ」
P「前言撤回!驚きました!」バタンッ
ちひろ「感じ悪いですねぇ。人の顔見るなりいきなりドア閉めるとか酷くないですか?」
P「うわぁぁ!ドアに足挟んで閉められないようにしてる!何かすごく手馴れてるこの人!」
P「何をしに来たんですか!?休んでいる間の迷惑料でも請求にきましたか?ごめんなさい腎臓は勘弁してください」
ちひろ「あなたは私を何だと思ってるんですか」
P「財布の破壊者チィケイド」
ちひろ「なるほど、大体わかった」
P「嘘です冗談です許してください実際本気で思ってますけどお茶目なジョークだと笑って許してください何でもしまむら!」
ちひろ「だから私を何だと思って……はぁ、まぁどうでもいいですけど」
ちひろ「取りあえず、中に入れて貰えるとありがたいんですけど?」
P「え、でも…」
ちひろ「私はアイドルじゃないですし、別に問題無いでしょう?」
P「…変な真似はしないでくださいね?」
ちひろ「そのセリフ普通男女逆じゃありません?」
P「…では、どうぞ。狭苦しいところですが」
ちひろ「お邪魔します」
P「お邪魔です」
ちひろ「おう?」
P「めんご」
P「…で、何の御用でしょうか?自宅で出来得る限りの仕事のフォローはしているつもりではございますが何か至らぬ点、不備が在りましたでしょうか」
ちひろ「別に文句言いに来た訳じゃありませんよ。あと何ですかその態度。別に何もしやしませんから普段通りにしてくださいよ」
P「…何もしないと?」
ちひろ「しませんってば」
P「よう千川何の用じゃい」
ちひろ「切り替えの落差が」
ちひろ「そりゃあ、長らく体調を崩している男の部屋に美人同僚がやってきたら…分かるでしょう?」
P「わかるわ」
P「トドメを刺しに来たと」
ちひろ「ご要望とあらば」
P「嘘ですまだ死にたくない。今月末スパロボの新作出るんです!ムゲフロキャラまで参戦するんです!」
ちひろ「冗談ですよ。まだ始末したりしませんよ」
P「ハハッ、「まだ」って言ったのは聞き流したほうがいいですよね」
P「で、ちっちゃん何しに来たん?」
ちひろ「誰がちっちゃんですか。お見舞いに来たんですよ」
ちひろ「病気の同僚の家に、他に何の用があるというんですか」
P「トドメ?」
ちひろ「何度も聞いた事ありますけど、私のこと嫌いでしょ」
P「いえいえ、そんなことありますん」
ちひろ「どっちだよ」
その7・黄緑色が目に優しい大天使の場合
P「お見舞い?」
ちひろ「そうですよ。今言ったじゃないですか」
P「ちひろが?」
ちひろ「呼び捨てかよ」
ちひろ「何ですか何ですか、お見舞いぐらい私だってしますよ」
P「えっと……幾らでしょう?」
ちひろ「別にお金なんて取りませんよ」
P「ああ、現金じゃなくてモバコインで払えと」
ちひろ「違いますって」
P「えっ…じゃあ、その命で払えと?」
ちひろ「プロデューサーさんの中で私は一体どんな存在なんですか」
P「百鬼夜行もスケジュールをズラして避ける存在ですかね」
ちひろ「お前治ったら覚えてろよ」
P「ハハッ、もう一生風邪ひいてないといけないや」
ちひろ「まあ、コントはこれぐらいにして」
ちひろ「どうせ連日可愛いアイドルたちに詰め寄られてイチャイチャしてたんでしょうし、買い物とか炊事洗濯とかも大丈夫でしょう?」
P「イチャイチャしてたつもりは全く無いんですけどね」
ちひろ「そりゃあ、あなたはヘタレですからねえ」
P「酷ぇ言われよう」
ちひろ「取りあえず定番のポカリと冷えピタです。あとこれ菜々さんから桃缶の差し入れです」
P「こりゃどうも。ウサミンもお礼言わないとなあ」
ちひろ「桃、今食べますか?」
P「是非に」
ちひろ「じゃあ用意しちゃいますね。えっと、缶切りは…」
ちひろ「プロデューサーさん、缶切りってどこにありますかー?」
P「台所にありません?」
ちひろ「包丁とシンゴウアックスしか見当たりませんよ」
ちひろ「はい、どうぞ」
P「頂きます」ハムッ
P「桃って缶詰で食べるのが一番美味いと思いません?」モキュモキュ
ちひろ「生だと当たりはずれが激しいですもんねぇ」
P「んで、缶に残ったシロップはゼラチン入れてゼリーにするのがまた美味いんですわ」
ちひろ「分かります分かります」
ちひろ「あ、他にも事務所の娘から色々差し入れを預かってきてますよ。そこの袋に入ってるの全部差し入れですから」
P「みんなこんなオッサンに気い使ってくれるんだなぁ…」
ちひろ「良い娘達ばかりで良かったですね」
P「ええ。アイドル達はみんな良く出来た娘ばかりですよ」
ちひろ「アイドル達「は」、ですか」
P「色々あるなぁ…椎茸、カツオ、フランスパン…一部誰からの差し入れか凄ぇ分かりやすい」
ちひろ「それだけみんな心配しているという事ですよ」
P「プロデューサー冥利に尽きます。えーっと、他にも眼鏡、ポンテリング、牛乳、クローバー、サッカーボール、手裏剣、バナナ、こずえ、植木鉢、婚姻届、アップルパイ…」
P「一部コレ貰ってどないせぇっちゅーねん。ってモノもありますけど」
ちひろ「まあまあ、こういうのは気持ちが大事なんですよ」
P「おお、とても普段何事においても金を優先する人の言葉とは思えない」
ちひろ「レアメダルにしてあげましょうか?」
P「ヒィッ」
ちひろ「まったくもう…病気になっても口の減らない人ですね」
P「それだけ元気になったという事ですよ。あ、桃食べる?」
こずえ「たべるぅー」アムアム
P「うん、そっちは俺の手だから」
よし、そろそろ寝ないと仕事中意識が飛ぶ。寝るぞチタタプゥ!!
あ、今更だけど水谷さんとモハメド・アリのご冥福をお祈りします
※こずえはアッキーに乗ってほわあー、と帰りました
ちひろ「それでどうですか?体の具合は」
P「治りそうで治らない、って感じっすわ」
ちひろ「面倒くさいですね、もうスタドリ飲んじゃえばいいんじゃないですか?」
P「病気の時にアレ飲むと変な副作用出るじゃないですか。職場復帰できても意思疎通出来なかったら意味ねぇやい」
ちひろ「脳内に直接語り掛ければいいじゃないですか」
P「アンタこそ俺を何だと思ってんだよ」
ちひろ(Pの皮を被ったバケモノ)
P(人の皮を被ったカネゴンに言われたくねぇわ)
ちひろ(貴様、直接脳内に…!って、出来るじゃないですか!)
P(疲れるんですよコレ。1セリフあたりチーズバーガー1個分のカロリー使います)
ちひろ「本当にあなた何者ですか」
P「平凡なアイドル事務所のプロデューサーですよ」
ちひろ「絶対嘘だ」
ちひろ「はぁ…プロデューサーさんとじゃれてると日が暮れそうですし、チャッチャと看病してチャッチャと治ってもらってチャッチャとガチヤ回して貰いましょう」
P「流石ちひろさん。最終的に必ず自分の利益を考える。そこにシビれぬ!あこがれぬゥ!」
ちひろ「体中の穴という穴にネギをブチ込まれるのとタワシで乾布摩擦するのと、どっちがいいですか?」
P「大人しく寝ているでごぜーます!」ズボッ
ちひろ「最初から大人しくしててください」
ちひろ「さてと、掃除も洗濯も他の娘達がやってくれてるみたいですね。綺麗じゃないですか」
P「本当に感謝しかありませんわ」
P「シャツやトランクスが数枚見当たらない気がしますけど、きっと気のせいでしょう」
ちひろ「駄目だ、容疑者多すぎてわかんねぇ」
ちひろ「部屋の換気でもしましょうか。窓開けますよ?」
P「あ、窓あんまり大きく開けるとまたアッキー入って来ちゃうんで気をつけてくださいね」
ちひろ「アッキーってプロデューサーさんのペットじゃありませんよね」
P「この前は偶然ヒョウ君が迷い込んできましたし、風で森久保が飛ばされて来たこともありますし卯月なんてジャンプしてここまで来ますからね」
ちひろ「ちょっ、ここ何階だと思ってるんですか」
P「卯月曰く、「落ちる前に空気を蹴って飛ぶんです!」だそうですよ」
ちひろ「…窓は開けないでおきましょう。加湿器付けておきますね」
P「ウィ」
ちひろ「ちゃんと着替えてます?お風呂は無理だとしても、シャワーぐらいは平気そうですかね」
P「あ、大丈夫です。今朝しっかり濡れタオルで体を拭いたので」
ちひろ「ほほう。それはそれは」
ちひろ「どっちに拭いて貰ったんですか?」
P「いやそれは文香も美波も交互に…」
P「…」
P「ハッ!」
ちひろ「マヌケは見つかったようだぜ」
P「ご、誤解です!こちらからは一切ノータッチです!指1本触れてません!」
ちひろ「そういう問題じゃねーよ」
P「他の娘達も同じ事しましたし、大丈夫です!」
ちひろ「問題が大問題になっただけだよ」
ちひろ「まったくもう…休んだら休んだで面倒事を起こす人ですねぇ」
P「身に覚えはありませんがごめんなさい」
ちひろ「まあ、いいです。今に始まった事じゃありませんしね」
ちひろ「じゃ、脱いでください」
P「…は?」
ちひろ「だから、脱いでくださいって言ったんです」
P「えっ、な、何をする気ですかっ!?」
ちひろ「話の流れで分かるでしょうが」
P「ロシアンたこ焼きですか?」
ちひろ「脱ぐ必要性がねぇよ」
何かイマイチ頭が回らないでごぜーますよ…歳かな
明日はガンブレのアップデートだよヒャッホイ。よし寝る
ちひろ「はい、着替え置いておきますからね」
P「突然脱げと言われた時はもう駄目かと思いましたが…」
ちひろ「ただ汗を拭いて着替えさせただけでしょうが」
P「いや、てっきりちひろさんの事だから具合が悪くて抵抗できないのを良い事に人の半裸写真でも撮って売り捌こうとしているのかと」
ちひろ「あはは」
P「ああ、否定しないんだ…」
ちひろ「しかしプロデューサーさん、他にパジャマ持ってないんですか?ぴにゃこら太パジャマとスーツしかクローゼットの中にありませんけど」
P「失礼な。他にもちゃんとありますよ。えーっと…三度笠とか、マタドール服とか…甲冑とか」
ちひろ「仕事でもプライベートでも使いどころが思い当たらないですね」
ちひろ「じゃあ、私この社畜の汗臭いパジャマ洗ってきちゃいますね」
P「お願いします」
ちひろ「プロデューサーさんはゆっくり養生していてくださいね」
P「はい」カチッ ヴィーン
ちひろ「言った傍からPS4起動させてんじゃねーよ」ブツン
P「ああっ!俺のケンプファーサイタマが!」
ちひろ「社会人なんですから病気で休んで家でゲームとかやめてください!」
P「うぅ…わかりました。ちゃんと体治してゲームは職場でします…」
ちひろ「治して働いて家に帰ってからやれよ」
P「すんません、大人しく寝てます」モゾモゾ
ちひろ(…体拭いてて気づいたんですけど、プロデューサーさんの首元とか肩に虫刺されみたいな赤い痕と噛み痕があったのは言わないほうがいいですよね)
P「怒られちゃったから大人しくPSVitaでガンブレやるぜぇ」アルジドノォ!
ちひろ「寝てろぉ!」ブツンッ
P「ああっ!俺のペイルライダーサイタマが!」
ちひろ「まったくもう!まったくもう!」プンスカプン
ちひろ「パジャマ干しておきますね」
P「ありがとうございます。何モバコインですか?」
ちひろ「セイハーッ!」ゴスッ
P「ひでぶっ!」
ちひろ「戯言吐いてないでさっさと完治して職場に復帰してください」
P「ぐふ…そ、そう思うなら病人の延髄に飛び蹴りしないでください…一瞬三途の川と花畑と手を振ってる加蓮が見えましたよ」
ちひろ「いっそ物理的に寝かしつける方が効率的かな、って」
P「下手すると二度と目が覚めなくなるんでやめてください」
ちひろ「あなたが永眠するような蹴りなんて範馬の血統ぐらいじゃないと無理ですよ」
ちひろ「あ、お腹空いてますか?そろそろお昼ですし何か作りますけど」
P「良い感じにジャガイモが煮溶けた肉じゃが」
ちひろ「それ、出来上がるのに1日かかりません?」
P「圧力鍋で作ると出来上がって翌日みたいなトロトロ肉じゃが出来ますよ?」
ちひろ「はいはい。肉じゃがですね?カレールー入れていいですか?」
P「ただのカレーになってしまう」
ちひろ「冗談ですって。ルーが無いんでシチューにしますね」
P「リクエスト聞いた意味は?」
ちひろ「無いですよ、そんなもん」
P「酷ぇ」
ちひろ「何か食べられないものとかありますか?人参とかピーマンとか、あったら入れますから」
P「病人なんですけど俺。労りの心とかは…」
ちひろ「無いですよ、そんなもん」
P「そんなんだから彼氏出来ないんだろ…」
ちひろ「いいですよー。別に欲しいなんて思いませんしー」
P「欲しくなっても手に入らないですもんね」
ちひろ「そんなにダシになりたいんですか?」チャキッ
P「やっべ包丁持ってやがる!おやすみなさーい!」ズボッ
ちひろ「こんにゃろ…塩ちょっと多めに入れてやる」
今日も仕事なのに雨とかやめてくれ。俺が濡れてしまう
何か調子出ないから寝るー良い夢見ろよー
某ハーフボイルド探偵事務所、ウチの実家近辺にあって昔偶然通りがかって超絶ビックリした
雑談めんご。再開するぜぇい
ちひろ「プロデューサーさーん、ご飯出来ましたー」
P「おお、肉じゃがリクエストしたのに本当にシチュー作りやがったよこの人ありがとうございます」
ちひろ「感謝してるのか文句言ってるのかどっちなんですか」
P「両方ですが?」
ちひろ「今からでも追加具材にしてあげましょうか?」
P「いただきまーすうわぁおいしそうだぞぉ」
ちひろ「はいはい召し上がれ」
P「おお美味そう」
ちひろ「お口に合えばいいんですけど」
P「はふはふ…」ハグッ
P「熱ぅ!」
ちひろ「猫舌ですか」
P「すいません、実は俺熱いもの食べられなくて…」
ちひろ「ゆっくり食べてください。あ、何ならふーふーしてあげましょうか?」
P「やっぱ熱!」
ちひろ「おい、何で慌てて自力で食べようとした」
P「うぅ…やはり熱々で食えない……お、そうだ。こういう時は…」
P「ちょっと待っててくださいね。えーっと、確かさっき貰った見舞品の中に…」ゴソゴソ
ちひろ「何かお探しですか?」
P「ええ、折角のシチューなんで美味しいパンと一緒に、と思いまして。確かさっきパンも入っていたような…」
ちひろ「ああ、確実にお見舞いにパンをチョイスする娘がいますね」
P「そうですね、どこのフゴフゴ大原みちるとは言いませんが」
ちひろ「ぼかす気0ですね」
P「ありました!ふごふごがくれたと思わしきフランスパン!」
P「…あと食パンとメロンパンとあんパンとカレーパンと揚げパンと生クリームひじきパンとクリームパンとジャムパンとうぐいすパンとコッペパンと焼きそばパンとコロッケパンとレーズンパンが」
ちひろ「しばらくパンには困りませんね」
P「カビ生える前に食べきれるかって意味では困りそうですが」
P「はい、まず食パン一斤を用意します」
ちひろ「どこのご家庭にも必ずありますよね」
P「真ん中から真っ二つにします。えーっと、包丁、包丁どこやった」
ちひろ「そこのシンゴウアックスでいいじゃないですか」
P「イッテイイワケネーヨ」
P「仕方ない、ここにあったサングラスラッシャーで」ズバシャ
P「はい、半分に切ったら断面から中をくり貫いていきます」
ちひろ「あ、何か読めてきましたよ」
P「んで、くり貫いて空洞になったところにシチューをドバドバと流し込みます」
P「手間じゃなければ全面軽くフライパンで焼くと良いですが、面倒くさいので今日はパスです」ドバドバ
P「はい、これで完成です」
ちひろ「パンを器にした訳ですね」
P「所謂パンシチューってヤツです。さぁどうぞ。召し上がれ」
ちひろ「シチュー作ったのは私なんですけどね」
ちひろ「あ、美味しい」モキュモキュ
P「このパン自体良いパンですね。器にしたパンごと噛り付いてもいいし、こうしてくり貫いた部分をひたひたにシチューにひたして…」モキュッ
P「うん、ひたパンシチューは正義」モグモグ
ちひろ「シチューも絶品だからこその味ですよ。やっぱりハ○スは偉大ですね」
P「え、俺S○B派なんですけど」
ちひろ「どうでもいいですけどね。あ、シチューは沢山作っておきましたからね」
P「ありがとうございます。次のイベント用の回復アイテムですか?」
ちひろ「ここのガンプラも煮込みましょうか」
P「やめてっ!俺の魔改造ヴァーチェ・ミムラが!!」
ちひろ「けふっ」
P「しこたま食いましたね」
ちひろ「この食べ方は危険です…」
P「太りそうですねえ」
ちひろ「いいですよー、全部胸にいきますからー」
P「膨らむのは腹と顔だけでしょうよ」
ちひろ「オラァ!」バキッ
P「たぬきっ!」
ちひろ「年頃の女の子に何てデリカシーの無いことを!あなたそれでもアイドルのプロデューサーですか!」プンスカ
P「年頃の女の子なんてどこにいるんですか仮にいても何の容赦も無く病人に顔パンかます人の事を年頃の女の子とは世間一般では言いませんしアイドルにはちゃんと一部除いてデリカシー持って接していますよ奥歯が痛ぇ」
ちひろ「まぁ滑舌の良い事で」
P「治りかけなんですから暴力は勘弁してくださいな」
ちひろ「言葉の暴力も願い下げです」
ちひろ「ほらほら、食べたらさっさと横になってください。ちゃんと休まないといつまでたっても治りませんよ?」
P「食べてすぐ横になると及川雫になるって俗説なんですってね」
ちひろ「むしろ食べた後はすぐ横になると良いらしいですね」
P「ではお言葉に甘えて布団に潜りますわ」モゾモゾ
ちひろ「子守歌でも如何ですか?」
P「ちひろさんの子守歌…むしろ鎮魂歌じゃないですか?」
ちひろ「今月の請求額 課金合計金額 親に聞かれる給料の使い道 それでも引けぬ まだ引けぬ この手は届かぬわが嫁に」
P「うぅ…な、何だこの歌声は…心が、心が締め付けられる…!!」ギリギリ
ちひろ「さぁ、お前の課金額を数えろ!」
P「今更数え切れるかぁ!!」
クッソ疲れたので寝るっす。デブハムのもちもち感触が無ければ乗り切れないわ…
今日明日には完結させていい加減ロイミュ飯に取り掛かりたい…
P「すやぁ…」
ちひろ「この世の苦しみを一身に請け負ったような顔で寝ましたね。よっぽど子守歌が効いたんですかね」
P「やめて…請求金額見たくない…」
ちひろ「毎日あれだけの仕事量1人でこなしているんですもんね。疲れも溜まって当たり前ですよ」
ちひろ「仕事が出来る事は無茶をしていい理由にはならないんですよ?分かってるんですか、こんにゃろめ」ブニッ
P「ふぁふぁ」
ちひろ「凛ちゃん達がお見舞いに行ってから他の娘達も行くと一斉に言い出して大変だったんですからね?何とかクジ引きで穏便に済ませましたけど」
ちひろ「あなたは無駄に慕われてるんですから、あんまり心配かけさせないでください。まゆちゃんなんて怖くて今だに鍵付きクローゼットから出せないんですからね」ブニブニ
P「ふがふが」
ちひろ「…とまぁ、アシスタントとしての立場から言いたい事はこれぐらいですかね」
ちひろ「私個人としては…まぁ、寝ている時に言う事ではないので、今はやめておきます」ツンツン
P「うにゃ」
ちひろ「…」
ちひろ「あんな可愛い娘達が揃いも揃って、どうしてこんな外見偏差値58ぐらいの冴えない男が良いんですかねぇ」
ちひろ「仕事は出来るけど性格悪いし、口も悪いし天使のようなアシスタントには殊更優しくないし…」ブニーッ
P「ふぁねっふぁ」
ちひろ「…」
ちひろ「…ま、良いところもちゃんと分かってますけど」
P「うーん…やめろ千川…貴様のせいでこの財布も破壊されてしまった…」ムニャムニャ
ちひろ「どんな夢見てんだよ」
ちひろ「何か腹立ちますね、ちゅーでもしてやろうかしら」
P「助けてチェイサー!!」
ちひろ「そうだ、動画でも撮ったら逆らえなくなりますかねぇ」
ちひろ「ふふ、妙案かもしれませんね。まずは在庫が溜まってきたスタドリを買って貰って、美人アシスタントの事をカネゴン呼ばわりするのを禁止させてエナドリ買わせて…あ、ガチャもいけそうですね」
P「うーん、うーん…」
ちひろ「そんなうなされなくてもいいじゃないですか。武士の情けです、頬にしておいてあげますよ」クカカカ
ちひろ「えっと、カメラはこの角度で……よし」
P「うう…アマゾンズTV放送決定万歳…」
ちひろ「さてと、それじゃあいただきま……」ンーッ
芳乃「ほー?」
ちひろ「ヘアッ!?」
ちひろ「よ、芳乃ちゃん?い、一体いつからそこに!?」
芳乃「「今月の請求額 課金合計金額 親に聞かれる給料の使い道 」
芳乃「あたりから、でしてー」トテトテ
ちひろ「ヒィッ!」
ちひろ「ち、違うのよ芳乃ちゃん!ちょっと悪戯しようとしただけで私は別にプロデューサーさんをどうこうしようなんて…!」
芳乃「ほー?」
ちひろ「ひっ」ビクッ
芳乃「これはこれはー、如何なさいましてー?」
芳乃「わたくしー、何もしておりませぬがー」
ちひろ(ハイライトのない芳乃ちゃん、洒落にならないぐらい怖い!!)
芳乃「ひとつ、お仕事とはいえー、かの者の傍を離れたことー」
ちひろ「あわ、あわわわ…」
芳乃「ひとつ、その結果、かの者を病に苦しませてしまいましたー」
ちひろ「あばばばばばばば」
芳乃「わたくしはー、己が罪を数えましたー」
ちひろ「お、お許しを…!」
芳乃「そなたにフィナーレは無いのでしてー」
ちひろ「助けてライダー!!」
-------------------------------------------------------
芳乃「はいやっ」ピロリン
P「ジュアッグ!!」
P「…お?何だかいきなり体が楽になったぞ?」
芳乃「そなたの体を蝕んでいた病はー、取り除きましてー」
P「あれいつの間に?おかえり芳乃」
芳乃「ただいまでしてー」
P「治してくれたのか。ありがとなー」
P「芳乃が地方ロケに行った途端風邪引くとかだらしないよなぁ。撮影どうだった?」
芳乃「万事滞りなくー」
芳乃「これはお土産ですー」
P「お、これはあの伝説の超ロングサイズ麩菓子。ありがとうな、芳乃は本当に良い子だなぁ」ナデリ
芳乃「ほふぁー」
P「…あれ?」
P「なぁ、さっきまでこの部屋にちひろさんいなかった?」
芳乃「ほー?」
芳乃「誰もおりませんでしたがー?」
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凛「プロデューサー、治ったんだって?」クンクン
P「おー、1週間も休んで悪かったな」
未央「もう大丈夫なの?」
P「ああ、完全回復だ。ってかむしろ未央こそ大丈夫か?何かボロボロだけど」
未央「あはは…まぁ、気にしないで?」
卯月「私たちの甲斐甲斐しい看病のおかげですね!」
P「だったらその日に治ってたと思うけどなぁ」
みく「って事はみくのハンバーグのお陰だね」
李衣菜「いやいや私の煮付けのお陰だって。ですよねプロデューサー」
P「だからそうだとしたらその翌日には治ってるだろが」
みく「でも本当に元気になって良かったにゃ。今日はお仕事でいないけど他の娘達もみんなずっと心配してたんだからね?」
P「悪かったよ。これからは健康管理にもうちょい気を付けるからさ」
卯月「あははっ、社畜プロデューサーですから全く信用できません!」
未央「しまむー、言葉にオブラート!」
P「さてと、んじゃ1週間丸々休んでた分、仕事取り返さないとな…数日徹夜かな?」
李衣菜「舌の根も乾かない内に」
凛「病み上がりに無理しないでよ。また体壊したらどうするの?」クンクン
P「そうは言ってもこれだけ休んでたらだな……」ゴソゴソ
P「…あれ?仕事が無い」
未央「病気なのにめちゃくちゃ前倒しで仕事しまくってたのは誰だよー」
みく「ぶっちゃけPチャンがやりすぎたせいで事務仕事無いにゃ」
李衣菜「ちひろさんなんてこの1週間ずっと暇そうにずーっとモンハンしてましたよ」
P「何やってんだあのカネゴン。バレたら怒られるだろが」
卯月「常務さんは弓使ってましたよ!」
P「何一緒になって遊んでんの?実は暇してんのかあのポエマー」
凛「ちなみにアッキーは双剣だったね」クンクン
P「え、何そのメンツ一度混ざりたい」
P「…あれ、そう言えばちひろさんは?」
未央「ああ、何か今度はちひろさんが風邪引いちゃったんだってさ」
みく「何だかまるでPチャンと入れ違いみたいにゃ」
李衣菜「最後にお見舞いに行ったのちひろさんだし、うつしちゃったんじゃないですか?」
P「うーん…人間の風邪がマネーモンスターに感染するのかなぁ」
卯月「本人を前にしても同じ暴言吐くから陰口って言えません!」
凛「まぁ、今度は皆でちひろさんのお見舞いにいく?」
P「俺も見舞いに来てもらったし、そうするか。モバコインカード持っていけばいいかな」
未央「確かにそれが一番喜ぶかもしれないけどさぁ…もうちょい考えようよ」
芳乃「ご安心をー」ヒョコッ
P「わっ、ビックリした。何だ、ただの天使か」
芳乃「あの者はー、慣れぬ浄化に一時的に身を崩しただけなのでー」
芳乃「しばらくすればー、また「力」を蓄え蘇るかとー」
凛「ちひろさんって何者なのさ」
未央「だとしてもお見舞いぐらいは行こうよ。ね、プロデューサー」
P「せやね。んじゃみんな仕事終わったら迎えに行くから、モバコイン屋敷千川宅に突撃しに行くか」
李衣菜「言い方、言い方」
凛「じゃあ終わったらメールするね。……あれ、何だろ何か忘れてるような気が…」
卯月「下着ですか?存在意義ですか?国籍ですか?」
凛「ゴメン、どれもそう簡単に忘れないから」
みく「思い出せないんならきっと大した事ないにゃ。それじゃお仕事行ってくるにゃ!」
李衣菜「病み上がりなんだから無理はダメですよ、プロデューサー」
未央「行ってくるねー」
卯月「お土産は駅前のシュークリームをお願いします!」
凛「卯月も行くんだよ」ズリズリ
P「車に気を付けてなー」
P「…そう言われてみれば、何かを忘れているような……何だっけ…?」
芳乃「なんでしょー」
まゆ「…くすん」
何十番煎じかもわからないネタをこんなダラダラと正直すまんかった。
たまにはサラッと読めるお茶漬けのようなSSを書いてみたいトカ…ネタ突っ込みまくるから無駄に長くなるって分かってるんだけどね…
また懲りずにアホなの書くと思いますがひとっ走り付き合って貰えると喜びのあまりハムスターもふもふします
オツカーレ
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