【R-18】女提督「しませんこと?」【艦これ】 (243)
女提督(以下、提督)はそう言うと、スカートのジッパーを下ろした。
提督は黒髪のショート。背は低く細身。20代後半なのだが、高校生と言われても違和感がないほどの童顔。
残念ながら、胸と尻は心と同じくらい貧しかった。
BGM:
ふたりの天使 (Concerto pour une voix)
https://youtu.be/BFR2aqzKezk
※R-18
※レズ
※森奈津子先生リスペクト
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454351638
第一話 クソレズ提督
「しませんわ」
足柄は笑顔で言う。
提督はジッパーを上げた。
「定時も過ぎましたし……。お先に失礼いたします」
足柄は軽い足取りで指令室を出て行った。
ここは小田急線沿いの新百合ヶ丘鎮守府。
海から殺到した深海棲艦に押し込まれ、ここが最前線になったのは今や昔。
現在は物資の備蓄基地として、のんびりと運営されている。
そんな鎮守府に配属された提督だったが……。
執務を終えた提督が自室に帰ってきた。
「ただいま~」
「おかえりなさい、提督」
出迎えたのは、Tシャツ、ショートパンツ、エプロン姿の陸奥。
「むっちゃん……」
「あら、どうしたの?」
「また振られたぁ~~~!!!」
ガシっと陸奥に抱き着いて、泣き出す提督。
「あら、あらあら。またなの?」
「ひぐっ……ぐすっ……うん……」
泣きつつも顔を陸奥の胸にうずめ、その感触を味わう提督。
陸奥はノーブラ。その胸をわしづかみする提督。手の動きがいやらしい。
「夕飯もお風呂も用意が出来てますよ」
「……あい……」
「その後で……お話を伺いますわ」
「……うん……むっちゃん大好き……」
食事と風呂をすませた後、横長ソファーで陸奥は提督に膝枕をした。
「むっちゃんの膝枕……最高だよ……」
「今度は誰に振られたんですか?」
「足柄……」
この提督はレズであった。
美形ぞろいの艦娘とイチャイチャしたい一心で提督になった、筋金入りのビアンである。
「愛のためにこそ強くなれる」のキャッチフレーズのもと、提督は艦娘同士の恋愛を推奨していた。
というわけで、新百合ヶ丘鎮守府では百合の花が満開だったのだが……。
「足柄さんはノンケですよ」
「ノンケがいいんだよ……」
提督はビアンのくせにノンケ好きという救いがたい性癖だった。
「むっちゃんの……ここ……いい匂い……」
提督が陸奥の内ももに顔を埋める。陸奥の顔が真っ赤になった。
「提督ったら……もう……」
提督と陸奥は、セフレ以上、恋人未満という微妙な関係である。
陸奥には長門という心に決めた相手がいたのだが、陸奥が着任したとき……。
「むっちゃん……わたし、あなたのこと、ずっと心待ちにしていた……。
今、この鎮守府には長門はいない……。だから……長門が来るまででいいから……恋人……いや、セフレでもいい……。
いつ捨ててもいいから……今だけ一緒にいて! お願い! なんなら足を舐めます! いや、むしろ舐めさせてください!」
そう絶叫しながら号泣し、土下座しつつも前進して陸奥に迫る提督。
その動きはバッテリーが切れかかったルンバのようだった――後に陸奥はそう語ったという。
提督は背が低く、貧乳、貧尻。手足は短く、顔は童顔。心に余裕がなく、甘えん坊。
一方、陸奥は背が高く、スタイル抜群。手足は長く、顔は大人っぽくて美人。いつも優しく、穏やかで優雅なお姉さま。
提督にとって、持って無い物を全て持った憧れの艦娘だった。
「長門が来るまでなら……いいわ……お姉さんに甘えても……恋人にはなれないけど」
「……やったぜ……」
ニタリと笑う提督。
「ん? 今、何かおっしゃいました?」
「なにも言ってないよ……ありがとー、むっちゃん! 大好き!」
優しい陸奥は断れないだろうと読んだ上で関係を迫った提督。己の欲望のためには手段を選ばない、まさにクソレズであった。
「でも条件があるの。月に一回、私の立ち合いのもと大型建造をしてね♪」
「」
長門が来ないように大型建造を止めようと思ってた提督の目論見は崩壊した。
この鎮守府が内陸の補給基地にもかかわらず、戦艦、正規空母であふれることになったのは、これが原因である。
……というわけで、提督と陸奥は同棲していた。
陸奥に膝枕をされて、トロ顔の提督。
「むっちゃん……慰めてよ……なでなでして?」
「はい……」
陸奥の手が提督の頭を撫でると、甘い息が漏れる。
「あふん……むっちゃんの手で撫でられると……とっても気持ちいい……」
「ふふっ……提督の髪、綺麗ですよ」
頭を撫でられて、すっかりご満悦の提督。
「むっちゃん……愛してる……」
「提督……」
「いいんだ……いつわりでも嘘でも……なでなでしてくれるむっちゃんが真実……」
「そんなこと……おっしゃらないで……」
陸奥が提督の体を起こし、恋人つなぎで指を絡めたまま、ソファーに押し倒した。
「ん……」
ぽってりとして艶のある陸奥の唇が、提督の唇と重なる。
提督が僅かに息を漏らした。
陸奥が指で首筋を愛撫すると、肩がぴくんと跳ねる。
「あっ……んんっ……」
どちらともなく舌を出し、絡めだした。
ちゅぷちゅぷと淫靡な水音が部屋に響く。
互いの舌が粘膜をなぞると、ゾクゾクっとした快感が脳を走った。
「むっちゃんのキス……気持ち良すぎて頭がクラクラしゅる……」
「お姉さんに任せて……もっと気持ち良くなって……」
「うん……」
陸奥がTシャツの上から提督の胸を、じんわりと揉みほぐす。
「んん……ああ……」
「ここ……硬くなってますよ……」
ノーブラなので、硬くなった先端がくっきりと浮き上がった。
陸奥の指が硬い蕾をこりこりっとこねると、鋭い快感が胸を突き抜ける。
提督の息が荒くなった。
「はぁ……ううんっ……むっちゃん……」
「提督は……お姉さんの胸……好きでしょ?」
陸奥がTシャツを脱ぎ、豊満で白い乳房をあらわにすると、桜色の先端を提督の口にあてがった。
提督はちゅっと軽くキスをして、口に含む。
「むっちゃんの胸……白くて……大きくて……柔らかくて……本当に癒される……」
じっとりと吸い舐める提督。
「ん……ふっ……提督……んん……」
陸奥が甘く切ない息を漏らす。
「提督……脱ぎ脱ぎしましょうね……」
陸奥がショートパンツごと提督のショーツを脱がした。
細く白い指で、割れ目をそっとなぞる。
提督の下腹部に快感のさざ波が起こった。
「もう濡れてますね……」
中指で蜜をすくうと、顔を出した花芯に塗りつけ、円を描くように指でこね潰した。
「ああん……感じる……むっちゃんの指……いいよ……」
快感のあまり、提督が体をよじる。
「んん……いくっ……むっちゃん……いってもいい……?」
「お姉さんの指で……イって……」
提督の体がぴくんぴくんと震えだした。
「ふわぁああ……いくっ……あん……ああ……あっ……」
ギュッと背中をのけ反らせ、腰をびくびくっと痙攣させながら、提督は絶頂を迎える。
体が甘く切ない緊張から解放されると、安らかな快感に酔いしれた。
一息ついた提督は上体を起こし、陸奥にキスをした。
「次は、わたしがむっちゃんを気持ちよくさせたいな」
「なんなりと……」
顔を赤らめる陸奥を、提督が押し倒す。
「むっちゃんの胸……先っぽがピンクで可愛い……あむっ……」
「ああっ……舌で転がさないで……」
提督が陸奥の胸を揉みながら、口で先端に吸い付いた。
すでに硬くなっていた蕾を舌で転がすと、陸奥が甘い嬌声をあげる。
「むっちゃんの割れ目……もう真珠が顔を出してる……」
「ふうん……だめっ……」
提督が秘裂に顔を近づけ、濡れた真珠を舐めだした。
「ああ……提督……」
「むっちゃんのここ……とてもきれい……」
ちゅぷっ、ちゅぷっと音を立てて舐めると、陸奥が恥ずかしそうな顔をする。
それを見た提督が、いやらしく笑った。
「むっちゃんの白い肌が赤く火照って……あそこの栗毛もツヤツヤして……割れ目もピンクで……可愛すぎだよ……。
あたしのむっちゃん……切ない顔して……気持ちいいの……?」
「ふっ……んっ……はい……気持ちいいです……」
陸奥の腰がぴくぴくと震えだした。
「いきそうなの……?」
「んっ……んっ……はい……」
「うれしい……むっちゃん、もっと乱れて……思いっきり、いっていいよ……」
提督が舌のペースを上げる。
ちゅぷっちゅぷっちゅぷっちゅぷっ……
「ふっ……んっ……んーーーーっ……んーーーーっ……いきます……」
腰をがくがくっと痙攣させ、つま先をぎゅっと握り、腹筋をうねらせ、陸奥は絶頂に達した。
「むっちゃん……あたしの天使……イキ顔が可愛すぎて、生きるのがつらい……キスしちゃう……」
二人はキスをして、いつ果てるともなくイチャイチャし続ける。
このように提督と陸奥は、セフレ以上、恋人未満という互いに都合の良い、曖昧な関係だった。
そんなある日、提督は性懲りもなくノンケの艦娘を口説いていた。
「しませんこと?」
「……うん……那珂ちゃん……頑張る……」
提督は平静を装っていたが、内心では動揺していた。
(ちょ……どういうことなの? ついにモテ期が来た? 式場予約しないと!)
「わ、わかったわ! シャワー先に浴びる?」
「うん……」
「わたし、仮眠室で待ってるから……」
那珂の後、提督もシャワーを浴び、二人は仮眠室のベッドで横になる。
「ホントにいいの……?」
「うん……それで……お願いがあるの」
「なに?」
「那珂ちゃん、芸能活動するのに……費用がかかるの……それを助けてほしいなって……」
(アイドルの枕営業って噂では聞いたことがあるけど……まさか……こんな無垢で純真な那珂ちゃんが……。
でも……夢と希望に満ちたアイドルが……金と権力の前に悪堕ちするなんて……興奮するかも……)
提督は変態だったので、それを燃料に興奮しだした。
(援助と引き換えに、全裸より恥ずかしい水着を着せて……ローターを入れたまま……ステージの上で歌わせたり……。
それとも……浣腸をして……アヌスプラグをしたまま……サイン会をさせたり……ふひひひ……)
「いいよ……援助する……でも……わたしの言うことを聞いてもらうよ……」
「ありがと……」
「まずは……キス、ふひひひ……」
提督が唇を近づける。
ゴスッ!!!
提督は後頭部に衝撃を感じ、そのまま意識を失った。
- 続く -
>>4
ちょっと気に入らないので再投稿
食事と風呂をすませた後、横長ソファーで陸奥は提督に膝枕をした。
「むっちゃんの膝枕……最高だよ……」
「今度は誰に振られたんですか?」
「足柄……」
この提督はレズであった。
美形ぞろいの艦娘とイチャイチャしたい一心で提督になった、筋金入りのビアンである。
「愛のためにこそ強くなれる」のキャッチフレーズのもと、提督は艦娘同士の恋愛を推奨していた。
そのため新百合ヶ丘鎮守府では、百合の花が満開だったのだが……。
「足柄さんはノンケですよ」
「ノンケがいいんだよ……」
提督はビアンのくせにノンケ好きという救いがたい性癖だった。
>>17
誤字。再投稿
那珂の後、提督もシャワーを浴び、二人は仮眠室のベッドで横になる。
「ホントにいいの……?」
「うん……それで……お願いがあるの」
「なに?」
「那珂ちゃん、芸能活動するのに……費用がかかるの……それを助けてほしいなって……」
(アイドルの枕営業って噂では聞いたことがあるけど……まさか……こんな無垢で純真な那珂ちゃんが……。
でも……夢と希望に満ちたアイドルが……金と権力の前に悪堕ちするなんて……興奮するかも……)
提督は変態だったので、それを燃料に興奮しだした。
(援助と引き換えに、全裸より恥ずかしい水着を着せて……ローターを入れたまま……ステージの上で歌わせたり……。
それとも……浣腸をして……アナルプラグをしたまま……サイン会をさせたり……ふひひひ……)
「いいよ……援助する……でも……わたしの言うことを聞いてもらうよ……」
「ありがと……」
「まずは……キス、ふひひひ……」
提督が唇を近づける。
ゴスッ!!!
提督は後頭部に衝撃を感じ、そのまま意識を失った。
- 続く -
再開するよ
「う……ううん……ここは……?」
薄暗い部屋の中、提督が意識を取り戻した。
「あ? なんでわたし全裸? その上、両手を吊るされて……片足も吊るされて……」
ここは艤装の整備をする作業室。天井に重い艤装を吊り上げるフックがある。
そのフックから全裸の提督の両手、片足がロープで吊るされていた。
もう片方の足が地面について立てるので、吊るされる痛みは特にない。
「お目覚めですか?」
「じ、神通? これはあなたが?」
「そうですよ」
制服姿の神通がニッコリとほほ笑む。提督を縛り上げたのは神通だった。
提督の体とロープの間にタオルを入れて、縛られる側の負担を減らす仕事ぶり。
仕事で妥協しない神通らしさが光る。
「わたしもいるよ」
同じく制服姿の川内が後ろから顔を出す。提督を魚雷で殴打し、気絶させたのは川内だった。
「ど、どういうつもり?」
「提督……まず那珂がご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします」
「迷惑……?」
「提督と一晩を共にして金銭を得ようなどと……浅ましく短慮な願いをするなんて……ご迷惑だったと存じます」
「あ、あ、あはははは……」
「那珂には、きつく説教しておきました。自分の夢を軽く考えすぎだと……。お手軽に夢を実現しようとする根性では、大成など望めないと……」
「那珂の不始末はさ、姉の責任だからね」
「なにより……事の軽重が分かっていないと……貞操と金銭の重みの違いが分からないとは……これは姉の指導不足です……」
「わ、わかったよ……那珂ちゃんを許すから……わたしを開放してほしいな……」
「駄目ですよ……」
「え?」
神通、川内が提督に近づく。
「那珂の浅慮を諫める立場にありながら……叱るどころか喜々とベッドに入って……その上……『まずはキス』などと戯言を……。
上司の教育は、部下の務め……つきましては……指導、仕ります!」
「ひぃいいいい!!! たっ、助けてーー!!! 誰かーー!!! 憲兵さーーん!!!」
「いくら叫んでも無駄ですよ……川内型寮は……隔離されてますから……」
毎夜、川内が「夜戦! 夜戦!」と大騒ぎするので、他の艦娘からクレームが殺到し、
川内型軽巡の部屋は鎮守府の片隅の、誰もいない場所に隔離されていた。
「反省して頂くため、煩悩まみれの助平な提督には……頭ではなく『あそこ』を丸めて頂きます」
神通の手にはブラジリアン・ワックスがある。
「い、いやっ!!!」
「お覚悟を。姉さん」
「あいよ!」
川内が暴れる提督の腰をガシッと掴んで、動きを抑えた。
「ジタバタと見苦しいですよ……」
神通がハサミで提督の毛を短く切りそろえる。
「毛を2センチ程度にそろえます……」
「う、ううう……」
デリケートゾーンにベビーパウダーをまぶした。
「ベビーパウダーで地肌を保護します……」
「へ……へぇーー」
木べらでワックスを毛に塗る。
「ワックスを毛の生えている方向に塗るんです……」
「ほほう……」
ネッチョリしているワックスに手ぬぐいをかぶせ、押し付けた。
「かぶせた手ぬぐいを一気に剥がすと……ワックスと一緒に毛が抜けます……」
「やっぱり怖いぃいいい!!!」
「参ります……」
ベリリリリッ!!!
神通が手ぬぐいを一気に引き剥がした。
「ぎゃああああ!!!」
部屋に提督の悲鳴がこだまする。
「痛いですか……? 痛みがなければ覚えません……。これからは立場をわきまえ、責任ある行動を心がけて下さい……」
神通はワックス塗りと引き剥がしを繰り返し、どんどん毛を抜いていった。
「うぉおおおおお!」
「あなたは部下の規範となる立場なのです!」
「痛てぇええええ!」
「肉欲ではなく理性的に行動なさい!」
「んほぉおおおお!」
「那珂ちゃんファンクラブ会員番号一番のわたしを差し置いて!」
「ひぎぃいいいい!」
「純真な那珂ちゃんの唇を奪おうなど!」
「あぎゃああああ!」
「とんでもないことです!」
「んごぉおおおお!」
「那珂ちゃんは、わたしのものです!!!」
「ほげぇええええ!」
「復唱なさい! 『那珂ちゃんは、神通さんのもの!!!』」
「な、那珂ちゃんは……神通さんのもの……」
とうとう提督のあそこは、完全につるつるになった。
「よく言えました。頑張りましたね」
「えへ……えへへ……頑張ったよ……あたし……」
神通が提督を優しく抱きしめ、頭をなでる。
「提督は……わたしの誇りですよ……」
「神通しゃん……ぐすっ……ひぐっ……神通しゃんに認められて……あたし嬉しい……」
神通が冷えたタオルで提督のあそこを冷やし、保湿クリームを塗った。
アフターケアも手を抜かない神通。
「こうすれば火照りが鎮まって、皮膚の潤いも保てますよ」
「神通……優しいね……」
すっかり洗脳されている提督。
「提督……那珂ちゃんは神通のもの……決して忘れてはいけませんよ」
「うん……那珂ちゃんは神通のもの……提督、覚えた……」
「説教の趣旨が最初と変わっているのでは?」と川内は思ったが、神通が怖いので何も言わなかった。
「では……頑張った提督に、ご褒美を差し上げます」
「ご褒美……?」
「提督が那珂を叱らなかったのは、欲求不満だったため。欲求不満に気付かなかったのは、わたしたちの不始末……。
お詫びにお慰めいたします……姉さん……」
「おう……」
川内が提督の顔に両手をそえた。
「提督……」
「川内……んっ……」
そっと唇を重ねる川内。
「後ろから……失礼いたします……」
「んんっ……んんっ……ん゙ん゙ん……」
神通が提督の背中から腕を回し、低い双丘を揉みしだく。
提督の体が、早くもぴくぴくし始めた。
「提督の乳輪……ふっくらしてて、大きいですね……」
まな板のような胸で、大きい乳輪だけが盛り上がっている。
提督は自分の胸が大嫌いだった。
「柔らかくて……なめらかで……しっとりしてて……」
神通の指が乳輪のふちをなぞると、肩がぴくっと跳ねた。
「感じやすくて……可愛らしいです……」
うっとりとした顔で優しくなぞり続ける神通。
提督の胸から痺れるような快感が沸き立つ。
褐色の先端が上を向いて、ぴんっと立ち上がった。
「ん゙ふっ……ん゙ん゙ん゙……」
「息が荒くなってきましたね……」
川内の舌に口の中を貪られ、声が出せない提督。
やっと口を離した川内は、名残惜しそうに提督の唾液をこくりと飲み干す。
「提督のお口……美味しかったよ……」
「あぅうう……川内の舌……細くて長くて……気持ちよかったよぉ……」
「夜は長いよ……もっと気持ちよくしてあげる」
川内の舌が、首筋、鎖骨、胸、へそを通って、恥丘に至った。
「あらら、本当につるっつる……」
「み、見ないで……」
提督は股を閉じて秘所を隠そうとしたが、片足が吊るされているので隠せない。
「提督の花弁……まるで黒い蝶々のよう……もう濡れてるね」
「あああ……黒くて気持ち悪いよ……見ないで……見ないでってば……」
「ううん……綺麗だよ……」
そう言うと、大きくて濃い褐色の花弁に優しくキスをした。
そして、舌で花弁を器用に広げると、愛おしそうに花弁全体を舐め上げる。
「綺麗なんて嘘……割れ目の周りも……お尻の穴の周りも全部黒ずんでて……びらびらも大きくて……。
自分のあそこ、本当に嫌い……見て欲しくない……」
「嘘じゃない……気持ち悪いものを舐めるわけないじゃん……それに……ここは止めて欲しくないみたいだよ……」
花穴から垂れる蜜を舌ですくい上げ、咲き誇る花芽にかけた。
花芽に舌が触れると、びくんっと腰が震える。
「花芽がこんなに膨らんでるし……チョコレート色の花弁に、ピンクの花芽……ちょ~かわいいんですけど……食べていい?」
「だめっ……いやっ……あっ……あんっ……ああああああああんっ……」
ぷちゅぷちゅと音をたてて、川内が花芽を舐める。
下腹部の強い快感に、艶めいた声をあげる提督。
「乳輪がもっと膨れてきました……乳首、触りますね……」
「だめっ……今……触られたら……おかしくなる……だめっ……だめっ……あああっ……」
神通が乳首をつまんで、引っ張り、こねくった。
下腹部と胸の快感が、提督を追い詰めていく。
「い゙あ゙っ……ごんな゙の……あっという間に……い゙っぢゃうよ……止めっ……あ゙あ゙っ……」
「イってください……」
神通が耳元でささやき、じゅぷっと、耳に舌を入れる。
耳からの快感が最後のひと押しとなった。
提督の腹筋がびくびくっと動く。
「あああああっ……いぐっ……いぐぅううううう!!!」
背中をしならせ、足をぴんっと伸ばし、提督は絶頂に達した。
頭の中が真っ白になり、強い快感と緊張が何回も襲ってくる。
腰がびくんっと痙攣するたびに、ロープを吊るすフックがミシミシと音をたてた。
「はぁ……はぁ……こんなに気持ちよくなって……死んじゃうよぉ……」
「ご安心下さい。われら姉妹には、この先があります」
「ふひっ……?!」
(一体、何を安心すればいいの……?)
- 続く -
>>32
誤字
再投稿……
「ど、どういうつもり?」
「提督……まず那珂がご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします」
「迷惑……?」
「提督と一晩を共にして金銭を得ようなどと……浅ましく短慮な願いをするなんて……ご迷惑だったと存じます」
「あ、あ、あはははは……」
「那珂には、きつく説教しておきました。自分の夢を軽く考えすぎだと……。お手軽に夢を実現しようとする根性では、大成など望めないと……」
「那珂の不始末はさ、姉の責任だからね」
「なにより……事の軽重が分かっていないと……貞操と金銭の重みの違いが分からないとは……これは姉の指導不足です……」
「わ、わかったよ……那珂ちゃんを許すから……わたしを解放してほしいな……」
「駄目ですよ……」
「え?」
再開するよ~
「姉さん……後ろお願いします」
「うん」
神通が提督の前に立った。
「そんなに怯えなくてもいいですよ」
「神通……んっ……」
目がハートの神通が提督の顔に両手を添え、唇を重ねる。
川内が提督の後ろに立ち、手にローションをたっぷり出した。
「ん゙!」
提督のココア色の菊門に、ローションをねっちょりと塗る川内。
指で菊穴の周囲をぐりんぐりんとマッサージすると、提督がビクッと震える。
「ん゙ん゙っ……ん゙ん゙っ……ん゙ん゙っ……ん゙ん゙っ……」
菊ヒダを揉みほぐされると、尾てい骨にもどかしい快感が走った。
「ここをぐりぐりされると……気持ちいいでしょ? びくびくっと震えちゃって……。
かわいいよ……提督……もっと気持ちよくしてあげる……」
川内はスキンを取り出し、舌にはめ……。
「ん゙ん゙!!!」
尻たぶを広げ、菊花を舌でぐりぐり舐める。
強い快感が背骨を突き抜けた。
提督の下腹部が熱くなり、心臓の鼓動が早くなる。
びくっびくっと震える提督を見て、神通が口を離した。
二人の口の間に、光る糸が伝う。
「ふぁ……神通の……キスやばいよ……気持ちよくて、頭がジンジンするよぉ……」
「提督……なぜ私に声をかけて下さらないのですか……?」
間違いなく面倒なことになりそうだから――と、本音を言ったら死ぬんだろうな、と思う提督。
「神通は……真面目そうで……女の子に興味なさそうだったから……」
「私の心は海軍と……那珂ちゃんに捧げていますが……体は提督に……夜伽をすることはやぶさかではありませんよ……」
「神通……ああっ……」
神通が提督の胸の先っぽを口にふくんだ。
褐色の先端は、痛いほど膨らんでいる。
「吸っちゃ……だめっ……んんっ……お尻も……ああん……ああああんっ……」
胸とお尻から熱い快感がせり上がり、頭がクラクラしてきた。
玉のような汗が、白い肌に浮かんでいる。
「ひっ……!」
神通の指が、咲きほころんだ花芽に触れた。
蜜をすくい、愛液をたっぷりまぶすと、くにくにとこね回す。
「ひやぁあ!」
川内が舌のスキンを指にはめ、菊穴にずぶりと差し込んだ。
すんなりと受け入れられた指が、ゆっくりと動く。
じんじんと疼くような快感が尻穴から広がった。
「提督のここ……初めてじゃないね……さすが変態……」
提督はオナニストでもあったので、菊門も自己啓発していた。
前後から襲う強い快感に、体をよじる提督。
「ゔっ……ゔっ……い゙っ……い゙っぢゃゔ……」
「まだ、だめですよ……」
神通と川内が指を止める。
二人はスカートをたくし上げ、ショーツを下ろした。
ショーツと太ももがびっしょり濡れている。
そして……。
「んっ……」
艶やかな吐息とともに、秘所から何かをずるるっと引き抜いた。
びくびくっと震える神通。
「はぁうん……魚雷です……」
見ると川内も魚雷を引き抜いて、手に持っている。
「ま……ま……まさか……」
「そう……提督はわたしたちと『魚雷姉妹』になるんですよ……」
ニッコリと笑い、魚雷を舐める神通。
「そうだよ……『我ら生まれた日は違えども』……」
「『イク時は同じ日同じ時を願わん』……ですよ……」
「桃園の誓いじゃなくて、菊門の誓いだね」
「ふふっ、姉さん、うまいことを言いますね……」
「え? 全然うまくないぃ……ぃぃぃいい゙い゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
ブスリと前後の穴に突き立てられる魚雷。
前は神通、後ろは川内という布陣である。
なお後ろの魚雷にはスキンが被せてあり、汚れないようになっていた。
「あっ……あっ……あああん……」
前後の魚雷がちゅぷちゅぷと淫猥な水音をたてる。
前の魚雷の丸みを帯びた先端が、ぐりんぐりんと子宮口をこすり、
後ろの魚雷の先端が腸壁ごしに、ゆるりゆるりと子宮をゆすった。
前後から襲う強烈な快感に、提督はみるみる押し上げられていく。
手に持つ魚雷で提督を攻めたてる二人。
顔を紅潮させ、恍惚の笑みを浮かべている。
「ううっ……ぎぼぢっ……ぎぼぢいいよぉ……」
涙とよだれを垂らし、よがり狂う提督。
「そんな切ない顔されると……わたしも……」
神通、川内の指が、自身の裂け目に伸びる。
濡れている秘穴に中指を入れ、気持ちよい場所をぐりぐりと刺激しだした。
「提督……イキそうですか……?」
腰をビクビクさせてアヘ顔の提督に神通がささやく。
「ゔん゙っ……い゙っぢゃゔよ゙っ……も゙ゔ……だめ゙っ……い゙っぢゃい゙ま゙じゅっ……」
「姉さん……わたしも、もう……」
「うん……提督……さあ……わたしたちと一緒に、いこ……」
「ゔん゙っ……ゔん゙っ……ゔん゙っ……お゙じゃぎに゙ぃ失礼ぃいいいあああ……」
提督が背中をしならせ、腰を激しく震わせて絶頂を迎えた。
まぶたの裏に強い閃光がまたたき、肉壁が何度も収縮し、魚雷を絞る。
蜜穴が収縮するたびに腰がびくんびくんと痙攣し、強烈な快感が全身を駆け巡った。
「姉さんっ……いきます……」
「わたしも……」
神通、川内も体をびくっびくっと震わせ絶頂に達し、その場にうずくまった。
「提督……姉さん……一緒にイケましたね……」
「うん……」
「ふひ……ふひ……ふひ……」
一息つくと、神通と川内は提督を解放し、ベッドに寝かせる。
提督はあっという間に眠りに落ちた。
この後、提督が那珂に手を出すことはなかった。
そして、時々、夜戦演習と称し川内型寮に行く提督の姿が目撃されたそうな。
なお、つるつるになった提督を見て、陸奥の可愛いもの大好き魂が爆発し、ますますイチャイチャしたことは言うまでもない。
第一話 完
- 続く -
このクソレズ提督の詳しいスペックが知りたい
相当な貧体みたいだけど
>>64
クソレズ提督のスペックを適当に書いてみる。
148*47*2X
B73 W65 H88
AAAカップ
B型
黒髪のおかっぱショート。
顔は童顔。小動物っぽい。
色白だが、乳首とあそこはチョコレート色で、大人の色気を主張。
乳輪はデカい。500円硬貨で隠し切れない。
凹凸の少ない、空気抵抗の少ないボデー。
大本営に行くと、毎回、駆逐艦と間違われる。
トレーニングの結果、筋肉が少し付いた。体脂肪率は低い。
胸の脂肪は、全部、大胸筋に吸収された。
頭はたいして良くない。しかし、可愛い女の子とエッチをするためには妙な力を出す。
艦娘とイチャイチャしたいがために提督に志願した。
提督になるには、生まれついての激レアな資質が必要であり、人並み以上の努力もあって、若くして提督になれた。
提督の階級は「提督」。正規の階級ではない。臨時の階級。
提督の資質を持つ人間が非常に少ないので、パンダ並みの好待遇を受けている。
三食昼寝、豪華な宿舎付き。鎮守府内の予算を自由にできる。
再開するよ~
第二話 優しい雨
※しんみり回
「山城……気持ちいいかい……?」
「時雨……そうね……続けて……」
ここは新百合ヶ丘鎮守府のわたしの部屋。
薄暗い部屋で、わたしは時雨に抱かれている。
ベッドの上、時雨はわたしの秘所を黙々と舐めていた。
「ん……ん……」
静かな部屋。二人の吐息と、外の雨音だけが響く。
「雨ね……わたしの心の中みたい……」
時雨がいないかのように、わたしは独り言を言う。
「ん……ふ……」
わたしはぴくっと体を震わせ、絶頂を迎えた。
時雨は満足そうにわたしを抱きしめる。
「時雨……わたしを抱いて、楽しいの……?」
ベッドの上で、わたしは気の利いたことも言わず、可愛い反応もしない。
イクときも黙っている。わたしが時雨を気持ちよくさせることもない。
何が楽しいのだろう……。
今まで何度も聞いた質問。でもまた聞いてしまう。
「楽しいよ……山城と一緒にいるだけで……満足だよ」
時雨はわたしの頬にキスをする。唇は姉さまのもの。だから時雨には許していない。
指を入れるのもだめ……。ひどい女……。
「白露や……大鯨……夕立……雲龍……。あなたを慕っている艦娘は、いくらでもいるじゃない……」
「僕は山城がいいんだ」
「そう……全然、わからないわ……」
「わからなくてもいい」
「わたしの心は姉さまのもの……時雨も嫌いじゃないけど……わたしの心にあなたはいないの……」
わたしの心に、不思議と時雨の顔が出てくることはなかった。
姉さま、最上、満潮、あのクソレズ提督でさえ浮かぶのに……。
「もう……行くの……?」
「うん……シャワー、借りるね」
「どうぞ……」
時雨が部屋から出ていく。
なんの感慨も浮かばない。
「姉さま……」
ベッドで一人つぶやく。
わたしと姉さまの関係は、すでに壊れてしまった。
部屋も別々になり、今では接触さえ禁止されている。
数か月前のこと。
姉さまが大規模作戦で大破した。
わたしは居ても立ってもいられず、姉さまが入渠しているドックの前のベンチで、出待ちした。
しかし、わたしは演習帰りだったこともあり、居眠りしてしまう。
気づいたら、自室で寝ていた。
慌てて姉さまを探す。
食堂で見つけ、近づくと……。
満潮と手をつないで歩いていた……。
そこから、意識がいったん途切れる。
気づいたら、姉さまがわたしの頬をひっぱたいていた。
下を見ると、血だらけの満潮がいる。
誰かがわたしを羽交い絞めにして、引きずり倒した。
また、そこから意識がない。
満潮は轟沈寸前だったそうだ。
わたしも解体処分寸前だったが、姉さまと提督、そして満潮の嘆願により減刑。
とりあえず、独居房で反省となった。
艦娘に激甘の提督から、珍しく激しく怒られた。
「満潮をいじめるなんてひどい! だめ! 絶対! そして、山城がいなくなったら、わたし死んじゃう!
中破したときの、あのお尻が見れなくなるなんて……耐えられない……。二度としないで!」
独居房に姉さまが面会に来たことがある。
「山城……どうしてあのようなことを……」
「よく覚えてませんが……姉さまを……満潮に取られると思って……」
「山城も満潮も……大切な家族ですよ……」
家族……その言葉がわたしを絶望させた。
「姉さま……わたしだけ見てほしい、わたしだけ愛してほしい……だめですか……?」
「……山城……なにがあっても、私はあなたの味方ですよ……」
その後も頻繁に面会に来てくれたが、あまり覚えていない。
そして……。
「提督……なにか御用ですか……?」
「山城……仮釈放だよ……仕事に復帰して……」
「はい……」
「で……あれだけのことをして、そのままというわけにはいかなくてね……
山城は扶桑への接触を禁止……部屋も別々にするよ……会話、メールも一切だめ」
「そ……そんな……」
「ペナルティだよ……大人しく反省すれば、いずれ解除する」
「……」
「満潮への謝罪を拒否してるんだって?」
「……」
「少なくとも謝罪するまでは、解除しないよ」
「……」
そして現在、経過観察ということで仮釈放中。姉さまへの接触、会話などは一切禁止。
わたしの心は、死にかけている。
投げやりになったわたしは、時々、求められるまま時雨に抱かれていた。
でも、体が気持ちいいだけ。心は何も感じない。
ホント、どうしようもない……。
翌日、わたしは時雨と食堂に行った。
一人で食べたかったが、たまたま一緒に行くことになってしまった。
「わたしと食事して、楽しいの?」
「うん」
「そう……」
そこで……見てしまった。遠くに姉さまと満潮を……。
ぱしーーーーーん……
わたしの手が、時雨の頬を叩いた。
時雨の笑顔が許せなかった。
わたしは姉さまを取り上げられたのに、なんで時雨は笑っているの……?
理不尽すぎる理由だった。
白露型の駆逐艦たちが音もなく寄ってきて、時雨を囲み、守る。
敵意むき出しの目、冷たい殺気だった目。
食堂の空気が凍り付いた。
「……」
そこに満潮が割って入った。
わたしを守るように。白露型駆逐艦に立ち向かうように。
「山城……なにがあっても、私たちはあなたの味方ですよ」
姉さまがわたしに寄り添って、笑った。
そのとき、わたしのすべてが壊れた。
わたしは、いつも「姉さま、姉さま」と言ってきた。
でも、それがなんだというのだろう。
愛しているつもりだった。誰よりも大事に思っているつもりだった。
でも……わたしは……姉さまを困らせているだけ。
これで姉さまを思ってるって、言えるの……?
わたしは姉さまを独占したかっただけで、本当は姉さまを愛してなかったのかも……。
だから……うわべを繕うために「姉さま、姉さま」と言っていたのかな……。
満潮は……姉さまのために、姉さまの愛するわたしのために、全てを飲み込んで、わたしを守ろうとしている……。
「姉さま、姉さま」なんて言わずとも、姉さまのためを思って動いている……
これが愛なのかしら……。そんな気がする……。
「負けたわ……満潮……本当にごめんなさい……あなたが望むなら、わたしを煮るなり焼くなりすればいいわ……。
そして……姉さまをよろしくお願いします……」
わたしはその場を去った。
その日はそのまま早退し、次の日は仮病で休んだ。
「また雨……」
部屋の外から雨音がする。今日も休んだ。雨が降ったから仕方ない。
コンコン……
ドアがノックされた。無視しよう。
「山城……僕だよ……」
- 続く -
「居るんでしょ……ねえ……」
「……」
「僕……白露姉さんと大喧嘩しちゃった……」
「……」
「山城と別れろって言うんだ……」
「……」
「別れないって言ったら……もう姉妹でもなんでもないってさ……」
雨音が強くなった。
「僕も姉さんと絶縁だって言って、部屋を出てきた……」
「……」
「もう行くところがないんだ……」
パジャマ姿のわたしは、ドアのそばに行った。
「……わたしなんかとは別れて……白露に謝って……帰りなさいよ……」
「山城……僕は君を愛してる……どうしようもないんだ……」
「……見捨てなさいよ……こんな女……」
「山城は、忘れろって言われて扶桑を忘れられるの……?」
「……」
わたしはドアを開けた。ずぶ濡れの時雨がいる。
「あんた……バカよ……入るといいわ……」
「うん……」
時雨にバスタオルと着替えを渡し、ホットミルクを作った。
「着替えて、これでも飲みなさい……」
「ありがとう」
「あの時は、あなたを叩いて……ごめんなさい……あなたは悪くないわ……」
「……」
「なんで時雨を部屋に入れたか分かる?」
「……」
「もうわたしには味方はいない……食堂のみんなの目で、はっきりわかったわ……」
「扶桑と満潮は……?」
「もう迷惑をかけたくないの……だからもう頼らない……こちらから関係を断つわ……」
「……」
「でも……さみしい……時雨を愛してないけど……誰かとつながっていたい……だから、部屋に入れた……」
「……」
「軽蔑した……? 今からでも帰っていいわよ……?」
着替え終わった時雨が、ミルクを飲む。
「ううん、帰らない……やっと……山城が僕だけのものになった……うれしいよ……」
「時雨……」
「ひどいと思う……?」
「ひどいわ……最低……でも、分かるわ、とても……」
時雨の言葉が、初めて心に響いた。
「わたしには、もうなにもない……時雨だけ……抱いてもいいわよ……」
「うん……その前に……シャワー浴びてくるね……」
わたしはベッドに座って、時雨を待つ。
「お待たせ……」
バスタオルを体に巻いた時雨が、ベッドに座った。
「次は……わたしがシャワーを……」
「行かなくていいよ」
「わたし……におうわよ……おとといも、きのうも、何もする気が起きなくて……お風呂に入ってないの……」
「いいよ、むしろ、そっちのほうがいい……」
「……好きにすれば……」
時雨が頬にキスをして、首筋の匂いを嗅いだ。
「山城の匂い……好きだよ……」
「そう……」
時雨がわたしを優しく押し倒し、パジャマの上から胸を揉みしだく。
「山城の胸……大きくて……柔らかい……」
「ん……ん……」
もどかしい快感が胸から沸き立つ。
顔が熱くなった。
「んん……ふう……」
「いつもよりも……声が大きいね……感じてるの……?」
「ん……わからないわ……」
時雨がパジャマをめくり上げると、わたしの胸がこぼれでる。
「もう先が立ってる……めずらしい……興奮してるんだね……」
「違うわ……あ……んん……」
桜色の先端を口に含まれて、ゆるゆると舌で転がされると、強い快感が胸を満たした。
「ん……ん……」
「山城の顔……耳まで赤くなって……かわいい……」
「やめて……かわいくなんか……ないわ……」
時雨は口が吸えない分、胸を吸っているようだ。
「風呂に入ってない山城の匂い……こっちはどうなの……」
時雨がわたしの茂みに顔を埋める。
「いや……やめなさい……」
「甘い匂いがする……大人の雌の……濃い匂い……」
「恥ずかしい……不幸だわ……」
わたしの下腹部が熱くなりだした。
「舐めるよ……」
「わざわざ言わなくていいわ……」
「ふふっ」
時雨が一番敏感な場所を舐めはじめた。
「んんっ……ああっ……」
「エッチな声が漏れてるよ……今日は乱れるね……うれしいな……」
わたしは快感に身をよじる。
これほど感じたことは、今までなかった。
孤独になった寂しさからか、体が時雨を求めているようだ。
「んん……んん……」
時雨の舌に追い詰められ、腰がぴくぴく震えだす。
「イキそうなの……?」
「……」
「でも……だめだよ……」
時雨が舌を止め、わたしの頬にキスをする。
「僕が山城が好きなのは……山城が不幸だから……。
僕も同じ……不幸だよ、とてもね……同じなんだ……だから好き……」
「……」
「姉妹たちが……仲間たちが……どんどん沈んでいくんだ……目の前で……。
でも、助けられないんだ……目の前で沈んでいくのに……」
「……」
「幸運艦と呼ばれるたびに……心に黒いものがたまっていく……。
だけど、僕は見栄をはって……そんなの知らないって感じで、頑張っちゃうんだよ……」
「……」
「でも……山城は不幸を隠さない……暗い面も、弱い面もさらけ出して……。
だから、山城なら……僕の不幸を分かってくれる……心の闇を受け入れてくれるって思ったんだ……」
「……幸運艦に不幸自慢されて……わたしって本当に……不幸だわ……」
「……」
「でも好きよ……時雨の言葉……いままで何も感じなかったけど……その言葉は、感じる……本当の時雨を感じるの……」
時雨がわたしを強く抱きしめた。
「好きだよ……愛してる……あの時から……」
「あの時……?」
「スリガオ海峡で……山城が沈む姿を見たんだ……闇夜のなかで、炎に身を焼かれながら……沈む君の姿を……。
自分の不幸を嘆きながら……世の中を呪いながら……すべてを受け入れ泰然としながら……。
あれは……とても美しかった……不幸と呪詛の海の女王……一瞬、何もかも忘れて見惚れたよ……。
それからずっと……僕の心は君のものさ……」
「船が沈む姿を美しいなんて……趣味が悪いわ……」
スリガオ海峡……思い出したくもない……。
あそこで沈んでから……ずっと心に雨が降っている……。
あのとき、沈むわたしのそばに時雨がいた……覚えている……ずっと……。
ずっと……ずっと……雨……雨……。
そのとき、わたしは気付いた。
時雨はわたしの心に居たのだ。
わたしの心の中に降る、優しい雨として。
あのときから、ずっと……。
顔が浮かばなかったのは、もう雨として心に居たから……。
「時雨……わたしの口を吸ってもいいわよ……」
「……急に……どうしたの……?」
時雨がとまどう。
「わたしにも、わからない……。気が変わらないうちに、吸うといいわ……」
時雨がそっと唇を重ねた。小さな唇から、時雨の熱が伝わる。
時雨の目から雨が降り、頬の上で、わたしの雨と混じりあった。
「山城……」
「時雨……」
時雨の指がわたしの花芽を愛撫し、高みに押し上げる。
「ああ……時雨……もう……わたし……」
「山城……愛してる……」
口を強く吸われながら、わたしは絶頂を迎えた。
優しく穏やかな快感が、わたしを包み込む。
そんなわたしを、時雨はずっと抱きしめていた。
その後、わたしは満潮、提督、姉さま、時雨に正式に謝罪した。
まだ姉さまへの接触禁止は解除されていないけど、もうすぐ解除だろうと提督は言った。
でも、わたしの心が成長するまで、姉さまとは距離を置こうと思う。
時雨も白露に謝罪し、仲良し姉妹に戻った。
わたしの心の雨は、まだ降り続けている。
「雨はいつか止むさ」と時雨はいうけれど、この雨は止んでほしくない。
降り続けて欲しい、いつまでも……。
第二話 完
- 続く -
テスト投稿
※このレスは本編とは関係ありません。読む必要もありません。まとめる必要もありません。オチもありません。
扉<バーーーーン!
霧島「指令、お茶がはいりました」
提督「霧ちゃ~ん、ありがとう~、愛してる」
霧島「私も召し上がります?」ヌギヌギ
提督「いいね! じゃあ扉を閉めて、鍵をかけて、キーチェーンをかけて……」
提督「午後のスケジュールはキャンセルだ……あ?」
扉<ガチャガチャ!!!
鍵<残念でした!
ピッキングツール<カチャ……カチャ……ガチャン
鍵<ギャアアア!
キーチェーン<通さへんで!
大型ケーブルカッター<バチーーーン
キーチェーン<ギャアアアア!
扉<ギィイイイイイ……
金剛「……」ジーーッ
比叡「……」ジーーッ
榛名「……」ジーーッ
陸奥「……」第三砲塔ナデナデ
神通「……」般若の面
雷「……」魚雷素振り
扉<バタン
提督「霧ちゃん……三時から演習があるから、また今度にしよう……」ドキドキ
- 終劇 -
再開するよ~
第三話 航空母艦「信濃」
「お母さん……もう我慢できないなの……」
「だめ……信濃……いい子だから止めて……」
ここは新百合ヶ丘鎮守府、居酒屋鳳翔の二階。
薄暗い和室の布団の上に、浴衣姿の信濃と鳳翔がいた。
二人とも下着は着ていない。
大きくはだけた鳳翔の胸元から、桜色の先端がちらりと見える。
信濃は鳳翔の上に覆いかぶさり、舌で首筋を愛撫していた。
「お母さんの首筋……いい匂いなの……」
「んん……止めなさい……ああ……」
信濃は黒髪、長髪。肌は白。長身で筋肉質、手足は長い。鳳翔が子供に見えるほどだ。
首元に顔をうめる姿は、大きな猛獣が喉笛に喰らいついているようだ。
「大好き……ずっとこうしたかったなの……」
「いけません……このようなこと……」
信濃が耳たぶを唇でくわえると、鳳翔の肩がぴくんと跳ねる。
鳳翔の目が潤み、呼吸は早くなり、耳まで赤くなった。
信濃の手が鳳翔の秘所に伸びる。
浴衣の裾をめくると、淡い茂みが顔を出した。
指が桜色の秘裂をそっとなぞると、鳳翔が低いうめきを漏らす。
指を離すと、花弁から透明な糸が伸びた。
「娘に襲われて、お股を濡らすなんて……お母さんは淫乱なの?」
「違う……違うの……」
円を描くように指で花弁をこねくると、鳳翔の体がぴくぴくと震える。
「感じてるの? うれしい……もっと気持ちよくしてあげるなの……」
舌で耳たぶを舐めると、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が部屋に響いた。
「ん……ふ……ん……」
鳳翔が悩ましい顔で甘い吐息を漏らす。信濃の顔に嗜虐的な笑みが浮かんだ。
未実装艦「信濃」の正体は大和であった。
なぜ大和が「信濃」になって、鳳翔と閨を共にしているのか?
話は一ヶ月前にさかのぼる。
一ヶ月前、諦め半ば、駄目元で、大和は鳳翔に告白した。
鳳翔は非常に人気が高く、多くの空母が告白していたのだが、全員振られていたからである。
「わたくしでよろしければ……」
意外なことに鳳翔の返事はOKだった。しかし……。
「それで……あの……お願いがあります」
「私に出来ることでしたら、喜んで」
「大和さん、私が教えますので、弓道を習っていただけませんか?」
「え……? なにか理由があるのですか?」
「だめ……ですか……?」
鳳翔が潤んだ目で下から見上げた。
「習います! はい! 喜んで!!!」
「習うにあたり、もう一つお願いが……」
「はい!」
「航空母艦の『信濃』さんとして習って欲しいのです」
「はい! え……? はい???」
「ありがとうございます……」
真っ赤な顔で、恥ずかし気に顔を隠す鳳翔。
(鳳翔さん……本当にかわいい……)
鳳翔の頼みごとを、大和が断れるはずもなかった。
- 続く -
>>103
ちょっと書き換え
信濃が耳たぶを唇でくわえると、鳳翔の肩がぴくんと跳ねる。
鳳翔の目が潤み、呼吸は早くなり、耳まで赤くなった。
信濃の手が鳳翔の秘所に伸びる。
浴衣の裾をめくると、淡い茂みが顔を出した。
指が桜色の秘裂をそっとなぞると、鳳翔が低いうめきを漏らす。
指を離すと、花弁から透明な糸が伸びた。
「娘に襲われて、お股を濡らすなんて……お母さんは淫乱なの?」
「違う……違うの……」
円を描くように指で花弁をこねくると、鳳翔の体がぴくぴくと震える。
「感じてるの? うれしい……もっと気持ちよくしてあげるなの……」
舌で耳たぶを舐めると、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が部屋に響いた。
「ん……ふ……ん……」
鳳翔が悩ましい顔で甘い吐息を漏らす。信濃の顔に嗜虐的な笑みが浮かんだ。
「信濃」の正体、実は大和である。
なぜ大和が「信濃」になって、鳳翔と閨を共にしているのか?
話は一ヶ月前にさかのぼる。
>>102
こっちも、少し書き換え
第三話 航空母艦「信濃」
「お母さん……もう我慢できないなの……」
「だめ……信濃……いい子だから止めて……」
ここは新百合ヶ丘鎮守府、居酒屋鳳翔の二階。
薄暗い和室の布団の上に、浴衣姿の信濃と鳳翔がいた。
二人とも下着は着ていない。
大きくはだけた鳳翔の胸元から、桜色の先端がちらりと見える。
信濃は鳳翔の上に覆いかぶさり、舌で首筋を愛撫していた。
「お母さんの首筋……いい匂いなの……」
「んん……止めなさい……ああ……」
信濃は黒髪、長髪。肌は白。長身で筋肉質、手足は長い。鳳翔が子供に見えるほどだ。
首元に顔をうめる姿は、大きな猛獣が喉笛に喰らいついているかのよう。
「大好き……ずっとこうしたかったなの……」
「いけません……このようなこと……」
再開するよ~
数日後、大和が弓道場に行くと、鳳翔が待っていた。
「待っていましたよ。まずは衣服を着替えて下さい」
「これを着るのですか?」
「ええ」
ほほ笑む鳳翔が弓道衣を差し出す。
上衣は白筒袖、袴は黄緑と深緑の迷彩模様。
「袴の色は、信濃の商船迷彩に合わせましたよ」
「」
(ここまでされたら、逃げられませんね……)
いよいよ信濃になるしかない大和。
人格を切り替えるため、空母っぽくサイドテールにし、アンダーリムの伊達メガネをかけた。
更衣室で服を着替えると、射場に向かう。
「よろしくお願いします……なの」
信濃は実装されていないが、とりあえずそれっぽい語尾にしてみた。
「よろしくお願いします」
鳳翔がにこりと笑う。
「まず、弓道を学ぶ意義を説明します」
「はい」
「弓を持つ空母は、艦載機を矢として放ち、発艦させます。弓はカタパルトと考えてよいでしょう。
強い弓ならば、より速く艦載機を発射できますし、狙いが正確ならば、まっすぐに目標に到達するでしょう。しかし……」
「しかし?」
「放たれた艦載機は妖精さんが操縦しますので、弓の強さも狙いの正確さも、実はそれほど重要ではないのです」
「そうなんですか……」
(知らなかった……)
鳳翔が一息置いた。
「では弓道を学ぶ意義はなにか。それは精神修練です」
「なるほど……なの」
「戦場においても常に冷静でいられるよう、弓道を通して無心、無我の境地を会得します」
「はい!」
「まずは、試しに的を射てみましょう。私が見本を見せますから、同じようにやってみて下さい」
鳳翔は自分の身長よりも大きな弓を、頭上にかまえた。
そして弓を下ろしながら、軽々と弦を引く。
しばらくすると、音もたてずに、するっと矢が放たれた。
はっし、と的を射抜く音がする。
「すごい! 的の真ん中に当たったなの……」
「ではやってみて下さい」
鳳翔から弓と矢を受け取り、同じように頭上にかまえ、下ろしながら弦を引いたが……。
「んんぎぎぎぎぎぎ……」
顔が真っ赤になるほど全力を出さないと弦が引けない。やっとの思いで引くと、がくがく震えて狙いが定まらない。
(どうやったら、あんなに涼し気に弓を引けるの???)
狙いをつける前に、握力と腕力が限界になった。
「ぶはぁ!」
矢が放たれる。びよーーーんとあさっての方向に飛んで行った。
「最初は皆このようなものですよ」
大和を慰める鳳翔。
「ところで、なぜ私が震えずに弓を引けたか不思議ではないですか?」
「はいなの」
「それは弦を筋力ではなく、精神力で引いているからです。丹田に力を入れて引くのです」
「???」
鳳翔は弓を引いて、大和に腕を触らせた。鳳翔の腕は柔らかく、力んでいる様子はなかった。
「腕に力が入っていません。筋力で引いていないからですよ」
「はいなの……」
(なんで脱力して弓が引けるのか、まったく分からない……これは、先が長いわね……)
愕然とする大和。
「まずは弓を引くところから始めましょう」
「は、はい……なの……」
「的は狙わず、この巻藁を射ましょう」
数メートル先の巻藁を指さす。
そして、足の構え、弓の持ち方、引き方を指導し始めた。
しばらくすると、鳳翔の指導に力が入ってくる。
「丹田に力を入れなさい! 引いている間は息を止めて! まだ! まだよ! まだ放ってはだめ!」
そう言いながら、大和の下腹をばしばし叩いて、丹田の力の入り具合を確かめた。
矢を放つときは……。
「装甲を貫け! 一射絶命! 一射に全生命を投げ出しなさい!!!」
と絶叫。普段の鳳翔からは考えられないほどの熱血指導。
さすがの大和も、へとへとになった。
「今日はこの辺にしておきましょう」
「はいなの……ありがとうございました……」
「信濃、がんばりましたね。夕飯を作りますから、食べにいらっしゃい」
「ご飯……はいなの!」
(まだ信濃のままなんだ……)
二人は弓道場を出て、居酒屋鳳翔に向かった。
「信濃のためにお夕飯を作るから、今日、お店は休業です。ご飯ができるまでしばらくかかるから、先にお風呂に入りなさい」
「はい…なの……」
(鳳翔さん、お母さんみたい……やばい……萌えるわ……)
風呂から出ると、寝間着の浴衣が用意されている。
「それを着なさい」
そして鳳翔の手作り料理を食べた。
「鳳翔さん、おいしいなの!」
「信濃……お母さんって呼んで欲しいの」
「お母さん……」
「はい……ふふっ」
鳳翔が顔を真っ赤にしながら、恥ずかしそうにほほ笑む。
大和は鳳翔のあまりの可愛さに、気絶しそうになった。
(まだ沈んじゃだめっ! 傾斜復元しないと……)
二人が食事を終え、鳳翔が風呂から出ると……。
「信濃……今晩、お布団で一緒に寝ましょうね」
「は、は、は……はいなの。よ、よ、よ、よ、よろしくなのっ!」
(やるしかないわね! 戦艦大和、推して参ります!)
大和の心臓が早鐘のように鼓動する。
鳳翔と大和が枕を並べて、布団に入った。
「信濃……ふふっ……」
「お、お母さん……」
(鳳翔さんの顔が近いぃいいいいい!!! すごくいい匂いぃいいい!!!)
鳳翔が大和の手をキュッと握る。
(あかーーーーーーん! 私がここまでやられるなんて!)
大和の意識が遠のき始めたころ……。
「何があっても、必ず生きて私のところに帰ってくるのですよ。わかりましたね」
「はいなの……」
「おやすみなさい……」
「おやすみなの……」
鳳翔はそう言うと、すうっと寝てしまった。
(鳳翔さん、ほんとうに可愛い……。デート初日だから手を握れただけで戦果上々かも……でも、次は……)
翌朝……。
鳥のさえずりと朝食を作る音で、大和は目覚めた。
「お母さん、おはようございますなの」
「おはようございます。もうすぐ朝食が出来ますからね」
台所に立つ鳳翔が、にこりとほほ笑む。
「天国はここにあったのね……」
つつっーーーっと鼻血を垂らす大和。
(もう死んでも悔いはないわ……)
そんなデートを数回繰り返したのだが、手を握る以上には発展しなかった。
大和は、もやもやしっぱなしである。
(幸せなんだけど……もやもやして……もどかしくて……胃に穴があきそう……でもどうすればいいのかしら……?)
大和は建造されて一年ちょっと。恋愛の知識も経験もほとんどない。
(経験豊富っていうと……そういえば、提督と陸奥さん、付き合ってたわね……陸奥さんに聞いてみますか)
- 続く -
再開するよ~
翌日、大和は仕事を終えた陸奥に話しかけた。
「陸奥さん、相談したいことがありまして……。この後、お時間ありますか?」
「大和ちゃんが相談て珍しいわね。いいわよ。そうねえ……新百合の駅の近くの個室居酒屋『千●の宴』に行きましょ」
速攻で電話予約する陸奥。
(さすが陸奥さん……これが女子力……?)
私服に着替えて外出する二人。
陸奥は黒系のニット、パンツ、ショートブーツ。明るいチェックのストールがアクセント。サングラスが可愛い。
大和は白いセーターにジーンズ、スニーカーとシンプル。
店に着くと、とりあえずビール。
「かんぱーい!」
「乾杯……」
「仕事の後のビールは美味しいわね」
「そうですね……」
(大和ちゃん、なんか沈んでる……)
「相談って何かしら?」
「それが……あの……その……相談の前に、お願いがありまして……。この件、秘密でお願いします」
「お姉さん、口が堅いから大丈夫よ」
「では……陸奥さんの女子力を見込んで相談なのですが……」
「うん」
「あの……エッチってどうやるんですか?」
「へ……?」
呆然とする陸奥。
「実は好きな人がいるのですが、寝所で何をすればよいのか分からないのです。
それで……戦艦で一番女子力が高い陸奥さんに聞いてみようと思いまして……」
「あら……あらあら……あらあらあらあらあらあらあら……」
「提督とお付き合いしていることは存じてますので、どのようにいたしてるか、ご教示ねがえませんか……?」
海軍は性教育をしないし、鎮守府はインターネット使用を厳しく制限していたので、その手の知識は先輩の艦娘から伝授されることが多かった。
大和も鳳翔をあてにしていたのだが、まったくその気配がないので、陸奥を頼ったのであった。
「そうねえ……自分が気持ちいいことをしてあげればいいと思うわ。大和ちゃんは一人エッチとかしないの?」
「それが……まだ建造されて一年少々なので、経験が……」
「提督に相談するのはどうかしら? あれで結構、色々、経験してるわよ」
「相談したら、そのままヤられてしまいそうで……」
「その懸念はもっともね……仕方ないわ……妹を助けるのは、お姉さんの義務よ」
陸奥はいたずらっぽく笑った。
「大和ちゃん、今晩、付き合ってくれない……色々、教えてあげる……」
「はい、お願いいたします」
(陸奥さんの瞳……深くて綺麗……私、帰ってこれるのかな……)
「お姉さんに任せなさい。では……美味しいものでも食べましょう。唐揚げ頼んでもいいかしら?」
二人はガールズトークに花を咲かせ、女子会が終わると、鎮守府に帰った。
「ここは……」
「提督の部屋よ。これから実演して、見本を見せてあげるから、参考にしてね」
陸奥が部屋のドアを開けると、提督がお出迎え。
「むっちゃ~~ん、おかえりなさい! 風呂わいてるよ……ってお客さん? え? 大和?!」
「夜分恐れ入ります……」
「提督……お願いがあるの……大和に私たちがしてるのを見せたいの……」
「え?! なにそれ興奮する。どういうこと?」
陸奥は事情を話した。
「そっかーー。で、大和の相手はだれなの?」
「それは勘弁していただけないでしょうか……」
「うん、わかった。相手がだれであれ、大和の恋を応援するよ!」
提督は見られて興奮する変態だったので、大和の見学はウェルカムだった。
陸奥と大和が風呂を終えると、さっそく実演を始めることに。
陸奥と提督はベッドの上に女の子座り。大和はソファー。
三人ともパジャマ姿だ。
「大和ちゃんは、そこで見ていてね」
「はい」
「むっちゃーーん……ドキドキするよぉ」
「まずは、手をつないで……」
提督の手を恋人結びで握る陸奥。
「提督……」
「むっちゃん……」
「相手の目を見て……」
そっと唇を重ねる陸奥。
「おおっ……!」
興奮する大和。
陸奥が提督の口をちゅっ、ちゅっとついばむ。
「優しく……軽くキスするのよ……すると……」
「うっへへへへへ……」
提督が早くもトロ顔をさらけだした。
「こんな顔になったら舌で唇をなぞって……」
長い舌を出して、提督の唇を舐める。
「うっ……ふうん……」
提督の顔が上気し、息が荒くなった。
「相手が欲しがったら……舌を絡めたり、口に入れたり……」
提督が大和に見せつけるように舌を突き出し、陸奥の舌と絡める。
「んっ……んっ……」
ぴちゃ、ぴちゃと水音が部屋に響いた。
(ああ……なんだか見ている私の体が熱くなってきた……)
「舌で相手の歯茎や上あごとか……粘膜をこするの……」
陸奥が提督の顔を抱き寄せ、奥まで舌を押し込む。
提督が恍惚の表情を見せた。
「相手が切なくなってきたら……こうよ」
舌を絡めながら、手で提督の首筋や鎖骨、髪を愛撫する。
「口づけはとても気持ちいいの……だから、時間をかけて……気持ちよくさせて……とろかしてあげてね」
「はい……」
「耳も気持ちいいわ……」
指で耳たぶをくりくりしたり、口にくわえたり、耳穴に舌を差し込む。
「首筋も……」
舌を首筋にはわせ、優しく口づけた。
その後も、じっとりとイチャイチャする二人。
「むっちゃん……もう……欲しいよぉ……」
「ここまで来たら……別の場所も愛撫してあげるの」
陸奥が提督を後ろから抱えて、大和の正面を向くように座らせた。
そして手を前に回し、提督の胸を下からかかえるように揉みしだく。
「お胸でもいいし……」
同時に陸奥が指で提督の秘所をなぞる。
「お股でもいいわ……」
(提督、あんなに気持ちよさそう……私も切なくなってきた……)
「服の上から愛撫しても気持ちいいわよ……」
パジャマのズボンの上から秘裂をなぞると、提督の目がとろんとしてきた。
「あっ……あっ……それ……気持ちいい……」
「お胸とお股……どっちがいいの……?」
「どっちも……直接さわって欲しいな……」
「じゃあ、脱ぎ脱ぎしましょうね」
あっという間に全裸にむかれる提督。M字開脚で、大和のほうを向かされた。
「かわいいお胸を大和ちゃんに見てもらいましょうね……」
「やっ……恥ずかしい……」
貧乳をさらけ出し、しらじらしく恥ずかしがる提督。
色黒の巨大乳輪を陸奥が指でなぞると、乳首が立ち上がった。
「乳輪をいっぱい愛してから……乳首を触ってね」
立ち上がった乳首を指で挟んで、くにくにと愛撫すると、提督の体がぴくぴくと震える。
「そして……これが提督の女の子よ」
無毛の秘裂を指で広げると、蜜が穴からあふれ、キラキラと光った。
「ここがとても感じるところ……初めての女の子でも感じるから、まずは、ここを愛してあげて」
秘裂の上の包皮を指で引き上げると、咲き誇る花芽が姿を現した。
「皮の上から刺激してもいいし……」
包皮を指で円を描くようにこねくり回す。
「蜜をつけて、優しく触ってもいいの……」
花芽に蜜をまぶし、指先で触れた。
「あっ……あっ……むっちゃん! それ……いいっ!」
ガン見の大和。
「大和ちゃん、触ってみる?」
「え……いいんですか? では失礼して……」
そろそろと人差し指を伸ばして花芯に触れると、ぴくんと提督の体がはねた。
「熱い……ですね」
「蜜穴に指を入れてみて……」
ずにゅり、と指を入れると、きゅうっと締め付けられた。
「もっと熱くて……柔らかくて……中は広いですね……」
「中指も……」
中指も入れると、提督がうめき声をあげる。
「くぅうん……」
「提督、大丈夫ですかっ?」
「大和ちゃん、大丈夫よ。気持ちよくて悶えてるだけだから。で、ゆっくり出し入れしてみて」
ずにゅり、ずにゅりと指を出し入れすると、うねうねと内壁がうごめいた。
「……!? うねうねし始めました……」
「提督のいやらしい蜜壺が感じてるのよ。では指を上に曲げて、天井を触ってみて……ざらざらしているところがあるでしょ?」
「はい……」
「そこをくいくいと優しく押して、マッサージして」
指の腹で天井をくいくいと押すと、蠕動が激しくなる。
「やっ……だめっ……そこ……」
「おっぱいも、敏感なところも、触ってあげるわ」
大和が指を入れ、陸奥が胸を揉みつつ、花芽をこねくり回す。
提督はまたたく間に高みに追い詰められた。
「だめっ……それ、まずいっ……いやっ……やん……」
提督の体がびくびくと震えだし、肉壁の収斂が強くなる。
「快感が限界以上に高まるとイクのよ。見てなさい……」
「はい」
(私の下腹の奥も、ぬかるんできた……)
「いっちゃうよ……もう……いく……」
「かわいい……お姉さんに抱かれて、イっちゃいなさい」
(提督……あんなに切ない顔して……あれが鳳翔さんだったら……鳳翔さん……鳳翔さん……)
鳳翔を思い浮かべながら、大和のもう一方の手が、自分の秘所に伸びた。
(湿ってる……ここが固くなって……切なくうずいてる……陸奥さんの指の動きって、こんな感じかな……)
ショーツ越しに固くなっている先端をこねくると、快感がせり上がってくる。
(あっ……あっ……何か来る……来る……だめ……私も……んっ……んっ……)
「いくっ……むっちゃん……いくっ……あっ……あっ……ああああん……っ……っ……」
息を荒げた提督は背をそらし、つま先を握って、絶頂を迎えた。
大和の指が、これまでにないほど強く締め付けられる。
耳まで真っ赤な大和も、同時に体を震わせた。
「提督……気持ち良かった? んっ……んっ……」
「むっちゃん……うん……んっ……んっ……」
陸奥が提督に口づける。
その隙に、こっそりトイレに行く大和。
(パンツがびしょ濡れになってしまいました……ひんやりする……ひとりエッチってしたことなかったけど……すごい……)
そんな感じで、大和は明け方近くまで陸奥と提督の痴態を見せられ続けた。
(あーーいうことするんだ……鳳翔さんとしたら、どうなるのかしら……? 考えただけでも、ドキドキする……)
翌朝、疲れ切った三人はそろって休暇を取り、後日、大淀に怒られた。
そして次のデートの日……。
(早速、習ったことを実践してみましょう! 戦艦大和! 夜戦を敢行します!)
- 続く -
再開するよ~
いつものように弓道場に向かう大和。
更衣室で弓道衣に着替え鏡を見ると、そこに信濃がいた。
(ふふっ……この姿もさまになってきたなの……)
射場には、すでに鳳翔がいる。
「では、はじめましょう」
「はいなの」
「今日も弓の引き方を練習しましょう」
「はいなの……」
弓道を始めてから一か月、大和は弓の引き方だけ練習していた。
少し飽きてきた大和は質問をしてみた。
「お母さん……質問なの」
「なんですか?」
「お母さんが矢を放つとき、なんで手や弓がおとなしいの? どうやったら、すっと静かに矢を放てるの?
私が放つと、弦がビョンビョンして、手もぶれぶれなのに……」
「私にもわかりません」
「はい……え? もう一度、言ってほしいなの……」
「私にもわからないのですよ」
呆然とする大和。静かにほほ笑む鳳翔。
「無心になると意識せずとも矢がひとりでに離れるのです。そこに私の意識はないのです。
だから何が起きているか、私にもわからないのですよ」
「?????」
大和はしばらく考えてから言った。
「意識しない……??? わからない……なの……意識的に弓を引いて、狙いをつけて、頃合いよしという時に矢を放つのでは?」
「狙いはつけません」
「え……?」
「当てようと思っている間は、無心、無我の境地には至れません。狙うとか、当てるとか、そんなことは忘れなさい」
「ま、全く理解できないなの……その……あの……お母さんは的に当てるとき、どうやっているの?」
「的のことも、当てることも、何も考えず、ただ弓を引き離れるのを待ちます。他のすべては、なすがままにまかせて。
そのような無心の境地で的を見ていると、的が近づいてくるように見えます。そして、的と私は一体になるのです。
しばらくすると、すでに矢は放たれていて、無心状態から戻ります。
そうですね……無心となり的と一体になった自分自身を射抜く……とでも言いましょうか……」
大和は絶句した。
大和は砲撃に習熟している。弓道も、標的があって、狙いをつけて、発射して、当てる、という点で砲撃と似たようなものと思っていた。
大和にとって砲撃とは、科学であり、物理であり、必中の信念を持って行うもの、という認識である。
しかし……。
(弓道とは、神秘であり、精神であり、無心……なにかしら、これ……砲撃とは似ているようで真逆……。
頭がどうにかなりそう……キュードー・ソウルとかが憑依しないと……ワザマエが上達しないのかしら……)
困惑する大和。
しかしその目の前には、15万馬力の大和が全力でやっと引ける弓を、軽々と引く3万馬力の鳳翔がいる。
大和は理屈を捨てて、現実を受け入れることにした。
(きっと、科学を超えた何かがあるのでしょう……鳳翔さんの可愛さは、科学を超えてますからね……)
鳳翔の可愛さで、理屈と現実の折り合いをつけた。
「やっぱり、わからないなの……弓を引けるようになったら、改めて教えてほしいの……」
「そうですね、今はぴんと来ないでしょうから、そのほうが良いでしょう」
その後、弓の練習を終え、居酒屋鳳翔での夕食を取った二人は一つ布団に入った。
行灯はすでに消えて、月明りだけの薄暗い和室。
「お風呂も入りましたし、一緒に寝ましょうね……」
薄明りにてらされた鳳翔の顔は、どこまでも優しい。
(鳳翔さん愛してます……だから……許して下さい……大和は獣になります……)
「お母さん……大好きなの……」
大和が鳳翔の上に覆いかぶさる。
「信濃……いったい何を……んんっ……」
大和が噛みつくように鳳翔の唇を奪った。
「んん……ふううんん……」
目に涙を浮かべる鳳翔。
「お母さん……もう我慢できないなの……」
「だめ……信濃……いい子だから止めて……」
二人とも下着は着ていない。
大きくはだけた鳳翔の胸元から、桜色の先端がちらりと見える。
大和は鳳翔の上に覆いかぶさり、舌で首筋を愛撫した。
「お母さんの首筋……いい匂いなの……」
「んん……止めなさい……ああ……」
大和が鳳翔の首元に顔をうめ、首筋を舌で愛撫し、口で吸う。
その姿は大きな猛獣が喉笛に喰らいついているかのようだ。
真っ赤に上気した鳳翔の首筋から、雌の匂いが沸き立つ。
その匂いに酔った大和が、恍惚の表情を浮かべた。
「大好き……ずっとこうしたかったなの……」
「いけません……このようなこと……」
大和が耳たぶを唇でくわえると、鳳翔の肩がぴくんと跳ねる。
鳳翔の目が潤み、呼吸は早くなり、耳まで赤くなった。
大和の手が鳳翔の秘所に伸びる。
浴衣の裾をめくると、淡い茂みが顔を出した。
指が桜色の秘裂をそっとなぞると、鳳翔が低いうめきを漏らす。
指を離すと、花弁から透明な糸が伸びた。
「娘に襲われて、お股を濡らすなんて……お母さんは淫乱なの?」
「違う……違うの……」
円を描くように指で花弁をこねくると、鳳翔の体がぴくぴくと震える。
「感じてるの? うれしい……もっと気持ちよくしてあげるなの……」
舌で耳たぶを舐めると、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が部屋に響いた。
「ん……ふ……ん……」
鳳翔が悩ましい顔で甘い吐息を漏らす。大和の顔に嗜虐的な笑みが浮かんだ。
大和は秘所から手を放すと、鳳翔の胸に差し入れる。
「お母さんのおっぱい……やわらかい……」
「だめ……いや……」
小さく白い乳房を五指でつかむ。柔らかい丘に指がめり込んだ。
ゆっくりと揉みしだくと、手のひらにある先端が固くしこっていく。
「ねえ……お母さん……乳首がいやらしく立ってる……気持ちいい?」
「気持ちいいなんて……そんな……」
「お母さん……素直になって……」
固くなった先端を指でつまみ、こりこりとこねると、鳳翔がぴくんと震える。
「体は素直なの……ねえ、気持ちいい?」
先端をもてあそびながら問いかけた。
「いやっ……気持ちよくなんか……んんんっ……だめっ!」
手で先端をこねながら、口でもう一方をくわえ、舌で転がす。
鳳翔の胸が大きく上下し、呼吸が荒くなる。
「あっ……ふっ……うん……んっ……」
「甘い吐息……えっちすぎるの……先っぽ、両方とも立ってるし……綺麗なピンク色で、小さくて……かわいい……」
大和は鳳翔に口づけした。
「先っぽとお股、両方とも愛撫したら……もっとえっちになれるの……」
「やっ……やめて……」
(陸奥さんが『太ももが閉じてたほうがイキやすい』って言ってたな……)
桜色の先端を口にくわえ、ぴったり閉じた太ももに手を差し入れ、指で花芽を愛撫する。
「あっ……だめ……なにか……だめっ……これ以上……だめっ……」
鳳翔が身をよじり強い快感から逃げようとするが、大和ががっちり掴んで阻止した。
「もっと乱れて欲しいの……かわいくて切ない顔を……もっと見せてほしいの……」
鳳翔が快感で身をくねらせると、寝間着は乱れ、前が開き、真っ白な胸と太ももが剥き出しになる。
「許して……おかしくなりそうなの……あっ……ああああん……」
「我慢しなくていいの……快感の波に……身をゆだねて……」
尖り切った花芽を冷酷に愛撫しつづけると、鳳翔の震えの頻度が増す。
「っ……っ……あっ……っ……っ……あ゙っ……」
背中に回した鳳翔の手が、大和の背中を強く掴んだ。
「お母さん……イって……ん……」
無防備の鳳翔の口に舌を入れ、絡めると同時に、愛撫の指を早める大和。
大和の長い舌が鳳翔の舌をからめとり、こすりあげ、脳をとろけさす。
同時に、下腹部の花芯から快感がとめどなくせり上がり、鳳翔を追い詰めていった。
「っ……! っ……!? っ……! っ……!」
泣きそうな顔の鳳翔が目を強く閉じて、声にならない絶叫をあげる。
背中をのけぞらせ、太ももをギューっと閉じ、びくっびくっと体を痙攣させ、絶頂を迎えた。
呆然とする鳳翔を、大和はしばらく抱いていたが……。
「お母さん……今度は、私を気持ちよくして欲しいなの……」
大和は仰向けに寝そべり、膝を立て脚を広げた。
そして放心している鳳翔の手を取り、自分の秘裂にあてがう。
「指を入れて……押し広げて……んんっ……そう……」
「いけません……私は母で……あなたは娘なんですよ……」
「自分に嘘をつかないで、お母さん……本当は、娘とこうしたかったんでしょ……」
「違っ……んんっ……」
大和が鳳翔の頭を抱き寄せ、口を唇でふさいだ。
「ぷはっ……舌を入れたら、絡め返してきて……本当にえっちなお母さん……」
「違うの……」
「いいの……悪いのは私なの……お母さんは悪くないなの……」
大和が鳳翔の手を掴んだまま前後させると、ずちゅっ、ずちゅっ、と蜜音が響く。
「ああっ……お母さんの手……とっても気持ちいいの……」
(もう指一本じゃ、我慢できない……もっと押し広げたい……)
「もう一本増やして……んあああっ……ゆっくり……あああん……」
陸奥に痴態を見せつけられてから、大和は毎晩ひとりエッチに没頭していた。
始めは指一本もキツかったのだが、徐々に処女膜の穴が広がり、今では指三本でかき回すほどである。
「だめ……物足りないの……お母さんの手と指……細くてかわいいの……だから……」
大和は鳳翔の手をつかみ、指四本をまとめ手刀をつくると……。
「うっ……うううんっ……」
ずるるっと縦四本の指が大和の秘裂に飲み込まれていった。
雌穴の入り口が押し広げられる快感に、よだれを垂らしながらよがる大和。
「あ゙っ……あ゙あ゙あ゙あ゙っ……」
手がじわりとめり込むたびに、大和の腰がびくんと震える。
とうとう手首までずっぽりと入ってしまった。
「お母さん……手を……握ってほしいの……」
鳳翔が手を握りこぶしを作ると、とてつもない充足感が大和の下腹部から湧き上がる。
蜜洞の内壁が限界まで引き伸ばされると、重くずっしりとした快感で体が満たされた。
「手首を……回してみて……あ゙あ゙あ゙……」
拳を回しぐりぐりとGスポットを刺激されると、腰が抜けそうなほどの快感が背骨を突き抜ける。
ぐじゅ……ぐじゅ……ぐじゅ……
鳳翔の手を前後させ、快感を貪る大和。
拳がぎりぎり抜けそうなところまで引き抜いては……また押し込む。
「はぅ……ああ……お母さんの手……ほんとうに気持ちいいの……」
ふと大和は鳳翔の手を放した
「お母さん……お母さんの手で……娘をイかせてほしいの……」
髪が乱れ、肌がしっとり汗ばむ鳳翔は、おそるおそる無言で腕を動かす。
蜜洞の中を拳が動くと、雌穴から泡立った愛液がぐじゅりと漏れでた。
「あ゙……あ゙……あ゙……ぎぼぢい゙い゙ぃい゙……い゙っ……い゙っ」
快感にわななく大和を見て、鳳翔が拳の抽送をわずかに早める。
恥骨に張り付く陰核脚を刺激され、子宮が強く揺さぶられ、下腹部の奥から快感の大波が止めどなく湧き上がった。
「もっと……気持ちよくなりたいなの……」
大和の手が自分の花芽を指でこすりあげ、もう一方の手で自分の胸を揉みしだく。
それを見た鳳翔が手をますます早めた。
「お母さん、見てっ! 娘がイくところをっ!」
押し込まれた拳の中指が大和の子宮口をぐりぐりと刺激すると、大和は陥落した。
「そこダメッ……あ゙……あ゙……あ゙……あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」
びくん、びくんっと大和が大きく震え、背中をのけ反らせ絶頂を迎える。
蜜洞がぎゅっぎゅっと収縮するたびに、強烈な快感の閃光弾が大和の脳内で爆発した。
しばらくして鳳翔が淫穴から拳を引き抜くと、一瞬ぽっかりと穴が空き、うねうねと閉じていく。
そして鳳翔は視線が定まらないまま、大和にしなだれかかった。
二人はしばらく抱き合っていたが……。
「大和さん……私のわがままを聞いてくれて、ありがとうございます……」
「いいんですよ……でも、なぜこのようなことを……?」
「私は……娘たちの前では……良き母親、先生でいたかったのです……」
「……」
「娘かわいさのあまり情を交わしたいなんて……母親失格です……」
「……」
「無心、無我を説きながら、その実、娘たちに執着しています……弓道師範失格です……」
「……」
「私は……すくなくともこの戦争が終わるまでは……娘たちを支えるためにも……良き母親、先生であり続けたいのです」
「……」
「でも……どうしても我慢できませんでした……それで大和さんにお願いしたんです……」
「そうですか……」
大和はそれを聞いて、いじわるな質問をしたくなった。
「私のことは、娘と思ってくれないのですか?」
「大和さんも私の大切な娘と思ってます。呉で……私の影に隠れるかわいい大和さんを忘れたことはありませんよ」
鳳翔はにこりと笑う。
「大和さん……数カ月前……私を助けてくれたこと……覚えていますか?」
以前、鳳翔と大和が同じ艦隊で出撃したとき、鳳翔に飛んできた流れ弾を大和が手刀で叩き落としたことがあった。
音速以上の速度で飛んでくる砲弾である。音で察知することは出来ない。
それを何事も無かったかのように叩き落としたのであった。
「まわし受け……ですか……? 見事ですね……。何か武道を……?」
「特に武道を嗜んでいるわけではありませんが……この大和……『戦艦十段』ですからッ!」
「え……?」
「矢でも鉄砲でも徹甲弾でも持って来なさいッ! オッホホホホホ!!!」
大和は特別な事だとは思っていなかったので、正直、忘れかけていた。
「あぁ……そんなことありましたね……」
「あの時、大和さんは砲弾の軌道や手の角度とか考えず、ただ無心で動いたのではないですか? 体が勝手に動いたのではないですか?」
「そうですね……」
「弓道の秘奥も……それに近いのです……」
「……」
「大和さんを見て、前田慶次の『虎はなぜ強い』という言葉を思い出して、少々笑ってしまいました……」
「……」
「その時、大和さんなら……私のわがままや……弱いところも受け入れてもらえるかなと思いました……」
「……」
「私……本当に情けないといいますか……娘たちが戦場に行くたびに……無事を願って毎晩枕を濡らしているのです……」
「……」
「この寝間着の浴衣の柄……大和さんのは蝶々……長寿、復活を意味します……私のはトンボ……勝利を意味します……。
他の娘に送った浴衣も、無事と勝利を願った柄です……」
「……」
「浴衣の柄にもすがりたいほど……娘たちが心配で……うろたえながら生きている弱い女なのです……」
「……」
「大和さんとは……お互いの……このような恥ずかしいところも見せ合う……母娘というより『恋人』同士でいたいと思うのですが……ダメですか……?」
大和は血液が顔に集まるのを感じた。頭が熱くなって沸騰しそうである。
「ダメじゃないです……鳳翔さん愛してます……いつでも信濃にでもなんにでもなりますわ!」
「大和さん……ああっ……んんっ……んっ……」
大和が鳳翔に口づけした。
その晩、二人が朝まで燃え上がったことは言うまでもない。
第三話 完
- 続く -
第三話は、オイゲン・ヘリゲル著『日本の弓術』に非常にインスパイアされています。
1930年代、ドイツの哲学者ヘリゲルさんが日本の弓道の達人である阿波研造さんに弓を習う話です。
これがとても面白い。正直、ヘリゲルさんの考えのほうが現代日本人に近い気がします。
保守
次回は、六駆か、かげぼので行こうと思っちょります
で、陽炎抜錨を読んでます
しばらくお待ちください……
移動の通知が、とうとうこのスレにも……
向うに移っても書き続けますんで、よろしくです
なお、現在、陽炎抜錨二巻と、二次元ドリーム文庫のエッチな百合小説を読んで、妄想を高めています
陽炎抜錨を読み終わるまで、まだまだかかりそうです
もうしばらくお待ちください……
SS速報R移転記念の保守
※陽抜、4巻まで読了……
陽炎がイケメンすぎてつらい……
もちろん六駆もやります
7月保守
8月保守
9月保守
保守
11月保守
保守ばかりで、本当にすみません
このSSで書きたいシーンが沢山あるので、エタらすつもりはありません
そのうちの一つは、どこかのSSで見た正規空母の巴戦です
あけおめ保守
今月中には再開予定
エロの勘を取り戻すため、短編エロSSでリハビリ中……
第四話 ハンサム・ガール
ここは新百合ヶ丘鎮守府のゲストルーム。
簡素だが上品な内装と家具。
大きなダブルベッドの上には、仰向けの陽炎、陽炎の無毛の秘所に顔をうずめる曙、陽炎の口を吸っている不知火がいた。
もちろん全員全裸である。
「ちょ……んんっ……あまり触ると……ふっ……怒る……わよ……んんっ……ああん……」
「止めない。冗談じゃないわ。あんたが悪いのよ」
それだけ言うと、秘所に顔を戻す曙。
チロっと出した舌で包皮をめくり、濡れたクリトリスを執拗になめ続ける。
「っあっ……な、なんなの……やめ……あっ……んんっ……」
陽炎の体に電流のような快感が走り、ビクッっと体を震わせた。
そのたびに、曙の白く細い背中も揺れる。
「あっ……だめ……だめ……ううん……だめだって……」
陽炎は強すぎる快感から逃げようと身をよじった。
「逃がさない」
曙が陽炎の太ももを腕でかかえ、ひくひくと動く淫裂をがっちり固定する。
「そこ……やばいよ……だめっ……いくっ……いっちゃう……」
それを聞いた曙は、尻を高く突き上げ、顔をうずめ、ますます陽炎を追い詰める。
褐色の肛門、蜜を漏らすツルツルの秘裂を丸出しにし、白い尻をフリフリさせながらリズミカルに舌を動かした。
「可愛い声を出して、不知火を誘ってるんですか」
「いくっ……いくっむううう……んんんん……」
添い寝している不知火が、陽炎の口を吸い、髪を指でいじる。
「んん……陽炎の唇……甘いですね……」
不知火の手が、陽炎の髪、頭、首筋、胸に移り、乳房にたどりつく。
小さいがツンと上を向いた陽炎の胸を五指で掴むと、ムニュリ、ムニュリと揉み始めた。
「んぐんん……んっ! んっ!」
二方向から攻められ、陥落寸前の陽炎。
陽炎の手が曙の頭を力なく掴むが、曙の頭は微動だにしない。
それどころか、ググッと舌を押し付け、固く尖りきった花芽をねぶり上げる。
同時に、不知火が舌を口にねじ込み、指先でクニクニと陽炎の乳首をこね始めた。
「んーーーーーっ! んーーーーーっ! ……っ! ……っ!」
限界を超えた陽炎の体がビクビクッっと震え、足がピンと突っ張る。
目に涙を浮かべ、紅潮した顔には汗が浮かんでいた。
秘裂がグニッ、グニッ、と動き、ドプッっと白い本気汁を吐き出す。
「ふん。もうイッっちゃったの? たいしたこと無いわね」
口の周りを愛液で濡らした曙が顔を上げた。
「もぅ……二人ががりなんて……降参よ……降参……」
ぐったり脱力した陽炎が、息も絶え絶えにつぶやく。
「駄目です。降参は認めません」
陽炎の首筋を唇で愛撫しながら、不知火が無表情に言い放った。
「本当になんなの……」
(あたし、何かやらかしたのかなぁ……?)
なぜ陽炎が二人から攻められているのか?
それは陽炎が無自覚に不知火、陽炎相手にフラグを立ててしまったためである。
なぜ不知火のフラグが立ったかというと……。
ある日、不知火は遠征に参加していた。
順調と思われたが、夜間に深海棲艦の奇襲を受け、艦隊からはぐれてしまう。
(主機関は大破し航行不可能。浮いているだけで、やっとですね)
無線機も破損し、助けを呼べない。
(GPS、コンパスもこの海域では使えません)
深海棲艦の支配領域には、GPS、コンパスが使えず、常に天候が雲りで太陽、月、星が見えない海域がある。
艦隊がその海域で位置と方向を見失い、進路を間違えることは良くあることだった。
(雲が厚くて、月、星も見えません。お手上げです)
不知火は携帯していた一人乗り救命ゴムボートを取り出す。
超極薄のゴム布で出来ている、手のひらサイズに折りたたまれている救命ボート。
人差し指大の超小型圧縮空気ボンベを差し込み、プシュっと空気を入れると、
人が一人、丸まって横になれるほどの大きさのボートに一瞬で膨らんだ。
ボートはテントのようになっており、直射日光や雨をよけることができる優れもの。
(小さいボートですが、横になれるのはありがたいですね)
「靴」でも水の上に浮くことはできるが、ずっと立っていなければならない。
その点、ボートは横になれるので体力を温存することが出来る。
(じたばたしても仕方ありません。体力を温存し、夜明けを待ちましょう)
不知火は身に着けたライフジャケットに空気を入れ、ボートの中で横になった。
そして数時間が経過。
夜明けまでには、まだ時間がある。
ぼんやりと夜空を眺める不知火。
(……)
目から一筋の涙がこぼれた。
(不知火も泣くのですね……)
特に悲しくはなかったが、涙が出てきてしまう。不知火にも理由は分からない。
その時だった。
カッ!と夜空が光る。
瞬間、不知火は海に飛び込む。
直後、救命ボートが集中砲火をあび、一瞬で消し飛んだ。
(照明弾……!)
海面に顔だけ出した不知火。
(姿は見えませんが電探で射撃してきたのでしょう……)
不知火は破損した主機関、主砲をパージ、燃料で海面に油膜をはり、轟沈したように見せかけ、息をひそめる。
そこに戦果を確認するため深海棲艦が近づいてきた。
(見たところ戦艦、駆逐艦……潜水艦……といったところでしょうか。潜ってやりすごそうと思いましたが……難しそうですね……ならば……)
照明弾に照らされた艤装の残骸と油膜を見て撃沈を確信したのか、深海棲艦は油断しているようだ。
(この不知火、一人では死にません)
不知火は無意識に、ニイッと笑う。
獰猛な小型肉食獣の顔だった。
(ご褒美をあげます)
全ての魚雷を深海棲艦に向けて放つ。
魚雷命中。闇夜に爆炎がゴォっとあがった。
大混乱の深海棲艦。
(混乱に乗じて、海域を脱出しましょう)
不知火はライフジャケットの空気を抜き、潜って逃げようとする。
その時、頭上で照明弾がさく裂。
海中まで光があふれた。
(……!)
海中で照らし出されたのは、深海棲艦の潜水艦たち。
ギョロッと一斉に不知火に顔を向ける。
(補足されましたか……)
不知火は潜水艦から逃げるように海面に顔を出した。
(ここまでですね……)
不知火が轟沈を覚悟した時……。
夜の漆黒の中、ペカーーーーっと一条の光。
「やったぁーっ! やっとあえた! 不知火、助けに来たよ!」
陽炎の探照灯に向かって、半狂乱に砲撃する深海棲艦。
「うひゃーーー!!! でも、悪いわね。あたしには当たらないわ! 悔しかったら、陽炎についてらっしゃい!」
探照灯をつけたままの陽炎は、砲火を一身に引き受けながら遠くに逃げ、深海棲艦を引き離した。
その隙に、救援隊の皐月、潮が不知火を救出する。
「ここまでくれば、もう安心よ」
安全海域までたどり着くと、陽炎が不知火をギュッと抱きしめた。
「不知火、生きていてくれて、ありがとう……」
「……なぜ場所が分かったのですか?」
「不知火は航行不能になったって聞いてさ。冷静な不知火なら焦らず動かずに救助を待つと思って。
で、奇襲を受けた場所と海流から、当たりを付けたってわけよ」
「……そうですか……」
「不知火の考えてることは、なんとなく分かっちゃうの。(姉妹として)愛してるからね!」
「……」
不知火の顔は真っ赤だが、陽炎は気づいていない。
言葉が足りず、しっかりフラグを立ててしまう陽炎であった。
- 続く -
>>215
誤字ってる……。すまんこ。
それは陽炎が無自覚に不知火、陽炎相手にフラグを立ててしまったためである。
↓
それは陽炎が無自覚に不知火、曙相手にフラグを立ててしまったためである。
一方、曙のフラグはというと……。
ある日、キス島沖に出撃した曙。
敵艦隊に遭遇し、砲撃戦を開始。
「敵? ふふん、そう来なくっちゃね!」
敵の攻撃を巧みにかわしながら、射程圏内に迫る。
ズドーーーーーン!
ル級の近くに、大きな水柱があがった。
スッと水柱の影に隠れ、ル級の死角に回り込んだ曙。
(絶好の機会ね!)
ル級は目前。相手は気づいていない。
(この距離なら外さない!)
「いっけぇー!」
主砲を放つ曙。
しかし、砲弾が僅かに反れる。
(うそ……)
キス島撤退戦のプレッシャーか、過去のトラウマの影響か、はたまた強すぎる責任感からか、
曙は絶好の機会を逃してしまった。
「うあっ!」
曙に気づいた戦艦が、猛烈に砲撃し始める。
一度、距離をとる曙。
(そんな……なんで……)
敵味方、入り乱れての乱戦。
だが、こちらは駆逐艦だけの艦隊。
絶対的な火力の差から、徐々に押されてきた。
(押されるなんて、ホント、冗談じゃないわ……やっぱり、あたしがやらないと……)
責任を感じた曙が、覚悟を決める。
(あたしが……あたしが蹴散らしてやるわ!)
曙の主機関がうなりをあげた。全速でル級に突っ込む。
相手の猛攻撃が脇を掠めるが、顔色一つ変えない。
(いつもよりも、もう一歩……いえ、もう三歩近づいて!!!)
魚雷を外しても、相手の砲撃を回避できるギリギリの距離。
それを大きく踏み越えて近づく曙。
(駆逐艦は、一にも二にもクソ度胸よ!)
もう相手の顔が見えるところまで来た。
曙を見て、ル級がギョッとしている。
「沈みなさい!」
曙が必殺の魚雷を放つ。
が……。
(爆発しないっ!? 不発!? こんなときに!?)
ル級がニヤリと笑い、主砲を曙に向ける。
(あたし……沈むの……?!)
その時……。
紺碧の海原に、シャーーーーーーと一条の波しぶき。
油断したル級に一直線。
ドドーーーン!
大きな水柱があがり、ル級が爆発炎上。大損害を与えた。
曙が振り向くと……。
「悪いわね、もらったわっ!」
ドヤ顔の陽炎。
「」
絶句する曙。
結局、作戦は成功した。
帰投中、陽炎が曙に声をかける。
「やるじゃん。あそこまで近づくなんて、すごい度胸! さすがあたしの曙! さすぼの! 惚れ直したわ!」
「っ! うっさい! で、でもあんたの魚雷で助かったわよ……ありがと……」
と、小声で礼を言う曙。
「ところで、狙ったようなタイミングだったけど、どういうことなの?」
「ん? 砲撃を外して思いつめた曙の顔を見たら、すぐにピンと来たよ。なにがなんでも仕留めに行くって」
「あ、あの乱戦で……よそ見しすぎよ……なんであたしの顔なんか……」
「曙が好きだから。ちょくちょく見てる。可愛いし」
「なっ! バカ!」
一緒に出撃した霰、長月もはやし立てる。
「……曙……可愛い……」
「可愛いぞ!」
顔を真っ赤にする曙。
「あ、危ないと思ったら、先に言いなさいよ!!!」
恥ずかしさのあまり逆ギレする曙を、ギュっと抱きしめる陽炎。
「言わない。言う必要がない。曙を信頼しているから」
「あ……う……」
「今回も大丈夫だったでしょ。曙はしっかりしているから。一人で出来る子だから……」
「そ……ん……」
「でも、あたしたちのことも、もう少し信頼して欲しいな。一人で全部やろうとしないで……」
「う……善処する……」
曙は顔を真っ赤にし、目をグルグルさせて、それだけ言うのが精一杯だった。
「(僚艦として)愛する曙と苦労を分かち合いたいの」
「……」
頭から湯気は出るが、口から言葉が出ない曙。
このように着々とフラグを立てる陽炎であった。
- 続く -
生き恥生存報告……
生き恥あけおめ保守
今年は「書かない佳作より、書く駄作」をモットーで頑張ります……
このSSまとめへのコメント
書かないで駄作の間違いだろ