筋肉魔術師「速さこそが全て」 (37)
筋術師「如何に優れていようと速さなくしては無意味」
山賊「……なんか語り始めたぞこいつ」
山賊B「兄貴、とっとと殺して身包み?ぎましょうぜ」
山賊C「こっちは四人、少しだけガタイの良い魔法使いなんざ敵じゃねえぜ」
筋術師「そうだ」
筋術師「筋肉に意味などない、体格に意味などない」
筋術師「私が辿り着いたのは魔術において最高峰であり、究極の域である」
筋術師「そう……つまり速さだ」
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筋術師「覚悟は良いか、夜盗ども」
山賊D「うるせぇ!!」バッ
山賊「おい、待てっ!」
筋術師「破ァッッッ!!」
< どぐしゃぁっ!!
山賊D「」ドシャッ
山賊「……!?」
山賊B「ひ、ひぃい!? なんだ今の!? なにをしやがったぁ!!」
筋術師「拳の先に魔力を集中し、呪文を唱える前に突き出す」
筋術師「それだけだ」
山賊C「魔術じゃねえだろうがぁ!!」
< チリンチリンッ
店主「いらっしゃい……あぁ、アンタかい」
筋術師「マスター、搾りたてのミルクを一つ」
店主「はいよ」
店主「景気はどうだい、魔術師の旦那」
筋術師「神は今日も私を祝福して下さっている」
店主「いつも通りだってか、いいねぇ」
筋術師「何か仕事は無いか」
店主「んー、そうだねぇ」
店主「隣の国の王様を暗殺する仕事あんだけど、やる?」
隣国王「側近よ、今宵の宴の準備は捗っているか」
側近「勿論ですとも陛下、奴隷どもをキリキリ働かせてやっております」
隣国王「結構」
隣国王「余の警護体制はどうなっておる、近頃は暗殺者が多いからな」
側近「万全でございます、屈強な戦士を十人に賢者とも呼ばれた魔術師を五人もお連れしております故に」
隣国王「ふははははは! ならば余は安全だな!」
筋術師「私が警護する、暗殺者の筋肉魔術師と申す」
隣国王「……はい?」
隣国王「な、なんだ貴様!? 誰だ!!」
側近「そちらは高名な魔術師、暗殺者の筋肉魔術師殿です」
隣国王「暗殺者と名乗っているではないか馬鹿者めがぁ!!」
筋術師「神は言った、速さこそが全てだと」
隣国王「ええい、そんかスピード狂な神が居てたまるか……であえ!であえ!」
戦士達「「応ッ!!」」ザッッ
筋術師「遅いッ、破ァッッッ!!」
< ゴバァアッ!!!!
隣国王「ば、馬鹿な……なんだ今の光の柱は……」
側近「恐らくは魔法です! 下がってくだされ王様!」
側近「魔術師達よ、その者を殺せぇい!!」
賢者A「フォフォフォ、ではワシから行くぞ若いの」
筋術師「破ァッッッ!!」
< ズドォオッ!!
賢者A「」ドシャッ
賢者B「A殿ぉおおおお!!」
賢者C「ありえぬ……この私の結界で防げていなかった……」
賢者C「つまり今のは魔法ではn
筋術師「破ァッッッ!!」
< ゴバァアッ!!!!
陽炎「わらしべ長者してみる」
陽炎「わらしべ長者してみる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461319614/)
56 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 00:06:17.33 ID:2vN2clFz0
メモで書いてるから55までレスきてるとは思ってもみなかったwwwww
はえーよw
提督「ほら、間宮券だ」
陽炎「しーれーいーかーん?」
提督「何だよ、高価なもんだろ?」
陽炎「確かに高価だけどさぁ~……あーもういいや、今日は疲れちゃったから間宮さんのところで甘味食べて寝るよ」
提督「おうそうしろ……ところで陽炎?」
陽炎「なに?」
提督「来週にはたくさん間宮が手に入るかもしれんぞ?」
陽炎「……はぁ?それってどゆこと?」
提督「明日には説明するよ。ほら、今日はお疲れさんってことだ」
陽炎「全く意味わかんないけど……はーい」
提督「……あいつなら、あの3人を止められるかもしれないな」
提督「……人間性を捧げよ……か、あいつらは果たして救えるのか……」
提督「大丈夫だろうな、さてと、執務を終わらせるその前に磯風のところに見舞いに行くかな……」
みなさまお疲れ様でした。
よろしかったらこちらも書いてますのでぜひ参加してください
陽炎「ダークソウル3?」提督「陽炎型は強制参加な」
陽炎「ダークソウル3?」提督「陽炎型は強制参加な」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460706468/)
html出してきます
< チリンチリンッ
店主「いらっしゃい……ああ、魔術師の旦那じゃないか」
筋術師「終わったぞ」
店主「流石早いな! ははっ、こんな仕事も引き受けてくれる辺り凄いよアンタ!」
筋術師「搾りたてのミルクを一つ頼む」
店主「たまには酒でも飲んだらどうだい、ウチみたいにミルク置いてる酒場が少ないのは分かるんだがな」
筋術師「酒は鈍らせる、速さこそが全てだ」
店主「なるほどねぇ」
店主「で? 大丈夫なのかい、顔とか名前がバレてるとしつこいぜ? 国ってのは」
筋術師「問題ない、私の事を知った者は全て神の下へと速達した」
店主「速達なのかよ……」
筋術師「それよりもマスター、アレは用意できているのか」
店主「まぁな、まさか二日で一国の王を殺ってくるとは思わなかったが……報酬は用意できてる」
ゴトッ
店主「『マンドラゴラの灰』、何処ぞの伝説の魔女が生み出した木を燃やして作った灰だよ」
店主「今までアンタに渡してた魔術薬とは違う、魔法の灰ってやつさ」
筋術師「ふむ、では頂こう」
店主「早いねぇ、いいのかい本物かどうか見なくて」
筋術師「構わん」
< チリンチリンッ
店主「いらっしゃい」
外套男「よぉ! さっきおかしな神父服の奴が出てきたが、なんだありゃ?」
店主「ん? 知らないのか、あの人は数ヶ月前からこの町に来た魔術師だよ」
外套男「ほー、俺はここの所南の国に行ってたからな」
店主「次会ったら挨拶しとけ、裏の世界じゃあの魔術師の旦那は最強ってことになってる」
外套男「あぁ? そりゃ、なんでだよ」
店主「とにかく強いのさ」
店主「先日、隣国の王を殺したのは魔術師の旦那だからな」
外套男「……マジかよ」
外套男「そりゃ随分と……何者だよ、ってか店主お前それを俺に喋って良かったのか」
店主「別に構いやしないさ、他所で話せるほど平穏な男じゃないだろアンタ」
外套男「まーなー、それを見越して話したんならお前は意地が悪いよ全く」
外套男「しかし国王を殺るとは穏やかじゃねぇなそいつも、何なんだ?」
店主「俺の依頼だよ、莫大な金と国が動くんでな」
店主「裏の世界のあちこちで依頼を仲介するように伝えられてんのさ、大元の国はどこか知らないがね」
外套男「ほー……」
外套男「どんだけの金を渡したんだ、あの魔術師に」
店主「あの人は金じゃ動いてくれないんだよ」
外套男「マンドラゴラの灰?」
店主「知らないのも無理はないな、育てたい植物の土壌に撒く事で効果の出るアイテムだからな」
外套男「効果ってーと……まぁ、育てたい植物に使うんだから、よく育つのか」
店主「早まるのさ」
外套男「何がだよ」
店主「成長が早まるんだ、小さな芽を一瞬にして大樹にする程の速度でな」
外套男「そんなの集めてどうするんだ?」
店主「知らんよ、もしかしたらそれがあの人の速さの秘密かもしれんがね」
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