菜々「携帯を変えました」瑞樹「あら」 (27)
アニメ準拠はほとんどありません
草が生えてますので気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ありません
それ以外で気分を害された方も申し訳ありません
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菜々「これですよ。これ」
瑞樹「良かったじゃない。友紀ちゃんに連れていってもらえたの?」
菜々「わざわざウサミン星まで来ていただきましたよ」
瑞樹「千葉でしょ?」
菜々「ウサミン星です」
友紀「千葉でしたよ」
菜々「ウサミン星です」
瑞樹「で?菜々ちゃんの生年月日がバレたと」
菜々「17歳です」
友紀「見せてもらえませんでしたよ。見ようとするとビーム出せそうな目で睨んでくるんですよ」
瑞樹「あら残念ね。よっぽど見せたくなかったのね」
菜々「残念ってなんですか。17ですよ」
瑞樹「…にしても貴方達随分疲れた顔してるわね」
菜々「友紀さんは旅疲れですね」
友紀「違いますよ。菜々ちゃんがどうにもiPhoneの使い方理解しないから教えてたんですよ。おかげさまで終電乗れませんでしたけど」
瑞樹「泊まれたの?この子の家」
友紀「泊まれましたけど、布団が一つしかなかったんでまあまあ寝にくかったです」
菜々「わりとぐっすり寝てましたよ。ナナに逆水平チョップ喰らわせるくらいには」
瑞樹「どれだけ寝相悪いのよ」
友紀「普段はベッドなんですよ。それが硬い畳の上ですよ。そりゃ寝相も悪くなりますよ」
菜々「でもお化けは出なかったでしょう?」
※小梅「き、企画を…」瑞樹「勘弁して頂戴…」
小梅「き、企画を…」瑞樹「勘弁して頂戴…」 - SSまとめ速報
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友紀「出なかったけどさ。お化けより暖房つけようとしたらキレた菜々ちゃんのが何倍も怖かったよ」
瑞樹「どれだけケチなのよ」
菜々「ウサミン星で暖房をつけていいのはマイナスからです」
瑞樹「冷房は?」
菜々「つけません」
友紀「風邪ひいちゃうかと思ったよ」
菜々「ひきませんよ。むしろそんなものに頼ってるとヤワになりますよ」
瑞樹「腰がヤワになってる貴方が言うセリフじゃないわね」
菜々「勘弁してください」
瑞樹「使い方を教えてたって言うけれど、説明書見れば分かるじゃない」
友紀「それが専門用語ばっかりなんですよ。今のって」
菜々「そうなんですよ。だからもう友紀さんに教えてもらった方が早いって…」
友紀「今思えば間違ってましたね」
瑞樹「よく分かってるじゃない」
友紀「でも本当に酷いんですよ?」
瑞樹「例えば?」
友紀「菜々ちゃんの元の携帯ってもう6、7年くらい前のやつなんですよ」
瑞樹「まだiPhoneも初期…出てたかしら?」
友紀「それですよ。だからタッチパネルって概念が通じないんです」
瑞樹「ウサミン星人の科学力ってそんなに遅れてるの?」
菜々「存在は知ってましたよ。ただ触ったことがないから…」
友紀「ボタンが4つしかないって店先でいきなり苦情出したんですよ?」
瑞樹「何してるのよ恥ずかしい」
友紀「恥ずかしかったですよ。『お前の相方こんなヤバイのかよ』みたいな視線が」
菜々「ボタンって実物でしょう?押したらカチとかポチとかってなるでしょう?」
瑞樹「今なんてレジでもタッチパネルなのよ?」
菜々「それじゃ押したかどうか分からないじゃないですか」
友紀「押したら反応するじゃん」
菜々「機械は信用出来ません」
瑞樹「もう狼煙でも上げときなさいよ」
友紀「それにスクロールのやり方も理解しないんですよ」
菜々「だって右に棒みたいのが無いじゃないですか」
瑞樹「昔っから無いわよ。携帯には」
友紀「ほら。菜々ちゃん携帯はCメールと電話しかやってなかったから…」
瑞樹「それでよくブログ作れだなんて言ったわね」
※菜々「ブログ、書きませんか?」早苗「えー…」
菜々「ブログ、書きませんか?」早苗「えー…」 - SSまとめ速報
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菜々「パソコンはありますもん」
早苗「どうせ分厚いやつでしょ」
瑞樹「黒の画面に緑色の字が出るやつ?」
菜々「それでブログ書けたら逆に凄いですよ」
友紀「早苗さんナチュラルにやって来ましたね」
早苗「珍しく三人で話してたから何かなってね」
瑞樹「携帯変えたんだって。菜々ちゃん」
早苗「何にしたの?ツーカー?」
菜々「もうそれ無いです」
友紀「iPhoneですよ。わりと最近の」
早苗「へー…ちょい貸して」
菜々「どうぞ」
早苗「…siri」
『はい。何でしょうか?』
菜々「あっ」
友紀「菜々ちゃん初めてこれやった時固まってましたよ」
瑞樹「会話機能?」
友紀「そうですよ。興奮してずーっと喋ってましたもん」
菜々「楽しかったんで」
瑞樹「疲れてるのそれが原因じゃない。ただの寝不足よ」
友紀「隣でずっとぶつぶつsiriと喋ってるんですよ。怖くて仕方ないですよ」
菜々「ボイスパーカッションとかもやってくれるんですよ」
早苗「ボイパして」
『ひっつくパンツかむかつくパンツか』
瑞樹「どこがボイパよ」
早苗「パンツって言ってるだけじゃないのよこの変態は」
『およしになってください』
早苗「褒めてないわよ」
友紀 「あとネットに繋げられるから、色々検索してたんですよ。siriにしたらいけない質問とか」
瑞樹「いい大人が何してるのよ」
菜々「大人じゃないです」
早苗「でもこれ意外と楽しいわよ」
『子供を持てるのは有機生命体だけですよ。…今のところは』
瑞樹「何がよ。所詮SoftBankの社員が考えたイタズラじゃない」
友紀「でもほら、都市伝説とか…」
瑞樹「自分で言葉を考えるとかなら分かるわよ?だけどそれって向こうの社員さんが入力した文字を喋ってるだけでしょう?」
菜々「夢の無いこと言わないでください」
早苗「私の名前」
『はい。ウサミン星王女ナナです』
菜々「ほんの出来心なんです」
友紀「知ってたよ」
瑞樹「むしろ予想通りだったわ」
『これからはウザミン27歳とお呼びします。よろしいですか?」
早苗「はい」
菜々「ちょい!!!」
瑞樹「wwwww」
友紀「wwwww」
友紀「連絡先とかも直接やらないとダメじゃないですか。これ」
瑞樹「そうねえ。面倒だったわ」
早苗「面倒くさいって言ったら充電器とかのアクセサリよね。すぐ壊れるくせに」
瑞樹「乱暴に使うからよ」
友紀「アタシもよく壊れるんですよ。亀裂が入ったり」
早苗「店員に聞いてみたら「しょーがないっすよねーアハハ」的な感じだもん。唇縫ってやろうかと思ったわ」
瑞樹「後はアレね。落としたらアウトってところ」
楓「割れますもんね」
友紀「うわ!びっくりしたぁ…」
早苗「アンタデカイんだからいきなりぬって出てこないでよ。びっくりするんだから」
楓「何のお話ですか?」
菜々「携帯を変えました!」
楓「ツーカー?」
菜々「何で同じ質問をしてくるんですかね貴方達は」
瑞樹「iPhoneに変えたのよ。あの菜々ちゃんが」
楓「私のより新しいですね」
早苗「そうなのよ。原人にジッポ持たせて何になるって話よ」
瑞樹「せめてマッチからよね」
菜々「そこまで機械音痴じゃないです!」
楓「ダジャレを言って」
『電話に出んわ…』
楓「ダメですね」
『申し訳ありません』
瑞樹「同レベルの貴方が言うんじゃないわよ」
早苗「むしろ機械のテンションが面白いわ」
菜々「後は言えばその画面を開いてくれるとか良いですよね」
早苗「へー…」
友紀「そういえば昔ってポケベルとかあったんですよね?」
早苗「あったわねえ」
瑞樹「私は持ったことないけれど…親が外でポケベル鳴る度近くにある公衆電話に駆け込んでいったって記憶があるわね」
友紀「あれって番号で日本語っぽくしてたんですよね?」
早苗「4951で至急、来いとかね」
瑞樹「よくあんなの使いこなしてたと思うわ」
早苗「アンタは?」
菜々「そんなもの知りません」
『これからはナナピとお呼びします。よろしいですか?』
楓「はい」
菜々「だからやめてくださいってば!!」
瑞樹「wwwww」
早苗「wwwww」
友紀「wwwww」
友紀「っていうかさ。菜々ちゃんいい加減こっち引っ越してよ。ただでさえ遠いのに毎日終電じゃそのうち倒れちゃうよ?」
菜々「地球に良い物件が見つからないんです」
早苗「そうねぇ。人に見つからず、周囲も芸能に疎い人ばっかな安い物件なんてそうそう無いものねぇ」
瑞樹「ましてや東京だとね」
楓「目撃されたらTwitterで拡散ですね」
早苗「居酒屋で安部菜々見たなう」
菜々「行ってません」
友紀「なら寮は?それなら一般の人にも見つからないでしょ」
菜々「いやー…」
瑞樹「ダメよ。生態がバレちゃうわ」
早苗「『あれ?菜々ちゃん学校は?』なんて聞かれたらどうすんのよ」
菜々「行ってます」
友紀「あー…」
菜々「あーじゃないです」
瑞樹「そもそもね。貴方バイト辞めなさいよ。もうそんなお金に困ってるわけじゃないでしょ」
菜々「いつどうなるか分からないじゃないですか」
瑞樹「wwwww」
早苗「生々しいわねぇ…」
友紀「それでですね、iPhoneデビューの他にLINEデビューもしたんですよ」
菜々「しましたね」
瑞樹「どうりで友達じゃないかって来たと思ったわ」
早苗「アタシらてっきり成りすましかと思ってブロックしてたわよ」
菜々「だから友紀さん以外未読なわけですね」
楓「私はちゃんと追加したわ」
菜々「なら返事してくださいよ!!」
楓「www」
早苗「このご時世何があるか分からないじゃない。乗っ取りとか」
瑞樹「プライベートなんてあったものじゃないわよね」
菜々「だからちゃんとフルネームで登録してるじゃないですか」
早苗「だからこそよ。名前もプロフィール写真も同じでなんて普通にあるみたいじゃない」
友紀「それよりも菜々ちゃんLINEに登録することすら難しかったんですよ」
瑞樹「どうしてよ。電話番号とかアドレス登録するくらいでしょ?」
友紀「メールが返ってくること分からないからずっと番号書かれたメール無視してたんですよ」
早苗「やっぱり原人じゃない」
菜々「今はちゃんと出来ます」
瑞樹「まあ分かったわよ。ちゃんと追加するから」
早苗「…ん?」
友紀「どうしました?」
早苗「「友紀さん以外」ってことはアンタ…」
瑞樹「…え…もしかして…」
菜々「違いますよ!みんなIDっていうのを設定してるみたいだから…」
友紀「…ん?」
楓「?」
友紀「三人ともID設定してないんですか?」
瑞樹「してないわよ」
友紀「え!?しましょうよ!!危ないですよ!?」
早苗「何が危ないのよ」
友紀「ほら。今ってそういうの何とかして不正にアクセスみたいな…」
瑞樹「そうなの?」
楓「そうなんですかねぇ」
早苗「そもそも何とかしてって何よ。何をどうしたら何になるのよ」
友紀「いや…そこまでは分かりませんけど…」
菜々「多分ナナ達の個人情報とかも危ないんじゃないですか?そうなった場合」
瑞樹「私達よりも危ないのは貴方じゃないの?FacebookとかTwitterとかもやってるんでしょ?」
友紀「やってますけど…事務所の携帯で、ですよ?」
早苗「あー…そういえばそういうの持たされたわね」
瑞樹「結局公式LINE専用よね」
早苗「アタシもう半年くらいマネージャーに持たせてるわ」
友紀「…よくそれであんな大量にファン出来ましたね…」
早苗「あのね、やれTwitterだーFacebookだーってそんなので一々私生活を報告したくないのよ。アタシらは」
瑞樹「そういう媒体は一個で良いのよ。くどくなっちゃうわ」
菜々「今って動画とかでも有名になれますもんね」
友紀「YouTuberってやつ?」
早苗「どうでもいいわよ。売れたらそれで良いんじゃないの?アタシらはやらないけどね」
瑞樹「そうねぇ」
楓「コンビニのお菓子買ってカメラの前で食べたら良いのよね?」
友紀「そんな単純なものじゃない気もしますけど…」
早苗「なら菜々ちゃんあれやりなさいよ。何か…名前募集中っていうハンバーガーのやつ」
菜々「それ投稿してどうしろっていうんですか…」
瑞樹「何か新しいイメージつくかもしれないわよ」
菜々「ハンバーガーのイメージついてもあんまり嬉しくないですよ」
早苗「でもアタシはたまにアプリとかで遊んだりするじゃない?アンタは一切やらないもんね」
瑞樹「面倒なのよ。あれっていちいちどうなってるかとか気にしなきゃいけないんでしょ?」
友紀「でもハマるやつも絶対ありますよ」
瑞樹「無いわよ。結局無駄金使うことになりそうだし…」
楓「これとかどうです?モンストとか」
瑞樹「それやって何になるのよ。上手かったからって何の自慢にもならないでしょう?」
友紀「なるんじゃないですか?ぷよぷよの連鎖記録みたいな感じで」
楓「やりましょうよ。チュートリアルだけで良いですから」
早苗「この子紹介ボーナス貰う気満々よ」
瑞樹「尚更やりたくないわ。そんなネズミ講みたいなの」
楓「ぶー」
瑞樹「やらないったらやらないの」プニ
楓「ぷしゅー」
友紀「息吹きかけないでください」
菜々「瑞樹さんって昔からゲームとかやらなかった方ですか?」
瑞樹「そうねぇ…小学生時代クリスマスにゲームボーイをプレゼントされた事はあるわ」
早苗「何やったの?」
瑞樹「ゲームなんて知らなくてね。仕方ないからたまたま有名だったポケモンを買って…やってたくらいかしら?」
楓「赤ですか?緑ですか?」
瑞樹「黄色だったわ」
菜々「ピカチュウ版ですね」
瑞樹「何かね。そのピカチュウっていうのがあまりにもストーキングしてくるものだからパソコンに預けたって記憶はあるわ」
菜々「ゲームの趣旨を根底から覆してますよ」
早苗「相棒ポジションの子を邪魔者扱いするってどんな鬼畜なのよアンタは」
瑞樹「いやだって私あの子よりあのフェネックみたいなのが良かったのよ」
友紀「フェネック…?」
菜々「イーブイですね」
楓「私は緑でしたね」
早苗「最初に3つから選ばせてくれるのよね」
瑞樹「何よそれ。ズルいじゃない」
楓「ゼニガメしか使ったことないですけどね」
菜々「まあ最初が簡単になりますからねぇ…」
友紀「アタシゲームボーイじゃなくてアドバンスだったなー…」
早苗「アンタはパワプロでしょ」
友紀「正確にはパワプロクンポケットです」
瑞樹「どうでもいいわよ」
菜々「そういえば最近CMで5キガとかなんとかやってますけど…どういうものなんですか?」
瑞樹「あれって、○○ギガ分はタダで使えるってことでしょ?」
友紀「そうですよ」
早苗「まあそんな使わないわよ。ネット使うにしても大体何か検索する分だし」
瑞樹「あ」
早苗「ん?」
瑞樹「アンタもそうやって分からないことをすぐに携帯で調べるようになったのね…」
早苗「手っ取り早いじゃない」
瑞樹「そういう物から得た知識なんて薄っぺらいし、すぐに忘れるわよ」
早苗「こういうの老害って言うのよね」
瑞樹「ん゛?」
早苗「何でもないッス」
菜々「一理ありますよ。苦労して調べて得た知識っていうのはいつまでも忘れませんから」
楓「私も飲食店でアルバイトしてた時よくありましたよ」
早苗「どんなの?」
楓「食べたくなっちゃって、試しにパフェに乗ってるお菓子食べてみたら怒られました」
瑞樹「お客さんの頼んだやつでしょそれ」
友紀「それ分からない事っていうか一般常識ですよ」
楓「バレないって思ったんですよ」
菜々「よく思えましたね…」
楓「口周りが真っ白だったんでバレちゃいました」
瑞樹「人の食べ物にかぶりついてんじゃないわよ」
早苗「随分ストロングな泥棒ね」
友紀「あ」
瑞樹「何かしら?」
友紀「これ、いつか聞こうって思ってたんですけど、良いですか?」
早苗「何?」
友紀「いや、早苗さんって普通に喧嘩したらめちゃくちゃ強そうじゃないですか」
菜々「元警察官ですからね」
友紀「それでも瑞樹さんには…」
早苗「…いやそれ、本人がいるとこで聞くようなことじゃなくない?」
友紀「いやー…どうしても気になって…」
瑞樹「まあ、私も気になってたといえば気になってたわ」
菜々「何か秘密を握ってるとかじゃないんですね」
瑞樹「そんなわけないじゃない。あってもすぐバラしてるわよ」
早苗「勘弁してよ」
瑞樹「…でもね。そういうのって無意識でいいものじゃない?」
友紀「んー…」
早苗「そんな気になるなら、教えてあげようか?」
菜々「はい」
楓「…」
早苗「簡単よ。…でも一回しか言わないわよ?」
友紀「は、はい…」
早苗「親友だからよ」
友紀「え?」
菜々「え?」
瑞樹「…」
早苗「それだけ」
楓「ですね」
友紀「…ほー…」
瑞樹「…何よ」
友紀「いや、何でも」
菜々「…そうですねー」
早苗「それ以外何があるってのよ」
瑞樹「アンタ、言ってて恥ずかしくない?」
早苗「顔見りゃ分かるでしょ」
楓「茹でダコみたいですね」
早苗「帰る」
瑞樹「はいはい私も親友って思ってるから逃げないの」
早苗「…う゛ー…」
楓「私は?」
早苗「拾った犬っころに決まってんでしょ」
楓「えー」
瑞樹「つまり最後まで面倒見るって事ね」
楓「わあい」
早苗「あーもう!!」
友紀「wwwww」
菜々「wwwww」
友紀「…じゃあ、アタシ達は?」
早苗「ん?」
友紀「楓さんが拾った犬なら、アタシと菜々ちゃんは…」
瑞樹「…さあ?」
友紀「え!?そこは秘密なんですか!?」
菜々「…」
早苗「何でアンタらにそこまで言わなきゃいけないのよ」
友紀「だってー…」
瑞樹「だから言ってるでしょ?無意識の中で感じなさいって」
友紀「…んー…?」
楓「無意識よ。無意識」
友紀「…早苗さんに淡々と怒られて、瑞樹さんに笑われて…楓さんにいじられて…菜々ちゃんにキレられて…あれ?嫌われてる…?」
瑞樹「随分マイナスなピタゴラスイッチ押しちゃったわね」
菜々「スイッチ押したの友紀さんですけどね」
友紀「…あれ?そういえばあんま飲みにも誘われない…」
早苗「この子ってあれね。嫌なことはずっと覚えてるクチね」
瑞樹「あら意外ね。新しい発見だわ」
楓「チャンスによわいが身についてますね」
菜々「この状況で冷静なお三方って本当にドSなんでしょうね」ナデナデ
友紀「…あれぇ…?」グス
菜々「そういえばですよ」
瑞樹「何かしら?」
菜々「最近、また新しいユニット組みましたね」
瑞樹「組んだわね」
楓「他人事みたいに言ってますよ」
早苗「合宿に同伴したらしいわよ」
瑞樹「引率の先生みたいに言うんじゃないわよ。ちゃんとユニットの一員よ」
友紀「たまりませんよね。一人だけ大人とか、一人だけ未成年とか…」
瑞樹「そうでもないわよ。みんな何の気なしに受け入れてたし」
早苗「気ィ遣ってるに決まってんでしょ」
瑞樹「何でよ!」
楓「『瑞樹さん?う、うううん。凄く、すすす凄く優しくて、優しい方ですよ』」
瑞樹「アンタ本当いい加減にしなさいよ」プニ
楓「ぷしゅー」
友紀「だからやめてくださいって…」
菜々「でも友紀さんも幸子さんと紗枝さんとユニット組んでますよね」
友紀「そうだよ。まー…最初の頃は正直ちょっと…ね…」
瑞樹「嘘おっしゃい。精神年齢なら他の二人の方がよっぽど上よ」
早苗「アンタ保護される側よ」
友紀「そんなことないですよ!!」
楓「でもどうなんですか?中学生、高校生とユニットを組んでみて」
瑞樹「悪くはないわね。青春を思い出すわ………いや貴方も組んでなかった?」
楓「うふ」
瑞樹「うふって何よ」
早苗「そういえば菜々ちゃん…」
菜々「ナナ未成年です」
友紀「あれ?じゃあ早苗さんは?」
瑞樹「このリアル暴れん坊将軍が組ませてもらえるわけないでしょ」
早苗「でもアタシ未成年に間違われることあるもん」
友紀「その未成年に間違われる人にいじめられる拓海ちゃんってなんなんですかね」
早苗「なんなのかしらね」
瑞樹「なんなのかしらね」
「すいません。スタジオ入りお願いしまーす」コンコン
早苗「あれ?もう?」
瑞樹「随分話し込んじゃったみたいね。時間も短く感じたわ」
楓「そういえばちょっと前に笑美ちゃん来ましたもんね」
早苗「すぐ出てったけどね。暗い顔して」
菜々「お三方笑美ちゃんの渾身のネタでもピクリともしないんですもん」
瑞樹「あれネタだったの?」
友紀「いきなり真顔で標準語話すってネタですよ」
早苗「そんな鉄板ネタやってどうすんのよ」
楓「まだまだですね」
瑞樹「貴方にだけは言われたくないと思うわよ」
早苗「アタシら笑わせたいならドア開けてからじゃなくて開ける前からやりなさいよ。貧ぼっちゃまコスプレしてくるとか」
菜々「笑ってくれてももうアイドル失格ですよね。それ」
瑞樹「まあ多分企画で何かやってくるんじゃないかしらね。何かを」
楓「分かりました。友紀ちゃん、菜々ちゃん。亀になって」
菜々「怒りますよ」
友紀「?」
早苗「…ん、んー…!!…じゃ、行こっかねぇ…」
瑞樹「おじさん臭いわよ」
早苗「ならアンタおばさんね」
瑞樹「ん゛?」
早苗「何でもないッス」
瑞樹「…あ、そうそう友紀ちゃん」
友紀「はい?」
瑞樹「…拾った犬よ」
友紀「え…」
瑞樹「貴方達もね」
菜々「…」
早苗「菜々ちゃんは保健所一歩手前のやつだったけどね」
菜々「何でですか!!」
瑞樹「wwwww」
友紀「…」
楓「言ったでしょ?無意識で良いって」
友紀「…楓さん」
楓「何でもいちいち言葉にするのって、わざとらしくて嫌なの。私達」
友紀「…」
楓「だから、察して頂戴。普通嫌いな人を指名なんかしないんだから」
友紀「…はいっ!」
早苗「ほら行くわよー」
友紀「はーい!」
終わります
何か色々あったみたいですいません
あと>>2も自分です
情弱ですいません
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