女「レスが付かない……」(21)

~その1~

女「一体なぜ……」

男「何やってんだ?」

女「あ、男。実はね、ssというものを書いてみたんだけど」

男「ほほう」

女「何故か誰もレスをくれないものだから、ちょっと心が折れ気味で……」

男「つまらないのかな、みたいな?」

女「そうそう」

男「ふーん、どれ。俺にも見せてもらっていいか?」

女「見て見て。で、是非感想聞かせてよ。で、何が悪いのかを教えてほしい」

男「はいはい、えーっと、これか?」

女「うん、そのスレ」

『承久「ほう、俺と勝負しようってのか?」 小玉「俺の方が強い」』

男「」

女「さ、早く読んでみてくれよ」

男「いや、もう良い」

女「ええ!?」

男「お前のスレは、面白いかどうか以前に、全く読まれていない」

女「えええ!? な、なぜ!?」

男「な、なぜ!? じゃねぇよ。ブラックジョークと愛気のコラボなんてニッチにも程があるわ」

女「ええー? でもさ、でもさ。読んでみたら面白いよ! ちょー自信あるよ!」

男「女……お前は根本的に誤解しているようだ。その間違いをまずは教えてやろう」

男「まず、ssを三つのパターンに分ける。『オリジナル』『原作あり』『コラボ』の三つだ」

女「ふむふむ」

男「まあ、それぞれの説明は不要だろう。問題は、その読者層だ」

女「ふむふむ」

男「ちょうどお前が書いた『コラボ』についてのみ話すとしよう。後お前は『ふむふむ』以外も言え」

女「ふむふむ」

男「コラボ作品は、基本的には二作品以上の原作が存在するわけだが」

女「基本的に? コラボと言うからにはそれしかないんじゃないの?」

男「オリジナル×既存作品っていうのもあるだろ」

女「ああ……私駄目。それ系はちょっと背中が痒くなって見れないわ……」

男「……それが分かっていて、なんでお前はこんなポカをやらかすんだ」

女「え?」

男「今自分で言ったろ。『見れない』って。読んでもらえれば面白いとも言ってたけど、そもそも読んでもらえない作品っていうのが存在するんだよ」

女「ま、まさか、私のがそれに該当するというの!?」

男「その通りだ」

女「一体どこが!!?」

男「………………」

男「コラボ作品の場合、読者は三パターンに分けられる」

女「ssの区分に続いてまた三つか。全く芸のない奴ね」

男「無視するぞ。それは『全作品を知っている奴』『一部作品を知っている奴』『全作品を知らない奴』の三つだ」

女「ふむふむ」

男「そして、その割合は、今言った順番。つまり『全作品を知っている奴』>『一部作品を知っている奴』>『全作品を知らない奴』になる」

女「ほうほう」

男「何故だか分かるか?」

女「え? えー、そりゃあ、知ってる作品同士のコラボの方が面白いし、読みたくなるもの。当たり前でしょ」

男「……つまり、逆に言うと?」

女「え? 逆……? ……あ」

男「知らない作品が多ければ、それだけつまらなくなる。興味を持つ割合が減るんだ」

女「ああ、そっかぁ」

男「しかし、ある一つの作品が好きであれば、もう一方の作品を知らなくても読んでくれる、という人も案外多い」

女「ああ、私もそういうとこあるよ。kof系のssがあったら無条件で読むもん」

男「また微妙にニッチげなところを……。まあ、ともかくそれが分かっているなら、お前もそれを利用してみろ」

女「どういうこと?」

男「マイナー作品とコラボさせるなら、もう一方はできるだけメジャーな作品を持ってくるんだ」

女「えー。それってなんか、人気取りみたいでいやらしくない?」

男「別に、お前が読んでもらわなくてもかまわない、というなら好きにしろ。だが、読んでもらいたいなら、読者への擦り寄りも大切だぞ」

女「うーん。そっかぁ……。まあ、そうかもねぇ……」

男「それが分かったなら、次はこの反省を元に、より読んでもらえる作品を書いてみろ」

女「分かった! さっそく頑張る!」

女「えーっと……『ジョーさん「む、貴様がトランセイザーだと?」』と」カチャカチャ

男「全く学習してねぇ!」

~その2~

女「――がいします。と、よし」カチャカチャ

男「おう、女、どうした?」

女「あ、男。こないだ言われたことを参考に、書き貯めた作品を投稿するとこなのよ」

男「ほう、どれどれ。このスレか?」

『高原日勝「ティロ・フィナーレか……。その技、覚えたぜ!」』

男「(また微妙なとこから引っ張ってくるなぁ。しかしまあ、まどマギか。こないだ言ったことは守れているようだな。……ん?)」

女「どしたの男? ひどい変な顔して。人間の顔はマイナスにマイナスをかけてもプラスにはならないのよ?」

男「ははは。死ね。そんなことより、これはなんだ」

女「え? 何? どこか誤字でもあった?」

男「そうじゃない。これだ」

・ギャグスレです。注意してください。
・これが二作目なので不慣れな部分もありますがご容赦ください。
・キャラ崩壊が激しいです。注意してください。
・途中までしか書き貯めていないので止まったらごめんなさい。
・上記をご理解いただける方だけ、どうぞよろしくお願いします。

男「この注意書きはなんだ」

女「え? え? これが何か変?」

男「うーん……。ま、なんというかな。こういう注意書きはしない方が無難だぞ」

女「えー? どうして??? 親切って感じしない?」

男「しないなあ。だって、これってどれも、読者には関係ないことばっかりだぜ」

女「ええー?」

男「特に二つ目の『これが二作目なので不慣れな部分もありますがご容赦ください』」

男「それと四つ目の『途中までしか書き貯めていないので止まったらごめんなさい』だ。自分で分かるだろ?」

女「う……言われてみれば……まぁ……」

男「キツい言い方をするが、こんなのは言い訳にすぎん」

男「これを読んだからと言って『微妙だったけど、二作目にしては良くできてたな。というわけで面白がってやろう』なんて読者は考えない」

男「読者は、ただ単純に面白いかつまらないか、でしか見ないんだ。そこに言い訳を持って来られたら、ウザいだけだ」

女「」ウルウル

男「(しまった。言いすぎた)」

男「ま、まぁ、ともかくだ。読者が求めているのはssであって注意書きじゃない」

男「嫌なら見るな(aa略)って奴だな。こんなこと書かなくても見たがる奴は自分で見るし、見ない奴は見ない」

男「むしろ、注意書きを見ることで離れて行く読者の方が多いだろう。間違いなく損にしかならん」

女「うん……」グスグス

男「ああ、ほら、見てみろ。さっそく叩きレスが来ちゃってるだろ」

女「え……?」

「言い訳するなら書くんじゃねぇよ、カス」

女「」

男「な、ついでに言うと、こういうレスがつくと、今度は、気にせずに見始めてくれた人の興も冷める。悪循環だ」

女「うん……」

男「今回は仕方ないさ。もう立ててしまったんだ。それに書き貯めもしてるんだろ?」

女「うん……」

男「じゃあ、このまま始めとけ」

女「え? 良いの?」

男「むしろ、少しけなされたぐらいでやめる方が問題だ。自分で立てたスレなんだ。責任持ってできるところまで書け」

女「そっか……そだね」

男「それに、こうして叩かれることで覚えられることもあるさ。次から気をつければ良い。それだけだ」

女「うん、ありがと。じゃあさっそく……あ」

「嫌なら見るな(aa略)」

女「ふう」

男「やり遂げた顔してんじゃねえよ! 自分でカオスにしてどうする」ゲシッ

女「あうち」

~その3~

女「――ざいました。と」カチャカチャ

男「おー。またスレ立てたのか。頑張ってるな」

女「へへー。おかげさまで乙も結構もらえましたよ、男さん」

男「ほう、どれどれ、どのスレだ?」

女「これこれ」

『ニケ「ただし卵が尻から出る。ククリの」』

男「(どんなスレだ)」

女「ほら、見てみて。こんなに乙がいっぱい」

男「おお、本当だ。やったじゃな……ん? 女、これはなんだ」

女「え? 何何?」

男「これだ。このレス」

「こんなにたくさん乙がもらえて感激です。ありがとうございました。」

女「へ? これが何か問題?」

男「うーん。これはちょっと難しい問題なんだがな。一概に悪いとも言えないし……」

女「ふむん?」

男「こういう行為をな『馴れ合い』と言って嫌がる層がいるんだよ」

女「馴れ合い?」

男「そう。いわゆる、雑談の類だな。これは結構批判の的になる」

女「ええー? どうして?」

男「ここに来ている人は、基本ssを見に来ているんだ。雑談を見に来ているわけじゃあない」

女「うーん、そう言われてもいまいちよく分かんないよ。面白いって言ってくれた人にはやっぱりお礼を言いたいじゃない。」

女「それに、読者だって、乙に対してありがとうって言われたら良い気分じゃない?」

男「ま、一理はある。が、そうじゃない人もいるってことだ」

男「馴れ合い系のスレは、それはそれで、馴れ合い好きな人が集まる形になるのは確かだ」

男「しかし、そういうのが嫌いな奴も間違いなくいて、そういう奴はお前のスレからは離れて行く、と考えておけ」

女「そうなんだ……」

男「うむ、そして、その割合はお前が思っているよりはるかに大きい。ああ、ほら、見てみろ」

女「え?」

「完結後に雑談とかウザいわ」

女「」

男「雑談がしたいなら、そういうことに特化した場というものがある」

男「そしてここは、そういう観点で行けば、ssに特化した場なんだ」

男「だからこそ、他の多くの場に比べても、雑談は比較的嫌われやすい傾向にある」

男「覚えておけ」

女「……はい」シュン

男「ま、でもこれでお前もまた一つ覚えたってことだ。良いことだな」

女「……うん、ありがと」カチャカチャ

男「ん? 何してる?」

女「叩いた奴のid検索したら、他のss書いてる人だったから、そっち荒らしとこうと思って」

男「やめろ」

まあ、思いつきで書いただけだからここまでしかないし、続きを書く予定も特にない。
マナー的なものを学ぶssみたいな感じでいろんな人に勝手に追加されたら面白いかな。
みたいな。

そんなわけで俺はもうおしまい。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom