【ガルパン】エリカ、みほ、小梅の戦車道 (61)

逸見エリカ、みほ、小梅の黒森峰1年時の妄想SSです。
赤星小梅の公式描写が少なすぎてもはやオリキャラ状態。
試合中の描写をすると戦車戦への造詣の薄さが露骨に出そうなので試合描写は少なめ。
劇場版ネタは入ってないはず、多分。
展開がやや駆け足になった感ありますが隙間は妄想で補完お願いします。

書き溜めなので連投していきます。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454598439

【機甲科初顔合わせ】

エリカ「機甲科1年、逸見エリカです!」

エリカ「中学の時は車長と操縦手をしていました」

エリカ「西住隊長の下で戦車道をしたくて黒森峰に入りました。よろしくお願いします!」

まほ「うむ。今年は10連覇が懸かっている。期待しているぞ」

エリカ「はい!!」(あぁ、隊長格好良い!!!)

小梅「1年、赤星小梅です!戦車道は選択授業で取っていただけですがよろしくお願いします」

まほ「黒森峰でも未経験から始める者は少なくない。しっかりやれば1年でもレギュラーになれるぞ」

小梅「はいっ!頑張ります!」

「1年の○○です。中学まで西住家の門下生でした。また隊長と戦車道が出来て光栄です!」

「1年の○○です!戦車道やったらモテるって聞いたから来ました」

「1年の○○です。戦車道は初心者ですが皆さんに迷惑かけないよう頑張ります」

「1年の○○です。私も頑張れば隊長みたいになれますか」

みほ「1年の西住みほです。よろしくお願いします」

まほ「みほは小学生の頃から戦車道をしている。1年生は分からないことがあったらみほに聞くといい」

1年「もしかして隊長の妹さんですか?」

まほ「ああ、そうだ」

「わー、じゃあやっぱり戦車道すごい出来るんでしょ。西住さんいろいろ教えてー」
「西住流ってすごーい!よろしくー」
「西住流って?」
「戦車道といえば西の西住、東の島田でしょ」
「西が西住なら東は東住じゃない?」
「もー、日が沈みなら西になっちゃうじゃないー」
「あーそっかー」アハハ
「西住流ってなんかヤバくないスか勝てる気しません」
「あっ、同じクラスだったよね?私戦車も西住さんと同じだといいなー」

みほ「えっ、はい!よろしくお願いします」

「えー、西住ってあの西住流の?」ヒソヒソ

「どうせコネでしょ。ウチ偏差値高いし」ヒソヒソ

みほ(……)ショボン

エリカ(ムッ)

カツカツカツ

エリカ「あなたが西住みほね?逸見エリカよ、よろしく。私は中学の時は日本代表だったから。簡単に隊長になれると思わないで」

みほ「はっ、はいっ!」

みほ「あの……、エリカさんよろしくお願いします!」

――――
――


【1年生初実戦終了】

ドン パシュ

「逸見隊フラッグ車走行不能!よって西住隊の勝利!」


みほ「危なかった~」

エリカ「あなた西住流なのに随分変わった戦い方するのね。まあ実力は本物らしいけど」ムスー

みほ「あ、ありがとうございます」

みほ「でもエリカさん達の射撃がすごい正確で途中負けるかもって」

エリカ「当然じゃない。ティーガーⅡの火力を無駄なく使いこなせるよう私がチームを指導したんだから」フフン

小梅「みほさん、お疲れ様です」

みほ「あ、はい。えーっと……」

エリカ「赤星小梅よ。あなたまだチームメイト覚えきれてないの?」

小梅「ウチのチームは1年だけでも結構な人数いますからねー」

エリカ「そんなの言い訳にならないでしょ」

エリカ「戦車道はチームワークが大事なんだからチームのメンバーぐらい覚えないといつまでたってもチームプレー出来ないわよ」

小梅「エリカさん厳しいですね~」

みほ「ううん。エリカさんの言う通りだと思う。私もっと頑張らないと」

みほ「ありがとうございます」

エリカ「まあ、別にあなたが頑張らなくても今年は私が副隊長になるからいいんだけど」

――――
――


【練習試合】

みほ「このまま挟撃体制に移ります」

みほ「私たちとエリカさんチームは左翼に回り込みます。小梅さんチームと直下さんチームは右翼に回って挟んだらそのまま砲撃してください」

小梅「はい!」

エリカ「ふぅん、流石西住流ね、少しは指揮も様になってきたじゃない」

みほ「エリカさんのお陰です。戦車道はチームなんですよね♪」

エリカ「べ、別に。当たり前のことを言っただけだから」

――――
――


【戦車倉庫】

エリカ「あー、整備も疲れた。今日は帰るわ。もう誰もいないわよね、電気落としておかないと……」

エリカ「まだ誰かいるの……?」



みほ「この地形では相手も警戒して簡単には出てくるはずがなかった」

みほ「私が先行してJ8地点で警戒してれば2両も撃破されずに済んだのに、どうすれば最小限の被害で……」ブツブツ

エリカ「お疲れ様。まだドクトリンの反省してるの?」

みほ「はい……。練習試合でお姉ちゃ……西住隊長に指揮を任されたのになかなか上手く指揮が出来なくて」

みほ「私がもっとちゃんとすれば楽に勝てたはずで……」

エリカ「自惚れないで!」

エリカ「前にも言ったでしょ。戦車道はチームなのよ。自分1人で全部解決しようなんて思ってるようじゃ指揮は任せられないわ」

みほ「ご、ごめんなさい……」

エリカ「少なくとも勝ったんだから、そのことには自信を持ちなさい」

エリカ「不安で隊長の手が震えているようじゃ付いて行けないから」

みほ「えっ、気付いていたんですか」

エリカ「たまたまよ。他の子たちは気付いてないと思うけど」

エリカ「もっと確実に勝つ方法はあったのかもしれないけど、その原因はチーム全員の問題だから」

エリカ「『撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心』それが西住流なんでしょ?」

エリカ「それは隊長とあなただけの流儀じゃないから。黒森峰は全員西住流を目指して戦ってるの」

エリカ「勝つためには敢えて撃破される車両も出てくるかもしれない」

エリカ「でもそんなことはみんな納得して戦ってるから」

エリカ「全車無傷で勝つなんて格好付けないで」

みほ「はい……」

エリカ「それにしてもあなた、大人しそうに見えて結構大胆なこと目指してるのね」

みほ「ええっ、そうですか……?」

エリカ「そうよ。この前の相手は古豪の継続高校よ?継続相手に完全試合目指すなんて普通ありえないわ」

エリカ「まあ、でも、理想が高いのは褒めておくわ。私も別に嫌いじゃないし」

みほ「ありがとうございます!」キラキラ

エリカ「あなた、分かりやすいわね……」

みほ(?)

エリカ「まっ、私の助言も理解してきたようだから今日はこの辺で許してあげるわ」

――――
――


【全国大会初戦直前、スタメン発表】

まほ「…………と、1年生からは西住みほ、逸見エリカ、赤星小梅、以上3チームを初戦のメンバーに加える」

エリカ(隊長!私のこともしっかり見てくださって!)

まほ「それと副隊長は西住みほとし、フラッグ車に任命する。本日は以上だ」


小梅「やったー、みほさんエリカさんスタメンだよスタメン!!」

エリカ「わ、分かったから落ち着きなさいよ」

みほ「わ、私が副隊長!?」

エリカ「私はあなたが副隊長なんて認めないわよ。この大会で隊長に私の真の実力を認めてもらうんだから調子に乗らないで」

――――
――


3年「最後の大会なのにメンバーじゃないなんて……」

3年「結局あの妹使うんじゃない!」

3年「あーあ、結局コネかー。ねぇ?あの子たちの戦車に細工しない?」

3年「別にいーわよ。あの子ら出られなくなったら2回戦から私たち出られるし」






??「…………」

――――
――


【1年生寮】

小梅「それでは全国大会に向けて作戦会議を始めます」

小梅「さっきの西住隊長との会議で大まかな作戦は決まりましたが、明日はいよいよ初めての公式戦です」

小梅「出場メンバー以外のみなさんも呼んだので、整備等の後方支援も含めて1年生同士、意見を言い合いましょう!」

小梅「って、副隊長なんだからみほさんも何か言ってよ~」

みほ「え、えぇっと……じゅ、10連覇目指してパンツァーフォー!」

1年「「「「「おー!!!」」」」」


1年「ねーねー、ウチの車長逸見さん来てないよー」

小梅「エリカさんなら急に用事が入ったみたいでさっき出掛けて行きましたー」

――――
――


【戦車倉庫】

ガチャガチャガチャ

3年「これでまともには動かないわ」

3年「私たち3年を差し置いて出る罰よ」

3年「こうすれば2回戦からはメンバー変更間違いなしね」





??「随分と卑怯なことするんですね」

3年「誰っ!?」

エリカ「たまたま残ってたら面白いものが見れたわ」

3年「あ、あいつらの方が卑怯でしょ!隊長のコネでスタメンなのよ!!」

エリカ「実力ですよ」

エリカ「先輩方は練習見てなかったんですか?」

エリカ「自分のチームへの指導、砲手、通信手、装填手、操縦手への気配り。友軍戦車への指揮、敵チームの分析」

エリカ「どれも充分メンバー入り……高校代表入りもできるレベルと私には見えましたが」

エリカ「練習に集中しないでいるとそういうことも見えないんですね。勉強になります」

エリカ「それに隊長がお決めになったことなんですから、文句があるなら直接隊長に言ったらどうですか?」

3年「お願いっ!もうしないからこのことは黙ってて」

エリカ「別に私そういうのには興味ないですから」

エリカ「そういえば追加履修単位の申請は今月末までらしいですよ。私には関係ありませんが戦車道以外でも卒業単位だけなら取れるそうですね」

――――
――


【1回戦 対マジノ女学院】

ドン ドン ドン

小梅「見つかっちゃいました!砲撃始まってます!」

みほ「皆さん落ち着いて。ジグザグに走れば当たりません」

みほ「私達が指示するのでお姉ちゃ……隊長の応援が来るまで逃げ切ります」ピョコッ

エリカ「ちょっとあなた馬鹿なの!」

みほ「えっ」

エリカ「なにキューポラから顔出してんのよ!当たるわよ!」

みほ「滅多に当たるもんじゃないから大丈」

エリカ「大丈夫なわけないでしょ!安全なのはカーボンで守られた車内だけなのよ!」

みほ「あ、はい、ありがとうございます」ストン

小梅(エリカさんいつもみほさんに突っかかってるけどいいコンビな気がします)

エリカ「このまま逃げ切るわよ!全車急いで!」

――――
――


みほ「マジノは私達の位置に気付いていません」

エリカ「隊長、どうしますか。森を抜けますか?」

まほ「良い判断だ。みほ、副隊長としてどう思う?」

みほ「私も良いと思います。今、敵戦力は北東の街道沿いに集中していますから森を抜ければ背後を突けます」

エリカ「なら私達が街道沿いに出て囮になるからその間に森を抜けなさい」

みほ「それじゃあエリカさん達が危ない……」

エリカ「はあ!?あなたは他人のこと心配する必要ないのよ。副隊長なら勝つために指揮をして」

みほ「分かりました。エリカ車、小梅車、直下車は街道に沿って敵前方を右側面から奇襲している感じで足止めしてください」

まほ「後から我々が向かう。頼んだぞ」

エリカ「はい!」

――――
――


蝶野「マジノ女学院フラッグ車走行不能!よって黒森峰女学園の勝利!」


まほ「みほ、初めての公式戦、よくやったな」

みほ「えへへ、エリカさんとみんなが助けてくれたお陰だよ」

エリカ「まっ、初めての公式戦の割にはまあまあなんじゃない」

――――
――


【夏祭り】

みほ「はぁ、はぁ、ごめんなさい遅れちゃって」

エリカ「もう、何やってるのよどんくさいんだから」

小梅「私達も今来たところですよ」

エリカ「ほら、さっさと廻るわよ」

小梅(エリカさんの浴衣姿すっごい美人ですよね)ヒソヒソ

みほ(私もあんな風になりたいなぁ)ヒソヒソ

――――
――


小梅「あっ、ワタアメですよ!買って行きましょう」

小梅「たこ焼きありますよ!!」

――――
――


エリカ(ジー)

みほ「金魚すくい?」

エリカ「べっ、別に私がやりたいわけじゃないわよ!」

小梅「えー、せっかくだから3人でやりましょうよ~」

エリカ「小梅がそこまで言うなら1回だけよ」

小梅「結局エリカさん3回もやって」ニコニコ

みほ「出目金可愛い~」

エリカ「仕方ないでしょ!紙が破れやすすぎるのよ!」

――――
――


みほ「ああっ!射的が!!」

エリカ「なにこれ?普通の射撃でしょ。あぁ、景品がボコ?のストラップ?」

小梅「ボコってみほさんが集めてるのですよね?やりましょうよ」

――――
――


小梅「あぅ~、外しちゃいましたぁ~」

みほ「私もダメだった~」ションボリ

エリカ「…………」

エリカ「あー、もう!見てらんないわね!」

エリカ「あなたたちいくら砲手じゃないからって仮にも黒森峰の戦車道メンバーでしょ」

エリカ「これぐらい」ジー

パン ストン

みほ・小梅「「すごいーい!」」

エリカ「ほら、欲しかったんでしょ」

みほ「うわー、エリカさん!ありがとう!!!」

エリカ「別に、これぐらいいいわよ//」

みほ「それじゃあ、エリカさんにも!」

エリカ「はあっ!?」

小梅「あ~、そのストラップペアじゃないですかエリカさんいいな~♪」

エリカ「へ、じゃあ小梅貰いなさいよ」

小梅「ダメです!エリカさんが貰うんですよ」

みほ「エリカさんのお陰で取れたから♪」

エリカ「そ、そう……。じゃあ、せっかくだから貰っといておくわ///」

小梅(ニヤニヤ)

――――
――


小梅「あぅ~、夏祭りも終わりかー。公式戦の合間の貴重な休みがー」

エリカ「十分遊んだでしょ」

みほ「あーあ、ずっとこんな生活が続けばいいのに」

小梅「3人で遊んで、戦車道も勝って」

エリカ「普通そういうのは言うとしても3年が言うものよ」

エリカ「私たちはまだ来年も再来年も、って今年も半分も終わってないのよ」

小梅「あはは、それもそうですね」

――――
――


【2回戦 対BC自由学園】

蝶野「よって、黒森峰女学園の勝利!」



小梅「みほさん、やりましたね!次は準決勝ですよ!」

エリカ「黒森峰なら準決勝ぐらいで喜ぶのは早いでしょう」

みほ「それでも私達初めての大会だから嬉しい」

エリカ「そりゃあ私も嬉しくないことはないけど……。帰ったら準決勝の対策会議よ!」

みほ・小梅「はい!」

――――
――


【昼休み 屋上】

エリカ「あーあ、なんか順調すぎてこれで大丈夫なのかしら」

小梅「黒森峰が準決勝ぐらいで喜ぶのは早い!って言ったのエリカさんじゃないですか~」

エリカ「まぁ、そうですけどぉ~」

みほ「でも、ちゃんとチームもまとまってきたし優勝出来そうな気がしてきた」

エリカ「優勝出来そう、じゃなくてするのよ!私たちは」

みほ「いつものエリカさんだ(笑)」

エリカ「何よ、何かおかしいの」

小梅「空が綺麗ですね~」

みほ「もうすぐ夏休みか~」

小梅「あっ、飛行機雲!」

みほ「私も空を飛びたいな~」

小梅「そういえばウチの学校、ヘリコプターとか飛行船あるらしいですよ」

みほ「本当!?」
エリカ「どこに!?」

小梅「あ、はい。使ってない奥の倉庫にあるらしいですけど、今は誰も操縦できないし免許も持ってないから片付けたままだとか」

みほ「いいなぁ、空を飛ぶのって素敵で憧れるな~」

エリカ「まっ、誰も操縦出来ないんじゃどうしょうもないわね」

みほ「そっか……残念」シュン

小梅「みほさん!私達には戦車があるじゃないですか!」

みほ「私、戦車も操縦は苦手なんだよね」エヘヘ

エリカ「…………」

――――
――


【準決勝 対サンダース大附】

まほ「よし、この峠を抜けたら二手に分かれる。みほの部隊は北西の道を進んでくれ」

まほ「パンターの装甲ならシャーマンの砲撃は跳ね返せる。ここで決めるぞ」

みほ・エリカ・小梅「はい!」

みほ「カセリーヌ峠の戦いみたいですね」

エリカ「二手に分かれるからフタフタ作戦ね!」

みほ・小梅「えっ」

エリカ「はっ?どうしたの?」

小梅「フタフタ作戦って……(笑)」

みほ「可愛くて私は良いと思います!」

エリカ「はっ、いや、これは/////」

みほ「いきましょう!フタフタ作戦開始です!」

――――
――


蝶野「サンダース、フラッグ車走行不能!よって黒森峰女学園の勝利!」


みほ「やったぁ、決勝戦だ!」

エリカ「これぐらい当然でしょ」

小梅「エリカさんだって嬉しそうじゃないですか~」

みほ「あと1回勝てば私達優勝なんだね」

エリカ「ちょっと、あんまり油断しないでよ」

――――
――

【決勝前夜 公園】

みほ「いよいよ明日なんだね」

エリカ「まさか今更自信なくなったとは言わないでよ」

小梅「でも緊張しますよね」

小梅「大会が終わったら夏休みですねー。どこか行きましょうよ」

みほ「キャンプしたいなぁ」

エリカ「暑いから却下」

みほ「えぇ~」

小梅「じゃあ海行きましょ」

エリカ「学園艦がもう海みたいなもんじゃないの」

小梅「エリカさんつまんないですよ」

エリカ「ねぇ……、あなたたちってなんで戦車道やってるの?」

小梅「私は中学の時に初めてやって……やっぱり楽しいからかな。エリカさんはどうなんですか?」

エリカ「私?私は……」

エリカ「今やってる戦車道は充実してるし悪くないわ」

エリカ「でも戦車道でなら確かな自分の信じたことが出来るから。自分1人じゃなくてチームで1つの目標を達成する良さ、みたいな」

小梅「面接試験の回答みたいですね」

エリカ「人が真面目に答えたのにそういうこと言う!?」

エリカ「まぁ、でも、中学で戦車道始めるきっかけは西住隊長だったわね」

みほ「エリカさんの中学って私達と違うんじゃ?」

エリカ「あなたのお姉さん代表選手でしょ。それで交流会みたいので来てるの見て格好良かったから戦車道始めて……」

小梅「エリカさんって結構ミーハーですね」

エリカ「あんたさっきから人が真面目に話してるの茶々入れて!」

小梅「ごめんなさーい(笑)」

エリカ「みほ、あなたはどうなのよ?」

みほ「私は……分からない……」

みほ「家が西住流でお姉ちゃんもやってて戦車道をやるのが当然のつもりで今までしていたから……」

みほ「みんなみたいなしっかりした目的があるのかまだ分からなくて……」

みほ「このままお姉ちゃんが卒業したら私なんかが隊長になれるのか自信ないし……」シュン

小梅「みほさん……」

エリカ「別にないならないでいいんじゃないの」

エリカ「姉がやってるから付いていった、がきっかけでもいいんじゃない」

エリカ「今のあなたは戦車道やるのが嫌なの?」

みほ「そういうわけじゃないけど……」

エリカ「だったら続けなさい。あなた戦車乗ってるとき結構生き生きしてるから」

エリカ「あなたが戦車道以外に打ち込むの想像できないし」

エリカ「向いてるのよ。あなたが思ってる以上に戦車道に」

みほ「えへへ、エリカさんありがとう」

エリカ「何喜んでるのよ!」

小梅「エリカさんって優しいですよね」ニヤニヤ

エリカ「それに隊長の妹だからって隊長の後を追いかけなくてもいいんじゃないの」

エリカ「あなたはあなたの戦車道を見つければ」

エリカ「戦車道は戦車の道なんだから、誰かの作った道に沿って行っても、自分で道を切り拓いても」

エリカ「あなたの戦車道はあなたが自分で決めるしかないのよ」

小梅「お~」

――――
――

【回想】

(私戦車続けるよ……!)

(自分の“戦車道”はまだ自信がないけど)

(これからたくさんの“戦車道”と出会って答えを見つけようと思う)

(だからっ お互い自分の“戦車道”を見つけたそのときに……)

(また会お!)

(私たち友達だもん!)

――――
――

みほ「自分の“戦車道”……」

みほ「エリカさん!小梅さん!私たちずっと友達だよね!」

小梅「もちろんです!!」

エリカ「へ?突然なんなのよ!?」

みほ「えへへ。昔のこと思い出しちゃって……秘密です」

小梅「ねえっ!この公園の裏に神社ありますし明日に向けて願掛けしませんか!」

エリカ「勝負事に神頼みって」

みほ「エリカさんも行きましょ!」

エリカ「もう、仕方ないわね」

――――
――


小梅「お2人はなんて願い事したんですか?私は明日優勝出来ますように、です」

みほ「私も一緒!優勝したいよね!」

エリカ「あなたたちね、神頼みって言うのは秘密にしないと叶わないのよ。私のは絶対言わない」

小梅「えー、私たち言っちゃったからエリカさんのも教えてくださいよ~」

みほ「来年こそ副隊長になる!かな」

エリカ「もうそれでいいわよ。ぜえええええええったい言わないから!!」

みほ「決勝、勝てるかな」

小梅「勝ちたいですね」

エリカ「勝てるに決まってるでしょ。私たちなら」

みほ「明日で大会も最後なのちょっと寂しいかも」

エリカ「何言ってるの。私たちにはまだ2年もあるのよ」

小梅「明日は頑張りましょう!」

みほ「はい!」

エリカ「さあ、明日に向けて今日はもう帰りましょう。前日こそしっかり休まないと」

――――
――

エリカ「私と小梅はこっちの寮だから、また明日」

小梅「みほさん、おやすみなさい」

みほ「おやすみなさい」

エリカ「明日は頼むわよ。未来の隊長さん」

みほ「えっ?」

エリカ「勝ったら認めてあげるから頑張りなさい」

みほ「はい!」

――――
――


小梅「エリカさんやっと素直になりましたね」ニコニコ

エリカ「あらそう?私は元々素直よ」

小梅「白々しいこと言って」

エリカ「明日は絶対勝つわよ。私たちがあの子の足引っ張ったりしないように頑張らないとね」

小梅「そうですね!」

小梅「……いい試合になるといいですね」

エリカ「なるわよ、きっと……」

――――
――


みほ「いよいよ明日……」

みほ「私がしっかりしないと……」

みほ(そういえばエリカさんは何をお願いしたのかな……?)










エリカ(来年も3人で決勝に行けますように……)


そして、彼女たちにとって決して忘れることのできない初めての全国大会決勝戦が始まるのであった……。




お わ り

ちなみに
>>47のはスピンオフコミックのリトルアーミーⅠ 2巻のラスト、中須賀エミとの別れの場面です。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom