ダージリン「期末テストの勉強会をしましょう」

オレンジペコ「お茶会ではないのですか？」

アッサム「ダージリン様は今お茶会どころではないのですよ」

ローズヒップ「オーホホホホホホホ、ダージリン様とお勉強会ですわー！！！」

ダージリン「ローズヒップ、落ち着きなさい。テスト前日の勉強会なのですから集中しますわよ」

ローズヒップ「分っかりましたのですわ！」

オレンジペコ「それにしてもダージリン様から勉強会なんて初めてですね」

アッサム「隊長の卒業がかかっていますからね。私は大丈夫ですが」

ダージリン「こんな格言を知ってる？イギリス人は恋愛と戦争では手段を選ばない」

アッサム「隊長、カンニングだけはやめてくださいね。ジョーク好きの私でも笑えなくなります」

ダージリン「安心なさい。手段を選ばないとは言ってもリスクの大きいことはしませんわ」

オレンジペコ「手段を選ばないのにどうしてテスト前日になってやっと始めるんですか？」

ダージリン「ひ、ひどい。あなたたちいつからそんなに冷たく」

ローズヒップ「そうですわ！！ダージリン様は卑怯なことはしませんわ！今まではワタクシたちのために作戦を練ってくださったから勉強できなかっただけですのよ！」

アッサム「フォローになっていませんわ」

オレンジペコ「でも私たちもテストですからね。勉強会始めましょう」

ｶﾘｶﾘｶﾘ

ﾍﾟﾗｯﾍﾟﾗｯ

ｶｷｶｷｶｷ

……

………

ダージリン「疲れましたわ。お茶にしましょう」

アッサム「まだ始めて30分も経っていませんが」

オレンジペコ「ダージリン様のノート全然進んでません」

ダージリン「頭の中ではいろいろ考えているのよ。心配することはありませんわ」

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ローズヒップ「ワタクシ、ダージリン様とお紅茶を飲むときが一番幸せですわ！」

ダージリン「あらあら、ローズヒップはいい子ね」



オレンジペコ「アッサム様、ただのお茶会になってる気がするんですが」ﾋｿﾋｿ

アッサム「奇遇ですねペコ、私も同じことを思っていました」ﾋｿﾋｿ

オレンジペコ「ところで次のテスト、ダージリン様本当に大丈夫なんでしょうか？」ﾋｿﾋｿ

アッサム「私の計算ではこのペースで明日になった場合90%以上の確率で赤点になりそうよ」ﾋｿﾋｿ

オレンジペコ「ダメじゃないですか！！」ﾋｿﾋｿ

しまった。スレタイに【ガルパン】付けるの忘れた。

ダージリン「アッサム、ペコ、紅茶が冷めてしまいますわよ」

ローズヒップ「ダージリン様の言う通りですわ！早く飲み終わって勉強会の続きをしますのよ！」

ダージリン「勉強会……？そういえばそうでしたわね」

ローズヒップ「ダージリン様！？しっかりしてくださいですの」

ダージリン「わ、分かっていますわ」

ダージリン「ところでペコ、あなたはまだ1年生ですけど最初のテストは良かったの？」

オレンジペコ「はい、なんとか全部平均点は超えられました」

アッサム「ちゃんと戦車道と勉強を両立するのは難しいのによく頑張りましたね」

ダージリン「それは良いことですわ。聖グロリアーナは文武両道、どちらか片方にはならないよう気を付けるのよ」

アッサム「……」

ローズヒップ（ｶｷｶｷ 辞書ﾍﾟﾗｰ ｶｷｶｷ）

ｶﾘｶﾘｶﾘ

ﾍﾟﾗｯﾍﾟﾗｯ

ｶｷｶｷｶｷ

ダージリン「あら、ちょっとこの数学の問題難しいですわ。アッサム分かります？」

アッサム「はい今見ますね」

オレンジペコ（アッサム様見てあげるの慣れてる気がします……）

アッサム「これはこうしてこの公式を当てはめれば解けますから隊長もしてみてください」

ダージリン「まあ！流石アッサムね。頼りになるわ」

オレンジペコ「アッサム様は数学が得意なんですよね」

ダージリン「アッサムが得意なのは数学だけではないわ。全科目で学年順位1桁なのよ」

アッサム「ダージリン様、私はそんな」

ローズヒップ「終わりましたわ！」

アッサム「ローズヒップもう勉強は終わりでよろしいのです？」

ローズヒップ「はいですわ！テスト対策完璧に終わりましたの！」

ダージリン「あらあらローズヒップ。油断しては駄目よ」

ローズヒップ「了解しましたですの！お休憩にお紅茶を頂いたら勉強続けますの！！」

ダージリン「あら、また分からないのが……。アッサム」

アッサム「はいはい、少々お待ちを……これは……」

ダージリン「アッサムにも難しい問題ですか？」

アッサム「そうですね……。これはちょっと時間を頂きた」

ローズヒップ「ワタクシ、これ分かりますの」

ダージリン・アッサム・オレンジペコ「！？」

ダージリン「ローズヒップ、これは3年の問題ですからあなたにはまだ解けませんわ」

ローズヒップ「でもそこの例題と公式見れば普通に分かりますわ」

アッサム「確かにこの例題を応用すれば……解けますね」

ローズヒップ「y=e^xの底が1より大きいから……で……fx=-cosx+1だから……e^-x≦e^-sinx≦e^-2x/πだと思いますわ！」

アッサム「えぇ……これとこれの計算は合ってるから……あら、ローズヒップ凄いわ。正解です」

オレンジペコ「ローズヒップ様も数学がお得意なんですか？」

ローズヒップ「数学は好きじゃありませんの！でもこの前のテストは満点でしたわ！ダージリン様っ♪褒めてくださいですわ！」

ダージリン「あ、あらそう、ローズヒップも頑張っているのね。他の教科はどうなのかしら？」

ローズヒップ「他のも全部1位ですわ！ワタクシ聖グロに入ってからはどれも1位しか取ってませんですわ！」

ダージリン・アッサム・オレンジペコ「！？」

アッサム「ところで隊長、これはこの例題を応用すれば出来るのであとはお一人でしてみてください」

ダージリン「えぇ、難しいわ。これが分からなくても他で点数は取るから大丈夫よ」

ローズヒップ「ダージリン様！？もしかしてまだ分からないんですの！？」

ダージリン「誰でも苦手な問題1つ2つぐらいあります」

ローズヒップ「でしたらこれは？」

ダージリン「……」

ローズヒップ「ならこちらは？」

ダージリン「……」

ローズヒップ「アッサム様、これは一体どういうことですの！？」

アッサム「ローズヒップ、隊長は理系科目全般が苦手なのです」

ローズヒップ「そうなんですの……」ｼｭﾝ


オレンジペコ「ダージリン様に憧れているだけにショックなのでしょうか？」ﾋｿﾋｿ

アッサム「憧れていた隊長が実は赤点ギリギリでしただなんて」ﾋｿﾋｿ

ダージリン「そちら聞こえてますわよ」

ローズヒップ「ワタクシも聞こえましたわ……」

ローズヒップ「ダージリン様！！！！どういうことですの！！！！！！」

ダージリン「ど、どうしたのローズヒップ。落ち着きなさい。まだテストは明日ですから」

ローズヒップ「明日がテストと知っててなんで前日にこの有り様なんですの！！！！！」

ダージリン「あ、アッサム、オレンジペコ」

ローズヒップ「ワタクシはダージリン様に聞いているんですの！！！」

ダージリン「へ、えっ？」

ローズヒップ「もうダメですわ！ワタクシたちの隊長が赤点ギリギリだなんて絶対許しませんわ！！！」

ローズヒップ「ダージリン様のお勉強はワタクシがきっちり教えて差し上げますの！！！」

ダージリン「だ、だいじょ」

ローズヒップ「大丈夫には全っ然っ見えませんわ！！！」

ローズヒップ「ご安心くださいまし！ワタクシ教えるのは得意ですわ！！」

アッサム「ダージリン様、良い後輩が出来て私は嬉しいです」

オレンジペコ「形勢逆転ですね」

アッサム「明日のテストも何とかなりそうで安心しました」

ダージリン様「あ、あなたたちどこへ行くつもりなの？」

オレンジペコ「私たちは一段落付きましたので」

アッサム「そろそろ帰ります。ペコ、この前見つけた美味しいケーキ屋さんに行きませんか？」

ローズヒップ「ワタクシも行きたいですわ！」

アッサム「ローズヒップも終わったら私の部屋に寄っていきなさい。ケーキと紅茶を用意しておきますわ」

ローズヒップ「アッサム様ありがとうございます！♪大好きですわ！」

ダージリン「わ、私にも」

ローズヒップ「ダージリン様にはそんな余裕はありませんの！！」

ダージリン「あぁ、あぁ、あの優しいローズヒップはどこへ行ってしまったの」

ローズヒップ「ここにおりますの！！」

ダージリン「あぁ、アッサム……ペコ……本当に帰ってしまうのね」

アッサム・オレンジペコ「お邪魔しました」ｶﾞﾁｬﾝ

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ローズヒップ「だーかーらー、これは指数関数で！！！」

ローズヒップ「それはさっき言ったではありませんの！！！」

ローズヒップ「3年にもなってただの計算ミスはやめてくださいですの！！！」

ローズヒップ「紅茶を飲んでる暇があるなら勉強してくださいまし！！！」

ローズヒップ「どうして例題通りにしないんですの！！！」

ローズヒップ「そんな公式はどこにもありませんわ！！！」

ダージリン「」涙

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オレンジペコ「私たち先に帰ってよかったのでしょうか？」ｹｰｷﾊﾟｸ

アッサム「ローズヒップは教え方が上手ですからね。2人で集中した方がいいのですよ」ｹｰｷﾊﾟｸ

オレンジペコ「アッサム様はご存知だったんですね」

アッサム「さあ、何のことでしょうか」

【翌日】

ダージリン「あっ、この問題ローズヒップに教えてもらったのと同じですわ！」