※元ネタはガキ使の中の企画、さようなら山崎邦正から(ダウンタウン及びその他の芸人は当然は出てきません)
※ちょっとキャラ崩壊あり
※一応、雪ノ下雪乃「理不尽シリーズ・・・?」(雪ノ下雪乃「理不尽シリーズ・・・?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446371839/))という作品からの続きですが、前作を読まなくても大丈夫なはずです。
八幡(4月、桜が咲く出会いの季節)
八幡(我が総武高校にも初々しい顔つきの新入生がちらほら見えるようになってきた)
八幡(そして今日は、そんな可愛い後輩である新入生歓迎会・・・なのだが・・・)
八幡(壇上のプロジェクターを移す巨大な白幕がある・・・)
一色「新入生の皆さん、こんにちは。生徒会長の一色いろはです。入学おめでとうございます・・・そして同時に今日は皆さんに悲しいお知らせがあります」
新入生みんな「ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・ザワザワ・・・ざわ・・・」
一色「えー・・・3年生の材木座義輝先輩が・・・本日を持ちまして・・・この度、退学する事になりました」
新入生みんな「!?!?!?!?!?」
八幡(まぁそういう反応だわな・・・)
一色「え~ではですね、その材木座義輝先輩のお別れムービーを作ってきたので、御覧ください」
八幡(そして、映しだされる映像・・・そこには俺、雪ノ下、由比ヶ浜、一色が「さようなら材木座義輝」という看板の下で椅子に座っていた)
八幡(思い出そう・・・一体どうしてこうなったかを・・・)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451107663
ある日の夜
ブーブー
八幡「ん?こんな時間に材木座から電話?」
ブーブー
八幡(あいつの電話一々長いし面倒くせえんだよな・・・でなくていいか)
ブーブー
八幡「あー録画してたプリキュア面白え」
ブーブー
八幡「・・・しつけえ。電源切るか」
ポチッ
八幡「はぁ、来週のプリキュアが待ち遠しい・・・さて、じゃあ勉強して風呂入って寝るか」
次の日の朝。
材木座「はちまあああああああああああん!!何故我の電話に出なかったのだ!?50回は掛けたのだぞ!?」
八幡「いや、だって面倒くさいし・・・」
材木座「め、め、面倒くさいだと・・・!?我らは魂で繋がっている前世からの同胞なのだぞ!?それはお前はぁあああああああああ!?」
八幡「(とことん面倒くせえぇ・・・)いいから早く用件を言え、でないと切るぞ」
材木座「あ、ごめんなさい切らないでください・・・えっと、じつはだな・・・我、学校を辞めようと思うのだ」
八幡「・・・は?」
放課後。奉仕部。
八幡「と、いう訳で、材木座が退学するらしい」
雪ノ下「へぇ」
由比ヶ浜「ふぅーん」
一色「そうなんですかー。あ、それよりー雪ノ下せんぱーい、なんか最近面白い動画ありましたー?」
雪ノ下「ええ、そうね・・・最近では私、ダチョウ倶楽部にハマって・・・あと、さようなら山崎邦正シリーズが・・・」
八幡「・・・あー。お前ら、気持ちは分からんがスルーするな・・・というか一色。お前は相変わらずいつの間にか部室にいるのな・・・」
雪ノ下「だって別に・・・貴方はまだしも、私達は彼の依頼を一回受けただけでその後はロクに絡みもないもの」
由比ヶ浜「まぁ絡むのは打ち上げとかパーティーの時くらいかな?その時だって目も合わせてくれないし・・・」
一色「私も同じくです。ほぼほぼ喋った事もないですし」
八幡「まぁ、そうなんだろうが・・・なんかほら、この前さ、俺たち学校見学会の為に動画作ったろ?」
雪ノ下「ええ、そうね。あれは楽しかったわ」
八幡「あいつもアレ見たらしくてさ、んでじゃあ我のさようならムービーも作って!!って昨日電話で言われたんだが・・・」
由比ヶ浜「えー・・・」
八幡「いや、俺も当然、なんでそんな事を俺達がしなきゃあならんのだって断ろうとしたんだが、あいつ電話の向こうでクックックとか不気味に笑い出してな」
一色「なんかその時点でうざいですね・・・」
八幡「うん、まぁそうなんだが・・・なんかあいつ、『クク・・・分かっておる。皆まで言うな八幡。我達の別れに涙は似合わんと言いたいのだろう?だから頼む、思いっきり笑えるようなさよならムービーを作ってくれ』とか言い出してな」
一色「先輩の話を何一つ聞いてないんですね・・・」
由比ヶ浜「中二はそういう所がなぁ・・・」
雪ノ下「・・・」
八幡「まぁそれでだ。なんだったらその動画を新入生歓迎会とかで流してくれてもいいぞとか言い出してな。ではよろしく頼む!とか言ってあいつ切ったんだが・・・どうする?依頼を受けてやるか?」
一色「はぁ・・・まぁ確かに、前の動画がそこそこ好評だったんで、また何かアイデアが思いついたら作ってくれとは先生方に言われましたけど・・・」
由比ヶ浜「んー、アイデアねぇ・・・」
雪ノ下「・・・」
八幡「まぁ俺から言っといてアレだが、新入生歓迎会で生徒会でも学内で有名人という訳でもない人間のさようならムービーで意味わからんし、別にお流れでも全然いいと思うぞ俺は。というかそもそも本気なら俺を介さずに自分で直接奉仕部に依頼しにこいって話だろ」
一色「言われてみれば確かに・・・流石にそれくらいの筋は通さないと・・・ちょっとって感じですよね」
由比ヶ浜「いくら現実の女の子が苦手って言っても・・・ねぇ・・・」
八幡「だよな。俺も正直面倒くさいし、お流れにしたい。というか、そうしよう。じゃあ俺、材木座に連絡・・・」
雪ノ下「・・・ちょっと待ちなさい比企谷くん」
八幡「なんだ雪ノ下・・・」
雪ノ下「あなた、ちょっと材木座くんに冷たくないかしら。彼にとって・・・というか、貴方にとっても、彼は唯一の気軽に話せる友達でしょう?何かしてあげたいと想わないの?」
八幡「(この流れは・・・やる流れなのか・・・)いや、別に・・・」
雪ノ下「・・・まあ正直言うと、私も別に彼にはこれっぽちも情は無いけれど・・・やりたい企画があるの。やってあげましょう」
由比ヶ浜「えー・・・まぁゆきのんがそういうなら・・・」
八幡「・・・雪ノ下がそういうなら俺も、だな。まぁ断ったら断ったで面倒くさそうだし、材木座」
雪ノ下「ふふっ、ありがとう・・・一色さんはどうするのかしら?」
一色「あー・・・実は私も、生徒会長として、生徒会から新入生への出し物を考えなきゃいけなかったんですけど・・・まぁその動画が出し物代わりになりそうですし・・・協力します」
雪ノ下「なら決まりね。ふふっ、新入生に総武高校のお笑い力の高さという物を見せつけてあげましょう」
八幡(いつから総武高校はお笑い専門学校みたいな高校になったんだ)
八幡(そんな紆余曲折があって、ムービーを取る事に決めた・・・そして例によって例のごとく地元のローカルテレビ局で撮影した、新入生歓迎会での映像に繋がる訳だが・・・)
八幡「あー・・・本当に退学するんだな、材木座」
雪ノ下「ところで、なんで退学しちゃうのかしらね」
由比ヶ浜「そうだね、しかもこの時期に」
一色「まぁ、そこら辺の真相もね、本人の口から語って貰おうと思います・・・それでは登場していただきましょう!材木座義輝先輩です!」
ひゅーひゅー・・・ポロロン・・・スタスタ・・・(悲しげなピアノの伴奏と共に歩いてきた材木座)
八幡(悲しそうな音色だけど、どこか安っぽい音楽だなぁ・・・)
材木座「・・・」カメラ目線
雪ノ下(なんでメガネ外してるのかしら・・・)
由比ヶ浜(めちゃくちゃキメ顔してる・・・)
一色(あと、髪の毛もなんか変なんですが・・・)
材木座「・・・」キリッ
雪ノ下(どんだけカメラ意識してるのよ)
一色「さぁ、じゃあ材木座先輩・・・なんで退学するのか、その理由をお聞きしたいと思います」
材木座「・・・」キリッキリッ
由比ヶ浜(目が飛び出そうなくらい眼力強調してる・・・)
一色「材木座先輩?」
材木座「・・・」キリッキリッキリッキリッ
八幡「(うぜえ)なんか喋れや」ドスッ(腹パン)
材木座「オウフっ!・・・す、すまん八幡・・・カメラの前でついかっこつけてしまった・・・」
一色「は、はい。ではですね。改めてお聞きしたいと思います。何故卒業するんですか?」
材木座「は、はい・・・えーっと我・・・ラノベ作家になりたいのだ」
一色「はい」
八幡「まぁ、何回か言ってたな」
雪ノ下「そうね」
由比ヶ浜「うん、それで?」
材木座「それで、やはりラノベ作家になるには、沢山アニメを見たり漫画やラノベを読んだりするのが1番大事だと思うのだ?」
八幡「(なんで疑問形なんだよ・・・)ああ、で?」
材木座「で、もう学校の勉強とかまどろっこしいので、そう言った事に専念する為に、退学しようと思う」
材木座以外の全員「・・・」
一色「別にそれは・・・学校に行きながらでも出来るんじゃ?」
由比ヶ浜「うん、私もそう思う」
材木座「いや、違うのだ・・・最近ほら、WEB小説とか流行っているだろう?ああいう小説は更新が不定期だし、無銭故に作者のモチベも徐々に下がっていくだろう?そういう作者を応援する為に沢山コメントしてモチベを上げてあげたいのだ・・・そう言った諸々も含めて、生活を全て二次元に捧げたいと思う」
八幡「別にお前のコメントだけで作者のモチベが上がる訳じゃないと思うけどな」
材木座「・・・」
八幡「・・・」
材木座「・・・」ジーッ
八幡(なぁ、雪ノ下。なんかすげえ睨まれてるんだけど)ボソボソ
雪ノ下(なんなのかしらね・・・)ボソボソ
一色「ええっと、つまりともかく二次元漬けの生活がしたいと・・・そういう事でいいんですか?」
材木座「うむ・・・まぁおおまかに言えばそういう事だ」
雪ノ下「それ、本当に退学しないとダメな訳なのかしら・・・?」
材木座「・・・」ぶすっ
由比ヶ浜「中二?ゆきのんの話きいてる?」
材木座「・・・」カーッ!!!(目を見開いてカメラをガン見してる)
一色「この距離で聞こえないはずがないんですけどね・・・」
八幡「まぁ、ほらこいつ、女の子が苦手だからさ、多分緊張してるんだ・・・一色、次のコーナー行こうぜ」
一色「は、はい・・・」
一色「えー、次のコーナーではですね・・・材木座先輩との思い出をVTRにまとめたものを作ろうと思ったんですけど・・・」
由比ヶ浜「うん」
一色「まぁ・・・別に思い浮かばなかったので・・・」
材木座「・・・っ・・・!」ジーッ
八幡(そのにらみ顔やめろ)
雪ノ下(いつから顔芸キャラになったのかしら)
一色「えー、代わりに材木座先輩のクラスのみんなから集めた色紙を渡したいと思います。渡すのはわざわざこの為に駆け付けてくれた元生徒会長、雪ノ下陽乃さんです!!」
陽乃「こんにちはー!!」
材木座「は、はぷんっ!!は、陽乃さん!!マイエンジェル!!マイビーナス!!来てくれたんですか!!」
陽乃「はいこれ。色紙。材木座くん。会った時から一つ言いたかったんだけど、本当にその口調とかキモいからやめようね」
材木座「え、え?陽乃さん?」
陽乃「じゃあさようなら」スパーン!!!(思いっきり平手打ちする)
材木座「おウフッ!?」
八幡(えげつねえ・・・)
雪ノ下(容赦ないわね、姉さん・・・)
由比ヶ浜「え、ええと・・・ちなみに何が書いてあったの?中二」
材木座「・・・」チラっ(カメラに向かってその色紙を見せる)
八幡(中二乙・・・いなくなってせいせいした・・・死ね!!・・・って書いてあるな・・・)
雪ノ下(それも大きく、でっかく、めちゃくちゃ目立つ字でね・・・)
一色「は、はーい。それでは、次のコーナー行こうと思いまーす!!」
八幡(その後、全員に花束が配られ・・・)
一色「えーっとでは、全員一言ずつ、お別れの言葉を・・・ではまず、私から・・・」
材木座「・・・」ガタッ
一色「(めっちゃこっち見てる・・・)えーっとまぁ・・・まず多分、材木座先輩と一緒の空間にこんなに長い間一緒に居るの多分初めてなのでね・・・まぁとりあえずがんばってください。お疲れ様でした」花束バサッ
材木座「・・・」プルプルッ
八幡(・・・みじかっ!)
一色「はい、じゃあ次は由比ヶ浜先輩です、どうぞ」
由比ヶ浜「あ、私はいいや、特にないし」
材木座「・・・っ・・・!」
八幡(目がバーっと見開いてる・・・)
一色「いや、でも最後ですから・・・」
由比ヶ浜「いや、本当に特にないからさ・・・」
一色「いや、でも・・・」
由比ヶ浜「思い入れが何もないし!!」
材木座「・・・」
由比ヶ浜「はい、どうぞ」花束バサッ
材木座「・・・」ジーッ
由比ヶ浜(すごい睨んでくる・・・)
一色「え、ええとじゃあ・・・次は・・・雪ノ下先輩」
雪ノ下「そうね・・・うーん、私も、貴方とは依頼でしか絡んだ事がないし・・・貴方が卒業したら、まぁ多分一生合わないと思うわ・・・」
材木座「・・・」ジーッ
雪ノ下「(どういう顔で睨んでくるの・・・)どうかお元気で・・・お疲れ様」花束バサッ
材木座「・・・」
一色「は、はい。それじゃあ最後は比企谷先輩です、どうぞ!!」
比企谷「まぁそうだな・・・俺は割りと材木座と仲がいい方だったんでね・・・」
材木座「八幡・・・!!やはりお前は・・・お前だけは・・・!!」
比企谷「まぁ100%あり得ないと思うけど、お前の作品がアニメ化したら、俺に声優さんを紹介してな・・・それだけは頼む。むしろソレ以外の時は一切連絡はくれなくていいからな・・・お疲れ」花束バサッ
材木座「・・・!!!」
一色「はい、それじゃあ材木座先輩、最後のメッセージお願いします」
材木座「うっ・・・ぐすっ・・・こんな一杯の・・・こんな一杯の花束に、誰が囲まれると思いまっか?」
全員(なんで関西弁・・・)
材木座「がんばって・・・がんばってきたのや!!!本当に!!!ぶへぇあ!!!」
八幡(どういう声だしてんだ・・・)
材木座「ああああああああああああああ!!!辞めたくなーい!!!!!!!!!!!」
由比ヶ浜「はぁ?」
材木座「辞めたくないよおおおおおおお!!総武高校辞めたくなーい!!!!!!」
一色「急に何を言い出すんですかね・・・・」
材木座「なんで止めなきゃいけないの―!!!なんでー!!!!!!!!!!!!」
雪ノ下「比企谷くん、もう収集がつかないし、撤退させましょ?」
八幡「そうだな・・・」
材木座「あああああああああああああ!!はちまあああああああああああん!!はちまんはちまんはちまあああああああああああん!!!!!」
八幡「(うるせえ・・・)ほら、帰るぞ材木座・・・」
材木座「いやだあああああああああ!!!」がしっ
一色「ああ先輩にしがみついて、もうこうなったら・・・生徒会の皆―!!手伝って―!!」
生徒会メンバー1・2「「うぇいっす」」
材木座「あああああああああああああああああああ!!!!!!辞めたくなーい!!!!!!!!!!!!!!!!」
一色「結局、なんだったんですかね・・・」
比企谷「まぁ、あいつにも色々あったんだろう・・・」
雪ノ下「そうね・・・まぁ、一応、ムービーは取ってあげたし、これで彼も満足でしょう」
由比ヶ浜「・・・じゃあ帰ろっか」
???「ちょっとまてええええええええええええい!!!!」
全員「えっ?」
材木座「材木座義輝は、総武高校を辞めへんで辞めへんで辞めへんで~~~~!!!!!」
全員「・・・」
材木座「どうだお前らびっくりしたか!!!最近余りにも我の出番が少ないから退学ドッキリを敢行したのだ!!ワハハハ!!!」
全員「・・・」
材木座「それでは聞いてくれい!!!材木座義輝で、ユキトキ!!!」
全員「・・・」
材木座「材木座義輝は~総武高校をや~めない♪ 辞めへんで 辞めへんで~それでもね~ラノベ作家になりたいの~♪(ユキトキの音程で)」
全員「・・・」
八幡(そこで画面はブラックアウトし・・・照明が付いた。辺りが明るくなる)
一色「はい、という訳でですね。こんなおちゃめな先輩がいる総武高校にようこそ、新入生の皆さん!!一度しかない高校生生活!!存分に楽しんでくださいね~~!!!」
八幡(なんかいい感じで一色は〆たけど・・・これ、いいのだろうか・・・まぁ、一年生も苦笑いと言った表情だが・・・これで少しは新入生の硬い表情も少しは柔らかくなるだろう)
放課後 奉仕部
雪ノ下「うん、今回もまぁまぁ楽しかったわね」
由比ヶ浜「あはは、そうだね・・・一年生の反応も、ドン引きって訳でもないし、まぁアレで少しは肩の力が抜けたかな?」
八幡「いっそ、あのまま退学しとけば良かったのにな」
ドッ(みんなでウケる声)
八幡(まぁ、でもあれだ。本当に俺たちもあと一年でなんにしろ離れ離れだ・・・)
八幡(もう少し材木座も構ってやるか・・・)
ブーブー!!
八幡(うん?材木座からの電話)
材木座「八幡・・・これ楽しかったし、来年もやっていいか?」
八幡「もうええわ!!!」
終わりです。
ふと思い立って書いたけど、正直かなり適当ですけど・・・みんな、ガキ使ホント面白いからみてな!!年末だけじゃなく!!
以上!!
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