奴隷「ご主人、様」 (91)
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すでに、下で書いてたんだけど。影響受けたゲームの冒頭と似すぎてるので、改めて書き直し。
男「奴隷」 奴隷「ご主人様」 - SSまとめ速報
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闇の中。ゆっくりと眠りから覚めていることに気づく。身体の感覚がゆっくりと戻る中、下半身、それも局部からぬめりそして少しざらついたような感触があった。
しばらくの間、規則正しくその感触が竿を上下した後、亀頭から順に生暖かく柔らかいものに包まれていく。
その感触により生み出された快楽のおかげで、じゅぶじゅぶと聞こえ始めた水音と合わせるように、瞼をゆっくりと開ける。
少しだけ朝の光で目がくらんでから、元の視界に戻ると、俺のそれを咥えしゃぶるうら若い娘の姿があった。
男「おはよう」
娘に朝の挨拶をしたものの、彼女は無視して口淫を続けた。
行為は激しさを増し、聞こえてくる水音もより空気を含んだものに変わっていく。与えられる激しい快楽を我慢する必要はなく、俺はそのまま娘に白濁液を吐き出した。彼女もそれを予期していたように、タイミングを計ったように喉奥まで入れこみ、それを受け止めた。
射精が終わったところで、中の分も吸い出しながら局部から口を離していく。少し荒い息をして呼吸を整えてから、それを飲み干した。
「……食事の準備ができております。支度の準備は、お手伝いいたしますか?」
今までの行為とは裏腹に、どこか事務的な口調で俺に聞いてきた。いらないと答えると、娘は静かに礼をした後部屋を後にした。
娘は俺に与えられた奴隷だ。戦いによる怪我の後遺症で、俺は戦場から離れた。後遺症により少し足に不自由はあるが、鍛えていた体のおかげで不便があったということはない。家を飛び出して騎士となった俺に、戻るという選択肢は頭になく、このそこそこ栄えている街に小さな一軒家を購入した。生活の当てもそこそこの勲章を授与されるぐらいには活躍していたから、国からの恩給で成り立っている。
命のやり取りをする必要もなく、窮屈な家で生活しないで済む。人々が穏やかなこの街で、一人暮らすことに充足感を覚える生活が、2年ほど経ったある日のことだ。
便りなど来るはずもない我が家に、1通の手紙が届けられた。見慣れた筆記体で書かれた文字は、俺の親父の名前だった。破り捨ててやろうかとも思ったが、そうすると親父絡みで何かあった時に、結局面倒をこうむるのは自分と言い聞かせて中身を空けると、書かれていたのは『明日、迎えをよこす』の一文だけだった。
その内容に俺は違和感があった。あの傲慢で自分の思い通りになると思っている親父が、俺に断りを入れるなんてことはせず、迎えどころか強引に連れ戻す。そう思ったからだ。
はっきり言って顔すらも見たくはない肉親だったが、このやり方に好奇心が沸いた俺は、翌朝きっちりときた迎えの馬車に乗って、家へと戻った。
懐かしい顔が、俺に少し疎ましそうな表情をしているのを見ながら通り過ぎ、書斎に通されると白髪が目立ちやや頬がこけた親父が、そこにいた。
『久しいな』
その声もどこか弱弱しいものだった。いつも怒鳴り散らしていた男が、俺が離れた数年の間でこうなるのかと思うと、反抗で出て行ったことに対して虚しさを感じていた。
『先の戦で、足に障害が残ったそうだな?』
そのあとに続く言葉は、半端者にお似合いな姿、あるいは。そんな罵詈雑言を想像していると。
『お前に、奴隷だが世話役をつける』
その言葉の意味はすぐわからず、そしてその真意も読むことはできなかった。
そうやって我が家にやってきたのが、先ほど俺の世話をしてくれた奴隷だ。異国の血が混ざっているためか、こちらでは珍しい黒髪が腰まで伸びている。顔立ちは、整っているのだがほとんど無表情と言っていい。服装は俺の買い物の付き添いなどがある為、街人が見ても恥ずかしくない服を与えている。
俺が眠る時、家事をする時、娘が用を足す時。そういった事以外で何もない状態であれば、娘は俺の側を離れることはない。それは、障害を持った俺を心配する訳ではなく、奴隷として与えられた命令として、事務的に俺の世話をするためだ。
俺の所有物、そうなってしまうから命令は聞く。だから離れろと言われれば離れるが、いつの間にか俺の側に娘はいる。
だが、それはあくまで命令だからであって、俺を心配するためのものではない。娘の態度はあくまで事務的なものであり、今一緒に食事している時でも、何ら会話はない。たまに食器などが触れる音がキッチンに響くだけだ。
先に食べ終えて、娘を眺めてみる。間違いなく美人と称される部類であり、奴隷でなければ引手あまただと言える。どちらにしても、奴隷という最悪の境遇を引いてしまったならば、主人を喜ばせるもの以外に役立てるところはなかっただろう。
俺の視線を感じて、こちらを向いた時に視線は合ったものの、無表情のまま御用でございますかと聞かれ、いやと答えるとまた食事に娘は戻った。
一緒に暮らすようになって、それなりに経ったと思うが、俺はまだ娘の表情を見ていない。それこそ、あんな淫らな行為があってもだ。
そんなことを考えていると、娘は食べ終えた自分の食器と俺の食器を運び、洗い物に取り掛かった。この状態で脅かすような真似をすれば、もしかしたら彼女の表情を見ることはできるのではないか。そんな悪戯心が、芽生えてきた。
だが、どうすれば娘が驚くのか、その方法が浮かばず、とりあえず彼女に近づいてみることにした。
スッと手を伸ばすと、気配に気づいたのか娘は振り向き、意図せず胸に手が触れた。こちらも予定外のため、少し固まっている間、彼女は胸に触れた手をゆっくり見て、俺の方を見直し。
奴隷「処理の方が不足でしたか?」
と聞いてくる。そういう訳ではなく偶然と伝える。
奴隷「畏まりました。それでは、洗い物の方に戻らせていただきます」
淡々とした様子でまたこちらに背を向け、作業を再開する。表情を見たい、ということで偶然起きたことだが、娘のその態度が少し癪に障り、耐えられる程度の苛立ちを覚えながら、そのまま自室へと戻った。
ここまで。このSSは書き溜めてぶっぱな更新予定なので、かなり不定期です。
とある理由でものすごい勢いで書くやもですがの。
奴隷「(どうされたのだろう)」
主人の機嫌が悪いことには気づいた。原因は私にあるとは思うものの、それでもどういった事情で悪いのかが理解できないでいる。
奴隷という身分ではあるが、世話役として主人に仕えているのだから、出来うる限りのことはしなければならない。
奴隷「(頂き物で、リラックス効果のあるハーブティーがございましたね)」
それで解決できるようなことではないけれど、少なくとも気分が落ち着くはず。急ぎ洗い物が終わり次第、お茶の入れる支度をしなければいけない。
洗い物を終え、リラックス効果のあるハーブティーを運んで主人のいつもいる書斎へと向かう。手慣れた様子で書き仕事をされている主人に近づき、邪魔にならない位置にそれを置いてから、私は主人が用意していただいた椅子に腰かけて、彼の仕事の様子を見させていただく。
サラサラとペンが紙をなぞる音が聞こえる。何をされているかはお教えいただけていないためわからないが、この生活を維持するために必要なお仕事とは、伺っている。
後はお邪魔にならぬよう、主人からのご命令か、必要なお仕事をこなす時間になるまで、その後姿を見守らせていただくのみだ。
幾らかの時間がたった後、主人は身体を伸ばし、固まった体をほぐすような動きをされる。
男「奴隷、同じので良いからお茶をもう一杯頼む」
奴隷「畏まりました」
頂いたご命令を実行するために立ち上がり、主人が飲まれたカップを手に取りキッチンへと戻る。お茶を適温まで温めて、カップも同様に温める。良い味が出るよう調整するには少々お時間をいただいてしまう。主人は味にこだわりはない方のようだが、やはり良いものをいただいてほしいと私は思う。
男「あ、言い忘れた。一緒に飲むから、2人分で頼むよ」
奴隷「畏まりました」
お情けをいただけることに感謝しながら、もう一つのカップを取り出した。
男「うん、うまい」
奴隷「ありがとうございます」
主人にお褒めいただけるのは嬉しいことだ。しかし、感情を出さないように努める。主人にとって私はただの奴隷であり、所有物。感情であっても、それを自由にしてはいけない。
胸の内にそっと、閉じ込めておく。
主人は今までお会いした方の中で、とてもお優しいのだと思う。だから、私にもいろいろなものを与えてくれる。それに感謝しかない。
そう思うからこそ、私は奴隷なのだと自覚しなければならない。何も主人に望まぬように。
一日の流れは、いつも早く感じられる。つい先ほど朝食をお作りしたと思えば、もう夕食をお作りし、もう主人の夜伽をさせていただく時間になる。ドアをノックさせていただいて、主人からの返事をお待ちする。
男「入っていいよ」
ご了承いただいてから室内に入ると、寝間着に着替えてベッドに座ってくつろいでいらっしゃる、主人の姿があった。
奴隷「夜伽にお伺いさせていただきました」
その言葉を聞いて、主人はなぜか少し渋い顔をされてから。
男「今日はいいや。たまにただ話しでもしないか?」
とおっしゃられた。
奴隷「お話しでございますか」
男「ここに来てから話すこともなかっただろ?」
言われる通り、主人とはお話するということはない。しかし、それは私が奴隷という身分だからだ。奴隷は家具と同じ、主人のためになる事以外なら、与えられたお仕事やご命令がなければ動いてはいけない。お話するなんて言うのはもってのほかだ。
奴隷「そうでございますが…。しかし…」
男「…あー、わかった。これは命令、俺と君は今話をしなきゃいけない。OK?」
命令という言葉が、どこか崇高に響く。反射的に頷いたけれど、お話というのはどのようにすればいいのか、私はわからないでいた。
男「奴隷はどこで生まれたんだ?」
奴隷「フォーブリア様、そういうお名前の領主様が治められていた領地の施設にて、孤児として生きておりました」
男「そうか…。フォーブリア殿か」
領主様のことをご存じのようで、主人は何度か頷かれた後。
男「フォーブリア殿と面識は?」
奴隷「ございません。ただ、何度かお見かけしたことはございます」
男「あの方は社交的だったからな。民にも積極的に交流をされていたと聞く。良い方だった、本当に」
惜しまれるような口ぶりに、領主様と主人が交流があった方であるとわかる。私も、皆のお話でしか聞いたことはないが、誰も領主様の悪く言っていた記憶は全くない。
男「……、しかし、引き取られたということは、元々そういう奴隷だったわけじゃないのか」
奴隷「はい。隣国との戦争の際、フォーブリア領が襲われその時に捕まりました」
男「そうか。その時からそうなったってことか」
命令だからこそ、このお話しは緊張している。私は主人を満足するようなお話ができているのか。会話と言われるものはどうすればいいのか、よくわからない。
男「奴隷としての日々は、まぁ、今も奴隷ではあるけど、聞きはしない。多分、嫌では済まない思い出だろ?」
――言葉が出ない。お話しするというご命令にも関わらず、身体が硬直してしまい、返答できない。
男「悪い、わかってても言うべきじゃなかったな」
奴隷「申し訳、ございません」
男「奴隷は何も悪くないさ。そろそろ夜も更けるな、戻って明日に眠ること。いいね」
畏まりましたと申し上げてから、一礼して主人の部屋を出る。暗い廊下は今の私の心境を現しているようで、気分がより沈んでいくようだ。
それでも、明日からまた主人のお世話をしなければいけない。この気分に引きずられて、肝心なことが出来なくなるわけにはいかないのだから。
主人からのご命令に従い、私はベッドに潜り込んで眠ることに全力を注ぐことにした。
書き溜めはここまで。Hシーンの練習のはずが、そこまでいかないジレンマ。
…これは長くても200ぐらいで終わらせるんや。
乙
主観が変わるのいいね
>>24
なんか、ずっと男視点より面白そうかなーと思って。
さて、抜けがあった。書き溜めは注意せなあかんね。追加分。>>19と>>20の間
男「じゃあ、ずっと孤児院にいたのか?」
奴隷「いいえ。領地内にございます貴族の家に、引き取っていただけました」
引き取られた理由は知らないものの、私はそこで世話役、メイドとしてお勤めすることになった。厳しい家柄ではあったが、ひどい扱いを受けた記憶はない。それに、最低限の教育も受けさせていただいたことも、感謝の意を表しようもない。
男「なるほど。だから一通りのことはこなせるんだな」
奴隷「厳しく指導していただけました」
あの頃の日々が、頭の中を巡っていく。もはや戻ることはできない。
期待
乙乙!
いいね おつ
まだかい?
>>21の訂正
×男「奴隷は何も悪くないさ。そろそろ夜も更けるな、戻って明日に眠ること。いいね」
○男「奴隷は何も悪くないさ。そろそろ夜も更けるな、戻って明日のために眠ること。いいね」
フォーブリア領、領主フォーブリア・イクセスが統治していた土地であり、山岳部で戦争をしていた隣国と隣接していた場所だ。
自国の防衛の要という位置づけで、自然に作り出された砦のような場所。それだけに、静かな危険が常にはらんでいる地域でもあった。
戦争の発端は、そのフォーブリア領に隣国が攻め入ったことにある。それも、奇襲の類だ。宣戦布告もなく、奴らは襲い、土地と財産を強奪していった。フォーブリア殿は領民を逃がすために最期まで戦い、その時襲撃を指揮した司令官を道連れにして果てたと聞く。
もし、それがなければその進軍は止まらず、一気に攻め入られたであろうと、軍師殿が言っていた。
あの方は最期まで騎士であった。それは疑いようのない事実だろう。それだけに、あの方を失ったということはこの国にとって大きな損失だ。
懐かしき名を聞いたからか、少しだけ物思いにふけってしまった。昼食も食べ終わり、この後に今日すべきこともない。この街の人間は良い人達ばかりだが、親しい者はいない。
奴隷「………」
娘はいつも通り、俺が用意した椅子に座り――前は立って控えていた――ただ佇んでいる。相変わらずの無表情で、近寄りがたい雰囲気が漂っている。
孤児であったということから娘の出自は不明だが、生まれ持った気品のようなものは感じられる。どこかの貴族の隠し子、と冗談交じりに言っても話が通ってしまいそうな不釣り合いな美しさだ。
親父に連れられた時は、親父の意図が読めないことが邪魔をして娘のことをちゃんと見ていなかったが、もし見ていたら、この美しさで連れて行こうと思ったかもしれない。
何もしないというのも退屈と思い、娘に二人分のお茶を用意するよう指示する。少し経ってからティーセットを持った娘が、それを配膳してから俺の真向かいに座る。
もちろんこの時も会話はない。必要なこと以外、娘が話しかけてこないのと、俺自身もそこまで話すのが得意という訳ではない。そういう二人が一緒にいたところで、楽しい会話が弾むというのはなかなか難しい事だろう。
ただ、一緒に暮らしているにも関わらず、必要のない事以外互いに存在しないように過ごすのは、俺には無理がある。
男「折角だから、何か話そうか」
無言でかつ無表情のまま、おずと視線が俺に向けられた。仕方なく。
男「これは、命令だ」
そう言わなければならないことは嫌だったが。娘ははいと答えた。
会話と言っても大したことは話せない。そもそも、女っ気のある生活をしていたかと言えば違う訳で、どうすれば喜ばせるようにするかもわからない。娘からも何か話が出てくるわけでもなく、沈黙が続く。
男「話すのは苦手か?」
そう聞かれて娘は静かに頷いた。俺もだと答えると、わずかに困った顔を見せる。それが、少しだけ嬉しいように思いながら、お茶をすする。
男「うん、美味しい」
ありがとうございますという言葉が、少しだけ感情があるように聞き取れ、それもまた少し嬉しく思える。
しかし、このまま埒もあかず会話がないのはつまらない。そう思い、娘が話さなければならないような話題を思いめぐらせる。
男「そうだ。奴隷は俺のことで聞きたいことはないのかな?」
ちょうど良さそうな内容をぶつけてみた。
奴隷「………騎士でいらっしゃったとお伺いしています」
男「あぁ、そうだね」
奴隷「お父上からお伺いしましたが、その怪我はどうしてそうなったのですか?」
いろいろなことを思い出しながら、娘にはかいつまんで話す。フォーブリア領奪還後、そのままの勢いで隣国で攻め入った時に受けた負傷が理由で、足が自由になってしまったと伝えた。
男「命のやり取りにも虚しさを覚えていたのと、我が国の領土は奪還した後の戦いでの負傷。不自由な足を抱えて戦い続ける使命もなく、教官として残る気力もなかった」
人から見れば、無責任に戦場を去ったと思われるだろうなと、話すというよりボヤきのようなつぶやきを。
奴隷「そんなことはありません」
ちゃんと感情を持った表情で娘は否定した。
男「君がそういうのは珍しいね」
奴隷「出過ぎたことを言ったのであれば、申し訳ございません」
また元の無表情の近寄りがたい様子に戻る。もう少し、崩れた様子を見たくなり、まだ何か聞きたいことはないかと聞く。
奴隷「……、今日の夕飯は何にいたしましょうか」
男「奴隷の食事は美味しいからな。何でも構わないよ」
奴隷「そう、ですか」
やはり、娘の少し困った顔はゾクリとさせられる。自分が元々そういうことで、喜びを覚える人間だったのではないか、そういう錯覚さえ覚える。
奴隷「……、恐れ入ります、どのようなことをお伺いすればいいのか」
男「そうか、あんまり俺には興味はないかな?」
そういうとますます困った顔になりながら、言い訳をしてくる娘を見て、深い満足を覚える。自分にはこんな面もあったのかと、驚く。
何も言わず立ち上がると、言葉も出せず困った表情の娘、が固まるのがわかった。ゆっくりと、わざと近づいてその状態を楽しんでから。
男「少し寂しいな」
スッと、娘の顎に優しく指を添えて目線を合わせさせる。抵抗はされず、少しの間ただ互いに見つめあった。
書き溜めはここまで。
なんでこないなことになったんやろかね。
乙!
むずむずするな
ベロちゅか
待ってるよ
>>40
ストーリー抜きでHシーン練習に終始すればよかったと後悔。まぁ、いいんだけど。
>>41
かも。
>>42
殊勝な。地味にこのSSを書き溜めてる時間が取れなくて止まってるけど、忘れてる訳ではないでや。まだもう少しだ、お待ちくだされ。
待ちくたびれるー
>>44
すまんのー
私は動けなかった。主人の目が何を求めているのか、何より命令であるお話をどうすればいいのか、ぐるぐると同じところを回る。
普段このようなことをされる方ではないことも、私の混乱に拍車をかけて。どうすればいいのかが、よくわからない。
男「どうした?」
奴隷「その…」
それ以上の言葉は出ない。主人の求めているのはいったい何なのか、答え(しじ)を与えられなければ、奴隷は動くことができない。
男「おっと、こんな時間か。そろそろ夕飯の準備を頼むよ」
奴隷「…畏まりました」
そう言って主人は私から離れていく、胸を撫でおろしながら思ったのは、なぜか少し残念な気持ちだった。
食事をとる時も、普段は主人を見ないようにしている。しかし、ここ最近の主人との交流もあって、どうしてもわずかばかり視線を向けてしまう。
主人はいつも通り美味しそうに食べてくださる。自分で作るより、人に作ってもらえるのはいいなと毎回おっしゃられながら。
そう言われることは、とても嬉しい。主人のお役に立てることは、奴隷として、世話役として、とても名誉なことだ。
食事についても問題がなかったことに胸をなで下ろしながら、自分も食事に集中することにした。
今でこそ少し慣れが出てきてしまったけれど、このような食事をいただけるのは、ここに来てからが初めてだ。ブイヨンを使った上品なスープと、白いパン。そして鶏肉のソテーとサラダ。世話役の時は雑穀スープとパン。奴隷の時は1日に一度パンと水がもらえればいい方だった。
ただ、上質な料理を食べているということとは別に、誰かと食事をするというのも、久しぶりだった。世話役の時は手早く食事を済ませるのも仕事の一つで、奴隷の時は同じ境遇のはずの仲間の中でも、支給されたものを奪い取ろうとしてくる者がいた。
自分の分を取られる心配もなく、そして落ち着いて食事ができる。そんな食事ができたのは、貧しくも皆と入れた孤児院の頃と、今この時だけだ。
心穏やかに過ごすことができる。それだけでも、私にはとても幸福なものだ。何らかの身の危険を感じない日々であることが、幸せであると考えている人は何人いるのだろう。
人として扱われない奴隷の日々が、私をそう思わせている。今も奴隷ではあるけれど、主人に人として扱われている。それだけでも、仕えるべき方なのだ。
その主人からあのようなことをされると、私はどうすればよいのか。わからない。答え(しじ)を与えられないことは、ただ、辛いことだ。
奴隷「失礼いたします」
娘の様子が少しおかしかった夕食を終えて、自室でくつろいでいた。そして夜伽のために、今度はいつも通りの様子の娘が入ってきた。
奴隷「本日は、どういたしますか?」
この質問にはあまり意味はない。拒否したところで娘は突っ立ったままになり、こちらが折れて夜伽を終わらせなければ帰ってはくれない。
もっとも、強く出て行けと言えばいいのだろう。ただ、何となく、それができないでいた。
頼むと伝えてベッドの横に座る。娘は両足の前に座ると、男の手慣れた様子でズボンと下着を脱がすと、そのままの状態の陰茎が姿を現した。慣れた様子でそれに手を伸ばしてくる娘を静止して、男はある提案をした。
男「たまにはなんだが、こちらの指示で慰めてくれ。これは命令だ」
そう言われて、そもそも拒否する意思もない娘だが、承諾して男の指示を待つ。
男「それじゃあ。とりあえず、手でしごいてもらおうか」
その指示に従い、恭しく陰茎に両手が触れる。少しだけ冷たい指先に、男は背中をぞわりと震わせた。
扱いがわかってきているのか、ただの手淫だけでもなかなかの快楽が伝わってくる。女日照りが長かった男だが、娘のおかげで耐性もついてきていて、その快楽を楽しむ余裕があった。
男「うん、気持ちがいい。次は咥えずに舐めてもらえるか」
畏まりましたの声の後、その舌先は手淫をしながら亀頭の鈴口を触れ、そのままふちをなぞるように流れていく。チロチロと動くそれは人間とは別の生き物のようで、まるで魔物に食われるような錯覚を覚える。
そんな錯倒した気分になるのも、娘がやはり美しいというのが前提にあるのか。徐々に回らなくなる頭で、男はそう思う。
気分が高揚したせいもあり、絶頂のタイミングは思ったより早くやってきた。
男「悪いが、咥えてもらえるか」
従順な娘がそれに逆らう訳もなく、口内にペニスを収める。生暖かく、やや粘性を感じるその中は非常に心地よく、その快楽に没入したい気分にさせる。しばらく止まるよう指示してその感触を楽しんだ。
男「そろそろ出そうだ。任せる」
返事をすることはできない娘は、行動で答える。丁寧に陰茎をスライドし、鈴口をなぞり、そして吸い上げる。何度目かのストロークの後、男は娘の頭に手を乗せてから、そのまま白濁液を流し込んだ。
やっぱりエロシーンは難しい…。普段書かないから書き進むのが遅いこと遅い事。
後はやっぱり、エロの表現ムズい。精進せねば。
これほど具体的な描写なのに…なんだろう…
岡山の文豪を見習って、どうぞ
これはこれでいいけどな
待ってるぞ
>>58-59
ふむふむ、淡白なのかねぇ
>>60
あ、うん
>>61-62
普段書かないゆえ、そう言われると助かるでや
>>63
時間かかってすまぬ。最近シーンは浮かんだから、書きためて近々つっこむ予定なり
おやすみ
主人の子種を飲み込む。独特の匂いと味がするものの、嫌な気分はしない。自分がしたことで、主人が快楽を得た証拠だと思うと、嬉しく思えた。
そのまま主人の陰茎を吸いあげながら、放した。
奴隷「夜伽はこれにて終了でよろしいでしょうか」
そう言われた主人は少し考えたような様子を見せる。普段、こういった事に淡白な方で問題ないと即答される。もしかしたら、自分の奉仕が足りなかったのかもしれない。
男「もうしばらく付き合って貰おうか」
奴隷「畏まりました」
改めて、口淫による奉仕を始めようとすると、主人はそれを手で制止された。
奴隷「どうされたのですか?」
男「ベッドに横になってもらおう」
どくりと、心臓が脈打つ音が聞こえた気がした。覚悟はしていたつもりだったのに、いざその段になると身体が緊張でこわばる。
男「…あまり言いたくはないんだけど、これは命令だ」
その言葉には逆らえない。命令と言われれば、それを拒否できるように、私は出来ていない。まるで、突き動かされるようにベッドの向かう。
奴隷「服は脱いだ方がよろしいでしょうか?」
それに主人は、必要ないと答えられたので後はそのままベッドに横になった。
主人が私の近くに来られる。これから起こることに考えを巡らせ、目は自然と閉じてしまっていた。だから、触れる柔らかい感触に目を開けてしまう。
男「そんな、驚いた顔もするんだな」
嬉しそうに言いながら、スッと、服の上から胸を触れてくる。おずおずとした様子で優しく撫でながら、揉み始めた。痛くはないかと問われ、いいえと答えると主人は少しだけ笑みを浮かべた。
衣擦れの音が少し広い寝室を覆い、主人の息遣いで自分が興奮していくのがわかる。自分以外が身体を触ってくることに嫌悪感はなく、もし主人以外だったらと想像して、一瞬身体が震えた。
男「嫌か?」
言葉は出せず、首だけ振って意思表示をした。主人は再度私の身体を触り、服を脱がせた。気持ちいい、というない感覚はない。ただ、誰かに触られているという興奮が火照らせ、肌に触れる外気が考えているより冷たく感じられる。
主人の、ごつごつとした指が乳房を触れる。指を通して主人の体温が身体に伝わり、脈が早まっていく。そして、開いた手で首筋やうなじ、わき腹をかすかに感じられるような強さで流すように触れていく。
その、どこか手慣れた感じが、心奥のざわめきを覚えさせる。
奴隷「その…」
言葉にするべきではないと思いながら、わずかに漏れてしまう。主人も呟きを聞いてしまい、こちらの言葉を待ってしまった。
奴隷「こういうことは…、その…、慣れていらっしゃるのですか?」
主人がこういう行為に慣れていることを聞いて、自分はどうしたいのだろう。
男「知識を得ただけさ」
それだけで、こんな風に手慣れた様子で愛撫は出来るとは、少し思えない。
男「いつも、奴隷がやってくれるだろ? たまのお返しと思ってな」
照れ隠しのように笑う主人の言葉の意味を、反芻していた。
奴隷「私は奴隷の身、主人が愉しむ為でされているのであれば良いのですが、お返しなどお考えいただかなくても大丈夫です」
男「……、じゃあ俺がしたいことだ。これは命令、いいね?」
いいねと問われても、拒否する権利などない。
男「じゃあ、再開するよ」
主人が触りやすいように身体の位置を動かす。これは、主人がしたいことなのだからと、頭の中で何回も呟く。自分の為と思うと、何かが崩れてしまいそうだった。
だんだんと触られていることが、わずかに快楽へと変わってきた頃に、主人は少し衣服の隙間から自分の陰部へと手を滑らせてくる。
少しだけ湿った音が聞こえた気がした。自分でもそういう目的で触ったことがないその部分を触られると、快楽よりも違和感の方が強かった。
男「さ、てと。俺もプロじゃないし、やりやすい体勢になるよ」
私の上半身を起こさせ、主人はその後ろに回り、軽く背後から抱きしめるような形になる。左手は乳房、右手は陰部をまさぐる。
快楽よりも淫らなことをしている、という意識と、何であれば主人にしていただけているという事実が、身体の興奮を高めていく。
奴隷「んん…、ふ」
息が、漏れる。
男「こっち向いて」
耳元で囁かれる優しい命令は、抗いようもないほどに甘美なものとして頭を通り過ぎる。顔を主人に向けさせていただくと、唇を奪っていただき、舌を口内に入れてこられた。
奴隷「じゅ、ん…、ふ、あ」
自分が動かしたおずおずとした舌の動きに、主人の舌は合わせるように動いて絡み合う。息がしづらく、頭がぼんやりしていくのに拍車がかかる。
いつしか、触られている部分と、主人と触れている部分も快楽として感じられるようになってきた。
奴隷「あ、はあ、んん」
漏れる息も、抑えられない。
手の動きは、少し早くなったものの、優しさが伝わってくる。本来ならゆるゆるとした快楽かもしれない、しかし、快楽とは無縁だった私にはそれに抗う術を知らない。
身体が少しずつ身体が痙攣してくるのがわかる。そして、身体の奥底から、何かが、何かがくる間隔。
奴隷「しゅ、人様。あ、ん。や、や…、ふあ」
無意識の制止の声も出せないまま、そのゆっくりと動いていたその感覚が、一気に頭を貫き。
奴隷「………ぁぁあ―――!」
全身がこわばり、その感覚に任せたあと、身体が大きく痙攣した。
書き溜め終了。前回淡白で快楽感じてなさげじゃね? という指摘を元に、奴隷に気持ちよくなってもらったよ。
エロいといいんだけども。
おっきした
>>75
ありがとう。
一応の生存報告。エロもんはマジでシチュエーション浮かばないと先々かけなくて済まぬ orz
今度連休できればそこで頑張りたい。
ほ
続き頑張れ、待ってます
気絶してしまった娘を部屋に運び、少し悶々とした気持ちはあったが、何とか眠りについた。そして今日の朝はいつもなら、局部から感じられる快楽で目を覚ますが、今日に限ってはなかった。
男も慣れないことをされて、娘は疲れで眠ってしまっているのだろうと答えを出してから、寝床から起きる。いつもなら彼女に衣類を準備してもらっているのもあり、それを探しているのに手間取った。
奴隷「申し訳ございません」
その様子を見た娘は、素早く男の代わって衣類を準備し始めた。
衣類を手渡してくる娘の表情は、いつもの無表情ではなく、すまなさそうな表情とどこか頬が赤らんでいるようにも見えた。
男「昨日はどうだった?」
そう言われて、娘の頬が更に赤くなったように男には見えた。
奴隷「ありがとうございました…」
答えにはなっていなかったが、労う為に男が肩を触れると、少しだけ震えていることがわかり、少し口元を緩めて満足感を男は得た。
少し遅れた朝食を2人でとる時も、いつものように会話はなかったが、2人の間で流れる空気はいつもと違っていた。娘は意識しないように努めているが、男へ向ける視線の数が増えている。
男「どうかしたか?」
それに気づいた男が、意地が悪いと理解しつつも、娘に尋ねる。目を伏せ、娘が答えるのは何もないというわかりきったものだ。
いじらしい様子から、更に娘をいじめたい気持ちにかられたが、男はそうかと答えて食事に戻った。
それから日々はいつも通りだ。男は書き物をして、その姿を後ろから娘が見守る。そんな当たり前の日々。
ただ、やはり男が触れようとすると、娘は身体を硬直させるようになった。そのことを考えると少々強引すぎたかと男は思う。
もっとも、硬直するだけでそのことを自体を嫌がらるような素振りはない。ただ、それは奴隷として逆らいようがない諦めからきているものなのかは、計れないでいた。
男「ふぅ、一区切りつけるか」
娘にティータイムの準備をするよう指示し、男は身体を軽くほぐしてから、娘が向かったキッチンに少し遅れて向かった。
その、と声を出したのは娘からだった。仕事に関わること以外では、話しかけてくることのない娘が、そのまま言いよどんでしまったとはいえ、そうしてくれたことに男は少し嬉しかった。
どうしたという問いに、何もないという答えを聞いて、ムズムズと沸く悪戯心に導かれるまま。
男「手慣れていたか?」
返事の代わりに雄弁に答えたのは、その赤い表情だった。
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