母「起きなさい!16歳の朝よ!!」 男「んぉ?」 (48)

母「16歳の旅立ちの朝よ!」

男「はっ、そうか!今日が16歳になる日…」

男「国王陛下のところへ行かなきゃ」

母「行ってらっしゃい、母さん着いて行こうか?」

男「いいよ恥ずかしい!」

男「じゃ、行ってきまーす!!!」

母「あの子も16歳なのね、あなた…」

母「あなたが漁へ行って帰らないまま10年が過ぎましたよ」

―城

国王「来たか、男よ」

男「はい!国王陛下!」

国王「この日をどれほど待ち侘びたことか…」

国王「そなたは16歳になった本日!父親を探すため、この国を出るのじゃな…」

男「はい!父は必ず生きていると信じています!」

国王「うむ、いい目をしておる。これ、大臣!」

大臣「ははっ!」

国王「彼に餞別を」

大臣「はっ!こちらに」

男は3000ゴールドを大臣から受け取った。

国王「しかし一人旅は辛いだろう、街の酒場で仲間を募ると良い」

男「ありがとうございます!それでは、私はこれで!」

国王「うむ!行ってまいれ!!あ、武具屋で装備を整えるのも忘れるでないぞ」

男「はい!失礼致します!」

―城下町

男「さて、まずは装備を整えるか…」

男「ごめんください」

武具屋の店主「らっしゃい、いい装備が揃ってるぜ!」

男「軽めの装備ってありますか?」

武具屋の店主「そんならこの細身の剣と堅い魔物の皮で作った防具でどうだい?」

男「確かにこれなら動きにあまり支障がなさそうだ、いくらですか?」

武具屋の店主「全部で1200ゴールドだ」

男「よし、それ買います!」

男「さて、次は酒場だな…」

―酒場

男「あのー」

マスター「なんだい、ちょっと酒を飲むには早いみたいだな」

男「あはは、ここで旅の仲間を探しているのですが」

マスター「ふーむ、とりあえずこの果実ジュースでも飲みながらまっててくれ、サービスするよ」

男「ありがとうございます」

―――15分後

マスター「連れてきたぞ!屈強な男たちだ」

戦士「なんだこのガキは」

武闘家「こんな奴の仲間になるなんてごめんだね!」

盗賊「…俺も却下」

男「…」

マスター「ダメそうだな」

男「こう、もうちょっと…なんていうか、旅、始めました。みたいな人いないですか?」

マスター「うーん…そうだなぁ…」

?「待ってくださーい!!」

男「お?」

僧侶「ど、どうも!…ぜぇ…ぜぇ…」

男「ど、どうも…」

マスター「お前はすっこんでろ!」

僧侶「あなた、旅に出られるんですよね!!」

男「あ、はい…」

僧侶「是非とも私を連れて行ってください!修練を積みたいのです!」

マスター「いいから!!お前は戻れ!!ほら!!」

僧侶「あ~~~~~~!!!」ズルズルズル



マスター「邪魔したな、俺の娘なんだ」

男「そ、そうなんですか…」

マスター「しかし申し訳ない、ここにいる奴らはちょっと気性が荒くてあんたには向かなそうだな」

男「ははは、そうですね。とりあえず一人で旅に出ることにしますよ。それじゃ!ジュースごちそうさまでした!」

マスター「気ぃつけてな」

―最初の国周辺

男「とは言ったものの、一人旅はきついかもな…」

僧侶「全くですね!」ドヤァ

男「うわっ!?びっくりした」

僧侶「えへへ、お父さんに内緒で出てきちゃいました」

男「いや、駄目だろそれ…」

僧侶「でも、酒場にいる人達は何か怖いし」

僧侶「どうせなら一緒に修練を積めたほうがお得じゃないですか!?」

男「そうなの?」

僧侶「そうなんです!!」

男「うーん、まあいいや、とりあえず自己紹介、俺は男」

僧侶「私は僧侶です!」

男「僧侶ってことは回復呪文を使えるのか?」

僧侶「もちろん!…小回復呪文だけ」

男「無いよりずっと良いよ、よろしく」

僧侶「はい!よろしくお願いします!」

僧侶「はっ!男さん、後ろ!」

男「後ろ?うわっ!こいつは!」

グール「うぅぅ…」

僧侶「気をつけてください!噛み付かれたり引っ掻かれたりすると毒をもらいますよ!」

僧侶「ちなみに私は解毒呪文を持っていないので解毒草を沢山持ってきてます!安心してください!」

男「そういうことじゃない気が…」

グール「がああああっ!!」

男「くぅっ!!」

男「人間形だと、斬るのをためらっちまうな…!!」

僧侶「えいっ!」ボグッ

グール「あがぁ」

僧侶「こいつめ!!」ボグッボグッ!!

男「…」

僧侶「死ねっ!死ねっ!!」ボグッボグッ!!

グール「」

男「…そ、その杖強いね」

僧侶「でしょう!神のご加護があるんでグールとかには更に強いです!」

男「なるほど…(俺いらないんじゃないかな)」

男「そういやさ」

僧侶「はい?」

男「僧侶って歳いくつなんだ?」

僧侶「17ですよー」

男「と、歳上」

僧侶「じゃあ私がお姉さんですねー」

男「1個しか変わらないけどな」

僧侶「ですねぇ」

男「あ、次の街見えてきた」

僧侶「おおー、そういえば男さんは何で旅に出たんですか?」

男「俺は父さんを探すためだよ」

僧侶「そうなんですか、頑張りましょう!見つかるまで私もお手伝いします!」

男「良いの?でももしかしたら何年もかかるかも…」

僧侶「いいんですよ、さあ!次の街に入りましょう!」

―次の街の酒場

男「仲間を探しているのですが」

マスター「それならあいつを連れて行ってくれ、不気味で誰も仲間にしたがらねえ」

盗賊「…」

男「あの、すみません」

盗賊「ん」

男「仲間になりませんか?」

盗賊「ああ、構わん」

男「よろしく」

盗賊「ああ」

男(よくわかんない人だな)

僧侶「お願いしますね、えーと」

盗賊「盗賊だ」

僧侶「お願いしますね、盗賊さん!」

盗賊「お前たちは何故、旅している?」

男「俺は父親探し」

僧侶「私は修練」

盗賊「そうか」

男「盗賊は?」

盗賊「金のためだ」

男「そうか、いいんじゃないか」

僧侶「そうですね、生きるためですし」

盗賊「そこは盗みはやめろとか言うとこじゃないか」

男「だって盗みで食ってるとは一言も言ってないし」

盗賊「そうか…」

「魔物だあああああああ!!」「ぎゃああああああ!!」

男「魔物!?」

僧侶「そんな、街にはそれぞれ結界が張ってあるはず…!」

盗賊「チッ、逃げるぞ」

男「逃げるだって!?目の前で人が…」

盗賊「親父さんを探すのが目的だろ、この街に用は…」

男「そういう問題じゃない!」

僧侶「そうですよ!!」

盗賊「…厄介事は嫌いなんだが、仕方ない」

男「よし、行こう!!」

ドラゴン「ガアアアアッ!!」

男「ちょっ…」

僧侶「ど、ドラゴンですか…!?」

盗賊「チッ」

男「これは勝てん…」

僧侶「で、でも、逃げたらこの街の人達が」

ドラゴン「グルルル…」

男「く、や、やるぞ!」

盗賊「やめとけ、奴の攻撃に当たれば即死だ」

男「そ、即死…」

ドラゴン「グルルル……」

僧侶「ど、どうしましょう。こっち睨んでますよ…」

見てたのに飽きたのか

男「勝てないのなら一か八か説得してみよう」

僧侶「確かにドラゴンは知能の高いモンスターですが説得なんて無理ですよ!」

男「説得出来なくても街の人を逃がす時間くらいは稼げるだろう」

男「二人とも街の人の避難は頼んだぞ!」

盗賊「チッ、しかたねーな死ぬなよ」

ゴミニートのチンカス屑カスのハゲ悪臭漂う豚メガネ野郎でごめん

>>45
まったくこれだからボンクラクズヒキニートのゴミ屑カスのハゲ悪臭漂うキモ豚メガネ野郎は困るよ

>>46-47
彡⌒ ミ
(*´Д`)ハァハァ

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