女「おや……君は?」 【安価】 (38)

女「何となく見覚えがあるような気がするんだけど、ボクの気のせいかな?」

女「ああ、ごめん。実を言うとボクは人の顔を覚えるのは大の苦手でね」

女「だから、君の顔に見覚えがあるような気がするんだけど、それが本当なのか勘違いなのか、イマイチ自信が持てないんだよ」

女「君はどうだろう? ボクに見覚えがあるかな?」


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女「そうか……君には見覚えがないんだね」

女「という事はボクの勘違いという事か。ごめんよ、急に話しかけてしまって」

女「ただ、一応君の名前を聞いてもいいかな? ひょっとしたら、君が記憶喪失になっていて、ボクの事を忘れてるという可能性もあるからね」

女「そんな訳はない? ふふ。それはどうかな? 世の中っていうのは、多分、君が想像している以上に不思議が一杯だよ」

女「とにかく、名前を教えてくれないかな。名字だけでいいよ。それぐらいなら構わないだろう?」

女「ふんふん……。なるほど。そうだね。確かに君の名前はボクも聞いた事がないよ」

女「ありがとう。おかげで完全に勘違いだとわかってスッキリしたよ。間違われた君には悪いと思うけどね」

女「お詫びとして缶ジュースぐらい奢ろうか? 実を言うと、ボクも飲みたくなったから、これもついでみたいなものなんだけどね。どうする?」


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女「一番高いもの……か」

女「ひょっとして、君には遠慮というものがないのかな? 正直、少し引いてしまったよ」

女「そして、近場の自販機で一番高いものと言ったら、そこの薬局の前にあるアレの事になるんだけど、それも本気で言ってるのかな、君は?」

女「どうだろう。少し、心して答えて欲しいな。君はアレをボクに買ってきて欲しいとそう願っているのかい?」


下1

女「なるほど。そうか。わかったよ」

女「ボクは約束を破るのが嫌いだからね。女であるボクに、衆人監視の中、アレを買ってきて欲しいと君が願うのなら、そうしよう」

女「ただ、初対面でいきなり不躾ですまないけど、ボクは君の事も嫌いになったよ」

女「買ってきたら、これでボクはここから立ち去るよ。もう二度と会う事もないだろうね。それじゃ」

【女の自宅】


プルルル、プルルル

ガチャッ

女「もしもし」

『あ、もしもしー。女、どうだった? 相手に接触した感じは? アウト? セーフ?』

女「アウトだね。論じるに足りない男だったよ」

『そっかー。じゃ、予定通り、始末よろしくー。依頼者からは事故死でお願いされてるから』

女「わかった。明日には始末しておくから。後の処理はよろしくね。それじゃ……」

ガチャッ


【バッドエンド】

エピソード2

女の性格
1、元気
2、内気
3、前と同じ
4、その他(自由)

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女「おや……君は?」

女「何となく見覚えがあるような気がするんだけど、ボクの気のせいかな?」

女「ああ、ごめん。実を言うとボクは人の顔を覚えるのは大の苦手でね」

女「だから、君の顔に見覚えがあるような気がするんだけど、それが本当なのか勘違いなのか、イマイチ自信が持てないんだよ」

女「君はどうだろう? ボクに見覚えがあるかな?」


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女「……生憎、覚えてないね」

女「というより、その言い方だと、ボクと君がずいぶん親しげな……」

女「そう。まるでボクが記憶喪失にでもなって、君の事をすっかり忘れてしまったみたいに聞こえるんだけどね」

女「まさかとは思うけど、そんな事はないよね? 少し不安になってくるじゃないか」

女「ボクと君とはいつどこで会ったのが最初かな? 良かったら教えてくれないかい?」


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女「殺された? つまり、ボクが君を殺したという事だよね」

女「冗談はやめてくれないかな。特にそれは笑えないよ」

女「それじゃ、今度はまるで君が幽霊の様に聞こえるじゃないか。生憎、ボクはこう見えて怖い話が苦手でね」

女「大体、君は足がちゃんと二本あるし、体が透き通ってる訳でもないだろう? そんな下手な嘘はいいよ」

女「それで、本当はどうなんだい? ボクと君はいつどこで出会ったのかな?」


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女「ああ、そういえば……そんな事もあったっけ」

女「サンドイッチをくわえながら、遅刻遅刻と連呼しつつ、まるでジャッカルに追われるインパラの様な美しいフォームで華麗にぶつかってきた、あの君か」

女「道理で見覚えがあった訳だ。今の今まですっかり失念していたけども」

女「それにしても、君の方こそよくボクの事を覚えていたね。何か君の印象に残る事でもしたのかな、ボクは? それとも君の記憶力がいいだけの話かな?」


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女「おや、ずいぶん軽い事を言う口だね。誉められて恥ずかしいやら嬉しいやらなんだけど、あまりに定型句過ぎてちょっとね」

女「いかにも、誰にでも言ってます的なセリフは逆にマイナスだよ、ふふ」

女「でもまあ、こうして会えたのも何かの縁だね。君は今、何をしているのかな? どこかに就職したのかい?」


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女「ん? 君は年下だったのか?」

女「そうか。同い年だと思っていたんだけど、ボクの2つ下か」

女「将来の事は大切な事だからじっくり悩むといいさ、若人」

女「ん? あまりに適当過ぎないかって? そうかな……ボクとしてはかなり本気だったんだが」

女「それよりも、君はどうしてこんな所にいるんだい? ボクとしてはそっちの方が気になるんだけど」


今いる場所
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女「夜の噴水公園に、男一人でいる訳だからね。そりゃ気にもなるよ」

女「ひょっとして、これからデートなんじゃないか、とかね。もしそうだったとしたら、ボクとこんな風に話をしていて大丈夫なのか、とかね。純粋な好奇心として気になるんだよ」

女「ああ、ボクかい? ボクの方はそんな理由なんかじゃないよ。ただ単純にここから見えるこの景色が好きなだけだよ」

女「特に夜はそうだね。ライトアップしてるから、イルミネーションがとても綺麗で、まるで宝石箱を眺めているようなそんな気持ちになれるんだ」

女「さて、それで……」

女「君の方はどうしてここに? 良かったら理由を聞かせてくれないかい?」

女「ふうん……そうなのか」

女「ボクはそのセリフをどう捉えるべきなんだろうね?」

女「本当は何か別の理由があるのだけど、それを隠しておきたいから、嘘をついていると考えるべきだろうか?」

女「それとも、君のその運命めいた言い回しを、純粋な乙女のように素直に信じるべきなんだろうか?」

女「あえて君に聞くけど、君としてはどっちにすべきだと思う?」

女「なるほど。嘘か……」

女「生憎、ボクはとっても天の邪鬼でね。嘘と言われると、逆にそれを信用しないんだよ」

女「つまり、君は本当に何となくここに来たってボクは考えるんだ。ここに来なきゃいけないっていう使命感を持って、君はここに来たんだってね」

女「だとしたら、その理由は何だろうね? とても気になるところだよ」

女「例えば、無意識的に幽霊に呼ばれたとか、もしくは誰かにここに来るよう暗示をかけられたとか、あるいは潜在意識の中でここに来なきゃいけないという記憶が君の中に眠っていたとか」

女「ん? ボクかい? そうだね。結構そういうオカルトっぽい話も好きだよ」

女「それで、実際のところはどうなんだろうね。何だか本当に気になって気になって仕方がなくなってきたよ」


1、幽霊説
2、暗示説
3、記憶説
4、本当に何でもない。たまたま
5、実は女の後をつけてきた
6、その他(自由)

下1

女「そういえば、こういう経験は子供の頃から何度かあった? という事は、暗示でも幽霊でもないね、きっと」

女「何かが君の記憶の中に眠っているんじゃないかな? ひょっとしたら、無意識的に封印した記憶とか……」

女「あるいは前世の記憶とか……」

女「更に言えば、強い衝撃を頭に受けて忘れてしまった記憶の一部とか……ね」

女「君は子供の頃にひどい事故とかにあった事はあるかい?」


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女「そんな事が……」

女「そして、『誰かに』という事は、その犯人は未だにわからずじまいという事だよね」

女「誰なんだろうね、その人は。気になるよね」

女「そして、その時の事故によって忘れてしまった重大な記憶が、未だに君の脳には残ってるかもしれないね」

女「もしそうだったとしたら、どうだろう? あくまで仮定の話だけどね」

女「何で君は噴水公園に来なければならないと思ったのかな?」

女「一体、その事故と何が関係しているんだろうね」


1、人
2、場所
3、出来事
4、その他(自由)
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女「残念かもしれないが、ボクにはそんな記憶はないよ。つまり、それは君の嘘だ」

女「そもそも話が矛盾してるしね。早い話、君は真面目にボクにそれを答えるつもりはないという事だね」

女「なら、何故、真面目に答えないのかな? やっぱりボクがこういう面倒くさい性格をしているからかい?」

女「うん、そうなんだよ。昔からそういう事はよく言われていてね。ボクは性格がまるで可愛くないそうだよ」

女「君はどう思う? ボクの性格について、君はどう感じているのかな?」


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女「魅力的、ときたか……」

女「本当にもう、君は口から生まれてきたような男だね。よくそんな恥ずかしいセリフが平気で言えたものだよ」

女「いや、嬉しいんだけどね。ボクも女の子だし、誉められて喜ばない女の子なんてまずいないから、ボクも例外じゃないってだけなんだけど」

女「でも、ボクと君とはろくに話してもいないだろう。それで、いきなりそんな事を言われても、ボクとしても戸惑うんだよ。お世辞だとわかっていてもだよ」

女「ん? 君の性格についてかい? そうだね。軽さと不誠実さが全身から滲み出てる感じはするね」

女「君は多分、誰に対してもそういう事を言うイタリア人の様な男なんだろう? 違うのかい?」


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