剣士「魔王討伐のためなら雇われてやる」勇者「ほう」 (5)

剣士「断らせてもらう」

商人「大事な荷物を積んでいるんだ、頼む」

剣士「俺はボディガードなんて安い仕事は引き受けないんだよ」

商人「なら・・・倍の依頼料を出そう。どうだ?」

剣士「金額の問題じゃないんだよ。他の奴に依頼しろ」




受付「ねえ、剣士さん。最近どうしたの?全然依頼を受けてくれないってお客さんからクレームがたくさん来てるけど」

剣士「俺は俺に見合った依頼しか受けないって決めたんだ」

受付「『なんでもやります!』が口癖の剣士さんがこんなことを言うなんて・・・」

剣士「」


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盗賊「本当にどうしちまったんだよ、剣士」

受付「あ、お疲れ様です」

盗賊「おう。いやー、アバレヤナギって殴っても切っても倒れねえの。固いしすぐ再生するし」

盗賊「だから燃やしてやったよ、これでしばらく森は静かになるな」

受付「ありがとうございます」

剣士「・・・功績が欲しいんだ」

盗賊「功績?」

剣士「つい先日、勇者様が魔軍四天王の火炎将軍に殺されたらしいな」

受付「はい」

剣士「それに伴って、新しい勇者を選定するらしい」

盗賊「もしかしてお前・・・」

剣士「ああ、俺は勇者になりたい」

盗賊「似合わねえなあ、剣士が勇者って」

剣士「大それたことを言ってるか?俺」

受付「失礼なのはわかってますけど、剣士さんには似合いませんね。でも・・・」

剣士「?」

受付「剣士さんが勇者になれたらギルドの宣伝になりますね!」

盗賊「ははは、受付ちゃんの言うとおりだ。頑張ってみろよ」

剣士「二人とも、普通に応援してくれてもいいんじゃ」

受付「はいはい。それで、どんな依頼が受けたいですか?剣士さんに優先的に回してあげます」

剣士「ドラゴン、ゴーレムとかの大型魔物の討伐かなあ」

受付「大型魔物ならホワイトドラゴンの討伐依頼がありますね」

盗賊「おっ」

剣士「じゃあその依頼で。盗賊も来るか?」

盗賊「お供させてもらいますよー」

受付「出発は明日の朝でいいですか?」

剣士「ああ」

受付「では馬の準備をしておきますね」

盗賊「よろしくー、受付ちゃん」


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