鎮守府一武道会(63)
※このssの艦娘は全員提督Love勢です
※独自の解釈、そこそこの厨二要素を含みます
※更新頻度はランダムですが遅くても一週間に一回は更新しようと思います
ある鎮守府に一人の提督がいた。
戦艦も、空母も、駆逐艦も、全ての艦娘を分け隔てなく愛した。
艦娘もその愛情に応えるように次々と海域を攻略していった。
しかし何度挑んでも2-4が攻略できなかった。
毎回ボロボロになりながら帰ってくる艦娘達を見て、戦果を挙げられませんでしたと泣きながら語る彼女達を見て
---提督は遂にケッコンカッコカリを決意した
ワアアアアアアア!!
青葉「さぁやってまいりました鎮守府一武道会。実況はこの青葉と」
霧島「解説の霧島です。よろしくお願いします」
青葉「全ての艦娘の中の頂点に立ち指輪を手にするのは誰なのか気になりますね霧島さん」
霧島「そうね、ここの艦娘達は私も含め一人残らず提督が好きですから私のデータ分析でもどうなるかはわかりませんね」
青葉「流石の霧島さんでもわかりませんか。それにしても凄い規模ですね鎮守府にこんな大きな会場があったなんて知りませんでしたよ」
霧島「ええ、なかったので急遽作らせました。明石さんと夕張さんが1週間寝ずに働き続けてくれましたからね」
青葉「あの二人が可哀想で仕方ないですね。今度提督の古着をプレゼントしましょう」
霧島「まあその間に予選もできたんで良かったわね。本戦に出場するのは誰かしら」
青葉「はい、では本戦に出場する8人の強者達を発表しましょう」
青葉「はい、では本戦に出場する8人の強者達を発表しましょう」
青葉「まずは戦艦部門、最も熾烈と言われた部門で見事本戦出場資格を取ったのはこの二人です!」
青葉「提督が好きなのに理由なんていらない!私から永遠に目を逸らさないで!英国生まれの帰国子女、金剛さんです!」
金剛「提督の指輪を狙う娘は消し炭にするネー!」
ワアアアアアアア!!!
霧島「流石お姉様です。私達金剛型も鼻が高いですね」
青葉「お次はこの方、提督への愛は超弩級!艤装の重さは愛の重さ!知名度だけならナンバーワン、大和さんです!」
ワアアアアアアア!!!
大和「ホテルはホテルでも提督専用のホテルです!」
霧島「これは強敵ね。まさか46㎝砲が仲間に向けられる日が来るとは思わなかったわ」
青葉「続いて空母部門、正規空母、軽空母から一人という厳しい条件の中予選を突破したのはこの二人です」
青葉「正規空母はこの方!言葉ではなく行動で愛を示す!提督の隣の制空権は譲らない!クールビューティ加賀さんです!今日も提督の周りに恋の烈風が吹き荒れるぅ!」
ワアアアアアアア!!!
加賀「こればっかりは譲れません」
霧島「これは予想通りね、彼女言葉には出さないけど相当提督の事好きですから」
青葉「そして軽空母はこの方!一体誰が予想できたか、いつも飲んだくれているのは仮の姿!生きる世紀末、隼鷹さんです!」
エエエエエエエエエ!!!
隼鷹「ヒャッハー!」
霧島「これは予想外ですね、てっきり鳳翔さんが来ると思ってました。彼女も提督の事が好きだったんですね」
青葉「続いて重、雷、軽巡部門です!それぞれの持ち味を活かして予選を突破したのはこの二人です!」
青葉「一人目はこの方!俺の愛は世界標準を軽く超える!『ふふ、怖いか』は提督への告白の言葉と専らの噂!天龍さんです!」
ワアアアアアアア!!!
天龍「まあしょーがねーよな、好きになっちまったんだし。皆纏めて沈めるしかねぇか」
霧島「これは驚きですね。彼女は本戦に出場する艦娘の中で唯一練度が99未満の艦娘です、最高練度に達してないのにこの予選を勝ち抜くとは相当の潜在能力を秘めているかもしれませんね」
青葉「お次はこの方!愛の形は人それぞれ!提督への罵倒は愛情表現の裏返し!クレイジーサイコレズ、大井さんです!北上さんにはもう飽きたのか!?」
ワアアアアアアア!!!
大井「勘違いしないでください。私はただ提督が他の女とイチャつくのを見るのが嫌なだけです。青葉はあとで工廠裏にきなさい」
霧島「雷巡は装甲が薄い代わりに非常に強い雷装値を持っていますからね。ひょっとしたらいけるかもしれません」
青葉「最後は駆逐艦部門!数いる駆逐艦の中から激戦を制したのはこの二人です!」
青葉「火力は最早重巡並!改二になってぽいは捨てたが提督への愛はぽいできない!ナイトメア、夕立さんです!」
ワアアアアアアア!!!
夕立「勝ったら提督と素敵なパーティを開くわ!勿論夜戦用のね!」
霧島「彼女の火力は凄いですからね。夜戦に持ち込まなくても戦艦や空母を倒す可能性は十分に有りますよ」
青葉「最後はこの方!私が世界で一番速い!友達ができないなら恋人を作ればいいじゃない!あらゆる属性を詰め込んだ結果奇跡的にマッチした艦娘、島風さんです!」
島風「速く走るのは好きだけど提督と一緒に走るのはもっと好き!」
霧島「彼女速さは鎮守府一ですからね。それをどう活かすかがポイントとなるでしょう」
今回はここまでです。ちなみにトーナメント表は
一回戦
①加賀VS天龍
②大井VS島風
③金剛VS夕立
④隼鷹VS大和
二回戦
⑤、①と②の勝者
⑥、③と④の勝者
決勝
⑦、⑤と⑥の勝者
です
どうも>>1です。酉つけがてら少し投下
青葉「さあ一回戦は加賀さん対天龍さんですがどっちが勝つんでしょうか」
龍田「天龍ちゃん頑張って~」
青葉「客席からは姉妹艦である龍田さんがまるで授業参観にきた母親のように手を振って応援しています!天龍さんは恥ずかしくてそっぽを向いているようです!」
天龍「べ、別に応援なんていらねーし」プイッ
龍田「うふふ、そうくると思ったわ~。さあ皆出番よ、一緒に天龍ちゃんを応援しましょ。せーの」
駆逐艦達「「「「「天龍お姉ちゃん頑張って~」」」」」
青葉「あれは天龍さんといつも一緒に遠征に行っている駆逐艦達だー!殺伐とした空気が一気に和みます!天龍さんも顔が真っ赤だー!」
霧島「あれはかなり照れてますね。嬉しいけどどう振る舞えばいいかわからない、といった感じです」
天龍「うるせぇ!実況すんな!」
加賀「いい応援ね、天龍お姉ちゃん」
天龍「お前も便乗すんな!」
赤城「こちらも負けてられません、加賀さーん!」
青葉「正規空母の赤城さんも加賀さんに激励の言葉があるようです!」
加賀「なんでしょう赤城さん」
赤城「優勝したら間宮さんのアイス券あげますよー!五航戦が!」
翔鶴・瑞鶴「「!?」」ガタッ!
加賀「それは流石に……気分が高揚します」キラキラ
青葉「なんということでしょう!自分のではなく五航戦のアイス券を譲るという鬼畜行為!」
翔鶴「今月の……アイス券が……」
瑞鶴「翔鶴姉、しっかりして!」
青葉「それぞれ独特な応援があって素晴らしいですね。この闘い、霧島さんはどう思いますか?」
霧島「今回は私がデータ分析する必要はありませんね」
青葉「へ?なんでですか?」
霧島「……」
天龍「へっ、あんたも運が悪いね。一回戦でこの俺と当たっちまうなんてな」
加賀「……」
天龍「相変わらずそっけねえなぁ。まあいいか、とっとと始めちまおうぜ」
加賀「……そうね」
天龍「おい、これはどういうことだ?」
青葉「おーっとどうしたのでしょうか!?加賀さんは一向に艤装を展開する気配がなぁい!」
加賀「……貴女、練度は今どれ位だったかしら」
天龍「あん?98になったばかりだがそれがどうかしたのか?言っとくがそれでも予選を勝ち抜いてきたんだ、たった1の練度の差なんて無いに等しいぜ」
加賀「確かに貴女がその練度で予選を突破した実績は高く評価するわ。圧倒的なまでの戦闘センスね」
天龍「褒めたって何も出ねぇぞ。それにその相手にお前は艤装無しで闘おうとしてるんだぜ、自殺行為じゃねーのかよ」
加賀「それでも貴女はこの舞台に立つには早すぎる」
青葉「加賀さんは未だに艤装を展開していない!これはまさか貴女など艤装無しでも倒せるというアピールか!?」
天龍「ごちゃごちゃ言っても仕方ねーしな、後で艤装を展開しなかった事を後悔しても知らねぇぜ?」スチャ
加賀「かかってきなさい、格の違いを見せてあげるわ」クイッ
天龍「いいぜ、見せてやるよ。この世界水準を軽く超えた俺の力をな!」
青葉「ああっと!天龍さんが加賀さんに向かっていきました!このまま加賀さんは何もせずに負けてしまうのかぁ!?」
加賀「……」スゥ
青葉「今やっと加賀さんが動きました!ゆっくりと散歩でもするかのように歩いています!そのまま、そのまま天龍さんと交差し……ええええええ!?そのまま何事も無かったようにすれ違いました!どういうことでしょうか!?」
霧島「あら、貴女には見えなかったのかしら」
天龍(俺の刃は確かにあいつを捉えたはずだった。この手で切り刻んだはずだった。なのに、なのに何故俺の視界から奴が消えてるんだ?)
『…… 鎧袖一触よ』
天龍(ああ……耳元で囁かれてようやく理解した。俺は負けたんだな。今頃首筋に痛みが来やがったぜ……)
天龍「 チッ、これじゃあ前にも後にも進めねぇな…龍田…悪ぃ…先に逝くぜ…」ドサッ
青葉「天龍さんダウン!気絶している模様です!という事は勝者は加賀さんです!」
ワアアアアアアア!!!カガサンカッコイイー!!スゴイワー!!オオメシグライー!
加賀「本当に貴女は強いわ……並の中ではね」ドンッ!!
青葉「流石加賀さん!勝ち方までクールです!でもどうしてここまで差があったのでしょうか。正規空母ってそんなに凄いんですか?」
霧島「違うわ。軽巡だろうが正規空母だろうがここまで大きく性能が違うなんてことはないわ。違いは練度よ」
青葉「練度?でもたった1しか違わないじゃないですか」
霧島「ああ、そういえば貴女はまだ最高練度に達してないからわからないのね。確かに97と98はそこまで大差はないわ。でも98と99はまるで違う」
青葉「そういえば青葉聞いたことがあります。練度99に必要な経験値は大本営の累計経験値を100万というキリのいい数字にしたいという遊び心のせいでバランス崩壊してしまったと」ゴクリ
霧島「そう、大本営の粋な心遣いを深海の様に深い心で受け止め、目を虚ろにしながら出撃と演習を繰り返し、もう他の艦娘育てようかと思い始めた時にようやく辿り着ける境地。それが最高練度よ」
青葉「そ……そんな……」
霧島「天龍さんの戦闘センスは確かに圧倒的だわ。でも練度99の壁は才能を遥かに凌駕するのよ」
青葉「これは並の大会ではなく本当に選ばれた人、トップクラスの闘い。最高練度に達してない者はこの舞台に立つ事すらできないというわけですね。今更なんですけどなんでこの面子で2-4突破できないんでしょうか」
第二試合
大井VS島風
比叡「皆さんこんにちは、比叡です!」
霧島「あら、なんで比叡姉様が青葉の席に座っているのかしら」
比叡「青葉ちゃんならさっき大井さんに引きずられながら工廠裏に行ってしまったので急遽私が実況する事になりました」
霧島「……」
比叡「それにしても初戦からかなりハイレベルな闘いでしたね霧島」
霧島「ええ、でもおかげで会場も盛り上がってきたわ。鎮守府の経済効果も上がるでしょう」
比叡「そうね、私もカレー屋やってるんだけど後で霧島も来てよ。なんか場所が悪かったのか誰も近寄んなくてさ~」
霧島「では次の試合の選手に入場してもらいましょうか」
比叡「あれ?霧島?聞いてる?」
霧島「一人目は島風さんです」
ワアアアアアアア!!!
島風「おうっ!」
比叡「相変わらず可愛いねー島風ちゃん」
霧島「彼女の持ち味の速さをこの闘いでどれだけ活かせるかがポイントね」
霧島「二人目は大井さんです!」
比叡「……来ないね霧島」
霧島「おかしいわね」
比叡「あ、やっと来たみたいで……ヒエエエエエエエエ!」
大井「ごめんなさい、ちょっと遅れたわ」ニッコリ
キャアアアアアアアア!ナニアレー!
比叡「ヒエエエ!ヒエ!ヒエエエエエエエエ!」
霧島「落ち着いてください比叡姉様、そこで泥のように眠ってる明石さん投げつけますよ」
比叡「ヒエエエエエエエエ!だって霧島、大井ちゃんが全身血だらけで来てるんだよ!誰でも驚くって!」
霧島「安心してください。私のデータ分析によるとあれは全部返り血です」
比叡「え?……え?返り血って誰の」
霧島「さあ試合開始です!」
とりあえずここまで、続きは夜で
大井「どっからでもかかってきなさい、沈めてあげるわ!」ジャキ
島風「いいんだね?いくよ、連装砲ちゃん!」ビュン
大井「くっ!」カワシ
比叡「島風ちゃん凄い速いね霧島、でもあの速さを避ける大井ちゃんも相当凄いねー」
霧島「ええ、でも私のデータではまだ先があるわ」
比叡「またまたー、霧島も冗談上手いねー。今より速い島風ちゃんなんて見たことないよ」
霧島「比叡姉様はなんとも思わないの?彼女が連装砲ちゃんを持ちながら動いていることを」
比叡「あ、確かに。連装砲ちゃんってああ見えて結構重いんだっけ」
霧島「ええ、ああ見えて20~30kgあるわ。それを持ちながら動いてあの速さ。もしそれを外したら」
比叡「……どうなるの?」
霧島「さあ?だって今まで外した事なかったからわからないわ」
島風「すっごーい!よく避けたね!」
大井「確かに鎮守府一速いだけはあるわね。でも所詮この程度ね、大したことないわ」
島風「ふーん、確かにこのままじゃ勝てないかもね。……ごめん連装砲ちゃん、降りてくれる?」
連装砲「キュー」
島風「大丈夫、すぐ終わらせるから。そこで待ってて」
連装砲「キュー!」
大井「そんなおもちゃ外した所でがはっ!」メリメリ
島風「連装砲ちゃんはおもちゃじゃない!友達だよ!」
比叡「え?え?今瞬間移動したの!?大井ちゃんいきなり吹っ飛んだ!?」
霧島「まさかここまでとは……。見事な腹パンが決まったのよ」
大井「(何?今の速さ……全く見えなかった……)」
島風「さっさと終わらせるんだから!」ヒュン
大井「がはっ!ぐふっ!」
比叡「ひええええええ!大井ちゃんが一方敵に殴られてるよおおおお!」
霧島「これは決まったかしら」
島風「私は友達が欲しかったの!」バキッ
大井「ごはっ!」
島風「でも誰も友達になってくれないから!恋人なら!私のそばにいてくれるから!」バキッ
大井「ぐふっ!」
島風「だから指輪が欲しいの!邪魔しないで!」ドカッ
大井「かはっ!」
島風「はあ……はあ……これだけ殴ればもういいよね」
大井「あなたの軽い拳なんかで……倒れるもんですか……」
島風「嘘……でしょ?」
大井「私はね、あなたみたいな半端な気持ちでここにいるんじゃないのよ」
島風「半端じゃないもん!本気だもん!」
大井「いいえ、半端で軽い拳よ。こんなんじゃ誰一人倒せはしないわ。あなただって本当はわかってるんでしょ?指輪を手にしても変わらないって」
島風「変わるもん!きっと提督は島風に構ってくれるもん!」
大井「ええ、確かに構ってくれるでしょうね。でもそれで本当に満足なの?それがあなたの望んだことなの?」
島風「……うるさい」プルプル
大井「指輪を手に入れた所であなた自身が変わらなきゃ何も変わらないのよ!」
島風「うるさいうるさい!もう喋るなああああああああああ!?」シュン
大井「……あなたに教えてあげるわ」ボソッ
島風「……え?」
ズガン!
島風「……」ピクピク
大井「これが……私の拳よ」
比叡「ひええええええ!あの島風ちゃんを一撃で沈めたああああああ!」
霧島「見事なカウンターでしたね。流石としか言いようがないです」
比叡「でも大井ちゃんには島風ちゃんの動きは見えなかったはずじゃ……」
霧島「おそらく第六感ね。来る日も来る日も雷撃を当ててるうちに見についたのでしょう」
比叡「雷巡って凄いね……。あ、そうだ。勝者、大井ちゃんです!」
ワアアアアアアア!!!
大井「本当に提督が好きになってから出直してきなさい」ドンッ!
北上「大井っち、なんだかんだ言って提督大好きだよね~」
球磨「素直じゃないクマ」
多摩「大井の愛は重いニャ~」
比叡「霧島、凄い戦いでしたね!」
霧島「ええ、両者共よく頑張ったわ」
比叡「……一つ聞いていいかな?」
霧島「なんですか比叡姉様?」
比叡「……なんでどっちも主砲や魚雷を使わなかったんだろうね」
霧島「……」
2回戦終了です。何番煎じだこれ……
私の中では大井はひたすらにツンデレ
青葉「第二試合大井さんが見せつけてくれましたね~」
霧島「あら青葉、戻ってきたの」
青葉「ええ。大変でしたよー、大井さんエグいのなんのって。死にかけてる私を提督が発見してくれなければやばかったです」
霧島「自業自得ね」
青葉「ジャーナリストにはよくあることですよ。でも入渠時間30時間とかありえない時間でして、へそくりのバケツ使って来ました」
霧島「どんなダメージを喰らえばそんな入渠時間がでるのよ……」
青葉「そんなことより次は第三試合、金剛さん対夕立ちゃんですよ!楽しみですねぇ!」
霧島「ええ、私も金剛お姉様の活躍が見れると思うとわくわくします」
青葉「さあ、両選手入場です!」
金剛「金剛デース!」
夕立「素敵なパーティを見せてあげるわ!」
青葉「さあ試合開始です!」
金剛「私は例え駆逐艦でも容赦しないデース」ゴキゴキ
夕立「ふっ、金剛さん。そう言ってられるのも今のうちよ」
青葉「夕立ちゃんは戦艦との戦いなのに随分落ち着いてますねー。勝算があるのでしょうか」
霧島「でも金剛お姉様の装甲はとても厚いです。あの火力では流石に致命傷を与えることはできないでしょう」
金剛「ヘーイ!先制攻撃ネー!」ドンドン!
夕立「遅いわ!戦艦の砲撃なんて止まって見えるっぽい!」サッ
青葉「流石戦艦!凄い爆風です!しかしその中から夕立ちゃんは無傷で出てきたー!」
金剛「まだまだいきますヨー!」ドンドン!
夕立「私にはそんなの当たんないわよ!」サッ
夕立「戦艦は主砲を撃ったあと反動で動けなくなるのは知ってるわ。覚悟しなさい!」ドンッ!
ズガーン!
青葉「おお!夕立ちゃんの主砲が金剛さんに直撃しました!」
金剛「駆逐艦の主砲じゃ私装甲は破れないネー!」ドンドン!
青葉「金剛さんも流石です!夕立ちゃんの砲撃を意にも介さず撃ち続けるー!」
霧島「素晴らしい戦い方ですお姉様」
夕立「無駄よ!私がどれだけイベント海域に出たと思ってるの、ヒットアンドアウェイはお手の物だわ!」サッサッ
金剛「くっ、しぶといですネー。しかしいくら私の砲撃を避けてその隙をついて攻撃した所で私の装甲を破る頃には絶対に一発入れてやるデース!」
霧島「例えお姉様の装甲を少しずつ減らしても一撃でも砲撃をまともに喰らえば一発で逆転されてしまうわ」
青葉「そんなのあんまりですね。これが決して抗えない艦種の差なのでしょうか」
霧島「そう、はじめから駆逐艦に勝ち目なんてないのよ」
青葉「でも夕立ちゃんが全部砲撃を避けきれば!」
霧島「そんなことできると思う?いくらお姉様の砲撃が遅くて避けやすいと言ったって一撃でも喰らえば終わりという緊張感、隣で爆音を聞きながら避ける恐怖、それを感じながら逃げ切るなんてできるかしら?」
青葉「そんなの無理ですぅ!」
霧島「彼女が捕まるのも時間の問題なのよ」クイッ
夕立「はあ……はあ……」ギロリ
金剛「そろそろ疲れてきたみたいデスネー。あなたはよく頑張りまシタ、駆逐艦でここまでできるのはおそらくあなたしかいないでしょう」
夕立「……まだよ」ボソッ
金剛「命乞いデスか?」
夕立「はじめからわかってたわ、私どれだけ砲撃を浴びせても無駄だって」
金剛「いいえ、無駄ではありませんでしたヨ、私は小破まで追い詰められましたカラ」
夕立「駆逐艦相手に小破なんてみっともないって顔してるわね。でもそんな余裕直ぐになくなるわ」
金剛「強がりはよすネ、あなたにはもう何もできまセン」
夕立「最初からわかっていながら私がどうしてこの戦法をとったかわかる?」
青葉「青葉、全然わかりません。奇跡とか狙ってたんじゃないですか?」
霧島「まさか……いえ、そんな事は提督以外にできるはずが……」
金剛「……まさか!条件を満たすタメ……!」
夕立「そう……砲撃二巡以上は達成している。私は駆逐艦に生まれて本当に良かったわ」
金剛「させまセン!」
夕立「いくわよ!我、夜戦に突入す!」
続きは夜またはでき次第で
ガシャーン!ウィーン!
青葉「空が暗くなりました!」
霧島「夜戦に入ったのよ。厄介な事になったわね、夜戦は火力に雷装値が加わる。これで夕立ちゃんの火力は……お姉様を越えたわ!」
夕立「 ソロモンの悪夢、見せてあげる!」
霧島「まずいわ!逃げてお姉様!」
金剛「くっ、反動で動けまセン!」
夕立「さよなら、金剛さん!」カットイン!
シャ!シャ!シャ!ドォォォォォン!
霧島「お姉様ああああああ!」
夕立「はあ……はあ……。これで……私の……」
金剛「これでfinish?な訳無いデショ!」ガシッ!
夕立「え!?」
青葉「ああああっと!爆風の中から金剛さんがでてきたああああ!しかしその姿はボロボロです!」
霧島「でもこれはチャンスよ、夕立ちゃんは完全に油断してる。しかも背後も取ったわ」
夕立「は、話しなさい!」ジタバタ
金剛「私は喰らいついたら離さないワ!」ギュッ
夕立「こんなことしたって私は無傷、あなたは大破。解けるのも時間の問題よ!」
金剛「そんな事わかってマース。少しでも時間が稼げればそれでいいのデス」
夕立「くっ(大破してるくせになんて力なの!)」
金剛「私はあなたを少し舐めてたみたいデス、ゴメンナサイ。」
夕立「そうよ!私達駆逐艦の夜戦火力は凄いんだから!」ギリギリ
金剛「確かに火力は凄まじかったデス。ですがその夜戦で装甲は上がりマスか?」
夕立「え?」ピタ
金剛「まだ私の砲撃が終わってないですヨ、この距離で撃ったらいったいどうなるんでしょうネ?」
夕立「そんな事できる訳ないでしょ!これは演習じゃないのよ、轟沈だって起こる!そしてあなたは大破してる!いくら装甲にかなりの差があるからって撃てる訳無いわ!」
金剛「私は勝つ為ならば……提督の指輪を手に入れる為なら沈んだって構いまセン」カチャ
夕立「うそ……でしょ?」プルプル
金剛「嘘じゃありまセン」ギロリ
シャ!
夕立「いや!離して!さっさと離してよおおおおおおおおおおおおお!」ジタバタ
金剛「嫌デス。悪い子にはお仕置きネー」ギュウ
シャ!
夕立「私もういいわ!指輪は諦める!諦めるからもうやめましょ!ね!もう終わりにしましょ!」ジタバタジタバタ!
金剛「もう遅いデス」ギュウウウ!
シャ!
夕立「ぽいぃぃぃぃ!ぽいぃぃぃぃ!」ポロポロ
金剛「 burning love」カットイン!
ドォォォォォォォォォォォォン!!!!
青葉「……」ポカーン
霧島「あ……あ……」カタカタ
比叡「お姉様あああああああああ!」
榛名「そん……な……」ガクッ
青葉「はっ!大変です!金剛さんが夕立ちゃん巻き込んで自爆しました!爆風でよくわかりませんが大丈夫でしょうか!?」
霧島「そろそろ……爆風が……」
金剛「けほっけほっ……ふぅ、危なかったネー」
夕立「」
青葉「二人とも無事みたいです!良かったです!本当に良かったです!」
時雨「夕立!大丈夫かい夕立!」バッ
夕立「ぽい~」大破
金剛「安心してくだサイ、気絶しているだけデス。砲撃は加減しまシタ。命に別状はないです……っとと」ヨロッ
比叡「お姉様!」ガシッ!
金剛「比叡、どうありがとうデース」
比叡「お姉ざばああああああああ!」ボロボロ
榛名「お姉様!」ダキッ
霧島「お姉様!」ダキッ
金剛「一体どうしたんデスか?」
比叡「どうじだぼごうじだぼだいでずよ!(どうしたもこうしたもないですよ!)」ボロボロ
「榛名は……榛名は大丈夫じゃないです……!」ボロボロ
霧島「お姉様がいなくなったら私達はどうするんですか!無茶はやめてください!」ボロボロ
金剛「oh……妹達を泣かせるなんて私は姉失格デース……ゴメンナサイ」
比叡「比叡は怒りましたからね!罰として今日から一週間比叡カレーを食べて貰います!」グス
金剛「それは厳しい罰デスネぇ。楽しみデス」
榛名「榛名は……榛名は金剛お姉様が生きてるだけで……大丈夫です……」ギュウ
金剛「大丈夫、私は生きてるヨ」
霧島「私は怒っていませんが代わりに提督に怒ってもらいます」
金剛「それは十分怒ってマース」
青葉「何はともあれ誰も死ななくて良かったです!勝者、金剛さん!」
ワアアアアアアア!!!
加賀「……」
青葉「それにしてもどっちか轟沈したら益々2-4攻略できなくなって本末転倒なんじゃないでしょうか……」
第三試合終了。初めてちゃんと戦闘書いた気がする……
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