霧島「金剛組若頭、霧島。出撃します」 (77)
比叡「頭ぁ!出撃って何処に行くつもりですか!!」
榛名「榛名はいつでも準備出来ています!!」
霧島「この界隈は組事務所で溢れとる。特にやっかいなのは正規空母率いるボーキ組、超弩級戦艦大和組や」
榛名「ではそのどちらかを?」
霧島「せや。うちは昔から一本独鈷でやって来た伝統ある組や……それを蔑ろにする様な輩は放っておけん」
榛名「大きくなりすぎる前にたたく……」
比叡「それなら隣街の天龍一家はどうするんですか!あそこは既にかなりな大所帯と聞きましたが」
霧島「いくら人数が多い言うたかて、所詮は駆逐隊ばかりの寄せ集め集団や。後でなんとでもなる。それよりもや、」
ズドーン!!!!
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霧島「なんじゃー!!」
比叡「ひえー!!カチコミですかー!?」
榛名「カチコミは、榛名が!許しませーん!!」
バタバタバタ
ブロロロロロ
??「ぶっぷくぷ~www」
霧島「ちっ!逃したか!!ふざけたマネしやがって!!」
榛名「この感じは12.7cm砲ですね」
比叡「つまり駆逐隊の仕業……ハッ!天龍一家!?」
霧島「ざけやがって……!!お前ら!道具用意せんかい!!カチコミじゃ!!」
金剛「ヘイ!ストップ、ストーップ!!」
霧島「組長!!」
金剛「少し落ち着いてくだサーイ」
霧島「せやかて、こない舐めたマネされたら返しせんと……黙っとれませんよ!!」
金剛「で?何処へ返しをするつもりデース?」
霧島「そりゃもちろん天龍一家です!」
金剛「天龍一家がやったと言う証拠はあるのデース?」
霧島「それはその、使われた武器が!」
金剛「軽巡が装備していた可能性もありマース」
霧島「どちらにせよ天龍一家はいずれ叩かなあきません。違ったらそれはその時です」
金剛「証拠も無しに因縁を付けて戦争したとなれば金剛組の評判は地に落ちてしまいマース」
霧島「ですが!!」
金剛「それに天龍一家へ攻めると言うことは、その姉妹分の龍田組も敵に回すことになりマース」
榛名「龍田組……あの超武闘派の……」
霧島「…………」ガタガタガタガタ
比叡「ひえー、地鳴りがするくらいの貧乏揺すり……ひえー!!」
霧島「やっぱり納得できん!組長の意に反する事は承知やが黙っとんのや!!」ダダダダダ
榛名「頭!!」
天龍一家
天龍「やっぱ硝煙の匂いは最高だなぁ、おい」
ズドンッ!ズドンッ!!ズドンッ!!!!
キキーッ!
電「はわわ……カチコミなのです」
雷「大丈夫よ!迎撃なら私に任せて!暁、道具をかして!!」
暁「な、なな、なによいきなり!ビックリするじゃない!」しょわわ…
響「ウラアァァァーー!!!!」パンパンッ!
天龍「ったく、硝煙の匂いは最高だなぁ、おい」
榛名「霧……頭!どう言うつもりなんですか!」
霧島「分かっとる。組長が帰ったらそれなりのケジメはつけるつもりや」
比叡「組長お姉様に心労をかけるならいくら頭とは言えこの比叡が」
パリーン!!
榛名「また……!?」
比叡「組長お姉様の大切な事務所を……!許さない!!」
榛名「待っ……頭、なにする気ですか!」
霧島「二度も事務所襲撃されとるんや!やる事は決まっとるやろ!!」
??「そこのけやー!!!!」
比叡「ひえー!」
浦風「うちは龍田組の浦風っちゅうもんじゃ!組長さんはどこにおるんかいのう」
霧島「なんだ貴様は。龍田組は猿を組員にするほど困っとんのか?え?」
浦風「あんまり舐めた口聞いとったら捻り潰してまうで?金剛組の幹部かなんかしらんがのう」
霧島「頭の霧島じゃ。お前みたいな三下とは貫目が違う。わきまえんかい」
浦風「貫目が違うか……おもろい事言うのう。確かにそうじゃ。龍田組の組員と金剛組の頭じゃ貫目が違うのう」
霧島「分かったら泣き入れて土下座でもしてさっさと落とし前つけんかい」
浦風「なにぬかしとるんじゃ。頭下げるのはそっちじゃろが。金剛組の頭程度が龍田組の組員と対等に話せると思とるんか?」
榛名「とにかく座って話してください。これ以上ややこしくすると組長お姉様に叱られますから!」
浦風「天龍一家の事務所襲撃したんはお前らじゃろ」
霧島「さあなぁ。証拠でもあるんか?」
浦風「事務所におった電が全身複雑骨折の重体になっとる。とりあえず慰謝料として3000万、あと事務所の修理費やらなんやらで5000万用意して貰おうかのう」
霧島「なにをふざけた事……ワシが吹っ飛ばしたのは玄関だけやろうが。なんで事務所におる奴が怪我しよるんや」
浦風「確かにそうじゃなぁ。じゃがアホが1匹まんまと犯行を自白しよったわ」
比叡「これだから脳筋は!」
霧島「!」キッ
比叡「ひえー!」
浦風「そんじゃあ修理費の2000万だけで勘弁しちゃるけえ、はよう用意せんね」
霧島「あほんだら!!誰がそないな金払うかい!!」
浦風「ええんじゃな?今払わんと後々になって2000万より高うつくと思うんじゃが」
金剛「ワオ、入り口がメチャクチャデース。ヘイ!エブリバディ!これは何事デース!!」
浦風「…………」
金剛「ん?これはこれは、お客様デスカ!ウェルカムデース!」
霧島「組長、こいつは龍田組の……」
浦風(はわわ……外国人じゃあ……)じんわぁ…
金剛「ヘイ!榛名!!そろそろティータイムの準備をお願いしマース!」
榛名「かしこまりました」
比叡「組長お姉様の為にお手伝いします!」
浦風(な、なんじゃ?ていたいむ?何を言うとるんじゃ……?)
金剛「ヘイ、もっとリラックスしてくだサーイ」
浦風「り、りら?」
金剛「そうデース、リラックスリラックス。霧島、肩でも揉んでくだサーイ」
霧島「組長、なにを呑気な」
金剛「霧島、私は怒っているデスヨ。これ以上言う事を聞かないのなら……」
霧島「……すみませんでした」
金剛「イエース。聞き分けの良い子は長生きできマース」
浦風(りらっくす?ていたいむ??)
浦風(てい、たいむ……そう言えばたいむと言うのは時間だと前に誰かが言ってた気がするのう……)
浦風(じゃあていとは何の事じゃ……?何かをする時間……?)
金剛「榛名ー、比叡ー、まだデスカ!!」
榛名「はい!間も無く仕上がります!」
比叡「ひえー!」
金剛「まったく、簡単な料理で良いと言っておいたのに」
浦風(料理?料理の時間……?まさか、うちを料理……うちを殺れという隠語!?)
金剛「?」ニコニコ
浦風(いやいや、いくらなんでも考え過ぎじゃろう。こんな笑顔で人を殺せるのはあの人だけで十分じゃ)
比叡「お待たせしました!今日は比叡特製デロデロ暗黒クッキーです!」どろーん…
浦風(毒殺!?やっぱり殺す気じゃ!!はよ逃げんと!!)ダッシュ
パリーン!!
金剛「ヘイ!どこ行くデース!!」
龍田組
龍田「それで帰ってきちゃったのー?」
浦風「すみま、せん……」
龍田「私言ったわよねえ?お金持ってくるか、金剛を連れて来いって」にっこり
浦風「でも……相手は4人で、しかも毒を」
龍田「そーんな事関係ないでしょー?」
浦風「すいませんでした!次は必ず!!」
龍田「ねえ時雨、あなたなら私の言う通り出来たわよね?」
時雨「もちろんだよ。僕なら手ぶらで帰ったりしないさ」
浦風「頭はあの場に居なかったから……!あんな凶々しい物見せられたら誰が」
龍田「あなたまだ勘違いしてるみたいねえ……」
龍田「毒を盛られて殺されそうになったから?相手が4人だったから?そんな事は関係ないの」
浦風「関係……」
龍田「だってそうよねえ?確かにそのままだと殺されたかもしれない。けど、もしかしたら生き残れたかもしれないでしょ?」
龍田「でも手ぶらで帰ってきたら……確実に私の手で消されちゃうじゃない」にっこり
浦風「ひっ……」
時雨「毒や戦いで死ねるなら本望さ。帰ればそれ以上の地獄が待っているんだからね」
龍田「誰か、この子を独房に入れてくれるかしら?まずはそうねえ……」
天龍「チッ、相変わらず性悪だなあ。龍田よ」
龍田「ごめんねー、天龍ちゃん♪うちの子がドジ踏んじゃって」
天龍「いーや、元はと言えば俺の所の問題だからな。気にすんなよ」
那珂「ちょっと!そっちがへっぽこだから助けてあげてるのに態度デカ過ぎ!!」
天龍「わりーなぁ。俺はこういう性格なんだ。だがよお、これ以上お前らに迷惑かける訳にゃいかねーだろ」
龍田「どう言う事かしら?」
天龍「独房だかなんだか知らねーけどよ、こいつをヤっちまったら誰かが憲兵に自首して臭い飯食う事になんだろーが」
龍田「それなら大丈夫よ。ちゃんと責任持ってうちで処理するから」
天龍「バーカ。そこまでおんぶに抱っこじゃこの天龍の名が廃っちまう。こいつの処分はうちにまかせてもらうぜ」
那珂「ちょっと!プロデューサーさんをバカ呼ばわりするなんて那珂ちゃんが許さないから!!」
龍田「わかったわ。天龍ちゃんがそこまで言うならお願いしようかしら」
天龍「おう!んじゃそろそろ帰るわ」
龍田「浦風、しっかり天龍ちゃんに可愛がってもらうのよ?死に際で喚いてこれ以上龍田組の看板に泥を塗らないでね?」
浦風「……はい」ガチガチガチ
ガチャッ
龍田「はあ……ほんと天龍ちゃんったら甘いんだから」
龍田「でもそれを黙認してる私も甘いわねえ……」
那珂「そうですよ!いくら姉妹分だからって、あんな数だけの」
カーン、カーン、カーン
神通「ああ……っ!!」
龍田「時雨、それの処理お願いね」
時雨「はい」
龍田「私ねえ……天龍ちゃんの悪口を言う奴は許さないから♪」にっこり
時雨「……」スッ
阿武隈「えっ?えっ!?」
時雨「懲役、行ってくれるよね?」
阿武隈「わたし!?い、行けるけど」
浦風「…………」ガチガチガチ
天龍「ん?そんなにさみーか?」
浦風「い、いえ……」
天龍「ったく、龍田の奴は俺の事になるといつも突っ走り過ぎなんだよ」
天龍「毎回毎回、駆逐艦組員に無茶言ったり鉄砲玉にしたりしてよお……失敗したら即解体だからな」
浦風「……」
天龍「結局尻拭いするこっちの身にもなれってんだ」
天龍「おかげでうちの組は駆逐艦で溢れちまって天龍一家やら幼稚園やら言いたい放題言われる始末だからな」
浦風「……?」
天龍「つーわけでよ、うちにいる連中はお前と同じで失敗した連中が殆どだ。だから気にせず働いてくれよな」
浦風「働く……?うちは消されてしまうんじゃないんかいのう……?」
天龍「んな事したって何の得にもなんねーだろ。一緒こき使ってやっから死ぬまで俺の為に働け。もちろん畳の上で死ねると思うなよ?」
やだ、イケメン
浦風「うち……、うち……!」ぽろぽろ
天龍「フフフ、怖いか?」
浦風「ありが……とう…………ございます……」
天龍「なんだそりゃ。つまんねーな」
浦風「ううっ……」
天龍「おら、着いたぞ。此処が今日からお前の家だ。しっかり働けよ」
電「あっ、てんちゃんが帰ってきたのです!」
雷「てんちゃーん、おかえりなさーい!」
天龍「てんちゃん言うな!組長と呼べつってんだろ!!」
天龍「にしても……最初に金剛組へカチコミをかけた奴は何処の誰なんだ……?」
卯月「卯月でーす♪がんばるっぴょん!」
暗躍する卯月。金剛達に関西一の巨大組織、若葉組の魔の手がすぐそこまで迫っていた……!
俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!
出番が無かった巨乳組のみなさん
龍驤「ちゃうんや!ちょっち話しきいてーな!!」
高雄「お黙りなさい!うちの組には固い掟があると言ったはずよ!」
浜風「詰め物、パットは御法度ですよ。あなたは破門です」
ありそうな組
綾波組
五八組
初春組
高翌雄組
陽炎組
球磨組
組長(大井)
北上(姐さん的立ち位置)
木曽(若頭)
球磨(マスコット)
多摩(ペット)
屑提督「あの……来週には必ずお返しできますから……」
58「また来週でちか。話しにならないでち」
屑
提督「いい加減にしろよ……お客様は神様なんだろ……!」
58「いい加減にするのはそっちでち。借す時は神様でも、返さない奴はゴミ以下でち」
まるゆ「よし、殺そう」
168「私達も慈善事業でやってるんじゃないの。分かるでしょ?別に法外な利息を要求してる訳じゃないわ」
8「私達はただ貸したお金の利息だけでも返してくれれば満足なんですよ?」
まるゆ「殺すしかない」
19「イク達も命より大切なお金を貸しているのね。それを返さないなんて万死に値するのね!」
ろーちゃん「ねぇー、屑提督さん。人間の内臓って手術とかで取っても生きていける物がたくさんたーくさんあるってしってました?ね?ね?」
401「どうして余分に内臓や目玉があるか知ってます?知っちゃってます?それは借金を返すためなんですよ!神様ありです!」
まるゆ「心臓だ。まず心臓だ」
駆逐艦達はオリョールクルージングで莫大な金を手に入れ貸金業を始めたが、以前の酷使から心に大きな闇を抱えてしまっていた。
霧島「組長!この前の襲撃がどこの仕業か分かりました!!」
金剛「ヘイ、霧島。今は大切なティータイムの時間ネ。静かにしてくだサーイ」
榛名「頭のお紅茶もすぐ入れますね♪」
霧島「なにを悠長な事を言っとるんですか!相手が分かったら返しせんと!!」
比叡「いくら頭と言えども組長お姉様のティータイムを邪魔するなら許しませんよ!」
卯月「ぷっぷくぷぅ~♪仲間割れとは恥ずかしいっぴょん」
榛名「あのー、どちら様でしょうか?」
霧島「こいつは……!組長!こいつですよ!!こいつがこの前の襲撃を実行した!卯月組組長の卯月!!」
卯月「よろしくぴょ~ん♪」
霧島「このクソうさぎ……!今すぐバラして部位わけしたらあ!!」
卯月「そっちがその気ならこっちもお前のメガネを割って絶命させてやるぴょ~ん」
霧島「上等じぁー!!かかってこんかい!!」
榛名「ちょっと待ってください!あの卯月の後ろ……!」
比叡「後ろ?……ハッ!あれは!!」
若葉「若葉組組長、若葉だ」
金剛「ヘイ、これはこれは関西の若葉と言えばこの関東界隈まで名が轟いている有名人じゃないデスカ」
榛名「関西睦月会の大幹部如月……その如月組内若葉組の組長……いずれは関西睦月会の直参にと言われている大物ですね……」
霧島「その大幹部様がなんの用じゃ!ここは関西と違うねんど!!あんまりうろうろしとったら大幹部かなんか知らんが弾いてまうぞ!!」
若葉「今はまだヤンチャだがこの卯月は将来睦月会を背負って行く逸材だ」
卯月「ぷっぷくぷぅ~」
若葉「我々の組は大きくなり過ぎた。そう、関西と言う庭では入りきらない程」
卯月「だから庭を広げに来たっぴょん♪大人しく関東を渡せば卯月の組の~、枝の枝の枝くらいには入れてやってもいいっぴょん♪」
霧島「つまりワシらと戦争するっちゅうこっちゃな!!」
卯月「まあ大人しく渡さないならそういう事になるっぴょん」
霧島「上等じゃ!追い払うついでに追い込んで関西も手に入れたらぁ!!」
夕雲「あら、それは面白い話。ねぇ、巻雲さん♪」
巻雲「はい、夕雲姉さん!」
霧島「誰じゃ!次から次と!!
夕雲「私達は北海道から来た夕雲組です」
霧島「夕雲組ぃ?そんな組は知らんなぁ!!田舎者はすっこんどれ!!」
榛名「夕雲組……どこかで聞いたような……?」
卯月「田舎から出て来た無名の弱小組が何の様だぴょ~ん♪」
夕雲「あら、北海道は良いところよ?でもうちも手狭になってきたから新しい拠点が欲しくて♪」
夕雲「どうせなら首都が便利でいいでしょ?だから貰いに来ました♪」
比叡「北海道は秋雲組が古くから一本独鈷で仕切ってる所のはず。まずはそこを落としてから出直してきてください」
夕雲「秋雲組?……ああ、もしかして夕雲組内秋雲組の事ですか?」
比叡「!?」
夕雲「秋雲組さんならすぐにうちの傘下へ入っていただけましたよ♪」
金剛「秋雲組はどこにも属さない我を貫き続ける筋金入りの極道だと聞いていましたガ……」
霧島「もしそれが本当やとしたら……ちょっとはやるみたいやの。夕雲組の組長さんよ」
夕雲「ええ♪でも何か勘違いしてるみたいね?確かに私は夕雲組の夕雲ですけど、今はただの構成員。組長ではないんですよ?」
霧島「何けったいな事ぬかしとんじゃ!」
榛名「そうだ、思い出しました!夕雲組……少し前まで田舎の小さな組だったにも関わらず、最近ほんの数か月で爆発的に勢力を強めた組……」
若葉「そう言えばそんな話を聞いたことがあるな」
比叡「確か戦わずして敵をひれ伏せさす……とかなんとか」
霧島「何を馬鹿な事を。極道はドンパチやって血を流しながら勢力を強めるもんやろうが!!」
夕雲「ごめんなさい。そういう古い考えは持っていなくて♪」
霧島「[ピーーー]……!!」
夕雲「あら、噂をすれば♪組長さん、こっちですよ」
金剛「What……!?あ、あれは……!!」
榛名「うそ……信じられない……!」
若葉「なるほど、そういう訳か……」
霧島「この威圧感……そして圧倒的な存在感……」
榛名「榛名の……身体が、勝手に膝をついて……」
若葉「このイケイケドンドンと言われた若葉がひれ伏すとは……だが悪くないぞ……!」
夕雲「改めて紹介するわね♪私達の組長……いえ、提督よ♪」
金剛「てい……とく……っ」
約数年前、潜水艦達は反オリョクルを掲げ一斉に大反乱を起こした。
その数はあまりにも膨大で勢いはとどまる事を知らず、瞬く間に全国に轟く。
彼女達の怒りの矛先は善悪問わず全ての提督へ向けられ、この国から提督が消えるまで争い続ける。
そして数年後、残されたのは提督を失った艦娘達と目標を達成した潜水艦だけになっていた。
柱を無くした艦娘達は自らで提督の代わりとなる組長を打ち立てたが、やはり艦娘同士の争いが生まれ今の時代へと続く。
目標を成し遂げた潜水艦は都会の闇に潜り金貸しをして生活している。
そして時より提督(自称)が現れると言葉巧みに借金地獄へ陥れ、この世から葬っていた。
金剛「今まで自称提督は幾度と無く見てきた私達だからハッキリ分かりマース……これは間違いなく本物の、あの時代を戦い抜いた提督ネ……!」
提督(早く帰って秋雲とツイスターゲームしたい)
若葉「ああ、身体がこの男の元で戦いたいと言っているぞ……!」
提督(ナイスヒップ!ナイスヒップ!)サスサス
清霜「あんっ、もう司令官ったら……夕雲姉さん達には内緒よ?いい?」
榛名「まさかこの時代に五体満足な提督がいるなんて……榛名感激です……!」
夕雲「どう?みなさんうちの傘下に入りませんか?」
榛名「は、榛名は……」フラフラ
霧島「しゃらくせえぇぇぇぇ!!!!」
比叡「ひえー!!」
金剛「Yes!霧島の言う通りネ!!私達はいつだって欲しい物は手に入れてきマシタ!!」
若葉「確かにソレは欲しいがお前達の傘下に入るのはごめんだ……!」
提督「朝霜、尻触っても良いかな?」
朝霜「ああ!?いい度胸じゃねーか!!許してやんよ!!」くいっ
金剛「ハアァ……私も提督に無茶苦茶されたいデース!!」
若葉「無茶苦茶されたいぞ……!」
金剛「霧島!どんな手を使ってでも夕雲組組長、提督を手に入れるデース!!」
若葉「卯月、何としても手に入れて会長の元へ帰るぞ」
夕雲「あらあら、交渉は決裂みたいね♪ではまた日を改めて……捻り潰させていただきます♪」
提督「なぁ、長波」
長波「なに?また田中少将の話し?」
提督「いや、違うよ。ってか何度も言うけど田中少将って誰?」
長波「え?田中少将の話し?」
提督「え?あ、うん。今は田中さんの話か……」
金剛「必ず手に入れて見せるネ……!」
若葉「悪くない……悪くないぞ……!」
??「まだ生き残りがいたでちか……急いで報告でち!」
提督を奪い合う艦娘達の戦いはまだ始まったばかりだ……!!
秋雲先生の次回作にご期待ください!
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