榛名「そうなんですか」
霧島「いいから聞いて。この間の事よ」
↓の続きの幕間みたいなものです。
時雨「幸せ太り……ねえ?」山城「」
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山城「しれぇー!ご奉仕するのぉー///」提督「」
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執務室 昼
霧島「司令!霧島、今回の出撃で練度99になりました!」ワクワク
提督「ああ、知ってるよ。おめでとう」
霧島「……それだけですか?」ドキドキ
提督「ん?もう間宮さんにはお祝いのケーキをお願いしてあるぞ?」
霧島「そうじゃなくて、ですね!」ガタッ
提督「なんだ?飯か?
……そういえば霧島はカレーより肉じゃがのが好きだっけか。
よし、それも頼んでおこう」
霧島「ち、違うのに……」ショポン
提督「だったら何だい?俺に出来る事だったら叶えるから、遠慮せず言ってくれ」
霧島「…………もういいです!
どうやら提督に期待した私の計算違いです!」
カツカツカツ バタン!
提督「…………」
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金剛型の部屋 夜
霧島「という事があって」
榛名「はあ……まあ、要するにケッコンを頭の隅にも置かれてない事に腹が立った……と?」
霧島「流石ね榛名!私の心を分かってる。計算通り!」
榛名(計算も何も無いと思いますが……)
榛名「それにしてもケーキ美味しかったですね。流石間宮さん」
霧島「それどころじゃないでしょ!」
榛名「……でも提督、確かもうケッコンしてましたよ」
霧島「え……?」
榛名「ほら、扶桑型二番艦の山城さんと。
爆発しろ……もとい、おしどり夫婦で有名じゃないですか」
霧島「」
榛名「あれ、知りませんでした?」
霧島「この鎮守府に着任してからは常に戦闘の事ばかり考えていたから……」
榛名(そういうのを脳筋って言うんじゃないですかね……?)
霧島「で、でも、大本営的には重婚もありよね!?むしろ奨励されていたはずよ!」
榛名「んー……ちょっとそれは望み薄だと思いますよ……。
提督、山城さんに夢中ですし……。近々、子供も生まれるそうですし……」
霧島「子供!?」
榛名「は、はい……どんな扱いになるのかはよく分かりませんけど、
それでこの間、山城さんは産休に入られましたし……」
霧島「なんてこと……そんなの、計算外だわ……そんな、嘘……」
榛名(…………)
榛名「あのー、もしかしなくても霧島、提督の事好きだったんですか?」
霧島「あ、あたっ、当たり前じゃない!」
榛名(なんでドモったんだろう……)
榛名「それでも、とにかくケッコンしたいというのが霧島の希望なんですね?」
霧島「その通りよ」
榛名「では、まず女として見てもらう事が先決ですね。
今のままの霧島では精々仕事のできる部下……程度にしか見てもらえてませんしね」
霧島「うう……計算外だわ」
榛名「計算外って……何か提督の前でアピールをしたことが?」
霧島「な、ないけれど……毎日、身だしなみは整えているし……、
ファッションとかも姉様達を参考に気を使っているし……」
榛名「はぁ……」
霧島「な、何よ、そのため息は」
榛名「いいですか、霧島。女がモテるために努力をするのと、
自分を磨くのは同義ではないのですよ?」
霧島「え、そうなの?」
榛名「そうです。大体、私を始めとして、
この鎮守府に何人奇麗な女が居るとお思いで?」
霧島「それは……沢山、居るけれど……」
榛名「いいですか?モテる為に美しいのは最低条件なんです。
それにプラスされるのが個性……つまりキャラ性と、
エピソード……つまり対象人物との関わりです」
霧島「キャラ性、私のは……頭脳明晰ね!?」
榛名「……そこら辺、ものすごい誤解があるようなので、
今の霧島の立ち位置をはっきりさせておきますね」
霧島「?」
榛名「霧島の有り余る火力、壮絶な武勲……は周知のものです」
霧島「ええ」
榛名「でもそれにも関わらず何度もに頭脳アピールを行うものですから、
……そういったアピールがかえって逆効果となり、
鎮守府内ではむしろ……脳筋女扱いされているのです」
霧島「え!嘘!?」
榛名「本当ですよ。嘘だと思うなら金剛姉様達にも聞いてみましょうか?」
金剛「ノーコメントネー」ザッシパラパラ
比叡「え、いや……えっと、まあ……うん、その……」ピクッ…オドオド
霧島「」
榛名「そういうわけで……今の霧島は、女らしさからは
対極の位置にあると言ってもいいでしょう」
霧島「うううう…………」
榛名「まあ、提督が女らしい女性が好みかは知りませんけど、
山城さんを選んだ事からして推して知るべしでしょう」
霧島「うう……」
榛名「あとはエピソードですが。
霧島……バレンタインなどのイベントには参加してましたよね」
霧島「え、ええ!司令にきちんとしたチョコレートをあげたわ!」
榛名「それらをきっかけにしたコミュニケーションは何度かありましたか?」
霧島「はっ……思えば招集かけられて
金剛姉様達と同じクッキーを配られただけ……」
榛名「エピソードも絶望的ですか……参りましたね」
霧島「…………もういいわ。少し、疲れた……」
ガチャ トボトボ
榛名「………………」
防波堤 夜
霧島(あてもなくここまで来てしまったけれど……)
時雨「やあ、どうしたんだい?霧島」
霧島「あっ……」
時雨「白露型二番艦の時雨だよ。覚えてるかな?」
霧島「えっ、ええ……」
時雨「まあ、忘れててもいいけどね。
ボクの名前なんか……大して重要じゃないさ」チャポン
霧島「ごめんなさい……」
時雨「気にしてないよ、謝らないで」ニコ
霧島「…………」
時雨「…………」
霧島「…………夜釣り?」
時雨「うん、夜釣り。やってみると楽しいよ。
白露姉さんも誘ったんだけど、すぐに飽きてどっか行っちゃった。
霧島さん……お話ついでにやって行かない?」スッ
時雨「なるほど、そんなことがあったんだ」
霧島「そうなの……。はぁ……。
私、自己分析はしっかりできている方だと思っていたのに」チャポン
時雨「……鏡でも自分の本来の顔は覗けない、ってね」
霧島「?」
時雨「人からよく見られたい、自分が思うように思って欲しい。
ってのは昔からある悩みだよね。どうして昔からあるんだと思う?」
霧島「それは……人が恋愛するから?」
時雨「半分正解。半分はね、想い人と両想いになるのと同じくらい、
自分を好きになるっていうのが難しい事だからさ」
霧島「え……」
時雨「厳しいことを言うね?
霧島さん。君は今、本当は自分に自信がないんだろう?
……帰国子女で元気な長女、頑張り屋だけどドジでみんなが放っとかない次女、
大和撫子然とした三女、個性的かつ魅力的な姉妹達と比べられて、
自分で自分のことを認められなくなってしまっている」
霧島「……そう、かも」
時雨「だから、現実から逃げるように夢中になって練度上げに励んだ。
ケッコンという形で提督に認めてもらうために」
霧島「…………っ」
時雨「……気持ちは分かるよ。自分で自分を認めるより、
人から認めてもらう方が楽だし、形がある分……強いもの」
霧島「……」
時雨「これはあくまでボクの憶測に過ぎないけどね……、
提督はね、きっと霧島さんのそういう所を見抜いて、
あえてケッコンをお預けにしたんだと思うよ」
霧島「…………そんな」
時雨「霧島さん、これから少し長めの休暇を入れられていただろう?」
霧島「そういえば…………」
時雨「少し休むといいよ。ケッコンとか全部忘れてさ」
霧島「……で、でも私は司令と」
時雨「ここまで言っちゃったからさ、最後にもうひとつだけ言わせておくれ」
霧島「何?」
時雨「本当に好きでもないんなら、「好きだ」なんて絶対に言うもんじゃない」
霧島「…………うん」
夜 提督の私室
山城「なるほど……で、私にどうしろと?」
時雨「もしも提督が重婚するようなら、山城にも心の準備が必要かな、と」
山城「それはそうだけど……そんな……」
時雨「ありえないとは言い切れないよ」
山城「だって私、霧島さんとまともに話した事も無い……」
時雨「ふふ、提督どうこうは二の次なんだね」
山城「心配してないだけよ」
時雨「?」
山城「あの人は私がずっと一番だって言ってくれたもの。
それを疑う気はないわ」オナカサスリサスリ
時雨「…………そっか」
山城「何よ?何か言いたげね」ムスッ
時雨「いや、やっぱり『無い』だろうなあって、ね」フッ
数週間後 執務室
霧島「何でしょう、提督」
提督「霧島、指輪だ」
霧島「は?」
提督「は?じゃない、指輪だ。はい指出して」
スッ キラーン
霧島「は?」
提督「はい、これでケッコン(仮)終了。能力上限上がったから確認しといて」
霧島「え、だから……は?」
提督「一応俺には妻子が居るから、形だけのものになるが……」
霧島「え……その、いいん……ですか?」ブアッ
提督「おい、何で泣く?その……俺とじゃ形だけでも嫌だったか?」オロオロ
霧島「いえ……その……嬉しくって」ポロポロ
提督「そ、それは男冥利に尽きるが……」
霧島「これで……これで、また出撃出来るんですね!」
提督「う、うん」
霧島「気付いたんです!私、自分が火力大好きの戦闘バカだって!
だから、強くしてもらって、また戦場に立てるなんて……夢みたいで!」
提督「ん?うん」
霧島「もう、無理に頭脳明晰ぶるのはやめます!キャラ立ちなんて糞食らえです!
だって私、三度のご飯より砲雷激戦が好きですから!」
山城「心配なんか……してなかったわ」
時雨「そんな事言ってるわりにはしっかり覗きにきてるんだね」
霧島「さあ、出撃よ!どう出てくるかしら?
……どう出てきたってこの火力自慢のこの霧島が沈めてあげるわ!!!」
おわりです。
ではまたどっかでー
榛名「私を始めとして綺麗な女性(ry」
強い(確信)
このSSまとめへのコメント
艦隊の頭脳を自称したところで、アレの妹だからなぁ
クソレス、クソ作者…つまりあのコメはみんな曙!!!(錯乱)
これの作者が霧島嫌いって言うのは伝わった
もうこんなクソゴミss二度と書かないでほしい
あ?