ショタな坊ちゃんと最強メイドさん (53)
━━商店街・花屋━━
坊ちゃん「うんー。どの花がメイドさん、喜んでくれるかな?」
店員「何をお探しですか?」
坊ちゃん「あ、店員さん。はい、いつもお世話になっている方への贈り物を迷っていまして。」
店員「それならばこちらなど如何でしょうか?」
━━ブライダルピンクの薔薇━━
坊ちゃん「わー、綺麗ですね! 何と言う花なのですか?」
店員「? こちらは『ばら』というものです。花言葉は『尊敬』の意味合いを持ちます。」
坊ちゃん「花言葉?」
店員「ああ、はい。『花言葉』とはその花に込められたメッセージのようなものです。」
坊ちゃん「へえ、素敵ですねー。『尊敬』かー。」ウットリ
坊ちゃん「それじゃ、これ下さい。」
店員「かしこまりました。ご予算の方は?」
坊ちゃん「いくらになるのですか?」
店員「ご予算に合わせて、花束を作らせて頂きます。」
坊ちゃん「そうなのですか。それでは……これくらいで。」
店員「!? こんなに……ありがとうございます。」
サヨウナラー
店員「ありがとうございましたー」
店長「おい、今のお客さん凄い買い物していたな。」
店員「ああ、店長。とてもかわいらしい少女でしたね。育ちの良さそうな格好をしていたのでどこかのお嬢さんとかではないですかね。」
店長「それは良いが、ところでお前、今のお客さん、何を求めていたのだ?」
店員「あ、はい。感謝を込めて、お世話になっている方への贈り物だそうです。ですので、私はこちらのピンクの薔薇を……。」
店長「ほう、こいつの花言葉は?」
店員「もちろん、『尊敬』では……?」
店長「違う! それはこっちの紫の薔薇だ! てめえ、何年この仕事すれば覚えるようになるのか!」
店員「ええ!? すみません!」
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初心者です。よろしくお願いします。
坊ちゃん。
小さくてかわいい。実年齢より幼く見える。
メイドさん。
背の高いクールな美人。強い。
更新はかなり遅い方です。精一杯、がんばるので優しくしてください。
━━商店街・表━━
坊ちゃん「大分、時間が掛かってしまった。メイドさん車で待たせてもう、い30分もたっている」イソイソ
ザワザワ
坊ちゃん「なに? なにか人だかりが出来ている。ドラマの撮影かな?」
通りすがりA「なに、この女の人?」
通りすがりB「綺麗でかわいいけど、コスプレかなにか?」
メイド「申し訳ございません。前を通して下さい。」
通りすがりC「写真、撮っても良いですかー?」
通りすがりD「こんなところで生のメイドさん初めて見た」
メイド「どうぞ、ご自由に。写真は撮っても構いませんが、それより道をお開け下さい。」
坊ちゃん「!? メイドさん……。車で待っていてと言ったのに」
メイド「! 坊ちゃん。お探し致しました!」
坊ちゃん「……」シランプリ
メイド「坊ちゃん……? 私(わたくし)で御座います。メイドですよ」
坊ちゃん「ハイハイ。ワカッテマスヨ」カオマッカ
ジロジロ、ヒソヒソ
坊ちゃん「あのう、メイドさん?」テクテク
メイド「はい、何でしょう?」スタスタ
坊ちゃん「あの、気になりませんか?」
メイド「?」
坊ちゃん「周りとか……」マッカ
アノフタリグミチョウカワイクナイ? シャシントッテモイイッテイッテタヨ
メイド「ああ、はい。ご安心下さい坊っちゃん。いついかなる時、敵が襲ってくるか分かりません。周りには常に気を配っています。」マワリヲチラチラ
坊っちゃん「いや、そういうことではなくてですね。」
メイド「坊っちゃんは私がお守りいたします。」
坊っちゃん「はあ……。」
━━回想━━
坊ちゃん「メイド長さん! メイドさんをお借りしても良いですか?」
メイド長「あら、坊ちゃん。どうぞ好きなだけ連れ回して下さいませ。」
メイド「お母様。坊ちゃんと行って参ります。」
メイド「ふん、どのようなご用事で?」
坊ちゃん「いやーあのーそのですねー、メイドさんにプレゼントを……」
メイド「坊ちゃん……」
坊ちゃん・メイド「……」
メイド長「あ、そう。それではデート楽しんで来てくださいね。」キョウミナイ
━━現在━━
坊ちゃん「(デートかー。それもいいな。)」ニヤニヤ
メイド「どうかなさいましたか?」
坊ちゃん「何でもありません!」ニヤニヤ
訂正
メイド「ふん、どのようなご用事で?」
メイド長「ふん、どのようなご用事で?」
ガヤガヤ
坊ちゃん「なにか人が増えてきましたね。」
メイド「そのようですね。坊ちゃん……」
坊ちゃん「はい?」
メイド「失礼ですが、お手を……」ジブンノテヲサシダス
坊ちゃん「?」テヲサシダス
手を握るメイドさん。
坊ちゃん「ええ!? て、てをつなぐのですか?」アセアセ
メイド「申し訳ございません。この人混み故、もしかすればはぐれるかもしれません。」
坊ちゃん「し、仕方がないですね」ウツムキ
途中に出てくる雑学やらは、何かの漫画や小説からそのまま取ったものがほとんどです。どや顔で話していますが、底の浅いものが多いので優しく見てください。
━━商店街・駐車場近辺━━
メイド「もうすぐ到着します。もうしばらく頑張って下さい。」ニモツモチ
坊ちゃん「は、はい。(歩き疲れた……)」ボッチャンハタイリョクガカイメツテキニナイ.
坊ちゃん「ん? 外人さんだ。」
通りすがりの外国人二人組。
メイド「海外の方の様ですね。ん? ……。」
坊ちゃん「本当だ。僕、初めて見ました。」
通り過ぎようする二人。
片方は白人。もう、片方は黒人。
手にはクレープを持っている。
ベチャ!
坊ちゃん「あー!? やってしまいましたねー。」
坊ちゃんの袖についてしまったクレープ。
外人の一人は驚いた風に言葉を上げる。
外人A「Oh,a pretty girl! I'm sorry!」
メイド「うっ、英語……。」シカメッツラ
メイドさんは英語が喋れない。それ以前に頭が悪い。分数が限界だ。
メイド「坊ちゃん、どうしましょうか……。」
坊ちゃん「That's all right」
メイド「えっ!?」
学生です。英語の不備があれば見逃して下さい。
外人A「Thank you for forgiving I! wouldn't you mind if I invite you to premises where I live,please?」
早口でまくし立てる外人。
坊ちゃん「えっ!? いいの? 大丈夫かなあ。」
メイド「坊ちゃん、彼は何と話されているのでしょうか?」
坊ちゃん「ん? あ、はいはい。なにやら、お詫びに家に招待してくれるそうですが……。ついていってもいいのでしょうか?」
坊ちゃんが悩む仕草をした瞬間、もう一人の男が、足下の坊ちゃんの荷物を引ったくっていった。
バタン.
坊ちゃん「うわっ!?」
ふき飛ばされる坊ちゃん
メイド「え!?」
坊ちゃん「追って下さい、メイドさん! アイスクリーム強盗です!」
アイスクリーム強盗。
外国人旅行者が日本人によくやる手口。アイスクリームを服に付けて、外国人が言葉をまくし立てる。戸惑っている間に、もう一人の仲間が金品を引ったくる。
この場合、坊ちゃんが話している内容が理解できたので迅速な対応ができた。
それと━━
メイド「待ちなさい!」
追うメイドさん。
あしが
すみません。20は誤信です。
メイド「待ちなさい!」
追うメイドさん。
とてつもなく足が早い。
外人B「ヤバイッ!」
慌てて逃げる外人。
メイド「日本語!?」
距離を詰める。
メイドさんの一撃。
━━飛び膝蹴り━━
外人B「グワア!」
吹き飛ばされる外人。
22さん。
年齢は好きなように想像してもらって構いません。設定では決まっているのでもしかしたら、描写するかもしれません。
二人の年齢は意外と高めです。
メイド「盗みを働くとはどうしようもないお方ですね。」
おいかけっこでわりと距離があいた。
メイドさんは坊ちゃんの下へ急いで戻る。
外人A「動くな!」
坊ちゃん「ひいい! 助けてえ、メイドさん!」
メイド「坊ちゃん!」
手にはナイフを持っている外人。
小脇には坊ちゃん。
メイドさん「放しなさい!」
外人「ハナスワケガナイダロウガ!」
メイド「日本語……」
ナイフをメイドさんに向ける外人。
外人「ボッチャンヲキズツケタクナケレバニモツオイテタチサ……」
ヒュン.
━━トラースキック━━
外人「エ!?」
カチャン.
ナイフはメイドさんさんの蹴りにより大きく飛んだ。
ナイフを落とした外人は、ピンチかと思われたが笑みを浮かべている。
メイド「何がおかしいのですか! さあ、早く坊ちゃんを解放しなさい!」
外人A「バカハキサマダ! キサマヲアイテニスルノニケイカクナシデジッコウスルワケナイダロウガ」
メイド「なに!?」
ガンッ!
背後から鉄パイプで殴られたメイドさん。
さっきの外人とは違う、別な男だ。
メイド「ぐわあ!」
なんとか踏みとどまる。
意識が飛びそうだ。
メイド「待てっ! 待ちなさい!」
男たちは、メイドさんの足元に携帯電話を置いてすぐさま立ち去ろうとした。
男「拾え! こちらからの連絡手段だ。」
メイド「坊ちゃんー!!」
坊ちゃんは、急にとまったリムジンにのせられ連れていかれた。
メイドさんは、急いで駐車場の下へと向かった。
メイド「坊ちゃん……。」
完全に見失ってしまった男たち。
携帯電話を渡された。とりあえず報告だ。
━━坊ちゃんの住む屋敷━━
メイド「お母様、どうしましょう! 坊ちゃんが、坊ちゃんが、」パニック
メイド長「おい、メイド。一旦落ち着きなさい。」
説明。
メイド長「恐らく、坊ちゃんは無事でしょう。狙いは誘拐して身代金を要求するってところだ。うちは、特に金があるって有名だからなあ。あと、アイスクリーム強盗はフェイクだ。男に気を取らせている間にもう一人が襲う。相手のグループはこちらの事情に詳しい。」
メイド「……。」
メイド長「どうした?」
メイド「申し訳ございません。私がいながら……。御主人様に合わす顔がございません。」
メイド長「仕方ないさ、相手は計画的だ。ばかなお前が敵う訳がない。」
しばらくして、携帯電話から連絡が掛かってきた。
犯人グループからの内容はこんなものだ。
警察は禁止。
金を用意しろ、二億だ。
シンプルな誘拐であるが、
メイド「お母様、どうしましょう? 私、こんなにも貯えがございません。」
メイド長「……」
メイド長は、メイドを無視した。
お前に金のことで元から期待していない。
メイド長はある男の間に子供ができてから、男に逃げられた。
借金は膨れ上がり、ここの御主人様に拾われた身だ。
金など全くない。それはいい。
メイド長「と、言うわけでありまして。」
主人『なるほどな。それは一大事だ。金はいくらでも持っていけ』
御主人様に連絡をとっていたメイド長。
メイド長「というわけで、金は心配するな私が用意しておく。それよりも━━。」
メイド「はい?」
メイド長「怪しいな相手のグループ……」
メイド「どういうことでしょうか?」
メイド長「計画的な反抗のわりに金の要求が少なすぎる。うちにとって何の影響もない額……。あと、変声機を使っていなかったのも気になる。」
メイド「??」
━━使われていない廃れたビル━━
メイド「着きました。意外と近かったです……」ヒトリゴト
指定された場所に一人でやってきたメイドさん。歩きだ。
メイド「入り口はここのようですね。シャッター?」
シャッターの開け方が分からないメイドさん。
メイド「どうしましょうか……」
メイド「仕方がありませんね」
シャッターを下から無理やりこじ開けるメイドさん。馬鹿力。
━━敵のアジト・1F・玄関━━
外人A「オヤ、キタヨウダナ。ジカンニハハヤスギルガ、マダイチジカンモアル。キサマハトケイモヨメナイノカ?」
メイド「さあ! 要求のものは持ってきました。坊ちゃんを渡しなさい」
外人A「……確保だ」
したっぱA「了解」
したっぱの2人がメイドさんに襲いかかった。
メイド「!」
交わすメイドさん。
メイド「私に、抵抗の意思はございません。金は用意しました!」
交わしながら声を張るメイドさん。
外人A「モウカンケイナイ。ソモソモカネナド、ドウデモイイ。オマエヲサソウエサニボッチャンヲサラッタノサ」
メイド「そうでしたか……」
メイドさんは、交わすのを止めバックステップでしたっぱたちと距離を取った。
襲いかかるしたっぱ。
訂正
外人A「……確保だ」
外人A「……カクホダ」
したっぱ二人にはスタンガンが持たれている。
外人A「ヤッテシマエ!」
メイド「反撃といきますか……」
メイドさんは、構えた。
━━裏拳━━
連続hit!
途端にぶっ飛ぶしたっぱ二人。
したっぱA「ぐわあ!」
したっぱB「ぎえ!」
したっぱ二人は一撃で戦闘不能に。
メイド「どうやら、坊ちゃんを返すつもりはなさそうですね。自力で救出させて頂きたいと思います」
外人A「ホウ、ナカナカヤルナ。ソウコナクテハ、オモシロクナイ。ココハサイコウカンブノオレガデルトシヨウ。」
メイド「手合わせよろしくお願い致します。」
チャキン,
体に仕込んだナイフを飛び出す外人。
幹部・ナイフ「オレハナイフジュツヲトクイトスル……」
睨み合う二人。
VSナイフ、メイドさん第一戦目
勝敗はあっさりついた。
勝者メイドさん。
ナイフはのびている。
ナイフ「ガハッ……」
メイド「そこまでの実力はなさそうですね。」
メイドさんは自分の大きなミスに気がついた。
メイド「一時間早い……。」
しかし、都合がいい。このまま乗り込んで坊ちゃんを助けだそう。
メイドさんは、二階へ進む。
━━敵のアジト・2F・渡り廊下━━。
メイド「坊ちゃんは、一体どこに監禁されているのでしょうか……。」
警戒しながら進むメイドさん。
メイド「古臭くて嫌な感じの建物ですわ……。」
一人の女がメイドさんを狙っていた。
ザッ。
メイド「!? 何者ですか!」
メイドの前に立ち塞がった女。
女「ナイフを倒すとは、中々の実力だ……。」
メイド「……敵のようですね。」
女「私はコードネーム、『ガス』。我が社の最高幹部の一人だ。」
メイド「我が社……。」
とりあえず、休みます。反応がよければ続けます。
再開したくなったので始めます。
ガス「わが社は国際的な犯罪組織……。」
ガスは説明をした。
ガス「その中でも私たちは実行部隊。主に資金集めだ。」
メイド「なるほど、それで坊ちゃんをさらい、身代金を要求したのですね。……」
ガス「いや、それは違うな」
ガス「わが社の本当の狙いはお前だ。メイドよ……」
メイド「……。」
ガス「お前の過去を調べさせてもらったが、かなり複雑だ……。どこで恨みを買ったのかは知らないが、巨額の懸賞金がかけられている。」
メイド「昔は、もう過ぎ去ったことです! 今は坊ちゃんのメイドです。」
ガス「ならば、私を倒すしかないな」
メイド「くっ……!」
ガスは両腕をメイドに向けて、手に装着されている怪しい装置を作動させた。
プシューーー。
装置から煙が吹き出す。
メイド「! 化学兵器ですか!?」
VSガス、第二戦目。
ガス「私は科学研究が趣味でな……。毒ガスの攻撃を得意とするのだ。」
メイド「ケホケホ」
完全に油断していたメイドさん。
毒ガスは直撃した。
ガス「どうやら、勝負あったようだな」
ガス「安心しろ。中身はクロロアセトフェノン……通称CNガスと言ってな、目に激しい痛みを感じることがあるが後遺症はない。」
メイド「ゲホゲホッ!?」
ガス「市販の催涙スプレーと同じものだ。」
メイド「……」
ガス「ただし、中身を少々いじらせてもらったがな……。これに耐えられる人間などいない。何故なら像をも倒すのだからな……」
シュッ!
ガス「え!?」
━━踵落とし━━。
ガァン!
ガス「グワァ!」
地面に倒れたガス。
メイド「はあはあ……。」
ガス「(何故だ、毒ガスは確かに命中したはずだ……。)」
メイド「私にはそれくらい、なんともないのです……」ハアハア
攻撃の手を止めないメイドさん。
ガス「(確かに症状は出ているが、どうしてまともに立っていられるのだ!?)」
疲れたのでやめます。
このSSまとめへのコメント
クソ