ひきわりヌメッチ(16)
それは、とある工業高校の日常
?「子宮ちゃ~ん」
子宮「あ゛?呼んだか、うの」
うの「うん、子宮ちゃん」
子宮「気安く呼ぶなよな…」
シュボッ
うの「あ、たばこ!」
子宮「キャメルっていう、らくだ味のタバコや」
うの「た、たばこは校則違反なんだなぁ」
子宮「るせぃ」
グリグリ ジュッ
うの「ひぎゃあ」
子宮「で?何か用か」
うの「あ、そうそう。明日のパジャマパーティーの準備について、先輩二人と打ち合わせしようかなと」
子宮「先輩二人…竿とペロか」
うの「そう、そいつら二人」
子宮「ってもよぉ~、私ら全員寮に住んでるんだからよぉ~、放火後でいいだろぉ~?」
うの「ちげぇねぇ」
子宮「まったくよぉ~おめーは要領が悪ぃよなぁ~!」
うの「チッ」
子宮「あ゛?」
うの「チッ、反省してまーす」
子宮「てめー、今、確かにチッっつったよなあぁ~!!」
うの「いってないよ、全然いってないよ!」
子宮「ならいいけどよぉ~」
うの「それより早く次の授業の用意だよ。作業着に着替えて移動なんだよ」
子宮「あぁ。確かアーク溶接だったよなぁ~」
うの「そうなんだよ、溶接なんだよ」
子宮「てめーよぉ、その間延びしたしゃべり方やめねーと口を溶接しちまうぞぉ~?」
うの「フフッ」
子宮「あ゛?」
うの「どうでもいいから早く移動なんだよ」
子宮「チッ…急ぐか」
こうしてなんやかんやで放課後
子宮「寮に帰るか、我らが『ひきわり荘』によぉ~」
うの「うん」
テクテク
?「あ、うのに子宮」
うの「竿さん」
竿「キャンタマかいぃ」
ボリボリ
子宮「竿さんったらよぉ、キャンタマなんかねぇだろーがよぉ~」
竿「ちょっとしたふたなりジョークさ」
うの「玉は無いが竿はある…竿さんの持ちネタなんだよ」
?「あら、にぎやかね」
うの「あ、ペロさん」
子宮「相変わらず犬みてーな顔だなぁ~」
竿「ていうか犬なんだけどね」
ペロ「バターを塗りな、舐めてやンよ」
うの「で、二人とも何か用なんだよ?」
子宮「決まってンだろぉ~、わざわざ寮の前で俺らを待ってたって事はよぉ~意味があんだろうがよぉ~?」
竿「鋭いわね」
ペロ「バター!バター!」
うの「あっ、もしかしてパジャマパーティーについてなんだよ?」
竿「BIN☆GO、正解だよ」
バキューン
子宮「チッ…やっぱりか」
うの「楽しみなんだよ明日のパジャマパーティー…いや、パジャマパーリィ!」
子宮「チッ…わざわざ言い直してんじゃねーぞコラァ~!」
ドラァッ
ベゴッ
うの「うっブベラッ」
ビチャビチャ
竿「汚ね、なぁんだこりゃあ゛!」
うの「さ、さっき食べたシーフードヌードルが全部…出た…」
ビチャビチャ
ペロ「うっひょーうっまそ~」
竿「しょせん犬ね」
うの「うっう…もう嫌なんだよ、早く部屋に帰ってお風呂に入るんだよ!」
竿「あんたはいっつも風呂ばかりねー」
子宮「風呂で嫌な事全部忘れるつもりだろ」
うの「yes,yes,yes!」
こうしてうのは
風呂に入り
全て忘れたのでした。
あしたもひきわり荘で待ってます。
【終劇】
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