理樹「誰かを抱きしめたくなることって無い?」恭介「ああ」 (69)



葉留佳「じゃー鈴ちゃんは貰っていきますネー」

鈴「離せアホ葉留佳!」

クド「れっつごーいんぐがーるとーく!なのですっ」

鈴「嫌じゃーっ!」

バタンッ

(今日はメンバーの皆が女子会とやらを開くらしい。それで鈴は見ての通り強制連行されていった)

恭介「今日は男が4人か。寂しいな」

「まあ鈴はいつも僕らを無視して猫と遊んでるんだけどね…」

(僕ら5人はこの学校に入ってから毎晩部屋に集まって遊んだり駄弁ったりしている。いつもは野球盤だったり人生ゲームで遊んでいるけどやはり女の子が居ないとなると少し違った雰囲気になる)

真人「鈴が消えたか…これで心置きなく筋肉談義が出来るな!」

「いつも誰が居ようと構わずことあるごとに言ってるじゃない」

恭介「だが確かに野郎だけの環境というのも珍しい。今までは女性と言えば鈴のみだった、しかしこの1年でむしろ俺たち男は少数派となったからな」

(と恭介)

謙吾「まったく…仮にもスポーツチームだと言うのにおかしな比率だ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420908570

恭介「さて、今日は何をしようか」

真人「いっせーので!と言って全員が上げた親指の数を予想するゲームにしようぜ」

謙吾「それで夜をずっと過ごすというのか?」

真人「お前はこのいっせーので!と言って全員が上げた親指の数を予想するゲームの面白さを分かってないようだな…これはいざとなればいつの間にか一日が過ぎる程ホットな遊びだぜ?」

「それがゲームの名前だったの!?」

真人「だってこれ名前付いて無えし誰も付けようとさえしねえから他に言いようが無くね?」

「よくそんなので小さい頃流行ったね……」

謙吾「聞くところによるとこの遊びは日本全国に広まっているらしいが」

真人「やべえな…このままじゃいちいちこの遊びを提案する子供達が不便なままだぜ」

恭介「なら今ここで俺が命名しよう…【親指予言(プロダクション)】というのはどうかね?」

真人「おお…かっけぇ……!」

謙吾「勝手にしろ」

「ところで本当に何するのさ?」

恭介「そうだな、あっちが女子会をやるというのなら俺たちは男子会なんてどうだい?」

「男子会?」

恭介「そ、男子会」

真人「つまり男だけでしか話せねえことを語らうってことだな」

謙吾「男だけで…と言っても話すことはあまりない様に思えるがな」

恭介「んなこた無えだろ。例えば好きな奴とかな」

真人「あれっ?その話前にもやったような…そう、確か理樹が風邪で寝込んでた隣で」

恭介「おまっ!それ言うなよ…っ」

(実は全部聞いてたなんて思わないだろう)

謙吾「ま、まあとりあえずなんでもいいだろう!今日はただゆっくり腹を割って話し合うというのも!」

「まあ僕らはいつも割ってるけどね」

真人「まったくだぜ。俺なんか中学の時には気付けば割れていた」

「それはお腹の筋肉が割れてるってことでしょ!?」

恭介「時に理樹はあっち系だったりするのかい?」

「いやいやいやっ!急に何を言い出すのさ!?」

恭介「だってあんなに女子に囲まれているというのにいつも俺たちと接している様にまったく興奮した素ぶりが見えん」

「それは皆が個性的過ぎて意識する暇もなないからだよっ」

謙吾「返って焦っているのが怪しいな」

「友達からそんなこと疑われたら誰だってそうなるよ…。でもさ、今思ったらそれは謙吾達にも言えるんじゃないの?」

恭介「俺は鈴とお前らに構っていたいしそれどころじゃねえな」

謙吾「俺も今を楽しむことで忙しい」

「まるで僕が楽しんでないみたいな言い方しないでよ…」

真人「おいおい待てよ、俺には聞かないのか!」

恭介「だって……なあ?」

謙吾「うむ」

真人「なんだよ聞いてくれよっ!」

「……真人はなんで?」

真人「理樹一筋だからだ!」

(良いこと言ったという風にそう叫ぶ真人。しかしそれこそ周りの人に聞かれると勘違いしかれない…いや、絶対されると思ったから聞かなかったのだった)

こんな感じで山梨谷なし進行していきたい
4人にトークさせたいお題があれば行ってくれよな!

いつもの人か
期待

>>7
そんな事言ってもらえるなんて俺は幸せ者だな、全力で期待に答えてみせよう!

再開

恭介「そういえばまだ理樹に何フェチか聞いていないな」

「えっ」

真人「本当に急だなっ!?まあ俺もそこは気になる。こう見えて理樹は特殊な性癖を持ち備えているかもしれねえしな…」

(と興味心身に2人がじりじりと詰め寄る)

謙吾「やめてやれ。もう子供じゃないんだ、無理強いする事はないだろ」

(謙吾が助け舟を出してくれた)

真人「どうした謙吾やけに冷静だな」

謙吾「ふん…お前がいつも落ち着きが無いだけだ」

真人「なんだと…?まるでお前の筋肉はいつも落ち着きなくピクピクしてて気持ち悪いです、血管の流れと共に心臓の鼓動を完全に静かにさせて下さい。とでもいいたげだなぁ!?」

謙吾「ところで恭介、その顔はなんだ?」

(恭介は何かを思い出したような顔をした後ニヤニヤしながら謙吾を見つめた)

真人「無視すんじゃねーよっ!」

恭介「ははあ、分かったぜ…なぜ謙吾は今になって理樹をかばうのか……それは理樹が喋ったら自分達も打ち明けることになると思ってあせってるからだ!」

謙吾「ぐ……!」

「図星なんだ…」

恭介「安心しろ。もう知ってるしそんな野暮な事はしねーよ」

謙吾「理樹」

(注目の顔がすぐさま僕に振り返る)

理樹「そんな手のひら返しってないよ!」

恭介「さあ観念しろ!ここがお前の墓場だっ」

「い、いやだ!なんで僕だけ言わなきゃならないのさ!?」

恭介「お前のだけ知らないからだ」

(こういう時だけ恭介達は人が変わったように意地悪だ。他の人なら言わず仕舞いでいられるだろうけどこの目に見つめられると何故か白状してしまわなくてはならなくなる)

「ぼ、僕は……」



1.大人しい人がいい
2.活発な人がいい
3.筋肉がいい

(次のレスで選択)

「僕は活発な人がいいかなあ。皆みたいに見てて飽きない人と居たいや」

真人「見てて飽きないってなんか他に言い方ねえのかよ…」

謙吾「それにフェチとは少し違うんじゃないか?」

恭介「いや、これでも理樹にしては頑張った方だろ。それにしても活発な子がお好みとはなぁ…」

真人「三枝か?」

「い、いや…あの人は活発だけど騒がしいというか…」

謙吾「しかし意外だな。てっきり俺たちにお腹一杯で大人しめな女性が好みだと踏んでいたが」

(皆自覚はあったんだ…)

恭介「じゃあその意見からすると大人しい子は好きじゃないと」

「いやいやいや…あくまでどちらかと言うとって意味だからっ」

謙吾「大人しい……三枝の対義語である西園が該当するな」

真人「に、西園か……」

(真人が西園さんの名前が出た瞬間苦手な顔をした)

恭介「ん?真人は西園の事が嫌いなのかい?」

真人「んな訳ねーだろ?……ただよぉ」

「ただ?」

真人「この間俺たちで旅行に行っただろ?」

謙吾「二度目の修学旅行か」

真人「その海で遊んだ時の後、俺が借りたカメラを西園に返した時にさ…」

西園『真人さん。ありがとうございました』

真人『ん?』


真人「俺はてっきり俺が代わって西園を入れた集合写真を撮ったことに対して言ってると思ったんだ」

恭介「ああ、そういえばそうだったな」

理樹「あの辺りに誰か居れば良かったんだけどねえ」

真人「で、俺がそう言ったら『それもあります』って言ったんだ。んで、じゃあなんだ?と聞いたら」


西園『ほらこの井ノ原さんが撮った写真を見て下さい。直枝さんと恭介さんがキスしている様に見えませんか?遠近法で』


(それを聞いた瞬間背筋がビクッとなった。隣を見てみると恭介も同じ様子だった)

真人「いやもう怖いのなんのって!もう俺その時は『お、おう…』って返事しか出来なかったし」

謙吾「気持ちは分かるぞ…西園はたまにその……そういう事を脈絡もなく言い出すからな」

恭介「し、しかしまあそれを抜けば西園もいい女性だと思うぞ俺は!」

真人「悪いがそれを抜いた西園が想像出来ねえ」

謙吾「俺は恭介に同意だ。彼女は大人になるときっと素晴らしい女性になっているだろう」

(でも確かに西園さんは来ヶ谷さんとはまた違った意味で大人っぽい人だ。僕らが驚くような事でも西園さんは何が起こっても冷静でいられるし、精神年齢で言えば彼女が1番なんじゃないだろうか)

恭介「さっきから女性方面の話で悪いが…」

真人「おうおう元々そういうスタンドだったから構わねえ」

「スタンスね」

恭介「俺たちリトルバスターズの中でぶっちゃけ『あっ、こいつ俺に惚れてるな』って奴とかいるか?」

真人「ぶっ!」

謙吾「飲んでる物を吐くな!汚いだろうがっ」

真人「だってこいつが急に変な事言い出すから…っ!」

「構わないって言ったのは真人じゃないか」

恭介「で、どうなんだ真人?」

真人「しかも俺からかよ…」

(真人。恭介や謙吾と比べてそこまで女性のファンは少ないけどあの筋肉と気持ちいいくらい裏表のない性格で男女ともにそこそこ評判がいい)

真人「俺はそうだな…理樹は俺の事好きか?」

「ええっ!?」

真人「なんでだよっ!?そんな意外な顔しなくていいだろーが!」

「そ、そりゃもちろん僕だって真人の事は好きだけどさ…恭介が言ってるのはそういう意味じゃ……」

(自然と顔が火照ってしまう)

恭介「そうだぜ、さっき言ったように俺はLOVEという意味で聞いたんだ」

謙吾「お前がそっち系だというなら別だがな」

恭介「というか理樹。ちょっと顔赤くないか?」

謙吾「何ィ!?まさか本当にお前…」

「いやいやいやっ!」

真人「必死なのが怪しいな」

「誰だってこんなこと聞かれたらこうなるよっ」

恭介「ま、そういう事にしておいてやろう。さあ次は謙吾だ」

謙吾「俺か…こう言ってはお終いだがあの連中からは全員友情しか感じ取れんな」

恭介「でもお前ささ…いや……」

謙吾「……なんだ?」

恭介「なんでもない」

謙吾「意地が悪い奴め、そこまで言ったのなら教えろ!」

(謙吾が恭介の首を揺さぶる)

恭介「分かった分かった…ほら、鈴がいつも遊んでもらってる笹瀬川だよ。あいつは俺が見たところ明らかにお前に好意を寄せているはずだぜ」

(そう言った途端謙吾は手を離した)

謙吾「次は理樹の番だ☆」

「ええぇーー……」

(そんな爽やかに言われると流しざるを得ない)

「僕かぁ…僕だってそんな人居ないと思うけどねぇ」

(それに仮にそうだと思う人がいたとしてもかなり自意識過剰みたいで恥ずかしいし言える訳がない)

真人「俺はそれっぽい奴知ってるけどな」

恭介「俺も」

謙吾「奇遇だな」

「な、なんだってぇーっ!?」

恭介「別にそんなに驚くことでもないよな?」

謙吾「ああ、そうだな」

真人「じゃあ順番に言っていこうぜ、理樹に惚れてそうな奴」

恭介「よし、俺からいこう」

「いっ、いやちょっと!絶対次から話辛くなるからっ」

(この顔は言っても聞かない顔だった)

恭介「来ヶ谷、小毬」

謙吾「三枝、能美」

真人「鈴と西園」

「バラバラじゃないか!しかも全員!」

恭介「つまりリトルバスターズ全員が理樹の事が好きだという訳だな」

「や、やめてよ恥ずかしいし……」

恭介「じゃあ次の話に移るか」

真人「待てよ、なに自然と自分は逃れようと考えてんだ?」

恭介「チッ…」

「舌打ちじゃないでしょ?」

恭介「言っておくが俺は居ないと思うぜ?だって俺一年先輩だしな」

謙吾「むしろ一個上に憧れる女子生徒というのは定番だと思うがな」

恭介「えっマジで?」

真人「お前も年下が好みなんだろ?3年生ぐらいの」

「えっ?3年生は同じ学年じゃ…」

真人「中学3年生ぐらいの」

恭介「ロリじゃねえって何度も言ってるだろうがっ!!…ゴホン。それに俺は同年代かそれ以上の方がいい。数年ぐらい年下は自然とそういう対象に見えん」

謙吾「本当か?なら何故小毬だけは下の名で呼ぶ」

恭介「いやそれは…」

真人「いっそ10歳くらい下ならいけるんじゃね?」

恭介「しつけえよ!」

お休み(∵)

少し前


来ヶ谷部屋


鈴「うにゃー!離せー!!」

来ヶ谷「よしよし、これで全員揃ったな。では始めよう…リトルバスターズによる女子会を!」

葉留佳「いぇーい!」

西園「パチパチ…」

小毬「ほーら皆さーんっ!三ツ矢サイダーとオレンジジュースがありますよぉ~っ」

クド「わふー!私はオレンジジュースがいいですっ」

葉留佳「いやいや、クドは牛乳でしょミルクでしょ」

クド「が、ガーン…確かに私は背が低くてぺったんこですけど……」

西園「牛乳を飲めば身長が高くなる訳ではありませんよ」

葉留佳「へっ?そーなの?」

西園「正確には牛乳だけでなく…という意味ですが、牛乳に含まれているカルシウムというのは骨密度を上げる効果の方が大きいです。つまり牛乳は身長を伸ばすためだけではなく骨を丈夫に、硬くさせる物なのです」

クド「わふー!そうだったのですかー!?な、なら身長を伸ばすには他に何が良いのでしょう…」

西園「既に牛乳と合わせて飲むタイプの健康補助粉末などが販売されておりますが効果の程はよく分かりません。ですが一般的な物で言えばひじきなどが良いと聞きました」

葉留佳「おおーっ!……あれ?クドどうした?」

クド「あ、あの…実は私…」

来ヶ谷「そういえばクドリャフカ君は海藻類が好物だったらしいが…」

西園「……個人差という物があります」

クド「わふーっ!そんな悲しい目で見ないで下さーいっ!!」

来ヶ谷「ふふっ、そうあせらなくてもいい。クドリャフカ君は今のままが充分なのだから」

クド「それはちょっとよく分からないですっ」

葉留佳「まあクド公が身長高いの想像出来ないし私もちょうどいいと思いますけどネ」

クド「それは皆さんが高いから言えるんですよぉ…どうせ私は…ブツブツ」

来ヶ谷「さて、このぐらいにしておいてまずは乾杯といこうじゃないか」

小毬「はーいっ」

来ヶ谷「皆グラスは持ったか?」

鈴「ん…」

西園「何に乾杯いたしましょう?」

来ヶ谷「それはもちろんリトルバスターズにだな」

葉留佳「リトルバスターズに!」

クド「リトルバスターズに…」

小毬「リトルバスターズにっ」

「「「「乾杯!」」」」

こんな感じで女子メンバーの話題も募集中だ!基本行き当たりばったりだから男子メンバーのも言ってくれよな!


来ヶ谷「さて、まず何から話した物かな」

葉留佳「ふぇっふぇっふぇ…やだなあ姉御!こういう女子会なら女子でしか話せないことに決まってるじゃないですカー!」

来ヶ谷「ほほう、例えば?」

葉留佳「気になってる男の子だったり~」

来ヶ谷「なるほど良い話題を提供してくれた。試しに言い出しっぺの君から言ってみてくれ、その気になってる男の子というのをな」

葉留佳「じ、自爆したーっ!?」

鈴「葉留佳の好きな人は気になるな」

葉留佳「こ、ここぞという時に鈴ちゃんも乗ってくるとは嫌らしいぞ貴様ー!」

来ヶ谷「さ、言ってくれ」

葉留佳「うぅぅぅ~~……や、やはは…えっと…」

葉留佳「や、やっぱり嫌いな男の子にしません?」

来ヶ谷「しない」

葉留佳「即答っ!」

西園「私はいますよ…気になっている男性…」

クド「ほ、本当ですかっ!」

葉留佳「ナイス美魚ちん!んで、そのお相手はー!?」

西園「直枝さんと恭介さんです」

葉留佳「ひゃっ!?」

クド「わふー!?」

鈴「ッ!?」

小毬「ほぇ~?」

来ヶ谷「いや…君が言ってるのは腐った方だろう…」

西園「まあそうですね」

葉留佳「ってそっちィーッ!?い、イヤービックリシタナーモー…」

小毬「はるちゃん大丈夫?なんだか声が震えちゃってるよぉ…?」

来ヶ谷「分かっては居たがこのメンバーでそういう話は進行しづらいな。ならいっそのこと焦点を男子メンバーのみに向けてみよう」

鈴「それは恭介と理樹と謙吾の事か?」

来ヶ谷「うむ、大体その辺りだ」

クド「ま、真人さんも忘れないで下さいっ!」

来ヶ谷「その4人の印象を挙げていくというのはどうだね?それなら皆話しやすいだろう」

葉留佳「まあそれぐらいなら…」

来ヶ谷「よし、ではまず恭介氏から」

小毬「ほぇ、恭介さん?」

来ヶ谷「ああ恭介さんだ。小毬君は彼をどう思っている?」

小毬「うぅ~ん…どうって言われても困っちゃうなあ。恭介さんは優しくて面白い人だねぇ」

来ヶ谷「ま、そんな物か。じゃあ他はどうだ」

クド「恭介さんは色々な遊びを教えてくれる凄くくりえいてぃぶな人なのですっ!」

葉留佳「でも時々なに考えてるかよく分からないこともありますけどネ」

来ヶ谷「ほう、それはどんな時に?」

葉留佳「あっ、いや悪い意味じゃないッスよ!?…ただ、たまーに皆で野球してる時にふと悲しそうだったり心から嬉しそうだったりよく分からない顔をするんですヨあの人」

来ヶ谷「……ふむ」

葉留佳「普段子供っぽい事やるからそのギャップがあってその時は話しかけ辛いというか…」

鈴「確かにそんな時もあるな」

葉留佳「そうそう!鈴ちゃんも妹なんだからお兄ちゃんに何か感じることってないの?」

鈴「そうだな…あいつは変態だ」

来ヶ谷「よし、次は真人少年だな」

クド「強引に話を進めちゃいましたー!?」

たいして更新出来ずにすまん
今日はもう寝ます

小毬「真人君かぁ…」

葉留佳「なんか扱いやすい!」

西園「そう意味では恭介さんと正反対の様な人ですね」

クド「でもでもっあの人は色々な所で気を使ってくれますよ!」

来ヶ谷「確かに一見何に関しても大雑把に見えるがやはりムードメーカーと言ったところか気配り上手なイメージもあるな」

小毬「うんっ真人君も人気者だよねぇ~!」

葉留佳「人気者?真人君が?」

来ヶ谷「ああ。いつも謙吾少年や恭介氏の影に埋れているが彼もたまに声援が聞こえることがあるぞ」

葉留佳「な、なんだと……よく分からない敗北感が…っ!」

鈴「あいつはいつもうっさいな。謙吾と一緒に馬鹿ばっかりやってる」

葉留佳「あー謙吾君もよく分からない時がありますねー。なんか普段は真面目なのにリミッター外れたらこうドッガァーッン!って」

小毬「ふぇああぁ!ば、爆発するの!?」

葉留佳「あれっ、小毬ちゃん知らなかったの?たまに爆発するよ?」

小毬「ほっ本当ゆいちゃん!?」

来ヶ谷「ああ。体育館は今年で5回ほど修理した……というか私をその名で呼ばないでくれと…」

小毬「し、知らなかったなぁ…っ」

鈴「適当ゆーな!小毬ちゃん、この2人は嘘をはいてるだけだっ」

小毬「ほぇ…そうなの…?」

来ヶ谷「ほほう、成長したな鈴君。今までは私達のいう事はほとんど鵜呑みだったというのに」

鈴「うぐ…」

クド「宮沢さんといえば、佳奈多さんと宮沢さんは以前から知り合いだったらしいのですが何かあったのでしょうか?」

葉留佳「ああそれは…」

来ヶ谷「うむ。それは2人は昔付き合っていたからだな」

鈴「な、何ー!?」

小毬「ええぇーっ!?」

西園「……」

来ヶ谷「その昔、佳奈多君は謙吾少年と同じ剣道部だった。そこでお互い知り合ったのだ…今は別れているがな」

鈴「し、知らなかった…」

クド「わふー!私明日からどんな顔して喋ればいいのか…っ!」

来ヶ谷「まあそれも無理はない。2人は意図的に隠してきたんだからな」

葉留佳「いやいや姉御…ウソにちょっと真実混ぜるのやめて下さいヨ…」

小毬「えっ………ウソ?」

葉留佳「やはは…いやぁ、剣道部だったのは合ってるけど謙吾君とは部活仲間ってだけだから…」

鈴「騙したのかっ」

来ヶ谷「はっはっは。前言撤回、まだまだだな鈴君は」

クド「し、心臓に悪いジョークはやめて下さい……」

来ヶ谷「次にお待ちかねの理樹君だが」

葉留佳「可愛い!」

クド「お目めがパッチリしてますっ!」

西園「色白ですね」

来ヶ谷「ほほう、女子が言われたい言葉ばかりだな」

鈴「いや、ちゃんと男らしいぞ?」

来ヶ谷「ひゅー!やはり鈴君は言ってくれるなっ」

葉留佳「おおっ!たとえばどんなとこがっ!?」

鈴「買い物とか荷物多めに持ってくれる」

クド「あっ、私も部屋の荷物が届いた時に率先して手伝ってくれましたー!」

西園「私も本を少々…」

葉留佳「えぇー!何か運んでもらってる人多くないっ!?」

来ヶ谷「まあ人の良い理樹君だからな。仕方が無い」

来ヶ谷「小毬君はどう思う?」

小毬「わっ、私!?う、うーん…そうだなぁ……お兄ちゃん」

来ヶ谷「は?」

小毬「理樹君はお兄ちゃんっぽいかな」

葉留佳「ほぇー意外っ!どちらかというと弟か妹って感じなのに」

小毬「うん…私もよく分からないけどなんとなーくそんな気がするの」

来ヶ谷「ふむ、兄か…なら恋愛対象にはならないか?」

小毬「え、ええーっっ!!」

来ヶ谷「ふふっ、そう赤くならなくていい。皆はどうだ?理樹君がもしも告白してきたなら……」

葉留佳「り、理樹君が………!」

西園「特にどうとも言えませんね」

クド「わ、わふー!?えっと!その、あのっっ!」

鈴「いや…」

来ヶ谷「ん?」

鈴「理樹はまだ本当の恋を知らんから告白なんかしないだろ」

来ヶ谷「なら君は知ってるのか」

小毬「ゆ、ゆいちゃんはどうなの…?」

来ヶ谷「わ、私か?」

葉留佳「そーだそーだ!さっきから自分だけ言ってないでズルいぞーっ!!」

来ヶ谷「いや…わ、私は……その……だな…」

葉留佳「わっ、姉御が恥ずかしがってるっ!」

来ヶ谷「う、うるさい!」

西園「これは…レアですね」

葉留佳「よーし写真撮っとこ!さあ姉御、はいピー…ぐほぁっ」

来ヶ谷「しつこい者は断罪だ」

葉留佳「む、無念なりぃ……がくぅっ」




恭介「次に何故二木のより西園のスカートの方が長いかどうかだが…」

謙吾「あれは西園が長くしているだけだと聞いたが」

(どれほど時間が流れたのだろう。時々僕は皆とこうして喋る時、時がいつもより早く過ぎてしまわないか心配になる時がある。時計を見た。8時30分、そろそろ恭介と謙吾が出て行く頃だった)

「でも二木さんって制服にはうるさいけどねえ。いつだったか小毬さんと裏庭に居た時…」

(僕はあえて言わなかった。この空間が僕の一言で砕けてしまうのが惜しいからだ)

恭介「ふう……やっぱりダメだな」

真人「突然どうしたんだ?」

恭介「いや、俺の性に合わないのさ。こうしていることが」

謙吾「こうしている……というと?」

恭介「何をする訳でもなくダラダラしゃべっていることがさ!」

「ええっ?この話し合いだって元々恭介が言い始めたことじゃない!」

恭介「ああそうだ…だが喉元通れば暑さを忘れると言った所か、最初こそすれこうやって駄弁る事が出来る幸せを噛み締めていたがそろそろ俺の中の衝動を抑えきれなくなってきたんだ。」

恭介「そもそも俺たちは面白さを追求するが為に集結したはずだ!」

真人「えっ、そうだったけか?」

謙吾「全てこいつの気まぐれだ」

恭介「とにかく俺が言いたいのは、俺たちは行動してこそのリトルバスターズだということさ」

「つまり?」

恭介「女子会の様子を覗きに行こう。どんな話をしてるか見に行きたい」

「いやいやいや!?」

(恭介はいつもの…いや、少し前までの調子に戻ったようだ。突拍子もないことを考えて僕を困らせた)

恭介「真人、今何時だ?」

真人「8時40分…消灯まで20分だぜ」

謙吾「だがあそこは男子禁制の地、生半可な覚悟じゃやられるぞ」

恭介「なに俺たちだって覚悟ぐらい出来てらあ!……な、理樹?」

(恭介は目をキラキラさせ、爽やかな笑みを含んで僕を見つめている)

「いや僕は覚悟出来て…」

恭介「ようし行くぜお前ら!久々にミッションスタートだっ」

寮内


恭介「HQ(本部)!こちら恭介、エリアに侵入した」

真人「オーケー!感度良好、そのまま続けろっ」

「良好も何も一緒に行動してるじゃないか…」

(僕らはあらゆる監視カメラをするりと掻い潜り女子寮へ侵入した)

謙吾「しかし案外簡単だったな。もう少し手こずるかと思ったが…」

真人「それほど俺たちが素早いってことだろうぜ!」






来ヶ谷部屋前

恭介「ここのはずだ…」

鈴『トークランキングー』

クド『いぇーい!なのですー!』

葉留佳『よっ、待ってましたー!』

謙吾「声は…聞こえるな」

恭介「そおっと中の様子を伺おう…そおっとな」

(恭介がドアを静かに開けた)



恭介「……なんだぁ!?」

謙吾「大声を出すなバカッ」

恭介「いや…見てみろよ」

(その奇想天外な物を見た様な顔は動かさないまま、手だけを動かしてこちらへ手招きした)

謙吾「どれ……ん?んん?」

(謙吾の反応は恭介と違い、そもそも自分は何を見ているのかさえ分かっていない様な顔だった)

謙吾「真人…これを見てみろ」

真人「あんだよ…」

(次に真人が近付く)

真人「…ぷっ!なんだこれっ」

(真人はその場で腹を抱えて笑を堪えた)

「い、いったい何が…」

真人「くくくっ…理樹も見てみろ!」

(謙吾と同じように真人からも見るよう勧められた。いったいどんなことになっているんだろう…)

「………これは!」

ホンの数回しか更新してないってのに感想寄せてくれるとは感動した!

シーン

(来ヶ谷さんの部屋の中にいたのは…いや、『あった』のは皆の顔写真が貼られたカカシだった。ちなみにさっきの音声はラジオから出ていた。そばにはナツメブラザーズ(21)のCDが置いてある)

「な、なんなのさこれ…」

恭介「とりあえず部屋には誰もいないらしい。入ってみよう」

(これがいけなかった。僕らはこの時、敵のテリトリーに入っている事を忘れて無闇な行動に出てしまったのだ)

謙吾「勝手に入ってしまってよかったのだろうか…」

真人「おいおい…よく見たらこのカカシ全部あいつらが着てる物だぜ?クド公なんかマントと帽子までかかってら」

(ツンツンと面白がってカカシを突つく真人。その帽子を被ってみた瞬間ドアに数人の人影が現れた)

恭介「しまった、囮(デコイ)か!」

???「ふっ…ふははは!男というものはやはり単純な生き物だなっ」

「く、来ヶ谷…さん……」

(振り向くとドアの辺りに来ヶ谷さんを先頭に、このカカシに描かれた6人___つまり他のリトルバスターズの皆が居た)

恭介「なるほどパジャマを着ていたから制服を掛けていたんだな」

来ヶ谷「そろそろこちらに来る頃かと思って軽く仕掛けさせてもらったよ」

葉留佳「あははっ!こんなのに引っかかるなんてまだまだですナー!」

真人「くっ…俺たちを風紀委員に引き渡そうってか!」

恭介「だが脅威は来ヶ谷1人、流石のあいつでも俺たち全員を手玉に取るのは難しいだろう」

鈴「そんな事は無い、真人ぐらい私1人で倒せる」

謙吾「鈴、後でモンペチを買ってきてやろう」

鈴「本当か!?生ハム味がいい」

葉留佳「って駄目じゃないですか鈴ちゃーん!それ買収だからっ」

鈴「何ィ!?そうなのか…」

(しかし鈴がそのあと撤回することは無かった)

来ヶ谷「ふふっ、君達はだから甘いのさ。私がなんの対処も施さず罠を掛けると?」

(そういうと来ヶ谷さんは指を鳴らした)

謙吾「ま、まさか…!」

佳奈多「遂にやってくれたわねぇ!?」

「二木さん…!?」

佳奈多「直枝理樹。貴方、騒がせてばかりだけどこういうことだけはしないと思っていたのに!最っ低ね!……最低」

「なんで名指しなのさ!?それに元々信頼なんかしてなかったでしょっ!」

恭介「しかも二木の奴他の委員まで連れてきてやがるぜ…」

(絶体絶命だ。もはやこれまで…)

謙吾「くっ……理樹、恭介、後ろに窓があるのが分かるな?」

「えっ…うん、見えるけど…」

謙吾「そこから2人で脱出しろ。それまでは俺と真人が食い止めるっ」

恭介「謙吾お前…」

「駄目だよそんな…!」

真人「えっ、お前だけで食い止められるくね?」

謙吾「無理に決まってるだろうが!」

佳奈多「逃がさないで!追うのよっ!!」

委員「「覚悟ー!」」

真人・謙吾「「うおぉおお!!」」

恭介「お前達の意志は無駄にせん、行くぞ理樹!」

(恭介に手を掴まれる)

「ふ、2人ともー!!」

真人「……」

(真人はこちらを向くとニヤリと笑い親指を立てた。それが女子寮でみた真人の最後の姿だった)




自動販売機前

恭介「はあ…はあ…無事…逃げ切れた様だな……」

(お互い肩で息をしながら休憩する。消灯直前という事もあって辺りの光はもうこの自動販売機しか無かった)

「少しここで休んでいこうか…」

恭介「ああ…それがいい」

(コーヒーを買って近くにあったベンチにならんで座る。それからどちらが話すわけでもなく沈黙が訪れた)

恭介「……」

(恭介は微笑みながら空を眺めていた。同じ方向を見ると満月が顔を上げていて、重なった雲を白く透かした)

(『満月は狂気を誘う』という言葉があるけど僕もそれに魅せられてしまったのか普段人には話さない様なことを恭介に語った)

「ねえ恭介、誰かを抱きしめたくなることって無い?」

(恭介は面食らう訳でもなくただ一言ポツリと言った)

「ああ…」

恭介「分かるとも。お前がどんな気分でいるかもな。俺もお前達と過ごしていて誰かを抱きしめい衝撃に駆られることが時々ある、子供みたいにな」

「………」

恭介「その手のインスピレーションってのは凄くやっかいなんだよな。分かるよ、夜、布団に入るのが怖くなるんだろう?まったく同感さ…仲間がどれほど居ようとよく分からない孤独感に襲われるんだ。それを人肌で埋めたくなる」

恭介「…ところで今理樹はなんと言っていいのか分からない様だな。それは結果を考えず理屈に合わない衝撃で俺に言ってしまったからだろう」

「…うん」

恭介「だがいい、俺には分かるからな、ちっとも気にかけることなんか無えよ」

(恭介は僕の方へ向いた。僕の方へ近づいてくる。僕は後退しない)

恭介「……」

(恭介は僕のそばへ寄ると両手を差し出して僕を抱え込んだ)

「…ありがとう」

(しばらくそのままでいた。もちろん辺りには誰もいない。陳腐な表現だけど恭介の抱擁が解けたのは何時間経ったか検討もつかなかった…いや、実際は10分経ったかも怪しい)





理樹(部屋に着く。今考えたらもの凄く恥ずかしい事をしてしまったんじゃないか、人に見られたりでもしたら確実に勘違いされてるんじゃないかと今更ながら思う。でも僕は今心がとても温かく感じた。それは恭介も同じ様だ)

恭介「じゃ、そろそろ俺は帰るぜ。風紀委員達の事ならなんとかしてやるよ」

(お休み。僕は無言で手を振った。まだ少し顔が火照っている)






終わり

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