八幡「この前のテストでさ、数学の赤点を回避したんだけどよ……」

戸塚「そうなの？　よかったね！」

八幡「でも代わりに他の国語とか得意科目の点数が落ちてな……学年順位が12位まで下がっちまった……」

戸塚「ああ……でも、そういうこともあるよ！」

八幡「そうなのだろうか……。戸塚はどうしたんだ？　突然話しかけてきて」

戸塚「八幡と似たような感じで悩んでて……」

八幡「戸塚もテストダメだったのか？」

戸塚「テストじゃなくて、テニスの方が……」

八幡「何があったんだ？」

戸塚「僕が部活だけじゃなくて、テニススクールにも通ってるのは知ってるでしょ？」

八幡「ああ、もちろん」

戸塚「そこで最近負け続きで……」

八幡「…………」

戸塚「あっ、ごめんね。こんな愚痴みたいになっちゃって」

八幡「いや、別に構わないが、……こういう時どんな顔をすればいいかわからなくてな」

材木座「笑えばいいと思うぞ」

戸塚「……それでも、ごめん」

八幡「…………」

葉山「やった！！」ﾋﾞｼｯ

八幡・戸塚「「！？」」ﾋﾞｸｯ

葉山「連敗記録更新中だ！！」

葉山「だが、その連敗が多ければ多いほど、そこから抜け出せた時の嬉しさは大きいんだ！」

葉山「それに、その敗北の数だけ勝利の重みとは増すものなんだ！」

葉山「やった！！　やった！！　やった！！　やった！！」

八幡「また出てきた……。また葉っぱ一枚で……」

戸塚「葉山くんの身体……筋肉すごい……」

八幡「……！」ｶﾞﾀｯ

材木座「やった！！」ﾋﾞｼｯ

八幡・戸塚「「…………」」ｼｰﾝ

材木座「あ、あれ……？」

八幡「お、今回は葉山だけか？　次はいないんかな」

戸塚「そうなのかなぁ？」

材木座「八幡！？　……えっ、ちょ、八幡？　きこえてま――」

戸部「やった！！」ﾋﾞｼｯ

八幡・戸塚「「！？」」ﾋﾞｸｯ

戸部「君は負けることのチャンピオンだ！」

戸部「敗北の回数において君の右に出るものはいない！」

葉山・戸部「やった！！　やった！！　やった！！　やった！！」

八幡「いや、その称号はむしろ俺にこそだろう……」

戸塚「僕そこまでは負けてないんだけどな……」

材木座「」

大和「負けても次勝てばいいじゃないか！」ﾋﾞｼｯ

大岡「連敗記録でギネスを狙う手もあるぞ！！」ﾋﾞｼｯ

はっぱ隊「「「やった！！　やった！！　やった！！　やった！！」」」

戸塚「……でも、こう言われると元気が出るかな」

葉山「そうかい？　身体全体がやる気で溢れてきたかい？」

戸塚「うん！」

葉山「そんな君が！」

はっぱ隊&八幡「「「うまらやしい～」」」

戸塚「八幡！？」

葉山「いくぞ、比企谷」ﾌｸｦﾂｶﾑ

八幡「ああ。ただ間違えるな。俺の名は……」

葉山「ふんっ！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞｼｬｧｯ!!



はっぱ隊「「「ゴールデンぼっちリーフ！！！」」」



八幡「ぼっちっ！！！」ﾋﾞｼｯ

八幡「公認っ！！！」ﾃｯﾃｹﾃｰ

戸塚「八幡の葉っぱだけ金色だ……！」

八幡「いいか、戸塚！！」

八幡「たとえ負けっぱなしでも、戸塚が毎日努力しているのを俺は知っている！」

八幡「その努力が無駄になることなんてないんだ！」

葉山「…………」ｳﾝｳﾝ

八幡「それに人は、生きているだけでラッキーなんだ！！」

八幡「やった！！　やった！！　やった！！　やった！！」

はっぱ隊「「「やった！！　やった！！　やった！！　やった！！」」」

戸塚「…………」ﾎﾟｶｰﾝ

葉山「それじゃあ早速、はっぱ隊 with ゴールデンぼっちリーフで一曲いくぞ！」

はっぱ隊「「「オーーーー！！！」」」

八幡「ぼっちっ！！！」

ﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟｰ

YATTA !
はっぱ隊 with Golden Leaf

http://www.youtube.com/watch?v=ZhRcZ2sxU0Q

曲は5:26あたりから

戸部「G！」

材木座「R！」　

大和・大岡「「EE！」」

八幡「N！」

葉山「LEAVES！」

八幡「ぼっちっ！！！」

はっぱ隊「「「G！」」」

はっぱ隊「「「R！」」」

はっぱ隊「「「EE！」」」

はっぱ隊「「「N！」」」

はっぱ隊「「「LEAVES！」」」

八幡「公認っ！！！」

葉山「日本キューキュー ♪」

はっぱ隊「でも！！」

戸部「あしたはワンダホー ♪」

材木座「いじわるされても～ ♪」

はっぱ隊「ふとん入ればグーグーグーグー！！」

はっぱ隊「パスパスパスパス！！」

八幡・葉山「「おはよーーーーー！！！」」

はっぱ隊「やったやったやったやった ♪」

大和「祝百連敗～ ♪」

大岡「目指すはギネス～ ♪」

八幡「どんないいことあるだろう～ ♪」

はっぱ隊「「「生きていたからLUCKYだ～ ♪」」」

八幡「ラッキーッッ！！！」

はっぱ隊「「「やったやったやったやった ♪」」」

葉山「君が変われば～ ♪」

葉山「世界も変わる～ ♪」

材木座「丸腰だから最強だ～ ♪」

はっぱ隊「「「真っ直ぐ立ったら ♪」」」

八幡・葉山「「気持ちいーーーー！！！！！」」

はっぱ隊「「「G！」」」

はっぱ隊「「「R！」」」

はっぱ隊「「「EE！」」」

はっぱ隊「「「N！」」」

はっぱ隊「「「LEAVES！」」」

八幡「ぼっっちっっっ！！！」

はっぱ隊「「「G！」」」

はっぱ隊「「「R！」」」

はっぱ隊「「「EE！」」」

はっぱ隊「「「N！」」」

はっぱ隊「「「LEAVES！」」」

八幡「公認っっ！！！」

はっぱ隊「「「バイQ～ ♪」」」

ﾋｭｰﾋｭｰ ｵﾏｴﾗｻｲｺｰﾀﾞｰ ｷﾝｶﾞﾏﾌﾞｼｲｾﾞｰ

戸塚「！　やっぱりオーディエンスが出来てる……！」

葉山「比企谷……」

ゴールデンぼっちリーフ「今はその名で呼ぶんじゃねぇよ」

葉山「じゃあ、ぼっち」

ぼっち「わかればいい」

戸塚「いいんだ……」

葉山「君と一緒にこうしてはっぱ隊ができたことを光栄に思うよ」ｽｯ

ぼっ「そうか、俺もだ」ｶﾞｼｯ

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

ぼ「てかなんだこの状況」

戸塚「あのー……」

葉山「なんだ？」

戸塚「一つだけ質問が……」

葉山「何でもどうぞ」

戸塚「……副会長は？」



葉山「脱退した」



戸塚「えっ？」



葉山「音楽性の違いで」



戸塚「えっ！？」

葉山「よし、みんなでぼっち極めに行くぞ！！」

葉山「ヒュルルルルルルル……！」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀ…

戸部「ヒュルルルルルルル……！」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀ…

材木座「ヒュルルルルルルル……！」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀ…

大和「ヒュルルルルルルル……！」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀ…

大岡「ヒュルルルルルルル……！」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀ…

八幡「ヒュルルルルルルル……！」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀ…

戸塚「…………」

八幡「ぼっち！」

戸塚「！？」

戸塚「みんなでぼっち極めるって矛盾してないかな？」

戸塚「……明日からも頑張ろう」

戸塚「ありがとう、八幡……」

戸塚「ありがとう、はっぱ隊のみんな……！」



終

おまけ

―
――
―――
――――

八幡「なんで俺がはっぱ隊なんて……」

葉山「君しか頼れる人がいないんだよ」

八幡「だからってお前の前で服を脱げと言うのか？」

葉山「だから俺はもう脱いでるじゃないか」

八幡「そうなんだけどよ……いやおかしくね！？」

葉山「往生際が悪いやつだな。さっさと、脱げ……！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

八幡「脱げというより破いてるぞそれ！　やっ……やめ……っあっ……そこは……っ！」

八幡「ｱｯｰｰｰｰｰ!!」



終