【艦これ】提督「安価で卯月にアプローチを試みる」 (860)

○安価は場合によっては1つ下ずらし。過度なエロ、グロ、残酷、下ネタ、意味不明レスなどで安価を取られたら発動
 ・過度、意味不明かどうかは>>1が独断で判定します

○キャラクターの口調、性格が崩壊する恐れあり
 ・意図的なキャラ崩壊は避けますが、>>1の力量不足により起こる可能性があります

○不定期更新

以上の点をご了承ください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417617506

―提督執務室―


提督「卯月って、本当に存在するのか?」


弥生「………いきなり、どうしたんですか?」

提督「だって、いくら建造しても来てくれないしさ…もしかして、うちの工廠に問題があるのか?」

弥生「…とりあえず異常があるという報告は来てない、です」ペラ

提督「そっか…うーん、早いとこ着任してほしいんだがなあ…」

弥生「どうして…ですか?」

提督「一人だけ外れたタイミングで着任するのって、けっこう心細いものがあると思うんだ」

弥生「………」

提督「弥生も最近着任したんだし、誰かが一緒のほうが心強いだろ?同型艦なら尚更だ」

弥生「……はい」

提督「………」


提督(この子とうまくコミュニケーションが取れてる気がしない…なんか壁を感じるんだよなあ)


弥生「……?」


提督(周りにあまり馴染めてないようだからひとまず秘書艦にしたが、遠征隊で皆と触れ合わせたほうが良かったか?)


提督「ま、まあ…宿舎の部屋割をさっさと確定したいってのもあるんだけどな。睦月型は多いからな~」

弥生「すみません、ご面倒をおかけして…」

提督「ああ、いや…そういうつもりで言ったのではなく…えーっと」

提督(参ったな、ちょっとした冗談のつもりだったのに…)ポリポリ

コンコンコン


弥生「!」ビク

提督「はい、どーぞ」


ガチャ


大淀「失礼します」

提督「大淀か、どうした…って、それは?」

大淀「はい、先ほど届いた大本営からの封書です。お早めに目を通すようにお願いしますね」

提督「いちいち言われなくてもわかってるよ…」

大淀「本当でしょうか?」

提督「おいおい、ひでえなあ」

大淀「ふふ、冗談です。では私はこれで。弥生ちゃんも、またね」

弥生「は、はい…」

提督「ごくろうさーん」


ギィ…バタン


提督「さて、中身はなんだろなっと…降格処分とかだったらどうしようか、ははは…」ガサガサ

弥生「………」

提督(反応が無いとむなしい…えー、なになに…小難しいところは読み飛ばして…)ペラ


提督(ふんふん…――沖ノ島沖戦闘哨戒作戦においての目覚ましい功績を認め…)


提督「……なに!?」

弥生「……?」



提督「…………卯月が、来る」

弥生「……え?」

数日後

―鎮守府正門―


提督(そろそろ卯月が来る時間だ…)

弥生「……あの」

提督「なんだ?」

弥生「新しい艦娘が着任するときは、いつも司令官自らこうやって迎えてるんです…か?」

提督「いや、いつもじゃない。今日はあまり忙しくないし、気が向いただけだよ」

弥生「そう…ですか」

提督(あとは、弥生と卯月を一秒でも早く会わせたいってのもあるんだが…)


ササササ…


弥生「……あっ」

提督「ん?どうした?」

弥生「い、いえ…」


提督「まだかねー…」

弥生(い、いいのかな…)

ササササ…ススッ


提督(む、背後から何やら怪しい音が…!?)


卯月「ぴょーん!」バッ


提督(うおおおおおっ!?)ビク

卯月「はじめまして、卯月でっす!うーちゃんって呼ばれてま~す!」

提督「は、ははは…は…?」バクバク


卯月「あり?この人が司令官…だよね?どしたぴょん?」

弥生「…ちょっと驚かせすぎちゃったのかも」

卯月「ありゃ~…やよぴょんが気付いてもスルーしてくれたおかげでうまくいきすぎちゃったかな」

弥生(やよぴょん…)


卯月「しれいかーん、悪気はなかったっぴょん…そろそろ復活して~…」ペシペシ


提督「……はっ!」


提督(いかんいかん、俺としたことが、この程度で平静を失うとは…とにかく挨拶だ挨拶!)


提督「う、卯月!」

卯月「はい、なんでしょーか!びしっ!」


提督「↓2」


※挨拶の言葉

提督でっす!てーちゃんって呼んでほしいっぴょん!

提督「……お手」

卯月「ぴょん!」スッ


弥生「!?」


提督「……あ」

提督(俺は何やってんだ!そしてこいつはなぜ当然のように従ってるんだ!)

卯月「………ぴょん?」

提督(……でも、なんというか…なんか落ち着くような、ドキドキするような…)

提督「………」ボケー


卯月「やよぴょんやよぴょん」

弥生「な、なに?」

卯月「やよぴょんもいつも、こーやってお手してるの?」

弥生「し、してないよ」

卯月「じゃあ、なんでうーちゃんはお手してるっぴょん?」

弥生「さ、さあ…?」

弥生(それはする前に疑問に思って欲しかったんだけど…)

卯月「がーん!おとめのじゅんじょーを利用されたっぴょん!もしかして騙されたっぴょん!?」

弥生(ノリについていけない…)


卯月「しれーかんしれーかん!」

提督「お、おう!なんだ!」

卯月「なんでお手なんて言ったの!ぱわはら!?今流行りのぱわはらっぴょん!?」

提督「い、いや…その…↓2」


※お手の理由

とりあえず今回はスレ立てが目的だったのでここまでにさせてもらいます
更新は主に土日前後、時間があれば平日にもたまにする予定です

よろしければこれからしばらくの間、お付き合いお願いします

乙感謝
前作より待っていてくれていた方はお待たせしました。あと私はロリコンではありません(真顔)

全く触れていなかったので、一応前作を紹介しておきます。繋がりは無いので読まなくても大丈夫です
【艦これ】提督「安価で暁にアプローチを試みる」
【艦これ】提督「安価で暁にアプローチを試みる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1406/14067/1406735992.html)


前回は眠くてスルーしてしまいましたが、いま読み返してたら>>9で不意打ち食らって咳込みました

では始めていきます

提督「その…なんつーか…可愛い手を見たらつい…」

卯月「なんとっ!ぱわはらじゃなくてせくはらだったっぴょん!」

提督「セ、セクハラ!?」

提督(そ、そうか…そう取られても仕方ない…いや、冷静に考えると明らかにそうだな)


卯月「まーいっか!それよりしれーかーん、うーちゃんにこの鎮守府の案内を…」


提督「俺はなんということを…」ズーン


卯月「また自分の世界に入っちゃったの?けっこー面倒な人っぴょん」

弥生「卯月、司令官のことをそんなふうに言っちゃ…」

卯月「しょーがないから、やよぴょんが案内してっ!さ、しゅっぱーつ!」ズイズイ

弥生「えっ、ちょっと…押さないで…」


提督(そんなつもりじゃなかったんだ、俺はあくまでフランクに…いや、でも言おうと思って口に出た言葉じゃないし)

提督(お手という言葉は独占、支配の象徴と考えられる…これが無意識に出たうえに理由が可愛いとかなんとか初対面の相手に言ってしまったという事実)

提督(つまり深層心理にそういう邪な気持ちが根付いていたということで俺がいかに卑しい人間であるかということが…)

提督「………」ブツブツ



弥生(司令官って、あんな顔するんだ…)

弥生(ちょっと…面白いかも)


卯月「やーよぴょんっ!はーやくっ!」ズイズイ

弥生「わ、わかったから、少し落ち着いて…」

提督(深層心理と対話しているうちに、いつの間にか俺だけ取り残されていた…不覚)

提督(いったい二人はどこへ…まあ、弥生がついていれば安心…安心できるよな?……大丈夫だろう、多分)


提督「……んーむ」


提督(というか、俺こんなにメンタル弱かったっけ?それなりの精神力があると自負してたんだけどなあ)

提督(執務室に戻りながら少し状況を整理するか…)


提督「………」スタスタ


提督(やっぱアレだな、後ろから驚かされたのが主な原因だな)

提督(揺さぶられたところで動転して言ってしまった言葉なんて、意味があるとは言えない。たまたまだったんだろう)


提督「………」スタスタ


提督(でも…卯月にお手をした時のあの感覚…言葉にできない心地よさ。あれは…)


提督(今、結論を出すのは早計か。しばらく様子を見てから考えても遅くはない)

提督(……遅くないが、だからといって何もしないのも落ち着かないな)


提督「っと、もう執務室か」


提督(よし、卯月になんらかのアプローチを試みよう)

提督(そのうち弥生が卯月を執務室に連れて来てくれるだろうから、そのとき…)



提督(試しに↓2だ!)


※卯月へのアプローチ

―提督執務室―


提督(間宮さんから特別に分けてもらった人参…これを卯月にプレゼントだ)

提督(さあいつでも来い!こちらの準備はできている!)


コンコンコン


提督「どーぞ!」


弥生「失礼しま…」

卯月「失礼しまーっす!」ピョン


提督「おかえり、弥生。そして卯月、待ってたぞ」

卯月「ぴょん?」

弥生(宿舎の部屋割りの話かな?)


提督「さっきは挨拶が微妙に終わったし、お近づきの印にプレゼントがある」

卯月「ぷれじでんと?」

提督「プレゼントだ!さあ、これを受け取ってくれ」スッ


弥生(に、にんじん!?なんで…?)


卯月「こ、これは…!」


↓2 卯月の反応

卯月「こ、これは…!」

提督「………」ドキドキ

卯月「し、司令官…」

提督「な、なんだ?」


卯月「いきなり人参はないぴょん…」


提督「!?」


弥生(これは仕方ないよ司令官…)


提督「だ、だよなー!こ、これはちょっとした冗談で…」

提督(やべえ、どうやってごまかそう…こんな反応が返ってくるのは予想外…いや予想しとけよ俺)


卯月(なんかきまずいけど、うーちゃんのせいじゃないっぴょん?これはさすがに…)


提督(どうしよう、頭が真っ白…この場を乗り切るには、えーっと…)


弥生「し、司令官…その…宿舎の…部屋割りの話を…」


提督「それだ!」

弥生「!」ビクッ

提督「じ、実はその話をしようと思ってたんだが、唐突かなーと思ってちょっとしたネタをだな…」

卯月「唐突に人参が出てきたこっちの気持ちを考えてほしいっぴょん…」


提督(…………返す言葉もない)

提督「……ごほん、我が鎮守府が保有している睦月型は、今日着任した卯月を含めて十人だ」


卯月(真面目モードに入ったけど、その手に持った人参のせいでしまらないっぴょん…)


提督「ここの宿舎では、基本的に同型の艦をまとめて同じ部屋においている」

提督「同型艦でないのに相部屋にしてる奴らもいるが…まあこれは例外だ」

提督「そんで睦月型だが、数が多いので、三、三、四で分けたいと思っている」

提督「俺としては最近着任した弥生と卯月を同じ部屋にして、他二人にサポートさせるのがいいと思うんだが…二人はどうだ?」


弥生「はい、それで構いません…」

卯月「やよぴょんと一緒なのは歓迎ぴょん!」ダキッ

弥生「い、いきなり飛びつくのはやめてってさっきも…」

卯月「むふふ~、かたいこといっちゃだめ~」

弥生「………」


提督(心なしか、弥生が楽しそうに見える…卯月と一緒なら周囲とも馴染めるかもな)


提督「さて、確認ができたところで本題だが、お前たちと相部屋にする二人を考えてある」

弥生「もう、ですか?」

提督「ああ、俺の考えだから最適である自信はないが、いい奴ばかりだし誰でもはずれってことはないだろう」

卯月「それで、その二人って誰ぴょん?」


提督「↓1と↓2だ」


※睦月型限定

提督「睦月と如月だ」


卯月「むむむ~、よりによってその二人とは…」

提督「え、嫌だったか?俺なりに考えた結果なんだが、何か問題でも…」

卯月「だってー…名前にぴょんつけて呼びにくいっぴょん…むつぴょん…きさぴょん…」

提督「あ、そう…」


提督「弥生はどうだ?」

弥生「弥生は、別に…皆いい子ですし、誰でもいいですよ」

提督「そ、そうか…」

提督(誰でもいい、の意味が良い方向だといいのだが…)


提督「さて、今日は二人とももう休んでていいぞ。弥生は卯月を宿舎に連れて行ってくれ。これは部屋割表な」ペラ

弥生「えっ…秘書艦の仕事は…」

提督「今日は大したことないから俺一人で大丈夫。明日また頼むよ」

弥生「……わかりました」

提督「卯月も、明日からよろしくな」

卯月「りょーかいでっす、びしっ!」


… … … … … …


提督(……弥生が部屋割りの話を出してくれたおかげで、なんとか空気を切り替えられたな)

提督(しかしとんだ失敗をしてしまった…アプローチどころか遠ざかった気がしたぞ)

提督(次こそ、明日こそなんとかアプローチだ。早く俺の心をはっきりさせたい)


提督(明日は…↓2をしよう)


※明日の卯月へのアプローチ

今回はここまで

暁のときより人が多いのは、単に始めたばかりだからではないかと思ってます
あと、いま前作を読み返すと序盤が非常に読みづらいので、そこで人が減った可能性大です
今回はできるだけ読みやすくなるよう努力します

ではお付き合いありがとうございました。またよろしくお願いします

始めていきます

同型艦姉妹の年上か年下かの判定は何番艦であるかに依存します
竣工日などを考慮するとものすごくややこしくなるので…

―宿舎・卯月たちの部屋―


卯月「えー、そういうわけで、やよぴょんともども同じ部屋の仲間としてよろしくお願いしまっす!」

弥生「……よろしく」ペコ


睦月「こちらこそよろしくなのね♪」

如月「ふたりとも、よろしくね。何かわからないことがあったら…」

睦月「わからないことは、この睦月に聞くといいんだよ!これでも一番お姉ちゃんですしっ」

如月「この子が頼りないと思ったら、いつでも私に相談していいわよ?」

睦月「わ、私のほうが頼りになるから!ね!」


弥生「えっと…」

卯月「ふふふ、どっちが頼りになるかはそのうちはっきりさせてやるから心配いらないっぴょん!」

弥生「う、卯月…そんな言い方は…」


如月「ふふ、これはちょっと頑張らないと"お姉ちゃん"に負けちゃうかもね~?」

睦月「むぐー、いつもお姉ちゃんって呼んでくれないくせにこんなときだけー…」


卯月「まあまあ、元気出すっぴょん、睦月お姉ちゃん」


睦月「お、おお、お姉ちゃん!?」キラキラ

卯月「むつぴょんが良い子なのはよくわかってるから、負けても大丈夫っぴょん」ポンポン

睦月「なんで一瞬でお姉ちゃん呼びやめちゃったの!?それに負け確定!?」

如月「あらあら…」ニコニコ


ワーワー…


弥生「………」


弥生(卯月ってすごいな…)

翌日

―提督執務室―


卯月「何のごようでしょーか、司令官!」

提督「うむ、少し試してみたいことがあってな」

卯月「試したいこと?もしや、うーちゃんにあんなことやこんなこと…ひゃー!」

提督「な、なんだそのいかがわしい言い方は…」


弥生(またにんじんみたいなことをするつもりじゃ…ないよね?)


提督「いいから、ちょっとこっちに来てくれ。すぐ終わる」

卯月「はーい」ピョン

提督(面倒くさいやつだけど、割と素直なのな…)


卯月「それで、なにを…」

提督「よーしよーしよしよし」ナデナデ

卯月「ぴょ、ぴょん…?」

弥生「……?」


提督「よーしよしよし」ナデナデ

卯月「司令官…」

提督「なんだ?」ナデナデ


卯月「二日続けてセクハラとは…さてはうーちゃんに惚れたっぴょん?」


提督「!?」

提督「ば、馬鹿言うなよ!なんで俺がそうなるんだ!っつーかセクハラじゃねーし!」

卯月「えー?」

提督「えー、じゃねえ!」


弥生(司令官、急に怒鳴ったりしてどうしたのかな…)


提督「と、とにかく用は済んだ!下がっていいから仕事にかかってくれ!」

卯月「仕事って、何やればいいかまだ聞いてないぴょん…」

提督(……メインの用事はそれだったのに、すっかり忘れてた)


… … … … … …


提督(……ふう、なんとか卯月を遠征に行かせることができた)

提督「………」ドクンドクン

提督(まださっきの動揺が収まらない…もしかして、俺…)


弥生「司令官、さっきのは…」

提督「あ、ああ…驚かせてしまったか。なんでもないよ」

弥生「そう、ですか…?」


提督(俺…本当に卯月に惚れてる…のかも)

提督「………」カリカリ

弥生「………」カリカリ


提督(そうなんだよな…わかってたけど認めたくなかった。でも本人に指摘されてはごまかしようがない)

提督(まあ、卯月は本気で言ったわけではないのだろうが…冗談でも俺に意識させるには十分すぎた)

提督(……よし、そうとわかれば、アプローチだ。仲良くならなければ何も始まらない)


提督「なあ、弥生」

弥生「はい」

提督「卯月と仲良くなるにはどうすればいいだろうか?」

弥生「……え?」

提督「あっ、別に、変な意味じゃないぞ。ただ…」

弥生「ただ…?」


提督(卯月に惚れたかもしれない、なんて弥生にはとても言えないよな…)

提督「ほら、卯月と接触したときの俺って妙なことばかりやってしまったし、あんまりいいイメージを持たれてないと思うんだ」

弥生「それは…」


弥生(確かに、あんなにショック受けたり変なことしてる司令官は見たことなかった…)


提督「せっかく仲間になったんだから、俺は卯月ともできるだけ仲良くなりたいんだよ」

弥生「…わかりました。けど、弥生ではあまり力になれないと…思います」

提督「相談に乗ってくれるだけでいいんだよ。それに、弥生ならこんな情けない話でも安心してできるし」

弥生「安心…?」

提督「弥生は個人的な相談を他に言いふらしたりしないだろ?そういう信頼できる奴にしかこういう相談はできないよ」


弥生(信頼…できる…)


提督「あ、悪い…今のは俺の勝手なイメージで…気に障ったか?」

弥生「い、いえ…そういう、ことなら…一緒に考えましょう」

提督「本当か?助かるよ」


弥生(でも…卯月と仲良くなる方法って…なんだろう)


↓2 卯月と仲良くなるためのアプローチ案

弥生「うさぎ…」

提督「兎?」

弥生「卯月がぴょんぴょん言うのは、兎が好きだから…なのかもと思って」

提督「なるほど!」

弥生「あ、でも…ただの推測だから、まずは兎…」


提督「兎をプレゼントか!」


弥生「え、えと…」

弥生(兎の写真とかぬいぐるみで様子を見つつ、それとなく話を振る作戦…だったんだけど)


提督「そうと決まれば、ペットショップだな。いつ行こうか…いや、思い立ったが吉日、もう今からでも…」

弥生「で、でも…もし推測が間違ってたら」

提督「そのときはそのときだ。責任を持って俺が飼う」


弥生(……どうしてこんなに張り切ってるんだろう?本当に仲良くなりたいだけ…なのかな?)



―提督執務室―


卯月「……で、今度は何ぴょん?」

提督「まだ、お近づきの印を渡せていなかったと思ってな」

卯月「別に無理しなくていいっぴょん…」

提督「まあまあ、そう言わずに見るだけ見てくれよ」

卯月「……そこまで言うなら」


提督「ふふふ…さあ、こいつを見よ!」ジャーン


卯月「う、うさぴょん!」キラキラ


提督「この兎をお前に…」

卯月「いいの!?ほんとにいいの!?」キラキラ

提督「お、おう」

卯月「やったー!ほんもののうさぴょんだー!」


提督(予想以上の大成功だ…弥生に相談してよかった!)

弥生(よかった…卯月がこれで喜ばなかったら、司令官、悲しむだろうから…)


卯月「うさぴょん!大事にするからね!」ギュ

うさぴょん「きゅー!」ジタバタ


提督(無邪気な卯月…これはいいな)デレー

弥生(兎さん、苦しそうだけど大丈夫かな…)

もう少し書こうと思いましたが、今にも寝落ちしそうなので今日はここまでにします
ペットショップの兎は食べるものではありません

ではまた次回お付き合いよろしくお願いします

兎の鳴き声をggってみましたが、あれは文字にするのが難しすぎる…


さて、今回は書きためた数レスを投下して安価を出したら終了宣言なくそこで終わりにします
これからもこのパターンはよくあると思います(特に平日更新時)

―宿舎・卯月たちの部屋―


卯月「うさぴょん、ぴょんぴょん♪」

うさぴょん「ぷきゅ~…」ゴロゴロ


弥生(かわいい…さわりたい…でも、あの子は司令官から卯月へのプレゼントだし…)


如月「うーちゃんってば、帰って来てからずっとご機嫌ね」

睦月「にゃはは、なんだかこっちまで楽しくなっちゃうね!」ニコニコ


弥生(卯月はペットができて嬉しそうだけど、その卯月がさらに睦月と如月のペットみたい…)


弥生「そうだ…二人は卯月が兎を連れてきてもあまり驚いてないみたいだったけど、もしかして…」

如月「ええ、司令官から聞いてたのよ」

睦月「そうそう、お前たちの部屋で兎を飼うことになるかもしれないが、大丈夫か?って」

弥生「……いつの間に」

睦月「ちょっとびっくりしたけど、すぐにおっけー出したよ!」

如月「びっくりといえば、ここでペットを飼っていいって事実に驚いたわ…」



卯月(むむ…そーいえば、嬉しすぎてみんなの了解を取ることなんて全然気にしてなかったっぴょん…)

卯月(しょーじき、司令官のことはアレな人だと思ってたけど…そこまで気を回してくれるなんて、普通にいい人…ぴょん?)

翌日

―提督執務室―


提督(兎プレゼント作戦は大成功を収めた。だが、あの作戦は卯月を喜ばせる目的以外にもうひとつ…)


提督「昨日、部屋に戻ってからの卯月はどうだった?」

弥生「えっと…興奮してて、楽しそうで…ずっとうさぴょんと遊んでました」

提督「そりゃよかった。プレゼントでは一回失敗したものだからちょっと不安でな~…」

弥生「大丈夫です。卯月だけじゃなくて、睦月も如月も…喜んでましたから」


提督「弥生は?」


弥生「えっ?」


提督「弥生は部屋に兎が来てどう思った?」


弥生「どう…って」

提督「思ったことを正直に言ってみてくれ。可愛かったでもいいし、実は嫌だったでもいいし」

弥生「い、いやじゃないです。可愛いと思って、その…撫でたいと思いました」

提督「撫でたいって…撫でなかったのか?」

弥生「……あの子は、卯月のだから」

提督「………」


提督(おおむね予想通りか。だが、切っ掛けを作ってしまえばこっちのもの)

提督「弥生は、思ったことをもっと遠慮せずに言っていいんだぞ」

弥生「え…」

提督「卯月なら、頼めば兎を撫でさせるぐらい許してくれるだろ。むしろ弥生がお願いしてきたら喜ぶかもな」

弥生「そう…でしょうか」

提督「ああ、睦月や如月も、弥生が思ってることを話してくれたらきっと喜ぶ」

弥生「………」

提督「卯月ほどまでになれとは言わないから、少しずつ自分を見せてみてくれよ」

弥生(……急に、そんなこと言われても…)


提督「よしわかった、しばらく俺で練習しようか」


弥生「…練習?」

提督「まずは…そうだな、敬語を禁止する。弥生は今から俺に対してため口で話すこと」

弥生「な、なんでそうなるんですか」

提督「そっちのほうが思ったことを言いやすいだろ?」

弥生(……それは、そうかもしれないけど)

提督「ここの連中は許可もしてないのにため口を利く奴らも多いし、気にするな」

弥生「………」


弥生(よくわからないけど、司令官の言うことだし…)


弥生「……わかり…ました」

提督「………」

弥生「わ、わかった」

提督「その調子その調子」


提督(だいぶ強引だった気もするが、なんとか目標達成だな)

提督(いや、ここからが本番か。どうにか弥生の心を開けるといいが…)

提督「それで、また卯月に何かアプローチをしようと思ってるんだが…」

弥生「え…兎だけじゃだめなんですか…じゃなくて、だめなの?」

提督「あれはなんというか、俺への悪いイメージを払拭したくてやったことで…仲良くなれたかどうかというと、まだ微妙だと思う」

弥生(よくわからない…)


提督「話を戻すぞ。また作戦を考えるから、弥生も一緒に考えて欲しい。そこで思ったことを言ってみてくれ」

弥生「それが練習…?」

提督「そういうこと。頼まれてくれるか?」

弥生「…わかった」


↓1 次の卯月へのアプローチ案

やだここのお兄さんたち変態
ところで、暁や卯月みたいな子に一回踏まれてみたいけど私はMではない

平日の突発更新始めます
今回は2レスだけです。2レス目は安価

提督「仲良くなるには、やはりスキンシップは必要だと思うんだが、どうだろう」


弥生(スキンシップ…一里あるけど、きっとまたセクハラとか言われちゃうよ。せっかくプレゼントを喜んで貰えたのに…)


提督「……弥生はどう思う?」


弥生(あっ…そうだった)


弥生「え…と…お手をしたり頭を撫でたりしたときを思い出すと、あんまりよくないかな…って」

提督「あー、言われてみれば、それもスキンシップか…下手するとまたセクハラって言われるな」

弥生(これでひとまず……)ホッ


提督「じゃあ、どういうふうに仕掛けたらセクハラ扱いされないかな」

弥生「えっ」


提督「ん?」

弥生「あ、なんでも…ない」


弥生(スキンシップは…諦めないんだ…)


提督「手、頭…他は…うーん、他の方法を考えれば考えるほどセクハラ度が上がっていくな」

弥生「……司令官から手を出すから…セクハラみたいになるのかも」

提督「つまり、卯月に何かをさせるってことか!なるほど、そういうことなら卯月に文句を言われる心配もないな」

弥生「あ、でも、そんな状況にする方法なんて…ただの思いつきだし…」


提督「いや、踏んでもらえばいい!」

弥生「!?」

弥生「……あの…よく意味が…わかりません」

提督「そのままの意味だ。卯月に踏んでもらう。俺は何もせずにただ踏まれるんだ…これならいける」

弥生(な、なにが…?)

提督「この案に何か意見はあるか?」

弥生「ええ…っと…その…」

提督「うん?」


弥生「いいと…思います…」


提督「だよな!よし、この方向でさらに煮詰めていこう」

弥生(ごめんなさい、衝撃的すぎて考えを放棄しただけです……)


提督「んで、大事なのは踏まれるシチュエーション…踏まれ方…その前に、踏まれる方法が問題か」

弥生(そっか…ここで無理だということになれば考え直しに…!)

提督「あ、良い方法を思いついたぞ」

弥生(……もう、諦めよう)


弥生「……ちなみに、どういう方法ですか?」

提督(いつの間にか敬語に戻ってるな…まあ、いきなり変えるのも難しいから仕方ないかな。少しは大目に見よう)


提督「スバリ、↓2だ」


※卯月に踏まれる方法

雑談は…そう、まあ、そうね~…
他人に不快感を与えない程度ならって感じでしょうかね。個人の裁量に丸投げとなってしまいますが
ひとつ確かなのは、感想レスを見つけると興奮で>>1の鼻づまりが緩和されるってことです

今日は22時半~23時ごろから更新できるかも
できなかったらごめんなさい

ナザールしとけ

報告乙です
前スレから楽しみに読んでます
今回は卯月に振り回される弥生が面白いですね
ところで提督が睦月型全員に踏まれるのはまだでしょうか

鼻詰まりなら鼻うがいおすすめやで
あれは本当に良く効く

>>138
ごくごく、ぷはー

>>139
前作からとはありがとうございます
弥生は前作の電ポジションですが、ちょっと変化を加えたかったのでこんな感じになりました
4行目はノーコメント

>>140
本当に効くけど、何回もやると粘膜痛めるの…


さて、23時"ごろ"なのでセーフ
始めます

提督「卯月を怒らせて、俺を踏むように仕向ければいいんだ」

弥生「………」


弥生(それって、結局は怒らせる方法も考えなきゃいけないし、怒らせても踏んでもらえる保証はないし…なにより…)


提督「どうだ?穴があるようなら遠慮なく言ってくれ」


弥生(穴だらけで、どこから突っ込めばいいのかわからないよ…でも、とにかく言えることは…)

弥生「怒らせちゃったら、仲良くはなれないと…思います」

提督「い、言われてみれば!」ハッ

弥生(どこまで本気で言ってるのかな…)

提督(確かに、仲良くなるのが目的なのに、怒らせるようなことをするって本末転倒じゃねえか!アホか!)


提督「ば、万策尽きた……」ガク

弥生(一策しか尽きてないです…)

提督「どうしよう…」


弥生「………」

提督「………」


弥生「…………弥生が」

提督「…え?」


弥生「わ、私が…思いついた作戦で、いいなら…試してみませんか?」

翌日

―宿舎・卯月たちの部屋―


バタバタ…


卯月「うさぴょん、うさぴょん!どこ!」


バタバタ…


卯月(いない、いない、どこにもいない…部屋の外?でも、なんで…?)


弥生「ただいま…」ガチャ


卯月「やよぴょん!うさぴょんが、どこにもいない!いないの!」

弥生(予想以上に取り乱してる…ちょっと可哀そうだったかな)


卯月「そ、外でうさぴょん見なかった!?」

弥生「え、っと…司令官が、抱き抱えてるところ…見たかな」

卯月「な、なんですぴょん!?」

弥生(驚いた反応なんだろうけど、動揺しすぎでよくわからないことになっちゃってる…)

弥生「こいつは俺がやらなきゃ…とか呟いてるのが聞こえたよ」

卯月「や、殺らなきゃ!?」

卯月(司令官、まさかうさぴょんを…)


卯月「こーしちゃいられないっぴょん!」ダッ


バン!ダダダダダダ…


弥生「………」


弥生(うまくいくかな…)

―廊下―


提督「………」スタスタ


ダダダダダダ…


提督「ん?」クルッ


卯月「しれーかーん!!!!!」ギラギラ


提督「おお!?」

提督(殺気!殺気やべえ!)

提督「に、逃げろー!」ダッ


卯月「待てー!逃がさんっぴょん!止まれー!」


提督「そ、そう言われて止まるやつなんてこの世にはいないんだよ!」

提督(と、焦ってるふりをしつつこのあたりで転ぶのがベスト…)コケ

ドテーン

提督(いって…もっとうまい転び方練習しとけばよかった…だが、これで全ての準備は整った…)


卯月「ふっふっふ…」

提督「う、卯月…」

卯月「ここで転んじゃったら…もう逃げられないっぴょん…」ジリジリ

提督(目標確認、姿勢…仰向けセッティング、着地予想地点…胸部から腹部…)


卯月「かくごー!」ピョーン

提督(来るッ!)

ドゲシ

提督「ぐふっ…」


提督(腹…か…迷わず弱点を狙うとは…やるな)

卯月「うさぴょんを!」ゲシ

提督「ぐっ」

卯月「どこに!」ゲシ

提督「っぬふ」

卯月「やった!」ゲシ

提督「くぁっ」


卯月「ぴょん!」ピョン


ズゲシ


提督「っはぁぁ…!」

提督(一点集中、隙のないコンボからの強力なフィニッシュ…文句なしに…)


提督「グッジョブ…!」キラキラ


卯月「何言ってるっぴょん!いいからうさぴょんになにをしたか…」

提督「……け」

卯月「け?」


提督「健康診断…だ」

―提督執務室―


卯月「うさぴょん!」ギュ

うさぴょん「きゅー!」ジタバタ

弥生「卯月、もうちょっと優しくしてあげて…」

卯月「ご、ごめんうさぴょん…」

うさぴょん「きゅー…」


卯月「だいたい司令官!まぎらわしいっぴょん!てっきり、うさぴょんを…うさぴょん…」

提督「悪い悪い、子兎はもし寄生虫にやられていた場合には命にかかわるとかいう話を小耳にはさんでな」

卯月「い、命に…?」

提督「それで、余計な心配かけないように内緒で腕利きの獣医に診てもらってたんだ」

提督「バレないようにしようと思ったんだけどなー、失敗だなー」


弥生(ものすごく白々しい…って、この作戦を思いついた弥生も同じようなものかな…)


提督「もちろん、うさぴょんは健康体だったぞ。安心しろ」

卯月「そ、そっかぁ…」ホッ


卯月(と、なると、司令官を思いっきり踏んづけちゃったのは…完全に…)


提督「卯月、どうした?」

卯月「……さっきのは…ごめんなさい…ぴょん」

提督「気にするな、誰にも勘違いはある」

弥生(その通りだけど、わざと勘違いさせた人が言うセリフじゃないよね…)

卯月「でも、でも…」


提督「それに、俺も満足したしな…」

卯月「え?」

提督「あ、今のなし」



―提督私室―


提督(またしても弥生の作戦が大当たりしたな…)

提督(取り返しがつくレベルで卯月を怒らせる方法を考え、踏まれる可能性ができるだけ高くなる状況を作り出した)

提督(俺の穴だらけだった策を、実現可能なものに昇華させやがった。あいつ、けっこうすごいのかも)

提督(……急にしっかりしてきた気がするけど、どうしたんだろうか)


… … … … … …

―中庭―


卯月「………」ボケー


弥生「卯月、ここにいたんだ。部屋に戻らないの?」

卯月「あ、やよぴょん…ちょっと、考え事してたっぴょん…」

弥生「……司令官のこと?」

卯月「ぴょ、ぴょん!?」

弥生(分かりやすい…)


卯月「……司令官って、なんでうーちゃんのためにいろいろしてくれると思うっぴょん?」

弥生「それは…」

弥生(仲良くなりたいから、って言ってたけど…たぶん…)

卯月「んー、まあ、考えてもわからないし、そろそろ戻ろっか、やよぴょん!」

弥生「うん…」


弥生(司令官は卯月のことになるとおかしくなるみたいだから…弥生が、私がしっかりしないと)グッ



↓2 翌日自由イベント

※行動主など含め自由選択可(提督でなくともよい)

翌日

―提督執務室―


提督「………」カリカリ

弥生「………」カリカリ


提督(作戦成功の礼に、弥生にごほうびとかあげたほうがいいんだろうか…)


弥生「……どうか、しました?」

提督「あ、いや…別に…って、そうだ、もうすっかりため口のこと忘れてないか?」

弥生「あっ…!えと、ごめん、なさい…つい」

提督(なんだか弥生をいじめてるような気分になってきた……いじめてないよな?)


コンコンコン


提督「は、はいはい!どーぞ」


大淀「失礼します」ガチャ

提督「今日はどうした?また封書か?」

大淀「いえ、ちょっとした報告というか…ある事案について」

提督「……事案?穏やかじゃないな。いったい何があった」


大淀「預かった報告書によると…↓2ということです」


※事案の内容

今回はここまで

今回のように、アプローチによっては安価を取らずにある程度こちらで進めることがあります
たくさん安価を出して盛り上がれるスレとは程遠いですが、ご容赦ください

ではまた次回よろしくお願いします
おそらくは明日も更新できます

クリスマス限定ボイス…暁…卯月…いえ、別になんでもありません
(暁型はともかく睦月型は声優さんの関係でできないことはなかっただろうという寂寥と悲憤の混じり合った得も言われぬ感情に包まれた)

これから2レスだけ更新。2レス目は安価
通常更新するはずだったのですが睡魔にやられました。申し訳ない

大淀「近隣に…その…ロリコンが現れたということです」


弥生(ろりこん?)


提督「な、なにぃ!?それは本当か!」ガタ

大淀「はい。といっても、私も先ほど知ったことなのですが」

提督「うむむ…これは由々しき事態だぞ。詳しい情報はないのか?」

大淀「出没したという情報だけで特に他には…しかし、報告されるということは外見か行動が特殊だったのだと思われます」

提督「だろうな……危険、危険だ…早急に何か対策を…」

弥生「司令官、何がそんなに危険なの?」

提督「何がってそりゃ、ロリコンだぞ?ここの子たちに目をつける可能性がある」


弥生「……ろりこんって、なに?」


提督「え…ああ、ロリコンっていうのは…」

提督(なんて説明すればいいんだ?幼い女の子が好きな人…って曖昧すぎるし、性的嗜好がどうとかは弥生に言いたくないぞ)


大淀「簡単に言うと、未成熟な少女に対して恋愛感情を抱いてしまう男性のことですね」

弥生「へ~…」

提督「め、明快な回答ありがとう大淀」

弥生「…でも、それってそんなに危険…なの?」


大淀(あら?そういえば、さっきから弥生ちゃんの喋り方…)


提督「さっきも言ったろ?報告されるってことは、それなりの異常性があったってことだ。十分警戒するに値する」

弥生「そういうものなんだ…」


大淀(警戒…まずは、鎮守府内の艦娘全員にこのことを公表して、外出時は単独行動を控えるように注意喚起…)


提督「よって、今日は弥生と近隣の見回りに出かけることにする!」


大淀「え?」

弥生「……?」

―鎮守府正門―


提督(見回りなんて口実。弥生を連れ出して、最近手伝ってくれているお礼をするのが目的…)

弥生「……あの、どうしてもついてくるって言うから」

提督(だから、二人で出かけるつもりだったのだが…)


卯月「うーちゃんを置いてふたりだけでどこかに行くなんてずるいっぴょん!」


提督「い、いや…これは遊びではなくてな」

提督(正直、卯月が一緒なのは嬉しい。嬉しいのだが!一緒だと弥生を贔屓しづらい!)


卯月「うーちゃん、このあたりのことまだよくわからないし、司令官が案内してくれたらうれしいなー…」チラ

提督「………」

卯月「………」ウルウル

提督「……わ、わかった。ついてこい」


卯月「やったー!司令官ちょろいっぴょん!」

提督「なんだとこら!」

卯月「ぷっぷくぷー!」ピョン

弥生(楽しそう…)


提督(はあ…ま、いいか、弥生贔屓と同じぐらい卯月も贔屓すればいいんだ。……いいよな?)

提督(さて、まずは↓2に散歩…もとい、見回りに行くか)

時間が少しできたので更新。隙を見てちょくちょく更新していきたい

(龍驤さんって、もしかして限定絵だけで限定ボイスは無い?前回の挨拶の勘違いが恥ずかしくて爆発しそう)

―高台公園―


弥生(わ…綺麗な景色…)

提督「海が一望できるおすすめスポットだ。艦娘たちの間でも人気の場所みたいだな」

弥生「高いところから海を見るのって、新鮮…」

提督「だろ?普段見てるものでも、目線を変えると違って見えるものだ。卯月も…あれ、卯月?」


バサバサバサ…


卯月「ハトさんたち、待つっぴょ~ん!」



提督「……あいつ、自由だなー」

弥生「………」コクコク

提督「しょーがない、こいつの出番か」ヌッ

弥生(……パンくず?)

提督「くらえっ!ハトども!」バッ


バサッバサッ…

クルッポクルッポ…


弥生(ハトさんたちがみんな集まってきた…)


卯月「司令官!?どうやったっぴょん!?」

提督「ふふふ…こんなこともあろうかと撒き餌を用意していたのさ。ほら、卯月もどうだ?」

卯月「やるやる!もちろんやるっぴょん!」ピョン


弥生「………」

弥生(……海、綺麗だな…)

卯月「撃てぇ~、撃て~!」バッ

バサバサ…

卯月「きたー!司令官、やったっぴょん!」ブンブン


提督「おー、やったなー!」パチパチ


卯月「そりゃー!あははー!」



弥生「………」ウズウズ



提督「……弥生もやってみるか?」

弥生「え…」

提督「ほら、こいつを持って…」ギュ

弥生「わ、えと…あの…」

弥生(し、司令官…手…この格好、ちょっとはずかしい…)カァ

提督「そして、ぽいっと投げるっ」

弥生「ぽ、ぽいっ…」


バサバサ…


弥生「あっ…」

提督「どうだ、面白いだろ?」

弥生「う、うんっ…」ニコ



卯月「しれーかん!パンくずおかわりくださいなっぴょん!」

提督「それだとまるで卯月が食べるみたいだな…はは」


弥生「……えへへ」

提督(卯月も弥生も楽しんでいるようでよかったよかった)

提督(これからも、たまには連れ出して一緒に遊んで…)


弥生「あの…司令官」

提督「ん、どうした?」

弥生「ずっとここにいるけど、見回りは?」

提督「おっと…そ、そうだった、見回り見回り、見回りだな」


提督(いかん、すっかりここで遊んで帰るつもりになってた…)


卯月「どしたの?別のところに遊びに行くぴょん?」

弥生「遊びじゃなくて、見回り」ムス

提督「そ、そうそう、見回り…遊びじゃないんだぞ」

卯月「ぴょん?さっきまで、司令官も楽しそうに…」

提督「さ、さーて次行くぞー!次はあっち方面かなー!」ビシッ


提督(って、何も考えずに指差してしまったが、あっちに何かいいとこあったっけ…)

提督(そうだ、↓2にでも行くか)

―砂浜―


提督「ここはさっきの公園から見えてた海岸だ。二人はこういう砂浜って来たことあるか?」

弥生「……ううん」フルフル

卯月「うーちゃんも初めて…ふえ~、波の動きがおもしろーい…」ジー


提督(艦娘にとっての海と陸の境目は、基本的には港だけだろうからな…)


弥生「足元、じゃりじゃりする…」

卯月「ぴょんぴょんしたときの感触が違うっぴょん」ピョン

提督「波打ち際の感触はもっと面白いぞ。ちょっと裸足になって遊んでみないか?」

卯月「遊ぶ遊ぶ―!」ポイ

提督「く、靴を投げ捨てるな!お行儀悪いぞ!」


提督(つーか遊ぶと決めてから動くのが早すぎる!)


卯月「やよぴょんもはやく、靴脱いで、靴下脱いでー!」

弥生「ちょ、ちょっと…やめ…」


提督(卯月が強引に弥生を脱がせている…なんだこの絵は…目が離せない)


卯月「さー準備完了、波打ち際へゴー!っぴょん!」ダッ

弥生「もう…卯月ってば」クス


バシャバシャ…


提督(……あの二人が遊んでるのを見ると、なごむなあ)

提督(む、この絵はロリコンにはたまらないものかもしれん。周囲を警戒せねば!)キョロキョロ

卯月「ふふふ~、楽しかったー!ね、やよぴょん」ダキッ

弥生「……ま、まあ、うん…」


提督(いやあ、目の保養になった…)ホクホク


提督「なあ、ここは普通に海水浴もできるし、二人がよければそのうち泳ぎに来ないか?」

卯月「行くー!約束っぴょん!もちろんやよぴょんも!」

弥生「そんな勝手に…」

卯月「……いや?」

弥生「うっ…い、いやじゃ…ないけど」

卯月「じゃーいっしょに行くっぴょん!」


弥生(……卯月にはかなわないな)フゥ


提督「決まりだな。いつか水着を用意して皆で来よう」

卯月「はーい!」


弥生「ところで司令官、見回り…」

提督「わ、わかってるって…もう次に行くから」


提督(もうそろそろ暗くなってくるな…次あたりで最後かな)

提督(最後は↓2へ行こう)

―ホテル街―


提督(そろそろ少し真面目に見回りをしようと考えた結果、ここに来た)

提督(そうだよ、ロリコンはいかにも怪しいやつなんだ…こういうところに居る可能性は高い)


卯月「し、司令官…?なんかちょっとここ、雰囲気が怖いっぴょん…」ギュ

弥生「………」ギュ


提督「あ、ああ…ちょっと見回るだけだから。心配しなくていいぞ」

卯月「……ぴょん」

弥生「……うん」


提督(……よく考えたら、見回りだけなら二人を帰してから俺だけで来ればよかったのでは)


ヒソヒソ…ヒソヒソ…


提督(ん?周りの人がこっちを見て何か話している…)



「また違う子と一緒…」

「こんなところに幼い子を連れてくるなんて…」

「ほんとにあのロリコンは危険なんじゃ…」



提督「………」ダラダラ

弥生「司令官、すごい汗…どうしたの?」

提督「い、いや?なんでも…」

卯月「顔色も悪いっぴょん…」

提督「……く、暗くなってきたからそう見えるだけだろ?」


提督(一刻も早く、ここを抜けなくては…)


ジロジロ…


提督(やめろ!こっちを見るな!……見ないでください…頼む…)

中断します。あとで更新するかもしれないし今日は終わりかもしれません

とりあえず選挙行ってきます

ロリコンって主観によって決まるので、人によって定義が異なりますよね
つまりこの提督もまだロリコンかどうかはまだ確定ではないんですよ

少し進めます



―宿舎・卯月たちの部屋―


卯月「――で、その後は砂浜に連れて行ってくれたんだぴょん!」

睦月「ああ、あそこの…いいな~、睦月も今度司令官に連れてってもらおっかにゃ~?」

卯月「それでそれでー、司令官が波打ち際が面白いって言うから、やよぴょんとふたりで波打ち際に行ってみてー…」

睦月「ふんふん…」



如月「今日、司令官は見回りに出かけてたって聞いたのだけど…どういうことかしら?」

弥生「えっと…見回り…だったはず。でも、司令官はあんまり真面目にしてなくて…まるで遊んでたみたい」

如月「ふ~ん?そうなの?」

弥生「公園でも、砂浜でも…弥生たちに遊びかたを教えて、満足そうにしてて…」


如月「なるほど、そういうこと…なら、遊んでたんでしょうね」


弥生「えっ…?」

如月「初めから二人を楽しませるのが目的だったのよ、きっと」

弥生「で、でも…見回りだって言ったのに」

如月「ふふ、あの人も素直じゃないから…恥ずかしかったんでしょうね♪」


弥生(弥生たちを楽しませるのが目的だった…でも、卯月が来るのは急に決まったこと。司令官は知らなかったはず)

弥生(つまり、弥生のため…?)

翌日

―提督執務室―


提督「………」ズーン

弥生「あの…」


提督(あのあと入ってきた新情報により、例のロリコンの詳細が判明した…)

提督(報告書の中で挙げられた特徴は、ことごとく俺と一致)

提督(どうやら、"いつも違う女の子を連れ歩きニヤニヤしてる怪しい男"として近隣の住民に認識されていたようだ)

提督(……不名誉にもほどがある)ハァ

提督(確かに、たまに駆逐艦の子たちと一緒に出かけはするさ。だが、それだけで…ニヤニヤなんてしてないし…)

提督(仲良く遊ぶ様子を見てなごんでいるだけで、ニヤニヤなんて絶対に…)

提督(……してないよな?)


弥生(昨日のお礼を言おうと思ってたのに…どうしたのかな)

弥生(あ、この報告書…)ペラ

弥生(………)ペラペラ


弥生「……司令官」トントン

提督「…なんだ?」


弥生「……司令官って…ロリコン、だったの?」


提督「」ゴハッ


弥生「………」


弥生(たぶん、司令官が駆逐艦ぐらいの子を好きだったら、ロリコンっていうんだよね)

弥生(司令官はきっと、卯月のことが…それって、そんなにいけないことなのかな?よくわからない)


提督(弥生にロリコンだと思われた…幻滅された…もうだめだ…)

弥生「……昨日は、楽しかった」

提督「え?」

弥生「司令官、昨日は弥生のために見回りに行こうって言ってくれたんだよね」

提督「な…!?」


提督(なぜバレた!態度が露骨だったか!?)


弥生「……ありがとう」ニコ

提督「お、おう…」ドキ


提督(おおお落ち着け…ちょっとこちらの思惑を読まれただけだ。そんなに動揺するようなことではない…)


弥生(お礼したいけど、弥生ができることなんて…そうだ)

弥生「また、卯月にアプローチするつもりなら…いっしょに考えるよ」

提督「そ、そうだな…またやろうとは思ってたけど」


提督(弥生、日に日に…芯が強くなってきた?ような気がする…)


提督「それじゃ…お言葉に甘えて一緒に考えてもらおうかな」

弥生「うん、がんばる」


↓2 卯月へのアプローチ案

提督「人参を食べさせる…のはどうか」


弥生(……司令官がまたおかしくなっちゃった)ジトー


提督「ちょ、ちょっと待った!何か勘違いしてないか?」

弥生「勘違い?」

提督「別に、生の人参を突き付けて食わせるわけじゃないぞ。調理済みのものだ」

弥生「……何のために?」

提督「この前、食堂で見てしまったんだ…卯月が人参を残しているところを」

提督「人参といえば、兎の好物だろ?うさぴょんと好物の共有ができないのは悲しいことだと思うんだ。だから…」

弥生「あの、兎はそんなに人参は好きじゃない…はず」

提督「……?兎といえば、人参…」

弥生「人参も食べるけど、葉っぱ類のほうが好きみたい…大葉とか」

提督「……マジ?」

弥生「………」コク




提督「好き嫌いは良くないよな!」

弥生「う、うん」

提督「卯月に人参を好きになってもらいたいんだよ俺は!そのためのアプローチだ!」

弥生(アプローチ…これは何のためのアプローチだったっけ)


提督「ということで、人参料理を作る!」


弥生(……え?司令官が?)

今回はここまで

話の都合で卯月が人参嫌いっ子に…
よくわからない展開にしてしまいましたが、なんとかアプローチにつなげます
そして……そろそろ卯月の出番増やします。読み返してるとどう見ても弥生がヒロイン

ではまた次回お付き合いよろしくお願いします

睦月型、暁型、綾波型相手なら父親ポジ
吹雪型、陽炎型相手ならお兄ちゃんポジ
朝潮型相手ならロリコン。アウト。

毎度の乙、感想に感謝

>>209
なぜ父親の気持ちで書いてることがわかった

気付けばクリスマスまで1週間を切っています。時間の流れが早すぎて辛い
またこんな時間ですが少し進めます

―宿舎・卯月たちの部屋―


提督「さあみんな、遠慮せずに食べてくれ!」ドン

弥生(まさか今日実行するとは思わなかった…)


睦月「わぁ~、司令官ってお料理できたんだっ!そんけーしちゃうかも!」

如月「どれも美味しそう…でも、なんで急にこんなことを?」

提督「な、なんでって……あー…ははは、気まぐれというか、なんというか」

如月「え~?目が泳いでるわよ?ほんとのこと、教えてよ?」

睦月「なになに?なにか理由があるんですかー?」

提督「い、いいから冷めないうちに食べてくれよ、な?」



弥生(筑前煮、きんぴら、酢の物、卵焼き。どれも人参が入って…え、卵焼き?……あ、細かい人参が混ぜてあるんだ)


卯月「………」タラーリ


弥生(……目を泳がせて汗をかいてる人が、ここにもうひとり)


卯月(まずい…まずいっぴょん…まだ食べてないけど、まずいっぴょん…)

卯月(司令官が手料理をふるまってくれるって言うから楽しみに待ってたのに、にんじん…だらけ…なんて)



睦月「みんな、手を合わせて~せーのっ」


「「「いただきます」」」


卯月「い、いただきます…っぴょん」

キャロットケーキなら食べれるんじゃね?

卯月(……よく考えたら、別ににんじんを無理に食べる必要ないっぴょん)

卯月(にんじんがあることを抜きにすれば普通においしそうだし、いつもどおりてきとーににんじんをよけて…)サッ


提督「………」ジー

卯月「………」ピタ

提督「………」ジー

卯月「………」


卯月(ものすごくやりづらい…ずっとこっち見てる…っぴょん)


提督(頼む、食べてくれ…)


卯月(なぜか、残したらいけないような、気がする…)チク



睦月「おーいしー!お箸が止まらな~い!」パクパク

如月「ほんとね…美味しいんだから、味わって食べないともったいないわよ?」

睦月「うーむ、たしかに…でも、食べちゃう!」パク

如月「もう…せめてちゃんと噛んで食べてね」


弥生(……うん、美味しい)モグモグ



卯月(おいしい、これはおいしい…みんなおいしそうに食べてるからこれは絶対おいしいんだっぴょん…)ゴクリ


提督「………」ドキドキ


卯月(……えーい!)パク


提督「!!」ガタ

提督(た、食べた…卯月が人参を…)


卯月「………」モグモグ

提督「……う、卯月、どうだ?うまいか?」

卯月「………」ゴクン

提督「卯月…」


卯月「まあまあ…っぴょん…」


睦月「えー、まあまあ?こんなにおいし…」


提督「っしゃああああああああああ!」


睦月「し、しれーかん!?」

如月(なるほど…そういうことね)


提督「まずくはないんだな!?」

卯月「う、うん…まあ…おいしいとまでは言えないけど」

提督「それで十分だ!」

卯月「ぴょ、ぴょん…?」


提督(人参を普通に食えることだけでも大きな進歩だ!)

卯月(……なんで、このにんじんは普通に食べられるのかな?)

弥生(司令官、よかったね)ニコ


如月「このこと、弥生は知ってたのね?」

弥生「えっ…如月、気付いてたの?」

睦月「ど、どういうこと?」

如月「だって、司令官ったら妬けちゃうほどうーちゃんばっかり見てるんだもの」

弥生「それだけで気付くなんて…さすが、だね」

睦月「あ、あの~…つまり?」

如月「まあ、私は司令官の手料理を食べられただけで満足だけどね♪」


弥生(……そういえば、手料理を食べさせるって…けっこうアプローチとしては良い手だったのかも)

弥生(嫌いなものを食べさせるっていうのが危険ではあったけど…うまくいってよかった)

弥生(でも、なんで卯月は人参を食べられたのかな?人参嫌いのためのレシピだったとか…?)


睦月「だ、誰かどういうことか説明してー!」



―宿舎・卯月たちの部屋―


睦月「へー…じゃあ、うーちゃんのにんじん嫌い克服のためだったんだ!」

弥生「そういうこと」


弥生(つい話しちゃったけど、内緒とは言われてないから、いい…よね?)


睦月「でもでも、嫌いだったのによくがんばって食べたね~」

卯月「そ、それは…そのぅ…残したら司令官が…っぴょん?」


卯月(司令官が、悲しむかも…と思って?)


睦月「んん~?」

卯月「な、なんでもないっぴょん」

睦月「司令官が…なにかにゃ~?」

卯月「あー、うさぴょんの世話すっかり忘れてたー!」ピョン

睦月「わわ、そんな手ではごまかされないからねー!」



如月「青春っていいわね♪」

弥生(青春…っていうのかな、これ)

卯月(にんじん…食べちゃった)


卯月(食べなかったら司令官が悲しむと思って、仕方なく口に放り込んで…)

卯月(でも、司令官が作ってくれたものだと思いながら食べたら、不思議と嫌な味がしなくて…)


卯月(……なんでかな~)


… … … … … …


―提督私室―


提督(また勢いで行動してしまった…正直、危ない橋だった)

提督(俺なりに工夫はしたが、人参はそのまま人参だ。食べてもらえない可能性は十二分にあった)

提督(だいたい、嫌いなものを食べさせるってのが俺のエゴなんだよな…誰しも苦手なものはあるんだし、余計なお世話だったかも)


提督(……ま、一応食べてもらえたんだし、これでアプローチは成功と言っても…)


提督「………」


提督(……何のアプローチだ!?)


提督(卯月の人参へのアプローチか!そうか!そりゃそうだ!やったぜ!)

提督(じゃあ次は俺の卯月へのアプローチを考えないといけないよな!そりゃそうだ!やったぜ!)


提督「……はあ」


提督(弥生に頼りすぎるのも悪いし、今回は自分で考えるか…)

提督(次は↓1をしよう…今度こそ卯月の好感度を上げる!)

今回はここまで。切りがいいとこまで進めようとしたらこんな時間になってしまった

>>216
原形をとどめず味がわからないものでは苦手を克服できないという持論が私にはあります
でも実際はどうなんでしょうね。嫌いなものを克服した実話を聞いたことが無いのでよくわかりません

ではお疲れさまでした。また次回お付き合いよろしくお願いします

ロリコンとして手配されてるのにノコノコ出歩いて大丈夫なんですかね?

>>225
私に考えがある

ちょっと進めます
2レス目か3レス目で安価をとって一時中断

提督(一緒に買い物に行こう。楽しくショッピングは男女が仲良くなる基本だ、多分!)

提督(そんで…そうだな、卯月に洋服でも買ってあげよう、それがいい)

提督(……そーいや、卯月ってどんな私服着るんだろうか)


… … … … … …


翌日

―提督執務室―


弥生「え…次の作戦、もう決めちゃったの?」

提督「おう、卯月と買い物に出かけることにした」カリカリ

弥生(……決める前に相談してくれると思ってたのに)

提督「今日誘って、卯月さえ良ければ次の休みにでも…あれ、どうした?」

弥生「……なんでもない」プイ

提督「?」


提督(何か気に触るようなことしちまったかな?)

弥生「……あ、ロリコン」

提督「ぐぼっ」


提督(それ禁句…弥生どんだけ怒ってんだ。俺は何をしてしまったんだ)


提督「や、弥生…俺が悪いのかもしれないけど、それはちょっと精神的ダメージが大きすぎるから勘弁してもらえないかなー…」

弥生「……何の話?」

提督「へ?」

弥生「司令官、ロリコンって言われるのがいやなんだよね」

提督「あ、ああ」

弥生「でも、卯月と買い物に行ったら、また…」

提督「そ、そうか…そうだな」

提督(つい先日ロリコン疑惑騒動が起きたばかりなんだ。またあらぬ疑いをかけられてしまう…)

弥生「……どうするの?それでも行くの?」

提督「うーむ…」


提督(確かに、そう考えると行きづらいな…卯月にも迷惑がかかるかもしれない)

提督(いやいや、諦めるな!逆に考えろ、行っても変な目で見られない方法を考えればいいんだ)

提督(俺と卯月が一緒に居て変に思われないためには…そうだ!)


提督「大丈夫だ!良い手を思いついた!」

弥生(……本当に大丈夫かな)

数日後

―鎮守府正門―


提督(この作戦を決めておいてなんだが、女の子の服ってどこで買うんだ?)

提督(卯月と出かけるのが楽しみすぎてリサーチを怠ってしまった…思った以上に舞い上がってんのかな)

提督(んー…あのへんに良さそうな店があったような…なかったような…多分、ある。あった。はず)



提督(……もうそろそろ約束の時間か)

提督(ここで待ってると、初めて卯月に会ったときを思い出すな)

提督(こうして待ってたら、後ろから急に…)


卯月「ぴょーん!」バッ


提督「甘い!」サッ

卯月「ありゃ?」スカッ

提督「二度同じ手は通じないぞ」

卯月「ぐぬぬ…なかなかやりおるっぴょん…」

提督「なんだそのノリは」ビシッ

卯月「あたっ」


提督(おっと、こんなアホやってる場合じゃない。ずっと気になってた卯月の私服は…)


↓2 卯月の服装

※あまりに常識外れなものは安価下

予想以上に可愛いコーディネートで戦慄した

ちなみに、特に季節の設定は無いので服装、イベントその他はなんでもありです
現実の季節で考えるとホットパンツが寒そうですが問題ありません

では再開します

提督(パーカーにショートパンツ…いや、ホットパンツって言うんだっけ?)

提督(カジュアルさが卯月らしくて、でもちょっと意外な感じもして…)


卯月「し、司令官?急に黙ってどしたの?」


提督(なんつーか、うん…魅力的だ)ジー


卯月「あの~…そんなに見られると、さすがのうーちゃんも…っぴょん…」

提督「あ、悪い、つい…」


卯月(あうー…なんか変な気分っぴょん…フード被っちゃお…)ボフッ


提督「なにぃ!?」

提督(それウサ耳付きだったのかよ!さっきので満点だと思ってたのに限界点突破だぞおい!)

卯月「ぴょ、ぴょん!?」

提督「い、いや、あはは…そのパーカー、よく似合ってるなーって」

卯月「あ、ありがとぴょん…」


卯月(んむむ…どうにも変な感じっぴょん…ぴょーんといつものペースを取り戻さなきゃ!)

卯月「司令官も、今日は一段と素敵っぴょん!」

提督「そ、そうか?ありがとう」

卯月「なーんて…」

提督「実は、艦娘と外に出る時ってのは服装に気を遣うんだよなー…ダサい男の隣で歩きたくないだろうし」

卯月「………」

提督「卯月にそう思ってもらえたなら、頭を捻った甲斐があったよ」

卯月「そ、それは…司令官も大変っぴょんね」


卯月(うっそぴょーん…ってからかおうと思ったのに、そんな嬉しそうにされたらいまさら言えないっぴょん…)


提督「それはともかく、さっきから気になってたけど…注意したことすっかり忘れてないか?」

卯月「ぴょん?」

提督「今日は俺のことをなんて呼ぶんだった?」

卯月「あ、そーだったっぴょん…おとーさん?」

提督「よし、偉いぞ卯月」ナデナデ

卯月「うん、おとーさん♪」



提督(親子として振る舞うことで、ロリコン疑惑に終止符を打つ。我ながら完璧な策だ)

提督(じゃあ今まで卯月以外の子を連れてたのはなんだってことになるような気がしたが多分気にしなくていいことだ)

提督(つまりこの作戦は完璧なんだ)


提督(……そういや、最近は頭を撫でてもセクハラ扱いされなくなった…?距離が縮んだとみていいのか?)

―総合衣料品店―


提督(俺が可愛い服専門の店なんて知ってるわけがなかった…結局ここに来てしまった)


卯月「おお~、なかなか広いお店…」

提督「そう、広いんだ。だから専門店じゃなくても十分なんだ。いろいろ置いてるんだ」

卯月「なに言い訳っぽくなってるっぴょん、司令官…じゃない、おとーさん」

提督「ああ、すまん…」


提督(おとーさん呼びに謎の心地よさを感じてきた…これは危険かもしれない)


提督「き、気を取り直して行こう。卯月、こっちだ」

卯月「はーい」


… … … … … …


卯月「おー!こーゆーのとかなかなか…」


提督(当然だが、周りの客は女性ばかりで俺の場違い感がすごい…いたたまれなくなってきた)


卯月「おとーさん、おとーさんはどれがうーちゃんに似合うと思う?」

提督「そ、そうだなー…」


提督(まずい、女物のコーディネートなんてさっぱりわかんねえ)

提督(ここはあれだ、妙なことは考えず、フィーリングだ。卯月に着てほしいものを思い浮かべろ…)


提督(……来た!)ピコーン


↓2 提督による卯月コーディネート

※あまりに常識外れなものは安価下

提督(上は薄手のキャミソール、下はダメージジーンズ…これだ)

提督「ちょっと待ってろ、揃えてくる」

卯月「ぴょん」


… … … … … …


卯月「……じゃーん」

提督「どーだ?」


卯月(どーだと言われましても…)


卯月「キャミ、かわいいっぴょん」

提督「だろ?」

卯月「ジーンズ、ワイルドな感じっぴょん」

提督「だろ?」

卯月「……ちなみに、コンセプトとかは?」


提督「野に放たれた子兎、だ」


卯月「………」

提督「何か言いたいことがあるなら言えよ」

卯月「ちょっとアンバランス過ぎないっぴょん?」

提督「……そ、そうか」

提督(俺的に渾身の閃きだったのだが…)


卯月「えーと…あ、そうだ!うーちゃんのパーカーを上から着ればバランス良くなるっぴょん!ほら!」パサ

提督「お、おお…確かに」

卯月「ウサ耳もつくし、これでさらに子兎な感じっぴょん!ね!」


提督(なんか全力で慰められてる…おかしいぞ、こんなはずでは…)

「ありがとうございましたー」



提督「本当に俺が選んだのでよかったのか?」

卯月「ぴょん?どーいう意味?」

提督「いや、あまり気に入ってもらえなかったようだし…」

卯月「んー、そうでもないよ?モノはいいんだから、あとは着こなしの問題っぴょん」

提督「……そういうものか」


提督(卯月のためにも少しファッションを勉強するかな…)


提督「それじゃ、帰るか…」

卯月「えー、もう帰っちゃうぴょん?うーちゃん、もーちょっとなにかした~い」

提督「な、なにかって…俺はノープランだぞ」

卯月「服だけ買って帰るのってもったいないっぴょん…どこか寄っていきたいっぴょん!」

提督「う、うーむ…」


提督(服を買って、どこかで遊んで…って、まるでデートじゃないか?そう思うと緊張してきた…)


卯月「おとーさーん、お願いっぴょん!」


提督(あ、デートじゃねえや…こいつ娘だった)

提督「わかったよ…それじゃ、帰る前に↓2に寄ろうか」

今回はここまで

女の子のコーデってやつは本当に難しい。どういうのが良くてどういうのが悪いのかさっぱり…
とにかく可愛ければいいんですよ

ではお疲れ様でした。また次回よろしくお願いします

昨日は更新しようか迷いましたが、せっかくのクリスマスだったので短編を書いてました
ここで言うべきことではないかもしれませんが少し宣伝をさせていただきます(もうネタ的に鮮度がギリギリだし)

【艦これ】暁「私のサンタさん」
【艦これ】暁「私のサンタさん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419422037/)


お目汚し失礼。では少しですが進めます

提督「クレープ屋さんに行ってみようか」

卯月「くれーぷ!?」キラキラ

提督「最近この近くにできたんだと。俺も少し興味があったんだけど、どうだ?」

卯月「うーちゃん、甘いの大好きっぴょん!おとーさんは?」

提督「けっこう好きなほうだな。よっぽど甘ったるいものじゃなけりゃ、だけど」

卯月「ふむふむ、すなわちー…うーちゃんがあまあまで甘えたら大喜びっぴょん?」

提督「すまんが、何がすなわちなのかさっぱりわからん」

卯月「ごほん…ぱぱー!うーちゃんちょっと疲れたからおんぶしてー?」ウルウル


提督「……さて、いつまでもここにいても仕方ない。行こうか」スタスタ


卯月「あ、あれ?司令官、前はちょろかったのに…耐性ついちゃったっぴょん?」

提督「司令官じゃなくて、お父さんだ。そんでもって、重要なことがひとつ」

卯月「重要なこと?」


提督「俺はパパよりお父さん呼びのほうがテンション上がる」


卯月「ええー…」

卯月(なんかいらない情報をゲットしてしまったっぴょん…)


提督(勢いで妙なことを口走った気がするが今更か。何も問題ないな)

―クレープ屋―


卯月「はむはむ…」

提督「ん…ごくん…これは予想以上にうまいな」

卯月「はむ、はむ…」


提督(卯月、一心不乱にクレープを食べているな…)

提督(こういうとき、デートだったらお互いのクレープをちょっと分け合ったり…するのか?)

提督(卯月と…クレープを食べさせあいっこ…)

提督(いやいや、今の俺はこいつの父。とりあえず形は父。年頃の女の子と親父がそんなことはしないだろう)


提督「はあ…」


ぱくっ!


提督「あん?」


卯月「ごくんっ…ふふふ、甘い…っぴょん!二重の意味で!」

提督「お、俺の許可もなくお前…」

卯月「おとーさんがあんまりに隙だらけだから、ついやっちゃったっぴょん♪」

提督「つい、って…」


提督(間接キスはいいのか、とか思ったけど俺から言うのは恥ずかしいな)


卯月「お返しにうーちゃんのフルーツミックス食べていいから許して?おとーさん」ウルウル

提督「許す」

卯月「ほんとにおとーさん呼びならちょろいっぴょん…はい、どーぞ」

提督「あーん…」


提督(なんか妄想したのと違うが、これはこれで…あれ、結局これって傍から見たら痛い親子では…)



―提督私室―


提督「ふう~、疲れた…」ボス


提督(けど、楽しかった。仕方なくやり始めた親子ごっこがここまで楽しめるとは、僥倖、僥倖)

提督(まー、おかげで新しい世界への扉を開きかけてしまったが…)


卯月『おとーさん!』


提督「………」


提督(……違う、んだよなあ)


提督(卯月みたいな娘がいたらそれはもう可愛いだろう。実際、可愛い。しかし…違うんだ)

提督(やっぱり、俺は…あの子のことが、好きだから…親子なんかじゃなく…)


提督「あーあ…もう寝よ」

―宿舎・卯月たちの部屋―


卯月「それでねー、おとーさんにお洋服買ってもらって…」

睦月「……お父さん?」

卯月「あ、もうおとーさんじゃなかったっぴょん…司令官にそう呼ぶように言われてたんだけど」

如月「あら…そんな趣味があったの?知らなかった」

卯月「しゅみ?そーいえば、パパだとだめで、おとーさんだと嬉しいらしいっぴょん」

如月「へえ~、良いこと聞いちゃった。今度使ってみようかしら♪」

睦月「つ、使うって何に!?」


弥生(お父さん、か。機会があったら…)


卯月「で、えっと、どこまで話したかな…とにかく、服を買ってもらってクレープ食べた楽しい時間でしたっぴょん!」

睦月「クレープ食べたんだ!いーなー!うーちゃんずるいー」ユサユサ

卯月「むふふー、うーちゃんの魅力が司令官にそうさせちゃうっぴょん…」


如月(そうね…言われてみれば、贔屓がすぎるかしら。もしかして、司令官…)

卯月(うーん…特に考えてなかったけど、言われてみれば司令官はうーちゃんにいろいろしてくれてるっぴょん)

卯月(今日のことだけじゃなくて、うさぴょんのことも…)


卯月(ふざけてみたけど、今日も本当におとーさんみたいで優しくて)

卯月(しっかりしてるようでちょっと抜けてるから心配で)


卯月「……おとーさん」


卯月(この体がちょっとあったかくなる感覚…もしかして、最近の変な気分はおとーさんへのあこがれ?)


卯月(なるほどなるほど…これは、娘としては父親へのおやこーこーをせざるを得ないっぴょん)

卯月(うーちゃんも…司令官のこと、嫌いじゃないし)


卯月(……どうしようかな)

卯月(なーんか、素直にお返しするのもうーちゃんらしくないというか)

卯月(ちょっとイタズラでもしたいような…なやましいっぴょん)


卯月(決ーめた!司令官に↓2するっぴょん!)

卯月(父親というものは、娘からのスキンシップがものすごく嬉しい…とかどこかで聞いたよーな)

卯月(おとーさん心を喜ばせつつ、イタズラをするには…)


卯月(耳たぶはむはむ!)カッ


卯月(やっぱり、そろそろうーちゃんのお茶目さとあぐれっしぶさを司令官に見せつける必要があるっぴょん)

卯月(どうにもペースがおかしくなっちゃって、昨日もクレープにかぶりつくくらいしかできなかったし)


卯月(……それに、素直にお返しって、ちょっと恥ずかしい…っぴょん)

今回はここまで。はむはむはおあずけ
だからロリコンでなく卯月コンだと何度言えば…

ではまた次回よろしくお願いします

あ、>>298>>304で日付が飛んでしまってる…
>>304の"昨日もクレープにかぶりつく~"は"今日"の間違いです

やったぞ。 投稿者:変態糞航巡 (8月16日(水)07時14分22秒)

昨日の8月15日にいつもの神戸生まれのお嬢様(11200t)と先日メールくれたヌメヌメ
好きのJK(11200t)と吾輩(13320t)の3人で鎮守府北にある川の土手の下で盛りあったぞ。
今日は明日が休みなんで、間宮でダージリンと甘味を買ってから滅多に人が来ない所なんで、
そこでしこたまダージリンを飲んでからやりはじめたのじゃ。
3人で砲塔を舐めあいながら靴下だけになり持ってきた甲標的を3本ずつ入れあった。
しばらくしたら、格納庫がひくひくして来るし、瑞雲が出口を求めて飛行甲板の中でぐるぐるしておる。
神戸生まれのお嬢様に吾輩の格納庫を舐めさせながら、女子高生の格納庫を舐めてたら、
先に女子高生が吾輩の口に瑞雲をドバーっと出してきた。
それと同時にお嬢様も吾輩も瑞雲を出したのじゃ。もう顔中、瑞雲まみれだったぞ
3人で出した瑞雲を手で掬いながらお互いの飛行甲板に走らせたり、
燃料まみれの砲塔を舐めあって甲標的で演習したりした。ああ~~これはなかなかのものじゃな。
しばらくやりまくってから又演習をしあうともう気が狂う程気持ちいいのじゃ。
神戸生まれのお嬢様の格納庫に吾輩の砲塔を突うずるっ込んでやると
格納庫が瑞雲を試製晴嵐で発艦準備して気持ちがよい。
お嬢様も女子高生の口に砲塔を突っ込んで腰をつかって居る。
瑞雲まみれのお嬢様の砲塔を扱きながら、思い切り雷撃したのじゃ。
それからは、もうめちゃくちゃにお嬢様と女子高生の砲塔を舐めあい、
瑞雲を乗せ合い、二回も大発動艇を出した。もう一度やりたいのじゃ。やはり大勢で瑞雲まみれになると最高だぞ。
こんな、変態利根型と瑞雲あそびをせぬか。ああ~~早く瑞雲まみれになろうぞ。
横須賀の鎮守府北であえる娘なら最高じゃ。吾輩は163*90*53、お嬢様は165*75*60、じゃ。
瑞雲まみれでやりたいやつ、至急、メール送るがよい。軍服のまま演習して、瑞雲だらけで参ろうぞ。

皆様にさまざまな考えがあるとは思いますが、>>311について

・SSに全く関係ないネタである
・他の方に不快感を与える可能性が大いにある
・単純に邪魔

以上の理由から迷惑行為と判断します。これ以降、このような書きこみはお控え下さると助かります
次から似たようなことがあれば、こちらからIDをNGにさせていただきます
当然ながら私から見えなくなるので、同IDの方が安価を取っても飛ばします。ご了承ください


さて、堅い話はここまで。はむはむしましょう
開始が遅くなってしまいましたが、なんとか次の安価を出すまでは進めたいところ

翌日・朝

―宿舎・卯月たちの部屋―


チュンチュン…


弥生(ん…そろそろ…起きないと)モゾモゾ


睦月「むにゅ…すぴー…」

如月「……すぅ……すぅ」


弥生「あれ?」キョロキョロ


弥生(卯月が…いない?)


… … … … … …

―提督私室前―


ガチャ


提督(一晩寝て頭が切り換えられた。俺はもう卯月の父ではないんだ)


提督「……よし!」パン


提督(しっかり、ひとりの女の子としての卯月に再びアプローチを試みるぞ)

提督(次の作戦はどうするか…弥生に最近の卯月の様子を聞いてみるのもいいかな)


ぴょーん


提督(そこから効果的な…)


がしっ


提督(……?背中が重い)

卯月「はむはむ…」

提督「うひぇ!?う、卯月!?な、な…!?何してんだお前!」

卯月「むふふー…」


提督(飛びかかられたのはわかる!いや、普通におかしいけどまだわかる!でも…なに、この…なんだ!?)

卯月「さすがに部屋から出てすぐの登場は読めなかったみたいっぴょん…うーちゃん大勝利!」

提督「何してる!?なんでここにいる!?っつーか離れろ!」ブンブン

卯月「冷たいこと言わないでほしいっぴょーん、おとーさん…はむはむ」

提督「ま、待て!はむはむって、あ、あ…耳…ああ!」


提督(あ、頭が回らない!な、何か…抵抗を…しなくてもいいような…いや良くないだろ!)


提督「い、いいかげんに…離れなさい!卯月!」バッ

卯月「おあっ、っとっとっと…」ピョン

提督「ふー、ふー、ふー…はあ」

卯月「おおー、今の言い方はおとーさん度が高い良いセリフだったっぴょん」

提督「も、もうお父さんじゃねえし…いつまで引っ張ってるんだよ」


提督(父親モードから気持ちを切り替えたってのに、少し引き戻されるだろうが…)

卯月「それにしてもいい反応だったっぴょん!早起きした甲斐がありました!っぴょん!」

提督「ったく、わざわざこんなイタズラのためによくやる…」


提督(朝からとんだ災難だ…ああ、災難だよ。卯月の顔を朝一番で拝めたからって喜んでなどいない)ドキドキ


卯月「あはは、司令官、顔まっか~」ケラケラ

提督「なっ…そ、そういう卯月こそ、顔が赤くないか?」

卯月「え?」ドキ

提督「そんなに興奮するほど楽しかったか?だがイタズラはほどほどに頼む…心臓がもたない」

卯月「あ、う、うん…」カァ


提督(……?急に静かになったな)


卯月「さ、さーて!作戦成功!卯月、帰投するっぴょん!」

提督「おい、卯月…」


タッタッタッ…


提督「……どうしたんだ、あいつ」

―提督執務室―


提督「――ってことがあったんだよ」

弥生「だから卯月、部屋にいなかったんだ…」

提督「思い付きにしては手が込んでたし、様子が少しおかしかったし…部屋では何か言ってなかったか?」

弥生「部屋で…?あっ」


弥生(もしかして、卯月が司令官にいろいろしてもらってることを気にして…)


提督「心当たりがあるのか?」

弥生「……ごめん、なんでもない」


弥生(それを気にしたとして、司令官にイタズラしに行くのは繋がらない…やっぱり違うかな)


提督「そうか…まあそれは置いておくとして、さらに卯月との距離を詰めるために弥生の知恵を借りたいんだが…」

弥生「え…!」パァ

提督「え?」

弥生「わかった、まかせて…」ニコ


提督(え、なんだこの反応は。そろそろ面倒くさがられても文句言えないと思ってたのに)

弥生(もう相談してくれないのかと思った…よし、司令官と卯月のためにがんばろう)


↓2 卯月へのアプローチ案

今回はここまで

少しずつしか進まなくて申し訳ないです
年末年始は更新のペースがどうなるかまだよくわかりませんが、暇な日はあるのでそのときにガッツリ進めたいと思います

ではまた次回よろしくお願いします

こんな時間に人がいるのかって感じですが少し更新
今回は2レスのみ。2レス目に安価投げて終了です

明日明後日は更新できないと思うので今のうちに言っておきます
皆さん、良いお年を

提督「俺も少しは案を考えてはいたんだが、さっきの事件でふっとんじまってな」

提督「変な空気で別れてしまったから何かの誘いに行くのもちょっと憚られるし…どうしたもんかな」


弥生「……反撃」


提督「え?」

弥生「朝、卯月がイタズラしてきたなら、こっちもイタズラをしてみるのは…どうかな」

提督「イタズラって…例えば?」


弥生(嫌われるようなイタズラだと逆効果…なら、そう…司令官の気持ちが伝わるような…)


弥生「後ろから抱き締めてみる…とか」

提督「それはちょっとやりすぎじゃ…嫌がられたりしないか?」

弥生「多分、大丈夫。それに、これぐらいしないと…卯月には好きだって気付いてもらえないかもしれないから」

提督「はあ…なるほど。あいつ、そのへんには疎そうだもんな」

弥生「だから、そろそろ少し大胆になってもいいかな、って」


提督(弥生が頼もしい…実は恋愛相談とか得意なタイプなのか)


提督「……ちょっと待て?」

弥生「なに?」

提督「誰が、卯月のこと、好き…だって?」

弥生「……あ」


弥生(頭の中ではもう確定事項だったから、つい口に出ちゃった…)

提督「弥生は、その…どうしてそう思ったのかなーっと」

弥生「……だって、理由をつけて何回も卯月にアプローチしてるから」

提督「り、理由をつけてって…毎回ちゃんとした理由だっただろ?」

弥生「……じゃあ、今回は?」

提督「こ、今回は…その…」


弥生「………」

提督「つまり…」

弥生「………」


提督「……頼む、このことは誰にも言わないでくれ」ガク

弥生「……わかった」


弥生(如月は感づいていそうな気もするんだけど)


提督「……えー…と、いうことで、気を取り直して…卯月を後ろから抱き締めようという作戦だが」

弥生「うん」

提督「同じ作戦でも、タイミングによりその効果は変わってくる。場合によってはマイナスになってしまうこともある…」

弥生「うん」

提督「だから…一緒に考えてくれませんか」

弥生「……なんで敬語?」


提督(弥生は気にしてないかもしれないけど、俺的には首根っこを掴まれたような気分なんだよ…)


↓1 抱き締めるタイミング

追いついた、前スレから見てます、頑張って甘甘SS作ってください!

皆さんあけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします

>>341
追いついてくださってありがとうございます
今のところ甘甘成分はほとんどないので徐々に増量していきたいですね


さて、新年も何も関係ないのですが、この間のウサギ耳パーカー卯月を落書きしてみたので載せておきます
本編のイメージの助けになれば…

http://i.imgur.com/Xc9JT8i.jpg
(安定のルーズリーフである)

SSは2日から更新できそうです。もうしばらくお待ちください

あけおめです
こんなん今年がうさぎ年になっちゃいますわ

>>348
年賀状には4本足で白い毛の動物が描いてあったので、たぶん兎年です

お待たせしました。再開します
新年一発目、気合い入れて行きましょう

弥生「まず、卯月が油断してないとだめ、だと思う」

提督「そうだな…直前に気付かれちゃイタズラとしては弱いし、最悪逃げられそうだしな」

弥生「卯月が油断してて、司令官が近づけそうなタイミングといえば…?」

提督「うーむ…」


提督(そうだ、さっきは俺が油断しているところを卯月にしてやられたんだよな)

提督(ならばこちらも同じ方法でやりかえしてやれば…?)


提督「よし!良い作戦を思いついたぞ」

弥生「どんな?」

提督「……あー、一緒に考えてもらって悪いんだが、弥生には内緒にしたい。……ダメか?」

弥生「え…なんで?」

提督「卯月を騙すにはまず弥生から…」

弥生「……?」

提督「卯月って空気の変化に敏感そうだからな。弥生を信頼してないわけじゃないが、念のためだ」


弥生(なんとなくわからないこともないけど、ちょっと不安…本当に良い作戦なのかな)



―大浴場前―


ガラガラ…


卯月「ぴょーんっと!おさきー!」

睦月「あっ、うーちゃん、ちゃんと髪は乾かしたのー?」

卯月「だいじょーぶだいじょーぶ!」ピョン


ピョンピョン…


提督(目標捕捉、接近する…)サササ


卯月「ぴょ~ん♪」


提督(よし、今だ!)バッ


ぎゅっ


卯月「うひゃ!?」

提督「ふっふっふ…捕まえた」

卯月「え、ええ!?し、しれーか…!?」


提督(どうだ、部屋から出た瞬間の俺が油断していたように、風呂から出た瞬間のコレは予想外だろう!)


卯月「………」


提督(あれ、抱きしめてみたはいいものの、この後どうすんだ?なぜか卯月は動かないし…)

提督(……風呂上りの卯月…あったかくて、いい香りがする…)ドキ

提督(じゃねーよ!この状況どーすんだ!お、俺から何か言ったほうがいいのか!?)


↓2 この後の展開

弥生「あれは…」

弥生(実行のタイミングはいつだろうと思ってたけど、お風呂上り…だったんだ)


提督「………」ギュ

卯月「………」カァ


弥生(……いつまで抱きしめてるんだろう)

弥生(抱きしめるように言ったのは、弥生だけど…なんだろう…このもやもや…)


提督「………」

卯月「………」


弥生(よくわからないけど、いてもたってもいられない…!)ダッ


タッタッタッ


提督「ん?」


ぎゅっ


弥生「………」


弥生(何も考えずにこんなことして、やってるんだろう…でも、安心する…)


提督「や、弥生!?」

卯月「……やよ、ぴょん?」


提督(ちょ、ちょっと待て!?ただでさえどうしようもないアレがどうしてこうなって!?)

提督(ひ、ひとまずこの状況を切り抜けるには…↓2だ!)

提督「弥生、卯月…よしよーし」ナデナデ

卯月「ぴょ、ぴょん?」

弥生「……ん」


卯月(急に後ろから司令官抱きしめられて、やよぴょんが来て、頭なでなでされて…?ど、どーいうこと?)グルグル

弥生(司令官の手…なんでかな、心があったかくなる)


提督「じゃ、またな、ふたりとも」クルッ


卯月「えっ…」


提督(よし、このまま何事もなかったかのようにクールに…)

提督「ダッシュ!」


ダダダダダダ…


卯月「えっ…えっ?」キョトン

弥生「………」


弥生(司令官の邪魔、しちゃった…応援するって、決めたのに…)

―提督私室―


提督「おごおおおおおお!」ドス


提督(さっきの顛末を思い返すと恥ずかしいいいいいいい!)

提督(俺からわけのわからない状況にしておいて、ポーズを取り繕って走り去るって…もっとやりようあっただろ!)

提督(やっぱり妙な気を回さずに弥生にタイミングを相談すべきだったのか、それとも…)


提督(……弥生?そういえば、なんで弥生はあそこで出てきたんだ?)

提督(あいつのことだし、何か考えがあったのだろうか…明日、聞いてみよう…)


提督「………」


提督(……卯月、いい匂いだったなあ)

―提督執務室―


提督(昨日のことを弥生に聞こうと思ったのだが)


弥生「………」カリカリ


提督(謎の圧力を感じる…一度も目を合わせてくれないし、どうしたんだ。俺のせいなのか)


弥生「………」カリカリ


弥生(司令官、昨日のこと怒ってないかな…途中までうまくいってたのに、弥生のせいで邪魔されて…)

弥生(もしかしたらすごく怒ってて、秘書艦から外されちゃうかも…どうしよう、司令官に嫌われたくない…)

弥生(せめて、真面目にお仕事して少しでも秘書艦として役に立たないと…)


弥生「………」カリカリ


提督(……話しづらいとはいえ、話さないと進展がないんだよなあ)

提督(別に今すぐに昨日のことについて話さなくてもいい。弥生と今までのように普通に話せる空間が欲しい…)


提督(ここは…↓2によって場を和ませる!)

提督(弥生をくすぐって笑わせてみよう。スキンシップによる相乗効果も見込める!)

提督(気付かれないように、そーっと、そーっと…)コソコソ


弥生「………」カリカリ


提督(忍び足はもうお手のものよ…)コソコソ

提督(さあ、いくぞっ!)ダキッ


弥生「えっ…?」

提督「こちょこちょー」

弥生「ふぇっ!?し、しれーか…んっ!あ…くふっ…っ…んっ!」

提督「こちょこちょー…」

弥生「はあっ、あっ…んっ…くっ…ふぁっ…!」


提督(なんだろう…大声を出すのを我慢しているせいか、ものすごく…)ドキドキ


弥生「や、やめ…んあっ…っふ、っふぅ…んっ…」


提督(これ以上は、まずい。いろいろと、まずい…)パッ


弥生「はっ、はあ……はあ……」

提督「す、すまん、やりすぎた…」

提督「弥生が元気なさそうだったから、笑わせてみようと思ったんだが…逆効果だったみたいだ」

弥生「……お、怒って、ないの?」

提督「へ?」

弥生「司令官、怒って、ないの?昨日、弥生が余計なこと…したのに」


提督(弥生のこんなに不安そうな顔、初めて見た…)


提督「俺は怒ってないよ」ナデナデ

弥生「……よかっ…た」ホッ


提督「まあ、怒ってないけど…気になってはいる」

弥生「………」

提督「昨日、なんであんなことしたのか…聞いてもいいか?」

弥生「……自分でもよくわからないまま、やっちゃった」

提督「よくわからない?」

弥生「あの場面を見て、心がもやもやして…気付いたら、司令官に抱きついてた」

提督「そりゃ、確かによくわからんな…だが!」

弥生「?」


提督「よくわからん行動は俺の十八番。俺と弥生が仲良くなってきた証拠じゃないか?」


弥生「……ふふっ」

提督「おい、いい感じで締めようとしたのに笑うなよ…感動してくれよ…」

弥生「だって、今の言葉自体がよくわからなかったんだもん…ふふっ」

提督「決まったと思ったのに…」ガク


提督(まあ、弥生も笑ってくれたし…これで一件落着、か?)

今回はここまで
お付き合いいただいた諸兄は卯月か弥生を抱きしめる妄想をしながら布団に入るとよい

では、お疲れ様でした。まだ次回よろしくお願いします

>>1いないし今のうちにうーちゃんとやよいっちと子作りしよ

流れでわかると思いますが、>>363は日にち変わって朝です。念のため
未だにくだらないミスをやらかす無能

>>377
歯食いしばれ

ちょっと安価だけ出しておきます
続きはまた遅めの時間になります

弥生「ふふふっ…」


提督(弥生ってこんなに無邪気な顔で笑うんだな…)

提督(初めのころを考えると大きな変化だ。それだけ、弥生と打ち解けられたってことかな)


提督「……あ!?」

弥生「?」


提督(よく考えたら、一件落着してねえ!卯月については何も解決してないぞ)

提督(想定では、俺が抱きしめたら卯月は大きなリアクションをとって騒ぐはずだったんだ)

提督(なのに、黙ってずっと固まってしまって…)


提督(……あいつ、どんな顔をしてたんだろう)


弥生「司令官、どうしたの?」

提督「……あの後、卯月の様子はどうだった?あいつ昨日は朝から妙だったし、ちょっと気になるんだよな」


提督(とかなんとか言って、卯月に嫌われてないかが気になってるだけなんだが)


弥生「あの後…↓2」


※その後の卯月

弥生「あの後…ずっとニヤニヤしてた」

提督「ニヤニヤ?」

弥生「嬉しそうな顔でぼーっとして、たまに頭をかかえてジタバタしたりして…」

弥生「どうしたのって睦月が何回も聞いてたけど、その度になんでもないって言い張ってた」

提督「つまり…どういうことだ?」

弥生「きっと、司令官に抱きしめられたことが嬉しかったんだと…思う」

提督「……マジか?」

弥生「たぶん、だけど」

提督「………」


提督(あの卯月が本当に…いや、あの、卯月が!?)


提督「その…弥生を信じてないわけではないが…にわかには信じがたい」

弥生「まあ、うん…睦月も如月も、戸惑ってたから…無理もないけど」

提督「……卯月は、今日は遠征の予定は無かったよな」

弥生「え?う、うん」


提督「よし決めた、今から卯月に会いに行く!」ガタ

―宿舎・卯月たちの部屋―


提督「………」ジー

卯月「………」タラーリ


卯月(なんで司令官と正座でお見合いを30分も続けているのか誰か教えて欲しいっぴょん…)

卯月(急に部屋に来たってだけでもドキドキしてるのに、司令官はずっとこっちをまっすぐみつめてくるし…)チラ


提督「………」ジー


卯月(むりむり!やっぱり目を合わせられない…っぴょん)

卯月(何の用?って言えばそれで終わるのに……緊張して…ううー…)


提督「………」


提督(まずい、卯月に会ったはいいものの、どうするかまでは考えてなかった…)

提督(どーすんだよ、俺に抱きしめられて嬉しかったのか、とか聞くのか?聞けねえよ馬鹿)

提督(いつもの卯月なら、冗談半分でそんなセリフも言えたかもしれないが…とても軽口を叩ける雰囲気じゃない)

提督(……どうするのが正解なんだ)


↓2 この後の展開

提督「……えーと」

卯月「は、はいっ!」


提督(キャラが違いすぎてやりづれえ…)


提督「その…」


ガリガリ


提督「……何の音だ?」

卯月「あっ、うさぴょん…」

提督「うさぴょん?」


ガリガリ、ドンドン


提督「ほんとだ…うさぴょんさんが小屋の中で暴れてらっしゃる」

卯月「やよぴょんがね、うさぴょんのはつじょーき?だって言ってたっぴょん」

提督「発情期ね…」


提督(俺に発情しているんじゃあるまいな…うさぴょんって、オスメスどっちだったっけ)


卯月「ちょっと暴れん坊になるけどそれも可愛くって、みんなで可愛がってるっぴょん!」

提督「そっか…そうだ、弥生はうさぴょんを撫でられてるか?」

卯月「やよぴょん?うん、よく抱っこしてるけど…なんで?」

提督「ああ、いや、それならいいんだ」


提督(弥生、こっちでもすっかり馴染めてるようだな。安心安心)

提督(……あれ?うさぴょんのせいか、いつの間にか普通に喋ってる)

提督(今なら、自然に話せるか…?)


提督「なあ、卯月…」

卯月「ぴょん?」

提督「↓2」

ごめんね、もう取るの止めとくわ

提督「……ケッコンカッコカリしてくれ」

卯月「ぴょんっ!?」


卯月(ケ、ケッコンカッコカリ…って言ったっぴょん?まさか…)


卯月「え…だって、うーちゃん、まだ…」

提督「もちろん、卯月の練度はケッコンカッコカリにはまだまだ足りない。それはわかってる」

提督「だが、俺には…指輪を捧げる相手はお前しかいない」

卯月「な、なんで…?」

提督「……もう正直に言う。気持ちは隠しておけない」



提督「俺がお前のことが好きだからだ」



卯月「……!」ボン


提督「……返事を、聞かせてくれないか?」


卯月(し、司令官が、うーちゃんのこと…?うーちゃんは、うーちゃんは…えーっと…?)


卯月「あの…え、っと…うーちゃんは…」

提督「………」


卯月「……っ」ダッ


提督「う、卯月!?」


ガチャ、バタン


提督(……え?振られ、た?)ポカーン

妙な引きになってしまいますが、今回はここまでです
安易には終わらせんよって感じです。まだ熟成が足りない

>>396
捌き方が気に障ったならすみません
また参加していただけると嬉しいです

ではまた次回よろしくお願いします

>>1がもどってくるまでうーちゃんとやよぴょんはおじさんの家で遊ぼうねえ

>>404
阻止
(たまたま確認したタイミングでこんなレスあったら返事せざるを得ない)

(仕方ないから数レス練って後ほど投下します。多分安価あり)

更新がない。
ということは卯月と弥生をお持ち帰りするなら今のうち

>>406
更新しなかったら艦娘が連れていかれるってそれなんてホラー

投下開始です。恐らく3レスぐらい

如月「ただいまー」ガチャ


提督「!」ピクッ


如月「あら…司令官?」

提督「き、如月か…お、お邪魔してます…」

如月「お邪魔してますって…ひとりでどうしたの?誰かと約束?」

提督「あ、いや…まあ…そんなとこだ」

如月「……ふーん?」


提督(そうだ、いつまで人の部屋にいるんだよ俺…とりあえずここを出よう)


提督「そ、そういえば、俺まだやることあるんだった…そういうわけでもう行く。邪魔したな」スッ

如月「そうなの?言伝なら引き受けるけど」

提督「いや、いいんだ。大したことじゃないから」


如月「待って」

提督「……なんだ?」


如月「私でよければ相談に乗るけど…何があったか話してくれないのかしら?」


提督「……え」


… … … … … …

―廊下―


タッタッタッ…


卯月「はあっ、はあっ、はあ…」


卯月(あ、あたまがまっしろ…いつまで走ってるんだろ、そろそろ、つかれて、きたのに…っぴょん!)


ドンッ


卯月「うぴゃ!?」

睦月「にゃっ!?」


卯月「あてて…」

睦月「あたー…もー、うーちゃん、廊下は走っちゃだめって前も言ったでしょー!」

卯月「……あははー、ごめん…なさい…っぴょん」

睦月「およ?うーちゃ…卯月、どうかした?」

卯月「………」

――――――

――――

――


如月「……なるほどね~」


提督(卯月に振られて茫然自失状態でしたって、情けない…つーか卯月が好きだってことをごく自然にバラしちまった)

提督(言わなきゃよかったかな…なんで素直に全部吐いてしまったんだろう。そんだけショックだったのか)


如月「私思うんだけど…それって、ちょっと急ぎ過ぎただけじゃないかしら」

提督「……そりゃ、少し気が急いたかもしれないが」

如月「司令官の気持ちもわかるけど、うーちゃん…卯月の気持ちは考えた?」

提督「うぐっ…」


如月「……あの子、司令官のこと好きよ」


提督「は?いやいや、だって現に振られて…」

如月「ああ、そうね、ちょっと語弊があったかしら。好きは好きだけど、それが恋愛感情だとわかってないってところね」

提督「そう…なのか?」

如月「きっと、この短期間にいろいろありすぎたのよ。今は混乱しちゃってるだけ」


提督(それは…俺が立て続けにアプローチしまくったせいか)


如月「だから、卯月が少し心の整理をする時間を空けてからもう一度話してみたらいいんじゃないかしら」

提督「……そうだな。でも…なんでそう言いきれるんだ?卯月が、俺のこと…好きだって」


如月「それは…」

提督「それは?」



如月「乙女の秘密♪」

提督「……あっそう」

睦月「ええ~っ!?し、司令官に、こ、こ、告白され…もがもが」

卯月「こ、声が大きいっぴょん!」

睦月「ご、ごめん…そ、それで…返事は…どうしたの?」


卯月「……返事、せずに…逃げちゃったっぴょん」


睦月「……え?なんで?」

卯月「……うーちゃん、司令官のこと、おとーさんみたいで好きだと思ってたっぴょん」

睦月「ふむふむ」

卯月「でも、司令官相手にドキドキすることがあって、でも、司令官はおとーさんで…でも、でも…」ウルウル

睦月「す、すとっぷ!」


睦月(こ、これは、思ったよりふくざつかも…どーしよう)

睦月(如月なら、なだめながらいい感じにアドバイスできるのかもしれないけど…)


卯月「もうよくわからないよ…睦月、どうすればいい…?」

睦月「!」ピクッ


睦月(ふ、普通に名前呼んでくれたー!これは頑張るしかないっ!)

睦月(……よーするに、司令官をおとーさんとしてよりも異性として意識させればいいってことだよね)

睦月(うんうん、いける気がしてきたっ!如月に負けてられないんだから!)


睦月「よーし、睦月お姉ちゃんに任せて!」

卯月「ぴょん…?」


睦月「↓2すれば、きっと答えが出るよ!」


※提督を異性として意識させる方法

やってしまった…睦月は「司令官」呼びじゃなく、「提督」呼びだった…
注意はしますが、これからも混乱するかもしれません。もし間違っていたら脳内補完よろしくお願いします


ちょっと投下してまたあとで続き書きます


睦月「提督と一緒にお風呂に入っちゃえば、きっと答えが出るよ!」

卯月「お、お風呂?」


睦月(提督の男らしい体をよーく見れば、もう意識するしかないよ、うんうん)

睦月(……あれ?男らしい…提督の…はだか…?)


卯月「ほ、ほんとに?それで答え…出る?」

睦月「で、出る出る!信じてっ!」

卯月「……そこまで言うなら、信じてみる…っぴょん」

睦月「が、がんばれー…」


睦月(よ、よく考えたら、けっこー恥ずかしいこと言っちゃったかも…)


卯月「ふー…ぴょん!うーちゃんファイト!睦月、ありがとぴょん!」

睦月「ど、どーいたしまして…」


睦月(元気出たみたいだし、これでよかったよね…たぶん)

―提督執務室―


提督「なんつーかさあ…」

弥生「……なに?」

提督「恋って、難しいなあ」


弥生(司令官、帰ってきてからずっとこの調子…)


提督「………」


弥生(さっきの話を聞いたら、それも仕方ないのかな。告白して、それが実らなかったら…きっと、悲しいよね)

弥生(弥生も、司令官が落ち込んでるときに励ませたらいいんだけど…どうすればいいのかわからない)


提督「……なんでも、如月が言うには卯月は自分の恋愛感情が理解できてないだけなんだと」


弥生(恋愛感情が、理解、できてない…?)ドキ


提督「あの時は納得したけど、俺のために如月がついた優しい嘘だったのかなあなんて思ったりして…」

弥生「………」

提督「……あ、悪い。さっきから弱音吐いてばかりだな。こんなこと聞かされても困るよな」

弥生「………」

提督「あれ、弥生?どうした?」

弥生「……あっ、ううん、なんでもない」

提督「それならいいが…最近、弥生に甘えてしまうのが癖になってるな。気をつけるよ」

弥生「そうかな…弥生は気にしてないけど」


提督(そうだ、弥生に愚痴を言っても仕方ない。少し時間を空けろって如月にも言われたじゃないか)

提督(時間を空けて、俺も落ち着こう。冷静になってもう一度卯月に向かい合おう)


コンコンコン


提督「ん、誰だろう…どーぞー」


ガチャ


卯月「し、失礼しま~っす!」ピョン


提督「卯月!?」

提督(ま、待て!数日は時間を空けようと思ってたのに、もう心の整理がついたのか!?はえーよ!むしろ俺がまだだよ!)


卯月「すぅ~…はあ~…」


提督(な、なんだ?この緊張感…)


卯月「司令官!」

提督「お、おう…」



卯月「今から一緒にお風呂にはいりゅ…!」



提督「……な、なんて?」

弥生「………」

卯月「……あ、うう」カァ


提督「おーい…卯月…」


卯月「し、司令官!いいからうーちゃんと一緒にお風呂に入るっぴょん!さあさあさあ!」グイグイ

提督「お、おわっちょっ…え?え?」

卯月「そ、そういうことでやよぴょん、ちょっと司令官借りるっぴょーん!」


バタン!


弥生「……お風呂?」ポカーン

―大浴場―


提督(……なぜ、俺はここに立っているのだろうか。艦娘の風呂…入渠ドックに)


卯月「誰もいないお風呂は新鮮っぴょん!貸し切りばんざーい!」

提督「ま、待て…やっぱりおかしいだろ!俺、ここにいちゃダメだろ!」

卯月「こんな時間には誰もこないっぴょん。安心安心♪」

提督「そ、そういうことじゃなくてだな…」

卯月「まーまー…司令官、うーちゃんのあですがたを堂々と見るチャンスっぴょん?みすみす逃すのはもったいないっぴょん」

提督「言われて見れば確かに…じゃねえ!」

卯月「たまには素直になるのも大切っぴょん、ね!」


提督(なんだんだこのテンションは…さっきの今で、普通はもっと気まずい感じになるんじゃないのか)

提督(しかし…いけないと思いつつもこの状況に喜んでいる俺が憎い)


卯月「好きな子と一緒にお風呂入れるなんて、司令官は幸せ者ぴょん♪」

提督「くっ…」


提督(否定できないのが悔しい…俺が告白したからってこいつ、調子に乗りやがって…)

提督「そういえば卯月…なんでずっとそっぽ向いてるんだ?」

卯月「べ、べっつにー?気のせいっぴょん」


提督(明らかに目線が泳いでいる…)


提督「………」ササッ

卯月「………」プイッ

提督「………」サササッ

卯月「………」プイッ


提督「……もしかして、恥ずかしくてこっちを見られないとか…」

卯月「………」


提督(え?……当たり?)


卯月「さー、おっふろーおっふろー!ごー!」ダッ

提督「って、おい!?こんなとこで走ると危ないぞ!」


卯月(ほ、ほんとにこれで答え出るんだよね?今のところ、ただ恥ずかしいだけっぴょん…)

卯月(うあー…司令官は平気…なのかな…うーちゃんだけ、こんなにドキドキしてるのかな)


↓2 お風呂イベント

卯月「おっふろー、おっふろー…」パタパタ


提督「だ、だから危ないって言ってるだろ…!」

提督(心なしかフラついているように見える…あのままだと、本気で転ぶんじゃ…)ダッ


卯月(ついついむつぴょんを信じちゃったけど、お風呂に入れば解決する保証はどこにもないっぴょん…)パタパタ

卯月(このまま、ただ恥ずかしい思いだけして終わりー…なんてなったら…)パタパタ


ゴツン


卯月「ぴょ、ぴょん!?」フラッ

卯月(ま、前見てなかったっぴょ…!?)


ダキッ


卯月「……え?」

提督「ふう、先回りキャッチ成功…大丈夫か?」

卯月「う、うん…」

提督「まったく、危ないって何度も言ったのに…」

卯月「……ごめんなさい」

提督「いや、まあ…うん、卯月が無事でよかったよ」

卯月「ありがと…」


提督(つーか、この状況…卯月と裸で抱き合って…卯月も急にしおらしくなるし、なんだか…)ドキドキ

卯月(謝って、お礼言って…もう、立ち上がればいいのに…体が動かない…ううん、動きたくない…?)ドクンドクン

提督「………」ドクンドクン


卯月「……司令官、ものすっごいドキドキしてるっぴょん…うーちゃんにも伝わるくらい」

提督「し、仕方ないだろ?普通は、好きな人と…こういう状態になったら、心臓が爆発しそうなぐらい…ドキドキすんだよ」


卯月(す、好きな…人と…)


卯月「しれーかん、あのね」

提督「な、なんだ?」

卯月「うーちゃんも…いま、心臓が爆発しそうなぐらい…ドキドキしてる」

提督「そ、そうか」


提督(違う、勘違いするな俺。喜ぶな俺。卯月はさっきから恥ずかしがってた。だから今も恥ずかしくてドキドキしてるだけ…)


卯月「あの、ね…」

提督「おう…」


卯月(もしかしたら、司令官のこと…)


卯月「………」

提督「………」


卯月「そ、そろそろ体洗うっぴょん!」

提督「そ、そうだな!いつまでこうしてんだって話だ」

卯月「さー、今度こそ、ごー!」

提督「もう走るなよー…」



卯月(まだよくわからないけど…やっぱり、うーちゃん、司令官のこと…?)ドキドキ



―宿舎・卯月たちの部屋―


弥生「卯月、お風呂の話、まだ聞いてないんだけど…教えてくれないの?」


睦月「!」ピク


卯月「ぴょん!?あー、あははー…」

如月「お風呂?お風呂で何かあったの?」

卯月「え、えーと…その…司令官と…」

如月「司令官と?」

卯月「……一緒に、入りました」

如月「へー…なんのために?」

卯月「それは…そのぅ…」


睦月「………」ソー


如月「ねえ睦月、うーちゃんに変なこと吹き込んだ?」

睦月(ひいっ!)

―――――

―――




弥生「司令官を異性として意識するための…」

卯月「……ぴょん」

如月「もう、せっかく司令官に少し時間を空けるようにアドバイスしたのに…」

睦月「だって、うーちゃんに頼られるの初めてで、なんとか役に立ちたかったんだもーん…」

弥生「……でも、今回は睦月の作戦が有効だったのかも」

睦月「ふぇ?」

如月「そうね…ちょっと荒療治だったけど、確かに一緒にお風呂に入れば意識しないわけにはいかないもの」

睦月「だ、だよね!」

如月「危険な作戦だったことには変わりないわよ?わかってる?」

睦月「……はーい、反省してまーす」


如月「さて、せっかくうーちゃんが司令官のことが好きだって言うんだから、次は…」

卯月「ぴょん!?う、うーちゃん、まだ司令官のこと好きなんてひとことも言ってないっぴょん!?」

如月「あら、そうだったかしら~♪」


睦月(うーん…如月は絶対に敵に回したくないなー…)

如月「じゃあ、異性として意識できたということで…次はデートね♪」

卯月「で、でーと…」

睦月「でもでも、ふたりはお出かけしたばっかりだよ?お洋服を買ってもらったっていう…」

弥生「見回りのときも…あの時は弥生も一緒だったけど」

如月「その時、うーちゃんは司令官を男性として意識してなかったでしょ?」

卯月「うん…」

如月「今度は、ただのお出かけじゃなくてデートにするの。そして…」

卯月「そして?」


如月「……頑張って、告白の返事をして」


卯月「……!」

睦月「な、なるほど…告白のムード作りってやつだね!」

弥生「……告白」


卯月「……わかった。がんばる…ぴょん」

如月「えらいえらい、さすがうーちゃんね」ナデナデ


如月(あとはデートの行き先ね…どこがいいかしら?)


↓2 デートの行き先

※あまりに相応しくない場所は安価下

今回はここまで

デートへの誘導がやや強引だったような気がしないでもない
自然な流れというのは難しい

では遅くまでお付き合いありがとうございました
また次回よろしくお願いします

またちょっと投下して安価投げパターン

できたらまた後で続きを書きますが、今日はこれだけで終わりかもしれません

翌日

―提督執務室―


提督「ゆ、遊園地デート?俺と、卯月が!?」

弥生「うん…如月の提案なんだけど」

提督「如月が…」


提督(どういうことだ?あいつが時間を空けろと言ったのに…昨日、卯月が風呂に誘ってきたのと関係あるのか?)


提督「それは…卯月も承知の上なんだよな?」

弥生「……うん」

提督「そ、そうか…なら、俺としては断る理由は無いか」

弥生「………」


弥生(このデートで、卯月は告白の返事をして、きっと正式にお付き合いが始まるんだよね)

弥生(……正式に…お付き合い…)ズキッ

弥生(……なんでかな。このままだと司令官が遠くに行っちゃうような気がする…そんなことあるわけないのに…)

提督「弥生、難しい顔をしてどうした?」

弥生「え…あ、なんでも…」


提督「嘘つけ」ピンッ

弥生「あうっ」


提督「なんでもないって顔じゃなかっただろ。悩みでもあるのか?」

弥生「……えっと」

提督「悩みがあるなら溜めこまずに俺に相談してくれよ。ってか、俺が助けられっぱなしだからそれぐらいさせてくれ」


弥生(そんなことない、弥生のほうが司令官に助けられっぱなし…)


提督「あ、別に言いたくないことなら無理しなくてもいいが…」

弥生「………」


提督(うーん…デリカシーに欠ける発言だっただろうか。女の子の悩みは色々ありそうだしなあ)


弥生「……あのね」

提督「……!な、なんだ?」


弥生「↓2」

ものすごくデリケートなシーンなので、ものすごく慎重に話を考えてます
よって進行がものすごく遅くなりそうですが、ものすごく許してください

今回も少ししか進められませんがよろしくお願いします
ひとまず投下開始

弥生「弥生も…司令官と…」

提督「うん?俺と?」


弥生「弥生…わた…私も…司令官と…お付き合い、したい…ですっ…」


提督「……えっ!?」

弥生「………」カァ


提督(い、今のは…その…そういう…え?)

提督(でも弥生は、俺が卯月のこと好きだって知ってて、手伝いをしてくれて…)

提督(なのに、俺に好意を持っていて…くれていた…?)

提督(……ま、待て!早まるな!弥生はお付き合い…って言ったよな)


提督「……や、弥生」

弥生「……うん」

提督「付き合うって…その…もしかして…ゆ、遊園地に…弥生も一緒に行きたいって意味…か?」

弥生「………」


提督(ど、どうだ…?)


弥生(弥生は…)


弥生「↓2」


<選択安価>

1,「……うん、遊園地、一緒に行きたい」

2,「そういう意味じゃなくて、あなたのことが…」

弥生「そういう意味じゃなくて、あなたのことが…」

提督「俺の、ことが…?」


提督(ほ、本当に…?何かの冗談…じゃないよな)


弥生(自分でも、ずっとあやふやだったこの気持ち…今なら、確信できる。……恋してたんだ、この人に)


弥生「司令官、言ってたよね。卯月は自分の恋愛感情に気づいてない…って」

提督「ああ、言った…」

弥生「弥生も、そうだったみたい…このままだと司令官に手が届かなくなると思ったら、焦って…それで…」

提督「弥生…」

弥生「司令官が、遠くに行ってしまってからじゃ遅いから…迷惑かもしれないけど、言わせて…ください」


弥生「私は…あなたが…好きです」


提督「……!!」ドキ


弥生「………」ジッ…

提督「お、俺は…えっと…」カァ


提督(弥生が、俺のことを…なんて、考えもしなかった)ドクンドクン

提督(俺は、どうなんだ?弥生のこと…真剣な眼差しで見つめてくる、この子を…)ドクンドクン


提督「↓1~3」


<範囲選択安価(多数決)>

1,「……少し、考える時間をくれないか」

2,「気持ちは嬉しいけど…ごめん」

提督「気持ちは嬉しいけど…ごめん」

弥生「……うん」

提督「俺は、卯月のことが好きで…弥生のことも好きだけど…とても大切に思ってるけど…少し、違って」


提督(言葉が…言いたいことが出てこない。こんな薄っぺらい言葉が言いたいんじゃないのに…)


弥生「そうだよね…ごめんね」

提督「な、なんでお前が謝るんだよ」

弥生「だって…司令官が卯月のこと、好きだって知ってるのに、こんな困らせるようなこと…言って…」

提督「………」


提督「……あのな、確かに少し困ったけど…俺はそれ以上に嬉しかったよ」


弥生「え…?」


提督「弥生の気持ちに応えてあげられなかったけど…俺も弥生のことは好きだから、その気持ちはすごく嬉しい」

提督「それに、弥生が自分の思ったことをしっかり言えて、俺の目を見てしっかり想いを伝えようとしてるのがわかって…」

提督「俺がこういうのも変かもしれないけど…頑張ったな」ナデナデ


弥生「……えへ、へ……うん」


提督「……ありがとう、弥生」


弥生(あのまま黙ってたら、きっと後悔してた。でも、前の弥生だったら、絶対に言えなかった…)

弥生(司令官のおかげで、弥生は自分の気持ちを正直に言えたんだよ)


弥生「……こっちこそ、ありがとう」

時間がなくなったので今回はここまで
本当に全然進まない

ちなみに弥生の恋は完全に潰えたわけではありません
結局はどうなるか安価によるわけですが、まあそういうことです

また次回よろしくお願いします

又恋能?

毎度の乙、感想に感謝

>>532
すごくどうでもいいですけど、「夂」は「ち」の変換で出ますよ
知ってたらすみません


弥生との関係は、またそのうち取る安価によってどうなるか決める予定です。その結果で最終決定となります
重要なことなので、この安価はできるだけ公平になるルールで行いたいと思います

さて、それはともかく卯月のターンです
ようやく遊園地へ

数日後

―提督執務室―


弥生「卯月とのデート…明日だね」

提督「ああ、ついに明日だ」


提督(そう、明日だ…なのに、卯月とはあれからまともに話してない。こんなんでいいのか)

提督(このデートだって俺の発案じゃないし、卯月に直接了解取ったわけでもないし…正直、少し怖かったりする)

提督(……でも、弥生経由とはいえ向こうから誘ってきたんだから、そこは気にしなくてもいいのか)


弥生「司令官」


提督「んあ…ああ、なんだ?」

弥生「……がんばってね」


提督(……あんなことがあっても、弥生は今まで通り接してくれる。応援してくれる)


提督「ありがとうな。しっかり決めてくるから心配するな」

弥生「うんっ…」ニコ

翌日

―鎮守府正門―


提督(デート…デートか…今度は、家族ごっこなんかじゃなく、本当にデートなんだよな)

提督(……ドキドキしてきた。デートってどんなふうに振る舞えばいいんだろう)

提督(やっぱり、男らしく堂々と卯月を引っ張って…いや、張り切りすぎて引かれそうだ)


提督(ふう…ここで卯月を待つのも何度目か…って、まだ三回ぐらいか)

提督(また不意打ちをかましてくるんじゃないだろうな?念のため警戒しておくか)


ピョンピョン…


提督「あ…」

卯月「司令官、お待たせしましたっぴょん!」

提督「お、おう…あっ!い、いや!俺も今来たとこっ…」アセアセ

卯月「ぷっ…あははっ!うーちゃんとのデートだからって、そんなに緊張しなくてもいいっぴょん!りらーっくす!」

提督「そ、そういうわけじゃ…」


提督(くっ…背後に警戒するあまり、普通に来た卯月に逆に面食らってしまった…完全に俺の自滅だ)


提督「そ、それよりだな!」

卯月「ぴょ、ぴょん?」

提督「今日の卯月の格好…」



↓2 卯月の服装

※あまりに常識外れなものは安価下

提督「白のワンピース、よく似合ってるよ」

卯月「そ、そーかな?如月に着るように言われたんだけど…自分じゃよくわからなくって」


提督(あれ、きさぴょんとは呼ぶのはやめたのか。まあ最初から呼びにくいとは言ってたが)


提督「元気な卯月のイメージとぴったり合ってて、とっても可愛いぞ」

卯月「そ、そーですか…ありがとござます…っぴょん」カァ

提督「あ…ど、どいたしまして…」カァ


提督(デートのときはまず相手の服を褒めるって鉄板の行動をしただけなのに、めちゃくちゃ恥ずかしい)

提督(世の男性諸君はデートのたびにこんな思いをしてるのか、俺が意識しすぎなのか…)


提督「よ、よし!行こうか。遊園地だぞ遊園地」

卯月「お、おー!気合い、入れて、行くっぴょん!」

提督「はは、他の奴のセリフを取ってやるなよ…」


提督(ふう~…落ち着け、俺。せっかくのデートなんだ。しっかり楽しんで卯月を楽しませなければ)

提督(……そういえば出がけに如月から注意されたな…↓2って言われたんだっけ)


※デートで気をつけること(心構え、やるべきこと等)

提督(紳士的に対応しろって…)

提督(卯月がああいう性格なもんだから、俺もつい一緒になってはしゃいでしまいそうになるんだよな)

提督(ついつい思考が幼くなったり、口も汚くなってしまったり…)

提督(思い返せば、好きな女の子への対応としてはよろしくなかったかもしれない)


提督(……好きな、女の子か)


提督(卯月は俺をどう思ってるんだろう。少なくとも、嫌われてはないんだよな…デートしてくれるぐらいだし)

提督(告白の返事は、しないというのが返事なのだろうか?付き合いたくはないが、仲良くはしたいという)

提督(俺としては、今日あたりではっきりさせたいと思ってるんだけどな…)



卯月「……~かん、しれ~かんってば!」

提督「ん…卯月?どうした?」

卯月「どうした、じゃないっぴょん!遊園地の前まで来て、どうして止まっちゃうっぴょん?」

提督「え…?あ!?」


提督(い、いつの間にか到着していたー!?)


提督「す、すまん卯月!」

卯月「ぷっぷくぷー…」


提督(しょっぱなからこんなんでどうするんだ俺!なんとか取り戻さないと…)

卯月(もー、こっちは告白の返事を真剣に考えてるのに、司令官ったらぼーっとして…)

卯月(返事って、いつ言えばいいのかな…あうー、もし言えないまま帰ったりしたら、如月が怖いっぴょん…)


提督「えっと…卯月は、まずどこに行きたいとかあるか?」


卯月(こーいうのは、やっぱりデートの終わりにいい雰囲気の中で言うもの…)

卯月(だから、はじめのほうは何も考えずに素直に楽しんだほうがいいぴょん!うん!考えるのやーめっぴょん!)


提督「なあ、俺が悪かったから機嫌直してくれよ…」

卯月「へ?」

提督「え?」

卯月「………」

提督「……もしや、俺に文句を言っておいて、自分もぼーっとしていたとか…」


卯月「そそそそ、そんなわけないっぴょん!?さ、さ!まずは、えーと!あれ!あっちに行ってみるっぴょん!」

提督「おー…行こうか」


提督(なんか釈然としないが、まあいいか。紳士的にな、あくまで紳士的に)

提督(それで、あっちは何があるんだ?なになに…↓2?)


※遊園地のアトラクション

今回はここまで

小刻みですみません。次回はしっかり遊園地回をするはず
またお付き合いよろしくお願いします


次回お化け屋敷からということで、
ついでに恐怖耐性のコンマでも取りたいと思います

↓1 提督の恐怖耐性
↓2 卯月の恐怖耐性

高い数字ほど耐性あり。00は100扱い

遅くなりましたが、少し書いていきます

怖がり二人組の宴から再開です

―お化け屋敷前―


卯月(こ、ここは…)ブルッ

提督(見るからに、アレだよな…)ブルッ


提督「遊園地に来て真っ先にこことは…卯月って…こういう…ホラーとか好きなほうなのか?」

卯月「え!?あ、あははー、うん、実はけっこう好きだったりー…し、司令官は、大丈夫…っぴょん?」

提督「そ、そりゃーな!男たるものこれぐらい平気でなくってどうすんだ?」

卯月「さっすが、おっとこまえっぴょん!」バシバシ

提督「ははは…」


提督(やべえよやべえよ…俺怖いの苦手なんだよ…でもそんな情けないこと言えねえよ…)

提督(それに…卯月がお化け屋敷を楽しみにしてる手前、行きたくないなんて言えるわけがない…)


卯月(まずいっぴょん…司令官が苦手だって言ってくれたら、やっぱやめとこーって言えたのに…)

卯月(ここまで引っ張ってきておいて、実は怖いの苦手とか言いだせない…っぴょん)



↓2 お化け屋敷内イベント

―お化け屋敷―


ヒュー…ヒュー…


提督(こ、こええ…お化け屋敷なんて昔に一度行ったっきりだったが、これは…今はこんなに進化してんのかよ…)ブルッ


卯月「………」ガタガタ

提督「……う、卯月?」

卯月「な、なんでしょーか!?」

提督「い、いや…なんでも…」

卯月「………」ガタガタ

提督「……先に進もうか」

卯月「………」コクコク


提督(なんだか様子がおかしいような…)


卯月「……手」

提督「卯月?」

卯月「手…繋いで、いい?」

提督「え…」

卯月「……いい?」

提督「お、おう…ほら」ギュ

卯月「……うん」ギュ


提督(な、なんかよくわからんが、これはちょっと嬉しいかも…)

提督(でもやっぱり様子が変だ。本当は卯月も怖いの苦手なんじゃ…)

提督「………」ブルブル

卯月「………」ガタガタ

提督(怖いのは怖いが、まだこれといった仕掛けは無い…そろそろ、何か…)


ガタン!


提督「うえあっ!?」

卯月「――っ!」

提督「な、なんだ…ただ奥のドアが開いただけか…」


提督(このあたりから仕掛けが増えるのだろうか?周りをよく見ておこうか…)キョロキョロ


グイグイッ


提督「卯月、そんなに引っ張ると袖が伸び…」

卯月「―――」パクパク

提督「な、なんだ?声出てないぞ」

卯月「――っ!!」ビシッ

提督「何?後ろ?」クルッ


ユラァ…ユラァ…


提督「ゆ、ゆうれい…!?こっち来てる!逃げるぞ!」

卯月「」コクコク


… … … … … …

タッタッタッ…

提督「卯月、大丈夫か…」

卯月「はっ、はあ…だ、だいじょぶっぴょ…」

提督「あ、あそこだ!あの扉の奥に逃げよう!」


バタン!


提督「……ふう、ここまでくれば、一安心…」

卯月「……っぴょん」


ミイラ男「……ヴォォォ」


卯月「ぴょおおおん!?」

提督「おわああああ!」


骸骨「………」カタカタ


提督(あ、やばいかも…もう、これ、限界…俺、無理…)バタ

卯月(お、お化け屋敷なんて…二度と…っぴょん)バタ


ミイラ男「えっ」

ミイラ男(こんな途中で気絶されても困るんだが…これどうしよう)

ミイラ男『ヴォォォ…』


卯月『きゃー!こわいっぴょん!』

提督『大丈夫だよ、俺が絶対に守るからさ!』

卯月『し、司令官…かっこいいっぴょん』

提督『さあ、もうゴールは近いみたいだ。行くぞ!』

卯月『う、うん!』


… … … … … …


提督「ははは…結局、大したことなかっ…んあ?」

提督「………」

提督「……あれ?」


提督(ものすごく考えたくないのだが、記憶の最後がミイラ男を骸骨ということは、気絶した…とか?)


提督「……卯月は!?」はっ


↓2 周りの状況

提督「うづ…」

卯月「すぅ…すぅ…しれー…かん」ギュ

提督「え?……え!?」


提督(卯月と、抱き合ってる!?どういうことだ!?)

提督(い、いや…なんにせよ、ひとまずは卯月を起こして…)


卯月「すぅ…すぅ…」


提督(……可愛い。これを起こすのはもったいないような…)


卯月「すぅ…すぅ…あはー…しれーかんひっかかった…んにゅ…」

提督「こいつ、夢の中で俺に何してやがる…」


提督(この顔見てたらこっちからもイタズラしてやりたくなってきた)

提督(いやいや、何考えてるんだ俺。いいからさっさと起こせよ)

提督(……でも、起こしてしまうのはもったいないような)


提督(……どうしようか)



↓2 選択安価

1,起こす(起こし方指定可)

2,イタズラする(内容も併記)

3,起きるまで待つ

提督「卯月ー…起きてるかー…」

卯月「すぅ…すぅ…」


提督(寝てる、んだよな。ちょっとイタズラしても、バレないよな)スッ

提督「………」ドキドキ

提督(これはただのイタズラ、他意は無い、ただのイタズラだから…)


卯月「すぅ…すぅ…」


提督(呼吸のたびに、寝息が…)ドキドキ

提督「………」ゴクリ

提督(……ええい、やると決めたら…やる!)


ちゅっ


卯月「……ぴょん?」

提督「!?」ビク

卯月「あれ…司令官?」

提督「や、やあおはよう卯月。ずいぶん寝てたな」

卯月「……んんー?あれー?」ボー


提督(バ、バレてない…よな?気付いてて気付いてないふりしているとかじゃない、よな?)ドキドキ

卯月「……!えっ!?な、な、な…」カァ

提督「え!?」


提督(時間差で気付かれたか!?)

卯月(なんで司令官と抱き合ってるっぴょん!?そしてなんで司令官はとーぜんのような顔してるっぴょん!?)


卯月「し、しれーかん!なんでうーちゃん抱っこしてるっぴょん!?」

提督「え、あ、あー、それはだな、俺も知りたい」

卯月「い、意味分からないっぴょん!だいたい、ここどこ…」


ガチャ


「あ、お目覚めになりましたね」


卯月「ぴょん?」

提督(……遊園地の職員さん?)


… … … … … …


提督(それにしても…まさか、ふたり仲良く気絶してたとは)

提督(抱き合ったまま気絶してて、離れないから運ぶのが大変だったそうな…職員さんごめん)


卯月「司令官、怖いの平気って言ってたのに…」

提督「そ、それはおあいこだろ?」

卯月「んぐ…き、気を取り直しましてー…次のアトラクション行くっぴょん!」

提督「……そうだな。時間も消費してしまったし、急ごうか」


提督(ふー、いろんな意味でドキドキするお化け屋敷だった…)


↓2 次のアトラクション

今回はここまで
しばらくの間は更新頻度を上げられるかも(上げられないかも)

お付き合いありがとうございました。また次回よろしくお願いします

毎度の乙、感想に感謝

今回はコーヒーカップ編を投下し、安価を投げて終了です
なんだか1日1アトラクションみたいになってますね…次はまとまった時間をとりたい(願望)

卯月「あ!あれって、確か…」

提督「コーヒカップだな。行ってみるか?」

卯月「行く行く!一回乗ってみたかったんだっぴょん!」


提督(コーヒーカップなら、落ち着いて楽しめそうだな…お化け屋敷のあとにはちょうどいいかも)


… … … … … …

―コーヒーカップ―


クルクル…

卯月「おおお~…おおお~!すごーい!」キラキラ


提督(ああ…穏やかだ。楽しそうな卯月はやっぱりいいな…)


卯月「もっともっと回してみるっぴょん!」キュルキュル

提督「ストップ!」ビシ

卯月「ぴょん?」

提督「加速はゆっくりだぞ!様子を見ながらだぞ!」

卯月「は、はーい…?いちおーわかってるつもりっぴょん…」

提督「……あ、わかってるならいいんだ、うん」


提督(なんかよくわからんが、身の危険を感じて強く言ってしまった…)


クルクル…


卯月「よーし、これぐらいの回転で…」

提督「ん?」

卯月「ぴょん!」スクッ

提督「な、なんで立つんだ!?」

卯月「なんでってー…わー、思った通り、これは気持ちいいーっぴょん!」

提督「あ、危ないって!早く座れ!」

卯月「へーきへーき…司令官はしんぱいしょ…うっ!?」ツルッ


ガシッ


提督「ふー、セーフ…」

卯月「あ、ありがと…ぴょん」

提督「だから危ないって…ん?なんかこの流れデジャヴだな」

卯月「あはは…確かに、お風呂のときといっしょ…」

提督「ああ、風呂…か。そうだったな」

卯月「あ…」カァ


卯月(お風呂のときも、司令官はうーちゃんのことをかっこよく助けてくれて…)

卯月(あのときも、今も、やさしく抱きとめてくれて、とっても安心して…)ドキドキ


提督「……卯月、そろそろ、この体制…きついんだが」

卯月「え!あっ!ご、ごめんっぴょん…」ササッ


卯月(うん…やっぱり、ちゃんとこの気持ちを伝えないと。如月に言われたからじゃなくって、うーちゃん自身の意思で…)

――――――

――――

――


卯月「楽しかったー!またいつか乗りたいっぴょん!」

提督「次はずっと座っててくれよ?」

卯月「うーん…でも、またうーちゃんが転びそうになって、司令官が受け止めてくれるのも悪くないかなー…」チラ

提督「はっ!?お、お前何言って…」ドキ

卯月「な、なーんてうーそぴょーん!あははー!」

提督「……はあ、毎回心臓バクバクさせてる身にもなってくれよ」


卯月「……うーちゃんだって」


提督「え?」

卯月「なんでもないっぴょーん」


卯月(うーちゃんだって、毎回、ドキドキしてる…っぴょん…)



↓2 遊園地内自由イベント

時間ができたので進めます
この時間の更新はあまりしたことがありませんが、やっぱり深夜より人が多いのでしょうか

卯月「ねえねえ、次はどこ行くっぴょん?」

提督「次、か…そうだな…」チラ

卯月「しれーかん?さっきから時計を気にしてるけど…何かあるっぴょん?」

提督「ああ、まあな…」


提督(まだ先だと思ってたけど、しばらく気絶してたせいでもういい時間だ…)


提督「今から行きたいところがあるんだ。出発前から、卯月と一緒に見たいと思ってたものなんだが…」

卯月「そーなの?そんなに楽しみにしてたなら絶対行かなきゃダメっぴょん!いこいこ!」ピョン

提督「そう言ってくれると助かるよ。それじゃあ行こうか。こっちだ」

―パレード―


~♪~~♪


卯月「わあ~…これは、噂の…ぱ、ぱ……えーと」

提督「パレードだ」

卯月「それ!パレードっぴょん!ふわあ~…」キラキラ


提督「………」

卯月「ぴょん?しれーかん?」


提督「……俺な、この遊園地のパレードを見るのは二度目なんだ」

卯月「んんー?なのに、そんなに行きたかったっぴょん?」

提督「好きな子と一緒に見るパレードってやつに憧れがあって…それで、卯月と一緒に見てみたかった」

卯月「えっ…」

提督「本音を言うと、好きな子と…というよりも、恋人と…なんだけどな。ま、そりゃ贅沢かな」

卯月「こ、こいびと…」


提督(何言ってんだ俺。こんな、告白の返事を遠まわしに催促するような真似を…返事が欲しいなら、堂々と聞けばいいだろ)

提督(……そう、わかってるけど、怖い。正面から聞いて、否定されたら…ああ、女々しいな、くそっ)


卯月(こ、心の準備が全然まだだったけど、もしかして…想いを伝えるの、今…ぴょん?)

提督「なんてな!はは、悪い、卯月も急にこんなこと言われてもこま――」

卯月「し、しれーかん!」

提督「……ど、どうした?」


卯月「………」

提督「……?」


卯月「えーとですね…」

提督「な、なんでしょうか…」

卯月「あ、あのね…」


提督(こいつの口調が不安定になるときって、妙な緊張感が走るんだよな…)


卯月(タイミングは、あってたはず…だけど…肝心のセリフを考えてなかったっぴょん…ほんまつてんとー…)

卯月(……ええーい!もうなんでもいいから言っちゃうっぴょん!あとのことはしーらない!)


卯月「↓2」

卯月「うーちゃんも…司令官のことが、大好きぴょん」

提督「……え!?」ドキ


卯月「お返事、遅くなってごめん…っぴょん」

提督「え、あ、いや…そんな」

卯月「自分の気持ちを伝えるのって、すごく、勇気いるっぴょん…司令官も、きっと…すごく勇気出してくれたっぴょん」

提督「………」

卯月「だから…あらためて…勇気を出して、言います」

提督「……は、はい」



卯月「……好きです。私と…付き合ってください」



提督「……!お、俺も…卯月のことが好きです、えっと…こ、こちらこそ、よろしくお願いします」ドキドキ

提督(頭が真っ白…!俺、変なこと言ってないよな!?)


卯月「………」ウズウズ

提督「う、卯月?」

卯月「えーい!」ピョン

ダキッ

提督「うおっ!」

卯月「司令官大好きっぴょん!ぴょーん!」

提督「え、ちょ、今までの雰囲気台無しじゃ…」

卯月「んふふ~、ちょっとロマンティックに行こうかと思ったけど、やっぱりうーちゃんはこっちがいいっぴょん!」

提督「……ははは、卯月らしいな」


ヒュー・・・ドーン


卯月「あ、花火…」

提督「……パレードももう終盤だ」

卯月「ねえ、うーちゃんと司令官って、もう恋人同士っぴょん?」

提督「そ、そうだな…お互い了承したんなら、そうなるのかな」

卯月「じゃー、恋人と見るパレード、達成っぴょん!」

提督「あ…」

卯月「うーちゃんも、恋人とのパレード、嬉しいっぴょん!よくわからないけど!」

提督「……まったく、どこまでも変なやつだな、卯月は」

卯月「がーん!?ひどいっぴょん!」


提督「でも…」ギュ

卯月「あ…」


提督「そういうところも…大好きだ」

卯月「……うーちゃんも、大好きだよ♪」

今回はここまで。ちょっと頭を整理したいので切らせていただきます

ひとまず、両想いになりました。綺麗に終わった雰囲気です
当初は両想いになったら終わろうと思ってたのですが、やはり味気ないので後日談もやります
あと弥生の今後についてもありますし、どうするかを次の更新までに考えておきます

では、また次回よろしくお願いします

これからの方針を考えたのでご報告させていただきます

まずは、付き合い始めた提督と卯月の話を安価を交えながら書く
次に、弥生の今後を決定する選択安価を取ってそれにより話を展開
一区切りついたら、シチュエーションのリクエストをいくつか(3つぐらい?)取り、それをもとに後日談を書いて〆

書いているうちに変更する可能性はありますが、おおまかにはこういった流れにしたいと思います
先が長いんだか短いんだかよくわかりませんが、最後までお付き合いいただけると幸いです


さて、今日もまたちょいと投下。恐らく3レスほどになります。安価を出したら終了です

一週間後

―宿舎・卯月たちの部屋―


睦月「ふはー…」

如月「どうしたの?でろーんとしちゃって」

睦月「でろーんって……ねえ如月、うーちゃんと提督って、お付き合いしてるんだよねえ…まだ実感わかないなあ」

如月「ふふ、似たようなことを昨日も聞いたわよ」

睦月「そうだっけ…あーあ、提督が皆を集めて交際発表をしたのがまだ昨日みたいに思えちゃうな」

如月「あのときの騒ぎはすごかったわね~…でも、ようやくほとぼりも冷めてきたことだし、これからね」

睦月「これからって…なんのこと?」

如月「司令官とうーちゃんが、周りを気にせず思う存分イチャイチャできるってこと♪」

睦月「い、いちゃいちゃ…と、言いますと…」ピク

如月「うふふ、あーんなことやこーんなこと…」

睦月「ど、どんなこと!?」カァ

如月「あ、実は私たちが知らないだけで、もう最後までいっちゃってるのかも…」


睦月(さ、最後…!?最後って!)プシュー


如月「なーんちゃって♪冗談よ。睦月ったら顔真っ赤にしちゃってかーわいい♪」

睦月「も、もー!きさらぎのばかー!」ポカポカ

如月「ふふ、ごめんなさい…だって面白いんだもの」

睦月「謝ってるようで謝ってないでしょ!?」


如月(……そういえば、あのふたりがイチャイチャしてるところってあんまり想像できないわね)

如月(ちょっと心配になってきたかも…っていうのはさすがに余計なお世話かしら)

―廊下―

コツコツコツ…


提督(……来る!)ハッ


卯月「ぴょーん!」


提督「ほっ!」ガシッ

卯月「ないすきゃーっち!」

提督「まったく、お前は本当に飛びつくのが好きだなあ」ギュー

卯月「むふふ…こればっかりはやめられないっぴょん。それに…」

提督「それに?」

卯月「飛びついたら、今みたいに司令官がぎゅーってしてくれるから…」

提督「これぐらい、言ってくれればいくらでもしてやるのに」

卯月「まー、そうなんだけど…なんとなくっぴょん!」


卯月(だって、ぎゅーってして…なんて、ちょっと恥ずかしくて言えないし…)


卯月「……あ、ごめんっぴょん、もう行かなきゃ!」

提督「ん、そうなのか?」パッ

卯月「やよぴょんとお風呂入るって約束してて…もう待ってるかも」

提督「おいおい、なら早く行かなきゃダメじゃないか」

卯月「えへへ…司令官を見かけてつい飛びついちゃったんだっぴょん!じゃーね!」ピョン

提督「おう、またな」


提督「………」


提督「うーん…」

提督(付き合い始めてから、卯月との仲はどんどん良くなってきている)

提督(……しかし、なんというか…やりとり自体は以前とあまり変わってないような気がする)

提督(現状、幸せなのは確かだけど、もっとこう…恋人らしい何かが欲しいというか…)


提督「………」ブンブン


提督(分かってる、以前とあまり変わらないのは俺のせいでもあるんだ)

提督(気恥かしくて行動に移せなくて、今までの関係も気楽で好きだからそっちに逃げてしまって)

提督(……そろそろ、動かなきゃダメだ)


提督「よしっ、やるぞ!」


提督(恋人になってもやることは変わらない。今を変えたいならとにかくアプローチだ!)

提督(まずは↓2を試そう!)


※卯月とのイチャつき作戦

今日は早目に更新するつもりだったのにまた遅くなってしまった…

とにかく開始です

提督(壁ドンを試してみよう。もちろん後発の意味の壁ドンだ)

提督(女性はあれにときめくという話だ。俺には正直よくわからないが、試してみる価値はある)

提督(……そういや、卯月って部屋でもテンション高そうだが、隣から壁ドンされてないだろうか)

提督(まあ、頼りになる姉妹たちがいることだし大丈夫か。特に如月は怒らせると怖そうだし…)


提督(さて、それは置いといて…壁ドンってどういう流れでやるんだ?)

提督(前提条件として相手が壁の近くにいなければならないのだが、壁まで追い詰めるのか?んな馬鹿な)


提督「……うーむ」


提督(狭いところなら自然と壁が近くなるな。となると…)

提督(……よし、明日、あそこに卯月を呼び出して実行だ)

翌日

―資材倉庫―


ガラガラ…

卯月「っしょ…っと」

卯月(こんなところに呼び出すなんて、どうしたのかな…何の用かぜんぜん想像つかないっぴょん)

卯月「しれ~か~ん…うーちゃんきたよー?」キョロキョロ


提督「おう卯月、こっちだ。わざわざ呼び出してすまないな」


卯月「あ、ううん!これぐらい別にいいっぴょん!で、いったい何の…」


ドンッ!


卯月「え…?」

提督「………」

卯月「し、しれーかん?か、顔…近いよ?」

提督「………」ジッ

卯月「え、えっと…うーちゃんの顔になにかついてる…?」カァ


提督(照れて顔が赤くなってる卯月、めちゃくちゃ可愛い…)

提督「………」

卯月「あ、あの、その…」ドキドキ


提督(……困った。壁ドンって、したあとどうすればいいんだ?)

提督(もうすでにやりたいことが終わってしまったわけだが…このまま離れるのはシュールすぎるというか意味不明)

提督(久しぶりにいい雰囲気になったことだし、何か…何か…)


卯月「な、なにか言ってよ…しれーかん」チラ


提督(そうか、何か言う…甘いセリフを囁くのがいいのか?それとも、言葉よりも行動で示すべきか…)


提督「卯月」

卯月「は、はいっ…」ピク


提督(ここは…↓2だ)


※提督のセリフor行動

提督「これを…」スッ

卯月「それって…!?」


卯月(ゆ、ゆびわ…っぴょん)


提督「俺とケッコンカッコカリ…してくれないか」

卯月「ケ、ケッコン…って、この前…司令官言ってたっぴょん?まだ練度が足りないって…」

提督「ああ。だが、こうも言った。お前が好きだからこれを捧げたいと」

提督「練度なんかすぐにクリアする。させてみせる。だから…お前の答えを、聞きたい」


卯月(うーちゃんの答え…そっか、あの逃げちゃった時、司令官から告白されただけじゃなくてケッコン申し込みもされてたんだ)


提督「……俺たちさ」

卯月「ぴょん?」

提督「晴れて恋人同士になったけど…変化を恐れて踏み出せてないところがあると思うんだ」

卯月「……うん」

提督「急いで変わらなくてもいいのかもしれない。でも、ひとつでも…確かな、愛の証がほしいんだ」

提督「この指輪を卯月に持っててもらえると、俺は一歩踏み出せそうな気がする。だから…」

卯月「……うん、うーちゃんも…おんなじ気持ちだよ」


卯月「ケッコンカッコカリ…する」

提督「はあ~…よかった!また断られたらどうしようかと思った」

卯月「あはは、情けない声~!なら素直にうーちゃんの練度を上げきってからにすればよかったっぴょん?」

提督「そうだけどさ…さっきも言っただろ?ちょっと踏み出したかったんだ」


卯月(……それは…うーちゃんも…)イジイジ


提督「もうぶっちゃけてしまうと、卯月とイチャイチャしたいんだよ!」

卯月「ぶっちゃけすぎっぴょん!」

提督「さっきまで真面目な空気を作りすぎて疲れたんだよ…要するにお前と恋人らしいことをしたいってことだよ」

卯月「こ、こいびとっぽいって…たとえば?」

提督「え?例えば…えーっと……キス、とか」

卯月「き、き…!?」カァ

提督「い、いや!た、例えばだから!別に今すぐしろとか言ってないからな!?」


提督(しまった、こいつは思った以上に初心なんだからもっと慎重にいかなきゃダメだった!)


卯月「………」

提督「おーい、卯月?大丈夫か…っ!?」


ちゅっ


卯月「え、へへ…ふぁーすときす…っぴょん」

提督「お、おま…!」ドキドキ

卯月「えへへ…へ…びっくりした?」プシュー


卯月(か、顔が熱い…ちょっとやりすぎだったかな)


卯月「じゃ、じゃっ!そーいうことで!指輪はあずかっておくっぴょーん!」ダッ

提督「え、ちょ…」


ガラガラ…


提督(行ってしまった…)


提督「……ありがとな、卯月」

今回はここまで

次回は明日の夜に更新予定。弥生の安価を取ります
土曜日の夜ということで、割と参加しやすい良いタイミングになったかなと思います
どちらを取るかものすごく分かれそうな選択なので、できるだけ公平にしていきたいです

もし明日更新できなかったらごめんなさい…

乙です
お疲れのときは無理に進めなくても大丈夫ですよ
ゆっくり気長に書いてください
楽しみにしてます

>>637
お気づかいありがとうございます。でもやりたくてやってることなので大丈夫ですよ
もう少ししたら忙しくなるので今の内に進めておきたいというのもあります


さて、ついに弥生の安価ですが…↓○や前回のような多数決だと不公平になる恐れがあるので、時間安価をやってみます
ほぼ運ゲーになってしまいますが、前回皆さんの意見がけっこう割れてたのでこっちのほうがいいかなと

では再開です

数日後

―提督執務室―


提督「………」カリカリ

弥生「………」カリカリ


ぐう~…


提督「あ、腹が…」

弥生「ふふっ…おっきい音が鳴ったね」

提督「ははは…集中してて、腹が減ってるのに気付かなかった。もう昼飯時だったか」

弥生「仕事は休憩して、ご飯食べに行こう?」

提督「そうだな、んじゃ…」


卯月「しれ~か~ん、いっしょにごはん食べるっぴょ~ん」ガチャ


提督「卯月?おー、今行こうと思ってたところだが…ノックぐらいしような」

卯月「ぷっぷくぷ~、はやく司令官とご飯食べたいんだもーん…」

提督「わかったわかった、それじゃあ行こうか。ほら、弥生も」

弥生「あ…」

提督「どうした?」

弥生「……ううん。弥生は他の子と食べるから、司令官は卯月と一緒に食べてて」

卯月「そーなの?じゃあやよぴょんはまた今度っぴょん!」

提督「え、でもさっき」

弥生「約束あるから、もう行くね…」スッ

提督「お、おう…?」


提督(もしかして俺たちに気を遣っているのか?)


卯月「しれーかーん、おなかすいたっぴょ~ん…はやく~」ピョン

提督「あ、ああ…悪い」


提督(まあ…そういうことなら、弥生の気遣いを無駄にしないように、卯月との食事を楽しもう)

―食堂―


卯月(……如月に教えてもらった、食べさせあいっこする"あーん"ってやつ…司令官と一回やってみたいっぴょん)

卯月(でも、いきなりそんなこと言ったら変かな…どうにか自然な流れで…)モグモグ


提督「あ、卯月、また人参よけてる…」

卯月「え?あ…」

提督「俺は人参好きだからわからないんだが、やっぱり苦手だと少しも食べたくないのか?」

卯月「んー…と、少しも食べられないわけじゃないけど…」


卯月(そうだ、これなら!……あんまり人参は食べたくないけど)


卯月「じゃあ司令官、食べさせて?」

提督「た、食べさせて?って…」

卯月「司令官があーんしてくれたら食べられそうっぴょん」

提督「そう…なのか?」

卯月「ほらほらはやく、あーん…」

提督「わ、わかったよ。あーん…」


ぱくっ


卯月「………」モグモグ

提督「ど、どうだ?」

卯月「……えへへ、ちょっと、甘いっぴょん」

提督「それはよかっ…」

卯月「じゃ、お返し!今度は司令官に食べさせてあげるっぴょん!はい、あーん!」

提督「え、あ、あーん…?」


提督(卯月からこんなことしてもらえるなんて嬉しい…けど、食堂の真ん中でこれは…けっこう恥ずかしいな)

睦月「わ~…見てるこっちがドキドキしちゃうね」

如月「そうね、あれだけでお腹いっぱいになっちゃいそう」

弥生「………」モグモグ

睦月「おりょ、弥生は興味ないの?」

弥生「え…?」

如月「そういえば、さっきからずっと黙って食べてるけど…なにか考えごと?」

弥生「あ、えっと…」


弥生(……睦月と如月なら、相談に乗ってくれるかな)

弥生(相談したいことは…)



[時間安価]

1,やっぱり、司令官を諦められない…(弥生恋愛ルート)

2,弥生は秘書艦でいていいのかな…?(弥生友情ルート)


23時30分以降、最小分最小秒の上で最高コンマのレス(つまり23:30:00.99が最優先)を上から順に3つ選び、その3つの中で多数決

1

2

連投は一回目のみ有効
>>643,>>644,>>645で多数決
1が一票、2が二票
よって2に決定

弥生「弥生は秘書艦でいていいのかな…?」

睦月「どういう意味?」

如月「司令官とうーちゃんの邪魔してるんじゃないか、ってこと?」

弥生「……うん」

睦月「そ、そんなことないよ!」

弥生「でも、やっぱり…弥生がいないほうが、今みたいに楽しそうにできると思う」

弥生「秘書艦だと、どうしても司令官と一緒にいる時間が多いから…ふたりの邪魔になるんじゃないかって」

如月「でもそれって、他の人が秘書艦になっても結局は同じじゃないかしら?」

弥生「それは…」


弥生(その通り…だけど、司令官に告白したことを負い目に感じてるのかな。もやもやする)


如月「ね?」

弥生「うん…そうだね。それじゃ、もう行くから…またあとで」カタ

睦月「あ…うん、あとでね」



如月「うーん…あれは納得してないわね…」

睦月「えーと…じゃあじゃあ!提督から直接、秘書艦でいていいんだよって言ってもらったらいいんじゃないかな!」

如月「そうねえ…確かに、それは効果的かもしれないけど」


如月(司令官がそう言ったとして、弥生はそれだけで納得してくれるかしら…)

如月「そうだ、せっかく当事者がすぐそこにいるんだから、話してみましょう」パン

睦月「え!?あのいちゃらぶ空間に突っ込むの!?」

如月「突っ込むわ♪」


睦月(ひー…)



如月「司令官、うーちゃん♪」

睦月「ど、どうもー…お邪魔します」


提督「お、おう、如月、睦月…何か用か?」

卯月「ぴょん?」

如月「ええ、ちょっと話があってね…」


… … … … … …


提督「弥生がそんなことを?」

卯月「やよぴょん…」

提督「……わかった、なんとかしよう」

睦月「なんとかって…どーするんですか?」

提督「……とにかく、話し合ってみるよ」


提督(今まで弥生と一緒に過ごしてきて、考えとか分かるようになったと思ってたんだけどな…自惚れだったか)

提督(卯月のことで舞い上がりすぎていたかもしれない。それで弥生を傷つけていては仕方ないな…)

今回はここまで

最後までどちらに転ぶかわからなかったのでドキドキでした
1を選んだ方は残念でした。でも、ここで選ばれなかったので、もしかしたらいつか弥生スレも立てるかもしれないです
まあもしやるとしても先のことなのであまり期待せずお待ちくだされば

ではまた次回よろしくお願いします

次回作についてはまだ何も考えてないですね
このSSが終わるころにまた簡単なアンケートでもしようとは思ってますが

さて、弥生友情ルートですが、なんと話を考えていたら安価を取る隙が無くなるという事態に…
真面目な話に入ると安価で破綻するのが怖い+捌けないヘタレで申し訳ないです

では投下していきます

―提督執務室―


提督(うーむ、なんて言えば俺の気持ちは伝わる?弥生は秘書艦でいていいんだ!……って、いきなり言うのもおかしいな)

提督(俺と卯月のことなら心配する必要はないぞ!……って、弥生を振った身としては嫌みになりそうだ)


提督「んー…」

弥生「司令官」

提督「ん?ああ、なんだ?」

弥生「司令官は、なんで弥生を秘書艦にしたの?」

提督「……それは…えっと」


提督(他の奴らと馴染むまでの間、俺の目の届くところに置いておくため…だけど)


弥生「司令官は優しいから、きっと弥生のため…だよね」

提督「……ま、まあ…その…」

弥生「それぐらいわかってる。だから、そういうところが…好きになった」

提督「そ、そうか…ありがとう。なんか照れくさいな…」ポリポリ


弥生「……でも、もう弥生のために気を遣わなくていいよ」


提督「え?」

弥生「卯月を秘書艦にしたり、他のもっと仕事ができる人を秘書艦にしたりしても…いいんだよ」

提督「ちょ、ちょっと待ってくれ、まるで俺が弥生を秘書艦から外したいみたいじゃないか。そんなこと全然思ってないぞ」

弥生「それは、わかってるけど…」


提督(……仲良くなったから相手の考えがわかるなんて甘い考えは捨てよう。話さなければ、わからないことはある)

提督「よし、わかった。落ち着いて整理してみよう、な?俺はちゃんと話を聞くから…弥生が思っていることを話して欲しい」

弥生「……うん」




弥生「弥生は…」

提督「………」

弥生「弥生は…あなたが好き」

提督「……弥生にそう言ってもらえるのはすごく嬉しいよ。でも…」

弥生「うん、ちゃんと断られたから諦めたよ。でも…もし、今からでも受け入れてもらえるのなら…その諦めもすぐ揺らぐと思う」

提督「……そうか」

弥生「そんな自分が…あなたと一緒にいることが、卯月に申し訳ない…のかな。少し辛くなってきて」

提督「だから、俺から離れようと思った」

弥生「………」コク

提督「それは、俺としては寂しいな。俺の勝手な気持ちだけど…付き合えなくとも、弥生のことは大好きだから」

弥生「そう言ってくれると思ってた。だから…だからこそ、それに甘えて、あなたのそばに居たくなる」

弥生「そして、司令官の邪魔になっちゃう…」

提督「邪魔だなんて、そんな…」


提督(ここまで深刻に悩んでいたとは…上っ面の言葉では説得できそうにないな)

提督(……なんて声をかけてあげればいいか分からない。でも、何か言わないと)


提督「やよ…」



卯月「話は聞かせてもらったっぴょん!」バーン!



提督「!?」

弥生「……卯月?」

提督「卯月…いつから聞いてたんだ?」

卯月「やよぴょんがなんで秘書艦にされたのか聞いたあたりっぴょん!」

提督「ほぼ最初からじゃねーか…ずっと立ち聞きしてたのか?行儀悪いぞ」

卯月「た、立ち聞きというか…心の準備とか、いろいろ…」


卯月(もっと早く入ろうと思ったけど、やよぴょんが司令官のこと好きだって初めて聞いたから、出るタイミング逃しちゃったんだぴょん…)


提督「それに、遠征はどうしたんだ?確か予定入ってたよな」

卯月「ふふん、食堂での話を聞いておいて遠征に行けるほど、うーちゃんの心は冷めてないっぴょん!」

提督「なんかかっこいいけど、それって要するにサボり…」


卯月「やよぴょん!」ビシッ


弥生「な、なに?」

卯月「うーちゃんは、やよぴょんに秘書艦やっててもらわないと困るっぴょん!」

弥生「……卯月、前から言おうと思ってたけど…卯月が秘書艦になれば、いつでも司令官と一緒に居られるんだよ?なのに…」

卯月「うーちゃん、自慢じゃないけど、秘書艦の仕事なんてできる気がしないっぴょん!」

弥生「………」


提督(こいつ、恥ずかしげもなく言い切りやがった…)

卯月「うーちゃんが秘書艦をやれないから、いちばん信頼できるやよぴょんに秘書艦をやっていてほしいんだぴょん」

弥生「信頼…できる」


弥生(いつか、司令官も同じことを言ってくれた…)


卯月「だから…やよぴょん、自分こと、邪魔だなんて言わないで?」

弥生「………」

提督「弥生、俺も卯月もお前のことが大好きなんだよ。大好きなやつが近くに居てくれるのはとても嬉しいことなんだ」

提督「これからも秘書艦として俺を…いや、俺たちを支えて欲しい」


弥生「……なん、で…ふたりとも……ぐすっ」ポロポロ


提督「え、や、弥生!?」

卯月「あー、司令官、やよぴょん泣かしたー!ひどいっぴょん!」

提督「お、俺だけに押し付けるなよ!ほら、弥生、いい子だから…」ギュ

弥生「……ぐすっ…ひっく」ギュ

卯月「かのじょの目の前で他の女を抱きしめるとは…ひどい男っぴょん…」

提督「お前はそのセリフを言ってこの場をどうしたいんだよ…」

卯月「ちょ、ちょっとしたジョークっぴょん!めおとまんざいってやつ…っぴょん?」


弥生(なんでだろう、嬉しいのに、涙が止まらない…)ギュ


提督「いい子いい子…」ポンポン

提督(そうだよな、幼い女の子だもんな…俺はきっと、最初から…)

提督「弥生を秘書艦にしたのは、弥生のため…確かにそうだ。でも、それはただ俺が弥生を放っておけなかっただけなんだ」

弥生「放って…おけなかった?」

提督「まあ、なんだ。俺の溢れんばかりの父性が発動して、俺が守ってやらなきゃとか思ってたんだな、きっと」

提督「ずっと娘みたいに思ってたから、告白を受け入れてあげられなかったのかもしれない」

弥生「……そっか」

提督「……すまないな。謝っても仕方ないけど」


弥生「ううん、今まで娘みたいに…大切にしてくれてありがとう。"お父さん"」


提督「お、お父さん…」

卯月「もしかして…やよぴょんのお父さん呼びにときめいちゃってるっぴょん?」

提督「……ああ、弥生のお父さん呼びは想像以上に…いや、ものすごく…良い!」

卯月「ぐぬぬ…うーちゃんも負けてられないっぴょん……ね、おとーさん♪」

提督「いや、お前はもう娘ポジションじゃないだろ!」

卯月「えー?じゃあ…だーりん?」

提督「ぶっ…」

卯月「に、似合ってないとは思ったけど、笑うのはさすがにひどいっぴょん!?ぷっぷくぷー!」


弥生「……ふふっ」



初恋は叶わなかったけど、やっぱりあなたは…あなたたちはとっても素敵で、大好きな人たち
私のことを大切にしてくれる人たちを、私も大切にしたい

だから…


弥生「司令官、卯月」

提督「ん?」

卯月「ぴょん?」


弥生「弥生、秘書艦…続ける。ふたりの信頼に応えたいから…ふたりを見ていたいから」

弥生「……だから…これからも、よろしくね」ニコ

弥生友情ルート、完

そういうわけで、今回はここまで
卯月スレなのになぜか弥生で締めになりますが、本編はこれで終わりです
迷子な展開や唐突な地の文はご愛敬

すぐに後日談のリクエストを取るべきところですが、個人的にちょっと余韻を楽しみたいので時間を空けたいです
明日か明後日にはリクエストを取りますので、今の内にシチュエーションを考えてもらえると助かります

ではまた次回よろしくお願いします

初夜が見たいなぁって



えっちいのがイケないなら初夜を済ませた次の日とかが見たい。

暁のほうも今よんできたよ

ゲームのほうで期間限定でバレンタインボイスあるからバレンタインイベントを所望する。できれば番外編として暁のほうの鎮守府のも頼みたい、前者だけでも十分だけど

>>676
えっちいのは駄目というか、幼子に手を出すのが私の中で許されないルールなので書けません(技術的な問題でも書ける気がしませんが…)
もし書くとしたら年月を経て成長した卯月になるのでしょうか

>>678
暁アプローチも読んでいただきありがとうございます。バレンタインネタは面白そうですね
しかし、あくまで卯月アプローチの後日談なので、向こうの話をメインにするのは違うなと思います
曖昧に両鎮守府をごちゃまぜにしたパラレルワールドならありかもしれません



さて、後日談のリクエストの仕方ですが、できるだけあまり細かい指定はせずに簡潔にするようにお願いします
これはスレの趣旨から大きく外れることをふせぎ、なおかつ話に柔軟性を持たせて安価を出しやすくするためです

これよりリクエストを取りますが、この時間は人が少なそうなので少し遠目の時間安価にします
書き始めはまた遅い時間になりそうです


[時間安価]

17時40分(17:40:00.00)以後最も早くついたレスのネタを後日談一本目とする(全三本予定)

<意外な一面?>

―提督執務室―


提督「俺って、卯月のことをどれぐらい理解してるんだろう」

弥生「……いきなりどうしたの?」

提督「いや、ふと思ってな。あいつって不真面目かと思ったら急に真面目になったり、態度がコロコロ変わるだろ?」

提督「もう卯月が着任してからしばらく経つけど、まだ俺の知らない意外な一面もあるんじゃないかって思ったんだ」


弥生(意外な一面…か。どんなのが意外かな)


弥生「……うーん」

提督「ああ、あんまり気にしなくていいぞ。ちょっと気になっただけだから」

弥生「わかった…」


弥生(部屋に戻ったら睦月と如月にも聞いてみようかな)

翌日

―宿舎・卯月たちの部屋―


"睦月型に聞いた!うーちゃんの意外な一面ランキング!!"


提督「……なんだこれは」

菊月「こっちが聞きたい」

皐月「なんか、急にボクたち全員集められたんだよね」

望月「……面倒ごとじゃなけりゃいいけど」

文月「でもでも~、部屋にみんな集まるのってひさしぶり~!わくわくしてきた~!」

長月「……だが、ちょっと窮屈すぎやしないか?」


提督(主に俺のせいだろうな)


三日月「司令官、お茶どうぞ」スッ

提督「おお、気が利くな、ありがとう」


提督(で、結局この集まりはいったい…)


睦月「えー、長らくお待たせしました…」


提督「お?」


睦月「これより、"睦月型に聞いた!うーちゃんの意外な一面ランキング!!"を開始したいと思います!」

如月「わー!」パチパチ

弥生「わー…」パチパチ

卯月「わ、わー…?」キョロキョロ


提督(肝心の卯月が一番困惑しているのはなぜだ)

提督「おーい、弥生…これってもしかして…」

弥生「えっと…うん。司令官が昨日言ってたことを睦月に話したら…」



睦月『意外な一面かあ…そうだ!だったら妹たちにも聞いてみようよ!』



弥生「って言って、それを聞いた如月が…」



如月『せっかくだから、みんなで集まっておしゃべりしない?』



弥生「ってことになって…その後…いろいろあって、こうなっちゃった」

提督「うん、いろいろのところが一番気になるかな」

如月「まあまあ♪細かいことは気にしないで楽しみましょ?」

卯月「あの、うーちゃん何も聞いてないんだけど…」

睦月「うーちゃんは何も心配しなくていいから、提督の膝の上にでも座ってて!」

卯月「ぴょん…?」


菊月「おい、何かするなら早くしろ。私は帰るぞ」

睦月「わわっ、ごめん…それじゃ、用紙を配りまーす。奥に回していってね」


提督(用紙?どんなことが書いてあるんだ?)


― ― ― ― ― ―

卯月の意外だと思う一面を、意外だと思う順に三つ書いてください。
それを集計してランキングにします。

1,
2,
3,

※提督たっての希望で実施されるアンケートです!真面目に書くように!

― ― ― ― ― ―


提督(なんてこった、いつの間にか俺の希望でアンケートを取ることになっていた)

睦月「みんなの手元に回ったかにゃ~?」

如月「全員書き終わったら集めるわね」

弥生「あ、ちなみに…弥生たちはもう書き終わってます」


文月「みっつって難しくな~い?」

皐月「うーん…でも、司令官のためにもしっかり書かないとね」

三日月「この場合、司令官が意外に思う一面…ということでいいんですよね?」

提督「え、ああ…そうなるかな?」


提督(俺は悪くないのに、なぜか心が痛い…でも、下手なこと言うと面倒なことになりそうだから黙っていよう)

卯月(ものすごく逃げたい…意外な一面って、いったい何の罰ゲームだっぴょん…)


望月「てきとーでいいでしょ、こんなの」

長月「その割に真剣な表情に見えるが…」

望月「き、気のせい気のせい…」

菊月「………」カリカリ


提督(こういうのは菊月が一番真面目にやるんだよなあ)


… … … … … …


睦月「集計が終わりました~!」

如月「それじゃ、3位から発表していくわね」


提督(順位決定のルール説明が無かったんだが…もういいや、細かいことは)


弥生「えっと…第3位は…」


卯月「………」ビクビク


弥生「↓2」


※卯月の一面

弥生「"意外と真面目"…です」


卯月「……ぴょん?」

提督「お、褒められてるぞ。やったな!」ナデナデ


三日月「ふざけてると思われがちですけど、やるべきことは真面目にこなすんですよ」

望月「ほんとに。もーちょい力抜けばいいのにねぇ」

菊月「望月、余計なことを言うんじゃない。本当にそうなったら困る」


如月「そうよね、菊月は用紙をもらってから一目散に真面目だって書いたんだもんね。不真面目になったら困るわよね」


菊月「き、如月!見てたのか!?」

如月「え?本当にそうなの?」

望月「どんまい」ポンポン

菊月「……くっ」

卯月「どんまい♪」ポンポン

菊月「お前も少し褒められたからっていい気になるな!」

三日月「お、落ち着いて…」ワタワタ


提督(おかしいぞ…卯月の意外な一面のはずが、菊月の意外な一面を発見してしまった)

提督(というか、菊月にそこまで評価されるとは…真面目なのは知ってたが、俺が思った以上に真面目だったようだ)


弥生「……では続いて第2位の発表です」


卯月「………」

提督(褒められて少し落ち着いたのか、おびえが収まったな)


弥生「↓2」


※卯月の一面


弥生「"意外と優しい"…です」


卯月「うんうん、うーちゃんは優しい子ですっぴょん!」

提督「へー…」

卯月「司令官、なんでそんなびみょーな反応っぴょん」

提督「いや…優しくないとは思ってないけど、優しいと思う場面ってのが改めて思いだそうとしても思いだせなくてな」

卯月「ひ、ひどいっぴょん…こんな優しさのごんげたるうーちゃんに対して…」

提督「権化って…それで、卯月は自信満々みたいだが具体的にはどのへんが優しいとアピールできる?」

卯月「えーっと…」


提督「………」

卯月「………」


提督「みんな!卯月の優しいところを教えてくれ!優しいって書いた奴、何人かいるんだろ!?」

如月("意外と"優しいなんだけどね…"意外と")


↓1 卯月の優しいところ(発言者指定可能。しなかったら適当に決定)

>>690

髪の手入れしてくれる
発言者もっちー

今回はここまで

>>694
これは、卯月が優しいから主砲ちゃん(仮)が懐いたとかでいいんでしょうか
ちょっと意味が通りづらいので、それでいいならいいと言っていただけると助かります
更新までに反応が無ければ>>696を採用するのでよろしくお願いします


睦月型全員を動かすのは無謀だということがよくわかりました。もともと分かってたから本編ではサブを睦月と如月だけに絞ったのですが…
書き慣れない子たちですので、変なところがあったらすみません

次回、ランキング発表終了からの後日談二本目安価を取る予定です
ではお疲れ様でした。またお付き合いよろしくお願いします

暁から…やっと追いついた
第六駆逐隊も可愛かったけど卯月も可愛いなぁ
うちの鎮守府にもお迎えしたいものだ

>>700
暁の最初からここまで通して読むと、>>1の右往左往っぷりがひどそうですね…
見苦しい流れを乗り越えて追いついてくださってありがとうございます
卯月はもしかしたらイベントでドロップするかも…?


意外な一面ランキング後半戦、再開です
安価を投げたら一時中断し、後で続きを書きます

文月「うーちゃんはね、潮ちゃんの連装砲さんと仲が良いんだよ~」

皐月「そうそう!たまに一緒に遊んでるところを見るけど、うらやましいなあ」

提督「……ちょっと意味が分からない。長月、卯月の優しさとどう繋がるのか解説を頼む」

長月「仕方ないな…と言っても、説明しても卯月の優しさの証明になるかは怪しいぞ」

長月「潮の連装砲は持ち主に似て引っ込み思案な性格でな、潮以外にはほぼ懐かないんだが…」

文月「うーちゃんはすごいんだよ、すぐに仲良くなっちゃった」

皐月「今ならボクたちもいけるかなーと思って近づいてみたら、逃げられちゃったんだよね…」

提督「そうなのか?お前たちこそすぐ仲良くなれそうなもんだけどな」

長月「単に卯月の波長が合っただけかもしれない。真実は連装砲のみぞ知る…だが、ひとつ言えるのは…」

提督「言えるのは?」

長月「潮の連装砲と触れ合ってるときの卯月の顔は、慈愛に満ちたとても優しい顔をしているということだ」

提督「慈愛に…か…」チラ

卯月「………」プイ


卯月(さんざんこきおろされるのを怖がってたけど、まさか褒め殺しにあうとは…これはこれで逃げたいっぴょん)カァ


提督(そういや、うさぴょんも懐いてるんだよな。小動物に好かれる人ってやっぱり優しいオーラ出てるんだろうな)

提督(……連装砲を小動物と言っていいかどうかは知らんが)

提督「なあなあ、恥ずかしがらずに顔をよく見せてくれよ。俺を潮の連装砲だと思って」ナデナデ

卯月「や、やーだぴょーん」プイ


睦月「おおう…この人数を前にしてここまでイチャつけるとは…」

如月「もう吹っ切れたんでしょ?いい感じじゃない♪」


提督「どうしても駄目か?」

卯月「だめー…」プイ


三日月(照れてる顔を見られるのが恥ずかしくて顔を逸らしてるんでしょうけど…)

望月(司令官から逸らすと、こっちに丸見えなんだよねえ)

菊月(まったく、だらしない顔を…)

長月(見てるこっちが恥ずかしくなってくるな)


卯月「や、やよぴょん!もーいーからさっさと1位発表してお開きにするっぴょん!」

弥生「え?あ、うん…じゃあ、ついに第1位の発表です」


弥生「↓2」


※卯月の一面

弥生「第一位は…"サラシなのは武蔵さんの……に憧れてるから"…です」

卯月「ちょ、ちょ…!?」

提督「武蔵の、なんて?」

弥生「……きょ、胸部…装甲…です」

提督「あ…ああ…ありがとう」


提督(図らずも弥生にセクハラしてしまったような気分だ…)

卯月(ゆ、油断してたら…最後にこれだっぴょん…)


卯月「………」プルプル

提督「……しかし…卯月も、そういうところ気にするんだな」

卯月「わーもう!うーちゃんだってわかってるんだから、あわれみの視線向けないでほしいっぴょん!」

提督「お、落ち着けって!俺はただ、その…」

卯月「ただ…?なに?」

提督「ただ…女の子らしくて可愛いなって思っただけだよ」

卯月「か、かわっ…!?」

提督「あ、勘違いするなよ?俺にとっては今のままでも武蔵ぐらいまで成長しても、卯月が卯月である限りその胸が一番だからな」

卯月「む…む…きゅう…」


弥生「……恥ずかしすぎて妙な音を発してしまってる」

如月「ねえ…もしさっきの発言を外部の人間に聞かれたら大変なことになりそうよね♪」

睦月「こ、怖いことを楽しそうに言わないでよ…」


提督(そういや、スルーしたけどなんでこれが1位なんだよ…恥ずかしい事情が姉妹間とはいえ駄々漏れじゃねーか)

卯月(最後におっきい爆弾投げつけられたけど、これでやっと解放されるっぴょん…)


睦月「提督、第1回"睦月型に聞いた!うーちゃんの意外な一面ランキング!!"どうでした?」

卯月「2回目は絶対ないから第1回とか不穏な文字付けないでほしいっぴょん!」

提督「そうだな…ランキングも面白かったけど、俺としては…卯月が皆に愛されてるのが伝わってきて嬉しかったかな」

弥生「皆に、愛されてる…か。うん、皆、卯月のこと好きなんだよ」

卯月「なら、こーいう心が削られそうなことはしないでほしいっぴょん…」

如月「うーちゃんも、好きな相手にはついイタズラしちゃうでしょ?同じようなものよ」

卯月「う、うーん…そっかー…?」


提督(若干それっぽい理屈でこの無茶な企画を正当化しやがった)


睦月「あ、みんなも協力ありがとね!楽しかったよ!」

皐月「こっちこそ!また何かするときは呼んでよ!」

菊月「そうだな…収穫もあったことだし、悪くは無かった」

三日月「収穫…?ああ、あれのことでしょうか」

望月「ま、確かにいいもの見れたかな、うん」

文月「みんななんのこと言ってるの?もしかして、うーちゃんが…」

皐月「うん、うーちゃんが司令官の…」

長月「文月、皐月、多分あってるから言わなくていいぞ。聞かれたら少しうるさくなりそうだし」


提督(いったい何の話だ?)




卯月は、提督の前ではデレデレになる――

睦月型姉妹たちの記憶に、この卯月の"意外な一面"が新たに刻まれたのだった


<意外な一面?> 完

後日談一本目、これにて終了です
時間をかけたわりにオチが弱くなってしまったのが悔しい


ではこれより後日談二本目の安価を取ります
書くのは明日以降になります。またお付き合いよろしくお願いします


[時間安価]

1時50分(01:50:00.00)以後最も早くついたレスのネタを後日談二本目とする(全三本予定)

うーちゃんとケッコンカッコガチ

おう卯月も弥生もバレンタインボイスきてんぞ

毎度の感想、乙に感謝

>>715
貰った!卯月にチョコレートを貰ったぞー!もちろん弥生にもお返しするぞー!


… … … … … …


私事で申し訳ありませんが、あと数日でリアルが多忙になってしまうため、しばらくの間は更新が非常に滞ります
今はというと、忙しくなるタイムリミットまでにイベントを消化するため、必死に攻略中です。SSを書く余裕がありません…

3月か4月まで忙しい時期は続きそうです。たまに生存報告よろしく更新する予定なのでよろしくお願いします
今日の投下はありません

了解です
気長に待ってますね
体調崩されないようご自愛ください

了解です、暁のスレが終わり今では改になって頑張ってます。

卯月にイベント海域で会えました!資材とストレスと胃がマッハですが
会えたので改にしまーす!

乙です
ここのスレは艦娘の描写が丁寧で読みやすいので大好きです

一ヶ月でも二ヶ月でも待ちますよー

小ネタ <レイト・チョコレート>



深夜

―鎮守府正門―


ブロロロロ…


提督(あー…ようやく鎮守府まで帰ってこられた…)

提督(この建物を見るのがずいぶん久しぶりな気がする…そんなに日は経ってないってのに)


提督「ふああ…ああ」


提督(疲れた…眠い…)ウツラウツラ


ガクッ


提督「っ…と、危ない…駐車するまでが運転だぞ」ブンブン


… … … … … …

―廊下―


コツコツコツ…


提督(眠い…さっさと部屋に戻ってベッドにダイブしよう。もう風呂は明日でいい…)

提督(明日…そうか、明日は休みだもんな、ゆっくりできる。でもすぐまた出張があるんだよなあ…次は何日拘束されることやら)


提督「……あ」ピタ


提督(書類は忘れないうちに執務室のファイルにまとめておいたほうがいいよな…いや、やっぱり眠いし明日で…)


提督「……はあ~」


提督(執務室行くか…万が一のことがあったら苦労するのは自分だからなあ…)


―提督執務室―


ガチャ


提督「失礼しまーす…なーんてな」


提督(……あほらし。眠すぎてテンションがおかしい…遊んでないでさっさと片付けてしまおう)

提督(えーっと、まず直近で必要になるものから…)ゴソゴソ


提督「ん?あれは…?」


提督(机の上に、明らかに俺のものではない可愛らしい箱がある。弥生の忘れものだろうか)

提督(弥生がこんな私物を俺の机に置くような真似をするとは思えないが…とりあえず作業の邪魔だからどかしてしまおうか)

提督(……あれ、よく見たら箱の上にメモがある)



しれーかんおかえりなさい!
きょうはバレンタインデーなので…なんと!うーちゃん、チョコ作りにちょーせんしてみましたっぴょん!
しれーかんがいつかえってくるかわからないけど、ここならいちばんはやく見つけてくれるかなーって思っておいておきます
ではでは、うーちゃんのあいのこもったチョコを食べたかんそうおまちしておりますっぴょん!

うーちゃんより


司令官、お疲れ様。
弥生もチョコレート作りに挑戦しました。少し難しかったけど、卯月と一緒に頑張ったよ。
バレンタイン当日に渡せなかったのは残念だけど、これが弥生たちの気持ちです。受け取ってください。
疲れた時には甘いものって言うから、これを食べて元気になってくれたら嬉しいな。

弥生より



提督「………」ガサガサ

ヒョイ

提督「………」パク


提督(こんな時間に、甘いもの食わせるんじゃねえよ…)モグモグ

ヒョイ

提督「………」パク


提督(ほんとに、甘いな…まったく)モグモグ

提督(……はあ。何やってんだか。だからさっさと書類の整理をだな…)


提督「………」チラ


提督(……やっぱりもう一個だけ食べてからにしよう)


<レイト・チョコレート> 完

ということで、さっき思いついて殴り書いたフィクション90%の話でした
後日談ネタのほうは丁寧に書きたいので、ゆっくり考えられる時間が取れるまでおあずけになりそうです。ごめんなさい

>>722
気長に待ってたスレが落ちた悲しみを私はよく知っているので、体調と相談しつつ落とさないよう気をつけます

>>723
邂逅おめでとうございます。ぜひ可愛がって、ぜひ多くの人に布教してください

>>724
そのほめ言葉はSS作者冥利に尽きます。ありがとうございます

皆さんお久しぶりです。ようやく忙しさが落ち着きを見せ始め、再開の目途が立ってきました

本当はバレンタインのような小ネタを何度か投下する予定だったのですが、想像以上に余裕が無く何も書けませんでした
そこで、ブランクによって鈍った勘を取り戻すために、再開の前にほんの数レス程度のちょっとした話を書きたいと思います

ということで、ネタを募集します
↓1~3までに書きこまれたネタのうち、>>1が最もピンときたものを選びます。短くまとめやすいものだと助かります
投下は1週間以内にできるよう努力します。ご協力よろしくお願いします

リアルが大事、お疲れ様です

ひたすら卯月と抱擁し合ってイチャイチャ

<ソノウソホント>

―宿舎・卯月たちの部屋―


卯月「ぷっぷくぷー…」ムスー

弥生「卯月…機嫌直してよ」


如月「ねえ、うーちゃんどうしたの?やっと司令官が出張から帰ってきたっていうのに」

睦月「うん…聞いた話だけどね、さっそく会いに行ってみたら…」


… … … … … …


提督『すまん、まだ細々した後処理が残っててな…』

卯月『じゃあじゃあ!それ終わるまで待ってるっぴょん!』

提督『いや…その…申し訳ないと思うんだが、やることやったらさっさと寝てしまいたいんだ…だから、今日のところは…』

卯月『え…』

提督『ほ、本当にすまん…明日はいくらでも付き合うから…それじゃ…』バタン


… … … … … …


睦月「……ってことみたい」

如月「へえ~…そんなことが」


卯月「うーちゃんかのじょなのに~…しれーかんのばかー…」ゴロゴロ

弥生「……今の内に、明日何をするか考えておいたら?きっと、卯月のお願いなら何でも聞いてくれるよ」

卯月「お願い…っぴょん?」


如月「……あ、いいこと思いついちゃった♪」

睦月(ほんとにいいことかな~…)

如月「うーちゃん、司令官へのお願いだけど…一時間ずっとキスしてほしい…とかどうかしら?」

卯月「ぴょ、ぴょん!?」


睦月(またとっぴょーしもないことを…)


卯月「なななな、なにを…だいたい、長すぎるっぴょん!い、一時間って…」

如月「まあまあ、うーちゃん、落ち着いて。明日は何月何日?」

卯月「な、何日って…えっと…四月一日…?」

弥生「つまり…エイプリルフールの嘘…っていうこと?」

如月「そういうこと。それでね、司令官があわてたところで一時間は嘘だって言って、次は普通のキスをおねだりするの」

睦月「それって、最初からキスしてって言えばいいだけなんじゃ…」

如月「簡単な駆け引きよ。最初に難題を提示したほうが、いきなりキスしてっていうより効果的なのよ」

如月「それに、うーちゃんを放っておいた罰として少しぐらいドキッとさせてみてもいいんじゃない?」

卯月「そ、そうだっぴょん。確かにそれぐらいの罰は必要だぴょん…うんうん」


弥生(乗せられやすいなあ…)


… … … … … …


弥生「それで…あの提案の意図は?」

如月「意図なんて大層なものはないわ。しばらく時間が空いちゃった二人のお付き合いを後押ししたいのと…」

睦月「…と?」

如月「面白いかなと思って♪」

弥生「やっぱり…」

睦月「そんなことだろーと思った…」

翌日

―宿舎・卯月たちの部屋―


コンコンコン


「おーい、来たぞー」


卯月「あいてますっぴょーん」


ガチャ


提督「おじゃまします…」

提督(居るのは卯月だけか。部屋にわざわざ呼ぶもんだから、姉妹と何かするのかと思ってた)


卯月「さあ、さっそくうーちゃんのお願いを聞いてもらうっぴょん…」

提督「ははは…お手柔らかにな」

卯月「うーちゃんと、い、いちじかん…」

提督「?」


卯月(よ、よく考えたら…長さとか関係なく、そもそもうーちゃんからキスしよーなんて恥ずかしくて言えないぴょん!?)


提督「一時間…なんだ?」

卯月「え、えーと…」


卯月(や、やっぱり、キスはむりむりむり…!そ、そうだ!作戦変更!ぎゅーってしてって言えばいいっぴょん!)


卯月「一時間の間、うーちゃんをずっとぎゅーっとしてほしいっぴょん!」

提督「え?」


卯月(よしよし…これで、司令官があわててから、うっそぴょーんって…)

提督「そんなことでいいのか?」スッ

卯月「えっ…」


ぎゅー…


提督「このまま一時間か。俺は構わないけど、卯月は退屈じゃないか?」

卯月「え!?あ、うん!?」

提督「あれ、どうした?もしかして俺、何か間違えたか?」

卯月「う、ううん!?そ、それじゃ…出張のお話聞きたいな~?」

提督「……そんなに面白い話じゃないぞ?」

卯月「いーからいーから!」

提督「そ、そうか…それじゃ…」


卯月(こ、こんなはずじゃなかったのに…予定とぜんぜん違うっぴょん)


提督「――でな、それから…」


卯月(でも…)ギュ


… … … … … …


提督「そんで……って、あれ?もう一時間経つのか。意外と早かったな」


卯月(あ…もう終わっちゃう…っぴょん)


提督「次はどうする?俺に出来ることなら、今日はとことん…」


卯月「……しれーかん、今日はエイプリルフールだって知ってるっぴょん?」

提督「え?ああ…言われてみればそうだな」

卯月「一時間っていうのは…うそぴょん。本当は…その…二時間でした…っぴょん…なんて…」ボソボソ

提督「卯月…?」

卯月「………」ギュ

提督「……わかった、いくらでも付き合うよ。寂しい思いをさせてすまなかった」ギュ

卯月「……うん」



それからの一時間は、先ほどまでと打って変わって、とても静かな時間だった
ただただ、相手の存在を確かめるように抱擁を交わし…

満足げに俺の腕から離れた卯月の顔は、眩しい笑顔を湛えていた


<ソノウソホント> 完

>>748から得たネタで考えていたはずが、なんだか発注と違うものが出来上がった感
それに、無理やりエイプリルフールネタねじ込んだくせに完成が間に合わないという…

さて、ウォーミングアップを終えたので次回からようやく後日談二本目を始めます
投下ペースはあまり期待せずにお待ちください

また期間が空いてしまいました。すみません

>>710を書いていくのですが、ひとつ先に謝っておきます。安価は無しか、あってごく僅かになりそうです
結婚のような真面目な話には不確定要素が入れられないという私の力量不足です。ご了承ください

今回は書き溜めた4レスぶんを投下して終了します

<真の契り>


俺と卯月が付き合い始めてから数年――

長く続いた艦娘たちと深海棲艦との戦いに、ある変化が起こった。
ある時期を境に、深海棲艦の侵攻が徐々に弱まってきたのだ。

ある鎮守府の優秀な艦隊が主要な敵棲地を全て落としたとかいう話だ。
大本営は今が好機ととらえ、各鎮守府に総攻撃の指示を下した。当然、俺の鎮守府にも。

ようやく戦いが終わる。

卯月と付き合い始めてから考えても数年経っているということは、俺が着任してからと考えるとさらに長い期間となるわけで…
感慨深いなんて言葉では表せないくらいの感覚が俺の中にふわふわと浮かんでいた。


俺はずっと、戦いが終わることを心の底から望んでいた……はずだった。
長く続いたこの戦争が、もうすぐ終わる。そう考えていたら、安堵の念とともに名残惜しくも思っていることに気がついた。

早く戦いが終わることを願う一方、戦いが続く限りは鎮守府で皆と一緒に生活できると喜びを感じる俺もいたのだ。


(終わらせたくない)

(いや、早く終わらせなければ)

(でも…俺は…)

(……そもそも俺に決定権なんてないだろ)


これは、こんなくだらないことで悩んでいた時の話

―提督私室―


卯月「しれーかーん…」ゴロゴロ

提督「なんだ?」ナデナデ

卯月「もうすぐ…戦い、終わる…んだよね?」

提督「ああ、そうだな…」

卯月「うちの鎮守府は、まだ動かなくていい…っぴょん?」

提督「……もう少し、だな。遠方の鎮守府とも足並み揃えなきゃいけないし、今は待機だ」

卯月「……ふーん」


提督「………」

卯月「………」


提督(別に嘘ではないのだが、騙しているような気分だ。それはやっぱり、俺が覚悟を決めていないせい…だよな)


卯月「しれーかーん…」

提督「今度は何だ?」

卯月「やっぱなんでもなーい」プイッ

提督「……そうか」ナデナデ


提督(最近、何か言いかけてやめることが多いな…どうしたんだ?何か言いづらいことでもあるのか)

提督(まさか俺の心を見透かしていて、指摘しようとしているんじゃあるまいな…)

卯月「んむー…」ゴロゴロ

提督「あっ」ドキ

卯月「ぴょん?」

提督「いや…ほら、また服が乱れてるぞ」

卯月「おっとっと…ついごろごろしてるとやっちゃうっぴょん。そろそろじょしりょく身につけないといけないのになー」


提督(女子力、ね…。……思えば、いつからか卯月はたまに俺の部屋に来てはこうやってゴロゴロしているが)

提督(あのころと中身はあまり変わってないくせに、外見だけは完璧な年頃の女の子になってて、たまにドキっとしてしまう)

提督(そろそろ歳相応の振る舞いをしてもらわないと……歳?)


提督「……そういえば」

卯月「ん~?どしたぴょん?」

提督「卯月、お前もうすぐ誕生日だよな」

卯月「!」ビクッ


提督(なんだ?やけにおおげさな反応だな)


提督「えっと…ほら、何か誕生日プレゼントに欲しいものとかあるか?」


卯月「………」モジモジ


提督(……さっきからいったいどうしたんだ?)

卯月「し、しれーかん、問題でっす!」バッ

提督「なんだよいきなり…」

卯月「うーちゃんにとって、次の誕生日はとってもじゅーよーです!なぜでしょーか!」

提督「え?えー…えーっ…と…そうだな…」

卯月「……私が何歳になるか、知ってる?……ぴょん?」

提督「当然、恋人の年齢ぐらい把握してるさ。それが関係あるのか?いや、あるから言ってるんだよな…」

卯月「う、うん…」


提督(な、なんだ?大きくなったとはいえまだ酒は飲めないし、何かの節目というには早すぎるような…)


提督「……ダメだ、わからない。教えてくれないか?」

卯月「……あの、ね。実は…」

提督「実は…?」

卯月「な、なんと!うーちゃんが結婚できる歳になる記念日でした…っぴょーん…」

提督「け、結婚!?」

卯月「………」カァ


提督(女性が結婚できるようになる歳なんて中途半端すぎて思いつかなかった!)


提督「まさか……したい、のか?結婚…」

卯月「………」コク


提督(卯月が…こんなことを言うなんて、正直意外だ…)ポカーン


卯月「うあー!」ガバッ

提督「うおっ!?」

卯月「どーいうふうに言おうかずっと迷ってたのにけっきょく変な言い方になったっぴょーん!」グルグル

提督「へ、変じゃない!変じゃないから落ち着け!」

卯月「ぴょんぴょんぴょーん!」ジタバタ


提督(こいつ、今までこれを溜めこんでいたのか!?)

提督「でも…そうか、結婚か…そうか…」

卯月「いーたいことがあるならいえばいーっぴょん!うがー!」

提督「い、いや…言いたいことというか、なんだ、ちょっと意外だったなーというか」

卯月「どーせ意外だぴょん!もー恥ずかしついでに言っちゃうけど、これでもひとりの女としてあまーい結婚生活にあこがれたりしてたの!」

提督「ひ、ひとりの女って…」

卯月「一戸建てのおうちで司令官とふたり水入らずで…!あ、そうは言ってもうさぴょんは連れていくけど!」

提督「二人…水入らず…か」


提督(ぜんぜん知らなかった…卯月がこんなこと考えていたなんて)


卯月「ふぅ~、ふぅ~…あー、思いっきり吐きだしたらすっきりしたっぴょん…」

提督「……なあ、少し聞きたいんだが」

卯月「欲しい子供の人数はまだ決めてないっぴょん!」フン

提督「そうじゃなくて」

卯月「……しれーかん?どうしたの?すごい真面目な顔…」


提督「卯月は、姉妹や…皆と離れ離れになるのは寂しくないか?」

卯月「それって、ここでの生活が終わったらってこと?」

提督「ああ、朝起きたら皆が居る。その当たり前がなくなるんだ」

卯月「ん~…みんな居なくて寂しくなったら、会いに行けばいいっぴょん?」

提督「……そうだな」

卯月「それに…その…」

提督「それに?」

卯月「……朝起きて、司令官が居てくれたら…私は、それで満足だから」


提督(あっ…)


卯月「し、司令官?ノーコメントだと困っちゃうから何か反応がほしい……ぴょーん」


提督(簡潔だ。実に簡潔だ。そして、あまりにまっすぐで…何も言えない)


提督「はぁ~あ…俺ってやつは…」ガク

卯月「え?え?なんで急に落ち込むっぴょん?」


提督(こいつは、きちんと未来を見据えている。ぬるま湯につかり、大事なものを見失っていた俺と違って)


提督「……いや、お前の言うとおりだと思ったんだ」

卯月「ぴょん?」


提督「俺も…卯月さえ傍にいてくれたら、幸せだ」

――――――――――

―――――――

―――


数年後

―ある一戸建ての家―



「卯月!」ガチャ


「あ、おかえり…」

「ほ、ほんとか!?ほんとに」

「むー…帰ってきたらまず言うことは?」

「……た、ただいま」

「おかえりなさい♪」

「それで…」

「うん、ほんと。帰ってきたら言おうと思ったけど、なんだか嬉しすぎて早く教えたくなっちゃって、つい連絡しちゃった」

「……ははっ、俺も嬉しすぎて…感無量っていうのかな、こういうの」


「ふっふっふ…」ニヤニヤ


「って、おい、なんだその感動ぶち壊しの邪悪な表情は」

「……ついに、次世代睦月型の一番艦がうーちゃんのお腹に宿ったんだっぴょん」

「ちょっと待て、まさか睦月型の数だけ子供が欲しいとか言わないだろうな」

「あはは~、どーでしょう?」

「どうでしょうって、おいおい…」

「まあまあ、それはいーとして…このノートをごらんくださいな」パサッ

「これは…名前?この子の名前を考えていたのか」パラ

「そうそう、いろいろ考えてたんだけど、どれがいーと思う?」

「……なあ、女の子に似合いそうな名前ばかりな気がするのだが」

「うん」

「うんじゃなくて、男の子だったらどうすんだ」

「むふふ…もし男の子だとしても女の子として育ててやるっぴょん」

「頼むから俺の子に悲しみを背負わせるのはやめてくれ…」

「え?幼い間は女の子として育てることで丈夫に育つって聞いたことがあるけど」キョトン

「い、いや…確かにそういう習わしはあるけど…それは…なんというか、今の世の中…合わないというか」

「あははー、変な顔!じょーだんじょーだん!さすがにしないから!」

「わ、分かりにくい冗談言うな!本気で心配しただろうが!」

「もし本気だとしても、睦月って名前なら男でも女でも大して違和感ないからだいじょーぶ!」

「結局そこに戻るのかよ!もし四人目生まれたら親と同名じゃねーか!」


「……ふふっ」

「な、なんだよ…」


「んーん、しあわせだなーって♪」

「俺は突っ込みすぎて疲れたよ…」

「しあわせじゃないの?」

「……ったく」


「幸せだよ」チュッ





戦いが終わった今…俺たちの生活は一変したが、俺と卯月は結婚しても相変わらずだ

毎日毎日、くだらなくて、幸せな日々

願わくば、この幸せな日常が永遠に続かんことを――



……さて、そろそろ寂しくなってきたし、次の休みには皆と会う約束でもしようか


<真の契り> 完

幸せな結婚生活のために、勝手ながら戦争には終結してもらいました
深い裏事情はあまり考えていないので軽く流して頂けると助かります

ではようやくといった感じですが、後日談最後の一本のネタ募集をします
更新ペース遅すぎで見てくださっている方の人数が不安なので、今回は時間に余裕を持たせます


[時間安価]

20時(20:00:00.00)以後、最も早くついたレスのネタを後日談最終話のものとする

<時を超えた遭遇>


―提督執務室―


提督「………」カリカリ

弥生「………」カリカリ


提督(平穏な午後、いつも通りの執務室…)


提督「ふあ~…あ」

弥生「……眠いの?」

提督「おっと、すまん…飯食ったあとだからかな」


提督(平穏なのはいいことだが、いささか物足りないな…眠気を吹き飛ばすような面白い事件でも起こらないかなー…なーんて)



キラーン!!



提督「な、なんだ!?」ガタッ

弥生「ま、まぶし…」


提督(強烈な光…中庭からか!?)



ドゴッ!!

「ぐぇっ…」



弥生「……痛そうな鈍い音と…今のは人の声?」

提督「外でいったい何が…」ガラッ




?「きゅぅ…」




提督(中庭に誰か倒れている!?)


弥生「……?司令官、なにが…」

提督「弥生、ちょっと行ってくるからここは任せた!」ダッ

弥生「えっ…」


ガチャ、バタン!


弥生(……行っちゃった)

―中庭―



?「………」


提督「……あ、あのー」

?「……んー」

提督「おーい…」ユサユサ

?「………」


提督(微妙に反応はすれども起きる気配は無し…何がなんだかわからんが、このまま放っておくわけにもいかないよな)

提督(とりあえず医務室に運ぶか…)


提督「よっ…と」

?「……うにゅ」


提督「………」


提督(なぜか…この寝顔を見ていると卯月を思い出す。そうだな、よく見たら少し雰囲気が似ているかもしれない)スタスタ

提督(外見は卯月と比べて…↓1)



1.幼く見えるな

2.同い年くらいかな

3,大人っぽいかな

―医務室―


?「すぅ…すぅ…むにゃ…んふー」


提督(卯月がもう少し成長したらこんなふうになるのかな…)


明石「どうしたんですか?この子の顔をじっと見つめて」

提督「い、いや、なんでもない。それで、容態はどんな感じだ?」

明石「ただ寝てるだけって感じですね。特に異常は無いみたいなのでそのうち目を覚ますと思いますよ」

提督「そうか…よかった」

明石「……あの…提督、この子はいったい…?」

提督「わからん…さっきも言ったが、執務室に強い光が差し込んできたもんだから外を見たら、この子が倒れていたんだ」

明石「……さっぱりわかりませんね」

提督「ああ、さっぱりだ」


… … … … … …

―提督執務室―


卯月「しれーかーん!うーちゃんきたっぴょん!」ガチャ


弥生「あ、卯月…」

卯月「……あれ?やよぴょん、しれーかんは?」

弥生「それが…ちょっと行ってくるって言って、戻ってこなくて」

卯月「な、なんですぴょーん!?」

弥生「多分、もう少ししたら…」

卯月「探しに行くっぴょん!」ガシッ

弥生「え?」

卯月「こんなかわいい秘書艦と彼女を待たせる男には、おせっきょーが必要だから!」


弥生(卯月は勝手に来ただけで、別に待たせてはないよ…)


卯月「ということで」グイ

弥生「え、ちょ、ちょっと、待って、弥生はここにいないと…」

卯月「いいからいいから、いざしゅっぱーつ!」


弥生(……こうなった卯月は止められないなあ)

今回はここまでです。少なくてすみません
明日か明後日にはまとまった時間を取ってしっかり進める予定です(あくまで予定)

未来から子供が来る話は前作でもやりましたが、そのときも今回も何も考えずに女の子にしてましたね
男の子の可能性もあったなと書いてから気付きましたが…まあ、女の子でいいですよね。需要的に

ではまた次回よろしくお願いします

昨晩深夜、イベントが始まっていたことに気づき、あわてて開始
イベントしながらの更新となるので、またもスローペースになりそうです
前回の挨拶と言ってることが全然違いますね…すみません

何は無くとも、進めていきます

―医務室―


?「……はっ!」パチ


提督「お、目が覚めたみたいだ!」

?「こ、ここは…?」キョロキョロ

提督「ああ、えーと…ここは、俺たちの…」

明石「ストップ!」ガシッ

提督「え?」


明石(この子の素性も知れないのに、こちらの情報を渡してはいけません!)ゴニョゴニョ

提督(あっ!そ、そうか…)ゴニョゴニョ

明石(ひとまず、あちらの情報から先に聞き出しましょう)ゴニョゴニョ


明石「こほん、あなたはこの近くで気絶していたんですよ。理由に心当たりはありませんか?」

?「理由…あ、そーだ!今って何年何月何日!?」

提督「それ、理由に関係あるのか…?カレンダーならあそこにかかってるが」

?「あ、ほんとだ。えーっと…」


提督(別に、何日だったかとっさに出ないからカレンダーを指差したわけではないぞ。最近物忘れが激しいとかではない、うん)

?「――――やっぱり!だいせいこー!やったー!」ピョン

提督「何を勝手に盛り上がってるんだこいつは…」

明石「……それで、倒れていた理由は?」

?「あ、うん、それはね…って、あれ…よく見たら、あなたは…もしかして…」ジッ

提督「な、なんだよ…その視線は」


?「お父さん!」ビシッ

提督「……はあ?」


卯月「か、隠し子ぴょん!?」

弥生「こんなに大きな子供が司令官に…?」


提督「はいい!?ま、待て、とんでもない誤解だ!っつーかなんでお前らここに居るんだ!?」

卯月「しれーかんひどいっぴょん!うーちゃんは遊びだったのね!」

提督「本気か冗談かわかりにくい怒り方やめろ!」


ワーワーワー!


?「ありゃりゃ…」

明石(あーあ、これは落ち着くまで時間かかりそうだなあ…)

30分後…


提督「つまり、話をまとめると、だ」

?「うんうん」

提督「君は未来から来ていて」

明石「この場所には座標を合わせて故意に飛んで来ていて」

弥生「気絶したのは、そのときの衝撃が思いのほか強かったから…」

卯月「そして…おねーさんが、しれーかんと……うーちゃんの、子供…?」

?「そうなの!お母さん!」キラキラ

卯月「じ、自分よりおっきーおねーさんにお母さん呼ばわりされる筋合いないっぴょん!」


提督(自分より小さかったらいいのかよ…)


明石「……どう思います?」

提督「いや…なんつーか、まだ色々と突っ込んで聞きたいことはあるが…まず、君の名前を教えてくれないか?」

明石「そういえば、説明中にも不自然なほど名前を出しませんでしたね。言えない理由でもあるんですか?」

?「あー、えーと、そういうわけじゃなくて…じつは…その、思い出せなくて…あははー」

提督「思い出せない?」

弥生「気絶したせいで、記憶が混乱してるのかな…?」

提督「うーん…名前がないと呼ぶのに不便なんだが…」


卯月「なら、うーちゃんが名前つけてあげるっぴょん!」


?「え!?」


卯月「ほんとーにうーちゃんがお母さんなら、名前つけても文句ないっぴょん?」

?「……ま、まあ…そう…かな?」


提督(いや、その理屈はおかしいだろ…おかしいよな?)


卯月「今から、おねーさんの名前は↓2っぴょん!」


※卯月の娘の仮名

あまりに相応しくない場合は安価下

卯月「エイちゃんに決定っぴょん!」

エイ「エイちゃん?」

提督「エイって、魚の…?」

卯月「ちっがーう!卯月、すなわち四月の英語である"えいぷりる"のエイちゃんっぴょん!」

提督「そ、そうか…すまん。うん、良いセンスだと思うぞ」

エイ「うん…なんかもともとそんな名前だった気がしてきた!お母さんありがと!」

卯月「うがー!おかーさんって言うの禁止っ!」


弥生(卯月が英語をちゃんと分かって使うなんて…)

提督(……弥生の考えていることが分かるのは俺も同じことを考えたからだろうか)

卯月(むむ、なんだかしつれーなふんいきを感じるっぴょん…)


明石「さて、名前が決まったところで話を戻しますが、エイさんの目的はなんですか?」

提督「目的…?」

明石「先ほどの話では、狙ってこの時代と場所に来たようですからね。目的が無いとは言わせませんよ」

提督「そ、そうだな。エイ、話してもらえるか?」


明石(未来から来たという話が嘘なら、このあたりでボロを出すはず…どう出てきますか?)

提督(さっきから明石がしっかりしすぎてて怖い…もうこいつが提督やればいいんじゃ…)


エイ「……↓2です」


※エイの目的

エイ「この鎮守府を乗っ取るのが目的です」

提督「………」

明石「………」

弥生「………」


エイ「………」フンス


卯月「か、かっこいーっぴょん…!」キラキラ


提督「は?」


卯月「うーちゃん、エイちゃんにきょーりょくするっぴょん!」

エイ「ほんと!?お母…じゃない、卯月ちゃんありがとう!」

卯月「卯月ちゃんなんて水くさいっぴょん!うーちゃんって呼んで!」

エイ「うん、うーちゃんよろしく!」


提督「……なにあれ」

明石「なんだか真面目に相手をするのが馬鹿馬鹿しくなってきました…頭痛い…」

弥生「でも…放っておくわけにもいかない…よね?」

提督「もうあいつ未来に返してしまえば万事解決じゃないか?」

明石「だから、本当に未来から来たっていう証拠がないんですよ…方法も不明ですし」


エイ「あ、それはね、これ!この端末で操作して時を飛べるんですよ!」サッ


提督「そんな電話をかけるように気軽に時間旅行できてたまるか!」

エイ「ほ、ほんとだってば!お父さん!」ズイッ

提督「うっ…」


提督(嘘をついている目には見えない…けど、それが本当だとして、なぜ簡単に教えちゃうんだ!アホか、俺の娘はアホの子なのか!?)

今回はここまで
意外とあっさりイベント終了しましたので、明日は普通に更新できそうです。遅くとも明後日には更新します

このお話、導入が長いせいで後日談最長になりそうですね
若干カオスになってきましたが、なんとかしましょう

ではまた次回よろしくお願いします

今回2レスのみ、2レス目は安価

普通に更新できるとはなんだったのか…申し訳ない

提督「じゃ、じゃあ…試しにそれ使ってみてくれよ」

エイ「おっけー!よく見ててねー…」カチ

提督「………」

エイ「……あれ?」カチカチ

卯月「どーしたっぴょん?」

エイ「う、動かない!壊れた!?」ガーン

弥生「……もしかして、時間を飛んだ時の衝撃で?」

提督「ああ…気絶するほどすごい衝撃だったみたいだし、そうかもな」

エイ「ど、どーしよー!こ、このままだと…か、か、か、帰れない!」


提督(鎮守府を乗っ取るくせに帰るつもりなのか?)


明石「はあ…それ、ちょっと貸してください」

エイ「え…?」

明石「もしかしたら私に修理できるかもしれませんから」

エイ「ほ、ほんとに…?」

提督「お?明石、エイのこと信じる気になったのか?」

明石「だって…」チラッ


エイ「………」ウルウル


明石「信じるしかないじゃないですか、もう…」

提督「……まあ確かに」


提督(ここまでの振る舞いが全部演技だったら、相当なツワモノだな…)

―工廠―


明石「意外と壊れている箇所は少ないみたいです。主要部分の仕組みはわかりませんが、そこは生きているので…」

提督「つまり…」

明石「はい、なんとかなりそうですね」

エイ「た、たすかった~…やっぱり明石さんはすごいなあ」ホッ


提督(やっぱり…?)


提督「よかったな、これで…」

エイ「うん、これで鎮守府乗っ取り計画を進められる!」

提督「………」

明石「………」


エイ「よーし、まずは何からしてくれようか…」

卯月「エイちゃん、ここの案内はうーちゃんに任せるっぴょん!」

エイ「わあ、頼もしー!」


提督「弥生…頼むからあいつらが変なことしでかさないように見はっててくれ…」

弥生「う、うん…わかった」


卯月「ではではー…」

エイ「れっつごー!」



↓2 鎮守府内自由イベント

※「~へ行く」「~に会う」「~をする」など適当に

ここの鎮守府では特に間宮と食堂を分けて考えていなかったという事実に安価のおかげで今更気付く
食堂に間宮さんがいる設定だし…

さて、こんな時間ですが少し進めます

―食堂―


エイ「くんくん…いーにおい!ここはもしかして…食堂かな?」

卯月「だいせーかい!はらがへってはいくさはできぬ…っぴょん!」

エイ「うんうん、その通りだね、さすがうーちゃん!」


弥生(見張るようにとは言われたけど、このふたりの勢い…止められるかな)

弥生(……ううん、司令官に頼まれたんだから、弥生がしっかりしないと)


エイ「弥生ちゃんもはやくー!」

弥生「あ、うん…今行きます」


弥生(どうもまだエイさんとの距離感が掴めないな…)




間宮「あらいらっしゃい、卯月ちゃん、弥生ちゃん…と、あなたは…?」

卯月「このおねーさんは、エイちゃん!名前はうーちゃんがつけ…」

弥生「う、卯月…!ちょっと待って」ガシッ

卯月「もがが…」

エイ「はじめまして、私はこの鎮守府を乗っ取るため未来から…」

弥生「エ、エイさんも!」グイッ

エイ「おお?なになに?」

弥生「少しの間ふたりは黙ってて…」

卯月「えー、なんで?」

エイ「なんでなんで?」


弥生「いいから黙ってて」


卯月「ぴょ、ぴょん…」

エイ「は、はい…」


間宮「?」


弥生「こほん…えっと、こちらはエイさんと言って――」

エイ「むぐむぐ…美味しい!」

卯月「うーちゃんのぶんのおかずも食べてみるっぴょん?」

エイ「うん、食べる食べる!」


弥生「……ふたりとも、反省してる?」


エイ「む、むぐ…」

卯月「ぴょん…」


弥生「これからは、不用意に混乱を招くような発言はしないでね」

卯月「はーい…」

弥生「エイさんは、司令官の親戚で、鎮守府の近くに来たついでに遊びに来たんだからね。いい?」

エイ「お、覚えました…」


卯月(最近のやよぴょん怒ると怖いっぴょん…)

エイ(伯母さんも怒らせたら怖いのかなー…そういえば怒ったところは見たことないや)


弥生「………」モグモグ

卯月「………」モグモグ

エイ「………」モグモグ


弥生(少し気まずくなっちゃった…強く言い過ぎたかな)

弥生(……何か話して、沈黙を破ろう。エイさんのことももっと知りたいし…)


弥生「あの…エイさん」

エイ「あ…なに?弥生ちゃん」


弥生(↓2のことを聞いてみようかな)


※エイへの質問

弥生「未来は…どんな世界?」

エイ「どんな…?どんな世界…って言われてもなあ」

弥生「例えば…深海棲艦なんか居ない平和な世界になってた?」

エイ「……うん、深海棲艦いないよ。私が生まれた時からずーっと平和」

弥生「えっ…?」


弥生(思い付きで言ってみただけなのに…まさか、本当に?)


卯月「すごーい!エイちゃんが生まれた時からってことは、けっこー近いうちに平和になるっぴょん!?」

エイ「あははー、まあ、そうなるかな」

弥生「そっか…よかった」


エイ「でも…もっと…私が…を…」ブツブツ


弥生「エイさん?」

エイ「あ、ううん!なんでもなーい!ごちそうさま!次はどこに行こうかなー?」

卯月「案内は引き続きうーちゃんにおまかせっぴょん!」


弥生(さっきのつぶやきはなんだったんだろう…)


弥生「……あ、エイさん人参残してる」

エイ「うぐっ…つ、次の目的地にしゅっぱーつ!」ダッ

卯月「ぴょん!?うーちゃん置いてどこ行くっぴょん!?待てー!」ダッ


弥生(……卯月がふたりいるみたいな気分になってきた)



↓1 鎮守府内自由イベント

※「~へ行く」「~に会う」「~をする」など適当に

―廊下―


タッタッタッ…

エイ「ほっほっほ…っと、お、美少女発見!」ビシッ


秋月「えっ…ど、どうも初めまして…ですよね?」

エイ「うん、初めまして。私はエイ!未来から…じゃなかった!危ない!」

秋月「は、はい?」

エイ「こ、ここの提督の親戚でね、ちょっと遊びに来たんだよ」

秋月「へえ…司令の親戚さん…あ、申し遅れました!私は秋月といいます。よろしくお願いします」

エイ「うん、よろしく!……秋月…というと、長10cm砲を装備した防空駆逐艦…」

秋月「え…はい、そうですけど…よくご存じですね?」

エイ「あ、うん、まあ…ちょっとね…」


タッタッタッ…


卯月「エイちゃーん!案内役を置いてくのはひどいっぴょーん!」

弥生「はあ、はあ…やっと追いついた…」


エイ「ごめんごめんふたりとも、つい本気で飛ばしすぎちゃった」

卯月「ぷっぷくぷー…」

秋月「おふたりはエイさんを案内しているんですね」

弥生「うん…成り行きだけど」

卯月「うーちゃんが来たからには勝手な行動は許さないっぴょん!乗っ取り計画はうーちゃんがリードします!」

秋月「……乗っ取り?」

弥生「き、気にしないで…」

エイ「じゃあうーちゃん案内お願いね。秋月ちゃん、バイバイ!」

秋月「あ、はい…お気をつけて」



秋月「………」



秋月(名前を聞いただけで防空駆逐艦秋月の特徴を言える一般人なんて珍しい…司令から聞いていたんでしょうか?)

今回はここまで
こんな遅い時間にも安価拾ってくれる人がいて助かります。ありがとうございます

また次回もよろしくお願いします

前回食堂に行きましたが、冒頭部を読み返してみたらどうやら午後の食事を済ませた後だったようです
提督だけ食べて弥生は食べてなかった謎の理由を各自脳内補完よろしくお願いします…

さて、この話をどう収拾つけようかと考えていたら、最後まで書ききってしまいました
突然で申し訳ありませんが、ここからは安価なしで最後まで駆け抜けていきます

―提督執務室前―


エイ「やっぱり、乗っ取るには執務室を一番に抑えるべきだよね!」

卯月「ぴょん!」

弥生「卯月、ここを荒らすのはまずいよ…司令官に怒られちゃう」

卯月「だいじょーぶ、エイちゃんだってきっとそれぐらいわかってるっぴょん」

弥生「そうかな…って、あ…」


提督「……来たか」


エイ「お父さん!なんでここに?」

提督「そろそろお前たちが来るんじゃないかと思って待ってたんだ。あと、なんでもなにも、ここは俺の執務室だ」

エイ「あ、そっか、そうだね」

弥生「司令官、来るのを待ってたって…?」

提督「ああ、そのことだが…俺はエイと話がある」

エイ「私と?」

提督「一対一で話したいから、お前たちは部屋の外で待っててほしい」

卯月「えー?せっかくこれから…」

弥生「わかった」

卯月「……ぴょん」シュン


提督「そういうわけだからエイ、中に入ってくれ」ガチャ

エイ「はーい」

―提督執務室―


エイ「わあ~、執務室の中ってこんななんだ~…」

提督「話があるって言ってるのにマイペースなやつだな…まったく」

エイ「だって、鎮守府乗っ取り計画には欠かせない重要な場所だからねー…ふむふむ…」

提督「まだそんなことを言っているのか?もう遊びはやめておとなしく…」

エイ「……遊びなんかじゃないんだよ、お父さん」


提督(……なんだ?急に雰囲気が…)


エイ「お父さん…司令官はさ、深海棲艦との戦いがいつまで続くと思う?」

提督「いつって…まだまだ先の話だ。見当もつかない」


エイ「私が居た時代ではもう終わってるよ」


提督「……!そ、そうか…それは…よかった」

エイ「だから私は、深海棲艦との戦いをぜんぶ知ってる」

提督「なに?」

エイ「主要な棲地、取ってくる作戦、有効な装備…全てを理解してる」

提督「それは…未来の記録から得た知識だっていうのか?」

エイ「そう。このためにいっぱい勉強したんだよ。艦の種類とか、陣形とか、イチからね」


提督「もしかして、鎮守府を乗っ取るっていうのは…」

エイ「あはは、乗っ取るって言い方はやっぱり過激すぎだったかな?」

エイ「きっと、私が指揮を執ればすぐにこの戦いを終わらせることができる」

エイ「そりゃあ艦隊の指揮なんて執ったことないけど…やってみせる自信はあるよ」

提督「……本気で言ってるのか?」

エイ「本気だよ」


提督(なんだその根拠のない自信は…と突っ込んでやりたいところだが)


エイ「………」ジッ


提督(まっすぐで真摯な目…さっきまでのふざけた雰囲気が嘘のようだ)

提督(だが、それだけに…まっすぐさゆえに、周りが見えていない)


提督「なんでお前は…そこまでして、早く戦いを終わらせたいんだ?」

エイ「それは…」


エイ「お父さんとお母さんに、早く幸せになってほしいから、かな」ニコ

提督「俺たちに…?」

エイ「聞いた話だと、深海棲艦がいなくなってからも後始末のゴタゴタがけっこう長引いたんだって」

エイ「それから落ち着いて家庭を築くまで何年もかかったっていうから、ここで数年縮めてやろうと思ったってわけ!」


提督(こいつ…)

提督「エイの気持ちはわかった…情報のアドバンテージも認める。でも、指揮権を渡すわけにはいかないな」

エイ「……どうして?」

提督「艦隊戦の経験無し、艦娘との信頼関係も無し。そんな無力に等しい者に誰がついて行きたがる?」

エイ「うーん…やっぱりそっかー。艦隊の指揮、執ってみたかったんだけどな~…しょーがないか」


提督(案外あっさり引いたな…もっと食い下がると思ったんだが)


エイ「じゃあさ、私の持ってる情報だけでも有効活用してほしいな。それなら結果はあんまり変わらないし」

提督「ああ…そういうことか」

エイ「ああ…って、なんでそんなにテンション低いの?せっかく…」

提督「俺はお前が持ってきた情報には頼らない」

エイ「ど、どうして!」

提督「お前という存在が危ういからだ」

エイ「存在が…危うい…?」

提督「エイが艦隊指揮を執るか、エイの情報を得た俺が指揮をして、本来よりもずっと早く戦いが終結したとする」

提督「そうなると…違う未来に、お前が存在できない未来になるんじゃないか?」

エイ「あ……」

提督「だいぶ遠回りになったが、これが俺からの話だ」

エイ「………」

提督「まあ、俺から…というより明石と話し合った結果なんだがな」

エイ「明石さん…か」

提督「ここの開発局では色々なものを作っている。まだほとんど研究は進んでないが、時を超える力も一応扱っている」

提督「タイムパラドックスの仕組みは未だ解明できてないが…明石の話だと、歪みが小さい今ならまだ踏みとどまれる可能性が高いそうだ」

エイ「わ、私は…だいじょーぶ…だよ?」

提督「……大丈夫?何がだ」

エイ「ほら、お父さん的には、どーせいつか結婚して子供作るわけで…その子供は別に私じゃなくても…」


提督「ふざけるな!」

エイ「!」ビクッ


提督「……その場の勢いで自分の命を粗末にするな」

エイ「い、勢いなんかじゃ…ない…し」

提督「それに…お前…エイは、俺の娘なんだろ?」

エイ「う、うん…」

提督「俺に、自分の娘を見殺しにしろっていうのか?」

エイ「それは…」


提督「俺は、お前には…消えて欲しくないよ」

エイ「……お父さん」

―工廠―


明石「はい、エイさん。もう壊さないように注意してくださいね」

エイ「あ、ありがとうございます。すごーい、壊す前より綺麗になってる…」


卯月「エイちゃん、もう帰っちゃうっぴょん?」

エイ「うん、ごめんね…案内ありがとね。弥生ちゃんも」

弥生「……うん」

エイ「………」

卯月「エイちゃん!うーちゃん、がんばってエイちゃんうむから!それまでさよならっぴょん!」

エイ「あはは、ありがと。待ってるね」

弥生「エイさん…最後に、握手…お願いできますか?」スッ

エイ「うん、いいよー」ギュ

卯月「あっ、うーちゃんも!」

エイ「はいはーい」ギュ


明石「エイさん、名残惜しいのはわかりますけど、早くしないと…」

エイ「そっか…もう歪みが許容範囲内ギリギリ、だったっけ…それじゃ、私…もう行くね」

卯月「………」ギュ

弥生「………」ギュ

提督「……いつか、未来で…また会おう」

エイ「うん…お父さん」


エイ「……さよなら」カチッ

卯月「あ…」



シュゥン…



卯月「消えちゃった…」

弥生「なんだか…あっけないね」

明石「時間がなかったですし…これでよかったんですよ」

提督「ああ、そうだな…」


提督(……そういえば、未来であんな端末が出回ってるとしたら、誰でも過去に飛び放題、タイムパラドックス起き放題じゃないか?)

提督(そこんところはいったいどうなって…)


提督「………」


提督(よし、わからん!)

―?―


「………」コソコソ

「おい、コソコソしてもバレてるぞ」

「ひうっ!?」

「やっぱり明石のとこから持ちだした犯人はお前だったか…まだ保護機能がついてないって言ったろうに」

「ご、ごめんなさい…お父さん」


(保護機能…過去を保護、つまり過去の書き換えを防止する機能。本来この端末は、"過去を体験すること"だけを目的に作られているから…)


「ま、済んだことを言っても仕方ないな…さあ、その端末、エイを返してくれ」ニヤ

「はーい……え!?エイ!?」

「……くくく、そいつの裏を見てごらん」

「う、裏…?」クルッ


(端末の裏に"Ey"の文字が…?こんなの、私が持ち出した時には書いてなかった…!)


「明石がそれを修理してるときに話し合って、開発局で研究中だった過去へ飛ぶプロジェクトの名前をエイにしたのさ」

「な…なんで…?」

「過去改変の恐ろしさを少しだけ教えてやろうと思ってな。いやー、驚いた顔が見られて満足満足!やった甲斐があったなあ」


(こ、このオヤジ…)


「ちなみに、"Experience yesterday"の頭文字をとってEy(エイ)だ。名付け親は俺。プロジェクトの目的と合ってていいだろ?」

「……でも、なんかその名前こじつけくさくない?しかもyesterdayって…壮大なプロジェクトなのに名前はスケールちっさ…」

「う、うるせー!他に思いつかなかったんだよ!」

―――――――――

――――――

――――

――



卯月「エイちゃん…」トボトボ

弥生「………」トボトボ


提督「……さ!もうエイの件は終わったんだ!いつも通りの日常に戻るぞー」

卯月「し、しれーかん…切り替え早いっぴょん…」

提督「俺たちが生きているのは、未来じゃなく今だからな。今を疎かにすると良い未来はやってこないぞ」

卯月「エイちゃんがいる未来も?」

提督「そういうことだ」

弥生「そうだね…」

卯月「……よーっし!うーちゃんがんばるぴょん!やよぴょんも!」

弥生「うん!」



卯月「じゃー司令官!今からデート行くっぴょん!デート!」

提督「なんでそうなる!?」

卯月「ちゃーんと愛をはぐくんでおかないと、あいのけっしょーであるエイちゃんがうまれないおそれがあるっぴょん!」

提督「なんか反論したいけど微妙に説得力があって困るなおい!」

弥生「司令官…」

提督「弥生、卯月に何か言ってやってくれよ…だいたい、すっかり忘れてたけど俺執務中…」

弥生「……残りの雑務は弥生がやっておくから大丈夫だよ」ニコ

提督「え」

卯月「さあさ、やよぴょんもこー言ってるんだから、いこいこ!」グイグイ

提督「ちょ、待て、わかった、わかったから引っ張んなって!」

弥生「行ってらっしゃい」フリフリ



いつも通りの、鎮守府で過ごす騒々しい日々
この何気ない日常も、エイのいる未来に繋がってるんだよな

なあ卯月…お前は未来に俺たちの子がいるって分かったとき、どう思った?
俺は内心驚きと喜びに満ち溢れていたんだが、お前にとっては当然のことだったのかもしれないな
驚いてしまった時点で、俺はお前への想いが足りてなかったのかな…なんて考えてしまう

……愛を育む、か。上等だ
さあ、どこへデートに行こうか


<時を超えた遭遇> 完

やはり未来過去の話は難しい
前作と同じことをやっても仕方ないなと思って少し毛色を変えてみましたが、どうだったでしょうか
細かい突っ込みは無用ですので悪しからず。多少変なところがあっても放っておいてください


さて、後日談最終話・完、ということで、宣言していたとおりこのスレもこれでおしまいです
途中で長い休止期間をとってしまったというのに離れず最後まで読んでくださった方々、ありがとうございます

次回作については、そのうち何か書くつもりではいますが、内容はカラッポです。書きたいものが思いついたら書こうと思います

よろしければ、この作品についてご意見ご感想、良かった点悪かった点などの評価を頂けたら助かります
次回以降の参考にさせていただきます
気になったレスには返信したいので、HTML化依頼は少し間をおいてからにします

では改めて、最後までお付き合いありがとうございました


おまけ(レベル低くてすまない…)
http://i.imgur.com/NvBlShi.png


おもしろかった、最後まで楽しませて頂きました
エイちゃんのネタは上手く締まってたと思います

次スレも似たような感じにするなら何か好感度的な数値を導入してみては?

あと自分としてはifルートとして他の睦月型にアプローチをかける話も見てみたいです(特に三日月を……)

とにかく乙でした

みなさん乙ありがとうございます

>>855
好感度は扱いが難しそうで手を出すのが少し怖いですね
でもこのままだと似たようなものしか書けないので考えてみます
ご意見ありがとうございます

次回作はカラッポとか言っていましたが、創作意欲が湧いてきたので立ててしまいました
こちらもよろしくお願いします

【艦これ】提督「安価で弥生にアプローチを試みる」
【艦これ】提督「安価で弥生にアプローチを試みる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431287786/)

もう新たに書き込みもなさそうですので、HTML化依頼してきます
改めて、最後まで読んで頂きありがとうございました

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