幸子「友達を」輝子「作ろう…」 (22)

嫁ステマなんよ。

※ ( ) は心の声です。ちょっと読み難いかもしれませんがご了承いただければと思います…。



幸子「(ボクは)」

輝子「(私は)」

幸子「(人づきあいがあまり得意ではありません)」

輝子「(コミュ障…なんだろうね…)」

幸子「(ですが…)」

輝子「(でも…)」

幸子「(人が嫌いなわけではありません)」

輝子「(人が嫌いなわけじゃない…よ…)」

幸子「(…もっと皆と仲良くなりたいなぁ…)」

輝子「(…友達、増えるといいな…)」

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──────────

モバP「お、いたいた。 幸子ー、輝子ー」

輝子「フヒ…な、なに…?」

幸子「カワイイボクに何かご用ですか?」

モバP「うん、今日から事務所に来た娘を紹介しようと思ってな」

小梅「…」ペコリ

モバP「白坂小梅、13歳だ。よろしくな」

幸子「よろしくお願いしますね!」

輝子「よ…ヨロシク…」

小梅「あ、は、は、はい。よろしく…お願いしま…す…」

モバP「あはは、緊張しなくていいぞ」

──────────

モバP「でさ、小梅が早く皆と仲良くなれるように、まずは共通点があるお前らと絡ませようと思ってな」

幸子「へ?共通点ですか?」

輝子「(皆と仲良くって…私の所に来るのは大きなミステイクじゃ…)」

モバP「身長が142cmで左利き。」

幸子「(ネ、ネタになりにくい共通点!) そうなんですか!」

モバP「うまく行けば幸子がキュート、輝子がパッションで小梅がクールの3つ揃いだからアイドルの幅も広がるだろ?」

──────────

小梅「………チョイチョイ」

モバP「ん? あぁ、そうか。えーと、こっちの髪が短い方が輿水幸子、1つ上だ。長い方が星輝子で一番上の15歳だ」

小梅「こ、こしみず…さん、ほし、さん…あ、あの、あのあの…よろしく…お願いします…」

輝子「(………同じ…匂い…?) う…うん、ヨロシク…」

幸子「この事務所で一番カワイイアイドルと憶えておけば大丈夫ですよ!」(ドヤァ)

モバP「そんじゃ、俺はちひろさんに事務手続きお願いに行くから…幸子、輝子、ちょっとの間頼むなー」

幸子「え”」

輝子「あ、ああああ、あの」

──────────

 バタン

幸子「………」

輝子「………」

小梅「………」


輝子「(詰んだ…)」

幸子「(お、お、お、お、お、落ち着きましょう。まずは状況の整理を…)」

小梅「(も、もうちょっと居て欲しかった…)」

幸子「(戦力の確認ですよ。…ここにいるのは星さん15歳 カワイイボク14歳、白坂さん13歳… 年齢は一致しませんね…)」

──────────

輝子「(いやしかし、この三人で一番のお姉さんは私なんだから…頑張れ私、超頑張れ!)」

幸子「(星さんも普段は大人しい方ですからね…ここはボクが行く所でしょうか…。 悪くても星さんに繋げられるような話題を…)」

小梅「(わ、私が一番新人なんだから、自分から行かないとダメ…だよね…)」



三人「あの…」



幸子「(やってしまったーーーーー!!!星さんが行こうとしてくれてたじゃないですか!何やってるんですかボク!)」

輝子「(く、空気が読めてなかった…。幸子が気を使って行ってくれようとしていたのに止めてしまった…もうやだしにたい)」

小梅「(せ、先輩方が私に気を使ってくれたのに…ダ、ダメだ私…)」

──────────

輝子「フ…フヒヒ…」(乾いた笑い)

幸子「…!!」


幸子「あ、あはは!タイミングまる被りしちゃいましたね!えーと、白坂さん?」

小梅「は、はい…」

幸子「星さんもボクも、新しく来た仲間の事が知りたいんですよ!」

輝子「フヒ…そ、そう。 ハヤクトモダチニナリターイ…」

幸子「(確かに、誰の失敗でもないんですから…笑えば吹き飛ばせますね…星さんの最適解を無駄にするわけにはいきませんよ…!)」

小梅「わ、わたし、の、こと…? (き、気にしてない…? 良かった…二人とも優しい人なんだ…)」

輝子「こ、小梅? ご、ご趣味は…フヒ…なんでいらっしゃいますか…? (我ながら…言葉遣いが滅茶苦茶だ…)」

小梅「あ、あの、ホラー映画とか…スプラッタ映画を見たり…する…のが…」

小梅「(あ、スプラッタは余計だよ…初対面の人に…ホラーで止めておこうよ…私…)」

輝子「わた、私は、キノコ…の…栽培…フヒ…」

輝子「(違うよ、相手から趣味を聞きだしたんだから掘り下げなきゃいけないんだよ。誰も私の趣味なんか聞いてないよ自分語り大好き人間か私ー!)」

幸子「(どっちに乗ればいいんですかこの会話…っ…!)」

──────────

輝子「(いやまだ繋げられるはず、この会話の全てをそこに置いてきた!探せぇ!この趣味の共通点!暗いところから始まります!終わり!ですよねー!ヒャッハー!ダメダメだァ!)」

小梅「(キ、キノコ…キノコが出るホラー…何か無かったっけ…)」

幸子「(ごめんなさい、星さん…) 白坂さんは怖いの平気なんですか? ボクは怖いのが苦手なので余りホラーって見ないんですが…」

幸子「(ごめんなさいは白坂さんにもですよ!否定してどうするんですか! なにか、なにか挽回出来るセリフ!挽回、挽回、卍解!大天使幸子丸!ドヤァ…)」

幸子「(そうだ!) 何か入門向けのものとかありますか?」

輝子「(引き戻してくれた!神様仏様幸子様アリガタヤー)」

小梅「ま、マタンゴ。キノコ…の…ホラー。」

輝子「ママダンゴ。担子菌門菌蕈綱ニセショウロ目ツチグリ科ツチグリ属のツチグリの俗称。私の住んでた福島県では食用キノ…コ…」

輝子「(なにを、なにをノリノリで…! 小梅も幸子も頑張って私に合うような話にしてくれたというのに…!)」

幸子「(星さん凄いなぁ…パッと出るんだ…)」

小梅「そ、そう、それから取られた…キノコで…食べるとキノコ…人間になる…」

輝子「(いい子だ…無理しなくてもいいのに…)」

小梅「こんど、さん、三人で一緒に、ビデオ…皆一緒なら…怖くない…から…」

幸子「キノコ人間って、そこだけ聞くとギャグみたいですね! もちろんいいですよ!」

輝子「私もキノコに捧げた…キノコ人間…フヒヒ…望むところ…」

──────────


三人「(会話が止まった…)」


幸子「そういえば、この三人って全員歳は違うんですよね!」

輝子「う、うん、そうだね。 二人より…年上だけど…気を使ったりはしなくて…イイヨー」

幸子「でしたら、皆さん気を使わないで話せるように、あだ名で呼ぶように…とか…できれば…ですが…」

輝子「い、いいよ、うん、凄く…いい…あだ名…」

小梅「あ、あだな…付けられるの初めて…」

幸子「(一番年上の星さんがOKって言ってくれれば乗り易いです!ありがたいですね!)」

輝子「さ、さっちゃん…さっちん? 小梅…こーめ…しらさか…シラウメー…フヒ」

幸子「白坂さんは…ウメちゃんだと古風すぎますか…? ボクの事は好きに呼んでくれていいですよ!」

小梅「しょ、しょーちゃん…さっちゃん…え…えへへ…」

輝子「(可愛い)」

幸子「(可愛い…ボ、ボクほどじゃないですが!)」

──────────

ガチャ

モバP「うぃーす、いや危なかった。 親睦も兼ねて四人でメシでも食いに行こうと思ってた金がちひろブラックホールに消えるところだった…」

小梅「おか、おかえり…なさい…」

幸子「!」

輝子「お、オカエリー… (来た!プロデューサー来た!これで勝つる!)」

幸子「カワイイボクをいつまで放っておくつもりだったんですか!ホント、プロデューサーさんはダメダメですね!」

輝子「(さっちゃんが。 …プロデューサーが居ると途端に元気になるからね…)」

 < オンナノコドーシッテコトモワカリマスガ …

小梅「え…? あれ…」

 < ワルイワルイ ナデナデ

輝子「う、うめちゃん…さっちゃんは、あぁ言ってるけど…プロデューサーのこと…信頼してるから、だから…フヒ…」

 < マ、マァ、ゴハンニツレテイッテクレルトイッテマスシ…

小梅「そう、そうだよ…ね? さっちゃん、プロデューサーさんのこと、好きだって…この子も言ってるから…」

 < サチコハチョロカワイイナァ!!!

輝子「わ、解りやすいよ…ね… (ど…どの子…? 星輝子の目を持ってしてもこの子を見抜けなかった!)」

 < チョロイッテナンデスカ!?

小梅「しょーちゃんも…プロデューサーさんのこと好き…?」

輝子「う、あ…? す、スキダヨー、トモダチ…」

小梅「私…も…ふふ…みんなプロデューサーさん…のこと、好き…」

輝子「そうだね…うん……フフ…」

──────────

小梅「じゃ、じゃぁ、私たちも…行こ…」

輝子「う、うん…」


幸子「むむっ、しょーちゃんにうめちゃん、プロデューサーさんが欲しかったらまずはボクを倒してからですよ!」ドヤァ

輝子「フ…フヒ!? しょ、勝負…」

モバP「おー、仲良くなってるなー…俺の人権探しゲームとかどうかな」

輝子「勝負…フフ…」

輝子「フハハ…」

モバP「(あ、入るなこれ)」

輝子「ヒャーーーーーーーーーッハハハハハァ!オイィ!プロデューサーよぉぉぉ! さっちゃんばっかり構ってねえで、あァそぼうぜぇぇぇぇーーーー!?」

小梅「!?」

幸子「ふっふーん!いいですよ!プロデューサーさんはボクのしもべだって解らせてあげます!」ドッヤァ

モバP「あー…こいつら… 小梅も悪いな、この二人、変なスイッチ入ると止まらないんだよ…びっくりしたろ?」

小梅「う、うぅん…びっくりしたけど…二人とも…面白い…」


幸子「どっちと遊ぶんですか!? カワイイカワイイボクの方ですよね!当然です!」

輝子「ヒャーーッハハハ!プロデューサァーーー!こっちに堕ォちろォぉおおぉーーーーー!」

──────────

 < ホラ! プロデューサーサン! テヲツナイデアゲテモイインデスヨ!

小梅「(アイドルになるって、不安だったけど…)」

 コノワタシニセナカヲミセルナンテナァァーーー! >

小梅「(みんな優しくていい人で…)」

 < ウォ、トリツクナオマエラー!!!

小梅「(簡単に、最初の…不安なんて無くなっちゃった…)」

幸子「ウメちゃん、片側空いてますよ!勝手に居なくなるプロデューサーさんなんて捕獲です!捕獲!」

輝子「うめぇえーー!みぎぃぃぃいい!ケツぶったたいても逃がすんじゃねぇぞォーーー!」

モバP「耳元で怒鳴るなー!」

小梅「ふふ…わたし、も、プロデューサーさんに…憑り付きますね…えい」

小梅「(アイドル…楽しく…やれそう、かな…)」

──────────

 ─後日

小梅「ま、マタンゴ…面白かった…」

幸子「なんでゲームとかでキノコ人間がマタンゴって名前で恐怖の対象なのか解りましたよ………」ドヨーン

輝子「さっちゃんの反応が面白かった…フヒヒ…」

小梅「キノコ…に…取り憑かれた…かと…」

幸子「キノコに取り憑かれてるのはしょーちゃんですよ!」

輝子「フヒヒ…キノコノコー…ボッチジャナイコー…ホシショウコー… 皆で映画を見るって…いいね…」

幸子「つ、次はもっと軽い物にしましょう! ね!? 息抜きって大事ですよ!」

小梅「バイオ、ハザード…とか、映画の…アレなら…ゲームからだから…」

輝子「バイオーゥハーザァーーー…フヒ…やったことあるよー…」

幸子「あのレベルで“見やすい”んですか…」(ドヨーン)

小梅「…ふふっ」

輝子「ふひ」

幸子「ぷ…あははっ」


三人「(友達が増えて、嬉しいなぁ…)」


おわる

気を使おうとしすぎて喋れない ってありますよね。
たった10レスそこらでこの三人の魅力を伝えようなんておこがましい考えでした。すみません…。

三人が三人とても可愛いと思います。 嫁は幸子です。

星輝子 (15)
http://imgur.com/OjK8HGe

輿水幸子 (14)
http://imgur.com/Pd7Adif

白坂小梅 (13)
http://imgur.com/VQWtPcF

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