穂乃果「μ'sでコントやる…!やるったらやるーっ!」 (75)

穂乃果「えーっ!?μ'sの皆でお笑い番組に出なきゃいけなくなったの!?にこちゃん!」

にこ「そうよっ!」

海未「いやそうよっ!じゃないですよ!何でもその態度で押しきれると思わないでください!ちゃんと説明してくださいよ!」

にこ「う…悪かったわよ…ほら、μ'sもラブライブで優勝して有名になったじゃない?それがテレビ局の人の目にも止まったみたいで…バラエティの番組に出ないかっていう話が来たのよ」

花陽「ほぇあ…凄いですっ!」

にこ「急に電話でそんなこと言われたもんだからにこもテンション上がっちゃって…ゼッタイ出ますって返事しちゃったのよ…」

絵里「全く…どうして私達に相談もしないでそんな決断するの!」

にこ「悪かったわよ…」

真姫「全くー!勝手なことしてーっ!」

ことり「でも面白そう♪」

凛「うんっ!凛たちも芸能人の仲間入りにゃーっ!」

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希「どういう内容の番組なん?」

にこ「トーク番組みたいな感じで…司会の人とにこ達で色々お喋りすればいいみたい…」

穂乃果「何だ…それなら穂乃果でもできそう!みんなやろうよ!」

にこ「ただ…」

海未「ただ…?」

にこ「番組のコーナーの一つで…ゲストにコントをやらせるみたいなのがあるらしいのよ…!」

ことり「コント…!?コントってあの…お笑い芸人さん達がやってる…ああいうヤツ!?」

にこ「お笑い芸人さん達がやってるああいうヤツよ…」

花陽「ええーっ!?花陽…コントなんてやったことないよぉ…!!む…無理だよぉ…!」

真姫「私もゼッタイ嫌!テレビに出てまで皆に笑われるなんて!やってられないわっ!」

絵里「大体そんなこと急に言われても難しいでしょう!」

にこ「もう決まったことなの!!ガタガタ騒ぐんじゃないわよっ!! 海未「あなたが原因なんですよっ!!」

希「まぁまぁ皆落ち着いて…にこっち、コントってどういう感じでやるって言われてるん?」

にこ「特に決まりはないみたいだからこっちで自由にやっていいんだろうけど…9人全員でやるのは難しいでしょうから、二人か三人くらいで組んでやることになるでしょうね…」

絵里「脚本とかはないの?全部私達で…?」

にこ「基本的にはそういうコーナーらしいわ…」

海未「ハードルが高すぎます…!私達はダンスや歌は一定のレベルに達してるとしても…お笑いなんて完全に素人なんですよ?テレビで流せるレベルになるとは思えません…!」

穂乃果「違うよ海未ちゃん…!」

海未「え?」

穂乃果「穂乃果たちは…最初からダンスや歌がうまかったわけじゃない!皆で努力して、少しずつうまくなっていったの!だからお笑いだって、穂乃果たちならきっとうまくなれるっ!」

海未「いやそれとこれでは話が…」

穂乃果「皆…コントやろう?いやっ…コントやるっ!やるったらやるーっ!」

ことり「そうだね…!せっかくμ'sのことを皆に知ってもらえるチャンスだもんっ!ことりもやりたい!」

希「うん!面白そうやん?どうせ本当の芸人さんみたいなのは期待されてないやろうから、肩の力抜いてやればなんとかなるんじゃない?」

絵里「…確かにもうお返事をしてしまってる以上、今更断るのもね…」

花陽「うん…!花陽も…うまくできるかわからないけど…一生懸命ガンバリマスッ!」

真姫「意味分かんない!私はパス!」

凛「と言いつつ真姫ちゃん、ちょっとワクワクしてるでしょ?」

真姫「べっ…別にしてないわよーっ!」

海未「はぁ…やっぱりこうなりますか…」

にこ「よぉーし!あんた達、ようやく腹が決まったようね!じゃあ早速メンバーを組分けるわよっ!」

凛「じゃあ凛はかよちんと組むにゃーっ!」

花陽「ええっ!花陽にツッコミきれるかなぁ…?」

穂乃果「じゃあ穂乃果は希ちゃんと!なんでやねーんって言ってもらいたいもんっ!」

絵里「えっ…私も希と組みたかったのに…」

希「真姫ちゃんは?誰と組むん?」

真姫「うええっ私は別にーっ…!」

ことり「じゃあことりはー…海未ちゃん!やろうよ!」

海未「こっ…ことりとですか…!?あんまりことりの頭をはたいたりはしたくないのですが…!」

ことり「なっなんでことりがボケって決めつけるのーっ!?」

にこ「ガタガタ騒ぐんじゃないわよっ!こうなると思って…これを作っておいたのよ!」スッ

穂乃果「それは…くじ引きボックス…!」

海未「作っておいたのよ!じゃないですよ!どこまで勝手なんですかにこはっ!」

にこ「うるっさいわねー!どうせコントなんてやったことないんだから話し合いで決められるわけないの!黙って引きなさいよ!」

絵里「人数の振り分けはどうするの?」

にこ「3、3、3、か3、2、2、2が妥当だと思うけど…3人ってなるとちょっと難しそうだから一組だけにして3、2、2、2が良いと思うわ」

希「一回それでやってみよっか?このままじゃ話が進まんやろうから」

穂乃果「うん!やってみよう!」



絵里「全員引いたわね?」

にこ「まず三人組になったのは…>>11>>13>>15ね」

にこ

はなよ

エリーチカ

にこ「にこと花陽と絵里ねっ!」

花陽「三人組かぁ…私にできるかな?…でも、頑張りますっ!」

絵里「ふぅ…くじ引きって結構ドキドキするものね…実際は一瞬で決まったのに一時間くらい経ったように長く感じたわ!」

にこ「ふふふ…にこが三人組に入って良かったわ!にこには秘策があるの!大船に乗ったつもりでいなさいっ!」

海未「中々バランスの良さそうなトリオになって良かったです…」

穂乃果「穂乃果は二人組だっ!相手は…>>17

マッキー

穂乃果「真姫ちゃんだっ!頑張ろうね!」ギュ

真姫「うええっ!?知らないわよ私はーっ!穂乃果が一人で喋ってよね!」

穂乃果「なんでやねーんっ!」ペシッ

真姫「もーっ!うるさいーっ!」

にこ「これは…天然ボケと天然ツッコミの融合ね!どうなるかわからないけど楽しみなコンビだわ」

海未「私の相手は…>>19

ことり

海未「結局ことりということになるのですか…」

ことり「お手柔らかにね!海未ちゃん♪」

にこ「海未のキャラはトリッキーだから…ことりがしっかりしなくちゃダメよ 海未「ちょ…どういう意味ですかっ!?」

ことり「海未ちゃんがトリッキー?じゃあことりはトリッピー!ぢょっどじまじろう~びどいよ゙~」

にこ「心配だわ…」


希「と、いうことは…ウチと凛ちゃんやね」

凛「希ちゃん!よろしくにゃー!本場のツッコミ楽しみだにゃー!

にこ「一番正統派っぽいコンビね!芸人集団lily whiteの力、見せてやるのよ! 海未「誰が芸人集団ですかっ!」


にこ「よし…組み分けができたところで、早速ネタ作り始めるわよ!いい?これからμ'sは歌って踊れて笑いも取れる、お茶の間の人気者になるのよっ!」

みんな「おーっ!」


ちょっとお時間いただきます!

~にこ、花陽、絵里組~

花陽「コントかぁ…どういうふうに作っていったらいいんだろう…?」

絵里「そういえばにこ、さっき秘策があるって言ってたけど、なんのことなの?」

にこ「ふふふ…絵里、あんた欲しがりさんねぇ~?」

花陽「にこちゃんがすでにお笑いモードに入ってる…!」

にこ「にこの秘策…それはこのDVDよっ!」バッ

絵里「うん?…夏下手男…いらいら…露骨中の露骨…。変なタイトルのDVDばかりね…?」

花陽「これは…!東京03単独ライブDVD!」

絵里「東京03…?」

花陽「東京03とは…ツッコミの飯塚、小ボケの豊本、大ボケの角田からなるお笑いトリオで、キングオブコントでの優勝経験もある有名な芸人さんです!」

絵里「なるほど…つまり東京03というトリオのコントを私達流にアレンジして作ればそれなりのものができるってことね?」

にこ「まぁそういうこと…でもそのやり方はやらないわ」

絵里「え…どういうこと?」

にこ「確かに東京03のコントを元に作れば面白いものができる…でもそれは…花陽?」

花陽「お笑いの流儀に反しますっ!」

にこ「そういうこと」

絵里「あっそう…」

にこ「東京03はウチの妹と弟が大好きでね…DVDを何回も見ては三人で真似して遊んでるの…お陰でにこもすっかり覚えちゃったわよ」

絵里「そういうもんなのねぇ」

にこ「だからこそにこは…東京03のパクリはやらないわ!そんなの妹達に恥ずかしくて見せられないもの!」

絵里「じゃあどうするのよ?」

にこ「参考にするだけよ!東京03になったつもりで…東京03が次に書くであろうコントをにこ達が先に演るの!それこそがにこにコントの基本を叩き込んでくれた…東京03に対する敬意よ!」

花陽「にこちゃん…!」

絵里「ふーん…で、具体的にはどういうコントにするの?」

にこ「それがすぐ浮かんだら苦労しないわよ…」

花陽「うーん…コントコント…どんなコントがいいんだろう…」

にこ「花陽!コントをやるっていうふうに考えてはダメよ!東京03のDVD…あんたちゃんと見たの?」

花陽「はっ…!確かにDVDに収録されている副音声バージョンではコントがどのようにできたかという解説が入ってるけど、東京03の三人はどういうふうなコントをやろうかなんて考え方はしていなかった…!」

にこ「そう!彼らは何気ない日常の生活からコントを得るの!まるでことりが自分の境遇からワンダーゾーンを作詞した時のように!」

花陽「にこちゃん…!」

絵里「ついていけないわ…」

にこ「とにかくどういうコントをやろうかなんて考えてもすぐは出ないわよ!フツーの雑談をしましょフツーの雑談を!」

絵里「フツーって言われてもねぇ…そういえば最近肌寒くなってきたわね」

花陽「そうだねぇ…色々なものが美味しい季節でもあるよね!」

にこ「もう10月も半ばだものね…あ、10月と言えば…絵里、あんたの誕生日10月だったわよね?えーと10月の…」

絵里「21日よ!もう、メンバーの誕生日を忘れるなんて酷いわ!」

にこ「う…悪かったわよ…ちょっと出てこなかっただけよ…」

絵里「全くにこったら」

にこ「ていうかあんた、メンバーの誕生日全部覚えてるわけ?9人もいるのに?」

絵里「あ、当たり前でしょう…!そんなの当然じゃない!にこったら…ふふふ…」

にこ「…!」ピン

にこ「花陽、あんたは?メンバーの誕生日全部覚えてる?」

花陽「うっ…ごっごめんなさいっ!」

絵里「え…?」

花陽「ほとんど覚えてるけどたまにど忘れしちゃったりするから…携帯のカレンダーに登録してお知らせ設定してるの!ちゃんと覚えてなくてごめんなさいっ!」

絵里「あっ…そうなの…まあいいんじゃないそれでも…」

にこ「絵里…あんた、本当に完璧にメンバーの誕生日を覚えてるのね…?」

絵里「う… にこ「取り繕ったりするのいいからっ!正直に答えなさいっ!」

絵里「…完璧には…自信ないわ…ごめんなさい…」

にこ「ふふふ…前からちょっと思ってたことだけど、これではっきりしたわ!」

絵里「な…何が?」

にこ「絵里…あんたは見栄っ張りで格好つけたがりの…典型的角田タイプだということがねっ!!」

絵里「か…角田タイプ…!?」

絵里「角田っていうのはどういう人なの?」

花陽「え、えーと…」

にこ「そんなのはすぐにでも分かるわ!そしてもう気づいてるだろうけど…花陽?」

花陽「花陽は…飄々としているけど何故か常に角田よりひとつ上にいる…豊本タイプ…!」ゴク

にこ「そういうこと」

花陽「ちょっと待って!じゃあにこちゃんは!」

にこ「仕方ないでしょう…やるしかないわっ!にこが飯塚をねっ!」

花陽「できるのにこちゃん!?あんなふうに…角田をひっぱたいたり…怒鳴り散らしたり…時には蹴っ飛ばしたりする飯塚の役を…!」

にこ「やるしかないでしょう!μ'sのためににこは…心を飯塚にして絵里をひっぱたくわっ!」

花陽「にこちゃん…!」

絵里「何やら恐ろしい話になってるようだけど…」

にこ「さてと…イメージは掴んだ…さっそくやるわよ!豊本花陽!角田絵里!」

~穂乃果、真姫組~

穂乃果「真姫ちゃん真姫ちゃん!どういうコントにしよっか?穂乃果が好きなのはね~」

真姫「はぁ…知らないわよ!勝手にしなさいよ!」

穂乃果「真姫ちゃん…本当にコントやりたくないの?」

真姫「当たり前でしょー!なんでテレビに出てまで笑いものにならなきゃいけないのよー!」

穂乃果「そっか…わかったよ」

真姫「…えっ?」

穂乃果「穂乃果達の出番の時は、穂乃果がひとりで喋る!真姫ちゃんは立っててくれるだけでいい!」

真姫「な…何よそれ…」

穂乃果「お笑いもライブと同じだと思う…嫌々やったってきっとダメだと思うから…最初は穂乃果が真姫ちゃんの分まで喋る!」

真姫「…」

穂乃果「それで穂乃果の喋りを聞いて…真姫ちゃんが一緒にやってもいいなって思ったら…その時一緒にやってくれればいいから…!」

真姫「はぁ…」

穂乃果「ね?だから…立ってるだけでいいから…穂乃果と同じステージに立って!お願い!」

真姫「わかったわよ…」

穂乃果「真姫ちゃんありがとう!」

真姫「お笑いやればいいんでしょやれば!」

穂乃果「えっ…?」

真姫「喋らないでずっとステージに立ってるなんて…それこそ恥晒しじゃない!それだったらお笑いでも何でもやったほうがマシだわ!」

穂乃果「真姫ちゃん…!真姫ちゃん真姫ちゃーん!!」ギュー

真姫「もうっ!うるさいーっ!」

穂乃果「じゃあ早速どういうコントにするか考えよう!真姫ちゃんは全然お笑いとか見ない?」

真姫「えっ…えーと…ちょっと前にやってた番組だったら見たことあるけど…」

穂乃果「ちょっと前…?エンタの神様とか? 真姫「あっそれよそれ!」

穂乃果「エンタの神様なら穂乃果も見てたよ!どの芸人さんが好きだった?」

真姫「えっと…あんまり覚えてないけど…」

穂乃果「うーん…エンタの神様といえばー…ドランクドラゴン…インパルス…アンジャッシュ… 真姫「あっそれよそれ!」

真姫「その…アン…なんとかっていうやつは…ちょっと…面白いなって…思ったりも…したかも」

穂乃果「真姫ちゃん…もしかして…」

真姫「何よ?」

穂乃果「お笑いコンビの名前とか言うの恥ずかしいの…?」

真姫「うええっ!別にそんなことないけどーっ!」

穂乃果「だって現に恥ずかしがってたじゃん今!わざとアンなんとかとか言って!」

真姫「恥ずかしがってないーっ!」

穂乃果「じゃあはっきり言いなよ!アンジャッシュ!!」

真姫「ア…アンジャシュ…///」

穂乃果「声が小さーいっ!アンジャッシュー!!」

真姫「アンジャッシュー!!」

穂乃果「アンタッチャブルー!!」

真姫「アンタッチャブルー!!」

穂乃果「アニバーサリィー!!」

真姫「アニバーサリィー!!これ本当にお笑いコンビの名前ーっ!?」

穂乃果「あははっ!真姫ちゃん顔真っ赤ー!」

真姫「うっうるさいってばーっ!」

穂乃果「でも良かったよ!お笑い番組、出るってことになって!」

真姫「何がよー!」

穂乃果「私がまだ知らなかった真姫ちゃんが知れて!真姫ちゃんがお笑い番組なんて見てるとこ、今までだったら想像もできなかったもん!」

真姫「そんなの勝手に想像されたら困るわよっ…」

穂乃果「もし穂乃果がスクールアイドルじゃなく…お笑いで廃校を防ごうと思ってたとしたら、真姫ちゃんはメンバーに入ってくれた?」

真姫「入らないーっ!」

穂乃果「そっか!やっぱり真姫ちゃんとお笑いをやる道は、スクールアイドルをやらなかったら辿りつけなかった道なんだ!そう思ったらやる気出てきたーっ!」

真姫「なによそれー…」

穂乃果「ホノマッキーコント…スタートっ!」

~海未、ことり組~

海未「ふぅ…コントですか…一体どのように作ればいいのでしょう?」

ことり「ねぇねぇ海未ちゃん!さっきの海未ちゃんとにこちゃんのやりとりで気づいたことがあるの!」

海未「はい?なんですか?」

ことり「海未ちゃんは~♪」」

海未「私は…?」

ことり「普段の会話からしてコントっぽいです! 海未「はっ!?ちょちょちょどういうことですかそれっ!?」

ことり「ほらーっ!そういうところそういうところっ!」

海未「そっ…そういうところ…!?」

ことり「その海未ちゃんの~ちょちょちょどういうことですかそれっ!?っていう感じとか、凄いコントの人っぽいの♪」

海未「わ…私の普段の会話が…コントっぽい…!?」フルフル

ことり「すごーい!そうやって自分の掌みつめてるところとか凄くコントっぽ~い!」

海未「嬉しくありませんよ!!えっどっ…どうしたらいいんですか!?すでに普段からコントっぽい私は実際のコントになったらどうしたらいいんですか!?逆にコントの場合はコントっぽくないフツーの ことり「海未ちゃん落ち着いてっ!落ち着いてーっ!」

ことり「普段からコントっぽいなら!もう本番でも普段みたく喋ればいいんだよ!」

海未「普段みたく…ですか…」

ことり「そう!海未ちゃんはお笑い芸人として掛け替えのないものを既に手にしてるんだよっ! 海未「だから嬉しくないですよ!!」

ことり「そうかなぁ~?凄いことだと思うけど…」

海未「ま、まぁ…そうやって言われたら悪い気はしないですけど…///」

ことり「海未ちゃんがいればことり達の組が優勝まちがいなしだよっ!」

海未「別に優勝とかはないんですよ!…でも、せっかくですので最高のパローマンスにしましょう!ことり!」

ことり「うん!」

海未「あっ!ではこういうコントはどうでしょう?」

ことり「えっ!もう思いついたのー?」

海未「まず私が待ち合わせ場所に一人でいるシーンで始まり、ことりが遅れてそこにやってくる…」

ことり「うんうん!」

海未「そして私は、なぜ遅れてきたんですかと尋ねる…するとことりは、ことりと一緒に目覚まし時計さんもお寝坊しちゃったの~とボケる…」

ことり「う、うんうん!」

海未「そして私がなんでやねーんとツッコむ…どうですかこれは?面白く無いでしょうか!?」

ことり「う、うーん…」

海未「お…面白くないでしょうか…」シュン

ことり「にこちゃんがトリッキーって言ってた意味がわかる気がする…」

~希、凛組~

凛「なんでやねーんっ!希ちゃんなんでやねーんっ!」

希「うーん、凛ちゃんはツッコミがやりたいん?」

凛「え?えーっと…でも凛は希ちゃんのなんでやねんが聞きたいから…」

希「じゃあボケやる?」

凛「ボケって言われても…凛ボケてないし難しいよ」

希「なるほどな~…凛ちゃんもツッコミ…ウチもツッコミ…悪くないかもしれんね」

凛「どっちもツッコミ?そんなのおかしいにゃー!」

希「だからいいんや!おかしいから笑いが生まれる…そういうもんや!」

凛「なっ…なるほど!」

希「イメージ的には…全く違う価値観を持つ人達の噛み合わない言い争い、みたいな感じかな~」

凛「例えば?」

希「ポリポリ…ポリポリ…」

凛「?」

希「いやーっカタツムリ美味いわーやめられへんとまらへんわー」

凛「はあっ!?カタツムリ!?カタツムリ食べてるの!?やめなよお腹壊すよ!テレビで見たよカタツムリはヤバイって!」

希「なんでやねんっ!雨が降ったら外に出てカタツムリを食う、それがウチの生活やっ!」

凛「そんなの変だよ!そんな生活習慣は改善するにゃ!」

希「そんなん言うならそっちのほうが変や!だってアンタらワカメ食ったりするやろ!?海に生えてる葉っぱ食べるなんて頭おかしいんちゃう!?」

凛「えっ…!?わかめを食べるのはフツーだよ!だってワカメは食べ物だもん!」

希「だったらカタツムリだって食べ物やっ!」

凛「カタツムリは食べ物じゃないっ!生き物っ!」

希「それ言うたら牛・豚・鶏やって生き物やーっ!…みたいなね」

凛「…はっ!凛いま…コントやってた!?」

希「まー今のは例えやけど、こんな怒涛のツッコミ合いの芸風、悪くないんやない?」

凛「悪くないかもっ!」

希「よし…決まりやね!ウチと凛ちゃんのコンビは…ツッコミがボケとなり、そのボケに更なるツッコミが被ってゆく…ダブルツッコミフォーメーションやっ!!」

凛「ダブルツッコミフォーメーション…」

希「どう?」

凛「かっこいいにゃーっ!!」

希「せやろ?それじゃ早速ネタ合わせ…いっくでーっ!! 凛「いっくにゃーっ!!」


今日はここまで!

絵里「ふぅ…ついにこの日がやってきたわね」

花陽「き…緊張します…!」

にこ「あんた達、準備は万全?」

穂乃果「もっちろん!ねー真姫ちゃん!」

真姫「うー…別に普通よ!」

海未「ことり…私が書いたあのネタで、本当に大丈夫なのでしょうか?」

ことり「大丈夫だよ!自信もって海未ちゃん♪」

希「ウチらは全然大丈夫やんなー凛ちゃん?」

凛「なんでやねーん!」

希「いやそこはなんでやねんちゃうやろ!」

凛「あははっ!ねぇねぇかよちん達はどういうコントやるの?」

花陽「私達はね… にこ「ダメよっ!」

にこ「コントの内容はお互い教え合わないって決めたでしょ!」

凛「ちょっとくらいいいにゃーっ!」

にこ「ダメよ!いい?コントをやってる最中でもちょくちょく他のメンバーのリアクションをカメラに写されたりするの!その時に自然なリアクションが取れるように内容は話しちゃだめ!」

絵里「そういうものなのねぇ」

凛「にこちゃんプロ意識高すぎてうっとおしいにゃー!」

にこ「うっとおしいって何よ!あんた達がわからないから教えてあげてるんでしょ!」

希「まぁまぁ熱くならんと」

海未「そうですよ。そろそろ時間ですし、行くとしましょう」

にこ「そうね…!いい?スタジオ入りしたら目に入る人全てをお客だと思って愛想をふりまくのよ!勿論コントの話もダメ!わかったわね?」

凛「はいはい…」

にく「それじゃあ…いっくわよーっ!」


本番中

穂乃果「それでですね!私が雨やめー!って叫んだら本当にー!」

にこ(うんうん…みんなちゃんと喋れてるわね…)

穂乃果「えっ!あのコーナーですかっ!うわー緊張するなーっ!」

にこ(来たわね…)

にこ「それじゃあさっそくにこ達からやらせていただきます~っ!絵里ちゃん!花陽ちゃん!」

絵里「ええっ!」

花陽「は…はいぃ!」

~にこ、花陽、絵里コント『メンバーの誕生日』~

パチパチパチパチ…

にこ「ふぅー…」

にこ(状況を言葉で説明したりせず演技で見せる…それがにこ達のやり方…)

にこ(足を組み替えたり…)スッ

にこ(携帯をチラチラ見たりして…)チラ

にこ(そわそわしてる感を出す…)モゾモゾ

にこ「はぁ…」ソワソワ


絵里「おはようー!にこ、早いわねー!」スタスタ

にこ「あっ…おはよう絵里…」

絵里「今日も暑いわねー」パタパタ

にこ「そうね…」

にこ(絵里…落ち着いてるわね…)

にこ「…」ソワソワ

絵里「どうしたの?そわそわしちゃって?」

にこ「べっ…別に何でもないわよ」

絵里「そう?ならいいけど…」

にこ「あっ…絵里」

絵里「うん?」

にこ「今日って…何かの日だっけ…?」

絵里「え、今日…?何かあったかしら…?」

にこ「…ううん、何でもない」シュン

絵里「そう…?変なにこね」

にこ「なっ、なんでもないったら…!」

にこ(会場が静かでプレッシャーが…早く笑いのパートにいきたいわ…)

絵里「ふふっ…冗談よ」

にこ「えっ…?」

絵里「にこ、誕生日おめでとう!はいこれ、プレゼント!」スッ

にこ「えっ…絵里…?覚えててくれてたの…?」

絵里「当たり前でしょう?μ'sのメンバーの…仲間の誕生日だもの…忘れるわけないじゃない」

にこ「絵里…」

にこ(さて…腕の見せどころね!)グスッ

絵里「ちょ…どうしたのよー」

にこ「だって本当に…忘れられてたと…思ったから…」スンスン

絵里「…ごめんなさい。にこの驚く顔が見たかったから」ナデナデ

にこ「絵里っ…!」ギュ

にこ(絵里のやつ…本当に大した落ち着きぶりだわ…子供の頃から舞台に立ってた女は違うわね…)

にこ「それにしても絵里!あんたやっぱり凄いわっ!」パッ

にこ(ここでコロっと雰囲気を変える…)

絵里「えっ?何が?」パッ

にこ「だってμ'sのメンバー全員の誕生日をちゃんと覚えてるんでしょ?さすが絵里ね!」

絵里「えっ…いや別にそんなのフッツーでしょー!?当然じゃなーい!ふふっ…あははっ…!」

にこ「いや9人全員分をちゃんと覚えてるってのは凄いわよ!にこだってど忘れしちゃったりすることあるから、携帯のカレンダーのお知らせ機能使っちゃってるもの!」

絵里「あっ…そうなの…まあいいんじゃないそれでも…」

にこ「絵里はちゃんと頭に入ってるのね…本当に仲間のことを自分のことのように大切に思ってる証拠だわ!」

絵里「べっ別にフツーのことだからそんなのふふふっ…いいのよそんなことは…そんなことより聞いたー?テング熱!怖いわよねー!」

にこ「なんで話題そらしたのっ!?なんで急に話題そらしたの今っ!?」ガタ

にこ(伝われ伝われ…)

絵里「べっ別にそらしてないわよ…!」

にこ「…本当にあんた全員の誕生日覚えてんの…?」

絵里「覚えてるわよっ!当然でしょ!」

にこ「じゃあ希の誕生日は?」

絵里「ちょちょちょ何あなた問題出してるのっ!?なんでテストしようとするわけ!?」

にこ(…よしよし…ちょっとはウケてるわ…)

にこ「別にいいじゃないっ!覚えてるなら答えられるでしょ!」

絵里「答えられるわよっ!!6月9日よっ!!」

にこ「ふーん…じゃあ穂乃果は?」

絵里「穂乃果は…真夏でほのかの三文字だから8月3日!」

にこ「覚え方ちょっと工夫してるじゃないのっ!!」

絵里「工夫して悪いの!?工夫しちゃダメなの!?誕生日はちゃんと数字だけで覚えてないと覚えてる内には入らないっていうルールでもあるのっ!?」ガタッ

にこ「うるさいわね…何なのよまくしたててきて…」

絵里「そっちが工夫とか言うからでしょ!悪いことみたいに!工夫の何が悪いのよ!ちょっと工夫しただけでしょ!それがダメなの!?工夫して誕生日覚えることは悪いことなの!?」

にこ「工夫工夫ってうるさいのよ!大した工夫でもないくせに!座りなさいよっ!!」

にこ(絵里もノリノリね…役者になれるわコイツ…)

にこ「…じゃあ、花陽の誕生日は?」

絵里「…えっ?」

にこ「花陽。花陽の誕生日は?」

絵里「んっ…なに?」

にこ「花陽よ!小泉花陽!!μ'sのメンバーの一人のコイズミハナヨ!えっ私そんなに滑舌悪い!?」

にこ(あっウケてる!いま一番ウケてるわ!花陽ってそんなに誕生日覚えられてなさそうなイメージでもあるのかしら…)

絵里「…っあー、それにしてもあっついわねー今日?ねぇ天気予報見た?」

にこ「下手ねっ!もっとうまく誤魔化しなさいよ!!」

絵里「はあっ!?私が何を誤魔化してるって言うのよ!?」

にこ「誤魔化してるじゃない!!花陽の誕生日覚えてないの誤魔化してるじゃない!!誤魔化してないなら花陽の誕生日言ってみなさいよ!花陽の!!μ'sのメンバーの一人の花陽の誕生日!!」

絵里「うるっさいわね!!大声出すんじゃないわよ!!本人入ってきたらどうすんのよ!!」

にこ「ほらぁ!!本人入ってきたらヤバイって思ってんじゃん!覚えてないからでしょ!覚えてないからヤバイんでしょ!!」

絵里「覚えてるわよーっ!!」

にこ(それにしても我ながら思い切ったネタだわ…メンバー内の不仲疑われたりしないかしら…)

にこ「はぁ…はぁ…」

絵里「ふぅ…ふぅ…あら…?にこあなた…」

にこ「何よ…?」

絵里「携帯変えた?ちょっと見せて?」

にこ「変えてないわよ!何あんたさらっとカンニングしようとしてんのよ!騙されないわよっ!!」

絵里「はぁ!?カンニングって何よカンニングって!!」

にこ「しようとしたじゃない!にこの携帯のカレンダー見ようとしたでしょ今っ!サイテーねあんたっ!!」

絵里「サイテー…!?あのねぇ…私今日…あなたの誕生日祝ったんですけどーっ!?」


にこ「…ゴメーンッ!!でもそれはそれじゃんっ!!」

絵里「それはそれって何よ!!」

にこ「どうせあんた花陽の誕生日覚えてないんでしょ!もういいわよ!」

絵里「覚えてるわよっ!どうしてそんなふうに言われなくちゃなんないのよっ!」

にこ「覚えてないじゃないっ!花陽の 花陽「はっはっ花陽がどっどうかしましたかぁ…?」スタスタ

絵里「うわっ!?はっ…花陽…!!」

にこ「うわって何よ!ねぇ聞いてよ花陽!今絵里がね…」

花陽「」

にこ「今絵里が…」

花陽「」

にこ(え…?台本ではここで花陽が…)

にこ「今…絵里がね…」

花陽「」

にこ(にこちゃん今日誕生日だったよねって台詞かぶせてくるはずなんだけど…)

花陽「」

にこ(まさかこの子…トンでる!?えっ…ちょっ待って…どうしよう!?)

花陽「」

にこ(やばっ…パニクりそう…落ち着け落ち着け…えっと…とりあえず話を先に…)


絵里「にこっ…!にこっ…!」

にこ「えっ…どどうしたのよ絵里…」

絵里「今のうち…!今のうちよ!」

にこ「な何が…?」

絵里「今のうちに携帯見せてよっ!」

にこ「はっ?」

絵里「花陽が緊張でトンでる今のうちに携帯見せてよっ!」

にこ「えっ?ちょ…?」

にこ(何言ってんの絵里!?緊張でトンでるとか言っちゃったらもう話がめちゃくちゃじゃない!?)

絵里「もう認めるからーっ!花陽の誕生日覚えてないって認めるから!早く見せなさいよ!」

にこ(でも…)

絵里「ほらっ!花陽が目を覚ます前にっ!誕生日の話になったら気まずいからっ!」

にこ(会場はウケてる…)

絵里「もたもたしないでよ!いまのうちしかないのよ!花陽が緊張でトンでる今のうちしかっ!」

にこ「ふふっww何回言ってんのよ!?」

にこ(こうなったらもうどうにでもなれよっ!)

にこ「どういう世界観なのよいまっ!?」

絵里「世界観とかいいから携帯見せろつってんのよっ!」

にこ「絵里あんた自分のことしか考えてないのね!見なさいよ花陽を!」

花陽「」

にこ「完全に真っ白よ!硬直状態じゃないっ!!」

花陽「」

にこ「なんで花陽そんなにおちょぼ口なのよっwwww」

絵里「確かに悪かったわ…花陽がこんな状態だっていうのに…花陽…大丈夫?」

花陽「う…うん…」

絵里「自分の名前言える?」

花陽「小泉花陽…」

絵里「年齢は?」

花陽「15歳…」

絵里「生年月日は? にこ「ほら言わせようとしてるじゃないっwwww!!やっぱり自分のことしか考えてないww!!」

花陽「1月17日…」

絵里「…あっそうだ~! にこ「あっそうだ~!じゃないわよっ!!」パシッ

にこ「ちょ花陽っ!!いい加減にしなさいよあんた!!いつまで緊張状態なのよっ!!」

花陽「あぅ…」

にこ「もう…どうにもならないかもしれないけどww…なにか言うことはないのっ!!」

花陽「ダッ…」

花陽「ダレカタスケテーッ!!」

にこ 絵里 花陽「どうも、ありがとうございましたーっ!」ペコ


パチパチ… パチパチパチ…

にこ「はぁ…なんとかカタチには…なったのかしら?」

花陽「ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!あんなに練習したのに…!花陽が…花陽が…」

絵里「気にすることないわ。舞台で頭が真っ白になっちゃうなんて、よくあることよ。ましてや私達はプロじゃないもの」

にこ「そうね…まぁあんまり完璧過ぎても可愛くなかったかもね」

絵里「そうよ!アイドルはアレくらいでちょうど良いの!」

花陽「ごめんなさい…ありがとうっ…」

にこ「それにしても絵里…あんた大したもんだわ…」

絵里「ふふっ…舞台の上ならいつでも私は…かしこいかわいいエリーチカ♪」



今日はここまで!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月29日 (木) 13:29:03   ID: AWf_23B0

これはかしこい

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