女「はぁ。土砂降りやでェ…」 金髪妹「oh?」 (13)

自宅


女「ぐぬぬ…!」


金髪妹「はぁい、シスター。今日はまるで般若のようなフェイスね?」


女「ああ、妹ちゃん…」ションボリ


金髪妹「と、思えばサッドね……一体どうしたの?」


女「実はね、お姉ちゃん好きな人に振られたの」


金髪妹「それは……HAHAHA!!」


女「何で笑った」


金髪妹「お気になさらずに」

金髪妹「というか、とてもキュートなシスターが振られるなんて珍しいね。相手はそんなに強敵 ソゥマッチ?」


女「いやね、相手が強敵、というか……社会が強敵というかっ…」


金髪妹「oh?」ハテナ

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金髪妹「シスターは略奪愛に目覚めたのでーす?」


女「確かにそれも社会的にアウトやね」

女「だが違うッ!」


金髪妹「Hmm…、では、どういう恋だったのです?」


女「うーん、あまり言いたくないかな」


金髪妹「ホワァイ?」ナゼ?


女「中学生のあなたには刺激が強すぎるの」


金髪妹「Oh…、でも、今のシスターの格好も充分刺激がストロングよ?」


女「……盲点だった」←パンティ一枚

女「仕方ない、いいよ。妹ちゃんに話すよ私は」


金髪妹「やったぜ。」


女「これはね、私が高校に入ってからの話なんだけど……」


金髪妹「ふむふむ」

*回想 四月の学校


ダダダッ

女「まずい、初日だっていうのに遅刻するーっ!」←制服の下全裸


女「何か目の前に曲がり角が見えるけど誰も居ないよね! ウン!」


ダダッ ドォォォォーーーーンッ!


「あうっ!」    女「ったァ…」




金髪妹「え、ちょっとウェイウェイッ!」

金髪妹「展開が…」


女「いいから黙って聞くの」




女「ってて。大丈夫すか…」


茶髪後輩「いや、駄目です……私はっ…!」


女「えっ!?」


茶髪少女「なーんて。嘘ですよ、ほれ」クルリ

茶髪少女「……この通りっ」ニコッ


女「そ、それなら良かったけど……本当に平気?」


茶髪少女「全然平気ですよー。そちらは?」


女「こっちなんてもう、丈夫なのが取り柄だから!」


茶髪少女「違う、そうじゃない」


女「…?」


茶髪少女「じ か ん !」


女「ーーファッ!?」



女「そこからはもう、お姉ちゃん頑張って走ったのよ」


金髪妹「その地点から学校までのタァイムは?」


女「200m、21秒」


金髪妹「わおっ、さすがシスター!」

金髪妹「それよりも、その茶髪巨乳少女はどうしたんです?」


女「巨乳とは言ってない」

女 (柔らかそうだったけど…)


金髪妹「あー失礼…、その茶髪少女とのその後は?」


女「うん。どうやらその娘はうちの高校の先輩だったみたいでね、会う機会はそうそう無かったんだけど……」


金髪妹「しばしば密会していた……と」


女「そう、次第に仲良くなるにつれて…欲求は膨らんでいったの…」


金髪妹「……オー」

* 高校の屋上


女「先輩!」


茶髪少女「あ、女ちゃん」

茶髪少女「……ふふっ、やっぱり女ちゃんの敬語って絶望的に似合わないねー」


女「だ、だからって先輩にタメはまずいですよ!」


茶髪少女「初めて会った時はお互い今と真逆の立場だったのにね」


女「そのときは、先輩が先輩だって知らなくて…」

女 (身長といい、童顔といい…)


茶髪少女「私もそうだよ? 女ちゃんってなまら大きいからね、上級生かなーって思ったよ最初!」


女「いやいや」←178cm

女「…ところで、先輩?」


茶髪少女「んー?」


女「……あの、今日、ですね…」ドキドキッ

女 (今日こそ言わなきゃ…!)


茶髪少女「どうしたの?」


女「ーーあの、行っても、良いですか……」

女「先輩の家に…!」


茶髪少女「ん、ああ、いいよー! 女ちゃんは前から家に誘おうと思ってたんだよね」


女 (おっしゃァ! Vやねん私ィ!)



金髪妹「え、ちょっと待って?」


女「おい英語は」


金髪妹「あっ…、リローウェイッ!」


女「どうしたの?」


金髪妹「ここまでで話にガールズしか出ていない訳わけど、シスター…?」


女「……まあ、ここからが本題だから」


金髪妹「オー、アイシー。分かったよシスター」


女「……うん」

女「で、まあ私が先輩の家にお呼ばれした、ってところからだけど…」


金髪妹 (まさか。その茶髪少女の父親と…?)

金髪妹 (気になりマース)

* 茶髪先輩邸


女「そういえば、先輩ってバッセン(*:バッティングセンターの略)行きます?」


茶髪少女「あー、たまに行くよー」

茶髪少女「110km/hくらいはスコーン、と行くよ!」


女「本当ですか! あれってコツとかあるんですかね…」


茶髪少女「んー、調子が良いときには結構いくけどねー」


女「調子ですか」


茶髪少女「うん、調子が大事よ、調子が!」

茶髪少女「あ、それよりも…」


女「はい?」

茶髪少女「ここ!」


女「はぇーっ…、すっごい大きい」


茶髪少女「親が無駄にお金持ちだからね…」


女「確かに見るからに気品が漂ってますよね、先輩」


茶髪少女「あははっ、ありがとう!」


ガチャコンッ!


茶髪少女「さあ。入って、どうぞ」


女「あ、お邪魔しまーす…」


茶髪少女「いいよ、上がってー!」

茶髪少女「今日は家に誰も居ないんだあ」



金髪妹「……あの」


女「ん? 何で止めたの…?」


金髪妹「シスター、もしかしてあなたは…」


女「……うん。理解してとは言わないよ」

女「広く知られてるからといって、許容されてる訳じゃないっていうのは、よく分かってるよ」


金髪妹「シスター…」


女「最後まで聞いてよ、妹ちゃん」


金髪妹「……」コクン



ポスン…


女「ふぅ…」フカフカソファ-


茶髪少女「何か飲み物持ってくるからさ、ちょっと待ってて?」


女「あ、ありがとうございます」


……。


女 (……来ちゃった)

女 (本当に来ちゃったよ、先輩の家に!!)キャー

女 (はぁ、ちゃんと打ち明けられるかな…)


ガチャ


茶髪少女「おまたせ。アイスティーしか無いけど、いいかな?」


女「良いですよ、私、アイスティー好きですから…」


茶髪少女「そっか」


トン…


ポスン


茶髪少女「ふうー」

茶髪少女「学校からうちまでって割りと距離あったでしょ?」


女「……そうですね」


茶髪少女「いやー、毎朝大変だよ! もう朝から全力ダッシュ!」

茶髪少女「お陰で脚力なんかついちゃってさー!」


女「……先輩」


茶髪少女「……女ちゃん? えと、どうかした?」


女「あのですね、先輩」


茶髪少女「…?」





女「ーーこのアイスティーに、『睡眠薬』容れました……よね?」


茶髪少女「えっ!」

女「私、分かるんです」

女「『超能力者』なんで」


茶髪少女「……ファッ!?」



金髪妹「ファッ!?」


女「あ、先輩と同じリアクションだね」


金髪妹「いやいや……は?」

金髪妹「シスターはいつからシャブ漬けになったです?」


女「いやいやキメてないって!」


金髪妹「じゃあその常軌をオフロードした発言は何ッ!?」


女「いやいや本当なんだって。私、『超能力』」

女「何か未来予知で先輩に盛られるのが見えたから、ちょっと抗ってみたの。この時。」

女「クリーンな恋愛がしたかったからね」


金髪妹「そりゃ振られますわ」


女「このあとの話……聞く?」


金髪妹「シスターがその人にアックスボンバーされる未来しか見えないけど、聞きマース」


女「セックスボンバーなら危うくされそうだったけどね、うふふ」


金髪妹「やめろや」

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