自宅
女「ぐぬぬ…!」
金髪妹「はぁい、シスター。今日はまるで般若のようなフェイスね?」
女「ああ、妹ちゃん…」ションボリ
金髪妹「と、思えばサッドね……一体どうしたの?」
女「実はね、お姉ちゃん好きな人に振られたの」
金髪妹「それは……HAHAHA!!」
女「何で笑った」
金髪妹「お気になさらずに」
金髪妹「というか、とてもキュートなシスターが振られるなんて珍しいね。相手はそんなに強敵 ソゥマッチ?」
女「いやね、相手が強敵、というか……社会が強敵というかっ…」
金髪妹「oh?」ハテナ
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金髪妹「シスターは略奪愛に目覚めたのでーす?」
女「確かにそれも社会的にアウトやね」
女「だが違うッ!」
金髪妹「Hmm…、では、どういう恋だったのです?」
女「うーん、あまり言いたくないかな」
金髪妹「ホワァイ?」ナゼ?
女「中学生のあなたには刺激が強すぎるの」
金髪妹「Oh…、でも、今のシスターの格好も充分刺激がストロングよ?」
女「……盲点だった」←パンティ一枚
女「仕方ない、いいよ。妹ちゃんに話すよ私は」
金髪妹「やったぜ。」
女「これはね、私が高校に入ってからの話なんだけど……」
金髪妹「ふむふむ」
*回想 四月の学校
ダダダッ
女「まずい、初日だっていうのに遅刻するーっ!」←制服の下全裸
女「何か目の前に曲がり角が見えるけど誰も居ないよね! ウン!」
ダダッ ドォォォォーーーーンッ!
「あうっ!」 女「ったァ…」
*
金髪妹「え、ちょっとウェイウェイッ!」
金髪妹「展開が…」
女「いいから黙って聞くの」
*
女「ってて。大丈夫すか…」
茶髪後輩「いや、駄目です……私はっ…!」
女「えっ!?」
茶髪少女「なーんて。嘘ですよ、ほれ」クルリ
茶髪少女「……この通りっ」ニコッ
女「そ、それなら良かったけど……本当に平気?」
茶髪少女「全然平気ですよー。そちらは?」
女「こっちなんてもう、丈夫なのが取り柄だから!」
茶髪少女「違う、そうじゃない」
女「…?」
茶髪少女「じ か ん !」
女「ーーファッ!?」
*
女「そこからはもう、お姉ちゃん頑張って走ったのよ」
金髪妹「その地点から学校までのタァイムは?」
女「200m、21秒」
金髪妹「わおっ、さすがシスター!」
金髪妹「それよりも、その茶髪巨乳少女はどうしたんです?」
女「巨乳とは言ってない」
女 (柔らかそうだったけど…)
金髪妹「あー失礼…、その茶髪少女とのその後は?」
女「うん。どうやらその娘はうちの高校の先輩だったみたいでね、会う機会はそうそう無かったんだけど……」
金髪妹「しばしば密会していた……と」
女「そう、次第に仲良くなるにつれて…欲求は膨らんでいったの…」
金髪妹「……オー」
* 高校の屋上
女「先輩!」
茶髪少女「あ、女ちゃん」
茶髪少女「……ふふっ、やっぱり女ちゃんの敬語って絶望的に似合わないねー」
女「だ、だからって先輩にタメはまずいですよ!」
茶髪少女「初めて会った時はお互い今と真逆の立場だったのにね」
女「そのときは、先輩が先輩だって知らなくて…」
女 (身長といい、童顔といい…)
茶髪少女「私もそうだよ? 女ちゃんってなまら大きいからね、上級生かなーって思ったよ最初!」
女「いやいや」←178cm
女「…ところで、先輩?」
茶髪少女「んー?」
女「……あの、今日、ですね…」ドキドキッ
女 (今日こそ言わなきゃ…!)
茶髪少女「どうしたの?」
女「ーーあの、行っても、良いですか……」
女「先輩の家に…!」
茶髪少女「ん、ああ、いいよー! 女ちゃんは前から家に誘おうと思ってたんだよね」
女 (おっしゃァ! Vやねん私ィ!)
*
金髪妹「え、ちょっと待って?」
女「おい英語は」
金髪妹「あっ…、リローウェイッ!」
女「どうしたの?」
金髪妹「ここまでで話にガールズしか出ていない訳わけど、シスター…?」
女「……まあ、ここからが本題だから」
金髪妹「オー、アイシー。分かったよシスター」
女「……うん」
女「で、まあ私が先輩の家にお呼ばれした、ってところからだけど…」
金髪妹 (まさか。その茶髪少女の父親と…?)
金髪妹 (気になりマース)
* 茶髪先輩邸
女「そういえば、先輩ってバッセン(*:バッティングセンターの略)行きます?」
茶髪少女「あー、たまに行くよー」
茶髪少女「110km/hくらいはスコーン、と行くよ!」
女「本当ですか! あれってコツとかあるんですかね…」
茶髪少女「んー、調子が良いときには結構いくけどねー」
女「調子ですか」
茶髪少女「うん、調子が大事よ、調子が!」
茶髪少女「あ、それよりも…」
女「はい?」
茶髪少女「ここ!」
女「はぇーっ…、すっごい大きい」
茶髪少女「親が無駄にお金持ちだからね…」
女「確かに見るからに気品が漂ってますよね、先輩」
茶髪少女「あははっ、ありがとう!」
ガチャコンッ!
茶髪少女「さあ。入って、どうぞ」
女「あ、お邪魔しまーす…」
茶髪少女「いいよ、上がってー!」
茶髪少女「今日は家に誰も居ないんだあ」
*
金髪妹「……あの」
女「ん? 何で止めたの…?」
金髪妹「シスター、もしかしてあなたは…」
女「……うん。理解してとは言わないよ」
女「広く知られてるからといって、許容されてる訳じゃないっていうのは、よく分かってるよ」
金髪妹「シスター…」
女「最後まで聞いてよ、妹ちゃん」
金髪妹「……」コクン
*
ポスン…
女「ふぅ…」フカフカソファ-
茶髪少女「何か飲み物持ってくるからさ、ちょっと待ってて?」
女「あ、ありがとうございます」
……。
女 (……来ちゃった)
女 (本当に来ちゃったよ、先輩の家に!!)キャー
女 (はぁ、ちゃんと打ち明けられるかな…)
ガチャ
茶髪少女「おまたせ。アイスティーしか無いけど、いいかな?」
女「良いですよ、私、アイスティー好きですから…」
茶髪少女「そっか」
トン…
ポスン
茶髪少女「ふうー」
茶髪少女「学校からうちまでって割りと距離あったでしょ?」
女「……そうですね」
茶髪少女「いやー、毎朝大変だよ! もう朝から全力ダッシュ!」
茶髪少女「お陰で脚力なんかついちゃってさー!」
女「……先輩」
茶髪少女「……女ちゃん? えと、どうかした?」
女「あのですね、先輩」
茶髪少女「…?」
女「ーーこのアイスティーに、『睡眠薬』容れました……よね?」
茶髪少女「えっ!」
女「私、分かるんです」
女「『超能力者』なんで」
茶髪少女「……ファッ!?」
*
金髪妹「ファッ!?」
女「あ、先輩と同じリアクションだね」
金髪妹「いやいや……は?」
金髪妹「シスターはいつからシャブ漬けになったです?」
女「いやいやキメてないって!」
金髪妹「じゃあその常軌をオフロードした発言は何ッ!?」
女「いやいや本当なんだって。私、『超能力』」
女「何か未来予知で先輩に盛られるのが見えたから、ちょっと抗ってみたの。この時。」
女「クリーンな恋愛がしたかったからね」
金髪妹「そりゃ振られますわ」
女「このあとの話……聞く?」
金髪妹「シスターがその人にアックスボンバーされる未来しか見えないけど、聞きマース」
女「セックスボンバーなら危うくされそうだったけどね、うふふ」
金髪妹「やめろや」
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