安価でRPG(164)
冒険者、それはある者は名声を、ある者は富を、ある者は試練を求めて目指すものである
あなたも同じく目的を持って冒険者になろうとしているのでしょう。この世界に入る前に手続きをお願いします
アナタの種族は次のうちどれですか?選択肢から選んでください↓1性別も一緒にね
・人間(バランスが良い)
・獣人(筋力と敏捷に優れているが、魔力は劣る)
・エルフ(魔力と知能に優れているが、筋力は劣る)
身長は基本的に話しに関わらせないつもりだから、その人の頭の中に任せるつもりだったけど、採用
アナタはエルフです。様々な魔法を使い、知能に優れることで他の種族から一目置かれる存在です
この世界の知能を持つ種族は、基本的に例外なく星からの加護により特別な才能を持ちます。アナタはどの星の加護を得ていますか?
・火の星(炎系の魔法を少し覚えてスタート、筋力に少し補正が入る)
・風の星(風系の魔法を少し覚えてスタート、敏捷に少し補正が入る)
・水の星(水系の魔法を少し覚えてスタート、魔力に少し補正が入る)
・土の星(土系の魔法を少し覚えてスタート、体力に少し補正が入る)
・闇の星(闇系の魔法を少し覚えてスタート、知能に少し補正が入る)
・光の星(光系の魔法を少し覚えてスタート、幸運に少し補正が入る)
あ↓1ね
しまった土あるじゃん
錬金術師になれたわ
闇、忌避されることが多い属性ですが、夜眠るときには優しく包み込み、見たくないモノを見えなくしてくれたりもします
多くの者は闇の持つイメージ通りの存在になってしまいますが、それは逆に闇は全てを受け入れるということです
アナタはどのような存在になるのでしょうか?
ところで、うっかり聞き忘れてしまいましたがアナタの産まれを教えてもらえませんか?
・戦士の家系に産まれた(筋力に少し補正が入ります)
・孤児として親を知らずに産まれた(敏捷に少し補正が入ります)
・魔導師の家系に産まれた(魔力に少し補正が入ります)
・労働者の家系に産まれた(体力に少し補正が入ります)
・学者の家系に産まれた(知能に少し補正が入ります)
・貴族の家系に産まれた(幸運に少し補正が入ります)
>>6あくまでも少しの補正であって、それに決定するわけではないから安心してくれ
魔法の属性も少し付け足すつもりだしさ
そんじゃ安価↓1
色んな所からネタを拝借するつもりだぜ
魔導師、学者が科学への探求の道とするならば魔導師は魔法の探求をする者である
魔導師たちは地方によってはそのまま魔法使いと呼ばれることもあり、研究によって作られた魔法によって自分たちや一般的な人物の生活に貢献している
……もっとも、研究に入れ込みすぎて道を踏み外す者も少なくはないが
魔導師の家計に生まれたアナタは何を目的に冒険者になりますか?↓1
・富の為に(敏捷、体力に少し補正が入ります)
・名声の為に(知能、幸運に少し補正が入ります)
・自らへの試練に(筋力、体力に少し補正が入ります)
・新たなる知識の探求(魔力、名声に少し補正が入ります)
・これといった理由はない(体力、幸運に少し補正が入ります)
おっと、新たなる知識の為の名声の部分は知能と思っといてくれ そんじゃ安価下
魔導師の家系に生まれたアナタは、世界に数え切れないほどに眠っている知識に憧れていました
燃える水が出る山、塩の味がする巨大な湖、いつまでも続くような砂漠……
生まれた時から様々な知識に興味があり、好奇心が旺盛なことが手伝って、周りの静止を振り切ったアナタは晴れて冒険者となりました!
そんなアナタにはこれから数々の喜びや苦難が待っているでしょう!
最後に、アナタの現在のクラスを選んでください↓1アナタの種族、星、生まれ、興味からなれる職業はこちらです
・精霊使い(精霊と対話し、魔力を使い操ることで様々な現象を起こします)
・魔導師(魔法の存在を研究し、実際に扱う集団。科学の考えにも対応するためか、ここから錬金術師と呼ばれる存在に進むものもいる)
・魔本使い(魔本と呼ばれる道具を扱うことによって魔法を扱う存在。アクセサリーを作る技術にも長けている)
魔導師、それはアナタの生まれた家系でもあり、そしてアナタが選んだクラスでもあります
自らを産み、育ててくれた両親。自らに魔法の基礎を叩き込んだ厳しい師匠でもある、アナタが尊敬している祖父
彼らへの感謝の気持ちを片時も忘れることはなく育ってきたアナタは、他の同年代の少年達と比べて恵まれた才能と実力を持っています
そんなアナタのステータスはこちらです
エルフ(♂) クラス:魔導師 ランク�鵺
筋力4 敏捷8 魔力20 体力8 知能20 幸運10
使える魔法 闇魔法レベル2(修練を修めて少し名前が知られるほどの技量の闇魔法)
その他属性魔法レベル1(基本は覚えている程度)
使える武術 なし
持っているスキル 精霊対話レベル1 道具作成レベル1 古代文書解読レベル1 魔力回復レベル1
最後に、冒険が始まる前に覚えたいスキルをこの中から3つ選んでください↓1�・3(一人複数の回答可)
・人間語レベル1 ・獣人語レベル1 ・魔物語レベル1 ・素材解析レベル1
・耐魔力レベル1 ・錬金の心得 ・道具作成レベル2 魔力回復レベル2
・科学の心得 ・古代文書解読レベル2
エルフの森 エルフの里の周辺に存在し、コンパスなどの磁力を扱う道具は効果がなくなり、毎日のように景色が変わっていくため、いわゆるエルフ以外の余所者にとっては秘境として知られている。
エルフ「ふう……まあ、ここまで来れば町までもう少しかな。僕の作った水晶コンパスがちゃんと動いていることが前提だけど」
そんな秘境に、アナタはたった一人で移動しています。本来はまともに動かないコンパスを、動くように作っているあたりかなりの技術を持っているようです
エルフ「……まさか、僕たちエルフと獣人とかが使う言葉が違うなんて思わなかったよ。それを知っていたら、最初から『工芸都市』には行かなかったのにさ」
この少年が着ているローブは少し土で汚れ、荷物もかなり軽くなっていることから、旅を始めてそこそこの時間がたっているようです
エルフ「でもまあ、通じないなら仕方ないか。もうすぐ↓1に着くし、愚痴を言うならそこで言おう」
アナタが目指しているのはどうやら、エルフの言葉が通じやすい都市のようです。一体どこを目指しているのでしょうか?
1、学術都市
2、交易都市
3、魔術都市
学術都市 人間、獣人を含めた亜人、エルフなどが種族関係なく集まり、常に何かしらについて研究をし、意見を交換しあっている。大陸で一二を争う程の規模を誇る『大図書館』があることで有名
しかし、学問を常に探求しているため医学を含めた科学や、魔法などの技術に困ることはないが、食品の味についてはかなり劣っているため一般的な冒険者からは敬遠されることも多い
エルフ「学術都市……魔法だけでなく、僕の持っている錬金の技術も勉強できたらいいな!」
アナタは目を輝かせながら、自分の知る技術を更に昇華すること、自分の知らない未知の知識を身につけること……アナタの冒険の目的である新たなる知識の探求に、この都市は大いに力を貸してくれることでしょう
衛兵「君の種族は……エルフだネ?すまない、私は学が足りないから少しカタコトだが、ここは君の目的に応えてくれるはずだヨ」
エルフ「はい!」
魔導師でもあり、錬金術の知識も持つアナタの冒険が、今!始まりました!
学術都市に不必要な考えは、いかに怠けるかという思考だけである
----とある学者
エルフ「ここが学術都市……やっぱりどの人も、勉強してますって服装をしているなあ」
冒険者でもあり、新たな知識の探求を目的とするアナタは都市についてすぐに驚き、周りを見渡してしまいました。
何気ない建造物の一つ一つが、集落といえばエルフの里しか知らなかったアナタが見てきたものと違っていたからです。
住民「`b@2;cあ@9ウェ8?」
幸いにも、人間の言葉があまり分からないアナタは理解できませんでしたが、住民の言葉を表すのなら、田舎から出てきた田舎者のリアクションについて少しバカにしているといったところでしょう
エルフ「なんだか僕に注目が集まっているなあ……あっそうだ!一応冒険者なんだから↓1に行かなきゃ!」
学術都市のキッチリとした制服のような服装から考えると、少しみすぼらしい汚れたローブを着ているアナタは冒険者として大切な場所に向かうことになりました。
そこはどこでしょうか?
1・旅をする上で大切な、資金を得る依頼を受ける為のギルド
2・言葉が通じない人がいるのは不便なので、別の言語を覚えるために本屋に
3・野宿をするわけにはいかないので、宿の予約をしに宿屋へ
エルフ「普通に考えて、通じない言葉があるのは不便だよね。本屋にいこう」
アナタは、なれていない道を進みながら本屋にたどり着きました。アナタは他の言語を理解はしていませんが、そこは学術都市。エルフの言語を知っていることはここでは案外珍しいことではないので、親切な人に道を尋ねたら簡単にたどり着きました
エルフ「ここが本屋か……やっぱり、里と違って人間の文字ばっかだ」
学術都市の本屋は大陸でも珍しいことに、同じ種類の本でも種族の言語別に分けられているのです。殆どの都市や町は、基本的に一つの種族しか暮らしていないため、一種類の言語しか存在しないのです。もっとも、やっぱり数がもっとも多い人間用の言語が半数をしめていますが
エルフ「本の値段は……こんなにするの!?これじゃあ、宿に泊まることも考えたら、一つしか買えないや……↓1にしよう」
旅をするときに周りの反対を押し切って里から出ていったアナタは、お金をあまり持ってはいませんでした。そうして悩んだアナタは本を買いました
1・大陸で一番数が多い、人間語の本を買おう(人間語レベル1習得)
2・獣人語も興味あるかも。工芸都市は殆ど獣人しかいなかったしな(獣人語レベル1習得)
3・お金なら依頼を受ければなんとかなるさ!野宿も結構良いもんだし、両方買っちゃおう
エルフ「なんとかなるさ、きっと。うん!宿屋が閉まったり、ギルドの受付が終わる前に急がなくちゃ」
アナタは本を買い、少し両方の言語を覚えた後に資金を得るためにギルドに向かいました。今は昼なのでそんなに急ぐ必要はないのかもしれませんが、やっぱり財布が寂しいと少し余裕がなくなってしまうようですね。
エルフ「ここがギルドか……始めてみるけど、里の図書館並みにしっかりしているな。お爺ちゃんから聞いた話しだと、ギルドってお酒臭くて荒くれ者が集まる場所らしいのに」
ギルド……それは冒険者たちが集まり、依頼を達成したことによって貰える報奨金を渡す受付でもあり、依頼を渡す窓口でもあります。大抵のギルドは荒くれ者の冒険者が集まり、騒がしいことから近くに住む住民がいい顔をしないこともあります
エルフ「凄いなー……床も木じゃなくて、大理石で出来てるし。すいません、依頼を受けたいんですけど」
受付「かしこまりました。アナタはここでは知られていないので、渡せる依頼はこれになりますね……おっと、魔法を使えるようですね。それならこれもいいでしょう」
エルフ「受けられる依頼は三つかー……どれにしようかな。↓1にしよう」
・薬草採取の護衛求む
・道具を作って欲しいんだが……
・闇魔法か解呪の能力を持っている奴はきてくれ
エルフ「道具の作成でお願いしまス」
受付「かしこまりました。それでは依頼者の名前と、依頼者の家までの地図をどうぞ」
エルフ「ありがとうございます」
道具の作成に自信を持っているアナタは、この依頼を受けることにしました。実際、道具作成レベル2といったら店を出しても問題はないぐらいの腕前なので、自信を持つのも当然でしょう
エルフ「地図によると……えっ、この大きな屋敷の人が?まあ行ってみよう」
この都市に入って、まだ一日もたっていない冒険者に、少なくともアナタが里で見たことがない程の大きさの屋敷の住民からの依頼を受けることを許されたことに、アナタは少し疑問を感じながら向かいました
『大きな屋敷』 学術都市最大の資金力を持つ、富豪が建てさせた屋敷。この富豪は学術都市に住む学者や魔導師のパトロンとしても有名である
エルフ「地図で見ても大きかったけど、実物は本当に大きいや。こんなところに入っていいのかな?」
召使い「君が依頼を受けてくれた冒険者だね?ところで、君はどの依頼を受けてくれたのかな」
エルフ「道具作成です」
アナタは見たことがない大きな屋敷に戸惑っていると、召使いと思われる服装をしている女性に声をかけられました
召使い「そうか……いや、気にしないでくれ。それの依頼主は私だよ」
エルフ「そうですか」
アナタは、屋敷の召使いである彼女が少し暗い顔をしたことに気にはなりましたが、依頼の話しを進める事にしました。
召使い「今回の依頼で作って貰いたいのは、水晶羅針盤(コンパス)というものなんだ。少しムチャな依頼かもしれないが、エルフの森の薬草は病に良く効くという評判でね。ただ、通常の羅針盤だと磁力で使い物にならないからコレを作って貰いたいというわけさ」
エルフ「……あの、それなら既に持っているんですよ」
召使い「え!?ちょっ、ちょっと見せてくれ!」
アナタはそう言って水晶コンパスを出すと、彼女は驚きながらじっとコンパスを見つめました
召使い「す……凄いな。店で売っているものと変わらないように見える。君の種族はエルフだと思うんだが、出身はどこなんだい?」
エルフ「そりゃエルフの里ですよ」
召使い「エルフの里!?それなら、コレを渡したら君は帰れなくなってしまうんじゃ」
エルフ「いえ、僕たちエルフは本来ハ精霊に道を尋ねながら進むのデ、何も問題はないんですよ」
召使い「そ……それじゃあ、この出来の羅針盤ですら趣味で作るのと変わらないということかい!?きっ…君はもしかして錬金術師か?」
エルフ「いえ、魔導師です」
当然のことを言ったのに、それほど驚くことなのか?とアナタが疑問に思っていたら、彼女は次から次へと質問をしました。
それに答えているうちに、彼女は申しわけなさそうに話しました
彼女はアナタにすがるように話しました
召使い「実は、追加で依頼を受けて欲しいんだ。その前に報奨金を渡さないとな」
エルフ「ありがとうございます……って150gもありマすよ!?宿屋で一番いい部屋に一月は泊まることもできますヨ!?」
召使い「何を言っている。君が渡してくれたモノは本来店で買おうとすると、コレの三倍の金額が必要なんだ……少ないと感じたなら、謝らせてくれ」
エルフ「いえ、充分すぎるくらいです。ところデ、追加の依頼とは?」
アナタは渡された金額が予想以上の値段だったこと、人間達の買うときの値段に驚きながら、追加の依頼について聞きました
召使い「私の両親が変わった呪いを受けてしまってな……同じぐらいの年齢だと思う君に頼むが、薬草採取の護衛か、呪いの解除を頼みたいんだ」
エルフ「呪いの解除……僕はどちらかというと、闇の魔法が得意ですシ、呪いなら薬草よりも光魔法の方が効くと思いますよ?」
召使い「本当に変わった呪いなんだ。依頼を受けてくれたら話す。どちらにしても危険だから、断ってくれても構わないよ」
エルフ「……↓1」
アナタは、どう答えますか?
・僕はその呪いに興味を持ちました。力にならせてください
・わかりました。薬草採取の護衛の依頼を受けます
・すいません。帰らせてもらいます
エルフ「わかりました。護衛の方を受けようと思います」
召使い「ありがとう…!今日出会ったばかりのキミにここまで頼りきってしまって、本当にすまない」
彼女はアナタに向かって深々と頭を下げると、アナタの格好をじっと見ました
召使い「頼んでおいてなんだが……キミ、その装備で問題はないのかい?薬草を取りに行く前に装備を整えてもいいし、私の家の装備を貸すよ?」
エルフ「旅を続けているせいで汚れていますが、これでも立派な服なんですけど……」
アナタは旅を続けてまだ短いですが、早くも使い古された杖に、汚れたローブ、傷だらけの鞄を持って屋敷の前に立っています。それはすなわち、かなりの人に見られているというわけで
住民a「あの人の格好、まるで浮浪者みたいよ�・」 住民b「私あんな人に話しかけられたら逃げちゃうな�・」
エルフ(もしかしてあのときも僕の格好はバカにされていたのかな?)
アナタは自分の服が思っていたよりもみすぼらしく見えていたことに軽くショックを受けながら答えました
エルフ「↓1」
・すいません、やっぱり家に案内してもらえませんか?
・服屋で、服を買おうと思います
・薬草がとれるところは遠いですし、このまま行ってしまいましょう
エルフ「いえ、この格好のまま行きましょう!森までは時間がかかりますし、どうせ汚れますから!」
アナタはヤケクソ気味に答えながら、召使いを引っ張って連れて行こうとします。なぜだかこの場所から離れようとしているように見えるのは、気のせいではないでしょう
召使い「そっ……そうか、それならばいいんだ。失礼なことを言ってしまったね」
エルフ「気にしてませんよ別に。ええ気にしてませんとも」
アナタは小走りで移動していたのもあって、直ぐに都市の外れに着きました。事情を知らない人から見れば、薄汚れた少年が召使いの少女を都市の外に連れ出しているように見えるのかもしれません。
しかし幸いにもアナタを自警団に通報しようとした人はいなかったようです
衛兵「おや?ここから出て行くという事は、依頼か?それとも彼女を連れてどこかに行くのか?」
エルフ「依頼です!」
アナタは体力が人よりも劣っているのに急いでしまっているので、息を切らしても不思議ではないのですが、今は問題は内容です。
アナタと召使いはエルフの森に向かいました
ショックから立ち直り、少し落ち着いたアナタは彼女に質問をしました
エルフ「ところで、呪いに対して薬草を使うと言っていましたが、どういうことなんですか?呪いは光魔法を使うか、教会に治してもらうのが普通だと思うんですが」
召使い「そのことなんだが実はね、父も母も光魔法というか、回復魔法を受け付けないんだよ」
エルフ「そんな……嘘でしょう?アナタは人間ですし、アンデッドから人間は産まれないと思いますよ?」
召使い「アンデッドって……確かに、この説明だとそういう事になってしまうね」
アンデッドを含めて、不死者は生命を産み出せない。それは当然の真理であり、ねじ曲げることはできないと言われています。他に原因が有るとしたら、死後後天的にアンデッドにされてしまうことですが、アナタは彼女にアンデッドを生み出す力も感じず、そもそも学術都市には不死者がいるときの特有の魔力を感じることはありませんでした
召使い「光魔法の回復の力は、回復させる魔力を相手に送り込むことにより回復させる……エルフのキミに話すのは釈迦に説法を説くようなものだろうけどあっているよね?」
エルフ「はい。そもそも、魔力を送り込まなければただ治ってほしいと考えるのと変わりませんよ」
召使い「だよね。私の両親は、例えるならば破裂寸前の風船のような状態にされてしまったんだ。そんな状態で魔力を送り込んだら傷つくだけだ」
エルフ「なるほど……」
人間だけでなく、この世に存在するモノは全て魔力の『容量』というものが存在していて、それを越えるほどに注いでしまったら、例え回復させるという目的で魔力を使ったとしても、水をあげすぎた根っこのように逆効果となってしまうのです。
アナタは当然そのことは知っていましたが、しかし……
エルフ「そんな呪い……聞いたことがない」
呪いというモノは本来相手から生命力や魔力などを『奪う』もの。相手に魔力を『与える』という呪いは聞いたことがありません。むしろ魔力を与えるという分野は
エルフ「そんなことが出来るのは、光魔法を扱う魔導師ですよ」
召使い「……だよね。けど、教会の連中は光魔法を扱う人がそんなことはするわけないとしか言わないし、そのうえ両親は大怪我をしている。だから良く効くと言われているエルフの森の薬草が欲しかったんだ」
エルフ「……魔力の属性自体に良いも悪いもありませんよ。有るのは属性の特徴と、使う人の用い方です」
エルフ(↓1)
アナタは、魔法を扱う魔導師として、そんな呪いをかける存在をどう思いましたか?
・普通は考えられない扱い方をするなんて、凄い
・魔法は自分と使われる存在のためにあるんだ。こんな傷つけることだけを考えた使い方なんて……
・その人は本当に魔導師なのか……いや魔法をちゃんと扱えるのか?
エルフ(普通は考えられない扱い方をするなんて、凄い。光の魔法がそういう用途で扱えるなら僕の闇魔法も……)
アナタが感じたのは、魔法を悪用したことに対する嫌悪感ではなく、純粋な興味
アナタが持つ闇魔法は『吸収』と『操作』が主な用途ですが、この考えを応用すれば……アナタはもう呪いをつけた魔導師については特に印象は持っていませんが、自分の魔法への理解が広がったことを実感しました。
しかしその魔法について考えている姿は召使いにとっては不思議に見えてしまったようです
召使い「……森が見えてきたよ。しかし君以外のエルフもやっぱり好奇心が強いのかい?この話しに嫌悪感や怒りを見せず、考え事をした冒険者は初めてみるよ」
エルフ「いや、むしろ他の皆は里から出てはいけないとか、人間や獣人は凶暴だとか……外に興味を持っていなかったんですよ。僕の師匠もお前にはまだ早いとか言ってきて」
アナタは愚痴を言うように、里のエルフについての話しをしましたが、その顔はどこか懐かしい景色を思い出すような表情でした。自分の生まれ故郷であるエルフの里に近づいているのも原因なのかもしれません
召使い「そうか。護衛を頼んでおいてなんだが、実は私も護身用の武術ぐらいは身につけている。興味を持ったものが有るのなら、少し寄り道しても構わないよ」
エルフ「ありがとうございます!……といっても、この森は近所の見慣れた道みたいなものなんですけどね」
召使い「はは……そうだろうね。にしても毎日のように道が変わるこの森を『見慣れた道』だなんて……凄いね、キミは」
お互いの話しをしたことによって、彼女とアナタは少し距離が縮まったようです
道を教えてくれてありがとう!ところで、この方向は道がないように見えるんだけど?
-----さえない冒険者
エルフの森 エルフの里を中心にするように存在する森で、日によって常にその姿を変え続ける。通常のコンパスは磁力で役にたたず、悪戯好きの妖精に嘘の道を教えられたりする事から行方不明者が増えつづけている
召使い「本来ならキミにもらった水晶コンパスを使って進むはずだったんだが……精霊対話だっけ?凄いね」
エルフ「そうでもありませんよ。僕は魔導師でスが、精霊使いと呼ばレる人たちや、『星』と呼ばれる属性を使う人たちはここでも目をつぶりながら進めるらしいんですよ」
アナタは精霊との会話により、自分が森のどこにいるかが何時でも地図を見ているように理解が出来るようです。精霊対話は基本だけなら、エルフなら産まれたときから使えるので確かに自慢はできないかもしれません。それでも、彼女にとっては凄いとしか思えないことでした
召使い「なるほどね……私にとっては凄いとしか思えないけど」
エルフ「はは……ただ、僕にとってはアナタも凄いんでスよ。今日であったばかりのエルフと普通に会話ができるうえに、僕が作った道具の価値を鑑定してくれた」
召使い「それはありがとう。ただ、こうして話しているうちに薬草を見つけることが出来たね。今のところお互い無事というわけだ」
あいつ病気になったからと医者にいったら入院しやがった。素直に薬草をつかっとけば良かったのによ
----酒場での会話
エルフの薬草 通常の薬草より高い効果を持ち、高値で取り引きされる。特徴としては通常の薬草に比べ葉の色が赤いこと。単純に、上薬草と呼ばれることもある
召使い「今日は運が良いようだね。今のところ魔物に会わずに住んでいる」
エルフ「そうなんですか?僕は魔物がいる道からは遠ざかって移動するようにしているので、そういうことは一度も」
召使い「道が分かるっていいねー」
彼女はあなたの言葉に呆れと驚きが混じったような声で応えました
ガサッ
召使い「!キミは下がって、私の援護を」
エルフ「あっはい」(僕は護衛をしに来たんだけどな)
あなたはいきなり草村から物音がした瞬間に身構えた彼女に驚きながらも、援護の準備をする事にしました。
そんな二人の前に出てきたものとは?↓1
・1地元のエルフ(男か女かも一緒によろしく。エルフとの関係も書いていいですよ)
・2迷い込んだ冒険者(男か女か、あとは職業的なのや種族とか)
・3魔物(種族名もお願いします。なければ勝手に書きます)
猫人「にゃふ�・�・」フラフラ
草村から出てきたのは猫の獣人でした。しかし、足取りはフラフラとしていて様子もどこか普通ではありません
召使い「彼は……私が3日前に薬草採取の依頼を頼んだ人だね。ここら辺ではかなり有名な狩人だよ」
エルフ「そうなんですか、ただ……なにか様子がおかしい気がするンですが」
召使い「彼はこの3日間ほど都市に帰ってこなかったからね。なにかが起きているのかもしれない」
彼女は警戒を解くことはなく、アナタもいつでも魔法を使える準備をしています
狩人「ふぃーひひ!ふぃーひひ!」
召使い「本当に何かがおかしいって……お酒臭!?」
エルフ「あー……これは、アレですね」
エルフ「マタタビ草。虎とか獅子とかのような、猫型の獣人や魔物が臭いを嗅ぐとお酒をがぶ飲みしたような状態になるらしいんです」
召使い「彼は見ての通り猫の獣人だから、効果てきめんだったみたいだね。行方不明者のままにするのは悪いし、このまま都市に連れてってしまってもいいかい?」
エルフ「構いませんよ。こういう状態になったヒトを見つけたら、基本的に森の外に出していましたから」
アナタが召使いの姿の少女と話しているあいだに、猫の獣人はなにやら騒いでいるようです
狩人「わ�・がはいはニャ!ヒック……こ�・こいらでは名のしれた冒険者なんだにゃ�・……そ�・れをお前、連れて行くだなんて吾が輩うお�・…なめすぎなんだにゃ�・」
踊りながら誰もいないところに話しかける姿は、いつの時代も酔っぱらいは面倒くさいということを身を持って証明しようとしているようにアナタの目に映りました
エルフ(いつかお酒を飲むことになっても、あんな風にはなりたくないな……)
召使い「私は、こういうヒトの扱いをあまりなれていないからどう連れて行くかはキミに任せるよ」
エルフ「こういう話しが聞けない人は↓1ですよ」
・少し眠らせて引きずってつれていくんです
・乱暴ですが、気絶させてつれていくんです
・水をかけて正気に戻すんですよ
今回の選択で、アナタの今後の問題の解決法が少し変わります
エルフ「水をかけるんですよ。だいたいのヒトはこれで正気に戻ります」
召使い「いっ意外と原始的な方法なんだね」
エルフ「そうなんですか?他の皆は気絶させたり、眠らせたりした後に重いからと装備を脱がせたりするんです…よっと!」
召使い「そっそうか」
アナタのかけ声と共にどこからともなく狩人の頭上に水が出現しました。当然狩人は水をよけようとしますが…
狩人「吾が輩にそんなモノが当たるとでも……ぶにゃー!」
アナタの知能(20)×水魔法レベル(1)×ランク(2)=40
狩人の敏捷(16)×ランク(2)-酔っ払ったことにより(20)=12
40-12=28 安価の秒数は13 成功です!
狩人「…ヘクチ!わっ吾が輩はいったい!?」
アナタが出現させた水は狩人に直撃し、正気に戻すことに成功しました。狩人の姿が風呂に入った後の飼い猫のように、少し情けなくなってしまいましたが
エルフ「それじゃあ連れて行きましょう。薬草も取れましたし、もう日が暮れてますから」
召使い「そっ…そうだね。今から学術都市に向かうから、キミもついてきなよ」
狩人「アナタは、おじょ……いや失敬、吾が輩を探しに来てくれたのですか?感謝いたします」
召使い「そういうことではないんだけどね。持ち物を見るに、薬草は十分持っているようだ。ありがとう」
狩人「いえいえ、アナタのような方がここにいるという事実だけでも驚けますよ。道に迷った冒険者が再び都市に戻れるというだけで奇跡といえるのに」
エルフ「どうしたんですか?日がくれてしまいますよ?」
召使い「すまないね。彼もそう言っていることだし、早く帰るとしよう」
アナタは自分を視界にいれず、召使い風の少女にやたら話しかけている獣人を不思議には思いましたが、夜が近いこともあって二人を急がせるだけにすませました。
都市までの帰り道の途中、アナタは珍しく植物や景色に気を取られることなく二人と会話をしました
エルフ「ところで、まだ見てはいないんですが、召使いさんって武術のこころえがあるんですよね?護衛役なんて必要ないのでは」
召使い「ああ、そのことなんだが私は利き腕を怪我してしまってね。日常生活に問題はないけど、長時間戦うことは無理なんだよ」
召使いはそう言って右腕を見せてくれましたが、アナタはそれほどにひどい傷か?と疑問に思いました。さっきから彼女と会話をするたびに驚く狩人はいったん無視して、アナタは話しを続けます
エルフ「召使いさんの両親ってどんな人なんですか?」
召使い「まあ学術都市ではかなりの地位の人かな。あと敬語は使わなくて良いよ」
エルフ「わかりまし……わかった。それじゃあ狩人さんはなぜあんな状態に?」
狩人「おまっ…この人を召使い扱いしたと思ったら、今度は吾が輩にいきなり話しをふるのか。まあ、助けてくれたということで多めにみてやろう……さっきはまあ、ありがとう」
狩人「それはここら辺では名が知られる吾が輩が依頼を受けたとき……」
エルフ「いや、もう酔っ払う前後の話しだけでいいです」
狩人「おっお前も結構毒舌だにゃ……」
アナタは旅を始めたばかりでまだ理解はしていませんが、冒険者は本来ランク2にもなると一人前の冒険者として認められ、かなり難しい依頼も受けることが許されるのです。
そんなランク2の狩人がこれだけ自信を持つのも当然といえるのです
狩人「森にたどり着き、水晶コンパスで方角を確認しながら吾が輩に立ちふさがる魔物たちを弓やブーメランで倒し、薬草を取ったときに視界に入ったのは……あのかぐわしく魅力たっぷりなマタタビ草だったのにゃ」
エルフ「なるほど」
狩人はまるで自分の武勇伝を話すように、アナタに自分の活躍を話しますが、やはり先を知っているだけに微妙な感想を持ってしまいます。
酒での失敗を聞いているような感覚でしょうか。しかしアナタが知りたいのはそこではありません
狩人「それを見つけてしまった吾が輩は一つ食べて夢心地……もう一つ食べて良い気分……それが止まらなくなって、てなにをいわせるんだにゃまったく!」
エルフ「す……すいません」
召使いの服をきた少女は、その話しを聞いてかなり引いていますが、アナタはむしろ逆でした
エルフ「そんなに我を忘れるほどの味……狩人さん。マタタビ草ってまだ持ってますか?」
狩人「吾が輩を非難すると思ったら…確かにまだ少し残ってるが……すいません。そんな冷たい目で見ないでください」
召使い「いや……特に気にしてはいないさ…うん、特にね。キミはなにをするつもりなんだい?」
エルフ「やっぱり、こんな話しを聞いたら興味を持つのが普通でしょう?」
好奇心旺盛で、気になったら止まらないアナタはマタタビ草の味などに興味を持ってしまったようです
狩人「そっ、それはいかんにゃ!マタタビ草は我々獣人が食べた場合しか効果は知られていないにゃ!もしかしたらエルフにとっての猛毒かもしれないにゃり」
エルフ「だからこそですよ、毒?関係ありません。もう興味を持ったからには止められないんです!お願いします!」
召使い「キミも意外とネジが外れていたんだね。いろいろと……まあ、こう言っていることだし、頼むよ」
狩人「むむむむむ」
アナタはマタタビ草については獣人を酔っぱらわせる効果であるとしか知りません。だったら食べるなり、宿屋で成分を分析したいというのが好奇心旺盛なアナタの特徴なのです。
アナタは猫人の狩人から一応の忠告を受けていますが、どの行動をとりますか?
・1頼みこんでマタタビ草を食べる(偶数秒失敗、奇数秒は成功)
・2仕方ないので食べないと約束をして、一つ貰えるか頼みこむ(00�・40秒で成功)
・3諦める
・4なんか自由に書いてください(あまりにぶっ飛んだ内容は無条件で1になります)
↓1を書き忘れていた。安価下 失敗してもゲームオーバーにはなんないから気にしないでくれ
エルフ「僕は光魔法も使えるから心配はいりませんよ。そんなに心配なら食べないと約束をしますし、成分を分析するだけですから!」
狩人「む�・…助けてもらってにゃんだが、やっぱり心配だから渡せないにゃ。決して吾が輩が個人的に使うからではないにゃ」
エルフ「そうですか……わかりました!こうなったら、別の日に個人的に取ることにします」
狩人「そんなことするなら今止めても、なんら意味はない気がするにゃ……」
アナタは狩人からマタタビ草を貰えなかったことにかなり落ち込みましたが、そういうことかと諦めました。もっとも、今手に入れることをですが
衛兵「おヤ、君たちカ。夜になるところだっタし、私も配置が変わるところだったよ」
召使い「お疲れさまです」
アナタにとっては少し残念なことが起きましたが、とくに被害もなく依頼を達成したうえに行方不明者を助け出したアナタはこの都市で少し名前が知られた存在になるでしょう
『大きな屋敷』 学術都市でも大図書館の次に大きな規模のこの建物の周辺は、噴水広場と並び冒険者たちの集合場所として利用されている
召使い「今日は本当にありがとう。キミのおかげで、私の両親もまた仕事をできるようになると思うよ。報酬の200gだ」
エルフ「今回もこんなに貰って……いいの?」
召使い「そこにいる行方不明者だった彼も見つけてくれたのと、私の個人的な依頼を受けてくれた気持ちも入っているから、気にしないでくれ」
狩人「本当にかたじけにゃい」
エルフ「それなら遠慮なく」
アナタは今日の一日で350gという宿屋の駄賃どころか、ちょっと小さな家ぐらいなら買って暮らせるぐらいの大金を手にしました。
依頼主からは感謝され、冒険者を助けたという名声は、アナタのこれからの冒険を少し助けてくれるかもしれません。
アナタは夜が近いことや、都市と森の往復という運動をしたことにより疲れたことが重なって宿屋に行くことにしました
エルフ 現在の所持金350gと20s
『宿屋』 冒険者が疲れを取るために存在する施設であって、夜を楽しむための存在ではない
エルフ「ふー……今日はいろいろあったな。都市のは建物は里とは違うし、まだまだ大図書館とか行っていない施設もあるし、勉強することはいっぱいあるぞ!」
アナタはこの都市でまだ見ていない場所。そしてこの都市だけでなく世界のまだ見ぬ知識や景色に思いを馳せながら、宿屋の扉を開けました
主人「いらっしゃいませ!おっ……お客様?申し訳ありませんが、駄賃は払えるのでしょうか?」
エルフ「一番いい部屋も問題なく入れるよ」ジャラ
主人「失礼いたしました。それでは5gになります」
エルフ(いや、別にその部屋に泊まろうとしたわけじゃないんだけどな)
アナタの格好を見た宿屋の主人に、危うく門前払いされるところでしたが、そこは商人。お金を見せれば問題なく入れるようです。
服屋でちゃんとした服装とかにしたのならこういったことはなかったかもしれませんが
服装とのギャップで逆に怪しまれそうだがな
>>75rpgの宿屋は危ない水着を装備したキャラでも金さえ払えば泊めてくれるんだぜ?
エルフ「なんだかんだで、この服も汚れてきたしお風呂も久しぶりだし……楽しみだな」
変態「ふんふふ�・ん」
久しぶりのちゃんとした部屋に期待に胸をふくらませたアナタと通路ですれ違ったのは、女性用の下着を身につけた中年男性でした。
アナタはこの男性を見て察します。この一番高い部屋は、通常よりも高い金額を払うことである程度の自由を与えられる場所だと。
当然ここに泊まるヒトはなにかしら問題がある人ということで……自分もそういったヒトと同じ扱いをされたということです
エルフ(そういえば、この階の部屋は客への扱いではなく、『一番高い部屋』としか書かれていなかったなあ……)
アナタはなにも言われずにこの階へ泊まることになったことを、少し残念に思いましたが、素直に自分の部屋に向かうことにしました
変態「女王様�・!お待たせして申し訳ありませ�・ん」
中年男性が入った部屋で行われることなど知りたくもありませんし、見る必要もありません。アナタは自分の個室に入り疲れを取ることにしました
エルフ「……部屋はちゃんとしているんだな。ベッドが僕しか泊まらないのに、女性用もあるのが不思議だけど、風呂場もあるなんて凄いや!」
一人用の個室なのに、なぜだか二人で泊まれるだけの広さが気になりますが、一番高い部屋だけあって清潔に片付けられているうえに、部屋着も用意されて、お菓子も置かれています
エルフ「この飲み物は……体力回復?宿屋になんでこんなモノが」
純粋なアナタはなぜ置かれているのかは分からずに放っておくことにしました。知識があり、それを生かす知能があっても、アナタにはそういった知識はまだ無いようですね
エルフ「お風呂にでも入ろうかな。本当に久しぶりだから楽しみだ」
エルフ「お風呂も気持ちよかったし、部屋の中にある本も面白い内容が結構あったな。錬金術とか魔法は無かったけど」
アナタは少し味気ない料理を食べ終わった後に、部屋にある学術都市の成り立ちについて書かれた本を読み終わった後、明日に疲れを残さないため眠ることにしました
エルフ「それじゃあ、お休みなさい……」
部屋着に着替えたアナタは、誰もいないのに眠るための挨拶をして眠りにつきます。アナタは今日二つの依頼を達成し、行方不明者を助けたうえに、アナタが里では知ることができなかったことを知ることができました。
アナタの今日の体験は、明日からも続くアナタの冒険に、きっとプラスに働いてくれるでしょう!
道具作成レベル3で
アナタは変えないという選択肢を選びました。それは決して悪いことではなく、そのクラスを更に延ばせるということです
ちなみに、クラスを変えても冒険者としてのランクは変わりません
アナタの現在の状況、そして出来ることを書いておきましょう。
エルフ(♂) ランク�鶚(冒険者として周りから認められた存在。街によってはこのランクが最強の存在)
筋力5 敏捷10 魔力23 体力9 知能23 幸運12
使える魔法
闇魔法レベル3(才能を持つモノが情熱を持って努力をしてもなかなかたどり着けない領域。この領域にたどり着ける存在は間違いなく天才であり、世に力を示せばそれなりの階級にたどり着ける)
炎魔法レベル2
他属性魔法レベル1 錬金術レベル1
使える武術 なし
スキル ・人間語レベル1 ・獣人語レベル1 ・道具作成レベル3 ・精霊対話レベル1
・素材解析レベル1 ・古代文書解読レベル1 魔力回復レベル1
それでは、アナタはそろそろ目覚めるようです。アナタは今日、なにを見てどう行動し、どこに行くのでしょうか。
アナタの冒険が幸運に恵まれることを祈っています。それでは----
エルフ「んん……よく寝たなあ」
アナタは太陽が昇りきる少し前に目覚めました。そしていつも通りの服装に着替えようとしますが……
エルフ「あれ?綺麗になってる……いつのまに……まあ、服の裏に書いた術式は消されていないし、気にする必要はないか」
さすがに一番お金を取るだけあって、いつの間にか旅で汚れた装備はきれいに洗濯をされていて、この街では一日たちましたがようやく。
アナタのエルフ特有の整った顔立ちに相応しい、きちんとした装備になったと言えるでしょう。
……もっとも、オシャレの方面にはあまり興味を持っていないアナタは(なのにバカにされると少し恥ずかしい)使いやすくなったなという感想以外持っていないようですが
エルフ「それじゃあ、今日はどこに行こうかな…うん、↓1にしよう」
・1目的もなく散歩するのもいいよね
・2ギルドではどんな依頼があるのかな
・3やっぱり、大図書館に行こうかな!
・4この都市から出ようかな(都市の名前を書いたらそこに行きます。自由に書いてください)
エルフ「今はお金には困っていないけど、ギルドにはどんな依頼があるんだろうな」
アナタはお金のためよりどちらかというと、自分の好奇心を満たすためにギルドに向かうことにしました。
紳士「おや?エルフを見かけるとは珍しいね。おはよう」
エルフ「!?お…おはようございます」
アナタが部屋から出て通路に入ると、なんと昨日の尋常ではない格好をした中年男性に出会いました。
衝撃的なことに、10人いれば10人は紳士とはこういった格好だろうと思い浮かべる。常識的な、気品あふれる格好をしている。
紳士「しかし、『そういった欲望』が薄いと言われているエルフにここで出会うとはね。珍しいものだ!」
「ハハハ」と爽やかに笑う姿は、マナーを学ぶ人間が見ればこれを手本にするべきだと言われる理想的な格好でした。
しかし、『アレ』を見てしまったアナタは、この男性が自分はまだ理解していない分野を話して勝手に理解して笑っているということを理解しています。
エルフ「そっそれでは!」
紳士「急ぐことはないだろうに…」
朝からとんでもないモノを見てしまった!そう言い出してもおかしく無いぐらいに、アナタは急いで宿屋から出ました。
アナタは早くも、人はそのときの見かけにはよらないと、悪い意味で理解してしまったようです
エルフ「はー…朝から嫌なモノを見ちゃったな」
そう言って宿屋から出たアナタは、民家も含めて殆どの家がレンガでできている学術都市
その都市が今から出ようとしている朝日に照らされて、積み上げられたレンガの茶色が赤に変わる姿をみて、思わず
エルフ「綺麗だな…」
と、口から言葉が出てしまいます。この都市に辿り着いてまだ2日目のアナタは、少し早起きしたら誰でも見れる光景にも感動してしまうようです。
エルフ「嫌なモノを見ちゃったけど、やっぱり早起きの景色はきれいだな」
アナタは、この時間帯にもやっている屋台で少し食べ物を買い、早めの朝ご飯を済ませてギルドにたどり着きました。
エルフ(♂) クラス:魔導師 現在の所持金 345g
ギルド 冒険者が集まるこの施設は、冒険者やその都市の富裕層、貴族から渡される資金で成り立っている。
その変わりに冒険者にはある程度の援助を。そして街の住民からの依頼を受理するのである
エルフ「すいません。なにか、依頼はありますか?」
受付「アナタは……失礼しました。昨日のエルフの方ですね」
エルフ「はい」
どうやら受付は昨日と装備の見た目がだいぶ変わり、相当驚いてしまったようです。まあそんな格好をした冒険者でも変わりなく対応するのは流石といったところでしょう。
……そんな格好の冒険者を依頼主に見せるのはどうかと思いますが
受付「わかりました。依頼はこちらになります」
エルフ「どれにしようかな…↓1を受けよう」
・1呪いから助けてくれないか?可能ならば、エルフの少年も探して欲しい
・2あの素晴らしきマタタビをもう一度
・3水質調査及び、周りの魔物の撃退
・4こんな道具って作れる?
受付「わかりました。依頼主は、この時間帯は噴水広場にいるみたいですよ。昨日渡した都市の地図にも書かれていますから」
エルフ「ありがとうございます」
アナタは、これを依頼した人って、あの人だよなとすぐに分かりました。
受けた理由はやはり、マタタビ草を手に入れる口実になるというのもあるのでしょうか
受付「そうそう。昨日受けてもらった依頼なのですが…」
エルフ「なにか問題があったんですか?」
受付「いえいえ、逆ですよ。むしろその仕事ぶりに富豪様はアナタに興味を持って、富豪様の娘も感謝していると言っていますよ」
エルフ「よかった…」
受付「富豪様の体調がよくなって、私どもギルドの依頼も忙しくなってきました。私からもお礼を言わせていただきます」ペコリ
アナタが昨日達成した依頼は、どうやらこの都市一番の富豪や、ギルド内でも話題になったようです。もう少ししたらアナタの噂が都市で話されることもあるかもしれませんね
エルフ「そっか……今回も、しっかりやってきます!」
受付「よろしくお願いします」
噴水広場 学術都市の住民の憩いの場であり、いわゆるデートスポット。季節によっては近づきたくないヒトもいるかもしれない
「オレは君が好きなんだ!」「ごめんなさい、私こう見えて男なの…」「だからこそだよ」
ーーーーーーーーーどこか可笑しい光景
狩人「誰がくると思ったら、おみゃーさんか。そんなにマタタビ草が気になるのか?」
エルフ「はい!」
狩人「そこまでいうなら吾が輩はもう止めないにゃ。事故責任だにゃ」
目を輝かせて答えるアナタに、しかたないという雰囲気を全身に漂わせながら、狩人は依頼の話しをします。
狩人「おみゃーさんには説明する必要がないから簡潔に言うにゃ。マタタビ草をだいたいこの袋いっぱいになるまで摘んできてほしいんだにゃ」
そういって、この猫人の狩人はアナタに、少し大きめの袋を渡します。とはいってもこれぐらいなら数十分あれば満タンにすることも可能でしょう
エルフ「任せてください」
狩人「吾が輩にも任された依頼があるから、採取できたらまたこの時間帯に噴水広場にくるか、ギルドに袋を渡してくれればいいにゃ」
猫人の狩人は、尻尾を嬉しそうに振りながら話しを続けます
狩人「そういえば、富豪の娘がおみゃーさんを探していたにゃ。気が向いたら屋敷の前に行くといいにゃ。にゃふふ、おみゃーさんの成功を楽しみにしているにゃ」
エルフ「行っちゃったな。僕も早めに向かおうかな」
今の時間帯ならまだ日が沈む前に都市に戻ることができます。森の道を完全に理解しているアナタは、すぐに森に向かいました
エルフ(今回も魔法はあまり使いそうにないな)
衛兵「それでは、無事を祈っています」
エルフ「ありがとう」
道になれているアナタは、二時間ほどかけて森にたどり着きました。精霊との対話により今いる道を完全に把握しているアナタにとっては、ただ散歩をするついでの依頼でしかないのでしょう
エルフ「新しいものはびっくりするほどなかったな……まあ、そんなとこから脱出するために冒険に出たんだから当然か」
アナタは別に、故郷のエルフの里を嫌っているわけでも、家族と争った結果家を出たわけではありません。外の世界に対する純粋な好奇心。それによって冒険者となり、新しい知識の探求を目的とするアナタにとっては、少し退屈な依頼なのかもしれませんね。
普通の冒険者は知らず知らずに魔物の住みかに入ってしまって、魔物と戦闘になったり、そもそもここまで森の道の把握はできないんですが、そこはまあエルフの里に生まれたので仕方のないことでしょう
エルフ「それじゃあマタタビ草も見つけたことだし、↓1」
・1まずは食べてみようかな(成功判定は奇数秒、偶数秒は失敗)
・2あそこまで注意されたんだし、成分を分析するだけにしよう
・3……誰だ?(魔物や種族を自由に書いてください。1や2といっしょに書いても問題はありません)
エルフ「それじゃあ…いただきます!」
アナタは普通のマタタビより一回り大きいこの植物を、特に調理せずそのままかじりつきます。ザクッと音をたて、果汁があふれるこの植物は、それだけ見たら普通に美味しそうなものと認識する人が多いでしょう。しかし
エルフ「……っ!にっ!苦い……それに、ひ(し)たも少ひ痺れてる」
どうやらマタタビ草は、エルフにとっては苦い上に少し神経を麻痺させる効果があったようです。アナタは持ってきた水筒の水を口にふくみ、吐き出すことを繰り返します。
その結果、会話には問題ないのですが、アナタは今日魔法の呪文を唱えることが少し難しい状態になったようです。
闇魔法レベル3→2に下がりました。他の魔法はローブの裏に書いた術式の効果もあって、特に問題なく使えるようです
エルフ「まさかこんな効果があるなんてな……とりあえず、マタタビ草についてノートに書くことが増えたみたいだな。」
アナタは持ち出してきたノートの中の、アナタが描いたマタタビ草の絵があるページを見つけると、少し簡単な補足を書きます
エルフ「……これでよし、と。とりあえず成分を分析するためにもう何個か持って帰るから……なんだ、問題ないぐらいあるな」
エルフ「にしても、僕たちエルフにこれぐらいの毒性なら、人間が食べたらどうなるんだろう……いやいや、流石に試すのはよくないな」
アナタはマタタビ草の採取を終えたあとに、少し物騒なことを考えますが、今のところ実行する気は無いようです。しかし、次にアナタが人間に出会ったときに同じことを考えるかは、別の問題でしょう
エルフ「少し酷い目にあったけど、これも自業自得ってやつなのかな。まあ明日になったら完全に治っているだろうし、都市に戻ろう」
アナタは再び二時間ほどかけて都市にたどり着き、ギルドに向かいマタタビ草を渡しました。
報酬として20g手にしたアナタは、次になにをするか考えているようです。
エルフ(まだ昼だから、宿屋に行く必要はないし↓1でもしようかな)
・狩人さんも言っていたし、大きな屋敷に行こうかな
・服屋で装備を整えようかな。武器屋がないのは少し残念だけど
・もう一度依頼を受けようかな。ギルドにいることだし
・大図書館にいこう!楽しみだなあ!
大きな屋敷 学術都市が持つ技術の全てを持って作られたこの屋敷は、富豪の名前から付けられた正式名称が存在するのだが、あまりにも長すぎて都市の住民だけでなく、名前を付けた富豪本人もメモを見なければ最後まで言えない
エルフ「やっぱり大きいなあ……あっ、あの人だ」
アナタは何度見ても見慣れないであろう、この大きな屋敷を見ながら誰かいないか確認します。どうやら門番と召使いの格好をした少女が会話をしているようです
召使い「……!……だから……しなければならない………………ということだよ」
門番「……?……!?……ほうほう……なるほど!……理解しました!自分!全身全霊をもって、怪しい存在はネズミ一匹通さないようにするであります!!」
なにやら会話をしていたようですが、それも終わったようです。会話を見ていたアナタに気づいた召使いの姿をした少女は、少し嬉しそうに話しかけます
召使い「やあ、キミか。探していたよ」
エルフ「どうも。そういえば、キミのお父さんとお母さんのキズは治ったの?」
召使い「まだ一日しか建っていないから完全ではないけど、流石によく効くと言われているだけあるね。かなり良くなっているよ」
アナタは昨日の依頼に話された、彼女の両親の様子を聞きましたが、彼女の言っていることが正しければ、かなりいい状態のようです
召使い「そんなキミに、父がお礼をしたいといってね。とりあえず、まずはコレを」
エルフ「コレは…紙?……ふむふむ……!すっ凄い!」
アナタに渡されたのは『大図書館・第二、第三階層使用許可証』どうやら大図書館には、一般のヒトには貸し出さない。貸し出せない本があるらしいのですが、コレがあればそういった本がある階層に入ってもいいみたいです
召使い「大図書館には行ったことはあるかい?この許可証があれば大図書館で実験をしたり、寝泊まりしても許されるんだよ」
エルフ「こんなに凄いモノを……ほっ本当にありがとうございます!」
召使い「気にしなくていいよ、私がソレを作ったわけではないしね。あと、普通の口調でいいよ」
エルフ「分かっているけど……でも、凄いよコレ!本当にありがとう!楽しみだなあ、早く行きたいな!」
召使い「気持ちは分かるけど、もう少し話は続くんだよ。私の父が直接キミにお礼を言いたいと聞かなくてね」
アナタにとっては、家が買えるほどの価値を持つ宝石や、どんな財宝を渡されるよりも嬉しい『宝物』それを渡されたアナタは、感極まってしまいますが、話はまだ終わっていないようです
召使い「私の父が、キミにお礼と同時に、頼みごとがあってね。それを伝えたくてキミを探していたんだよ」
エルフ「なるほど」
彼女の父親はどうやらアナタに頼みごとがあるようです。昨日の彼女から聞いた話から考えるなら、やはり呪い関連でしょうか。まったく別の用件の可能性もありますが
召使い「とはいっても、まあ都市を出る前に来てくれれば良いとも話していたから、別に今日でなくてもいいんだけどね。大図書館は本当に楽しいし」
どうやら急がなくてはいいようですが、善は急げという言葉が世の中には伝わっています。アナタにとっての善が、図書館に行くことか、人の頼みを聞くことかは分か「↓1にします」
・1わかりました。道案内をお願いできますか?
・2すいませんが、別の日にします(大図書館に向かいます)
・3何か自由に書いてください
エルフ「わかった。キミの家まで、道案内を頼める?」
召使い「道案内といっても、この屋敷が私の家なんだけどね」
エルフ「え……ここにすんでいるの!?」
アナタは、冒険者として一人ではできないこともあると考えました。それならば、面識のある彼女を誘ってみようと考えたのですが……
召使い「まあ、それでもここは広いからね。門番に案内をさせるわけにはいかないし、私がするよ。」
門番「お嬢様が許可をなさるなら!少年よ!この屋敷に入るという体験を大切にな!」
かなり予想外な出来事が起きたため、少し動揺して言いそびれてしまいました。それに門番の口から気になる単語が出てきますし、アナタは移動しながら話しをしてみることにしました
エルフ「門番さんが、キミをお嬢様と呼んでいたけど……まさか本当に?」
召使い「そういえば、キミには話していなかったね。それにこの格好では仕方ないか」
じっと彼女の姿を見てみると、服装はいわゆるメイド服と呼ばれている姿で、髪は綺麗な栗色を肩に少しかかるぐらいにしか伸ばしていません。
確かに、品というモノを感じなくもありませんが、それはどちらかというと学者がもつそれに近いような気がします。
顔立ちは整っていて、不潔と人に感じさせるような部分は、雰囲気や態度を含めて一つもありません。
しかし、それは『あか抜けている』とか『瀟洒』と呼ばれる人種であって、お嬢様と呼ばれる存在には見えないのが普通でした
エルフ「…………」
召使い「驚かせちゃったかな?とはいっても、三女だし、別に家を継ぐわけでもないからね。キミや他の人が想像するような服装をする必要はないのさ」
エルフ「実は……いや、やっぱいいです」
召使い「どうしたんだい?なにか話しがあるのかな」
アナタはあまりの驚きに言葉を失いかけますが、なんとか話しをしようとして尻込みをしてしまいます。しかし、彼女からの後押しにより話す覚悟を決めました
エルフ「僕は……冒険者で、魔導師をやっている」
召使い「そうだね。ただ、キミが昨日見せてくれた水晶コンパスはまるでお店で売っているのと変わらなくて、私はキミのことを錬金術師だと思ってしまったし、森を歩くキミは精霊使いにも見えたよ」
召使いの姿をした少女は楽しそうに会話をします。大切な思い出をかみしめるように
エルフ「僕は……故郷で得られる知識だけにとらわれないように、新しい知識や景色を求めて冒険者になったんだ」
召使い「昨日だけでも、私の想像がつかなかった技術を見せてくれたんだ。キミがこれから得る知識や、景色は私の想像がつかないもので、そしてその冒険は、今の私が想像できないほど楽しいんだろうね」
彼女は微笑みます。アナタとの思い出は忘れないと答えているように
エルフ「僕は……キミと一緒に旅をしたいと思ったんだ。まだ会って2日しか経っていないうえに、この屋敷にすむような人にこんなことを頼むなんてばかげているけど……コレを言いたくて、キミの頼みをきいたんだ」
アナタはついにその言葉を言いました。一緒に冒険をしたいと。一緒にいろいろな景色を見たり、様々な体験をしようと。彼女から帰ってきた答えはーーーー
召使い「……ッ!……それは、とても楽しい冒険になるんだろうね」
エルフ「……それじゃあ!」
召使い「だけど、キミが冒険にでた理由があるように、私には、屋敷から離れたくない理由があるんだ。……もし、今私と一緒に旅にでたいのなら、諦めてほしい。」
エルフ「……そうですか。でも、仕方ないか」
召使い「うん。仕方、ないんだろうね。もし、私の父に会いたくないのなら、屋敷の出口まで案内するよ」
エルフ「……↓1」
彼女は嬉しそうな表情をしました。しかし、少しの沈黙から返ってきた答えは、拒否。
アナタが新しい知識を得るために冒険にでたように、彼女にも屋敷から離れてはいけない理由があります
その理由とは恐らく、彼女の呪われてしまった両親でしょう。彼らが彼女の心配する状況にあるかぎり、彼女は仲間になることはないでしょう。絶対に
今、アナタがとるべき選択は二つです
・1彼女を仲間にするのを諦め、屋敷から出ていく
・2仲間にするのは別としても、彼女の両親がどんな状況かを見る
・3自由に書いてください
エルフ「……いや、そんなに心配なキミの両親の状態を、見てみようと、思う」
召使い「まあ、昨日の依頼のときにも話しちゃったしね……うん。お父さんはともかく、お母さんはまだ危険なんだ」
エルフ「それじゃあ、キミのお母さんの状態が良くなれば、また考えてくれる?」
アナタは聞きます。ただ拒絶されたのなら諦めもつくでしょう。しかし、先ほどの彼女はあきらかに我慢をしていました。
自分の欲求を抑えるのをよしとして、周りの状況に流されるままーーーー
そんなことを、エルフの魔導師として生まれながら、別の種族が存在し、様々な辛いことが存在する里の外に出たアナタが、見過ごせるはずがなかったのです
召使い「……ありがとう。キミほどの魔導師にここまで誘われることは、私の人生でもう二度と無いことだろうね」
エルフ「そうと決まれば、呪いなんてさっさと吹き飛ばして、キズも治しちゃって一緒に旅に行こうよ!だから、早く様子を見せてほしいな」
召使い「いや、まだ着いていくとは言っていないけど……でも、そうだよね。ここでウジウジしても仕方ないし、今日はキミにお礼をすることが目的だったんだ」
アナタの力強い言葉に、彼女は少し微笑むと、少し進んだ先の扉を開けます。
アナタにお礼をいいたいと言う富豪。ようやくその姿を見ることができるようです
扉を開くと、部屋は屋敷の外から見るときには想像もつかないほど質素な部屋でした。ただ、決して狭いわけでも埃をかぶっている分けでもなく、どちらかというとアナタにとっての読書をする部屋のように、落ち着く部屋といった方がいいでしょう
その部屋の中央に白髪の混じった中年男性が椅子に座っていました。
召使い「失礼します。お父様、この少年が私たちを救ってくれたエルフの冒険者です」
富豪「おお……キミが、昨日の依頼を受けてくれたという。エルフの少年だね?名前を聞いてもいいかな」
エルフ「僕はエルフです。名前はまだありません。名前を付けられる直前に冒険者になりました」
富豪「と……すると。キミはエルフの里の出身で、その年から周りに一人前と評されていたのか……通りで」
どうやらこの富豪は、アナタの名前がないという発言に驚くどころか、むしろ何か納得をしているという雰囲気になりました。
アナタはこの富豪に、なぜエルフの里の風習を知っているか聞きますか?↓1
・聞く
・聞かずに話を進める
エルフ「すいません……僕から言いだしたのですが、なぜエルフの里の風習を知っているんですか?」
アナタの質問に、召使いの姿をした少女も興味深く聞こうとします。アナタが富豪に質問をしなくても、もしかしたら話が終わった後に、彼女から質問をされていたのかもしれませんね
富豪「旧友がそこの出身でね。いろいろと教えてもらったんだよ」
召使い「へえ…」
富豪「その旧友は私より少し年上の魔導師でね…そうそう、今のキミを少し成長させたような感じかな。雰囲気といい、悪いけどわざわざ里から出て行くところといい、似ているねえ」
エルフ「なるほど……」
エルフの里は排他的で、基本的に他の種族は寄せつけず穏やかに暮らそうとしている場所です。そんな場所の風習を話す人物といったらもう
エルフ(お爺ちゃん……か。なんだよ、僕を止めたくせに、ちゃっかり自分は里の外を見てきたんじゃないか。いつも外の話をするからおかしいと思っていたけどさ)
富豪「その旧友とは、年に一度か二度ぐらいだが文通をしていてねえ。もう孫が産まれていて、今はその孫と言い争っているらしい……繰り返すけど、本当に似ているねえ。失礼だけど、エルフは全員似たような顔なのかい?」
アナタの師匠であり、祖父でもある存在は、アナタの冒険を一番最初に止めようとした人物です。そういっていた人がまさか旅をしていたとは……その事実に、少しふてくされそうになったアナタですが、少し興味深いことを聞きます。
エルフ「いえ、流石にひとりひとり違う顔ですよ」
どうやら、まだ確定はしていませんが、アナタの祖父は富豪と文通をしていて、その手紙の中にアナタについて書かれていたようです
富豪「もう少し話を続けよう。その旧友は、『孫は自分以上の才能を持っている!』とか『孫はこの里にとどまらず、広い見識をもってほしい』とか手紙に書いていたのにねえ……」
エルフ「はは…」
富豪「だというのに、いざ旅にでようとするところを見ると『孫が出ていきそうだ!助けてくれ』とか『もうすぐ名前も付けられるから、それまで止める方法を教えてくれ』と書いてね」
召使い「そんなエルフが、君以外にもいたんだね」
エルフ「もしかしたらその人をしっているかもしれない……」
召使い「え」
少し落ち込んだアナタと、返した答えに驚く少女。それに関係なく富豪は話を続けます
富豪「初めて友人と会ったときに名乗る名前を持たなかったのはどこのどいつだ?と返してやったよ。次はどんな内容か楽しみでねえ……お互い、忙しいから全く別の内容になることが普通だけどねえ」
エルフ「……もしかして、その手紙を出したのは、1ヶ月ぐらい前だったりしません?」
1ヶ月前……それは、アナタの旅に最も反対した祖父が、ついに折れて、行くのならば準備を全力でしろと忠告した日です。
もし自分の考えが正しいのならばもはや疑う必要もなく、完全に祖父とその友人のやりとりを聞いていたということになります
富豪「確かにそうだが……よく分かったねえ。もしかして、私の旧友の孫だったりするのかもねえ」
エルフ「孫だったり、するのかも…しれま…せん」
どうやらアナタの祖父は、アナタが思っているよりは厳しくない存在なのかもしれません。
富豪「なるほど……人違いかもしれないけど、世にも奇妙なことも……ッ!?ゴホッ!ゲホッ!……キズが少し開いてしまったね。キミとの話は、久しぶりに楽しめたよ……本当に、昔のアイツて話してる気分だった」
召使い「お父様!……とりあえず、エルフ君って呼ぶね?お父さんの状態が少し悪くなっちゃったから、お父さんを隣の部屋に移した後に、私が本当の用件を話すよ」
召使いの姿をした少女は、自らの父親を隣の部屋に移した後にアナタに本来の用件を話すようです。まあ、アナタの今の目的は、彼女の両親の呪いを治すことなので、本来の用件を聞く必要がない気もしますが……
召使い「お父さんはあの通り、お母さんはもっとひどい状況なんだ」
エルフ「そのキズを治すのに、呪いを解除する必要があるんでしょ?それならすぐに」
アナタが見たとき、彼女の父親は無事ともいっていい様子で、これなら少し不便ですが呪いを解かなくてもいい。そう感じてしまうほどの軽傷でした。
しかし、今のはキズが開いたというよりも、いきなり出現したといった方が良いでしょう
召使い「だけど……今のはキミにも分かっただろう?昨日は言わなかったけど、あの呪いは私が思っていたよりも強力なんだ。それを解除するなんて……」
エルフ「↓1」
アナタは、ランク�鶚の冒険者で、闇魔法が得意な魔導師でもあり、光の魔法が使え、錬金術の知識も持っています。
その魔法という分野についていえば規格外ともいえるアナタのとれる選択肢は、普通の冒険者よりもはるかに多いようです
・1できるよ。やってみせる!……だから、僕を信じて(失敗判定無し。必ず成功)
・2呪いどころか、キズも治してみせるよ(失敗判定無し。必ず成功)
・3呪いを解くだけではない、キズを治すだけでもない。キミの家族をあんな風にした奴も見つけてみせる(成功判定00�・50秒。失敗してもキズと呪いは回復)
・4いや�・確かに無理だな�・とてもじゃないけど無理だな�・(大嘘)
・5自由に書いてください
あ、あとローマ数字と~が文字化けしてるからアラビア数字とひらがなにした方がいいと思う
>>132なるほど、書いてる側からしたら分からないから、助かる
エルフ「できるよ!やってみせる!……呪いも治して、キズも治してキミの家族をあんな目にした奴も見つけてみせるよ」
召使い「……ありがとう。でも、流石に犯人を探すのは自警団に任せてもいいんじゃないかな?」
エルフ「いや、これは僕のーーー魔導師としてのポリシーなんだ」
アナタは力強く話しました。彼女の両親は治してみせると。そして、犯人も見つけだしてみせると
もちろん。理由もなくこのようなことを言うほどアナタはなにも考えていないわけではなく、自らの実力に基づいた自身から来るものでした
召使い「分かった。キミを信じるよ」
彼女は一言そう口に出すと、アナタを彼女の両親が眠っている部屋に入れました
エルフ「……これは」
アナタが入った部屋は、至って普通の、ただ広いだけの寝室でした。怪我人が存在しなければ、ですが
アナタに祖父との思い出を話してくれた富豪。そして、恐らくは彼女の母親であろう女性の周りには、医者と思われる人間が数人がかりで看病しているところでした
医者「お嬢様!何者ですかこの少年は!?早く部屋から出してください」
召使い「いや、この状況に限っていえば医者のアナタよりも、魔導師の方が力になれることは理解しているよね?」
医者「ぐうぅ……たっ確かにそうですが……この少年が魔導師?」
アナタがみるかぎり、アナタを部屋から追い出そうとした医者も、他に看病している人も、よく見てみれば召使いの姿をした少女も
きっと、この部屋に健康な状態の人間はいないのでしょう。ある人の目にはクマが、ある人の腕には包帯が
そして今アナタが治そうとしている二人もーーーー
アナタが見た瞬間に思ったのは、森でこんなキズをつけて倒れている人がいたなあ。という感想でした
この二人のキズは、刃物で傷つけられたというよりも、動物に噛まれ、抉られたといったキズでした。
状態がヒドいといわれた女性はとくにわかりやすいキズ。それに回復の阻害の効果を持つ呪いを付けられたら、先は長くなかったのでしょう
エルフ「……今から、呪いを解くことに集中します。もし集中を乱すようなことをするのなら、今すぐ部屋から出ていってください」
医者「ここには、そんなことをする人間はいないよ。この学術都市で学んだ医術よりも、どこともしれない場所で学んだ魔法の方が役に立つのは悔しいがね」
この医者の言葉は本当なのでしょう。二人を治したいという言葉も、悔しいという言葉もーーー
それでも邪魔をせずに、アナタを信じ、見守るのならばもうするべきことは一つです
エルフ「ーーーそれでは、いきます!」
エルフ「闇の力よーーー我の言の葉に従い、標的の力を我に捧げたまえ!」
医者「わっ!わっ!なんなんだこれは!?」
召使い「私たちの心配は必要ないよ。それに、今はもう彼を信じることしかできない」
アナタが呪文を発した瞬間に、周りの空間からどす黒いナニカが、アナタと彼女の両親を包み込みます。
ゆっくりと動き出すソレが二人から離れてアナタだけを包み込んだとき、二人から呪いが消えたことを証明するように、みるみるキズが治っていきます
エルフ「……あと、少し!」
闇を完全に取り込んだアナタがしたことはキズの治療。エルフの魔導師を含めて、平均以上の魔力を持つアナタの光魔法は、たとえ基本しか身につけていなくても十二分の効果を持つようで
富豪「うう……私は、いったい?」
富豪妻「ーーーあら?どうやら、あの世ではないみたいですね」
先ほど、二人の先は長くないだろうと書きましたが、それはキズが治らなければということ。キズが治ってしまえば、体力の回復を医者に任せれば問題はないでしょう。
アナタは、この呪いを解除することに成功しました!
過剰な魔力を取り込むことにより、アナタの魔力の容量を増やすことにも成功したようです
アナタの魔力23→25に変化しました!
エルフ「……ふううぅ。よかったー」
マタタビ草の効果で、闇魔法に関していえば本調子ではなかったアナタですが、冒険者としての経験が成功に力を貸したようです
しかし、まだ終わってはいません。魔力を取り込んだということは、その魔力をより鮮明に感知できるということ
アナタは当然それをしようとしますが……
エルフ「あれ?なんだこれ?屋敷全体にあるぞ……ってうわあ!」
召使い「ありがとう!ほんとっ…なんて言えばいいのかは分からないけど……!今は、ありがとうとしか言えないよ!」
エルフ「あっ当たっているって!」
魔力探知をしようとしたら、屋敷全体にその魔力があることを探知して驚くアナタに、一番最初に話しかけたのは彼女でした。
初めて出会ったときのような、落ち着いた雰囲気を捨てて年相応に喜び、アナタを抱きしめる彼女の、同年代の女子の中では、少し控えめなモノが当たってしまっているようですが、それには気づいていないようです
エルフ「……問題を少し楽観的に考えていたかもしれない。これはまだ終わりそうにって!?何で他の人も!?」
医者一同「正直、信用できていなかったが、キミは凄い!感動した!」
門番「役目を交代して、旦那様のお見舞いに来たら……自分!感動したっす!」
富豪「なっ……なんなんだこの状況は……」
気を取り直して、控えめなモノが当たりながら、アナタは事実を話そうとしますが、それができるのはしばらく経ってからのことでした
状況が落ち着き、アナタは富豪と二人きりの状況になりました。どうやら、話があるようです
富豪「キミは私の旧友の孫といったね?話しを聞いて納得がいったよ。闇の力を持つエルフは彼以外には聞いたことがない」
エルフ「そうなんですか?今まで普通に使ってきてましたから」
アナタは富豪の言葉に対して、知らない人が聞いたらすっとぼけてるような返答をしますが、事実を言っているのでしょうがありません。
アナタにとっては、他の誰が使わなくても、普通の属性。それが闇魔法なのですから
富豪「ところで、キミは今回の事件の犯人を探そうとしているようだね?そしてそれが解決したら、私の娘と旅にでようとしているとか」
エルフ「はい」
本来、他の家の娘を家からだそうとしていることを、その親から切り出されたら緊張するのが普通ですが、アナタはそうではないようです
エルフ「犯人を探す方法はあります。とはいっても、今は邪魔が入っているので、協力も必要ですが」
富豪「動揺することはなく、むしろ強力を求めるか!アイツの孫らしい。して、方法とは?」
エルフ「ーーーそれは、これです」
アナタが出したのは、白く輝く、光を思わせる結晶。当然それだけを見せたのならば怪しく思われるだけです
富豪「これはなんだね?確かに綺麗だが、それだけではなにも見つけられないよ」
エルフ「いえ、これはアナタたちを蝕んでいた呪い、その魔力の源を結晶にしたものです」
富豪「いつのまに、とでも言っておこう。やはりキミはアイツの孫だ!私の期待を裏切らない」
どうやら、富豪には通じたようです。とはいっても、なにも知らない人間が聞いたら、それになんの意味が有ると聞かれそうですが
エルフ「これを使い、僕の魔力探知の能力と、錬金術の知識で犯人を見つけ出してみせます」
魔力とは、たとえ肉親同士でもひとりひとり明確な違いが存在します。たとえ盲目であっても、魔力探知の能力を身につけることで、声を聞かなくても違いを理解してコミュニケーションをとれるぐらいには。
そして、魔力を出した本人がもつモノを物質として明確に出現させてしまえば、魔力探知の基礎しか身につけていないアナタでも理解することは容易いということです
富豪「わかった。方法があるのなら協力をしよう。試して悪かったね」
エルフ「いえ、これは僕の好奇心からもきているんです。普通では考えられない使い方をする存在。そんな人が、なにを考えてこんなことをしたのか」
純粋な好奇心を持って全ての物事に接するアナタが不思議だと感じたのは犯人。自分では考えられなかった方法でこのようなことをした人物はいったいなにを考えていたのか?
アナタにはそれが気になって仕方のないことでした。
富豪「そうか。やはり好奇心、か。
ところで、キミはこの問題を解決したら、何を求める?私に渡せる範囲でなら考えてもいいよ」
エルフ「↓1」
・1 お礼は必要ありません。昼頃に貰いましたし、さっきなんて魔力も貰っちゃいましたから
・2 それじゃあ、話しを聞かせてくれませんか?アナタの旧友で、僕の祖父のあの人との話しを
・3 娘さんを僕にください!
・4 自由に書いてください
エルフ「それじゃあ、話しを聞かせてください。アナタの旧友で、僕の祖父のあの人との話を」
富豪「……それだけで良いのかい?」
エルフ「はい」
アナタの、あまりにも欲がない要求に、富豪はもうアナタに対して怪しいという感覚が殆ど無くなってしまいました。
この殆どの人が思い浮かべるような、魔導師の代表的な服装のロープを着るようなエルフの少年に力を貸してみようという気分にさせたようです
富豪「まあ、それでは私や妻、そして屋敷の者たちの気がすまないから他に何かを加えるとして……私たちはキミになにか手伝えるようなことはあるかね?」
エルフ「それでは、この屋敷の地図と、都市全体の地図。あとは都市の水道や水源が書かれているモノがあるなら、それもお願いします」
富豪「それは全て私の屋敷に有るものだね。問題なく渡せるよ」
エルフ「よかった……大口は叩きましたが、それがなければ実はもうお手上げでした」
どうやらアナタの考えている作戦には、都市や屋敷の地図はもちろん。水も重要な要素のようです
アナタの話を聞いた富豪は、メイドに要求されたモノをもってこさせ、屋敷の住民も集めます。その作戦が成功するのかはやはり、アナタ次第なのでしょう
エルフ「こことここと……あとここ!よし、できた」
アナタは屋敷の地図はもちろん、都市の水道や、そこから伝わる水源地を一つ一つマークします。
まるで水質調査をしようとしているように見えるアナタに質問をする人も当然出てきます
召使い「これはもしかして……ここの水を取ってきて欲しいってことかな?でもなんでこの屋敷のも?」
エルフ「僕にもよくは分からないけど、屋敷から強く魔力を感じてさ。そこにいるわけはないけど、なにか痕跡があるかもしれないんだ」
召使い「なるほど」
召使いの姿をした少女は、都市の地図に書かれたマークではなく、屋敷についてでした。どうやら彼女はやろうとしていることを理解したようです
エルフ(ただ、いやな予感もするんだよな。今屋敷を調べても、屋敷をほっといても、遅かれ早かれ大変なことになる気がするし……なんだろうこの感覚は)
富豪「それなら、屋敷を良く知っているお前が行きなさい」
召使い「わかりました」 エルフ「↓1」
アナタが屋敷に感じた違和感。アナタの魔力探知が正しく働いているのなら、遅かれ早かれ何かが起きる場所なのでしょう。
そこは罠なのかもしれませんし、時間や条件によって作動するのかもしれません
アナタは、彼女についていきますか?それとも任せますか?
・1お願いします
・2僕もついていきます
・3自由に書いてください
エルフ「僕もついていきます」
召使い「?別に、ちょっとお風呂とかになにかあるか調べるだけなんだけど……それじゃあ、よろしくね」
門番(風呂……もしかして、女性の方もか!?)
門番「あの、自分も!」
メイド「落ち着きましょう」
嫌な予感がしたアナタは、彼女についていくことにしました。それが良い方向に進むか悪い方向に進むかは、まだ分かりませんが。
アナタと彼女は、お風呂場という言葉にやたら反応している門番をしていた青年を無視して、とりあえず向かうことにしました
召使い「ここにはなにもないけど……エルフ君から見て怪しいモノはあった?」
エルフ「なにもないよ。いたって普通のお風呂だね。僕の知っていたモノよりは大きいけど」
召使い「男性用にはなにもないか。ということは、あと三カ所だね。他の所に向かう間に、関係ない話しでもする?」
エルフ「関係ない話し?」
召使い「うん、今日は色々とあったからさ。キミと関係ない話しでもして、気分転換して欲しいと思って」
彼女は色々と言っていますが、要するにアナタと会話をしたいようです。アナタはどんな話題で会話をしますか?
・なんで召使いの服を着ているの?
・お姉さんがいるとか言っていたけど、今どうしているの?
・あの富豪に呪いとキズがついたのはいつ頃?
・ここの屋敷の大きさに対して、人が少ないような気がするんだけど……
・マタタビ草食べてみない?
・いっそ思い浮かんだことを全部話す
エルフ「それじゃあ、会話というよりも質問だけど……キミ、お嬢様だよね?なんで召使いの服を着ているの?」
召使い「この服かい?これはまあ、姉さんや兄さんがこういうのを着せてくるうちに、趣味になったって感じだよ」
エルフ「なっ、なるほど……」
アナタにとっては正直、自分の妹というか家族に、召使いが着るような服を着せる感覚はよく分かりませんが、本人が趣味というのなら心配する必要はないのでしょう
エルフ「それじゃあさ、お姉さんとかは今なにをしているの?自分の親が大変なことになっていたのに」
召使い「一番上の姉さんは、首都の富豪の嫁に出て、もう一人の姉さんは騎士として働いているよ」
エルフ「へー……」
娘が嫁にでるというのは、良く聞く(里で育ったアナタにはあまり分からない感覚ですが)話しですが、騎士になって家から出るとは……
昨日、彼女と森に行ったときに護身用の武術は身につけていると話してくれましたが、案外本格的なモノなのかもしれません
召使い「兄さんも二人いて、一番上の兄さんは取引をするとかいって王都に向かってしまって、もう一人の兄さんは学者になってからは屋敷に顔を出していないね」
エルフ「ずいぶんと色々と違った道に進むんだね」
召使い「お父さんやお母さんが放任主義だからね。ちゃんとしているのなら口を出さないのさ」
エルフ「あれ?その割にはキミと僕はあまり変わらないように見えるけど」
召使い「私は一番最後に生まれた子供でね。期間もかなり空いているから、一番年が離れている兄さんとは13も離れているんだよ」
エルフ「それでも、学者になった兄さんは相当若いんだね」
召使い「騎士になった姉さんはお父さんに、学者になった兄さんはお母さんに似たと言われているね。二人とも、かなりの冒険者だったみたいだよ」
エルフ「もしかしたら、僕のお爺ちゃんと一緒に旅をしたこともあるのかもね」
召使い「確かに、エルフ君のお爺ちゃんも冒険者でお父さんと友達だったみたいだし、そういうこともあったのかもね」
彼女と会話をしているうちに、あの傷つけられていた富豪たちも冒険者だったということを知ります。
……その二人をあそこまで傷つけ、呪いをかけるということは、相手は相当の手練れの可能性がありますが
エルフ「二人は冒険者。しかもかなり有名だったと言うけど、いつごろあんなキズをつけられたの?屋敷も大きさの割に人が少ないしさ」
召使い「うん……やっぱりそこら辺は質問されるよね。お父さんというよりも、この屋敷が襲われたのは5日前かな」
エルフ「5日前?案外近いんだね」
エルフ(それぐらいなら、案外この都市から近いところにいるのかもな。ただ、それならもっと街の噂になっても良いと思うんだけど……)
アナタは考えます。アナタがこの屋敷に感じた魔力の量からして、おそらく犯人は1ヶ月以内に来たのだと。
しかしそれならば、というよりも、どれほどの期間が経っていようがこれほどの大きさの屋敷を持つ富豪が襲われて、街の噂になっていなくては可笑しいとアナタは感じました。
召使い「やっぱり、不思議に思うよね。私たちも、屋敷を襲った理由は見当もつかないし、そもそもアレをヒトと言っていいのかも分からないんだ」
エルフ「人格って……あのキズからして、相手は獣人か魔物使いとかじゃないの?」
召使い「うん。詳しく説明するよ、この女性用のお風呂場を探索しながらね」
召使い「まず、この屋敷は冒険者や学者の宿泊施設でもあるんだよ。とはいっても、エルフ君のようにお父さんに認められるような人だけなんだけどね」
エルフ「その割には、冒険者や学者みたいな人は見かけないけど……?水が少ないな」
アナタは、少女の話を聞きながら女性用のお風呂場を探索しています。一応、最初は断ったのですが、入っている人もいないんだから、気にする必要はないよ。
という彼女の言葉によって入ることを許されました。まあ、アナタがいなければ調査ができないのだから当然といえば当然でしょう
召使い「そして屋敷にいる人が少ないのは、お父さんたちが傷つくような事件が起きて、ある人は怖じ気づいて、ある人は旦那様の仇をとる!とかいって出て行ってしまったんだよ。
……確かに、お湯が少ないね。そもそも、まだお湯をいれる時間帯ではないなんだけどね。沸かしてもいないし」
エルフ「そうか、理由は色々とあるけれど、冒険者がいないのはそういうことだったんだね」
どうやら、浴槽に入っているお湯の量は、屋敷にすんでいる彼女にとっても、住んでいないアナタにとっても違和感があるみたいです。例えるならば、お湯を抜いたのに、意味もなく途中で栓をしめたぐらいの量でしょうか
召使い「そういうことだよ。ちなみに、この屋敷は冒険者の宿泊施設でもあるって言ったけれど、元々はこんなに広くはなかったらしいよ。あっ、エルフ君がいるところは排水口だね」
エルフ「ふーん……いや、なんだかここら辺から、辺な音が聞こえてきてさ。なにかが迫ってくるような」
召使い「!それなら、すぐに離れるべきだ。アイツの姿はまさに、水でできた獣だ」
エルフ「そうなの?それじゃあ、水の出入り口には気をつけた方がいいね」
召使い「あれ?知らなかったの?水をすごく意識していたから、てっきり……」
アナタは彼女の言葉に従い、排水口から離れます。エルフの耳は人間と比べて優れているからか、アナタには聞こえました。
排水口から離れるときに出現した、水が不自然に流れ、止まる音が
エルフ「水というか、水分は魔力が溶け込みやすいからね。痕跡が残りやすいんだよ。話しの続き、いいかな?」
召使い「そっか。それじゃあ、続けるね。この屋敷は、お父さんが冒険者たちを受け入れる形で広くなっていったらしくてね。
……もっとも、事件が起きる前の、人がいたときですら使わない部屋は結構あったから、実はこの屋敷って今はスカスカなんだよね」
エルフ「そうなんだ。それじゃあ、屋敷で働いている人は実は少なかったりするの?」
召使い「まあ、見たことがないからよく分からないけど、多分少ない方なんだろうね」
魔力とは、水に溶け込みやすいもので、そこから痕跡をとられて住居を知られてしまう魔法を扱う存在は、ベテランと呼ばれる存在でもよく起きてしまうことなのです。
そこを睨んだアナタは、相手の魔力を結晶として物質化し、その結晶から作り出した特殊な液体を使うことによって、相手の居場所を突き止めようとしたのです。
『魔力探知薬』ともいわれるその液体は、設定した魔力と同じ性質を含んだ液体と混ぜ合わせると色が変色するのです。魔力に反応するリトマス紙といったところでしょうか
召使い「それで、エルフ君から見て気になるところはあった?」
エルフ「うーん……確かに、あるには有るんだけど……」
召使い「やっぱり、排水口?」
エルフ「うん。ただ、さっきの男の人用のお風呂場では聞こえなかったからさ。もっと別の所にいけば、しっかりとわかるかなと思って」
召使い「なるほど……私には聞こえなかったからな。魔力探知の能力をもっていなくて、エルフ君ほど耳もよくないし……キミの判断に任せるよ」
エルフ「↓1」
排水口から流れる水の音は、アナタにしか聞こえないほど小さいようです。その上、アナタは魔力探知の能力を持ってはいますが、所詮は基本を身につけている程度なので、屋敷全体に犯人と思われる存在と同じ魔力を感じるというだけで、場所によって強弱を感じるほど研ぎ澄まされているわけでは有りません。
排水口から流れる音の大きさからして、アナタの魔法でいきなりなにか行動を起こすことも難しいようです
屋敷の別の場所にいけば新しく怪しいと思う場所を見つけることができるかもしれませんし、できないかもしれません。
アナタは、どのような選択肢をとりますか?
・やっぱり怪しいし、危険かもしれないけど排水口の近くにいってみるよ(成功判定00から20秒まで)
・別の場所にいってみようか
・自由に書いてください
エルフ「別の場所にいこうよ」
召使い「それなら……お母さん用のお風呂場と、お父さん用のお風呂場かな、残りの大きな水がある部屋は。ここから近い、お母さん用からいこうか」
エルフ「なるほど……ところで、水はどこからくんでくるの?」
召使い「『妖精泉』と『古代遺跡』周辺にある滝からかな。そこから水道で水を運んでいるんだ……そういえば、思い出した。屋敷の奥に、貯水庫と呼ばれる部屋があったよ」
アナタは一度、場所を移して更に調べるという結論を出しました。するとどうやら、新しく調べるための候補が出てきました。貯水庫なんて名前なら、一番最初に思いつきそうな場所なんですが……
エルフ「貯水庫?そんな名前なら一番最初に思いつきそうなんだけど」
召使い「そうは言っても名前だけでね。この屋敷の水道は入り組んでいるけど、大きくわけて二つに分けられる。それがさっき話した二つの水源地からなんだよ」
エルフ「水源地が違えば、水道も少し違ってくるということか。僕の里は基本的に井戸から水をくんでいたから、よく分からないな」
アナタは学術都市とエルフの里の文明レベルの違いを知りながら、少し気になることができました。それでは貯水庫はどうなのかということです
召使い「貯水庫があまり使われない理由の一つに、なにかの間違いで、二つの水源地の水が枯渇しそうだったらその部屋の水を使おうと作られたのさ」
エルフ「二つとも枯れることなんて、流石にないんじゃない?」
召使い「私もそう思うよ。お父さんというか、それを計画した人が建ててから気づいたみたいでね。水道は一応屋敷全体に使えるように繋いでいるらしいけど、貯水庫に水を貯めることは無かったらしいよ」
エルフ「せっかく建てたのに勿体ないな……うん?屋敷全体?」
屋敷全体……感じとった魔力も屋敷全体。どうにも偶然には思えません
エルフ「他の水源地からの水道は?」
召使い「当然、屋敷全体だよ。途切れさせる理由なんてないからね」
エルフ「なんだ。まあ普通に考えればそうだけどさ」
召使い「ちなみに、お母さん用のは精霊泉から、お父さんのは古代遺跡周辺からの水道に近い位置なんだよ」
エルフ「うーん……でも、気になるな。↓1に行こうよ」
アナタは確かに貯水庫のことが気にはなりますが、水が貯められたことはないという言葉がアナタの決心を鈍らせます。
妖精に古代遺跡と、なにか気になる言葉もありますし、どうやらどの部屋に向かうかは決めかねているようです。
アナタは、どの部屋に向かいますか? 気をつけるべきは、アナタは水状のナニカが不自然に動く音が聞こえたということです
もしかしたら、アナタの探している魔力の正体は、その場で見つけなければ排水口を通って逃げ出せるのかもしれません
・1貯水庫
・2妖精泉が元の水道に近い、富豪妻用の風呂
・3古代遺跡周辺が元の水道に近い、富豪用の風呂
・4いっそさっきの場所に戻って排水口の前に行く
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