男「もう無理だ…仕事嫌だ…帰りたい…」 (8)

男「…(帰れば楽だ帰れば楽だ帰れば楽だ)」

12時

男「休憩行って来ます。先輩、ちょっと外出ていいですか?」

先輩「おう、時間までに戻れよー」

男「はい」

―――――

男「帰ってきてしまった…」

男「ははは…」

男「よし、ゲームでもするか!」

ヴーッヴーッヴーッヴーッ

男「…電話、先輩からだ」

男「いいや、出なくて」

ヴーッヴーッヴーッヴーッヴーッヴーッ

男「ああああああ!!!」

男「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」

―――――

ピンポーンピンポーン

先輩「男ー!!開けてくれー!!俺だよー!」

男「家まで来るなんて聞いてねえよ…うわわわわ」

男「帰ってくれ…」

ピンポーンピンポーン

先輩「…帰ろう」

午前1時

男「あ、寝ちまってたのか…」

男「メール着てる…」

先輩:どうしたんだ?急にいなくなるから心配したぞ。みんなも心配してる。なんか連絡くれ。

女:お昼から戻ってきたらいなくなってるんだからびっくりしたよー、なんかあるなら相談乗るよ?

男「…ははは、もう戻れるかよ」

―翌日

女:起きてますかー?今日もお休み?メールください。

男「休みじゃねえよもう行かねえんだよ…」

―昼

男「はぁ…インスタントラーメンでも食おう」

―夜

ピンポーン

男「…また来たよ」

女「男ー?私!」

男「女さん…?」

女「ね!開けて!いるんでしょ?」

男「…」

女「私一人だからさ、開けて欲しい」

男「…」

ガチャッ

女「こんばんわ」

男「えっ、ず、ずぶ濡れじゃん…」

女「外、雨降ってるんだよ?知らないの?さては引きこもってたな?」

男「…あがってよ」

女「おじゃましまーす」

男「はい、タオル」

女「ありがと、あとTシャツとジャージでも貸してくれると助かるなぁ」

男「はいはい…」



女「それでさ、その」

男「仕事は行かない」

女「どうして?頑張ってきたじゃん…」

男「もう無理なんだよ…これ以上続けたら頭おかしくなりそうだ…」

女「…確かに今はきついかもしれないけど」

男「わかったような口聞くなよ!!」

女「っ…」

男「お前…結構いい体してんのな」

女「はっ!?急に何言ってんの!?キモいんだけど…」

男「…」グイッ

女「ちょっ!?」

男「…へへへ」

女「ちょっ、やだ、冗談やめてよ…?」

男「もうどうなってもいいや」ガバッ

女「やっ…あっ…ちょっと!!」

男「いいだろ別に、服貸してやった礼くらい」

女「い、意味わかんないって…」

男「はぁ…はぁ…」

女「やめてってば!!!!」

男「あっ…」

女「ひっぐ…」

男「ご、ごめん俺…ごめん!!」

女「…うっぐ」

男「ごめん、あ、あ、えと、ごめん…」

女「…ねぇ」

男「ん?」

女「いいよ」

男「え?」

女「それで男の気が楽になるなら、いいよ」

男「い、いや、その…」

女「さっきまであんなに殺気立ってたのに」

男「…ば、馬鹿野郎」

そして結局、女と一発ヤッた男は、
その後に会社に来ないとこのことをバラすと言われ、
会社へ戻ったのであった。
先輩にぶっ飛ばされたのは言うまでもない

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