男「朝起きたらこんなことに…」

触手:ウネウネ

男「今日学校あるのに…どうしたらいいんだ…」

弟『おにー？ごはんだよ？』
コンコン

弟『おにー？はいるよー？』
ガチャ

男「！！」

男「つっ！」

男（っべーやべーなんて言い訳すればいいんだ…）

弟「おにぃ…？」

男「はっ！
いや、違うんだ朝起きたら急に…」

弟「…？変なこと言ってないで早く降りてきて！
朝ご飯冷めちゃうから…」

男「え…？えいいやあうん。
分かった…」

助かった…
男（何がなんだか分からん
が、弟には見えないようだ…）

修正　読みにくくなってすいません

男「え…？え？い、いや。あ、うん。」

ー登校中ー
オハヨー　ダリー　イソゲッ

男「…」

（どうなってんだ…
家族みんな気づいてなかったし…
ほかの人も気が付いていないようだ）

友「オッス！男！！」

友２「はよ…」

男「お、おう。友、友２。」

友「なんだよー元気ねーなぁー」

友２「朝っぱらから…しけてやがる…」

男「な…なんだよ二人して…」

男「そんなことより、さぁ…」

友・友２「なに？」

男「俺の手…さぁ。」

友２「手？手が何？怪我したの？」
友「どうにもなってないじゃないか。」

友「まったく、ハラハラさせやがって。」バニッ

男「い、いてっ」

友２「しね」

男「なんでだよぉー」
（やっぱ他人には見えないのか…）

先「ここ分かる人ー」

さーんにーいーち　

女「挙手してよー」

男（やはり誰も気づいていないぽいな…）

触手:ウネウネ

キーンコーンカーン

男「ふぃーっ」

女「難しかったねー」

男「おっおう。」

友３「あぁ、男君と女さん」

男「おっ、友３！」

女「今日もまた遅刻～？」

友３「！
　　　男君っ！？て…」　

男「えっ！何？」
（まさかついにバレ…
いや、今まで運が良かっただけだったのか？）

友３「…っいや、手がさかむけてるなーって。
それだけだよ。びっくりさせてごめん。」

男「な、なんだよーびっくりさせんなよ。」

男（よかった…）バクバク

友２「男…」

男「うぇっば！！はい！！」

友２「…大丈夫か？」

男「びびらせんなよ…」

友２「先生が職員室にこいって…」

男「えっ俺なんかしたっけ…」

友２「しらねえよ。
ついてってやるから行こうぜ。
こっちがおこられる…」

男「悪いな…」

女「そういう友３も手に包帯巻いてるけどどうしたの？
大丈夫？」

友３「え？たいしたことないよ。
医者が大げさに巻いただけ。」

友「なんかカッケェ！」

友・女「ははははは…」

友３「フッ…」

先「…ていうわけだから。頼んだぞ。」

男「はい。分かりました
失礼します」ガララピシャ

友２「…何だった？」

男「ただの委員会についてのことだった。
わざわざありがとうなー」

友２「いや、別に…
ちょっと心配だっただけだし…」

男「友２は大げさだなぁ。」

友２「うるせぇ。先いくから。」

男「あ…」

友２「…」スタスタ

男「…行っちまいやがった…」

男（それよりコイツ、どうしようかなぁ…）

触手:ニュルニュル

キーンコーンカーン

男（ふつうに終わったな…）
触手:ウネウネ

男（今日はいつもより疲れた気がする…）キィキィ

女「あっ男ー」

男「あ…女…じゃあ、な」

女「う、うん！じゃあねー」

男「…」フラフラ

女「…なんか、疲れてたな…
まぁ、明日でいいか…」

ー男宅ー

男「ただいま…って誰もいない…」

ー男部屋ー　
男「ふー疲れた…」ボフッ

触手:ヌラヌラ

男「…」

男（コイツ…）




男「切っちまおうか」

触手:！？

男「さすがにハサミじゃ切れないだろうな…
包丁で切ろう。台所にあるよな。」ギッギッ

ガチャ

弟「ただいまー」

男「お、おう！お帰りー」
（見えてないよな）

弟「あれ…包丁握ってどしたの？」

男「い、いや気にしないでくれ。」

弟「料理？手伝うよー。
手、洗ってくるからね。」パタパタ

男「そんなんじゃねーよ。
…ったく
まぁいい…早く切っちまおう」

触手:！！

弟（兄ちゃん何作るんだろー）

男「よし。
…今更だが、神経とかつながってないだろうな？」

弟（さっきから何ブツブツ言ってんだろ）　

男「…
しかし・・・・
受け止めるぞっ・・・・！
この痛み・・・・・・・・
恐ろしさをっ・・・・・！
目はつぶらないっ・・・！」

男（つぶらないっ・・・・・・・・！）

触手:ぬぷっ

男「おぉっ！？
…引っ込みやがった…」

弟「にいー何つくるの？」

男（その手があったか…）

弟「にい？どうしたの？手を見て。
まさか切っちゃった？」

男「あ、あぁ違う違う何でもない。
俺は味噌汁作るから弟は米研いでくれ。」

弟「はーい」

弟「いただきまーす！」
男「いただきます。」

弟「味噌汁美味しいよ！」ズズ

男「有り難う。弟の炊いたご飯も美味しいよ。」

弟「えへへー」

男（まぁ、とりあえず今日はやめとこうー）

妹「…ただいま」ガチャ

弟「あ！ねぇちゃん！お帰り～」

男「おい。門限過ぎてっぞ。」

妹「…」スタスタ

男「…」

弟「ね、ねぇちゃん！今日は一緒に食べよ？
今日はね、味噌汁とご飯とアジフライだよ！
味噌汁はおにぃが作ってね。
ご飯は僕が炊いたんだよ…」

妹「…」

弟「ね、」ガシャッ

弟「あ…」

男「！」（ごはんがー）

弟「ご飯がぁ…」ジワァ

妹「きめーんだよ男の癖にナヨナヨしやがって
男にベタベタ…ホモかよテメェ…」

弟「ねぇちゃん…」

弟「うぅ…」カチャカチャ

妹「そういうのが気持ち悪いんだっていってんだよ！」

男「おいっ！妹！いい加減にしろ！
弟はただ家族思いなだけだぞ！
現にお前のことだって心配して…」

妹「…」スタスタ

男「妹！今日という今日は…」
弟「お兄ちゃん！」

男「！弟…」

弟「もう…いいよ。
片づけ手伝ってくれる？」

男「弟…
…わかったよ。」

ジャー
男「…」
弟「…」キュッキュッ

男（妹…昔は明るくて元気だったな。
今も元気そうっちゃそうだけど…
弟とも仲良かったし姉ちゃんとも…
よく一緒に砂場で遊んだり
春は原っぱに放つんで家に持ち帰って飾ったり
夏はプールに入ったりキャンプしたり
秋は公園でみんなで金出し合って焼き芋買って食べたり
冬はかまくら、雪見ウサギ、雪だるま…理想的だったんだな…）

男「フフッ」
弟「！？」びくんっ

弟「ど、どうしたの？」
（たまにこういう事あるな兄ちゃん…）

男「あっごめんごめん、
ちょっと昔のこと…」

弟「ねぇちゃんの事？」

男「ま、まぁ。そうだよ。」

弟「…」

男「なんで…あんな曲がっちまったのか…
昔はもっと良い子だったのにな…」

弟「いまでもそうだよ…」

男「は？」

弟「今でも良い人だもんっ！」

男「‥！」

弟「今日だってちゃんとただいまって言ってくれたし！」

男（弟…）

弟「今日たまたま疲れてただけかもしれないし…
だいたいが僕の態度が悪かっただけだし…！」

弟「だから…だから今でも」

男「弟。」

弟「…ごめんなさい‥」

男「どうして謝るんだ‥兄ちゃんが悪かったよ…」

弟（そういえばどうして僕
さっき謝ったんだろう…）

男「そうだな、今日が悪いんだ…
だから朝になったら妹も元どうりだ！」

弟（難解すぎ…
ときどき変なこというよな…にいちゃん）

男（まぁ朝って明日の朝とはいってないけど。）

男「じゃあこの話、終わり！」

弟「うん！」

妹「あの…」

男・弟「え？」

妹「お風呂洗っといたから！
勝手に入ればっ！？」

男「あ、あぁ…」

弟「ありがとう…」

妹（あ～いっつもそう！
何で素直になれないの？病気的よ！
今日だって盛大にやっちゃったし…
おにーちゃんに怒鳴られたし…）
妹「はぁ…」

妹「今日はたまたま電車に乗り遅れただけなのに…」ゴロン

…で　　　…まった‥ろうな…

妹「ん？」

弟『良い人だもん！』

妹「うわ…なに考えてんのコイツ‥
マゾもいいところだわ…
ってだめだめっ
もーなんでひねくれた考え方でしか捉えられないのー？私は！
せっかく弟ちゃんがかばってくれてんのにー！」

妹（まぁコイツもコイツで白々しいけどな…）

妹「って！じゃなくて！」

妹「まぁ…色々迷惑かけたし…風呂でもいれてやるか。」