スマホ「あ、ご主人様お出かけですか?」 (16)

俺「ああ、ちょっとコンビニにな」

スマホ「私も連れてってくださいよ」

俺「飯買ってすぐ帰ってくるだけだから別にいいって」

スマホ「お金はどうするんですか?」

俺「いくら電子マネー主流の社会ったって、みんな小銭くらい携帯してるさ」

スマホ「酷いです……契約の時に、ご主人様『出かけるときはいつも一緒だからな』って囁いてくれたじゃないですか」

俺「そんなことは言ってないぞ……」

スマホ「うわぁん、私捨てられてしまうんだわ……」

俺「仕方ないな。一緒に行こう」

スマホ「はい!ご一緒します!」

俺「ああ、ちょっとコンビニにな」

俺「私も連れてってくださいよ」

俺「飯買ってすぐ帰ってくるだけだから別にいいって」

俺「お金はどうするんですか?」

俺「いくら電子マネー主流の社会ったって、みんな小銭くらい携帯してるさ」

俺「酷いです……契約の時に、ご主人様『出かけるときはいつも一緒だからな』って囁いてくれたじゃないですか」

俺「そんなことは言ってないぞ……」

俺「うわぁん、私捨てられてしまうんだわ……」

俺「仕方ないな。一緒に行こう」

俺「はい!ご一緒します!」

スマホ「せっかくですから、近所でまだ行ったことのない場所に行ってみましょうか。……○○公園なんていかがでしょう?」

俺「じゃあ、そこまで走ってみるか」

スマホ「道案内は、私にお任せくださいね!」

俺「はぁ、はぁ、はぁ……」

スマホ「お疲れ様です。到着しましたよ」

俺「んー、なるほど。確かに爽快感があるなぁ」

スマホ「そうでしょう。ところで、今の時期、この公園では桜が見どころなようですよ」

俺「お、あれか。人も結構いるし、桜も満開だ」

スマホ「…………」

俺「どうした、急に黙っちゃって」

スマホ「いえ……差し出がましかったのではないかと……」

俺「今更だな。それに、こんなに綺麗な物を見せてもらったんだ、文句なんかあるものか」

スマホ「そうですか……」

俺「そうだとも。あんな薄暗い部屋で、一日中ごろごろしてるより、よっぽど有意義な休日の使い方だよ。ありがとな」

スマホ「そういってくださると、私も嬉しいですね」

俺「さあ、帰ろう……帰りは歩きだ。流石に足が痛い」

スマホ「了解しました 到着時間を再計算しますね」

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