アナウンサー「大きな隕石が地球に向かっています」 (22)

地球で一番偉い人「もう打つ手がありません。これは地球の終わりです」

地球で一番偉い人「みなさん、人類は最後のときを迎えたのです」

地球で一番偉い人「静かに祈り、皆で終わりを迎え入れましょう」

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母「そんな…」カラン…

父「地球が…」コロン…

兄「終わる…?」カラン…

俺「…」


俺はニートだ。

大学受験に失敗し、浪人したものの、そのまま勉強を全くと言っていいほどしなかった

できなかったのだ

当然その年の受験も失敗、大学を諦め、父と母の脛を齧りいきるクズを体で表したような人間

それが俺だった

どうせ生きてても何もいいことのない人生、今更終わろうがどうでもいいことだった

元より終わっているような人生、むしろ隕石などこっちから迎え入れてやりたいくらいだ

兄も父も母もどうでもよかった

ただ一つ気がかりがあるとすれば…

妹「ヒック、エグエグ…」

妹の存在だった

こいつはまだ10歳だ

俺のようなダメ人間とは違う

明るい未来を歩くべきいい子だった

こいつだけは生きていて欲しい、大人になったこいつをみたい、そう思っていた

だがそれも叶わぬ夢…俺にはどうしようもないことだった

もういいや…[田島「チ○コ破裂するっ!」]して寝よう

寝てる間に地球が滅んでいればそれでいいや

そう思って俺は電気を消し、布団に潜った




………なんだ、やけに部屋が明るいな

電気は消したと思ったが…

俺が布団をめくり光の原因を確認しようとしたときだった

??「俺くん!おはようシコ!」


そこにはみたことのない生き物が居た

例えようもない形をして居たが、言葉を喋るようだ…って

俺「なんだお前は!!」ビクッ

??「拙者めちゃシコ妖精のシコぽんだシコ!」

シコぽん「俺くんに地球を救って貰いたくてここにきたシコ!」

俺「俺が…地球を…?」

シコぽん「そうシコ!」

シコぽん「このシコぽんミラージュを使って隕石を破壊するシコ!」

俺「シコぽん…ミラージュ?」

シコぽん「そうシコ」

俺「シコぽんミラージュ…だって!?」

シコぽん「そうシコ!」

俺「一体どうすればいいんだ?」

シコぽん「このシコぽんミラージュは簡単に言えば俺くんのシコパワーを強力にすることができるものメポ!」

俺「俺のシコパワーを…」

シコぽん「俺くんには救いたいものがあるクル?」

俺「俺の…救いたいもの…」

俺「妹を…妹を救いたい」グッ

シコぽん「ならその気持ちを強く持つシコ!それが地球を救う鍵になるシコ!」

シコぽん「もう隕石はそこまで迫ってるシコ!さあ早く!」

俺「わかった!」

俺「急がなきゃ!」ダッダダダダダン

母「俺!どこいくの!」

俺「ちょっと散歩へ!!」バタン

父「こんなときにあいつは…」

兄「…」


タタタタタ…
俺がやらなきゃ…



「ニュースみた?」

「みたみた、マジで地球終わるんだな」

「隕石衝突だって…」

「嫌だよぉ…俺まだ死にたくねぇ…」

「私もまだ死にたくないわ!」



俺が救わなきゃ…



俺が…俺が…!




俺「着いた!ここでいいのかシコぽん!」ハァッハァッ

シコぽん「おーけーシコ!ここなら人も少なくて被害も少ないシコ!」

俺「よし…始めるぜ!!」

俺「うおおおおおおおお!!!シコシコシシコシコ

俺「チャージ!!!」シコシコシコシコシコシコシコシコ

俺「イャアアアアアアアアアアアア!!!」シコシコシコシコシコシコキュイーーン

俺「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」ギュゥーンギュゥーンギュゥーンギュゥーン

シコぽん「いまシコ!」

俺「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」ズドパアアアアアアアアンブッシャアアアアアア

隕石「ズオオオオ」

シコぽん「頑張れ!押し切るシコ!」

俺「ウォアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」ギュワワワワワワワワワ

シコぽん「ダメシコ…押されてるシコ!」

シコぽん「このままだと地球は終わってしまうシコ!」

俺「グアアアアア!!!(くっ!このままだとマズイ!押し切られる…!)」シュイイイインブシャアアアアア

八百屋「おい俺!加勢しにきたぜ!」ヌギヌギ

俺「あんたは!八百屋のおっさん!」シャアウアアアアアアアア

委員長「お前だけにいいカッコさせるかっつーの!」ヌギヌギ

俺「委員長!」ギャオオオオオオオ

クラス全員「俺たちも協力するぜ!」

俺「みんな!!」ブシャアアア

兄「…俺」

俺「兄貴…」ブシャアアア

兄「お前のこと、落ちこぼれなんて言って…悪かった」

俺「そんな…俺気にしてないよ」ブシャアアア

兄「お前は立派だ!俺も協力するぞ!」

父「もちろん、俺もな!」

皆「「「「「うおおおおおおおお!!!」」」」」シコシコシコシコキュイーーン

俺「みんな…ありがとう!」ブシャアアア

俺「皆の精力が俺に集まってくる…」ブシャアアア

俺「感じるぜ!皆のパワーを!」ブシャアアア

俺「うおおおおおおおお!!!」ブイイイインキャウンキャウンキャウ

俺「これでどうだああああああ!!!」ドッパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

隕石「う、うおおおお!」ドゴーン



ーーーーーその日、空は白く染まった

かつてこの国には男がいた

男は自身の力の種を用いて、地球の危機、人類の危機を救ったという

彼の名は…



ーーーーーーーーーー俺





~終わり~

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