ちひろ「肇ちゃんと音葉ちゃんのユニットのことでなんですけどね・・・」

モバP「肇は月下氷姫、音葉はサイレントウィンドでそれぞれ文香と組んでますね」

ちひろ「2人とも文香ちゃんを取り合って引かないんですよ」

モバP「まぁ・・・あの2人はちょっと頑固なとこありますね、でも取り合うだなんてそんな」

ちひろ「あそこにいる3人を見てもそんな楽観的なこと言えますかね・・・？」

肇「・・・・・・・・・」

音葉「・・・・・・・・・」

文香「・・・・・・あ、あｎ」

音葉「わかってないようなのでもう一度言いますね？文香さんは私と共にあるべきです・・・」

肇「わかってないのは音葉さんのほうです、文香さんは私と組むべきです！」

文香「・・・・・・」ｵﾛｵﾛ

音葉「やはり文香さんの音色を最大限に引き出すのは[新たな一歩]の衣装に身を包んだとき・・・」

音葉「つまり私とサイレントウィンドを結成したときですね・・・」

音葉「私と文香さんが織り成す和音・・・これこそが至高の・・・」

肇「それは違います！私のイメージでは文香さんは[紙背の想い人]の衣装でステージに立つことでアイドルとして一番輝くんです！」

肇「つまり文香さんが主役を勤めた大舞台、ドリームLIVEフェスティバルで私と共に作り上げた月下氷姫こそが・・・」

音葉、肇（火花が散る音）

文香「え、えぇと・・・」

モバP「こわいな～とづまりすとこ」

ちひろ「何言ってるんですか、早く止めて下さい！さっきから空気が張り詰めて息苦しいんですよこの事務所！」

モバP「・・・うーん文香が小動物みたいで可愛いな～アイドルになりたての頃を思い出すな～」

ちひろ「現実から目を逸らすな、何の問題も解決しないぞ」

モバ「私は地雷原に自ら突っ込んでいくほど無謀ではありません」ｷｯ

ちひろ「このチキン野郎・・・」

音葉「ふぅ・・・わからず屋ですね、肇さん・・・」

肇「音葉さんこそ、随分と頑固ですね・・・」

文香「・・・・・・」

音葉「私たちの主張が平行線、であるならば・・・文香さんは私にこそふさわしい、という客観的な証拠を提示しましょう・・・」

肇「客観的な、証拠・・・？」

音葉「公式で掲載されているシンデレラガールズ劇場拡大版【第4話】お疲れさまです！編（現在公開停止）です・・・」

音葉「この話の中で私と文香さんは 2 人 で コーヒーを飲み、ファンレターを読んでいるシーンがあります」

音葉「その次のコマ私は文香さんと 一 緒 に 事務所を後にしている・・・」

音葉「これはもう文香さんは私と共にあるべき、という天のお告げですね・・・」ﾄﾞﾔｯ

肇「ぐぬぬ・・・・・・」

肇（まさかこんなところに文香さんとの接点を持っているとは・・・）

肇（公式・・・ハッ！）

肇「ふぅん・・・音葉さんが公式を盾にするというのなら、私にも考えがありますよ」

音葉「考え・・・？」

肇「現在開催中の第3回シンデレラガールズ総選挙です！」

肇「中間発表の順位を見れば解る通り、私たちCo属性でボイスが無いアイドルを上位から並べると文香さん、塩見さん、そして私です」

肇「このまま行けば次のCDデビューは私と文香さんになります」

肇「私たち月下氷姫がCDを出せば、私と文香さんこそが正義だと証明される・・・」

肇「私と文香さんにボイスが追加される、これはファンの総意なんですよ」

音葉「くっ・・・！」

音葉「・・・でも、CD7弾が出るとしてもCo属性から選出される枠は2人まで、」

音葉「このまま中間発表通りならば選ばれるのは文香さんと塩見さんでは・・・？」

肇「なっ・・・！こ、これはあくまで中間発表ですから多少順位は上下します、多分・・・」

肇「それに、最終的に来年のアニメ化まで間に合えば良いんです！きっとボイスが追加されます！」

音葉「諦めの悪い方・・・肇さんにはのあさんと茄子さんとのユニット、桜朔夜があるじゃないですか・・・」

音葉「文香さんのことは諦めて、のあさんと茄子さんと一緒で良いじゃないですか・・・」

肇「桜朔夜はひな祭りLIVEツアーカーニバルのときだけのユニットです！」

肇「音葉さんこそ、荒木さんと水木さんのミラージュフォレストがあったじゃないですか、あの2人はいいんですか？」

音葉「ミラージュフォレストは私たち3人の名字を見れば解る通り、3人の木で森を表すという1発ネタ・・・一期一会のユニットですから」

音葉「文香さんと私は同じ19歳組・・・歳も近ければ感性も近い・・・」

音葉「なにより私は文香さんの初めての（ユニットの）相手なんですよ？」

※新エリア追加後の新人アイドルの顔見世ユニット、ネクストニューカマーは除く

肇「初めての相手なんて関係ありません、大事なのはこれからの（アイドル）人生なんですから・・・」

肇「私には文香さんと寄り添う未来のイメージが鮮明に見えています！」

音葉「・・・埒が明きませんね、こうなったら」

肇「文香さん！」

文香「は、はい・・・」

音葉「私と肇さん・・・どちらが文香さんに相応しいか・・・」

肇「文香さんに選んでもらいましょう！」

文香「わ、私が・・・選ぶんですか・・・？」

肇、音葉「・・・・・・」ｼﾞｰｯ

文香「そうですね・・・」

文香「私はアイドルになる前は・・・部屋の隅で埃を被った本のような存在でした・・・」

肇「ｳﾝｳﾝ」

文香「そんな私に・・・アイドルとしての輝きを与えてくれた・・・」

音葉「ｳﾝｳﾝ」



文香「プロデューサーさんに決めて貰うのが良いと思います・・・」

モバP（えええぇぇぇぇ！ここで俺ええええぇぇえぇぇ！！？）

文香「プロデューサーさんは今まで右も左もわからなかった私に教えてくれました・・・」

文香「アイドルとしての、歩み方を・・・」

文香「今まで進むべき方向を示してくれたプロデューサーさんに・・・」

文香「これからも・・・私の新しい1ページを綴って欲しいんです・・・」

文香「私は・・・あの人を、信じていますから・・・」ﾆｯｺﾘ

モバP（いやいやいや・・・嬉しいけど）

モバP（信頼してくれるのは嬉しいけど・・・）

モバP（ここで俺にキラーパスするの止めてくれよおぉぉぉ！！）

ちひろ「ほらプロデューサーさん、貴方を信頼する文香ちゃんが呼んでますよ」ﾆｺﾆｺ

モバP「他人事だからってﾆｺﾆｺしやがって・・・」

ちひろ「他人事ですから」ﾆｯｺﾘ

モバP「俺が苦しむ様を見るのがそんなに楽しいか」

ちひろ「安心して下さい、プロデューサーさんの骨は拾ってあげますから」

モバP「まるで俺が死ぬような言い方するな・・・」

モバP「見てろちひろ！俺は・・・必ず・・・」

モバP「生きて・・・帰るッッ！！」

モバ「・・・それで、あの・・・どういったご用件で・・・？」

文香「ユニットの今後の活動についてなのですけど・・・」

肇「私と音葉さん、どちらが文香さんに相応しいのかを」

音葉「プロデューサーさんに決めていただきたく・・・」

モバP「あ・・・はい、そういうことでしたか・・・」

モバP（ど、どうしよう・・・）

モバP（肇と音葉、どっちかなんて選べるかよぉ・・・）

モバP（ユニットは仕事の内容とかで臨機応変に決めてるし・・・）ﾁﾗｯ

肇「プロデューサーは勿論・・・私を選んでくれますよね・・・？」

モバP（アカン、目がアイドルがしてはいけないやつになっとる）

モバP（もし、肇を選ばなかったら俺は・・・・・・）

TV『次のニュースです』

TV『昨夜未明、アイドル事務所「シンデレラガールズプロダクション」にて』

TV『同社に勤めるモバP氏が何者かに殺害されました』

TV『遺体の頭部には殴られたような形跡があり、付近に散らばる陶器の破片から陶器で殴られたと思われます』

TV『また、首には釣り糸のような細い紐で締められた形跡があり』

TV『警察はこれらの遺留物を元に犯人の捜索を・・・・・・』

モバP（なんてことになっちゃう！）

モバP（嫌だ・・・まだ死にたくない・・・音葉には諦めてもら）

音葉「プロデューサーさん」

モバP「ひゥッ！？お、おとは・・・」

音葉「プロデューサーさんは、この私を・・・選んで下さいますよね・・・？」

モバP（あぁぁ音葉が黒薔薇ってる・・・ここでもし、音葉を選ばなかったら・・・）

TV『次のニュースです』

TV『昨夜未明、アイドル事務所「シンデレラガールズプロダクション」にて』

TV『同社に勤めるモバP氏が何者かに殺害されました』

TV『遺体は、事務所内にあるピアノの屋根に首を挟まれた状態で発見され』

TV『首の骨が折られていることから、何者かがモバP氏の首を屋根で挟んで窒息死させたと思われます』

TV『警察は、犯行時刻に不審な人物がいたか等の聞き込み調査を行っています・・・・・・』