P「そうだな」

みく「暇ー。にゃ」

P「…そうだな」

みく「何か言うことは？」

P「いや、これ俺のせいじゃ」

みく「ひーまーにゃー」

P「悪かったよ。でも」

みく「でももヘチマもないにゃ。みくはご立腹にゃ」

P「ヘチマて。俺被害者だと思うんだよ。エイプリルフールって嘘つく日だろ。事務所中の時計ズラすのはドッキリの領域だろ」

みく「みくは言いました。一週間ぶりに会って挨拶もそこそこに車に乗せられたときに時間おかしくない？ ってちゃんと言いました。それを聞き流したのはPちゃんにゃ」

P「それをいわれると立つ瀬がない」

みく「今日は早めの予定だったけど、それより更に早くついちゃって楽屋の準備が出来てません。時間が半端なので遊びにもいけません。にゃ」

P「なんだよその話し方。収録が押したらこのくらいの空白ができる事だってよくあるだろ」

みく「そういう問題じゃないの！ 早かったからまだいいけど逆だったら問題だったんだからね！」

P「微妙に暇を持て余すけど大きな害が及ぶわけでもない40分前って調整に一種の気遣いを感じる」

みく「ね。なんか本気で怒れないのに妙に悔しい絶妙の調整な気がするにゃ… じゃなくて！」

P「怒ってないなら許してくれよ。俺だってやるせないんだから」

みく「ならパソコンしまってみくとおはなしするにゃ！」

P「うおお？！ 待て、ふた閉じるな。返せ！ まだ保存してないんだぞ！」

みく「待たないにゃ。悪戯にひっかかったのはいいとしても可愛い可愛いアイドルをほっぽってパソコンとは何事にゃ」

P「仕事だから仕方ないだろ。ほら、いい子だからお返し」

みく「つーん、にゃ」

P「まったく。何が望みなんだよ。どんな願いでも言ってみろ。聞き流してやるから」

みく「聞くフリすらしてくれないことにみくの華奢なハートは深く深く傷ついたにゃ。まったく関係ないけどパソコンが非業の最期を遂げてしまうかもしれないにゃ」

P「お前は面倒くさい奴だな前川」

みく「Pチャンがひどいの！ みくは寂しいと泣いちゃうんだよ！」

P「そりゃ安部さんの領分だ」

みく「猫キャラであっても発症することはのあチャンが証明してるからみくもそうなっても仕方ないの」

P「それでいいのか前川」

みく「まったく。久々にみくと会えたのにPチャンはまったく嬉しそうじゃないね」

P「そんなことはないぞ。お前がいないと事務所のみんなだって元気が… そうだ、そういえばライブ準備の調子はどうだ？」

みく「最後まで言い切るにゃ！ なんで言葉濁したん！？」

P「待て、他意はない。別にお前がいなくてせいせいしたとか事務所のみんなが思ってるなんてこと」

みく「泣くよ？ 今すぐその口を閉じないと局中を走り回りながら泣くよ？」

P「大変申し訳ありませんでした。私めに出来ることがあればなんなりとお申し付けください」

みく「まったくもうPチャンは、いつもそうやってみくをいじめようとして」

P「みくが相手だとつい口が滑るんだよ」

みく「フォローになってないにゃ。次口を滑らしたらねこぱんちにゃ。泣いて謝るまでねこぱんちを止めないにゃ」

P「みくは猫ドルをやめるにゃー」

みく「Pチャンが！ 泣くまで！ ねこぱんちを！ やめない！ にゃ！」

＜前川さーん、楽屋あきましたー

みく「またつまらぬものをねこぱんちしてしまったにゃ」

P「お前可愛らしくやってるつもりかもしれないけど普通に痛かったりすんだぞ」

みく「そんなことをされるPチャンが悪いにゃ。それじゃみくは行くね。次はライブで会えるといいな」

P「…悪いな。ライブまで面倒見れなくて」

みく「仕方ないにゃ。まとまった指導が必要だし、Pチャンじゃまだみんなをまとめるには頼りないもんね」

P「…ははっ、悪かったな。当日はお前の一ファンとして楽しませてもらうからな」

みく「俺ならもっとうまくやれる！ くらい言ってもいいと思うにゃ」

P「お前以外は自信ないよ」

みく「…ばか。恥ずかしいこと言われちゃったから今度こそいくね。叩きすぎちゃってたらごめんにゃ」

P「気にすんな。ほら、早くいけ」

みく「うん。あと、ドッキリになっちゃってごめんにゃ。またね」

P「…おう。ちひろさん馬鹿だからな。またな」

みく「ライブの後会話できるのを楽しみに待ってるにゃ」

P「馬鹿、やめろ。この馬鹿」

みく「ばいばい、にゃ。ばーか」