アニ「ありがとう」 (60)
※鬱展開注意
※グロ注意
※人が死にます。
それと11巻までのネタバレ有ですのでお気をつけください。
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訓練兵時代のお話。
アニ「ライナー、ベルトルト、今夜3人で話したい」
ライナー「おぅ、じゃあ就寝時間過ぎて皆寝たら食料庫裏に集合だな」
ベルトルト「アニ、見つからないようにね」
アニ「分かってるよ」
私は訓練兵所属。アニ・レオンハート。
ライナー、ベルトルトと同じ山奥の村出身。
私たち3人には絶対に知られてはいけない秘密がある。
今日は私たちの秘密の話をするのだ。
ーーーーーーーー
やがて就寝時間は過ぎ、同じ部屋で寝ている女子たちは皆寝た。
さて、食料庫の裏へ行こう…。
食料庫裏
ライナー「アニ、話ってなんだ?」
アニ「うん。ライナー、ベルトルト…。怒らずに聞いてほしいんだけど…」
ベルトルト「………?」
アニ「私はもう…戦士にはなれないよ……」
ベルトルト「………えっ?」
アニ「最近思うんだ…ここ数日で私にとってはエレンとも仲良くなって…エレン繋がりでミカサやアルミンとも話す。ミカサは私を見る目付きが恐ろしいけど…。」
ライナー「……それで?」
アニ「私…こんなに周りに人がいたの…初めてだったよ。…すごく、幸せだった……かな」
ベルトルト「………」
アニ「だから…その…そんな幸せを壊したくないって言うか……その…さ」
ライナー「お前の気持ちは分かる。たしかに俺もエレン達とは仲がいい。それに、皆から兄貴と呼ばれて皆から信頼されている。そんな日常が消えると思うと…俺でも怖いさ」
アニ「ライナー…!」
ライナー「でもな、アニ」
アニ「…っ!?」
ライナー「それでも俺達は戦士なんだ。あの日…俺達がやったこと……。もう俺達は戻れないんだ。」
アニ「…………」
ベルトルト「アニ…辛いのはわかるよ。僕だって罪を受け入れきれない。すごく悲しいんだ。でもそれでも僕達は戦士だ。最後まで責任を果たして…」
ベルトルト「故郷へ帰ろう」
結局二人は私の気持ちを理解してくれたが、それと同時に否定した。
仕方ないのだろう。もう引き返せない。
私は戦士。
もう、やることは決まっている。
あと2ヶ月で私たちは訓練兵を卒業する。
そう、それが新たなスタートとなる。
私達の進撃はここからだ。
翌朝
エレン「ライナー!起きろよ!」
コニー「寝不足かぁ?」
ジャン「俺らより早くベッドに入ってたろ。」
ライナー「ん、あ、あぁ。おはよう。ふぁ~…」
コニー「でけぇあくびだな!教官の頭入るんじゃねぇ!?」
ジャン「バカか?入るわけねーだろ」
エレン「あっはは!アルミン髪結ぶと可愛いな!」
アルミン「や、やめてよぉエレン…///」
ライナー「うほっ///」
ベルトルト「……………」
エレン、アルミン、ミカサの3人で朝食を食べていた。そこへ
アニ「一緒にいいかい?」スッ
エレン「おぉ! もちろんだ!」
ミカサ「エレン、あんな女狐と食事をしてはダメ。」
アルミン「ミ、ミカサ!それはだめだよ!酷いじゃないか!」
エレン「見損なったぜ。俺より強いから正直言うと憧れでもあったのによ!」
ミカサ「」
アニ「ふふ……」
平和な日常的?な光景。
でもそれさえも私達が壊すんだ…。
アニ「ライナー、ベルトルト、今日の訓練が終わったらまた食料庫に…」
ライナー「お、おう…」
ベルトルト「……」
クリスタ「あ!ライナーおはよう!」
ライナー「結婚しよ」
ユミル「くたばれ!」
げしっ
ライナー「ぐはぁっ!!」
アニ「……………」
ライナーだって楽しそうに日常を過ごしてるじゃないか……。
夜
アニ「ねぇ、ライナー…あんたも本当は今の日常が好きなんじゃないの?」
ライナー「何言ってんだよ。あんなものは…….演技だ」
アニ「ライナーは嘘をつくのが下手だよ。すぐわかる。今の日常が消えたらライナーだってすごく悲しむでしょ」
ライナー「それは……」
ベルトルト「アニ…何が言いたいんだい?」
アニ「戦士をやめる」
ベルトルト「………!」
ライナー「な!?お、おい!」
アニ「すごく勝手なのはわかる。でも、もう私は耐えられない…!エレン、アルミン、ミカサとの日常。それに女子ではミーナやクリスタも仲良くしてくれる。私は無愛想な奴なのに…。」
ベルトルト「……」
アニ「それに…サシャも同じ部屋でね。夜に面白い話をしてくれる。昔やった狩りの失敗談とかね」
ベルトルト「………」
アニ「壊したくないんだ…。私をここまで勇気付けてくれた皆を……!」
アニの目には涙が浮かんでいた。
ポロポロと涙が落ちていく。
ライナー「アニ……」
ライナー「どうするベルトルト…?」
ベルトルト「どうするもなにも…そんなの無責任だ。何度も言うけど僕達は戦士なんだから」
ライナー「あぁ…。でも普段強気なアニがここまでなるとは…。相当追い詰められているんだろう….自分自身に……」
ベルトルト「………」
ベルトルト「アニ、一週間後にまたここで話をしよう。君の意思は関係ない。とりあえずまた3人で話そう」
アニ「………わかった」
その一週間までの間にできた出来事が
悲劇の始まりだったんだ。
2日後。ある訓練兵が行方不明になった。
エレン・イェーガー だ。
昨夜、アルミンと廊下ですれ違い、風呂に向かったらしい。
その日、エレンは座学の勉強を一人、食堂に残ってやっていたらしい。
皆が風呂から上がり、部屋で談笑や座学の勉強をしている間に風呂に向かったようだ。
その際にトイレに行くために廊下を歩いていたアルミンとすれ違った。
エレン自身が風呂に行くと言っていたとアルミンは言う。
ミカサ「エレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレン」
アルミン「だ、大丈夫じゃないよな…ミカサ…」
あれからミカサも元気を失ったというか放心している…。
アルミン(風呂場で争った形跡はなかった…。そうなると風呂場に向かう途中で拐われた…とか?)
アニ「エレンが行方不明かい…」
アルミン「アニは…心配じゃないの?」
アニ「心配に決まってるじゃん。これでも同じ兵士なんだから。大丈夫。エレンはどこかでピンピンしてるさ。」
アルミン「そうだね。それに、憲兵団も探してくれているみたいだし。皆でエレンが帰ってくるのを信じよう!」
アニ「あぁ。」
しかし翌日。アルミンも行方不明となった。
アニ「エレンとアルミンが行方不明か…。」
ライナー「いったいどうしたってんだ…?」
ジャン「あの死に急ぎ野郎…いなくなったらいなくなったで寂しいな…」
マルコ「ジャン…」
そして一週間経ち、アニ、ライナー、ベルトルトの3人は食料庫の裏に集まった。
雪がチラチラ降っている。
ライナー「寒いな…」
ベルトルト「アニ…今の君の考えを教えてほしい」
アニ「うん…。あのさ、エレンとアルミンが行方不明になってるだろ?私、彼らがいなくなってよく分かったんだ。私はやっぱり仲間に支えられていたんだね」
ベルトルト「………」
アニ「もう…戦士じゃなくてもいい。それよりも今はエレン達が心配でそれどころでもないよ」
ライナー「アニ………」
ベルトルト「…………わかったよ」
ライナー「ベルトルト?」
ベルトルト「アニは…戦士に成り損ねた。アニ、友達が大事ならばそうすればいいさ。あとは僕達でやっていく」
アニ「ベルトルト…」
ベルトルト「というわけでライナー、僕達だけで頑張ろう」
ライナー「……あ、あぁ…」
アニ「ライナー?…どうしたの?」
ライナー「………」
結局それから3日経ったがエレンとアルミンは見つからず。
今日は訓練兵たちの休日だ。
しかし残念ながら外は外出もできないほど酷い雪だった。
女子寮
サシャ「雪って美味しいんですよねぇ」
ユミル「バカだろ」
クリスタ「ユ、ユミル!きっとサシャの村にはそういう風習が…」
ミカサ「…………」
エレンとアルミンが行方不明になってからミカサは口数がほとんどない。
こちらから話しかけないと喋らないほどだ。
アニ(私はエレンたちと過ごす日常が好きだ。だから…エレン、アルミン、必ず戻ってきてよ…)
そして数日後、雪が積もったある日のこと。悲しい知らせが届く。
キース「今日お前達をここに集めたのは報告することがあるからだ」
いつもは怖い教官だが、この日だけは少しだけ悲しそうな目を…していた。
キース「エレン・イェーガー訓練兵とアルミン・アルレルト訓練兵が今朝、井戸の中で遺体として発見された…」
アニ(……え?)
アニ(ちょっと待ってよ…エレンとアルミンが死んだ……?嘘でしょ…?)
ミカサはがっくりとうなだれた。
もはや誰も言葉を出せなかった。
キース「彼らの死因は絞殺だ。つまり二人は何者かによって殺されたのだ。今日はここで解散とするが、自分の身は自分で守りきるように」
アニ(エレン…アルミン…嘘でしょ?夢でしょ……?夢なら覚めてよ……)
ライナー「エレン…アルミン…どうして……」
ベルトルト「ラ、ライナー……アニ……」
男子寮
ジャン「ふざけんなよ…エレンの野郎…巨人を駆逐するって言ってただろ…。何死んでんだよ…」
コニー「………」
ライナー「アルミンもだ。どうしてあの二人が殺されなきゃいけないんだ…」
マルコ「………ん?」
ジャン「…どした、マルコ?」
マルコ「怒らずに聞いて欲しいんだけど…どうして今まで二人の遺体は発見されなかったんだろう…」
ライナー「た、たしかに……」
ジャン「憲兵団や駐屯兵団も探していたらしいしな……」
マルコ「つまり二人は別のところで殺された可能性がある…。そして昨夜辺りにでも二人の死体を井戸に捨てた。ここ最近井戸は凍りついて使えなかったから水汲みをする人もいなかったしね」
ライナー「なるほどな…」
ドンドンドン
ジャン「誰だ?はーい開いてるぞー」
バタンッ
慌ただしくドアを開けて入ってきたのはクリスタだった。
クリスタ「み、皆!大変!」
男子達「…………!?」
ミカサが首を吊って自殺したらしい。
遺書があり、こう書いてあった。
「エレン、アルミン、私もそちらへ向かう。ので、3人でまた日常を過ごそう。ーーーミカサ・アッカーマン」
サシャ「………」
ユミル「……………」
アニ「ミカサ……」
ジャン「ミカサまで…どうして皆死んでいくんだよ…!?」
マルコ「僕は…エレンとアルミンを殺した犯人を…なんとしても見つけたいよ」
コニー「あぁ。そうだな。俺は犯人が許せねぇ…!」
ライナー「だが教官は首を突っ込むなと言っている。あとは駐屯兵団の仕事だとよ」
ベルトルト「そうだね…」
ジャン「でもよ、それでも俺達は犯人が許せねぇ!あいつらは仲間じゃねーか!」
ライナー「仲間……!」
ライナー「………そうだな。俺達に出来る事はやろう!」
その日、食堂では皆が集まって話をしていた。
ライナー「みんな!エレン達が殺された事件に俺達は首を突っ込んじゃいけないと言われたが、やはり何もしないわけにはいかないんじゃないか!?」
サシャ「そ、そうですよ!このままじゃエレン達は報われません!」
アニ「ライナー……」
クリスタ「ライナー、私もわかったことはすぐ報告するからね!」
ライナー「あぁ、助かる」(結婚しよ)
ライナー「ベルトルト、お前も手伝ってくれるよな?」
ベルトルト「あぁ、もちろんだよ」
「俺も協力する!」「私も!」「僕だって!」「パァン!」
こうして、104期兵達は独自で調査を開始した。
…とはいえ、協力しない兵士もいるわけだが。
ダズ「やってられねぇよ……」
ジャン「……何も見つかりゃしねぇ…」
マルコ「うーん… とりあえず寮の中は全て見たよね……」
アニ「女子寮の中にはなんの痕跡もないと思うけど…」
クリスタ「でも以外なところに以外な謎は眠っているんだよ。」
クリスタはベッドの下を漁っている。
アニ「何も出るわけ…」
クリスタ「ん?なにこれ?」
女子寮のミカサのベッドの下から出たのは中途半端な長さのロープだった。
しかしこの長さは絞殺にはうってつけだろう。
アニ「女子寮の中にはなんの痕跡もないと思うけど…」
クリスタ「でも以外なところに以外な謎は眠っているんだよ。」
クリスタはベッドの下を漁っている。
アニ「何も出るわけ…」
クリスタ「ん?なにこれ?」
女子寮のミカサのベッドの下から出たのは中途半端な長さのロープだった。
しかしこの長さは絞殺にはうってつけだろう。
アニ「ロープ…。絞殺には丁度いい長さ…。なんでミカサのベッドの下から…?」
クリスタ「み、みんなを呼んでくるよ!」
数分後…
サシャ「なんですか…これ…?」
ユミル「どうみてもロープだろ」
クリスタ「絞殺にはちょうどいい長さなの…」
少しだけ続き書きます。
ジャン「女子寮でロープが見つかったってよ」
マルコ「絞殺にはちょうどいい長さってのも聞いたよ」
コニー「犯人は…女子寮の誰かなのか?俺バカだからよく分からんが…」
マルコ「いや、コニーの言うとおり、犯人は恐らく、女子寮の人だよ」
ジャン「なんだって!?」
マルコ「…例えば」
ジャン「?」
マルコ「ミカサが絞殺事件の犯人だと考えよう」
ジャン「はぁ!?」
コニー「え!?ミカサが犯人なのか!?」
マルコ「まだ決まったわけではないけど…例えばエレン達を絞殺してその後罪に耐えかねて自殺…とか」
ジャン「マルコ…例え話だとしてもそれは笑えねぇ…。言っていいことと悪いことがあるぞ…」
マルコ「…ごめん。それはあり得ないよね……。僕はどうかしている…」
ガチャッ
ライナー「今戻ったぞ」
コニー「おあえり」
ジャン「どうだったライナー?」
ライナー「今日も訓練場を一通り見てきたが手がかりなしだ」
ライナー「ベルトルト、お前は何か見つけたか?」
ベルトルト「いや…僕も何も手がかりは見つけられなかったよ」
ライナー「そうか…ところで風呂に行かねえか?外は少しだが雪が降ってて寒かったしよ」
ジャン「そうだな…」
マルコ「じゃあ皆行こうか」
コニー「おう」
ベルトルト「うん」
男子寮廊下
マルコ「ジャン…さっきはごめんね…ミカサを侮辱するようなことを…」
ジャン「もういいって…」
ライナー「お、着いたぞ。さっさと入るか」
ーーーーーーーーー
カポーン
コニー「エレンとアルミンがいないだけで随分広く感じるな…」
ライナー「あぁ…」
ジャン「………」
マルコ「……」
ベルトルト「………」
しばらく沈黙が続いた。
ライナー「あがるか…」
ジャン「あぁ…」ザバー
ーーーーーーーー
更衣室
ライナー「なぁ…」
ベルトルト「ん?」
ジャン「なんだよ」
ライナー「これ以上捜査を続けても…何も出ないんじゃないか…?」
ジャン「はぁ!?」
ライナー「俺たちは兵士だ。仲間を思う気持ち…確かに大切だが、みんな絞殺事件の捜査ばかりに気を取られて訓練どころじゃない。それに俺たちはあと1ヶ月で訓練兵を卒業するんだ。…俺たちは兵士として新しいスタートに着かないといけない…。もうこれ以上、嘆いている余裕はないんだ…」
ジャン「ふざけんな!言い出したのはテメェじゃねぇか!」がしっ
マルコ「よせジャン!」
コニー「お、おい落ち着けって…」
ベルトルト「……」
ライナー「……すまない。だが、もうこれ以上は捜査を続けることはできない…」
こうして訓練兵たちの捜査は打ち切りとなった。
雪がまた、降り始めていた。
訓練休日
コニー「よく降るなぁ雪…」
マルコ「そうだね。寒いや……ん?ジャン、どこ行くの?」
ジャン「自主練だよ…上位10位に入って憲兵団に入るんだからな…」
マルコ「そうか…雪が降ってるからあまり無理しないでね」
ジャン「おう、いってくるわ」
マルコ「いってらっしゃい」
コニー「いってらー」
女子寮
サシャ「はぁ…雪…止まないかな…」
サシャは窓から外を眺めていた。
アニ「ほんと…よく降るね。この様子だと明日の訓練は座学と技巧術ぐらいしかできないかもね」
サシャ「あー…楽でいいですねぇ」
結局あれから誰一人として事件の捜査をしなくなった…。
そして事件のことも少しずつ忘れ去られ、訓練兵たちは普通の日常に戻りつつある。
そんな休日の夜のこと…
ライナーとベルトルトは食料庫裏に来た。
ベルトルト「僕らもあと3週間程で訓練兵を卒業する。卒業したらその後はトロスト区を…」
ライナー「あぁ………」
ベルトルト「ライナー?どうしたんだ?様子がおかしいよ…」
ライナー「俺は自分からエレン達の事件を捜査しようと言ったくせに自分が真っ先に捜査をやめちまった…。俺は責任をもつことさえできなかった…。何が兵士だ…俺なんか……」
ベルトルト「ライナー、君は兵士じゃない。戦士だ」
ライナー「……!」
…と、ここまで。
続きはまた後で。
とりあえず寝ます
朝ーー
ライナー(くそっ…寝不足だ…)
ライナー(昨夜は自分がなんなのかずっと考えて結局眠れなかった…)
ライナー(わかってるさ…俺は戦士なんだ…)
ライナー(アニが戦士じゃなくなった今、もう俺とベルトルトしかいない…)
コニー「ライナー、また寝不足か?」
ライナー「あ、あぁ…」
マルコ「顔を洗ってきたほうがいいかもね。今日は雪も止んでるし馬術があるからね」
ライナー「あぁ、そうする」
廊下
ライナー「お、ジャン。おはよう」
ジャン「………」スッ
ライナー(無視か…ま、当然だよな…)
ジャン『ふざけんな!言い出したのはテメェじゃねぇか!』
ライナー(すまない、ジャン…)
食堂
クリスタ「おはようライナー」
ユミル「うっす、ライナーさん」
ライナー「クリスタ、ユミル…おはよう」
クリスタ「ライナー寝不足?目の下にクマがあるよ」
ライナー「あ、あぁ…ちょっと色々な…」
クリスタ「ライナー…皆から責められて辛いんでしょ…?」
ライナー「……」
クリスタ「捜査をしようと言い出したけど自分から捜査をやめてしまって…皆から責められて…」
ライナー「あぁ……」
クリスタ「私はライナーを責めたりなんかはしないよ」
ライナー「クリスタ…!」
クリスタ「私達仲間でしょ!仲良くしなきゃ! ね?ライナー」
ユミル「天使がそう言ってんだ。ありがたく受け止めな。私は無責任だと思うがな」
クリスタ「こらユミルっ!!」
ライナー「ありがとう…結婚しよ」
クリスタ「もぉ~ライナー今は冗談言うところじゃないよぉ…」
ライナー「はは…」
アニ「おはよう」
クリスタ「あ、おはよう」
ライナー「………」
ライナー「おはよう、アニ…」
アニ「おはよ…」
ベルトルト「みんな、おはよう」
クリスタ「あ、ベルトルト!おはよう」
ユミル「うっす」
アニ(…この3人が揃うのは久しぶりな気がする…。クリスタとユミルもいるけど…)
アニ「今日は馬術だっけ?クリスタが活躍するね」
クリスタ「えへへ…」
ライナー(結婚しよ)
ベルトルト「………」
朝食後、男子寮廊下…
ベルトルト「ライナー!」
ライナー「ん?どうした?」
ベルトルト「君は人と仲良くしすぎだ」
ライナー「…………」
ベルトルト「いい加減にしてくれ。君は戦士だろ?」
ライナー「ベルトルト…もう…やめないか?」
ベルトルト「……!」
ライナー「じゃあな…もう俺に声をかけないでくれ…」
ベルトルト「ライ…ナー…」
ベルトルト「この…」
ベルトルト「裏切りもんが……っ!」
訓練が終わり夕食…
ジャン「…………」
ジャン(なんでだよ…あの日…)
ジャン(自主練すると嘘をついて一人で捜査をしたあの日…)
ジャン(訓練場の森の茂みでコレを見つけた…)
ジャンはエレンが首から下げていた鍵を持っていた。
ジャン(エレン達はきっとあの森の中で殺されたんだ…)
ジャン(死体の方はどこに隠していたかは知らねーが…)
ジャン(皆に話すべきか迷って…結局今に至るわけだ…)
ジャン(俺には今…何をすべきなのかわからねぇ…)
コニー「ジャン、先部屋に戻ってるぞ」
ジャン「あぁ…」
女子寮
アニ「クリスタがいない?」
ユミル「あぁ…トイレに行くって言ったきり帰ってこねぇ…」
サシャ「私、探しにいきましょうか?」
ミーナ「あ、私も!」
ユミル「なら私も行くべきだな」
男子寮
ライナー「ん?」
ライナーのベッドの枕元に手紙が添えられていた。
『クリスタ・レンズは預かった。返して欲しくば食料庫裏へ来い。もちろん他言した場合クリスタを[ピーーー]』
ライナー「……!?」
ライナーは驚いた。
手紙の内容もそうなのだが、
この字は見覚えがあるからだ。
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