ルト「臆病な僕が調子に乗った結果」(18)

※ギャグ、下ネタ、キャラ崩壊注意

ライナー「悲鳴が聞こえたから振り向いたらこれだ…何だこりゃ?」

ベルトルト「……」

ライナー「ブランコ遊びか?ハングドマンの真似事か?立体機動装置で遊ぶのは感心しねぇな」

ベルトルト「いや、立体機動装置が壊れて…」

ライナー「それでどうしてこんな事になるんだよ…」

ベルトルト「それが……」

今は立体機動の訓練中

僕は「今日は何だか調子がいいや。もしかしたらライナーよりいい成績が出せるかもしれない」なんて調子に乗っていた

巨人の模型を目の前にして、ライナーに追い抜かれた

急いで追い返そうと焦ったトリガーを強く押し込み過ぎた

勢いよく飛び出したアンカーは木の幹に深々と突き刺さり、抜けなくなった

調子に乗っていた僕はそれに気がつかず、もう片方のアンカーを別の木に射出、巻き取り

その結果無理な力がかかり壊れてしまったのか、ワイヤーを巻き取ることが出来なくなってしまった


ベルトルト「……というわけで。助けてください」

ライナー「ったく……」

ライナー「とりあえず片方のアンカーは抜いたが……こっちの方、マジで抜けねぇぞ…どんだけ深く刺さってんだよこれ」

ベルトルト「ライナーの力でも無理なのか…うっ、ずっと逆さ吊りだから頭に血が…」

ライナー「……仕方ない、立体機動装置は一旦ここに置いていこう」

ベルトルト「え?」

ライナー「ベルトルト、ベルト外すぞ」カチャカチャ

ベルトルト「あぁ、うん…」

ライナー「よし…」カチャ...

ルト「あぁ、何だかすっきりしたよ…」

ライナー「」

ルト「ライナー?」

ライナー「お前誰だ!!」

ルト「えっ?」

ルト「あぁ!?僕の『ベルト』がない!?」

ライナー「そりゃ、まあ…『ベルト』を外したからな…?」

ルト「そりゃ当然だろみたいな反応!?」

ライナー(いや、俺も混乱してるよ…)

ルト「ああぁぁ、どうしよう!どうしよう!?」

ライナー「お、落ち着け!ちゃんと嵌めてやるから!!」ガチャガチャ

ルト「あぁ!そんな乱暴に嵌めたら…!」

レト「Nooooooooooooooo!!!! 『ノ』ォォォォオオオオオオオ!!!!」

ライナー「す、すまん。俺も気が動転してて…あ?『ノ』どこ行った?落ちて行った様に見えたが…」

レト「『ノ』ォォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

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レト「生い茂った草の中に紛れて全然わからないよ!!」

ライナー「これは骨が折れるな……」

レト「『ノ』ォォォオオオオオオオオオオ!!!このままじゃ僕が僕じゃなくなる!頭が変になりそうだ!!」

ライナー「落ち着け。とりあえず『ノ』は俺が探しとくから、お前は『ベルト』を付け直せ。な?」

レト「イェェェェェエエエエエス!!!」

ライナー「お、おう…」

ライナー「クソッ、見つからねぇな…ベルトルトの『ノ』……」ガサガサ

/あれ?クッ、嵌らない!\

ライナー(あっちも苦戦してるようだな……)

/やった!あっ!あああぁ!ライナー危ない!\

ライナー「がっ!?」バキャッ

ライナー「ぐあぁ!イッテェ!何だ!?何落としたベルトルト!?」

/『ベ』を…\

ライナー「『ベ』!?『ベ』を落としたって何だよ!?」

/何とか『ルト』はくっついたんだ。でもその拍子に落としちゃって…悪いけど、僕の『ベ』も拾って来てくれないか?\

ライナー「あぁ、わかったよ!」

ライナー「あぁ、クソッ、痛ぇ……ベ、ベ、ベ……ん?これは……」

      ‵
    / \ ‵

ライナー「『ベ』の……残骸…?」

ライナー(ひょっとしてあれか…?さっき俺の後頭部にぶつかった衝撃で砕けだのか?)

/ライナー?僕の『ベ』あった?\

ライナー「ん…あぁ…えーと」

ライナー(やべぇ…俺のせいで『ノ』を失くしておまけに『ベ』を粉砕しちまった。何て言えば…いや、正直に言うしかねぇよな…)

ライナー「すまん、砕けた」

/え?\

ライナー「お前の『ベ』、俺の頭にぶつけた時に砕けたらしい」

/えっ\

ライナー「本当にすまない」

/………\

ライナー「………」

/とりあえず、戻って来てくれ……下りたいから\

ライナー「あ、あぁ…」パッキャォ

ライナー「ん?何か踏ん……」

       \
       /
      /

ライナー「『ノ』ォォォオオオオオオオオオ!!!!」

/ライナー!?まさか、まさか…!?\

ライナー「……本当に…本当にすまない」

/嘘だろ…?嘘だと言ってくれライナー!!\

ライナー「『ノ』……踏み潰しちまった」

/『ノ』ォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!\

/そんな…僕の『ベ』と『ノ』が……\

ライナー「本当に、すまない……」

/もう、いいよ。仕方ないから…とにかく戻って来てくれ\

ライナー「あぁ……」



レトルト「お帰りライナー……」

ライナー「」

レトルト「? どうしたの?ライナー」

ライナー「いや、お前…それ……ふ、フフッ」プルプル

レトルト「え、ちょっ、笑っ…笑ってる?」

ライナー「い、いや?イェヘ、ふっ…」プルプル

レトルト「笑ってるよね!?何が!?何がおかしいんだよ!?」

ライナー「だっ、おま…『ルト』…付け間違え……フハッ」プククク

レトルト「え?あ、あれ!?僕の名前が密封容器!?」

ライナー「クハッ!お前、笑わせんな!」

レトルト「だって…だって…あれ!?外れない!?クッ!何でだよ!?」

ライナー「フフッ…別に、いいじゃねぇかお前……そのままでもよ…くふっ…そのまま『ベ』と『ノ』を足してもベルトルトに戻るんだしよ」クックック

レトルト「そうだけど!そうだけど!レトルトって!!」

ライナー「アッハッハッハッハッ!!」

レトルト「何がそんなにおかしいんだよ!?」

ライナー「レトルトってな……クク…言い返すって意味もあるんだぜ?名は体を表すってか…ブフッ!クッ、フ」

レトルト「それそんなに笑う事!?」

ライナー「ウヒェヒェヒッ…何か、もうな…笑い過ぎて何でも笑えてくるんだよ…くひゃひゃ」

レトルト(ライナーが壊れた……)

それからライナーは十数分の間狂ったように笑い続けた

その間何とか『ルト』を付け直そうとしたけど結局無理だった

ライナーは僕が悪戦苦闘する様を見てさらに笑っていた

初めてライナーを殴りたいと思った。というか足場が不安定な木の枝の上じゃなければ多分殴っていた

ライナー「ハァーッ…ハァーッ……ヒヒッ、ハッ…ハァ、ハァ……」

ライナー「流石に…ハァッ……笑い疲れた……腹、痛ぇ……ハハ」ゼェ ゼェ

レトルト「そろそろ訓練も終わる頃だ。早く集合地点に行かないと、遅刻で罰走させられる……」

ライナー「あぁ、そうだな……あっ駄目だ、力入らねぇ……クフフ」ゼェハァ

足場なんか気にせず殴りかかった。軽く躱された上によろけて落ちそうになった

けどライナーが助けてくれた。げらげら笑いながら

もう殴る気も失せた

結局集合時間には遅刻した

今回はここまで

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