兵士A「こいつ、いい加減にしろ!」ドス
少女「ぐっ……!?」ドサッ
兵士B「公爵様の命を狙った不届き者が、調子に乗ってんじゃねえ!」ズガ
少女「がはっ! ……ぁっ!」ビクビク
兵士A「立てよ、オラァ!」グイ
少女「い……痛い!っ 嫌っ、髪が抜けちゃう! お願い、引っ張んないでぇ!」グスグス
兵士A「だったら最初から大人しくしてりゃいいんだ。オラ、とっとと歩け!」ドン
少女「う……うぅ……」グスグス
兵士B「けっ、いい気味だぜ。せいぜい処刑の日まで牢屋で震えて――お」
牢番「……あ、どうも、ご苦労さんです」ペコ
牢番「んほぉぉ」パンパン
少女「いやぁ痛いぃんぎぃぃ」
兵士A「ん、前回の盗人野郎はどうした? もういないのか?」
牢番「あの男なら、近衛の連中に連れていかれましたよ」
兵士B「なるほど、公爵様じきじきにというわけだ」
牢番「あー、最近剣を振るのに凝られているようですね」
少女「」ビクッ
兵士A「口を慎め。何がきっかけでその身が滅ぶかわからんぞ?」
牢番「ごもっともです」
兵士B「おい、早く引き渡して飲みに行こうぜ」
兵士A「そうだな、それでは、いつものように頼むぞ」
牢番「処刑日はいつです?」
兵士B「三日後だ。それまでに兵士たちがお楽しみにくるかもしれんがな」ニヤ
少女「……ぁ……ぃゃ」カタカタ
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