京太郎「二人は幸せなキスをして終了」(1000)
ID:NmjkuZQF0の代理!
ありがとう。投下します
数年前
京太郎『やっぱ本田はかっけーなー』
咲『っ!京ちゃんもそう思う!?』
京太郎『おう。香川や長友も凄いけど、なんだかんだ言って本田はカリスマが別格だよ。ギラギラしてて熱い選手だよな』
咲『だよね!だよね!』
京太郎『なんだ。咲もサッカー見るのか?意外だなー』
咲『えへへ。私運動音痴だもんね。けどサッカーはよく見るし、雑誌とかもたまに買うんだよ』
京太郎『へー。雑誌まで?マジで意外だなー。じゃあ、結構詳しいんじゃ』
咲『結構自信あるな。知ってる?京ちゃん。長友はスナイデルやカッサーノとすっごく仲が良いんだよ』
京太郎『へー。そういうのも雑誌に載ってるのか?今度俺にも読ませてくれよ』
咲『うん、良いよ!じゃあ、今日部活終わったら私の家に遊びに来ない?』
京太郎『えっ…いいのか?』
咲『勿論!』
京太郎『遅い時間に女の子の家にお邪魔するとか…本当に良いのかよ。なんか、悪いな』
咲『いいのいいの!京ちゃんだし!気にしないで!…きゅふふふふ』
京太郎『んー…じゃあ、お言葉に甘えて…』
咲『うん!』
こんなオカルトありえません!(迫真)
咲(思えば、その頃、本当はサッカ-なんか全然興味無かった)
咲(ただ、京ちゃんがサッカー好きって聞いて)
咲(それで、数少ない友達にお話合わせるために雑誌を買って、テレビを見始めて…)
咲(ゴールを決めた選手たちが抱き合ったり、一緒に喜んだり)
咲(みんな輝いてて、それがちょっと暗めの文学少女してた私には凄く眩しくて)
咲(サッカーの知識が出来て、話題に出来るようになって、クラスの中心の明るい男の子やスポーツ少女にそれが受けて、嬉しくて)
咲(友達がいっぱい出来て)
咲(…もっと深い世界を覗きたくなって)
咲(…BLに出会って)
咲(それが、全てのはじまり)
咲(私がこの道に足を踏み入れ、みんなに出会う)
咲(その、全てのはじまり)
TKの姉者とTKの姉者の濃い会話を早く
前スレ
一個目
透華「ハギヨシ、この男に種付けなさい」
透華「ハギヨシ、この男に種付けなさい」 - SSまとめ速報
(ttp://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1340194807/)
二個目
ハギヨシ「衣様を騙してニンジン食べさせたらクビにされた」
三個目
和「訴訟も辞しませんよ、腐女子ども!」
和「訴訟も辞しませんよ、腐女子ども!」 - SSまとめ速報
(ttp://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1343222323/)
四個目
照「お前初めてか全国は?力抜けよ」
照「お前初めてか全国は?力抜けよ」 - SSまとめ速報
(ttp://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1344659764/)
五個目
咲「真夏の夜の淫夢」
番外編
豊音「遂にうちにインターネットがきたよー」
豊音「遂にうちにインターネットがきたよー」 - SSまとめ速報
(ttp://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1341750154/)
これで終わり(多分)
現在
居酒屋『真夏の夜の夢』裏口
和「咲さん?どうかしましたか?」
咲「あ、和ちゃん。ううん、なんでもない。なんだか、ちょっと昔のことを思いだしちゃって…」
和「はあ…」
咲「どうしたの?和ちゃん。急にこんなところに行こう、だなんて…」
和「…」
咲「…」
和「…咲さん」
咲「…?はい」
和(…てるてる姫とアミバは、腐女子同士なのに、我々にあのような極上の百合を見せた)
和(LEGENDは、マグマさんをあっさりと懐柔してのけた)
和(腐趣味を否定したネクターさんは、加治木さんと大喧嘩して)
和(…加治木さんは咲さんとお互いの家に泊まり合うまでの関係に発展したらしいですね)
和(二人の共通点など、腐っている、ただその一点しか無かったというのに)
和(LEGENDの発言。本当に人を好きになるという事は、良い所も悪い所も、全て丸ごと愛し、受け入れる事…)
和(…言われてみれば、その通りなのかもしれません)
咲「和ちゃん?」
和「…ああ。すみません。考え事をしていました」
咲「大丈夫?なんだか体調があまり良くなかったみたいだけど…やっぱりさっきのところに戻って少し休んだほうが良いんじゃ」
和「必要ありません。…咲さんは優しいですね」
咲「…そう?」
和「ええ」
和(そうだ。…咲さん。やはり貴女は優しい。例え腐っていようと、なんであろうと、貴女は天使…)
和「ちょっと、言うべきことを頭の中でまとめていただけですので」
咲「そっかぁ…」
和(…私も)
和(…変わるべき時なのかもしれません。てるてる姫とアミバのように、マグマさんのように…)
和「…咲さん」
咲「はい」
和「実は、私はまだ腐女子初心者なのです」
嘘はいかんなぁ…嘘は…(ゲスな微笑)
咲「え?そうなの?」
和(…幸い、私は『カンちゃん』と敵対して来なかった。否。そも、つい先程までお互い存在すら知らなかった)
和「はい。だから、勉強のために腐部屋に入りたいと、そう考えていたところだったんです」
咲「へー」
和「だから、私のハンドルネーム『ペンちゃん』も、腐部屋のみなさんにはまだ認知されていないと思います」
咲「そっかー。だったら、私が和ちゃんの事をみんなに紹介してあげる!」
和「ありがとうございます。…けど、その前に。みなさん大変な識者らしいので場違いに成ることが怖いです。もう少し知識を付けてから参加できたら嬉しいのですが…」
和(…こういう設定しておけば、奴らにも素性を隠せるでしょう。『のどっち』として身バレしていますので、流石に危険ですしね)
咲「だったら、私と一緒に勉強しようよ!」
和「良いんですか?」
咲「うんっ!私も、身近に語り合える人が居たら嬉しいよ!」
和(…なんて笑顔ですか。こんな無防備な笑顔、初めて見ました!)
和(恐ろしいほど簡単に近づく事が出来た)
和(今この瞬間の接近速度に比べれば、今まで咲さんを百合に引きこもうと考えていた数々の作戦が、まるで牛歩のよう。少し、虚しいです)
和「…よろしければ、早速何かご教授いただければ」
来るぞ…本人確認が…っ!
和(ですが、やはりこの作戦は間違い無さそうです)
和(あとは…この私が、如何程までこの世界に足を踏み入れることが出来るか)
和(…ふふ。不安もありますが、あとは出たとこ勝負と行きましょう。今まで分の悪い戦いばかりしてきたんです)
和(むしろ、同性同士の恋愛に拒絶感を示さない土壌が有ったと、喜ぶべきでしょう)
咲「うん!じゃあね、じゃあね!まずはこんなの!!」
和「ええ」
咲「きゅふふふふ…」
咲「ロビー×ガンバボーイのJリーグ大阪マスコットカップル!!」
和「ロビー?ああ、セレッソ大阪のマスコットキャラですね。ガンバボーイはそのままガンバ大阪の」
咲「二人は、ライバルであると同時に、大の親友!」
咲「ロビーのツイッターでガンバボーイの家に泊りに行く話とか、ガンバボーイのブログで一緒に遊んだとか話してて、きゅふふふふ…」
咲「試合前に二人で遊んでたら、ガンバサポーターの女の子がガンバボーイに「そいつ殴ったれや!」言ってきて、だけどガンバボーイはロビーを撫でてあげるってくらい仲良し!」 ※女の子が怜で再生されたら仲間
咲「撫でてあげるんだよ!(迫真)泊まりに行って、撫でてあげるんだよ!(意味深)大阪ダービー深夜のナイトゲームだよ!(恍惚)」
咲「この夏のダービーでは2-2の引き分けだったけど、こっちのダービーではロビーの若い柿谷(ジニアス)がガンバボーイの藤ヶ谷(キーパー)をチンチン(サッカー用語)にするんだよ!」
和「…」
素で怜でした、ありがとうございます
これは本人…間違いない
咲「くきゅふふふ…」
和(咲さんの声を押し殺した笑い、可愛い…両手で口元を抑えて、首をブンブン振って自分の妄想に身悶えしてるんですね…)
咲「あとね!あとね!他にはベガッタさんは基本的に鬼畜攻めなんだけど、今季は弱小で虐められてばっかりのドーレくんには昔相性が悪かった経験があって、なんでか要所要所で強く出れないの!」
和「ベガッ太さんはベガルタ仙台、ドーレくんは大正義コンサドーレ札幌のマスコットですね」
咲「自分のとこのレポーター(女性)の鼻の穴に指突っ込んだり顔面にケーキ叩きつけたりスタジアムDJに誕生日プレゼント要求したりマジックハンドでサポの財布を挟んで引っ張ったりとやりたい放題悪逆を振るうベガッ太さん」
咲「対して基本踊ったり食育したり農場行ったり福祉施設訪問したりピザ届けたり北海道の観光地を紹介したりと地元への貢献に真剣に取り組むぐう聖ドーレくん」
咲「快進撃を続けるベガッタさんを一時とはいえ首位の座から引き釣り降ろしたのは、やはり天敵、ドーレくんだったの」
咲「きゅふ…絶対的な力を誇る暴君が、きゅふふ…昔からの刷り込みによって勝てないはずがない相手に攻められる。きゅ…それって…ロマンだよね。きゅふふふふ」
和「なるほど…」
咲「…こんな感じ。どう?和ちゃん」
和「そうですね…」
咲「…」
和「…」
咲(…あれ。反応がない。もしかして、いきなり飛ばしすぎた?)タラリ
和「…」
咲(参ったなぁ…最初からケモナーは、やっぱりまずかったかな?そういえばシャイニングさんやLEGENDさんは、ケモナーはさすがにキツイって言ってた…)
咲(和ちゃん、まだ初心者だって言うんなら、ゆみさんが言ってたようにもうちょっとソフトなところから入るべきだったかも…)
咲(謝ろう。謝って、もっとソフトな話題からやり直そう。例えば有名所の内田×川島とか長友×スナイデルとか、禁断のクリスティアーノ・ロナウド×メッシとか)
和(…なんだろう)
----------……せよ
和(凄くくだらない話なのに)
----------……せよ
和(ふざけた話なのに)
----------洗…せよ
和(咲さんが言ってるからではなく)
----------洗脳せよ
和(…心の何処かで、この話を楽しいと思っている自分が居る…?)
----------魂を捧げよ
和(いえ、むしろ…)
----------魂を…腐敗させよ!!
和「…素敵です」ボソッ
咲「!!」
和「素敵です、咲さん。BL…ホモ。男色…素晴らしい世界です。私は今まで、何故こんな美しい世界に目を背けていたのか…」
咲「わかってくれるの!?」
和「勿論です!」
咲「えへへ…楽しいなぁ。ゆみさんと話する時もそうだけど、現実でお友達とこんなお話を出来るのって、本当に楽しい…」
和「…」
咲「えへ…た、たの…たのし…」ポロッ
和「涙?咲さん、どうかしたんですか?」
咲「あ、ご、ごめんね。なんだか、凄く安心しちゃった…のかな?」ポロポロ
和「?」
咲「う、うん。元からの友達にこんな話を出来る日が来るなんて、夢にも思わなかったから…う、うれし…くて…」ポロポロ
咲「…うえええ…な、なんで、こ、こんなにうれし…ヒック…のに…わ、私、ヒック…泣いて…うええええ…」
和「…咲さん」ギュッ
咲「和ちゃん。…あはは。これじゃあ、この間と立場が正反対だぁ…」ギュッ
和「…咲さん」
咲「ご、ごめんね?…け、けど、気持ちが溢れて、こ、言葉、で、でない…」
和「…いいんです。時間はいくれでもあります。それより、もっと貴女の話が聞きたい」
咲「も、もう、無理だよぉ…これ以上は妄想すら出ないもんっ!」
和「そうですか…それでも構いません。泣き止むまで、こうして抱きしめていてあげますよ」
咲「ご、ごめ…うえ、うええええ!!」
和「…」ギュッ
咲「えええええん!ええええええええん!!」
和「…」
咲「えええええええええええええん!!」
和「…」
和「…そうだ」
和「ねえ、咲さん」
和「…じゃあ、こんなのはどうでしょうか」
咲「…え?」トクンッ
和「2012年J8月4日 Jリーグ第20節 名古屋 5-1 神戸 瑞穂陸。グランパス師匠によるモーヴィへの鬼畜攻め」
咲「名古屋のマスコットグランパスくんと、ヴィッセル神戸のマスコット、牛のモーヴィ君?」
和「オリンピックや怪我でFWが居なくなった名古屋の苦肉の策でDFの闘莉王をFWに起用。4ゴールと大爆発。各クラブサポから「もうアイツが日本代表のFWで良いんじゃね?」と言われた伝説の一戦から考えるに…」
和「『まともな面子も揃えられないのかよ。しかも前節最下位の札幌に負けてるしプゲラ』意気揚々と乗り込んだモーヴィ。しかしそれはグランパス師匠の巧妙な罠だった」
和「神戸のDFラインは、闘莉王に崩される為に築いてきたんですもんね?」
和「ピクシーが出ていれば…こんな鯱なんかに…!」
和「よかったじゃないか。ピクシーが前節札幌戦で審判に暴言吐いてベンチ入り出来なかったせいにできて」
和「んんんんんんんっ!」
和「へへへ。おい、YouTubeのURLを用意しろ。みんなで観戦してやる」
和(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
和「前半2分で闘莉王1点目ゲ~ット」
和(いけない…!西野の髪がストレスで限界に近いことを悟られたら…!)
和「生牛サポ様の生顔面サムライブルーを拝見してもよろしいでしょうか?」
和「こんな奴らに…くやしい…! でも…伊野波代表に招集しちゃう!(ビクッ!ビクッ!」
和「おっと、後半45分の野沢ゴールで反撃も終わってしまったか。甘い敗戦のトラウマがいつまでもとれないだろう?」
和「…こんなのも、『有り』でしょうか」
咲「っ!凄い!凄いよ和ちゃん!」
和「っ!」ドキン
咲「和ちゃん…もしかして天才!?」
和「そ、そんな…」
咲「初心者でそんなネタを急造で絞りだすなんて…凄い!十分に凄すぎるよ!やっぱり和ちゃんは最高だよ!」
和「咲さん…」
和(こんな程度でこんなに喜んでくれるなんて…)
和(…嗚呼)
和(腐女子…楽しいかもしれません)
咲「じゃあ、次は、人間でやってみて!」
和「え…」
和(に、人間…ですか?困りました。急に言われても、デジタル派の私には、多少なりともその人物などの背景がわからないと妄想ができない)
和(いったいどうすれば…あ、そうだ)
和(須賀君とハギヨシさんでなら、私にも二人の関係を知っているし妄想出来ます…)
和(…けど、身近の人物な上にお世話になっている二人を妄想のネタにしても良いのでしょうか?それはちょっと失礼な気もしますが…)
咲「」ワクワク
和(…咲さん、目を輝かせてる…)
和「…それじゃあ、須賀君とハギヨシさんで、ハギヨシさん鬼畜攻めの須賀君…」
ゆみ「おお、こんなところに居たのか、原村!それに咲!」
咲「あ、ゆみさん!」
ゆみ「緊急事態だ!二人共さっきの部屋に戻って来い!」
和「…」
ゆみ「それと、咲。お前は来るなと言ったのに…」
咲「すみません。けど、どうしてもゆみさんが心配で…」
ゆみ「そうか…すまない。私が約束を破って戻らなかったから心配をかけたんだな。悪かったよ」ナデナデ
咲「いえ、そんな…」
和「なにか、用があったのではありませんか?加治木さん」
ゆみ「…ああ、そうだった。二人共、至急部屋に戻るぞ。大事な用がある。…片岡に連絡が通じない」
和「…え?」
優希は犠牲になったのだ…(意味深)
合同オフ会会場
ゆみ「今戻った!状況は!?片岡への連絡と、モモだ!」
智美「うーん。やっぱモモの匂いはしないなー。途中でどっか行ったんじゃないかー?」
ゆみ「モモめ…!」
華菜「タコちゃんも連絡通じないし…」
煌「優希…まさか、あの時の乙女の少女が、貴女だったなんて。すみません…すみません…どうか無事結ばれていて…」ブツブツ
晴絵「大丈夫だよ。ほら、煌ちゃん。まずは涙拭いて」ナデナデ
灼「ハルちゃん…」
健夜「えーっと…き、煌ちゃん。元気出して…」
煌「っ!元はといえば誰のせいですか!!」キッ
健夜「…」
煌「ゆ、優希は!私の大切な後輩で!ずっとかわいがっていて!凄く良い子で…!全国でも会えるのを楽しみにしていて!」
煌「そんな子を、仲間と一緒になって傷つけていた私の気持ちが!貴女にわかりますか!!」
晴絵「煌ちゃん!」
健夜「…ご、ごめんね…」
キャラのおさらいよろ
>>76
咲+照+怜+煌+レジェンド+すこやん+かじゅ=腐部屋のメンバー
和+玄+桃+灼+竜華+キャップ+=百合部屋
優希+池田+透華…あと何人か=乙女部屋の集まり
>>79
クロチャーは乙女…
煌「…もういいです」スクッ
晴絵「煌ちゃん?」
煌「私は腐部屋を抜けます」
健夜「待って!シャイニングちゃん!」
煌「その名で私を呼ばないで下さい!」
健夜「…っ!」ビクッ
煌「…さようなら小鍛治プロ。そして、腐部屋のみなさん。すばらな百合部屋のみなさんと乙女部屋の皆様には、ご迷惑をおかけしました。心より謝罪申し上げます」ペコリ
煌「…では、私はこれにてもう帰りますので。会費はいくらですか?」
華菜「か、幹事は私だけど、会費はいらないし…」
煌「…は?」
華菜「ハナちゃんが、立て替えておくって…」
煌「…ハナちゃん、とは」
華菜「…うちの部屋の、クリアフラワーさんだし。最初にアラサーが来た時にやられてから全然来なくなった…」
煌「この部屋のオフ会も、かすみんさんと同じ条件だった…?」
>>82
これは玄ちゃんに失礼な事を…
お仕置きに霞さんから睾丸を潰されなきゃいけない
久「二人共、どこいっちゃったのよ…」
まこ「駄目じゃ…何度かけても、やっぱり優希に繋がらんわい。京太郎も同じ」
未春「GPSで二人の居場所はわからないんですか?」
ハギヨシ「参りましたね…彼女にはGPSを持たせていません。須賀君もです。せめて何か手がかりがあれば…」
衣「…透華だ」
ハギヨシ「…衣様?」
衣「透華が何かしたんだ」
ハギヨシ「まさか、そんな。透華お嬢様に限って…」
衣「いいや。間違いない。アイツの書く忌まわしい小説と、その元凶は、須らくお前と須賀京太郎の名が有った」
衣「もしアイツが片岡が須賀に気があると知っていれば、告白を妨害するのは間違いないだろう」
美幸「あのー…さっきから横で話聞いてましたけど、と、透華って、ハナちゃん…クリアフラワーさんの事…だよね?」
衣「然り」
美幸「…だったら、ハナちゃんはタコちゃんの恋友だし、身バレしてれば多分相手もわかってる…」
衣「…決まり、だな」
ハギヨシ「…お嬢様が、二人を…」
衣「…なれば、二人が何処にいるのか見当が付いたぞ」
久「へ?」
まこ「なんと!」
未春「龍門渕さんと一緒ということですか?」
衣「ああ」
ハギヨシ「衣様」
衣「…インターハイの会場だ」
久「ええ!?」
衣「透華の計画の、最終目的に必要な会場だからな」
まこ「なんだってそんな…」
衣「今晩から明日にかけ、龍門渕はあそこの会場を強引に貸しきっている」
久「ああ。そういえば明日無理やり何かねじ込まれただかで大会が中断して…」
衣「…インターハイは、視聴率が良いからな」
ハギヨシ「っ!まさか!」
衣「そう。実験はある程度目処が付いた。今度は、公共の電波を用いて国民にホモ洗脳を施す。その下準備よ」
未春「壮大に最低だ…」
まこ「勘弁してくれ…」
ハギヨシ「…」スクッ
衣「行くか。ハギヨシ」
ハギヨシ「ええ。暇を頂戴したとはいえ、透華お嬢様に間違った道を歩ませるわけには参りません」
衣「衣も連れて行け」
ハギヨシ「なりません」
衣「ならば衣はお前がここを出た瞬間に首を掻っ切る」
ハギヨシ「…」
衣「…奴を止められなかった責任は、いや、そも奴を狂わせた責任は、お前を追い出した私にある」
ハギヨシ「衣様」
衣「贖いたいんだ。…透華に、謝りたいんだ」
衣「…またみんなと、笑って過ごしたいんだ。衣は」
ハギヨシ「…」
ハギヨシ「…念のため。私の傍から離れないように」
衣「すまん」
ハギヨシ「…」
久「ハギヨシさん」
ハギヨシ「…竹井さん」
久「…気を付けてね。その、ハギヨシさんになんかあったら、わ、私達麻雀部にも影響あるかも…だし…」
ハギヨシ「…ふふ。ありがとうございます」
久「い、いやいや!だから、私はあくまで麻雀部の心配を…」
ハギヨシ「『いってきます』」
久「…」
ハギヨシ「それと、『ありがとうございました』」
久「…っ!」
ハギヨシ「…やはり透華お嬢様は暴走癖が強すぎるようです。私が傍に居ないと、国広さん達ではまだ抑制力足り得ない」
久「…」
ハギヨシ「こんなにもはた迷惑なお方、全国を探してもそうはおりません」
ハギヨシ「ふふ…まったく。小さい頃から、変わらず我儘な子なままです」
久(…の、割に随分優しい顔してくれちゃって)
衣「ハギヨシ!急ぐぞ!」
ハギヨシ「ええ。…では、私はこれで」ペコリ
久「…うん」
ハギヨシ「行きましょう!衣様!」フワッ
衣「応!!」
久「…『いってらっしゃい』」
久「…それと、『ばいばい』」
久「…はあ」
まこ「…久」
久「…振られちった」
まこ「…」
久「…ってか、ハナから眼中に無かったのかしらねー」
まこ「…」
久「くやし。結局私は、あの人にとって女では無かった。…迷惑ばっかかけてくる図々しくて面倒な子供程度でしかなかったのかな」
まこ「そんな事…」
まこ「…」
まこ(…すまん。久)
まこ(わしには、よくわからん…)
まこ(…恋、か。憧れはあるが、未だわしもしたことがない)
まこ(ただ、キラキラと美しく光るそれを、達観した風を装って遠目から見つめるだけじゃ)
まこ(…悔しいのう。こんな時、誰かを支えてやれる女に、未だ成れない。…なんて無力なんじゃ)
まこ「…久」
久「…ふふ。いいって。アンタの気持ちは大体察しつくから」
まこ「…すまん」
久「…いいの。そもそも、あの人は大人で私は子供。最初から叶いっこない恋だったんだか…」
美穂子「そんな事ありません!!」
久「…美穂子?」
美穂子「最初から叶いっこない恋だなんて、存在しません!!」
久「アンタ、何言って…」
キャップ開眼で勝負を決めるのか…良いな
美穂子「上…竹井さんは、臆病者です!」
久「…っ!アンタ、何言って…」
美穂子「だって、そうでしょう!?萩原さんは、竹井さんに拒絶のい言葉を告げてませんもの!!」
久「馬鹿言わないでよ!だって、あの人は昔から龍門渕の…」
美穂子「龍門渕さんは年下です!大人と子供というなら、竹井さんの方がむしろ有利なくらいです!!」
久「はぁ!?論点はそこじゃないでしょうが!アンタ、ズレた事言ってんじゃないわよ!」
美穂子「ズレてません!」
久「どこがよ!」
美穂子「逃げ道を探して、言い訳してる!!振られるのが怖くて、思いすら告げようとしない!そんなの、らしくないじゃないですか!!」
久「っ!」
美穂子「そんなの、貴女らしくない!ちゃんと戦いなさい!!」
久「た、たたか…馬鹿言わないでよ!さっきのハギヨシさんの顔見たでしょ!?か、勝ち目なんかあるわけ…」
美穂子「悪待ちには慣れてるんじゃなかったんですか!」
久「…」
美穂子「私の知ってる貴女なら…こんな条件だからこそ、燃える筈なのに…臆病に震えてる貴女なんて、見たくありません!!」
このキャップになら抱かれたい
美穂子「…はぁ…!はぁ…!」
美穂子「っ!」ポロポロ
久「…美穂子、アンタ…」
美穂子(…ああ、私はなんて馬鹿なんでしょう)
美穂子(黙っていれば、上埜さんはあのままあっさりとハギヨシさんを諦めてくれたはずなのに…)
美穂子(…敵に塩を送るどころか、挙句の果てにお説教!?どこまで私は愚かなの…)
美穂子「…臆病な貴女なんて、見たく…無いん…です…ヒック」
久「…」
美穂子「…すみません。勝手な事…ヒック…言ってるの…ヒック…わ、わかって…るん…です…が…」
美穂子「っ!」ゴシゴシ
久「…」
美穂子「…けど、これだけは。これだけは、知って下さい」
美穂子「…私は、後悔しない生き方をする貴女が好きなんです」
久「…」
久「…そっか」
久「…美穂子」
美穂子「…はい」
久「アンタ、最高の女よ」
美穂子「…」
久「…失恋したら、慰めてくれる?」
美穂子「…一緒に、内緒でお酒でも飲みます?」
久「あはははは!泣き上戸で絡み酒しちゃうかもよ!」
美穂子「…ふふ」
久「…私、待つよ」
美穂子「…」
久「ハギヨシさん、臨時顧問捨てて元の鞘戻っちゃうほど無責任じゃないと思うし。なら、大会中はきっと戻って来てくれる」
美穂子「…」
久「…どっかのタイミングで、告るから。骨、拾ってね」
美穂子「…本当に良いんですか?ただ待つより、今なら追いかけて戻ってくるよう釘を刺せば…」
久「いや、良いよ。だってアンタが言ってくれたでしょ?…私、悪待ちには慣れてるから」
美穂子=十三面待ちで入れ食い
ハギヨシ=地獄単騎、それも待ち牌は海底に潜ってる
まこ「…ふう」
未春「…染屋さん?」
まこ「まこでええよ」
未春「…まこちゃん」
まこ「3年生は偉大じゃのう」
未春「…うん。キャプテン、やっぱり凄い人」
まこ「わしらも頑張らねば。全国終わったら、あの人らに追いつけ追い越せじゃ」
未春「難しいなぁ…」
まこ「雀力で追いつけるかって言うより…人間としてな」
未春「たった1年でここまで成長できるか…そもそも、うちはキャプテンが居なくなったら誰が支えれるんだろう…」
まこ「一人では無理でも、二人。二人で無理なら、三人。最初は無理でも、少しずつ一人ひとりが成長していって、穴埋めんとな」
未春「そうだね…そうやってうちは少しずつ大きくなっていったんだ。先輩たちを越えないと、築きあげてきたものを守れないなら…頑張るしか無いんだ」
まこ「名門は大変じゃのう」
未春「…そっちだって気苦労多そう」
まこ「はは。ま、なんにせよ今後共も末永くお付き合い、よろしゅう。…大会じゃ勝たせてもらうけどね」
まこ×未春の可能性が微レ存?
照「なんか、凄いことになってるね」
怜「うん。なんか大変なことになっとるなぁ」
照「どうしようか。もう流石にオフ会はお開きだろうし」
怜「この後?うち、てるてるの家に遊びに行きたい」
照「大丈夫?明日大会はお休みになったけど、それでも園城寺さんは部活で行動してるのに…」
怜「ええよ。だって…」チラッ
照「…」チラッ
竜華「怜ー。怜ー。アンタ、騙されとるんや。一緒にホテルに帰ろう~?」グスグス
怜「…レズと相部屋だったなんて、身の危険が怖くておちおち眠れもせーへん」プイッ
竜華「」グサッ
照「確かにレズは怖いけど…今まで一緒の部屋だったんでしょ?友達だし、その辺はわきまえてても…」
怜「いーや。アンタも見たやろ?さっきコイツ、うちの事殴った。それに正体バレたんなら開き直って夜這いしかけてくるかもしれへん」
照「言われてみれば…園城寺さん。私の家に泊まろう。朝早く出れば大丈夫…」
竜華「なんでや!なんでそんな酷い事ポンポン出てくるん!?うちら友達とちごたん!?」
怜「黙れやクソレズ!!」
>>127
???「そんなの微粒子レベルもありえないし!」
竜華「クソ…!?怜!なんやその口の聞き方!!」
怜「うっさいうっさい!どうせアンタもうちの事馬鹿にすんやろ!そうよ!匿名ん時あんだけボロカス喧嘩したもんな!」
竜華「だ、あ、アレはあんたらが乙女部屋襲ったから…」
怜「じゃあ聞くけど!アンタは腐女子の事どう思うねん!」
竜華「…それは」
怜「ほら詰まった!クズとでも思っとるんか?ゴミ?塵?カス?気持ち悪い!?下等生物!!?みんなみんな、そういうんや!」
竜華「…」
怜「なのに百合女は持ち上げられるんや!綺麗だエロいだなんだって!うちらが好きなもん主張したら死ぬほど叩かれるのに!!理不尽や!!」
竜華「…」
怜「竜華だけは信じとったのに!!例え…例えうちが腐女子だって知っても、うちの人格『だけ』は肯定してくれるって、信じとったのに!!」
竜華「…」
怜「わざわざ不快な想いさせるのも悪い思って黙ってたけど、うちは腐女子や!あんたら百合のだいっきらいな腐女子なんよ!」
竜華「…」
怜「…あんな口汚い喧嘩した後で、どうしてアンタと価値観共有して一緒に居れる?もしアンタがそれでもうちを肯定してくれるなら…水に流すけど」
竜華「…」ブチッ
竜華「…悪いけど、うちはBLは受け入れられへん。気持ち悪い」
怜「…」ブチッ
怜「…だったらうちは、てるてるとよろしくやっていく」ギューッ
照「わわわ。いきなり引っ張らないで」
竜華「…好きにせーや。腐れが」
怜「…あ?」
竜華「なんやそれ。さっきから黙って聞いてれば自分の事ばっか正当化して好き放題ベラベラベラベラ…調子乗っ取んとちゃう?アンタ」
怜「…面白い事言うね。クソレズの分際で」
照「ちょ、怜?」
竜華「クソレズ?うちから見たらアンタとチャンピオンのほうがよっぽど糞レずやわ。アンタの嫌いなはずの、な。自分だけはええんか?」
怜「…うちとてるてるはそんな関係やあらへん」
竜華「あーっそ」
怜「…竜華」
竜華「宮永照」ギロッ
照「は、はいっ!」ビクッ
竜華「お前が怜を染めたのか…」
照「いやいや。ち、ちが…」
竜華「…ふん。まあええ。もうアンタらとは関わりたくもない」
照「ええ!?」ビクッ
怜「…」
竜華「玄ちゃーん」ニコッ
玄「はい?」キョトン
竜華「聞いとったー?こいつらの話」
玄「えーっと…」
竜華「酷いと思わへん?腐部屋の連中って」
玄「あー…はい!腐部屋の人達って酷いですよね!いっつも意地悪されてますし!」
竜華「だよねー?やっぱ玄ちゃんはようわかっとる賢い子やで~」ナデナデ
玄「えへへ…」
竜華「…本当、どっかのアバズレと違うて賢くて優しくて良い子だこと」チラッ
怜「…」
竜華「てな訳で、うちはこれから玄ちゃんと仲良くするんで」
照「ちょ、え!?し、清水谷さん!?」
怜「好きにせーや。そんな雑魚」
照「園城寺さん!?」
玄「ざこ…」ガーーン
竜華「はん!酷いやっちゃなー。大丈夫よ玄ちゃん。アイツは生命力が雑魚やから」ナデナデ
玄「みゅー…」
怜「…」ギリッ
照「お、落ち着いて。園城寺さん。清水谷さんもちょっと冷静になって…」オロオロ
怜「…行こ。てるてる」
照「ええ!?」
怜「もうこんなクソレズと同じ空気吸ってたくない。気分悪い」
照「あ、その…」チラッ
竜華「ええよ。どこでも行けや。監督とかみんなには上手く話しといたるから」
怜「あーーーーりーーがーーとーーーーーーー!!!!…行こ、てるてる!!」
照「あ…え、えっと…」
竜華「…」
照「…そ、その」
竜華「…」
照「…こ、こういう喧嘩は、良くないと思う」
竜華「知るか。アイツが悪い」
照「そ、そうかもしれないけど…」
怜「照!!」グイッ
照「あわわ!あ、あとで!ネトマに居るから!!」
竜華「…」
照「よ、良かったら、そこでもう一回…」
怜「じゃあな!!馬鹿竜華!!!」
パタン
竜華「…馬鹿怜!!」
玄「…」
見詰め合うと素直にお喋り(意味深)できない状態
竜華「…はー…」
玄「あの…」
竜華「…ごめんな。玄ちゃん。変な引き合いに使うてしもて」
玄「いえ。それは良いですけど…」
竜華「…」
玄「…あ、あの…やっぱりあれは不味かったんじゃ…」
竜華「…」
玄「今からでも遅くないです。早く追いかけて謝れば…」
竜華「やだ」
玄「…」
竜華「…悪いの、怜やもん」
玄「…」
竜華「馬鹿怜。つまんない隠し事しないでさっさとカミングアウトしてくれてれば、BLだろうがなんだろうが付き合ったのに…」
玄「…」
竜華「…そんなにうちの事、信用できなかったん?」
ホモは信用できない(至言)
玄「…」
竜華「…情けない。うち、自分が情けないわ…」
玄「…きっと、怖かったんですよ」
竜華「…だろうな。結局信用されてなかったってだけか…」
玄「…信用とか、そういうのじゃなくて…」
竜華「…」
玄「…好きな人に嫌われるのが怖くて、好きな人だからこそ言い出せないなんて事、幾らでもあると思うんです。人って、見栄を張っちゃう生き物だから」
竜華「…」
玄「…私もそうなんです」
竜華「玄ちゃんも?」
玄「はい」
玄「…私は、なんにも出来ない子だから。いっつもみんなに迷惑かけてばっかりだから」
玄「友達との恋愛相談でも、恋愛経験もないのに調子に乗ってアドバイスしたり、大会でも足引っぱっちゃって、ボコボコにされて、けど空元気で『おまかせあれ!』なんて格好つけちゃったり」
玄「弱い自分や情けない自分を誰にも見せたくなくって、必死に取り繕って…」
玄「…あはは。けど単純だからすぐにみんなに看破されちゃうんですけどね」
玄ちゃんは相手が悪かっただけやから…(震え声)
竜華「…玄ちゃん」
玄「きっと、園城寺さんもおんなじです。きっと、あの人も臆病な人。思いがけず知られたくないことを知られて、つい頭に血が上って興奮しちゃったんだと思うんです」
竜華「…」
玄「だから、わざわざあんな挑発するみたいな酷い事ばっかり言って…清水谷さんより強く見せようとして」
竜華「…」
玄「だ、だから…その…」
竜華「…」
玄「な、仲直り…を…」
竜華「やだ」プイッ
玄「」ガーーーーン
竜華「だとしても、向こうが謝ってくるまでは許さへんもん」ツーン
玄「あううう…私良い事言えてる気がしたのに…どうしてみんな私の話だけは受け取ってくれないの~?」
竜華「あはははは!」
玄「自信なくします…」シュン
竜華「いやーすまんなー」ナデナデ
玄「みゅー…」
竜華「けど、まあ…怜が謝るんなら、話聞いてやってもええかなーって気にはなったわ」
玄「!」パアアアア
竜華「…ま、それも今すぐには無理かな。あのアホが頭冷やした頃見計らって、ネトマ入るわ。チャンピオン頼みなのが気に食わんけど」
玄「はい!」
竜華「…は」
玄「~♪」ニコニコ
竜華「玄ちゃん、ホンマええ子やなー。浮気しそ♪」ギュッ
玄「ひゃっ!?」ビクッ
浮気ってまだ竜華誰とも付き合ってないやろww
キャップはまだまともな方だろ!いい加減にしろ!
煌(優希…二度も踏みにじらて尚、貴女はまた腐女子に苦しめられているのですね…)
煌(やはり、私が間違っていた。腐女子など、畜生にも劣る存在だった。…ごめんなさい。私は最低です)
煌(インターハイ会場。今そこに貴女が居るのなら…)
煌(私は、貴女の力になれるならなんでもする…!!)
煌(待っていて下さい。今行きますから!!)ダッ
晴絵「あ、煌ちゃん!!」
健夜「ちょ!待って!」
晴絵「…行っちゃった」
健夜「…煌ちゃん、泣いてた」
晴絵「…」
健夜「…」
灼「…ハルちゃん」
晴絵「…すこやん」
健夜「…うん」
灼「…二人共?」
Laveって何なの?原作ネタ?
健夜「…ごめんね、灼ちゃん…だっけ?ハルちゃん借りてく」
晴絵「…灼、ちょっと行ってくるわ」
灼「…」
晴絵「…お?今度は文句言わないのか?」ニヤッ
灼「…まさか。ガキじゃあるまいし…早く行って。助けてあげて」
晴絵「へー?ほー?ふーん?」ニヤニヤ
灼「…何が言いたいの」
晴絵「いえいえ。何も。流石我が阿知賀女子の部長」ナデナデ
灼「…」プクーッ
健夜「ハルちゃん。ほら、早く…」
晴絵「わかってるって。けど、ちょっと待ってねー」
健夜「?」
晴絵「先に灼をホテルに送ってかなきゃ」
灼「は?そんな事してる場合じゃ…」
晴絵「何言ってんの。大切な生徒の安全確保は私の第一任務だよ?」
灼「またそうやって子供扱い…」
晴絵「いや、そーじゃなくって…」
健夜「…ハルちゃん、もしかしてなんか考えある?」
晴絵「…さあね♪」
灼「…?…?…??」
ゆみ「…インハイの会場…か。ひょっとしたらモモもそこに居るかもしれんな」
咲「ゆみさん?」
ゆみ「…いや、何。他に手がかりもない以上、『何か』が起きている場所へ行くのが一番確率が高い。これは私のただの勘だ。…否。ただ何か行動を起こしたい。内心は唯その程度の理由かもしれないな」
ゆみ「兎に角、じっとしていられないんだ。確かにモモと大喧嘩はしたが、それでもアイツが黙って姿を消すなんて…心配で仕方ない」
智美「ま、それなら私も行くけどなー。元部長として」
ゆみ「蒲原…すまない。私は行くよ。君たちはもうホテルに帰って…」
咲「私も行きます」
ゆみ「…」
咲「もう、置いて行かれるのは嫌なんです」
和「私も…そこに勇希が居るのなら」
ゆみ「…」
咲「…」
和「…」
智美「…んー。なら、行くぞー」
ゆみ「…智美」
智美「ゆみちん、そんな心配そうな顔すんなー。ま、大丈夫だ。ワハハー」
ゆみ「だが…」
智美「なんかあったら、ゆみちんが守ってやれば良い。向こうにはさっきの執事も行ってるんだろうしー」
ゆみ「…」
智美「置いてけぼりは辛いぞー?ほら、いつだったかキャンプでお前ら私とかおりん残して先に電車で帰ったろ」
ゆみ「あれ持ち出すのか!!」
智美「本当、帰ったらどうしてくれようかと…」ブツブツブツブツ
ゆみ「あーわかったわかった。無表情のまま呪詛を撒き散らすな。怖い怖い。私達が悪かったから」
智美「ワハハ」
咲「…ありがとうございます」
和「すみません」
ゆみ「そうと決まったらどれほど時間があるかも分からない。急ごう」
智美「うむ。ここに私の車を持ってきていれば早か…」
ゆみ「行こう!!電車で!!」
咲和「「はい!!」」
久「…みんな、行っちゃった」
まこ「そうじゃのー」
未春「私たちはどうしましょう。なんだか部外者みたいな感じなんですが…」
美穂子「私も、実はお話についていけてないんですが…」
久「…ま、アンタはそうよねー」
まこ「ホテルに帰るか」
未春「そうですね」
美穂子「賛成です。…貴女達はどうするの?華菜」
華菜「…で、私は…だからもーちゃんは…」ブツブツ
美幸「うん…じゃあ私はあっちの掲示板に…」ブツブツ
玄「じゃあ私は………それと清水谷さんは…」ブツブツ
竜華「成り行きで手伝うことになったけど…まあええか。ふんふん。そんでそんでー?」
美穂子「…あら。お取り込み中?」
久「ありゃりゃ。先帰ってるわよー?」
華菜「了解だし。コーチによろしく…は言わないで、内緒にしといてくれると助かるし」
久「わかったー。じゃあ、アンタらのコーチには、なんか聞かれたら上手くごまかしとくわ」
華菜「圧倒的感謝」
未春「まあ、華菜ちゃんだけなら、なんとかなる…かな?」
久「…何やるかしんないけどさ。勇希の助けになるんなら、よろしく頼むわ。あと、ハギヨシさんは…まあ、助けなんて無くっても大丈夫だけど、こっちもよろ」
華菜「んー」
久「…じゃ、行こう。みんな」
まこ「おう」
未春「はい」
美穂子「ええ。…華菜。そして皆さん。どうか、皆さんに幸運が訪れますように…」
玄「ありがとうございます」カチカチ
美幸「どーもー」カチカチ
華菜「キャプテン」カチカチ
美穂子「…うん?」
華菜「キャプテンも」カチカチ
美穂子「…ええ」ニコッ
ちょいコンビニ休憩
なんだみんな言ってるのか(歓喜)
LaveLaveしようぜwwww
インターハイ会場
優希「…ん」パチッ
優希「…あ、あれ…?ここは…」キョロキョロ
優希「…どこ…だ?ここ」
「おっと。起きた起きた」
「大丈夫?」
「幾らノリノリとは言え、やり過ぎだアイツ…」
優希「っ!貴様らは、龍門渕の…」
純「よっ。ご無沙汰タコス…」
優希「ノッポとメガネと露出狂!!」
純「まだ名前覚えてなかったのかよ!!」
一「せめて龍門渕四天王とか…」
智紀「…」
優希「何故お前らが此処に…いや、そもそもここはどこだ?ハナちゃんは?それに、京太郎は…」
純「まあ、慌てんなよ」
一「僕らは、それを説明するためにここに居るんだ」
智紀「三人居るのは、イニシアティブを確保するため。暴れなければ何もしない」
優希「…きっちり事情を説明してくれるんだろうな」
一「勿論。ほら、このタコスはサービスだから、まずは食べて落ち着いて欲しい」スッ
優希「…」パシッ
優希「…」ムシャムシャ
純「…うわ。躊躇なく食いつきやがった。毒でも入ってるとか考えないのかお前は」
優希「ハナひゃんがほんなほとふる筈ないじょ」モグモグ
純「…まあ、その通りだ。あと、食ってる時はしゃべんな」
優希「…」モグモグ
一「肝座ってるなぁ…じゃあ、純君。説明よろしく」
純「…やっぱ俺かよ。…まあわかってたさ。それじゃあ、まず1つ。ここは、お前らが昼間居た、インハイの会場さ」
純「で、俺らはさっき国広君が言った通り、お前の疑問の解消役」
智紀「…兼」
純「…お前の監視役だ」
優希「…監視?」ピクッ
純「次。お前らの言う、ハナちゃん…つまり透華の事だが」
純「アイツは此処には居ない。本人曰く、今すぐハギヨシに会う訳にはいかないそうだ」
優希「?」
純「…ああ。わかんないって顔してんな。萩原さん、こっちに向かってるっぽいぜ。お前らがオフ会してる会場には無数の隠しマイクが仕掛けてあったんだ」
一「不幸にして会場が五月蝿すぎたのと音声拾いすぎたので解読が難しかったけど、荻原さんがこっちに来るってとこは拾えたよ。衣も来るって」
純「げ、衣も来るってか?」
一「うん。これはちょっと計画外だったって」
純「うーん…まあ、アイツは避けるか。私らじゃちょっと危ないし…」
一「そうだね。あの子に任せよう」
智紀「安全第一…」
優希「?一体何の話を…」
純「…ところで、お前、麻雀したくないか?」ニヤッ
優希「…は?」
純「いや、何。時間潰しに付き合って貰おうかと」ニヤニヤ
優希「…こんな状況で時間潰しに麻雀とか、そんな事ぶっちゃけられてホイホイ乗ると思うのかお前は」
純「そうか?」
優希「大男総身に知恵が回りかね…」
純「俺は女だ!!」
優希「そんなどうでも良いことより、京太郎はどうした」
純「どうでも良いだ!?」
一「まあまあ…」
智紀「話進めて良い?」
優希「おう」
純「…ったく」ブツブツ
一「大男…大男って…言い得て妙…」ププププ
純「…」ゴツン
一「ぐえっ!」
純「アイツは、こっちさ。怪我とかしてないから安心しな」
優希「なら早く出せ!アイツに会わせろ!」
純「…って話だが、どうする?みんな」クルッ
智紀「透華の言ってた通りにする」
一「ま、それしかないよね。ボクらは、今回は脇役だ」
優希「…」
純「って訳だ。即ちこう言う事だ。『お前が一回でも私ら全員を倒せたら、会わせてやろう』」
優希「…」
純「うん。いやあ実に悪役っぽい…」
優希「…三対一か?」
純「うーん。それでも良いんだが、それだとちょっと可哀想だから…」
優希「…?」
煌「優希!!」ガラッ
優希「…煌先輩!!?」
純「…二対二で勘弁してやろう」
優希「…」
煌「…?なんですか、この状況は…」
優希「なんで煌先輩が此処に…」
煌「うえ゙?そ、それは…えっと…」
優希「?」
煌(…優希には私が腐部屋住人だった事、あんまり知られたくありませんね…)
煌「な、何故って!貴女のピンチを知って駆けつけたんです!」
優希「おお!?」
煌「後輩が困っている所、私不肖花田煌、何処へなりとも即座に駆けつけますよ!!それがすばらな先輩の心意気!」
優希「おお!流石煌先輩!すばら!!」
煌「すばらっ!」
優希「すばら!!」
煌「すぅーーーーばらぁ!!」
優希「すばらああああああ!!」
煌「スススススススすばらぁあああっ!!!」
純(…めんどくせー…)
一「なにこれ。何の共鳴してるのこの人達…」ビクビク
煌「…さて。それでは、えーっと…何しようとしてたんでしたっけ?」
優希「…おおう。なんだっけ?」
純「…俺らと麻雀すんだろ」
優希「おお!そうだった!!」
煌「…ふむ」
純「さて、ルールはどーすっか。選べよ。お前らの好きに決めても良いぜ。3人から対戦相手も選びな」
優希「…随分な自信だな?」
純「ふふん。まーね。こっちには秘策が…」
優希「ならば決めた」
純「あ?」
優希「まず対戦相手はお前とメガネ」
純「あーはいはい」
優希「で、基本大会ルールの東風戦で、持ち点10000点。ルール自由なんだろ?」
純「!?」
一(そんなの考慮してなかった…!!)
飛ばないすばら先輩+東場で爆発するタコス
両方が合わさり(東場のみ)最強に見える
東一局
優希「リーチ」パシッ
純「…」パシッ
智紀「…」パシッ
煌「すばらっ!」パシッ
優希「…」パシッ
純「…」パシッ
優希「ロン。12000」
純「…」
優希「お前の飛び終了だ」
純「待て待て待て」
優希「なんだ?負け犬」
純「おかしいおかしいおかしい。なんだそれは。なんなんだそれは。持ち点1万ってなんだ。そしてなんで素直に打ってたんだ俺らは」
優希「だってルール自由に決めて良いって…」
純「小学生か!!」
優希「ふ。お前、合宿の時より弱くなったな?この程度のことで動揺し、自らの打ち筋を曇らせるとは…いつものお前ならこれしきかわせた筈…」
純「ああ言えばこう言いやがる!!」ガタッ
一「純君落ち着いて!!」
純「これが落ち着いてられっか!!」
優希「なんだ?遂には逆ギレか」ハンッ
純「ギギギ…」
一「ああもう…」
優希「ほれ。後が控えてるんだ。さっさとメガネと露出狂交代。ノッポはカモだから残しておいてやるじぇ」クククク
純「…のやろう…」ゴゴゴゴ
一「純君、落ち着いて…」
純「あーわかったよ!じゃあ今度こそお前のルールに則ってぶちのめしてやる!覚悟しやがれ!」
優希「いや、いい。今度は東風戦で無くて、持ち点25000で」
純「…ああん?」
優希「その代わり、ルールを少し変更だ。和了っても和了者に持ち点が加算されず、点棒を奪われてトんだら終わり。最後まで生き残った者が居るチームの勝ちってルールにするじぇ」
純「なんだ?また奇抜なルールを…まあ構わねーけど…」
ハンデですばら先輩は1000点スタートにしよう(提案)
すばら無双www
それにしてもこの優希、男前である
煌「ツモ!1600・3200です!!」パタン
純「…」
一「…」
優希「くくくく…お前達の負けだじょ」
純「…」
一「…」
優希「流石煌先輩だじぇ!頼りになる!なりすぎるじょ!」
煌「いやあ…あはは。ちょっとビビりましたけど…初めてのルールだったし、流石に生まれて初めてトぶかと…」
純「おかしい…こんな事は許されない…」ブツブツ
一「純君、仕方ないよ。これはもう向こうの作戦勝ちとしか…」
智紀「…今調べた。花田煌。新東寺の2年生レギュラー。例えプロ相手ですらトんだ事が無いとか」
純「ぐぎぎぎぎ…!!」
優希「さあ、早く京太郎に会わせろ!」
純「…仕方ねえ。一応、元より時間は十分に稼いだ筈…」ゴソゴソ
純「…あー。もしもし?須賀。須賀京太郎。こっち来い」
オッスオス、え?HGYSの兄貴がクルルァでこっちに来てる?早くしろよ
優希「…ん?」
純「…じゃあ、俺は一足先、抜けてるぜ」
一「は?何言ってるの」
智紀「駄目。今の彼をコントロールするには、まだ貴方が必要」
純「けど、今のアイツは正直言って苦手で…」
一「文句言わないでよ。そのための純君でしょ」
純「だから、俺は…!」
優希「…?なんだ?仲間割れを始めた…?」
煌「一体どうしたんでしょう?」
優希「さあ…」
煌「まあ、何はともあれ、無事須賀君?貴女の想い人に再開できるんです。すばらじゃないですか!作戦も、ちょっと狡いけどすばらなアイディアでしたよ!」
優希「えへへへ…ん?なんで煌先輩が私の事情を…」
純「…なあ、タコス娘」
優希「…んあ?」
純「…はじめに言っとくわ。なんっつーか、すまんな」
おっしログの最初っから追いついた支援
常人をホモに改造する透華はラダムの屑
とーかをクズとか言うな!
優希「へ?それはどういう…」
京太郎「来ました。井上さん」スッ
純「げっ!もう来た!!」
一「あとよろしく」
智紀「私らはこれで帰るんで」
純「ま、ままままま、待て!!お前ら俺を置いてくな…」
京太郎「どうしたんですか?井上さん」スッ
純「…っ」ゾワッ
京太郎「そんなに焦ったら、精悍な顔つきが台無しになっちまってますよ…」スッ
純「…ちょ、よ、寄るな!触るな!!」ササッ
京太郎「あ、逃げないで下さいよ…こっち来る前にアイティーも買ってきているんです。良かったら一緒に飲みませんか…」ジリジリ
純「ひっ!や、やだやだやだ!…お、おいやめろ!須賀。こっち来んなぶっとばすぞ!!」ビクビク
京太郎「やだなぁ、照れちゃって…そんなところも可愛いですよ…」ジリッ
純「お、おい。頼む…後生だからこっち来んな…」ペタン
煌「こ、これは…?一体どうしたしたことでしょう!?」
(きょうじゅん、こういうのもあるのか…)
やはりアイスティー(意味深)か・・・
京セラもありうるのでは?(悪魔の発想)
カンちゃん大喜びだゾー
精悍な顔つきが台なしと発言していることから男色なのは確定的に明らか
京ちゃんはホモだよ(確信)
一「…あー。これね。彼、透華にちょっとした洗脳を施されちゃって…」
智紀「洗脳後、純にご執心…」
優希「そ、そんな…!京太郎!?お、お前、まさか…」
優希「洗脳されてホモになっちまったのか!!?」
純「なんでそんな結論に至るんだお前はぁああああああああああああああああああああ!!!」
京太郎「井上さん…」スッ
純「そしてそれが正解なんだよこんちくしょぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
京太郎「むちゅー…」ジリジリ
純「誰でも良いから俺を助けろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ギューッ (←迫り来る京太郎の顔を手で押さえつけながら)
優希「こ、これがBLか…初めて見る…」
煌「な、生BL…!!」ゴクリ
一「なむなむ…」
智紀「エイメン」
純「おい!タコス陣営!!特にお前ら助けなきゃ駄目だろ!!聞いてんのかおい!!!!!」
ハギヨシ「透華お嬢様!!」バンッ
あ、ヤバイ・・・
セーラと京ちゃんのBLも頼むよ~?パンツ脱ぐべよ~?
純セラもBLですよね?
>>323
確実にホモ
もうさ、ホモもノンケも楽しめる京純でいいんじゃない?(適当)
>>327
ノンケは楽しめないだろうが!
京太郎「…!!」ピタッ
純「っ!た、助かった!!」
一「おお、流石萩原さん!」
智紀「一番美味しくて、そしてカオスなタイミングでの乱入…」
衣「はぁ…はぁ…つ、疲れた…」ヨロヨロ
一「…衣も来たか」
智紀「…『あの人』呼ぶ?」
一「…うん」ピッピッ
一「…もしもし。仕事だよ。…うん。それじゃあこっちに来て…え?教え子に見つかった?仕方ないなぁ。それじゃあその子も連れてきて良いから…」
一「…すぐ来るって」
智紀「そう。衣の相手出来る戦力はあの人くらいだしね」
京太郎「…ハギヨシさん」ユラリ
京太郎「…やっぱりイケメンだ。井上さんなんかよりずっと…遥かに…」フラフラ
純(心底ほっとしたけど、なんかその反応はそれですげームカツクんですけど…)ビキビキ
ハギヨシ「…須賀君?どうしたんですか?」
とーかは可愛いからな!
従順にならざるを得ない
霞さんがTNOKを降ろすゾー
哩「女なら、背負わないかんときは背負わないかんぞ?」
俺もとーかに洗脳されたい
寝たのか!?
じゃあ俺も寝る
京太郎「ハギヨシさん…俺…俺…」ジリッ
ハギヨシ「…?」ゾクッ
京太郎「お前の事が好きだったんだよぉおおおおおお!!(迫真)」ガバッ
ハギヨシ「なんだこの少年!?(驚愕)」ササッ
京太郎「かわした!?この俺のフリー・ハグを!?」
ハギヨシ「ど、どうしたんですか!?須賀君!!」
京太郎「文化系です。ヨロシク!」
ハギヨシ「何が!?」
京太郎「お前とりあえずなあ、犬の真似しろよ」
ハギヨシ「何故!!」
京太郎「ヨツンヴァインになるんだよこの野郎!!」ガバッ
ハギヨシ「う、うおおおおおお!?」ササッ
京太郎「…ちっ。また避けられた…」ジリジリ
一「す、凄い…あの萩原さんがビビってる…」
智紀「ヌッ(迫真)」
いいゾ~(歓喜)
と、ともきー?
外野の意見にブレないカンちゃんステキ
セーラと泉のBLが至高、ばっちしわかんだよね
ともきーの迫真が似合いすぎて困る
ハギヨシ「く、国広さん!説明っ!」
一「あー…うん。えっとですね。彼は、透華によって世界の最先端の技術力の結晶で持ってホモに洗脳されてしまいました」
一「ボクらの今回の任務は、彼がハギヨシさんを完膚なきまでにレイプしている映像を撮影し、そして、それをインターハイの中継中にサブリミナルで流して全国民を洗脳することです」
ハギヨシ「あ、貴方達ねえ!そんな馬鹿げたかつ大それた命令におめおめと従っているのですか!恥を知りなさい!」
一「だって…ねえ?」
智紀「うん」
純「…が、がんばれー。萩原さーん」ビクビク
一「ボクらだけで透華を止めれる訳無いじゃん」ハァ
智紀「…待ってた」
ハギヨシ「…は?」
一「やだなぁ。ホモに追い詰められて、頭回ってないの?」
智紀「萩原さんを、待ってた」
一「今こうしてるのも透華に筒抜けだしね」
ハギヨシ「何を…」
一「あ、流石透華早い。ほら、もう来た。『あの人』達も一緒だ」
京太郎 「ハギヨシさん、地球は丸いんですから逃げられませんよ…逃げんなよおい」(迫真)
透華「…一。智紀。純。これは、どう言った体たらくですの」ユラリ
一「…透華」
ハギヨシ「透華お嬢様!!」
透華「…彼を真正面からハギヨシにぶつけるなど…流石に無謀です。予め衣か対局者の2人を人質に取り、ハギヨシは拘束する手筈でしたのに…」
一「…思ったより早く麻雀で負けたんだし仕方ないよ」
透華「負けた?わざと負けたのではなくて?」
智紀「…」
透華「純があんなに簡単に振り込むとか…私のことを馬鹿にしていますの?」
純「…」
透華「第一、いざ負けたとなっても実力行使を行うように命じていたはずですけれど…」
一「それは…」
透華「…もう良いですわ。貴女達が裏切ると言うのは流石に考慮外でしたが、なんとでも修正は出来ます。いえ、可能性は一応、先程『彼女』から聞きました」
透華「貴方達、『彼女』にあっさりやられたふりをするように依頼してたらしいじゃないですか。…まさか、と思っていましたのに。…信じていたのに」
一「…やられた。裏切られた。持ちかけたのはむしろそっちだ」
透華「ええ。その通り。裏切られましたわ。私が、貴方達に。…ねえ?」
宥姉の可能性も微レ存
透華「赤阪郁乃代行監督」
郁乃「ふふふー♪なんやみんなでこそこそ企んでると思うとったんよ~」
郁乃「…案の定カマかけたら、あっさり尻尾出ーした~」ニコッ
恭子(…なんやのんこの状況…)カタカタ
郁乃「ま、ええわ~。こっち来る時に恭子ちゃんに見つかるとは思わへんかったけど、これもまたええデータが取れそう…」
モモ「…」ユラッ
ハギヨシ「貴女は、何ヶ月も前から龍門渕に出入りしてた…只者だとは思っていませんでしたが…」
郁乃「ネトマでな~?ちょっと、面白い実験したくて~。買収の交渉にお邪魔しとってん~」
一「そういえば、ハギヨシさんが居なくなってから、うちに来ることが増えてた…」
智紀「一体、何を企んでたの?」
純「まさか、最初っから透華をたぶらかすつもりで…!」
郁乃「そうよ~。みんな、うちが最初から計画に噛んどったんよー。ね?香織ちゃん」
香織「…ええ。先生…」
郁乃「須賀君とこの子が来てた麻雀教室の先生も、実はうち~。須賀君が来たのは、偶然だったけどラッキーやったわぁ~」
郁乃「…証明したかったんよ。うちが研究所で否定された、とある条件に関する、能力者に及ぼす影響を」
代行は「末原ちゃん」呼びだったハズだけど・・・
壮大過ぎてカンちゃんの妄想が広がってしまう
佳織ちゃんやでー
一「しょ、証明?な、なんです?それは…」
郁乃「…その人物の畜生具合と雀力及び能力の強大さに係る、比例関数理論」
純「…は?」
郁乃「君等も考えてみ?腐部屋、百合部屋、乙女部屋…それらの主要人物の雀力と、畜生っぷり」
郁乃「ある日、ネトマを見ててうちは気付いたんや。数多あるネトマの個別趣味部屋、その一角。異常な雀力を誇る、異常な集団が1つ有ったのを」
郁乃「腐部屋。最強の雀力と最低の畜生っぷりで周辺に害を撒き散らし、数多の趣味部屋を潰した外道ども」
郁乃「うちの常駐してた『可愛い子に可愛い衣装のアイコラさせて楽しみたい部屋』も、奴らに潰された…まだまだうちの末原ちゃんにさせて拡散させたい衣装いっぱい有ったのに…」ギリッ
恭子(ようわからんけど、ありがとう!腐部屋?の人!!)
郁乃「うちは誓った。奴らを叩き潰すと。それも、精神的に、そして雀力でも!!」
純「いや、素直に通報しろよ」
一「やってる事のスケールに合わないみみっちい復讐…」
智紀「そして、この計画は奴らを喜ばせるだけの気がする」
郁乃「うるさい!!奴らに、雀力で思い知らせるにはこれしかないんや!!」
郁乃「うちの理論が正しければ…人は、畜生なら畜生な程、雀力は上昇する!!」
一「トンデモ理論だった!!」
やはり私怨wwww
郁乃「トンデモ理論なんかじゃあらへん!!現に見ろ!」
郁乃「アカギ、バード、人鬼、ムツゴロウ、そして小鍛治健夜!!」
郁乃「みんなみんな、最強に畜生やろ!!」
純「ほとんどマンガじゃねえか!!」
一「ムツゴロウさんは悪い人じゃないやい!!」
郁乃「子猫物語でググってまだそんな事言えるん!?」カッ!!
智紀「そして唯一実名を挙げられる小鍛治プロ…」
郁乃「…ともかく。うちは考えた。まず麻雀で奴らをボコるのにはどうしたらええか。…こっちも畜生を創り出せばええ。人工的に創りだした、最強の畜生雀士を」
郁乃「それが…!!この3人や!!」バッ
郁乃「貴腐人!龍門渕透華!!」ビシッ
郁乃「ホモ!!須賀京太郎!!」ビシッ
郁乃「ビギナーズラック畜生!!妹尾香織!!」ビシッ
郁乃「そして…!!可愛すぎる永久名誉戦犯(未遂)!!末原恭子!!」ビシッ
一「4人居る!!?」
恭子「代行、今適当に考えたでしょ私のとか!!」
>可愛すぎる
うむ!
郁乃「ふふふ…どうや~?みんなごっつい強くなったで~?特に須賀君は野獣系ホモになった瞬間、雀力が飛躍的に跳ね上がったわ~」
郁乃「貴腐人化したぬる透華ちゃんもや。この二人は、基本プロレベルと思ってくれて結構」ゴゴゴゴ
郁乃「香織ちゃんも役満バシバシ聴牌するし、末原ちゃんも見た目がかわいい」
恭子「うちだけ外見!?」
優希「くっ…!」
煌「こ、これは…!手強い…!?」
郁乃「まずは、腐部屋の連中の一人目。花田煌ちゃんやったっけ?まずはアンタから潰す」
煌「っ!」
郁乃「ふふ。そんな驚かんて?腐部屋みんな、ネトマ買収した後でちゃんと素性調べたんよ?宮永照や園城寺怜、赤土晴絵と小鍛治健夜…やっぱうちの理論が間違ってないって言う、理論証明の補強になったわ」
煌「そ、そんなむちゃくちゃな理論…」
優希「そうだ!その理論には決定的な穴があるじょ!ぐう聖煌先輩の存在だ!!」
郁乃「そうねえ…うちの理論やと、ぐう聖には能力者はおらんはずなんやけど…」
郁乃「…まあ、何事もイレギュラーは付き物。都合の悪い数字は見て見ぬ振りするのも優秀な研究者の仕業や」
優希「っ!?」
郁乃「それじゃあ、ルールは25000点持ちの大会ルール。相手はどないしよか。取り敢えず末原ちゃんは天江ちゃんとやって貰うことにして…」
>末原ちゃんも見た目がかわいい
中身もかわいいやろ!
モモ「…あ。ねえねえ、代行さん」クイクイ
郁乃「…?どうしたん?影薄い子ちゃん」
モモ「…どうやら、来たっす」
郁乃「…へ?」
ゆみ「そこまでだ!!」
智美「おー。来たきた。モモの匂いがするぞー」クンクン
咲「…京ちゃん!!」
和「優希!!」
京太郎「…咲?」
優希「和ちゃん…」
晴絵「ふう…久しぶりに走ったー」
健夜「まさか、来る途中でこの子達と合流するとは」
郁乃「…来たね?腐女子ども…!!」ギリッ
郁乃「…宮永照と園城寺怜は…ふん。帰ったんね?ええよ。あとでじっくり蹂躙してやる…予定変更!末原ちゃん、赤土晴絵と小鍛治健夜を天江衣を相手にしてや!」ビシッ
恭子「え…」カタカタ
末原ちゃそ
恭子「…あ、あの…よ、よろしく…お、おね、おね…おねがいし…しましま」カタカタ
衣「ふん…忠告しておこう。今、衣はすこぶる機嫌が悪い。対局を願うなら、命脈も果ても枯れ尽きる事を覚悟するべきだ」ゴゴゴゴ
晴絵「うわぁ…赤阪さんだ。面倒な人が…」ヒソヒソ
健夜「うーん…なんであの人が…」ヒソヒソ
恭子「…って!勝てるわけないやないですかーーーーーーーーーーー!!」
郁乃「まあまあ。これも武者修行やと思って♪」
恭子「その前に壊れます!!そっちのリンシャン畜生のがまだマシやーーーー!!」ビシッ
咲(ひいっ!?大将戦で一番手強かった人!!?)カタカタ
恭子「」カタカタ
咲「」カタカタ
郁乃(一緒の振動数で震えとる。あっちの清澄の大将の子も可愛ええなー)
煌「…なんで来たんですか?みなさん」
健夜「あ…そ、その…シャイニングちゃん」
煌「花田煌です。私はもう金輪際シャイニングを名乗りません。もうお別れのあいさつは済ませたつもりでしたが」
晴絵「んなこと言わずにさぁ…」
そろそろかおりんの名前間違ってることに誰かツッコンだ方がいいと思う
煌「いいえ。もう我慢なりません。この惨状を見て下さい。貴女達の暴走の結果がこれです」
煌「数多くの人が心を痛め、或る人は想い人を洗脳され、或る人は復讐鬼と化し、或る人は友人との友情を壊された」
煌「挙句、人類総ホモ計画?淑女規定違反です。我らは日陰者。それを理解し、強制も無理強いもしない。他者の思想にも干渉しない。それは人として最低限のマナーだったはず…」
煌「それも、こんな、こんなくだらない原因で…」
煌「その原因は、全て我々だったんですよ!!?」
健夜「…」
晴絵「…」
煌「私も、畜生と言われました。能力者は全て畜生だと」
煌「言われてみれば、その通りかもしれません。私もなんだかんだ言って、貴女達の暴走を本気で食い止めようとしたことなど無かった」
煌「聖人を気取って誰にでも正論を盾に、自分だけ綺麗なままで居たいと、そう思っていたのかもしれません」
煌「…いえ。事実そうなんでしょう。だとしたら、私は間違いなく、この上もなく汚い畜生です」
煌「それに、今年レギュラーに入れたのだって、実力でもなかった。私より序列が上の人は居た。私がレギュラーになれたのは、努力や実力ではなく、能力のお陰」
煌「…この『絶対にトバない』という、消極的な情けない能力のお陰で…私は自らに分不相応の立場を掠めとったのです」
煌「…それが、畜生で無く一体なんだと言うのでしょうか」
煌「私は…最低の畜生です。聖人を気取った、ドス黒い偽善の塊…もう…全てが嫌だ…」
>>436
(´;ω;`)ブワッ
健夜「…シャイニングちゃん」
煌「…」グスッ
晴絵「…すこやん」
健夜「…?」
晴絵「任せた」
健夜「え…ハルちゃん…?」
晴絵「こういう時にビシーっと格好良い台詞言えるのが、大人の女だ。この趣味に理解ある優しくて格好良い男の人と結婚するってのは、難しくてもさ。年下の女の子一人励ませるくらいには、理想の大人になりたいじゃん?」
健夜「だ、だからって、なんで私に全部押し付けるような…」
晴絵「だから。アンタ、腐部屋で一番大人だろ?それに、大体全ての原因だし」
健夜「うぐ…」
晴絵「あと、さ」
健夜「…」
晴絵「…いつだったか、約束したろ?その子と」
健夜「え?約束…って…何を…あっ!」
――――どんな事情があったって、シャイニングちゃんは、自分の実力で麻雀部の全国大会レギュラーに選ばれたんだよ。そんな貴女のこと悪く言う人がいたら、私が叱ってあげる!…なんてね♪
健夜(…そうだった)
健夜(私…シャイニングちゃんに言ったっけ)
健夜(貴女が頑張った証を、否定する人を私が叱るって)
健夜(あの時の気持ちは、嘘じゃない)
健夜(嘘じゃないから…今それが出来なかったら、私は、本当に人間として終わってしまう)
健夜(ううん…!)
健夜(違う!)
健夜(…シャイングちゃんって言う、大事な友達を失ってしまう…!!)
健夜(…違う!!)
健夜(この子を悲しませたままなんて…)
健夜(絶対に嫌だ!!!)
健夜「き、煌ちゃん!!」
煌「っ!」プイッ
健夜(うっ…!く、くじけるな!私!!)
健夜「お願い!聞いて!煌ちゃん!!」
煌「…」
健夜「煌ちゃんは、偽善者なんかじゃないよ。畜生なんかじゃ、もっと無い」
煌「…」
健夜「あのね?私、貴女の事、尊敬してるの」
煌「…」
健夜「まだ女子高生なのに、しっかり者で、優しくて、自分をしっかり持ってて、何にでも『すばら!』って、良かった探しが出来るポジティブな貴女を尊敬してるの」
健夜「悪口言われても、虐められても、メゲずに立ち向かう、貴女を格好良って思う!傷付けられても、謗られても!相手を本気で心配できる、貴女を凄いって思う!」
煌「…」
健夜「貴女が居ると、陰気な私でも楽しいなって思えるの。『すばら!』って、貴女が叫ぶ度に、私の心も色付くの!現実がつまんないって、そうやってずっと見ないふりしてきたこの世界が、華やかに見えてくるの!」
健夜「全部全部、貴女のお陰なの!」
健夜「いっぱい、いっぱい!貴女に助けられてきたの!」
健夜「だから、貴女は私にとって、最高の友達だったの!」
煌「…」
健夜「だ、だから…そ、その…あうう…じ、自分の言葉って、あんまり使ったことないから上手く言えないんだけど…」
晴絵「がんば。すこやん」
健夜「…」
煌「…」
健夜「…えっと…その…私、ま、麻雀しか取り柄ないんで、こんな言い方しか出来ない…んですが」
煌「…?」
健夜「…私、グランドマスター小鍛治健夜が、その名誉にかけて宣言します」
煌「…はい?」
健夜「…私の尊敬する同士、腐部屋のシャイニングこと花田煌が努力不足とか、実力が無いとか、能力だけのお陰とか…そういった謂れ無き自虐を、そして他者の中傷を決して許しません」
煌「…」
健夜「私は知ってるもん。煌ちゃんが、凄く努力してたこと。ネトマは勿論、現実でも強くなってく過程を報告してくれてたよね?頑張ってる事を…ちゃんと証明してたよね?」
健夜「私達ネットの友達でさえ知ってるんだもん。貴方の学校の同じ部活の友達が、貴女の努力を見てなかったなんて、そんな事ありえない」
健夜「その結果貴女はレギュラーに選ばれたんだよ。それは、貴女がその部で一番必要とされた力を持っているから。必要とされているのは、貴女の、能力も、才能も、実力も、人格さえ、全て。その、合計」
健夜「だから、自分を貶める事をしないで」
健夜「明るくて前向きな貴女で居て」
健夜「自分の何かを肯定するために、自分の何かを否定しないで。自分を否定するための否定もしないで」
健夜「それは、貴女だけじゃなく、貴女を支える全てを否定することにも繋がる…と、思う…から」
健夜「…ご、ごめん。な、なんか、自分で何を言いたいのか、いまいちわかんない…」
煌「…」
健夜「…はぁ。本当、駄目だなぁ私。27にもなって、こんなまとまりの無い話しか出来ない。もっと簡潔に、わかりやすく…」
煌「…小鍛治さん、自分で言っといて、自分で自虐してるじゃないですか」
健夜「へ!?」
煌「…なんて言うか、説得力が無いです。本当に何を言いたいのかも主題がよく伝わってこないし…」
健夜「…け、けど!一応言っておくけど全部本心だからね!」オロオロ
煌「…」クスッ
健夜「…?」
煌「…でも、まあ、取り敢えず、小鍛治健夜と云う人間が悪い人じゃないってのはわかりました」
健夜「…」
煌「すばらです!」
煌「…そして、そんなすばらな貴女がそこまで本気で口説いてくれる私も、またすばらな人間なんでしょう…ふふ。なんて、傲慢かもしれませんが、今はそう信じられてしまいます。すばら」
健夜「!!」パアアア
煌「た・だ・し!金輪際お酒に飲まれることはないように!あと、各所へちゃんと謝罪も!最初の時、乙女部屋に謝りに行ってませんでしたね!?今度暴れたらアク禁依頼しますからね!あと、もう良い年なんだから落ち着きも持って…」
さすがすばらさんですわ・・・
煌「大体貴女は初めて会った時から~~~~~!!」ガミガミ
健夜「…」シオシオ
晴絵「…ははは。なんとかこっちも上手く収まったか。…私も気を付けよ」ボソッ
晴絵「…で、だ」
郁乃「もうええ~?」
晴絵「ん。どーも。わざわざ待っててくれたの?」
郁乃「うん。まあね~。で、そろそろ対局…と行きたかったんやけど」
晴絵「…うん?」
郁乃「アンタ等二人はね?やっぱ反則と思うんよ~」
晴絵「は?何言って…」
郁乃「…最後は、私自身が外道に成ることや~言ってラスボス努めたかってん…」
晴絵「?」
郁乃「けど、今思ったら、ホンマのプロ級そっち二人に対してこっち私一人やんか~」
郁乃「そもそも、そっちの執事さんが、いざとなったら武力で解決しようってなったら私等全員滅ぶ…」
晴絵「知るか!!」
郁乃「だから、そっちにも得のある条件をこっちから提示~」
晴絵「…あん?」
ハギヨシ「…聞きましょう」ヨロヨロ
晴絵「あ…執事さん…」
京太郎「スイートメモリー(キレ気味)」 ギューッ
ハギヨシ「…き・き・ま・しょ・う…!」ギギギギ (←腰に抱きつく京太郎を引き剥がそうとしながら)
晴絵「…っ!」キュンッ
咲「…」ドキドキ
和「…」ドキドキ
優希「なんで二人、恋する乙女みたいな顔で二人の絡みみてんだじぇ(呆れ)」
郁乃「その子らの洗脳の解き方、教えるから~」
ハギヨシ「!!」
咲「っ!?(驚愕)」
和「え…(ガッカリ)」
優希「…おい!二人!(激昂)」
申し訳程度のホモ要素・・・?(困惑)
咲「あ、あはは…」
和「じょ、冗談。冗談ですから…」
優希「…」ジトー
咲「…ううう。和ちゃん。けど、私京ちゃん(とハギヨシさんの絡み)を諦めきれない…」ヒソヒソ
和「…仕方ありません、咲さん。私は優希を応援するって決めたんです。それに、常識で考えて、流石に普通の恋路を邪魔するのはご法度…」ヒソヒソ
咲「ううー…」
和「未練タラタラですね…」
咲「だって…だって…昔から京ちゃんは…」グチグチ
和「…」
ハギヨシ「…で、洗脳の解き方の方法、とは?」
郁乃「そりゃ決まってるやんか~」
ハギヨシ「…と、言いますと?」
郁乃「そらもうキ・ス♪よ」ムチュー
ハギヨシ「貴女、本当は何がしたいんですか…」ハァ
郁乃「いや、なんかもう、洗脳の解除法考えてる時にテレビで恋愛映画やってたんでノリで…」
晴絵「えーっと…洗脳されてるのは3人だっけ?そこの男の子と、龍門渕のお嬢さんと、金髪メガネの子。…頭痛くなってきた」
郁乃「…なんか、私無計画過ぎかな?」シュン
晴絵「ヘコむな!本当に扱いにくいなアンタ!!」
郁乃「ううう…」
恭子「代行…」
郁乃「…末原ちゃん…」
恭子「…なんか、見てて悲しくなって来ました…」
郁乃「うええええ…末原ちゃーん…」ダキッ
煌「…本当に駄目な大人はこの人でしたか」
恭子「本当に、すみません。なんかいまいちよくわかんないんですが、この人が多大なご迷惑を…」ペコペコ
煌(ええ。しかも現在進行形で、全日本人に…)
晴絵「あー…もういいや。赤阪さん無力化したみたいだし、洗脳の解除方法も教えてもらったし。また問題起こす前に連れて帰っちゃって」
恭子「あ、はい。ほんに、ほんにすみません…」ペコペコ
恭子「…はら。行きますよ、代行」クイクイ
郁乃「うえええええ…うん…うん…おおきに末原ちゃん…」トボトボ
晴絵「…なんだったんだあの人は」
健夜「黒幕の素振り見せつつ一番最初に退場した…」
煌「しかも半泣きで教え子に手を引かれながらです…すばら…じゃあないですね。…いえ、事態が解決の方に向かってるという意味ではすばらかもしれませんが…」
晴絵「…で、どうするよ」
健夜「キス…って。いくら洗脳されてるとはいえ、強引にしていいものなのかなぁ…」
晴絵「…まあ、良いんじゃない?(適当)」
煌「…まあ、被害をこれ以上拡大するわけにもいきませんが…」
咲「…!じゃあ、京ちゃん!京ちゃんにはハギ…」
和「ゆーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーきっ!!」
咲「…すみません」シュン
優希「…」
和「…わかってますよね?」
優希「…」
和「…貴女がやるんです」
優希「…」
和「…怖いですか?」
優希「…」
和「…怖いんですね」
優希「…」コクン
和「…ビデオ、見ましたよ。みんな、応援してくれるって言ってました」
優希「…けど、今回は…その…事情が事情だし…」
和「そんなの関係ありません。須賀君が他の誰かに強引にキスされても良いんですか?」
優希「…」
和「さっきの貴女は、あんなに頑張ろうとしていたじゃないですか」
優希「…」
和「…優希」
優希「…けど、やっぱり嫌だ」
和「…」
優希「…む、無断で…き、キスなんて…あ、アイツに嫌われる…」ブルブル
和「…」
じゃ、じゃあハギヨシさんなら同姓だからノーカンってことになるし><
咲「じゃあじゃあ!やっぱりハ…」
和「さーーーきさん!その唇塞ぎますよ!!口で!!」
咲「…すみません」シュン
優希「…」
和「…」
優希「…ごめん」
和「…ふう」
優希「…」カタカタ
和「…わかりました」スクッ
優希「…?」
和「…そんなに貴女が嫌なら、私が須賀君にキスをします」
優希「!?」
咲「ひゅっ!?」
和「それなら貴女は満足でしょう?嫌われるのは私ですもの」
優希「そ、それは駄目!!」
和「何故?」
優希「だ、だって!!」
和「ええ」
優希「だ、だって…和ちゃんは、その…美人だし…」
和「ええ」
優希「お、おっぱいだって大きいし、優しいし、頭も良くて、可愛くて…」
和「ええ」
優希「…そんな和ちゃんにキスされたら…あ、アイツは…京太郎は、和ちゃんの事、好きになっちゃう…じょ…」
和「あら?それはおかしいです。だったら、何故貴女がキスをしたら嫌われるんですか?」
優希「…」
和「私には、優希。貴女のほうが素敵な女性に見えます。明るく、元気で、健気で、優しい。可愛らしくて、それはスタイルはまだちょっとお子様かもしれませんが、伸び代は十分」
優希「…」
和「なにより、貴女は彼を愛してる」
優希「でも、怖いものは怖い。…ちょっと、考えさせてくれ」
和「わかりました。けど、決めるなら早くしてあげて下さいね。…世にも珍しい事に、須賀君に迫られてハギヨシさんが泣きそうですので」
アカン。眠い。ちょっと寝かせてくれ。最低でも10時には戻る…
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
デデドン!(絶望)
ほ
もう11時か、カンちゃんの寝坊はいつものことだけど
今頃読み返して必死に伏線かき集めてるところさ
事前に済ませる(意味深)
ほ
も
ま
つ
La
(言えない…素で忘れてて買い物行ってたなんて…)
ゆみ「…ふう」
智美「…ゆみちん?」
モモ「…」
ゆみ「…キス…ねえ」
智美「ワハハー…まさかかおりんにもキスが必要…?」
ゆみ「あっちはお相手の男性が居るからまだ良いが、こっちは…」
智美「いやあ、参った…いや、マジで」
モモ「…」
ゆみ「後輩が変なことに巻き込まれているのに気付いてやれず…まったく、私達は先輩失格だな」
智美「ワハー…」
ゆみ「…モモ。どこに居る?」
モモ「…」
ゆみ「…すまなかった」
モモ「…」
ゆみ「…私は、浮かれていたのかもしれん。この趣味が底辺だということは自覚している。それでも、趣味を同じくする集団に属している事を笠に、気が大きくなって我儘な事をしていた」
モモ「…」
ゆみ「そうなんだよな。元はといえば、最初に悪かったのは我々なんだ。私も、口では彼らを窘めながら、最終的には一緒になって暴れて…普段偉そうに先輩面しておいて、肝心の時にこれだ。まだまだガキだ」
モモ「…」
ゆみ「オフ会でお前に会った時も、お前だったから…立場が私よりも下の人間だったからこそ、あんな厭味ったらしい真似を出来た。それも、立場を笠に着た私の厭らしい本性なのかもしれん」
モモ「…先輩」
ゆみ「失望したか?」
モモ「…」
ゆみ「私の醜い部分、未熟な部分、残酷な部分、格好悪い部分…全部、この短期間で見せてしまった。…失望したか?」
モモ「…」
ゆみ「お前の前では、格好良い頼れる先輩であるよう努めてきたからな。一気に理想像が崩壊したか?」
モモ「それは…」
ゆみ「だとしたら、その時にお前はどうする」
モモ「…」
ゆみ「私を切り捨てるか。見損なったと。軽蔑したと言って、突き放すか。それとも、私の駄目な部分を知って尚、付いて来てくれるか」
ゆみ「…私はお前と仲直りしたい。…が、今の主導権は、お前だ。先輩も後輩もない。今、この場での決定権はお前にある」
モモ「…なんっすかそれ」
ゆみ「…」
モモ「先輩、ズルいっすよ…」
ゆみ「…」
モモ「そんな言い方されたら、私、拒絶したら悪者みたいっす…」
ゆみ「…すまん。だが、私は生来こんなやり方しかしてこれなかった人間だ。それでも…」
ゆみ「それでも、付いてきて欲しいんだ。お前が必要なんだ。大切なんだ」
ゆみ「…なあ、モモ」
モモ「…」
ゆみ「なら私は提案するよ。今までの付き合い方には、問題があったんだ」
モモ「…」
ゆみ「今まで、お前は私に盲目的に付いてきてくれたがそれじゃあ駄目だ」
ゆみ「私にも…恐らくお前にも居心地の良い関係だったのだろうが…あのままじゃ駄目なんだ」
ゆみ「気に入らない時には拒絶しよう。怒ったら喧嘩しよう。きちんと自分の意見を述べて、言い合って、時には別の道を進んでも良い。けど最後には擦り合わせて同じ道を歩こう」
ゆみ「同じ目線で物を見て、肩を並べて歩こう。私はすぐに調子に乗って先輩風を吹かす。お前は私が無駄に偉そうにしてたら、後ろから思い切り蹴っ飛ばしてくれたら良い」
モモ「…そ、それって…!」
モモ(も、もしかして…!)
ゆみ「…ああそうだ」
モモ(こ、告白っすか!!?)
ゆみ「これからは、対等の友人としてやっていこうじゃないか、という話だ」
モモ「」ステン
智美「ワハハー…あ、こけた」
ゆみ「…おお?こっちだったか」クルッ
モモ「…」ジトー
ゆみ「…モモ?」
モモ「…」
ゆみ「…どうだ?私としては、これが二人、今後歩んでいくべき正しい道だと思うんだが…」
モモ「…」スーッ
ゆみ「あれ?」
智美「おや。また消えた?」
ゆみ「参ったな…拒絶されてしまったか…?」
智美「!」
モモ「…」ソロソロ
ゆみ「駄目なのか、モモ…だが、私はどうしてもお前と仲直りしたいんだ。だったら…」
モモ「…ふんっ!」ゲシッ
ゆみ「…っ!?~~~痛ぅ…!!?」
智美「ワハハー。モモがゆみちんのお尻に渾身のローキックかましたぞー?」
ゆみ「いたたた…って!おい!モモ!!」
モモ「先輩は人の気持ち分かってなさ過ぎっす!!」
ゆみ「な、なにぃ…?」
モモ「変に思わせぶりなことばっか言うし!それで何人女の子誑かしてきたっすか!!タラシ!!変態!!悪徳ホストもどき!!」
ゆみ「お、お前…!言うに事欠いてそんな…」
モモ「しかも無自覚とか、マジでもはや救いようが無いっす!!」
ゆみ「な、なにを…!」
モモ「救いようが無いから…」
モモ「無いから…」
ゆみ「…モモ?」
モモ「…」ギュッ
ゆみ「…」
モモ「…私が、先輩の悪いとこ矯正してやるっす」
ゆみ「…」
モモ「…これからも傍に居たい」
ゆみ「…」
モモ「…私を見つけてくれるのは、先輩じゃなきゃ嫌っす」
ゆみ「…ああ」
モモ「だから、もっと私を見つけれるようになって下さいっす」
ゆみ「…ああ」
モモ「…部室にも、もっとたくさん遊びに来て下さいっす。勉強してても良いから、邪魔しませんから」
ゆみ「…ああ」
モモ「…それと、たまには一緒に遊んで下さいっす。受験終わったら、また旅行とか行きたいっす。大学行ってもたまには遊びに来て下さい。電話しても良いですか?私も遊びに行っても…それと、それと…」
ゆみ「…モモは我儘だな」
モモ「良いんっす。先輩も我儘なら」
ゆみ「そうか」
モモ「私、もっと先輩のこと知りたいっす」
ゆみ「そうか…ふふふ」
モモ「…?」
ゆみ「じゃあ、今度うちに泊まりに来い。…お前は嫌かもしれんが、BL洗脳してやる」
モモ「…え~」
ゆみ「…ま、拒絶反応有ったら止めるから。な?触りだけ。触りだけでも…」
モモ「…」ジトー
ゆみ「…な、なんか言え!!おい!モモ!!」アセアセ
モモ「…」プイッ
ゆみ「モモー!」
智美「ワハ~…やっぱりゆみちん、最後は格好付かないなー」
智美「…ふう。こっちは決着付いたし。それじゃあかーおりー」
佳織「…なに?智美ちゃん」ボー…
智美「ワハハー。なんか熱に浮かされたような表情だ。こりゃ典型的な感じの洗脳だなー。いや、映画とかでしか知らんけど」
佳織「3つずつ…3つずつ…」ブツブツ
智美「うーむ。ホモとか貴腐人とか言うのよりは実害無さそうだが…まあ、このまんまにしておく訳にもいかんよなー」スッ
佳織「…智美ちゃん?」
智美「ま、女同士だしノーカンってことで~。…許せかおりん」
佳織「え…」
智美「チュッ」
佳織「」
ゆみ「んな!!?」
モモ「ふぉおおおおおおお!!?」
和「…!!」キュンキュン
佳織「…」
智美「…ぷは。もーいいかな?」スッ
佳織「…」
ノーカン!ノーカン!
佳織「きゃあああああああああああああああああ!!?」
智美「おお。正気に戻った!!」
佳織「な!!なななななな!!何するの智美ちゃん!!!」
智美「ワハハー…」
佳織「なーにするのー!!何したのーーーーー!!なんでこんな事するのーーーーーーーー!!」アワアワ
智美「いや、こう…なんていうか、一番当たり障りの無い人材を選んだというか…」
佳織「智美ちゃんの馬鹿ーーーーーーーー!!」
智美「す、すまんー…」
衣「いや、よくやった!!」
智美「おお!!?」
佳織「ええ!!?」
衣「よくやった!智美!!」
智美「えーっと…」
衣「これでキスで洗脳が解けることの証明となったぞ!」
佳織「え?洗脳?え?え?」
衣「斯斯然然という理由があってだな…」
佳織「そうだったんだ…確かに、私、今日こっちで麻雀教室でたまに代行してくれてた先生に今東京に居るからって呼び出されて…その後の記憶が無い」
衣「彼奴はどこでも代行なのな…」
智美「…って、訳なんだかおりん。ワハー…けど、その、なんていうか、すまんな」
佳織「ううん。そういう事情があったなら…まあ、ファーストキスだったしちょっと勿体無かったけど…まあここに居る他の面子の中ではよく知ってる分智美ちゃんで良かったかな。あ、でもノーカンだからね!」
智美「おー。私もノーカンだー」
衣「そんなに簡単に割り切れるものか?」
智美「最近のJKは強いのだー」
衣「ほう…」
智美「お前にだって出来るぞ―それ、ムチュー…」グググ
衣「お、おい!やめろ!」グググ
智美「ワハハ。そんなに必死に抵抗するなほんの冗談…」グググ
衣「あ、そうなのか?」スッ
智美「おお!?」グラッ
衣「!!?」
智美「…チュッ」
衣「…チュッ」
佳織「…!!」ドキッ
智美「…チュー」
衣「…チュー」
佳織「…」ドキドキ
智美「…」
衣「…」
智美「…プハ」
衣「…プハ」
智美「…ご、ごめん…」
衣「…こ、衣こそ。いきなり腕の力抜いたから…」
智美「…」カアアアア
衣「…」カアアアア
佳織(あれ…女の子同士の事故みたいなキスなのに…なんでこんなに私ドキドキしてるの?)ドッキンドッキン
ああ^~いいっすね^~
衣「…こ、これも…と、当然ノーカンだろうな…」ドキドキ
智美「あ、当たり前だ…ろ…」ドキドキ
衣「う、うん…だよな…」ドキドキ
智美「ワ、ワハ…」ドキドキ
衣「…じ、事故…だもんな…」
智美「…」
衣「…」
智美「…なあ」
衣「…」
智美「…全部終わったら、一緒にドライブでも行くか」
衣「…!うん!!」
ゆみ「おい。モモ。なんだこれは」
モモ「お、驚いたっす…まさかこんな超大外ところからいきなりノーマークの穴馬が飛び込んでくるとは…」
佳織「これが…百合…!!」ドキドキ
ゆみ「そして何故頬を赤らめる。妹尾」
優希「…」
和「…覚悟、決まりました?」
優希「…」
和「…ふう」
晴絵「あらー。まだビビっちゃってる?」
和「あ。赤土先生…」
晴絵「ふふー。改めて、おひさ。和」
和「…お久しぶりです」
晴絵「この子、昔の憧に似てるね。それに、穏乃とも」
和「…ええ。そうなんです…」
晴絵「友達…か」
和「…」
晴絵「…安心したよ。長野でも楽しくやってそうで」
和「…」
晴絵「アンタ、どこでも友達ちゃんと作れる子だった」
和「…ありがとうございます」
晴絵「ううん。良いって事さ」
和「…」
優希「…」
京太郎「俺の息子がびんびんでいらっしゃる。咥えて差し上げろ(名言)」
ハギヨシ「いやです!こっち来ないで下さい!須賀君!!こら!やめなさい…おいやめろ!!(必死)」
咲「京ちゃんがハギヨシさんのズボンに手を掛けた…!!」グッ
健夜「熱い!熱い展開だね!!カンちゃん!!」
煌「すばら…すばらだけど、この状況をすばらとするのはすばらくない。すばらとは…すばらとは一体なんだったか…」ウーンウーン
ゆみ「見ろ、モモ!あれがBLだ!」
モモ「糞っす」バッサリ
ゆみ「」シュン
晴絵「うーん。このままじゃジリ貧だねー」
和「…」
晴絵「…けど、なんとなくこうなる気はしてたんだよねー。…いや、予想してたのはこんなカオスではなくてね?その、優希ちゃんだっけ?が、告白に怖気付いちゃうって展開だよ?」
ハギヨシ「ポイテーロ!」
京太郎「いい面してんぜ~?」
和「…何故わかるんですか?」
晴絵「あのビデオレター見てればそんな気はするさ。この子はさ。きっと、自分のために勇気出すのが下手糞な子なんだよ」
和「…」
晴絵「その代わり、誰かのためになら何だって出来る子でもある。…まあ、ヒーロー体質っつーか…そんな感じじゃない?」
和「…そうですね。優希は、いつだってそんな子でした。フラフラしてて私が傍に付いてないといけないと、って思うのに、いざ一緒に歩んでいると、助けられるのはいつだって私の方」
晴絵「ならやっぱり穏乃みたいな子だ」
和「…ええ」
晴絵「良い友達持ったね」
和「…はい」
晴絵「応援したい?」
和「勿論です!…けど、今の優希には、届かない」
晴絵「よっしゃよっしゃ」ウヌン
和「…?」
晴絵「ちょっとさ。和。悪いんだけど、ネト麻見れないかな?」
和「え?」
可愛いなぁ・・・可愛いなぁ…
晴絵「ネト麻」
和「…?まあ、見れますが、けど今はそんな事をしてる場合じゃ…」
晴絵「いーから!」
和「…わかりました」カチカチ
和「…ログインしましたが」
晴絵「そ?じゃあ…ちょっとなんJの掲示板行ってさ。めぼしいスレタイ探してみてよ」
和「なんJ…ああ。なんでも実況雀の通称でしたっけ。大会とか各部屋の企画や出来事を適当に実況したり話し合ったりするという…」
晴絵「そ、そ」
和「えーっと…」カチカチ
和「…え?」
晴絵「…いひ♪」
和「タコちゃんを応援するスレ…その3(合流)?」
晴絵「…ん?あら。スレタイ変わってるって事は、合流したのもしかして乙女部屋の子たちか?ありゃ。発想が被ったか」
和「これって…もしかして…!」カチ…カチ…
和「…!優希!!見て下さい!!」
優希には幸せになって欲しいけど
このレジェンドさんの会話とてもイライラします
優希「…のどちゃん?」
和「貴女の仲間達が…貴女にメッセージを届けようとしています!!」
優希「…」
和「とにかくこれを見なさい!!」バッ
優希「…」
優希「…イケニャーからだ」
優希「タコちゃん、頑張れ。ヘタレのお前だからきっと勇気出すべきタイミングでもヘタれてると思うんで、後押ししてやるし…」
優希「…フラグ立っても放置しておくと、バッドエンド一直線…?今は告白前の試練イベントなんだから、ここ乗り切ればお前の勝ちだし…って、相変わらずのゲーム脳だじぇ…」
優希「…これはもーちゃんから」
優希「タコちゃん、自分を信じて。タコちゃんがその人を愛してる気持ちを、裏切らないで。どんなに怖くても、苦しくても、辛くても、絶対に諦めないで。本気で人を好きになれるのって、羨ましい…」
優希「その気持ちは貴女を絶対に裏切らないから。だから、貴女は、その気持ちを、心の底の、底の、奥底まで、愛してあげて…もーちゃんはいつだってメルヘン脳だじょ。脳内彼氏に振られたことあるくせに」
優希「…クロチャー」
優希「頑張れ!トコちゃん!!応援してるよ!!タコちゃんは一人じゃないよ!!いつだって私達は貴女の蕎麦にいるよ!!だから、優希出して!!タコちゃんは絶対に幸せにならなきゃ駄目だから!!」
優希「ハナちゃんにも見せてあげるんだ!私達が一緒に居た場所で、一緒に育んできた想いが、どれだけ強くて逞しいものなのか!だから、私達の分の想いも乗せて、頑張れ!タコちゃん!!」
優希「…誤字多すぎだろうクロチャー。慌てて打ってる姿が目に浮かぶじぇ」ププッ
和「…それだけじゃないです」
優希「…」
和「…咲さん。スマートフォンを貸していただけますか?」
咲「…?う、うん…どうぞ」スッ
和「ありがとうございます」
和「…」カチカチ
優希「…?」
和「…送信っと」
優希「…のどっちさんからメッセージだじぇ」
優希「…貴女は私の最高の友人です」
優希「だから、私は貴女が幸せになってくれたら嬉しい。そのために」
優希「…そのために、協力は惜しまない。だから、どうか勇気を出して」
優希「…」
和「…」ニコッ
優希「…」
やっぱりのどっちは友達を裏切らない天使じゃないか(手のひら返し)
煌「…」カチカチ
モモ「…」カチカチ
ゆみ「…」カチカチ
晴絵「…ふう」カチカチ
健夜「…あはは」カチカチ
優希「…みんな」
シャイニング:頑張りなさい。先輩として、貴女の幸せを心の底から望みます
ネクター:…まあ、腐女子共から守ってやれなくって悪かったっす
ゆみ:すまなかった。迷惑を掛けたね。贖罪では無いが、ここまできたらもう応援するよ。頑張れ
LEGEND:頑張れ。ビデオのアンタは格好良かったよ
すこニャー:もう二度としません。許してくださいとも言いません
どらごん:仲直りできたー!!クロちゃんのお陰やーーー!!頑張れドン・タコスちゃん!人間は分かり合える生き物なんよーーー!!
アミバ:その…ごめんな。うちらが悪かってん。もう二度とせんから…
てるてる姫:人を傷付けることに無頓着になっていました。本当にごめんなさい
なお怜は照の家にいる模様
コケッコー:なんだなんだ?祭りの会場はここかー?
あっこ:祭りって…>>1にも書いてるでしょうが!ここは恋に臆病な女の子ドン・タコスちゃんに応援メッセージを飛ばすスレって…
ノッポさん:がんばれー!
あっこ:シンプルだなおい!!
コケッコー:男なんざ押し倒しっちまえば一発だよー。一発…そう、一発…フヒヒ
あっこ:シモネタやめい!
かすみん:そうねえ。まあ、振られたら殺しちゃうくらいの覚悟で行けば何も怖くないわよ
あっこ:アンタが言うと洒落になんないからマジでやめい!!
英須燐:GOOD LUCK!!(><)
ジンギスカン:振られたら政治のせいたい。一緒に在日特権を許さない市民の会で活動しようか
からあげチャン:あ、どーも。ウチら甘いもの食べたいおなか減ったよ部屋の住民です。なんでしょっぱいくいもん2つもあんねん!ってツッコんでくれたウチは幸せ
すみすみ:健闘を祈る。君に届けという漫画のような爽やかな恋愛が出来ると良いな
かすみん:あら?言ったわよね?今度会ったら潰すって…
すみすみ:お前が潰れるんだよ
あっこ:だああああああ!!ここで喧嘩すんな!!とにかく頑張れ!恋愛少女!!
優希「…知らない人達も来てるじぇ」
和「それはそうです。ここは実況板ですから。…みんな応援してくれてるでしょう?」
優希「…うん」
和「ねえ優希」
優希「…」
和「私達一人ひとりは、弱い。そして、臆病なんです。だから、喧嘩したり、いがみ合ったり、傷付けたり…」
和「だけど、同じ志や価値観を持った同志、たまたま道端で知り合った友達。同じ目的のために集った仲間…そういったものに支えられて、強くなれる。人に優しく出来たり、笑顔にしたあげたり、励ましたり、支えたり」
和「けど、まだ弱い」
和「だから、強くなりたい(願望)」
和「そう決めたら、強くなろうと努力する(決意)」
和「そうしたら強くなれそう(予想)」
和「強くなる(希望的観測)」
和「強くなる(断言)」
和「…いえ」
和「強い(確信)」
和「行きなさい。優希。貴女は今、この世界の誰より強い」
優希「…」
和「誰よりも絆を束ね、誰よりも応援されているんです。そのために努力して、支えられて、私達みんなの想いを無駄にする気ですか?」
優希「…みんな。残酷だじょ」
和「ええ。けど、貴女にはそんな残酷さが必要なんです。だったら私は鬼にも悪魔にだってなってやりますよ」
優希「…」
和「さあ。優希!」
優希「…ああああああああ!!!」ガバッ!!
京太郎「うおおおおお!?」ドサッ!!
優希「京太郎ーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
京太郎「ゆ、優希!!?」
優希「聞け!!この馬鹿!!」
京太郎「な、何を…」
優希「お前のことが好きだったんだよおおおおおおおおおおお!!!」
優希「…チュッ」
∩___∩三 ー_ ∩___∩
|ノ 三-二 ー二三 ノ ヽ
/ (゚) (゚)三二-  ̄ - 三 (゚) (゚) |
| ( _●_) ミ三二 - ー二三 ( _●_) ミ ウオーォオォーアッヒャアアアウオホーオオオオオ
彡、 |∪| 、` ̄ ̄三- 三 彡、 |∪| ミ テンション上がってきた!!テンション上がってきた!!
/ __ ヽノ Y ̄) 三 三 (/' ヽノ_ |
(___) ∩___∩_ノ ヽ/ (___)
ちょっと休憩
京太郎「…」
優希「…」
京太郎「…」
優希「…ぷはっ」
京太郎「…」
優希「…きょーたろ?」
京太郎「…あ、あれ…俺は…一体何を…」
優希「…」
優希「…ほっ。やっと正気に戻ったか。お気楽な犬め」
京太郎「…優希?」
優希「…」
京太郎「…お前、なんで…」
優希「…覚えてないのか?」
京太郎「…?」
優希「…」
京太郎「…頭痛てえ…」ズキッ
優希「…そう…か」
京太郎「…優希?」
優希「…京太郎」
京太郎「…?」
優希「好きだ」
京太郎「…」
優希「付き合え」
京太郎「…」
優希「…」
京太郎「…なんだそりゃ」
優希「…」
京太郎「…」
優希「…私の、気持ちだ」
京太郎「…ははっ」
優希「…」
京太郎「…おう。じゃあ、付き合うか」
優希「!!」
京太郎「その代わり、俺の事犬呼ばわりすんの止めろ」
優希「…うん…!うん…!!」
京太郎「あとな。ちょっと落ち着け。街歩いてても落ち着きなくウロチョロされると恥ずかしいから」
優希「わかった…!…うん!」
京太郎「タコスの買い食いもちょっと控えろ。小遣い厳しいんだろ?俺が作ってやっから」
優希「うん!うん!!」
京太郎「あと、ちょっとは食う量控えろ。食ってばっかじゃ太る。運動もしろ」
優希「…それは、約束しかねる…」
京太郎「…はっ。だろうな」
優希「…」
京太郎「…あと」
京太郎「…頑張れ。頑張ってるお前、結構可愛いから」
優希「…」ヘナヘナ
京太郎「おお!?」
優希「…うええええ…」
京太郎「ばっ…!な、泣くなよ!おい!ってか、そもそもなんだ?どこだここは!!」
ハギヨシ「た、助かった…」
晴絵「…ご苦労さまです」
健夜「ズボンのベルト外されて、危うく脱がされかけてるイケメン高身長執事さん…」ゴクリ
煌「…」ゲシッ
健夜「ぐふっ!?」
和「良かった…」
咲「…」
和「…咲さん?」
咲「…」ツイッ
和(…?一体どこに…)
咲「…」フラフラ
和(あっちは…控え室です)
咲「…っ!」タタタタ
和「…」
和(…追いかけてみましょう)タタタ
咲「…」クスン
和「…咲さん?」
咲「…和ちゃん」
和「…泣いてたんですか」
咲「…」ゴシゴシ
和「…すみません。貴女があの二人での妄想を楽しみにしていたのはわかっているつもりなんです。けど、私はどうしても優希を裏切れなかった」
咲「…ううん。いいの。仕方ないもん。京ちゃんが、自分の意志で優希ちゃんに告白に応えたんだったら、それは、私がとやかく言えることじゃないもん」
和「…」
咲「…むしろ、優希ちゃんを褒めてあげて。よく勇気出して告白したねって。頑張ったね、おめでとうって」
和「…」
咲「お、おめ…おめでと…ヒッ…って…っ!ヒック!!」
和「…咲さん。貴女、もしかして…」
咲「…」
和(須賀君の事が好きだったのでは?)
和「…」
咲「…」
和(…なんて、こんな事、私には言えません…)
咲「…」
和「…」
咲「…ねえ、和ちゃん」
和「はい」
咲「…京ちゃんね、とっても優しいの」
和「…」
咲「…昔から明るくて、面白くて、誰とでもすぐに打ち解けて…」
咲「…昔根暗な文学少女してて、誰一人友達が出来なかった私に声かけてくれたのも、京ちゃんだったの」
和「…そうですね。彼は、麻雀部に入ってすぐに私達と仲良くなりました。男の子一人で女所帯に入ってあれは、凄い事だと思います」
咲「…京ちゃんにとっては、私は数居る友達の一人でしか無かったかもしれないけど」
和「…」
咲「私には、たった一人の友達だったの」
和「…」
咲「もっと京ちゃんと仲良くなりたくて、京ちゃんともっとお話出来るようにって、彼の好きなものを勉強して」
和「…」
咲「そのお陰で友達も出来て」
和「…」
咲「麻雀部も京ちゃんがきっかけで」
和「…」
咲「…けど、捻くれ者の私には優希ちゃんみたいに真っ直ぐに気持ちを伝える事なんて、考えもつかなかった」
和「…」
咲「…きっと、罰が当たったんだよ。京ちゃんで勝手に妄想したり、お姉ちゃんに迷惑かけたり、色々悪いことしてきたから」
和「…」
咲「だから、優希ちゃんに京ちゃんを取られて初めて自分の気持ちに気付いたりしたんだ!!」
和「…」
咲「…」
和「…」ギュッ
咲「…」
和「…本当に」
咲「…」
和「…おバカですね。咲さんったら」
咲「…」ギューッ
和「…けど、駄目ですよ?優希から奪おうとしたら」
咲「…グスッ」
和「そしたら、私まで敵に回らないといけませんから」
咲「うええええ…」
和「…けど、まあ、なんだか彼には腹が立って来てしまいました」
咲「うええええ…」ギューッ
和「…まったく。私の大切な友人の心を尽く盗んでいくなんて…」クスッ
咲「…ヒッ!ヒック!うええええ…えええええええ…」
和「…ところが残念。須賀君はバイセクシャルでした」
咲「…えええ…え?」
和「心と心は優希と完全に通いながらも、身体はハギヨシさんの細マッチョボディを求める」
咲「…和…ちゃん?」
和「しかも何だお前そのチンコは?チンコまでえらそうじゃねぇかよ・・・ いい色してんじゃねえの?乳首もかわいい乳首しやがってよこの野郎・・・」
和「イキ過ぎぃ!イク!イクイク・・・ンアッー!(迫真)」
和「いいよ!来いよ!胸にかけて胸に!(迫真)」
和「んあああああん疲れたもおおおおおおおおん(迫真)」
咲「…(呆然)」
和「…妄想だけなら自由でしょ?優希に悟られたら殺されちゃいそうですけど、たまに内緒でお話しません?」ニコッ
咲「…あ…はは…和ちゃんって…」
和「もし二人が別れたら、好きにしていいですよ」
咲「…」
和「二人が自然に付き合って、自然に別れて…その後まだ須賀君と付き合いたいって気持ちが残ってたら、私はとやかく言いません。勿論二人の恋仲を引き裂くような真似は一切許しませんが…」
この流れは間違いなく咲和(確信)
咲「…それは、その時になってみないとわかんない」
和「そうですか」
咲「うん。けど、ありがとう。…励ましてくれた…んだよね?」
和「行きましょう?今は、祝福してあげないといけない場面です」
咲「…うん。悔しいけど…わかった」
和「さて…」
ガチャッ
晴絵「居たああああああああああああ!!」
和「きゃっ!?」
咲「ひゃっ!?」
和「な、なんだ、赤土先生じゃないですか…」
晴絵「和!!それどころじゃない!!」
咲「え?」
和「どうしたんですか血相変えて…」
晴絵「早く逃げるぞ!!」
和「逃げるって…何がどうしたんですか。納得がいかないのでちゃんと説明して下さい!」
晴絵「…」
和「…赤土先生?」
晴絵「…すみません」ペッコリン
和「…は?」
晴絵「・・いやぁ…ね?」
和「…」
晴絵「…いやあ。なんかマズイことになってるし?もしかしたら荒事になっちゃう可能性もなきにしもあらずかなーって思ってて…」
和「…はあ」
晴絵「…オフ会の後で灼をホテルに玄関まで送って」
和「…はい」
晴絵「…で、灼には、2つ任務を与えといたわけよ」
和「…」
晴絵「1つは、さっきのネト麻で掲示板立てること。…これは乙女ちゃん達と被ってたんでアレだったんだけど…」
晴絵「…応援書き込み、灼だけ無かったのわかる?もう一個の任務に取り組むのに、多分乙女部屋に後任せたんだろうね…で、その成果が今届いた」
和「…よくわかりませんが…赤土先生の策が届いたのなら、こっちに有利に成るはずなのでは?」
晴絵「…だったんです…が…」
和「…?」
晴絵「…灼が寝てた穏乃を叩き起こしてこっちに着いたんだ。ほら、アイツ野生児だし。戦闘力高いし」
和「…ああ」
晴絵「…洗脳されました」
和「なにやってるんですかあああああああああああああああああああ!!!!」
晴絵「仕方ないだろ!!まさか5円玉吊るしてぶらぶらさせてるの見せられて、『あなたは腐女子ですわー』の一言で覚醒するとは思わんじゃんかーーーーー!!」
和「穏乃!!」ダッ
晴絵「あ!待て和!!危ない!!」
和「穏乃!!」バンッ
穏乃「…」
和「…穏乃!!穏乃!!!」
穏乃「…」
和「穏乃!!久しぶりです!!私です!!原村和です!!穏乃!!」
穏乃「ヴォーー…」
咲さんを諦めて昔の女に戻るのどっち
和「…」
晴絵「…」
咲「…淫夢…くん?」
健夜「…あ、おかえりハルちゃん」
煌「お疲れ様です。この状況…すばらじゃないです。執事さんを龍門渕さんのところに送り出したいんですが、どうもこの状況では…ディフェンスが必要で」
灼「みんな!離れないで!取り敢えずこのライターの火をかざしてれば怖がって近づかないから!」スッ
穏乃「うきっ!?」ビクッ
モモ「なんなんっすかこいつは…!わ、私のステレスが効かなかった…」
ゆみ「鼻を頻繁にヒクヒクさせていた。恐らく嗅覚が異常に発達しているんだろう…」
衣「智美。衣、怖い…」
智美「ワハハー。大丈夫、もうすぐ悪夢は終わるぞー。これが終わったら一緒にみんなでご飯でも食べに行こう」
佳織「私なんでこんなことしてるんだろう…」
優希「京太郎…」ギュッ
京太郎「心配すんな」ナデナデ
ハギヨシ「…透華お嬢様」
スローロリスなら遅いから取り押さえること出来るでしょう
リスザルなら困る
アイスティーを飲ませよう(提案)
透華「ほーっほっほっほ!残念でしたわね!皆さん!」
ハギヨシ「お嬢様!!」
透華「わたくし一人になった時は流石にもうダメかと思いましたが…ですが最後の最後で大逆転!!」
透華「まさか、此処にきて最強の適正持ちに巡り合えるとは!!」
和「最強…?」
透華「然り!!」
晴絵「穏乃が…最強…?」
透華「ほう!穏乃と云うのですか!然り!然り然り然り然り!!」
モモ「どうみても野生化した猿っすけど…」
透華「ふん!常人には見えなくとも、この私の目にかかればその才能の是非!見破るのは容易い!!穏乃!!」
穏乃「っ!」サッ
透華「魅せつけてやりなさい!!貴女の力を!!」
穏乃「…」コクリ
穏乃「聞くが良い凡俗共…我が腐妄想、第一弾」
穏乃「…マッスル刑事(デカ)」ボソッ
筋肉刑事は何度でも逝く
歌手:白粉花(悠木碧)
作詞:七条レタス
作曲:D.watt
(It’s muscle!! In action!!)
「筋肉刑事――!」
闇にまぎれて まろび立つぜ
都会の隅にたちこめる 禁断の香り
正義の隙間へブチ込まれた
秘め事チックな俺とお前の 友情プロセス 蜜の味
遠慮はしないぜ 相手になるぜ
見せつける 上腕三頭筋
Pump! Pump! マッソ~
Good Job! デ~カ~
黒光りする銃を抜き
やるならやるで やっちまおうぜ AH!
「筋肉刑事――!」
力任せに 暴き出すぜ
お前がその身に纏った 肉体のアート
評価の分かれる わがままバディ
男の臭気に黙ってられない 荒ぶるマッシブ 肉食系
お前もどうだぜ いつでもいいぜ
眠らない 夜の大胸筋
野獣先輩じゃなくて子供先生だったか・・・たまげたなぁ
Pump! Pump! マッソ~
Good Job! デ~カ~
火傷しそうな弾丸を籠め
いくならいくで いっちまおうぜ AH!
Pump! Pump! マッソ~ Good Job! デ~カ~
最高だ 男の美学 wooo
Pump! Pump! マッソ~ Good Job! デ~カ~
愛の剣に貫かれ
筋肉刑事はそう何度でも OH!
穏乃「…以上」
京太郎「ごふっ…!(吐血)」
ハギヨシ「かはっ…!?(吐血)」
モモ「かっ…!(耳血)」
灼「ひっ…!(腰砕け)」
衣「がっ…!(恐怖)」
智美「ワハ…!(戦慄)」
和「ぶっ…!?(鼻血)」
煌「すばっ…!(鼻血)」
ゆみ「くっ…!(鼻血)」
晴絵「ぬふぅ…!(恍惚)」
健夜「ふぐぅ…!(白目)」
咲「…」
透華「ほーっほっほほほほ!!他愛もない!実に他愛もないですわ!!」
和「そ、そんな…こ、こんな一瞬で、我々の殆どが戦闘不能に…!?」ガクガク
透華「…おや?一人、まだ無事な子が居ますね」
咲「…」
穏乃「…」
透華「…良いでしょう。相手をしてあげなさい。穏乃」
穏乃「…」ジリッ
咲「…」
和「…さ、咲…に、逃げて…」
穏乃「…」ジリジリ
咲「…」
穏乃「…」ジリッ
咲「…あの」
穏乃「…」
咲「…あの…貴女…」
穏乃「…」
咲「…凄いですね!」パアアアア
(ア姦)
やべぇよ・・・やべぇよ・・・
穏乃「…?」
咲「凄い!貴女、面白い!天才!尊敬します!!」
穏乃「…え…」
透華「…はぁ?」ピクッ
咲「そうですよね!やっぱり、筋肉って大事ですよね!」
穏乃「きん…にく…」
咲「はい!私、初心を忘れてました!やっぱり、ホモの基本はガチムチ筋肉です!!」
穏乃「がち…む…ち…?」
咲「はい!滾る男の息吹!滴る汗!ぶつかり合う肉弾!それこそが全ての原点にして頂点だと思うんです!!」
穏乃「いぶ…き…あせ…にく…だ…」
穏乃「ヴ…ヴあああ…」プルプル
透華「ちょっと!なんでそんな会話で洗脳解けかけてますの!?貴女ちょっと勢いとシチュエーションに弱すぎません!?」
咲「友達になりたい!!」
穏乃「ど…も…だ…ぢ…」
穏乃「…あ…あああ…ああああああ…」ガクガクガク
咲「私は全ての腐女子と友達になる女よ!」
穏乃「あああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
穏乃「ああああああああ…」
穏乃「あ…ああああああ…!!あああああああ!?」
穏乃「あ…ああああああ…あ…」
穏乃「…アメフトォ…(無表情)」」
咲「…」
穏乃「…」
咲「…」
穏乃「…あ、あれ…私…今まで一体何を…」ハッ
咲「あのっ!」
穏乃「あ、あれ…?宮永咲…」
咲「す、すみません!」
穏乃「へ?」
咲「い、いきなり友だちになってって、め、迷惑だったでしょうか!」
穏乃「え?はい?…いや、別に迷惑じゃないけど…」キョトン
咲「やった!じゃあ!友だちになって下さい!!」
穏乃「???うーん…うん。まあいいっか」
咲「わーーーーーいっ!」ダキッ
穏乃「うわああああ!?」ギュッ
咲「えへへへ…」
穏乃「なんだなんだ?…えへへ。よくわかんないけど、友達できたしまあいいか」ナデナデ
和(咲穏…有りですね!3Pしたいです!)キュピーン
穏乃「…?…?…?」
透華「…ば、馬鹿な…」ガクッ
衣「透華…罪を償う時が来た。お前も…私も」
智美「ワハハー」
ゆみ「おい。佳織。大丈夫か」
佳織「BL…そんな世界もあるんですね…ブツブツ」
モモ「かおりん先輩、百合と腐とに目覚めたら大変っすよ?唯でさえ貴女ノーマルでもあるのに…」
煌「やっと終わる…もうすぐ終わる…こんなにすばらな事はない…」ブツブツ
この淫乱レズピンクは安定してやがる・・・
晴絵「…さあ、年貢の納め時だね」
灼「…ハルちゃん格好良い。穏乃連れて来なかったらもっと早く終わってたけど」
健夜「…ふう」モジモジ
優希「さてどうするか…」
京太郎「話に付いてけてないんだけど…もう洗脳解いてさぁ。終わりで良いんじゃない?(適当)」
純「…透華」
智紀「透華」
一「…透華。もう…」
優希「…お前ら、まだ居たのか…」
一「…透華。もう、良いでしょ?」
透華「…」
一「もう諦めなよ」
透華「…嫌ですわ」
一「透華!!」
透華「…嫌なものは、嫌なんですの」プイッ
モジモジシテテキモイネー
アラフォーパンツぐちょぐちょでどうやって帰るんだよ
ぶっちっぱ
>>796
紗羽ちゃんは馬専だから・・・
純「透華。お前いい加減に…」
智紀「やっぱり洗脳解かないと…」
一「ボクがやろうか」
純「却下」
一「…」ズーーン
純「そうだなぁ…。おい。誰が良いと思うよ?片岡優希」
優希「!」
純「お前が指名しろ」
優希「…ハギヨシさん」
ハギヨシ「…」
純「だと、よ」
ハギヨシ「…」
純「今回の被害者からのご指名。私らのご主人様が迷惑掛けた…な」
ハギヨシ「…わかりました。ただ、条件があります」
ハギヨシ「みなさんは、席を外して…いえ。寧ろ、後の事は私に任せて、このまま解散して下さい。この条件を飲んで下さるなら、責任を持ってお嬢様を元に戻させて戴きます」
くそっ!
801取り損ねたくそっ!
2日後・インターハイ準決勝第一試合当日・朝
千里山高校控え室
怜「…」カチカチ
竜華「…」カチカチ
セーラ「おーい!二人共ー!なにしとるん?」ガバッ
怜「おわぁ!?」ビクッ
竜華「ほわぁ!?」ビクッ
セーラ「…なんやねん。そんなビビらんでも…」
浩子「そんなにネト麻が恋しいです?」ヒョイッ
怜「船Q」
浩子「まあ、二人が通いつめてたネト麻が急遽閉鎖しちゃって仕方あらへんかもしれませんけど…」
怜「…ん。まあ、それは寂しいけど…」カチカチ
泉「あ。知ってますよ。国内最大シェアのネト麻がいきなり閉鎖したんでしたっけ?」
浩子「同じサイトに残ってるのは、雑談掲示板がちょっとだけ…それにしたってサーバーがかなり減ったんでしたっけ」
竜華「うん…」
セーラ「ふーん。よくわかんねー」ポリポリ
これは……
泣ける
泉「で、その雑談掲示板で何してるんです?」
竜華「ん。ちょっとな。伸びてて面白い話ししてるスレあったから、読んどったんや」
セーラ「面白い話!?」ヒョイッ
セーラ「…?なんだこれ?どこの世界の話だ?執事とかお嬢様とか…小説じゃんか」
竜華「ははは…けど、リアルタイムで書かれてるし、なんか臨場感あるやろ?」
セーラ「うーん…」
怜「なんや?竜華もその話読んどったん?」
竜華「あれ?怜も?」
怜「うん。なんか、よくわからんけど気になってもうて…」
竜華「そっかぁ…怜もか。なんか嬉しいな」
怜「ははは…」
泉「おっと!園城寺先輩!もうそろそろ時間ですよ!」
怜「ああ。そうやったね。仕方ない、じゃあ行ってくるわ」スクッ
竜華「怜!ファイトや!」
浩子「あのチャンピオン宮永照が相手です。大変でしょうが、お願いします」
怜「んー…」
泉「園城寺先輩?」
怜「そうなんよねぇ…」
竜華「?どうしたん?」
怜「うん。相手はチャンピオンなんよね」
竜華「…?うん」
泉「頑張って下さい!」
怜「…なんか負ける気せーへん…?ってか、そんなに怖くないってか…」
セーラ「アホ言うなー。そんな気楽に構えてたらボコられちゃうって」
怜「うん…だよな。うん…気は凄く引き締まってるっていうか、感情はエラい昂ってるんやけど…」
浩子「?」
怜「なんか、物凄い楽しみで…嬉しくて…ちょっと怖くて…でも絶対勝ちたくて…どうしたんやろ。こんな気分、初めてや…ワクワクしてる…?」
セーラ「おお!遂に怜が強敵を前に戦闘民族として覚醒したか!?」
竜華「怜そんなキャラやったっけ」
怜「なんか複雑…」
うわぁ
クサレ女子共に囲まれる乙女クロチャー……
アリですね
浩子「…はあ」
怜「うーん…なんやろうなぁ、この気持ち…」
泉「あ!ほら先輩!もう行かなきゃ」
怜「ああ…すまんすまん。…ほな、行ってくるわ」
竜華「おー。行ってこーい!」
セーラ「行ってこい!!」
泉「先輩ファイトす!」
浩子「たのんますー」
怜「…」
怜「…あ」バッタリ
照「…あ」バッタリ
怜「…ども、チャンピオン。よろしくお願いします」ペコリ
照「…こちらこそよろしく」ペコリ
怜「…」スッ
照(…?この人、会ったことある…ような…)
怜(なんか、さっきチャンピオンの顔見た時、すっごい懐かしい気分になった…)
照(うーん…変なだな…なんだか不思議な感じ。あの人、確か千里山女子の園城寺さん…だったっけ?)
怜(なんだろう…凄く不思議で…闘志が湧き上がるような、けど、それでいてめっちゃ優しい気分)
照(今年が初レギュラーだっていうし、会ったこと無いはずなんだけど…なんだろう?変な感じ。心の奥がもやもやするよ)
怜「…」
照「…」
怜照「「あ、あの」」
怜「…」
照「…」
怜「…チャンピオンからどうぞ」
照「…お、園城寺さんから」
怜(…なんか、こんな会話)
照(前にもしたことがあるような…?)
怜「あ、あの…」
煌「ふっふー。この私を無視して二人の空間を作り出す。すばらじゃないですねー」ヒョコッ
だまって、どうぞ(迫真)
照「…あ」
怜「…アンタは」
煌「どうも。先日はお世話になりました。チャンピオン!ですが、今日という日は負けませんよ!!」
照「あ…っと…新東寺の、花田煌さん」
煌「なんと!私の名を覚えていてくれたのですか!すばら!!」
照「…すばら?」
怜「すばら…」
煌「ええ!すばらです!」
照「すばら…すばら…すばら…うーん…」
怜「すばら…すばら…うむむ…」
煌「おや、お二方、すばらに興味お有り?」
照「なんか引っかかるような…」
怜「懐かしいような…」
煌「…すばら?」
玄「ふんっー!がんばる!」
照「…」
怜「…」
煌「…」
玄「…え」
照「…」
怜「…」
煌「…」
玄「…あの」
照「始めようか」
怜「ん」
煌「ええ」
玄(なんかこの人達怖いよ!?おねえちゃん!!)ビクビクッ
怜(意地悪しがいあってかわええ子やなー。竜華が気に入るのもなんか分かるわー。後で仲良くなれたら紹介したろ)
おいおまえら先読みとかやめてください、やめろ
ホテル・清澄宿泊女子部屋前
華菜「キャプテン?どうしたし?」ヒョコッ
未春「それにまこちゃんも。二人並んで、どうしました?」ヒョコッ
まこ「…未春か」
美穂子「…華菜」
華菜「今風呂からあがってきたとこだし。これから部屋で私服に着替えて二人で出かけようって話になって…」
美穂子「…駄目よ。今部屋に入ったら」
華菜「…え?」
未春「…まさか」
美穂子「好きな人に、振られちゃったんですって」
華菜「あの清澄の部長が!?」
未春「…そっか。ハギヨシさん…」
まこ「…ん。そうなんよ」
未春「そっか…やっぱり、駄目だったんですね…」
華菜「…へ?なんでそこで龍門渕の執事が…」キョトン
あれ
記憶に齟齬が
女子部屋内
久「…うあああああ…」
久「ああああああああ…!」
久「…あああああああああああああああああっ!!」
久「ううううう…」
久「…ええええええええええ…」
久「…ええええええええん…ええええええ…」
美穂子「…しばらくは、そっとしておいてあげましょう。みんな、私と一緒に自動販売機に飲み物でも買いに行きましょう?」
まこ「…そうじゃね」
華菜「…わかったし」
未春「…はい」
美穂子「あ、そうだ!(唐突)」ポン
美穂子「あとね、あとね。みんなに、悪いことを持ちかけるようであれなんだけど…」
華菜「…悪いこと?」
美穂子「…こっそりお酒買ってくから、コーチには内緒よ?」ニコッ
まこ「…は…」
未春「…くすっ」
華菜「ちょ、キャプテン!?な、何言ってるんですか!バレたらどうなるか。こんな時期に不祥事なんて…」
まこ「安心せい。わしが預かる」
華菜「…って、お前が預かっても解決しねーし!」
未春「大丈夫だよ。華菜ちゃん」
華菜「みはるんまで!?」
美穂子「ごめんなさいね。…けど、どうしてだかわからないけど、絶対にそうしなければいけない気がしてるの」
まこ「…?」
未春「…あれ?」
美穂子「こんな事、本当はいけないってわかってるんだけどね。…ふふ。高校3年間で、初めて不良みたいなことしちゃう」
まこ「…おい、アンタまさか…記憶が…?」
まこ「…いや。まさか…ハギヨシさん…アンタ何かしたの…か?」
華菜「…」
未春「自分の正しいと思ったことをして下さい。キャプテン」
華菜「…みはるん」
未春「私達、これまでずっとずっと、キャプテンに頼りっぱなしでここまで来たんです。最後の最後くらい、キャプテンを守ってみせます」
華菜「…」
未春「キャプテンは偉大です。強くて、綺麗で、優しくて。しっかり者で、頼りになって。みんなをお母さんみたいに支えてくれた」
美穂子「…」
未春「けど、これからは私達の番です。今までキャプテンがやってきてくれたことを、今度は私達が後輩達にやっていかなくちゃいけない!」
まこ「…ひひひ」
未春「…だったら!まず、まず!…キャプテンがまだ部にいる間に…恩返しをしたい。貴女の我儘に応えてあげたいんです」
美穂子「…ありがとう」
華菜「…はぁ」
華菜「…なら、華菜ちゃんも付き合うし。キャプテンに一番お世話になったの私だし」
未春「…華菜ちゃん」
華菜「…ほ、ほら!ボサッとしてないでさっさと行く!」
未春「うん!」
まこ(…久)
まこ(部長)
まこ(お疲れさん)
まこ(一区切り、付いたのう)
まこ(けど、全国はまだまだこれからじゃ)
まこ(今は泣け。おもいっきり泣け)
まこ(泣いて、泣いて、泣きまくって。その後、立ち上がったら)
まこ(今度は、わしが恋愛相談できるようになってりゃええのう)
まこ(…ま。まずは相手見つけなきゃ…だがの!)
下北沢
智美の車
智美「ワハハー」ブロロロ
衣「わははー♪」
睦月「…なんで天江衣が?」
ゆみ「ああ、なんでも昨日散歩していたら偶然再会して、意気投合したらしい…蒲原と」
睦月「解せない…」
佳織「ひいいい!?智美ちゃん!怖い!怖い!もっと安全運転を…」
モモ「きゃあああああ!!?せんぱああいい!!?」ダキッ
ゆみ「ぐぇ!?お、おいモモ!お前しがみ付くにしても手加減てもんを…」
睦月「うっぷ…」
ゆみ「おおおい!津山!やめろよ!吐くなよ!おい!蒲原一回車停めろぉ!!」
智美「んあー?なんか言ったか~」クルッ
ゆみ「あああああああ!!前前前前~~~~~!!」
ガンッ!!
「おいコラァ!」
やべぇよ…やべぇよ…
智美「…わはぁ?」
ゆみ「…」サアアア
モモ「…やっちまったっす」
佳織「さ、智美ちゃ~ん…」
「降りろ!免許持ってんのか!?」
衣「智美…」
智美「ワハハ…いやぁ…参った…」
「おいコラァ免許見せろ!早くしろよ」
智美「えーっと…」
「おいお前らクルルァについて来い」
智美「どうしよっか…」
「おう早くしろよ」
智美「その…」
「誰のクルルァにぶつけたと思ってんだよ?」
ゆみ「す、すみません…」
おうあくしろよ
「とりあえず土下座しろよこの野郎」
佳織「ど、どうしよう…ねえ…智美ちゃん…」
智美「あー…」
衣「すまん。衣達が悪いことをした。弁償すれば良いんだろう?」
「ああ!?そんだけじゃ済まねえんだよ」
衣「すまなかった。謝るから。ほら」ペコリン
「お前とりあえずなあ、犬の真似しろよ」
衣「…」
「ヨツンヴァインになるんだよこの野郎」
衣「…ふえ」ジワッ
「てめえ、泣いて許されると思ってんじゃ…」
衣「…うえええええ」
「…」
衣「ごめんなさぁああい…ごめんなさぁあああああい…」
「…」
「…まあ、次からは気を付けろよ」
衣「…ふえ?」
「…運が良かったな。俺がホモじゃなかったら、アンタら売られてたぜ…」
衣「…あ」
「…へっ。ノンケだった頃…俺にも、アンタぐらいの娘が居たっけ…けど、死んじまった…。遠い昔の話しさ」
衣「…衣も、お前くらいの歳の両親を事故で失った」
「そうか…まあ、つまりはそういう事だ。事故ってのは、誰も幸せにならねえ。これを教訓にするこったな」
衣「…うん。ありがとうおじさん」
「よしな…極道なんて畜生以下よ。礼なんざするもんじゃねえ…付け込まれるぜ」
衣「それでも…ありがとう、だ」
「…あばよ」
佳織(この茶番はなんなんだろう)
ゆみ「ホモッ!?」ガタッ
モモ「あー!まーた反応した。先輩、それやめてくださいよー」
ゆみ「い、いいじゃないか。好きなんだし…」
モモ「先輩、そういうところ意外と意志薄弱っすよねー」
ゆみ「な、なんだと!」
モモ「蒲原先輩に泊めて貰ってるホテルでも、毎夜必死になんとかして一人になる時間作ろうとしてたんで、怪しいとは思ってたんっすよ」
ゆみ「お、おい!その話はもう止めろ!みんなに何度聞かせる気だ!」
モモ「コソコソなんか読んでると思ってー?現場確保したらー?BL本の山!山!山!ドン引きっす―♪」
ゆみ「あああああああ!!」
睦月「なんか…モモ、加治木先輩に言うようになりましたね」
モモ「なんだか、先輩の碌でも無いとこ知って、あんま神聖視っていうか、絶対視するのもどうかなーって思ったんで!」
ゆみ「モモ!おい!やめろー!」
佳織「あの…加治木先輩。私もちょっと興味あるんで…」ゴニョゴニュ
衣「BL?なんだ?それ」
智美「衣にはまだ早い。私もちょっと勘弁だなー」
モモ「そうっすね。二人には私の秘蔵の百合雑誌を読ませてあげるっすよー」
ゆみ「なにー!?」
モモ「あはははは!」
ゆみ「…まったく…」ブツブツ
モモ「…えへへー。けど、BL好きなゆみ先輩も好きっすー♪」ピトッ
ゆみ「はいはい」ナデナデ
佳織「これが…百合…」ドキドキ
智美「おお…」ドキドキ
衣「さ、智美…こ、衣もだっこ…」ドキドキ
智美「ん…」ギュッ
睦月「我が部をアブノーマルが支配している…」
ゆみ「…そういう津山はどうなんだ」
睦月「へっ!?」
佳織「あ、私も気になる」
モモ「同じくっす!」
智美「ワハハ。…うむ!」
衣「うむ!!」
睦月「わ、私はノーマルですよ~~~~!!」
準決勝第一試合・先鋒戦前半終了後
実況席
恒子「終わって見ればチャンピオンの圧倒的な一人浮き!他の三校は後半戦で巻き返しできるのかーーー!!」
健夜「…打点は低いながらも、それを補って余り有る驚異的な和了率ですね…」
恒子「え?18000とか出たけど打点低いんだ?」
健夜「あー…去年の天江衣選手とか高火力の選手に比べたらね?」
恒子「さっすが小鍛治プロ!日本最強は若い子にも厳しい!」
健夜「年齢は関係ないよ!!」
健夜「あと、いやらしい持ち上げ方しないでよ!」
恒子「あはははー」
健夜「…」
恒子「…小鍛治プロ?」
健夜「…あ、は、はい?」ハッ
恒子「…ぼーっとしてた?」
健夜「いやいや…ごめんなさい。ちょっと気になった事があったので…」
恒子「気になった事?」
健夜「ええ…」
恒子「うーん…あ、やっぱアラサー的には、将来の若い脅威とかは早い段階で潰しておこう的な…」
健夜「やめてよ私の風評被害これ以上増やすの!!」
恒子「あはははは!!」
健夜「…けど、まあ、確かにこの先鋒戦は特に将来が楽しみな選手ばかりなのは確かですね」
恒子「…うん?」
健夜「チャンピオンの宮永照は勿論、千里山女子のエース園城寺怜。それに、阿知賀女子の松実玄も底知れない可能性を秘めているように思われます」
恒子(…なんか…珍しいね?すこやんがこんなに他人のこと褒めるのなんて…)
健夜「中でも、私が一番気になるのは、新東寺の花田煌選手」
恒子「…え!?」
健夜「?」
恒子「あ、あの…小鍛治プロ?」
健夜「はい」
恒子「その…大変言い難いのですが、素人目の私から見ても、この面子で彼女を一番の注目株に持ってくるのは、流石に無理があるかと…」
愛だよ!
お前らいつまでそのネタを・・・
健夜「そんな事はありません。それは、まさに素人目だからこそではないでしょうか?彼女は、特殊なタイプですよ」
恒子「…あ、なんか、すんません…」
恒子(怒られちった)
健夜「確かに真正面からのぶつかり合いでは他家に力負けすることも多いですが、自分の手牌と相手の河を見比べて、常に頭脳的なプレイングを行なっています」
健夜「それに、相手は前回の対戦で圧倒的な差を付けられた宮永照。それにも関わらず、彼女は依然として果敢でポジティブな麻雀が出来ている。これもなかなか出来ることでは無い」
健夜「もし新道寺の先鋒が彼女ではなく、並の精神力の持ち主であれば、同じ状況になって、果たして心折れること無く準決勝を迎えられたかどうか。少し考えてみて下さい」
恒子「は…はあ…」
恒子(うーん…すこやんが煌ちゃん推しなのはわかったけど、あんまり特定の選手に感情移入した説明は勘弁願いたいんですが…)
健夜「わかりましたか?彼女も、すばらな選手なんです」
恒子「…すばら?」
健夜「…はれ?」
恒子「…何。今の」
健夜「…」
恒子「…すばら」
健夜「…す、すばら…えっと…どっかで聞いた、芸人かなんかのギャグ…とか?」
サル 「宮永咲――――私の友達だ!」
先鋒戦終了直後
阿知賀女子控え室
健夜『私も高校生の頃…跳満以上のダメージを一度だけ受けたことがあります。それも想定を超える打ち筋からの一撃でした…』
健夜『今でもその事は強く心に残っています…』
晴絵「…」
灼「っ!!」クルッ
晴絵「…にゃろう」ボソッ
灼「…」
晴絵「…ん?どうした?灼」
灼「…なんでも…ない」
灼(…やっぱり、ハルちゃんは凄かったんだ。っていうか、小鍛治健夜化物過ぎる。まるでアノ時以外跳満以上を受けたことがないような口ぶり…)
晴絵「そう?」
灼(ハルちゃんがトラウマになっちゃうのも、分かる気がするよ…私も麻雀が上達すればするほど分かる…上の世界の恐ろしさ…)
灼(ハルちゃんも、苦しんでるんだよね。そうとも知らず、私は昔ハルちゃんの事を意気地なしだって…勝手に失望して…ごめんね、ハルちゃん)
晴絵「…ねえ、灼」
灼「…何?」
晴絵「あの小鍛治健夜ってのさ。ムカつかない?」ニヤッ
灼「へ!?」
晴絵「いつかとっちめてやりたいわー」
灼「…ハル…ちゃん?」
晴絵「…はは。なんて…まだちょっと怖いんだけど、さ。なんか、いきなりアイツも人間なんだよなーって、思えるようになってきて」
灼「…」
晴絵「…あとの勇気は、アンタらに、今、分けて貰ってる最中だから」
灼「…ハルちゃん?もしかして…」
晴絵「…何も今すぐにって訳じゃ無いさ」
灼「…」
晴絵「…けど、ね。あの無自覚天狗娘、そろそろ鼻っ柱へし折られてもいいと思うんだ。オリンピックとかじゃ無しに、野試合ででも」
灼「…ハルちゃん!!」
晴絵「ちょ、灼!?言っとくけどね!期限は決めてないからな!私がその気になれば、10年後、20年後という事にしても…」
灼「良いよ!いつだって!!私、私!!待ってるから!!一緒にアイツを倒そう!!」
晴絵「お…おう…あはは…じゃあ、あの小鍛治推しの花田って子とアンタと、それぞれお引きにでもしようか?なんて…あはははは」
優希「ほら、咲ちゃん!急ぐじょ!」
咲「ま、待ってー!!」
和「急いで下さい!咲さん!!」
咲「ハァ…ハァ…も、だ、だめ…」ヨロヨロ
優希「体力無さ過ぎぃ!!」
咲「ご、ごめ…寝不足で…」フラフラ
和「もう…いくら迷子防止にスマートフォンを借りてるからって、寝不足になるまで弄ってたら、本末転倒じゃないですか!」
咲「ごめんなさい…」
優希「…ったく。そんなに楽しいサイト見つけたのか?」
咲「う、うん…実は、あのネット麻雀のあったサイトの掲示板…」
和「え?」
優希「おお」
咲「なんだか、凄くドキドキするお話をしてるスレッドがあって」
和「ああ…それ、今朝読みましたよ。少しだけですが」
優希「のどちゃんも?…私もだじょ」
、ヽ l | l / ,
= の そ =
_ = .ど れ -=
/´ `ヽ ニ= ち で =ニ
/::7 [::}::]ヽ ニ= ゃ も =ニ
く::'〈 /|/|/ヽハノ)イ l::l!:|、ヽ ニ= ん =ニ
ノ j|.} __ 、._ `}f'〉n}__j_ =- な. -=
、、 l | /, , / /,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.| ヽ ニ .ら. ニ
.ヽ ´´, / / ,ゝ|、 、, l|ヽ:ヽヽ } ´r : ヽ`
.ヽ し き の ニ. { .{/|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| | | ´/小ヽ`
= て っ .ど =ニ .l/:.:.::ヽ、 \二/ :| |.|:::::| | /
ニ く. と .ち -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、 _,ノ/.:::::| | /|
= れ.何 ゃ -= ヽ、:::::::::\、__/::..シ青| |' :|
ニ る と ん =ニ | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::..::::::::Y′ト、
/, : かな ヽ、 | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::シ登:| '゙, .\
/ らヽ、 | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::ト、 \
/ / 小 \ r¬|ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \
咲「みんなも?」
和「ええ。なんだか、別世界のような登場人物もたくさん出てくるのに、不思議と感情移入してしまって…」
優希「私はあの、ドン・タコスとか言う女に感情移入してしまったじょ。なんだか凄く私に境遇が似てて…」
和「…ふふ。私もちょっと思いました」
咲「…」
優希「特に、『アイツ』に告白する瞬間とか、私が告白した時の気持ちそのまんまで…って、あ、す、すまん、咲ちゃん…」
咲「…ううん。良いよ。2日前、優希ちゃんが頑張って京ちゃんに告白したから、二人は結ばれたんだから…」
和「…咲さん」
優希「…ありがとう」
咲「…ふふ。それにしても、楽しかったなぁ…あのネット麻雀。今思えば、どうやってあんなに沢山の時間を、どうやって潰したのかな。たった2日前に潰れたんだって、思えないくらい懐かしい」
和「そうですね…私も、楽しかったっていう記憶くらいしか残っていない」
優希「私もだじぇ。…ふふ。まさか、私達みんな同じネト麻やってたとはな」
和「知らない間に、他人としてお話してたかも?」
優希「だとしたら、どんな会話してたのかな?やっぱり友だちになってたのかな?それとも親友?仲間、対して関心もない赤の他人…もしかしたら喧嘩してたりして」
和「そうですね…どんな会話だったんでしょう。知りたいような、知りたくないような…」
咲「和ちゃんは大変だね」
和「え?」
咲「『のどっち』だったんでしょう?」
優希「おお。そうだ。伝説の『のどっち』が創りだした輝かしい記録の数々…勿体無いよなぁ」
和「まあ、どこかのネット麻雀で一からやり直しますよ。私の目的は記録ではなく、強くなることでしたから」
咲「そっか。羨ましいな。私はネット麻雀は弱いから…」
和「ええ…。あ。それと、他にもう一つアカウントを作っていた気もするんです」
優希「ほう?」
和「が…実は、もう、思い出せなくって。確か鳥に因んだ名前のような、麻雀用語だったような…」
優希「ふーん。ログインしなくなると、そんなもんかねー。私ももうアカウント名忘れちゃったじょ」ケラケラ
咲「あはは…実は、私も…」
和「…ふふふ」
優希「あははははは!!」
咲「あはははは…あ、そういえば。ねえ、優希ちゃん。ところで、その…優希ちゃんの彼氏さんは?」
優希「ん?おお、アイツか?アイツはな…」
優希の彼氏がセーラと浮気してたら大爆笑だな
名無しさん:ふんふむー。それでそれでー?
名無しさん:ふあー。寝落ちしちゃってたよもー…
名無しさん:おっ!『もー』の人だ!
名無しさん:おはよう『もー』の人!
名無しさん:おはようさん!『もー』の人!
名無しさん:結婚して下さい!『もー』の人!
名無しさん:うるさいよもー!…待って。今テレビでインハイ見ながらお茶飲みながら過去ログ漁りつつ遊びに来てる後輩を労ってあげてるとこだから
名無しさん:欲張りすぎだよ『もー』の人!
名無しさん:そもそもインハイ見るならもっと早く起きろや『もー』の人!
名無しさん:ってか、この人>>1より人気者じゃね?
名無しさん:愛してます!『もー』の人!
名無しさん:はいはい。私も愛してるよもー。I Lave you
名無しさん:Lave……?
名無しさん:Laveって何なの?原作ネタ?
名無しさん:間違えた!!もー!!これだから寝起きはもー!!もーーーーーー!!
原作ネタ(゚∀゚)キタコレ!!
もうlaveネタはやめるんだ!
名無しさん:『もー』の人Lave
名無しさん:『もー』の人ボクとLaveLaveしてください(迫真)
名無しさん:おい。スレが埋まる(威圧)
名無しさん:減速しろ(憤怒)
名無しさん:『もー』の人Laveしてる
名無しさん:お前らみんな死ねもーーーーーーー!
>>1:話続けて良いっすか?もー…
名無しさん:>>1の人まで!?
名無しさん:あ、はい。もーいいっすよ。もー
名無しさん:よろしく。どうぞ。もー
>>1:えっと…どこまで話したっけ…
名無しさん:うふふ。執事さんがお嬢様と二人っきりになった後の事♪
>>1:ああ。なんだ。もうそこまで話してたか。どうも。じゃあ、もう話は殆ど終わりです
名無しさん:ああ。じゃあ、『もー』の人のが乱入してきてかき乱さなかったら良かったんだ
名無しさん:反省しろ!『もー』の人!!
オレが悪かった、laveネタはもうやめてくれ・・・なんでもするから
名無しさん:死ね!お前ら死ね!もー!もー!もーーーーーー!!
名無しさん:可愛い
名無しさん:そこまでね。これ以上はスレが潰れるんで、聞けなくなっちゃう。…そしたら全員潰すわよ(意味深)
名無しさん:ヒイ!?
名無しさん:続けて。どうぞ
>>1:あ、はい。それじゃあ…この先はお嬢様と執事さんが、二人きりになった後の話です
>>1:最初にこのスレで言ったように、この話は全て、事件の後で執事さんやお嬢様本人が俺に話してくれた事を、俺の中で納得行くようにまとめてるだけなんで、アレなんですが…
>>1:ここから先は、特に、どこまで踏み込んでいいのかわからないんで、ちょっとぼかしますね?
名無しさん:ええ
再び2日前・明け方
インターハイ会場
透華「…」
ハギヨシ「…やっと」
透華「…」
ハギヨシ「二人でお話を出来るようになりました。透華お嬢様」
透華「…」
ハギヨシ「お久しゅうございます」
透華「…」
ハギヨシ「…御機嫌如何で御座いましょう?」
透華「…最悪ですわ」
ハギヨシ「左様で御座いますか」
透華「…今更人払いなどして何をしたいのです?」
ハギヨシ「お説教をば少々」
透華「…」
ハギヨシ「そして、謝罪したい事が1つ」
>>930
少しスペルミスしただけだろ!オレは悪く・・・悪く・・・
ハギヨシ「…まず透華お嬢様」
透華「…」
ハギヨシ「貴女は洗脳などされておりませんね?」
透華「…っ!!何故そう思うのです!?」
ハギヨシ「まず、貴女だけ明らかに洗脳された後の人格の質が違った。他者に比べ、複雑な思考を何度もこなしていた」
透華「…」
ハギヨシ「次に、性質が悪すぎた」クスッ
透華「…」
ハギヨシ「思いつめ、『キレた』お嬢様の悪い癖です。思いつく限りの悪行を、目に見える形で実行しようとしてしまう。まるで、誰かに止められるのを待っているかのように」
透華「…」
ハギヨシ「幼い頃より、何度も泣かされましたからね。ええ、ただ、他者に迷惑をかけるのはお控えなさい」
透華「…馬鹿」
ハギヨシ「莫迦者は、透華お嬢様です」
透華「…っ!」
ハギヨシ「今回ばかりは、洒落では済みませんよ。国広さん達や衣様だけでなく、なんの関係もない皆様方や、有ろうことかご友人にまで危害を及ぼし、傷付けた」
透華「…」
ハギヨシ「一歩間違えれば、最も傷付くのは誰だったとお思いですか!?他ならぬ透華お嬢様です!」
透華「…」
ハギヨシ「起こす事象の規模と結末に責任を持ちなさい!これは、龍門渕の人間だからでは無く、貴女が一人の人間だからです!!」
透華「…すみませんでした」
ハギヨシ「…反省なさい。今回は、私にはそれ以上とやかく言う資格はありません」
透華「…え」
ハギヨシ「お説教はここまで。何故なら、私は透華お嬢様が事態の重大さをきちん理解していて、後悔も、反省も、自分だけでも十分に出来る人だと知っているからです」
透華「…」
ハギヨシ「ここからは、私の謝罪です」
透華「…謝罪…」
ハギヨシ「キスが洗脳を解く…ですか」
透華「…何が言いたいのです?」
ハギヨシ「…申し訳ありません。透華お嬢様」
ハギヨシ「……私は、お嬢様が私に対して恋心を持っている事を、とうの昔に把握しておりました」
ハギヨシさん泣かされてたんだ(興味深々)
キスが洗脳を解く(意味深長)
透華「…え?」
ハギヨシ「そして、もしもお嬢様が、衣様が私を追い出した事に対してお怒りを抱いているのであれば、その怒りは衣様にぶつけないで差し上げて下さい」
透華「何…を…」ヨロリ
ハギヨシ「悪いのは、私なのです」
透華「…ハギ…ヨシ…?貴方、一体何を…」
ハギヨシ「…あの人参をケーキに混ぜた件で衣様にお怒りを受けた時…私は、あれを渡りに船と考えたのです」
透華「ハギヨシ!!」
ハギヨシ「お嬢様が私に好意を抱いていたことは、知っています。その時点で、私は屋敷を離れるべきだったのも、知っています。理解はしていた。理解はしていましたが、私は怖かった」
透華「ねえ!!ハギヨシ!!」
ハギヨシ「それまでの私の人生は龍門渕と共に有り、龍門渕のために有った。そして、旦那様や透華お嬢様、衣様、国広さん達メイドの方々は私に非常に良くして下さり、幸せな生活を送ることが出来ていた」
透華「っ!!」
ハギヨシ「それを手放すのが、怖かった。葛藤は有った。お嬢様の事を考えるなら、すぐにでも屋敷を離れるべきだ。お嬢様と一介の執事の恋など、誰も幸せにならない。有るべきですらない」
ハギヨシ「何度も悩みました。けど、勇気が無かった。…結局、私は衣様の癇癪を利用して逃げるように屋敷を去る事にしたのです」
透華「そんな…そんな…事…が…」
ハギヨシ「許しを請う気はありません。お怒りも最もです」
ハギヨシ「ですが、この事態に対し衣様は私を頼ってくれた。勇気を出して、あの泣き虫の衣様が、雨にずぶ濡れ傷だらけになりながらも、強い強い意志でもって私を探し当て、頼ってくれた」
透華「…」
ハギヨシ「私は、衣様のあの姿を、あのボロボロになりながらも美しく気高い姿を、生涯忘れることは無いでしょう」
透華「…」
ハギヨシ「そして、対比して、透華お嬢様の、先程から今までのこの頼りなくか細い姿も」
透華「…」
ハギヨシ「やはり、私は貴女様の下を離れるべきでは無かった」
透華「…」
ハギヨシ「貴女は強い。ですが、誰よりも、弱い」
透華「…」
ハギヨシ「支えさせて下さい。執事として」
透華「…っ!!」
ハギヨシ「そして」
透華「…?」
ハギヨシ「…もしも」
ゴクリ……
ハギヨシ「…もしも。貴女が立派な淑女として成長し、独り立ち出来るようになって」
ハギヨシ「その時に」
ハギヨシ「その時にもし、まだ」
ハギヨシ「貴女が望み」
ハギヨシ「願うなら」
ハギヨシ「…」
ハギヨシ「…私は」
名無しさん:ああああああああああああああああああああああああああああああ!!?
>>1:おおお!?
名無しさん:あら?どうしたの?
名無しさん:大変大変!!大変だよもーーーー!!
名無しさん:この人『もー』の人じゃね?
名無しさん:また『もー』の人か
名無しさん:今言い所なんだから黙っててよ『もー』の人
名無しさん:何かあったの?
名無しさん:今インハイ見てるんだけど!!
名無しさん:『もー』の人だ(確信)
名無しさん:『もー』の人はまったくもー
名無しさん:『もー』の人laveしてます
名無しさん:ちなみにlaveじゃなくてloveだからね?『もー』の人
名無しさん:園城寺怜が倒れそうになってる!!
名無しさん:はっ!?
名無しさん:ってか、やばい!もう眼の焦点合ってない!誰か!おーい!会場のやつ誰か気付けーーーー!!!
名無しさん:うおっ!マジだ!
名無しさん:これヤバくね?
名無しさん:あっ!椅子から転げ落ち…
名無しさん:…
名無しさん:ヒュー
名無しさん:流石
名無しさん:やはりてるてるは格が違った
名無しさん:椅子からぶっ倒れて転がる前に駆け寄ってお姫様だっこ…たまげたなぁ…
名無しさん:あんなに早く動ける子だったんだ。なんか運動神経は鈍そうな子だと思ってたのに
名無しさん:いや、俺は見た。慌てて走ってたからその犠牲に膝打ったっぽいぞ。患部をしきりに椅子に擦りつけてるし
名無しさん:あの椅子になりたい
名無しさん:園城寺の様子見て、すっげー目見開いてたもんな
名無しさん:なんか腕プルプルしてね?
名無しさん:やっぱり非力か…
名無しさん:なんか囁いてるけど…
名無しさん:解読班!
名無しさん:あーいーあー?の順に言ってるな。で、その後自分で自分の言った言葉の意味がわかんないって感じで首かしげてる
名無しさん:なんだそりゃ
名無しさん:あいあ…?わからん
名無しさん:相葉…?アジア…?
名無しさん:↑わけわかんねえwww
名無しさん:お、千里山の大将来た。速えー。おっぱいでけー
名無しさん:ま、もうでっかい動きはなかろうよ
名無しさん:だーねー
名無しさん:じゃ、続き頼むよ。>>1
>>1:ういー
名無しさん:わくわく
名無しさん:はよはよ
>>1:げ
名無しさん:ん?
>>1:やっべ。部長から呼び出し掛かっちまった
名無しさん:は!?(威圧)
>>1:1年生が迷ったらしいから出動して…ってまたアイツか…
名無しさん:なん…だと…
>>1:すみません。もうあとほんのちょっとなんですけど、急いで人探しに行かなきゃいけないんで、これでスレは終了させて下さい
名無しさん:人探し代行はよ
名無しさん:待て待て待て!最後!せめて結末だけでも
>>1:結末…ても…なー
名無しさん:おう!
>>1:あとはもう、大体皆さんの想像通りとしか
名無しさん:それお前の口から聞きたいんだよ!!
>>1:えーっとですね。二人は和解して、すべてが終わった後、二人が俺だけ呼び出して謝罪と事件の全貌を話してくれて
名無しさん:おう
>>1:で、今回あまりに傷付いた人、あと、洗脳の影響を多かれ少なかれ受けちゃった人が居るんで、このままだと脳に障害を残す恐れもあると
名無しさん:ふんふむ
>>1:なんで、色んな媒体…そのネット麻雀やインハイ中継に、その洗脳を解除…は、出来ないから、その一連の事件に関しての記憶を全て忘れさせるように、暗示をかけると
名無しさん:はー
>>1:で、特に当事者だった幾つかの部屋とかは、その部屋の根幹からどっぷり浸かってるもんで、おそらくネト麻で何やったかって記憶はほとんど消えてるだろうって話
名無しさん:豪快にいったなー。けど、脳に障害残すくらいならその方が良いのか
名無しさん:なんだか可哀想だな…
>>1:ですよね。けど、もし何かのきっかけがあれば、ちょー…っとくらいは、何か、断片的なものを思い出せるかもって
暗示とか催眠とか
SOA!
名無しさん:…それは、大丈夫なの?
>>1:それは…専門的なことはよくわかんないっすけど、執事さんの言うことには、それは脳が思い出しても安全だって判断した情報だから、大丈夫だ…って
名無しさん:執事さんが言うなら安心だ
名無しさん:安定の執事さん
>>1:あと、これはお嬢様が言ってた話なんだけど…
>>1:「例え記憶が消されても、離れ離れになっても、交わる場所が無くなったとしても。一度出来た絆というフラグは、決して無くなったりはしませんわ。いつか、きっと、どこかで会える気がします」
>>1:「私の親愛なる友人。タコスの人も、ゲーム脳の人も、弄られっ子の人も、脳内彼氏の人も…だって、私達は一時とはいえ、あんなにも輝かしい時を共有した仲間だったんですもの」って
名無しさん:なんかメルヘン
名無しさん:そしてゲーム脳
名無しさん:…え
名無しさん:どうした?『もー』の人
名無しさん:ええ!?なんで私が私だって分かったの!?
名無しさん:ああ、適当さ。だが、間抜けは見つかったようだな
名無しさん:渋いねえ…↑、全くシブいぜ…
名無しさん:そこにシビれる憧れる
名無しさん:どうした『もー』の人
名無しさん:もうコテ名乗れよ
名無しさん:黙れ!!もーーーー!!
名無しさん:もー!もー!
名無しさん:黙るもー!うるさいもー!
名無しさん:ああああああああああああ!!
名無しさん:ああああああああああああもーーーーーーーー!!
名無しさん:なんかさっきからデジャブが酷いよ!?もーーーー!!
名無しさん:お前ら止めてさしあげろ。『もー』の人が特定できなくなる
>>1:あははは。じゃあ、準備できたんでもう行きますね。以降はみんなで『もー』の人を弄るスレって事で
名無しさん:御意!!
名無しさん:あっ!ちょっと!タンマ!!
>>1:はい?
名無しさん:で!結局二人はインハイ会場で何やったのさ!!それ大事!!
>>1:ああ
>>1:それはもー
名無しさん:うんうん!!
>>1:プライバシーって事で
名無しさん:おい!!
>>1:では~
>>1 さんがログアウトしました
名無しさん:逃げられた!!
名無しさん:もーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
清澄宿泊ホテル・京太郎の部屋
京太郎「…ふう。終了…っと」
京太郎「さって、と。それじゃあさっさと咲の奴さがしに行かねーと」
京太郎「…」クルッ
京太郎「…」
京太郎「…はっ」
京太郎「…ハギヨシさんと二人で泊まってたから、流石に一人だと広い…な」
京太郎「…」クルッ
京太郎「…行こ」ガチャッ
京太郎「…」テクテク
京太郎(…結局、ハギヨシさんは清澄の泊まっているホテルを出て、荷物をまとめて龍門渕の宿泊しているホテルへ)
京太郎(理由としては、部長を振ったから、流石に居心地が悪いんで、宿泊施設を別にする…だそうだ。指導者会議や、顧問が必要な事態にはしっかり参加してくれているんで全く問題はない)
京太郎(和からのプレゼントのぬいぐるみも、持ってっちまった。天江衣が非常に喜んでいたらしい。…ま、ぬいぐるみも可愛がってくれる奴に引き取られて本望だろう)
京太郎(部長は、染谷先輩の話だとさっきまで泣いてたそうだが…風越のキャプテン達と一緒に持っていったプレゼント?だかなんだかを見た瞬間に大爆笑して、今は結構元気を取り戻しているらしい)
京太郎(…今は1年も含めてこっちの部屋に来んなってのはなんなんだ?)
京太郎(…まあ、いいけどよ。和は咲が見つかったら一緒に乙女ロード?だかってとこに行く約束をしてたらしい。…が、咲と逸れてオロオロしてる…と)
京太郎(優希とは、まあ、その…なんだ。このあと、咲見つけたら、デートだ。タコス食いに行くってよ)
京太郎(…ったく…あん時、色々付き合うにあたって条件出したのになー。暗示の影響で忘れちまってるとか。参ったわこりゃ)
京太郎「…お。そろそろ結構近いか?」
京太郎(それにしても…くくく)
京太郎(あの時の話。ハギヨシさんに、許可貰って、登場人物ボカしてネットで書いてみたら…すっげー受けてんのな)ニヤニヤ
京太郎(特に笑ったのが、朝会ったら、うちの3人娘みんな見て面白いだの共感するだのって…そりゃお前らのことだ。共感するに決まってるっての)
京太郎(ま、全部大体、終わり良ければ全て良し…だしな!)
咲「あ、京ちゃん!!」
京太郎「よ。咲!また迷ったか!」
咲「あはは…面目ありません…」
京太郎「は-…ま、どんまい」
咲「うう…」
京太郎「和が居るのは駅だってよ。そこまで送ってってやるよ。優希も居るっぽいけどな」
咲「そっか…」カチカチ
京太郎「なんだ?またスマフォ弄ってるのか」
咲「うん…けど、今朝言ってた面白い話っていうの、スレッドが落ちちゃって途中までしか見れなかった…」カチカチカチ
京太郎「そりゃ残念」
咲「うん…執事さんとお嬢様が二人きりになって、和解して、そのあとからなんだけど…どうにかして見れないものか…」カチカチカチカチ
京太郎(ご執心…だな。やっぱ気になるのかね。登場人物は。ハギヨシさんが言うには、こういうのって記憶の断片を取り戻す切欠になるから、なるべく事実を書くようにって話だったか)
京太郎「…そりゃ無理だろ」
咲「だよねぇ~…」ガックリ
京太郎「はは。本日何度目かのどんまい」
咲「うう~…」
京太郎「…ま。咲がどうしてもって言うなら、教えてやっても良いけどな」
咲「え!!?」クルッ
京太郎「ふはははは」
咲「え!?え!?え!?京ちゃん話の続き知ってるの!?」
京太郎「まーねー」
咲「教えて!!」
京太郎「どうしよっかなー」
咲「お願いします!どうか!このとおり!!」ペッコリン
京太郎「はいはい。わかった」
咲「やた!」
京太郎「つってもだ。まあ、大体結末の予想は付くだろ?文学少女のお前には」
咲「その結末を確認したいのが人情なの!」
京太郎「そんなもんかねー」
咲「そんなものなのー!!」ブンブン
京太郎「はいはい。わかったから手を振り回すなって」
京太郎「じゃあ、さ。言うぜ?」
咲「うん!」
京太郎「…」
咲「…」ワクワク
京太郎「ま、大方お前の予想通りだ」
咲「だからー!」
京太郎「あはははは!!」
咲「もうっ!そうやって勿体つけて!!もういいよ!!」
京太郎「悪い悪い」
咲「もーーー!!」
京太郎「はははははは」
京太郎「…」
京太郎(…ま、実際に、ハギヨシさんから聞いた話だからな。本当かどうかはわかんねーんだ。だけど、さ)
咲「…京ちゃん?」
京太郎「なあ咲。どんな恋物語だってよ。王道ってのは、お約束が決まってるもんだろ」
咲「…うん」
京太郎「つまり…だ」
京太郎「…」
『…もしも。貴女が立派な淑女として成長し、独り立ち出来るようになって』
『その時に』
『その時にもし、まだ』
『貴女が望み』
『願うなら』
『…』
『…私は』
『私は、貴女を』
『一人の男として、愛すると誓いましょう』
『その証として』
『今』
『…』
京太郎「二人は幸せなキスをして終了」
京太郎「だろ」
京太郎「二人は幸せなキスをして終了」
京太郎「…ってな」
終わり
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