綾乃「安価で歳納京子に勝ってみたい」(156)
【生徒会室】
綾乃「ついにこの時期が来たわ」
千歳「なんの話してるん綾乃ちゃん」
綾乃「歳納京子との勝負よ」
綾乃「前回の期末テストで確かに私は歳納京子に勝ったわ……」
綾乃「でもそれは歳納京子が試験中、ほとんど寝ていたため」
綾乃「仮に私が授業を聞いただけの知識で挑んでも勝てた、そんな戦いだった」
綾乃「今度こそは万全な状態の歳納京子に打ち勝って見せる!」
千歳「おぉ~、燃えとるなぁ綾乃ちゃん」
綾乃「というわけで歳納京子が帰る前に宣戦布告してくるわ」
綾乃「すぐ戻るから、少しの間お願いね千歳!」
千歳「まかせとき~」
櫻子「私もお供します!」スクッ
向日葵「あなたはサボりたいだけでしょ」グイッ
櫻子「ぐえっ」
【ごらく部】
綾乃「歳納京子ー!」スパーン
京子「あれ、どしたの綾乃。今日はプリント忘れてないよ……な?」チラ
結衣「なんで私を見る……」
綾乃「安心しなさい。今日の用事は別だから」
綾乃「コホン……勝負よ歳納京子!前回同様、期末テストで決着をつけてやるわ!!」バーン
京子「前回同様……?ああ、私が勝ったら綾乃と千歳がごらく部入り、
負けたら部室立ち退きってやつか」
ちなつ「……やめましょうよ。前回は惨敗も惨敗、酷いもんだったじゃないですか」
京子(ち、ちなつちゃんの信頼が揺らぎまくってる!?……これはまずいぞ)
結衣「決着も何も、ちなつちゃんの言うとおり、前回綾乃が圧勝したんじゃなかったっけ?」
綾乃「そうね。でもあんなものは不戦勝みたいなものよ」
京子「ふっふっふ。綾乃がそこまで言うなら仕方ない……。私の真の力を見せてやろうじゃないか!!」キリッ
結衣「なんで負けたお前が偉そうなんだよ」
京子「でもなー、前の条件と同じじゃつまんないなあ」
京子「うーん、そうだな……、私が勝ったら>>6、綾乃が勝ったら>>8ってのはどう?」
何でも言うことをきいてもらう
あかりにビンタ
京子「うーん、そうだな……、私が勝ったら何でも言うことを聞いてもらう」
京子「綾乃が勝ったら、あかりにビンタってのはどう?」
あかり「京子ちゃん!?」
結衣「おいおい……」
綾乃「あなたが勝った場合も漠然としすぎていてどうかと思うけど、
私が勝った場合のそれって……どうなのよ」
綾乃「赤座さんが可哀想なのはもちろんだけど、私にリスクが無さ過ぎるっていうか……」
あかり「す、杉浦先輩……!!」キラキラ
京子「そうかなー?こんなに気合入れてきてるんだから、
綾乃の場合、私に負けたって事実で充分ダメージいくんじゃない?」ニヤニヤ
綾乃「くっ……。そ、そんなことないわよ!ちゃんと私が負けた場合を考えなさいよ!」
綾乃「特に無いならあなたと同じ条件でいいわ」
京子「>>17」
すまん
綾乃が勝った場合を考える安価だったのに負けた場合にしてしまった
申し訳ない
ちょっと強引に修正する
京子「休日に一日だけ私のお姉ちゃんになってもらおうかな」
綾乃「!?」
ちなつ「またなんというかマニアックな……」
綾乃「い、いいの?そんなことで……///」
京子「うん。綾乃にとってリスクあるかどうかは知らないけど、
勝った私のメリットも重要だからねん」ニシシ
綾乃「た、たしかに一理有るわね……」
綾乃「わ、わかったわ!その条件で勝負よ!!」
京子「よっしゃ、そうこなくっちゃ!さーてどんなお姉ちゃんになってもらおうかなぁ……」フフフ
綾乃「……ううっ/// ま、負けなければいいのよ!」
綾乃「それじゃ来週勝負だからね!!」
あかり「さようなら~杉浦先輩!また来てくださいね~」ニコニコ
ちなつ(なんかなついちゃってる……。ちょろいなぁ、あかりちゃん)
結衣「……あれ?綾乃が勝った場合の話じゃなかったっけ?」
京子「うん。だけど綾乃が自分で負けた場合のことを聞いてきたから」ニヤニヤ
結衣「気づいててスルーしたのかお前」ハァ
【生徒会室】
綾乃「なんとか話しつけてきたわ」
千歳「おつかれ綾乃ちゃん。で、どんな感じやった?」
綾乃「カクカクシカジカって訳よ。燃えてきたわー!」
千歳「あれ~?それやったら歳納さんが勝った場合と、綾乃ちゃんが負けた場合しか決まってへんやん」
綾乃「!?」
向日葵「確かにそうですわね……」
櫻子「よっしゃー!仕事終わりましたー!」
綾乃「は、早いわね大室さん……」
櫻子「はい!杉浦先輩の勝負が気になって気になって」
綾乃「そ、そうなの……。はぁ、しかしどうしたものかしら。
今更戻って決めなおすのもかっこ悪いし」ズーン
千歳「まあまあ。後で決めたらええんよ」
綾乃「……そ、そうね。それじゃ気を取り直して作戦会議したいんだけど、いい?千歳」
櫻子「はいはいはーい!私も『作戦会議』にまぜてくださーい!」
向日葵「櫻子、杉浦先輩のご迷惑になりますわ。帰りましょう?」
綾乃「いえ、知恵を貸してもらえるなら、こちらからお願いしたいわ」
綾乃「期待してるところ悪いんだけど、そんな大した話じゃないんだけどね」
綾乃「簡単に言うと、前回のような残念な結果にならないよう対策をとりたいのよ」
綾乃「例えば、睡眠時間削って同人誌の原稿をやらなきゃいけないのなら、
事前に察知して、手伝ってでも早く終わらせる、とかね」
千歳「なるほどなぁ~。歳納さんかなり自由やから、いっそこっちでコントロールしてまお言うわけやな」
向日葵「ふふ、勝負する相手をサポートするなんて、なんだか面白いですわね」
綾乃「そこで、歳納京子が横道にそれないようチェックしてくれる協力者を得たいのよ」
櫻子「スパイって奴ですか!なんか本格的!!」ワクワク
綾乃「スパイって言うとなんだか聞こえが悪いわね……。
ま、まあそんなわけだから適任者に心当たりがあったら教えて欲しいの」
千歳「せやなぁ、>>27なんかええんちゃう?」
向日葵「私は>>29がなかなかよろしいのではないかと……」
櫻子「私は>>31がイチオシでっす!」
結衣
櫻子
向日葵
千歳「せやなぁ、船見さんなんかええんちゃう?」
綾乃「たしかに船見さんなら歳納京子の扱いも手馴れたものでしょうし悪くないわね」
向日葵「私もいい人選ではないかと思います」
ですが、こちらのお願いを素直に聞いてくださるかはわかりません」
向日葵「ここは我々の中からごらく部へ送り込むのが確実ではないかと」
綾乃「それもアリと言えばアリね……。で、古谷さんは誰を推薦するの?」
向日葵「櫻子ですわ。この子は赤座さん、吉川さんとも仲良しですし、人懐っこい。
なにより、歳納先輩の奔放さに通じるところがあります。
すぐにもぐりこむことが可能でしょう」
櫻子「おお……、な、なんか褒められてる?///」
櫻子「じゃ、じゃあ私も向日葵を推薦してやろう!!
向日葵「櫻子……」
櫻子「えーっと……、えー、おっぱいがでかい!」
綾乃「え……それだけ?」
櫻子「はい!」
向日葵「くたばれ!」ゲシッ
櫻子「げふっ!!」
綾乃「お、おちついて古谷さん!」
向日葵「す、すみません。先輩方の前で取り乱してしまいまして……」
綾乃「ぼ、暴力はいけないわ、ね?」
千歳「で、どうするん?」
綾乃「そうね……。とりあえず船見さんに接触してみましょう」
綾乃「それと平行して大室さんをしばらくごらく部へ何らかの理由を付けて……、
まあ、遊びに行かせるでもいいわ。行ってもらいましょ」
向日葵「平行作戦というわけですね」
綾乃「そういうこと。大室さんにも頑張ってもらわなくちゃね!」
櫻子「」キュー
【翌日 昼休み】
綾乃(今がいいタイミングね)
綾乃「船見さん、ちょっと時間ある?」
結衣「ん?いいけど、あらたまってどうしたの?」
綾乃「>>40」
話があるから、放課後、体育館裏に来て欲しいの
綾乃「話があるから、放課後、体育館裏に来て欲しいの」
結衣「まあいいけど……めずらしいな、綾乃が私一人に用なんて」
綾乃「ごめんなさいね」
京子「おーい、結衣ー」
結衣「今行くからー。じゃあ放課後な、綾乃」
綾乃「ええ。待ってるわ」
綾乃(うわー、ドキドキしたー!千歳も呼んでおけばよかった!)
【放課後 体育館裏】
綾乃(……来ないわね)ソワソワ
綾乃(うぅ~、なんか緊張してきた)ソワソワ
綾乃(体育館裏で緊張してソワソワしながら待つ姿って……)
綾乃(不審者に思われないかしら……?というより何か別のものを思い出すような)
綾乃(え、なんかこれ告白直前っぽくない!?いやいやいや考えすぎ考えすぎ)
結衣「綾乃ー。ごめん、待たせちゃったかな?」
綾乃「あ、船見さん。>>47」
…と、歳納京子!?
綾乃「あ、船見さん、……と、歳納京子!?」
結衣「ごめん、なんとか一人で来ようかと思ったんだけどさ、見つかっちゃって」
京子「なんだよー。私をのけものにして二人でなに話すつもりだったんだよー」ジトー
綾乃「べっ、別にやましい話なんてするつもりないわよ!ねえ船見さん?」アセアセ
結衣「いや私もなんの話か聞いてないし……」
綾乃「うっ、そうだったわね……」
綾乃(どうしよう、また別の機会にする?それとも大室さん一本にしぼる?)
綾乃(でも船見さんの協力は欲しい。と、とりあえず嘘はつかない範囲でごまかそう)
綾乃「別になんでもないわよっ。ただ、その、えーと、歳納京子のことを教えてもらおうかと……」
綾乃(ん?あれ?これごまかしてなくない?)
京子「>>53」
まずは綾乃の事を知りたい
京子「えっ、私のこと?……そうか、そうだったのか」フム
京子「でもその前に、まずは綾乃のことを知りたいな?」
綾乃「え!?」ドキッ
綾乃(なにこれ、歳納京子、首かしげてすっごいかわいいんだけど!)
綾乃(れ、冷静に!冷静になるのよ綾乃!)
綾乃(……これは『名前を聞く時はまず自分から名乗れ』、みたいな意味でしょ)
綾乃「な、なんでも聞いてみなさいよ!特別に答えてあげるわ!」ドキドキ
結衣(よくわからんが、綾乃がテンパってるのだけはわかる……)
京子「へぇ~、ほんとにぃ~」ニヤニヤ
京子「じゃ聞いちゃうよん」
綾乃(歳納京子が私に聞きたいこと……なんだろう。すごくドキドキする)
京子「>>60」
京子「綾乃は私の事が好き?」
綾乃「えっ、ええええっ……!?」
綾乃「……///」カァァ
京子「特別に答えてくれるんだよ、ね?」
綾乃「え、えっと……その、だから、あの///」
京子「……」ジー
綾乃「と!と、友達としてなら、好k……嫌いじゃないわよ!///」
結衣(おぉ……。どうみても大好きだろこれ。思い返せばそれっぽいこと山のようにあったな)
結衣(今気づいた私も相当ニブいな)
京子「……ふーん」
京子「行こっ、結衣」グイッ
結衣「お、おいっ、綾乃の聞きたいことに答えてないぞ?」
京子「急に用事思い出しちゃった。ごめんな綾乃ー」
綾乃「……あ」
綾乃「……行っちゃった」ポツン
【生徒会室】
綾乃「カクカクシカジカでうまく船見さんとは話できなかったわ」ショボン
千歳「……綾乃ちゃん。それむちゃくちゃまずいんちゃう?」
綾乃「え、でも船見さんとはまた別の機会に話せば」
千歳「ちゃうちゃう、船見さんのことやあらへん。歳納さんのことや」
綾乃「え?でも、無難に答えることが出来たと思うんだけど……」
千歳(……あかんわ、千載一遇のチャンスやったこと理解してへん)
千歳「あんな?歳納さんはその『無難』な答えなんて求めてへんかったんちゃう?」
綾乃「え?じゃあどんな答えを求めてたっていうの?」
千歳「そら綾乃ちゃんの本心の言葉や。きっと歳納さんはそれを期待してたと思うで」
綾乃「わ、私の……本心?そ、そんなことありえないわよっ///」
綾乃「……ブツブツ」
千歳「あらら……固まってしもうた」
向日葵「横からすみません・櫻子の件ですがよろしいですか?」
向日葵「櫻子は>>75」
私とキス
向日葵「私とキス……」
千歳「!?」
向日葵「を条件にごらく部体験入部を許されましたわ」
千歳「そ、それはいったいどういうことなんや……?く、詳しく話してみ?」ゴクリ
向日葵「はい。とりあえず櫻子と私でごらく部に向かったのですが……」
向日葵「ごらく部の活動内容を調査、ということでしばらく櫻子を活動に参加させて欲しいと
お願いしたところ、先程のような条件を出されまして」
千歳「歳納さんが、か?」
向日葵「はい……。なんだかいつもの歳納先輩とは様子が違っていたような気がしました」
千歳(……機嫌悪かったんやろな)
向日葵「船見先輩がとめてはくださったんですが」
千歳「ですが……どうなったん?ティッシュの準備は出来とる!OKや!」ドキドキ
向日葵「>>83」
顔を真っ赤にして部室を飛び出していってしまいましたわ
向日葵「顔を真っ赤にして部室を飛び出していってしまいましたわ」
千歳「そ、そやったんか……」ガックリ
向日葵「落ち込むのはまだ早いです、池田先輩。誠意を持ってお願いすればきっと……」
千歳「え?ああ、そ、そやね。でも大室さんを送り込むのは諦めたほうがええかもしれへん」
向日葵「そんなことは」
千歳「綾乃ちゃんがちょっとやらかしてもうたみたいでなぁ。
今歳納さんを口説くのは難しいと思うわ」
向日葵「それではどうしたら」
千歳「うちが船見さんの協力を取りつけたる!」
千歳(歳納さんと綾乃ちゃんのことについても協力してもわな!)
向日葵「お役に立てず、申し訳ありません……」
千歳「しゃーないて。こういうこともあるわ~」ニコ
千歳「さて、明日どう動くか考えんとな」
千歳「明日は>>91」
結衣の家に直接出向く
千歳「明日、船見さんの家へ直接出向いたる!」
向日葵「ですが、また歳納先輩がいらっしゃったら……?」
千歳「そこは船見さんの後をつける形で歳納さんが立ち寄るか確認するわ」
向日葵「なるほど」
千歳「ほら綾乃ちゃん、煮詰まっとらんで、帰るで?」
綾乃「ち、千歳?私どうしてたのかしら……」ハッ
千歳「船見さんの件はうちにまかせとき。な?」
綾乃「え、ええ……」
【綾乃の部屋】
綾乃「夕方のことで勉強が手に付かないわ……」
綾乃「これじゃ歳納京子に勝つどころか前回の自分にだって勝てない」
綾乃「私の本心……」
綾乃「歳納京子がそれを欲していたなんて考えられないないナイアガラ……よ」
綾乃「今日は寝ましょう……」
綾乃(歳納京子……)
【翌日 夕暮れ時・尾行中】
千歳(よっしゃ!船見さん一人で帰ったで!)
千歳(乗り込むで!)ピンポーン
結衣「誰だろ?……千歳?」
結衣(インターホン)「どうしたの千歳?とりあえずあがりなよ」
千歳「いきなりで悪いなぁ。おじゃまします~」
結衣「お茶入れるから適当に座っててよ」
千歳「ええよええよ。それより聞いて欲しい話があるんや」
結衣「……昨日のこと?」
千歳「!そ、そうや、さすが船見さん、話がはやいわ~」
千歳「カクカクシカジカで勝負が万全になるよう協力してほしいんよ」
結衣「……綾乃が昨日話したかったのはそれだったのか」フム
結衣「協力か……。>>99」
別にいいけど、そういう事なら綾乃も回りくどいことしないで告白すればいいのに…
結衣「協力か……。別にいいけど、そういう事なら綾乃も
回りくどいことしないで告白すればいいのに……」
千歳「それが出来とったらうちも綾乃ちゃんも苦労せえへんよ……」
千歳「それにな……、うちの考えやと綾乃ちゃんにとっては歳納さんとの勝負は
恋心とは別のこだわりがあると思うとるんよ」
結衣「……なるほど、プライドの問題とかかな」
千歳「うちの見当違いかもしれへんけどな~」
結衣「なんにせよ、綾乃も今日はぼーっとしてたし私らがちゃんとフォローしなきゃ
まともな勝負になりそうにないな」
千歳「そういうことや。頼りにしてるで船見さん」ニコッ
結衣「……言っとくけど、あんまり期待はしないでね?」
千歳「わかっとるわかっとる」クスクス
結衣「さて案を出し合ってみる?」
千歳「せやね。……>>105とかどやろか」
結衣「>>106なんてのもいいんじゃない?」
京子に抱きつく
綾乃を素直にさせる
千歳「せやね。……歳納さんに抱きつくとかどやろか」
結衣「え?誰が?」
千歳「そら船見さんやろ?」
結衣「なんでだよ!?それにそんなことしたら余計綾乃ヘコむんじゃないか?」
千歳「そうなるやろな……。でもそれは一時的なもんや」
千歳「うちが煽って煽って煽りまくって、綾乃ちゃんの心に火ぃ付けたるさかい!」
結衣「う、うーん、まあ一応候補には入れておくか」
結衣「それよりも綾乃のツンデレな性格をなんとかしたほうがいいんじゃないか?」
結衣「素直にさせるのが一番だと思うんだけど」
千歳「たしかにそうなんやけど……って、さっきの案がちょうどええやん!」
千歳「船見さんに歳納さんを取られとうない気持ちが強うなれば」
結衣「臆病な気持ちや照れからの強がりを消せる……ってことか?」
千歳「そのとおりや!やっぱり一人より二人で考えてみるもんやな~」
結衣「はぁ……仕方ない協力する以上、中途半端は無しだ!やってやる!」
千歳「ほんなら抱きつくシチュエーションは>>111でええかな?」
教室で唐突にみんないる前で堂々と
千歳「ほんなら抱きつくシチュエーションは、
『教室で唐突にみんないる前で堂々と』でええかな?」
結衣「ちょ、千歳、マジで言ってるの?」
結衣「いや、だってこれじゃいろいろめんどくさいことになりそうっていうか」
結衣「私らだけなら後で事情を話して丸くおさめられるけど、みんなの前じゃ」
千歳「船見さん……こういうもんはインパクトが大事なんよ!?」
結衣「そりゃインパクトはあるだろうけど……マジで?ほんとに?」
千歳「マジや!うちにまかせとき!」
結衣(うぅ……せ、せめて人が少ない状態の朝一番あたりが)
結衣「じゃあ、朝の登校時とか……、ほら、それなら先生も来ないだろうし」
千歳「せやな~。じゃあ船見さんたちは出来るだけ早く登校すること」
結衣「(よかった……)うん、わかった!」
千歳「うちと綾乃ちゃんは出来るだけ遅く登校ってことでええな?」
結衣「えっ!?そうなるの?」
千歳「なるやろ?みんなの前でなんやから」
結衣「だ、だよなー」ハァ
【2-5教室】
京子「まだ誰もいないじゃんか。もっと寝たかったのに~」プンスカ
結衣「今日は空気が澄んでて気分よかったからさ、
こういう雰囲気の教室を味わいたかったんだよ」
結衣(我ながら苦しいいいわけだな……)
京子「たしかに特別感はあるかも。でも暇だな~、寝ちゃおっかな~」
結衣「お前宿題やってきたのか?付き合ってもらったお礼に見せてやってもいいぞ?」
京子「あ!す、すっかり忘れてた!見せてください結衣様!」
結衣(教室入るタイミングで千歳からメールがくるはず……それまで持たせないと)
【数十分後】
綾乃「もうっ、千歳ったら忘れ物なんて……かなり遅れちゃったわ!」
千歳「ごめんなぁ綾乃ちゃん。堪忍してな~(メール送信)」ピッ
結衣(携帯の振動……メールが来た!)
綾乃「おはよう」ガラッ
結衣(ほんとにやるのか……?ええいっ)
結衣の行動>>120
勢いあまってキス
結衣(ええいっ、女は度胸だ!やってやる!)
結衣(無理矢理立ち上がらせて抱きつく!それだけだ!)
結衣「京子!」ガバッ
京子「え!なに!?」
結衣「……!」ギュー
結衣(やばっ、足引っ掛けた!)グラッ
チュッ
京子「んんっ!?」
結衣(あああああああぁぁぁ……)
千歳(ふ、船見さん!?そこまでせぇへんでも……!!)
千歳「!……あ、綾乃ちゃん?」
綾乃「……」
綾乃「>>125」
涙目になって走り去る
綾乃「……」ダッ
千歳「綾乃ちゃん!!」
千歳(綾乃ちゃん、泣いとった……)
千歳「お、追いかけな!!」
京子「え……、綾乃?」
京子「……おい、どういうことだよ結衣」
結衣「いや、これは……。悪い……」
京子「くそっ、後でじっくり聞かせてもらうからな!?」
京子「綾乃ー!!」ダダッ
【廊下】
京子「はぁはぁ……、ち、千歳、綾乃は?」
千歳「み、見失ってしもうた……、でもこのまま行くなら>>130やと思うわ」
ごらく部室
千歳「み、見失ってしもうた……、でもこのまま行くならごらく部の部室やと思うわ」
【ごらく部】
綾乃「歳納京子と船見さん、ああいう仲だったのね……」
綾乃「あの日の体育館裏、歳納京子が無理矢理ついて来たのも
私と船見さんが二人っきりになるのが心配だったんでしょうね……」
綾乃「ふふっ、冷静に考えればすぐわかることじゃない」
綾乃「……本当に馬鹿ね、私」ハァ
綾乃「この部屋にも歳納京子に会いたくて何度も何度も来たけれど、
ただあの二人の邪魔をしに来てただけ、なんてね」
綾乃「照れ隠しに勢いよく開けたこのふすまも……もう開けることも無いのね」
綾乃「……結局、気持ちは伝えられないまま終わっちゃったけど」ウルッ
綾乃「楽しかったな……」ポロポロ
アヤノー
綾乃「……?」グスッ
京子「綾乃ー!!」ダッ
綾乃「と、歳納京子!?」
綾乃「ど、どうしてここに?」グスッ
京子「綾乃を追っかけて来たに決まってんじゃん!」
綾乃「わ、私なんて追ってきてどうするのよ!」
綾乃「あ、あなたは船見さんのところにいないと……、
船見さん心配させちゃうじゃない」
京子「だって……」
京子「だって追いかけないと、綾乃きっと誤解してるに決まってるから!」
綾乃「誤解……?」
京子「さっきのあれは結衣が勝手にやったことで……」
京子「私は……、私は>>137」
綾乃が好きなんだ
京子「私は……、私は綾乃が好きなんだ!」
綾乃「う、嘘よ……。だって、だって私、いつもあなたに憎まれ口たたいたり、
口うるさく注意してばっかり。あげくの果てにテストで勝負とか言ったりして……」
綾乃「好かれるようなところなんてなにもないもの……!」ポロポロ
京子「私ね……、ずっと不思議だったんだ」
京子「なんで私みたいな好き勝手ばっかりしてる奴なんかに、
綾乃みたいな子があれこれ構ってくれるのかなって」
京子「いやこんな自分は大好きなんだけどさ、ほら、綾乃って
美人だし、しっかりしてるし、生徒会副会長でみんなの信頼も厚いし、
その上、勉強までできちゃって……ほんと完璧じゃん」
綾乃「そ、そんなこと……」
京子「で、ある日、ふと思ったんだ。」
京子「もしかして、綾乃は、その、なんていうか……私のこと、
す、好きなんじゃないかって……」
綾乃「……!///」
京子「そう思い始めてから、綾乃がどんどん気になりだしちゃってさ」
京子「プリントもわざと忘れて、構ってもらおうとしたり、色々、気を引こうとしてる自分がいて、
ああ、私、綾乃のこと好きなんだなって気づいちゃった」
京子「だからあの日、結衣と綾乃が二人きりで話すって聞いて、
どんどん不安になって、無理矢理ついて行っちゃった」
京子「でも、綾乃が私のこと知りたいって聞いて、ほっとして……、
すごく嬉しくて、だから綾乃も私と同じ気持ちだって思い込んで、
あんなこと、聞いちゃった」
綾乃「あ……」
京子「でも綾乃の答えは『友達として』ってことだった。
私、ちょっと拗ねたフリして帰ったけど、ほんとは、綾乃が自分を好きだって
思い込んでたことが死ぬほど恥ずかしくて、どうしようもなく自分が嫌いに思えて……」
京子「それからは、綾乃のことはもう諦めようってたんだけど、
今日、あんなことがあって、綾乃に見られちゃって、必死で追いかける自分がいて、
やっぱり諦めるなんて絶対出来ないって分かっちゃって……」
京子「だから、好きって……言っちゃった」
綾乃「あの……、わ、私も」グスッ
京子「待って綾乃……。私たち、まだやり終えてないことがあったよね?」
綾乃「あ……期末、テスト?」
京子「うん。あの日の本当の答えは……私が勝って、絶対に言わせてやるんだから!」ニコッ
綾乃「わ、私だって決めて無かったあなたに勝ったときの条件、思いついたわ!」
綾乃(勝ったら、告白する……!あなたに……)
もう、歳納京子の本気を疑う必要なんて無かった。
私は私の勉強を必死でやり、きっと歳納京子も彼女なりのやりかたで頑張ったと思う。
そして、期末テストが始まり、瞬く間に終わりを告げた。
京子「ふぁ~、やっと終わったねぇ。つっかれた~」
綾乃「本当に疲れたけど、全力は出せた自信が有るわ!」
京子「でも私の勝利は間違いないけどねん」ニヒヒ
結衣「まあ確かにこいつ一夜漬けじゃなく二夜漬けくらいはやったっぽいからな」
京子「そんな語呂の悪い勉強するか!三夜漬けだ三夜漬け!」
結衣「偉そうにいう程のもんじゃないだろ……」ハァ
京子「いつもの3倍だぞ!?髪も制服も真っ赤になるってもんよ!!」
結衣「わけわかんねーよ」
綾乃「本当に仲がいいわね」クスクス
千歳「ほんまやなぁ」
京子「へ、変な誤解するなよ!?」アセアセ
そんなこんなで、結果発表当日になった。
勝ったのは……>>150!
綾乃
私は目を伏せながら、順位表の貼り付けてある掲示板の前へ向かった。
緊張する一瞬・
意を決して視線を上げ、1位を確認する。
そこには……、
杉浦綾乃
私の名前があった。
わきあがる喜びを抑えながら、視線を左にずらす。
もしかしたら、1位を確かめた時よりも緊張したかもしれない。
そこにあったの名前、それは、
歳納京子
私が想い続けてきた、大切な人の名前だった。
私の名前の隣に、あなたの名前がある。
今までにも何度かあったはずだけれど、今日が一番嬉しい。
ふと後ろを向くと、その歳納京子がいた。
その顔は、悔しがるでも悲しがるでもなく、優しげに微笑んでいた。
私は、胸が締め付けられるような気持ちに急かされるように
彼女の前に走った。
そして、伝えた。
綾乃「大好きよ!ずっとずっと好きだった……」
京子「やっと言ってくれたね……。私も大好きだよ!」
こうして私たちの勝負は幕を閉じ、きらめくような新しい毎日が始まる。
おわり
ほんとグダグダでスマンかった
つきあってくれた人ありがとう
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