恒一「おはよう見崎」
鳴「おはよう榊原くん」
恒一「今日から晴れて僕もいない者扱いだよ」
鳴「そうね。私と同類・・・」
恒一「今のみんなには僕たちは見えてないんだろうなー」
赤沢「・・・」
勅使河原「・・・」
望月「・・・」
恒一「つまり教室で何しててもいいってことだ」
鳴「そういうものかしら?」
恒一「やあ見崎」
鳴「! 何してるの榊原くん? 机持ってきたりして」
恒一「どうせいない者扱いされてるんだから見崎の隣に来ようと思って」
川堀(うわ。割り込まれたし・・・机くっつけんなよ・・・)
恒一「もしかして嫌だった?」
鳴「そんなことない。むしろ・・・」
恒一「え?」
鳴「な、なんでもないわ」
恒一「ねぇ、見崎って好きな男の子とかいるの?」
鳴「何でそんなこと急に聞くの?」
恒一「いやちょっと気になって・・・」
鳴「・・・いないわ」
恒一「そっか。安心したよ」
鳴「え?」
恒一「見崎!僕と付き合ってくれ!!!」
クラス一同「!!!!????」
鳴「な、何をいきなり言ってるの? 正気なの? しかもこんな所で」チラッ
恒一「僕は正気さ。正気じゃなかったらこんなこと言ってないよ」
鳴「私たちが置かれてる状況分かってるの?」
恒一「分かってるよ。でもね僕は見崎と知り合っていつの間にか見崎のことが好きになってたんだ」
鳴「冗談はやめて」
赤沢「・・・」
勅使河原「・・・」
望月「・・・」
風見「・・・」
綾野「・・・」
恒一「冗談じゃない!僕にとって見崎は太陽なんだ月なんだ荒野に咲いた一輪の花なんだ!!」キリッ
先生「では次のところ、赤沢さん読んでください」
赤沢「・・・」
恒一「君は曇りがかった僕の心を一気に照らしてくれる女神のような存在だ」キリリ
先生「赤沢さん聞いていますか?」
赤沢「あ、は、はい!! 『太郎は山に登ってお、おじいさんにあ、会いに行きましぇた』」
先生「それは先月やった部分ですね」
恒一「だから好きだ!付き合ってくれ見崎!!」
鳴「私も・・・好きです榊原君・・・」
望月(迷う間もなし!?)
勅使河原(俺も一度女の子からおんなこと言われてみたい)ハァ
赤沢「『と、徳川家康は江戸にば、幕府を開き・・・』」
先生「それは日本史ですね」
中尾(リア充シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ)
次の日
恒一「見崎、教科書見せてくれない?忘れちゃってさ」
見崎「そういって本当はわざと忘れてきたんでしょ?」
恒一「あ、バレたか。だって見崎と一緒に見たかったんだもん」
見崎「もう、榊原くんたら////」
中尾(シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ)
望月(『あ、バレたか。だって三神先生と一緒に見たかったんだもん』『もう望月くんたら』)
見崎「よ、寄りすぎよ榊原くん////」
恒一「見崎が寄りすぎなんだよ///」
川堀(誰か席変わってくれ)
恒一「僕たち付き合ってるんだからさ、下の名前で呼び合わない?」
鳴「それはいいけど、なんだか恥ずかしい」
恒一「そんなことないよ。それじゃあ試しに他の人の名前借りて練習してみようか」
鳴「練習?」
恒一「そう。例えば。彩、多佳子、和江、由美、小百合」
綾野「!」ビクッ
杉浦「!」ビクッ
佐藤「!」ビクッ
小椋「!」ビクッ
柿沼「!」ビクッ
恒一「って具合にさ」
赤沢(あれ? 私は?)
鳴「そんな無闇やたらに他人の名前を呼び捨てにできないわ」
恒一「それもそうだね。じゃあ誰か男女一人ずつだけ名前借りて練習してみようよ」
鳴「誰にするの?」
恒一「じゃあ綾野さんと」
綾野(うげ)
恒一「高林くんね」
綾野(死んでんじゃねーか!)
恒一「早速二人の下の名前使って練習してみようよ」
恒一「彩はなんだか元気ないね、何かあったの?」
鳴「元気がないのは郁夫の方でしょ? ・・・こんな感じでいいのかな?」
綾野(洒落にならないからやめて)
恒一「そうそういい感じだよ彩。ちなみに最近ちょっと太った?」
綾野(あ?)
鳴「・・・一応聞いておきたいんだけど、それって私のこと?」
綾野(そうよ!)
恒一「え?違う違う。見崎さんのことじゃないよ。だって見崎さんはこんなに細いんだし」
鳴「あ、ありがとう////」
綾野(チクショウッ!!)
鳴「思ったんだけど、こんな回りくどいこと止めて普通に一回下の名前で呼び合ってみない?」
恒一「そうだね。それじゃあ……鳴!」
鳴「……//// な、何かな恒一?」
恒一「あ、結構簡単に言えたね鳴」
鳴「だって相手が恒一だもん。別に抵抗なんてないよ」
綾野(最初からそうしとけよ!)ドンッ!
和久井「!!!!!」ビクゥッ
恒一「今日は鳴のために弁当作ってきたんだ」
鳴「わぁ、すごい。ありがとう恒一。でもさ、今授業中よ?」
先生「これがこうだからして・・・」
恒一「でもお腹すいたしどうせいない者扱いされてるんだからいいんじゃない?」
鳴「そういうものかな?」
恒一「そういうものだよ。さ、食べてみてよ」
鳴「分かったわ」
恒一「じゃあまずはケチャップのパウチを開けて・・・」
辻井「・・・」グゥー
川堀「・・・」グギュルルル
恒一「あ、失敗した」ビュル
佐藤「・・・」ベチャ
鳴「本当に美味しいんだね恒一の料理は」
恒一「そう? ありがとう」
恒一「・・・・・・・・・」
鳴「どうかしたの?」
恒一「その玉子焼き僕に食べさせてよ」
鳴「え? どういうこと?」
恒一「もう言わせないでよ。あーん!ってやってあーん!って」
鳴「あ、そういうこと。じゃあ、はい。あーん」
恒一「あーん・・・パクッ。うん、鳴に食べさせてもらうと美味しさが100倍アップするね!」
鳴「な、何言ってるの?恒一が作ったものなんだから元々美味しいに決まってるじゃない///」
辻井「・・・」イライラ
川堀「・・・」イライラ
中尾「・・・チッ!」ドカッ!!
前島「!!!」ビクッ
恒一「鳴は綺麗な髪してるんだね」サワサワ
鳴「・・・何いきなり人の髪触ったりしてるの?」
恒一「それに良い匂いするし」クンカクンカ
鳴「ちょ、ちょっと///恒一ったら授業中よ」
中尾(リア充シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ)
恒一「ところでこのアホ毛ってどんな仕組みなの?」ヒョイ
鳴「や・・・そ、そこだけは駄目・・・っ!」
恒一「えーなんでー?もしかしてここ攻められると一番弱いとか?」サスサスサス
鳴「そ、そんなぁ・・・ん・・・じゃな・・・ぁ・・・だめ・・・っ///」サスサスサス
中尾(リア充シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ)ムクムクッ
望月(あの二人、日に日にイチャイチャが酷くなってるんだけど)
赤沢(今日は何するつもりかしらあの二人?)
風見(もうやりたい放題だよね)
綾野(授業に集中できないじゃない)
勅使河原(くそう、俺も彼女ほしい!誰か俺と付き合ってくれないかな?)チラッ
柿沼「・・・!」ペッ
勅使河原「」
恒一「鳴って肌白いよなー。ちょっと病気みたいで心配なんだけど」
鳴「あまり外に出ないからそれが原因かもね。それに肌が白い人なら結構いそうだけど」
恒一「あー和久井くんとかそうだよね」
和久井「!!!!!」ビクゥッ
恒一「逆に藤巻さんは黒いけど」
藤巻「!!!!!」ビクゥッ
恒一「・・・・・・・・・・」プニッ
鳴「何するの急に?」ガタッ
恒一「いや鳴の白い肌見てるとほっぺた触りたくなって」プニプニプニ
鳴「理由になってないでしょ」
恒一「マシュマロみたいで気持ちいいな」プニプニプニプニ
恒一「特に首やうなじとか綺麗だよねー」
鳴「え?」
恒一「あー鳴の首もうなじもいい感触だ!」クンカクンカチュッチュッ
鳴「ちょっ・・・恒一、スキンシップが・・・ん・・・激しすぎるんん///」
恒一「お前の血を寄越せー我はドラキュラなるぞー!」クンカクンカスンスンスンチュッチュッ
鳴「こ・・・恒一・・・ん・・・へぁ////」
王子(白い肌って美味しそうだよね。ああ榊原くんが羨ましい)
王子「・・・・・・和久井くん」ゴクリ
和久井「えっ!?」ブルッ
柿沼「・・・」ガタッ
恒一「鳴」
鳴「何か用?」
恒一「キスしよう」
鳴「!!!!!!」
赤沢(つ、ついに来たわね)
勅使河原(まあ今日あたり来ると思ってたわ)
望月(まさかみんなの前でやるつもり?)
風見(つうかストレートすぎるだろ)
鳴「そ、それは・・・別に・・・恒一が相手ならもちろんいいけど・・・」
恒一「ぃやった!!」
鳴「でもここでやるの?それはちょっと・・・」チラッ
恒一「関係ないよ。僕たちは愛し合っているんだ。愛に場所なんて関係ない!!」キリッ
赤沢・勅使河原・望月(いやさすがに無理だろ)
鳴「いいよ////」
赤沢・勅使河原・望月「」
中尾(くっ、もう俺も我慢できない!)
恒一「じゃあこっち向いて」
鳴「う、うん」ドキドキドキ
恒一「いくよ・・・はい」チュッ
鳴「・・・ん」
勅使河原(キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!)
望月(げぇーマジでやりやがった)
王子「・・・和久井くん////」ジィー
和久井「・・・・・・・」ダラダラダラ
柿沼「・・・」ガタッ
中尾「・・・」スクッ、スタスタスタ
赤沢(くっ・・・聞いてるだけでも胸焼けするわね)
中尾「赤沢さん」
先生「中尾くんどうしたのですか?授業中ですよ。座りなさい」
赤沢「え?何中尾くん?どうしたの?授業中よ」
中尾「関係ないよ。愛に時間なんて関係ない!!」キリッ
赤沢「は?」
恒一「僕の唇どんな味がした?」
鳴「・・・いちご////」ボソッ
中尾「赤沢さん!好きだ!!俺と付き合ってくれ!!!」
赤沢「それだけは無理」
中尾「チクショオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
鳴「恒一は私の唇どんな味がした?」
恒一「鳴味」
鳴「・・・バカ///」ボソッ
中尾「リア充は人類の敵だあああああああああああああああ!!!」ダッ
先生「こら戻りなさい中尾くん!」
クラスメイト(どうすんだよこの空気)
勅使河原(昨日はあいつら遂にキスを済ませやがった)
望月(もう彼らがいない者っていうより僕らがいない者扱いされてるよね)
風見(このクラスいるだけで疲れるな)
中尾(クソがクソがクソがクソがクソがカップルはキスのし過ぎで呼吸困難なって死んでろクソがクソがクソが)ギリギリ
恒一「めーいたーん♪」
鳴「今日は何?というかその呼び方気持ち悪いわ」
恒一「またキスしようよ」
赤沢(そんな簡単に女の子が唇を許すわけないでしょ、いくら付き合ってても)
中尾(残念だったな榊原!きもいだとよ!!今日はキスはお預けだな!!!)
鳴「一回だけよ?」
赤沢(もはやなんの抵抗もない!?)
望月(榊原君効果すごいな)
中尾(くううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!)
鳴「だけど・・・その・・・あっさり済ませてね?」チラッチラッ
恒一「分かってるさ。ほら、おいで鳴」
鳴「うん・・・」スッ
恒一「・・・」チュッ
鳴「・・・ん」
勅使河原(あーいいなあいいなあ!俺も女の子とキスしてみてえ!)チラッ
柿沼「・・・!」ペッ
勅使河原「」
鳴「ほら終わりよ。授業中なんだから早く離れむううう!!??」
恒一「・・・・・・」レロレロベロチュゥゥゥ!!
鳴「こ、こうい・・・んんっ・・・や、やめ・・・///」
勅使河原(濃いのいったああああああああああああ!!!!)
恒一「鳴・・・!鳴・・・!」レロレロベロチュゥゥゥ!!
鳴「や・・・ぁ・・・ふぁ・・・んっ・・・んんっ////」トロン
風見(なんて激しいんだ!!ここまで音が聞こえてくるぞ!!)
中尾(クッソ!クッソ!!リア充マジでシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ)
恒一「・・・・」レロレロベロチュゥゥゥモミモミ
鳴「あ・・・ああっ・・・んん///」
勅使河原(生ぱいモミモミキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!)ピーン
望月(昨日見たレズものより激しいな)
鳴「い・・・いい加減に・・・むぅっ・・・ふぁぁ・・・んん////」
川堀(うわあああああああああ!!!!遂にスカートの下弄り始めたあああああああああ!!!)
恒一「鳴!鳴!!鳴!!!」レロチュゥベロベロサワサワ
鳴「こ、こういひぃ・・・むあ、あぁぁん////」
勅使河原(やっぱあいつらいない者扱いして正解だったわ)ギンギンギン
望月(もう恥も道徳もあったもんじゃないね)ムクムク
風見(つーか授業中だろ何考えてんだよ)ムクムク
先生「つまり、これがこうだからして・・・」ムクムク
中尾(リア充シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ)ピーン
恒一「じゃ、そろそろ次に移ろうか」
鳴「!!!???」
勅使河原(キタキタキタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!)シコシコシコ
望月(ま、まさか正気なの!?)シコシコシコ
川堀(ここで本番するつもりかよぉっ!?)シコシコシコ
風見(人間としてどうかしてるだろあいつら)シコシコシコ
中尾(リア充シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ)シコシコシコシコシコ!!!!!!
恒一「と思ったけどさすがにここでは抵抗感あるね。屋上行って青空プレイしよう」
勅使河原(・・・(゚∀゚)え?)シコシコシコ?
望月・川堀・風見(それはないだろおおおおおおおおおおおおおお)シコシコシコ
恒一「ほら行こう鳴」ギュッ、ダッ
鳴「ま、待って・・・恒一・・・っ・・・私今、腰砕けてて・・・まともに歩けない・・・っ」
ガララ・・・バタン!
勅使河原(・・・(゚∀゚)・・・)シコシコシコシコシコシコ…
望月・川堀・風見・中尾(・・・・・・・・・・・・・・・)シコシコシコシコシコシコ…
先生「要するに・・・ここで・・・作者が言いたいことは・・・」ギンギンギン
勅使河原(・・・(゚∀゚)・・・)ドピュッ
望月・川堀・風見・中尾(・・・・・・・・・・・・・・・)ドピュッ
赤沢(あの二人出て行ったのね。軽く拷問だわこれ。つーかこのクラスイカ臭ぇ)
勅使河原・望月・川堀・風見・中尾(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
恒一「おはよう鳴」
鳴「おはよう恒一」
恒一「昨日は疲れちゃったね、一日中色々と試しすぎて」
鳴「こ、こんなところでその話はしないでよ///」
赤沢(来たか。もう自分たちの性活を隠そうともしないのね)
恒一「ってあれ?なんだか今日は欠席者が多いね」
鳴「うん。私もそれが気になってたの」
赤沢「ちょっと榊原くん、見崎さん」
恒一「え?え?何どうしたの?なんで話しかけてきてるの?」
鳴「私たちはいない者のはずだけど」
赤沢「今日で貴方たちをいない者扱いするのはやめたわ。現象始まっちゃったし)
恒一「ふーんそうなんだ」
鳴「それなら仕方ないわね」
赤沢(もっと緊張感持てよ!!)
鳴「ところで勅使河原くんと望月くんと川堀くんと風見くんと中尾くんはどうしたの?欠席してるようだけど」
赤沢「死んだわ。残念ながら現象によって」
恒一・鳴「え」
恒一「それは可哀想に」
鳴「なんで死んじゃったんだろうね?」
赤沢(てめぇらのせいだろうが!!)
赤沢「とにかくそういうことだから。今日から貴方たちも普通に――」
恒一「あ、お構いなく」
赤沢「へ?」
恒一「やっぱり僕たちいない者扱いでいいから。ね、鳴?」
鳴「・・・うん。その方が、恒一と二人だけでいっぱい好きなことできるし・・・////」
赤沢「」
恒一「へへぇー覚悟しろめいたーん。今日からもっともっと過激なことしちゃうぞ♪」ツン
鳴「やん///もう恒一ったらスケベなんだから」
恒一「誰がスケベだってこのこのー」サワサワサワ
鳴「言ってるそばからお尻触らないでくれる?////」
赤沢「・・・・・・・・・・・・・・・」
恒一「お尻が駄目ならおっぱいだー!って、ないものの話はやめたほうがいいか」タッチタッチ
鳴「ちょっと、言ってることとやってることが矛盾してるわよ////」
赤沢「いい加減にしろおおおおおおおおおおおお!!!!現象ごと焼き入れたるぞこのバカップルがぁぁああ!!!!」ドカーン!!
恒一・鳴「きゃー」
この日を境に現象はぴったりと止まったという。何故かは分からないが千曳さんによると、
あかざーさんの迫力にビビったのと、恒一と鳴のイチャつきぶりに嫉妬したからだとか。
もっとも、真相は闇の中である。
おわり
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