幼馴染「うわ…ホントに買って来た。必死過ぎ」
幼馴染「ちなみに私カレシ居るのよね。そういうわけだから」
幼馴染「それと金輪際話しかけないでくれる?気持ち悪いし」
幼馴染「泣いてるの?惨めだね」
友「お疲れさん」
男「もうお婿に行けない」シクシク
友「罰ゲーム告白でお前の全裸が見られるとは思わなかった」
男「あいつの性格の悪さ知っててやらせたろ」
友「はい」
男「はいじゃねえっ!」
友「まあまあ。写真とか撮られてなかったから良かったじゃん」
男「人生に汚点を残したけどな」
みたいな
幼馴染扱き降ろす展開しか思い付かないんだが
男「思い返せば俺の人生は幼馴染に酷い仕打ちを受けるばかりだった……」
友「あ、語り入った」
男「ガキの頃好きな子を教室で暴露されたり、人の部屋勝手に入ってエロ本リビングのテーブルに並べたり……」
友(うわぁ……)
男「そして今日の全裸お使いだよ!?」
男「なんだ、俺は生前償い切れないカルマでも背負ったのか?」
友「ま、まあ金輪際話し掛ける事も無くなったんだし、一つの区切りって事で……」
男「!? そうだよ、俺はもう自由。自由なんだ!!!!」
友「本当に嬉しそうだな」
友「取り敢えず、さ。全裸の事は忘れて遊びに行こうよ」
男「いいよ!」
友「なんて良い笑顔」
男「で、どこ行く?」
友「見たい映画あるんだ」
男「ホラー以外なら何でも良いぜ!」
友「ああ、ホラーじゃないから大丈夫」
男「そうと決ればさっさと行こうぜっ!」
―映画館―
友「次の上映一時間待ちかぁ……」
男「始まったばかりみたいだな。どうする?」
友「うーん……近くで服見て来て良い?」
男「いいよ!」
友「ふふっ。それまだ続けるの?」
男「今俺の心は羽根が生えたように軽いからな。ノリが軽くなったって良いだろ」
友「本当に苦痛だったんだね」
男「切っ掛けはどうあれ、話し掛けるなって言われたからには、鵜呑みにする以外無いよ」
友「ははは……」
男「さ、行こうぜ!」
友「うん、行こう」
友「……!」
友「男、エスカレーターだと時間掛かるから階段使お!」グイッ
男「あ、おい、行くから引っ張るなって!」
幼馴染(今の……男……?)
幼馴染(ふーん)ピッ
幼馴染「あ、私だけど。映画観たいから今すぐ来て」
幼馴染「はあっ!? カレシだったら直ぐ来なさい。じゃ、シネコンのモスで待ってるから」ピッ
幼馴染「……ふん」
幼馴染「……ふふふ…………」
―しま○ら―
友(あれ絶対に幼馴染だよね……)
友(面倒臭い事になりそうだなぁ……)
男「おーい友っ! このネックウォーマー超あったけぇっ!!」
友「あーはいはい。そうだねー」
男「ひでえっ!」
友「今夜は冷えるみたいだから買っとけば?」
男「そうなの? じゃあ買っちゃおうかな」
友「じゃあ私も。色はどうしようかな」
男「俺は黄色にするっ」
友「そうだね、男は黄色って感じがする」クスッ
友(厄介な事にならなきゃ良いけど)
―映画館―
男「あ……」
友(あーあ、やっぱり。しかも彼氏連れとかサイアク……)
友「男!」
男「え?」
友「はいチケット。早く中入ろう?」
男「ジュースとかは良いの?」
友「短い奴だから要らない。早くっ!」グイグイ
男「分かったから引っ張るなって」
幼馴染「……無視、ね……」
幼彼「どうした?」
幼馴染「別に。それより早くチケット買ってきて」
幼彼「あ、ああ」
男「まさか友がアニメ映画見たいとは……」
友「悪い?」
男「悪く無いよ。意外だっただけ」
友(こっちなら幼馴染も入って来ないだろうしね)
男「お、そろそろ始まるみたい」
友「そうだね……って」
友(何で幼馴染が入って来てんの!?)
友(そんなに男を苛めたいの、あの女……)イラッ
友「男、さっきのネックウォーマー貸して」
男「ん、良いよ」
友「えいっ」ズボッ
男「おわっ!? いきなり何すんだよっ」
友「前髪邪魔にならない様にしただけだって。似合ってる、似合ってる」
男「そ、そう?」
友「うんうん。さて、と。私も髪縛ろっかな」
友(暗がりならこれで私達だって分からない筈……!)
――――――
――――
――
男「すっげー面白かった!」
友「うん、私も」
男「パンフ買って帰ろうかな!」
友「そ、それは今度にして早く帰ろ?」
男「あ、もうこんな時間か。そうだね、帰ろうか」
男「……っ」
幼馴染「ふうん。誰かと思えば、私と付き合いたいからって全裸で自販機にジュース買いに行った男じゃない」
幼彼「は? 何だよそれ」
幼馴染「こいつ、私があんたと付き合ってるの知らないで告白して来たから、からかってあげたのよ」
幼彼「うわ……それで全裸かよ……」
男「……」
友「行こう、男」
男「うん……」
幼馴染「なに、無視するつもりなの? 全裸男のクセに」
幼彼「おい、言い過ぎじゃないか……」
幼馴染「本当の事じゃない」
男「……」
友「話し掛けるなって言った人が声掛けないで。行くよ、男」
幼馴染「なんでアンタが知ってるのよ」
友「幼馴染には関係無い。ばいばい」
男「……ん。帰ろうか、友」
幼馴染「……」
幼彼「……俺達も行こうぜ」
幼馴染「……私、課題まだだから帰る」スタスタ
幼彼「え、あ、ああ。じゃあ送るよ」
幼馴染「いい。さよなら」
―市街地―
友「男、ごめんっ!!」
男「え? いきなりどうしたんだよ」
友「私があんな罰ゲームやらせた所為で、こんな事になっちゃって……」
男「……良いよ。言いなりになって服脱いだのは俺がやった事なんだからさ」
友「まさか、あそこまで酷い人だとは思ってなかったから。本当にゴメンね……」
男「もう良いってば。でも、学校で言い振らされたらやだなぁ……」
友「その時は私がみんなに事情説明するっ!」
男「あ、ありがとう。友」
友「何言ってんの、友達じゃん! じゃ、また明日ねっ!」
男「うん。また明日っ」
―翌日―
男「通学で会うと気まずいから早めに来てしまった……」
男「まあ、たまには一番乗りも良いよね」ガララ
男「あ……」
幼馴染「……ふん」
男(気まずいってレベルじゃねーぞッ! どうすんのよ、俺!?)
男(取り敢えず席着いて……)
スタスタ
男(PSPでもやって時間潰すか? いや、今の幼馴染なら取り上げられて壊されるかも……)ガタッ
男(一時現目の予習でもするか。これなら文句言われる筋合い無いだろうし)
幼馴染「ねぇ」
男「は、はいっ!?」
幼馴染「何で昨日無視した訳」
男「お、幼馴染が話し掛けるなって言ったんだろ……」
幼馴染「話し掛けたのは私。なら返事くらいするべきじゃないの?」
男「なんだよ、その言葉遊び!?」
幼馴染「男の理解力が足りないだけじゃない」
男「滅茶苦茶だろ、それ……」
幼馴染「男……」
男「な、なにさ」
幼馴染「気持ち悪い……」
男「っ!」ガタッ
幼馴染「……」クスッ
男「……帰るわ」
幼馴染「ふうん……」
友「おはよー……って。あれ、男?」
男「……」スタスタ
友「おーいっ……」
友「……」
友「アンタ、男に何言ったの」キッ
幼馴染「別に……」クスクス
友「別にってッ!」
友「……もうっ」
友「男、待ってッ!」ダッ
幼馴染「…………」
―廊下―
友「男っ」ガシッ
男「あっ」
友「……何あったの?」
男「…………」
友「私には言いにくい?」
男「……うん」
友「そっか。じゃあ聞かない」
友「でも、言いたくなったら言ってよね。私達、友達でしょ?」
男「……ん。ありがとう、友」
友「えへへ……」
友「今教室戻るの気まずいし、何か飲んでこうよ」
男「いいよ。心配掛けたから奢るぜ」
友「お、太っ腹だねぇ」クスッ
ガタン
男「ほい、ミルクティーで良かったんだよな」
友「うん。男は寒いのにコーラなんだ」
男「寒かろうとコーラは旨いからな」
友「私は寒い時に冷たい物は飲みたく無いなぁ」
男「寒い時に飲む冷たい物も良いモンだぞ」
友「女は男と違って身体冷やしたら駄目なんですー」
男「あ、そういや友って女だったっけか」
友「うわ、ひどっ!?」
幼彼「……あれ? あいつ…………」
幼彼「あの、キミ……」
男「あ……」
幼彼「ああ、やっぱり昨日の」
男「ど、どうも」
幼彼「昨日は彼女が酷い事言ってごめんな。何か映画に誘って来た時から不機嫌でさ」
男「は、はあ」
幼彼「あ、俺は3年の幼彼。あいつには俺からもキツく言っておくよ」
友(キツく、ねぇ……)
幼彼「それじゃあ」
友「……」
男「なにあの人間できてる感じ」
友「うん。あ、私達もそろそろ行かなきゃ!」
男「おう。行くか」
―放課後―
友「男、帰るぞーっ」
男「分かった」
ガタッ
男「っ!」
幼馴染「……」スタスタ
友「……なにあれ」
男「なんか機嫌悪そうだったな」
友「あ、そうだ」
男「なに?」
友「考えたんだけど、明日から待ち合わせして一緒に学校来ない?」
男「え、何で?」
友「ほら。一人だと、また今朝みたいな事になるかも知れないじゃん」
男「ああ、そうか。でも良いの?」
友「今回の事は半分私の責任みたいな物だし、全然構わないよ」
男「そっか、ありがとな」
友「持つべき物は親友ってね。さ、帰ろ?」
――――――
――――
――
幼馴染「……遅い」
幼彼「ごめんごめん。雑用押し付けられてさ」
幼馴染「まあ良いわ。帰りましょう」
幼彼「ああ。帰ろう」
幼馴染「……」
幼馴染「ねえ。私、喉乾いた」
幼彼「ファミレスでも寄るか?」
幼馴染「……そうね。行きましょう」
―ファミレス―
男「ドリンクバー2つとフライドポテト」
店員「まいどー」
友「寄り道したいって言うから着いて来てみれば……」
男「俺の寄り道の定番なんだ。ドリンクバーの種類豊富だから色々楽しめるんだぜ」
友「飲めない物作って店員困らせる様な真似は止めてよ?」
男「作った物は責任もって飲み干すに決まってるだろ!?」
友「なら良いけどさ」
男「取り敢えず飲み物取りに行こうぜ」
友「うん、そうだね」
ガーッ
店員「イラッシャイマセー」
友「あ……」
幼彼「キミ達は……」
幼馴染「ふうん……」
男「……」
友「……男、早く飲み物」
男「う、うん……」
幼彼「店、変えようか?」
幼馴染「外寒いからここで良いわ」
幼彼「そうか。すいません、二名で禁煙席」
店員「まいどー」
男「どどどどどうしよう……」オロオロ
友「なにキョドってんの。別に堂々としていれば良いじゃん」
男「それはそうだけど……」
友「男、幼馴染の前だとキャラ変わり過ぎじゃない?」
男「仕方ないだろ、10年以上虐げられ続けたんだぞ!?」
友「まるで刷り込みレベルの主従関係ね」
男「ううう……」
友「そんな弱気だと何時か付け込まれるよ」
男「確かにそうだけど……」
友「うーん」チラッ
幼馴染「ふふっ……」クスクス
友「むっ」イラッ
友「……あれ」
男「?」
友(そういえば昨日から何でピンポイントで私達の居る場所に幼馴染が居るわけ?)
友(まさか男に盗聴機でも付けてるとか……は無いか)
友(だとしたら……)
友「ねえ、男」
男「な、なに?」
友「映画館やここに幼馴染と来た事ある?」
男「……うん。中学の頃、幼馴染に連れられて」
友「……はあ、なるほどねぇ」
男「どうした?」
友「なんでも無い。ポテト食べたら早く出よ」
男「うん、分かった」
―翌日―
友「えらいっ、時間通りじゃん」
男「約束した初日に遅刻する訳にはいかないだろ」
友「男ってそういうトコ律儀だよね」
男「意外かな」
友「案外真面目ー」
男「へへっ。それより早く行こうぜ」
友「はいはい」
男「……なあ、友」
友「なに?」
男「色々気を使わせてごめんな」
友「もうっ。気にすんなって言ってんじゃん」
男「へへへ……」
―教室―
友(よし、試してみるか……)
友「男、昼はどうするの?」
男「弁当あるから教室かな」
友(たしか幼馴染も弁当派だったはず……よしっ)
友「私お弁当忘れたから、今日は食堂行かない?」
男「え、でも弁当あるし」
友「まあまあ、良いじゃない。付き合い悪いぞ、男」
男「うーん。分かった、行くよ。悪いモブ、弁当食堂で食うわ」
モブ「えー、飯食ったらゲームするんじゃなかったのかよー」
男「また今度やろうぜ」
モブ「まあ良いや。じゃーなー」
男「おう。よし、食堂行こう」
友「うん、行こっ」
友(さて、と。どう出るかな……)
―放課後―
友(今の所アクション無し、か……)
友「男っ、寄りたい所あるんだけど付き合ってくんない?」
男「良いよ。どこ行くの?」
友「ふふっ、秘密ー」
男「なんだよ、それ」
友「とにかく早く行こっ」
男「はいはい。ちょっと待って……」
幼馴染「…………チッ」
―翌日―
友(予想通り私が場所を選んだら幼馴染と会わなかった)
友(男が幾らか落ち着くまでは、この方法で幼馴染を遠ざけよう)
友(……幼馴染の性格を考えると微妙に不安だけど)
男「おーい」
友「あ、男。今日は早いんだね」
男「言われた通り、家出る時間変えたんだ。今日は早めにした」
友「うん、偉い偉い」ナデナデ
男「背伸びしてまで頭撫でるなって。じゃ、行こうぜ」
友「あ、待ってよーっ」
幼馴染「本当はずっと好きだったの…」
男「何それ怖い」
みたいなの希望
~~希望とかうぜえから消えろ
>>118
すまなかった
―数日後―
男「友、昼飯行こうぜー!」
友「良いよー」
モブ「お前ら最近妙に仲良いよな」
男「そうか?」
モブ「もしかして付き合ってたりするの?」
友「は?」
ガタッ
友「!」
幼馴染「……」スタスタ
ガララッ
モブ「……こっわー。幼馴染さん最近機嫌悪くね?」
男「そうだな。生理じゃないか」
友「男サイテー」
男「じょ、冗談だって!」
モブ「女子居るのにそのネタは無いわー」
男「お前までっ!?」
友「はいはい、バカやって無いでお昼にしよ。今日はテラスで弁当食べない?」
男「あ、ああ。うん」
モブ(羨ましい……)
―テラス―
友「うーん、まだ寒いかぁ……」
男「どうする、食堂行くか?」
友(幼馴染は教室出たし、最近私達が頻繁に食堂行ってるからなぁ……)
友(でも男が幼馴染に必要以上に怯えなくなって来たし、様子見しても良いかな)
男「どうした、ぼおっとして」
友「ううん、何でもない。食堂行こ」
男「おう。寒いし早く行こうぜ」
―食堂―
友(あっちゃー、やっぱり居たかー)
幼馴染「……」
男「……友、豚汁飲む?」
友「え? あ、うん」
男「弁当食うだけに食堂使うのも悪いしな。奢るよ」
友「良いの?」
男「日頃の感謝を形で表してみました」
友「えへへ……ありがと。なら遠慮なくご馳走になろっかな」
友(すごいっ! 男が平常心だ。普通の事なのに感動してきた……っ!!)
幼馴染「…………」ギリッ
幼彼「……どうした?」
幼馴染「なんでも無いわ」
幼彼「何かあったらちゃんと言えよ?」
幼馴染「……分かってる…………」
幼彼「……なら良いんだ」
幼彼(ここの所ずっと幼馴染の機嫌が悪い……)
幼彼(幾ら聞いても理由は答えてくれない……)
幼彼(はは……これじゃ彼氏失格だな、俺…………)
>>133
いい奴ほどダメな男・女に引っ掛かるって言うだろ?
つまりそういうことだ
―放課後―
男「今日はどうしようか?」
友「そうだなぁ……」
友(今日の昼の様子だと、もう無理に幼馴染と引き剥がす必要無いかも……)
友(あ、でも風邪は治り掛けが肝心って言うし、こういう心の傷も治り掛けだからって油断しちゃダメだよね)
男「友?」
友「よし、今日はカラオケ行こっ!」
男「ええっ!?」
友「なに? 都合悪かったかな」
男「だ、だって付き合って無いのに二人でカラオケって……」
友「はあ……どこまで純情かな、キミは」
>>134
俺涙目
――――――
――――
――
幼彼「……話があるんだ」
幼馴染「……そろそろだと思ったわ」
幼彼「もうすぐ、約束の1ヶ月だね」
幼馴染「ええ」
幼彼「……本当に良いのか?」
幼馴染「なにが?」
幼彼「1ヶ月一切手を出さなかったら好きにして良いって約束の事だよ」
幼馴染「約束は守るわよ。貴方が守ればの話だけど」
幼馴染「そういえば今の所、貴方が付き合った期間が最長ね」
幼彼「…………」
友「 >>137君はさ自分に自信持ちなよ」
>>137「……だって俺不細工だし…」
俺「そんな事無いと思うよ私は…」
俺「それに……」
>>137「それに?」
俺「ううん♪何でもない(笑)」
>>137「なんだよそれ~」
>>134「……フン」
幼馴染「貴方は今までの人と違うかな」
幼馴染「今までは顔だけで私を選んで、性格に幻滅して直ぐ別れるばかりだったのに」
幼彼「…………」
幼馴染「貴方は私の我が儘を聞いて、何時も私を気に掛けて……」
幼馴染「ねえ……そんなに私を抱きたいの?」
幼彼「それは……そうだよ」
幼馴染「やっぱり身体目当てなんだ」
幼彼「違うッ」
幼馴染「ふうん……」
幼彼「……何言っても信じないかもしれない。だけど、これだけは信じて欲しい」
幼彼「俺は幼馴染を本気で好きだ!」
幼馴染「…………」
幼馴染「貴方……普通過ぎてつまらない」
幼彼「なっ!」
幼馴染「……別れましょ、お互いの為に」
幼彼「なんでそうなるんだよ!?」
幼馴染「先輩、貴方の優しさは私みたいなクズじゃなく、もっと先輩を想ってくれる人に向けてあげて」
幼彼「俺が好きなのは幼馴染だけだ」
幼馴染「だったら尚更」
幼馴染「私と結ばれても、一生私は貴方を愛さないわ」
幼彼「それでも……構わない……っ」
幼馴染「面倒な人……」
幼馴染「この際だからはっきり言うわ」
幼馴染「先輩を苛めても面白く無い。先輩じゃ私を満たせられない」
幼馴染「先輩は……つまらない」
幼彼「……そっか」
幼馴染「そうよ」
幼彼「もう、無理なんだな」
幼馴染「そうね」
幼彼「分かった。でも最後に……」スッ
幼馴染「なに?」
幼彼「ごめん、約束破る」チュッ
幼馴染「……ん!?」
幼彼「……これで、全部忘れるよ。さよなら」
幼馴染「…………」
幼馴染「…………」
幼馴染「気持ち悪い……」
幼馴染「帰ろう……」
幼馴染「……気持ち悪い…………」
幼馴染「唇の感触が消えない……」
幼馴染「顔に触れた手の感触が消えない……」
幼馴染「うう……っ」
幼馴染「いやだ、気持ち……悪い……」
幼馴染「気持ち悪い……。気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い」
―夜・男家―
ガチャ
男「ただいまー」
男「って、そういや親父は出張で母さんは夜勤だったっけ」
男「それにしても友、歌上手かったなぁ」
男「へへへ……」
男「おっと、早く着替えて飯にしよっと」
男「…………」
男「あれ……両親いないのに、何で鍵が開いてたんだ……?」
男(俺の部屋……照明点いてる……)
男(まさか……泥棒……!?)
男(ど、どうしよう)
男(そうだ、警察に電話を……)ピッ
男(ボタン音消してねええええっ!)
?「ふふっ……おかえりなさい……」
男「!?」
男(おかえりなさい? とにかく電話を……っ)ピピピ…
幼馴染「なにしてるの……」
男「うわっ」ツルッ
男(け、携帯が!?)
幼馴染「だめじゃない、わたしいがいにでんわしちゃ……」ヒョイ
男「お……幼馴染!? なんで……?」
幼馴染「ふうん、110ばんなんかしてもいみないのにね……」
幼馴染「だってわたしはおとこくんのかいぬしなんだから……」
男「飼い主ってなんだよっ! そんな関係になった覚えは無いッ!」
幼馴染「ひどおい……あのときやくそくしたのに……」
男「や、約束……?」
幼馴染「そう。やくそく……ふふふ……」
幼馴染「そうよ……むかししてくれたじゃない」
幼馴染「なんでもいうことをきくって……」
男「それって……」
幼馴染「おもいだした?」
幼馴染「わたしファーストキスだったのよ……それをあなたがむりやりうばって……」
男「あれはぶつかっただけの事故だろ!?」
幼馴染「じこ……?」
幼馴染「じこでわたしのくちびるをうばったの……?」
男「それは……」
幼馴染「じこでもいい。あなただったから」
幼馴染「それに、おおなきするわたしをなだめるために、なんでもいうこときくっていったよね……」
男「……」
幼馴染「あれからあなたはわたしのおもちゃだったのに……」
幼馴染「どうして……」
幼馴染「どうして他の女と仲良くするのよ……っ」
幼馴染「貴方が他の女と話したあとに話すのなんて気持ち悪い」
幼馴染「貴方が他の女に触れられたあとに触られるなんて気持ち悪い」
幼馴染「貴方が私以外の人といる事が気持ち悪い」
男「……」
幼馴染「私の玩具なら、私の為だけに居なさいよ……っ」
幼馴染「私だけを楽しませてよ……ッ!」
男「なっ、滅茶苦茶過ぎるだろ! なんだよそれ!」
男「だいたい彼氏が居るのに何言ってんだよ!」
幼馴染「貴方が玩具になってくれないからじゃない!」
男「なに言って……」
幼馴染「貴方が玩具にならないから代わりにしてたのよっ!」
幼馴染「あんなの彼氏でもなんでも無い。全部貴方の代わ……」
幼馴染「か……れし……?」
幼馴染「やだ……やだ…………っ」
男「お、おい。どうしたんだよ、急に……」
幼馴染「やだよ……きもちわるいよ……」
男「幼馴染……?」
幼馴染「あなたいがいにさわられた……」
幼馴染「あなたいがいにキスされた……」
幼馴染「……いやだ……きもちわるいよ……たすけて……」
男「どうした、大丈夫か!?」
幼馴染「かんしょくがきえないの……」
幼馴染「あなたのくちびるいがいがふれてしまったの……」
幼馴染「たすけて……こわいよ……」
幼馴染「たすけ……て……きもちわるいよ……」
幼馴染「やだ…やだ…もういいもう」
男「お、おい!?大丈夫か!?」
幼馴染「しの!?一緒にしの!?しのしの」
男「ちょ!!まてやめろうわああーー」
?「破ああああああああァァァァァ」
幼馴染「ぎやあーーーーー」
男「てぃ…Tさん」
T「もぅ大丈夫だ悪霊は消えた」
寺生まれってやっぱり凄いと思った
男「だ、誰か助けて!」
幼「ははは、だれもたすけてなんてくれないわよ」
コブラ「いるさ、ここに一人な!」
>>219
テリーマン「俺もいるぜ」
キン肉マン「テリーマン」
ブロッケンJr「お前だけに、いいカッコさせるかよ」
キン肉マン「ブロッケンJr・・・」
ロビンマスク「正義超人は、おまえだけじゃないんだぜ 」
ウォーズマン「コーホー」
キン肉マン「みんな・・・」
悪魔超人「こ、これが友情パワーか」
男(すごい震えてる……)
男(俺のせいで、幼馴染はこんになっちゃったのか?)
男(俺がガキの頃に軽はずみな事言ったから……)
男(くそっ、訳分かんねえっ!)ガバッ
幼馴染「おとこ……ちゃん…………?」
男「……」
幼馴染「おとこちゃんのうで……あんしんする……」ニコッ
男「そうか……」
男(子供の頃は、こういう顔で笑ってくれたんだよな……)
寺生まれってすごいENDでもいいかな
幼馴染「おとこちゃん……さわって……」
男「うん……」
幼馴染「からだじゃなくて、かおだよぉ」
男「そ、そうなの?」
幼馴染「おとこちゃんのえっち……」
男「ご、ごめんっ」
幼馴染「きす……してくれたらゆるしてあげる」
男「……本気か?」
幼馴染「うん。おとこちゃんがキスしてくれたら、きもちわるいのぜんぶなくなるから」
幼馴染「だから、して?」
男「わ、分かった。するぞ……」
男(俺のせいで幼馴染を傷付けて…)
男(くそっ、ごめん…本当にごめん…)ポタポタ
幼馴染「おとこ……ちゃん…泣かないで?」グスン
男「……ごめん幼馴染ごめん…本当にごめん」
幼馴染「……おとこちゃん…ぅうん…ごめん…私……ごめん」
男「幼馴染……」
がちゃ
友「えっ!?ちょ…ちょっとこれどういうこと!?」
男「と、友!?なんで!?」
友「なんでって電話きて…それで心配になって……」
俺「おい、友!?よく聞けよ…幼馴染は大人にの事を昔から愛していたんだ…それで」
―――
――
―
皆「HEY心踊る♪ワァオそれが青春☆清純♪一ページHEY」
世界は愛を歌にするんだ
俺はそう思った
>>233
ごめん俺の部分間違えた本当は
俺「おい、友!?よく聞けよ…幼馴染は男の事を昔から愛していたんだ…それで」
っです
すんまへん
男「ん……」チュ
幼馴染「…………」
男「どう……かな?」
幼馴染「……えへへ…………もう一回っ」
男「うん……」
幼馴染「……ん…………」
男「幼馴染……」
幼馴染「男ちゃん、続きは大人になってからね?」
男「……! 大人にって……!?」
幼馴染「男ちゃんが責任取れる様になるまで、ね?」
男「あ、ああ……」
幼馴染「男ちゃんが許してくれるなら……私、二号でも構わないよ……」
男「え……?」
幼馴染「友さんの事、好きなんでしょ?」
男「あいつは……友人だよ……」
幼馴染「嘘。だって貴方から、彼女の匂いがするもの」
男「に、匂い? まじで!?」
幼馴染「……やっぱり今日ずっと一緒だったんだ」
男「あ」
幼馴染「ふふっ……単純」
男「ひでぇ」
幼馴染「忘れてた? 私は酷い女よ」
友「ギャペペスビャグギャガョギョギョギョー」
男「と、友?!」
幼馴染「友さん?」
襲いかかる友
男「ギョギョーギョー」
幼馴染「お、男?」
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⌒> :´: : : : `ヽー‐: .、 ∨
_{/: : : : :⌒ : : : : : く: : : \
/:/: / : : : : /: : : : : : :ヽ : : v‐、\ 肉 /
ーァ / : : : : / 7 : : :/ : : }: : : }: :} _
/:/: : : :>=ミ {: :/{ :∧ / : / {/}::,:::,:`ヽ
/: :{: :/〃ん:ハ ∨ y=ミ、: / :{__ノ,::,::,:::ヽ}
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厂 ̄: :/ {::::::::::l /:::::::/ ∨\_{_ノ}
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{ : : : : :厶イ \j:厶イ \/:::::/: : : : イ
. ー‐< | 区 {::::/: : : : : :} ・
| /:{ {\: : : : : /
( ・ω・) 八 / ∧ ノ〉 ー‐ ′
ノ八ゝ { ∨:/ : :\ {
幼馴染「そう。私は思い込みで貴方を縛って、貴方を傷付ける酷い女」
幼馴染「それに私は同情で付き合って貰うなんて嫌よ」
男「でも……」
幼馴染「たまに私に構ってくれるだけで良いから……」
男「…………」
幼馴染「と、言う事よ。友さん」
男「へ?」
幼馴染「電話。つないじゃった」
男「何時から!?」
幼馴染「たぶん、ずっと聞いてたんじゃない?」
幼馴染「今ごろここまで走ってる所かも」
男「まじか……」
バァンッ!!
友「男っ! 無事なの!?」
男「あ……」
友「何で男が幼馴染を押し倒してるのかなぁ……?」
男「それは……」
友「ねえ、腹を割って話そうか」
男「まさか物理的に……?」
友「……そんな訳無いわよ」
幼馴染「ふふっ……説明宜しくね、男」
幼馴染「私も記憶が曖昧だから」
友「記憶が……曖昧……ッ!?」
男「――――と言う訳でして」
友「事と次第によっては本当に腹を割ろうかと思ったけど……」
幼馴染「駄目よ、友さん。こんな男のせいで犯罪者になるなんて損だわ」
男(お、幼馴染の調子が戻ってきた)
友「それにしても、ねえ……」
幼馴染「男ちゃんが嘘吐いてると思ってるの?」
友「男ちゃん、か……」
友(本当に昔の幼馴染だ)
幼馴染「じゃあ私は帰るわね。あとは二人で楽しんで」
幼馴染「あ、男ちゃん」
男「なに?」
幼馴染「初恋実って良かったわね」
男「え、それってどういう……」
支援
パタン
男「初恋って……」
男「え、もしかして」
友「……うん」
男「小学校一緒だった、あの……」
友「途中で学区変わって別々になっちゃったけどね」
男「そうだったんだ……」
友「幼馴染がみんなに言いふらすから大変だったよね」
男「うん……」
友「高校入って私は直ぐ気付いたのに、男は気付かないしさ」
男「ごめん……」
友「でも思い出してくれて、ありがとう。男くん」
―後日―
友「しかし幼馴染さんが二号宣言とはね」
幼馴染「あら、玩具は大事に使わないと壊れちゃうんだから、選ぶ権利を与えただけよ」
幼馴染「それに貴方が男ちゃんに相応しく無いと感じたら、どんな事をしてでも別れさせるから覚悟してね」
友「こっちは10年越しの両想いだよ?」
幼馴染「むむむ……」
友「あとさ、幼馴染美人なんだから、二号なんてしてないで彼氏作れば良いじゃん」
幼馴染「止めてよ気持ち悪い。男ちゃん以外に触られるなんて嫌に決まってるでしょ!」
友「何気に凄い発言だよね、それ」
幼馴染「それにね……男ちゃんに散々酷い事してきた私が、普通に幸せになっちゃ駄目なのよ」
幼馴染「だから二号。それで良いじゃない」
友「恋人の前で浮気誘発するのもどうかと思うけど……」
友「まあ、認める私も大差無いか」
幼馴染「ふふふ」
友「あ、もうこんな時間!」
幼馴染「ふふっ。恋人になってから初のデートなんだし、頑張ってね」
友「うんっ! 幼馴染には悪いけど、一歩どころか10歩以上リードしちゃうよっ!」
幼馴染「そういう事はキスくらい済ませてから言ってくれる?」
友「むうっ……ふふ、じゃ行くねっ!」
幼馴染「ええ。行ってらっしゃい」
――――――
――――
――
男「気合い入れて早く来過ぎたかな……」
男「……なんか緊張してきた」
友「よ、お待たせっ」ポン
男「おわっ!?」ビクッ
友「どしたの?」
男「いきなり肩叩くからびっくりしたんだよっ」
友「か、かっこわる……」プププ
男「うう……」
友「ウソウソ。さ、早く行こ?」グイッ
男「うん。行こっか」
男「……なあ、本当に良かったのか?」
友「なにが?」
男「幼馴染の事」
友「ああ……仕方ないよ」
男「仕方ないって……」
友「全部結果論だけど、幼馴染がいなければ私は男くんと付き合ってなかったと思うんだ」
友「小さい頃に男くんが私の事好きって、幼馴染が言い触らさなければ私は男くんを覚えてなかったと思う」
友「他にも色々な事に幼馴染が絡んで、結果、私達は付き合えたんだもん。」
友「だから幼馴染のカウンセリングは、必要経費みたいなものだよ」
男「……そっか。ありがとな、友」
男「本当に、ありがとう……」
友「それより今日はたくさん楽しもう?」
男「ああ、そうだな。たくさん、たくさん楽しもう!」
友「うんっ!」
男(楽しまなきゃ、駄目たよな……)
友「どうしたの?」
男「なんでも無い。ちょっと財布の心配しただけ」
友「ひっどーいっ。私、奢られて当然とか思わないよっ!」
男「わ、ごめんっ」
友「ふふっ……怒って無いよ、男くん」
男「なんかもう振り回されてる気がする」
友「ね、男くん」
男「なに?」
友「大好きっ」チュッ
男「え?」
友「これで同じラインだねっ」
男「へ? なんのこと、って言うか今キス……」
友「こっちの話ーっ」
男「なんなんだ、一体……」
深く考えてはいけないEND
さて、友はどこで幼馴染と会話してたのでしょう
おやすみなさい
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