まどか「最高のプレゼント」(156)

マミ「みんな、準備はいい?」

さやか「もっちろん!」

まどか「はい」

杏子「大丈夫だ、早く始めようぜ」

杏子「もうペコペコだよ」

マミ「はいはい、それじゃあ始めましょうか」クスッ

4人「メリークリスマース!」

パーン

さやか「あははっ、やっぱクラッカーは良いね!」

まどか「うん」

マミ「ふふっ」

杏子「なあマミ」

マミ「ん?」

杏子「食ってもいいかい?」

マミ「ちょっと待ってね?」

杏子「えー?何でだよ?」

さやか「杏子、あんたどんだけ食べたいのよ?」

杏子「だってクリスマスパーティーなんてするって言うし」

杏子「マミがたくさんご馳走作るって聞いたからさ、今日は何も食ってないんだよ」

マミ「あら、そうだったの?ごめんね」

さやか「ま、その気持ちも分からないことはないけどさ」

杏子「だから早く食いたいんだよー」

マミ「そうねぇ、それじゃあ乾杯をしましょうか」

マミ「それが終わったら好きなだけ食べていいわよ」

杏子「へへっ、やった!」

マミ「ジュースをつがないと」

さやか「はいはい!あたしがやりまーす!」

さやか「みんな、コップだして?」

杏子「ほい」

さやか「どのくらいつげばいい?」

杏子「いっぱい!」

さやか「だと思った、はい杏子」

杏子「ありがと…っておい!つぎすぎじゃねぇか!溢れるぞ」

さやか「さぁねー?」

杏子「溢れたら勿体ないだろ!」

さやか「溢れないように、ゆっくり飲めばいいじゃん」

杏子「…それもそうだな、よーし」

杏子「ごくごく」

さやか「あー?まだ乾杯してないじゃん!」

杏子「これじゃ乾杯できないじゃんか!」

さやか「杏子ー!」

杏子「さやかぁー!」

マミ「もう、相変わらずねぇ」クスッ

マミ「仲が良いんだか悪いんだか…喧嘩をするほど仲が良いってこのことなのかしら?」

マミ「鹿目さんもそう思う?」

まどか「…」

マミ「鹿目さん?」

まどか「…えっ?あ、はいっ」

マミ「鹿目さんもそう思うわよね?」

まどか「は、はい、そうですね」

マミ「そうよねぇ」

マミ(鹿目さん…最近また元気がなくなってきたわね)

マミ(あの時と同じように…たぶん原因は今回も同じよね?)

マミ(私たちが彼女の代わりになれるかは分からないけれど)

マミ(私たちが代わりにならなくちゃ)

マミ(彼女の…暁美ほむらさんの代わりに)

まどか「…」

マミ「ね、鹿目さん」

まどか「はい?」

さやか「だいたい、あんたは~!」

杏子「お前の方こそ~!」

マミ「…2人がまた何時もの始めちゃったから、私たち2人で先に食べちゃわない?」

まどか「えっ?でも…」

マミ「大丈夫、私たちが食べようとすれば2人も直ぐに喧嘩をやめるはずだから」

まどか「んー…」

マミ「まあ、あれは喧嘩とは言えないけどね」

まどか「そうですね、わかりました」

マミ「じゃあ私がついであげるわ、コップをだして?」

まどか「あっ、私がつぎますよ」

マミ「それじゃあ2人でつぎましょうか」

まどか「はーい」

マミ「鹿目さん、はい」

まどか「ありがとうございます、マミさん」

マミ「ふふっ」

まどか「じゃあ次は私が…」

マミ「うん、お願いね」

まどか「はい、どうぞ」

マミ「ありがとう」

マミ「それじゃあ、乾杯ね」

まどか「うん」

マミ「かんぱーい」

まどか「かんぱーい」

さやか「えっ?ちょっと!フライングはダメでしょ!」

杏子「あたしらもするぞ!なあ、さやか!」

さやか「うん、杏子!」

マミ「ほらね?」

まどか「あはは…」

さやか「かんぱーい!」

杏子「かんぱ…ってうわっ?」

さやか「なーに溢してんのよ」

杏子「だ、だから言ったじゃないか!」

さやか「あんたが大げさにするからでしょ?」

杏子「なんだと?」

まどか「…また始まっちゃったよ?」

マミ「そうね、でも大丈夫」

マミ「美樹さん、佐倉さん、早くしないと食べちゃうわよ?」

杏子「えっ?ダメだ、あたしも食う!」

さやか「あたしもー」

マミ「ふふっ」

まどか「扱いなれたのかな?」

マミ「ええ、流石になれちゃったかな?」

マミ「鹿目さんもなれなきゃね」

まどか「…うん、そうですね」

まどか(慣れなきゃいけないよね…?)

まどか(ほむらちゃん…)

さやか「マミさん、あたしもお腹空いたー」

マミ「その前に溢したジュースを拭かなきゃね」

杏子「ご、ごめん」

マミ「いいのよ?拭けばいいだけだからね」

さやか「しかたない、あたしが拭いてあげるよ」フキフキ

杏子「ありがとな」

さやか「いいってことよー」

マミ「ふふ、じゃあ気を取り直していただきましょうか」

まどか「そうですね」

4人「いただきます!」

杏子「よっし、食うぞー!」

マミ「たくさん食べてね」

さやか「あたしはこれー」

杏子「あたしもそれ!」

さやか「あたしが先に目をつけてたんだからね!」

杏子「あたしだってー!」

マミ「たくさんあるから大丈夫よ?」

マミ「それに、あんまり騒ぐと没収しちゃうぞ?」

さやか「えぇ?」

杏子「そんな…」

マミ「だから仲良く食べること、わかった?」

さやか「はーい」

杏子「わかったよ」

マミ「ふふっ、これでよし、っと」

まどか「すごいですね」

マミ「そうかしら?私たちも食べましょう?」

まどか「うん」

マミ「今日ははりきって作ったからね」

まどか「もぐもぐ」

マミ「美味しい?」

まどか「はい、とっても」

マミ「そう、良かった」

さやか「マミさん、マジうまーっすよ!」

杏子「流石マミだな」

マミ「誉めても何もでないわよ?」

さやか「もうご馳走がでてるから十分十分」

杏子「ああ、そうだな」

マミ「ふふっ、ありがとう」



マミ「美樹さんも佐倉さんもいっぱい食べてくれたわね」

さやか「美味しかったぁ」

杏子「食った食った、ごちそうさま」

マミ「お粗末様でした」

マミ「鹿目さんはもう食べなくて大丈夫?」

まどか「はい、ごちそうさまでした」

さやか「まどか、あんまり食べてないじゃん」

まどか「…ちょっと食欲がなくって」

さやか「ふぅん」

さやか(まどか…)

まどか「マミさん、ごめんなさい」

マミ「無理して食べる必要もないし、大丈夫よ」

マミ「それにケーキもあるから、後で皆で食べましょうね」

まどか「はい」

杏子「ケーキか、楽しみだな」

さやか「でもその前にアレですよね」

マミ「ええ、プレゼント交換よ」

さやか「待ってましたー!」

杏子「あたしは金ないから自分で作ったぜ」

さやか「あたしも自作だよ」

マミ「あら?佐倉さんは私と一緒に作ったから知ってたけど」

マミ「美樹さんもだったのね?知らなかったわ」

さやか「いやぁー、手作りの方がいいかなって思って」

さやか「まどかは?」

まどか「うん、私も手作りだよ」

杏子「なーんだ、みんな同じじゃんか」

杏子「何を作ったんだ?あたしは…」

マミ「これ以上は開けてからのおたのしみ、ね?」

さやか「そうっすね」

マミ「それじゃあ、音楽が鳴っている間にプレゼントを回して」

さやか「音楽が終わった時に持ってたのが貰えるんですよね?」

マミ「そうそう」

杏子「早くやろうぜ」

マミ「うん」ポチッ

サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー

マミ「♪」

さやか「…マミさんこの曲好きだよね」ボソッ

杏子「しょっちゅう流してるもんな」ボソッ

マミ「♪」

まどか「…」

さやか(…それにしても、やっぱり元気ないよね)

さやか(でも、まどかにはサプライズがあるんだからね)

さやか(絶対喜んでくれるよ)

さやか(あたしと杏子の2人で頑張ったんだから)

サールティー ロイヤーリー タマリーエ パーッティアライアーリーーィヤーー

マミ「終わったわね」

さやか「えーと?私のは…」

杏子「あっ、あたしのだ」

さやか「えっ?ほんと?」

杏子「ああ、ほんとだぞ」

さやか「えへへ、そっか」

さやか「ん?杏子のもあたしのじゃん!」

杏子「おっ!マジかよ?」

さやか「うん!」

杏子「へへっ!」

マミ「となると、私のは鹿目さんに」

まどか「私のはマミさんに、ですね」

マミ「ふふ、そうね」

杏子「さやか、開けてもいいか?」

さやか「うーん、帰ってからのおたのしみ、ってやつ?」

さやか「プレゼントを開けるのは最後にしようよ」

杏子「えー?なんでだよ?」

さやか「…なんとなく」

さやか(だって恥ずかしいんだもん…)

マミ「じゃあ私たちもそうしましょうか」

まどか「そうですね、ほら杏子ちゃんも」

杏子「仕方ないな、りょうかーい」

杏子「…ん?」

まどか「どうしたの?」

杏子「まどか、それもプレゼントか?」

まどか「えっ?」

さやか「あっ、ほんとだ」

マミ「もう一箱あるわね」

まどか「えっと…これはね?」

さやか「もしかして、あたしにプレゼントとか?」

まどか「えぇ?違うよぉ」

さやか「ちぇー」

杏子「そもそもプレゼントそれはなのか?」

まどか「う、うん…そうなんだけどね?」

マミ「その様子だと、私たちにじゃないみたいね」

まどか「…はい」

さやか「!」

さやか(あっ、わかったかも)

杏子「じゃあ何で持ってきたのさ?」

まどか「…何でだろうね、私にもわかんないや」

杏子「まどか、おまえ…」

杏子(やっぱり、あいつへのプレゼントなのか…?)

マミ「まあいいじゃない、鹿目さんの好きにすればいいんだから」

杏子「それもそうだな」

さやか「うん、そだね」

まどか「…」

まどか(もう会えないって分かってるのに、作っちゃったんだ)

まどか(もしかしたら…会えるかもしれないなんて思っちゃって…)

まどか(…でも、あの時約束してくれたもん)

まどか(いつかまたね、って…)

まどか(…サンタさん、聞こえてたらお願いします)

まどか(ほむらちゃんとまた会いたい…!)

まどか(ちょっとだけでもいい、ほむらちゃんの顔がみたいよ)

まどか「ほむらちゃん…」ボソッ

マミ「!」

マミ(鹿目さん…やっぱり…)

マミ(…できれば会わせてあげたいけれど、暁美さんの行方は結局わからないままで)

マミ(本当に…どこに行ってしまったのかしら?)

マミ(鹿目さんだけにお別れを告げていなくなってしまうだなんて…)

マミ(あれから鹿目さんはずっと…)

さやか「…杏子、そろそろいいかな?」

杏子「ああ、もういいだろ」

まどか「…」

さやか「ね、まどか!」

まどか「え…?」

さやか「実はさ、あたしと杏子からまどかにプレゼントがあるの!」

杏子「サプライズってやつ?」

まどか「私に…何なの?」

杏子「さやか、渡してやりなよ」

さやか「もちろん!」

まどか「?」

まどか(何なのかな…?)

さやか「はい、まどか」

まどか「あ、ありがと…」

まどか(…紙?)

さやか「はいそこ、ガッカリしない!」

まどか「えっ?いや…う、嬉しいな!」

杏子「ま、無理もないだろ?ただの紙切れだからな」

さやか「紙切れ言わない、中身が大事なのよ中身が!」

杏子「わかってるって」

マミ「何が書いてあるの?」

まどか「えーと…これは地図かな?」

マミ「見せて?」

まどか「あっ、はい」

マミ「これは…見滝原じゃないわね」

さやか「はい、でもそんなに遠くないですよ」

杏子「今からでも電車でも使えば行けるとこだな」

まどか「んと…これはどうすればいいのかな?」

さやか「今から行くの」

まどか「えっ?私が?」

マミ「まさか…」

さやか「そ、だから準備して?」

まどか「えっ?で、でも…」

杏子「そこに行けばさ、まどかにとって最高のクリスマスプレゼントがあると思うよ」

まどか「最高のクリスマスプレゼント…?」

さやか「そう!あたしと杏子はこの為に色々頑張ったんだからね」

杏子「ほんと、疲れたよ」

まどか「…ここに行けばいいんだよね?」

さやか「そうそう」

マミ「行ける?私も一緒に行こっか?」

杏子「いや、それはダメだ」

マミ「えっ?でも」

さやか「これはまどかが1人で行くことに意味があるんですよね」

マミ「鹿目さんが1人で?」

マミ(もしかして、それって…)

マミ(やっぱり…)

マミ「まさか、あなた達…!」

さやか「へへん、そのまさかだったりして

杏子「とにかく、まどかが1人で行けばいいんだよ」

マミ「なるほどね、わかったわ」

まどか「えっと…」

まどか(よく分かんないよ?)

さやか「まどか、あんたは何も考えずにそこに行けばいいんだってば」

さやか「場所はわかるでしょ?詳しく書いたしさ」

まどか「うん、これを見れば行けると思うけど…」

まどか(でも…)

さやか「…もしかして、行くのが怖い?」

まどか「えっ?」

ほむほむペロペロ(^ω^)

さやか「そっか、見滝原から1人ででるのは怖いかぁー」

さやか「まだまだお子様だなぁー」

まどか「ち、違うよぉ!」

さやか「んじゃ行けるね?」

まどか「…うん」

さやか「そそ、それでいいの!」

杏子「そのプレゼントも持っていきなよ?」

まどか「え…でも、これは…」

まどか(ほむらちゃんのプレゼントだもん…)

杏子「いいから、たぶんそれ使うと思うぞ?」

まどか「…うん、わかったよ」

さやか「準備できた?」

まどか「うん、大丈夫だよ」

さやか「よーし、それじゃあ行ってこい!」

まどか「う、うん」

マミ「いってらっしゃい」

杏子「楽しんでこいよー」

さやか「気を付けてね」

まどか「ありがと、いってきます」

さやか「さーて、あたし達は3人で続きを楽しみますか!」

杏子「結構強引だったけど、大丈夫だよな?」

さやか「大丈夫大丈夫、それにああでもしないとさ」

さやか「まどか中々行こうとしなかっただろうし…」

さやか「何より、先に帰られたら不味いからね」

さやか「あたしらは一緒にいけないからさ…」

杏子「まあ、そうだけどな…」

マミ「鹿目さん…頑張ってね」

まどか「…ここかな?」

まどか「そんなに遠くはなかったけど…どうしてこんな所に…?」

まどか「何もプレゼントみたいなのは…ないよね?」

まどか「あっ、でも…このクリスマスツリー綺麗だなぁ…!」

まどか「もしかして、この景色がプレゼントなのかな?」

まどか「…プレゼントかぁ」

まどか(…もう何もわがままは言わないから、もう一度ほむらちゃんに会いたいよ)

まどか(プレゼントなんていらないから、ほむらちゃんに会いたい)

まどか「ほむらちゃん…」

「…まどか?」

まどか「えっ?」

まどか(この声は…聞き間違えるはずないよ)

まどか「ほむら…ちゃん…?」

ほむら「ま、まどか…!」

まどか「ほむらちゃん!」

まどか(ほむらちゃんだ…ほむらちゃんだよ!)

まどか(じゃあプレゼントって…!)

ほむら「っ…」タタッ

まどか「あっ、待って!」

ほむら「…」ピタッ

まどか(…やっぱり、避けられてるのかな?)

まどか(前も私から逃げるようにいなくなっちゃったから…)

まどか(…でも!)

まどか「ほむらちゃん、やっと会えたよ」

まどか「ずっと…ずっと会いたかったの!」

ほむら「…まどか」

まどか「ねえ、こっちを見て…私を見て?」

ほむら「…ごめんなさい、それはできないの」

まどか「なんで…?」

ほむら「だって…ここであなたの顔を見たら私…私っ…」

ほむら「ずっと我慢してたのに…会っちゃいけないのに…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「うう…っ」

まどか「…」ギュッ

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん…私ね?ずっとずっと会いたかったの」

まどか「ほむらちゃんとお話したかった…ほむらちゃんと遊びたかった…」

ほむら「…」

まどか「だからお願い…ほんの少しだけでいい…ちょっとだけでもいいから」

まどか「私の側にいてくれないかな…?」

まどか「お願い…!」

ほむら「まどか…!」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどかぁ…!」ギュッ

まどか「あっ…てへへ」

まどか(やった!)

ほむら「私もあなたともっと話したかった」

ほむら「もっとまどかと遊びたかった…!」

ほむら「まどかと一緒にいたかった!」

ほむら「でも…そうはできなかったの」

ほむら「私はあなたの側にいちゃいけない…いちゃダメなのよ」

まどか「えっ…?」

ほむら「やっと…ワルプルギスを倒せて、あなたを助けることができた」

ほむら「だから私の役目は終わったの…あなたとの約束を守れたから」

まどか「約束…?」

ほむら「…ほんとはあの後に死ぬつもりだったの」

まどか「えっ?な、なんで?」

ほむら「でも死ねなかった…死ぬのが怖かった…」

まどか「ほむら…ちゃん…」

ほむら「それに…まどかともう一度会いたかった…」

ほむら「あなたとの出会いをやり直したかった…!」

ほむら「だから今まで…ずっと生きてきたの…」

ほむら「死ななきゃいけないのに…」

まどか(なんでそんなことを…?)

まどか「ほむらちゃん…そんな悲しいこと言わないで?」

ほむら「まどか…」

まどか「死んじゃ嫌だよ…すっごく嫌だよ!」

まどか「ほむらちゃん、私にできることなら何でもするから」

まどか「だからそんなこと言わないで?」

まどか「一緒に頑張ろう?」

ほむら「まどか…私…私…っ」

まどか「…これからまた一緒にいよう?」

ほむら「本当にいいの…?私なんかで…」

ほむら「私はもう時間も止められないし…武器もほとんど残ってないの」

ほむら「私はいつ死ぬかも…いつ魔女になるかもわからないのよ…?」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「私は…あなたに迷惑しかかけられない…」

ほむら「だから…あなたの側にいちゃいけないのよ…」

まどか「ううん、迷惑なんかじゃないよ…」

まどか「一緒にいられない方が…ほむらちゃんが死んじゃう方がもっと嫌だよ!」

ほむら「まどかぁ…」

まどか「私は…戦うことはできないけど…でも」

まどか「何でもするから…ほむらちゃんの力になりたいから…」

まどか「だから…また一緒にいようよ」

ほむら「…いいの?ほんとに…?」

ほむら「嘘じゃない…?」

まどか「嘘なわけないよ、だってほむらちゃんは…」

まどか「ほむらちゃんは私の大切な友達だもん!」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「まどかぁ!」ギュッ

さやか「まどか、もうついたかな?」

さやか「大丈夫だといいけど…」

杏子「ああ、たぶん…いや、絶対大丈夫だ」

マミ「…暁美さん、なのよね?」

さやか「うん、あれからもずっと探してたんですよ」

さやか「あたしと杏子の2人で…」

杏子「なかなか見つからなくてさ…疲れたよ」

杏子「でも、やっとあいつの居場所がわかったんだ」

マミ「そうだったのね、行ってくれれば私も手伝えたのに…」

さやか「マミさんはずっとまどかを慰めててくれたから」

杏子「あたしらがその分探すのに力を入れてたんだよ」

マミ「そう…」

さやか「ほむらが急にいなくなってから、ずっと落ち込んでたまどかを」

さやか「マミさんが慰めてくれたから、ある程度まどかも元気になれたし」

さやか「まどかもマミさんには感謝してたからさ」

さやか「あたしらもマミさんに負けてられなかったんだよね」

杏子「ああ、だってまどかは友達だからな」

マミ「うん、そうね」

さやか「で、やっとほむらの居場所を突き止めたのはいいけど…」

さやか「会いに行ったら逃げられちゃってさ」

杏子「よくわかんないけど、避けられてるんだよなぁ」

マミ「…あの時も突然いなくなってしまったからね」

さやか「でも、まどかなら大丈夫だと思ったから」

杏子「今日の作戦を決行したってわけさ」

マミ「じゃあ、暁美さんにあの場所に行くようにしたのね?」

さやか「うん、手紙を送ったんですよ」

さやか「ほむらなら信じてくれるって思ったから!」

杏子「ああ、だからきっと今ごろ会えてるはずだよ」

杏子「まどかとほむらがさ」

マミ「うん、2人はきっと…ううん、絶対にね」

まどか「ほむらちゃん…」ギュッ

ほむら「まどか…」ギュッ

まどか「てへへ、嬉しいなぁ…」

まどか「ほんとに嬉しい!」ニコッ

ほむら「うん、私もよ…まどか!」

まどか「えへへ、実はほむらちゃんにプレゼントがあんるんだ」

ほむら「えっ?私に?」

まどか「うんっ」

まどか「はい、これだよ」

ほむら「ありがとう…開けてもいい?」

まどか「うん!」

ほむら「わぁ…」

まどか「手編みのマフラーと手袋作ったんだ」

まどか「初めてだったから…ちょっと変かもしれないけど」

ほむら「ううん、そんなことないわ」

ほむら「ありがとう、まどか」

まどか「てへへ」

ほむら「さっそく使わせて貰うわ」

まどか「うん!」

ほむら「ふふっ」

まどか「ど、どうかな?暖かい?」

ほむら「ええ、とっても」

まどか「そっか、よかった」

ほむら「…私も何かプレゼントしなきゃ」

まどか「私に?」

ほむら「うん、何か欲しいものはある?」

ほむら「何でもいいわ、お小遣いはずっと貯めてあるから」

ほむら「好きなものをプレゼントできると思うの」

まどか「ほむらちゃんからのプレゼントなら何でもいいよ?」

まどか「だって、ほむらちゃんからのプレゼント自体がすっごく嬉しいから!」

ほむら「ありがとう…でも…何でも言って?」

まどか「んー…」

まどか(ほむらちゃんからのプレゼント…)

まどか(ほむらちゃん…ほむらちゃん…)

まどか(ほむらちゃん)

まどか「…」

ほむら「まどか、遠慮はしなくていいわよ?」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「えっ?」

まどか「ほむらちゃんが欲しいな」

ほむら「えっ?ちょっ…えっ?///」

まどか「えっ?あっ…///」

まどか(な、ななな何言ってるの私?)

まどか(ど、どどどうしよう…)

ほむら「///」

まどか「///」

まどか(あぅぅ…気まずいよぉ…)

まどか(せっかく会えたのに、変なこと言っちゃった…)

まどか(ほむらちゃんも黙っちゃったし…)

まどか(どうしよう…嫌われちゃうのかな…)

まどか(どうしよう…どうしようぅ…)

ほむら「ま、まどか…その、私がほしいって…///」

まどか「あっ…んと…その…えっとね?///」

ほむら「ご、ごめんなさい…///」

まどか「あっ…」シュン

まどか(やっぱり…そうなるよね…)

まどか(おかしいのは私だもん…)

まどか(女の子を好きになるなんて…)

まどか(って…あれ?私…ほむらちゃんのことが…)

まどか(好き…だったの…?)

ほむら「まどか…その…///」

まどか「あっあっ///」

まどか(えっ?そうだったの?ほむらちゃんのことが好き?)

まどか(うわぁぁぁ…どうしよう)

まどか(そんなの絶対おかしい…よね?)

まどか(ほむらちゃんに知られたら…気持ち悪いって思われるよね…?)

まどか(嫌だよ…嫌われたくないよ…)

ほむら「まどか…///」

まどか「ほ、ほむらちゃん…///」

まどか(恥ずかしくて、ほむらちゃんの顔が見れないよ)

まどか(あ、謝らなきゃ)

まどか「ほむらちゃ」

ほむら「まどかぁ///」ダキッ

まどか「えっ?///」

ほむら「ごめんなさい…何をすればいいのか分からなくて…///」

ほむら「でも、嬉しかった///」

まどか(う、嬉しかったってことは…?)

ほむら「まどか…私ね?ずっと…ずっと前から…///」

ほむら「あなたのことが好きだった///」

まどか「ほ、ほむらちゃん///」

まどか(えっ?うそ?ほんと?)

ほむら「でも言えなかった…言ったらダメだって思ったから」

ほむら「あなたに嫌われると思ったから…言えなかった」

ほむら「だから…」

まどか「ほむらちゃん…てへへ、嬉しいなぁ///」

ほむら「まどかぁ///」

まどか「ありがとう、ほむらちゃんは」

まどか「最高のプレゼント」

まどか「私の宝物だよ///」

ほむら「えへへ…///」

まどか「サンタさんはほんとにいるんだね」

ほむら「うん、だってこんなに嬉しいプレゼントなんて他にないもの」

まどか「そうだね!」

まどか「ほむらちゃん///」

ほむら「まどか///」

まどか「ほむらちゃんにもう1つプレゼントがあるの///」

ほむら「なあに?///」

まどか「えいっ///」

チュッ

ほむら「あっ…///」

まどか「てへへ、私のファーストキスだよ///」

ほむら「まどか…///」

まどか「えへへ///」

まどか(幸せだな…)

ほむら「じゃあ…私からもプレゼントしなきゃね///」

ほむら「私のファーストキスを///」

まどか「うんっ///」

ほむら「…///」

チュッ

まどか「てへへ、やったぁ///」

ほむら「ふふっ///」

まどか(サンタさん、最高のプレゼントをありがとう)

まどか(そして…)

まどか「ほむらちゃん、今日からまた一緒にいようね///」

ほむら「うん、だって私はまどかのプレゼントだものね///」

まどか「てへへ///」

ほむら「えへへ///」

おわり

乙乙ペロペロ(^ω^)

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