マミ「気が合いそうね、私達……」
北岡「は?」
北岡「ていうかアンタ、誰よ?
見たとこ仮面ライダーってわけでもなさそうだけど?」
マミ「あら、人に名乗りを求める時は
まず自分から自己紹介をするのが筋じゃなくて?」
北岡「はいはい……俺は仮面ライダーゾルダだよ。
で、あんたは?」
マミ「私は魔法少女の巴マミだけど……
仮面ライダーって何?」
北岡「それはこっちの台詞。魔法少女って何なのさ。
何、なんかのアニメ?」
マミ「アニメじゃないわよ」
北岡「じゃあなんなの……っと、そろそろ時間切れか」シュウー
マミ「あっ、ちょっと待って!」
外界
北岡「はーあ、疲れたっと」パリーン
マミ「あ、あなた人間だったの?」
北岡「そういうアンタこそ……高校生?」
マミ「中学生ですけど」
北岡「へえ、そう。大人っぽいから高校生かと思った……
おっと、そういや今から仕事だったな」
マミ「仕事って何されてるんですか?」
北岡「弁護士だよ弁護士。かっこいいでしょ?」
マミ「はあ、まあ」
北岡「ああ、俺が仮面ライダーってことは人に言わないでよ。
君が魔法少女だってことも内緒にしといてあげるからさ……
あっもしもし吾郎ちゃん?迎えに来てくんない?」
マミ「……」
翌日
マミ(それにしても昨日の仮面ライダーとかいう人……
一体何だったのかしら)
マミ(魔女のミラー結界に入って来られたってことは
私たちの同業者なのかも知れないけど)
マミ(男版の魔法少女って感じかしら……)
まどか「あっ、マミさーん」
マミ「あら、鹿目さんに美樹さん」
さやか「マミさんまた一人でお弁当ですか?」
まどか「私達も一緒に食べていいですかー?」
マミ「ええ、いいわよ……ところでQBは一緒じゃないの?」
まどか「そういえば、最近QB見かけなくって」
さやか「どこ行っちゃったんですかね」
マミ「そう……ちょっと聞きたいことがあったのだけど残念ね」
さやか「聞きたいことって?」
マミ「仮面ライダー……について」
さやか「仮面……ライダー?」
まどか「なんですか、それ」
マミ「昨日魔女退治をしてる時に出会ったの。
こう……全身にパワードスーツみたいなのをまとって……
……そう、カードを使って魔女と戦っていたわ」
まどか「カード?」
マミ「ええ。ベルトからカードを取り出して、自分の武器にセットして、
いろんな技を使ってたわ……」
さやか「へえーっ、なんかカッコいいですねー」
まどか「魔法少女の新しいバージョンなんですかね?」
マミ「それをQBに聞こうと思ってたんだけどね」
さやか「そうだ、今日の魔女退治ついていってもいいですか?
私もその仮面ライダーとかいう人に会ってみたいです!」
マミ「ええ、構わないけど……
危ないかも知れないから、気をつけてね」
まどか「私も一緒に行きます、マミさん!」
マミ「ええ、ありがとう」
教室
ほむら「…………」
さやか「なー、転校生」
ほむら「なにかしら」
さやか「あんた、仮面ライダーって知ってる?」
ほむら「知ってるわ、それくらい常識じゃない」
さやか「マジ?どういう奴なの?」
ほむら「そうね、どういう奴……といっても、
色々あるし一口には言えないわね」
さやか「じゃあ大雑把にでいいから教えてよ」
ほむら「ええ、まず基本の仮面ライダー1号から説明するとショッカーに拉致されて改造人間にされてしまうのね。
でも脳までは改造されなかったから平和のために立ち上がりショッカーと戦う決意をするの。
第14話から仮面ライダー2号が活躍するわ。2号もショッカーに改造されたけど脳手術前に1号に助けられるの。
これが第1作目の設定ね。他にも色々あるけど、変わり種ではアマゾンに住む野生児なんてのもいるわね。
平成シリーズは作品ごとに設定が凝ってて説明するのが面倒なんだけれどクウガは……」
さやか「え、何の話?」
ほむら「え?仮面ライダーだけど……」
さやか「え、仮面ライダーの話だよね?」
ほむら「ええ、仮面ライダーの話……よね?」
まどか「なんか噛み合ってないような……」
ほむら「確認のために聞いておくけど、
1971年から放送されている石ノ森章太郎原作の特撮作品シリーズで
現在は40周年記念作品のフォーゼが絶賛放送中の
その仮面ライダーのことよね?」
さやか「は? 放送? なにいってんの?
なんで仮面ライダーがテレビに出てんのよ」
ほむら「え?」
まどか「あのねほむらちゃん、仮面ライダーっていうのは
マミさんが昨日、魔女退治の時に一緒に戦った人のことなんだって」
ほむら「え……?」
さやか「ぷっ、てゆーか転校生、あんた特撮とか好きだったんだー」
ほむら「ち、違うわ、全然好きじゃないわ、ウルトラマンサーガの前売り券とか買ってないわ」
まどか「目が泳いでるよ」
さやか「で、結局あんた仮面ライダーのこと知らないの?」
ほむら「え、ええ……知らない……わね」
さやか「なーんだ、知らないのか。じゃーいいや」
まどか「あ、待ってさやかちゃん」
ほむら(一体どういうこと……
国民的特撮番組である仮面ライダーが知られていないなんて)
ほむら(そして巴マミが仮面ライダーに出会った?
羨ましい……じゃなくて……どういうことなのかしら)
ほむら(何か変なことが起こってる気がするわ)
キィィィィィィィン……
キィィィィィィィン…………
ほむら「!?」
ほむら「なに、この音……」
神崎士郎「お前が魔法少女暁美ほむらだな」
ほむら「!? あなた、誰……?」
神崎士郎「お前は時空に干渉する力を持っている。そうだな」
ほむら「え、ええ……」
ほむら「なんなの、あなた……
どうして私のことを知っているの?」
神崎「仮面ライダー……という名に聞き覚えはあるか」
ほむら「ええ、よく知っているわ」
神崎「俺は仮面ライダー同士の戦いを仕切っている……
そうだな、ゲームマスターといえばわかりやすいか」
ほむら「仮面ライダー同士の戦いですって……」
神崎「そうだ……俺が望む結末に至るまで……
俺は何度も戦いをやり直した……このタイムベントで」スッ
ほむら「カード?」
神崎「そしてまたお前も時空に干渉する能力を持っていた……
別の世界……別の時間で俺とお前が同時に時間遡行を行った結果……」
ほむら「結果……?」
神崎「我々の仮面ライダーの世界とお前たちの魔法少女の世界が混線したというわけだ」
ほむら「なっ……」
神崎「この世界では魔法少女と仮面ライダーが共存している……
お前もなにか違和感を覚えていたはずだ」
ほむら「確かに……」
ほむら(今思い返してみれば、おかしなところは多々あった……
魔女の結界に入るのに鏡を使ったり……
魔女を倒したらグリーフシードじゃなくて光の玉みたいのを落としたり……
今回時間を遡ってから何か変だったわ)
ほむら「なるほど、確かに私が前にいた世界とは違うようだわ。
で、そうすれば元に戻せるのかしら……?
もう一度時間を遡れば……」
神崎「ムダだ。2つの世界はしっかりと絡み合っている。
今ここで時間を戻しても、この世界の過去に行くだけだ」
ほむら「じゃあ、どうすればいいの?」
神崎「世界そのものに干渉するほどの力が必要となる。
世界自体を書き換えなければ、元には戻らない」
ほむら「そんな力、存在するのかしら?」
神崎「ある」
ほむら「どこに?」
神崎「鹿目まどかだ」
ほむら「!!」
神崎「鹿目まどかに秘められた力を魔法に変えて開放すれば
この世界を再び分離させるのも容易いだろう」
ほむら「させないわ、そんなこと……」
神崎「いや、鹿目まどかには契約を結んでもらう」
ほむら「そもそもあなた、なんで魔法少女のこととか
契約のこととか知ってるのよ……」
神崎「白いウサギみたいな犬に全てを聞いた。
あいつも鹿目まどかを契約させるためなら何でもすると言っていた」
ほむら「QB……」
神崎「貴様がなんと言おうと、鹿目まどかには契約を交わし
この世界をもとの世界に戻してもらう……」
ほむら「世界を戻すためなら、一人の少女を犠牲にしてもいいというの?」
神崎「構わない。
俺はただ優衣を救うために生きている」
ほむら「優衣……?」
神崎「この世界には優衣がいない。
なんとしても元の世界に戻らねば……」
ほむら「ま、待ちなさい!」
ほむら(大変なことになってしまったわ)
ほむら(QBだけじゃなく、あの棒読み男までまどかを付け狙うなんて)
ほむら(それにあの男、仮面ライダー同士の戦いを仕切っていると言っていた)
ほむら(仮面ライダー同士が戦う……?)
ほむら(そんなの絶対おかしいわ、仮面ライダーは正義の味方なのに)
ほむら(仮面ライダー同士が戦いあう存在だとしたら
私たち魔法少女にとっても危険な存在になるかも知れない)
ほむら(そうなったらまどかだって危険……)
ほむら(はっ、そういえば今まどかはどこにいるのかしら)
ほむら(最近巴マミと一緒に魔女退治をしてるみたいだけど)
ほむら(そこに仮面ライダーがいないとも限らないわ)
ほむら(そしてあの男もまどかに契約をサせるために
なにか非道いことをするかもしれない)
ほむら(いけないわ、すぐにまどかのところに向かわないと……)
そのころマミ達は
マミ「いけないわ……グリーフシードが孵化しかかってる」
さやか「えっ、とゆーことは……」
まどか「魔女が生まれるってことですか?」
マミ「そうね。ここまでくればもうコソコソする必要もないわね!変身!」
さやか「あっ、待ってマミさーん!」
マミ「あなたたちはそこに隠れてて!
一気に片付けてみせるから!」
まどか「マミさんカッコいい……!」
/:o: :o: >‐…‐<:o: o: ヽ
___」o :o/ \o: o}___
{ `Y /| ト、 Y´ }
ヽ / | | ヽ /
} i ∩\ |∩ i {
, 八{ ∪ _\|∪ } 八 }
{__/{:oヽ. __ ノイ :o:}=イ
\:o: ≧=‐=≦:o:__;/
ダンッ ダンッ
さやか「やったか?」
. l l'^l l } l// ヽ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
☆――‐イ Dノノノ ノ | | レ- 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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/7トィト、、ハ|_ ヽ、 / l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
L.ノ;.二_ミ、ゝ’_! ____〉 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
にニミ}>‐イ \ / __/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
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r‐ニ彡l 〉 ) \ / ):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.; '
ヽ ヽ`r‐ュ---イ / _/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_. - '
. l ̄ハ:.:.:.:.:l `ー- _ ):.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ -‐ ¨
シャルロッテ「グバアアアアアアアアアアアアア」
マミ「えっ……」
さやか「マミさん!」
まどか「マミさあああああんっ!」
『シュートベント』
シャルロッテ「グワアアアアアアアアア」
まどか「えっ、何!?」
北岡「ふうー……間一髪だったねえ」
さやか「あ、あなたは……!?」
北岡「そんな話はあとあと!
今はまずあのでっかい魔女を倒すのが先決でしょ?」
マミ「うーん……」バタン
まどか「あっ、マミさん気絶しちゃった……」
北岡「その子は安全なとこに寝かせといてあげてよ。
あとは俺が全部やっとくからさあ」
まどか「は、はい!」
シャルロッテ「グバアアアアアアアアアアアアア」
北岡「ったく、まだピンピンしてるよ……面倒な奴だな」
シャルロッテ「グバアアアアアアアアアアアアア」
北岡「一気にトドメさしちゃおっかな」スッ
『ファイナルベント』
さやか「うわっ、なんかロボット出てきたよ!」
北岡「危ないからちょっと伏せときなよ~」
まどか「はいっ!」ガバッ
北岡「ふう……ま、ざっとこんなもんかな」
まどか「す、すごい……一瞬で倒しちゃった」
さやか「マミさんより強いかも……」
北岡「おっと、もう時間切れか。
そっちのマミって子はまだ起きないわけ?」
マミ「…………」
まどか「白目向いてます」
さやか「よっぽどこわかったんだね……」
北岡「仕方ないなあ、よっこらせっと」
まどか「わっ、お姫様抱っこだ」
北岡「さて、じゃあまず外に出ようかね」
さやか「あっ、はい」
外界
北岡「どっこいしょっと」パリーン
さやか「うわっ、人間が出てきた!」
まどか「あの、もしかして仮面ライダー……って人ですか?」
北岡「あれ、なんで知ってんの?
もしかしてこのマミちゃんが喋っちゃったのかな?」
まどか「はい、マミさんから、仮面ライダーっていう人がいるって……」
北岡「まーったく、喋らないでって言ったのに……
まあいいか、どっちにしろ今見られちゃったわけだし」
マミ「…………」
北岡「で、このマミちゃんの家はどこ?送っていきたいんだけど」
さやか「どこだっけ」
まどか「忘れちゃった」
北岡「なんだ、しょうがないな。じゃあとりあえず
俺の家に連れて帰ろうかな」
まどか「えっ」
さやか「ま、まさかヘンなことする気じゃないですよねっ」
北岡「人聞き悪いこと言わないでくれるかなあ。看病だよ看病」
さやか「じゃ、じゃあ私達もついていきます、
ねっまどか」
まどか「は、はい。私達も看病します」
北岡「はいはい、仕方ないなあ……
じゃあ車呼ぶからちょっと待っててくれる?」
さやか「はい」
北岡「あっもしもし吾郎ちゃん、車出して欲しいんだけど……」
さやか「……あの人、どっかで見たことあるんだよねえ」
まどか「どっかって、どこで?」
さやか「うーん、思い出せないけど……」
まどか「有名人なのかな?」
さやか「うーん」
ブロロロロロロロロロキキーッ
吾郎「先生、お迎えに上がりました」
北岡「ありがと吾郎ちゃん」
さやか「来るの早っ」
車内
吾郎「先生、この子たちは?」
北岡「ああ、なんか俺の同業者みたいな感じらしいよ」
吾郎「へえ……」
まどか「あの、さっきは助けてくださってありがとうございました」
さやか「ありがとうございました!」
北岡「いいっていいって……人助けは趣味じゃないんだけど、
可愛い女の子となれば話は別だからさあ」
さやか「可愛いだなんて、そんな」
吾郎「あなたのことじゃないと思います」
さやか「うるせえ」
北岡「君達も魔法少女なわけ?」
まどか「いえ、私たちはまだ契約してなくて」
さやか「マミさんの戦いを見学させてもらってるだけなんです」
北岡「ふーん」
吾郎「つきました、先生」
北岡「ごくろう吾郎ちゃん」
まどか「北岡弁護士事務所……?」
さやか「あーっ、思い出した!
この人、自称スーパー弁護士の北岡秀一!」
北岡「自称は余計だよね」
まどか「へえ、弁護士の先生だったんですかあ」
北岡「まあね。かっこいいでしょ?」
まどか「はい、すっごく!」
マミ「…………」
さやか「まだ白目向きっぱなしですねマミさん」
北岡「まったく仕方ないなあ……よっこらせっと」
さやか「顔がにやけてますよ。フケツですよ」
北岡「男は可愛い女の子の前じゃみんなこうなんのよ」
吾郎「みなさん、中にどうぞ」
まどか「あ、はい、おじゃまします」
さやか「おじゃましまーす」
事務所内
まどか「わっ、すごく綺麗なお部屋~」
北岡「でしょ?俺のセンスの良さが滲み出てるよね。
こういうのって隠したくても隠しきれないもんでさあ」
さやか「はいはい」
吾郎「先生、そのお嬢さんをこちらのソファに」
北岡「ああ、うん。どっこらせっと」
マミ「…………」
吾郎「生きてるんですか?」
北岡「呼吸はしてるし大丈夫でしょ……
じゃ、君達はもう帰って」
さやか「な、何言ってるんですか。
マミさんが目を覚ますまでここにいますよっ」
北岡「ちっ……」
吾郎「紅茶かコーヒー、どちらをお持ちしましょうか」
さやか「メロンソーダで」
吾郎「はい……」
まどか「あのー、北岡さん」
北岡「何?」
まどか「北岡さんはどうして仮面ライダーになったんですか?」
北岡「そうね、叶えたい願いがあったから……かな」
さやか「へえー、仮面ライダーも願いごとを叶えてもらえるんですか」
まどか「魔法少女と一緒だね」
北岡「へえ、そうなの」
まどか「さっきの北岡さんの戦い、すごくカッコよかったです。
私もあんなふうに戦いたいなって思って」
さやか「そうそう。まさにヒーローって感じだったー」
まどか「私も北岡さんみたいに誰かを助けてみたいです」
北岡「俺は別に誰かを助けるために戦ってるわけじゃないけどねえ」
まどか「謙遜しなくてもいいですよお」
北岡「謙遜なんかじゃないよ。君達……何か勘違いしてない?」
まどか「勘違い?」
北岡「魔法少女がどうかは知らないけどさあ、
仮面ライダーってのは誰かのために戦ってるわけじゃないんだよねえ。
全部自分の願いを叶えるためなんだよ」
まどか「えっ……でも魔女を倒して」
北岡「それも全部自分のためなわけ。
魔女を自分の契約魔女に食べさせないと、俺が魔女に食われちゃうからさ」
まどか「そうだったんですか……」
北岡「まあ俺に憧れちゃう気持ちも分からなくはないけどさ、
そういう事情はちゃんと知っといて欲しいよねえ」
まどか「はい……」
さやか「あのー、質問」
北岡「何?」
さやか「さっき願いを叶えるために戦ってるって言ってましたけど、
契約した時に叶えてもらえるんじゃないんですか?」
北岡「何、魔法少女は最初に願いを叶えてくれんの?
いいなあ~、仮面ライダーは最後なんだよねえ」
まどか「最後?」
北岡「そ、仮面ライダー同士の戦いに生き残った最後の一人だけが
願いを叶えてもらえるってシステムなのよ」
まどか「仮面ライダー同士の戦い……?」
さやか「それって同じ仮面ライダーが戦うってことですか?」
北岡「そうだよ」
まどか「……他の仮面ライダーも、中身は人間なんですよね」
北岡「あたりまえだろ」
まどか「そ、そんなの……人間同士で殺しあうのと同じじゃないですか!」
北岡「何言ってんのさ。確かに人間を殺すことにはなるけど、
相手もそれは承知の上でライダーになってんのよ。
もちろん俺もね……
それでも叶えたい願いがある奴だけが、ライダーになれる」
まどか「でも、そんなの、おかしいですよ……」
さやか「そ、そうですよ! 人を殺してまで叶えたい願いなんて……」
北岡「あーもう、その手のお説教は耳タコなんだよねえ。
仮面ライダーの中にも、ライダーの戦いを止めようとしてる奴がいてさあ」
まどか「でも……せっかく人を救える力があるのに……
人間どうしで戦うためにしか使わないなんて」
北岡「だから、そういうの全部わかっててやってるわけよ。
仮面ライダーはそういう決まりの中で戦うってことになってんの。
魔法少女はどうかは知らないけどさあ」
さやか「はあ……」
北岡「なに、がっかりした?」
さやか「ちょっとでもカッコいいと思った自分がバカみたいでした」
まどか「……その、戦いをやめさせようとしてる仮面ライダーは、どうなったんですか?」
北岡「さあねえ。今どこで何してんだか。
あいつもバカだよ、他人のために戦って何になるのやら……
結局他人はどこまでいっても他人なのにさ」
まどか「そ、そんなことないです!
誰かのために戦うのって、とても素晴らしいことですよっ」
北岡「ふーん、なんともお花畑な考え方だねえ。
魔法少女ってのはみんなそうなの?」
さやか「……そうです、魔法少女はそうなんです」
まどか「さやかちゃん?」
さやか「きめた。私、魔法少女になっても、仮面ライダーみたいには絶対ならない。
私の力で、私の願いを使って誰かを救えるなら、私はそうしたい。
マミさんは自分のために願いを使えって言ってたけど。
やっぱり誰かを救える方が絶対にいいもん」
まどか「さやかちゃん……」
北岡「ふーん、まあ好きにすれば
ナイトってニートだよな!親近感わくよな!
さやか「帰ろ、まどか。私こんな人のとこに居たくない」
まどか「えっ、でもマミさんが……」
さやか「オラッ、目覚ましてくださいマミさん!
ケーキ食べ放題に到着しましたよ!」
マミ「えっ、ケーキ食べ放題!? どこどこ!?」
さやか「起きましたね、じゃ帰りますよ」
マミ「えっ、あれ……?」
まどか「あっあの、お邪魔しました!」
ガチャバタン
北岡「…………」
ガチャッ
吾郎「メロンソーダ買って来ました……あれっ」
北岡「吾郎ちゃん……
女子中学生ってのは幸せものだよね」
吾郎「はい……?」
仮面ライダーと魔法少女が共存する世界
しかし彼らの戦う目的はまったく異なるものだったのだ
そしてこの後すぐにさやかが上条恭介の腕を治す願いと引換に
魔法少女になったことなど北岡は知る由もない
第2話 話2第
表通りから少し外れたところの裏道に入ると
不良の溜まり場となってたいへん治安の悪い地帯に出る
そのさらに奥まで進んでいくと人家も街灯もろくになく
人がまったく寄り付かないような陰気な場所があり
彼女のようなアウトローにはそこが絶好の隠れ家になったのである
杏子「今日の戦利品は……っと」
杏子「ポッキー、プリッツ、プリングルス、あんぱん、食パン、メロンパン」
杏子「我ながら虫歯になりそうなメニューだ」
杏子「砂糖を取り過ぎたら塩で中和しねえとな」
杏子「明日はカップ麺でもパクってくっか」
ガサッ
ガサッ
杏子「!……誰だ!?」
杏子「まさかバレちまったのか……
なら仕方ねえな、ぶち殺すしか……」
杏子「よし、くるならこい……」
ガサッ
ガサッ
杏子「おい誰だ、隠れてないで出てきやがれ」
ガサッ
浅倉「…………」
杏子「なんだてめえ……私が盗みしたからって
後をつけてきやがったのか?
だったら一人っきりで来ちまったことを後悔させてや……」
浅倉「ぐっ……」ガクッ
杏子「ん? なんだ?
おまえ怪我してるのか?」
浅倉「食うものをよこせ……」
杏子「えっ?」
浅倉「食うものをよこせと言ってるんだ……」
杏子「ふざけんな、これは私が取ってきたんだ。
欲しいなら自分でパクって来い」
浅倉「ごちゃごちゃうるさいんだよ……イライラする」バッ
杏子「あっ、おい勝手に取んじゃねえ!」
浅倉「お前もこれ勝手に取ってきたもんなんだろうが……」バクバク
杏子「おい、それ私の晩飯なんだぞ!」
杏子「全部食いやがって……」
浅倉「甘いもんばっかじゃねえか……ガキが」
杏子「明日はしょっぱいもんにしようと思ってたんだよ」
浅倉「じゃあ今パクって来い」
杏子「今からかよ……
まあ私も食うもんねえし行かなきゃ仕方ないか」
浅倉「ああ」
杏子「あんた、何食べたい?」
浅倉「焼きそば」
杏子「焼きサバ?」
浅倉「サバじゃねえ……」
杏子「はいはい、焼きそばね」
浅倉「おい、お前」
杏子「ん?」
浅倉「俺が誰だか知ってんのか……」
杏子「知るわけ無いじゃん。じゃあ行ってくるから」
杏子「ほれ、焼きそば。お湯も入れてきてやったぞ」
浅倉「ハッ、万引き犯にしては気が利くじゃねえか……」
杏子「ところであんた、ホームレスなの?」
浅倉「なんだ、ホントに俺のこと知らねえのか……
お前こそホームレスか?」
杏子「まっ、似たようなもんだね」
浅倉「こんなガキがホームレスとは世も末だな」
杏子「色々あってさ」
浅倉「ふうん……まあ他人の身の上話なんかに興味はねえが」
杏子「ま、私もそのほうがありがたいよ。
根掘り葉掘り聞かれるのは面倒なんでねえ」
浅倉「だな…………」
キィィィィィィィン……
キィィィィィィィン…………
杏子「!」
浅倉「!」
シャンゼリオンさんか
浅倉「!……」
杏子「きたな……」
浅倉「なんだ……お前も仮面ライダー……
いや、魔法少女ってやつか」
杏子「何、あんたも魔法少女?」
浅倉「違うがまあ同業者みたいなもんだ……
聞いたことないか……仮面ライダー」
杏子「仮面ライダー? 知らないねえ。
まあなんでもいいけど、私の足を引っ張るのはやめてくれよ」
浅倉「共闘する気か……まあいい、焼きそばの礼だ。
鏡はどこにある」
杏子「これだ、よしいくぞ」
浅倉「ああ」
杏子「変身!」
浅倉「変身!」
そいや王蛇の最初のほうのゾルダ戦前に変身後鏡に入るときに出てた謎の分身?技術はなんだったんだ
終わりのない戦いを~
決して恐れはしない~
杏子「へっ、それが仮面ライダーってやつか。
なんか悪趣味な格好だねえ」
浅倉「お前の服よりマシだ……」
杏子「さて、魔女はどこに隠れているのかねっと」
浅倉「あそこにいやがるじゃねえか……」
_,,_
/´o ヽ
,.ィゝ l
 ̄ヽ l_
l ヽ  ̄"⌒ヽ
/ ) ヽ' / 、 `、-、
γ --‐ ' λ. ; \
f 、 ヾ / )\ \
/! ノヽ、._, '`"/ _,. '\ \ )
/ノ|  ̄`ー-`ヽ 〈 < _ \. > )
// !、__,,, l ,\_,ソ ノレ  ̄
杏子「ふん、なんだか弱っちそうなやつだな……
じゃあまず私からいかせてもらうぜ!」
杏子「どりゃあ!」
杏子「えいやああ!」
杏子「くそっ、なかなか面倒なやつだな!」
浅倉「フン、イライラするな……どいてろ」
杏子「えっ」
『ファイナルベント』
ベノスネーカー「シャアアアアアアアアアアアアア!!!」
杏子「うおお、すげえ!」
浅倉「オラア!!」
魔女「ギャアアアアアアアアア」ドカアアアン
杏子「すげー!今の蛇どっから出したんだ!?」
浅倉「フン……物足りないなあ……」
杏子「おっ、あっちからも魔女の気配するぞ。
物足りないんならあっちの魔女もやっつけてさ、
そんでまた見してくれよあの蛇」
浅倉「ったく……これだからガキは」
杏子「まあいいじゃん、焼きソバ取ってきてやったろ」
浅倉「恩着せがましいやつだ……」
( ゚∋゚ ) 彡
ミヽ /⌒∨⌒\//
\ /ヽ /\/
こんなの倒したってどうしようもないし」
浅倉「どうでもいい、殺す相手がいるなら殺す。それだけだ……」
杏子「血の気多いなあアンタ」
浅倉「見たいんじゃないのか……俺の蛇で魔女を殺すところを……」
杏子「それは見たいっちゃ見たいけどさ」
浅倉「じゃあ遠慮無くやらせてもらうぜ……」スッ
杏子「……ん?」
さやか「おらあああああああああああ!!」ズバアアアッ
使い魔「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア」
さやか「はあ、はあ、はあ……」
浅倉「……なんだお前は……」
さやか「通りすがりの魔法少女だ、覚えときな」
杏子「あんた、何邪魔しちゃってくれてんのさ」
浅倉「お前の仲間か……」
杏子「知らねえよこんな奴」
さやか「あんたも魔法少女?
で、そっちは……仮面ライダーか、はっ」
杏子「なんで鼻で笑うんだ」
さやか「私は仮面ライダーってやつを心底軽蔑してるんだ……
他人を救える力を持ちながら自分の願いを叶えるためだけに
他の仮面ライダーを殺すことしか考えてない自己中野郎だよ、
仮面ライダーなんて」
杏子「そうなのか?」
浅倉「願いなんてどうでもいい……
ただ俺は戦えればいい、それだけだ……」
杏子「だってよ……
で、あんたはもしかして他人を救うために
魔法少女になったっていうのかい?」
さやか「そうだよ……
私は魔女によって苦しめられる人たちを救うために
魔法少女になったんだ」
杏子「馬鹿馬鹿しい……正義の味方気取りか。
そういう奴が一番ムカツクんだよね」
さやか「そういうアンタはなんで魔法少女に……」
杏子「あああーもうウゼエウゼエ。
正義だとか、誰かを守るためだとか、
そんな理由で魔法少女になってどうすんだっつの。
他人なんか所詮は他人なんだよ、
あんたが救ってみせた所で意味なんてねえんだよ」
さやか「意味なんてなくても、私はこの力で人を救いたい。
だから魔法少女になったんだよ。
あんたたちみたいな自己中野郎とは違うんだからね」
杏子「ふーん、で、それを宣言してどうしようってんだ?
私達を悔い改めさせようってのか?
それとも誰かにそうやって宣言してないと
自分の信念が曲がっちゃいそうになるのかな?
お前もうすうすは気付いてんだろ、魔法少女がそういうもんだって……」
さやか「そんなこと……!」
杏子「ったく、いらいらするなあ……ねえ、蛇出してよ」
浅倉「ああ……いいだろう」スチャッ
さやか「蛇……?」
『アドベント』
ベノスネーカー「シャアアアアアアアアアアアアア!!!」
さやか「ひっ……な、なにこいつ!」
浅倉「さあ……餌の時間だ……」
杏子「あっはははは、あんたなんか食われちまえばいいよ。
目障りなんだよ、英雄気取りのおこちゃまなんてさあ」
ベノスネーカー「シャアアアアアアアアアアアアア!!!」
さやか「ひっ……」
杏子「どうしたー、足がすくんでるよ?」
『ソードベント』
浅倉「おらあっ!」ガキィィン
さやか「ぐっ!不意打ちなんて……!」
浅倉「さあ今だ、食っちまえ……」
ベノスネーカー「シャアアアアアアアアアアアアア!!!」
さやか「いやあああああっ!!」
さやか「あれ?」
さやか「ここは……」
ほむら「まったく……手を焼かせないでちょうだい」
さやか「転校生!なんで……
それよりさっきの魔法少女と……仮面ライダーは、蛇は」
ほむら「私があなたを救ってあげたのよ」
さやか「ど、どうやって!?
ていうか、なんで……」
ほむら「あなたが氏ねばまどかが悲しむ。ただそれだけよ。
今後は不用意に喧嘩を売らないことね……」
さやか「あ、ありがとう……」
ほむら「それじゃ、私はこれで」
さやか「あっ、転校生」
ほむら「何?」
さやか「あんたはなんで魔法少女になったの?」
ほむら「……大事な人を救うためよ」
さやか「そっか……そうだよね」
ほむら「?」
さやか(そうだよ……転校生だって他人のために魔法少女になった)
さやか(何もおかしいことなんかじゃない……
あいつらが自分のことしか考えてないだけなんだ)
さやか(恭介だって腕が治って喜んでるし……
魔女を倒すことで救われてる人だっていっぱいいる)
さやか(私の力で誰かを守れるんなら、それは素晴らしいことだよね)
さやか(あの赤髪のやつは私のこと英雄気取りなんて言ってたけど……)
さやか「英雄になろうとして何が悪いっのさ……」
さやか「ただ富や名声を求めたいだけなら英雄気取りかも知れないけど」
さやか「本当の英雄っていうのは」
さやか「自分の身を顧みないくらいに他人のために戦える」
さやか「そういう人のことだよね」
さやか「私は英雄になる」
さやか「英雄になるために魔法少女になったんだ」
東條悟「僕もだよ」
さやか「えっ!?」
さやか「あ、あんた誰……?」
東條「僕も英雄になるために仮面ライダーになった」
さやか「仮面ライダー……なんですか?」
東條「仮面ライダータイガ……よろしく」
さやか「あ、美樹さやかですよろしく……」
東條「さっきのひとりごと、聞いちゃったよ……
君、魔法少女なんだってね」
さやか「はい」
東條「僕らの目指す場所は、同じところかも知れないね」
さやか「英雄……ですか」
東條「うん」
さやか「……仮面ライダーにもあんたみたいな人がいたんですね」
東條「うん……みんなは自分の願いのために戦ってるけど……
僕は英雄になるために戦うんだ」
さやか「そうですよね。やっぱり、力を持ってるんだから、
誰かの為に使わないとダメだよね」
東條「英雄になるためにね」
真司←J-PHONE
北岡←固定電話
浅倉←電話自体無し
仮面ライダーはauでないと
保守しておいて
うほい
ディケイドの話になるけど
なんで鎌田変身ポーズ無いん?
>>117
褒められない仕事してると自称してた場面があったな
恵理が一旦目覚めた辺りで。
っつーか天道さんって一回ZECTに就いてたじゃん
二号ライダーの職業
G3→警察
ナイト→褒められない仕事(?)
913→大学生
橘さん→研究員→クビ
伊吹鬼→ライダー自体仕事
ザビー,ガタック→ZECT
ゼロノス→無職?
名護さん→素晴らしき青空の会
ディエンド→ホモ
アクセル→警察
バース→鴻上フォウンデーション
メテオ→反ゾディアーツ連盟
>>215
本編後橘さんは起業して勝ち組になるけどな
>>216
たそがれの事だっけ。
自分の身体を実験台にして睦月よりも長生きしたと言う。
なんだそりゃ
シュルトケスナー藻でも研究したのか
>>218
超全集に乗ってた公式の後日談。
剣崎を人間に戻すための研究の副産物なんだとよ。
デストバイザーを地元のリサイクルショップで300円で入手。
翌日
まどか「あっ、おはよーさやかちゃん」
さやか「おはよ……ふぁああ~」
まどか「さやかちゃん、寝不足?
もしかしてまた魔女狩りしてたの?」
さやか「うん、休んでなんかいられないよ。
英雄になるためにはね」
まどか「英雄……?」
さやか「そうだ、昨日新しい仮面ライダーに会ってね、
仮面ライダータイガっていうんだけど」
まどか「へえー」
さやか「すごく良い人でさあ……
仮面ライダーなんてみんな自己中なんだと思ってたけど、
あの人はみんなのために英雄になろうとしてたんだ!」
まどか「へえ、そういう人もいるんだねえ」
さやか「仮面ライダー嫌いだったけどあの人だけは認めてもいいかなってね……」
仁美「お早うございます、まどかさん、さやかさん」
まどか「あ、おはよー仁美ちゃん」
さやかェ…
仁美「なんのお話で盛り上がってらしたんですの?」
まどか「ウェヒヒ、まあちょっとね」
仁美「あっ、そうだ……さやかさん」
さやか「何?」
仁美「ちょっとお話があるのですけど……いいですか?」
さやか「なによ、話って……」
仁美「大事な話なんですの」
さやか「……」
まどか「あ……私どっか行ってたほうがいいかな」
仁美「ええ……すみませんけど」
まどか「あ、うん……」タタッ
さやか「……で、人払いしてまでする大事な話って、何?」
仁美「実は、さやかさんに秘密にしていたことがあるんですの」
さやか「え?」
仁美「上條くんのこと――――」
さやか「…………」
まどか「あっ、さやかちゃん。
仁美ちゃんの話ってなんだったの?」
さやか「…………」
まどか「どしたのさやかちゃん……
髪だけじゃなくて顔も真っ青だけど」
さやか「仁美が……恭介に告白するって」
まどか「えっ!?」
さやか「明日告白するって……
私に一日猶予をあげるって……」
まどか「ど、どうするのさやかちゃん……
このままじゃ上條くん盗られちゃうよ……」
さやか「分かってる、分かってるけど」
キィィィィィィィン……
キィィィィィィィン…………
さやか「!」
まどか「これって、魔女の音……」
さやか「私には今、やらなきゃいけないことがあるから」
まどか「さやかちゃん……」
さやか「だから……」
まどか「い、いいの? それで、本当に……」
さやか「いいんだよ、私は……私は」
まどか「……」
さやか「自分のためじゃなくて、人のために、
魔法少女に……英雄になるんだから」
まどか「さやかちゃん……!」
さやか「変身!」
たった一度与えられた~
命はチャンスだから~
まどか「何この歌」
さやか「歌は気にしないで」
/ `゙ ヽ、 ,ィ l,| l|V .<エ> ,. | ゝ、 ,..---、
| r、 ___`ヽl i/>-- rヽヽ彡,r>-、ヾ、,. -'´ r-、 |
ヽ` (_ヽ/ /_ ー ヽ,>--、/,`´--{ r--、 ̄ |
|,/_`),.--|--<ii>ヽ、 ` ̄´,r、-v、-ニ|___`ー,.-、 |
/ / i /}ー-、 `ヽ,r--、,-<`゙゙´'二二|ィヽヽゝ' |
ノ |ヽ Kヲ―-、(__/::::::::,-、:::::ヽ_) ,,,, ,-ヒソ ,/ i
| ⊂二二>--、`ー< },Viヾ,-' } `ヾ {
ゝ、 --,/---}、 `ヾ-'´ リ.{ /l \___) |
さやか「どりゃっ、ほりゃあああ」
さやか「どらっしゃああ!」
さやか「うっ、強いっ……」
さやか「いや違う、私が弱いだけだ……」
さやか「こんな、こんな魔女も倒せないで」
さやか「英雄だなんて……」
『フリーズベント』
さやか「!」
東條「さあ、いまのうちに」
さやか「あ、ありがとう!」
さやかにげてえええええええええええええ!!
ID:1UHwIbIo0
なんだこいつニコ厨かよ
くっせえな
>>236
生憎煙草は吸わないのさ。
戦闘後
東條「あんな魔女に手こずるなんて……大丈夫?」
さやか「ちょっと……色々あって」
東條「色々……?」
さやか「私の友達が、私の好きな人に告白するんだって」
東條「ふうん……」
さやか「私が願いと引換に助けてあげた人……
それで私、気づいちゃって」
東條「気づいたって、何に……?」
さやか「結局私は……他人のためにとか言いながら、
見返りを求めてたんだって……
私が恭介の腕を治したことで、恭介が私を好きになってくれたらって」
東條「……」
さやか「あんなに英雄英雄って言っておいて……
こんなんじゃ英雄失格だよ私……結局、私は……
そういう自分の欲深さを紛らすために英雄になろうとしてただけなんだ。
最低だよ私……」
東條「大丈夫だよ。君はまだ英雄になれるから」
さやか「なれないよ……他人のために力を使っても
自分のための見返りを求める欲があるって気づいちゃった……
もう英雄どころか魔法少女も失格だよ」
東條「確かにそうかもしれないけど……
でも僕の尊敬する教授は言ってたよ」
さやか「なんて?」
東條「人は大事な人を失うことで強くなれるんだって……」
さやか「えっ」
東條「教授は僕にそれを教えてくれた……
だから僕は殺したんだ、大好きな教授を」
さやか「殺したって……そんな、ひどい……」
東條「ひどくなんてないよ……
僕が英雄として強くなるために必要だったんだ。
そうだろう……多数を救うために1の犠牲を選べるものが
真の英雄に近づけるんだ」
さやか「真の英雄……」
東條「君はまだ英雄になれると思うよ……」
さやか「……」
東條「一緒に英雄になろう……」
あかん
このさやかあかん
追いついた
上条家
さやか「…………」
恭介「やあ、さやか……どうしたの、こんな夜遅く」
さやか「ちょっとね」
恭介「あ、飲み物何がいい?」
さやか「いいよ、別に気使わなくて。
今日はちょっと話をしに来ただけだから」
恭介「話?なんのだい?」
さやか「実は恭介に隠してたことがあるんだ」
恭介「隠してたこと……?」
さやか「うん、実は私、魔法少女やってるんだ」
恭介「魔法少女……? 何言ってるんだ……いきなり」
さやか「恭介の腕、また動くようになったでしょう?
あれも私が奇跡を起こしたからなんだ……」
恭介「えっ……」
このスレは伸びる
私の勘は当たるわよ
私の占いに、間違いはないわ(ドヤァ
教授死んでるなら少なくとも蟹、エイ、犀は脱落してるのか
>>252
一概にそうは言えないんじゃないかな
パラレルワールド的な意味で。
さやか「私、恭介が好きだったから……
恭介のために何か出来ることないかなって考えたんだ」
恭介「そ……そうだったんだ」
さやか「でももういいの」
恭介「え?」
さやか「魔法少女は自分のために戦っちゃいけないの……
だから恭介を救ってあげたから、私も見返りが欲しい、
なんて思っちゃいけない」
恭介「…………」
さやか「でもね、仁美が恭介のこと好きだって聞いて……
やっぱり私は恭介からの見返りが欲しかったんだって分かっちゃった」
恭介「さやか…………」
さやか「でもそれじゃダメなんだよ……
魔法少女失格だから……英雄にはなれないから。だから……」ギラッ
恭介「さ、さやか……? 何する気なんだ、おい……」
さやか「恭介、知ってた?
人は大事な人を失うことで強くなれるんだって……」
恭介「や、やめっ――――!!!」
あーあ^^;
龍騎放送当時にはヤンデレと言う言葉自体まだ存在しなかったんだよな
ただキチガイって言うだけでさ
はっはっは、ゆかいだぜ。
翌日
さやか「……………………」
まどか「さ、さやかちゃんおはよう……」
さやか「おはよ……」
まどか「あの、今朝のニュース見た……?
か、上条くんが……」
さやか「ああ……恭介ね……
私はホントの英雄になるよ、まどか……ふふっ」
まどか「さ、さやかちゃん……?」
さやか「まどかも私の大事な人だからね……うっふふ」
まどか「ど、どうしちゃったのさやかちゃん!」
さやか「うふふ……あはは……」フラフラ
まどか「さやかちゃん……」
ほむら「どうしたの私のまどか」
まどか「さやかちゃんの様子がおかしくて……」
ほむら「美樹さやかの……?」
まどか「ほむらちゃんの様子もおかしくて……」
ってかやっと出てきたなほむら
ID:1UHwIbIo0
せめてニコ厨臭い書き方やめろ
>>271
一服するかい?
>>266
>ほむら「どうしたの私のまどか」
さらっと何言ってんだ
ID:1UHwIbIo0が煽りで言ってるのか真性なのか区別がつかん
まどか「上条くんが殺されたっていうニュース、知ってるでしょ?
その話をしても、なんかニヤニヤ笑って、
わけのわかんないことを口走って……」
ほむら「上条恭介が殺されたことで、
ショックを受けてるんじゃないかしら……」
まどか「そうなのかなあ……」
ほむら「でもそんな情緒不安定な状態で戦いをすると危険ね……」
まどか「だよね……だからほむらちゃん、
さやかちゃんのこと見守っててあげて欲しいの」
ほむら「ええ、お安い御用よ」
まどか「お願いね、ほむらちゃん」
ほむら「で、肝心の美樹さやかはどこにいるのかしら?」
まどか「さあ……教室じゃないかな」
==========================
教室
ほむら「いないわね……」
まどか「おかしいなあ、もうすぐ授業始まるのに……
どこ行っちゃったんだろう……」
>>276
俺は戦いが嫌いなんだ
不器用な男「そんなもの、触らなければいいだけの話です!!」
マミさんが居ない
そのころ美樹さやかは
東條「見たよ、ニュース……
殺したんだね、君の大事な人を」
さやか「うん……これで英雄に近づけるんだ……
誰かを救うために戦うホントの英雄に……」
東條「そうだ、僕たちは英雄になるんだよ。
英雄になれば……みんなが僕たちのことを好きになってくれる」
さやか「えっ……」
東條「そうさ……みんな僕を見てくれる、
好きになってくれるんだよ……もう一人じゃなくなるんだ」
さやか「なにいってんの、あんた……」
東條「英雄になれば、みんな僕を好きになってくれるんだ……」
さやか「何それ……何それ……
あんた、そんなことのために英雄を目指してたわけ……?」
東條「そんなことだって……?
僕が一番求めていることなんだよ……これは……
もう人から嫌われることも、仲間はずれにされることだってないんだから」
さやか「そんな……そんなことのために……
私は恭介を……殺し……」
このさやかちゃんはカス
>>283
>さやか「なにいってんの、あんた……」
お前が言うな
草加「ま、真理っ!?」
まどか「えっ?」
東條「どうしたの?
さあ、僕たちはもっと強くならなきゃいけないんだ……
英雄になるために……」
さやか「うるさぁい!!」
東條「……」
さやか「そんなことのために……私は英雄を目指してたんじゃない……
恭介を殺したわけじゃない……」
東條「そうなの……? 残念だなあ、
僕たちは気が合うんじゃないかと思ったのに」
さやか「うるさい、あんたは……あんたは間違ってる!
全部あんたのせいでこうなったんだ! あんたが!」ジャキッ
東條「僕と戦うっていうの?
まあいいけど……君も僕にとって大事な人になりかけてたから」
さやか「うああああああ!」
東條「君を倒せば、僕ももっと強くなれるかも」
東條「変身!」
ほむら「美樹さやか……どこなの……」タタタッ
このさやかはマインドコントロールされてたのか
タイガ見た目かっこいいんだけどなぁ・・・
霞のジョー「結果は過程を正当化しない……」
さやか「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ……」
東條「…………」
さやか「はあっ、はあっ、はあっ……はは、あははは……」
東條「…………」
さやか「弱いよアンタ……英雄のくせに……あははは」
東條「…………」
ほむら「あっ、美樹さやか!」
さやか「ああ転校生か……私は強くなるよ……
もう後戻りなんてできないもん……」
ほむら「しっかりしなさい、美樹さやか!」
さやか「仮面ライダーは人を殺すのかって糾弾しておきながら
私もう二人も殺しちゃったもんね……もうだめだね」
ほむら「ちょっと、気を確かに持って!」
さやか「もう魔法少女でも英雄でもないよ……
そうしたら私は何になるんだろうねえ……」
ほむら「美樹さやか……っ!」
さやか「魔女……かなあ……」
/::人_人__人_人 ゝ、l ||} }ノ∠_ }/_人_人__人__ヘ ,./
|::.`Y´ `Y´`Y´ `Y 'ヘヽ|ノノ}/⌒、}´ `Y´ `Y´ `Y´ ::| /:/ r'´
|::__人_人__人_人.__∧|| |/人__人_人___人___人__::| /: :/ /: :
|:::`Y´ `Y´ `Y´ `Y´ `:|」」`Y´ `Y´ `Y´ `Y´ `Y´:::| , /: : { /: : /
ヽ. l::_人_人__人_人_,ノ‐‐ヽ、_人_人___人_人::/ /V: : : : `': : : ∠.-
: : ``:ヽ.、 V::/´ `Y´`Y´ `Y´ r二 ̄ニi `Y´ `Y´ `Y´ `::/ /: : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : :`ヽ、 _ \、__人__人_人Y=ミr三Y=ヽ.人_人_人__:/ ./: _: : : : : : : : : : : : : :
: : : : : / ̄ ̄: : : `ー\Y´ `Y´ `Y´{{0}{{iO}{{0ノ:::Y´ `Y´ `Y/____∠:-:/: : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : `ヾ<{ |://ヽニノ>‐<ノヽ./ : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : >、 : : : : : : : : : : _Y ̄`ヽ<>'´ }´/: : : : : : _:. - ‐ ´ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : :/
: : : : : : : : : : : : ヽ ` ー--─;<´、ヽ_.フフヽ、__.ノヾ、_,:< ´ ,イ: : : : : : : : : : : : : : : : : :<
: : : : : : : : : : : : : : >、 ノl|、・ ヽ._/ / ヽ\ /・人__>、_ / |: : : : : : : : : : : : : : : : : _:>
ほむら「うっ……手遅れだったわ……」
マミ「暁美さん!」
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「巴マミ……まどか……」
マミ「魔女の反応があったから駆けつけてみれば」
まどか「さ、さやかちゃんは……」
ほむら「この魔女が美樹さやかよ……」
まどか「えっ!?」
マミ「ど、どういうこと……?」
ほむら「ソウルジェムが濁りきった時……
つまりすべての魔力を使い果たしてしまった時、
魔法少女は魔女に変わってしまうのよ」
まどか「そ、そんな……!」
マミ「魔女は魔法少女が生んでいたものだったなんて……」
まどか「じゃ、じゃあもうさやかちゃんは……」
ほむら「助から……ないわ……」
まどか「……!」
ほむら「残念だけど……」
まどか「そんな、酷いよ……そんなのってないよ、
さやかちゃんはみんなのために戦ってたのに。
その最期がこんなことになっちゃうなんて……」
マミ「なんとか救う方法はないの!?」
神崎「ひとつだけある」
まどか「!?」
棒読みキターーーー
>>307-308
覚えてないわ
誰かと勘違いしてんのかな
マミ「な、なんですかあなた……」
まどか「それよりさやかちゃんを救う方法っていうのは!?」
神崎「鹿目まどか……お前が魔法少女になれ」
まどか「!!」
神崎「お前が魔法少女になって美樹さやかを助けたいという願いを叶えろ」
まどか「私が……魔法少女に……」
神崎「そうだ」
ほむら「ダメよまどか、こんな男の口車に乗せられちゃ……」
まどか「でも、私が魔法少女になればさやかちゃんを……!」
ほむら「バカ言わないで。あなたが魔法少女になっても、
また美樹さやかと同じ末路をたどるだけなのよ!?」
まどか「でもっ……!」
神崎「早く決めろ、鹿目まどか」
まどか「…………」
ほむら「ダメよ、まどか……!」
>>311
デッキぶっ壊れて現実世界に帰れず消滅したやつならインペラーだよ
北岡「へえ、魔女の反応があったから来てみれば」
浅倉「なかなかデカイ獲物だな……」
マミ「! 仮面ライダー!」
まどか「や、やめてください!
この魔女は私の親友なんです、倒さないで!」
北岡「はあ? なにわけのわかんないことを……」
まどか「友達の魔法少女が魔女に変わっちゃったんです!
だから、なんとかして元に戻してあげたいから、
倒さないでください、お願いします!」
浅倉「いいぜ……倒さないでおいてやる」
北岡「へえ、お前にしては優しいじゃないの」
浅倉「ああ、そうかな……」スッ
ほむら「カード……?」
北岡「それは、契約のカード!」
まどか「えっ!?」
浅倉「倒しはしない……そのかわり俺のものになってもらうぜ」
オクタヴィア「ウアアアアアアアアアアアアアアア」
浅倉さん、優しいですね
まどか「あああ、さやかちゃんが、さやかちゃんが!
あああああああああああああああ!」
ほむら「なんてことなの……」
浅倉「ハハハッハハハハハ、ハハハハハハハア!」
マミ「美樹さん……!」
浅倉「魔法少女ってのはホントに便利な生き物だなあ……
こうして俺の味方にもなってくれるし……
ベノスネーカーの餌にもなってくれるんだからな……」
ほむら「返しなさい、美樹さやかを!」
浅倉「嫌だね……早速使い勝手を試させてもらうとするかな……」スッ
『ファイナルベント』
オクタヴィア「ウアアアアアアアアアアアアアアア」
北岡「まずい、逃げろ!」
ほむら「いくわよまどか!」
まどか「ううう、さやかちゃんがあ……」
マミ「あっ、待って……!」
浅倉「ハハハハハハ、逃げるなよ、友達なんだろお前たち……!」
> 浅倉「魔法少女ってのはホントに便利な生き物だなあ……
> こうして俺の味方にもなってくれるし……
> ベノスネーカーの餌にもなってくれるんだからな……」
ん? あれ? アンコ?
王蛇は契約カードの合成みたいなことしてたな。本編中決まったの1回だけど。
浅倉「ハッ、蜘蛛の子を散らすように逃げちまいやがった……
ん?」
須藤「このあたりでしょうか、魔女の反応があったのは」
芝浦「はあ、こんなんじゃ魔女が見つかる前に時間切れしちゃうよ」
手塚「大丈夫だ、俺の占いによるとこのへん……」
浅倉「ハハハハハ、飛んで火に入る夏の虫とはこのことだなあ……!
さあもう一度だ……!」
『ファイナルベント』
オクタヴィア「ウアアアアアアアアアアアアアアア」
須藤「ん?」
芝浦「何?」
手塚「え?」
浅倉「オラアアアアアアアアアア!!!」
須藤・芝浦・手塚「うわあああああああああああ!!!」ドカーン
魔法少女の真実を突きつけられた少女達
3人が脱落しさらに加速していくライダーバトル
戦いの果てに待っているものは希望か絶望か
そして神崎の思惑通り、世界は元に戻されるのか
彼らの戦いはこれからだ
蟹キターと思ったら死んだー
仮面ライダーガイ、シザース、ライア死亡
残るライダーは―――多く見積もって10人
手塚ぁぁぁぁぁ…
>>330
タイガのひとと地獄兄弟と占い師でいいのかな?
英雄さぁぁぁぁぁあああ!
第3話 話3第
浅倉の攻撃から命からがら逃げ出した4人は
気を落ち着けるために北岡弁護士事務所で休んでいた
まどか「ううっ、さやかちゃん……さやかちゃん……」
ほむら「泣かないでまどか……」
マミ「…………」
北岡「吾郎ちゃん、ココア持ってきて。暖かいのね」
吾郎「かしこまりました、先生」
北岡「……で? どういうことなの?」
ほむら「え?」
北岡「あんたらの友達が魔女だって話。
俺まだよく飲み込めてないんだけど」
ほむら「……実は、魔法少女が魔力を使い果たすと、
あんなふうに魔女に姿を変えてしまうんです……」
北岡「へええ、そりゃまた残酷な話だな……」
>>340
真さんも
残ったライダーはこんな感じか
龍騎
ナイト
ゾルダ
王蛇
インペラー
ファム
ベルデ
リュウガ
オーディン
(アビス)
あれっ
各カードって一回しか使えないんじゃなかったっけ。
この浅倉二回FV(さやか)使ってるぞ
ガードベントさん「カードは1枚とは限らない、ってね」
でもFVだからどうだろ
youtubeでドラゴンナイトやってるからウラタロスで再生されるな……
マミ「じゃあ……それじゃあ、私達が倒してきたのは
全部もともとは魔法少女だってことで……
それで、私達もいずれは魔女になっちゃうってことじゃない……!」
ほむら「落ち着いて巴マミ……魔女は自力でも増殖できるから、
別にすべての魔女が魔法少女だったというわけでもないわ。
あと、私達が魔女になってしまわないためにも、ソウルジェムの濁りはこまめに……」
マミ「だからっ、ソウルジェムの濁りを取るためには
魔女を倒さないといけないんじゃない!
もと魔法少女だった魔女を……」
ほむら「……」
まどか「ひどいよ、魔法少女の運命がこんなだなんて……
さやかちゃん、みんなのために戦うって……
誰かを救うって、はりきってたのに……」
北岡「だから言ったでしょ、誰かの為に戦うなんて馬鹿らしいって。
結局他人は他人なんだからさ、
自分のために戦わなきゃ損するだけなんだよ」
マミ「そんなひどい言い方……」
まどか「そりゃあなたたち仮面ライダーはそうかも知れないけど……
さやかちゃんは……さやかちゃんは……」グスッ
ほむら「謝りなさい北岡秀一」
北岡「いやだよ」
吾郎「謝ってください先生」
北岡「吾郎ちゃんまで……」
ほむら「まどかを泣かせた罪は重いわ」
北岡「分かった分かった、謝りゃいいんでしょ、ったく……
どーもすみませ……」
ほむら「?」
吾郎「先生?」
北岡「ああいや、大丈夫……ちょっと目眩がね」
吾郎「本当に大丈夫ですか……?
最近病院行かれてないんじゃ……」
北岡「平気だって、これくらい」
マミ「お体、お悪いんですか?」
北岡「ま、ちょっとね。たいしたことないけど」
吾郎「ダメですよ先生、病院行きましょう今から」
北岡「ええー、吾郎ちゃんは心配性だなあ……
別に平気だってのに……」
吾郎「ダメです、行きましょう」
ホモホモしいな
龍騎のライダーのメンバーってどのループでも常に固定って訳じゃないんだっけ
よく覚えてないけど、SP劇中に出てたライダーのメンバー一覧に乗ってたインペラーの名前が佐野満じゃない他の人になってたぐらいだし。
>>355
ほんとやめてください
???「…………君は魔法少女を知っているかね……」
吾郎「……いいえ」
>>357
人間は皆ライダーでホモだ
一億稼がにゃいけないひととか
病院
マミ「なんで私達まで同行しちゃってるのかしら……?」
ほむら「まだまどかにちゃんと謝らせてないわ」
まどか「もういいよ別に……」
吾郎「すみません、俺から代わりに謝らせてください……
先生、口調はあんな感じですけど
別に悪気とかはないと思うんで……すみません」
まどか「はあ」
マミ「ところで北岡さんはどういうご病気なんですか?」
吾郎「いろんなところを悪くしてるみたいで……
本人は強がってますけど、相当ヤバイみたいです」
まどか「じゃあもしかして、叶えたい願いっていうのは」
吾郎「はい……死を克服して、永遠の命を欲しいそうです」
まどか「永遠の命……」
マミ「……」
吾郎「あ、俺からこういう話を聞いたって、先生には内緒ですよ」
まどか「はい」
吾郎「キャブトォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアア!!」
「お前の未来を壊してやったぞぉ!」 のうれしそうな表情
れいこさんが東條に襲われた時ぐらいだっけ
北岡が倒れる時に視野が狭まる感じの描写あったな。
脳腫瘍か何かかなぁ
まどか「帰ろう、ほむらちゃん」
ほむら「えっ、でもまだ北岡秀一に土下座させてないわ」
まどか「だからもういいってば」
マミ「じゃ、私達はこれで……」
吾郎「はい、また事務所の方にも遊びに来てください。
先生はあんなこと言ってましたけど、
皆さんのこと気に入ってらっしゃると思うんで」
マミ「はい、それじゃ」
まどか「……仮面ライダーも、色々あるんだね」
マミ「それはそうよ、
生半可な覚悟じゃ殺し合いなんて出来るわけないわ」
まどか「でも……戦いなんてやっぱりよくないよ。
仮面ライダーの戦いも……
それから魔法少女の戦いも……」
ほむら「そうね……」
秋山「おい、お前たち」
まどか「はい?」
蓮北アああああああああああああああああああああああ!!!!!!
ええい、キッドは!キッドはまだか!
>>371
蓮×北岡のカップリングかと思っただろ
>>375
ごめんなさい
蓮「きのこの気持ち」
これ分かる奴どのぐらい居るんだろ
>>372
キットじゃない?
レンは生身ライダー最強だと思うのよ 生身でモンスター二体相手を撃退するし
戦わなければこの先生きのこれない!
秋山「お前たちの話を盗み聞きさせてもらった」
マミ(盗み聞きって……アブナイ人なのかしら)
ほむら(全身黒尽くめでいかにも怪しい人間だわ)
秋山「お前たちは魔法少女なのか?」
マミ(魔法少女について知ってる……ますます怪しいわ、
ここはさっさと撤退したほうがよさそうね)
ほむら(魔法少女の関係者か、それとも仮面ライダーなのか……
どっちにしろ用心するに越したことはない、早く逃げましょう)
まどか「はい、私たちは魔法少女ですよ。
あっ、厳密に言えば私は違うんですけど、
このほむらちゃんとマミさんは魔法少女です。
仮面ライダーゾルダさんとも知り合いなんですよ」
マミ「ちょっと! なんでベラベラ話しちゃうのよ!」
ほむら「まどかはもっと人を疑うということを知りなさい」
秋山「……なら鹿目まどかというのを知ってるか?」
まどか「私ですけど……」
秋山「そうか」ギラッ
ほむら「!!」
蓮の扱い
秋山「一緒に来てもらう。
さもなくばどうなるか……分かってるな」
まどか「ひっ……!?」
マミ「ちょっと、何をするつもりなの!?」
ほむら「まどかに手を出したら承知しないわよ」
秋山「お前たちには関係ない。
鹿目まどか、お前だけでいい。来い」
まどか「ほ、ほむらちゃあん、マミさあん……」
秋山「来いといっている」グイッ
まどか「あうう……」
秋山「お前たちは俺が見えなくなるまでそこから動くな。
動いたら鹿目まどかがどうなるか……分かってるな」
マミ「うっ……」
秋山「バイクに乗れ」
まどか「はい……」
秋山「よし、行くぞ」
ブロロロロロロロロロ
端から見ればロリコン誘拐犯にしか見えないと言うんw
>>393
×言うんw
○言うね
しくった
イケメンだから許されるよ!よ!!
マミ「ど、どうするの!?
鹿目さんが誘拐されちゃったわよ!」
ほむら「鏡の中じゃないと時間停止魔法も使えないし……
困ったわね」
マミ「相手の目的は何なのかしら……
やはり仮面ライダーに関係が?」
ほむら「でしょうね。
仮面ライダーの戦いを優位に進めるために
人質をとったということかしら……」
マミ「……やっぱり仮面ライダーなんて、
自分のためなら他人を顧みない……
そんな人達ばかりなのかしら」
ほむら(でも人質にするなら誰でも良かったはず……
彼は明らかにまどかを狙っていた……
魔法少女の私達と行動を共にするまどかを……)
マミ「早く鹿目さんを助けに行きましょう」
ほむら「でも助けに行くといっても、まったく手がかりがないわ……」
マミ「そうね……後を追うにしても向こうはバイクだし」
ほむら「仮面ライダー……鹿目まどかをどうする気なの」
佐野(仮面ライダー……!?)
佐野マンがここで来るか
その頃まどかは
秋山「ほら、ここだ。入れ」
まどか「こ、ここは……?」
秋山「俺のアパートだ。少し狭いが我慢しろ」
まどか「はい……」
秋山「手を出せ」
まどか「はい」
秋山「これでお前を逃げられなくする」ガチャン
まどか「て、手錠……」
秋山「お前が俺の要求を飲んでもらうまで
何日でもここにいてもらうことになるからな。
逃げようとしたってムダだ」
まどか「要求って……
私に何をさせるつもりなんですか?」
秋山「魔法少女の契約を交わしてもらう」
まどか「!」
うわーロリコンやー
秋山「さあ、魔法少女になれ……
魔法少女になれば今すぐにでも開放してやる」
まどか「ど、どうして私に魔法少女になれだなんて……
私が魔法少女になったらどうだっていうんですか?」
秋山「お前には関係ない。
さっさと魔法少女になれ」
まどか「あなた、仮面ライダー……ですよね」
秋山「そうだ、それがどうした。
さっさと魔法少女になれ」
まどか「私が魔法少女になったら
仮面ライダーの戦いに何かがあるんですか?」
秋山「俺が知ったことではないし
お前に関係のあることでもない。
俺はある男と取引をしただけだ……
鹿目まどかに魔法少女との契約をさせろ、とな」
まどか「ある男って、もしかしてあの棒読み男……」
秋山「神崎士郎を知っているのか。
なら話が早いな……俺は奴からお前を魔法少女に変えろと頼まれた。
そしてその代わりに俺が優位にゲームを進められるようになると」
まどか「そんな、私が魔法少女になることで……
他の仮面ライダーがみんな殺されちゃうってことですか」
(<::V::>)「ロリに…近づくなァッ!!」
秋山「いずれは1人を残して全てのライダーが倒れる。
それが早くなるか遅くなるかの違いだ」
まどか「そんな……」
秋山「それに……万が一、お前がここから逃げたとしても……
神崎士郎は他のライダーを使って
同じようにお前を拉致させて契約を迫らせるだろう。
お前が魔法少女になるのも、遅いか早いかの違いだ。
ならば今ここで魔法少女になれ」
まどか「……どうして神崎士郎さんは、
私に魔法少女の契約をさせようとするんでしょうか」
秋山「知らん」
まどか「…………」
秋山「お前の友達もここにお前がいるとは分からないだろうし
いくら助けを待ってもムダだ」
まどか「……あの、あなたのお名前、なんていうんですか」
秋山「秋山蓮……仮面ライダーナイトだ」
まどか「秋山さんは、何のために戦ってるんですか?」
秋山「なに?
お前にはそんなこと関係無いだろ……」
まどかがライダーオチ?
まどか「いえ、関係あります。
私の友達……さやかちゃんも魔法少女でした。
さやかちゃんは誰かのために戦いたいって、ずっと言ってました。
一つきりの願いも、他人を救うために使ってました」
秋山「……」
まどか「だから私も、そんな魔法少女になりたいって思って……
秋山さんの願いが、そういう願いだったら……
魔法少女になることでそれを叶えるお手伝いができるのなら、
契約しても……いいかなって」
秋山「…………」
まどか「秋山さん……」
秋山「……俺が叶えたい望みはこれだけだ」カタッ
まどか「この写真は……」
秋山「ずっと眠ったまま目を覚まさない。
この女の意識を取り戻したい」
まどか「この人って、もしかして……」
秋山「ああ。俺の恋人だ」
まどか(ブサイクだな……)
秋山「で、どうなんだ。魔法少女の契約をするのか」
ブタだよなほんと
この人だっけ?
ttp://i.imgur.com/ybAGi.jpg
>>427
オボブ
まどか(…………)
まどか(恋人を救うため……さやかちゃんと同じ想い……)
まどか(この人もさやかちゃんと同じで、自分以外の誰かの為に戦ってる)
まどか(仮面ライダーは自分のことしか考えてない人だけじゃない……)
まどか(自分のためだけに戦ってる場合でも、北岡さんみたいに
どうしようもないくらい追い詰められて……
仮面ライダーの戦いにすがるしかない人もいるんだ)
まどか(でも、だからこそ……さっきはああ言ったけど、
一人だけに肩入れするなんてことは……)
秋山「おい、どうなんだ。早く結論を言え」
まどか「そ、それは……えーと」
キィィィィィィィン……
キィィィィィィィン…………
秋山「!……魔女か、こんな時に」
マミ「残念でした、魔女じゃなくて魔法少女よ」
ほむら「狭い鏡ね……出にくいったら、まったく」
秋山「お前たち……どうしてここが」
蓮はなんでこんなのに惚れたんだ^^;
調子乗るなよデブ…!!
龍騎の話じゃないけど
そういや幼少時代の真里役の子が悠木碧だったな。
秋山「さあ、魔法少女にな」
まどか「サイッテー」
マミ「偶然出会った仮面ライダーに手伝ってもらったのよ。
えーと、なんていう名前だったかしら……
仮面ライダー……インポ?」
ほむら「インペラーよ」
マミ「そう、仮面ライダーインペラー」
秋山「インペラー……ガゼルを山ほど従えているやつか。
なるほど、人海戦術で探し当てたというわけか」
ほむら「さ、まどかを返してもらうわよ」
まどか「ほむらちゃん、マミさん……」
マミ「それにしても、どうして鹿目さんを誘拐なんて……」
まどか「私が魔法少女の契約をしたら
この秋山さんに有利に仮面ライダーの戦いが進むようにする、って
神崎士郎とかいう人に言われたんだって」
ほむら「そんなことのために、まどかを……」
マミ「最低だわ、あなた。ライダー同士で戦うなら好きにすればいいけれど、
関係のない人間にまで手を出して……卑劣だとは思わないの?」
ほむら「まどかに謝りなさい土下座で」
秋山「…………」
力をチラつかせりゃとりあえずの言うことは聞いてくれるんじゃね?
まどか「も、もういいよほむらちゃん……
こうして無事に助けてもらえたんだし」
ほむら「ダメよまどか、あなたは優しすぎるのよ。
こういう下衆には自分の立場を思い知らせてやるのが……」
ダーン!!!
ほむら「!?」
マミ「な、なに!?」
高見沢「秋山蓮の家ってのはここかあ……」
佐野「そうですよ、俺が見つけたんですよ高見沢さん!」
ほむら「なんなの、あなたたちは……」
高見沢「自己紹介なんかこれを見せれば充分だろうよ」スッ
秋山「カードデッキ……仮面ライダーか!」
マミ「あっ、あなたさっきの仮面ライダー!」
佐野「ああ、まだここにいたの、もう帰ったのかと思って来たんだけど……」
高見沢「そんなガキはどうでもいい……秋山、いや仮面ライダーナイト。
俺達がここに来た目的は分かってるよなあ」
秋山「ライダーバトルか……
お前らの話はよく聞いている。
手当たり次第に戦いを仕掛けまくってるってな」
高見沢「当然のことだろうよ、
ライダーの敵はライダーなんだぜ?
まさか魔女から人を救うためにライダーになった、なんて言わねえよなあ」
まどか「…………」
秋山「そんな正義の味方ヅラをした覚えはない。
二人まとめてかかってこい」
佐野「あれ、いいんすか二人がかりで」
秋山「こっちには魔法少女が付いてるからな」
マミ「えっ!?」
秋山「こいつらの戦いに付き合え。
そうすれば鹿目まどかの手錠の鍵を渡す」
ほむら「ライダー以外をライダーの戦いに巻き込むなと言ったばかりなのに」
秋山「使えるものは使う。それだけだ……
いくぞ、変身!」
ほむら・マミ・高見沢・佐野「変身!」
まどか「みんな……」
(OwO)ウェーイ
ミラーワールド
秋山「…………」
高見沢「…………」
佐野「…………」
マミ(ねえ、どうすればいいのかしら)
ほむら(適当に相手の攻撃を防御しつつ時間を稼ぎましょう。
まさかライダーを殺す訳にはいかないでしょう)
マミ(そうね……)
秋山「こっちからいかせてもらうぞ」スッ
『ソードベント』
佐野「じゃあ俺も」
『スピンベント』
高見沢「それじゃあ嬢ちゃんたちは俺と遊ぼうか?」
マミ「来るわよ暁美さん」
ほむら「まずいわね、いきなりこっちを狙ってくるとは思わなかったわ」
高見沢「なにをごちゃごちゃ言ってるんだ」
ユナイトベントマダー?
高見沢「じゃあまずは小手調べといこうか」
『コピーベント』
ほむら「!!……巴マミが二人に……!」
マミ「な、何を言ってるの暁美さん、私が本物よ!?」
マミ「違うわよ暁美さん、よく見て、私が本物よ!」
ほむら「うっ……どっちなの……」
マミ「偽物に騙されないで、暁美さん」
マミ「あなたが偽物でしょう、仮面ライダーに戻りなさい!」
マミ「いいえ、偽物はどう見てもあなたのほうよ……」
マミ「ふざけないで、私は本物よ!」
マミ「そうよ、貴方の言うとおり……俺が偽物だよ!」ダンダンッ
ほむら「ぐあっ!!」
マミ「暁美さん!」
高見沢「はっはっはあ、偽物がどっちかにも気付けねえで、
そんなんでよく仲間でいられるなあ……さっさと死んじまいな」スッ
『ファイナルベント』
バイオグリーザ「キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」
高見沢「とぅっ!!」ジャンプ
ほむら「くっ…………」
マミ「危ない、暁美さん!」バッ
ほむら「巴マミ!」
高見沢「どりゃああああああ!」キャッチ
マミ「きゃあああっ!」
ほむら「巴マミーっ!!」
高見沢「でええええええええい!!」キンニクドライバー
マミ「うぐあああっ!」
高見沢「ははははは、友達をかばって技を受けるとはなあ……
なかなか美しい死に方じゃねえか、はははは……」
ほむら「巴マミ、しっかりして、巴マミ!!」
マミ「う、うううう……私の分まで生きて、暁美さん……」
ほむら「巴……マミ……」
マミ「最期にもう一度、ティロ・フィナーレ撃ちたかっ……」ガクッ
ほむら「うっ、うぁあああああああ……」
高見沢「ハハハハ、死ぬのが嫌なら
ライダーバトルに首突っ込まねえことだ……ハハハ……」
ほむら「うっ……うあああ……」
高見沢「よう佐野、そっちの様子はどうだ」
佐野「た、助けてください高見沢さん……!」ズリズリ
高見沢「なんだよ、ボロボロじゃねえか」
佐野「あいつ強いです、俺なんかじゃ全然かなわない……
高見沢さん、あいつと戦ってくれませんか……」
高見沢「やなこった。今日はもう疲れた……
それにお前みたいな雑魚を雇うのにも飽きた」
佐野「えっ……」
高見沢「よいしょっと」スッ
佐野「高見沢さん、それ俺のカードデッキ……!!」
高見沢「あばよ、もう会うこともねえだろうけどな」バキィッ
佐野「あ……あああああああっ、あああああああああああ!!!」
高見沢「ハハハハハ……ハハハハハ……」
蓮の部屋
まどか「あ、ほむらちゃんおかえり、大丈夫だった?」
ほむら「…………」
ほむら「あなたの……あなたのせいよ、秋山蓮……
あなたが戦いに私達を連れ出したりするから……」
秋山「……」
ほむら「分かってるわよね、あなたも見ていたんでしょう?
彼女の最期を……仮面ライダーに倒されたところを」
秋山「すまなかった」
まどか「あれ、そういえばマミさんが帰ってきてないよ?
ねえマミさんはどうしたの?まだ鏡の中?」
ほむら「すまなかったで済むわけがないでしょう……」
秋山「すまなかった……」
まどか「ねえ、マミさんは? ねえってば!!」
鹿目まどかが巴マミの死を知るのはこれから間もなくである
最後に行き着くところは「死」……これは戦う者がみな迎える運命だ
まどかは改めてその運命を思い知り、秋山蓮は拭えない罪を背負い
戦いはついに最終局面を迎えるのである
第4話 話4第
その知らせは突然彼女のもとにもたらされた
発信者はもちろんゲームマスターであるあの男だ
神崎「世界をもとに戻すカードを作った」
ほむら「!?」
神崎「何をそんなに驚いている」
ほむら「驚くに決まっているわ……
いきなり部屋の中に出てくるんだから」
神崎「そうか」
ほむら「で……世界をもとに戻すカードってなんなの?」
神崎「これがあれば鹿目まどかを魔法少女にする必要もなく
このカードを使うだけでもとの仮面ライダーの世界に戻れる。
カードの発動と同時に時間遡行を行えば
お前も魔法少女の世界に戻ることが可能だ」
ほむら「なるほど……で、それは今すぐ使えるのかしら?」
神崎「完成までに3日かかる。
それまでにこの世界にお別れを言っておくんだな」
ほむら「お別れね……」
ほむら(巴マミが死んでから、まどかはずっと家に閉じこもってる。
学校にも全然姿を見せない……
友人と先輩を連続的に失ったことがよほど応えたのだろう)
ほむら(秋山蓮も毎日のようにまどかの家に通っている……
巴マミを戦いに巻き込み死なせてしまったことを
ずっと謝り続けているのだろうか……
私もまどかのそばに行ってあげたいが
秋山蓮が通いつめているところに私まで行ったりしたら
ジャマになってしまうだろう)
ほむら(そういえば彼は巴マミの死を知っているのか?
余計なお世話なのかもしれないが、
一応伝えておく必要があるだろう……)
ほむら(ということで私は今、北岡弁護士事務所にいる)
北岡「へえ、マミちゃん死んじゃったのか……」
ほむら「ええ、ライダーの戦いに巻き込まれてしまって」
北岡「そっか、それは残念だったなあ……ご愁傷さま」
ほむら「ところであなたは大丈夫なの?」
北岡「何が?」
ほむら「体の具合」
北岡「ああ……あんまり長くは持たないんだよねえ」
ほむら「そうなの……?」
北岡「でもまあ、最初に言われてた余命よりは
ずっと長く生きられたから、もう良いんだけどさあ」
ほむら「でも、ライダーの戦いに勝てば望みが叶うんでしょう?
そうすれば不死の体だって……」
北岡「ああ、ぶっちゃけて言うと、
なんかそういうのに虚しさを感じてきちゃってるんだよねえ。
もうこのまま死んでもいいかなあ、みたいな」
ほむら「じゃあ、ライダーの戦いは……」
北岡「もうやめようかなあと思ってる。
やめようと思ってやめられるもんじゃないけどさ」
ほむら「そう……」
北岡「ま、浅倉と決着付けられなかったのは残念だけど。
そうだ、あんた浅倉と会う機会があったらさ、あいつ倒しといてよ」
ほむら「えっ、でも」
北岡「あいつ正真正銘の悪人よ。もうはっきり言って人間じゃないね。
何回死刑になっても足りないくらいのヤツだからさ。頼んだよ」
ほむら「ええ……」
ほむら(北岡秀一の代わりに仮面ライダー王蛇を討つ。
それも成し遂げなければいけないことの一つだが、
もう一つ重要なことがある……
仮面ライダーベルデへの復讐だ。
巴マミを殺した張本人……)
ほむら(私は3日の間、
魔女をひたすら狩り続けることにした……
仮面ライダーが現れるのは魔女のいるところだと決まっている……
王蛇やベルデに巡り合えるかどうかはわからない……
しかし私に出来るのはこれだけだった……)
ほむら(仮面ライダーにはすぐに出会うことができた……
ただしそれはベルデでも王蛇でもなく、
仮面ライダーナイトであった)
秋山「本当にそれだけなのか」
ほむら「えっ?」
秋山「魔女を狩って、王蛇とベルデを討つ。
おまえにできるのは本当にそれだけなのか」
ほむら「どういう意味かしら?
あなたに説教をされる謂れなんてないわ」
秋山「そうだ、俺はお前に説教を出来る立場じゃない……
お前の仲間は俺のせいで失われてしまった。
それについては謝罪の仕様もない」
ほむら「分かっているならどこかへ行ってちょうだい。
はっきり言ってあなたとは話したくない」
秋山「お前が俺を嫌っているのは分かっている。
だが聞いてくれ。
お前の一番大事なものは何だ」
ほむら「私の一番大事なもの……まどかに決まっているわ」
秋山「そうだ。そして鹿目まどかもお前を一番大事に思ってる。
彼女はお前に会いたがっている」
ほむら「えっ?」
秋山「行ってやれ」
ほむら「会いに行っても大丈夫なのかしら?
まどかはずっと塞ぎ込んでいたんじゃ……」
秋山「彼女は塞ぎこんでなどいない。
ずっと自分の答えを探しつづけていたんだ。
そして俺も微力ながらその手伝いをしていた」
ほむら「あなたが……?」
秋山「そうだ。そして彼女はついに自分の進むべき道を見つけた。
会いに行ってやれ、暁美ほむら」
ほむら「……わかったわ」
まどかの部屋
ほむら「久しぶりね……思ったより元気そうでよかったわ」
まどか「うん、ちょっと疲れてはいるけどね。
ずっと走り回っていたから」
ほむら「マラソンでもしてたの?」
まどか「違うよ。ミラーワールドの中を走りまわってたの」
ほむら「えっ?」
まどか「もちろん秋山さんも一緒にだよ。
私一人だけなんて危ないし……」
ほむら「そう……」
まどか「ほむらちゃん、私ね、考えたの」
ほむら「何を?」
まどか「私、この短い間にいろんな人に出会って、
いろんな人の想いに触れてきた……
ほんとに、ほんとにいろんな人の」
ほむら「うん」
まどか「好きな人のために願いを使って、そして
他人を救うために戦ってきたさやかちゃん……
私、さやかちゃんのこと尊敬できる親友だったと思う」
ほむら「うん」
まどか「それからマミさん。
ほむらちゃんを救うために身代わりになって……
誰かのために身を投げ出せるなんて、
ただの自己犠牲かも知れないけど……
それで救われる人が確かにいるんだ」
ほむら「うん」
まどか「それからほむらちゃん。
私を魔法少女の運命から救うために
何度も時間をやり直してくれたんでしょう?」
ほむら「なんで、それを……」
まどか「QBが教えてくれたの。
なんかあと3日で終わるからネタバラシだとかなんとか言って」
ほむら「そういえばQB全然出てきてないわね」
まどか「ありがとう、ほむらちゃん。
救われる側の立場になって、誰かを救うってことは
ほんとに素晴らしいことなんだって実感できた」
ほむら「どういたしまして」
まどか「それから仮面ライダーのみんな……
さやかちゃんは仮面ライダーのこと、
人間同士で殺しあって願いを叶えるなんておかしい、って言ってた……
たしかにそうかも知れないけど、でも違うと思う」
ほむら「うん」
まどか「人を殺して自分が死ぬかも知れない戦いに身を投じて、
それでも叶えなきゃいけない願いがあったんだよ、みんな……
ライダーの戦いに縋るしかない人だっているんだよ……
そんな人の想いを無下にしてまで私はライダーの戦いを否定することなんてできない……」
ほむら「うん」
まどか「戦いをするなんてオカシイって思ってた。
仮面ライダーも、魔法少女も、戦わないのが一番だって……
だってそれなら誰も傷つかないし誰も死なないんだもん……
でも私は見てしまった、戦う人たちのいろんな想いを……
さやかちゃんや、マミさんや、ほむらちゃんや、仮面ライダーの想いを」
ほむら「うん」
まどか「私はその想いを全部受け止めたい。
全部受け止めた上で、みんなと一緒に戦いたい。
それが、死んでいったさやかちゃんやマミさんに対する
一番の応え方だと思うから」
ほむら「…………」
まどか「そして、これがその答えだよ」
ほむら「これは、仮面ライダーのカードデッキ!」
まどか「そう、仮面ライダー龍騎……
榊原耕一さんがミラーワールドに残したカードデッキ」
ほむら「これをずっと探していたの?」
まどか「うん……ごめんね、ほむらちゃん。
私を戦わせないようにしててくれたのに、
結局こうなっちゃって」
ほむら「いいのよ。私はまどかを魔法少女の運命から救いたかったの……
親友と一緒に戦えるなら、むしろ嬉しいわ」
まどか「ウェヒヒ」
ほむら「しかしまどかが仮面ライダーなんて、
なんだか想像できないわね」
まどか「ほむらちゃん、私はやるよ。
魔女を倒して人々を救ってみせる。
そして仮面ライダーとも戦う……
かけがえのない想いを背負った仮面ライダーと戦って、
そして誰かの想いを打ち砕くような仮面ライダーは、やっつける」
ほむら「うん」
まどか「さやかちゃんやマミさんも、きっと見ててくれるよね」
ほむら「ええ、きっと」
真司が居ない…だと…
3日後
神崎「予定の日になった」
ほむら「予定?なんのことかしら」
神崎「とぼけるな。この世界を再び分離させる。
仮面ライダーの世界と、魔法少女の世界に」
ほむら「その話だけど、やめにしておくわ」
神崎「なっ……!!」
ほむら「私はこの世界で生きていきたい。
まどかと一緒に戦っていたいの」
神崎「ふざけるな……
俺は戻らなければいけないんだ……
優衣を救うために……!」
ほむら「なら一人だけで戻る方法を考えればいいわ。
じゃあ、さよなら」
ガシャン パリーン
ほむら「ふう……」
まどか「ほむらちゃーん、何してるの?」
ほむら「ああ、ごめんなさい」
まどか「いよいよだね、ほむらちゃん」
ほむら「ええ……この鏡の向こうには、
仮面ライダー王蛇とベルデが待ってるわ」
秋山「ふたりとも強敵だぞ。
3人がかりで勝てるかどうかも怪しい」
まどか「分かってるよ。でもみんなで力を合わせれば」
ほむら「勝てない敵なんていないわね」
秋山「フン……少年漫画の主人公じゃあるまいし」
まどか「頼りにしてますからね、先輩仮面ライダー」
秋山「ああ、お前もしっかりやれよ」
まどか「ほむらちゃんも、頼りにしてるから」
ほむら「ええ、お互いにね、仮面ライダー龍騎……
じゃあいきましょうか」
まどか「そうだね」
秋山「ああ」
まどか・ほむら・秋山「変身――――!!」
欲しい物が分からなくても、何でも手に入るから
欲望だけ刺激されて、思考停止。
夜の闇を貪る様に、眠りに落ちてゆけば
自分が今誰かなんて、夢の中。
どこへ、流されるの?(Don' take me now)
僕の正体を突き止めろ。
たった一度与えられた、命はチャンスだから
僕自身を勝ち得る為、魂(こころ)の旅を進んでゆく
この胸に生まれついた、生きる威力を武器に
孤独だって、何度だって、強くなれ。
――
――――
――――――
真司「あのー、ちょっとすいません!」
ほむら「はい?」
真司「OREジャーナルっていうネットニュースの記者やってるんだけど、
ちょっと最近ウワサになってる都市伝説について知らないかな」
ほむら「都市伝説? どんなですか?」
真司「俺もよくはしらないんだけど……
なんかこう、鏡の中からお化けが出てくる!とか、
そういう話聞いたことない?」
ほむら「さあ……オカルトにはあまり興味が無いので」
真司「そっかー、最近の子はそうなのかなあー、
俺が中学の時なんかめちゃくちゃハマってたけどねオカルト、
放課後の教室でこっくりさんとかやったりさあ」
ほむら「あの、待ち合わせしてるので行ってもいいですか?」
真司「あー、ごめんごめん変な話しちゃって。
あっそうだ、OREジャーナルをよろしくーっ」
傷つくほど近づかないで、曖昧さがスタイル
冷えた皮膚じゃ感情的に、なれないから
何を恐れてるの?(Don't let me down)
君に触れて未来が変わる。
たった一人守れないで、生きてゆく甲斐が無い
殴りかかる悲しみさえ、全身で打ちのめすだろう
この胸に蘇る、愛の力を武器に
君の前で、ありのままで、熱くなれ。
街頭TV『……高見沢グループの社長、高見沢逸郎氏の突然の失踪から既に……』
街頭TV『……世間を騒がせている都市伝説ですが番組ではゲストをお呼びして……』
街頭TV『……脱獄していた浅倉威容疑者の身柄が拘束されて……』
ほむら「…………」
まどか「あっ、ほむらちゃーん」
ほむら「まどか、おはよう」
まどか「ねえ、駅前に新しいクレープ屋さんできたんだって!
一緒に食べに行かない?」
ほむら「いいわね、クレープなんて食べるの久しぶりだわ」
まどか「なんかすごくいっぱいトッピングしてくれるらしいよ……」
ほむら「へえ、そうなの……」
魔法少女、そして仮面ライダーという戦いの宿命を背負う私達
戦いというのはそれだけで愚かなことなのだと思われるかも知れない
誰かを傷つけ、誰かから傷つけられる、ただ痛みを起こすだけの行い
でも傷を負ったり、痛みを感じたりする分だけ、
そこにある人の想いというものが強烈に刻み込まれるものなのだと思う
それこそがかけがえのないものになっていくんじゃないだろうか……
親友と、そして仲間たちと共にした戦いの意味について考えた時
私はそんなことを思ったりしたのだった
お わ り
もう無理
限界
春休みは仮面ライダー龍騎を見よう
このSSまとめへのコメント
ほむらゆ"る"さ"ん"