初投稿です。
読みづらかったり至らない点が多々あると思いますが、少しでもまどほむに癒されていただけたら幸いです。
以下本文
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521826873
─放課後の教室─
まどか『うぅぅ…』
さやか『まどかー!早く帰ろーって!?どうしたのまどか!?』
まどか『さやかちゃぁぁん…』ウルウル
まどか『最近授業についていけないよぉ…』
さやか『そうなの?私は諦めて寝てるからよく分かんないけど』ドヤッ
まどか『さ、さやかちゃんはそれでいいの…?』
さやか『でもまどかって転校生にいつも勉強見てもらってなかったっけ?』
まどか『ほむらちゃんには苦手な数学を見てもらってるんだけど最近他の教科も危なくて…』
さやか『なら簡単じゃん!おーい!転校せーい!』
まどか『ちょっ!!さやかちゃんっ!!!』
ほむら『なにかようかしら?』
さやか『まどかが数学以外の勉強も教えてほしいってさ!』
ほむら『そうなの?まどか?』
まどか『あ…、いや…その……。』
ほむら(なにか言いづらそうね。ま、まさか保険体育を教えてほしいのかしら///それなら私はいつでも準備おっけーよまどか///)ホムンッ///
ほむら『私に遠慮はいらないわ!』ファサ
まどか『で、でも…やっぱりほむらちゃんに悪いし…』
さやか『ほーらっ!転校生も良いって言ってるんだからさ!』
まどか『うぅ…じゃあ……ほむらちゃん………』
ほむら『な///なにかしら//////』ドキドキドキドキッ
まどか『物理も教えてくれない…かな?』(上目遣い)
ほむら(上目遣い///可愛すぎるわ///まどかっ///)
ほむら『って、えっ?ぶ、物理?』ホムッ⁉
ほむら(保険体育じゃなかったのね)ショボーン
まどか(ほむらちゃんなんかしょんぼりしてる…やっぱり迷惑だったよね…)
まどか『ご、ごめんね!ほむらちゃん!やっぱり自分で頑張るよ!』
ほむら『い、いえ、大丈夫よ!さっそく今日からやりましょう♪』
ほむら(まどかと一緒にいる時間が増えるならそれだけで幸せよ///)
まどか『ほむらちゃん……ありがとうっ!!!』ギュゥッ
ほむら(まどかったら/////////////)ホムーン///
ほむら『い、いつも通り私の家でいいかしら?///』
まどか『うん!いつもお邪魔しちゃってごめんね』
ほむら『気にしないでいいのよ、一人暮らしで誰もいないから気兼ねなく勉強できるものね』
まどか『さ、さやかちゃんも一緒にくる?』マドマド…
まどか(本当はほむらちゃんと二人っきりがいいんだけど…)
さやか『その必要はないわ!』ファサ
ほむら『なんなのよそれ』イラッ
さやか『杏子と約束あるし、さやかちゃんは勉強よりも青春のほうが大事なのさー』ハハハッ
ほむら『愚か過ぎて言葉もでないわね…』
さやか『杏子待たせると怖いから私はそろそろ行くよー!また明日ねっ!』
まどか『う、うん、バイバイさやかちゃん!』
まどか(ほむらちゃんと二人っきり///)ティヒヒ///
ほむら『さようなら、美樹さやか』
ほむら(でもこれでまどかと二人っきりね///)ウフフ///
まどか『じゃー行こっか!ほむらちゃん!』
ほむら『えぇ///』
─ほむほーむ─
ほむら『飲み物は紅茶でいいかしら?』
まどか『うん!ありがとうほむらちゃん!』
ほむら『さっそくだけど始めましょうか』
まどか『よろしくお願いします!』ペコッ
ほむら(可愛いわ///でもこれはまどかの為よ!ちゃんと教えないと!)ホムッ!
ほむら『それでどこを教えればいいのかしら?』
まどか『今日授業でやったとこなんだけど…よく解らなくて…』
ほむら『今日の授業はシュレディンガーの猫だったわね』
ほむら『シュレディンガーの猫はそれだけを理解してもあまり意味はないの』
ほむら『だからこの思考実験に至るまでの経緯を今日は勉強しましょう』
まどか『ほむらちゃん先生お願いします!』
ほむら(ほむらちゃん先生///私の理性がいつまで持つか不安になってきたわ///)
ほむら『その、今回の勉強なのだけどノートはいらないわ///』
まどか『え?そうなの?』
ほむら『そ、そうよ!まどかが今日教わるのはほむディンガーのエイミーよ!』ホムッ!
まどか『ほむディンガーのエイミー?』
ほむら『私がシュレディンガーの猫を物語にして教えてあげるから、私のと、ととっ、隣り
に座ってもらえないかしら///』カァァァッ///
まどか(ほむらちゃんの隣り///)
まどか『じゃ、じゃあ隣り座るね///』ピトッ///
ほむら(近い…///近い…///近い…///あーまどかの香り///)ハァハァ///
ほむら(だ、駄目よ暁美ほむら!今の私はほむらちゃん先生!しっかりしなさいっ!)
ほむら『は、始めるわね///』
ほむら『まずは登場人物から説明するわ!』
ほむら『まどかが理解しやすいように少し名前を変えましょう!』
シュレディンガー⇒ほむディンガー
アインシュタイン⇒まどシュタイン
ド・ブロイ⇒ド・さやか
ハイゼンベルク⇒ハイゼンキュゥべえ
ニールス・ボーア⇒ニールス・マミ
マックス・ボルン⇒杏子・ボルン
マックス・プランク⇒志筑・プランク
猫⇒エイミー
ほむら『こんな感じでどうかしら?』
まどか『苦手な科目なのに凄く楽しい気持ちになってきたよ!ほむらちゃん!』ニコニコ
ほむら『それは良かったわ』フフッ
ほむら『ちなみに今日の目的は変遷を知ることだから私たちは魔法少女ならぬ魔法学者で物語を進めるわ!』
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ほむら【ほむディンガーのエイミー】
昔々まどシュタインというとても可愛くて頭の良い魔法学者がいました。
まどシュタインは「女神の希望効果」(光電効果)という論文を発表します。
希望効果とはSJ(金属)に希望(光)を与える(当てる)と絶望(電子)が飛び出すという理論です。
※SJ=ソウルジェム
女神の希望効果の実験により、それまで波動だと思われていた希望(光)には粒子があることが判明したのです。
まどシュタイン『希望(光)には波動性と粒子性があるんだよ!』ウェヒー‼
女神の希望効果の論文は、すぐにある人物の目に留まることになります。
絶望に定評があるド・さやかという魔法学者です。
ド・さやかは馬鹿で愚かで救いようがない魔法学者ではありましたが、研究への想いの強さは誰よりも強く、まどシュタインの論文を基に絶望(電子)にも波動性があるのではないかと考えます。そしてその研究は実を結びます。
ド・さやか『あれ?やっぱ絶望(電子)も波動じゃね?あたしって…ホント…天才っ!!』
絶望(電子)にも波動性があることが認められます。
ド・さやかの発見によりそれは「天才美少女さやかちゃん波」(ド・ブロイ波)と自ら命名するが、後の研究で全ての感情(素粒子)に波動性が認められ、「感情波」(物質波)と呼ばれます。
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まどか『ねぇほむらちゃん?』
ほむら『どうしたの?まどか?』ホム?
まどか『面白いし分かりやすいんだけど…もしかして即興で作ってるの?』
ほむら『えぇ、まどかが楽しんでくれてるなら嬉しい限りだわ///』
まどか(ほむらちゃんって本当にすごいなぁ…。やっぱり私なんか…)ショボン…
ほむら『まどか?気分でも悪いの?』
まどか『えっ?いやっ!違うよ!?続き聞かせてもらいたいなって!』アセアセ
ほむら『疲れたらちゃんと言うのよ?』
まどか『うん、大丈夫だよ。ありがとうほむらちゃん!』
まどか『それにしてもさやかちゃんなら本当につけちゃいそうな名前だよね』ティヒヒ
ほむら『美樹さやからしくて良いと思ったのだけど』フフッ
まどか『あ、あとまどシュタインが可愛いっていうのは物語でもなんだか恥ずかしいよ///』
ほむら『まどかが可愛いのだからまどシュタインも可愛いに決まってるじゃない///』
まどか『もう///ほむらちゃん///』
ほむら『じゃあ続けるわね///』
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全ての感情(素粒子)に波動性が認められてからしばらくして、波動性の証明を数式で表したいという人物が2人現れました。
ハイゼンキュゥべえとほむディンガーです。この二人はライバル関係にありました。
ハイゼンキュゥべえは卑俗で悪趣味な魔女方程式(運動方程式)を先に立ち上げ、ほむディンガーにこう言い放ちます。
ハイゼンキュゥべえ『避けようない屈辱も、嘆きも、すべて君が覆せばいい!』ドヤァ!!
ハイゼンキュゥべえの挑発と魔女方程式の理論に納得のいかなかったほむディンガーは独自の研究成果から悪夢方程式(波動方程式)を立ち上げます。
※悪夢方程式=悪夢(ナイトメア)方程式
しかしほむディンガーの悪夢方程式は最終的にはハイゼンキュゥべえの魔女方程式と全く同じことを表現していたのです。
ほむディンガー『次こそ…決着をつけてやる…!!』ホムッ!!
二人がそれぞれの方程式を立ち上げた後、運命の歯車大きく動き出すことになります。
そう…。杏子・ボルンの登場によって…。
彼女は波動性に対して確立という概念を持ち込んだのです。
その発想はロッソ・ファンタズマ実験(二重スリット実験)を行い、絶望(電子)の存在する確率が低いところと高いところで波動性を表しているのはないか、というものでした。
この確率が大きな論争を生むことになります。
確率がどういった意味をもつのか、尚且つ確率が正しいのであればそれはどういったことなのか、それがこの論争の軸になっていきます。
杏子・ボルンが提唱したのは状態の共存です。
外側からの観測を防ぐ空間遮断フィールドの中に一つの絶望を入れ、その後フィールド内の中心に当たるところで更に空間を遮断します。
空間遮断フィールドの中は左右二部屋に分断され、絶望がどちらにあるか分りません。
本来ならどちらか片方に絶望があると考えますが、杏子・ボルンは違いました。
絶望はどちらにもある。空間遮断フィールドを解くことで確率が収縮すると言うのです。
杏子・ボルン『絶望だって…一人ぼっちは…寂しいもんな…』
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ほむら『ふぅ…紅茶も冷めてきてしまったし、一度休憩しましょうか』
まどか『そ、そうだね!少しずつ難しくなってきたしね…』アセアセ
ほむら『次は不確定性原理の話に入るから今は頭を休めるといいわ』
まどか『う~ん…そうするよぉー』グテー
ほむら『ふふっ、紅茶淹れなおしてくるわね』
まどか『ほむらちゃんありがとうー』グテー
まどか(勉強もいいけど少しくらいイチャイチャできたらなぁ…)
まどか(ほむらちゃんまだかなー)キョロキョロ…
まどか(あ、ほむらちゃんのベッド///ま、まだ戻ってこないよね?///)
まどか(ほむらちゃんの枕ぁぁぁ///)ギュゥゥゥ///
まどか(すーはーすーはー…あぁ…ほむらちゃんのにおぃぃぃぃ///)クンクン
(ドアの音)ガチャッ
ほむら『まどかお待たせー…って、どうしたの?枕なんか抱きしめちゃって』クスッ
まどか『あ、いや///これはねっ!何か抱きしめてるとすっごい落ち着くんだっ!』
まどか『わ、私、寝る時もぬいぐるみ抱いて寝たりしてるから///』
ほむら『本当にまどかは可愛いわね///』クスクス
まどか(ご、誤魔化せたのかな?///)
ほむら『ほらまどか、温かい紅茶とケーキよ。一緒に頂きましょう』ニコッ
まどか『う、うん!』
まどか(ほむらちゃんが笑ってくれた///今の笑顔可愛い過ぎるよぉ///)
まどか『ほむらちゃんおいしいねー』ニコニコ
ほむら『えぇ、そうね』フフッ
ほむら(勉強が終わるまで理性を保たなきゃって思ってたけど…)
ほむら(話を考えながらで全くそれどころじゃなかっわ)
ほむら(まどかとのルミナスは勉強の後のお楽しみにしましょう///)
まどか『そーだ!ほむらちゃん!』
ほむら『なにかしら?』
まどか『物語の途中で大きな論争って言ってたけど、きっと状態の共存が原因だよね。』
まどか『賛成派と反対派ができちゃったってことでいいのかな?』
ほむら『やっぱりまどかは賢いわね!その通りよ!』
ほむら『賛成派はマミとQBよ。反対派は私とまどか、美樹さやかと仁美ね!』
まどか『ほむらちゃんと一緒なんだね///』ティヒヒ///
ほむら『あ、当たり前じゃない///即興とはいえまどかと対立するなんてありえないわ///』
まどか『それはとっても嬉しいなって///思ってしまうのでした///』カァァァ///
ほむら『も、もう///続き始めるわよ///』
まどか『はーい!』
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杏子・ボルンの提唱した状態の共存によって魔法学者内で大きいな対立が起こります。
賛成派にはハイゼンキュゥべえとその師匠であるニールス・マミ。
反対派にはほむディンガーとまどシュタイン、ド・さやかに志筑・プランク。
この論争にハイゼンキュゥべえが理論魔法学の分野で不確定性原理を提唱します。
その内容はΔx×Δp≧ℎ x=位置の微小単位 p=運動量の微小単位 ℎ=プランク定数
この式で、xは位置、pは運動量、よってΔxとΔpはそれぞれ位置と運動量の不確定性を表しています。
右辺のhはプランク定数なので、右辺は定数です。
もしΔxまたはΔpが0になってしまうと、≧hを満たさなくなってしまうので、ΔxかΔpどちらか一方でも0になることはあり得ません。
例えば、Δxを0ではなく、限りなく0に近づけると、≧hを満たそうと思うと、Δpは限りなく無限大に近づきます。
言い換えると位置の誤差Δxを限りなく0に近づけて、できる限り正確に位置xを求めようとすれば、Δpが無限大となり、その粒子の運動量は全く分からなくなります。
運動量が全く分からなくなるということは、運動量p=mvであるので、mは質量であり、基本は一定である、よって、v、すなわち速度が全く分からなくなり、たとえその瞬間位置が分かったとしても、微小時間後、どこにその粒子が存在しているかは、全く分からなくなるという意味d…
まどか『ストップ!ストップだよ!ほむらちゃん!!』
まどか『全然わからないよ!』
ほむら『ご、ごめんなさいまどか…』
ほむら『不確定性原理のxを魂の在処、pを魔力で説明しようと考えたのだけど、私の頭がごちゃごちゃになりそうだったからつい普通に説明してしまったわ…』
まどか『違うよ!そこじゃないよほむらちゃん!きっと魂と魔力で例えられたらもっと分からないよ…』
まどか(こんなの中学生の勉強じゃないよ…あんまりだよ…)
ほむら『そうね…理論物理学とは少し離れてしまうけど魔法少女で説明するわ!』
まどか『う、うん。ごめんね…ほむらちゃん…』
まどか(馬鹿な私でもちゃんと理解できるか心配だよぉ…)
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円環の理(宇宙の改変)における不確定性原理
これは神にも等しい魔力の才能を持つことになった少女のお話です。
彼女は膨大な因果を束ね因果の特異点になったことで、魔法少女になる対価として一つだけどんな途方のない願いでも叶えることができるようになりました。
彼女は普通の人間でありながら様々な魔法少女と出会い行動を共にすることで、魔法少女の辛さや悲しみを知ってしまいます。
優し過ぎる彼女はその願いで円環の理という魔法少女を救済するシステムの構築を考えました。
全ての魔法少女が幸せになれる世界…彼女はそんな世界を作りたかったのです。
円環の理を構築する為に彼女は魔法少女の現状を把握することに努めます。
しかし状況をはっきりと、どういう状態にあるかを明確に決めようとしたとき、魔法少女と共に過ごしてきた彼女には自分の価値観でしか現状を見ることができませんでした。
つまりは観測者である少女自身が魔法少女の世界の中にいることで主観が入ってしまい、状況や状態を明確に把握することができないのです。
だからといって外部の存在であるインキュベーターが仮にも少女と同じ考えで円環の理の構築を施そうとしても、魔法少女でないインキュベーターは魔法少女そのものを明確に把握できないので結果的に全ての魔法少女が幸せになれるという円環の理の構築はできません。
絶対的な価値観がないということが不確定性原理から読み取ることができます。
つまりは状態の共存もどちらかにいると決めることができないという話しになります。
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ほむら『こんな感じでどうかしら?』ファサ
まどか『すごいよ!ほむらちゃん!ちゃんと理解できたよ!!』
まどか『でも円環の理ってなんなのかな?』
ほむら『システムの名前であって深い意味はないわ』
まどか『なんかマミさんみたいなネーミングセンスだね』ティヒヒ
ほむら『そう言われるとすごく恥ずかしくなってくるわね///』
ほむら『改めて変遷を追うと杏子・ボルンが提唱した状態の共存から、ハイゼンキュゥべえが不確定性原理を提唱して、位置を決めたら状態が分からなくなり、状態を決めようとすると位置が分からなくなるということを証明してみせたってことね』
まどか『理解できた気がするんだけど、なんかモヤモヤするね…』
ほむら『モヤモヤしているならちゃんと伝わった証拠ね!』
まどか『えへへ///そうなのかな///』
まどか『そういえば少女の主観ってなんだったのかなぁ?』
まどか(私が少女の立場だったらほむらちゃんのことを中心に考えちゃいそうだけど///)
まどか『ほむらちゃんが少女の立場だったらちゃんと円環の理を構築できそうな気がするよ』
まどか(主観を入れないって本当にできないことなのかな?)
ほむら『そうねぇ…、私がその立場だったらって考えると…』
ほむら『そ、それはきっと…まどかの幸せを一番に考えてしまうこと…かしらね///』ホムッ///
まどか『ほむらちゃん///』テレッ///
まどか(うん///主観は入っちゃうね///ほむらちゃん///)
ほむら『そろそろ続きを始めるわね///』
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ハイゼンキュゥべえの不確定性原理にモヤモヤしたほむディンガーはもっと解りやすい例えでハイゼンキュゥべえをきゅっぷいさせてやろうと考えました。
そこから生まれたのがほむディンガーのエイミーという思考実験です。
箱の中にエイミーを入れ、その中にラジウム(放射性物質)とガイガーカウンターをつけた青酸ガス発生装置を設置して箱を閉じます。
これがほむディンガーのエイミーの装置になります。
箱の中のラジウム(放射性物質)は50%の確率でα崩壊を起こしα粒子(ヘリウム)を発生させます。
α崩壊は量子力学的に確率で解釈されます。
α崩壊が起きればガイガーカウンターが作動し、箱の中は青酸ガスで満たされエイミーは死んでしまします。
しかしα崩壊が起きる可能性はあくまで50%で、実験開始後は箱を開けるまでエイミーの生死を知ることはできません。
杏子・ボルンの提唱する状態の共存が起きているとしたら、箱の中にはエイミーが生きている世界とエイミーが死んでいる世界が共存していることになります。
箱を開けるまで箱の中にはエイミーが生きている世界とエイミーが死んでいる世界が共存しているなんて解釈はおかしいというのがほむディンガーの主張です。
ほむディンガー『ええ、そうね。この時を…待ってた…』ドヤァ
しかし皮肉なことにこの実験によって杏子・ボルンの確率論が妥当であるということを証明することになってしまいます。
これを受けてほむディンガーは魔女化しそうになった為、魔法学からまどか生物学へ転向してしまいました。
最終的にまどシュタイン、ほむディンガー、ド・さやか、志筑・プランクの主張が間違っていたと分かります。
そのときに杏子・ボルンに対してまどシュタインが負け惜しみでこんな手紙を送ります。
まどシュタイン『神様はサイコロを振らないんだよーだ!』バーカバーカ‼
ほむディンガーのエイミー 完
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ほむら『どうだったかしら?これでほむディンガーのエイミーは終わりよ』ファサ
まどか『すごく分りやすかったよ!ほむらちゃん!』
まどか『授業だと全然理解できなかったのに、ほむらちゃんは教えるの上手だよね!』
ほむら『最後は少し駆け足になってしまったけれど理解できたならなによりね』
まどか『ほむらちゃんと一緒だったからかな///苦手な勉強もとっても楽しかったよ///』ニコッ///
ほむら『こんなことで良ければいつでも頼ってちょうだい///』
ほむら(あぁ///なんて可愛い笑顔///私にとってのまどかは本当に女神様ね///)
まどか『あのね、もう少しだけ聞いてもいいかな…』
ほむら『えぇ、勿論よ!なんでも聞いてちょうだい』
まどか『最後のまどシュタインの送った手紙ってどこら辺が負け惜しみだったのかな?』
ほむら『神様は状態の共存なんて適当なことはしないってことじゃないかしら』
ほむら(だとしたらまどかの為にサイコロを振り続ける私は悪魔になってしまうわね)フフッ
まどか『そっかぁ…なるほどー…』
まどか(運命は最初から決まってる的なことだよねきっと…)
ほむら『他にも気になったところはある?』
まどか『私はなんだけどね、生きているエイミーがいる世界と死んでいるエイミーがいる世界が共存してるってやっぱりおかしいと思うよ』
まどか『だからなんでほむディンガーのエイミーが杏子・ボルンの確率論を妥当だって証明しちゃったのかは、ちょっと解らない…かな…』
ほむら『まどかは物理の授業が好きになってしまったのかしら』クスクスッ
まどか『ちゃんと理解できるといっぱい気になることが出てきちゃって///』エヘヘッ
ほむら『ほむディンガーはこの実験で状態の共存を単なる理論ではなくて目に見える装置で論破しようとしたのは分かるわね?』
まどか『うん、そこは大丈夫だよ!』
ほむら『賛成派と反対派の主張を簡単に説明するとね、賛成派のニールス・マミは箱を開けるまでは確率しか分からないと主張して、まどシュタインやほむディンガーはデータを積み上げれば箱を開ける前に結論を決められるはずと主張したのよ』
ほむら『箱を開けるまでエイミーの生死は分からないって凄く分りやすいのだけれど、ほむディンガーがモヤモヤしていた状態の共存という論拠を、自身の装置が目に見える形で証明してしまったことになるわね』
ほむら『つまりはデータをどんなに積み上げてみたところで、箱の中で何が起こるか、それこそ装置が故障していたり、エイミーが急に魔女化してしまうなんていう確率が低い事象も含めて、ありとあらゆる可能性が共存し、それらがどれくらいの確率で起こりうるかを算出することくらいしかできないってことよ』
まどか『そっかぁ…理解はできたけど…ちょっと悔しい感じがしちゃうね…』
まどか(でもまどシュタインがあんな手紙を送った気持ちがわかったよ!)
ほむら『説明してる私がいうのもなんだけど、私もまどシュタインと同じで神様は状態の共存なんて適当なことはしないって思うし、もっと美しい答えがあるって信じてるわ』
まどか『私もそう思うよ!』
まどか(運命が最初から決まってるなら…)
まどか『ねぇ、ほむらちゃん!』
まどか(これから私がしようとしてることも…)
ほむら『なにかしら?』
まどか『あのね///勉強教えてくれたお礼がしたいなって///』
まどか(最初から決まってることなんだから…)
ほむら『私もまどかと一緒に居られて楽しかったのだし、お礼なんて必要ないわ』
まどか『駄目だよ!ほむらちゃん!私のお礼受け取ってほしいな///』
まどか(仕方がないってことだよね…)
ほむら『まどかがそこまで言うなら受け取ることにするわ』
まどか『じゃ、じゃぁ…目を瞑って貰ってもいいかな///』
まどか(だって運命なんだもん///)ティヒヒ///
ほむら『こ、これでいいかしら…』トジ…
まどか『ほむらちゃん///いつもありがとう///大好きだよ///』ドキドキッ///
ちゅっ……
ほむら(え?///え?///わ、私いま///ままっま、まどかとキスしてるの?///)
ちゅ……ちゅぅ………
まどか(ほむらちゃんとキスしてる///すごく気持ちい///幸せだよぉ///)
ちゅる……
ほむら(まどかの唇やわらかい……///あぁ…まどかぁ…///大好き…///)
ちゅぱっ……
ほむら『ま、まどか///そ、その…///こ、これはどういいう……///』カァァァ///
まどか『えへへ///ほむらちゃんは知ってるかな?///』
まどか『神様はサイコロを振らないんだよ!///』ティヒヒ////////////
Fin…
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